JP2021125813A - 画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像読取装置を組み立てた後に従来よりも簡単且つ効率的に画像読取ユニットの角度調整を行えるようにする。【解決手段】画像読取装置2は、原稿の主走査方向の画像を読み取る画像読取ユニット20と、画像読取ユニット20を支持する支持部材21と、支持部材21と画像読取ユニット20とを相対変位させることにより画像読取ユニット20の主走査方向に対する角度を調整可能な角度調整機構30と、画像読取ユニット20、支持部材21及び角度調整機構30を内部に収容する筐体11とを備える。画像読取装置2の筐体11には、角度調整機構30に外部からアクセスして画像読取ユニット20の主走査方向に対する角度を調整するための開口18を設けている。【選択図】図2

Description

本発明は、原稿の画像を光学的に読み取って画像データを出力する画像読取装置に関する。
スキャン機能やコピー機能を備えたMFP(Multifunction Peripherals)などの画像処理装置は、原稿の画像を読み取るための画像読取装置を搭載している。画像読取装置は、原稿の主走査方向の画像を読み取るための画像読取ユニットを備えており、その画像読取ユニットで原稿の主走査方向の画像を読み取る動作を、主走査方向と直交する副走査方向に対して連続的に繰り返し実行することで原稿全体の画像を読み取る。
例えば、画像読取ユニットは、副走査方向に沿って配置されるガイドレールに沿って移動するように構成され、そのガイドレールに対して直交する角度となるように予め調整がなされる。そのような調整を行う手法として、従来、ガイドレールに対する画像読取ユニットの角度を調整するための角度調整機構を設けた画像読取装置が知られている(例えば、特許文献1)。この従来技術では、主走査方向に延設される画像読取ユニットの端部に角度調整機構が設けられており、イメージセンサを保持するキャリッジの角度を調整できるようにしている。
特開2012−151568号公報
ところが、画像読取ユニットをガイドレールに対して直交する角度に配置したとしても、プラテンガラス上の端部に設定される原稿基準線に対して画像読取ユニットの主走査方向の読取ラインが平行とならず、傾いてしまうことがある。主走査方向の読取ラインが原稿基準線に対して傾いてしまうと、画質劣化の要因となる。
原稿基準線に対する読取ラインの傾きは、例えば画像読取装置を組み立てた後、実際に画像読取ユニットを動作させて原稿基準線を試験的に読み取ることにより検知することができる。しかし、画像読取装置を組み立てた後に画像読取ユニットの読取ラインが原稿基準線に対して傾いた状態となっていることが判明すると、画像読取装置を分解して再び角度調整をやり直さなければならず、一連の作業に多大な手間がかかるという問題がある。原稿基準線に対する読取ラインの傾きは、イメージセンサとキャリッジとのがたつきや、イメージセンサのばらつき、ガイドレールや筐体などの組み付け公差などが原因となって発生するものである。そのため、画像読取装置を組み立てた後でなければ原稿基準線に対する読取ラインの傾きを検知することができず、効率的に角度調整を行えるようにすることが望まれている。
そこで本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、画像読取装置を組み立てた後であっても、簡単且つ効率的に画像読取ユニットの角度調整を行えるようにした画像読取装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、画像読取装置であって、原稿の主走査方向の画像を読み取る画像読取ユニットと、前記画像読取ユニットを支持する支持部材と、前記支持部材と前記画像読取ユニットとを相対変位させることにより前記画像読取ユニットの前記主走査方向に対する角度を調整可能な角度調整機構と、前記画像読取ユニット、前記支持部材及び前記角度調整機構を内部に収容する筐体と、を備え、前記筐体は、前記角度調整機構に外部からアクセスして前記画像読取ユニットの前記主走査方向に対する角度を調整するための開口を有することを特徴とする構成である。
請求項2に係る発明は、請求項1の画像読取装置において、前記角度調整機構は、前記支持部材に設けられる所定の回動軸周りに前記画像読取ユニットを回動させることを特徴とする構成である。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2の画像読取装置において、前記筐体の内部において前記主走査方向と直交する副走査方向に沿って配置され、前記支持部材と係合するガイドレールと、前記画像読取ユニットを前記ガイドレールに沿って移動させる駆動手段と、を更に備え、前記角度調整機構は、前記画像読取ユニットが前記ガイドレールの長手方向所定位置に移動したときに前記開口に臨んだ状態となることを特徴とする構成である。
請求項4に係る発明は、請求項3の画像読取装置において、前記開口は、前記ガイドレールの一端側に設けられ、前記角度調整機構は、前記画像読取ユニットが前記ガイドレールの前記一端側に移動したときに前記開口に臨んだ状態となることを特徴とする構成である。
請求項5に係る発明は、請求項3又は4の画像読取装置において、前記角度調整機構は、前記支持部材と前記画像読取ユニットとを相対変位不可能な状態に締結する締結部材を有し、前記画像読取ユニットが前記ガイドレールの長手方向所定位置に移動したときに前記開口を介して前記締結部材に対する操作を行うことが可能であることを特徴とする構成である。
請求項6に係る発明は、請求項3乃至5のいずれかの画像読取装置において、前記角度調整機構は、前記支持部材と前記画像読取ユニットとの少なくとも一方に設けられ、前記開口に臨んだ状態で前記開口に向かって延設される操作部を備えることを特徴とする構成である。
請求項7に係る発明は、請求項1乃至6のいずれかの画像読取装置において、前記開口は、前記筐体の上面、側面又は下面に設けられることを特徴とする構成である。
請求項8に係る発明は、請求項1乃至7のいずれかの画像読取装置において、前記筐体の上面には、前記主走査方向に所定長さを有し、前記画像読取ユニットから照射される光を透過させるガラス部材が設けられ、前記開口は、前記主走査方向と直交する副走査方向において前記ガラス部材から所定間隔離れた位置に設けられることを特徴とする構成である。
請求項9に係る発明は、請求項1乃至8のいずれかの画像読取装置において、前記開口に対して着脱可能なカバー部材を更に備えることを特徴とする構成である。
本発明によれば、画像読取装置を組み立てた後に画像読取ユニットの読取ラインが原稿基準線に対して傾いていることが判明した場合、筐体に設けた開口を介して外部から角度調整機構にアクセスして画像読取ユニットの角度調整を行うことができるため、簡単且つ効率的に画像読取ユニットの角度調整を行うことができる。
画像読取装置が搭載された画像処理装置の一例を示す図である。 画像読取装置の外観構成を示す斜視図である。 画像読取装置に搭載される画像読取ユニットの取付態様の一例を示す図である。 画像読取装置をガイドレールに沿って切断した場合の断面図である。 角度調整機構による角度調整を例示する図である。 画像読取ユニットの待機位置を示す断面図である。 画像読取装置の平面図である。 開口に対してカバー部材を装着する例を示す図である。 画像読取装置の第1の変形例を示す図である。 画像読取装置の第2の変形例を示す図である。
以下、本発明に関する好ましい実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、以下に説明する実施形態において互いに共通する要素には同一符号を付しており、それらについての重複する説明は省略する。
図1は、本発明の一実施形態である画像読取装置2が搭載された画像処理装置1の一例を示す図である。図1に示すXYZ三次元直交座標系は、後述する他の図に示す座標系と共通する座標系である。この画像処理装置1は、例えばコピー機能、スキャン機能、プリント機能及びFAX機能を有するMFPである。画像処理装置1は、装置本体の上部に画像読取装置2を備えている。画像読取装置2は、原稿の画像を光学的に読み取って画像データを出力する装置である。ユーザーによってコピー機能、スキャン機能又はFAX送信機能が利用されるとき、画像読取装置2は、ユーザーによってセットされる原稿を読み取って画像データを出力する。この画像読取装置2の上部には、ユーザーによってセットされる原稿を1枚ずつ画像読取装置2による所定の読取位置へ自動搬送するための自動原稿搬送装置(ADF)3が搭載されている。画像読取装置2は、自動原稿搬送装置3の動作と連動し、原稿が所定の読取位置を通過する際に画像の読み取りを行う。また、画像読取装置2は、後述するプラテンガラス上にセットされる原稿の画像を読み取ることも可能である。
また、画像処理装置1は、装置本体の中央部に画像形成装置4が設けられており、その画像形成装置4の下部には給紙装置5が設けられている。画像形成装置4及び給紙装置5は、ユーザーによってコピー機能又はプリント機能が利用されるときに動作する。また、画像形成装置4及び給紙装置5は、FAX受信機能によってFAXデータを受信したときも動作する。給紙装置5は、画像形成装置4に対して印刷用紙などのシートを1枚ずつ給紙する。画像形成装置4は、給紙装置5による給紙動作と連動し、給紙装置5から給紙されるシートに対して画像データに基づく画像形成を行い、シートに形成した画像を定着させて出力する。
さらに、画像処理装置1は、装置本体の上部前面側に、ユーザーインタフェースとなる操作パネル6を備えている。操作パネル6は、表示部と操作入力部とを有し、ユーザーが操作可能な各種の操作画面を表示し、ユーザーによる操作を受け付ける。例えば操作パネル6は、ユーザーによるジョブの設定操作や、ジョブの実行指示などを受け付ける。例えばユーザーによってスキャンジョブの実行が指示されると、画像処理装置1は、画像読取装置2を駆動して原稿の読み取り動作を開始する。
上記のような画像処理装置1に搭載される画像読取装置2について説明する。図2は、画像読取装置2の外観構成を示す斜視図である。図3は、画像読取装置2に搭載される画像読取ユニット20の取付態様の一例を示す図である。また図4は、画像読取装置2をガイドレール40に沿って切断した場合の断面図である。
画像読取装置2は、図2に示すように、上筐体12と下筐体13とが組み付けられた箱形の筐体11の上面に、プラテンガラス14とコンタクトガラス15とが設けられ、筐体11の内部に、原稿の画像を読み取るための画像読取機構が設けられた構成である。すなわち、画像読取装置2は、画像読取機構として、筐体11の内部に、画像読取ユニット20と、支持部材21と、角度調整機構30と、ガイドレール40と、駆動機構41とを備えている。
プラテンガラス14は、ユーザーが原稿をセットするための原稿台として機能するものであり、透明な板状のガラス部材によって構成される。プラテンガラス14の上面の左端部(Y方向端部)には主走査方向(X方向)の原稿基準線となる原稿押し当て部16が突出形成されている。ユーザーは、この原稿押し当て部16に原稿の端部を押し当てることにより、読み取り対象となる原稿をプラテンガラス14上にセットすることができる。コンタクトガラス15は、プラテンガラス14の左側に隣接して設けられる。コンタクトガラス15は、主走査方向(X方向)に透明な細長い板状のガラス部材によって構成され、自動原稿搬送装置3によって自動搬送される原稿の読取位置を規定する。プラテンガラス14及びコンタクトガラス15はいずれも、画像読取ユニット20から原稿に向けて照射される光を透過させることができる。また、筐体11の上面には、コンタクトガラス15の更に左側(Y方向側)の所定位置に開口18が形成されている。
ガイドレール40は、筐体11内部の底面近傍において主走査方向(X方向)の中央位置で副走査方向(Y方向)に延びるように配置された長尺の棒状部材である。ガイドレール40は、画像読取ユニット20が副走査方向へ直線移動できるように案内するためのものである。例えば、ガイドレール40は、細径の円柱状のレールとして形成される。
支持部材21は、画像読取ユニット20を支持する部材である。この支持部材21は、画像読取ユニット20を支持した状態でガイドレール40に載置され、ガイドレール40上を摺動する。
画像読取ユニット20は、支持部材21の上面に設置される。画像読取ユニット20は、例えばプラテンガラス14上に設置される原稿の画像を読み取るユニットであり、プラテンガラス14の下面側において主走査方向(X方向)の画像を一括して読み取ることができるように主走査方向に延設された長尺のユニットである。画像読取ユニット20は、駆動機構41によって駆動されることにより、プラテンガラス14の下面側を副走査方向(Y方向)に移動することができる。この画像読取ユニット20は、主走査方向の画像を読み取る動作を副走査方向に連続して繰り返し行うことにより、原稿全体の画像を読み取る。
画像読取ユニット20は、主走査方向に沿って配置される画像読取センサー23と、キャリッジ22とを備えている。画像読取センサー23は上向きに付勢された状態でキャリッジ22に保持される。画像読取センサー23は、原稿の画像を読み取るための多数の画素が主走査方向に沿って配列された読取部24と、読取部24の近傍位置に配置され原稿の読み取り面を照明する光源部25と、読取部24及び光源部25を挟んで主走査方向の外側に配置される一対のスペーサ27,27とを有している。読取部24は、例えば主走査方向に配置されるレンズアレイと多数の受光素子を備えている。光源部25は、例えば主走査方向に沿って配置されるLEDによって構成される。また、一対のスペーサ27,27は、読取部24及び光源部25が配置されたセンサー面から若干上方に突出した山形形状を有している。
図3に示すように、支持部材21は、概略矩形板状に形成され、その下面にガイドレール40の外周面に係合するガイド溝29を有し、上面に所定間隔を隔てて突出する2つのピン31,32を有する。ガイド溝29は、支持部材21の下面においてY方向に沿って形成される。このガイド溝29は、例えば溝内側の2箇所の位置でガイドレール40の外周面に線接触するように構成され、ガイドレール40との摩擦が少なくなるように形成される。2つのピン31,32は、例えばガイド溝29の直上に位置し、Y方向に沿って所定間隔離れた位置に設けられる。ピン31は、角度調整機構30による角度調整範囲を規定するピンである。また、ピン32は、角度調整機構30が回動するときの回動軸となるピンである。また、支持部材21は、2つのピン31,32のうちの一方のピン31の近傍位置にネジ36と螺合するネジ孔35が設けられている。ネジ36は、キャリッジ22を支持部材21に固定するための締結部材である。更に、支持部材21は、ピン31の側方位置に、画像読取ユニット20の角度調整を行い易くするための操作部39を有している。この操作部39は、支持部材21の側方位置から上方に延びるように形成される。このような支持部材21は、ガイド溝29の内側にガイドレール40を差し込むことにより、ガイドレール40に沿って摺動可能な状態に配置される。
キャリッジ22は、読取センサー23を内側に収容して保持する箱形のセンサー保持部26を有している。センサー保持部26は、その底面の長手方向中央位置に、ピン32と嵌合する孔34が設けられている。キャリッジ22は、その孔34に、支持部材21から突出するピン32を嵌入させた状態で支持部材21に装着される。また、センサー保持部26の内側の長手方向両端近傍位置には、コイルバネなどの付勢部材28が装着される。
画像読取センサー23は、付勢部材28の上側に乗せられた状態でセンサー保持部26の内側に配置される。そのため、画像読取センサー23は、付勢部材28によって上向きに付勢された状態でキャリッジ22に支持される。これにより、画像読取センサー23は、その上部がセンサー保持部26の周縁部よりも上側に突出した状態となる。尚、画像読取センサー23は、センサー保持部26の底面から浮き上がった状態に支持されるため、孔34に嵌入するピン32とは干渉しない。
画像読取センサー23の副走査方向両端側に設けられる一対のスペーサ27,27は、図4に示すように、付勢部材28による付勢力によってプラテンガラス14の下面に接触した状態となる。一対のスペーサ27,27が主走査方向に亘って均一な状態でプラテンガラス14の下面に接触することにより、画像読取センサー23は、プラテンガラス14と平行な状態に保持される。これにより、読取部24及び光源部25のそれぞれがプラテンガラス14上にセットされる原稿の画像読み取りに適した位置に配置される。尚、一対のスペーサ27,27は、画像読取ユニット20が副走査方向に移動するときも、プラテンガラス14の下面に接触した状態を維持する。
角度調整機構30は、キャリッジ22の側面に対して一体的に設けられる。例えば、角度調整機構30は、センサー保持部26の一方の長尺側面の中央部に接合して設けられ、Y方向に突出する棚状の平板部を有している。角度調整機構30は、その平板部に、孔34を中心とする円弧状の長孔33と、ネジ36の雄ネジ部の外径よりもサイズの大きな孔37とを有している。長孔33は、ピン31と嵌合する孔である。角度調整機構30は、ピン31を長孔33に嵌合させた状態で、XY平面内においてピン32を中心(回動軸)として揺動可能である。角度調整機構30が長孔33の範囲内で揺動することにより、支持部材21と画像読取ユニット20とが相対的に角度変位し、画像読取ユニット20の主走査方向(X方向)に対する角度を調整することができる。尚、孔37は、角度調整機構30が長孔33の範囲内で揺動するときに、その揺動を十分に許容できる程度の大きさとして形成される。
図5は、角度調整機構30による角度調整を例示する図である。例えば、図5(a)に示すように、画像読取ユニット20が主走査方向(X方向)に対して平行に設置されている場合であっても、原稿基準線である原稿押し当て部16が主走査方向に対して若干傾いた状態となっている場合には、画像読取ユニット20をその原稿押し当て部16と平行に設置することが必要となる。そのような場合、角度調整機構30は、ピン32を中心にして画像読取ユニット20を揺動させることにより、画像読取ユニット20の角度を調整することができる。画像読取ユニット20の揺動幅は、長孔33の長さによって規定される。例えば、図5(b)に示すように、ピン31が長孔33の左端に位置する場合、画像読取ユニット20の左側が右側よりも前方(+Y方向側)に押し出された状態に傾斜する。これに対し、図5(c)に示すように、ピン31が長孔33の右端に位置する場合、画像読取ユニット20の右側が左側よりも前方(+Y方向側)に押し出された状態に傾斜する。このように角度調整機構30は、長孔33の範囲内でピン31を摺動させることにより、画像読取ユニット20の傾斜角を調整可能である。
また、角度調整機構30は、図3に示すように、棚状の平板部の側方位置に、角度調整を行い易くするための操作部38を有している。この操作部38は、例えば、ピン31を挟んで支持部材21に設けられる操作部39とは反対側の位置に設けられる。また、操作部38は、操作部39と同様に、棚状の平板部の側方位置から上方に延びるように形成される。
このような角度調整機構30は、孔37に対して挿入されるネジ36の先端がネジ孔35に対して締着されることにより、支持部材21に対して固定され、揺動しない状態となる。このとき、画像読取ユニット20と支持部材21とは互いに相対変位不可能な状態となる。反対に、ネジ36を緩めると、角度調整機構30と支持部材21との固定状態が解除され、角度調整機構30は、ピン32を中心に揺動可能な状態となる。このとき、画像読取ユニット20と支持部材21とは互いに相対変位可能な状態となり、画像読取ユニット20の角度調整を行うことが可能である。したがって、角度調整機構30による角度調整を行う際にはネジ36を緩めれば良い。また、角度調整が終了すると、ネジ36をきつく締め付けることにより、画像読取ユニット20を調整された角度で支持部材21に固定することができる。
画像読取ユニット20を副走査方向に移動させる駆動機構41は、図2に示すように、筐体11の内側の底面近傍に設けられる。駆動機構41は、モーター42と、原動プーリー43と、従動プーリー44と、ワイヤー45とを備えて構成される。例えば、モーター42と原動プーリー43は、ガイドレール40の一端側でガイドレール40の近傍位置に配置される。そしてモーター42は、原動プーリー43を回転駆動する。また、従動プーリー44は、ガイドレール40の他端側でガイドレール40の近傍位置に配置される。ワイヤー45は、その両端部がキャリッジ22の下面側に設けられる固定部(図示省略)に接続固定される。また、ワイヤー45は、原動プーリー43と従動プーリー44との間に掛け渡された状態で副走査方向に配置される。このような駆動機構41は、モーター42が原動プーリー43を回転させることにより、ワイヤー45を原動プーリー43と従動プーリー44との間を循環移動させ、ワイヤー45に固定されている画像読取ユニット20をガイドレール40に沿って移動させることができる。
上記のような画像読取装置2は、例えば図6に示すように、画像読取ユニット20の待機位置を、ガイドレール40の一端側であるコンタクトガラス15の下方の所定位置に設定している。そのため、画像読取装置2が原稿の読み取り動作を行わないときには、画像読取ユニット20は、図6に示す待機位置で待機する状態となる。自動原稿搬送装置3に原稿がセットされた状態で原稿の画像を読み取るとき、画像読取装置2は、画像読取ユニット20を待機位置で静止させた状態で画像の読み取り動作を行う。この場合、画像読取装置2は、自動原稿搬送装置3によって搬送される原稿がコンタクトガラス15の上方の所定の読取位置を通過する際に、原稿の主走査方向(X方向)の画像読み取る動作を繰り返し行う。これに対し、プラテンガラス14上に載置された原稿を読み取るとき、画像読取装置2は、画像読取ユニット20を副走査方向(−Y方向)に移動させながら、原稿の主走査方向(X方向)の画像読み取る動作を副走査方向(−Y方向)に繰り返し行う。
上記のように構成される画像読取装置2は、製造工程において筐体11の内部に画像読取ユニット20が組み付けられると、原稿押し当て部16によって規定される原稿基準線を読み取る動作を試験的に行い、画像読取ユニット20の読取ラインが原稿基準線に対して平行に取り付けられているか否かが検査される。この検査により、原稿基準線に対して読取ラインが傾いているか否かが検知される。その結果、原稿基準線に対して読取ラインが傾いていることが検知されると、画像読取ユニット20の角度調整が行われる。その角度調整を簡単且つ効率的に行えるようにするため、本実施形態の画像読取装置2は、筐体11の上面に開口18を設けている。
筐体11に設けられる開口18は、図6に示すように画像読取ユニット20が待機位置にあるときに角度調整機構30の上方に位置するように設けられる。本実施形態では、例えば上筐体12に対して開口18が設けられている。上筐体12には、プラテンガラス14及びコンタクトガラス15といったガラス部材が設けられており、開口18は、主走査方向と直交する副走査方向において、それらのガラス部材(例えばコンタクトガラス15)から所定間隔離れた位置に設けられている。そのため、図7に示すように、画像読取ユニット20が待機位置にあるときには、角度調整機構30が開口18の下方に位置し、開口18に臨む状態となる。
図7は、画像読取装置2の平面図である。図7に示すように、画像読取ユニット20が待機位置にあるとき、角度調整機構30が開口18に臨んだ状態となるため、作業者は、筐体11の上側の外部から開口18を介して角度調整機構30にアクセスすることが可能であり、角度調整機構30に対する角度調整操作を行うことができる。すなわち、作業者は、開口18を介して角度調整機構30のネジ36を緩めることにより、画像読取ユニット20の角度を簡単に調整することができる。このとき、2つの操作部38,39が上方(開口18)に向かって延設されているため、作業者は、開口18を介して操作部38,39を摘んで操作することが可能であり、この点でも操作し易い構造となっている。
したがって、画像読取装置2を組み付けた後の試験的な原稿基準線の読み取り動作によって画像読取ユニット20の読取ラインが原稿基準線に対して傾いていることが判明した場合、作業者は、筐体11の上面に設けられている開口18を介して画像読取ユニット20の角度調整を行うことが可能であり、従来のように筐体11を分解する必要がないため、作業効率を著しく向上させることができる。
尚、本実施形態では、支持部材21と角度調整機構30とのそれぞれに操作部39,38が設けられている場合を例示したが、これに限られるものではなく、支持部材21と角度調整機構30との少なくとも一方に操作部39又は38が設けられていれば良い。例えば、角度調整機構30に対して操作部38を設け、支持部材21には操作部39を設けていない構成としても良い。
上記のように筐体11は、画像読取ユニット20の角度調整を行う際の操作窓となる開口18を備えている。この開口18は、上述のように画像読取装置2の製造段階において、画像読取ユニット20の読取ラインを原稿基準線に対して平行にするための窓である。そのため、角度調整が終了すると、開口18を塞いでおくことが好ましい。そこで、画像読取装置2は、図8に示すように、開口18に対してカバー部材50を備えている。このカバー部材50は、画像処理装置1が顧客先に設置された後に再び角度調整が必要となった際には簡単に取り外しできるように開口18に対して着脱可能であることが好ましい。また、カバー部材50は、開口18の周縁部に対して、隙間無く、密に接することにより、筐体11の内部に対する防塵効果を発揮することができる。
以上のように、本実施形態の画像読取装置2は、原稿の主走査方向の画像を読み取る画像読取ユニット20と、画像読取ユニット20を支持する支持部材21と、支持部材21と画像読取ユニットとを相対変位させることにより画像読取ユニット20の前記主走査方向に対する角度を調整可能な角度調整機構30とを備えている。そして画像読取装置2は、画像読取ユニット20、支持部材21及び角度調整機構30を内部に収容している筐体11の外面に対して、角度調整機構30に外部からアクセスして画像読取ユニット20の主走査方向に対する角度を調整するための開口18を設けた構成である。このような構成によれば、画像読取ユニット20を筐体11の内部に組み付けた後、画像読取ユニット20の読取ラインが原稿基準線に対して傾いた状態となっていることが判明した場合に、筐体11に設けられている開口18を介して外部から角度調整機構30にアクセスし、画像読取ユニット20の角度調整を行うことが可能である。そのため、一旦組み付けた画像読取装置2を角度調整のために分解する必要がなくなるため、従来よりも作業効率を著しく改善することができるのである。
以上、本発明に関する好ましい一実施形態について説明した。しかし、本発明は、上記実施形態において説明した内容のものに限られるものではなく、種々の変形例が適用可能である。
例えば上記実施形態では、角度調整を行うための開口18が筐体11の上面に設けられる場合を例示した。しかし、開口18は、筐体11の上面に設けられるものに限られない。
図9は、画像読取装置2の第1の変形例を示す図である。図9に示すように、開口18は、画像読取装置2の筐体11の側面に設けられたものであっても良い。この場合も、作業者は、筐体11の外部から開口18を介して角度調整機構30にアクセスすることが可能であり、角度調整機構30に対する角度調整操作を行うことができる。尚、開口18は、図9に示すように側面だけに設けるのではなく、筐体11の上面から側面に亘って設けるようにしても良い。また、図9に示すような小窓として開口18を設けるのではなく、筐体11の側面全体を開放できるような大きな開口18を形成しても良い。
図10は、画像読取装置2の第2の変形例を示す図である。図10に示すように、開口18は、画像読取装置2の筐体11の下面側に設けたものであっても良い。ただし、この場合、角度調整機構30に対する角度調整が筐体11の下側から行われることになるため、上述したネジ36等は、筐体11の下面側から操作できるように予め取り付けられていることが必要である。
また、上記実施形態では、画像読取ユニット20が待機位置にあるときに角度調整機構30が開口18に臨んだ状態となり、画像読取ユニット20の角度調整が可能となることを例示した。しかし、これに限られるものではなく、例えば画像読取ユニット20の角度調整を行う際に、駆動機構41が画像読取ユニット20をガイドレール40に沿って、予め定められている角度調整位置へと移動させるものであっても構わない。すなわち、画像読取ユニット20の待機位置と角度調整位置とは必ずしも一致しないものであっても構わない。
また、上記実施形態では、画像読取装置2が画像処理装置1に搭載される装置である場合を例示したが、これに限られるものではない。例えば、画像読取装置2は、スキャナーとして、それ単体で取引の対象となるものであっても構わない。
1 画像処理装置
2 画像読取装置
11 筐体
14 プラテンガラス(ガラス部材)
15 コンタクトガラス(ガラス部材)
18 開口
20 画像読取ユニット
21 支持部材
30 角度調整機構
31 ピン
32 ピン(回動軸)
36 ネジ(締結部材)
40 ガイドレール
41 駆動機構(駆動手段)
50 カバー部材
X 主走査方向
Y 副走査方向

Claims (9)

  1. 原稿の主走査方向の画像を読み取る画像読取ユニットと、
    前記画像読取ユニットを支持する支持部材と、
    前記支持部材と前記画像読取ユニットとを相対変位させることにより前記画像読取ユニットの前記主走査方向に対する角度を調整可能な角度調整機構と、
    前記画像読取ユニット、前記支持部材及び前記角度調整機構を内部に収容する筐体と、
    を備え、
    前記筐体は、前記角度調整機構に外部からアクセスして前記画像読取ユニットの前記主走査方向に対する角度を調整するための開口を有することを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記角度調整機構は、前記支持部材に設けられる所定の回動軸周りに前記画像読取ユニットを回動させることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記筐体の内部において前記主走査方向と直交する副走査方向に沿って配置され、前記支持部材と係合するガイドレールと、
    前記画像読取ユニットを前記ガイドレールに沿って移動させる駆動手段と、
    を更に備え、
    前記角度調整機構は、前記画像読取ユニットが前記ガイドレールの長手方向所定位置に移動したときに前記開口に臨んだ状態となることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像読取装置。
  4. 前記開口は、前記ガイドレールの一端側に設けられ、
    前記角度調整機構は、前記画像読取ユニットが前記ガイドレールの前記一端側に移動したときに前記開口に臨んだ状態となることを特徴とする請求項3に記載の画像読取装置。
  5. 前記角度調整機構は、前記支持部材と前記画像読取ユニットとを相対変位不可能な状態に締結する締結部材を有し、前記画像読取ユニットが前記ガイドレールの長手方向所定位置に移動したときに前記開口を介して前記締結部材に対する操作を行うことが可能であることを特徴とする請求項3又は4に記載の画像読取装置。
  6. 前記角度調整機構は、前記支持部材と前記画像読取ユニットとの少なくとも一方に設けられ、前記開口に臨んだ状態で前記開口に向かって延設される操作部を備えることを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の画像読取装置。
  7. 前記開口は、前記筐体の上面、側面又は下面に設けられることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の画像読取装置。
  8. 前記筐体の上面には、前記主走査方向に所定長さを有し、前記画像読取ユニットから照射される光を透過させるガラス部材が設けられ、
    前記開口は、前記主走査方向と直交する副走査方向において前記ガラス部材から所定間隔離れた位置に設けられることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の画像読取装置。
  9. 前記開口に対して着脱可能なカバー部材を更に備えることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の画像読取装置。
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