JP2021118352A - 炭化珪素基板の欠陥評価方法および炭化珪素基板の製造方法 - Google Patents

炭化珪素基板の欠陥評価方法および炭化珪素基板の製造方法 Download PDF

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秀幸 久鍋
慧 林
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Takashi Sakurada
隆 櫻田
太郎 西口
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太郎 西口
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宗一郎 奥村
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直樹 岡山
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Abstract

【課題】欠陥を精度良く識別可能な炭化珪素基板の欠陥評価方法および炭化珪素基板の製造方法を提供する。【解決手段】炭化珪素基板に対して励起光を照射することにより炭化珪素基板からフォトルミネッセンス光が発生する。フォトルミネッセンス光がカラーイメージセンサによって検出される。カラーイメージセンサから得られ、かつRGB色空間およびHSV色空間の少なくともいずれかの色空間で表されたカラー画像を利用して、炭化珪素基板における欠陥が分類される。【選択図】図4

Description

本開示は、炭化珪素基板の欠陥評価方法および炭化珪素基板の製造方法に関する。
特許第5633099号公報(特許文献1)には、基底面内欠陥を他の欠陥から区別して分類する欠陥分類方法が記載されている。
特許第5633099号公報
本開示の目的は、欠陥を精度良く識別可能な炭化珪素基板の欠陥評価方法および炭化珪素基板の製造方法を提供することである。
本開示に係る炭化珪素基板の欠陥評価方法は以下の工程を備えている。炭化珪素基板に対して励起光を照射することにより炭化珪素基板からフォトルミネッセンス光が発生する。フォトルミネッセンス光がカラーイメージセンサによって検出される。カラーイメージセンサから得られ、かつRGB色空間およびHSV色空間の少なくともいずれかの色空間で表されたカラー画像を利用して、炭化珪素基板における欠陥が分類される。
本開示によれば、欠陥を精度良く識別可能な炭化珪素基板の欠陥評価方法および炭化珪素基板の製造方法を提供することができる。
図1は、本実施形態に係る炭化珪素基板の構成を示す平面模式図である。 図2は、図1のII−II線に沿った断面模式図である。 図3は、図1の領域IIIの拡大平面図である。 図4は、フォトルミネッセンスイメージング装置の構成を示す模式図である。 図5は、本実施形態に係る炭化珪素基板の欠陥評価方法を概略的に示すフロー図である。 図6は、カラーイメージセンサの構成を示す模式図である。 図7は、RGB色空間で表されたカラー画像の一例を示す模式図である。 図8は、HSV色空間で表されたカラー画像の一例を示す模式図である。 図9は、第1主面の全体画像の一例を示す模式図である。 図10は、本実施形態に係る欠陥検出方法の一例を概略的に示すフローチャートである。 図11は、カラーイメージセンサから得られたカラー画像の一例を示す模式図である。 図12は、第1画像をHSV色空間に変換した後、Vの値を取り出して表示した画像の模式図である。 図13は、Vの値が閾値よりも小さい領域を検出した画像の模式図である。 図14は、Vの値が閾値よりも大きい領域を検出した画像の模式図である。 図15は、図14の領域XVの拡大模式図である。 図16は、RGB色空間のデータからBの値を取り出して表示した画像の模式図である。 図17は、本実施形態に係る炭化珪素基板の製造方法を概略的に示すフローチャートである。
[本開示の実施形態の概要]
まず本開示の実施形態の概要について説明する。本明細書の結晶学的記載においては、個別方位を[]、集合方位を<>、個別面を()、集合面を{}でそれぞれ示す。結晶学上の指数が負であることは、通常、数字の上に”−”(バー)を付すことによって表現されるが、本明細書では数字の前に負の符号を付すことによって結晶学上の負の指数を表現する。
(1)本開示に係る炭化珪素基板100の欠陥評価方法は以下の工程を備えている。炭化珪素基板100に対して励起光を照射することにより炭化珪素基板100からフォトルミネッセンス光が発生する。フォトルミネッセンス光がカラーイメージセンサ235によって検出される。カラーイメージセンサ235から得られ、かつRGB色空間およびHSV色空間の少なくともいずれかの色空間で表されたカラー画像を利用して、炭化珪素基板100における欠陥9が分類される。
上記(1)に係る炭化珪素基板100の欠陥評価方法によれば、RGB色空間およびHSV色空間の少なくともいずれかの色空間で表されたカラー画像を利用して、炭化珪素基板100における欠陥9が分類される。カラー画像の場合には、白黒画像と比較して、多くの波長域の光を利用して、欠陥9の画像を取得することができる。これにより、欠陥9を精度良く識別することができる。
(2)上記(1)に係る炭化珪素基板100の欠陥評価方法において、欠陥9は、ダブルショックレー(double Shockley)型積層欠陥を含んでいてもよい。
(3)上記(1)または(2)に係る炭化珪素基板100の欠陥評価方法において、炭化珪素基板100は、炭化珪素エピタキシャル基板であってもよい。
(4)上記(1)から(3)のいずれかに係る炭化珪素基板100の欠陥評価方法において、カラー画像は、RGB色空間で表された第1画像データ111およびHSV色空間で表された第2画像データ112の双方を含んでいてもよい。2種類の画像データを使用することにより、欠陥9をより精度良く識別することができる。特にHSV色空間を利用した場合には、RGB色空間を利用する場合よりも、欠陥9の外形のコントラストがより明確になる場合がある。
(5)上記(1)から(4)のいずれかに係る炭化珪素基板100の欠陥評価方法において、カラーイメージセンサ235は、電荷結合素子イメージセンサであってもよい。
(6)上記(1)から(4)のいずれかに係る炭化珪素基板100の欠陥評価方法において、カラーイメージセンサ235は、相補型金属酸化物半導体イメージセンサであってもよい。
(7)上記(1)から(6)のいずれかに係る炭化珪素基板100の欠陥評価方法において、炭化珪素基板100の表面における欠陥9の凹凸を光学顕微鏡により測定する工程をさらに備えていてもよい。これにより、光学顕微鏡で表面の凹凸が検出できる欠陥9と、表面の凹凸が検出できない平坦な欠陥9とを識別することができる。結果として、欠陥9をより精度良く識別することができる。
(8)上記(1)から(7)のいずれかに係る炭化珪素基板100の欠陥評価方法において、欠陥9の面積を測定する工程をさらに備えていてもよい。
(9)上記(1)から(8)のいずれかに係る炭化珪素基板100の欠陥評価方法において、欠陥9の位置情報をマッピングする工程をさらに備えていてもよい。これにより、炭化珪素基板100の歩留まりを容易に算出することができる。
(10)上記(1)から(9)のいずれかに係る炭化珪素基板100の欠陥評価方法において、カラーイメージセンサ235から得られ、かつRGB色空間およびHSV色空間の少なくともいずれかの色空間で表されたカラー画像を利用して、炭化珪素基板100における欠陥9を分類する工程は、HSV色空間のH、SおよびVのいずれかに基づいて、欠陥9の位置を特定する工程を含んでいてもよい。これにより、欠陥9の位置を精度良く特定することができる。
(11)上記(10)に係る炭化珪素基板100の欠陥評価方法において、カラーイメージセンサ235から得られ、かつRGB色空間およびHSV色空間の少なくともいずれかの色空間で表されたカラー画像を利用して、炭化珪素基板100における欠陥9を分類する工程は、欠陥9の位置を特定する工程後、RGB色空間のR、GおよびBのいずれかに基づいて、欠陥9の形状を特定する工程を含んでいてもよい。これにより、欠陥9の形状を精度良く特定することができる。
(12)本開示に係る炭化珪素基板100の製造方法は以下の工程を備えている。炭化珪素基板100が準備される。上記(1)から(11)のいずれかに記載の炭化珪素基板100の欠陥評価方法を用いて、炭化珪素基板100が評価される。これにより、精度良く炭化珪素基板100の選別を行うことができる。
[本開示の実施形態の詳細]
以下、本開示の実施形態の詳細について説明する。以下の説明では、同一または対応する要素には同一の符号を付し、それらについて同じ説明は繰り返さない。
(炭化珪素基板)
図1は、本実施形態に係る炭化珪素基板の構成を示す平面模式図である。図2は、図1のII−II線に沿った断面模式図である。図1および図2に示されるように、本実施形態に係る炭化珪素基板100は、炭化珪素単結晶基板10と、炭化珪素エピタキシャル層20とを有している。炭化珪素エピタキシャル層20は、炭化珪素単結晶基板10上に設けられている。炭化珪素エピタキシャル層20は、炭化珪素単結晶基板10に接している。炭化珪素エピタキシャル層20は、炭化珪素基板100の表面(第1主面1)を構成する。炭化珪素単結晶基板10は、炭化珪素基板100の裏面(第2主面12)を構成する。
炭化珪素エピタキシャル層20は、第1主面1と、第4主面14とを有している。第4主面14は、第1主面1の反対側にある。第4主面14は、炭化珪素単結晶基板10に接している。外周縁5は、たとえばオリエンテーションフラット3と、円弧状部4とを有している。オリエンテーションフラット3は、第1方向101に沿って延在している。図1に示されるように、オリエンテーションフラット3は、第1主面に対して垂直な方向に見て、直線状である。円弧状部4は、オリエンテーションフラット3に連なっている。円弧状部4は、第1主面に対して垂直な方向に見て、円弧状である。
図1に示されるように、第1主面に対して垂直な方向に見て、第1主面1は、第1方向101および第2方向102の各々に沿って延在している。第1主面に対して垂直な方向に見て、第1方向101は、第2方向102に対して垂直な方向である。
第1方向101は、たとえば<11−20>方向である。第1方向101は、たとえば[11−20]方向であってもよい。第1方向101は、<11−20>方向を第1主面1に射影した方向であってもよい。別の観点から言えば、第1方向101は、たとえば<11−20>方向成分を含む方向であってもよい。
第2方向102は、たとえば<1−100>方向である。第2方向102は、たとえば[1−100]方向であってもよい。第2方向102は、たとえば<1−100>方向を第1主面1に射影した方向であってもよい。別の観点から言えば、第2方向102は、たとえば<1−100>方向成分を含む方向であってもよい。
第1主面1は、{0001}面に対して傾斜した面であってもよい。第1主面1は、{0001}面に対して傾斜している場合、{0001}面に対する傾斜角(オフ角)は、たとえば2°以上6°以下である。第1主面1が{0001}面に対して傾斜している場合、第1主面1の傾斜方向(オフ方向)は、たとえば<11−20>方向である。
図1に示されるように、第1主面1の最大径W1(直径)は、特に限定されないが、たとえば100mm(4インチ)である。最大径W1は、125mm(5インチ)以上でもよいし、150mm(6インチ)以上でもよい。最大径W1の上限は、特に限定されない。最大径W1は、たとえば200(8インチ)mm以下であってもよい。
なお本明細書において、2インチは、50mm又は50.8mm(2インチ×25.4mm/インチ)のことである。4インチは、100mm又は101.6mm(4インチ×25.4mm/インチ)のことである。5インチは、125mm又は127.0mm(5インチ×25.4mm/インチ)のことである。6インチは、150mm又は152.4mm(6インチ×25.4mm/インチ)のことである。8インチは、200mm又は203.2mm(8インチ×25.4mm/インチ)のことである。
図2に示されるように、炭化珪素単結晶基板10は、第2主面12と、第3主面13とを有している。第3主面13は、第2主面12の反対側にある。第2主面12は、炭化珪素基板100の裏面である。第2主面12は、炭化珪素エピタキシャル層20から離間している。第3主面13は、炭化珪素エピタキシャル層20に接している。炭化珪素単結晶基板10を構成する炭化珪素のポリタイプは、たとえば4Hである。同様に、炭化珪素エピタキシャル層20を構成する炭化珪素のポリタイプは、たとえば4Hである。
炭化珪素単結晶基板10は、たとえば窒素(N)などのn型不純物を含んでいる。炭化珪素単結晶基板10の導電型は、たとえばn型である。炭化珪素単結晶基板10の厚みは、たとえば350μm以上500μm以下である。炭化珪素エピタキシャル層20は、たとえば窒素などのn型不純物を含んでいる。炭化珪素エピタキシャル層20の導電型は、たとえばn型である。炭化珪素エピタキシャル層20が含むn型不純物の濃度は、炭化珪素単結晶基板10が含むn型不純物の濃度より低くてもよい。
図3は、図1の領域IIIの拡大平面図である。図3に示されるように、炭化珪素基板100は、欠陥9を有している。たとえばポリタイプ4Hの炭化珪素においては、基底面完全転位は、2本の基底面部分転位に分解して存在している。2本の基底面部分転位の間に存在する積層欠陥は、ショックレー型積層欠陥と呼ばれている。ショックレー型積層欠陥は、積層構造の違いにより、4種類の積層欠陥に分類される。具体的には、ショックレー型積層欠陥は、シングルショックレー(single Shockley)型積層欠陥、ダブルショックレー型積層欠陥、トリプルショックレー(triple Shockley)型積層欠陥、クアドラプルショックレー(quadruple Shockley)型積層欠陥とに分類される。具体的には、炭化珪素基板100の第1主面において、第1欠陥8が存在していてもよい。第1欠陥8は、たとえばダブルショックレー型積層欠陥であってもよい。図3に示されるように、炭化珪素基板100は、第2欠陥7を有していてもよい。具体的には、炭化珪素基板100の第1主面において、第2欠陥7が存在していてもよい。第2欠陥7は、たとえばシングルショックレー型積層欠陥、トリプルショックレー型積層欠陥またはクアドラプルショックレー型積層欠陥などであってもよい。
(フォトルミネッセンスイメージング装置)
次に、フォトルミネッセンスイメージング装置の構成について説明する。図4は、フォトルミネッセンスイメージング装置の構成を示す模式図である。図4に示されるように、フォトルミネッセンスイメージング装置200は、励起光生成ユニット220と、イメージングユニット230とを有する。
励起光生成ユニット220は、光源部221と、導光部222と、フィルタ部223とを有する。光源部221は、六方晶炭化珪素のバンドギャップよりも高いエネルギーを有する励起光LEを発生することができる。光源部221は、たとえば水銀キセノンランプである。導光部222は、光源部221から出射した光が、炭化珪素基板100の第1主面に照射されるように、光を導くことができる。導光部222は、たとえば光ファイバーを有している。図5に示されるように、励起光生成ユニット220は、近赤外対物レンズ233の両側に配置されていてもよい。
フィルタ部223は、六方晶炭化珪素のバンドギャップよりも高いエネルギーに対応する特定の波長を有する光を選択的に透過するものである。六方晶炭化珪素のバンドギャップに対応する波長は典型的には390nm程度である。そのため、たとえば約313nmの波長を有する光を特に透過するバンドパスフィルタがフィルタ部223として用いられる。フィルタ部223の透過波長域は、たとえば290nm以上370nm以下であってもよいし、300nm以上330nm以下であってもよいし、300nm以上320nm以下であってもよい。
イメージングユニット230は、制御部231と、ステージ232と、近赤外対物レンズ233と、カラーイメージセンサ235とを主に有する。制御部231は、ステージ232の変位動作の制御と、カラーイメージセンサ235による撮影動作の制御とを行なうものであり、たとえばパーソナルコンピュータである。ステージ232は、第1主面1が露出するように炭化珪素基板100を支持する。ステージ232は、たとえば第1主面1の位置を変位させるXYステージである。近赤外対物レンズ233は、第1主面の上方に配置されている。近赤外対物レンズ233の倍率は、たとえば4.5倍である。カラーイメージセンサ235は、炭化珪素基板100から放射されるフォトルミネッセンス光を受光する。
(炭化珪素基板の欠陥評価方法)
次に、炭化珪素基板の欠陥評価方法について説明する。
図5は、本実施形態に係る炭化珪素基板の欠陥評価方法を概略的に示すフロー図である。図5に示されるように、炭化珪素基板の欠陥評価方法は、フォトルミネッセンス光を発生させる工程(S1)と、フォトルミネッセンス光をカラーイメージセンサによって検出する工程(S2)と、カラーイメージセンサから得られたカラー画像を利用して炭化珪素基板における欠陥を分類する工程(S3)とを主に有している。
まず、フォトルミネッセンス光を発生させる工程(S1)が実施される。具体的には、炭化珪素基板100がステージ上に配置される。炭化珪素基板100は、たとえば炭化珪素エピタキシャル基板である。具体的には、炭化珪素基板100は、炭化珪素単結晶基板10と、炭化珪素単結晶基板10上にある炭化珪素エピタキシャル層20とを有する(図2参照)。炭化珪素基板100の直径は、たとえば150mmである。炭化珪素エピタキシャル層20は、バッファ層と、バッファ層上のドリフト層とを含む。バッファ層の厚みは、たとえば0.1μm以上10μm以下である。ドリフト層の厚みは、たとえば5μm以上100μm以下である。バッファ層が含む窒素などのn型不純物の濃度は、たとえば1×1018atoms/cm以上1×1019atoms/cm以下である。ドリフト層が含む窒素などのn型不純物の濃度は、たとえば1×1014atoms/cm以上1×1017atoms/cm以下である。
次に、励起光生成ユニット220を使用して、炭化珪素基板100の第1主面に対して励起光LEを照射する。これにより、炭化珪素基板100からフォトルミネッセンス光LLが発生する。励起光LEの波長は、たとえば313nmである。励起光LEの強度は、たとえば0.1mW/cm以上2W/cm以下である。照射光の露光時間は、たとえば0.5秒以上120秒以下である。
次に、フォトルミネッセンス光をカラーイメージセンサによって検出する工程(S2)が実施される。具体的には、炭化珪素基板100で発生したフォトルミネッセンス光LLがカラーイメージセンサ235によって検出される。カラーイメージセンサ235は、たとえばCCD(電荷結合素子)イメージセンサである。CCD素子のタイプは、たとえば裏面照射型ディープディプレッション(back-illuminated deep depletion)タイプである。CCDイメージセンサは、たとえばサイプレスセミコンダクタ社製のeXcelon(商標)である。撮像波長範囲は、たとえば310nm以上1024nm以下である。素子フォーマットは、たとえば1024ch×1024chである。イメージエリアは、たとえば13.3mm×13.3mmである。素子サイズは、たとえば13μm×13μmである。ピクセル数は、たとえば480pixel×640pixelである。画像サイズは、たとえば1.9mm×2.6mmである。
カラーイメージセンサ235は、たとえばCMOS(相補型金属酸化物半導体)イメージセンサであってもよい。CMOSイメージセンサは、たとえば浜松ホトニクス株式会社製のORCA(商標)−Fusionである。撮像波長範囲は、たとえば350nm以上1000nm以下である。有効素子サイズは、14.98mm×14.98mmである。画素サイズは、6.5μm×6.5μmである。
次に、カラーイメージセンサから得られたカラー画像を利用して炭化珪素基板における欠陥を分類する工程(S3)が実施される。具体的には、カラーイメージセンサ235から得られ、かつRGB色空間およびHSV色空間の少なくともいずれかの色空間で表されたカラー画像を利用して、炭化珪素基板100における欠陥9が分類される。
図6は、カラーイメージセンサの構成を示す模式図である。図6に示されるように、カラーイメージセンサ235は、カラーフィルタ50と、受光素子60と、信号処理部70とを主に有している。カラーフィルタ50は、第1フィルタ51と、第2フィルタ52と、第3フィルタ53とを有している。受光素子60は、第1フォトダイオード61、第2フォトダイオード62と、第3フォトダイオード63とを有している。
第1フィルタ51は、たとえば青色の光を透過し、その他の色の光を透過しないフィルタである。第1フィルタ51の透過波長範囲は、たとえば400nm以上540nm以下である。第2フィルタ52は、緑色の光を透過し、その他の色の光を透過しないフィルタである。第2フィルタ52の透過波長範囲は、たとえば480nm以上600nm以下である。第3フィルタ53は、赤色の光を透過し、その他の色の光を透過しないフィルタである。第3フィルタ53の透過波長範囲は、たとえば590nm以上720nm以下である。
第1フォトダイオード61は、第1フィルタ51を通過した青色光L1を受光する。青色光L1を受光した第1フォトダイオード61は、光起電力効果により、第1電流A1を生成する。第1電流A1は、信号処理部70に入力される。第2フォトダイオード62は、第2フィルタ52を通過した緑色光L2を受光する。緑色光L2を受光した第2フォトダイオード62は、光起電力効果により、第2電流A2を生成する。第2電流A2は、信号処理部70に入力される。第3フォトダイオード63は、第3フィルタ53を通過した赤色光L3を受光する。赤色光L3を受光した第3フォトダイオード63は、光起電力効果により、第3電流A3を生成する。第3電流A3は、信号処理部70に入力される。信号処理部70においては、アナログ信号がデジタル信号に変換される。
次に、信号処理部70から、たとえばRGB色空間で表されたカラー画像が取り出される。RGB色空間は、赤(Red)と、緑(Green)と、青(Blue)とにより色を表現する色の表現法の一つである。RGB色空間において、Rの範囲は0以上255以下であり、Gの範囲は0以上255以下であり、かつBの範囲は0以上255以下である。R、GおよびBは、たとえば10進数で表わされる。
図7は、RGB色空間で表されたカラー画像の一例を示す模式図である。図7に示す第1画像データ111において、ハッチングで示された領域には、ダブルショックレー型積層欠陥があると判断される。このようなダブルショックレー型積層欠陥が存在するハッチングで示された領域のカラー画像からRGB色空間におけるR、G、Bが決定される。ダブルショックレー型積層欠陥があると判断された合計112個の領域のデータに基づいて、ダブルショックレー型積層欠陥から発生するフォトルミネッセンス光のRGB色空間での、R、G、Bの範囲が次のように決定された。
ダブルショックレー型積層欠陥から発生するフォトルミネッセンス光のRGB色空間は、Rが103以上163以下、Gが171以上235以下、かつ、Bが163以上230以下である。別の観点から言えば、ある欠陥9から発生するフォトルミネッセンス光のRGB色空間において、Rが103以上163以下、Gが171以上235以下、かつ、Bが163以上230以下である場合には、当該欠陥9は、ダブルショックレー型積層欠陥に分類することができる。
ダブルショックレー型積層欠陥から発生するフォトルミネッセンス光のRGB色空間において、好ましくは、Rが110以上140以下である。
シングルショックレー型積層欠陥から発生するフォトルミネッセンス光のRGB色空間は、Rが147以上187以下、Gが137以上162以下、かつ、Bが224以上254以下である。別の観点から言えば、ある欠陥9から発生するフォトルミネッセンス光のRGB色空間において、Rが147以上187以下、Gが137以上162以下、かつ、Bが224以上254以下である場合には、当該欠陥9は、シングルショックレー型積層欠陥に分類することができる。
クアドラプルショックレー型積層欠陥から発生するフォトルミネッセンス光のRGB色空間は、Rが161以上231以下、Gが224以上254以下、かつ、Bが252以上255以下である。別の観点から言えば、ある欠陥9から発生するフォトルミネッセンス光のRGB色空間において、Rが161以上231以下、Gが224以上254以下、かつ、Bが252以上255以下である場合には、当該欠陥9は、クアドラプルショックレー型積層欠陥に分類することができる。
トリプルショックレー型積層欠陥から発生するフォトルミネッセンス光のRGB色空間は、Rが70以上145以下、Gが234以上254以下、かつ、Bが244以上255以下である。別の観点から言えば、ある欠陥9から発生するフォトルミネッセンス光のRGB色空間において、Rが70以上145以下、Gが234以上254以下、かつ、Bが244以上255以下である場合には、当該欠陥9は、トリプルショックレー型積層欠陥に分類することができる。
ポリタイプが3Cである炭化珪素の欠陥から発生するフォトルミネッセンス光のRGB色空間は、Rが56以上115以下、Gが71以上128以下、かつ、Bが56以上123以下である。別の観点から言えば、ある欠陥9から発生するフォトルミネッセンス光のRGB色空間において、Rが56以上115以下、Gが71以上128以下、かつ、Bが56以上123以下である場合には、当該欠陥9は、ポリタイプが3Cである炭化珪素の欠陥に分類することができる。
本実施形態に係る炭化珪素基板100の欠陥評価方法は、欠陥9の面積を測定する工程をさらに有していてもよい。第1画像データ111に基づいて、ダブルショックレー型積層欠陥の面積が特定されてもよい。たとえば、第1画像データ111に基づいて、第1方向におけるダブルショックレー型積層欠陥の長さが特定される。第1方向におけるダブルショックレー型積層欠陥の長さは、たとえば第2長さW2である。同様に、当該カラー画像に基づいて、第2方向におけるダブルショックレー型積層欠陥の長さが特定される。第2方向におけるダブルショックレー型積層欠陥の長さは、たとえば第3長さW3である。ダブルショックレー型積層欠陥の形状が二等辺三角形の場合、ダブルショックレー型積層欠陥の面積は、W2×W3×0.5として算出される。
カラーイメージセンサから得られたカラー画像を利用して炭化珪素基板における欠陥を分類する工程(S3)において、信号処理部70からHSV色空間で表されたカラー画像が取り出されてもよい。HSV色空間は、色相(Hue)と、彩度(Saturation)と、明度(Value)とにより色を表現する色の表現法の一つである。HSV色空間において、Hの範囲は0°以上360°以下であり、Sの範囲は0%以上100%以下であり、かつVの範囲は0%以上100%以下である。なお、HSV色空間は、信号処理部70から直接取り出されてもよいし、RGB色空間から変換して取得されてもよい。
図8は、HSV色空間で表されたカラー画像の一例を示す模式図である。図8に示す第2画像データ112において、ハッチングで示された領域には、ダブルショックレー型積層欠陥があると判断される。このようなダブルショックレー型積層欠陥が存在するハッチングで示された領域のカラー画像からHSV色空間におけるH、S、Vが決定される。ダブルショックレー型積層欠陥があると判断された合計112個の領域のデータに基づいて、ダブルショックレー型積層欠陥から発生するフォトルミネッセンス光のHSV色空間での、H、S、Vの範囲が次のように決定された。
ダブルショックレー型積層欠陥から発生するフォトルミネッセンス光のHSV色空間は、Hが173°以上176°以下、Sが31%以上40%以下、かつ、Vが67%以上92%以下である。別の観点から言えば、ある欠陥9から発生するフォトルミネッセンス光のHSV色空間において、Hが173°以上176°以下、Sが31%以上40%以下、かつ、Vが67%以上92%以下である場合には、当該欠陥9は、ダブルショックレー型積層欠陥に分類することができる。
シングルショックレー型積層欠陥から発生するフォトルミネッセンス光のHSV色空間は、Hが247°以上256°以下、Sが36%以上39%以下、かつ、Vが88%以上100%以下である。別の観点から言えば、ある欠陥9から発生するフォトルミネッセンス光のHSV色空間において、Hが247°以上256°以下、Sが36%以上39%以下、かつ、Vが88%以上100%以下である場合には、当該欠陥9は、シングルショックレー型積層欠陥に分類することができる。
クアドラプルショックレー型積層欠陥から発生するフォトルミネッセンス光のHSV色空間は、Hが183°以上200°以下、Sが9%以上37%以下、かつ、Vが99%以上100%以下である。別の観点から言えば、ある欠陥9から発生するフォトルミネッセンス光のHSV色空間において、Hが183°以上200°以下、Sが9%以上37%以下、かつ、Vが99%以上100%以下である場合には、当該欠陥9は、クアドラプルショックレー型積層欠陥に分類することができる。
トリプルショックレー型積層欠陥から発生するフォトルミネッセンス光のHSV色空間は、Hが181°以上186°以下、Sが43%以上72%以下、かつ、Vが96%以上100%以下である。別の観点から言えば、ある欠陥9から発生するフォトルミネッセンス光のHSV色空間において、Hが181°以上186°以下、Sが43%以上72%以下、かつ、Vが96%以上100%以下である場合には、当該欠陥9は、トリプルショックレー型積層欠陥に分類することができる。
ポリタイプが3Cである炭化珪素の欠陥から発生するフォトルミネッセンス光のHSV色空間は、Hが120°以上157°以下、Sが10%以上21%以下、かつ、Vが28%以上50%以下である。別の観点から言えば、ある欠陥9から発生するフォトルミネッセンス光のHSV色空間において、Hが120°以上157°以下、Sが10%以上21%以下、かつ、Vが28%以上50%以下である場合には、当該欠陥9は、ポリタイプが3Cである炭化珪素の欠陥に分類することができる。
好ましくは、カラー画像は、RGB色空間で表された第1画像データ111およびHSV色空間で表された第2画像データ112の双方を含んでいる。具体的には、RGB色空間で表された第1画像データ111を利用して欠陥9が分類され、かつHSV色空間で表された第2画像データ112を利用して欠陥9が分類される。RGB色空間で表された第1画像データ111を利用して欠陥9を分類する工程(第1工程)と、HSV色空間で表された第2画像データ112を利用して欠陥9を分類する工程(第2工程)との順番は、特に限定されない。第1工程の後に、第2工程が行われてもよいし、第2工程の後に、第1工程が行われてもよいし、第1工程と第2工程とが同時に行われてもよい。
以上のように、RGB色空間およびHSV色空間の少なくともいずれかの色空間で表されたカラー画像を利用して、炭化珪素基板100における欠陥9が分類される。欠陥9は、たとえばダブルショックレー型積層欠陥を含んでいる。カラー画像に基づいて、ある画像領域に存在する欠陥9が、ダブルショックレー型積層欠陥であるか否かが判断される。
本実施形態に係る炭化珪素基板100の欠陥評価方法は、欠陥9の位置情報をマッピングする工程をさらに有していてもよい。具体的には、炭化珪素基板100の第1主面における第1測定領域のカラー画像が取得される。次に、炭化珪素基板100が載置されたステージを、第1主面1に平行な方向に沿って移動させる。次に、第1測定領域の隣にある第2測定領域におけるカラー画像が取得される。以上のように、第1主面1に平行な平面に沿ってステージを移動させながら、第1主面1における複数の測定領域において複数のカラー画像が取得される。複数のカラー画像を繋ぎ合わせることにより、第1主面1の全体画像が得られる。
図9は、第1主面の全体画像の一例を示す模式図である。図9に示されるように、第1主面1の全体画像110において、欠陥9の位置情報がマッピングされている。全体画像110を解析することにより、第1主面1のどの位置にどのような欠陥9が存在するかが分かる。また欠陥9の色を解析することにより、欠陥9の種類を識別することができる。
(欠陥検出方法)
次に、欠陥検出方法の詳細について説明する。
図10は、本実施形態に係る欠陥検出方法の一例を概略的に示すフローチャートである。図10に示されるように、カラーイメージセンサから得られ、かつRGB色空間およびHSV色空間の少なくともいずれかの色空間で表されたカラー画像を利用して、炭化珪素基板における欠陥を分類する工程(S3)は、HSV色空間のH、SおよびVのいずれかに基づいて欠陥の位置を特定する工程(S31)と、RGB色空間のR、GおよびBのいずれかに基づいて、欠陥の形状を特定する工程(S32)とを含んでいてもよい。
まず、HSV色空間のH、SおよびVのいずれかに基づいて欠陥の位置を特定する工程(S31)が実施される。図11は、カラーイメージセンサから得られたカラー画像の一例を示す模式図である。図11に示されるカラー画像(第1画像121)は、炭化珪素基板100の第1主面1の一部の領域を撮影した画像である。第1画像121は、たとえばRGB色空間で表されている。図11に示されるように、第1画像121は、第1領域31と、第2領域32と、第3領域33とを有している。カラー画像において、第1領域31は、たとえば薄緑色の領域である。第2領域32は、たとえば黒色の領域である。第3領域33は、たとえば灰色の領域である。第1領域31および第2領域32の各々には、欠陥があると推定される。第3領域33は、ポリタイプが4Hである炭化珪素が存在する領域である。
次に、カラー画像(第1画像121)のデータがHSV色空間のデータに変換される。HSV色空間のデータは、H、SおよびVの値からなる3次元のデータである。HSV色空間のデータから、H、SおよびVのいずれかの値が取り出される。取り出されたH、SおよびVのいずれかの値は、第1主面1の位置座標を示す平面に表される。たとえば、HSV色空間のデータから、Vの値が取り出される。
図12は、第1画像をHSV色空間に変換した後、Vの値を取り出して表示した画像の模式図である。上述の通り、Vの範囲は0%以上100%以下である。Vが100%の場合、画像の色は最も明るくなる。Vが0%の場合、画像の色は最も暗くなる。図12に示される画像(第2画像122)は、第1画像121と同じ領域である。第1領域31は、第3領域33よりも明るく表示されている。第2領域32は、第3領域33よりも暗く表示されている。次に、Vの値が、閾値と比較される。閾値は、たとえばポリタイプ4Hの炭化珪素が示すVの値に一定の係数を乗じたものであってもよい。ポリタイプが4Hである炭化珪素が示すVの値は、たとえば63%(=160/255)である。
図13は、Vの値が閾値よりも小さい領域を検出した画像の模式図である。図13に示される画像(第3画像123)は、第2画像122と同じ領域である。第3画像123において、Vの値が閾値未満の領域は、明るい色(白)で表示される。Vの値が閾値以上の領域は、暗い色(黒)で表示される。つまり、第3画像123は、白または黒の領域によって構成された画像(2値画像)である。第2領域32は、たとえば白で表示される。第1領域31および第3領域33は、たとえば黒で表示される。第3画像123に基づいて、第1主面1における欠陥の位置および範囲が特定される。具体的には、欠陥は、第2領域32にあると判断される。第3画像123を作成する際に用いられる閾値は、たとえば、ポリタイプが4Hである炭化珪素が示すVに、0.91以上0.99以下の値を乗じた値とされる。
図14は、Vの値が閾値よりも大きい領域を検出した画像の模式図である。図14に示される画像(第4画像124)は、第2画像122と同じ領域である。第4画像124において、Vの値が閾値よりも大きい領域は、明るい色(白)で表示される。Vの値が閾値以下の領域は、暗い色(黒)で表示される。つまり、第4画像124は、白または黒の領域によって構成された画像(2値画像)である。第1領域31は、たとえば白で表示される。第2領域32および第3領域33は、たとえば黒で表示される。第4画像124に基づいて、第1主面1における欠陥の位置および範囲が特定される。具体的には、欠陥は、第1領域31にあると判断される。第4画像124を作成する際に用いられる閾値は、たとえば、ポリタイプが4Hである炭化珪素が示すVに、1.01以上1.09以下の値を乗じた値とされる。
以上のように、HSV色空間のVの値に基づいて、欠陥の位置が特定される。なお、上記においては、HSV色空間のVの値に基づいて欠陥の位置が特定される場合について説明したが、本実施形態はこれに限定されない。本実施形態においては、HSV色空間のHの値に基づいて欠陥の位置が特定されてもよいし、HSV色空間のSの値に基づいて欠陥の位置が特定されてもよい。
次に、図13に示される第3画像123に基づいて、欠陥の種類が判断されてもよい。たとえば、第3画像123において白で示された領域は、ポリタイプが3Cである炭化珪素領域であると判断されてもよい。具体的には、第2領域32は、ポリタイプが3Cである炭化珪素領域であると判断されてもよい。
図15は、図14の領域XVの拡大模式図である。図15に示されるように、第4画像124に基づいて、欠陥が第1領域31にあると特定される。しかしながら、第4画像124によれば、第1領域31の内部の色は、ほぼ同じである。仮に、第1領域31に2つ以上の異なる種類の欠陥があったとしても、第4画像124に基づいて、異なる種類の欠陥の各々の形状を識別することは困難である。
次に、RGB色空間のR、GおよびBのいずれかに基づいて、欠陥の形状を特定する工程(S32)が実施される。図11に示されるカラー画像(第1画像121)は、RGB色空間のデータである。RGB色空間のデータは、R、GおよびBの値からなる3次元のデータである。RGB色空間のデータから、R、GおよびBのいずれかの値が取り出される。取り出されたR、GおよびBのいずれかの値は、第1主面1の位置座標を示す平面に表される。たとえば、RGB色空間のデータから、Bの値が取り出される。
図16は、RGB色空間のデータからBの値を取り出して表示した画像の模式図である。図16に示される画像(第5画像125)の領域は、図15に示す画像の領域と同じである。図15に示されるように、第1領域31は、第4領域41と、第5領域42と、境界線43とを含んでいる。境界線43は、第4領域41と第5領域42との境界である。第4領域41におけるBの値は、第5領域42におけるBの値と異なっている。そのため、第5画像125に基づいて、境界線43が明確になる。第4領域41にある欠陥は、第5領域42にある欠陥とは、異なる種類の欠陥であると推定される。第5画像125に基づいて、第4領域41および第5領域42の各々の形状は、明確に識別される。
以上のように、RGB色空間のR、GおよびBのいずれかに基づいて、欠陥9の形状が特定される。なお、上記においては、RGB色空間のBの値に基づいて欠陥の形状が特定される場合について説明したが、本実施形態はこれに限定されない。本実施形態においては、RGB色空間のRの値に基づいて欠陥の形状が特定されてもよいし、RGB色空間のGの値に基づいて欠陥の形状が特定されてもよい。
本実施形態に係る炭化珪素基板100の欠陥評価方法は、炭化珪素基板100の表面における欠陥の凹凸を光学顕微鏡により測定する工程(S4)をさらに有していてもよい(図5参照)。具体的には、光学顕微鏡を用いて、炭化珪素基板100に存在する欠陥9を観察することにより、欠陥9の凹凸が測定される。光学顕微鏡は、たとえば共焦点微分干渉顕微鏡である。共焦点微分干渉顕微鏡を有する欠陥9検査装置として、たとえばレーザーテック株式会社製のWASAVIシリーズ「SICA 6X」を使用することができる。対物レンズの倍率は、たとえば10倍である。炭化珪素基板100の第1主面1に対して水銀キセノンランプなどの光源から波長546nmの光が照射され、当該光の反射光が、たとえばCCD等の受光素子により観察される。
(炭化珪素基板の製造方法)
次に、本実施形態に係る炭化珪素基板の製造方法について説明する。
図17は、本実施形態に係る炭化珪素基板の製造方法を概略的に示すフローチャートである。図17に示されるように、本実施形態に係る炭化珪素基板の製造方法は、炭化珪素基板を準備する工程(S10)と、炭化珪素基板を評価する工程(S20)とを主に有している。
まず、炭化珪素基板を準備する工程(S10)が実施される。たとえば昇華法により、ポリタイプ4Hの炭化珪素単結晶が製造される。次に、たとえばワイヤーソーによって、炭化珪素単結晶をスライスすることにより、炭化珪素単結晶基板10が準備される。炭化珪素単結晶基板10は、たとえば窒素などのn型不純物を含んでいる。炭化珪素単結晶基板10の導電型は、たとえばn型である。次に、炭化珪素単結晶基板10に対して機械研磨が行われる。次に、炭化珪素単結晶基板10に対して化学的機械研磨が実施される。
次に、炭化珪素単結晶基板10上に炭化珪素エピタキシャル層20が形成される。具体的には、たとえばCVD(Chemical Vapor Deposition)法によって炭化珪素単結晶基板10上に炭化珪素エピタキシャル層20がエピタキシャル成長により形成される。エピタキシャル成長においては、原料ガスとしてたとえばシラン(SiH4)およびプロパン(C38)が用いられ、キャリアガスとして水素(H2)が用いられる。エピタキシャル成長の温度は、たとえば1400℃以上1700℃以下程度である。エピタキシャル成長において、たとえば窒素などのn型不純物が、炭化珪素エピタキシャル層20に導入される。以上により、炭化珪素単結晶基板10と、炭化珪素エピタキシャル層20とを有する炭化珪素基板100が準備される(図2参照)。
次に、炭化珪素基板を評価する工程(S20)が実施される。具体的には、上述の炭化珪素基板100の欠陥評価方法を用いて、炭化珪素基板100が評価される。炭化珪素基板100の欠陥評価方法を利用して、たとえば当該炭化珪素基板100の歩留まりが算出される。
次に、本実施形態に係る炭化珪素基板100の欠陥評価方法および炭化珪素基板100の製造方法の作用効果について説明する。
炭化珪素基板100に存在する欠陥9に対して紫外光などの励起光LEを照射すると、当該欠陥9からフォトルミネッセンス光LLが発生する。異なる種類の欠陥9は、異なる波長のフォトルミネッセンス光を発生する。そのため、フォトルミネッセンス光の波長を解析することにより、欠陥9の種類を特定することができる。一般的には、ある特定の波長の光を透過するバンドパスフィルタを利用して、白黒画像を取得し、当該白黒画像に基づいて欠陥9が識別される。しかしながら、白黒画像を使用した方法では、精度良く欠陥9を識別することが困難であった。
発明者らは、鋭意検討の結果、カラー画像に基づいて欠陥9を観察することにより、精度良く欠陥9の種類を識別することができることを見出した。白黒画像方式においては、ある特定の波長域の光を透過する1種類のバンドパスフィルタを透過した1波長の光に基づいて、白黒画像が取得される。一方、カラー画像方式においては、赤、緑および青の各々の光を透過する3種類のカラーフィルタ50を透過した3波長の光に基づいて、カラー画像が取得される。
4種類のショックレー型積層欠陥の各々は、異なる発光波長を有している。そのため、フォトルミネッセンス発光を用いることにより、これらの積層欠陥を識別することができる。ダブルショックレー型積層欠陥のフォトルミネッセンス発光のピーク波長は、約500nmである。シングルショックレー型積層欠陥のフォトルミネッセンス発光のピーク波長は、約420nmである。クアドラプルショックレー型積層欠陥のフォトルミネッセンス発光のピーク波長は、約460nmである。トリプルショックレー型積層欠陥のフォトルミネッセンス発光のピーク波長は、約480nmである。ダブルショックレー型積層欠陥の発光波長は、トリプルショックレー型積層欠陥の発光波長に近いため、白黒画像方式の場合には、当該2種類の欠陥9を精度良く識別することが困難であった。またクアドラプルショックレー型積層欠陥の発光波長は、トリプルショックレー型積層欠陥の発光波長に近いため、白黒画像方式の場合には、当該2種類の欠陥9を精度良く識別することが困難であった。
本実施形態に係る炭化珪素基板100の欠陥評価方法によれば、RGB色空間およびHSV色空間の少なくともいずれかの色空間で表されたカラー画像を利用して、炭化珪素基板100における欠陥9が分類される。カラー画像の場合には、白黒画像と比較して、多くの波長域の光を利用して、欠陥9の画像を取得することができる。これにより、欠陥9を精度良く識別することができる。また異なる種類の欠陥9が一つのカラー画像の撮像領域に含まれる場合、異なる種類の欠陥9は、異なる色で表示される。そのため、1回の測定で異なる種類の欠陥9を識別することができる。結果として、カラー画像の場合には、白黒画像と比較して、測定時間を大幅に短縮することができる。
また本実施形態に係る炭化珪素基板100の欠陥評価方法によれば、カラー画像は、RGB色空間で表された第1画像データ111およびHSV色空間で表された第2画像データ112の双方を含んでいてもよい。2種類の画像データを使用することにより、欠陥9をより精度良く識別することができる。特にHSV色空間を利用した場合には、RGB色空間を利用する場合よりも、欠陥9の外形のコントラストが明確になる場合がある。
さらに本実施形態に係る炭化珪素基板100の欠陥評価方法は、炭化珪素基板100の表面における欠陥9の凹凸を光学顕微鏡により測定する工程をさらに有していてもよい。これにより、光学顕微鏡で表面の凹凸が検出できる欠陥9と、表面の凹凸が検出できない平坦な欠陥9とを識別することができる。結果として、欠陥9をより精度良く識別することができる。たとえば、ダブルショックレー型積層欠陥は、光学顕微鏡で表面の凹凸を検出できない欠陥である。一方、外的フランク(Extrinsic Frank)型積層欠陥、多層フランク(Multilayer Frank)型積層欠陥および内的フランク(Intrinsic Frank)型積層欠陥などは、表面の凹凸が検出できる欠陥である。
さらに本実施形態に係る炭化珪素基板100の欠陥評価方法は、欠陥9の位置情報をマッピングする工程をさらに有していてもよい。これにより、炭化珪素基板100の歩留まりを容易に算出することができる。
さらに本実施形態に係る炭化珪素基板100の欠陥評価方法において、カラーイメージセンサ235から得られ、かつRGB色空間およびHSV色空間の少なくともいずれかの色空間で表されたカラー画像を利用して、炭化珪素基板100における欠陥9を分類する工程は、HSV色空間のH、SおよびVのいずれかに基づいて、欠陥9の位置を特定する工程を含んでいてもよい。これにより、欠陥9の位置を精度良く特定することができる。
さらに本実施形態に係る炭化珪素基板100の欠陥評価方法、カラーイメージセンサ235から得られ、かつRGB色空間およびHSV色空間の少なくともいずれかの色空間で表されたカラー画像を利用して、炭化珪素基板100における欠陥9を分類する工程は、欠陥9の位置を特定する工程後、RGB色空間のR、GおよびBのいずれかに基づいて、欠陥9の形状を特定する工程を含んでいてもよい。これにより、欠陥9の形状を精度良く特定することができる。
さらに本実施形態に係る炭化珪素基板100の製造方法において、上述の炭化珪素基板100の欠陥評価方法を用いて、炭化珪素基板100が評価される。これにより、精度良く炭化珪素基板100の選別を行うことができる。
(サンプル準備)
まず、サンプル1および2に係る炭化珪素基板を準備した。サンプル1に係る炭化珪素基板は、実施例である。サンプル1に係る炭化珪素基板は、ダブルショックレー型積層欠陥を有している炭化珪素基板である。サンプル2に係る炭化珪素基板は、比較例である。サンプル2に係る炭化珪素基板は、ダブルショックレー型積層欠陥を有していない炭化珪素基板である。炭化珪素基板を構成する炭化珪素のポリタイプは、4Hである。
(実験方法)
株式会社フォトンデザイン社製のフォトルミネッセンスイメージング装置(型番:PLI−200)を使用して、炭化珪素基板100の第1主面1の観察を行った(図4参照)。励起光LEの光源は、水銀キセノンランプとした。励起光LEの波長は、313nmとした。炭化珪素基板100の第1主面1の被測定領域に対して励起光LEが照射されると、被測定領域からフォトルミネッセンス光LLが発生する。被測定領域は、CCDカメラ等のカラーイメージセンサ235によって撮像された。カラーイメージセンサ235から得られたカラー画像のRGB色空間およびHSV色空間を取得した。
(実験結果)
Figure 2021118352
表1は、サンプル1に係る炭化珪素基板の撮像領域から取得したRGB色空間およびHSV色空間と、サンプル2に係る炭化珪素基板の撮像領域から取得したRGB色空間およびHSV色空間である。表1に示されるように、サンプル1に係る炭化珪素基板の撮像領域から取得したRGB色空間において、Rは137であり、Gは201であり、かつBは194であった。サンプル2に係る炭化珪素基板の撮像領域から取得したRGB色空間において、Rは164であり、Gは163であり、かつBは153であった。
サンプル1に係る炭化珪素基板の撮像領域から取得したRGB色空間においては、Rが103以上163以下、Gが171以上235以下、かつ、Bが163以上230以下である。そのため、サンプル1に係る炭化珪素基板の撮像領域には、ダブルショックレー型積層欠陥が存在すると判断される。一方、サンプル2に係る炭化珪素基板の撮像領域から取得したRGB色空間においては、R、GおよびBは、上記の範囲内に入っていない。そのため、サンプル2に係る炭化珪素基板の撮像領域には、ダブルショックレー型積層欠陥が存在しないと判断される。
表1に示されるように、サンプル1に係る炭化珪素基板の撮像領域から取得したHSV色空間において、Hは173°であり、Sは32%であり、かつVは79%であった。サンプル2に係る炭化珪素基板の撮像領域から取得したHSV色空間において、Hは55°であり、Sは7%であり、かつVは64%であった。
サンプル1に係る炭化珪素基板の撮像領域から取得したHSV色空間においては、Hが173°以上176°以下、Sが31%以上40%以下、かつ、Vが67%以上92%以下である。そのため、サンプル1に係る炭化珪素基板の撮像領域には、ダブルショックレー型積層欠陥が存在すると判断される。一方、サンプル2に係る炭化珪素基板の撮像領域から取得したHSV色空間においては、H、SおよびVは、上記の範囲内に入っていない。そのため、サンプル2に係る炭化珪素基板の撮像領域には、ダブルショックレー型積層欠陥が存在しないと判断される。
以上のように、ダブルショックレー型積層欠陥が存在する領域から取得したRGB色空間は、ダブルショックレー型積層欠陥が存在しない炭化珪素領域から取得したRGB色空間とは明確に区別可能である。同様に、ダブルショックレー型積層欠陥が存在する領域から取得したHSV色空間は、ダブルショックレー型積層欠陥が存在しない炭化珪素領域から取得したHSV色空間とは明確に区別可能である。つまり、RGB色空間およびHSV色空間のいずれかの色空間を利用することにより、欠陥9を識別可能であることが確認された。
今回開示された実施形態および実施例はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した実施形態および実施例ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 第1主面
3 オリエンテーションフラット
4 円弧状部
5 外周縁
7 第2欠陥
8 第1欠陥
9 欠陥
10 炭化珪素単結晶基板
12 第2主面
13 第3主面
14 第4主面
20 炭化珪素エピタキシャル層
31 第1領域
32 第2領域
33 第3領域
41 第4領域
42 第5領域
43 境界線
50 カラーフィルタ
51 第1フィルタ
52 第2フィルタ
53 第3フィルタ
60 受光素子
61 第1フォトダイオード
62 第2フォトダイオード
63 第3フォトダイオード
70 信号処理部
100 炭化珪素基板
101 第1方向
102 第2方向
110 全体画像
111 第1画像データ
112 第2画像データ
121 第1画像
122 第2画像
123 第3画像
124 第4画像
125 第5画像
200 フォトルミネッセンスイメージング装置
220 励起光生成ユニット
221 光源部
222 導光部
223 フィルタ部
230 イメージングユニット
231 制御部
232 ステージ
233 近赤外対物レンズ
235 カラーイメージセンサ
A1 第1電流
A2 第2電流
A3 第3電流
L1 青色光
L2 緑色光
L3 赤色光
LE 励起光
LL フォトルミネッセンス光
W1 最大径
W2 第2長さ
W3 第3長さ

Claims (12)

  1. 炭化珪素基板に対して励起光を照射することにより前記炭化珪素基板からフォトルミネッセンス光を発生させる工程と、
    前記フォトルミネッセンス光をカラーイメージセンサによって検出する工程と、
    前記カラーイメージセンサから得られ、かつRGB色空間およびHSV色空間の少なくともいずれかの色空間で表されたカラー画像を利用して、前記炭化珪素基板における欠陥を分類する工程とを備えた、炭化珪素基板の欠陥評価方法。
  2. 前記欠陥は、ダブルショックレー型積層欠陥を含む、請求項1に記載の炭化珪素基板の欠陥評価方法。
  3. 前記炭化珪素基板は、炭化珪素エピタキシャル基板である、請求項1または請求項2に記載の炭化珪素基板の欠陥評価方法。
  4. 前記カラー画像は、前記RGB色空間で表された第1画像データおよび前記HSV色空間で表された第2画像データの双方を含む、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の炭化珪素基板の欠陥評価方法。
  5. 前記カラーイメージセンサは、電荷結合素子イメージセンサである、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の炭化珪素基板の欠陥評価方法。
  6. 前記カラーイメージセンサは、相補型金属酸化物半導体イメージセンサである、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の炭化珪素基板の欠陥評価方法。
  7. 前記炭化珪素基板の表面における前記欠陥の凹凸を光学顕微鏡により測定する工程をさらに備えた、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の炭化珪素基板の欠陥評価方法。
  8. 前記欠陥の面積を測定する工程をさらに備えた、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の炭化珪素基板の欠陥評価方法。
  9. 前記欠陥の位置情報をマッピングする工程をさらに備えた、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の炭化珪素基板の欠陥評価方法。
  10. 前記カラーイメージセンサから得られ、かつRGB色空間およびHSV色空間の少なくともいずれかの色空間で表されたカラー画像を利用して、前記炭化珪素基板における欠陥を分類する工程は、前記HSV色空間のH、SおよびVのいずれかに基づいて、前記欠陥の位置を特定する工程を含む、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の炭化珪素基板の欠陥評価方法。
  11. 前記カラーイメージセンサから得られ、かつRGB色空間およびHSV色空間の少なくともいずれかの色空間で表されたカラー画像を利用して、前記炭化珪素基板における欠陥を分類する工程は、前記欠陥の位置を特定する工程後、前記RGB色空間のR、GおよびBのいずれかに基づいて、前記欠陥の形状を特定する工程を含む、請求項10に記載の炭化珪素基板の欠陥評価方法。
  12. 炭化珪素基板を準備する工程と、
    請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の炭化珪素基板の欠陥評価方法を用いて、前記炭化珪素基板を評価する工程とを備えた、炭化珪素基板の製造方法。
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