JP2021116977A - 給湯システム - Google Patents

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Abstract

【課題】並列に連結された複数の給湯器の一部の通信途絶の発生時において、当該複数の給湯器による協調制御機能の低下を抑制する。【解決手段】出湯経路に対して並列に連結された複数の給湯器は、通信接続されたコントローラ110a〜110hによって制御される。グループ150内では、統括制御機能プログラムを実行するマスタコントローラ100aからの制御指令に従って、他のコントローラ110b〜110hが対応の給湯器を制御することで、複数の給湯器の協調制御が実行される。他のコントローラ110b〜110hの各々は、マスタコントローラ110aとの通信途絶を検出すると、予め定められた順番に従って、統括制御機能プログラムを起動して、新たにマスタコントローラとなって、当初のマスタコントローラ110aとの通信が途絶した複数台の給湯器による協調制御を実行する。【選択図】図8

Description

本発明は、給湯システムに関し、より特定的には、出湯経路に対して並列に連結された複数の給湯器を備えた、連結型の給湯システムに関する。
出湯経路に対して並列に連結された複数の給湯器を備えることで、大容量の出湯に対応可能な給湯システムが公知である。
例えば、特許第5527607号公報(特許文献1)には、複数台の給湯器毎に単位給湯システムが形成され、当該単位給湯システム毎に子システムコントローラ(以下、子シスコン)が配置される構成が記載されている。各子シスコンは、単位給湯システム内の複数台の給湯器と通信接続されており、入水経路から入水可能(即ち、燃焼開始可能)な待機状態とする給湯器の指定を含む、協調制御を実行する。
更に、特許文献1では、複数の単位給湯システムを統括する親システムコントローラ(以下、親シスコン)が、給湯システムのリモコンと接続されることで、親シスコン及び子シスコンによる階層型のコントロールシステムが採用されている。
特許文献1では、通常時には、各子シスコンが、待機状態の給湯器を2台とする一方で、親シスコン及び子シスコンの間の通信が途絶すると、当該子シスコンが、応急運転制御を実行する。応急運転制御では、子シスコンは、単位給湯システム内で、通常時よりも少ない1台の給湯器について、出湯可能な運転状態を維持する。
特許第5527607号公報
しかしながら、特許文献1では、親シスコン及び子シスコンの通信途絶に対応する制御が記載される一方で、単位給湯システム内で、子シスコンと複数の給湯器との間での通信途絶時への対応については記載されていない。このため、単位給湯システム内での通信途絶の発生時には、当該単位給湯システムを構成する複数台の給湯器間の協調が不十分となることで、給湯制御機能の低下が懸念される。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたものであって、本発明の目的は、並列に連結された複数の給湯器の一部の通信途絶の発生時において、当該複数の給湯器による協調制御機能の低下を抑制することである。
本発明のある局面によれば、給湯システムであって、共通の出湯経路に対して並列に連結された複数の給湯器と、通信経路とを備える。複数の給湯器は、予め定められた順番が付されており、かつ、複数の給湯器の各々は、当該給湯器の動作を制御するコントローラを有する。通信経路は、複数の給湯器の間でコントローラ間を通信接続する。各コントローラは、通信経路を介して通信可能な他のコントローラとによって形成されるグループ内で、当該グループ内の複数台の給湯器を協調して動作させるための制御指令を生成する統括制御の機能を予め有するように構成される。グループ内の複数台の給湯器のコントローラは、統括制御を実行中の1台の第1コントローラと、統括制御を非実行である第2コントローラとに分類される。第2コントローラの各々は、第1コントローラとの間の通信が途絶すると、予め定められた順番に従って、第1コントローラとなって統括制御を実行するための処理を起動する。
本発明によれば、グループ内で第1コントローラとの通信が途絶した複数台の第2コントローラでは、予め定められた順番に従ってそのうちの1台が第1のコントローラとなって統括制御を実行することにより、新たなグループを形成して協調制御を行うことができる。この結果、給湯システム全体での複数の給湯器の協調による制御機能の低下を抑制することができる。
実施の形態1に係る給湯システムの構成を説明する概略図である。 図1に示された各給湯器の構成例を説明するブロック図である。 変形例に係る給湯システムの通信接続構成を説明する概略図である。 給湯システムでの協調制御の具体例を説明する第1の概念図である。 給湯システムでの協調制御の具体例を説明する第2の概念図である。 給湯システムでの協調制御の具体例を説明する第3の概念図である。 図6に示された協調制御が適用される給湯システムの構成例を示す概略図である。 実施の形態1に係る給湯システムにおける通信途絶発生時の処理を説明するための概念図である。 各給湯器のコントローラによるマスタコントローラとの通信途絶時の制御処理を説明するフローチャートである。 各コントローラの宣言期間の設定例を説明する概念図である。 図8(b)の状態から更なる通信異常が発生したときの処理を説明する概念図である。 実施の形態2に係る給湯システムの構成を説明する概略図である。 実施の形態2に係る給湯システムの通信接続構成を説明する概略図である。 図13において2個所に断線が発生したときの処理を説明する概念図である。 実施の形態2に係る給湯システムにおいてマスタコントローラに故障が発生したときの処理を説明する概念図である。 実施の形態2の変形例に係る給湯システムの通信接続構成を説明する概略図である。 実施の形態2の変形例に係る給湯システムにおける断線発生時の通信経路を説明する概念図である。 実施の形態2の変形例に係る給湯システムの断線診断モードの制御処理を説明するフローチャートである。 給湯システムの通信接続構成の変形例を説明する概略図である。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下では図中の同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は原則的に繰返さないものとする。
[実施の形態1]
図1は、実施の形態1に係る給湯システムの構成を説明する概略図である。
図1を参照して、実施の形態1に係る給湯システム10は、入水経路5と、出湯経路6と、リモコン7と、出湯経路6に対して並列に連結された複数の給湯器100a〜100hとを備える。給湯器100a〜100hは、コントローラ110a〜110hを含む。
以下、本実施の形態では、8台の給湯器100a〜100hによって、給湯システム10が構成されるものとするが、給湯システム10を構成する、並列に連結された給湯器100の台数は任意である。又、以下では、8個の給湯器の間を区別する記載では、各要素に添字a〜hを付す一方で、8個の給湯器に共通する記載では、当該添字a〜hを付することなく各要素を表記するものとする。
図1に示された給湯システム10は、特許文献1での単位給湯システムに対応する。即ち、実際には、給湯システム10を、共通の出湯経路に対して並列動作させることで、全体の給湯システムを構成することが可能である。言い換えると、図1に示された給湯システム10は、全体の給湯システムから、後述する協調制御の単位を切り出したものに相当する。
図1の例では、給湯器100a〜100hは、入水経路5に対しても並列に連結されているが、給湯システム10内において、入水経路5は、給湯器100a〜100hの間で完全に共通でなくてもよい。
図2には、給湯器100の構成例が示される。
図2を参照して、給湯器100は、入水経路5と連結された入水口32と、出湯経路6と連結された出湯口33と、熱交換器34と、入水路35と、出湯路36と、バイパス路37と、燃焼バーナ38と、流量調整弁42とを含む。
入水路35は、入水口32から熱交換器34へ低温水を導く。燃焼バーナ38は、作動時(燃焼オン時)に、燃料(代表的には、ガス)の燃焼熱を発生する。熱交換器34は、燃焼バーナ38が発生した熱量を用いて、当該熱交換器34を通流する低温水を加熱する。出湯路36は、熱交換器34を通流した加熱後の高温水を出湯口33へ導く。燃焼バーナ38及び熱交換器34によって、「加熱機構」の一実施例が形成される。
バイパス路37は、熱交換器34を迂回して、低温水を直接、出湯路36へ導く。出湯口33からは、熱交換器34からの高温水と、バイパス路37を通過した低温水が混合された、適温の湯が出力される。バイパス路37には、バイパス流量調整弁44が介挿接続されており、バイパス流量調整弁44の開度調整によって、出湯路36における、高温水及び低温水の混合比率を制御することができる。
入水路35には入水流量を検出するための入水流量センサ39と、入水温度を検出する入水温度センサ40とが設けられている。又、出湯路36には、缶体温度センサ41及び出湯温度センサ43が設けられる。缶体温度センサ41は、バイパス路37との合流位置よりも上流側(熱交換器34側)に配置されて、熱交換器34から出力された高温水の温度を検出する。出湯温度センサ43は、上記合流位置よりも下流側(出湯口33側)に配置されて、出湯口33からの出湯温度を検出する。
出湯路36の上記合流位置よりも下流側には、出湯流量を調整するための流量調整弁42が介挿接続されている。流量調整弁42は、開度を全閉(流量=0)に制御する機能を有している。即ち、流量調整弁42によって、給湯器100の給湯流量は、Q=0からQ=Qmax(最大開度における流量)まで調整可能である。
コントローラ110は、上述の各センサの検出値を用いて、給湯器100の各要素を制御する。図2の例では、コントローラ110により、流量調整弁42及びバイパス流量調整弁44の開度、並びに、燃焼バーナ38の燃焼オンオフ及び発生熱量を制御することができる。
コントローラ110は、給湯要求(例えば、図示しない給湯栓の開放)によって、入水経路5から入水路35への入水流量(即ち、「加熱機構」の通流量が予め定められた最低作動流量(MOQ)以上になったことが入水流量センサ39により検出されると、燃焼バーナ38での燃焼(即ち、加熱機構の作動)を開始することにより、給湯を開始する。従って、給湯器100は、流量調整弁42が全閉であるときには、入水流量がMOQを超えないため、給湯を実行しないことになる。
給湯時には、コントローラ110は、給湯温度制御を実行する。例えば、入水流量(入水流量センサ39)、入水温度(入水温度センサ40)、及び、出湯温度(出湯温度センサ43)の検出値に基づき、出湯温度の検出値が出湯設定温度に一致するように、供給燃料量に依存する燃焼バーナ38の発生熱量と、バイパス流量調整弁44の開度に依存する混合率とが制御される。
更に、給湯システム10を構成する給湯器100において、コントローラ110は、流量調整弁42による流量制御を実行する。具体的には、各給湯器100は、協調制御の一部として、後述のマスタコントローラからの制御指令により、待機モード、通常モード、及び、調整モードのいずれかに設定される。
通常モード、及び、調整モードの給湯器100では、流量調整弁42は、全閉状態とはされず、かつ、上記マスタコントローラによって設定された上限流量Qlimを超えないように、コントローラ110によって制御される。
通常モードの給湯器100に対しては、上限流量Qlimは、基本的には、上述の最大流量Qmaxに対応して設定される。これに対して、調整モードの給湯器100では、上限流量Qlimは、通常モードの給湯器100よりも低い値を初期値として、徐々に上昇するように設定される。
これに対して、待機モードの給湯器100では、コントローラ110は、流量調整弁42を全閉(Q=0)に制御する。従って、各給湯器100では、待機モード中は燃焼バーナ38の作動、即ち、燃焼がオフされることになる。
次に、再び図1を参照して、給湯システム10の制御及び通信のための接続構成を説明する。
リモコン7は、給湯システム10への操作指示を入力するために設けられる。操作指示には、運転スイッチのオン/オフ操作、及び、出湯設定温度等が含まれる。給湯システム10では、複数の給湯器100a〜100hのコントローラ110a〜110hは、隣接する2個のコントローラ間が通信線9によって順次接続される、いわゆる、数珠つなぎの態様で、通信接続される。
更に、複数の給湯器100a〜100hのコントローラ110a〜110hのうちの、リモコン7と通信線8によって接続された1台のコントローラ110は、マスタコントローラとして機能するように初期設定される。例えば、図1の例では、数珠つなぎの先頭の給湯器100aのコントローラ110aが、マスタコントローラとして初期設定される。マスタコントローラは、複数の給湯器100による協調制御を実行する。協調制御の詳細については、後程説明する。
図3は、比較例として示される給湯システムの通信接続構成を説明する概略図である。図3では、入水経路及び出湯経路の図示は省略されており、複数の給湯器100a〜100hの間の通信接続の構成のみが示されている。
図3を参照して、比較例の給湯システム10♯は、図1と同様の給湯器100a〜100h及びリモコン7に加えて、リモコン7と通信線8で接続されたシステムコントローラ(以下、「シスコン」)11を更に備える。シスコン11と、給湯器100a〜100hのコントローラ110a〜110hとは、複数の通信線9a〜9hによって、それぞれ個別に接続される。
システムコントローラ11は、上述のマスタコントローラの機能を有しており、コントローラ110a〜110hから給湯器100a〜100hでのセンサ検出値を受信するとともに、コントローラ110a〜110hに対して給湯器100a〜100hの制御指令を送信することができる。当該制御指令によって、給湯器100a〜100hの協調制御を実行することができる。
比較例の給湯システム10♯では、マスタコントローラの専用機としてのシステムコントローラ11が更に必要である。更に、通信線9a〜9hが長くなる傾向にあるので、配線作業の施工性の低下が懸念される。
再び図1を参照して、本実施の形態に係る給湯システム10では、システムコントローラ11の配置は省略されており、コントローラ110a〜110hの各々に、協調制御を行うためのプログラムが予め格納されている。給湯システム10では、コントローラ110a〜110hの各々は、当該プログラムの実行により、マスタコントローラとして動作することが可能である。即ち、コントローラ110a〜110hの各々は、マスタコントローラとしての統括制御の機能を予め具備しており、上記プログラムを実行するコントローラのみが、実際にマスタコントローラとして動作することになる。
このように、給湯システム10では、各コントローラ110は、上記プログラムが起動されているか否かによって、マスタコントローラ、及び、マスタコントローラから制御指令を受けるその他のコントローラのいずれかとされる。マスタコントローラは「第1コントローラ」に対応し、マスタコントローラ以外の他のコントローラは「第2コントローラ」に対応する。
例えば、上述のように、初期設定としては、コントローラ110a〜110hのうちの、施工時にリモコン7と接続された1台のコントローラ(図1では、コントローラ110a)を、マスタコントローラとすることができる。尚、図1の構成では、数珠つなぎの通信接続とすることで通信線9の長さが短くなるため、図3と比較すると、配線作業の施工性が大幅に向上する。実施の形態1では、「第1通信線」の一実施例に対応する通信線8と、「第2通信線」に対応する複数の通信線9とによって、「通信経路」を形成することができる。
次に、複数の給湯器の間での協調制御の具体例を説明する。
協調制御によって、給湯器100a〜100hの役割分担と、各給湯器100の上限流量Qlimとが設定される。上限流量Qlimの設定は、流量調整弁42の開度指令の設定と等価であり、Qlim=0は、流量調整弁42の全閉指令(開度=0)によって実現できる。上述のように、燃焼バーナ38(加熱機構)は、熱交換器34の流量がMOQより低いと作動しないので、上限流量Qlimの設定を通じて、間接的に、燃焼オンオフも指令されることになる。
図4は、協調制御の第1の例である役割分担の制御を説明する概念図である。
給湯システム10では、複数の給湯器100a〜100hを並列運転することにより、出湯経路6からの給湯流量(以下、「システム給湯流量Qt」とも称する)の最大値が向上する。一方で、低〜中程度のシステム給湯流量Qtに対しては、一部の給湯器の運転のみで対応が可能である。従って、このような流量に対応する中で、特定の給湯器に燃焼時間が集中すると、当該給湯器での故障発生が懸念される。
従って、図4(a)〜(c)に示されるように、コントローラ110a〜110hが相互に通信接続された複数の給湯器100a〜100hの間で、優先的に燃焼対象とされるメイン給湯器をローテーションするような役割分担の制御が実行される。
図4(a)を参照して、8個の給湯器100a〜100hのうちの、予め定められたM個(M:自然数)の給湯器100が、メイン給湯器に指定される。以下では、M=2とする。図4(a)〜(c)では、メイン給湯器に、斜線のハッチングを付している。
メイン給湯器では、流量調整弁42が全閉状態ではなく、予め定められた初期開度に設定される。このため、メイン給湯器では、給湯要求によって出湯経路6に流量が生じると、入水口32からの入水が発生し、流量がMOQ以上となることで、燃焼バーナ38の燃焼オンによる給湯が開始される。即ち、メイン給湯器は、給湯要求の発生に応じて、即座に出湯可能な給湯器100を意味する。図4(a)では、マスタコントローラ(110a)によって、給湯器100a及び100bが、メイン給湯器に指定されている。
メイン給湯器以外の残りの給湯器、即ち、図4(a)での給湯器100c〜100hは、マスタコントローラ(110a)によって、待機モードに制御される。上述の様に、待機モードが解除されて、流量調整弁42が全閉ではなくなるまで、各給湯器100からの給湯は不能である。
尚、待機モードの給湯器100を設けることにより、システム給湯流量Qtの対応可能領域を低流量側で拡大することができる。これに対して、8個の給湯器100全てで流量調整弁42を開いていると、各給湯器100において流量がMOQ以上となるまで、即ち、システム給湯流量Qtが各給湯器100のMOQの8倍になるまで、各給湯器100での燃焼、即ち、給湯を開始することができない(即ち、給湯可能な最小流量Qtmin=8×MOQ)。一方で、2個のメイン給湯器以外の給湯器100を待機モードとすると、システム給湯流量Qtが各給湯器100のMOQの2倍になると、給湯を開始可能である(即ち、Qtmin=2×MOQ)。
ここで、図5を用いて、給湯流量に対応する協調制御について説明する。
図5(a)では、図4(a)に示した、給湯器100a,100bがメイン給湯器に指定され、かつ、システム給湯流量Qt=0の状態から、給湯要求に応じて、Qt>0(例えば、Qt=16[L/min])となったときの制御が示される。
2個のメイン給湯器のうち、1台は通常モードに設定され、もう1台は調整モードに設定される。図5(a)の例では、給湯器100aが通常モードであり、給湯器100bが調整モードである。各給湯器100は、通常モードには上限流量Qlim=12[L/min]に固定されるものとする。一方、調整モードでは、上限流量Qlimが通常モードよりも低く設定される(例えば、Qlim=8[L/min])。
図5(a)には、Qt=16[L/min]のときの動作例が示される。この場合には、メイン給湯器のうちの通常モードの給湯器100aによる給湯流量(12[L/min])だけでは不足するので、調整モードの給湯器100bでも燃焼がオンされる。図5(a)では、システム給湯流量Qtに対する給湯器100aの給湯流量の不足量に相当する4[L/min]が、給湯器100bから出力される。図中には、各給湯器100の給湯流量Q[L/min]が、括弧付きの数字で表記される。
調整モードの給湯器100bは、流量Qが上限流量Qlimに達すると、マスタコントローラによって通常モードに設定される。これにより、給湯器100bでもQlim=12[L/min]とされる。
そして、給湯器100bが調整モードから通常モードに遷移したため、マスタコントローラは、待機モード中の給湯器100のうちの1つ(例えば、給湯器100c)を、新たに調整モードに設定する。この場合には、給湯器100a,100b(通常モード)及び給湯器100c(調整モード)で燃焼がオンされる。この状態からシステム給湯流量Qtが更に増加すると、給湯器100cが通常モードに遷移されるとともに、給湯器100dが待機モードから調整モードに変化することで、Qt>36[L/min]にも対応できるようになる。
例えば、図5(b)には、Qt=65[L/min]のときの動作が示される。この場合には、システム給湯流量Qtの更なる増加に応じて、給湯器100c、100d、及び、100eが順次通常モードに変化し、給湯器100fが調整モードとなることで、Qt=65[L/min]が確保できることが理解される。
一方で、システム給湯流量Qtの減少時には、調整モードの給湯器100において、通常モードよりも先に、Q<MOQとなって燃焼が停止される。マスタコントローラは、燃焼が停止された当該給湯器100を、調整モードから待機モードに遷移させる。そして、当該時点で通常モードである複数の給湯器のうちの1つが調整モードに設定される。このような協調制御により、給湯システム10では、2台以上の給湯器100で燃焼がオンされるときには、少なくとも1台の通常モードの給湯器100と、1台の調整モードの給湯器100とによって、システム給湯流量Qtが確保される。又、2台の給湯器が燃焼している状態から更に流量が低下すると、調整モードの給湯器100の燃焼がオフされて、1台の通常モードの給湯器100によって給湯が行われることになる。
再び図4を参照して、図4(a),(b)では、給湯器100a及び100bがメイン給湯器である場合の、システム給湯流量Qtの変化に対応する制御を説明したが、メイン給湯器は、ローテーションによって逐次変化する。
具体的には、各給湯器100の燃焼時間がマスタコントローラによって管理され、メイン給湯器の燃焼時間が予め定められた基準値に達すると、メイン給湯器のローテーションが実行される。
例えば、図4(a)の状態で、メイン給湯器である給湯器100の燃焼時間が基準値に達すると、図4(b)に示されるように、給湯器100aはメイン給湯器から外され、新たに、給湯器100cがメイン給湯器に選択される。これにより、給湯器100b及び100cをメイン給湯器として、給湯システム10は動作する。例えば、給湯器100bを通常モード、給湯器100cを調整モードである状態を起点として、図5で説明した、システム給湯流量Qtの増加及び減少に対応するための、給湯器100a〜100hの協調制御が実行される。
図4(b)の設定において、給湯器100bの燃焼時間が基準値に達すると、図4(c)に示されるように、給湯器100bはメイン給湯器から外され、新たに、給湯器100dがメイン給湯器に選択される。これにより、給湯器100c及び100dをメイン給湯器として、給湯システム10は動作する。このように、メイン給湯器で優先的に燃焼がオンされる給湯制御において、メイン給湯器をローテーションすることにより、特定の給湯器100の燃焼時間が突出することによる故障の発生を抑制することができる。
図6には、協調制御の他の例として、貯湯タンクへの給湯における協調制御が示される。図6に示された協調制御は、図7に示された給湯システムに適用することができる。
図7を参照して、給湯システム10は、貯湯タンク20から出湯する構成にも適用することができる。貯湯タンク20に対しては、出湯経路25と、入水経路26とが設けられる。
図7の構成では、入水経路5は、貯湯タンク20の下部に設けられた低温水口21と連結され、出湯経路6は、貯湯タンク20の上部に設けられた高温水口22と連結される。更に、循環ポンプ23を配置することにより、入水経路5、出湯経路6、及び、貯湯タンク20の間で、貯湯タンク20内の湯水を加熱循環する経路が形成される。更に、貯湯タンク20の湯水の温度(以下、「貯湯温度」と称する)を検出する温度センサ29が、貯湯タンク20の内部に配置される。
貯湯タンク20では、出湯経路25からの出湯に応じて、入水経路26から低温水が導入されることで、貯湯温度が低下する。温度センサによって貯湯温度の低下が検知されると、循環ポンプ23の作動により、加熱循環運転が実行される。
再び図6を参照して、図7の給湯システムにおける加熱循環運転では、図6(a)に示される保温運転と、図6(b)に示される昇温運転とが切り替えられる。貯湯目標温度に対する貯湯温度の温度差が予め定められた基準値以下の場合には、保温運転が選択される一方で、当該温度差が基準値よりも大きい場合には、昇温運転が選択される。又、貯湯温度が貯湯目標温度よりも高いときには、加熱循環運転は停止される。
図6(a)の保温運転では、マスタコントローラによって、メイン給湯器のみが燃焼モードに設定される一方で、その他の給湯器は、燃焼待機モードに設定される。燃焼モードの給湯器100では、流量QがMOQ以上になると燃焼バーナ38が作動して燃焼がオンされる。一方で、燃焼待機モードの給湯器100では、流量QがMOQ以上となっても燃焼バーナ38は非作動を維持し、燃焼はオフのままである。
例えば、燃焼モードの給湯器100では流量Q=25[L/min]であり、燃焼待機モードの給湯器100では流量Q=10[L/min])となるように、各給湯器100の流量調整弁42の開度指令が、マスタコンローラによって生成される。
図6の例では、マスタコントローラによって、給湯器100a及び100bがメイン給湯器に指定されている。図4で説明したのと同様に、各給湯器100での燃焼時間に応じて、メイン給湯器はローテーションされる。加熱循環運転の停止時には、メイン給湯器が選択された下で、循環ポンプ23(図7)が停止されるとともに、全ての給湯器100の燃焼がオフされる。
図6(b)の昇温運転では、全ての給湯器100a〜100hが燃焼モードに設定される。これにより、貯湯温度を速やかに上昇することが可能である。或いは、燃焼モードに設定される給湯器100の台数は、貯湯目標温度に対する貯湯温度の温度差に応じて可変に制御されてもよい。
このように、給湯システム10では、マスタコントローラ(例えば、コントローラ110a)が、上述した統括制御機能用のプログラムを実行することによって給湯器100a〜100hの各々の制御指令(上述の各種モード設定、及び、上限流量Qlim)を生成することで、図4〜図6に例示した協調制御を実現することができる。従って、協調制御を行うためには、マスタコントローラと、それ以外のコントローラとの間に通信接続が確保されることが必要である。
図8には、実施の形態1に係る給湯システムにおける通信途絶発生時の処理を説明するための概念図が示される。図8には、給湯器100aのコントローラ110aがマスタコントローラである初期状態からの処理が示される。以降の図中では、マスタコントローラとして動作するコントローラ110には、横線のハッチングを付すこととする。
図8(a)には、正常時、即ち、各コントローラ110及び各通信線9が正常であり、マスタコントローラ(110a)と、その他のコントローラ110b〜110hの各々とが正常に通信できている状態が示される。この場合には、マスタコントローラで生成された制御指令に従って給湯器100a〜100hが動作することができるので、グループ150は、全てのコントローラ110a〜110hを含む。これにより、グループ150内の給湯器100a〜100hによる協調制御が実現される。
図8(b)では、給湯器100a〜100hによる協調制御を伴う給湯システム10の運転中において、コントローラ110dに故障が発生したケースが示される。この場合には、故障したコントローラ110dに加えて、数珠つなぎの接続態様に起因して、コントローラ110e〜110hについても、マスタコントローラ(110a)との間の通信が途絶することになる。
この場合には、図8(a)のグループ150は、マスタコントローラ(110a)と通信可能なグループ150Aと、マスタコントローラ(110a)と通信不能なグループ150Bとに分割される。図8(b)の例では、コントローラ110a〜110cは、グループ150Aに含まれ、コントローラ110e〜110hは、グループ150Bに含まれる。
グループ150Aでは、コントローラ110aを継続的にマスタコントローラとして、給湯器100a〜100cの協調制御を継続することができる。一方で、グループ150Bの給湯器100e〜100hでは、これまでのマスタコントローラ(110a)からの制御指令によって協調制御を行うことができない。従って、給湯器100e〜100hについては、最低限の制御機能(例えば、制限された一定流量を継続)による応急運転モードで動作させることで、給湯システム10の運転をひとまず継続することが可能である。しかしながら、このような応急運転モードでは、給湯流量の変化への十分な対応が困難であり、給湯システム10全体での制御機能の低下が懸念される。
従って、実施の形態1に係る給湯システム10では、当初のマスタコントローラ(110a)と通信不能になったコントローラ(110e〜110h)によって構成されるグループ150B内で新たにマスタコントローラを設けることにより、グループ150A及び150Bのそれぞれで協調制御を実行する。後述するように、各コントローラ110での自律的な制御処理によって、新たなマスタコントローラを決定できる点が、本実施の形態の特徴である。
図9は、各給湯器100のコントローラ110によるマスタコントローラとの通信途絶時の制御処理を説明するフローチャートである。図9の制御処理は、マスタコントローラ以外のコントローラの各々で実行される。例えば、図8(a)の状態では、コントローラ110aがマスタコントローラであるので、コントローラ110b〜110hの各々で、図9の制御処理が実行される。
図9を参照して、コントローラ110は、ステップ(以下、単に「S」と表記する)110により、マスタコントローラとの通信途絶を検知する。例えば、予め設定された、マスタコントローラ及びコントローラとの定期的な通信が途切れると、S110がYES判定とされて、S120以降の処理が実行される。一方で、マスタコントローラとの通信途絶が検知されない場合(S110のNO判定時)には、S120以降の処理は起動されない。
コントローラ110は、S120では、マスタコントローラとの通信が途絶したタイミングからの経過時間tを測定するためのタイマを起動する。このタイミングでは、タイマカウント値=0に初期化される(t=0)。コントローラ110は、S130では、タイマカウント値に基づき、現在の経過時間tが、当該コントローラの宣言期間内であるか否かを判定する。
図10には、各コントローラの宣言期間の設定例を説明する概念図が示される。
図10を参照して、給湯システム10を構成する給湯器100a〜100hに予め付された順番に従って、コントローラ110a〜110hのそれぞれに対応した宣言期間Ta〜Tgが、個別に設けられる。図10の例では、t=0の時点を起点とした時間軸上に、コントローラ110a〜110hのそれぞれの宣言期間Ta〜Thが順次割り付けられる。
宣言期間Ta〜Thの割り付けは、例えば、通信線8,9によって、リモコン7及び複数の給湯器100a〜100h(コントローラ110a〜110h)を接続する施工時に、各コントローラ110への所定入力(例えば、数珠つなぎの何番目であるかを示すコードの入力)によって予め定めることができる。
各コントローラ110は、宣言期間Ta〜Thのうちの自己の宣言期間の到来及び終了を、S120(図9)で起動されるタイマカウント値によって検知することができる。例えば、宣言期間Ta〜Thの各々の時間長をTとし、数珠つなぎの第i番目(i:自然数)のコントローラ110では、タイマカウント値による経過時間tが、(i−1)×T<t<i×Tの時間範囲を宣言期間として認識できる、一例として、5番目のコントローラ110eは、マスタコントローラ(110a)との通信が途絶した時点(t=0)から4×Tが経過した時刻t4より、t=0から5×Tが経過する時刻t5までの期間を宣言期間Teとして認識することができる。
再び図9を参照して、コントローラ110は、タイマカウント値が自己の宣言期間内でないときには(S130のNO判定時)には、S140に処理を進めて、他のコントローラ110による「マスタ宣言」が受信されるか否かを確認し、当該受信が確認されない場合(S140のNO判定時)には、S145により、タイマカウント値を増加させて、処理をS130に戻す。ここで、「マスタ宣言」とは、コントローラ110が新たにマスタコントローラとして機能することを、他のコントローラに対して報知するものであり、当該マスタ宣言を出力したコントローラ110を特定する情報を含む。
一方で、コントローラ110は、S140において、他のコントローラ110からの「マスタ宣言」が受信された場合には(S140のYES判定時)、S150により、「マスタ宣言」の受領を出力するとともに、S155により、受信した「マスタ宣言」を隣(下流側)のコントローラ110に対して転送して、処理を終了する。
この結果、S140で判定されるマスタ宣言の受領は、上流側(即ち、宣言期間が先に割り付けられた)の隣のコントローラ110そのものがマスタ宣言を出力した場合のみでなく、当該隣のコントローラよりも更に上流側のコントローラ110のいずれかがマスタ宣言を出力した場合にも、YES判定とされることになる。
コントローラ110は、自己の宣言期間が到来する前に、他のコントローラ(例えば、自己よりも上流側のコントローラ)110がマスタ宣言を出力したことを認識すると(S130のNO判定時、かつ、S140のYES判定時)、マスタコントローラから制御指令を受けるコントローラの役割を維持して、図9の処理を終了することになる。
一方で、マスタ宣言を受信することなく自己の宣言期間が到来した場合には、S130がYES判定とされるので、コントローラ110は、S160により、「マスタ宣言」を隣のコントローラ110に対して出力する。更に、コントローラ110は、S160によるマスタ宣言の出力後、S170により、他のコントローラ110からの「マスタ宣言受領」の返信を、一定期間(例えば、自己の宣言期間の終了までの期間)に亘って待機する。
コントローラ110は、当該一定期間に他のコントローラから「マスタ宣言受領」が送信された場合には(S170のYES判定時)、S180により、マスタコントローラの機能を実現するための所定プログラム(統括制御機能用)を起動して、図9の処理を終了する。これにより、自己をマスタコントローラとし、「マスタ宣言受領」を返信した他のコントローラ110に制御指令を送信する協調制御が新たに実行される。この際に、当該新たなマスタコントローラは、リモコン7とは通信できないが、リモコン7から入力される運転スイッチのオン/オフ、及び、出湯設定温度等の指令については、通信途絶の発生時点での内容を保持して、給湯運転を継続することができる。
尚、一定期間が経過しても、他のコントローラから「マスタ宣言の受領」が送信されない場合には(S170のNO判定時)、当該コントローラ110が1台のみで孤立した状態となっている可能性がある。従って、コントローラ110は、S190により、協調制御が不能であると判断して処理を終了する、この場合には、当該コントローラ110により対応の給湯器100を単独で給湯運転することができる。
再び図8を参照して、コントローラ110aがマスタコントローラとして動作する図8(a)の正常状態から、図8(b)に示す様に、給湯器100d(コントローラ110d)に故障が発生したケースを考える。このとき、マスタコントローラ(110a)は、コントローラ110d(故障)、及び、これより下流側のコントローラ110e〜110hとの間で通信不能となる。
これにより、故障が発生していないコントローラ110e〜110hの各々では、マスタコントローラとの通信途絶が検知されて、S110(図9)がYES判定とされるので、S120以降の処理が起動される。この際には、図10の時刻t4〜t5の宣言期間Teにおいて、コントローラ110eが「マスタ宣言」を出力する(S160)とともに、コントローラ110f〜110hの各々は、「マスタ宣言受領」を出力する(S150)。これにより、新たに、コントローラ110eをマスタコントローラとして協調制御を行う、給湯器100e〜100hによる新たなグループ150Bを形成することができる。
一方で、コントローラ110a(マスタコントローラ)では、コントローラ110b及び110cとの間の通信が継続される一方で、コントローラ110d〜110hとの通信が途絶する。このため、当該コントローラ110aは、コントローラ110b及び110cの制御指令を生成することで、給湯器100a〜100cによる新たなグループ150A内で協調制御を実行することができる。
例えば、図8(a)のグループ150において、給湯器100a〜100eが通常モード、給湯器100fが調整モードで動作していた状態から、図8(b)のグループ150A及び150Bが形成される状態に変化した場合を想定する。例えば、グループ150Aにおいて、給湯器100a及び100bを通常モード、給湯器100cを調整モードで動作させ、かつ、グループ150Bにおいて、給湯器100e及び110fを通常モード、給湯器100gを調整モードで動作させる協調制御により、図8(a)と同様のシステム給湯流量を確保することができる。
このように、給湯システム10を構成する複数の給湯器100a〜100hのうちの、元々のマスタコントローラとの通信が途絶した一部のコントローラのうちの1つを新たなマスタコントローラに追加することで、相互に通信可能なコントローラによって制御される一部の給湯器を単位として、新たに協調制御を行うことができる。これにより、通信途絶の発生時に、協調制御の対応台数が著しく減少することによる制御機能の低下を抑制することができる。
特に、図9に示された制御処理がコントローラの各々で実行されることにより、複数のコントローラを統括する機能を設けることなく、自律的に新たなマスタコントローラを決定することができる。
図8(c)には、図8(a)の正常状態から、コントローラ110d及び110eの間を接続する通信線9に断線が発生したケースが示される。
このケースでも、マスタコントローラであるコントローラ110aと、コントローラ110e〜110hとの間は、通信不能となる。
故障が発生していないコントローラ110e〜110hの各々では、コントローラ110a(マスタコントローラ)との通信途絶に応じて、図9のS120以降の処理が起動される。これにより、図8(b)のケースと同様に、コントローラ110eをマスタコントローラとして、給湯器100e〜100hによる協調制御を行う、新たなグループ150Bが形成される。
一方で、コントローラ110a(マスタコントローラ)では、コントローラ110b〜110dとの間の通信が継続される一方で、コントローラ110e〜110hとの通信が途絶する。このため、コントローラ110aは、給湯器100a〜100dによる協調制御を、新たなグループ150A内で実行することができる。
図8(c)では、グループ150Aにおいて、給湯器100a及び100bを通常モード、給湯器100cを調整モード、給湯器100dを待機モードで動作させ、かつ、グループ150Bにおいて、給湯器100e及び100fを通常モード、給湯器100gを調整モードで動作させる協調制御により、図8(a)と同様のシステム給湯流量を確保することができる。断線への対応時には、システム給湯流量Qtの最大値についても確保することができる。
このように、実施の形態1に係る給湯システムでは、コントローラ110の故障、又は、通信線9の断線により、一部のコントローラとマスタコントローラとの通信途絶が発生した場合に、新たなマスタコントローラを自律的に決定して、元々のマスタコントローラとの通信が途絶した複数の給湯器100による協調制御を継続することができる。
又、マスタコントローラ(110a)そのものに故障が生じた場合には、残りのコントローラ(110b〜110h)の各々で、マスタコントローラとの通信途絶に応じて、図9のS120以降の処理が起動される。これにより、予め定められた給湯器100間の順番に従って、例えば、最も上流側のコントローラ110bを新たなマスタコントローラに決定して、給湯器100b〜100hによる協調制御を実行することが可能である。
図11には、図8(b)の状態からさらに断線が発生したときの処理を説明する概念図が示される。
図11を参照して、グループ150A及び150Bのそれぞれで、コントローラ110a及び110eをマスタコントローラとして協調制御が行われている状態において、コントローラ110f(給湯器100f)及びコントローラ110g(給湯器100g)の間を接続する通信線9に断線が発生する。
これにより、グループ150B内で、コントローラ110g及び110hは、マスタコントローラ(110e)と通信できなくなる。これに応じて、コントローラ110g及び110hにおいて、図9のS120以降の処理が起動することにより、新たに、コントローラ110gをマスタコントローラとして、給湯器100g及び100hによる協調制御を行う、新たなグループ150Cが形成される。
一方で、グループ150Bにおいて、マスタコントローラであるコントローラ110eでは、コントローラ110g及び110hとの通信が途絶する一方で、コントローラ110fとの間の通信が継続される。このため、コントローラ110e(マスタコントローラ)は、コントローラ110fの制御指令を生成することで、給湯器100e及び100fによる協調制御を実行することができる。又、グループ150Aでは、マスタコントローラ(110a)がコントローラ110b〜110cとの間の通信により、給湯器100a〜100cによる協調制御を継続することができる。
このように、実施の形態1に係る給湯システム10では、段階的に通信途絶が発生した場合にも、マスタコントローラの追加設定によってグループを適宜分割して、グループ毎に協調制御を実行することが可能である。
[実施の形態2]
図12は、実施の形態2に係る給湯システムの通信接続構成を説明する概略図である。
図12を参照して、実施の形態2に係る給湯システム10xは、実施の形態1に係る給湯システム10(図1)と比較して、コントローラ110h(給湯器100h)及びコントローラ110a(給湯器100a)の間を接続する通信線9Lを更に備える点で異なる。給湯システム10xのその他の部分の構成は、給湯システム10と同様であるので、詳細な説明は繰り返さない。実施の形態2では、「第1通信線」の一実施例に対応する通信線8と、「第2通信線」に対応する複数の通信線9と、「第3通信線」に対応する通信線9Lとによって、「通信経路」を形成することができる。
図13は、実施の形態2に係る給湯システムの通信接続構成を説明する概略図である。図13を参照して、実施の形態2では、通信線9Lを設けることで、マスタコントローラ(例えば、コントローラ110a)と、他のコントローラ110b〜110hとを接続するループ状の通信経路を形成することができる。
これにより、1個所の断線が発生しても、協調制御を継続することが可能となる。例えば、コントローラ110aをマスタコントローラとして、給湯器100a〜100hの協調制御を実行している状態から、図8(c)と同様に、コントローラ110d(給湯器100d)及びコントローラ110e(給湯器100e)の間を接続する通信線9に断線が発生したケースを想定する。
このケースでは、コントローラ110a(マスタコントローラ)は、コントローラ110b〜110dとは、通信線9Lを含まない通信経路C1によって通信することができる。更に、コントローラ110a(マスタコントローラ)は、通信線9Lを含む通信経路C2によって、コントローラ110e〜110hとも通信を継続することができる。
従って、コントローラ110b及び110dの間に断線が発生しても、コントローラ110a(マスタコントローラ)は、コントローラ110b〜110hの各々と通信できるため、給湯器100a〜100hの協調制御を継続的に実行することができる。
図14には、図13の状態から更なる断線が発生した際の処理を説明する概念図が示される。
図14を参照して、例えば、コントローラ110d及び110eの間の断線に加えて、コントローラ110f及び110gの間に更に断線が発生したケースを想定する。このケースでは、コントローラ110e及び110fが、マスタコントローラであるコントローラ110aと通信できなくなる。
このため、コントローラ110e及び110fの各々では、マスタコントローラとの通信途絶が検知されるのに応じて、実施の形態1で説明した、図9のS120以降の処理が起動される。これにより、例えば、上流側のコントローラ110eを新たなマスタコントローラに決定することにより、新たなグループ150Bを形成して、給湯器100e及び100fの協調制御を行うことができる。
一方で、コントローラ110aをマスタコントローラとするグループ150Aが形成されて、給湯器100a〜100d,100g,100hによる協調制御が実行される。この様に、実施の形態2に係る給湯システムでは、2個所以上に断線が発生すると、実施の形態1と同様に、新たなグループを形成した協調制御を行うことが可能である。
又、実施の形態2に係る給湯システムでは、実施の形態1でも説明したように、マスタコントローラに故障が発生した場合にも、円滑かつ自律的に新たなコントローラを決定して、協調制御を継続することが可能である。
図15を参照して、実施の形態2に係る給湯システムにおいて、コントローラ110aをマスタコントローラとして、給湯器100a〜100hによる協調制御を実行している正常状態から、コントローラ110aが故障したケースを考える。
このケースでは、コントローラ110b〜110hの各々で、マスタコントローラとの通信途絶が検出されて、図9のS120以降の処理が自律的に起動される。この結果、図10で説明した宣言期間が一番先に到来するコントローラ(例えば、コントローラ110b)が新たにマスタコントローラとなって、給湯器100b〜100hによる協調制御を実行することが可能である。
このように、実施の形態2に係る給湯システムでは、ループ状に複数の給湯器100の通信経路が形成されることにより、1個所の断線に対しては全ての給湯器100a〜100hによる協調制御を継続できる。更に、マスタコントローラの故障、及び、2個所目以降の断線の発生に対しては、実施の形態1と同様の処理(図9)が各コントローラで自律的に実行されることにより、マスタコントローラとの通信が途絶した給湯器群によって形成されたグループにおいて、協調制御を継続的に実行することができる。
[実施の形態2の変形例]
実施の形態2に係る給湯システムでは、図13で説明したように、1個所の断線発生に対しては、断線非発生時と同様に、マスタコントローラとその他の各コントローラとの間の通信を維持できる。これにより、通常時の協調制御を維持できる一方で、断線発生の検知が困難となることが懸念される。
図16は、実施の形態2の変形例に係る給湯システムの通信接続構成を説明する概略図である。
図16を参照して、実施の形態2の変形例に係る給湯システム10yは、実施の形態2に係る給湯システム10x(図12)と比較して、通信ループ内に接続されるスイッチ30を更に備える点で異なる。給湯システム10yのその他の部分の構成は、給湯システム10xと同様であるので、詳細な説明は繰り返さない。
スイッチ30のオンオフは、リモコン7と接続されてマスタコントローラとされるコントローラ110aからの信号によって制御される。スイッチ30は、オフ時に、通信線9Lによる、通信線9Lを含むループ状の通信経路を遮断可能であれば、任意の位置に配置することができる。スイッチ30は、コントローラ110aの内部(基板上)に設けられてもよい。
図17は、実施の形態2の変形例に係る給湯システム10yの断線発生時の通信経路を説明する概念図である。
図17を参照して、図13と同様に、コントローラ110d(給湯器100d)及びコントローラ110e(給湯器100e)の間を接続する通信線9に断線が発生したケースが想定される。
このようなケースでは、マスタコントローラであるコントローラ110aは、スイッチ30を経由しない通信経路C1によって、コントローラ110b〜110dと通信することができる。一方で、コントローラ110a(マスタコントローラ)は、コントローラ110e〜110hとは、スイッチ30及び通信線9Lを経由する通信経路C2によって通信することができる。
スイッチ30のオフ時には、通信経路C2が形成されないため、コントローラ110a(マスタコントローラ)は、コントローラ110e〜110hとは通信することができない。このように、実施の形態2の変形例に係る給湯システム10yでは、通信線9に断線が発生すると、スイッチ30の開/閉の間で、マスタコントローラ(110a)と通信可能なコントローラが異なる。これを利用して、実施の形態2の変形例に係る給湯システム10yでは、断線の発生有無を確認する断線診断モードを導入することができる。
図18は、実施の形態2の変形例に係る給湯システムの断線診断モードの制御処理を説明するフローチャートである。例えば、図18の制御処理は、マスタコントローラ(例えば、コントローラ110a)によって実行することができる。
図18を参照して、コントローラ110aは、S210により、診断モードが起動されるか否かを判定する。例えば、診断モードは、一定時間の経過毎に定期的に起動される。診断モードの非適用時(S210のNO判定時)には、S220以降の診断処理は、起動されない。
コントローラ110aは、診断モードの起動時(S210のYES判定時)には、S220により、スイッチ30の閉状態での通信結果を保存する。例えば、通信結果としては、コントローラ110aとの間で通信可能であったコントローラ110を示す情報が保存される。
更に、コントローラ110aは、S230により、スイッチ30を開放する。これにより、通信線9Lによる通信経路が形成されなくなる。そして、コントローラ110aは、S240により、スイッチ30の開状態での通信結果を保存する。
コントローラ110aは、S250では、S220で保存された第1の通信結果(スイッチ30の閉状態)と、S240で保存された第2の通信結果(スイッチ30の開状態)とを比較する。第1及び第2の通信結果が同じであるときには、S250がNO判定とされて、処理は、S280に進められる。コントローラ110aは、S280では、診断結果を「正常(断線発生無し)」として、診断モードの処理を終了する。
これに対して、コントローラ110aは、第1及び第2の通信結果が異なるときには、S250をYES判定として、S260により、断線の発生を検出する。更に、コントローラ110aは、S270により、第1及び第2の通信結果の違いを解析して、断線個所を特定する。
例えば、図17に例示した断線のケースでは、第1の通信結果(S220)では、コントローラ110b〜110hの全てが、コントローラ110aと通信できている。これに対して、第2の通信結果(S240)では、コントローラ110aは、断線個所より上流側のコントローラ110b〜110dとしか通信することができない。
従って、S270では、S240で通信可能であったコントローラ110のうちの最下流側(数珠つなぎ)のコントローラと、S240で通信不能となったコントローラ110のうちの最上流側のコントローラとの間を、断線の発生個所として特定することができる。
このように、実施の形態2に係る給湯システムでは、通信線9Lの配置によってループ状に通信経路が形成される構成において、断線発生を検知する診断モードを導入することができる。診断モードで得られた、断線発生有無を示す情報、及び、断線発生個所を特定する情報は、通信線8を経由して、リモコン7に送信することができる。リモコン7では、図示しないディスプレイやスピーカ等を用いて、これらの情報をユーザに対して報知することが可能である。
尚、本実施の形態では、給湯器100の構成例として図2の構成を例示したが、給湯器100の構成は、燃焼バーナ38及び熱交換器34の組み合わせを例示した「加熱機構」の熱源の種類を含めて任意とすることができる。
又、実施の形態1及び2では、複数の給湯器100は数珠つなぎの態様で通信接続される給湯システムの構成を説明したが、メイン通信線に対して各コントローラが接続される通信構成においても、図9で説明した、通信途絶時の制御処理を適用することが可能である。
図19には、給湯システムの通信接続構成の変形例を説明する概略図が示される。
図19の構成では、メイン通信線9Mが、コントローラ110a〜110hに対して共通に設けられる。図19においても、コントローラ110aは、通信線8によってリモコン7と接続されて、マスタコントローラに初期設定されている。
コントローラ110a〜110hの各々がメイン通信線9Mと接続されることにより、マスタコントローラであるコントローラ110aは、コントローラ110b〜110hと通信接続される。これにより、コントローラ110a(マスタコントローラ)が生成した制御指令によって、実施の形態1と同様に、給湯器100a〜100hによる協調制御を実行することができる。図19の変形例では、「第1通信線」の一実施例に対応する通信線8と、メイン通信線9Mとによって、「通信経路」を形成することができる。
又、図19の構成では、図8(b)の様に、いずれかのコントローラ110が故障した場合にも、それ以外の残りのコントローラ110の間での通信接続は確保される。例えば、図19中に点線で示されるように、コントローラ110dが故障しても、コントローラ110e〜110hは、コントローラ110b、110cと同様に、コントローラ110a(マスタコントローラ)と通信可能である。従って、給湯器100a〜100c,100e〜100hによる協調制御を実行することができる。
一方で、メイン通信線9M上に断線が生じた場合には、断線個所を境界に、コントローラ110a(マスタコントローラ)と通信できなくなるコントローラ110が発生する。例えば、点線で表記するように、コントローラ110dとの接続個所及びコントローラ110eとの接続個所との間で、メイン通信線9Mが断線したケースを考える。このケースでは、コントローラ110e〜110hは、マスタコントローラと通信できなくなる。
しかしながら、図9に示した制御処理を実行するプログラムが、コントローラ110a〜110hの各々に搭載されることで、上記のケースでは、コントローラ110e〜110hでは、マスタコントローラとの通信途絶の検知に応じて、S110(図9)がYES判定とされるので、S120以降の処理が起動される。これにより、実施の形態1で説明したように、給湯器100a〜100hに予め付された順番に沿って、コントローラ110e〜110hのうちの1つを新たなマスタコントローラに自律的に決定して、給湯器100e〜100hによって構成される新たなグループ内での協調制御を実行することが可能である。
又、図15で説明したのと同様に、マスタコントローラ(コントローラ110a)に故障が発生した場合には、コントローラ110b〜110hの各々で、マスタコントローラとの通信途絶が検出されて、図9のS120以降の処理を自律的に起動することができる。従って、図10で説明した宣言期間が一番先に到来するコントローラ(例えば、コントローラ110b)が新たにマスタコントローラとなって、給湯器100b〜100hによる協調制御を実行することができる。
このように、図19の通信接続構成においても、各給湯器100の各コントローラ110が図9の制御処理を実行することで、マスタコントローラとの通信途絶時には、自律的にマスタコントローラの追加又は交代を実現できるので、協調制御の機能低下を抑制することができる。
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
5,26 入水経路、6,25 出湯経路、7 リモコン、8,9,9L,9a〜9h 通信線、9M メイン通信線、10,10x,10y 給湯システム、11 システムコントローラ、20 貯湯タンク、23 循環ポンプ、30 スイッチ、32 入水口、33 出湯口、34 熱交換器、35 入水路、36 出湯路、37 バイパス路、38 燃焼バーナ、42 流量調整弁、44 バイパス流量調整弁、100a〜100h 給湯器、110a〜110h コントローラ。

Claims (7)

  1. 給湯システムであって、
    共通の出湯経路に対して並列に連結され、かつ、予め定められた順番が付された複数の給湯器を備え、
    前記複数の給湯器の各々は、当該給湯器の動作を制御するコントローラを有し、
    前記給湯システムは、
    前記複数の給湯器の間で前記コントローラ間を通信接続するための通信経路を更に備え、
    各前記コントローラは、前記通信経路を介して通信可能な他の前記コントローラとによって形成されるグループ内で、当該グループ内の複数台の給湯器を協調して動作させるための制御指令を生成する統括制御の機能を予め有するように構成され、
    前記グループ内の前記複数台の給湯器の前記コントローラは、前記統括制御を実行中の1台の第1コントローラと、前記統括制御を非実行である第2コントローラとに分類され、
    前記第2コントローラの各々は、前記第1コントローラとの間の通信が途絶すると、前記予め定められた順番に従って、前記第1コントローラとなって前記統括制御を実行するための処理を起動する、給湯システム。
  2. 各前記第2コントローラには、前記第1コントローラとの間の通信が途絶した時点からの経過時間によって定義される時間軸上において、前記予め定められた順番に従って宣言期間がそれぞれ別個に予め設定されており、
    各前記第2コントローラは、前記第1コントローラとの間の通信が途絶すると、当該途絶した時点からの計時を開始するとともに、当該計時の開始時点から自己の前記宣言期間が到来するまでに、他の前記コントローラから前記第1コントローラとなることの宣言を受け取った場合には、前記第2コントローラの状態を維持する一方で、前記宣言を他の前記コントローラから受け取ることなく前記宣言期間が到来すると、他の前記コントローラに対して前記宣言を出力するとともに、前記処理を起動する、請求項1記載の給湯システム。
  3. ユーザ操作を入力するためのリモコンを更に備え、
    前記通信経路は、
    前記複数の給湯器のうちの1台の給湯器の前記コントローラと前記リモコンとを接続する第1通信線と、
    前記複数の給湯器のうちの隣接する2台ずつの給湯器の前記コントローラ間を順次通信接続する複数の第2通信線とを含み、
    前記第1通信線を介して前記リモコンと接続された前記コントローラが、前記第1コントローラに初期設定される、請求項1又は2に記載の給湯システム。
  4. 前記通信経路は、
    前記複数の第2通信線との組み合わせによって、前記複数の給湯器をループ状に通信接続するための第3通信線を更に含む、請求項3記載の給湯システム。
  5. 前記通信経路は、
    前記第2通信線及び前記第3通信線によって形成される通信ループ内に接続されるスイッチを更に含み、
    前記スイッチの開閉は、前記第1コントローラからの信号に応じて制御され、
    前記第1コントローラは、前記スイッチの開時における他の前記コントローラとの通信結果と、前記スイッチの閉時における他の前記コントローラとの通信結果とに基づいて、前記第2通信線及び第3通信線の断線診断を実行する、請求項4記載の給湯システム。
  6. ユーザ操作を入力するためのリモコンを更に備え、
    前記通信経路は、
    前記複数の給湯器のうちの1台の給湯器の前記コントローラと前記リモコンとを接続する通信線と、
    前記複数の給湯器に対して共通に設けられたメイン通信線とを含み、
    前記複数の給湯器の各々の前記コントローラは、前記メイン通信線と通信接続される、請求項1又は2に記載の給湯システム。
  7. 各前記給湯器は、
    入水口と、
    前記出湯経路と連結された出湯口と、
    前記入水口及び出湯口の間の流路に設けられた加熱機構と、
    前記流路の流量を制限するための、全閉可能な流量調整弁とを含み、
    前記加熱機構は、当該加熱機構の通流量が最小作動流量以上であるときに作動するように構成され、
    前記統括制御による前記制御指令は、閉弁状態の指令を含む前記流量調整弁の開度指令を含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の給湯システム。
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