JP2021118380A - 増幅回路 - Google Patents

増幅回路 Download PDF

Info

Publication number
JP2021118380A
JP2021118380A JP2020008642A JP2020008642A JP2021118380A JP 2021118380 A JP2021118380 A JP 2021118380A JP 2020008642 A JP2020008642 A JP 2020008642A JP 2020008642 A JP2020008642 A JP 2020008642A JP 2021118380 A JP2021118380 A JP 2021118380A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inductor
terminal
transistor
switches
amplifier circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020008642A
Other languages
English (en)
Inventor
崇 川浪
Takashi Kawanami
崇 川浪
慎 田部井
Shin Tabei
慎 田部井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2020008642A priority Critical patent/JP2021118380A/ja
Priority to US17/151,805 priority patent/US11637532B2/en
Publication of JP2021118380A publication Critical patent/JP2021118380A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F1/00Details of amplifiers with only discharge tubes, only semiconductor devices or only unspecified devices as amplifying elements
    • H03F1/08Modifications of amplifiers to reduce detrimental influences of internal impedances of amplifying elements
    • H03F1/22Modifications of amplifiers to reduce detrimental influences of internal impedances of amplifying elements by use of cascode coupling, i.e. earthed cathode or emitter stage followed by earthed grid or base stage respectively
    • H03F1/223Modifications of amplifiers to reduce detrimental influences of internal impedances of amplifying elements by use of cascode coupling, i.e. earthed cathode or emitter stage followed by earthed grid or base stage respectively with MOSFET's
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F1/00Details of amplifiers with only discharge tubes, only semiconductor devices or only unspecified devices as amplifying elements
    • H03F1/56Modifications of input or output impedances, not otherwise provided for
    • H03F1/565Modifications of input or output impedances, not otherwise provided for using inductive elements
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F3/00Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
    • H03F3/189High frequency amplifiers, e.g. radio frequency amplifiers
    • H03F3/19High frequency amplifiers, e.g. radio frequency amplifiers with semiconductor devices only
    • H03F3/195High frequency amplifiers, e.g. radio frequency amplifiers with semiconductor devices only in integrated circuits
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F2200/00Indexing scheme relating to amplifiers
    • H03F2200/451Indexing scheme relating to amplifiers the amplifier being a radio frequency amplifier
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F2200/00Indexing scheme relating to amplifiers
    • H03F2200/489A coil being added in the source circuit of a common source stage, e.g. as degeneration means
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F2200/00Indexing scheme relating to amplifiers
    • H03F2200/525Indexing scheme relating to amplifiers the bias or supply voltage or current of the source side of a FET amplifier being controlled to be on or off by a switch

Abstract

【課題】歪みの発生を抑制しつつ、入力される高周波信号の強度に応じた利得を得ることができる増幅回路を提供する。【解決手段】増幅回路1は、入力端子t1と出力端子t2との間に設けられ、入力端子に接続されるゲート、グランドに接続されるソース、および、出力端子t2に接続されるドレインを有するトランジスタTr1と、ソースとグランドとの間に接続されるインダクタL1と、ゲートと入力端子t1との間に接続されるインダクタL2と、インダクタL1およびL2のうちの少なくとも一方のインダクタに接続され、インダクタL1とインダクタL2との相互インダクタンスMを変更するスイッチSW1、SW2、SW3、SW4、SW5、SW6と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、増幅回路に関する。
従来、増幅器を構成するトランジスタのゲートに接続されたインダクタと、ソースに接続されたインダクタとを磁気結合させて負帰還をかけることで、増幅器の線形性を改善できる増幅システムが開示されている(例えば特許文献1)。
米国特許出願公開第2018/0226367号明細書
しかしながら、上記特許文献1に開示された増幅システムでは、2つのインダクタを強く磁気結合させることで高い線形性が得られるが、負帰還量が大きくなるため利得が低下する。このため、増幅器に入力される高周波信号の強度が小さい場合に、大きな利得が求められるが十分に増幅を行うことができない。一方で、2つのインダクタの磁気結合を弱くすることで利得を大きくすることができるが、増幅器の線形性が劣化し、増幅器に入力される高周波信号の強度が大きい場合に歪みが発生してしまう。
そこで、本発明は、歪みの発生を抑制しつつ、入力される高周波信号の強度に応じた利得を得ることができる増幅回路を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る増幅回路は、高周波信号が入力される入力端子と高周波信号が出力される出力端子との間に設けられ、前記入力端子に接続されるゲートまたはベースである第1端子、グランドに接続されるソースまたはエミッタである第2端子、および、前記出力端子に接続されるドレインまたはコレクタである第3端子を有する第1トランジスタと、前記第2端子とグランドとの間に接続される第1インダクタと、前記第1端子と前記入力端子との間に接続される第2インダクタと、前記第1インダクタおよび前記第2インダクタのうちの少なくとも一方のインダクタに接続され、前記第1インダクタと前記第2インダクタとの相互インダクタンスを変更する1以上のスイッチと、を備える。
本発明によれば、歪みの発生を抑制しつつ、入力される高周波信号の強度に応じた利得を得ることができる増幅回路を実現できる。
図1は、実施例1に係る増幅回路の一例を示す回路構成図である。 図2は、実施例1に係る増幅回路の他の一例を示す回路構成図である。 図3は、実施例1に係る増幅回路の他の一例を示す回路構成図である。 図4は、実施例1に係る増幅回路における各インダクタの形状等の第一例を説明するための図である。 図5は、実施例1に係る増幅回路における各インダクタの形状等の第二例を説明するための図である。 図6は、実施例1に係る増幅回路における各インダクタの形状等の第三例を説明するための図である。 図7は、実施例1に係る増幅回路における各インダクタの形状等の第四例を説明するための図である。 図8は、各スイッチの状態毎の利得の周波数特性を示すグラフである。 図9は、実施例1の変形例に係る増幅回路の一例を示す回路構成図である。 図10は、実施例2に係る増幅回路の一例を示す回路構成図である。 図11は、実施例2の変形例1に係る増幅回路の一例を示す回路構成図である。 図12は、実施例2の変形例2に係る増幅回路の一例を示す回路構成図である。 図13は、実施例3に係る増幅回路の一例を示す回路構成図である。 図14は、実施例3の変形例に係る増幅回路の一例を示す回路構成図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置および接続形態などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、図面に示される構成要素の大きさ、または大きさの比は、必ずしも厳密ではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略または簡略化する場合がある。また、以下の実施の形態において、「接続される」とは、直接接続される場合だけでなく、他の素子等を介して電気的に接続される場合も含まれる。
(実施の形態)
実施の形態について、実施例1から実施例3を例示しながら、図1から図14を用いて説明する。
[実施例1]
図1は、実施例1に係る増幅回路1の一例を示す回路構成図である。
増幅回路1は、入力された高周波信号を増幅して出力する回路である。増幅回路1には、入力端子t1、出力端子t2ならびにバイアス端子t3、t4およびt5が接続される。入力端子t1は、高周波信号が入力される端子であり、出力端子t2は、高周波信号が出力される端子である。バイアス端子t3、t4およびt5は、バイアスが入力される端子である。
増幅回路1は、トランジスタTr1およびTr2、インダクタL1、L2、L3およびL4、キャパシタC1、C2、C3、C4およびC5、ならびに、1以上のスイッチを備える。増幅回路1は、1以上のスイッチとして、例えば、スイッチSW1、SW2、SW3、SW4、SW5およびSW6を備える。
トランジスタTr1およびTr2は、高周波信号が入力される入力端子t1と高周波信号が出力される出力端子t2との間に設けられる。トランジスタTr1は第1トランジスタの一例であり、トランジスタTr2は第2トランジスタの一例である。トランジスタTr1およびTr2により増幅器が構成される。当該増幅器は、例えば、LNA(Low Noise Amplifier)であるが、PA(Power Amplifier)であってもよい。
トランジスタTr1は、ゲートまたはベースである第1端子、ソースまたはエミッタである第2端子、および、ドレインまたはコレクタである第3端子を有する。トランジスタTr2は、ゲートまたはベースである第4端子、ソースまたはエミッタである第5端子、および、ドレインまたはコレクタである第6端子を有する。
トランジスタTr1およびTr2は、例えば、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)である。この場合、第1端子および第4端子はゲートとなり、第2端子および第5端子はソースとなり、第3端子および第6端子はドレインとなる。
トランジスタTr1のゲートは、入力端子t1に接続される。具体的には、トランジスタTr1のゲートは、インダクタL2およびキャパシタC1を介して入力端子t1に接続される。また、トランジスタTr1のゲートは、インダクタL2およびL3を介してバイアス端子t3に接続される。また、トランジスタTr1のゲートは、インダクタL2およびL3ならびにキャパシタC2を介してグランドに接続される。トランジスタTr1のソースは、グランドに接続される。具体的には、トランジスタTr1のソースは、スイッチSW1、SW2、SW3、SW4、SW5およびSW6ならびにインダクタL1を介してグランドに接続される。トランジスタTr1のドレインは、出力端子t2に接続される。具体的には、トランジスタTr1のドレインは、トランジスタTr2およびキャパシタC4を介して出力端子t2に接続される。
トランジスタTr2のゲートは、バイアス端子t4に接続される。また、トランジスタTr2のゲートは、キャパシタC3を介してグランドに接続される。トランジスタTr2のソースは、トランジスタTr1のドレインに接続される。トランジスタTr2のドレインは、キャパシタC4を介して出力端子t2に接続される。また、トランジスタTr2のドレインは、インダクタL4を介してバイアス端子t5に接続される。また、トランジスタTr2のドレインは、インダクタL4およびキャパシタC5を介してグランドに接続される。
トランジスタTr1およびTr2はカスコード接続されており、カスコード増幅器を形成する。
スイッチSW1、SW2、SW3、SW4、SW5およびSW6は、インダクタL1およびL2のうちの少なくとも一方のインダクタに接続される。スイッチSW1、SW2、SW3、SW4、SW5およびSW6は、例えばインダクタL1に接続される。各スイッチは、例えば、外部(例えばRFIC(Radio Frequency Integrated Circuit))からの制御信号に基づいて、導通状態および非導通状態が切り替えられる。なお、スイッチSW1、SW2、SW3、SW4、SW5およびSW6は、インダクタL1の代わりにインダクタL2に接続されてもよいし、インダクタL1に加えてインダクタL2に接続されてもよい。
インダクタL1は、トランジスタTr1のソースとグランドとの間に接続される第1インダクタである。インダクタL1は、トランジスタTr1の線形性を改善するためのソースデジェネレーションインダクタである。スイッチSW1、SW2、SW3、SW4、SW5およびSW6が接続される少なくとも一方のインダクタ(ここではインダクタL1)には、インダクタのインダクタンス成分を複数に分割する中間タップが設けられる。例えば、インダクタL1には、中間タップN1、N2、N3およびN4が設けられる。中間タップN1、N2、N3およびN4は、インダクタL1のインダクタンス成分をインダクタンス成分L1a、L1b、L1c、L1dおよびL1eに分割する。スイッチSW1、SW2、SW3、SW4、SW5およびSW6には、中間タップN1、N2、N3およびN4に接続されるスイッチが含まれる。例えば、中間タップN1にはスイッチSW2が接続され、中間タップN2にはスイッチSW3が接続され、中間タップN3にはスイッチSW4が接続され、中間タップN4にはスイッチSW5が接続される。スイッチSW1、SW2、SW3、SW4、SW5およびSW6の導通状態および非導通状態が切り替えられることで、インダクタL1のインダクタンス成分のうち有効となるインダクタンス成分が切り替えられる。例えば、図1に示されるように、スイッチSW2およびSW5が導通状態とされ、スイッチSW1、SW3、SW4およびSW6が非導通状態とされることで、インダクタL1のインダクタンス成分のうちインダクタンス成分L1b、L1cおよびL1dを有効にすることができる。
インダクタL2は、トランジスタTr1のゲートと入力端子t1との間に接続される第2インダクタである。具体的には、インダクタL2は、トランジスタTr1のゲートと入力端子t1とを結ぶ経路上に設けられる。インダクタL2は、トランジスタTr1の入力インピーダンスの整合のための入力整合回路を構成する。
インダクタL3は、トランジスタTr1のゲートと入力端子t1とを結ぶ経路上のノードとグランドの間に接続される。インダクタL3は、トランジスタTr1の入力インピーダンスの整合のための入力整合回路を構成する。また、インダクタL3はバイアス端子t3に接続されており、トランジスタTr1に供給されるバイアスを調整するバイアス回路としても機能する。
インダクタL4は、トランジスタTr2のドレインと出力端子t2とを結ぶ経路上のノードとグランドとの間に接続される。インダクタL4は、トランジスタTr2の出力インピーダンスの整合のための出力整合回路を構成する。
キャパシタC1は、トランジスタTr1のゲートと入力端子t1とを結ぶ経路上に設けられ、インダクタL2と直列に接続される。キャパシタC1は、バイアス端子t3に入力されたバイアスが入力端子t1へ漏れることを阻止するDCカット用のキャパシタとして機能する。
キャパシタC2は、トランジスタTr1のゲートと入力端子t1とを結ぶ経路上のノードとグランドの間に接続される。キャパシタC2とグランドの間には直列にインダクタL3が挿入される。インダクタL3とキャパシタC2とを結ぶ経路上のノードにバイアス端子t3が接続される。キャパシタC2は、バイパスコンデンサとして機能するが、トランジスタTr1の入力インピーダンスの整合のための入力整合回路の少なくとも一部を構成する場合もある。
キャパシタC3は、トランジスタTr2のゲートとバイアス端子t3とを結ぶ経路上のノードとグランドの間に接続されるバイパスコンデンサである。
キャパシタC4は、トランジスタTr2のドレインと出力端子t2とを結ぶ経路上に設けられる。キャパシタC4は、トランジスタTr2の出力インピーダンスの整合のための出力整合回路を構成する。また、キャパシタC4は、バイアス端子t5に入力されたバイアスが出力端子t2へ漏れることを阻止するDCカット用のキャパシタとしても機能する。
キャパシタC5は、トランジスタTr2のドレインと出力端子t2とを結ぶ経路上のノードとグランドとの間に接続され、インダクタL4と直列に接続される。インダクタL4とキャパシタC5とを結ぶ経路上のノードにバイアス端子t5が接続される。キャパシタC5は、トランジスタTr2の出力インピーダンスの整合のための出力整合回路を構成する。また、キャパシタC5は、バイパスコンデンサとしても機能する。
各整合回路のパラメータを調整することで、増幅器で増幅する高周波信号の周波数帯域を調整することができる。
インダクタL1とインダクタL2とは、磁気結合しており、インダクタL1とインダクタL2とが磁気結合していることを図1において破線の矢印で模式的に表している。また、インダクタL1とインダクタL2との相互インダクタンスを「M」で表している。インダクタL1およびL2は、互いに磁気結合することで特定の周波数帯域において負帰還がかかるようにパラメータが調整される。
スイッチSW1、SW2、SW3、SW4、SW5およびSW6は、それぞれの導通状態および非導通状態が切り替えられることで、インダクタL1とインダクタL2との相互インダクタンスMを変更する。例えば、スイッチSW1、SW2、SW3、SW4、SW5およびSW6は、入力端子t1に入力される高周波信号の強度に応じて、それぞれの導通状態および非導通状態が切り替えられることで、インダクタL1とインダクタL2との相互インダクタンスMを変更する。具体的には、スイッチSW1、SW2、SW3、SW4、SW5およびSW6の導通状態および非導通状態が、入力端子t1に入力される高周波信号の強度が大きいほど相互インダクタンスMが大きくなるように制御され、言い換えると、入力端子t1に入力される高周波信号の強度が小さいほど相互インダクタンスMが小さくなるように制御される。
なお、中間タップN1、N2、N3およびN4とスイッチSW2、SW3、SW4およびSW5との接続関係は図1に示すものに限らず特に限定されない。ここで、中間タップN1、N2、N3およびN4とスイッチSW2、SW3、SW4およびSW5との接続関係の他の一例について、図2および図3を用いて説明する。
図2および図3は、実施例1に係る増幅回路の他の一例を示す回路構成図である。
例えば、図2に示すように、中間タップN1にスイッチSW2が接続され、中間タップN2にスイッチSW4が接続され、中間タップN3にスイッチSW3が接続され、中間タップN4にスイッチSW5が接続されてもよい。また、例えば、図3に示すように、中間タップN1にスイッチSW4が接続され、中間タップN2にスイッチSW2が接続され、中間タップN3にスイッチSW3が接続され、中間タップN4にスイッチSW5が接続されてもよい。
相互インダクタンスMを変更する方法として、インダクタL1とインダクタL2との距離を変更する方法、インダクタL1とインダクタL2との重複面積を変更する方法、または、インダクタL1とインダクタL2との間の透磁率を変更する方法がある。
例えば、スイッチSW1、SW2、SW3、SW4、SW5およびSW6は、それぞれの導通状態および非導通状態が切り替えられることで、インダクタL1とインダクタL2との距離を変更してもよい。インダクタL1とインダクタL2との距離が変わることで、インダクタL1とインダクタL2との磁気結合の度合いが変わるため、相互インダクタンスMが変わる。例えば、インダクタL1におけるインダクタンス成分L1a、L1b、L1c、L1dおよびL1eのそれぞれに対応する部分とインダクタL2との距離をそれぞれ異ならせておく。これにより、インダクタL1におけるインダクタンス成分L1a、L1b、L1c、L1dおよびL1eのうち、有効にするインダクタンス成分が切り替えられることで、インダクタL1における有効なインダクタンス成分に対応する部分とインダクタL2との距離が切り替えられる。この方法を用いる場合のインダクタL1およびL2の形状等の例について図4および図5を用いて説明する。
図4は、実施例1に係る増幅回路1におけるインダクタL1およびL2の形状等の第一例を説明するための図である。図4では、中間タップN1、N2、N3およびN4とスイッチSW2、SW3、SW4およびSW5との接続関係は、図2に示すものとなっている。
図5は、実施例1に係る増幅回路1におけるインダクタL1およびL2の形状等の第二例を説明するための図である。図5では、中間タップN1、N2、N3およびN4とスイッチSW2、SW3、SW4およびSW5との接続関係は、図3に示すものとなっている。
例えば、図4に示されるように、インダクタL1およびL2を平面視した場合、インダクタL1およびL2は、スパイラル状のインダクタであり、上記平面視において同心円状に設けられてもよい。ここでは、インダクタL2がインダクタL1の周囲を囲むようにしてインダクタL1およびL2が同心円状に設けられる。インダクタL1とインダクタL2とは、インダクタL2の内側(スパイラルの中心側)の導体とインダクタL1の外側(スパイラルの外周側)の導体とが近接して配置されることで、磁気結合している。
図2および図4では、例えば、スイッチSW1およびSW4が導通状態となり、スイッチSW2、SW3、SW5およびSW6が非導通状態となる場合、インダクタL1を構成する導体の一端(具体的には外側の端)から中間タップN2が設けられた部分まで(すなわちインダクタンス成分L1aおよびL1b)が有効となる。また、例えば、スイッチSW2およびSW5が導通状態となり、スイッチSW1、SW3、SW4およびSW6が非導通状態となる場合、インダクタL1を構成する導体の中間タップN1が設けられた部分から中間タップN4が設けられた部分まで(すなわちインダクタンス成分L1b、L1cおよびL1d)が有効となる。また、例えば、スイッチSW3およびSW6が導通状態となり、スイッチSW1、SW2、SW4およびSW5が非導通状態となる場合、インダクタL1を構成する導体の中間タップN3が設けられた部分から他端(具体的には内側の端)まで(すなわちインダクタンス成分L1dおよびL1e)が有効となる。
また、例えば、図5に示されるように、インダクタL1およびL2を平面視した場合、インダクタL1およびL2は、スパイラル状のインダクタであり、上記平面視においてインダクタL1とインダクタL2とが重複しないように設けられてもよい。ここでは、インダクタL1とインダクタL2とが重複しないように隣り合っている。インダクタL1とインダクタL2とは、インダクタL1の外側部分の一部と、インダクタL2の外側部分の一部とが近接して配置されることで、磁気結合している。
図3および図5では、例えば、スイッチSW1およびSW4が導通状態となり、スイッチSW2、SW3、SW5およびSW6が非導通状態となる場合、インダクタL1を構成する導体の一端(具体的には外側の端)から中間タップN1が設けられた部分まで(すなわちインダクタンス成分L1a)が有効となる。また、例えば、スイッチSW2およびSW5が導通状態となり、スイッチSW1、SW3、SW4およびSW6が非導通状態となる場合、インダクタL1を構成する導体の中間タップN2が設けられた部分から中間タップN4が設けられた部分まで(すなわちインダクタンス成分L1cおよびL1d)が有効となる。また、例えば、スイッチSW3およびSW6が導通状態となり、スイッチSW1、SW2、SW4およびSW5が非導通状態となる場合、インダクタL1を構成する導体の中間タップN3が設けられた部分から他端(具体的には内側の端)まで(すなわちインダクタンス成分L1dおよびL1e)が有効となる。
例えば、スイッチSW3およびSW6が導通状態となり、スイッチSW1、SW2、SW4およびSW5が非導通状態となる状態を第1状態と呼び、スイッチSW2およびSW5が導通状態となり、スイッチSW1、SW3、SW4およびSW6が非導通状態となる状態を第2状態と呼び、スイッチSW1およびSW4が導通状態となり、スイッチSW2、SW3、SW5およびSW6が非導通状態となる状態を第3状態と呼ぶ。
第1状態、第2状態および第3状態のうち、第1状態のときにインダクタL2とインダクタL1の有効なインダクタンス成分に対応する部分との距離が最も遠くなり、第3状態のときに当該距離が最も近くなる。言い換えると、スイッチSW1、SW2、SW3、SW4、SW5およびSW6を第1状態にすることで相互インダクタンスMを小さくすることができ、第3状態とすることで相互インダクタンスMを大きくすることができる。
このようにして、インダクタL1とインダクタL2との距離を変更し、相互インダクタンスMを変更することができる。
また、例えば、スイッチSW1、SW2、SW3、SW4、SW5およびSW6は、それぞれの導通状態および非導通状態が切り替えられることで、インダクタL1とインダクタL2との重複面積を変更してもよい。インダクタL1とインダクタL2との重複面積が変わることで、インダクタL1とインダクタL2との磁気結合の度合いが変わるため、相互インダクタンスMが変わる。例えば、インダクタL1におけるインダクタンス成分L1a、L1b、L1c、L1dおよびL1eのそれぞれに対応する部分とインダクタL2との重複のさせ方をそれぞれ異ならせておく。これにより、インダクタL1におけるインダクタンス成分L1a、L1b、L1c、L1dおよびL1eのうち、有効にするインダクタンス成分が切り替えられることで、インダクタL1における有効なインダクタンス成分に対応する部分とインダクタL2との重複面積が切り替えられる。この方法を用いる場合のインダクタL1およびL2の形状等の例について図6を用いて説明する。
図6は、実施例1に係る増幅回路1におけるインダクタL1およびL2の形状等の第三例を説明するための図である。図6では、中間タップN1、N2、N3およびN4とスイッチSW2、SW3、SW4およびSW5との接続関係は、図1に示すものとなっている。
例えば、図6に示されるように、インダクタL1およびL2を平面視した場合、インダクタL1およびL2は、スパイラル状のインダクタであり、上記平面視においてインダクタL1の少なくとも一部と、インダクタL2の少なくとも一部とが重複するように設けられてもよい。ここでは、例えば、インダクタL1およびL2は、それぞれ多層基板における異なる層に形成される。多層基板は、樹脂系のプリント基板であってもよいし、セラミック系の誘電体基板であってもよいし、半導体および絶縁体からなるIC基板であってもよい。インダクタL1とインダクタL2とは、インダクタL1とインダクタL2とが上記平面視において重複するように配置されることで、磁気結合している。
図1および図6は、例えば、スイッチSW1およびSW4が導通状態となり、スイッチSW2、SW3、SW5およびSW6が非導通状態となる場合、インダクタL1を構成する導体の一端(具体的には外側の端)から中間タップN3が設けられた部分まで(すなわちインダクタンス成分L1a、L1bおよびL1c)が有効となる。また、例えば、スイッチSW2およびSW5が導通状態となり、スイッチSW1、SW3、SW4およびSW6が非導通状態となる場合、インダクタL1を構成する導体の中間タップN1が設けられた部分から中間タップN4が設けられた部分まで(すなわちインダクタンス成分L1b、L1cおよびL1d)が有効となる。また、例えば、スイッチSW3およびSW6が導通状態となり、スイッチSW1、SW2、SW4およびSW5が非導通状態となる場合、インダクタL1を構成する導体の中間タップN2が設けられた部分から他端(具体的には内側の端)まで(すなわちインダクタンス成分L1c、L1dおよびL1e)が有効となる。
第1状態、第2状態および第3状態のうち、第1状態のときにインダクタL2とインダクタL1の有効なインダクタンス成分に対応する部分との重複面積が最も小さくなり、第3状態のときに当該重複面積が最も大きくなる。言い換えると、スイッチSW1、SW2、SW3、SW4、SW5およびSW6を第1状態にすることで相互インダクタンスMを小さくすることができ、第3状態とすることで相互インダクタンスMを大きくすることができる。
このようにして、インダクタL1とインダクタL2との重複面積を変更し、相互インダクタンスMを変更することができる。
また、例えば、スイッチSW1、SW2、SW3、SW4、SW5およびSW6は、それぞれの導通状態および非導通状態が切り替えられることで、インダクタL1とインダクタL2との間の透磁率を変更してもよい。インダクタL1とインダクタL2との間の透磁率が変わることで、インダクタL1とインダクタL2との磁気結合の度合いが変わるため、相互インダクタンスMが変わる。例えば、インダクタL1におけるインダクタンス成分L1a、L1b、L1c、L1dおよびL1eのそれぞれに対応する部分の周辺の磁性体の透磁率を異ならせておく。これにより、インダクタL1におけるインダクタンス成分L1a、L1b、L1c、L1dおよびL1eのうち、有効にするインダクタンス成分が切り替えられることで、インダクタL1における有効なインダクタンス成分に対応する部分とインダクタL2との間の透磁率が切り替えられる。この方法を用いる場合のインダクタL1およびL2の形状等の例について図7を用いて説明する。
図7は、実施例1に係る増幅回路1におけるインダクタL1およびL2の形状等の第四例を説明するための図である。図7では、中間タップN1、N2、N3およびN4とスイッチSW2、SW3、SW4およびSW5との接続関係は、図1に示すものとなっている。第四例では、増幅回路1にカスコード増幅ではなくソース接地増幅が用いられてもよく、図7では、ソース接地増幅の例が示されている。図7には、増幅回路1が形成された半導体チップが模式的に表され、図7の上側には当該半導体チップの平面図が示され、図7の下側には当該半導体チップの側面図が示される。図7では、インダクタL1とインダクタL2との間の一部にパッチPが配置されている。また、入力端子t1が半田バンプb1、出力端子t2が半田バンプb2、バイアス端子t5が半田バンプb3、スイッチSW4が接続されたグランドが半田バンプb4、スイッチSW5が接続されたグランドが半田バンプb5、スイッチSW6が接続されたグランドが半田バンプb6、キャパシタC2が接続されたグランドが半田バンプb7で表されている。
図7での各スイッチの導通状態および非導通状態を切り替えたときに有効となるインダクタンス成分は、図6で説明したものと同じであるため説明は省略する。
パッチPは、Ni−Zn(ニッケルジンク)フェライト薄膜をスパッタ形成したものであり、インダクタL1とインダクタL2との間の一部に配置され、他の部分には配置されない。これにより、部分的に透磁率を異ならせることができるため、有効とされるインダクタンス成分が切り替えられることで、インダクタL1とインダクタL2との間の透磁率を切り替えることができる。
このようにして、インダクタL1とインダクタL2との間の透磁率を変更し、相互インダクタンスMを変更することができる。
図7の実施例では磁性薄膜による透磁率の増大により、自己誘導および/または相互誘導の増大の効果で、インダクタの大きさが大きくなりやすい500−800MHz帯でインダクタを小型化できている。なお、図7の実施例でカスコード増幅ではなくソース接地増幅が用いられているのは、500−800MHz帯など相対的に低い周波数帯ではソース接地増幅でも十分な利得を得やすいからである。
なお、スイッチSW1、SW2、SW3、SW4、SW5およびSW6は、インダクタL1の自己インダクタンスを略維持したまま相互インダクタンスMを変更してもよい。具体的には、例えば、第1の状態におけるインダクタL1の自己インダクタンスと、第2の状態におけるインダクタL1の自己インダクタンスと、第3の状態におけるインダクタL1の自己インダクタンスとが略同じとなるように、インダクタL1におけるインダクタンス成分L1a、L1b、L1c、L1dおよびL1eそれぞれのインダクタンス値が調整されていてもよい。この場合、インダクタL1の自己インダクタンスを略維持したまま相互インダクタンスMを変更できる。なお、略維持には、自己インダクタンスを全く変更しないことだけではなく、自己インダクタンスが意図的にではなくプラスマイナス30%以内で変動することも含まれる。このような変動を許容できるのは、増幅器の周波数特性が後述する図8に示すようにある程度広帯域である場合である。一般に、負帰還で増幅器の周波数特性を広帯域にすることができるので、増幅器に接続されるインダクタの自己インダクタンスの変動も一定程度許容できるような設計をしやすくなる。
もしくは、スイッチSW1、SW2、SW3、SW4、SW5およびSW6は、インダクタL1の自己インダクタンスを変更しつつ相互インダクタンスMを変更してもよい。
具体的には、例えば、中間タップN1、N2、N3およびN4とスイッチSW2、SW3、SW4およびSW5との接続関係が図2に示すものとなっている場合に、インダクタL1におけるインダクタンス成分L1a、L1b、L1c、L1dおよびL1eがそれぞれ略同じインダクタンス値を有しているとする。この場合に、第2状態と第1状態とを切り替える、または第2状態と第3状態とを切り替える。
または、例えば、インダクタL1におけるインダクタンス成分L1a、L1b、L1c、L1dおよびL1eがそれぞれ異なるインダクタンス値を有するように設定したうえで、有効になるインダクタンス成分を切り替える。
このようにして、インダクタL1の自己インダクタンスを変更しつつ、相互インダクタンスMを変更できる。インダクタL1の自己インダクタンスを変更することで、インピーダンス整合を最適化したり、NF(雑音指数)を最適化したりすることができる。
なお、トランジスタTr1およびTr2は、例えば、バイポーラトランジスタであってもよい。この場合、第1端子および第4端子はベースとなり、第2端子および第5端子はエミッタとなり、第3端子および第6端子はコレクタとなる。上記の説明および以下の説明においてゲートとしているところをベースに置き換えてもよく、ソースとしているところをエミッタに置き換えてもよく、ドレインとしているところをコレクタに置き換えてもよい。バイポーラトランジスタにおいては、エミッタ接地時の入力インピーダンスがより低くなりやすいことから、トランジスタTr1の入力整合回路を適宜変更する必要がある場合がある。
[実施例1の効果等]
増幅回路1は、高周波信号が入力される入力端子t1と高周波信号が出力される出力端子t2との間に設けられ、入力端子t1に接続されるゲートまたはベースである第1端子、グランドに接続されるソースまたはエミッタである第2端子、および、出力端子t2に接続されるドレインまたはコレクタである第3端子を有するトランジスタTr1と、第2端子とグランドとの間に接続されるインダクタL1と、第1端子と入力端子t1との間に接続されるインダクタL2と、インダクタL1およびL2のうちの少なくとも一方のインダクタに接続され、インダクタL1とインダクタL2との相互インダクタンスMを変更する1以上のスイッチと、を備える。
これによれば、インダクタL1およびL2のうちの少なくとも一方のインダクタに接続された1以上のスイッチの導通状態および非導通状態が切り替えられることで、インダクタL1とインダクタL2との相互インダクタンスMが変わるため、負帰還量を変更することができる。入力される高周波信号が大きいときには、大きな利得は必要とされないため相互インダクタンスMを大きくして負帰還量を大きくすることができる。すなわち、トランジスタTr1により構成される増幅器の線形性を高めて歪みの発生を抑制することができる。入力される高周波信号が小さいときには、歪みが発生しにくいため、相互インダクタンスMを小さくして負帰還量を小さくすることができる。すなわち、利得を大きくして小さい高周波信号を大きく増幅することができる。
例えば、入力される高周波信号の強度が第1強度のときに各スイッチの状態を第1状態としたときの増幅器(例えばトランジスタTr1およびTr2から構成される増幅器)の電気的特性、入力される高周波信号の強度が第1強度よりも大きい第2強度のときに各スイッチの状態を第2状態としたときの増幅器の電気的特性、入力される高周波信号の強度が第2強度よりも大きい第3強度としたときに各スイッチの状態を第3状態としたときの増幅器の電気的特性を、図8および表1を用いて説明する。
図8は、各スイッチの状態毎の増幅器の利得の周波数特性を示すグラフである。
表1は、各スイッチの状態毎の増幅器の2GHzにおける電気的特性を示す表である。表1では、増幅器の電気的特性として利得、IIP3(Third Order Input Intercept Point)、NF、磁気結合の度合いおよび負帰還量の度合いを示している。
Figure 2021118380
表1に示されるように、各スイッチの状態が切り替わることで磁気結合の度合い(すなわち相互インダクタンスM)を変更することができる。また、磁気結合の度合いに応じて負帰還量も変化する。
図8および表1に示されるように、負帰還量の小さい第1状態では利得が20dBと大きくなり、入力される強度の小さい高周波信号を大きく増幅することができる。負帰還量の大きい第3状態では利得が6dBと小さいが、このときに入力される高周波信号の強度は大きいため問題となりにくい。このように、各スイッチの状態が切り替わることで利得が変化していることがわかる。
また、表1に示されるように、負帰還量の大きい第3状態ではIIP3の電力値が20dBmと大きくすることができる。なお、IIP3が大きいほど線形性が良好であることを意味する。よって、入力される強度の大きい高周波信号に歪みが発生しにくくなる。負帰還量の小さい第1状態ではIIP3の電力値が5dBmと小さくなっているが、入力される高周波信号の強度が小さいため問題となりにくい。
また、表1に示されるように、第1状態ではNFが1.6であるのに対して、第2状態および第3状態ではNFが1.8とあまり増加しておらず、負帰還量が大きくなってもNFの増加を抑制することができている。これは、抵抗器等を使用せずに負帰還を行っているためである。
このように、歪みの発生を抑制しつつ、入力される高周波信号の強度に応じた利得を得ることができる。
例えば、増幅回路1は、ゲートまたはベースである第4端子、第3端子に接続されるソースまたはエミッタである第5端子、および、出力端子に接続されるドレインまたはコレクタである第6端子を有するトランジスタTr2を備え、第3端子は、トランジスタTr2を介して出力端子t2に接続されてもよい。
これによれば、磁気結合しているインダクタL1およびL2によって高周波信号が負帰還される分利得が下がりやすくなるが、トランジスタTr1およびTr2により構成されるカスコード増幅器によって、ミラー効果を抑制し高周波においても利得を維持しやすくなり、利得に余裕を持たせることができる。
例えば、1以上のスイッチが接続されるインダクタL1およびL2のうちの少なくとも一方のインダクタは、インダクタL1であってもよい。
例えば、増幅器の入力部に接続されているインダクタL2にスイッチが接続される場合、インダクタL2の等価直列抵抗が増大し増幅器の入力部で挿入損失(IL:Insertion Loss)が増大することでNFが増大、すなわち、劣化する。これに対して、1以上のスイッチをインダクタL2ではなくインダクタL1に接続することで、NFの劣化を抑制できる。
例えば、1以上のスイッチは、入力端子t1に入力される高周波信号の強度に応じて、相互インダクタンスMを変更してもよい。
これによれば、入力される高周波信号の強度に応じて、自動的に相互インダクタンスM、すなわち、負帰還量を調整することができる。
例えば、1以上のスイッチは、インダクタL1とインダクタL2との距離、インダクタL1とインダクタL2との重複面積、または、インダクタL1とインダクタL2との間の透磁率を変更することで、相互インダクタンスMを変更してもよい。
このように、インダクタL1とインダクタL2との距離、インダクタL1とインダクタL2との重複面積、または、インダクタL1とインダクタL2との間の透磁率を変更することで、相互インダクタンスMを変更することを実現できる。比透磁率を1以上とすることで自己誘導及び相互誘導を大きくでき、インダクタを小型化できる効果もある。
例えば、1以上のスイッチは、少なくとも一方のインダクタ(ここではインダクタL1)の自己インダクタンスを略維持したまま相互インダクタンスMを変更してもよい。
これによれば、相互インダクタンスMを変更したときにインピーダンス整合がずれにくくなる。
例えば、少なくとも一方のインダクタ(ここではインダクタL1)には、当該少なくとも一方のインダクタのインダクタンス成分を複数に分割する中間タップが設けられ、1以上のスイッチには、中間タップに接続されるスイッチが含まれていてもよい。
これによれば、1つのインダクタL1におけるインダクタンス成分のうち有効とするインダクタンス成分を中間タップに接続されたスイッチによって切り替えることができる。したがって、例えば、それぞれインダクタL2との距離等が異なる複数のインダクタを準備して当該複数のインダクタを切り替えて相互インダクタンスMを変更する場合と比べて、各インダクタの一部を互いに共有することができることから、増幅回路1を小型化することができる。また、分割したインダクタンス成分同士の磁気結合により自己誘導でインダクタンス値を高められ等価直列抵抗を減じられることから小型化できるとともに、Q値を高めることができ、損失を抑制できる。さらに、中間タップに接続されたスイッチのうち導通状態とするものと非導通状態とするものとの組み合わせを変えることで、細かなステップで相互インダクタンスMを変更することができる。
例えば、図4から図6に示されるように、インダクタL1およびL2を平面視した場合、インダクタL1およびL2はスパイラル状のインダクタであってもよい。
これによれば、インダクタL1およびL2を平面状に配置して、所望のインダクタンスまたはQ値を得ることができる。
例えば、図4に示されるように、インダクタL1およびL2を平面視した場合、インダクタL1およびL2は同心円状に設けられてもよい。例えば、図5に示されるように、インダクタL1およびL2を平面視した場合、インダクタL1の少なくとも一部と、インダクタL2の少なくとも一部とは重複していてもよい。もしくは、図6に示されるように、インダクタL1およびL2を平面視した場合、インダクタL1およびL2は重複していなくてもよい。
例えば、1以上のスイッチには、少なくとも一方のインダクタ(ここではインダクタL1)における内側の導体に接続されたスイッチと、少なくとも一方のインダクタにおける外側の導体に接続されたスイッチとを含んでいてもよい。
これによれば、少なくとも一方のインダクタにおけるインダクタンス成分のうち有効とするインダクタンス成分を内側と外側とで切り替えることで、相互インダクタンスMを容易に変更することができる。
[実施例1の変形例]
なお、トランジスタTr1のゲートに接続される構成要素の接続形態は、図1に示されるものに限らず、言い換えると、インダクタL1と磁気結合する第2インダクタは、インダクタL2に限らない。これについて、実施例1の変形例として図9を用いて説明する。
図9は、実施例1の変形例に係る増幅回路1aの一例を示す回路構成図である。
実施例1の変形例に係る増幅回路1aは、実施例1に係る増幅回路1とトランジスタTr1のゲートに接続される構成要素の接続形態が異なり、その他の部分は実施例1におけるものと同じである。このため、実施例1の変形例では、異なる部分について説明し、その他の部分については説明を省略する。
トランジスタTr1のゲートは、インダクタL6およびキャパシタC6を介して入力端子t1に接続される。また、トランジスタTr1のゲートは、インダクタL5を介してバイアス端子t3に接続される。また、トランジスタTr1のゲートは、インダクタL5およびキャパシタC7を介してグランドに接続される。
インダクタL5は、トランジスタTr1のゲートと入力端子t1とを結ぶ経路上のノードとグランドの間に接続される第2インダクタである。インダクタL5は、トランジスタTr1の入力インピーダンスの整合のための入力整合回路を構成する。また、インダクタL5はバイアス端子t3に接続されており、トランジスタTr1に供給されるバイアスを調整するバイアス回路としても機能する。
インダクタL6は、トランジスタTr1のゲートと入力端子t1との間に接続される。具体的には、インダクタL6は、トランジスタTr1のゲートと入力端子t1とを結ぶ経路上に設けられる。インダクタL6は、トランジスタTr1の入力インピーダンスの整合のための入力整合回路を構成する。
キャパシタC6は、トランジスタTr1のゲートと入力端子t1とを結ぶ経路上に設けられ、インダクタL6と直列に接続される。キャパシタC6は、バイアス端子t3に入力されたバイアスが入力端子t1へ漏れることを阻止するDCカット用のキャパシタとして機能する。
キャパシタC7は、トランジスタTr1のゲートと入力端子t1とを結ぶ経路上のノードとグランドの間に接続される。キャパシタC7とグランドの間には直列にインダクタL5が挿入される。インダクタL5とキャパシタC7とを結ぶ経路上のノードにバイアス端子t3が接続される。キャパシタC7は、バイパスコンデンサとして機能するが、トランジスタTr1の入力インピーダンスの整合のための入力整合回路の少なくとも一部を構成する場合もある。
このように、インダクタL1と主に磁気結合して負帰還に貢献する第2インダクタは、トランジスタTr1のゲートと入力端子t1とを結ぶ経路上のノードとグランドの間に接続されるインダクタL5であってもよい。つまり、第2インダクタは、トランジスタTr1のゲートに接続されるシリーズインダクタであってもよいし、シャントインダクタであってもよい。
[実施例2]
図10は、実施例2に係る増幅回路2の一例を示す回路構成図である。
増幅回路2は、入力された高周波信号を増幅して出力する回路である。増幅回路2には、入力端子t1、出力端子t2ならびにバイアス端子t3、t4およびt5が接続される。
増幅回路2は、トランジスタTr11およびTr12、インダクタL11、L12、L13およびL14、キャパシタC11、C12、C13、C14、C15およびC16、ならびに、1以上のスイッチを備える。増幅回路2は、1以上のスイッチとして、例えば、スイッチSW11、SW12、SW13、SW14、SW15およびSW16を備える。
トランジスタTr11およびTr12は、高周波信号が入力される入力端子t1と高周波信号が出力される出力端子t2との間に設けられる。トランジスタTr11は第1トランジスタの一例であり、トランジスタTr12は第2トランジスタの一例である。トランジスタTr11およびTr12により増幅器が構成される。当該増幅器は、例えば、LNAであるが、PAであってもよい。
トランジスタTr11は、ゲートまたはベースである第1端子、ソースまたはエミッタである第2端子、および、ドレインまたはコレクタである第3端子を有する。トランジスタTr2は、ゲートまたはベースである第4端子、ソースまたはエミッタである第5端子、および、ドレインまたはコレクタである第6端子を有する。
トランジスタTr11およびTr12は、例えば、MOSFETである。この場合、第1端子および第4端子はゲートとなり、第2端子および第5端子はソースとなり、第3端子および第6端子はドレインとなる。
トランジスタTr11のゲートは、入力端子t1に接続される。具体的には、トランジスタTr11のゲートは、インダクタL12およびキャパシタC11を介して入力端子t1に接続される。また、トランジスタTr11のゲートは、インダクタL12およびL13を介してバイアス端子t3に接続される。また、トランジスタTr11のゲートは、インダクタL12およびL13ならびにキャパシタC12を介してグランドに接続される。トランジスタTr11のソースは、グランドに接続される。具体的には、トランジスタTr11のソースは、インダクタL14を介してグランドに接続される。トランジスタTr11のドレインは、出力端子t2に接続される。具体的には、トランジスタTr1のドレインは、トランジスタTr12およびキャパシタC14を介して出力端子t2に接続される。
トランジスタTr12のゲートは、バイアス端子t4に接続される。また、トランジスタTr12のゲートは、キャパシタC13を介してグランドに接続される。トランジスタTr12のソースは、トランジスタTr11のドレインに接続される。トランジスタTr12のドレインは、キャパシタC14を介して出力端子t2に接続される。また、トランジスタTr12のドレインは、キャパシタC16を介してグランドに接続される。また、トランジスタTr12のドレインは、スイッチSW11、SW12、SW13、SW14、SW15およびSW16ならびにインダクタL11を介してバイアス端子t5に接続される。また、トランジスタTr12のドレインは、スイッチSW11、SW12、SW13、SW14、SW15およびSW16、インダクタL11ならびにキャパシタC15を介してグランドに接続される。
トランジスタTr11およびTr12はカスコード接続されており、カスコード増幅器を形成する。
スイッチSW11、SW12、SW13、SW14、SW15およびSW16は、インダクタL11およびL12のうちの少なくとも一方のインダクタに接続される。スイッチSW11、SW12、SW13、SW14、SW15およびSW16は、例えばインダクタL11に接続される。各スイッチは、例えば、外部(例えばRFIC)からの制御信号に基づいて、導通状態および非導通状態が切り替えられる。
インダクタL11は、トランジスタTr11のドレインと出力端子t2との間に接続される第1インダクタである。具体的には、インダクタL11は、トランジスタTr12のドレインと出力端子t2とを結ぶ経路上のノードとグランドとの間に接続される。インダクタL11は、トランジスタTr12の出力インピーダンスの整合のための出力整合回路を構成する。スイッチSW11、SW12、SW13、SW14、SW15およびSW16が接続される少なくとも一方のインダクタ(ここではインダクタL11)には、インダクタのインダクタンス成分を複数に分割する中間タップが設けられる。例えば、インダクタL11には、中間タップN11、N12、N13およびN14が設けられる。中間タップN11、N12、N13およびN14は、インダクタL11のインダクタンス成分をインダクタンス成分L11a、L11b、L11c、L11dおよびL11eに分割する。スイッチSW11、SW12、SW13、SW14、SW15およびSW16には、中間タップN11、N12、N13およびN14に接続されるスイッチが含まれる。例えば、中間タップN11にはスイッチSW12が接続され、中間タップN12にはスイッチSW13が接続され、中間タップN13にはスイッチSW14が接続され、中間タップN14にはスイッチSW15が接続される。スイッチSW11、SW12、SW13、SW14、SW15およびSW16の導通状態および非導通状態が切り替えられることで、インダクタL11のインダクタンス成分のうち有効となるインダクタンス成分が切り替えられる。例えば、図10に示されるように、スイッチSW11およびSW14が導通状態とされ、スイッチSW12、SW13、SW15およびSW16が非導通状態とされることで、インダクタL11のインダクタンス成分のうちインダクタンス成分L11a、L11bおよびL11cを有効にすることができる。
インダクタL12は、実施例1におけるインダクタL2に対応する構成要素であるため、説明は省略する。
インダクタL13は、実施例1におけるインダクタL3に対応する構成要素であるため、説明は省略する。
インダクタL14は、トランジスタTr11のソースとグランドとの間に接続される。インダクタL14は、トランジスタTr11の線形性を改善するためのソースデジェネレーションインダクタである。
キャパシタC11は、実施例1におけるキャパシタC1に対応する構成要素であるため、説明は省略する。
キャパシタC12は、実施例1におけるキャパシタC2に対応する構成要素であるため、説明は省略する。
キャパシタC13は、実施例1におけるキャパシタC3に対応する構成要素であるため、説明は省略する。
キャパシタC14は、実施例1におけるキャパシタC4に対応する構成要素であるため、説明は省略する。
キャパシタC15は、トランジスタTr12のドレインと出力端子t2とを結ぶ経路上のノードとグランドとの間に接続され、スイッチSW14、SW15およびSW16と接続される。また、キャパシタC15は、バイアス端子t5に接続される。キャパシタC15は、バイパスコンデンサとして機能する。
キャパシタC16は、トランジスタTr12のドレインと出力端子t2とを結ぶ経路上のノードとグランドとの間に接続される。キャパシタC16は、トランジスタTr12の出力インピーダンスの整合のための出力整合回路を構成する。
各整合回路のパラメータを調整することで、増幅器で増幅する高周波信号の周波数帯域を調整することができる。
インダクタL11とインダクタL12とは、磁気結合しており、インダクタL11とインダクタL12とが磁気結合していることを図10において破線の矢印で模式的に表している。また、インダクタL11とインダクタL12との相互インダクタンスを「M」で表している。インダクタL11およびL12は、互いに磁気結合することで特定の周波数帯域において負帰還がかかるようにパラメータが調整される。
スイッチSW11、SW12、SW13、SW14、SW15およびSW16は、それぞれの導通状態および非導通状態が切り替えられることで、インダクタL11とインダクタL12との相互インダクタンスMを変更する。相互インダクタンスMを変更する方法は、実施例1で説明した方法と同じであるため詳細な説明は省略する。例えば、図4、図5および図6に示されるインダクタL1およびL2の形状をインダクタL11およびL12に適用することができる。
なお、トランジスタTr11およびTr12は、例えば、バイポーラトランジスタであってもよい。この場合、第1端子および第4端子はベースとなり、第2端子および第5端子はエミッタとなり、第3端子および第6端子はコレクタとなる。上記の説明および以下の説明においてゲートとしているところをベースに置き換えてもよく、ソースとしているところをエミッタに置き換えてもよく、ドレインとしているところをコレクタに置き換えてもよい。
[実施例2の効果等]
増幅回路2は、高周波信号が入力される入力端子t1と高周波信号が出力される出力端子t2との間に設けられ、入力端子t1に接続されるゲートまたはベースである第1端子、グランドに接続されるソースまたはエミッタである第2端子、および、出力端子t2に接続されるドレインまたはコレクタである第3端子を有するトランジスタTr11と、第3端子と出力端子t2との間に接続されるインダクタL11と、第1端子と入力端子t1との間に接続されるインダクタL12と、インダクタL11およびL12のうちの少なくとも一方のインダクタに接続され、インダクタL11とインダクタL12との相互インダクタンスMを変更する1以上のスイッチと、を備える。
このように、インダクタL12(第2インダクタ)と磁気結合するインダクタL11(第1インダクタ)は、トランジスタTr11(第1トランジスタ)のドレインに接続されるインダクタであってもよく、この場合であっても、歪みの発生を抑制しつつ、入力される高周波信号の強度に応じた利得を得ることができる。
例えば、増幅回路2は、ゲートまたはベースである第4端子、第3端子に接続されるソースまたはエミッタである第5端子、および、出力端子t2に接続されるドレインまたはコレクタである第6端子を有するトランジスタTr12を備え、第3端子は、トランジスタTr12を介して出力端子t2に接続され、インダクタL12は、第6端子と出力端子t2との間に接続されてもよい。
これによれば、磁気結合しているインダクタL11およびL12によって高周波信号が負帰還される分利得が下がりやすくなるが、トランジスタTr11およびTr12により構成されるカスコード増幅器によって、ミラー効果を抑制し高周波においても利得を維持しやすくなり、利得に余裕を持たせることができる。
なお、実施例1における効果等の説明において、インダクタL1およびL2としているところを、インダクタL11およびL12に適宜置き換えることができる。
[実施例2の変形例1]
なお、トランジスタTr11のゲートに接続される構成要素の接続形態は、図10に示されるものに限らず、言い換えると、インダクタL11と磁気結合する第2インダクタは、インダクタL12に限らない。これについて、実施例2の変形例1として図11を用いて説明する。
図11は、実施例2の変形例1に係る増幅回路2aの一例を示す回路構成図である。
実施例2の変形例1に係る増幅回路2aは、実施例2に係る増幅回路2とトランジスタTr11のゲートに接続される構成要素の接続形態が異なり、その他の部分は実施例2におけるものと同じである。このため、実施例2の変形例1では、異なる部分について説明し、その他の部分については説明を省略する。
トランジスタTr11のゲートは、インダクタL16およびキャパシタC17を介して入力端子t1に接続される。また、トランジスタTr11のゲートは、インダクタL15を介してバイアス端子t3に接続される。また、トランジスタTr11のゲートは、インダクタL15およびキャパシタC18を介してグランドに接続される。
インダクタL15は、トランジスタTr11のゲートと入力端子t1とを結ぶ経路上のノードとグランドの間に接続される第2インダクタである。インダクタL15は、トランジスタTr11の入力インピーダンスの整合のための入力整合回路を構成する。また、インダクタL15はバイアス端子t3に接続されており、トランジスタTr11に供給されるバイアスを調整するバイアス回路としても機能する。
インダクタL16は、トランジスタTr1のゲートと入力端子t1とを結ぶ経路上に設けられる。インダクタL16は、トランジスタTr11の入力インピーダンスの整合のための入力整合回路を構成する。
キャパシタC17は、トランジスタTr11のゲートと入力端子t1とを結ぶ経路上に設けられ、インダクタL16と直列に接続される。キャパシタC17は、バイアス端子t3に入力されたバイアスが入力端子t1へ漏れることを阻止するDCカット用のキャパシタとして機能する。
キャパシタC18は、トランジスタTr11のゲートと入力端子t1とを結ぶ経路上のノードとグランドの間に接続される。キャパシタC18とグランドの間には直列にインダクタL15が挿入される。インダクタL15とキャパシタC18とを結ぶ経路上のノードにバイアス端子t3が接続される。キャパシタC18は、バイパスコンデンサとして機能するが、トランジスタTr11の入力インピーダンスの整合のための入力整合回路の少なくとも一部を構成する場合もある。
このように、インダクタL11と主に磁気結合して負帰還に貢献する第2インダクタは、トランジスタTr11のゲートと入力端子t1とを結ぶ経路上のノードとグランドの間に接続されるインダクタL15であってもよい。つまり、第2インダクタは、トランジスタTr11のゲートに接続されるシリーズインダクタであってもよいし、シャントインダクタであってもよい。
[実施例2の変形例2]
なお、インダクタL11ならびにスイッチSW11、SW12、SW13、SW14、SW15およびSW16は、トランジスタTr11のドレインと出力端子t2とを結ぶ経路上に設けられてもよい。これについて、実施例2の変形例2として図12を用いて説明する。
図12は、実施例2の変形例2に係る増幅回路2bの一例を示す回路構成図である。
実施例2の変形例2に係る増幅回路2bは、実施例2に係る増幅回路2とトランジスタTr12のドレインに接続される構成要素の接続形態が異なり、その他の部分は実施例2におけるものと同じである。このため、実施例2の変形例2では、異なる部分について説明し、その他の部分については説明を省略する。
トランジスタTr12のドレインは、スイッチSW11、SW12、SW13、SW14、SW15およびSW16、インダクタL11ならびにキャパシタC14を介して出力端子t2に接続される。また、トランジスタTr12のドレインは、スイッチSW11、SW12、SW13、SW14、SW15およびSW16、インダクタL11ならびにキャパシタC17を介してグランドに接続される。また、トランジスタTr12のドレインは、インダクタL17を介してバイアス端子t5に接続される。また、トランジスタTr12のドレインは、インダクタL17およびキャパシタC15を介してグランドに接続される。
インダクタL11は、トランジスタTr11のドレインと出力端子t2との間に接続される第1インダクタである。具体的には、インダクタL11は、トランジスタTr12のドレインと出力端子t2とを結ぶ経路上に設けられる。インダクタL11は、キャパシタC14と直列に接続される。
キャパシタC14は、バイアス端子t5に入力されたバイアスが出力端子t2へ漏れることを阻止するDCカット用のキャパシタとして機能するが、トランジスタTr12の出力インピーダンスの整合のための出力整合回路の少なくとも一部を構成する場合もある。
インダクタL17は、トランジスタTr12のドレインと出力端子t2とを結ぶ経路上のノードとグランドとの間に接続され、キャパシタC15と直列に接続される。インダクタL17は、バイアス供給用のチョークコイルである。
キャパシタC15は、トランジスタTr12のドレインとバイアス端子t5とを結ぶ経路上のノードとグランドとの間に接続され、インダクタL17と直列に接続される。
キャパシタC17は、トランジスタTr12のドレインと出力端子t2とを結ぶ経路上のノードとグランドとの間に接続される。キャパシタC17は、トランジスタTr12の出力インピーダンスの整合のための出力整合回路を構成する。
このように、第1インダクタであるインダクタL11は、トランジスタTr11のドレイン(ここではトランジスタTr12のドレイン)と出力端子t2とを結ぶ経路上に設けられるインダクタであってもよい。つまり、第1インダクタは、実施例2および実施例2の変形例1のように、トランジスタTr11のドレインと出力端子t2とを結ぶ経路上のノードとグランドとの間に接続されるシャントインダクタであってもよいし、実施例2の変形例2のように、トランジスタTr11のドレインと出力端子t2とを結ぶ経路上に設けられるシリーズインダクタであってもよい。
[実施例3]
図13は、実施例3に係る増幅回路3の一例を示す回路構成図である。
増幅回路3は、入力された高周波信号を増幅して出力する回路である。増幅回路3には、入力端子t1、出力端子t2ならびにバイアス端子t3、t4およびt5が接続される。
増幅回路3は、トランジスタTr21、インダクタL21およびL22、キャパシタC21、C22、C23、C24、C25およびC26、ならびに、1以上のスイッチを備える。増幅回路3は、1以上のスイッチとして、例えば、スイッチSW21、SW22、SW23、SW24、SW25およびSW26を備える。
トランジスタTr21は、高周波信号が入力される入力端子t1と高周波信号が出力される出力端子t2との間に設けられる。トランジスタTr21は第1トランジスタの一例である。トランジスタTr21により増幅器が構成される。当該増幅器は、例えば、LNAであるが、PAであってもよい。
トランジスタTr21は、ゲートまたはベースである第1端子、ソースまたはエミッタである第2端子、および、ドレインまたはコレクタである第3端子を有する。
トランジスタTr21は、例えば、MOSFETである。この場合、第1端子および第4端子はゲートとなり、第2端子および第5端子はソースとなり、第3端子および第6端子はドレインとなる。
トランジスタTr21のゲートは、バイアス端子t4に接続される。また、トランジスタTr21のゲートは、キャパシタC23を介してグランドに接続される。トランジスタTr21のソースは、入力端子t1および出力端子t2の一方の端子に接続される。例えば、トランジスタTr21のソースは、入力端子t1に接続される。具体的には、トランジスタTr21のソースは、キャパシタC21を介して入力端子t1に接続される。また、トランジスタTr21のソースは、インダクタL22を介してバイアス端子t3に接続される。また、トランジスタTr21のソースは、インダクタL22およびキャパシタC22を介してグランドに接続される。トランジスタTr21のドレインは、入力端子t1および出力端子t2の他方の端子に接続される。例えば、トランジスタTr21のドレインは、出力端子t2に接続される。具体的には、トランジスタTr21のドレインは、キャパシタC24を介して出力端子t2に接続される。また、トランジスタTr21のドレインは、キャパシタC26を介してグランドに接続される。また、トランジスタTr21のドレインは、スイッチSW21、SW22、SW23、SW24、SW25およびSW26ならびにインダクタL21を介してバイアス端子t5に接続される。また、トランジスタTr21のドレインは、スイッチSW21、SW22、SW23、SW24、SW25およびSW26、インダクタL21ならびにキャパシタC25を介してグランドに接続される。
スイッチSW21、SW22、SW23、SW24、SW25およびSW26は、インダクタL21およびL22のうちの少なくとも一方のインダクタに接続される。スイッチSW21、SW22、SW23、SW24、SW25およびSW26は、例えばインダクタL21に接続される。各スイッチは、例えば、外部(例えばRFIC)からの制御信号に基づいて、導通状態および非導通状態が切り替えられる。
インダクタL21は、トランジスタTr21のドレインと出力端子t2との間に接続される第1インダクタである。具体的には、インダクタL21は、トランジスタTr21のドレインと出力端子t2とを結ぶ経路上のノードとグランドとの間に接続される。インダクタL21は、トランジスタTr21の出力インピーダンスの整合のための出力整合回路を構成する。スイッチSW21、SW22、SW23、SW24、SW25およびSW26が接続される少なくとも一方のインダクタ(ここではインダクタL21)には、インダクタのインダクタンス成分を複数に分割する中間タップが設けられる。例えば、インダクタL21には、中間タップN21、N22、N23およびN24が設けられる。中間タップN21、N22、N23およびN24は、インダクタL21のインダクタンス成分をインダクタンス成分L21a、L21b、L21c、L21dおよびL21eに分割する。スイッチSW21、SW22、SW23、SW24、SW25およびSW26には、中間タップN21、N22、N23およびN24に接続されるスイッチが含まれる。例えば、中間タップN21にはスイッチSW22が接続され、中間タップN22にはスイッチSW23が接続され、中間タップN23にはスイッチSW24が接続され、中間タップN24にはスイッチSW25が接続される。スイッチSW21、SW22、SW23、SW24、SW25およびSW26の導通状態および非導通状態が切り替えられることで、インダクタL21のインダクタンス成分のうち有効となるインダクタンス成分が切り替えられる。例えば、図13に示されるように、スイッチSW21およびSW24が導通状態とされ、スイッチSW22、SW23、SW25およびSW26が非導通状態とされることで、インダクタL21のインダクタンス成分のうちインダクタンス成分L21a、L21bおよびL21cを有効にすることができる。
インダクタL22は、トランジスタTr21のソースと入力端子t1との間に接続される第2インダクタである。具体的には、インダクタL22は、トランジスタTr1のソースと入力端子t1とを結ぶ経路上のノードとグランドの間に接続される。インダクタL22はバイアス端子t3に接続されており、トランジスタTr21に供給されるバイアスを供給するチョークコイルとしてバイアス回路の一部として機能する。またインダクタL22は、トランジスタTr21の入力インピーダンスの整合のための入力整合回路を構成する場合もある。
キャパシタC21は、トランジスタTr21のソースと入力端子t1とを結ぶ経路上に設けられる。キャパシタC21は、バイアス端子t3に入力されたバイアスが入力端子t1へ漏れることを阻止するDCカット用のキャパシタとして機能する。
キャパシタC22は、トランジスタTr21のソースと入力端子t1とを結ぶ経路上のノードとグランドの間に接続される。キャパシタC22とグランドの間には直列にインダクタL22が挿入される。インダクタL22とキャパシタC22とを結ぶ経路上のノードにバイアス端子t3が接続される。キャパシタC22は、バイパスコンデンサとして機能するが、トランジスタTr21の入力インピーダンスの整合のための入力整合回路の少なくとも一部を構成する場合もある。
キャパシタC23は、トランジスタTr21のゲートとバイアス端子t3とを結ぶ経路上のノードとグランドの間に接続されるバイパスコンデンサである。
キャパシタC24は、トランジスタTr21のドレインと出力端子t2とを結ぶ経路上に設けられる。キャパシタC24は、トランジスタTr21の出力インピーダンスの整合のための出力整合回路を構成する。また、キャパシタC24は、バイアス端子t5に入力されたバイアスが出力端子t2へ漏れることを阻止するDCカット用のキャパシタとしても機能する。
キャパシタC25は、トランジスタTr21のドレインと出力端子t2とを結ぶ経路上のノードとグランドとの間に接続され、スイッチSW24、SW25およびSW26と接続される。また、キャパシタC25は、バイアス端子t5に接続される。キャパシタC25は、トランジスタTr21の出力インピーダンスの整合のための出力整合回路を構成する。また、キャパシタC25は、バイパスコンデンサとしても機能する。
キャパシタC26は、トランジスタTr21のドレインと出力端子t2とを結ぶ経路上のノードとグランドとの間に接続される。キャパシタC26は、トランジスタTr21の出力インピーダンスの整合のための出力整合回路を構成する。また、キャパシタC26は、バイパスコンデンサとしても機能する。
各整合回路のパラメータを調整することで、増幅器で増幅する高周波信号の周波数帯域を調整することができる。
インダクタL21とインダクタL22とは、磁気結合しており、インダクタL21とインダクタL22とが磁気結合していることを図13において破線の矢印で模式的に表している。また、インダクタL21とインダクタL22との相互インダクタンスを「M」で表している。インダクタL21およびL22は、互いに磁気結合することで特定の周波数帯域において負帰還がかかるようにパラメータが調整される。
スイッチSW21、SW22、SW23、SW24、SW25およびSW26は、それぞれの導通状態および非導通状態が切り替えられることで、インダクタL21とインダクタL22との相互インダクタンスMを変更する。相互インダクタンスMを変更する方法は、実施例1で説明した方法と同じであるため詳細な説明は省略する。例えば、図4、図5および図6に示されるインダクタL1およびL2の形状をインダクタL21およびL22に適用することができる。
なお、トランジスタTr21は、例えば、バイポーラトランジスタであってもよい。この場合、第1端子はベースとなり、第2端子はエミッタとなり、第3端子はコレクタとなる。上記の説明および以下の説明においてゲートとしているところをベースに置き換えてもよく、ソースとしているところをエミッタに置き換えてもよく、ドレインとしているところをコレクタに置き換えてもよい。
[実施例3の効果等]
増幅回路3は、高周波信号が入力される入力端子t1と高周波信号が出力される出力端子t2との間に設けられ、グランドに接続されるゲートまたはベースである第1端子、入力端子t1および出力端子t2の一方の端子に接続されるソースまたはエミッタである第2端子、ならびに、入力端子t1および出力端子t2の他方の端子に接続されるドレインまたはコレクタである第3端子を有するトランジスタTr21と、第3端子と出力端子t2との間に接続されるインダクタL11と、第3端子と上記他方の端子との間に接続されるインダクタL21と、第2端子と上記一方の端子との間に接続されるインダクタL22と、インダクタL21およびL22のうちの少なくとも一方のインダクタに接続され、インダクタL21とインダクタL22との相互インダクタンスMを変更する1以上のスイッチと、を備える。
このように、磁気結合するインダクタL21(第1インダクタ)およびインダクタL22(第2インダクタ)は、トランジスタTr21(第1トランジスタ)のドレインに接続されるインダクタおよびソースに接続されるインダクタであってもよく、この場合であっても、歪みの発生を抑制しつつ、入力される高周波信号の強度に応じた利得を得ることができる。
なお、実施例1における効果等の説明において、インダクタL1およびL2としているところを、インダクタL21およびL22に適宜置き換えることができる。
例えば、少なくとも一方のインダクタ(例えばインダクタL21)は、出力端子t2に接続されるインダクタであってもよい。
例えば、入力端子t1に接続されるインダクタL22にスイッチが接続される場合、インダクタL22の等価直列抵抗が増大し増幅器のNFが劣化する。これに対して、1以上のスイッチを入力端子t1に接続されるインダクタL22ではなく出力端子t2に接続されるインダクタL21に接続することで、NFの劣化を抑制できる。
[実施例3の変形例]
なお、インダクタL21ならびにスイッチSW21、SW22、SW23、SW24、SW25およびSW26は、トランジスタTr21のドレインと出力端子t2とを結ぶ経路上に設けられてもよい。これについて、実施例3の変形例として図14を用いて説明する。
図14は、実施例3の変形例に係る増幅回路3aの一例を示す回路構成図である。
実施例3の変形例に係る増幅回路3aは、実施例3に係る増幅回路3とトランジスタTr21のドレインに接続される構成要素の数および構成要素の接続形態が異なり、その他の部分は実施例3におけるものと同じである。このため、実施例3の変形例では、異なる部分について説明し、その他の部分については説明を省略する。
増幅回路3aは、増幅回路3に対してさらにスイッチSW27、SW28、SW29およびSW30を備える。スイッチSW27、SW28、SW29およびSW30は、例えば、外部(例えばRFIC)からの制御信号に基づいて、導通状態および非導通状態が切り替えられる。
トランジスタTr21のドレインは、スイッチSW21、SW22およびSW23、インダクタL21、スイッチSW27、SW28、SW29およびSW30ならびにキャパシタC27を介して出力端子t2に接続される。
スイッチSW27は中間タップN21に接続され、スイッチSW28は中間タップN22に接続され、スイッチSW29は中間タップN23に接続され、スイッチSW30は中間タップN24に接続される。スイッチSW27、SW28、SW29およびSW30の導通状態および非導通状態が切り替えられることで、トランジスタTr21のドレインと出力端子t2との間で、インダクタL21のインダクタンス成分のうちシリーズインダクタの成分として用いられる成分と、シャントインダクタとして用いられる成分とを変更することができる。これにより、トランジスタTr21の出力インピーダンスを状況に応じて調整することができる。
キャパシタC27は、トランジスタTr21のドレインと出力端子t2とを結ぶ経路上に設けられる。キャパシタC27は、トランジスタTr21の出力インピーダンスの整合のための出力整合回路を構成する。また、キャパシタC27は、バイアス端子t5に入力されたバイアスが出力端子t2へ漏れることを阻止するDCカット用のキャパシタとしても機能する。
このように、インダクタL21は、トランジスタTr21のドレインと出力端子t2とを結ぶ経路上に設けられてもよい。また、インダクタL21に設けられた中間タップと出力端子t2との間にスイッチが設けられ、当該スイッチを切り替えることで、トランジスタTr21の出力インピーダンスが調整されてもよい。
(その他の実施の形態)
以上、本発明に係る増幅回路について、実施の形態を挙げて説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。上記実施の形態における任意の構成要素を組み合わせて実現される別の実施の形態や、上記実施の形態に対して本発明の主旨を逸脱しない範囲で当業者が思いつく各種変形を施して得られる変形例や、本発明に係る増幅回路を内蔵した各種機器も本発明に含まれる。
例えば、1以上のスイッチが接続される少なくとも一方のインダクタ(例えば第1インダクタ)に中間タップが設けられていなくてもよい。例えば、増幅回路は、複数の第1インダクタを備えていてもよい。複数の第1インダクタのそれぞれは、第2インダクタとの距離が異なっていてもよく、第2インダクタとの重複面積が異なっていてもよく、または、第2インダクタとの間の透磁率が異なっていてもよい。そして、1以上(例えば複数)のスイッチのそれぞれと、複数の第1インダクタのそれぞれとが一対一に接続され、複数のスイッチのうち導通状態となるスイッチが選択される、すなわち複数の第1インダクタのうち第1トランジスタに接続される第1インダクタが選択されることで、相互インダクタンスMを変更してもよい。
例えば、上記実施の形態では、1以上のスイッチとして、複数のSPST(Single Pole Single Throw)のスイッチを例示したが、1以上のスイッチは、mPnT(m(mは1以上の整数) Pole n(nは2以上の整数) Throw)のスイッチであってもよい。
例えば、上記実施の形態では、1以上のスイッチとして6つのスイッチを例示したが、1以上のスイッチは、1つのスイッチであってもよい。
例えば、第1インダクタおよび第2インダクタは、互いに重なるように、言い換えると、間挿し合うように、さらに言い換えると、インターリーブするように配置されていてもよい。
例えば、実施例1および実施例2では、増幅器がカスコード増幅器である例について説明したが、増幅器はカスコード増幅器でなくてもよい。つまり、実施例1では、増幅回路1は、トランジスタTr2を備えていなくてもよく、実施例2では、増幅回路2は、トランジスタTr12を備えていなくてもよい。
本発明は、高周波信号を増幅する増幅回路として、携帯電話等の通信機器に広く利用できる。
1、1a、2、2a、3、3a 増幅回路
b1、b2、b3、b4、b5、b6、b7 半田バンプ
C1、C2、C3、C4、C5、C6、C7、C11、C12、C13、C14、C15、C16、C17、C18、C21、C22、C23、C24、C25、C26、C27 キャパシタ
L1、L2、L3、L4、L5、L6、L11、L12、L13、L14、L15、L16、L17、L21、L22 インダクタ
L1a、L1b、L1c、L1d、L1e、L11a、L11b、L11c、L11d、L11e、L21a、L21b、L21c、L21d、L21e インダクタンス成分
M 相互インダクタンス
N1、N2、N3、N4、N11、N12、N13、N14、N21、N22、N23、N24 中間タップ
SW1、SW2、SW3、SW4、SW5、SW6、SW11、SW12、SW13、SW14、SW15、SW16、SW21、SW22、SW23、SW24、SW25、SW26、SW27、SW28、SW29、SW30 スイッチ
t1 入力端子
t2 出力端子
t3、t4、t5 バイアス端子
Tr1、Tr2、Tr11、Tr12、Tr21 トランジスタ

Claims (16)

  1. 高周波信号が入力される入力端子と高周波信号が出力される出力端子との間に設けられ、前記入力端子に接続されるゲートまたはベースである第1端子、グランドに接続されるソースまたはエミッタである第2端子、および、前記出力端子に接続されるドレインまたはコレクタである第3端子を有する第1トランジスタと、
    前記第2端子とグランドとの間に接続される第1インダクタと、
    前記第1端子と前記入力端子との間に接続される第2インダクタと、
    前記第1インダクタおよび前記第2インダクタのうちの少なくとも一方のインダクタに接続され、前記第1インダクタと前記第2インダクタとの相互インダクタンスを変更する1以上のスイッチと、を備える、
    増幅回路。
  2. さらに、ゲートまたはベースである第4端子、前記第3端子に接続されるソースまたはエミッタである第5端子、および、前記出力端子に接続されるドレインまたはコレクタである第6端子を有する第2トランジスタを備え、
    前記第3端子は、前記第2トランジスタを介して前記出力端子に接続される、
    請求項1に記載の増幅回路。
  3. 高周波信号が入力される入力端子と高周波信号が出力される出力端子との間に設けられ、前記入力端子に接続されるゲートまたはベースである第1端子、グランドに接続されるソースまたはエミッタである第2端子、および、前記出力端子に接続されるドレインまたはコレクタである第3端子を有する第1トランジスタと、
    前記第3端子と前記出力端子との間に接続される第1インダクタと、
    前記第1端子と前記入力端子との間に接続される第2インダクタと、
    前記第1インダクタおよび前記第2インダクタのうちの少なくとも一方のインダクタに接続され、前記第1インダクタと前記第2インダクタとの相互インダクタンスを変更する1以上のスイッチと、を備える、
    増幅回路。
  4. さらに、ゲートまたはベースである第4端子、前記第3端子に接続されるソースまたはエミッタである第5端子、および、前記出力端子に接続されるドレインまたはコレクタである第6端子を有する第2トランジスタを備え、
    前記第3端子は、前記第2トランジスタを介して前記出力端子に接続され、
    前記第1インダクタは、前記第6端子と前記出力端子との間に接続される、
    請求項3に記載の増幅回路。
  5. 前記少なくとも一方のインダクタは、前記第1インダクタである、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の増幅回路。
  6. 高周波信号が入力される入力端子と高周波信号が出力される出力端子との間に設けられ、グランドに接続されるゲートまたはベースである第1端子、前記入力端子および前記出力端子の一方の端子に接続されるソースまたはエミッタである第2端子、ならびに、前記入力端子および前記出力端子の他方の端子に接続されるドレインまたはコレクタである第3端子を有する第1トランジスタと、
    前記第3端子と前記他方の端子との間に接続される第1インダクタと、
    前記第2端子と前記一方の端子との間に接続される第2インダクタと、
    前記第1インダクタおよび前記第2インダクタのうちの少なくとも一方のインダクタに接続され、前記第1インダクタと前記第2インダクタとの相互インダクタンスを変更する1以上のスイッチと、を備える、
    増幅回路。
  7. 前記少なくとも一方のインダクタは、前記出力端子に接続されるインダクタである、
    請求項6に記載の増幅回路。
  8. 前記1以上のスイッチは、前記入力端子に入力される高周波信号の強度に応じて、前記相互インダクタンスを変更する、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の増幅回路。
  9. 前記1以上のスイッチは、前記第1インダクタと前記第2インダクタとの距離、前記第1インダクタと前記第2インダクタとの重複面積、または、前記第1インダクタと前記第2インダクタとの間の透磁率を変更することで、前記相互インダクタンスを変更する、
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の増幅回路。
  10. 前記1以上のスイッチは、前記少なくとも一方のインダクタの自己インダクタンスを略維持したまま前記相互インダクタンスを変更する、
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の増幅回路。
  11. 前記少なくとも一方のインダクタには、当該少なくとも一方のインダクタのインダクタンス成分を複数に分割する中間タップが設けられ、
    前記1以上のスイッチには、前記中間タップに接続されるスイッチが含まれる、
    請求項1〜10のいずれか1項に記載の増幅回路。
  12. 前記第1インダクタおよび前記第2インダクタを平面視した場合、前記第1インダクタおよび前記第2インダクタはスパイラル状のインダクタである、
    請求項1〜11のいずれか1項に記載の増幅回路。
  13. 前記第1インダクタおよび前記第2インダクタを平面視した場合、前記第1インダクタおよび前記第2インダクタは同心円状に設けられる、
    請求項12に記載の増幅回路。
  14. 前記第1インダクタおよび前記第2インダクタを平面視した場合、前記第1インダクタの少なくとも一部と、前記第2インダクタの少なくとも一部とが重複している、
    請求項12に記載の増幅回路。
  15. 前記第1インダクタおよび前記第2インダクタを平面視した場合、前記第1インダクタと前記第2インダクタとは重複していない、
    請求項12に記載の増幅回路。
  16. 前記1以上のスイッチには、前記少なくとも一方のインダクタにおける内側の導体に接続されたスイッチと、前記少なくとも一方のインダクタにおける外側の導体に接続されたスイッチとを含む、
    請求項12〜15のいずれか1項に記載の増幅回路。
JP2020008642A 2020-01-22 2020-01-22 増幅回路 Pending JP2021118380A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020008642A JP2021118380A (ja) 2020-01-22 2020-01-22 増幅回路
US17/151,805 US11637532B2 (en) 2020-01-22 2021-01-19 Amplifier circuit

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020008642A JP2021118380A (ja) 2020-01-22 2020-01-22 増幅回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021118380A true JP2021118380A (ja) 2021-08-10

Family

ID=76857358

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020008642A Pending JP2021118380A (ja) 2020-01-22 2020-01-22 増幅回路

Country Status (2)

Country Link
US (1) US11637532B2 (ja)
JP (1) JP2021118380A (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6485407A (en) 1987-09-28 1989-03-30 Mitsubishi Electric Corp Semiconductor device
US8494455B2 (en) * 2009-11-19 2013-07-23 Qualcomm, Incorporated Methods and apparatus for a resonant transmit/receive switch with transformer gate/source coupling
US9059665B2 (en) * 2013-02-22 2015-06-16 Qualcomm Incorporated Amplifiers with multiple outputs and configurable degeneration inductor
US10211795B2 (en) * 2016-07-21 2019-02-19 Skyworks Solutions, Inc. Impedance transformation circuit and overload protection for low noise amplifier
TW202329611A (zh) 2016-12-29 2023-07-16 美商天工方案公司 前端系統及相關裝置、積體電路、模組及方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20210226587A1 (en) 2021-07-22
US11637532B2 (en) 2023-04-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI306690B (en) Ultra broad-band low noise amplifier utilizing dual feedback technique
US8698562B2 (en) RF power amplifier
US6118985A (en) High frequency switch device, front end unit and transceiver
US10931246B2 (en) High-frequency amplifier circuitry and semiconductor device
EP1548928A1 (en) High-frequency power amplifier
JP7071860B2 (ja) 増幅回路
US8823458B2 (en) Circuit and power amplifier
KR20110081059A (ko) 전자 회로 및 전자 기기
CN112398449A (zh) 射频放大器电路
Ko et al. An S/X-band CMOS power amplifier using a transformer-based reconfigurable output matching network
JP2009165100A (ja) 高周波増幅器及び高周波モジュール並びにそれらを用いた移動体無線機
JP2021118380A (ja) 増幅回路
CN109474243B (zh) 一种超宽带低噪声放大器
CN112821907B (zh) 输入阻抗匹配网络和射频前端模组
CN109936337B (zh) 射频放大电路及具有射频放大电路的集成电路
CN113054913A (zh) 高频电路
JP2020184691A (ja) 増幅装置
US20230092413A1 (en) Radiofrequency amplifier
CN112039451A (zh) 可变增益电路、高频开关、以及晶体管电路
JP2020191551A (ja) 増幅回路、高周波フロントエンド回路および通信装置
JP2020136729A (ja) 周波数帯域可変高周波増幅器
CN220629309U (zh) 高频放大器、射频芯片及雷达
US11984857B2 (en) Impedance transformation circuit for amplifier
CN117691958A (zh) 低噪声放大器和电子设备
US11309847B2 (en) Amplifier circuit