JP2021119584A - 盤の冷却構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】非導電性材料を用いなくても盤の感電抑制性が得られる、簡略化した盤の冷却構造を提供する。【解決手段】盤10Aにおいて、盤本体1内の盤底部12側において静止誘導機器2の出し入れ方向(以下、単に機器出入方向と適宜称する)に延在するように一対の支持レール4a、4bを設ける。また、盤本体1内に静止誘導機器2が収容されている状態で静止誘導機器2と盤正面部11aとの間に介在するように保護カバー6を設け、盤本体1内を吸気口側空間部71と静止誘導機器側空間部72とに区分する。また、盤正面部11aにおいて、吸気口側空間部71と連通する吸気口31を設け、盤天井部において、静止誘導機器側空間部72と連通する排気口32を設ける。また、支持レール4a、4bにおいて、外側面40に、支持レール軸心側の中空部41と連通するように吸気口側貫通孔44および静止誘導機器側貫通孔45を設ける。【選択図】図2

Description

本発明は、種々の電力設備等に適用されている変圧器やリアクトル等の静止誘導機器を収容可能な盤の冷却構造に関するものである。
電力設備等に適用されている変圧器やリアクトル等の静止誘導機器は、筐体状の盤本体を有した盤に出し入れ自在に収容した態様がある。盤本体内は、静止誘導機器の稼動状態に応じて高温になる場合があるため、例えば盤外側の空気を吸気して適宜冷却することが好ましい。
特許文献1では、盤本体内の盤底部側において静止誘導機器の出し入れ方向(例えば、開閉扉が設けられた盤正面部と、盤背面部と、の両者間方向)に延在するように設けられた一対の支持レールと、静止誘導機器を前記一対の支持レール上に支持した状態で当該一対の支持レールにより案内されて移動可能な車輪部(後述の図1では支持レールに沿って転動可能な4つの車輪を有した車輪部)と、を有した収容構造が開示されている。
また、特許文献1,2では、盤側方部(例えば、開閉扉が設けられた盤正面部等)に設けられた吸気口と、盤本体内に収容された状態の静止誘導機器と、の両者間の領域(以下、単に吸気口側領域と適宜称する)に対し、仕切壁等によるダクト(特許文献1では例えば図1の符号7,8によるダクト、特許文献2では例えば図1の符号7,7aによるダクト)を設けた冷却構造(以下、従来冷却構造と適宜称する)が開示されている。
特開2008−277482号公報 特開2006−166643号公報
従来冷却構造を有した盤において感電抑制性を付与するには、例えば盤本体の盤側方部と静止誘導機器との両者間に、当該両者を区分するように保護カバー(例えば絶縁材料等を用いて成り、感電抑制作用を有する保護カバー等)を介在させる手法が挙げられる。
しかしながら、従来冷却構造の吸気口側領域においては、仕切壁等によるダクトが設けられているため、保護カバーを設けることが困難である。たとえ保護カバーを設けることができたとしても、盤本体の複雑化や大型化等を招いたり、圧力損失の増大により冷却性が阻害されるおそれもある。
保護カバーを適用しない手法としては、非導電性材料を用いて成る盤本体を適用する手法が挙げられるが、盤においてコスト増を招いたり設計等が制限されてしまうおそれがある。
したがって、盤において所望の冷却性および感電抑制性を得ることは、困難となっていた。
本発明は、かかる技術的課題に鑑みてなされたものであって、盤の冷却性および感電抑制性に貢献可能な技術を提供することを目的としている。
この発明に係る盤の冷却構造は、前記の課題の解決に貢献できるものであり、その一態様は、筐体状の盤本体の盤側方部側から静止誘導機器を出し入れ自在に収容可能な盤の冷却構造であって、前記盤本体は、前記盤本体内の盤底部側において前記出し入れ方向に延在して設けられた一対の支持レールと、前記一対の支持レールそれぞれにおいて前記出し入れ方向に転動する一対の車輪を有し、前記静止誘導機器を支持した状態で当該一対の支持レールにより案内されて移動可能な車輪部と、前記盤本体の盤側方部のうち前記出し入れ方向の一方側である盤一方側部に設けられ、当該盤本体内と連通している吸気口と、前記盤本体内に静止誘導機器が収容されている状態で当該静止誘導機器と前記盤一方側部との間に介在し、当該盤本体内を吸気口側空間部と静止誘導機器側空間部とに区分する保護カバーと、前記盤本体の盤天井部に設けられ、前記静止誘導機器側空間部と連通している排気口と、を備えているものである。そして、前記一対の支持レールは、支持レール軸心側において前記出し入れ方向に延在している中空部と、前記一対の支持レール外側面の吸気口側空間部側に設けられ、前記中空部と連通している吸気口側貫通孔と、前記一対の支持レール外側面の静止誘導機器側空間部側に設けられ、前記中空部と連通している静止誘導機器側貫通孔と、を有していることを特徴とする。
他の態様は、筐体状の盤本体の盤側方部側から静止誘導機器を出し入れ自在に収容可能な盤の冷却構造であって、前記盤本体は、前記盤本体内の盤底部側において前記出し入れ方向に延在して設けられた一対の支持レールと、前記一対の支持レール間である軌間空間部を覆う被覆部と、前記一対の支持レールそれぞれにおいて前記出し入れ方向に転動する一対の車輪を有し、前記静止誘導機器を支持した状態で当該一対の支持レールにより案内されて移動可能な車輪部と、前記盤本体の盤側方部のうち前記出し入れ方向の一方側である盤一方側部に設けられ、当該盤本体内と連通している吸気口と、前記盤本体内に静止誘導機器が収容されている状態で当該静止誘導機器と前記盤一方側部との間に介在し、当該盤本体内を吸気口側空間部と静止誘導機器側空間部とに区分する保護カバーと、前記盤本体の盤天井部に設けられ、前記静止誘導機器側空間部と連通している排気口と、を備えているものである。そして、前記被覆部は、前記被覆部外側面の吸気口側空間部側に設けられ、前記軌間空間部と連通している吸気口側貫通孔と、前記被覆部外側面の静止誘導機器側空間部側に設けられ、前記軌間空間部と連通している静止誘導機器側貫通孔と、を有していることを特徴とする。
前記一態様において、前記吸気口は、前記盤一方側部において、前記一対の支持レールと対向する位置に設けられ、前記吸気口側貫通孔は、前記一対の支持レール外側面の吸気口側空間部側のうち前記吸気口に対向した位置に設けられていることを特徴としても良い。
また、前記他の態様において、前記吸気口は、前記盤一方側部において、前記軌間空間部と対向する位置に設けられ、前記吸気口側貫通孔は、前記被覆部外側面の吸気口側空間部側のうち前記吸気口に対向した位置に設けられていることを特徴としても良い。
また、前記一態様において、前記吸気口側貫通孔および静止誘導機器側貫通孔は、前記支持レール外側面のうち前記車輪の軌道面以外に設けられていることを特徴としても良い。
また、前記盤一方側部は、開閉扉が設けられており、前記吸気口は、前記開閉扉に設けられていることを特徴としても良い。
また、前記吸気口にエアフィルタが設けられていることを特徴としても良い。
以上示したように本発明によれば、盤の冷却性および感電抑制性に貢献することが可能となる。
実施例1による盤10Aの冷却構造を説明する概略構成図。 実施例1による盤10Aの冷却構造を説明する概略構成図((A)は盤正面部11aを取り除いて内部を臨み保護カバー6を透視した図、(B)は盤右側面部11cを取り除いて内部を臨んだ図)。 実施例2による盤10Bの冷却構造を説明する概略構成図((A)は盤正面部11aを取り除いて内部を臨み保護カバー6を透視した図、(B)は盤右側面部11cを取り除いて内部を臨んだ図)。 実施例3による盤10Cの冷却構造を説明する概略構成図(吸気口31を外周側部11abに設けた場合)。 実施例3による盤10Aの冷却構造を説明する概略構成図((A)は盤正面部11aを取り除いて内部を臨み保護カバー6を透視した図、(B)は盤右側面部11cを取り除いて内部を臨んだ図)。 実施例3による盤10Cの冷却構造を説明する概略構成図(吸気口31を開閉扉14に設けた場合)。 盤10A〜10Cの変形例を説明する概略構成図((A)〜(C)は盤左側面部11dを取り除いて内部を臨んだ図)。
本発明の実施形態による盤の冷却構造は、盤本体内の盤底部側において静止誘導機器の出し入れ方向(以下、単に機器出入方向と適宜称する)に延在して設けられた一対の支持レールと、盤本体内を吸気口側空間部と静止誘導機器側空間部とに区分する保護カバーと、を利用して成ることを特徴するものである。
この本実施形態の冷却構造の場合、盤本体の盤側方部(後述の図1では盤正面部11a,盤背面部11b,盤右側面部11c,盤左側面部11d)のうち前記機器出入方向の一方側である盤一方側部(盤正面部11aまたは盤背面部11b)において、当該盤本体内の吸気口側空間部と連通する吸気口を設ける。また、例えば盤天井部において、盤本体内の静止誘導機器側空間部と連通する排気口を設ける。
更に、一対の支持レール外側面に、支持レール軸心側の中空部と連通するように吸気口側貫通孔および静止誘導機器側貫通孔が設ける、または、当該一対の支持レール間である軌間空間部の上方側を塞ぐ閉塞蓋外側面に、当該軌道空間部と連通するように吸気口側貫通孔および静止誘導機器側貫通孔を設ける。
例えば従来冷却構造の場合、盤本体内の吸気口側領域には仕切壁等によるダクトが設けられているため、当該吸気口側領域に保護カバーを設けることが困難である。
特に、盤本体において、複数個の盤部材(例えば、盤パネル,柱状枠,ブラケット,仕切板,開閉扉等)が複雑に組み付けられているような場合には、たとえ保護カバーを設けることができたとしても、盤の複雑化やコスト増等を招いたり、冷却性,メンテナンス性等が阻害されてしまうおそれがある。
一方、本実施形態のように一対の支持レールと保護カバーとを利用した冷却構造によれば、非導電性材料を用いなくても所望の感電抑制性を得ることが十分可能となり、コストの低減や多様な設計等を実現できる可能性もある。
また、従来冷却構造と比較すると、簡略化した冷却構造であって圧力損失を抑制し易いため、所望の冷却性,メンテナンス性等が得られ易く、盤の小型化に貢献することも可能となる。
本実施形態のように盤の冷却性および感電抑制性が得られれば、静止誘導機器を安全に稼動することが可能となる。
本実施形態の盤の冷却構造は、前述のように一対の支持レールと保護カバーとを適宜利用して成るものであれば、種々の分野の技術常識(例えば、盤分野,静止誘導機器分野,レール分野等)を適宜適用して変形することが可能であり、その一例として以下の実施例1〜3に示すものが挙げられる。なお、実施例1〜3においては、例えば重複する内容について同一符号を適用する等により、詳細な説明を適宜省略しているものとする。
≪実施例1≫
図1,図2の概略説明図は、実施例1による盤10Aの冷却構造を説明するものである。この盤10Aにおいては、複数個の盤部材(例えば、盤パネル,柱状枠,ブラケット等)を筐体状に組み付けてなる盤本体1を、有している。そして、盤本体1の盤側方部(盤正面部11a,盤背面部11b,盤右側面部11c,盤左側面部11d)のうち機器出入方向の一方側である盤正面部11aから、静止誘導機器2を出し入れ自在に収容可能な構造となっている。
また、図2に示すように盤本体1内に静止誘導機器2を収容した状態(以下、単に機器収容状態と適宜称する)で、盤正面部11aと静止誘導機器2との間に保護カバー6を着脱自在に介在させることができ、当該盤本体1内の空間部7を吸気口側空間部71と静止誘導機器側空間部72とに区分できる構造となっている。
静止誘導機器2は、例えばケイ素鋼板やアモルファス磁性材料を用いて成る鉄心2aと、その鉄心2aに巻回された巻線2bと、を有し、後述の車輪部5に支持された状態で盤本体1内に収容可能な構造(図2中では3相3脚構造)となっている。
盤本体1の盤正面部11aにおいては、静止誘導機器2を出し入れすることが可能な形状の開口部14aが形成され、その開口部14aを開閉可能な開閉扉14が設けられている。
開閉扉14は、盤本体1内の吸気口側空間部71と連通する吸気口31(図1中では4個の吸気口31)が設けられており、例えば後述の通風機33を稼動した場合に、盤本体1外側の空気を当該盤本体1内に吸気可能な構造となっている。
吸気口31(図2中では吸気口31の盤本体1内側)には、当該吸気口31から吸気する空気を清浄(例えば空気中の埃の除去等)するエアフィルタ30が設けられている。
盤本体1の盤天井部13は、盤本体1内の静止誘導機器側空間部72と連通する排気口32(図1中では2個の排気口32)と、ファン33aを有した通風機33と、が設けられており、盤本体1内の空気を当該盤本体1外側に排気可能な構造となっている。
盤本体1内の盤底部12側は、支持レール4a,4bが機器出入方向に延在するように設けられており(図2中では盤底部12の内側面に敷設されており)、当該支持レール4a,4bに載置された車輪部5を介して静止誘導機器2を支持できる構造となっている。
支持レール4a,4bは、それぞれ軸心側において出入方向に延在した中空部41を有している。また、支持レール4a,4bの外側面40における吸気口側空間部71側には、中空部41と連通するように吸気口側貫通孔44が設けられている。さらに、外側面40における静止誘導機器側空間部72側には、中空部41と連通するように静止誘導機器側貫通孔45が設けられている。
車輪部5は、支持レール4a,4bそれぞれにおいて出入方向に転動する車輪5a,5bを有しており、静止誘導機器2を支持した状態で、支持レール4a,4bにより案内されて移動可能な構造となっている。
以上示した盤10Aにおいては、図1,図2に示した構成に限定されるものではなく、適宜設計変形することが可能である。
例えば、開閉扉14は、開口部14aを開閉し静止誘導機器2を出し入れできれば良く、種々の態様を適宜適用することが可能である。具体例としては、図1に示すような観音開き構造のものや、片開き構造のものが挙げられる。
また、図1に示す吸気口31,排気口32は、便宜上、点線により矩形状に描写したものとなっているが、それぞれ空気の移動を妨げないように盤本体1内と連通しているものであれば良く、種々の態様を適宜適用することが可能である。具体例としては、スリット状,円形状,矩形状等の孔が1つ以上穿設されて成る態様が挙げられる。
また、吸気口31は、盤正面部11aにおける開閉扉14の外周側部11abに設けた態様であっても良い。エアフィルタ30は、吸気口31における盤本体1内側に設けても良く、当該盤本体1外側に設けても良い。
また、支持レール4a,4bは、車輪部5を介して静止誘導機器2を移動自在に支持でき、中空部41を介して吸気口側貫通孔44および静止誘導機器側貫通孔45の両者間が連通している構造であれば、種々の態様を適宜適用することが可能である。具体例としては、図2に示すように横断面矩形状で出入方向に延在した管状構造であって、支持レール4a,4bの盤正面部11a側の端部が開口(後述の盤10Cでは吸気口側貫通孔44として開口)している態様や、軸心側に補強フレーム41aを設けた態様が挙げられる。
図2に示す吸気口側貫通孔44および静止誘導機器側貫通孔45は、外側面40のうち側方面43に設けられているが、それぞれ空気の移動を妨げないように中空部41と連通している態様であれば、当該側方面43以外に適宜設けても良い。具体例としては、上方側面42等に設けることが挙げられるが、車輪5a,5bによる軌道面46を避けて設けることが好ましい。また、吸気口側貫通孔44および静止誘導機器側貫通孔45の形状は、スリット状,円形状,矩形状等の孔が1つ以上穿設されて成る態様が挙げられる。
また、排気口32,静止誘導機器側貫通孔45を設ける位置は、静止誘導機器2を効率良く冷却することを考慮して、適宜設定することが可能である。図2の場合、排気口32は、盤天井部13における静止誘導機器2の上方側と対向する位置に設けられ、静止誘導機器側貫通孔45は、支持レール4a,4bにおける静止誘導機器2の下方側と対向する位置に設けられている。
保護カバー6は、図2中では便宜上、一点鎖線で描写したものとなっているが、機器収容状態において盤正面部11aと静止誘導機器2との間に着脱自在に介在し、空間部7を吸気口側空間部71と静止誘導機器側空間部72とに区分できる態様であれば、適宜適用することが可能である。具体例としては、絶縁材料等を平板状に成形してなるものであって、図2に示すように盤立設方向に延在する姿勢で盤正面部11aと静止誘導機器2との間に介在(着脱自在に介在)できる態様が挙げられる。また、支持レール4a,4b等と干渉しないようにするために、保護カバー6における盤底部12側に切欠部61を形成することも挙げられる。
次に、盤10Aの冷却動作例を図2に基づいて説明する。まず、通風機33の稼動により盤本体1内が負圧になると、矢印y1のように、吸気口31の外側周辺の空気が当該吸気口31を介して吸気口側空間部71に吸気される。この前記吸気口側空間部71に吸気された空気は、矢印y2のように、吸気口側貫通孔44を介して中空部41に移動する。
中空部41の空気は、静止誘導機器側貫通孔45を介して静止誘導機器側空間部72に移動した後、矢印y3のように、静止誘導機器2に沿って上昇(静止誘導機器2の外側面や、鉄心2aと巻線2bとの隙間等に沿って上昇)しながら、当該静止誘導機器2の熱を吸熱する。この熱を吸熱した空気は、排気口32,通風機33を介して盤10A外側に排気される。
以上のような実施例1の盤10Aによれば、従来冷却構造と比較して、簡略化した冷却構造であって圧力損失を抑制し易く、所望の冷却性,感電抑制性,メンテナンス性等が得られ易いことが判る。また、盤の小型化,設計多様化,低コスト化等に貢献可能であることも判る。
≪実施例2≫
図3の概略説明図は、実施例2による盤10Bの冷却構造を説明するものである。この盤10Bは、盤10Aを適宜変形した構成であり、主な差異点は、支持レール4a,4bにおいて吸気口側貫通孔44および静止誘導機器側貫通孔45が設けられていない点と、当該支持レール4a,4b間である軌間空間部83を覆うように被覆部8を設けている点である。
被覆部8は、外側面80における吸気口側空間部71側に、軌間空間部83と連通するように吸気口側貫通孔81が設けられている。さらに、外側面80における静止誘導機器側空間部72側に、軌間空間部83と連通するように静止誘導機器側貫通孔82が設けられている。
被覆部8においては、軌間空間部83を被覆し、当該軌間空間部83を介して吸気口側貫通孔81および静止誘導機器側貫通孔82の両者間が連通している構造であれば、種々の態様を適宜適用することが可能である。例えば図3に示すように、軌間空間部83の機器出入方向側が盤正面部11a,盤背面部11bにより覆われている場合には、当該軌間空間部83の上方側を塞ぐような態様を適用すれば良い。具体例としては、図3に示すように支持レール4a,4b間方向に延在した平板状であって、支持レール4a,4bの各上方側面42に支持可能な態様が挙げられる。
また、吸気口側貫通孔81および静止誘導機器側貫通孔82の形状は、スリット状,円形状,矩形状等の孔が1つ以上穿設されて成る態様が挙げられる。
また、被覆部8においては、保護カバー6と同様の材料(絶縁材料等)を用いてなるものを適用したり、当該保護カバー6に結合して一体化させた態様も挙げられる。
次に、盤10Bの冷却動作例を図3に基づいて説明する。まず、通風機33の稼動により盤本体1内が負圧になると、矢印y1のように、吸気口31の外側周辺の空気が当該吸気口31を介して吸気口側空間部71に吸気される。この前記吸気口側空間部71に吸気された空気は、矢印y21のように、吸気口側貫通孔81を介して軌間空間部83に移動する。
軌間空間部83の空気は、静止誘導機器側貫通孔82を介して静止誘導機器側空間部72に移動した後、矢印y3のように、静止誘導機器2に沿って上昇しながら当該静止誘導機器2の熱を吸熱する。この熱を吸熱した空気は、排気口32,通風機33を介して盤10B外側に排気される。
以上のような実施例2の盤10Bによれば、実施例1と同様の作用効果を奏する他に、以下に示すことが言える。すなわち、支持レール4a,4bにおいては、吸気口側貫通孔44および静止誘導機器側貫通孔45を設ける必要が無いため機械的強度が高くなり、当該支持レール4a,4bの小型化,設計多様化,低コスト化等に貢献できる可能性がある。
また、被覆部8は、支持レール4a,4bのような機械的強度は不要であるため、例えば吸気口側貫通孔81および静止誘導機器側貫通孔82を比較的大きな形状にすることが可能となる。これにより、盤本体1内の圧力損失を抑制でき、所望の冷却性等が得られ易いことが判る。
≪実施例3≫
図4〜図6の概略説明図は、実施例3による盤10Cの冷却構造を説明するものである。この盤10Cは、盤10Aを適宜変形した構成であり、主な差異点は、盤正面部11aにおける支持レール4a,4bと対向する位置に吸気口31が設けられている点と、外側面40の吸気口側空間部71側のうち吸気口31に対向した位置に吸気口側貫通孔44が設けられている点である。
図4に示す盤10Cの場合、盤正面部11aにおける外周側部11abのうち下方側が、支持レール4a,4bと対向しており、当該対向位置に吸気口31が設けられている。なお、図6に示す盤10Cのように、開閉扉14の形状が比較的大きく、当該開閉扉14における下方側が支持レール4a,4bと対向している場合には、当該対向位置に吸気口31を設ければ良い。
次に、盤10Cの冷却動作例を図5に基づいて説明する。まず、通風機33の稼動により盤本体1内が負圧になると、矢印y11のように、吸気口31の外側周辺の空気が当該吸気口31,吸気口側貫通孔44を介して中空部41に吸気される。
中空部41の空気は、静止誘導機器側貫通孔45を介して静止誘導機器側空間部72に移動した後、矢印y3のように、静止誘導機器2に沿って上昇しながら当該静止誘導機器2の熱を吸熱する。この熱を吸熱した空気は、排気口32,通風機33を介して盤10C外側に排気される。
以上のような実施例3の盤10Cによれば、実施例1と同様の作用効果を奏する他に、以下に示すことが言える。すなわち、吸気口31から吸気した空気の移動経路が短縮(図2の矢印y2の移動が省略)されるため、盤本体1内の圧力損失を抑制でき、所望の冷却性等が得られ易いことが判る。
以上、本発明において、記載された具体例に対してのみ詳細に説明したが、本発明の技術思想の範囲で多彩な変更等が可能であることは、当業者にとって明白なことであり、このような変更等が特許請求の範囲に属することは当然のことである。
例えば、盤10Bにおいては、実施例3と同様に適宜変形することが可能であり、盤正面部11aにおける軌間空間部83と対向する位置(例えば図4の符号11acの位置)に吸気口31を設け、被覆部8の外側面80における当該吸気口31に対向した位置に吸気口側貫通孔81を設けた構成にしても良い。このように盤10Bを適宜変形した場合においても、実施例3と同様の作用効果を奏することが可能となる。
また、盤10A〜10Cにおいては、それぞれ例えば図7(A)〜(C)に示すように、吸気口31を盤背面部11b(すなわち、機器出入方向の一方側である盤一方側部に相当)に設け、保護カバー6を盤正面部11aと静止誘導機器2との間に介在させた構成にしても良い。この図7(A)〜(C)の構成においても、それぞれ実施例1〜3と同様の作用効果を奏することが可能である。また、保護カバー6を着脱自在にしなくても、静止誘導機器2を盤正面部11aから出し入れ可能となるため、より簡略化した冷却構造になり、メンテナンス性等がより得られ易くなる可能性がある。
10A〜10C…盤
1…盤本体
11a〜11d…盤側方部(盤正面部,盤背面部,盤右側面部,盤左側面部)
12…盤底部
13…盤天井部
14…開閉扉
2…静止誘導機器
31…吸気口
32…排気口
4a,4b…支持レール
40,80…外側面
41…中空部
44,81…吸気口側貫通孔
45,82…静止誘導機器側貫通孔
5…車輪部
5a,5b…車輪
6…保護カバー
7…空間部
71…吸気口側空間部
72…静止誘導機器側空間部
8…被覆部
更に、一対の支持レール外側面に、支持レール軸心側の中空部と連通するように吸気口側貫通孔および静止誘導機器側貫通孔設ける、または、当該一対の支持レール間である軌間空間部の上方側を塞ぐ閉塞蓋外側面に、当該軌道空間部と連通するように吸気口側貫通孔および静止誘導機器側貫通孔を設ける。

Claims (7)

  1. 筐体状の盤本体の盤側方部側から静止誘導機器を出し入れ自在に収容可能な盤の冷却構造であって、
    前記盤本体は、
    前記盤本体内の盤底部側において前記出し入れ方向に延在して設けられた一対の支持レールと、
    前記一対の支持レールそれぞれにおいて前記出し入れ方向に転動する一対の車輪を有し、前記静止誘導機器を支持した状態で当該一対の支持レールにより案内されて移動可能な車輪部と、
    前記盤本体の盤側方部のうち前記出し入れ方向の一方側である盤一方側部に設けられ、当該盤本体内と連通している吸気口と、
    前記盤本体内に静止誘導機器が収容されている状態で当該静止誘導機器と前記盤一方側部との間に介在し、当該盤本体内を吸気口側空間部と静止誘導機器側空間部とに区分する保護カバーと、
    前記盤本体の盤天井部に設けられ、前記静止誘導機器側空間部と連通している排気口と、
    を備え、
    前記一対の支持レールは、
    支持レール軸心側において前記出し入れ方向に延在している中空部と、
    前記一対の支持レール外側面の吸気口側空間部側に設けられ、前記中空部と連通している吸気口側貫通孔と、
    前記一対の支持レール外側面の静止誘導機器側空間部側に設けられ、前記中空部と連通している静止誘導機器側貫通孔と、
    を有していることを特徴とする盤の冷却構造。
  2. 筐体状の盤本体の盤側方部側から静止誘導機器を出し入れ自在に収容可能な盤の冷却構造であって、
    前記盤本体は、
    前記盤本体内の盤底部側において前記出し入れ方向に延在して設けられた一対の支持レールと、
    前記一対の支持レール間である軌間空間部を覆う被覆部と、
    前記一対の支持レールそれぞれにおいて前記出し入れ方向に転動する一対の車輪を有し、前記静止誘導機器を支持した状態で当該一対の支持レールにより案内されて移動可能な車輪部と、
    前記盤本体の盤側方部のうち前記出し入れ方向の一方側である盤一方側部に設けられ、当該盤本体内と連通している吸気口と、
    前記盤本体内に静止誘導機器が収容されている状態で当該静止誘導機器と前記盤一方側部との間に介在し、当該盤本体内を吸気口側空間部と静止誘導機器側空間部とに区分する保護カバーと、
    前記盤本体の盤天井部に設けられ、前記静止誘導機器側空間部と連通している排気口と、
    を備え、
    前記被覆部は、
    前記被覆部外側面の吸気口側空間部側に設けられ、前記軌間空間部と連通している吸気口側貫通孔と、
    前記被覆部外側面の静止誘導機器側空間部側に設けられ、前記軌間空間部と連通している静止誘導機器側貫通孔と、
    を有していることを特徴とする盤の冷却構造。
  3. 前記吸気口は、前記盤一方側部において、前記一対の支持レールと対向する位置に設けられ、
    前記吸気口側貫通孔は、前記一対の支持レール外側面の吸気口側空間部側のうち前記吸気口に対向した位置に設けられていることを特徴とする請求項1記載の盤の冷却構造。
  4. 前記吸気口は、前記盤一方側部において、前記軌間空間部と対向する位置に設けられ、
    前記吸気口側貫通孔は、前記被覆部外側面の吸気口側空間部側のうち前記吸気口に対向した位置に設けられていることを特徴とする請求項2記載の盤の冷却構造。
  5. 前記吸気口側貫通孔および静止誘導機器側貫通孔は、前記支持レール外側面のうち前記車輪の軌道面以外に設けられていることを特徴とする請求項1または3記載の盤の冷却構造。
  6. 前記盤一方側部は、開閉扉が設けられており、
    前記吸気口は、前記開閉扉に設けられていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の盤の冷却構造。
  7. 前記吸気口にエアフィルタが設けられていることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の盤の冷却構造。
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