JP2021112136A - 支援システム、及び支援方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】栽培施設の病害虫の発生状況を効率的に把握することが可能である支援システムを提供する。【解決手段】本開示の支援システム1は、栽培施設60の環境を示すデータ及び病害虫の発生状況を示すデータが格納される第1の記憶部12と、第1の記憶部12から取得した環境を示すデータ及び病害虫の発生状況を示すデータを用いて機械学習を行うことによって、栽培施設60の病害虫の発生確率を予測するための予測モデルを生成する第1の制御部11と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、栽培管理者を支援するための支援システム、及び支援方法に関する。
従来、栽培施設の病害虫の発生状況を把握する技術として、例えば、特許文献1に開示された技術がある。特許文献1に開示された技術では、作業者が収穫等の作業中に病害虫を発見した場合に、携帯端末を用いて病害虫の発見情報を管理端末に送信する。続いて、管理端末は、携帯端末から受信した病害虫の発見情報に基づいて、病害虫管理テーブルを作成し、モニタ等に出力する。
特開2018−85981号公報
特許文献1に開示された技術では、作業者が、栽培施設の全てのエリアにおいて、病害虫が発生しているか否かを確認しないと、栽培施設の病害虫の発生状況を網羅的に把握することができない。したがって、特許文献1に開示された技術は、栽培施設の病害虫の発生状況を効率的に把握するという点で、改善の余地がある。
そこで、本開示は、栽培施設の病害虫の発生状況を効率的に把握することが可能である支援システム、及び支援方法を提供することを目的とする。
幾つかの実施形態に係る支援システムは、少なくとも1つの栽培施設の環境を示すデータ及び病害虫の発生状況を示すデータが格納される第1の記憶部と、前記第1の記憶部から取得した前記環境を示すデータ及び前記病害虫の発生状況を示すデータを用いて機械学習を行うことによって、前記栽培施設の病害虫の発生確率を予測するための予測モデルを生成する第1の制御部と、を備える。
これにより、栽培管理者は、栽培施設の病害虫の発生状況を効率的に把握することができる。
一実施形態において、前記支援システムは、前記栽培施設の環境を示すデータを測定するセンサ群と、前記センサ群から取得した前記環境を示すデータを前記予測モデルに入力し、前記栽培施設の前記病害虫の発生確率を予測する第2の制御部と、前記第2の制御部が予測した前記病害虫の発生確率を出力する出力部と、をさらに備えてもよい。
これにより、栽培管理者は、各栽培施設のうち、病害虫の発生確率が高いエリアを優先的に管理することができる。
一実施形態において、前記出力部はさらに、前記栽培施設の前記病害虫の実際の発生状況を示すデータを出力してもよい。
これにより、栽培管理者は、予測モデルの予測精度を効率的に把握することができる。
一実施形態において、前記第2の制御部は、前記センサ群が測定した前記環境を示すデータ及び前記病害虫の実際の発生状況を示すデータを用いて機械学習を行うことによって、前記予測モデルを更新してもよい。
これにより、各栽培施設に対する予測モデルの予測精度を向上させることができる。
一実施形態において、前記第2の制御部は、栽培管理者の入力に基づいて、前記栽培施設の前記病害虫の発生確率が低くなるように、前記栽培施設に設置された環境制御装置を制御してもよい。
これにより、病害虫による被害を抑制することができる。
一実施形態において、前記第2の制御部は、前記栽培施設の前記病害虫の発生確率に基づいて、前記病害虫の防除案を生成し、前記出力部は、前記第2の制御部が生成した前記防除案を出力してもよい。
これにより、栽培管理者は、防除案に基づいて、栽培施設を効率的に管理することができる。
一実施形態において、前記第2の制御部は、前記栽培施設の前記環境を示すデータに基づいて、前記センサ群に含まれるセンサの位置及び/又は数を最適化し、前記出力部は、最適化した前記センサの位置及び/又は数を出力してもよい。
これにより、栽培施設の管理に必要なコストを低減することができる。
幾つかの実施形態に係る支援方法は、コンピュータを用いた支援方法であって、前記コンピュータが、少なくとも1つの栽培施設の環境を示すデータ及び病害虫の発生状況を示すデータを用いて機械学習を行うことによって、前記栽培施設の病害虫の発生確率を予測するための予測モデルを生成するステップを含む。
これにより、栽培管理者は、栽培施設の病害虫の発生状況を効率的に把握することができる。
一実施形態において、前記支援方法は、前記コンピュータが、前記栽培施設の環境を示すデータを取得するステップと、取得した前記環境を示すデータを前記予測モデルに入力し、前記栽培施設の前記病害虫の発生確率を予測するステップと、前記予測した前記病害虫の発生確率を出力するステップと、をさらに含んでもよい。
これにより、栽培管理者は、各栽培施設のうち、病害虫の発生確率が高いエリアを優先的に管理することができる。
本開示によれば、栽培施設の病害虫の発生状況を効率的に把握することが可能である支援システム、及び支援方法を提供することができる。
本実施形態に係る支援システムの構成を示す機能ブロック図である。 本実施形態に係る支援システムの第1の動作例を説明するフローチャートである。 図2のステップS101の処理を説明する概略図である。 図2のステップS102の処理を説明する概略図である。 図2のステップS103の処理を説明する概略図である。 図2のステップS104の処理を説明する概略図である。 本実施形態に係る支援システムの第2の動作例を説明するフローチャートである。 図7のステップS203の処理を説明する概略図である。 図7のステップS204の処理を説明する概略図である。 本実施形態に係る支援システムの第3の動作例を説明するフローチャートである。 図10のステップS302の処理を説明する概略図である。 図10のステップS303の処理を説明する概略図である。 図10のステップS306の処理の出力例を説明する概略図である。 携帯端末の画面例を説明する概略図である。 本実施形態に係る支援システムの第4の動作例を説明するフローチャートである。 図15のステップS407の処理の出力例を説明する概略図である。 スペクトルカメラによる解析画像である。
以下、本開示を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。各図において、同一符号は、同一または同等の構成要素を示す。
図1を参照して、本開示の一実施形態に係る支援システム1を説明する。
支援システム1は、サーバ装置10、クライアント装置20、センサ群30、環境制御装置40、及び携帯端末50を備える。サーバ装置10は、インターネット等のネットワーク70を介して、クライアント装置20と通信可能である。また、サーバ装置10は、ネットワーク70を介して、センサ群30、環境制御装置40、及び携帯端末50と通信可能であってもよい。クライアント装置20、センサ群30、及び環境制御装置40は、例えば全国の栽培施設60等、少なくとも1つの栽培施設60にそれぞれ設置される。携帯端末50は、栽培管理者によって携帯される。
サーバ装置10は、クラウドコンピューティングシステム等に属するサーバである。
サーバ装置10は、第1の制御部11、第1の記憶部12、及び第1の通信部13を備える。
第1の制御部11は、1つ以上のプロセッサを含む。プロセッサは、例えば、CPU(central processing unit)等の汎用プロセッサ、又は特定の処理に特化した専用プロセッサである。第1の制御部11は、サーバ装置10の各部を制御しながら、サーバ装置10の動作に関わる処理を行う。
第1の記憶部12は、1つ以上の半導体メモリ、1つ以上の磁気メモリ、1つ以上の光メモリ、又はこれらの組み合わせを含む。半導体メモリは、例えば、RAM(random access memory)又はROM(read only memory)である。第1の記憶部12には、サーバ装置10の動作に用いられる情報、及びサーバ装置10の動作によって得られる情報が格納される。
第1の通信部13は、例えば、インターネット、ゲートウェイ、及びLAN(local area network)等を介して通信することができる、1つ以上の通信インタフェースを含む。第1の通信部13は、サーバ装置10の動作に用いられる情報を受信し、サーバ装置10の動作によって得られる情報を送信する。
なお、サーバ装置10の動作は、第1の記憶部12に格納されたプログラムを、第1の制御部11に含まれるプロセッサで実行することにより実現される。
クライアント装置20は、携帯電話機、スマートフォン、タブレット、又はPC(personal computer)等である。
クライアント装置20は、第2の制御部21、第2の記憶部22、第2の通信部23、入力部24、及び出力部25を備える。
第2の制御部21は、1つ以上のプロセッサを含む。プロセッサは、例えば、CPU(central processing unit)等の汎用プロセッサ、又は特定の処理に特化した専用プロセッサである。第2の制御部21は、クライアント装置20の各部を制御しながら、クライアント装置20の動作に関わる処理を行う。
第2の記憶部22は、1つ以上の半導体メモリ、1つ以上の磁気メモリ、1つ以上の光メモリ、又はこれらの組み合わせを含む。半導体メモリは、例えば、RAM(random access memory)又はROM(read only memory)である。第2の記憶部22には、クライアント装置20の動作に用いられる情報、及びクライアント装置20の動作によって得られる情報が格納される。
第2の通信部23は、例えば、インターネット、ゲートウェイ、及びLAN(local area network)等を介して通信することができる、1つ以上の通信インタフェースを含む。第2の通信部23は、クライアント装置20の動作に用いられる情報を受信し、クライアント装置20の動作によって得られる情報を送信する。
入力部24は、1つ以上の入力用インタフェースを含む。入力用インタフェースは、例えば、物理キー、静電容量キー、ポインティングデバイス、ディスプレイと一体的に設けられたタッチスクリーン、マイク、又はこれらの組み合わせである。入力部24は、クライアント装置20の動作に用いられる情報を入力する操作を受け付ける。
出力部25は、1つ以上の出力用インタフェースを含む。出力用インタフェースは、例えば、LCD(liquid crystal display)又は有機EL(electro luminescence)ディスプレイ等のディスプレイ、スピーカ、又はこれらの組み合わせである。出力部25は、クライアント装置20の動作によって得られる情報を出力する。
なお、クライアント装置20の動作は、第2の記憶部22に格納されたプログラムを、第2の制御部21に含まれるプロセッサで実行することにより実現される。
センサ群30は、1つ以上のセンサを含む。センサとしては、CO2濃度計、日射計、温度計、湿度計、又はこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。センサ群30は、LAN等によって、クライアント装置20と通信可能である。
環境制御装置40は、散水装置、照明装置、空調装置、カーテン、天窓、CO2発生機、又はこれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない。環境制御装置40は、LAN等によって、クライアント装置20と通信可能である。また、環境制御装置40は、クライアント装置20の第2の制御部21によって制御される。
携帯端末50は、携帯電話機、スマートフォン、又はタブレット等であるが、これらに限定されない。携帯端末50は、WiFi(登録商標)又はBluetooth(登録商標)等によって、クライアント装置20と通信可能である。
栽培施設60は、圃場、温室、又はビニールハウス等であるが、これらに限定されない。
上述した構成において、サーバ装置10の第1の制御部11の一部又は全部の処理を、クライアント装置20の第2の制御部21が担ってもよい。あるいは、クライアント装置20の第2の制御部21の一部又は全部の処理を、サーバ装置10の第1の制御部11が担ってもよい。
図2を参照して、本実施形態に係る支援システム1の第1の動作例を説明する。第1の動作例は、本開示による支援方法の一実施形態に相当する。
ステップS101において、サーバ装置10の第1の制御部11は、第1の通信部13を介して、全国の栽培施設60等、好ましくは複数の栽培施設60にそれぞれ設置されたクライアント装置20から、各栽培施設60の環境を示すデータ及び病害虫の発生状況を示すデータを所定の時間間隔で取得する。また、第1の制御部11は、取得した環境を示すデータ及び病害虫の発生状況を示すデータを第1の記憶部12に格納する。なお、図3に示すように、第1の制御部11は、取得したデータを、栽培施設60の場所(関東、北陸等)、栽培施設60で栽培される植物等の品種(A、B等)、及び病害虫の種別(灰色カビ病、うどんこ病等)で分類して、第1の記憶部12に格納してもよい。
本実施形態における「環境」は、CO2濃度、日射量、温度、湿度、又はこれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない。環境を示すデータは、各栽培施設60に設置されたセンサ群30によって取得される。また、本実施形態における「病害虫」は、灰色カビ病、うどんこ病、葉カビ病、又はこれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない。病害虫の発生状況は、栽培管理者による目視確認又はカメラ等の撮像画像に基づいて決定される。詳細については、第3の動作例にて説明する。また、本実施形態における「所定の時間間隔」は、栽培管理者が適宜設定することが可能であり、例えば数十分〜数時間とすることができるが、これに限定されない。
ステップS102において、第1の制御部11は、第1の記憶部12から環境を示すデータ及び病害虫の発生状況を示すデータを取得して、前処理を行う。本実施形態における「前処理」は、欠損値処理、外れ値処理、正規化処理、離散化処理、又はこれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない。例えば、「前処理」は、所定期間(例えば1時間〜6時間)の微分値又は積分値等のセンサ値に基づく新たな変数の作成を含んでもよい。離散化処理は、等頻度分割、等数分割、カイマージ、又はこれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない。これらの処理は、後述するクラスタリングの手法に応じて適宜選択される。図4に、離散化処理されたデータを示す。なお、特定の病害虫の発生確率を予測したい場合には、特定の病害虫の有無に対応する目的変数に適宜重み付けを行ってもよい。
ステップS103において、第1の制御部11は、ステップS102で前処理されたデータを用いて機械学習を行うことによって、病害虫の発生確率を予測するための予測モデルを生成する。以下、ステップS103を詳細に説明する。
例えば、第1の制御部11は、クラスタリング及びベイジアンネットワークの技術を用いて、環境を示すデータに対応する変数を説明変数とし、病害虫の有無に対応する変数を目的変数とする予測モデルを生成することができる。ベイジアンネットワークは、変数をノードとする有向非巡回グラフであり、ノード間の条件付き確率表を含む。クラスタリングは、類似する変数同士を同一のクラスタに分類する手法である。例えば、クラスタリングは、k-means法等のハードクラスタリング、又は確率的潜在意味解析等のソフトクラスタリングを含むが、これらに限定されない。ステップS103では、最初に、第1の制御部11は、ステップS102で前処理されたデータを用いて、時系列に関してクラスタリングを行う。これによって、類似する説明変数同士が同一のクラスタに分類され、次元圧縮される。なお、クラスタリングは所謂教師なし学習であるが、例えば病害虫の発生状況を示すような特に着目している目的変数がある場合には、当該変数に重み付けを行うことによって、当該変数に対する類似性の影響力を適宜調整してもよい。図5にクラスタリング結果を示す。次に、第1の制御部11は、クラスタリング結果を用いた構造学習を行うことによって、病害虫の発生確率を予測するための予測モデルを生成する。図6に、環境を示すデータに対応する親ノードと、クラスタリングによって次元圧縮された子ノードと、所定の品種における所定の病害虫の発生の有無に対応する孫ノードとを含む、予測モデルの一例を示す。なお、親ノードと孫ノードとは、子ノードを介してリンクされている必要はなく、直接リンクされていてもよい。このように、クラスタリングによる次元圧縮と、ノード間の依存関係を可視化するベイジアンネットワークとを組み合わせた予測モデルを用いることにより、栽培管理者は、植物等における複雑な生物学的現象を効率的に解釈することができる。
なお、ステップS103では、第1の制御部11は、栽培施設60の現在までの環境を示すデータ及び病害虫の現在の発生状況を示すデータを用いて、機械学習を行うことができる。これにより、第1の制御部11は、病害虫の現在の発生確率を予測することができる予測モデルを生成することができる。これに加えて、第1の制御部11は、栽培施設60の過去(例えば3日前まで等)の環境を示すデータ及び病害虫の現在の発生状況を示すデータを用いて、機械学習を行うことができる。これにより、第1の制御部11は、病害虫の状来(例えば3日後等)の発生確率を予測することができる予測モデルを生成することができる。また、第1の制御部11は、栽培施設60の植物等の品種及び病害虫の種別毎に、病害虫の現在及び/又は将来の発生確率を予測することができる予測モデルを生成することができる。
ステップS104において、第1の制御部11は、ステップS103で生成した予測モデルを第1の記憶部12に格納する。
なお、気候又は季節の変化に応じて、第1の制御部11は、ステップS101乃至S104を行うことによって、予測モデルを定期的に更新することが好ましい。これにより、気候又は季節が変化しても、病害虫の発生確率の予測精度を維持することができる。
第1の動作例によれば、予測モデルを用いて栽培施設60を管理することが可能となるので、栽培施設60の病害虫の発生状況を効率的に把握することができる。また、詳細は後述するが、この予測モデルを初期のモデルとして、各栽培施設60の病害虫の発生確率の予測を行うことで、初期コストを低減することができる。
図7を参照して、本実施形態に係る支援システム1の第2の動作例を説明する。第2の動作例は、本開示による支援方法の一実施形態に相当する。
第2の動作例は、各栽培施設60にそれぞれ設置されたクライアント装置20の第2の制御部21が、第2の通信部23を介して、サーバ装置10から第1の動作例で生成した予測モデルを取得し、第2の記憶部22に格納した状態から開始する。ただし、全国にある全ての栽培施設60において、第2の動作例を実行する必要はなく、特定の栽培施設60において、第2の動作例を実行してもよい。
ステップS201において、クライアント装置20の第2の制御部21は、センサ群30から栽培施設60の環境を示すデータを所定の時間間隔で取得し、第2の記憶部22に格納する。
ステップS202において、第2の制御部21は、第2の記憶部22から環境を示すデータを取得して、前処理を行う。この前処理は、ステップS102と同様である。
ステップS203において、第2の制御部21は、ステップS202で前処理されたデータを用いて、センサ群30に関してクラスタリングを行う。これにより、センサ群30は、栽培施設60のエリア間の環境の類似性に基づいて、クラスタに分類される。図8に、クラスタリングの結果を示す。図8中、「説明変数1」及び「説明変数2」等は、それぞれ環境を示すデータに対応する。また、「t1」及び「t2」等は、それらの時間変化に対応する。なお、コストを重視する場合、栽培管理者は、入力部24を介して、クラスタの数を強制的に設定してもよい。
ステップS204において、第2の制御部21は、ステップS203のクラスタリング結果に基づいて、センサ群30に含まれるセンサの位置及び/又は数を最適化する。また、第2の制御部21は、出力部25を介して、最適化されたセンサの位置及び/又は数を、栽培管理者に向けて出力する。図8、9では、センサ群30が、9つのクラスタ(Cluster1乃至9)に分類されており、第2の制御部21は、同一クラスタに属する複数のセンサについては、その中の1つのセンサを代表として選択し、その他のセンサを排除する等の最適化を行うことができる。例えば、代表とするセンサ(以下、「代表センサ」とも称する。)は、各クラスタに属する代表センサ間の距離が等しくなるように決定されてもよい。なお、排除されたセンサは、他の栽培施設60で用いられてもよく、リース会社に返却されてもよい。
第2の動作例によれば、栽培施設60の環境の違いを捉えるのに最低限必要なセンサの位置及び/又は数を把握することができるので、栽培施設60の管理に必要なコストを低減することができる。なお、最適化の精度を高める観点から、栽培施設60の環境を示すデータに加えて、栽培管理者による目視確認又は定点カメラ等による撮像画像に基づいて判断した病害虫の発生状況を示すデータを用いて、ステップS201乃至S204を行ってもよい。
図10を参照して、本実施形態に係る支援システム1の第3の動作例を説明する。第3の動作例は、本開示による支援方法の一実施形態に相当する。
第3の動作例は、各栽培施設60にそれぞれ設置されたクライアント装置20の第2の制御部21が、第2の通信部23を介して、サーバ装置10から第1の動作例で生成した予測モデルを取得し、第2の記憶部22に格納した状態から開始する。ただし、全国にある全ての栽培施設60において、第3の動作例を実行する必要はなく、特定の栽培施設60において、第3の動作例を実行してもよい。
ステップS301において、クライアント装置20の第2の制御部21は、センサ群30から栽培施設60の環境を示すデータを所定の時間間隔で取得し、第2の記憶部22に格納する。
ステップS302において、第2の制御部21は、第2の記憶部22から環境を示すデータを取得し、前処理を行う。この前処理は、ステップS102と同様である。図11に、離散化処理されたデータを示す。
ステップS303において、第2の制御部21は、第2の記憶部22から予測モデルを取得し、病害虫の現在及び将来の発生確率を予測する。図12に、ベイジアンネットワーク及びクラスタリングを用いた予測モデルによって、病害虫の現在の発生確率を予測する場合の例を示す。本例では、第2の制御部21は、ステップS301で取得した栽培施設60の環境を示すデータに対応する親ノードに対するエビデンスを「1」に設定し、それ以外の親ノードに対するエビデンスを「0」に設定する。これにより、例えば、品種Aにおける灰色カビ病の発生の有無に対応する孫ノードにおいて、病害虫の現在の発生確率が85%であると予測される。
ステップS304において、第2の制御部21は、出力部25を介して、ステップS303で予測した病害虫の現在及び将来の発生確率を栽培管理者に向けて出力する。図13に出力例を示す。図13では、灰色カビ病の現在及び将来の発生確率が示される。ただし、ステップS304では、図13中、「重」、「軽」、及び「無」等の指標は表示されない。なお、本例では、0%以上40%未満の発生確率を「低」と定義し、40%以上70%未満の発生確率を「中」と定義し、70%以上100%以下の発生確率を「高」と定義しているが、これに限定されない。ここで、第2の制御部21は、第2の通信部23を介して、病害虫の発生確率を示すデータを携帯端末50に送信し、携帯端末50の画面に表示してもよい。これにより、栽培管理者は、栽培施設60のエリアのうち病害虫の現在の発生確率が高いエリアを優先して、病害虫の実際の発生状況を目視確認し、携帯端末50に登録することができる。なお、病害虫の実際の発生状況は、発生レベルの軽重に応じて適宜決定され、例えば「重」、「軽」、及び「無」という指標によって表わされるが、これに限定されない。また、栽培管理者は、栽培施設60の各エリアに取り付けられた位置情報を示すバーコード又はQRコード(登録商標)等を携帯端末50で読み取ることにより、病害虫の実際の発生状況を示す情報に、病害虫の発生場所を示す情報を含めることができる。図14に、携帯端末50の画面例を示す。図14は、栽培施設60のエリア(レーンA、6番)における病害虫の現在の発生確率が「灰色カビ病:高、うどんこ病:中、葉カビ病:低」であることを示すと共に、病害虫の実際の発生状況が「灰色カビ病:重、うどんこ病:軽、葉カビ病:無」であることを示す。また、この例では、栽培管理者が見習いである場合には、病害虫の実際の発生状況は、栽培管理者による目視確認ではなく、携帯端末50のカメラ等が撮像した植物等の画像をディープラーニング等の任意の技術を用いて解析することにより、適宜決定される。なお、病害虫の将来の発生確率については、第4の動作例にて詳細に説明する。
ステップS305において、第2の制御部21は、第2の通信部23を介して、携帯端末50から病害虫の実際の発生状況を示すデータを取得する。
ステップS306において、第2の制御部21はさらに、出力部25を介して、ステップS305で取得した病害虫の実際の発生状況を示すデータを栽培管理者に向けて出力する。好ましくは、第2の制御部21は、出力部25を介して、ステップS303で予測した病害虫の現在の発生確率と共に、ステップS305で取得した病害虫の実際の発生状況を示すデータを栽培管理者に向けて出力する。図13の左側に出力例を示す。
ここで、第1の動作例で生成した予測モデルは、全国の栽培施設60の環境を示すデータ及び病害虫の発生状況を示すデータを用いて生成した予測モデルであるので、それぞれの栽培施設60にカスタマイズされた予測モデルであるとは限らない。このため、ステップS303で予測した病害虫の現在の発生確率がステップS305で取得した病害虫の実際の発生状況を正確に再現しているとは限らない。したがって、第1の動作例で生成した予測モデルを各栽培施設60にカスタマイズすることにより、各栽培施設60の病害虫の発生確率の予測精度を向上させることが好ましい。
そこで、ステップS307において、第2の制御部21は、ステップS303で予測した病害虫の現在の発生確率とステップS305で取得した病害虫の実際の発生状況との比較に基づいて、ステップS303で第2の記憶部22から取得した予測モデルを更新するか否かを判断する。第2の制御部21が予測モデルを更新すると判断した場合(ステップS307:YES)、ステップS308に進む。第2の制御部21が予測モデルを更新しないと判断した場合(ステップS307:NO)、本処理を終了する。なお、栽培管理者は、図13の出力例を視認することができるので、ステップS307では、第2の制御部21は、栽培管理者の入力に基づいて、予測モデルを更新するか否かを判断してもよい。例えば、第2の制御部21は、出力部25を介して、予測モデルを更新するか否かの質問ダイアログを栽培管理者に向けて出力する。また、第2の制御部21は、入力部24を介して、栽培管理者が予測モデルを更新するか否かの回答を入力する操作を受け付ける。
ステップS308において、第2の制御部21は、既存のデータに、ステップS301で取得した栽培施設60の環境を示すデータ及びステップS305で取得した病害虫の実際の発生状況を示すデータを加えて、ステップS102及びS103と同様の方法で機械学習を行う。第2の制御部21による機械学習が終了すると、予測モデルが更新される。また、第2の制御部21は、第2の記憶部22に格納されている予測モデルを、更新した予測モデルに置き換える。
なお、ステップS303乃至S308を繰り返すことにより、各栽培施設60の病害虫の発生確率の予測精度がさらに向上する。また、気候又は季節の変化により特定の栽培施設60の環境が変化すると、予測モデルの予測精度が低下するおそれがある。そこで、第2の制御部21は、ステップS307の後であって、ステップS308の前に、ステップS203と同様のクラスタリングを行ってもよい。ただし、計算時間及び計算量の観点から、このクラスタリングの頻度は、数か月から1年に1回程度であることが好ましい。
第3の動作例によれば、栽培管理者は、各栽培施設60において病害虫の発生確率が高いエリアを優先的に管理することができるので、栽培施設60を少ない労力で効率的に管理することができる。また、第3の動作例によれば、各栽培施設60における病害虫の実際の発生状況を考慮した予測モデルが生成されるので、各栽培施設60に対する予測モデルの予測精度が向上する。
図15を参照して、本実施形態に係る支援システム1の第4の動作例を説明する。第4の動作例は、本開示による支援方法の一実施形態に相当する。
第4の動作例では、第3の動作例で各栽培施設60にカスタマイズされた予測モデルが、クライアント装置20の第2の記憶部22に格納されている状態から開始する。ただし、全国にある全ての栽培施設60において、第4の動作例を実行する必要はなく、特定の栽培施設60において、第4の動作例を実行してもよい。
ステップS401において、クライアント装置20の第2の制御部21は、センサ群30から栽培施設60の環境を示すデータを所定の時間間隔で取得し、第2の記憶部22に格納する。
ステップS402において、第2の制御部21は、第2の記憶部22から環境を示すデータを取得して、前処理を行う。この前処理は、ステップS102と同様である。
ステップS403において、第2の制御部21は、第2の記憶部22から予測モデルを取得し、病害虫の現在及び将来の発生確率を予測する。ステップS403は、ステップS303と同様である。
ステップS404において、第2の制御部21は、出力部25を介して、ステップS403で予測した病害虫の現在及び将来の発生確率を栽培管理者に向けて出力する。
ステップS405において、第2の制御部21は、栽培管理者の入力に基づいて、栽培施設60に設置された環境制御装置40を制御するか否かを判断する。例えば、第2の制御部21は、出力部25を介して、環境制御装置40を制御するか否かの質問ダイアログを栽培管理者に向けて出力する。また、第2の制御部21は、入力部24を介して、栽培管理者が環境制御装置40を制御するか否かの回答を入力する操作を受け付ける。この際、栽培管理者は、ステップS404で出力された病害虫の現在及び将来の発生確率を総合的に判断することができる。第2の制御部21が環境制御装置40を制御すると判断した場合(ステップS405:YES)、ステップS406に進む。第2の制御部21が環境制御装置40を制御しないと判断した場合(ステップS405:NO)、ステップS407に進む。
ステップS406において、第2の制御部21は、栽培管理者の入力に基づいて、環境制御装置40が示す値の目標値を取得する。例えば、第2の制御部21は、入力部24を介して、栽培管理者が目標値を入力する操作を受け付ける。この際、栽培管理者は、病害虫の発生確率が低くなるように、当該目標値を決定することができる。また、第2の制御部21は、環境制御装置40が示す値が取得した目標値に到達するよう、環境制御装置40を制御する。また、第2の制御部21は、環境制御装置40が示す値が目標値に到達した場合における、将来の病害虫の発生確率を予測する。この予測は、第2の制御部21が、当該目標値に対応する親ノードのエビデンスを「1」に設定することにより、ステップS303と同様の方法で行われる。
ここで、第4の処理例では、病害虫を防除することが可能な薬剤名及び散布時期が、過去の実績データ等に基づいて、予め病害虫の種別及び発生確率と紐づけられて、第2の記憶部22に格納されている。
ステップS407において、第2の制御部21は、第2の記憶部22を参照して、ステップS404で予測した病害虫の将来の発生確率に基づいて、病害虫を防除するための薬剤名及び散布時期を含む防除案を生成する。あるいは、第2の制御部21は、第2の記憶部22を参照して、ステップS406で予測した、環境制御装置40を制御した場合における病害虫の将来の発生確率に基づいて、病害虫を防除するための薬剤名及び散布時期を含む防除案を生成する。また、第2の制御部21は、出力部25を介して、生成した防除案を栽培管理者に向けて出力する。図16の上段に、ステップS406で予測した、環境制御装置40を制御した場合における病害虫の将来の発生確率に基づいて生成した防除案を示す。図16の下段に、ステップS404で予測した病害虫の将来の発生確率に基づいて生成した防除案を示す。図16の防除案は、例えばセンサ群(No.2)が配置されたエリアの病害虫の発生レベルが「軽」である場合の防除案を含む。栽培管理者は、環境制御装置40を制御した場合、図16の防除案から薬剤B(効果:殺菌)を2日以内に散布すればよいことを把握することができる。一方で、栽培管理者は、環境制御装置40を制御しなかった場合、図16の防除案から薬剤B(効果:殺菌)をすぐに散布する必要があることを把握することができる。
第4の動作例によれば、各栽培施設60の病害虫の発生確率が低くなるように、環境制御装置40が制御されるので、病害虫による被害を抑制することができる。また、栽培管理者は、防除案に基づいて、作業スケジュール並びに薬剤の発注時期及び発注数等を効率的に決定することができるので、栽培施設60を効率的に管理することができる。
以上、本開示を諸図面及び実施形態に基づき説明したが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形又は修正を行うことが容易であることに注意されたい。したがって、これらの変形又は修正は、本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数のステップ等を1つに組み合わせたり、あるいは分割したりすることが可能である。
例えば、図1に示すセンサ群30は、光合成に重要なクロロフィル量等を測定することができるスペクトルカメラを含んでもよい。ここで、植物等が病害虫によりストレスを受けると、ストレスを受けた部位(以下、「ストレス部位」)の光合成が阻害される。したがって、スペクトルカメラの撮影画像を反射強度又は正規化植生指標等に基づいて解析することにより算出されるストレス部位の面積又は当該面積の時間変化量を予測モデルの説明変数に加えてもよい。図17では、白色で表わされる領域(「葉」に相当する。)のうち黒色で表わされる領域がストレス部位に相当する。また、ランダムフォレスト等の機械学習を用いて、撮像画像のピクセル毎の特徴的波長の反射強度等に基づいて、特定の病害虫の発病又は予備軍を検知するための予測モデルが生成されてもよい。これにより、病害虫の発生確率の予測精度が向上する。
本開示によれば、栽培施設の病害虫の発生状況を効率的に把握することが可能である支援システム、及び支援方法を提供することができる。
1 支援システム
10 サーバ装置
11 第1の制御部
12 第1の記憶部
13 第1の通信部
20 クライアント装置
21 第2の制御部
22 第2の記憶部
23 第2の通信部
24 入力部
25 出力部
30 センサ群
40 環境制御装置
50 携帯端末
60 栽培施設
70 ネットワーク

Claims (9)

  1. 少なくとも1つの栽培施設の環境を示すデータ及び病害虫の発生状況を示すデータが格納される第1の記憶部と、
    前記第1の記憶部から取得した前記環境を示すデータ及び前記病害虫の発生状況を示すデータを用いて機械学習を行うことによって、前記栽培施設の病害虫の発生確率を予測するための予測モデルを生成する第1の制御部と、
    を備える、支援システム。
  2. 前記栽培施設の環境を示すデータを測定するセンサ群と、
    前記センサ群から取得した前記環境を示すデータを前記予測モデルに入力し、前記栽培施設の前記病害虫の発生確率を予測する第2の制御部と、
    前記第2の制御部が予測した前記病害虫の発生確率を出力する出力部と、
    をさらに備える、請求項1に記載の支援システム。
  3. 前記出力部はさらに、前記栽培施設の前記病害虫の実際の発生状況を示すデータを出力する、請求項2に記載の支援システム。
  4. 前記第2の制御部は、前記センサ群が測定した前記環境を示すデータ及び前記病害虫の実際の発生状況を示すデータを用いて機械学習を行うことによって、前記予測モデルを更新する、請求項3に記載の支援システム。
  5. 前記第2の制御部は、栽培管理者の入力に基づいて、前記栽培施設の前記病害虫の発生確率が低くなるように、前記栽培施設に設置された環境制御装置を制御する、請求項2乃至4のいずれか一項に記載の支援システム。
  6. 前記第2の制御部は、前記栽培施設の前記病害虫の発生確率に基づいて、前記病害虫の防除案を生成し、
    前記出力部は、前記第2の制御部が生成した前記防除案を出力する、請求項2乃至5のいずれか一項に記載の支援システム。
  7. 前記第2の制御部は、前記栽培施設の前記環境を示すデータに基づいて、前記センサ群に含まれるセンサの位置及び/又は数を最適化し、
    前記出力部は、最適化した前記センサの位置及び/又は数を出力する、請求項2乃至6の何れか一項に記載の支援システム。
  8. コンピュータを用いた支援方法であって、
    前記コンピュータが、少なくとも1つの栽培施設の環境を示すデータ及び病害虫の発生状況を示すデータを用いて機械学習を行うことによって、前記栽培施設の病害虫の発生確率を予測するための予測モデルを生成するステップを含む、支援方法。
  9. 前記コンピュータが、
    前記栽培施設の環境を示すデータを取得するステップと、
    取得した前記環境を示すデータを前記予測モデルに入力し、前記栽培施設の前記病害虫の発生確率を予測するステップと、
    前記予測した前記病害虫の発生確率を出力するステップと、
    をさらに含む、請求項8に記載の支援方法。
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