JP2021125316A - ジョイントコネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】使用時に振動などに晒された場合であっても電気的接続の信頼性を維持可能なジョイントコネクタの提供すること。【解決手段】ジョイントコネクタ1は、相手側コネクタ2に属する複数の回路同士を接続するバスバ50を有するインナアセンブリ20と、インナアセンブリ20を保持するハウジング10と、を備える。インナアセンブリ20は、ジョイントコネクタ1と相手側コネクタ2との嵌合方向に沿ってバスバ50が延びるようにバスバ50を保持するバスバホルダ60と、バスバホルダ60が相対移動を規制した状態にて組み付けられるフロントホルダ30と、ハウジング10が有する被係合部15に係合する係合部38と、を有する。ハウジング10は、係合部38と被係合部15との係合により、インナアセンブリ20を嵌合方向においてハウジング10に押し付けた状態にてインナアセンブリ20を保持する、ように構成される。【選択図】図7

Description

本発明は、ジョイントコネクタに関する。
従来から、複数の機器から延びる複数の電線を互いに接続する等の目的のため、バスバを備えたジョイントコネクタが提案されている。
例えば、従来のジョイントコネクタの一つは、相手側コネクタに属する複数の電線の端末に設けられた相手側端子に嵌合接続するための複数のピン端子を備えたバスバと、バスバを保持するインナハウジングと、ノイズ除去用のフェライト板を収容し且つインナハウジングが組み付けられるアウタハウジングと、を備えている。複数のピン端子は、インナハウジングとアウタハウジングとの組付方向の前方へ延びるとともに、組付方向の後方において連結部を介して互いに繋がっている。即ち、複数のピン端子は、連結部を介して互いに導通可能となっている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2010−170985号公報
上述した従来のジョイントコネクタを構成するインナハウジング及びアウタハウジングは、樹脂製であり、一般に射出成形などの製法によって製造される。ここで、成形用の金型内で溶融樹脂が冷却固化する際に生じる成形収縮などに起因し、成形後のインナハウジングやアウタハウジングには、寸法の公差(いわゆる製造ばらつき)が不可避的に生じ得る。この製造ばらつき等によってインナハウジングとアウタハウジングとの間に隙間が存在すると、例えば、ジョイントコネクタが搭載された車両の走行時の振動などにより、バスバのピン端子および相手側端子が、それらの接点において摺動して摩耗する可能性がある。このような摩耗は、端子同士の電気的接続の信頼性を損なう原因となり得るため、出来る限り抑制されることが望ましい。
本発明の目的の一つは、使用時に振動などに晒された場合であっても電気的接続の信頼性を維持可能なジョイントコネクタ、の提供である。
前述した目的を達成するために、本発明に係るジョイントコネクタは、下記[1]〜[4]を特徴としている。
[1]
相手側コネクタに属する複数の回路同士を接続するバスバを有する組立体と、前記組立体を保持するハウジングと、を備えるジョイントコネクタであって、
前記組立体は、
当該ジョイントコネクタと前記相手側コネクタとの嵌合方向に沿って前記バスバが延びるように前記バスバを保持するバスバホルダと、
前記バスバホルダが相対移動を規制した状態にて組み付けられるフロントホルダと、
前記ハウジングが有する被係合部に係合する係合部と、を有し、
前記ハウジングは、
前記係合部と前記被係合部との係合により、前記組立体を前記嵌合方向において当該ハウジングに押し付けた状態にて前記組立体を保持する、ように構成される、
ジョイントコネクタであること。
[2]
上記[1]に記載のジョイントコネクタにおいて、
前記係合部は、前記嵌合方向に対して傾斜する第1傾斜面を有し、
前記被係合部は、前記第1傾斜面に向かい合う第2傾斜面を有し、
前記ハウジングは、
前記係合の際、前記第1傾斜面と前記第2傾斜面との接触によって前記組立体に前記嵌合方向に沿う外力を及ぼすとともに前記組立体を当該ハウジングに押し付ける、
ジョイントコネクタであること。
[3]
上記[1]又は上記[2]に記載のジョイントコネクタにおいて、
前記フロントホルダは、
前記バスバホルダを所定向きに圧入可能な凹部と、前記凹部に圧入された前記バスバホルダが前記所定向きとは逆向きに移動することを規制する規制部と、を有し、
前記バスバホルダは、
前記凹部に圧入された状態にて前記規制部に移動を規制されることにより、前記フロントホルダに相対移動を規制した状態にて組み付けられる、
ジョイントコネクタであること。
[4]
上記[1]〜上記[3]の何れか一つに記載のジョイントコネクタにおいて、
前記ハウジングは、
前記係合の際、前記嵌合方向に直交する方向において前記係合部に前記被係合部を押し付けた状態にて、前記組立体を保持する、
ジョイントコネクタであること。
上記[1]の構成のジョイントコネクタによれば、バスバを保持した状態のバスバホルダが、フロントホルダに相対移動を規制した状態にて組み付けられて、組立体が構成される。更に、そのように構成された組立体が、嵌合方向においてハウジングに押し付けられた状態で、ハウジングに保持される。その結果、嵌合方向において、バスバがハウジングに対して相対移動すること(即ち、嵌合方向のガタツキ)が抑制される。よって、ジョイントコネクタの使用時、上述した従来のジョイントコネクタに比べ、バスバと相手側端子との相対的な摺動が抑制されて、バスバや相手側端子の摩耗が低減される。したがって、本構成のジョイントコネクタは、使用時に振動などに晒された場合であっても電気的接続の信頼性を維持可能である。
上記[2]の構成のジョイントコネクタによれば、組立体の係合部が有する第1傾斜面と、ハウジングの被係合部が有する第2傾斜面と、が係合の際に互いに接触する。このとき、第1傾斜面が第2傾斜面から受ける力のうちの嵌合方向に沿う分力が、係合部を介して組立体に伝わり、組立体をハウジングに押し付けることになる。このように、本構成のジョイントコネクタは、組立体をハウジングに押し付けるための別部材を要することなく、組立体をハウジングに押し付けた状態で保持できる。
上記[3]の構成のジョイントコネクタによれば、フロントホルダの凹部にバスバホルダが圧入されるとともに、圧入が解除される向き(即ち、逆向き)にバスバホルダが移動することが規制される。これにより、本構成のジョイントコネクタは、組立体を製造する過程での作業負荷を過度に大きくすることなく、フロントホルダとバスバホルダとを相対移動を規制した状態で組み付けることができる。
上記[4]の構成のジョイントコネクタによれば、嵌合方向だけでなく、嵌合方向に直交する方向(例えば、幅方向や高さ方向)においても、バスバがハウジングに対して相対移動することが抑制される。したがって、本構成のジョイントコネクタは、使用時における電気的接続の信頼性を更に適正に維持可能である。
本発明によれば、使用時に振動などに晒された場合であっても電気的接続の信頼性を維持可能なジョイントコネクタ、を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の実施形態に係るジョイントコネクタを示す図であって、図1(a)は、相手側コネクタと嵌合した状態を示す斜視図であり、図1(b)は、相手側コネクタから分離した状態を示す斜視図である。 図2は、ジョイントコネクタの正面図である。 図3は、ハウジング及び組立体の斜視図である。 図4は、組立体の分解斜視図である。 図5は、図3のC−C断面図である。 図6(a)は、図2のA−A断面を示したハウジングの斜視図であり、図6(b)は、図6(a)のD部を拡大して示す斜視図である。 図7(a)、図7(b)及び図7(d)は、ハウジングに組立体を組み付ける際の手順について説明するための図2のB−B断面に相当する断面図であり、図7(c)は、図7(b)のE部の拡大図であり、図7(e)は、図7(d)のF部の拡大図である。 図8(a)は、図7(d)のG−G断面図であり、図8(b)は、図8(a)のH部の拡大図である。
<実施形態>
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るジョイントコネクタ1について説明する。図1(b)に示すジョイントコネクタ1のハウジング10は、図1(b)に示す相手側コネクタ2の相手側ハウジング70と嵌合可能となっている(図1(a)参照)。
以下、説明の便宜上、図1に示すように、「前後方向」、「幅方向」、「上下方向」、「上」、及び「下」を定義する。「前後方向」、「幅方向」及び「上下方向」は、互いに直交している。前後方向は、ジョイントコネクタ1と相手側コネクタ2との嵌合方向と一致している。ジョイントコネクタ1及び相手側コネクタ2の各々について、相手側のコネクタが嵌合する嵌合方向正面側を前側とし、その反対の嵌合方向背面側を後側とする。
図1(b)に示すように、相手側ハウジング70に形成された前後方向に延びる複数の端子収容室71の各々には、電線80の端末に設けられた相手側端子(メス端子。図示省略)が後方側から挿入され収容可能となっている。本例では、幅方向に並ぶ4個の端子収容室71が上下2段に配置されて、合計8個の端子収容室71が形成されている。図1(a)及び図1(b)に示す例では、8本の電線80の各々の端末に設けられた相手側端子が対応する端子収容室71に収容されており、この結果、8本の電線80が、相手側ハウジング70の後面から引き出されている。
ジョイントコネクタ1は、相手側コネクタ2と嵌合されることで(図1(a)参照)、相手側コネクタ2に接続された複数の電線80にそれぞれ繋がる複数の回路同士を導通接続する機能を果たす。具体的には、本例では、ジョイントコネクタ1と相手側コネクタ2とが嵌合したとき、8本の電線80が後述するバスバ50を介して互いに導通するようになっている。ジョイントコネクタ1及び相手側コネクタ2は、典型的には、車両に搭載されて使用される。この場合、ジョイントコネクタ1は、相手側コネクタ2と嵌合されることで、車両に配索されるワイヤハーネスのジョイント回路を形成する機能を果たす。
ジョイントコネクタ1は、図2〜図4に示すように、ハウジング10と、ハウジング10に保持されるインナアセンブリ20と、を備える。インナアセンブリ20は、バスバ50を含む複数の部材が組み立てられた組立体である。以下、ジョイントコネクタ1を構成する各部品について順に説明する。なお、インナアセンブリ20は、本発明における「組立体」に相当する。
まず、ハウジング10について説明する。ハウジング10は、金型を用いた射出成形などの製法によって製造された樹脂成形品である。ハウジング10は、図3及び図6に示すように、上壁11と、下壁12と、一対の側壁13と、後壁14(図6(a)参照)と、を備え、前方に開口する直方体の箱状の形状を有する。インナアセンブリ20が、ハウジング10の前方開口を介して、ハウジング10の内部空間の後方領域まで挿入されて保持され(図7(d)参照)、相手側ハウジング70が、ハウジング10の前方開口を介して、インナアセンブリ20の前方に位置するハウジング10の内部空間に挿入されてハウジング10と嵌合されることになる(図1(a)参照)。
図7(b)及び図7(d)から理解できるように、ハウジング10の内部空間の後方領域(インナアセンブリ20が保持される空間)の上下方向の寸法は、インナアセンブリ20の上下方向の寸法より大きい。このため、ハウジング10の内部空間の後方領域において、インナアセンブリ20を上下方向に相対移動可能とする上下方向の隙間が確保されている。
図6(a)に示すように、一対の側壁13と後壁14とが交差する一対の隅部の上下方向略中央部の内壁面には、一対の被係合部15が形成されている。各被係合部15は、具体的には、図6(b)に示すように、後壁14の内壁面から側壁13の内壁面に沿うように前方に突出する第1部分15aと、第1部分15aの前端部から幅方向内側に突出する第2部分15bと、からなる。第2部分15bは、後壁14の内壁面から前方に隙間を空けて位置している。なお、図6(a)及び図6(b)では、説明の便宜上、インナアセンブリ20(特に、係合部38)の図示が省略されている。
第2部分15bの後端面は、下側よりも上側が前側に位置するように前後方向に対して傾斜する傾斜面15c(平面)となっている。一対の被係合部15には、インナアセンブリ20の後述する一対の係合部38(図4参照)が係合することになる。
ハウジング10の上壁11の幅方向中央部には、図3に示すように、ロックアーム16が形成されている。ジョイントコネクタ1と相手側コネクタ2との嵌合時、ロックアーム16が、相手側ハウジング70に設けられたロック部72(図1(b)参照)と係合することで、ジョイントコネクタ1と相手側コネクタ2との嵌合状態が維持されるようになっている。
ハウジング10の下壁12の外壁面には、図2に示すように、下方に突出する車両取付部17が設けられている。ジョイントコネクタ1は、この車両取付部17を利用して、車両の所定箇所に固定され得るようになっている。以上、ハウジング10について説明した。
次いで、インナアセンブリ20について説明する。図4に示すように、インナアセンブリ20は、フロントホルダ30と、複数(本例では、4つ)のフェライト部材40と、複数(本例では、2つ)のバスバ50と、バスバホルダ60と、を有している。
まず、フロントホルダ30について説明する。フロントホルダ30は、金型を用いた射出成形などの製法によって製造された樹脂成形品である。フロントホルダ30は、図4及び図5に示すように、上壁31と、下壁32と、一対の側壁33と、前壁34と、を備え、後方に開口する直方体の箱状の形状を有する。フロントホルダ30の後方開口を介して、複数のフェライト部材40、複数のバスバ50及びバスバホルダ60が、フロントホルダ30の内部空間に収容されることになる(図5参照)。
フロントホルダ30の内部空間の前方領域には、後方に開口する複数(本例では、4つ)の収容部35が、幅方向に並ぶように区画形成されている(図5及び図8(a)参照)。各収容部35には、対応するフェライト部材40が収容されることになる。
フロントホルダ30の内部空間の後方領域には、一対の側壁33間にて幅方向に連続すると共に後方に開口する凹部30aが確保されている(図5及び図8(a)参照)。凹部30aには、バスバホルダ60が後方から前向きに圧入されることになる。更に、フロントホルダ30には、凹部30aに圧入されたバスバホルダ60が凹部30aから脱落すること(後向きに移動すること)を規制する規制部(図示省略)が形成されている。
フロントホルダ30の前壁34には、図4に示すように、前後方向に貫通する複数の挿通孔36が形成されている。本例では、相手側ハウジング70の複数の端子収容室71(図1(b)参照)に対応し、且つ、各収容部35に上下一対の挿通孔36が連通するように、幅方向に並ぶ4個の挿通孔36が上下2段に配置されて、合計8個の挿通孔36が形成されている。各挿通孔36には、バスバ50の対応する後述するピン端子51(オス端子)が挿通されることになる。
フロントホルダ30の各収容部35を区画する上壁31及び下壁32にはそれぞれ、図4及び図5に示すように、保持アーム37が形成されている。各保持アーム37は、後側の固定端から前側の自由端に向けて、収容部35内に進入するように上下方向内側且つ前方に延びる片持ち梁状の形状を有している。上下一対の保持アーム37は、収容部35に収容されるフェライト部材40を上下方向に挟持する機能を果たす。
フロントホルダ30の一対の側壁33の外壁面の後端部の上下方向略中央部には、図4に示すように、幅方向外側に突出する一対の係合部38が形成されている。図7(c)に示すように、各係合部38の前端面は、下側よりも上側が前側に位置するように前後方向に対して傾斜する傾斜面38a(平面)となっている。傾斜面38aと、ハウジング10の被係合部15の傾斜面15cとは、互いに平行となっている。各係合部38の突出端面(幅方向外側端面)には、図8(b)に示すように、幅方向外側に突出する突起38bが形成されている。
次いで、フェライト部材40について説明する。フェライト部材40は、磁性材料から構成され、図4に示すように、本例では略直方体状の形状を有している。フェライト部材40には、フロントホルダ30の上下2段に配置される複数の挿通孔36に対応して、上下一対の貫通孔41が、前後方向に貫通するように形成されている。各貫通孔41には、バスバ50の対応する後述するピン端子51(オス端子)が挿通されることになる。フェライト部材40は、貫通孔41に挿通されたピン端子51に発生するノイズを除去する機能を果たす。本例では、1つのインナアセンブリ20に対して、4つのフェライト部材40が使用される。
次いで、バスバ50について説明する。バスバ50は、図4に示すように、幅方向に間隔を空けて並び且つ前後方向に延びる複数本(本例では、4本)のピン端子51(オス端子)と、複数本のピン端子51の後端部同士を連結すると共に幅方向に延びる連結部52と、を備える。バスバ50は、1枚の金属板に対してプレス加工等を施して形成されている。本例では、インナアセンブリ20に対して、上下一対のバスバ50が使用される。
次いで、バスバホルダ60について説明する。バスバホルダ60は、金型を用いた射出成形などの製法によって製造された樹脂成形品である。バスバホルダ60は、図4及び図5に示すように、前後方向からみて長方形の平板状の形状を有する。バスバホルダ60の前端面には、幅方向に延びる上下一対の保持溝61が、上下方向に間隔を空けて形成されている。上下一対の保持溝61に、上下一対のバスバ50の連結部52が圧入されることで、バスバホルダ60は、複数のピン端子51が前後方向に沿って延びるように、一対のバスバ50を保持する。バスバホルダ60は、バスバ50とバスバホルダ60との前後方向の相対移動を十分に規制可能な強固さで、一対のバスバ50を保持している。
インナアセンブリ20を組み立てるには、まず、4つのフェライト部材40をそれぞれ、フロントホルダ30の対応する収容部35に後方から挿入して収容する。収容部35に収容されたフェライト部材40は、上下一対の保持アーム37によって上下方向に挟持されること等によって、相対移動を規制した状態にて収容部35に保持される。
次いで、バスバホルダ60に保持された一対のバスバ50の複数のピン端子51それぞれを、後方から、収容部35に収容されたフェライト部材40の対応する貫通孔41、並びに、フロントホルダ30の対応する挿通孔36に、順に挿通させながら、バスバホルダ60を、フロントホルダ30の凹部30aに後方から前向きに所定位置まで圧入する。これにより、インナアセンブリ20の組み立てが完了する(図3参照)。
組み立てが完了したインナアセンブリ20では、凹部30aに圧入されたバスバホルダ60が上述した規制部によって凹部30aから脱落すること(後向きに移動すること)が規制されることで、フロントホルダ30に対してバスバホルダ60が相対移動を規制した状態にて組み付けられている。この結果、フロントホルダ30に対して、フェライト部材40、バスバ50及びバスバホルダ60の全てが相対移動を規制した状態にて組み付けられている。
組み立てが完了したインナアセンブリ20では、図3に示すように、バスバ50の複数のピン端子51の先端部が、フロントホルダ30の前壁34から前方へ突出している。図5に示すように、フェライト部材40の貫通孔41を挿通するピン端子51と貫通孔41との間には、環状の隙間が確保されている。以上、インナアセンブリ20について説明した。
次いで、ハウジング10にインナアセンブリ20を組み付ける際の手順について、図7を参照しながら説明する。まず、図7(a)及び図7(b)に示すように、ハウジング10に対して、インナアセンブリ20を、正規位置より所定距離だけ上方にオフセットした位置に維持しながら、ハウジング10の前方開口を介して、ハウジング10の内部空間の後方領域に、インナアセンブリ20の後端面がハウジング10の後壁14の内壁面に当接するまで、挿入する(図7(b)参照)。図7(b)に示す状態では、インナアセンブリ20の後端面がハウジング10の後壁14の内壁面に当接し、且つ、インナアセンブリ20の一対の係合部38が、ハウジング10の一対の被係合部15に対して後方且つ上方に位置している(図7(c)参照)。
次いで、図7(d)に示すように、ハウジング10に対してインナアセンブリ20を、上記オフセットした位置から正規位置まで下方にスライドさせる。これにより、インナアセンブリ20のハウジング10への組み付けが完了して、図1(b)に示すジョイントコネクタ1が得られる。組み付けが完了したジョイントコネクタ1では、図7(d)に示すように、連結部52によって互いに連結された複数のピン端子51の先端部が、ハウジング10の内部空間内にて、フロントホルダ30の前壁34から前方へ突出している。
組み付けが完了したジョイントコネクタ1では、図7(e)に示すように、一対の係合部38が一対の被係合部15と後壁14との間に位置すると共に、互いに平行な係合部38の傾斜面38a及び被係合部15の傾斜面15c同士が、互いに押圧しながら面接触している。このため、傾斜面38aが傾斜面15cから受ける外力のうち前後方向に沿う後向きの分力が、一対の係合部38を介してインナアセンブリ20に伝わり、インナアセンブリ20の後端面をハウジング10の後壁14の内壁面に対して後向きに押し付けている。この結果、インナアセンブリ20がハウジング10に後向きに押し付けられた状態が維持されるので、前後方向において、バスバ50がハウジング10に対して相対移動すること(即ち、嵌合方向のガタツキ)が抑制され得る。
更に、組み付けが完了したジョイントコネクタ1では、図8(b)に示すように、インナアセンブリ20の一対の係合部38の突起38bが、ハウジング10の一対の被係合部15の第1部分15aの幅方向内側面を幅方向外側に押し付けている。この結果、インナアセンブリ20が幅方向に挟持された状態が維持される。その結果、幅方向においても、バスバ50がハウジング10に対して相対移動すること(即ち、幅方向のガタツキ)も抑制され得る。
組み付けが完了したジョイントコネクタ1(図1(b)参照)と、相手側コネクタ2(図1(b)参照)とを、図1(a)に示すように嵌合させると、相手側コネクタ2に収容された複数の相手側端子と、ジョイントコネクタ1に収容された複数のピン端子51と、が電気的に接続される。これにより、バスバ50の連結部52を介して、複数の相手側端子が導通接続される。この結果、複数の相手側端子にそれぞれ接続された複数の電線80(図1参照)にそれぞれ繋がる複数の回路同士が導通接続される。
<作用・効果>
以上、本発明の実施形態に係るジョイントコネクタ1によれば、バスバを50保持した状態のバスバホルダ60が、フロントホルダ30に相対移動を規制した状態にて組み付けられることで、インナアセンブリ20が構成される。更に、そのように構成されたインナアセンブリ20が嵌合方向(前後方向)においてハウジング10に押し付けられた状態で、インナアセンブリ20がハウジング10に保持される。その結果、嵌合方向において、バスバ50がハウジング10に対して相対移動すること(即ち、嵌合方向のガタツキ)が抑制される。よって、ジョイントコネクタ1が振動などに晒された場合であっても、上述した従来のジョイントコネクタに比べ、バスバ50と相手側端子との相対的な摺動が抑制されるとともに、バスバ50や相手側端子の摩耗が低減される。したがって、本実施形態に係るジョイントコネクタ1は、使用時に振動などに晒された場合であっても電気的接続の信頼性を維持可能である。
更に、本実施形態に係るジョイントコネクタ1によれば、インナアセンブリ20の係合部38が有する傾斜面38a(第1傾斜面)と、ハウジング10の被係合部15が有する傾斜面15c(第2傾斜面)と、が係合の際に互いに接触する。このとき、第1傾斜面38aが第2傾斜面15cから受ける力のうちの嵌合方向に沿う分力が、係合部38を介してインナアセンブリ20に伝わり、インナアセンブリ20をハウジング10に押し付けることになる。このように、本実施形態に係るジョイントコネクタ1は、インナアセンブリ20をハウジング10に押し付けるための別部材を要することなく、インナアセンブリ20をハウジング10に押し付けた状態で保持できる。
更に、本実施形態に係るジョイントコネクタ1によれば、フロントホルダ30の凹部30aにバスバホルダ60が圧入されるとともに、圧入が解除される後向き(即ち、所定向きとは逆向き)にバスバホルダ60が移動することが規制される。これにより、本実施形態に係るジョイントコネクタ1は、インナアセンブリ20を製造する過程での作業負荷を過度に大きくすることなく、フロントホルダ30とバスバホルダ60とを相対移動を規制した状態にて組み付けることができる。
更に、本実施形態に係るジョイントコネクタ1によれば、嵌合方向だけでなく、嵌合方向に直交する幅方向においても、バスバ50がハウジング10に対して相対移動することが抑制される(図8参照)。したがって、本実施形態に係るジョイントコネクタ1は、使用時における電気的接続の信頼性を更に適正に維持可能である。
<他の形態>
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
上記実施形態では、インナアセンブリ20のハウジング10への組み付けが完了したジョイントコネクタ1において、図8(b)に示すように、インナアセンブリ20の一対の係合部38の突起38bが、ハウジング10の一対の被係合部15の第1部分15aの幅方向内側面を幅方向外側に押し付けている。これに対し、係合部38に突起38bが設けられないことで、一対の係合部38がハウジング10を幅方向外側に押し付けていなくてもよい。
ここで、上述した本発明に係るジョイントコネクタ1の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[4]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
相手側コネクタ(2)に属する複数の回路同士を接続するバスバ(50)を有する組立体(20)と、前記組立体(20)を保持するハウジング(10)と、を備えるジョイントコネクタ(1)であって、
前記組立体(20)は、
当該ジョイントコネクタ(1)と前記相手側コネクタ(2)との嵌合方向に沿って前記バスバ(50)が延びるように前記バスバ(50)を保持するバスバホルダ(60)と、
前記バスバホルダ(60)が相対移動を規制した状態にて組み付けられるフロントホルダ(30)と、
前記ハウジング(10)が有する被係合部(15)に係合する係合部(38)と、を有し、
前記ハウジング(10)は、
前記係合部(38)と前記被係合部(15)との係合により、前記組立体(20)を前記嵌合方向において当該ハウジング(10)に押し付けた状態にて前記組立体(20)を保持する、ように構成される、
ジョイントコネクタ(1)。
[2]
上記[1]に記載のジョイントコネクタ(1)において、
前記係合部(38)は、前記嵌合方向に対して傾斜する第1傾斜面(38a)を有し、
前記被係合部(15)は、前記第1傾斜面(38a)に向かい合う第2傾斜面(15c)を有し、
前記ハウジング(10)は、
前記係合の際、前記第1傾斜面(38a)と前記第2傾斜面(15c)との接触によって前記組立体(20)に前記嵌合方向に沿う外力を及ぼすとともに前記組立体(20)を当該ハウジング(10)に押し付ける、
ジョイントコネクタ(1)。
[3]
上記[1]又は上記[2]に記載のジョイントコネクタ(1)において、
前記フロントホルダ(30)は、
前記バスバホルダ(60)を所定向きに圧入可能な凹部(30a)と、前記凹部(30a)に圧入された前記バスバホルダ(60)が前記所定向きとは逆向きに移動することを規制する規制部と、を有し、
前記バスバホルダ(60)は、
前記凹部(30a)に圧入された状態にて前記規制部に移動を規制されることにより、前記フロントホルダ(30)に相対移動を規制した状態にて組み付けられる、
ジョイントコネクタ(1)。
[4]
上記[1]〜上記[3]の何れか一つに記載のジョイントコネクタ(1)において、
前記ハウジング(10)は、
前記係合の際、前記嵌合方向に直交する方向において前記係合部(38)に前記被係合部(15)を押し付けた状態にて、前記組立体(20)を保持する、
ジョイントコネクタ(1)。
1 ジョイントコネクタ
2 相手側コネクタ
10 ハウジング
15 被係合部
15c 傾斜面(第2傾斜面)
20 インナアセンブリ(組立体)
30 フロントホルダ
30a 凹部
38 係合部
38a 傾斜面(第1傾斜面)
50 バスバ
60 バスバホルダ

Claims (4)

  1. 相手側コネクタに属する複数の回路同士を接続するバスバを有する組立体と、前記組立体を保持するハウジングと、を備えるジョイントコネクタであって、
    前記組立体は、
    当該ジョイントコネクタと前記相手側コネクタとの嵌合方向に沿って前記バスバが延びるように前記バスバを保持するバスバホルダと、
    前記バスバホルダが相対移動を規制した状態にて組み付けられるフロントホルダと、
    前記ハウジングが有する被係合部に係合する係合部と、を有し、
    前記ハウジングは、
    前記係合部と前記被係合部との係合により、前記組立体を前記嵌合方向において当該ハウジングに押し付けた状態にて前記組立体を保持する、ように構成される、
    ジョイントコネクタ。
  2. 請求項1に記載のジョイントコネクタにおいて、
    前記係合部は、前記嵌合方向に対して傾斜する第1傾斜面を有し、
    前記被係合部は、前記第1傾斜面に向かい合う第2傾斜面を有し、
    前記ハウジングは、
    前記係合の際、前記第1傾斜面と前記第2傾斜面との接触によって前記組立体に前記嵌合方向に沿う外力を及ぼすとともに前記組立体を当該ハウジングに押し付ける、
    ジョイントコネクタ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のジョイントコネクタにおいて、
    前記フロントホルダは、
    前記バスバホルダを所定向きに圧入可能な凹部と、前記凹部に圧入された前記バスバホルダが前記所定向きとは逆向きに移動することを規制する規制部と、を有し、
    前記バスバホルダは、
    前記凹部に圧入された状態にて前記規制部に移動を規制されることにより、前記フロントホルダに相対移動を規制した状態にて組み付けられる、
    ジョイントコネクタ。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載のジョイントコネクタにおいて、
    前記ハウジングは、
    前記係合の際、前記嵌合方向に直交する方向において前記係合部に前記被係合部を押し付けた状態にて、前記組立体を保持する、
    ジョイントコネクタ。
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