JP2021121987A - 燃料電池ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池で生じた生成水を好適に排出して、燃料電池周辺に設置された高電圧部品の被水を防止できること。【解決手段】燃料ガスと酸化剤ガスとを反応させて発電する燃料電池スタック11の燃料電池セル18と、燃料電池セルから排出される生成水Wを貯溜する貯水タンク15と、貯水タンク内の生成水を霧化する霧化器16と、燃料電池セルを冷却した後の冷却空気と燃料電池セルから排出された排気ガスとの混合ガスに霧化器にて霧化された生成水を拡散させて、混合ガスと共に排出する排気ボックス14と、排気ボックス内の温度及び湿度を検出する温湿度センサ28と、温湿度センサにて検出された温度及び湿度から排気ボックス内の露点を求め、排気ボックス内の温度と排気ボックス内の露点との差分に応じて生成水の霧化量を決定し、この霧化量に基づき霧化器の駆動を制御する制御装置17とを有して構成されたものである。【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池にて生じた生成水を霧化器により霧化して排出する燃料電池ユニットに関する。
特許文献1には、燃料電池と、この燃料電池から排出されるオフガスを生成水とガスに分離する気液分離器と、分離後の生成水を霧化する霧化器とを有し、霧化された生成水を排気口から外部へ排出する燃料電池システムが開示されている。
特開2014−107247号公報
ところが、上述の公報記載の燃料電池システムでは、霧化器にて霧化された生成水が排気口へ至るまでの間に結露してしまい、燃料電池の周辺に設置された高電圧部品が被水する恐れがある。
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、燃料電池で生じた生成水を好適に排出して、燃料電池周辺に設置された高電圧部品の被水を防止できる燃料電池ユニットを提供することにある。
本発明に係る燃料電池ユニットは、燃料ガスと酸化剤ガスとを反応させて発電する燃料電池と、前記燃料電池から排出される生成水を貯溜する貯水タンクと、前記貯水タンク内の生成水を霧化する霧化器と、前記燃料電池を冷却した後の冷却空気と前記燃料電池から排出された排気ガスとの混合ガスに前記霧化器にて霧化された生成水を拡散させて、前記混合ガスと共に排出する排気ボックスと、前記排気ボックス内の温度及び湿度を検出する温湿度センサと、前記温湿度センサにて検出された温度及び湿度から前記排気ボックス内の露点を求め、前記排気ボックス内の温度と前記排気ボックス内の露点との差分に応じて生成水の霧化量を決定し、この霧化量に基づき前記霧化器の駆動を制御する制御装置と、を有して構成されたことを特徴とするものである。
本発明によれば、排気ボックス内の温度と排気ボックス内の露点との差分に応じて、霧化器が霧化すべき生成水の霧化量が決定されるので、霧化器から排気ボックスに排出される霧化された生成水は、排気ボックス内で結露することなく、混合ガス(冷却空気及び排気ガス)と共に排気ボックスから大気中へ排出される。この結果、燃料電池で生じた生成水を好適に排出することができ、燃料電池周辺に設置された高電圧部品の被水を防止できる。
本発明に係る燃料電池ユニットの一実施形態を示す構成図。 図1の排気ボックス内の雰囲気温度と露点との差分と、霧化器による生成水の霧化量との関係を表す霧化量決定マップを示すグラフ。 図1の制御装置による生成水の霧化に関する制御手順を示すフローチャート。
以下、本発明を実施するための実施形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明に係る燃料電池ユニットの一実施形態を示す構成図である。この図1に示す燃料電池ユニット10は、燃料電池としての燃料電池スタック11、ダクト12、送風ファン13及び排気ボックス14が、送風ファン13の軸方向に沿って順次隣接して配置され、更に貯水タンク15、霧化器16及び制御装置17を有して構成される。
燃料電池スタック11は、複数の燃料電池セル18が積層されて構成され、各燃料電池セル18がアノードガスとしての例えば水素(燃料ガス)とカソードガスとしての空気中の例えば酸素(酸化剤ガス)とを化学反応させて発電し、更に水(生成水W)を生成する。
つまり、各燃料電池セル18のアノード極には水素タンク20がレギュレータ21を介して接続されて、水素タンク20内の水素ガスがレギュレータ21により減圧されて、アノードガスとしてアノード極に供給される。各燃料電池セル18のアノード極から排出される未反応のアノードガスは、コンプレッサ22により昇圧され逆止弁23を経てアノード極に再び供給されて循環する。但し、水素濃度が低下したアノードガスは、アノードオフガス(排気ガス)として排気ボックス14に排出される。
各燃料電池セル18のカソード極には、エアコンプレッサ24がインタークーラ25を介して接続されて、エアコンプレッサ24により昇圧された空気がインタークーラ25により冷却されて、カソードガスとしてカソード極に供給される。アノードガス(例えば水素ガス)と反応して発電に寄与した後の空気及び余剰の空気は、カソードオフガス(排気ガス)として排気ボックス14に排出される。
送風ファン13は、ダクト12を介して燃料電池スタック11に接続され、吸込み負圧を発生させることで、燃料電池11の上流側に設けられた冷却空気流路26を用いて、冷却空気(冷却風)を燃料電池スタック11内に吸引して導入する。この冷却空気により燃料電池スタック11の燃料電池セル18が冷却される。この燃料電池セル18を冷却して昇温した冷却空気は、排気ボックス14に排出される。
排気ボックス14は、送風ファン13の下流側に隣接配置され、前述の如く、燃料電池スタック11の燃料電池セル18を冷却した後の冷却空気、並びに排気ガスとしてのアノードオフガス及びカソードオフガスを導く。排気ボックス14には、導入した冷却空気及び排気ガス(アノードオフガス、カソードオフガス)を大気へ排出するための排気口27が設けられている。更に排気ボックス14には、排気ボックス14内の温度(雰囲気温度)及び湿度(相対湿度)を検出する温湿度センサ28が設置されている。この温湿度センサ28の検出値は制御装置17へ送信される。
貯水タンク15は、燃料電池スタック11の燃料電池セル18にて生成された生成水Wを、例えばダクト12を経て貯溜するものである。この貯水タンク15内には、貯水タンク15内に貯溜された生成水Wを霧化する霧化器16が設置されている。この霧化器16は、超音波振動子や、過電流防止機能を備えた電気ヒータ等であるが、本実施形態では、超音波により水を微粒子化して水滴とする超音波振動子が用いられる。また、貯水タンク15には、第1水位センサ31及び第2水位センサ32が設置されている。第1水位センサ31は、貯水タンク15内の生成水Wの第1水位を検出し、第2水位センサ32は、貯水タンク15内の生成水Wの、第1水位よりも高い位置の第2水位を検出する。これらの検出された水位検出信号は制御装置17へ送信される。
上記貯水タンク15は、第1切替弁34が設けられた第1排出通路33により排気ボックス14に接続される。第1排出通路33は、第1切替弁34の開弁時に貯水タンク15内の霧化器16にて霧化された生成水を排気ボックス14内に排出する。排気ボックス14は、燃料電池スタック11の燃料電池セル18を冷却した後の冷却空気と燃料電池セル18から排出された排気ガス(アノードオフガス、カソードオフガス)との混合ガスに、霧化器16にて霧化された生成水を拡散させ、この生成水の大部分を後述の如く気化させて水蒸気とし、混合ガスと共に排気口27から大気中へ排出する。
燃料電池スタック11の燃料電池セル18を冷却した後の冷却空気及び燃料電池セル18から排出された排気ガス(アノードオフガス、カソードオフガス)が、燃料電池セル18の反応熱により加熱されているので、霧化された生成水は、排気ボックス14内に排出されることで、その大部分が気化されて水蒸気となり、燃料電池スタック11の排熱を利用して単位時間当たりの排出量が増大する。
また、貯水タンク15は、第2切替弁36が設けられた第2排出通路35により冷却空気流路26に接続される。第2排出通路35は、第2切替弁36の開弁時に、貯水タンク15内の霧化器16にて霧化された生成水を燃料電池スタック11の上流側の冷却空気流路26に排出する。燃料電池スタック11の運転条件(運転点)が変更されて燃料電池スタック11の設定温度が高く設定された場合に、霧化器16にて霧化された生成水が冷却空気流路26に排出されることで、燃料電池スタック11内の燃料電池セル18の過度な発熱が抑制されて、燃料電池セル18の例えば電解質膜の劣化を防止することが可能になる。
制御装置17は、まず温湿度センサ28にて検出された排気ボックス14内の温度(雰囲気温度)及び湿度(相対湿度)から、排気ボックス14内の露点(露点温度)を算出する。次に、制御装置17は、排気ボックス14内の温度(雰囲気温度)と排気ボックス14内の露点との差分に応じて、排気ボックス14内の混合ガス(排気ガス及び冷却空気)が含み得る生成水の霧化量を、例えば図2の霧化量決定マップMを用いて決定する。そして、制御装置17は、霧化器16による生成水の霧化量が上述のように決定した霧化量となるように霧化器16の駆動を制御し、更に、第1切替弁34を開操作し且つ第2切替弁36を閉操作して、霧化器16にて霧化された生成水を、第1排出通路33を経て排気ボックス14内に排出するよう制御する。
上述の霧化器16の駆動制御に関して、制御装置17は、排気ボックス14内の温度(雰囲気温度)と排気ボックス14内の露点との差分が第1閾値未満(図2)の場合に、排気ボックス14内で結露が発生する可能性が高いので、霧化量決定マップMに示すように、霧化器16による生成水の霧化を禁止するよう制御する。また、制御装置17は、排気ボックス14内の温度(雰囲気温度)と排気ボックス14内の露点との差分が第1閾値以上で且つこの第1閾値よりも大きな第2閾値未満の場合に、排気ボックス14内で結露が発生する可能性があるため、霧化量決定マップMに示すように、霧化器16による生成水の霧化を所定の霧化量αに制限するよう制御する。更に、排気ボックス14内の温度(雰囲気温度)と排気ボックス14内の露点との差分が第2閾値以上の例えば差分Tである場合に、制御装置17は、この差分Tに対応した霧化量βを霧化量決定マップMから求め、この霧化量βとなるように霧化器16の駆動を制御して、霧化器16により生成水Wを霧化させる。
また、制御装置17は、図1に示すように、貯水タンク15内の生成水Wが所定の水位、即ち第2水位センサ32が検出する第2水位以上となったときに、燃料電池スタック11の燃料電池セル18から排出される排気ガス(アノードオフガス、カソードオフガス)の温度を上昇させるように燃料電池スタック11の運転条件(運転点)を変更して、燃料電池スタック11の設定温度を高く設定する。これにより、上記排気ガスばかりか燃料電池スタック11の燃料電池セル18を冷却した後の冷却空気の温度も上昇することで、排気ボックス14内の排気ガス及び冷却空気が単位時間当たりに含むことが可能な水分量が増加する。このため、排気ボックス14内での結露を抑制しつつ、霧化された生成水の排気ボックス14内への排出量を増加させて、貯水タンク15からの生成水の溢水を抑制することが可能になる。
更に、制御装置17は、燃料電池スタック11の燃料電池セル18から排出される排気ガス(アノードオフガス、カソードオフガス)の温度を上昇させるように燃料電池スタック11の運転条件(運転点)を変更して燃料電池スタック11の設定温度を高く設定する際には、第1切替弁34を全てまたは部分的に閉弁操作し、且つ第2切替弁36を開弁操作して、霧化器16にて霧化された生成水の少なくとも一部を、貯水タンク15内から第2排出通路15を経て冷却空気流路26内に排出させるよう制御する。霧化器16にて霧化された生成水が冷却空気流路26内の冷却空気に混入されることで、気化冷却により冷却空気の温度が低下する。これにより、燃料電池スタック11の運転条件の変更(即ち設定温度を高く設定)に伴う燃料電池セル18の温度上昇が抑制されて、燃料電池セル18の例えば電解質膜の劣化の防止が可能になる。
次に、上述の制御装置17による生成水の霧化に関する制御手順を、図3を用いて説明する。
制御装置17は、第1水位センサ31から送信された水位検出信号に基づき、貯水タンク15内に生成水Wが第1水位以上あるか否かを判断する(S1)。貯水タンク15内の生成水Wの水位が第1水位以上である場合に、制御装置17は、第2水位センサ32から送信された水位検出信号に基づき、貯水タンク15内に貯溜された生成水Wの水位が第2水位以上であるか否かを判断する(S2)。
貯水タンク15内の生成水Wの水位が第2水位未満である場合、制御装置17は、温湿度センサ28により検出された排気ボックス14内における雰囲気温度及び湿度(相対湿度)を入力し(S3)、これらの温度及び湿度から排気ボックス14内の露点を求める。
次に、制御装置17は、排気ボックス14内の雰囲気温度と露点との差分に応じて、霧化量決定マップM(図2)から霧化量を決定し(S4)、霧化器16による生成水Wの霧化量が上述のように決定した霧化量となるように、霧化器16の駆動を制御する(S5)。
制御装置17は、この霧化器16の駆動制御と前後して、第1切替弁34を開弁操作し且つ第2切替弁36を閉弁操作して、貯水タンク15を第1排出通路33により排気ボックス14に連通させ、貯水タンク15内で霧化器16により霧化された生成水を排気ボックス14内に排出する。
その後、制御装置17は、第1水位センサ31から送信された水位検出信号に基づき、貯水タンク15内に生成水Wが第1水位以上あるか否かを判断し(S6)、貯水タンク15内の生成水Wが第1水位未満である場合に霧化器16を停止させる(S7)。上記ステップS6において、貯水タンク15内の水位が第1水位以上である場合には、制御装置17はステップS1〜S8を繰り返す。
ここで、ステップS8は、ステップS2において貯水タンク15内に貯溜された生成水Wの水位が第2水位以上である場合に、制御装置17が、燃料電池スタック11の運転条件(運転点)を変更して燃料電池スタック11の設定温度を高く設定して、燃料電池スタック11の燃料電池セル18から排出される排気ガス(アノードオフガス、カソードオフガス)の温度を上昇させるステップである。この運転条件の変更の際には、制御装置17は、第1切替弁34を全てまたは部分的に閉弁操作し、且つ第2切替弁36を開弁操作して、貯水タンク15を冷却空気流路26に連通させる。
ステップS8で燃料電池スタック11の運転条件を変更した後にも、制御装置17は、温湿度センサ28にて検出された排気ボックス14内の雰囲気温度及び湿度を入力して(S3)排気ボックス14内の露点を求め、霧化量決定マップMに基づいて生成水Wの霧化量を決定し(S4)、この決定した霧化量となるように霧化器16の駆動を制御する(S5)。この場合には、貯水タンク15内で霧化器16により霧化された生成水の少なくとも一部が、第2排出通路35を経て冷却空気流路26に排出されて、冷却空気の温度が低下する。
以上のように構成されたことから、本実施形態によれば、次の効果(1)〜(5)を奏する。
(1)図1に示すように、排気ボックス14内の雰囲気温度と排気ボックス14内の露点との差分に応じて、霧化器16が霧化すべき貯水タンク15内の生成水Wの霧化量が決定されるので、霧化器16から排気ボックス14に排出される霧化された生成水は、排気ボックス14内で結露することなく、その大部分が気化されて水蒸気となり、混合ガス(冷却空気及び排気ガス)と共に排気ボックス14の排気口27から大気中へ排出される。この結果、燃料電池セル18で生じた生成水Wを結露させることなく好適に排出することができ、燃料電池セル18の周辺に設置された高電圧部品の被水を確実に防止できる。
(2)排気ボックス14内の雰囲気温度と排気ボックス14内の露点との差分が第1閾値未満の場合には、排気ボックス14内の雰囲気が十分に暖められておらず、この排気ボックス14内で結露が発生する可能性が高いので、霧化器16による生成水Wの霧化が禁止される。このため、生成水Wの霧化に使用する電力が削減されて、電気ヒータ等を用いた燃料電池スタック11の暖機に電力を専ら使用することができるので、この燃料電池スタック11の暖機を迅速に促進することができる。
(3)排気ボックス14内の雰囲気温度と排気ボックス14内の露点との差分が、第1閾値以上で且つこの第1閾値よりも大きな第2閾値未満の場合には、霧化器16による生成水Wの霧化が所定の霧化量α(図2)に制限される。排気ボックス14内の雰囲気温度が低く、この雰囲気温度と排気ボックス14内の露点との差分が第1閾値以上で且つ第2閾値未満と小さくなるのは、燃料電池スタック11の暖機が不十分であるからである。
この燃料電池スタックの暖機は、電気ヒータを用いた燃料電池スタック11の直接加熱や、反応熱を多く発生する運転条件での燃料電池スタック11の運転によるものであり、これらは、燃料電池ユニット10の全体の消費電力に対して消費電力量の割合が大きくなる。そこで、上述のように霧化器16による生成水Wの霧化を所定の霧化量αに制限することにより、霧化器16の電力使用量を抑制して、燃料電池スタック11の暖機を優先することができる。
(4)貯水タンク15内に貯溜される生成水Wの水位が、第2水位センサ32により検出される第2水位以上である場合には、燃料電池スタック11の燃料電池セル18から排出される排気ガス(アノードオフガス、カソードオフガス)の温度を上昇させるように燃料電池スタック11の運転条件が変更されて、燃料電池スタック11の設定温度が高く設定される。
これにより、上記排気ガスばかりか燃料電池スタック11の燃料電池セル18を冷却した後の冷却空気の温度も上昇するので、排気ボックス14内の排気ガス及び冷却空気が単位時間当たりに含むことが可能な水分量が増加する。このため、排気ボックス14内での結露を抑制しつつ、霧化された生成水の排気ボックス14内への排出量を増加させることで、貯水タンク15からの生成水Wの溢水を抑制することができる。
(5)燃料電池スタック11の燃料電池セル18から排出される排気ガス(アノードオフガス、カソードオフガス)の温度を上昇させるように燃料電池スタック11の運転温度を変更(燃料電池スタック11の設定温度を高く設定)する際には、霧化器16にて霧化された生成水の少なくとも一部が、第2排出通路35を経て燃料電池スタック11の上流側の冷却空気流路26に排出される。
これにより、冷却空気流路26内の冷却空気の温度が気化冷却によって低下し、燃料電池スタック11の運転条件の変更に伴う燃料電池セル18の温度上昇が抑制されるので、燃料電池セル18の例えば電解質膜の劣化を防止できる。この場合においても、排気ボックス14内における霧化された生成水の結露を抑制しつつ霧化器16による霧化を継続できるので、貯水タンク15内の生成水Wを霧化して排出することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができ、また、それらの置き換えや変更は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…燃料電池ユニット、11…燃料電池スタック、14…排気ボックス、15…貯水タンク、16…霧化器、17…制御装置、18…燃料電池セル、26…冷却空気流路、28…温湿度センサ、33…第1排出通路、35…第2排出通路、W…生成水、α、β…霧化量

Claims (5)

  1. 燃料ガスと酸化剤ガスとを反応させて発電する燃料電池と、
    前記燃料電池から排出される生成水を貯溜する貯水タンクと、
    前記貯水タンク内の生成水を霧化する霧化器と、
    前記燃料電池を冷却した後の冷却空気と前記燃料電池から排出された排気ガスとの混合ガスに前記霧化器にて霧化された生成水を拡散させて、前記混合ガスと共に排出する排気ボックスと、
    前記排気ボックス内の温度及び湿度を検出する温湿度センサと、
    前記温湿度センサにて検出された温度及び湿度から前記排気ボックス内の露点を求め、前記排気ボックス内の温度と前記排気ボックス内の露点との差分に応じて生成水の霧化量を決定し、この霧化量に基づき前記霧化器の駆動を制御する制御装置と、を有して構成されたことを特徴とする燃料電池ユニット。
  2. 前記制御装置は、排気ボックス内の温度と前記排気ボックス内の露点との差分が第1閾値未満の場合に、霧化器による霧化を禁止するよう制御することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池ユニット。
  3. 前記制御装置は、排気ボックス内の温度と前記排気ボックス内の露点との差分が、第1閾値以上で且つこの第1閾値よりも大きな第2閾値未満の場合に、霧化器による霧化を所定の霧化量に制限するよう制御することを特徴とする請求項1または2に記載の燃料電池ユニット。
  4. 前記制御装置は、貯水タンク内に貯溜される生成水が所定の水位以上となった場合に、燃料電池から排出される排気ガスの温度を上昇させるように前記燃料電池の運転条件を変更するよう制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の燃料電池ユニット。
  5. 前記霧化器にて霧化された生成水を排気ボックスへ排出させる第1排出通路と、前記霧化器にて霧化された生成水を、燃料電池へ冷却空気を導入する冷却空気流路へ排出させる第2排出通路とを有し、
    制御装置は、前記燃料電池から排出される排気ガスの温度を上昇させるように前記燃料電池の運転条件を変更する際に、前記霧化器にて霧化された生成水の少なくとも一部を、前記第2排出通路を経て前記冷却空気流路へ排出させるよう制御することを特徴とする請求項4に記載の燃料電池ユニット。
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