JP2021117173A - 警告システム、情報処理端末および警告プログラム - Google Patents

警告システム、情報処理端末および警告プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】利用可能時間内に目的地の施設に到着できる可能性を高める。【解決手段】警告システムは、目的地を取得する目的地取得部と、前記目的地に到着する到着予想時刻を取得する到着予想時刻取得部と、前記目的地における施設を利用できる利用可能時間を取得する利用可能時間取得部と、前記目的地までの距離に応じて決まる設定時間を前記到着予想時刻に加えた時刻が前記利用可能時間外である場合、前記施設を利用できない可能性があることを示す警告を出力部に出力させる警告出力部と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、警告システム、情報処理端末および警告プログラムに関する。
従来、自動車等の移動手段によって目的地に向けて走行する際に、到着する時刻が営業時間外の施設を目的地にしないようユーザーに情報を提供する走行位置表示装置が知られている。特許文献1には、目的地への到着予想時刻が目的地における施設の営業時間内であるか否かを判定し、到着予想時刻が営業時間外である場合には、当該施設に営業時間内に到着できないことをユーザーに知らせる走行位置表示装置について記載されている。
特開平9−133543号公報
一般的に、目的地に到着する実際の到着時刻は、目的地までの距離が長くなると交通状況の影響を受ける時間が長くなるため、当初の到着予想時刻から実際の到着時刻が遅れる蓋然性が高くなる。しかし、特許文献1の走行位置表示装置では、距離が長くなると実際の到着時刻が遅れる傾向にあることを加味して判定を行っていない。このため、特許文献1の走行位置表示装置では、営業時間内に目的地の施設に到着できないことがユーザーに知らされなかったにも関わらず、交通状況によっては、利用可能時間内に当該施設に到着できない場合があった。
本発明は、前記課題にかんがみてなされたもので、利用可能時間内に目的地の施設に到着できる可能性を高める技術を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の警告システムは、目的地を取得する目的地取得部と、前記目的地に到着する到着予想時刻を取得する到着予想時刻取得部と、前記目的地における施設を利用できる利用可能時間を取得する利用可能時間取得部と、前記目的地までの距離に応じて決まる設定時間を前記到着予想時刻に加えた時刻が前記利用可能時間外である場合、前記施設を利用できない可能性があることを示す警告を出力部に出力させる警告出力部と、を備える。
また、上記の目的を達成するため、本発明の情報処理端末は、目的地を取得する目的地取得部と、前記目的地に到着する到着予想時刻を取得する到着予想時刻取得部と、通信部を制御し、前記目的地および前記到着予想時刻を示す情報をサーバに送信させるとともに、前記目的地までの距離に応じて決まる設定時間を前記到着予想時刻に加えた時刻が前記目的地における施設を利用できる利用可能時間から外れているか否かの判定結果を前記サーバから受信させる通信制御部と、前記時刻が前記利用可能時間から外れていることを前記判定結果が示す場合、前記施設を利用できない可能性があることを示す警告を出力部に出力させる警告出力部と、を備える。
また、上記の目的を達成するため、本発明の情報処理端末は、目的地となる施設の種類を取得する施設種類取得部と、通信部を制御し、取得された前記施設の種類を示す情報をサーバに送信させるとともに、前記サーバにおいて前記情報に基づいて検索された前記目的地となる前記施設および当該施設を利用できる利用可能時間を示す情報を前記サーバから受信させる通信制御部と、前記目的地に到着する到着予想時刻を取得する到着予想時刻取得部と、前記目的地までの距離に応じて決まる設定時間を前記到着予想時刻に加えた時刻が前記利用可能時間外である場合、前記施設を利用できない可能性があることを示す警告を出力部に出力させる警告出力部と、を備える。
また、上記の目的を達成するため、本発明の警告プログラムは、コンピュータを、目的地を取得する目的地取得部、前記目的地に到着する到着予想時刻を取得する到着予想時刻取得部、前記目的地における施設を利用できる利用可能時間を取得する利用可能時間取得部、前記目的地までの距離に応じて決まる設定時間を前記到着予想時刻に加えた時刻が前記利用可能時間外である場合、前記施設を利用できない可能性があることを示す警告を出力部に出力させる警告出力部、として機能させる。
以上説明した本発明の構成において、目的地までの距離に応じて決まる設定時間を到着予想時刻に加えた時刻を目的地における施設の利用可能時間と比較して、判定が行われる。ここで、到着予想時刻に設定時間を加えた当該時刻は、交通状況により当初の到着予想時刻より遅れた場合の到着時刻とみなされて、判定に用いられている。そして、当該時刻が利用可能時間外である場合に、施設を利用できない可能性があることを示す警告が出力される。このため、交通状況により当初の到着予想時刻より実際の到着時刻が遅れることを想定した判定の実行が可能になる。このような判定が実行されることにより、利用可能時間内に目的地の施設に到着できる可能性を高めることができる。
車両に搭載された警告システムの構成を示すブロック図である。 利用可能判定処理のフローである。 情報処理端末の構成を示すブロック図である。 情報処理端末の構成を示すブロック図である。
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)第1実施形態の警告システムの構成:
(2)第1実施形態の利用可能判定処理:
(3)第2実施形態の情報処理端末の構成:
(4)第3実施形態の情報処理端末の構成:
(5)他の実施形態:
(1)第1実施形態の警告システムの構成:
図1は、車両に搭載された警告システムの構成を示すブロック図である。本実施形態において警告システムは、ナビゲーションシステム10によって実現される。ナビゲーションシステム10は、CPU、RAM、ROM等を備える制御部20と、記録媒体30とを備えており、ROM等に記憶されたプログラムを制御部20で実行することができる。
記録媒体30には、地図情報30aが記録されている。地図情報30aは、車両が走行する道路区間の端点に対応するノードの位置等を示すノードデータ、ノード間の道路区間の形状を特定するための形状補間点の位置等を示す形状補間点データ、ノード同士の連結を示すリンクデータ、道路周辺に存在する施設を示す施設データ等を含んでいる。
地図情報30aに含まれるリンクデータには、各リンクが示す道路区間に対して、コストが対応付けられている。コストは、経路が探索される際に経路に含まれる道路区間として採用され難さを示す指標値であり、各道路区間を利用する移動手段によって各道路区間上を移動する際の旅行時間やリンク長に基づいてコストが設定されている。すなわち、コストは、旅行時間やリンク長が大きいほど大きい値となるよう設定されている。各道路区間上を移動する際の旅行時間は、ノード間の距離から求められる道路区間の距離を、当該道路区間を移動する車両の平均移動速度で除することによって求められる。また、地図情報51aのうち車両について規定された地図情報に含まれるリンクデータには、レーンデータが対応づけられている。レーンデータは、道路上に存在する車線を示す情報であり、道路上に存在する車線の数と道幅を示す情報が含まれている。ここでいう道幅は、1つの車線における道幅のことである。
記録媒体30には、地図情報30aに加えて、施設情報30bが記録されている。施設情報30bは、地図情報30aに含まれる施設データに示された施設の詳細を示す情報であり、各施設が存在する地点に名称、施設の種類、営業時間および利用可能時間等が対応づけられた情報である。本実施形態では、利用可能時間は、営業開始時刻から営業終了時刻の30分前の時刻までの時間帯として定義されている。他の実施形態では、利用可能時間は、営業開始時間から営業終了時間より特定の時間だけ前の時間までの時間帯として定義されていてもよいし、営業開始時間から営業終了時間までの時間帯として定義されていてもよい。ここでいう特定の時間とは、ユーザーが当該施設を利用する際に想定される時間の長さのことである。
ナビゲーションシステム10が搭載された車両は、GNSS受信部41と、車速センサ43と、ジャイロセンサ45と、ユーザI/F部47とを備えている。GNSS受信部41は、Global Navigation Satellite Systemの信号を受信する装置であり、航法衛星からの電波を受信し、図示しないインタフェースを介して車両の現在地を算出するための信号を出力する。制御部20は、この信号を取得して車両の現在地を取得する。車速センサ43は、車両が備える車輪の回転速度に対応した信号を出力する。制御部20は、図示しないインタフェースを介してこの信号を取得し、車速を取得する。ジャイロセンサ45は、車両の水平面内の旋回についての角加速度を検出し、車両の向きに対応した信号を出力する。制御部20は、この信号を取得して車両の進行方向を取得する。車速センサ43およびジャイロセンサ45等は、車両の走行軌跡を特定するために利用される。本実施形態においては、車両の出発地と走行軌跡とに基づいて現在地が特定され、当該出発地と走行軌跡とに基づいて特定された車両の現在地がGNSS受信部41の出力信号に基づいて補正される。
ユーザI/F部47は、利用者の指示を受け付けるとともに、利用者に各種の情報を提供するためのインタフェース部であり、図示しないタッチパネルディスプレイからなる表示部やスイッチ等の入力部、スピーカ等の音声出力部を備えている。ユーザI/F部47は、制御信号を制御部20から受信し、経路案内などの各種案内を行うための画像をタッチパネルディスプレイに表示する。
本実施形態において、制御部20は、ROM等に記録された図示しないナビゲーションプログラムを実行可能である。当該ナビゲーションプログラムは、ユーザI/F部47の表示部に車両の現在地が含まれる地図を表示して、利用者を目的地まで案内する機能を制御部20に実現させるプログラムである。制御部20は、ナビゲーションプログラムにより、目的地の設定や現在地から目的地までの経路の探索を実行し、当該経路に沿って車両を誘導する案内を実行することができる。すなわち、制御部20は、ナビゲーションプログラムにより、現在地から目的地までの経路案内を実行することが可能である。
本実施形態において、ナビゲーションプログラムは、走行過程で利用される警告プログラム21を備えている。警告プログラム21は、目的地取得部21aと、経路取得部21bと、到着予想時刻取得部21cと、利用可能時間取得部21dと、警告出力部21eとを備えている。目的地取得部21aは、目的地を取得する機能を制御部20に実行させるプログラムモジュールである。すなわち、目的地取得部21aとして機能する制御部20は、利用者がユーザI/F部47を操作して目的地となる施設が入力されると、地図情報30aを参照して利用者が入力した目的地となる施設を特定し、RAM等に記録する。
経路取得部21bは、目的地に到達する経路を取得する機能を制御部20に実現させるプログラムモジュールである。すなわち、経路取得部21bとして機能する制御部20は、GNSS受信部41、車速センサ43、ジャイロセンサ45の出力信号に基づいて車両の現在地を取得する。そして、制御部20は、地図情報30aを参照して、現在地から目的地まで走行するための経路を探索して取得する。本実施形態では、制御部20は、現在地から目的地までを接続する一連の道路区間から構成される経路候補のうちコストの総和が最小となる経路を取得する。
到着予想時刻取得部21cは、目的地に到着する到着予想時刻を取得する機能を制御部20に実現させるプログラムモジュールである。すなわち、到着予想時刻取得部21cとして機能する制御部20は、地図情報30aを参照して、経路取得部21bの処理によって取得された経路を構成する各道路区間の平均旅行時間を積算することによって経路全体の走行に要する予想走行時間を取得する。そして、制御部20は、出発時刻から予想走行時間経過後の時刻を到着予想時刻として取得する。このように、本実施形態では、到着予想時刻は、当該経路の距離に基づいて取得される。換言すれば、当該経路の距離が長いほど経路を走行するために要する時間が増えることから、当該経路の距離が長いほど遅い時刻が到着予想時刻として取得される。むろん、到着予想時刻の取得には、当該経路の距離に加えて、渋滞や道路工事などの交通状況、各道路区間の車線の数および道幅を示す道路情報も参照されてもよい。
利用可能時間取得部21dは、目的地における施設を利用できる利用可能時間を取得する機能を制御部20に実現させるプログラムモジュールである。すなわち、利用可能時間取得部21dとして機能する制御部20は、施設情報30bを参照して、目的地取得部21aの処理によって取得された目的地となる施設の利用可能時間を取得する。
警告出力部21eは、目的地までの距離に応じて決まる設定時間を到着予想時刻に加えた時刻が利用可能時間外である場合、施設を利用できない可能性があることを示す警告を出力部に出力させる機能を制御部20に実現させるプログラムモジュールである。本実施形態では、目的地までの距離が長いほど、設定時間は長く設定される。本実施形態では、目的地までの距離が50km以上である場合、設定時間は60分に設定され、目的地までの距離が10km以上である場合、設定時間は30分に設定され、目的地までの距離が10km未満である場合、設定時間は0分に設定される。本実施形態では、目的地までの距離には、経路取得部21bの処理によって取得された経路の長さが用いられる。警告出力部21eとして機能する制御部20は、目的地までの距離に基づいて設定時間の長さを設定し、到着予想時刻に当該設定時間を加えた時刻と、利用可能時間取得部21dの処理によって取得された利用可能時間と、を比較する。そして、当該時刻が利用可能時間外である場合には、施設を利用できない可能性があることを示す警告を出力部に出力させる。本実施形態において警告を出力する装置は、ユーザI/F部47である。すなわち、警告出力部21eとして機能する制御部20は、ユーザI/F部47に警告を出力させるため、警告の出力指示を示す制御信号をユーザI/F部47に対して送信する。そして、ユーザI/F部47は、当該制御信号に応じて表示部に警告を示す画像を出力する。画像の出力に際し、音声出力部から警告を示す音声が併せて出力されてもよい。
以上の構成によれば、目的地までの距離に応じて決まる設定時間を到着予想時刻に加えた時刻を目的地における施設の利用可能時間と比較して、判定が行われる。ここで、到着予想時刻に設定時間を加えた当該時刻は、交通状況により当初の到着予想時刻より遅れた場合の到着時刻とみなされて、判定に用いられている。そして、当該時刻が利用可能時間外である場合に、施設を利用できない可能性があることを示す警告が出力される。このため、交通状況により当初の到着予想時刻より実際の到着時刻が遅れることを想定した判定の実行が可能になる。このような判定が実行されることにより、利用可能時間内に目的地の施設に到着できる可能性を高める。
また、以上の構成によれば、到着予想時刻は、経路取得部21bによって取得された経路の距離に基づいて取得される。換言すれば、当該経路の距離が長いほど遅い時刻が到着予想時刻として取得されるとともに当該経路の距離が短いほど早い時刻が到着予想時刻として取得される。経路の距離が到着時刻に及ぼす影響は大きいことから、経路の距離経路の距離に基づいて到着予想時刻を取得することは、到着予想時刻の予想精度の向上につながる。
また、以上の構成によれば、目的地までの距離が長いほど、設定時間は長く設定される。目的地までの距離が長いほど交通状況により当初の到着予想時刻と比べて実際の到着時刻が遅くなる蓋然性は高くなる。このため、目的地までの距離が長いほど設定時間が長くなるよう設定することによって、設定時間の長さの設定に当該蓋然性を反映させることができる。
(2)利用可能判定処理:
次に、図2に示すフローチャートに基づいて、ナビゲーションシステム10が実行する利用可能判定処理を説明する。利用可能判定処理は、利用者が入力した目的地となる施設について、当該施設が利用できる時間帯に当該施設に到着できるか否かを判定(以降、利用可能判定と呼ぶ)し、否定判定がされた場合には、当該施設を利用できない可能性があることを示す警告を出力するための処理である。利用可能判定処理は、ナビゲーションプログラムを実行する指示が利用者からユーザI/F部47を介して入力されたのち、利用者が目的地となる施設を入力してから経路案内が開始される前に実行される。なお、ナビゲーションプログラムの実行指示があってから利用可能判定処理が実行される前に、制御部20は、目的地取得部21a、経路取得部21bおよび到着予想時刻取得部21cとして機能することによって、目的地となる施設の取得、現在地から目的地まで走行するための経路の取得および到着予想時刻の取得を完了しているものとする。
利用可能判定処理において、利用可能判定(図2のステップS160に相当)が実行される前に、制御部20は、判定対象の時刻を設定する処理を行う(図2のステップS110〜150に相当)。ここでいう判定対象の時刻とは、利用可能判定において判定の対象となる時刻のことであり、具体的には、目的地までの距離に応じて決まる設定時間を到着予想時刻に加えた時刻のことである。利用可能判定処理が開始されると、制御部20は、目的地までの距離が10km未満であるか否か判定する(ステップS110)。本実施形態では、目的地までの距離には、経路取得部21bの処理によって取得された経路の長さが用いられる。目的地までの距離が10km未満である場合(ステップS110:YES)、制御部20は、設定時間を0分として設定することから、到着予想時刻を判定対象の時刻として設定する(ステップS120)。
一方、目的地までの距離が10km未満ではない、すなわち、目的地までの距離が10km以上である場合(ステップS110:NO)、制御部20は、目的地までの距離が50km未満であるか否か判定する(ステップS130)。目的地までの距離が50km未満である場合(ステップS130:YES)、制御部20は、設定時間を30分として設定するとともに当該設定時間を到着予想時刻に加えた時刻を判定対象の時刻として設定する(ステップS140)。一方、目的地までの距離が50km未満ではない、すなわち、目的地までの距離が50km以上である場合(ステップS130:NO)、制御部20は、設定時間を60分として設定するとともに当該設定時間を到着予想時刻に加えた時刻を判定対象の時刻として設定する(ステップS150)。
判定対象の時刻が設定されたのち(ステップS120,ステップS140,ステップS150)、制御部20は、利用可能時間取得部21dおよび警告出力部21eとして機能することによって、判定対象の時刻が利用可能時間外であるか否かの判定(利用可能判定)を行う(ステップS160)。具体的には、制御部20は、利用可能時間取得部21dとして機能することによって施設情報30bを参照して目的地とされた施設の利用可能時間を取得したのち、警告出力部21eとして機能することによって判定対象の時刻と利用可能時間を比較することによって利用可能判定を行う。
判定対象の時刻が利用可能時間外であると判定した場合(ステップS160:YES)、制御部20は、警告出力部21eとして機能することによって、目的地とされた施設を利用できない可能性があることを示す警告を出力部に出力させる(ステップS170)。具体的には、制御部20は、警告出力部21eとして機能することによって、警告の出力指示を示す制御信号をユーザI/F部47に送信して、ユーザI/F部47が備える表示部に警告を示す画像を出力させる。
判定対象の時刻が利用可能時間外ではないと判定したのち(ステップS160:NO)、もしくは、警告を出力部に出力させたのち(ステップS170)、制御部20は、利用可能判定処理を終了する。
(3)第2実施形態の情報処理端末の構成:
図3は、第2実施形態の情報処理端末12として機能する携帯端末の構成を示すブロック図である。情報処理端末12は、CPU、RAM、ROM等を備える制御部22と、記録媒体32とを備えており、ROM等に記憶されたプログラムを制御部22で実行することができる。
記録媒体32には、第1実施形態と同様の地図情報30aが記録されている。また、記録媒体32には、第1実施形態のナビゲーションシステム10における記録媒体30とは異なり、施設情報30bは記録されていない。
情報処理端末12は、GNSS受信部41と、ユーザI/F部47と、通信部48とを備えている。GNSS受信部41は、Global Navigation Satellite Systemの信号を受信する装置であり、航法衛星からの電波を受信し、図示しないインタフェースを介して情報処理端末12の現在地を算出するための信号を出力する。制御部20は、この信号を取得して情報処理端末12の現在地を取得する。ユーザI/F部47は、利用者の指示を受け付けるとともに、利用者に各種の情報を提供するためのインタフェース部であり、図示しないタッチパネルディスプレイからなる表示部やスイッチ等の入力部、スピーカ等の音声出力部を備えている。ユーザI/F部47は、制御信号を制御部22から受信し、経路案内などの各種案内を行うための画像をタッチパネルディスプレイに表示する。通信部48は、後述するサーバ52と無線通信を行うための装置である。
制御部22は、ROM等に記録された図示しないナビゲーションプログラムを実行可能である。当該ナビゲーションプログラムは、ユーザI/F部47の表示部に情報処理端末12の現在地(すなわち、情報処理端末12が使用されている車両の現在地)が含まれる地図を表示して、利用者を目的地まで案内する機能を制御部22に実現させるプログラムである。制御部22は、ナビゲーションプログラムにより、目的地の設定や現在地から目的地までの経路の探索を実行し、当該経路に沿って車両を誘導する案内を実行することができる。すなわち、制御部20は、ナビゲーションプログラムにより、現在地から目的地までの経路案内を実行することが可能である。
ナビゲーションプログラムは、走行過程で利用される警告プログラム23を備えている。警告プログラム23は、目的地取得部23aと、経路取得部23bと、到着予想時刻取得部23cと、通信制御部23dと、警告出力部23eとを備えている。警告プログラム23のうち目的地取得部23a、経路取得部23bおよび到着予想時刻取得部23cは、第1実施形態の警告プログラム21が備える目的地取得部21a、経路取得部21bおよび到着予想時刻取得部21cと同様である。なお、制御部22は、経路取得部23bとして機能することによって現在地から目的地まで走行するための経路を取得する際に用いる現在地については、GNSS受信部41の出力信号に基づいて取得する点において、第1実施形態と異なる。
通信制御部23dは、通信部48を制御し、目的地および到着予想時刻を示す情報をサーバ52に送信させるとともに、目的地までの距離に応じて決まる設定時間を到着予想時刻に加えた時刻が目的地における施設を利用できる利用可能時間から外れているか否かの判定結果をサーバ52から受信させる機能を制御部20に実現させるプログラムモジュールである。すなわち、通信制御部23dとして機能する制御部22は、目的地取得部23a、経路取得部23bおよび到着予想時刻取得部23cの処理によって取得した目的地となる施設および到着予想時刻を示す情報をサーバ52に向けて送信するよう通信部48を制御したのち、サーバ52から判定結果を受信するよう通信部48を制御する。サーバ52については、次に説明する。
サーバ52は、情報処理端末12から送信された目的地となる施設および到着予想時刻を示す情報を用いて、当該施設が利用できる時間帯に当該施設に到着できるか否かを判定する機能を提供するサーバコンピュータである。サーバ52は、CPU,RAM,ROM等を備える制御部62と、記録媒体72と、通信部88とを備えている。記録媒体72には、第1実施形態と同様の施設情報30bが記録されている。通信部88は、情報処理端末12と無線通信を行うための装置であり、制御部62は通信部88を介して情報処理端末12と通信することができる。
制御部62は、判定プログラム63により、目的地となる施設が利用できる時間帯に当該施設に到着できるか否かの判定を実行することができる。判定プログラム63は、通信制御部63aと、利用可能時間取得部63bと、判定部63cとを備えている。通信制御部63aは、通信部88を制御し、目的地および到着予想時刻を示す情報を情報処理端末12から受信させるとともに、目的地までの距離に応じて決まる設定時間を到着予想時刻に加えた時刻が目的地における施設を利用できる利用可能時間から外れているか否かの判定結果を情報処理端末12に送信させる機能を制御部62に実現させるプログラムモジュールである。すなわち、通信制御部63aとして機能する制御部62は、目的地となる施設および到着予想時刻を示す情報を情報処理端末12から受信するよう通信部88を制御したのち情報処理端末12に向けて判定結果を送信するよう通信部88を制御する。
利用可能時間取得部63bは、第1実施形態の警告プログラム21が備える利用可能時間取得部21dと同様の機能を制御部62に実現させるプログラムモジュールである。すなわち、利用可能時間取得部63bとして機能する制御部62は、施設情報30bを参照して、情報処理端末12から受信した情報に基づいて、目的地となる施設の利用可能時間を取得する。
判定部63cは、第1実施形態の警告プログラム21が備える警告出力部21eの機能のうち判定に係る機能のみを制御部62に実現させるプログラムモジュールである。すなわち、判定部63cは、目的地までの距離に応じて決まる設定時間を到着予想時刻に加えた時刻が目的地における施設を利用できる利用可能時間から外れているか否かの判定を行う機能を制御部62に実現させるプログラムモジュールである。判定部63cとして機能する制御部62は、目的地までの距離に基づいて設定時間の長さを設定し、到着予想時刻に当該設定時間を加えた時刻と、利用可能時間取得部63bの処理によって取得された利用可能時間と、を比較する。判定部63cの処理によって取得された判定結果は、通信制御部63aの処理によってサーバ52から情報処理端末12に送信される。
情報処理端末12の説明に戻り、警告出力部23eは、第1実施形態の警告プログラム21が備える警告出力部21eの機能のうち警告の出力に係る機能のみを制御部22に実現させるプログラムモジュールである。すなわち、警告出力部23eは、設定時間を到着予想時刻に加えた時刻が目的地における施設を利用できる利用可能時間から外れていることを判定結果が示す場合、施設を利用できない可能性があることを示す警告を出力部に出力させる機能を制御部22に実現させるプログラムモジュールである。警告出力部23eとして機能する制御部22は、ユーザI/F部47に警告を出力させるため、警告の出力指示を示す制御信号をユーザI/F部47に対して送信する。そして、ユーザI/F部47は、当該制御信号に応じて表示部に警告を示す画像を出力する。
以上の構成によれば、第1実施形態と同様に、目的地までの距離に応じて決まる設定時間を到着予想時刻に加えた時刻を目的地における施設の利用可能時間と比較して、判定が行われる。そして、当該時刻が利用可能時間外である場合に、施設を利用できない可能性があることを示す警告が出力される。このため、交通状況により当初の到着予想時刻より実際の到着時刻が遅れることを想定した判定の実行が可能になる。このような判定が実行されることにより、利用可能時間内に目的地の施設に到着できる可能性を高めることができる。
サーバ52に備えられている施設情報30bが定期的に更新される場合には、利用可能時間についても定期的に更新されるため、更新された利用可能時間に基づいて判定を実行することができる。このため、施設情報30bに記録されている利用可能時間が更新されなかったことにより、施設情報30bに記録されている利用可能時間と、実際の利用可能時間と、が異なっている場合に、施設情報30bに記録された利用可能時間内に目的地とされた施設に到着したにも関わらず当該施設が利用できないという状況を回避することができる。
(4)第3実施形態の情報処理端末の構成:
図4は、第3実施形態の情報処理端末14として機能する携帯端末の構成を示すブロック図である。第3実施形態の情報処理端末14は、第2実施形態の情報処理端末12において実行される警告プログラム23とは異なる警告プログラム25を制御部24が実行する点を除き、第2実施形態の情報処理端末12と同じ構成である。
情報処理端末14における制御部24は、警告プログラム25を実行する。警告プログラム25は、施設種類取得部25aと、通信制御部25bと、経路取得部25cと、到着予想時刻取得部25dと、警告出力部25eとを備えている。施設種類取得部25aは、目的地となる施設の種類を取得する機能を制御部24に実行させるプログラムモジュールである。すなわち、施設種類取得部25aとして機能する制御部24は、利用者がユーザI/F部47を操作して目的地となる施設の種類(例えば、レストラン、商業施設、ガソリンスタンド等)が入力されると、当該施設の種類を特定し、RAM等に記録する。
通信制御部25bは、通信部48を制御し、取得された施設の種類を示す情報を後述するサーバ54に送信させるとともに、サーバ54において当該情報に基づいて検索された目的地となる施設および当該施設を利用できる利用可能時間を示す情報をサーバ54から受信させる機能を制御部24に実行させるプログラムモジュールである。すなわち、通信制御部25bとして機能する制御部24は、施設種類取得部25aの処理によって取得した目的地となる施設の種類を示す情報をサーバ54に向けて送信するよう通信部48を制御したのち、サーバ54から目的地となる施設および当該施設を利用できる利用可能時間を示す情報を受信するよう通信部48を制御する。本実施形態では、サーバ54に向けて送信される情報には、GNSS受信部41の出力信号に基づいて取得された情報処理端末14の現在地(すなわち、情報処理端末14が使用されている車両の現在地)が含まれている。サーバ54については、次に説明する。
サーバ54は、情報処理端末14から送信された目的地となる施設の種類を示す情報を用いて、目的地となる施設および当該施設を利用できる利用可能時間を示す情報(以降、目的地施設情報と呼ぶ)を取得する機能を提供するサーバコンピュータである。第3実施形態のサーバ54は、第2実施形態のサーバ52において実行される判定プログラム63とは異なる取得プログラム65を制御部64が実行する点を除き、第2実施形態のサーバ52と同じ構成である。
制御部64は、取得プログラム65により、目的地施設情報の取得を実行することができる。取得プログラム65は、通信制御部65aと、施設情報取得部65bとを備えている。通信制御部65aは、通信部88を制御し、目的地となる施設の種類を示す情報を情報処理端末14から受信させるとともに、目的地施設情報を情報処理端末14に送信させる機能を制御部64に実現させるプログラムモジュールである。すなわち、通信制御部65aとして機能する制御部64は、目的地となる施設の種類を示す情報を情報処理端末14から受信するよう通信部88を制御したのち情報処理端末14に向けて目的地施設情報を送信するよう通信部88を制御する。本実施形態では、目的地となる施設の種類を示す情報を受信する際には、情報処理端末14の現在地を示す情報も併せて受信する。
施設情報取得部65bは、目的地施設情報を取得する機能を制御部20に実現させるプログラムモジュールである。すなわち、施設情報取得部65bとして機能する制御部64は、目的地となる施設の種類を示す情報に基づき施設情報30bを参照して、目的地施設情報を取得する。本実施形態では、制御部64は、施設情報30bに記録された施設のうち情報処理端末14から受信した情報に示された施設の種類と同じ種類の施設であって情報処理端末14の現在地から近い順の上位既定個数の施設について、目的地施設情報を取得する。本実施形態では、情報処理端末14の現在地から近い順の上位5個の施設についての目的地施設情報が取得されるが、既定個数は任意に設定される。施設情報取得部65bの処理によって取得された複数の目的地施設情報は、通信制御部65aの処理によってサーバ54から情報処理端末14に送信される。
情報処理端末14の説明に戻り、警告プログラム53のうち経路取得部25c、到着予想時刻取得部25dおよび警告出力部25eの機能は、第1実施形態の警告プログラム21が備える経路取得部21b、到着予想時刻取得部21cおよび警告出力部21eと同様である。なお、情報処理端末14では、複数の目的地施設情報に示された各施設をそれぞれ目的地とした各経路が取得されて各施設への到着予想時刻が取得されたのち、各々の到着予想時刻と各々の利用可能時間とが比較されることによって、それぞれの施設についての警告の有無が判定される。そして、警告出力部25eの処理により、警告の出力指示を示す制御信号がユーザI/F部47に送信される。ユーザI/F部47では、複数の目的地施設情報に示された各施設が表示部に表示されるとともに、表示された各施設のうち到着予想時刻に設定時間を加えた時刻が利用可能時間外であると判定された施設の表示には、当該施設を利用できない可能性があることを示す警告を示す画像の表示が付加される。各施設が表示部に表示される際、警告を示す画像の表示が付加されなかった施設は、警告を示す画像の表示が付加された施設より上位に表示される。また、警告を示す画像の表示が付加されなかった施設の各々については、情報処理端末14の現在地から近い順に上位に表示される。また、警告を示す画像の表示が付加された施設の各々についても、情報処理端末14の現在地から近い順に上位に表示される。
以上の構成によれば、第2実施形態と同様に、交通状況により当初の到着予想時刻より実際の到着時刻が遅れることを想定した判定の実行が可能になる。このような判定が実行されることにより、利用可能時間内に目的地の施設に到着できる可能性を高めることができる。また、第3実施形態の構成によれば、特定の施設を目的地とするのではなく、利用者が入力した施設の種類に属する施設であって情報処理端末14の現在地の周辺に存在する施設の各々について、当該施設を利用できる利用可能時間に当該施設に到着することができるか否かを判定することできる。
(5)他の実施形態:
以上の実施形態は、本発明を実施するための一例であり、他にも種々の実施形態を採用可能である。例えば、ナビゲーションシステム10は、複数の装置(例えば、クライアントとサーバ)によって実現されるシステムであってもよい。ナビゲーションシステム10は、他のシステムの一部であってもよい。ナビゲーションシステム10を構成する目的地取得部21a、経路取得部21b、到着予想時刻取得部21c、利用可能時間取得部21d、警告出力部21eの少なくとも一部が複数の装置に分かれて存在してもよい。むろん、上述の実施形態の一部の構成が省略されてもよいし、処理の順序が変動または省略されてもよい。ナビゲーションシステム10の少なくとも一部が代替可能装置で代替されていてもよい。また、例えば、第2実施形態および第3実施形態で説明したような情報処理端末において、現在地および目的地となる施設を示す情報を情報処理端末からサーバに送信し、サーバ側で地図情報を参照して現在地から目的地まで走行するための経路および到着予想時刻を取得したのち、サーバ側で判定(目的地までの距離に応じて決まる設定時間を到着予想時刻に加えた時刻が目的地における施設を利用できる利用可能時間から外れているか否かの判定)を行い、当該判定の結果および経路を示す情報をサーバから受信する情報処理端末であってもよい。また、サーバ側で経路および到着予想時刻が取得されたのち、サーバ側で判定を行わず、サーバから経路および到着予想時刻を示す情報を受信して、情報出力端末側で判定を行う情報処理端末であってもよい。このような情報処理端末では、記録媒体に利用可能時間を取得するための施設情報が記録されているものとする。
第1実施形態では、目的地までの距離が長いほど設定時間は長く設定されていたが、本発明の実施形態はこれに限られない。例えば、経路取得部によって取得された経路に含まれる高速道路の長さが長いほど設定時間は長く設定されてもよい。高速道路を走行している際に渋滞に巻き込まれた場合には、一般道路を走行している際に渋滞に巻き込まれた場合と比べて、高速道路には一般道路のような脇道が存在しないことから、渋滞から脱出しにくい傾向にある。設定時間の長さの設定に当該傾向を反映させることによって、目的地とされた施設が利用できる時間帯に当該施設に到着できるか否かについての判定の精度を向上させることができる。また、経路に含まれる道路の道路種別ごとの長さに応じて設定時間が決定されてもよい。道路種別の一例として、高速道路、一般道路、細街路に道路を分類する例が挙げられる。むろん、これらの道路種別は一例であり、一般道路が国道と県道などのようにさらに分類されていても良いし、他の分類であっても良い。そして、分類された道路種別のうち到着予想時刻を遅らせる蓋然性の高い道路が経路に含まれる場合には、当該道路が経路に含まれない場合と比べて、設定時間は長く設定されてもよい。
また、目的地となる施設に駐車場が併設されていない場合、当該施設に駐車場が併設されている場合と比べて設定時間は長く設定されてもよい。ここでいう目的地となる施設に駐車場が併設されている場合には、当該施設に駐車場が隣接している場合および当該施設に隣接はしていないが当該施設から既定範囲内に駐車場が存在する場合が含まれる。目的地となる施設に駐車場が併設されていない場合には当該施設から既定範囲以上離れた位置に車両を駐車しなければいけないことから、実際に目的地に到着する到着時刻は、車両が目的地に到着して当該施設から離れた位置に車両を駐車したのちそこから当該施設まで歩いて到着した時刻となる蓋然性が高い。設定時間の長さの設定に当該蓋然性を反映させることによって、目的地とされた施設が利用できる時間帯に当該施設に到着できるか否かについての判定の精度を向上させることができる。また、駐車場が併設されていない施設が目的地となった場合に、最寄りの駐車場から当該施設までの距離が長いほど、設定時間は長く設定されてもよい。
また、経路取得部によって取得された経路に経由地が含まれる場合、経路に経由地が含まれない場合と比べて設定時間は長く設定されてもよい。経路に経由地が含まれる場合、その経由地に滞在することによって、目的地に到着する到着時刻が遅延する蓋然性が高い。設定時間の長さの設定に当該蓋然性を反映させることによって、目的地とされた施設が利用できる時間帯に当該施設に到着できるか否かについての判定の精度を向上させることができる。
また、経路取得部によって取得された経路に渋滞が発生している道路区間が含まれる場合、経路に渋滞が発生している道路区間が含まれない場合と比べて設定時間は長く設定されてもよい。経路に渋滞が発生している道路区間が含まれる場合には、経路に渋滞が発生している道路区間が含まれない場合と比べて、到着予想時刻が遅くなる蓋然性が高い。設定時間の長さの設定に当該蓋然性を反映させることによって、目的地とされた施設が利用できる時間帯に当該施設に到着できるか否かについての判定の精度を向上させることができる。
第1実施形態では、目的地までの距離が50km以上である場合、設定時間は60分に設定され、目的地までの距離が10km以上である場合、設定時間は30分に設定され、目的地までの距離が10km未満である場合、設定時間は0分に設定されていたが、本発明の実施形態はこれに限られない。例えば、設定時間は、目的地までの距離が任意の距離だけ長くなる毎に任意の時間だけ長く設定されてもよい。換言すれば、目的地までの距離に比例して設定時間は長く設定されてもよい。また、設定時間は、目的地までの距離が閾値以上である場合には正の値が設定されるとともに目的地までの距離が閾値未満である場合には負の値が設定されてもよい、ここでいう閾値未満の距離にある目的地は、到着予想時刻よりも早く着く可能性が高い目的地のことである。換言すれば、閾値未満の距離にある目的地に向かう場合、実際の到着時刻は当初の到着予想時刻よりも早くなる可能性が高いということである。
第1実施形態の利用可能判定処理は、ナビゲーションプログラムを実行する指示を利用者からユーザI/F部47を介して入力されて、利用者が目的地となる施設を入力してから経路案内が開始される前に実行されていたが、本発明の実施形態はこれに限られない。例えば、利用可能判定処理は、車両が走行している間に一定時間経過ごとに繰り返し実行されてもよい。このような形態では、目的地に到達する経路上を走行している車両の現在地は時間の経過とともに変化していることから、目的地までの距離も時間の経過とともに変化している。そして、時間の経過とともに変化する目的地までの距離を基準として、図2のステップS110もしくはステップS130の処理が実行されることにより判定対象の時刻が決定されたのち、利用可能判定(図2のステップS160)が実行される。
第2実施形態および第3実施形態の説明では、情報処理端末の現在地を、情報処理端末が使用されている車両の現在地として説明することにより、車両で移動している利用者が情報処理端末を使用することを想定して説明していたが、本発明の実施形態はこれに限られない。例えば、第2実施形態および第3実施形態の情報処理端末は、徒歩で移動している利用者が使用してもよい。このような情報処理端末の場合、記録媒体に記録された地図情報には、徒歩に対応した交通網を規定した情報(徒歩で通行可能な道路区間および当該道路区間の接続点であるノードが規定された情報)が含まれるものとする。徒歩で移動している利用者が当該情報処理端末を使用する場合には、車両で移動している利用者が情報処理端末を使用する場合と比べて、距離が長くなるほど設定時間が長くなりやすいよう設定されていてもよい。例えば、車両で移動している利用者が使用する情報処理端末では、目的地までの距離が5km増えるごとに、設定時間が5分ずつ加算されるよう設定されるのに対して、徒歩で移動している利用者が使用する情報処理端末では、目的地までの距離が5km増えるごとに、設定時間が10分、20分、40分…と加算されるよう設定されてもよい。徒歩での移動速度は、距離が長くなるにつれて疲労が蓄積することにより徐々に低下していく。上記設定には、このような徒歩特有の傾向が反映されている。情報処理端末の利用者が車両で移動しているか徒歩で移動しているかの情報は、利用者から情報処理端末に入力されてもよいし、情報処理端末の移動軌跡(車道上を移動している軌跡もしくは短時間に徒歩では移動できない程度の距離を移動している軌跡など)から情報処理端末自体が生成してもよい。
上述した実施形態では、到着予想時刻取得部は、経路取得部の処理によって取得された経路を構成する各道路区間の平均旅行時間を積算することによって経路全体の走行に要する予想走行時間を取得し、出発時刻から予想走行時間経過後の時刻を到着予想時刻として取得していたが、本発明の実施形態はこれに限られない。例えば、上述した実施形態において、経路取得部を有さない構成であってもよい。このような構成の場合、到着予想時刻取得部は、現在地と目的地との間の直線距離に基づいて到着予想時刻を取得してもよい。
目的地取得部は、目的地を取得することができればよい。すなわち、車両もしくは徒歩による移動の到達地点を目的地として取得することができればよい。目的地は種々の手法で指定されて良く、利用者がユーザI/F部を操作して目的地となる施設の名称を文字入力することによって指定されてもよいし、ユーザI/F部が備える表示部に表示された地図上にタッチ操作することによって指定されてもよい。
到着予想時刻取得部は、目的地に到着する到着予想時刻を取得することができればよい。到着予想時刻は、上述の実施形態で説明したような目的地までの距離に基づいて取得されるだけでなく、利用者の過去の運転履歴に基づいて取得されてもよい。具体的には、利用者が過去に走行したことのある経路を用いて、現在地から目的地に向かう場合には、当該経路を走行した運転履歴に基づいて到着予想時刻が取得されてもよい。また、到着予想時刻は、登録された利用者の運転傾向に基づいて取得されてもよい。また、到着予想時刻を取得する際の起点の条件は、車両の現在地から現在時刻に出発する構成であることに限定されない。出発地を未来の時刻に出発する場合の到着予想時刻が取得されてもよい。また、出発地は車両の現在地でなくてもよい。
利用可能時間取得部は、目的地における施設を利用できる利用可能時間を取得することができればよい。利用可能時間は、施設の種類に応じて、施設毎に定義されることが好ましい。例えば、施設の種類が飲食店を示す施設の場合であって施設情報にラストオーダーの時間が記録されている施設の場合には、利用可能時間は、営業開始時刻からラストオーダーの時刻までの時間帯によって定義されてもよい。また、施設の種類がある程度の長さの時間滞在することが想定される施設(例えば、図書館、商業施設など)の場合であって施設情報に当該施設の平均滞在時間が記録されている施設の場合には、利用可能時間は、営業開始時間から、営業終了時間より当該施設の平均滞在時間だけ前の時間までの時間帯によって定義されていてもよい。
施設種類取得部は、目的地となる施設の種類を取得することができればよい。施設種類取得部は、利用者がユーザI/F部を操作して目的地となる施設の種類(例えば、レストラン、商業施設、ガソリンスタンド等)を入力するのみならず、食事、遊び、観光といった目的を利用者に入力させ、当該目的に対応して施設の種類を取得してもよい。
さらに、本発明のように、判定に基づいて警告を出力する手法は、プログラムや方法としても適用可能である。また、以上のような警告システム、プログラム、方法は、単独の装置として実現される場合もあれば、車両に備えられる各部と共有の部品を利用して実現される場合もあり、各種の態様を含むものである。さらに、以上のような警告システムの少なくとも一部を備えたナビゲーション装置や方法、プログラムを提供することが可能である。また、一部がソフトウェアであり一部がハードウェアであったりするなど、適宜、変更可能である。さらに、移動体表示システムを制御するプログラムの記録媒体としても発明は成立する。むろん、そのソフトウェアの記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし半導体メモリであってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。
10…ナビゲーションシステム、20…制御部、21…警告プログラム、21a…目的地取得部、21b…経路取得部、21c…到着予想時刻取得部、21d…利用可能時間取得部、21e…警告出力部、30…記録媒体、30a…地図情報、30b…施設情報、41…GNSS受信部、43…車速センサ、45…ジャイロセンサ、47…ユーザI/F部

Claims (9)

  1. 目的地を取得する目的地取得部と、
    前記目的地に到着する到着予想時刻を取得する到着予想時刻取得部と、
    前記目的地における施設を利用できる利用可能時間を取得する利用可能時間取得部と、
    前記目的地までの距離に応じて決まる設定時間を前記到着予想時刻に加えた時刻が前記利用可能時間外である場合、前記施設を利用できない可能性があることを示す警告を出力部に出力させる警告出力部と、
    を備える警告システム。
  2. 前記目的地に到達する経路を取得する経路取得部をさらに備え、
    前記到着予想時刻は、前記経路の距離に基づいて取得される、
    請求項1に記載の警告システム。
  3. 前記目的地までの距離が長いほど前記設定時間は長く設定される、
    請求項1または請求項2に記載の警告システム。
  4. 前記経路に含まれる高速道路の長さが長いほど前記設定時間は長く設定される、
    請求項2または請求項2に従属する請求項3に記載の警告システム。
  5. 前記施設に駐車場が併設されていない場合、前記施設に駐車場が併設されている場合と比べて前記設定時間は長く設定される、
    請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の警告システム。
  6. 前記経路に経由地が含まれる場合、前記経路に経由地が含まれない場合と比べて前記設定時間は長く設定される、請求項2または請求項2に従属する請求項3から請求項5までのいずれか一項に記載の警告システム。
  7. 目的地を取得する目的地取得部と、
    前記目的地に到着する到着予想時刻を取得する到着予想時刻取得部と、
    通信部を制御し、前記目的地および前記到着予想時刻を示す情報をサーバに送信させるとともに、前記目的地までの距離に応じて決まる設定時間を前記到着予想時刻に加えた時刻が前記目的地における施設を利用できる利用可能時間から外れているか否かの判定結果を前記サーバから受信させる通信制御部と、
    前記時刻が前記利用可能時間から外れていることを前記判定結果が示す場合、前記施設を利用できない可能性があることを示す警告を出力部に出力させる警告出力部と、
    を備える情報処理端末。
  8. 目的地となる施設の種類を取得する施設種類取得部と、
    通信部を制御し、取得された前記施設の種類を示す情報をサーバに送信させるとともに、前記サーバにおいて前記情報に基づいて検索された前記目的地となる前記施設および当該施設を利用できる利用可能時間を示す情報を前記サーバから受信させる通信制御部と、
    前記目的地に到着する到着予想時刻を取得する到着予想時刻取得部と、
    前記目的地までの距離に応じて決まる設定時間を前記到着予想時刻に加えた時刻が前記利用可能時間外である場合、前記施設を利用できない可能性があることを示す警告を出力部に出力させる警告出力部と、
    を備える情報処理端末。
  9. コンピュータを、
    目的地を取得する目的地取得部、
    前記目的地に到着する到着予想時刻を取得する到着予想時刻取得部、
    前記目的地における施設を利用できる利用可能時間を取得する利用可能時間取得部、
    前記目的地までの距離に応じて決まる設定時間を前記到着予想時刻に加えた時刻が前記利用可能時間外である場合、前記施設を利用できない可能性があることを示す警告を出力部に出力させる警告出力部、
    として機能させる、警告プログラム。
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