JP2021117646A - 画像形成システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 画像形成装置に特定のイベントが発生した場合に、機器管理システムに登録されていない機器利用者に通知を実行することができる画像形成システムを提供する。【解決手段】 画像形成システムの機器管理システムは、画像形成装置に特定のイベントが発生した場合に、画像形成装置を利用する機器利用者へのイベントの発生の通知の指示としての機器利用者通知指示を画像形成装置に送信し、画像形成装置における印刷ジョブの履歴を示す印刷ジョブ履歴情報を記憶する画像形成装置は、機器利用者通知指示を受信した場合に、印刷ジョブ履歴情報に含まれる、印刷ジョブを画像形成装置に登録した機器利用者の識別情報に基づいて、イベントの発生の通知先となる機器利用者を特定し(S142〜S149)、特定した通知先にイベントの発生を通知する(S151)ことを特徴とする。【選択図】 図14
Description
本発明は、画像形成装置と、画像形成装置を管理する機器管理システムとを備える画像形成システムに関する。
MFP(Multifunction Peripheral)、プリンター専用機などの画像形成装置は、画像形成装置を管理する業者(以下「管理業者」という。)の顧客のオフィス内など、顧客の環境に設置されており、多くの場合、イントラネットに接続した状態で管理されている。画像形成装置を利用する機器利用者は、画像形成装置が接続しているイントラネットに接続可能なタブレットなどのモバイル機器や、PC(Personal Computer)などの機器利用者用コンピューターから印刷データを送信することによって、顧客の環境内にある画像形成装置を利用することができる。機器利用者が実行した印刷ジョブの情報は、印刷ジョブを実行した画像形成装置に保存され、「だれが」、「いつ」、「どのような」印刷を実行したかが履歴として確認されることができる。
従来、顧客の環境で管理されている多数の画像形成装置を、遠隔で管理したり、保守したりする機器管理システムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。機器管理システムでは、顧客によって利用される画像形成装置を管理する、顧客側の人間である機器管理者だけでなく、例えば、管理業者としての販売会社のサービスパーソンも、画像形成装置の状態を把握することが可能になる。機器管理システムは、画像形成装置の状態の確認や保守を顧客側からサービスパーソンに依頼する手順を簡易化することができる。また、機器管理システムは、顧客の画像形成装置をこの顧客を担当するサービスパーソンが自主的に遠隔で監視することによって、画像形成装置の問題の発生時などの種々の時点でのサービスパーソンによる対応に役立てることもできる。
機器利用者によって日々利用されている画像形成装置では、様々な問題が発生する可能性がある。機器管理システムは、画像形成装置の問題としてのイベントが発生した場合に機器管理者に即座に通知する機能を備えている。そのため、機器管理者は、機器管理システムの画面を四六時中確認していなくても、画像形成装置における問題の発生を認識することができる。機器管理者は、機器管理システムから通知されたイベントの内容に応じて、必要な部品を注文したり、サービスパーソンに保守対応を依頼したりすることになる。
機器管理システムから機器管理者に通知されるイベントの中には、手順に沿った操作(以下「イベント対応操作」という。)を画像形成装置に対して実行することで問題を解消することができるものが存在する。イベント対応操作を実行することで問題を解消することができるイベントは、例えばコストの観点から、サービスパーソンに対応を依頼するのではなく、顧客側の人間が画像形成装置に対してイベント対応操作を実行した方が良い。ここで、顧客側の人間である機器管理者は、問題が発生した画像形成装置の近傍に常に存在しているとは限らない。例えば、組織規模が大きい場合には、機器管理者と、問題が発生した画像形成装置とが異なるロケーション(階層、建物)に存在している可能性がある。このような場合、問題が発生した画像形成装置を実際に利用している機器利用者に通知し、この機器利用者がイベント対応操作を実行するようにすることが好ましい。
しかしながら、機器管理システムに対して全ての機器利用者のアカウントを登録することは、個人情報の扱いの観点などから避けるべきであるので、機器管理システムの通知機能を機器利用者に対して利用することは難しいという問題がある。
そこで、本発明は、画像形成装置に特定のイベントが発生した場合に、機器管理システムに登録されていない機器利用者に通知を実行することができる画像形成システムを提供することを目的とする。
本発明の画像形成システムは、画像形成装置と、前記画像形成装置を管理する機器管理システムとを備え、前記機器管理システムは、前記画像形成装置に特定のイベントが発生した場合に、前記画像形成装置を利用する機器利用者への前記イベントの発生の通知の指示としての機器利用者通知指示を前記画像形成装置に送信し、前記画像形成装置は、前記機器利用者通知指示を受信した場合に、前記イベントの発生の通知先となる前記機器利用者を特定する通知先特定部と、前記通知先特定部によって特定された前記通知先に前記イベントの発生を通知する機器利用者通知部とを備え、前記画像形成装置における印刷ジョブの履歴を示す印刷ジョブ履歴情報は、前記印刷ジョブを前記画像形成装置に登録した前記機器利用者の識別情報を含み、前記通知先特定部は、前記印刷ジョブ履歴情報に基づいて前記通知先を特定することを特徴とする。
この構成により、本発明の画像形成システムは、画像形成装置に特定のイベントが発生した場合に、機器利用者へのイベントの発生の通知の指示としての機器利用者通知指示を機器管理システムが画像形成装置に送信し、画像形成装置が機器利用者通知指示を受信した場合に、印刷ジョブ履歴情報に含まれる、印刷ジョブを画像形成装置に登録した機器利用者の識別情報に基づいて、イベントの発生の通知先となる機器利用者を画像形成装置が特定し、特定した通知先にイベントの発生を画像形成装置が通知するので、画像形成装置に特定のイベントが発生した場合に、機器管理システムに登録されていない機器利用者に通知を実行することができる。
本発明の画像形成システムにおいて、前記印刷ジョブ履歴情報は、前記印刷ジョブのステータスを含み、前記ステータスとしては、前記印刷ジョブの実行が終了していない状態と、前記印刷ジョブの実行が終了した状態とが少なくとも存在し、前記通知先特定部は、実行が終了していない前記印刷ジョブを前記画像形成装置に登録した前記機器利用者を、実行が終了した前記印刷ジョブを前記画像形成装置に登録した前記機器利用者より優先して、前記通知先として特定しても良い。
機器利用者は、機器利用者自身が画像形成装置に登録した印刷ジョブの実行が終了していない場合に、機器利用者自身が画像形成装置に登録した印刷ジョブの実行が終了した場合と比較して、現在の時点以降のいずれかの時点において、画像形成装置の近傍に存在する可能性が高い。本発明の画像形成システムは、実行が終了していない印刷ジョブを画像形成装置に登録した機器利用者を、実行が終了した印刷ジョブを画像形成装置に登録した機器利用者より優先して、通知先として特定するので、イベントを解消するための操作が機器利用者によって画像形成装置に対して実行される可能性を向上することができる。
本発明の画像形成システムにおいて、前記印刷ジョブの実行が終了した状態としては、前記印刷ジョブの実行が失敗して終了した状態と、前記印刷ジョブの実行が成功して終了した状態とが少なくとも存在し、前記通知先特定部は、実行が失敗して終了した前記印刷ジョブを前記画像形成装置に登録した前記機器利用者を、実行が成功して終了した前記印刷ジョブを前記画像形成装置に登録した前記機器利用者より優先して、前記通知先として特定しても良い。
機器利用者は、機器利用者自身が画像形成装置に登録した印刷ジョブの実行が失敗して終了した場合に、機器利用者自身が画像形成装置に登録した印刷ジョブの実行が成功して終了した場合と比較して、画像形成装置に発生した特定のイベントを解消するための操作を画像形成装置に対して実行する可能性が高い。本発明の画像形成システムは、実行が失敗して終了した印刷ジョブを画像形成装置に登録した機器利用者を、実行が成功して終了した印刷ジョブを画像形成装置に登録した機器利用者より優先して、通知先として特定するので、イベントを解消するための操作が機器利用者によって画像形成装置に対して実行される可能性を向上することができる。
本発明の画像形成システムにおいて、前記通知先特定部は、前記機器利用者通知部による通知の実行後の経過時間が、前記通知先を再度特定するためのタイムアウト時間を超えた場合に、既に前記通知先として特定した前記機器利用者を除外して、前記通知先を再度特定しても良い。
この構成により、本発明の画像形成システムは、機器利用者への通知の実行後の経過時間がタイムアウト時間を超えた場合に、既に通知先として特定した機器利用者を除外して、通知先を再度特定するので、通知を受けた機器利用者が、画像形成装置に発生した特定のイベントを解消するための操作を、何らかの理由によって実行することができない場合に、イベントを解消するための操作が他の機器利用者によって画像形成装置に対して実行される可能性を向上することができる。
本発明の画像形成システムにおいて、前記タイムアウト時間は、前記イベントの種類毎に設定されても良い。
イベントを解消するための操作が画像形成装置に対して実行されるべき緊急性は、イベントの種類毎に様々である。本発明の画像形成システムは、タイムアウト時間がイベントの種類毎に設定されるので、イベントを解消するための操作が適切なタイミングで画像形成装置に対して実行される可能性を向上することができる。
本発明の画像形成システムにおいて、前記機器管理システムは、前記画像形成装置に前記イベントが発生した場合に、前記イベントを解消するための操作の手順を提示するためのリンク先を前記機器管理システム上に生成し、前記機器利用者通知指示は、前記リンク先へのリンクを含み、前記機器利用者通知部は、前記通知先に前記イベントの発生を通知する場合に前記リンクも通知し、前記機器管理システムは、前記画像形成装置において前記イベントが解消した場合に、前記リンク先を削除しても良い。
この構成により、本発明の画像形成システムは、画像形成装置にイベントが発生した場合に、このイベントを解消するための操作の手順を提示するためのリンク先を機器管理システムが機器管理システム上に生成し、このイベントが画像形成装置において解消した場合に、このリンク先を機器管理システムが削除するので、機器管理システムに登録されていない機器利用者がリンクによって機器管理システムにアクセスすることが可能な期間を限定することができ、その結果、機器管理システムのセキュリティー性能の低下を抑えることができる。
本発明の画像形成システムにおいて、前記機器管理システムは、前記イベントを解消するための操作の手順を提示するための操作手順提示サブシステムを備え、前記リンク先は、前記操作手順提示サブシステム上に生成されても良い。
この構成により、本発明の画像形成システムは、イベントを解消するための操作の手順を提示するための操作手順提示サブシステム上にリンク先が生成されるので、機器管理システムに登録されていない機器利用者が機器管理システムの本体にアクセスすることを防止することができ、その結果、機器管理システムのセキュリティー性能の低下を抑えることができる。
本発明の画像形成システムにおいて、前記機器管理システムは、暗号化された情報に基づいて前記リンクを生成しても良い。
この構成により、本発明の画像形成システムは、暗号化された情報に基づいてリンクが生成されるので、画像形成装置からリンクが通知されていない機器利用者が自らリンクを生成するなどして機器管理システムにアクセスすることができる可能性を低減することができ、その結果、機器管理システムのセキュリティー性能の低下を抑えることができる。
本発明の画像形成システムにおいて、前記リンク先における表示内容は、前記イベントを解消するための操作の手順のステップ毎に存在し、前記機器管理システムは、前記画像形成装置の状態が変化した場合に、前記リンク先における表示内容を、前記画像形成装置の状態に対応する前記ステップの表示内容に更新しても良い。
この構成により、本発明の画像形成システムは、画像形成装置の状態が変化した場合に、リンク先における表示内容を、画像形成装置の状態に対応するステップの表示内容に更新するので、イベントを解消するための操作の手順の表示内容を、画像形成装置の状態に応じて自動的に更新することができ、その結果、イベントを解消するための操作を実行する機器利用者による、操作の手順の検索の負担を軽減することができる。
本発明の画像形成システムは、画像形成装置に特定のイベントが発生した場合に、機器管理システムに登録されていない機器利用者に通知を実行することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
まず、本発明の一実施の形態に係る画像形成システムの構成について説明する。
図1は、本実施の形態に係る画像形成システム10のブロック図である。
図1に示すように、画像形成システム10は、MFP、プリンター専用機などの画像形成装置を遠隔で管理したり、保守したりする機器管理システム20を備えている。機器管理システム20は、インターネット11上に配置されている。機器管理システム20は、1台のコンピューターによって構成されても良いし、複数台のコンピューターによって構成されても良い。機器管理システム20は、クラウドコンピューティングによって実現されても良い。機器管理システム20は、例えば、画像形成装置の各種の設定値の設定、画像形成装置の再起動、画像形成装置のファームウェアのアップデートなど、画像形成装置に対する各種のメンテナンスを実行することができる。機器管理システム20は、画像形成装置の管理業者によって管理されている。
画像形成システム10は、管理業者の顧客によって利用される画像形成装置30を顧客のネットワーク12上に備えている。ネットワーク12は、例えばLAN(Local Area Network)またはWAN(Wide Area Network)である。画像形成システム10は、画像形成装置30以外にも、画像形成装置をネットワーク12上に少なくとも1つ備えても良い。
顧客側には、画像形成装置を管理する機器管理者と、画像形成装置を利用する機器利用者とが存在する。機器管理者および機器利用者は、それぞれ、顧客毎に少なくとも1人ずつ存在する。
画像形成システム10は、機器管理者によって利用されるコンピューターとしての機器管理者用コンピューター40をネットワーク12上に備えている。機器管理者用コンピューター40は、例えば、タブレットなどのモバイル機器や、PCである。画像形成システム10は、機器管理者用コンピューター40以外にも、機器管理者用コンピューターをネットワーク12上に少なくとも1つ備えても良い。
画像形成システム10は、機器利用者によって利用されるコンピューターとしての機器利用者用コンピューター50をネットワーク12上に備えている。機器利用者用コンピューター50は、例えば、タブレットなどのモバイル機器や、PCである。画像形成システム10は、機器利用者用コンピューター50以外にも、機器利用者用コンピューターをネットワーク12上に少なくとも1つ備えても良い。
画像形成システム10は、ネットワーク12以外にも、ネットワーク12と同様に画像形成装置、機器管理者用コンピューターおよび機器利用者用コンピューターが備えられたネットワークを少なくとも1つ備えても良い。
図2は、機器管理システム20のブロック図である。
図2に示すように、機器管理システム20は、機器管理システム本体21と、機器管理システム20の管理対象の画像形成装置において発生したイベントに対するイベント対応操作の手順(以下「イベント対応操作手順」という。)を機器利用者に提示するための操作手順提示サブシステム22と、機器管理者の各種の情報を示すユーザー情報を機器管理者毎に格納するユーザー情報データベース23と、管理対象の画像形成装置の各種の情報を示す機器情報を画像形成装置毎に格納する機器情報データベース24と、管理対象の画像形成装置においてイベントが発生した場合の通知(以下「イベント通知」という。)を実行するための条件(以下「通知条件」という。)の設定に関する情報(以下「通知設定情報」という。)を通知条件毎に格納する通知設定データベース25と、イベント通知の履歴(以下「通知履歴」という。)をイベント通知毎に格納する通知履歴データベース26と、イベント対応操作手順を示す操作手順データを、画像形成装置のモデルおよびイベントの組み合わせ毎に格納する操作手順データベース27とを備えている。
機器管理システム本体21は、ユーザー情報データベース23におけるユーザー情報に対応する機器管理者によってログインされることができる。すなわち、機器管理システム本体21は、機器管理者にアカウントを付与しているが、機器利用者にはアカウントを付与していない。
機器管理システム本体21は、管理対象の画像形成装置から情報を取得するタイミングを画像形成装置毎に示す情報取得タイミング情報21aを備えている。情報取得タイミング情報21aに示されるタイミングとしては、例えば1分毎など、任意のタイミングが設定されることが可能である。情報取得タイミング情報21aに示されるタイミングは、このタイミングの対象の画像形成装置を管理する機器管理者が機器管理システム本体21にログインしている場合に、この機器管理者からの指示に応じて変更されることが可能である。
機器管理システム本体21は、機器利用者が画像形成装置を操作して対応可能なイベント(以下「現場対応可能イベント」という。)の各種の情報を示す現場対応可能イベント情報21bを備えている。
図3は、現場対応可能イベント情報21bの一例を示す図である。
図3に示すように、現場対応可能イベント情報21bは、現場対応可能イベントと、現場対応可能イベントの発生の通知先となる機器利用者を再度特定するためのタイムアウト時間とを現場対応可能イベント毎に含んでいる。例えば、現場対応可能イベントとしては、画像形成装置においてトナーがなくなってはないが特定の量以下になったというイベントであるトナーローと、画像形成装置においてトナーがなくなったというイベントであるトナーエンプティーと、画像形成装置において記録媒体が詰まったというイベントであるジャムとが存在する。現場対応可能イベント情報21bに示されるタイムアウト時間は、トナーローに関しては例えば3日であり、トナーエンプティーに関しては例えば1時間であり、ジャムに関しては例えば30分である。なお、トナーローおよびトナーエンプティーに対するイベント対応操作は、例えば、トナーのカートリッジの交換であり、ジャムに対するイベント対応操作は、画像形成装置において詰まった記録媒体の除去である。
図4は、ユーザー情報データベース23の一例を示す図である。
図4に示すように、ユーザー情報データベース23におけるユーザー情報は、例えば、機器管理者の名前としてのユーザー名と、機器管理者の宛先のアドレスとしての連絡先アドレスとを含んでいる。
図5は、機器情報データベース24の一例を示す図である。
図5に示すように、機器情報データベース24における機器情報は、例えば、画像形成装置の識別情報としてのシリアルナンバーと、画像形成装置のモデルと、画像形成装置の状態を示すステータスと、画像形成装置において発生したイベントに関する情報としてのイベント情報とを含んでいる。イベント情報は、例えば、画像形成装置において発生したイベントと、このイベントの開始の時期と、このイベントの終了の時期とを含んでいる。
図6は、通知設定データベース25の一例を示す図である。
図6に示すように、通知設定データベース25における通知設定情報は、通知条件と、通知条件を設定した機器管理者の情報とを含んでいる。通知条件は、イベント通知を実行するための対象のイベント(以下「通知対象イベント」という。)と、通知対象イベントの発生の監視の対象の画像形成装置(以下「監視対象機器」という。)と、イベント通知の通知先となる機器管理者(以下「通知先機器管理者」という。)と、機器利用者へのイベントの発生の通知の要否を示す機器利用者通知要否情報とを含んでいる。通知条件に設定可能な通知対象イベントとしては、例えば、トナーロー、トナーエンプティーおよびジャムが存在する。通知条件における監視対象機器の設定方法としては、例えば、個別の画像形成装置を設定する方法と、設計部門、知的財産部門など、顧客における特定の部門用の画像形成装置を設定する方法と、顧客における全ての画像形成装置を設定する方法とが存在する。
図7は、通知履歴データベース26の一例を示す図である。
図7に示すように、通知履歴データベース26における通知履歴は、例えば、イベント通知の日時と、このイベント通知の対象のイベントと、このイベントが発生した画像形成装置と、このイベント通知の通知先となった機器管理者と、このイベント通知の対象のイベントに対して機器利用者に通知されたか否かを示す機器利用者通知有無情報と、このイベントに対する対応の状態(以下「イベント対応状態」という。)とを含んでいる。イベント対応状態としては、例えば、イベント通知が実行されたことを示す通知済み状態と、イベント通知の対象のイベントに対する対応が実行されたことを示す対応済み状態とが存在する。
図8は、操作手順データベース27の一例を示す図である。
図8に示すように、操作手順データベース27における操作手順データは、イベント対応操作の内容を説明するための表示内容を、イベント対応操作手順のステップ毎に含んでいる。なお、図8において、表示内容は、具体的な内容が省略して描かれている。
図9は、MFPである場合の画像形成装置30のブロック図である。
図9に示すように、画像形成装置30は、種々の操作が入力される例えばボタンなどの操作デバイスである操作部31と、種々の情報を表示する例えばLCD(Liquid Crystal Display)などの表示デバイスである表示部32と、用紙などの記録媒体に画像を印刷する印刷デバイスであるプリンター33と、原稿から画像を読み取る読取デバイスであるスキャナー34と、図示していない外部のファクシミリ装置と公衆電話回線などの通信回線経由でファックス通信を行うファックスデバイスであるファックス通信部35と、LAN、インターネットなどのネットワーク経由で、または、ネットワークを介さずに有線または無線によって直接に、外部の装置と通信を行う通信デバイスである通信部36と、各種の情報を記憶する例えば半導体メモリー、HDD(Hard Disk Drive)などの不揮発性の記憶デバイスである記憶部37と、画像形成装置30全体を制御する制御部38とを備えている。
記憶部37は、画像形成装置30に発生した各種のイベントに関連する動作を実行するためのイベント関連動作プログラム37aを記憶している。イベント関連動作プログラム37aは、例えば、画像形成装置30の製造段階で画像形成装置30にインストールされていても良いし、USBメモリーなどの外部の記憶媒体から画像形成装置30に追加でインストールされても良いし、ネットワーク上から画像形成装置30に追加でインストールされても良い。
記憶部37は、印刷ジョブの履歴を示す印刷ジョブ履歴情報37bと、機器利用者に関する情報を示す機器利用者情報37cとを記憶している。
制御部38は、例えば、CPU(Central Processing Unit)と、プログラムおよび各種のデータを記憶しているROM(Read Only Memory)と、制御部38のCPUの作業領域として用いられるメモリーとしてのRAM(Random Access Memory)とを備えている。制御部38のCPUは、記憶部33または制御部38のROMに記憶されているプログラムを実行する。
制御部38は、イベント関連動作プログラム37aを実行することによって、画像形成装置30の状態を通知する機器状態通知部38aと、イベントの発生の通知先となる機器利用者を特定する通知先特定部38bと、イベントの発生の通知先となる機器利用者にイベントの発生を通知する機器利用者通知部38cとを実現する。
図10は、印刷ジョブ履歴情報37bの一例を示す図である。
図10に示すように、印刷ジョブ履歴情報37bは、印刷ジョブの基本的な情報を示す印刷ジョブ情報と、印刷ジョブのステータスとを印刷ジョブ毎に含んでいる。印刷ジョブ情報は、印刷ジョブを画像形成装置30に登録した機器利用者の識別情報と、印刷ジョブが画像形成装置30に登録された日時と、印刷ジョブの内容とを含んでいる。印刷ジョブ履歴情報37bに示される、印刷ジョブのステータスとしては、例えば、印刷ジョブの実行が終了していない状態を示す「保留中」と、印刷ジョブの実行が失敗して終了した状態を示す「エラー終了」と、印刷ジョブの実行が成功して終了した状態を示す「正常終了」とが存在する。なお、図10において、印刷ジョブの内容は、具体的な内容が省略して描かれている。
図11は、機器利用者情報37cの一例を示す図である。
図11に示すように、機器利用者情報37cは、例えば、機器利用者の識別情報と、機器利用者の電子メールアドレスなどの連絡先とを機器利用者毎に含んでいる。
次に、画像形成システム10の動作について説明する。
まず、機器管理システム本体21が画像形成装置から機器情報を取得する場合の画像形成システム10の動作について説明する。なお、以下においては、機器情報の取得先の画像形成装置が画像形成装置30である場合について説明する。
図12は、機器管理システム本体21が画像形成装置30から機器情報を取得する場合の画像形成システム10の動作のシーケンス図である。
図12に示すように、機器管理システム本体21は、情報取得タイミング情報21aに示されるタイミングになると、このタイミングの対象の画像形成装置30に機器情報を要求する(S101)。
画像形成装置30の機器状態通知部38aは、機器管理システム本体21から機器情報がS101において要求されると、画像形成装置30の機器情報を機器管理システム本体21に送信する(S102)。ここで、S102において送信される機器情報は、画像形成装置30のシリアルナンバーと、画像形成装置30のステータスおよびイベント情報のいずれか1つとを少なくとも含んでも良い。
機器管理システム本体21は、画像形成装置30からS102において送信された機器情報を受信すると、受信した機器情報を機器情報データベース24に書き込んで(S103)、図12に示す動作を終了する。
次に、画像形成装置にイベントが発生した場合の機器管理システム本体21の動作について説明する。なお、以下においては、イベントが発生した画像形成装置が画像形成装置30である場合について説明する。
図13は、画像形成装置30にイベントが発生した場合の機器管理システム本体21の動作のフローチャートである。
機器管理システム本体21は、イベントが発生したことを示すイベント情報が、画像形成装置30から取得した機器情報に含まれている場合、画像形成装置30から取得した機器情報に含まれているイベント情報毎に図13に示す動作を実行する。以下、図13に示す動作の説明において、図13に示す動作の対象のイベント情報を対象イベント情報といい、対象イベント情報を含む機器情報を対象機器情報という。
図13に示すように、機器管理システム本体21は、画像形成装置30が監視対象機器であるか否かを判断する(S121)。ここで、機器管理システム本体21は、画像形成装置30を監視対象機器として含む通知条件を含む通知設定情報が通知設定データベース25に格納されている場合、画像形成装置30が監視対象機器であると判断する。一方、機器管理システム本体21は、画像形成装置30を監視対象機器として含む通知条件を含む通知設定情報が通知設定データベース25に格納されていない場合、画像形成装置30が監視対象機器ではないと判断する。
機器管理システム本体21は、画像形成装置30が監視対象機器であるとS121において判断すると、対象イベント情報に通知対象イベントの発生が示されているか否かを判断する(S122)。ここで、機器管理システム本体21は、対象イベント情報に発生が示されているイベントが、画像形成装置30を監視対象機器として含む通知条件の通知対象イベントに含まれている場合、対象イベント情報に通知対象イベントの発生が示されていると判断する。一方、機器管理システム本体21は、対象イベント情報に発生が示されているイベントが、画像形成装置30を監視対象機器として含む通知条件の通知対象イベントに含まれていない場合、対象イベント情報に通知対象イベントの発生が示されていないと判断する。
機器管理システム本体21は、対象イベント情報に通知対象イベントの発生が示されているとS122において判断すると、対象イベント情報に発生が示されている通知対象イベント(以下「対象通知対象イベント」という。)が現場対応可能イベントであるか否かを現場対応可能イベント情報21bに基づいて判断する(S123)。
機器管理システム本体21は、対象通知対象イベントが現場対応可能イベントであるとS123において判断すると、機器利用者へのイベントの発生の通知が必要であるか否かを判断する(S124)。ここで、機器管理システム本体21は、画像形成装置30と、対象通知対象イベントとがそれぞれ監視対象機器および通知対象イベントとして含まれる通知条件(以下「対象通知条件」という。)の機器利用者通知要否情報に「必要」と示されている場合に、機器利用者へのイベントの発生の通知が必要であると判断する。一方、機器管理システム本体21は、対象通知条件の機器利用者通知要否情報に「不要」と示されている場合に、機器利用者へのイベントの発生の通知が必要ではないと判断する。
機器管理システム本体21は、機器利用者へのイベントの発生の通知が必要であるとS124において判断すると、対象通知条件に応じたイベント通知を特定するための暗号キーを生成する(S125)。ここで、暗号キーは、例えば、対象通知条件を含む通知設定情報と、対象通知条件に応じたイベント通知の予定の時間とに基づいて生成される。
機器管理システム本体21は、対象通知対象イベントが現場対応可能イベントではないとS123において判断するか、機器利用者へのイベントの発生の通知が必要ではないとS124において判断するか、S125の処理が終了すると、ユーザー情報データベース23におけるユーザー情報において対象通知条件の通知先機器管理者に対応付けられている連絡先アドレスに対して、対象通知条件に応じたイベント通知を実行する(S126)。S126において実行されるイベント通知の内容は、画像形成装置30のシリアルナンバーと、対象イベント情報とを含んでいる。
機器管理システム本体21は、S126の処理の後、対象通知対象イベントのイベント対応状態が通知済み状態であることを、通知履歴データベース26における通知履歴に記録する(S127)。ここで、機器管理システム本体21は、対象通知対象イベントについて、イベント通知の日時と、このイベントが発生した画像形成装置と、このイベント通知の通知先となった機器管理者とを記録する。また、機器管理システム本体21は、対象通知対象イベントに対して機器利用者に通知されていないことを機器利用者通知有無情報に示す。
機器管理システム本体21は、S127の処理の後、S125において暗号キーを生成したか否かを判断する(S128)。
機器管理システム本体21は、暗号キーを生成したとS128において判断すると、対象通知対象イベントに対するイベント対応操作手順を機器利用者に提示するための、操作手順提示サブシステム22上のリンク先へのリンクを生成する(S129)。ここで、機器管理システム本体21は、S125において生成した暗号キーと、機器情報データベース24における機器情報に示される画像形成装置30のモデルと、対象通知対象イベントとに基づいたリンクをS129において生成する。
機器管理システム本体21は、S129の処理の後、対象通知対象イベントに対するイベント対応操作手順の提示の指示(以下「手順提示指示」という。)を操作手順提示サブシステム22に送信する(S130)。S130における手順提示指示には、S129において生成したリンクと、画像形成装置30のシリアルナンバーおよびモデルと、対象通知対象イベントとが含まれている。
機器管理システム本体21は、S130の処理の後、機器利用者へのイベントの発生の通知の指示(以下「機器利用者通知指示」という。)を画像形成装置30に送信する(S131)。機器管理システム本体21は、S131における機器利用者通知指示に、S129において生成したリンクと、画像形成装置30のシリアルナンバーと、対象通知対象イベントと、このイベントに現場対応可能イベント情報21bにおいて対応付けられているタイムアウト時間とを含める。
機器管理システム本体21は、S131の処理の後、対象通知対象イベントに対して機器利用者に通知されたことを、通知履歴データベース26における通知履歴の機器利用者通知有無情報に記録する(S132)。
機器管理システム本体21は、画像形成装置30が監視対象機器ではないとS121において判断するか、対象イベント情報に通知対象イベントの発生が示されていないとS122において判断するか、暗号キーを生成していないとS128において判断するか、S132の処理を終了すると、図13に示す動作を終了する。
次に、機器管理システム本体21から機器利用者通知指示を受信した場合の画像形成装置の動作について説明する。なお、以下においては、機器管理システム本体21から機器利用者通知指示を受信した画像形成装置が画像形成装置30である場合について説明する。
図14は、機器管理システム本体21から機器利用者通知指示を受信した場合の画像形成装置30の動作のフローチャートである。
画像形成装置30の制御部38は、機器管理システム本体21から機器利用者通知指示を受信すると、図14に示す動作を実行する。
図14に示すように、画像形成装置30の通知先特定部38bは、イベントの発生の通知先として除外する機器利用者の識別情報を格納するための除外機器利用者リストを初期化する(S141)。したがって、除外機器利用者リストは、機器利用者の識別情報が1つも格納されていない状態になる。
次いで、通知先特定部38bは、除外機器利用者リストに識別情報が示されている機器利用者の印刷ジョブを除いて、ステータスが「保留中」である印刷ジョブが存在するか否かを印刷ジョブ履歴情報37bに基づいて判断する(S142)。
通知先特定部38bは、ステータスが「保留中」である印刷ジョブが存在するとS142において判断すると、対象のステータスとして「保留中」を設定する(S143)。
通知先特定部38bは、ステータスが「保留中」である印刷ジョブが存在しないとS142において判断すると、除外機器利用者リストに識別情報が示されている機器利用者の印刷ジョブを除いて、ステータスが「エラー終了」である印刷ジョブが存在するか否かを印刷ジョブ履歴情報37bに基づいて判断する(S144)。
通知先特定部38bは、ステータスが「エラー終了」である印刷ジョブが存在するとS144において判断すると、対象のステータスとして「エラー終了」を設定する(S145)。
通知先特定部38bは、ステータスが「エラー終了」である印刷ジョブが存在しないとS144において判断すると、除外機器利用者リストに識別情報が示されている機器利用者の印刷ジョブを除いて、ステータスが「正常終了」である印刷ジョブが存在するか否かを印刷ジョブ履歴情報37bに基づいて判断する(S146)。
通知先特定部38bは、ステータスが「正常終了」である印刷ジョブが存在するとS146において判断すると、対象のステータスとして「正常終了」を設定する(S147)。
通知先特定部38bは、ステータスが「正常終了」である印刷ジョブが存在しないとS146において判断すると、図14に示す動作を終了する。
通知先特定部38bは、S143、S145またはS147の処理の後、現在の対象のステータスである印刷ジョブの中で、除外機器利用者リストに識別情報が示されている機器利用者の印刷ジョブを除いて、画像形成装置30に登録された日時が一番最近である印刷ジョブを印刷ジョブ履歴情報37bに基づいて特定する(S148)。
次いで、通知先特定部38bは、S148において特定した印刷ジョブを画像形成装置30に登録した機器利用者の識別情報を印刷ジョブ履歴情報37bに基づいて特定する(S149)。
次いで、通知先特定部38bは、S149において特定した識別情報が付された機器利用者の連絡先を機器利用者情報37cに基づいて特定する(S150)。
次いで、画像形成装置30の機器利用者通知部38cは、イベント対応操作の依頼の通知(以下「イベント対応操作依頼通知」という。)をS150において特定した連絡先に送信する(S151)。S150において特定した連絡先が電子メールアドレスである場合、機器利用者通知部38cは、イベント対応操作依頼通知を電子メールで送信する。機器利用者通知部38cは、機器管理システム本体21から受信した機器利用者通知指示に含まれていた、リンクと、画像形成装置30のシリアルナンバーと、イベントとを、S151におけるイベント対応操作依頼通知に含める。したがって、画像形成装置30からのイベント対応操作依頼通知を例えば機器利用者用コンピューター50を介して受信した機器利用者は、このイベント対応操作依頼通知において特定されている画像形成装置30に対して、このイベント対応操作依頼通知において特定されているイベントを解消するためのイベント対応操作を実行することができる。機器利用者は、イベント対応操作を実行する場合に、イベント対応操作依頼通知に含まれているリンクに例えば機器利用者用コンピューター50のブラウザーを介してアクセスすることによって、リンク先の情報を参照することができる。
通知先特定部38bは、S151の処理の後、S151において送信したイベント対応操作依頼通知の対象のイベントが画像形成装置30において終了したか否かを判断する(S152)。
通知先特定部38bは、イベント対応操作依頼通知の対象のイベントが画像形成装置30において終了していないとS152において判断すると、直近のS151の処理の実行後の経過時間が、機器管理システム本体21から受信した機器利用者通知指示に含まれていたタイムアウト時間を超えたか否かを判断する(S153)。
通知先特定部38bは、直近のS151の処理の実行後の経過時間がタイムアウト時間を超えていないとS153において判断すると、S152の処理を実行する。
通知先特定部38bは、直近のS151の処理の実行後の経過時間がタイムアウト時間を超えたとS153において判断すると、直近のS149において特定した機器利用者、すなわち、現在の対象の機器利用者の識別情報を除外機器利用者リストに追加して(S154)、S142の処理を実行する。
通知先特定部38bは、対象のイベントが画像形成装置30において終了したとS152において判断すると、図14に示す動作を終了する。
なお、図14に示す動作の少なくとも一部を画像形成装置30に実行させるためのプログラムは、画像形成装置30のアプリケーションでも良い。図14に示す動作の少なくとも一部を画像形成装置30に実行させるためのプログラムが画像形成装置30のアプリケーションである場合、画像形成装置30は、このアプリケーションを機器管理システム本体21からダウンロードしても良い。
次に、手順提示指示が機器管理システム本体21から操作手順提示サブシステム22に送信された場合の画像形成システム10の動作について説明する。なお、以下においては、手順提示指示に含まれているシリアルナンバーが付されている画像形成装置が画像形成装置30である場合について説明する。
図15は、手順提示指示が機器管理システム本体21から操作手順提示サブシステム22に送信された場合の画像形成システム10の動作のシーケンス図である。
操作手順提示サブシステム22は、機器管理システム本体21から送信された手順提示指示を受信すると、図15に示すように、この手順提示指示に含まれているリンクのリンク先を生成する(S161)。
次いで、操作手順提示サブシステム22は、機器管理システム本体21から受信した手順提示指示に含まれているモデルおよびイベントの組み合わせに操作手順データベース27において対応付けられている操作手順データ(以下、図15に示す動作において「対象操作手順データ」という。)における最初のステップの表示内容を、S161において生成したリンク先に示す(S162)。したがって、上述したように例えば機器利用者用コンピューター50のブラウザーを介してリンク先の情報を参照している機器利用者は、イベント対応操作のうち、最初のステップの操作を認識し、認識した操作を実行することができる。
機器管理システム本体21から受信した手順提示指示に含まれているシリアルナンバーが付されている画像形成装置30の機器状態通知部38aは、発生している現場対応可能イベントに関するイベント対応操作に関する、画像形成装置30の状態が変化すると、画像形成装置30の状態を機器管理システム本体21に通知する(S163)。
機器管理システム本体21は、画像形成装置30の状態が画像形成装置30から通知された場合に、画像形成装置30の状態が現場対応可能イベントの終了ではないとき、画像形成装置30の状態に対応するステップの表示内容への更新の指示(以下「表示内容更新指示」という。)を操作手順提示サブシステム22に送信する(S164)。
操作手順提示サブシステム22は、S164における表示内容更新指示を受信すると、受信した表示内容更新指示において示されているステップ、すなわち、画像形成装置30の現在の状態に応じたステップに対して対象操作手順データにおいて対応付けられている表示内容を、S161において生成したリンク先に示す(S165)。したがって、上述したように例えば機器利用者用コンピューター50のブラウザーを介してリンク先の情報を参照している機器利用者は、イベント対応操作のうち、画像形成装置30の現在の状態に応じたステップの操作を認識し、認識した操作を実行することができる。
機器管理システム本体21は、画像形成装置30の状態が画像形成装置30から通知された場合に、画像形成装置30の状態が現場対応可能イベントの終了であるとき、このイベントのイベント対応状態が対応済み状態であることを、通知履歴データベース26における通知履歴に記録する(S166)。
次いで、機器管理システム本体21は、現場対応可能イベントの終了の表示の指示(以下「イベント終了表示指示」という。)を操作手順提示サブシステム22に送信する(S167)。
操作手順提示サブシステム22は、S167におけるイベント終了表示指示を受信すると、現場対応可能イベントの終了の表示を、S161において生成したリンク先に示す(S168)。したがって、上述したように例えば機器利用者用コンピューター50のブラウザーを介してリンク先の情報を参照している機器利用者は、現場対応可能イベントの終了を認識することができる。
機器管理システム本体21は、S167の処理の後、S125において生成した暗号キーを破棄する(S169)。
次いで、機器管理システム本体21は、イベント対応操作手順の提示の終了の指示(以下「手順提示終了指示」という。)を操作手順提示サブシステム22に送信する(S170)。
操作手順提示サブシステム22は、S170における手順提示終了指示を受信すると、S161において生成したリンク先を削除する(S171)。
なお、S163〜S171の処理は、画像形成装置30の状態が変化する度に繰り返し実行される。そして、画像形成装置30の状態が現場対応可能イベントの終了になった場合に、S163〜S171の処理は、S171の処理の実行の後、繰り返しの処理を終了する。
図15は、手順提示指示が機器管理システム本体21から操作手順提示サブシステム22に送信された場合の画像形成システム10の動作のシーケンス図であるが、手順提示指示が機器管理システム本体21から操作手順提示サブシステム22に送信されていない場合にも、S163の処理と同様な処理と、S166の処理と同様な処理とは、実行される。
以上に説明したように、画像形成システム10は、画像形成装置30に特定のイベントが発生した場合に(S122でYES)、機器利用者へのイベントの発生の通知の指示としての機器利用者通知指示を機器管理システム20が画像形成装置30に送信し(S131)、画像形成装置30が機器利用者通知指示を受信した場合に、印刷ジョブ履歴情報に含まれる、印刷ジョブを画像形成装置30に登録した機器利用者の識別情報に基づいて、イベントの発生の通知先となる機器利用者を画像形成装置30が特定し(S142〜S149)、特定した通知先にイベントの発生を画像形成装置30が通知する(S151)ので、画像形成装置30に特定のイベントが発生した場合に、機器管理システム20に登録されていない機器利用者に通知を実行することができる。
画像形成システム10は、機器利用者が機器管理システム20に登録される必要がないので、機器管理システム20への機器利用者の登録の作業を行うことなく、イベントを解消するための操作が機器利用者によって画像形成装置30に対して実行される可能性を向上することができる。
機器利用者は、機器利用者自身が画像形成装置30に登録した印刷ジョブの実行が終了していない場合に、機器利用者自身が画像形成装置30に登録した印刷ジョブの実行が終了した場合と比較して、現在の時点以降のいずれかの時点において、画像形成装置30の近傍に存在する可能性が高い。画像形成システム10は、実行が終了していない印刷ジョブを画像形成装置30に登録した機器利用者を、実行が終了した印刷ジョブを画像形成装置30に登録した機器利用者より優先して、通知先として特定する(S142〜S149)ので、イベントを解消するための操作が機器利用者によって画像形成装置30に対して実行される可能性を向上することができる。
機器利用者は、機器利用者自身が画像形成装置30に登録した印刷ジョブの実行が失敗して終了した場合に、機器利用者自身が画像形成装置30に登録した印刷ジョブの実行が成功して終了した場合と比較して、画像形成装置30に発生した特定のイベントを解消するための操作を画像形成装置30に対して実行する可能性が高い。画像形成システム10は、実行が失敗して終了した印刷ジョブを画像形成装置30に登録した機器利用者を、実行が成功して終了した印刷ジョブを画像形成装置30に登録した機器利用者より優先して、通知先として特定する(S144〜S149)ので、イベントを解消するための操作が機器利用者によって画像形成装置30に対して実行される可能性を向上することができる。
画像形成システム10は、機器利用者への通知の実行後の経過時間がタイムアウト時間を超えた場合に(S153でYES)、既に通知先として特定した機器利用者を除外して(S154)、通知先を再度特定する(S142〜S149)ので、通知を受けた機器利用者が、画像形成装置30に発生した特定のイベントを解消するための操作を、何らかの理由によって実行することができない場合に、イベントを解消するための操作が他の機器利用者によって画像形成装置30に対して実行される可能性を向上することができる。
イベントを解消するための操作が画像形成装置30に対して実行されるべき緊急性は、イベントの種類毎に様々である。画像形成システム10は、タイムアウト時間がイベントの種類毎に設定される(図3参照。)ので、イベントを解消するための操作が適切なタイミングで画像形成装置30に対して実行される可能性を向上することができる。
画像形成システム10は、画像形成装置30にイベントが発生した場合に、このイベントを解消するための操作の手順を提示するためのリンク先を機器管理システム20が機器管理システム20上に生成し(S130およびS161)、このイベントが画像形成装置30において解消した場合に、このリンク先を機器管理システム20が削除する(S171)ので、機器管理システム20に登録されていない機器利用者がリンクによって機器管理システム20にアクセスすることが可能な期間を限定することができ、その結果、機器管理システム20のセキュリティー性能の低下を抑えることができる。
画像形成システム10は、イベントを解消するための操作の手順を提示するための操作手順提示サブシステム22上にリンク先が生成される(S161)ので、機器管理システム20に登録されていない機器利用者が機器管理システム20の本体である機器管理システム本体21にアクセスすることを防止することができ、その結果、機器管理システム20のセキュリティー性能の低下を抑えることができる。
画像形成システム10は、暗号化された情報である暗号キーに基づいてリンクが生成される(S129)ので、画像形成装置30からリンクが通知されていない機器利用者が自らリンクを生成するなどして機器管理システム20にアクセスすることができる可能性を低減することができ、その結果、機器管理システム20のセキュリティー性能の低下を抑えることができる。
画像形成システム10は、画像形成装置30の状態が変化した場合に、リンク先における表示内容を、画像形成装置30の状態に対応するステップの表示内容に更新する(S165)ので、イベントを解消するための操作の手順の表示内容を、画像形成装置30の状態に応じて自動的に更新することができ、その結果、イベントを解消するための操作を実行する機器利用者による、操作の手順の検索の負担を軽減することができる。
画像形成システム10は、画像形成装置30に発生したイベントを解消するための操作の手順を機器利用者用コンピューター50を介して機器利用者に確認させることができるので、画像形成装置30に発生したイベントを解消するための操作の手順を表示するために適した大きさの表示部32を画像形成装置30が備えていなかったとしても、画像形成装置30に発生したイベントを解消するための操作の手順を、例えば画像を利用した表示内容で、機器利用者に確認させることができる。
画像形成システム10は、本実施の形態において、現場対応可能イベント情報21bにおける現場対応可能イベントが全ての顧客に対して同一である。しかしながら、画像形成システム10は、現場対応可能イベント情報21bにおける現場対応可能イベントが顧客毎に設定可能でも良い。同様に、画像形成システム10は、現場対応可能イベント情報21bにおける現場対応可能イベントが画像形成装置毎に設定可能でも良い。
画像形成システム10は、本実施の形態において、通知設定データベース25における通知先機器管理者が通知対象イベントおよび監視対象機器の組み合わせ毎に設定される。しかしながら、画像形成システム10は、同一の顧客であれば、通知設定データベース25における通知先機器管理者が、通知対象イベントおよび監視対象機器の全ての組み合わせに対して同一でも良いし、通知対象イベントおよび監視対象機器の一方に依存することなく、通知対象イベントおよび監視対象機器の他方毎に設定されても良い。
画像形成システム10は、本実施の形態において、通知設定データベース25における機器利用者通知要否情報が通知対象イベントおよび監視対象機器の組み合わせ毎に設定される。しかしながら、画像形成システム10は、同一の顧客であれば、通知設定データベース25における機器利用者通知要否情報が、通知対象イベントおよび監視対象機器の全ての組み合わせに対して同一でも良いし、通知対象イベントおよび監視対象機器の一方に依存することなく、通知対象イベントおよび監視対象機器の他方毎に設定されても良い。
画像形成装置30は、本実施の形態において、情報取得タイミング情報21aで示されるタイミングで機器管理システム本体21から機器情報を要求され(S101)、この要求に応じて機器情報を機器管理システム本体21に送信する(S102)。しかしながら、画像形成装置30は、イベントが発生する度に、機器情報を機器管理システム本体21に自主的に送信しても良い。
機器管理システム本体21は、本実施の形態において、機器利用者通知指示を画像形成装置30に送信した際に(S131)、機器利用者通知有無情報を更新する(S132)。しかしながら、画像形成装置30が機器利用者に通知を実行した際に、画像形成装置30が機器利用者に通知したことを画像形成装置30から機器管理システム本体21に通知するようにする場合には、機器管理システム本体21は、画像形成装置30が機器利用者に通知したことを画像形成装置30から通知されたときに、機器利用者通知有無情報を更新しても良い。
10 画像形成システム
20 機器管理システム
22 操作手順提示サブシステム
30 画像形成装置
37b 印刷ジョブ履歴情報
38b 通知先特定部
38c 機器利用者通知部
20 機器管理システム
22 操作手順提示サブシステム
30 画像形成装置
37b 印刷ジョブ履歴情報
38b 通知先特定部
38c 機器利用者通知部
Claims (9)
- 画像形成装置と、
前記画像形成装置を管理する機器管理システムと
を備え、
前記機器管理システムは、前記画像形成装置に特定のイベントが発生した場合に、前記画像形成装置を利用する機器利用者への前記イベントの発生の通知の指示としての機器利用者通知指示を前記画像形成装置に送信し、
前記画像形成装置は、
前記機器利用者通知指示を受信した場合に、前記イベントの発生の通知先となる前記機器利用者を特定する通知先特定部と、
前記通知先特定部によって特定された前記通知先に前記イベントの発生を通知する機器利用者通知部と
を備え、
前記画像形成装置における印刷ジョブの履歴を示す印刷ジョブ履歴情報は、前記印刷ジョブを前記画像形成装置に登録した前記機器利用者の識別情報を含み、
前記通知先特定部は、前記印刷ジョブ履歴情報に基づいて前記通知先を特定することを特徴とする画像形成システム。 - 前記印刷ジョブ履歴情報は、前記印刷ジョブのステータスを含み、
前記ステータスとしては、前記印刷ジョブの実行が終了していない状態と、前記印刷ジョブの実行が終了した状態とが少なくとも存在し、
前記通知先特定部は、実行が終了していない前記印刷ジョブを前記画像形成装置に登録した前記機器利用者を、実行が終了した前記印刷ジョブを前記画像形成装置に登録した前記機器利用者より優先して、前記通知先として特定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。 - 前記印刷ジョブの実行が終了した状態としては、前記印刷ジョブの実行が失敗して終了した状態と、前記印刷ジョブの実行が成功して終了した状態とが少なくとも存在し、
前記通知先特定部は、実行が失敗して終了した前記印刷ジョブを前記画像形成装置に登録した前記機器利用者を、実行が成功して終了した前記印刷ジョブを前記画像形成装置に登録した前記機器利用者より優先して、前記通知先として特定することを特徴とする請求項2に記載の画像形成システム。 - 前記通知先特定部は、前記機器利用者通知部による通知の実行後の経過時間が、前記通知先を再度特定するためのタイムアウト時間を超えた場合に、既に前記通知先として特定した前記機器利用者を除外して、前記通知先を再度特定することを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の画像形成システム。
- 前記タイムアウト時間は、前記イベントの種類毎に設定されることを特徴とする請求項4に記載の画像形成システム。
- 前記機器管理システムは、前記画像形成装置に前記イベントが発生した場合に、前記イベントを解消するための操作の手順を提示するためのリンク先を前記機器管理システム上に生成し、
前記機器利用者通知指示は、前記リンク先へのリンクを含み、
前記機器利用者通知部は、前記通知先に前記イベントの発生を通知する場合に前記リンクも通知し、
前記機器管理システムは、前記画像形成装置において前記イベントが解消した場合に、前記リンク先を削除することを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかに記載の画像形成システム。 - 前記機器管理システムは、前記イベントを解消するための操作の手順を提示するための操作手順提示サブシステムを備え、
前記リンク先は、前記操作手順提示サブシステム上に生成されることを特徴とする請求項6に記載の画像形成システム。 - 前記機器管理システムは、暗号化された情報に基づいて前記リンクを生成することを特徴とする請求項6または請求項7に記載の画像形成システム。
- 前記リンク先における表示内容は、前記イベントを解消するための操作の手順のステップ毎に存在し、
前記機器管理システムは、前記画像形成装置の状態が変化した場合に、前記リンク先における表示内容を、前記画像形成装置の状態に対応する前記ステップの表示内容に更新することを特徴とする請求項6から請求項8までのいずれかに記載の画像形成システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020009825A JP2021117646A (ja) | 2020-01-24 | 2020-01-24 | 画像形成システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020009825A JP2021117646A (ja) | 2020-01-24 | 2020-01-24 | 画像形成システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2021117646A true JP2021117646A (ja) | 2021-08-10 |
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ID=77174881
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2020009825A Pending JP2021117646A (ja) | 2020-01-24 | 2020-01-24 | 画像形成システム |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2021117646A (ja) |
-
2020
- 2020-01-24 JP JP2020009825A patent/JP2021117646A/ja active Pending
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