JP2021111969A - 撮像素子、撮像素子ユニット及び撮像装置 - Google Patents

撮像素子、撮像素子ユニット及び撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2021111969A
JP2021111969A JP2020211538A JP2020211538A JP2021111969A JP 2021111969 A JP2021111969 A JP 2021111969A JP 2020211538 A JP2020211538 A JP 2020211538A JP 2020211538 A JP2020211538 A JP 2020211538A JP 2021111969 A JP2021111969 A JP 2021111969A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power supply
image sensor
image pickup
supply wiring
wiring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020211538A
Other languages
English (en)
Inventor
俊行 ▲高▼田
俊行 ▲高▼田
Toshiyuki Takada
尚幸 中川原
Naoyuki Nakagawara
尚幸 中川原
優威 多田
Yui Tada
優威 多田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to EP21150028.5A priority Critical patent/EP3907979A1/en
Priority to US17/143,756 priority patent/US11749701B2/en
Priority to CN202110031255.4A priority patent/CN113114872A/zh
Publication of JP2021111969A publication Critical patent/JP2021111969A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L27/00Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate
    • H01L27/14Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation
    • H01L27/144Devices controlled by radiation
    • H01L27/146Imager structures
    • H01L27/14601Structural or functional details thereof
    • H01L27/14618Containers
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/50Constructional details
    • H04N23/54Mounting of pick-up tubes, electronic image sensors, deviation or focusing coils
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/60Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise
    • H04N25/617Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise for reducing electromagnetic interference, e.g. clocking noise

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
  • Structure Of Printed Boards (AREA)

Abstract

【課題】撮像素子ユニット内で発生する磁界の影響による画像信号の劣化を低減させることが可能な撮像素子ユニットを提供する。【解決手段】撮像素子101が撮像基板102に実装された撮像素子ユニットにおいて、撮像素子101は、水平方向と垂直方向にマトリクス状に配列された複数の画素260を有する画素部270と、水平方向に配列された画素260の信号を垂直方向に読み出す垂直出力線310を有する。撮像素子101の撮像面と直交する方向から撮像素子101を撮像基板102に投影した際に画素部270と重なる画素部領域では、撮像基板102に実装されたコネクタ103と接続されて撮像素子101に電源を供給する引出配線部420aを垂直出力線310に沿って設けないようにする。【選択図】図4

Description

本発明は、撮像素子、撮像素子ユニット及び撮像装置に関し、特に撮像素子の近傍に設けられる電源配線を流れる電流によって発生する磁界に起因して画像信号に生じるノイズを低減させる技術に関する。
撮像素子ユニットを備える電子機器には軽量化や小型化が求められており、これに伴って、撮像素子ユニットにも小型化が求められている。一般的に従来の撮像素子ユニットは、セラミックス又はプラスチックで形成された凹型構造のパッケージ内に撮像素子が実装されてカバーガラスで封止したものを周辺回路部品が実装されたプリント基板に実装した構造を有する。撮像素子ユニットを小型化させる手法の一つとして、特許文献1は、プリント基板上に撮像素子が直接実装された構造を提案している。また、特許文献2は、プリント基板上に撮像素子を直接実装することで薄型化を図った撮像素子ユニットを提案している。特許文献3は、撮像素子の画素部と信号処理部を積層することで小型化を図った撮像素子を提案している。
特開2015−12211号公報 特開2015−106787号公報 特開2017−76872号公報
上記特許文献1及び特許文献2に記載された撮像素子ユニットは、従来の撮像素子ユニットに比べて薄型化が可能である。しかし、撮像素子がプリント基板上の電源配線に物理的に近接するため、撮像素子が電源配線を流れる電流によって生じる磁気の影響を受けやすくなって、撮像素子からの出力信号である画像信号にノイズが発生しやすくなるという問題がある。
また、上記特許文献2に記載された撮像素子は、従来の撮像素子に比べると、小面積化が可能となっている。しかし、画素部の近傍に信号処理部が存在するため、信号処理部の電源配線で生じる磁界の影響を受けて、撮像画像にノイズが発生しやすくなるという問題がある。
更に、電源配線を電流が流れることにより生じる磁界の電源配線の周囲への影響は、単位時間当たりの電流変動に依存することが一般的に知られている。したがって、撮像素子ユニットの小型化と画像信号の低ノイズ化を図る際には、ノイズの発生要因である電源配線での電流変動に留意する必要がある。
更に、昨今の撮像素子の多画素化や読み出しの高速化により、撮像素子の1水平同期信号期間における電流変動が従来に比べて大きくなっており、電流変動が原因で生じる磁界が撮像素子の画像信号のS/N比を低下させるという問題がある。一般的にはCDS(相関二重サンプリング)によってノイズ成分は除去されるが、信号成分とノイズ成分のそれぞれの読み出し期間で発生する磁界の大きさが異なることにより、画像信号に2次元状のノイズが生じてしまう。
本発明は、電源配線を流れる電流によって発生する磁界に起因して画像信号に生じるノイズを低減させることが可能な撮像素子ユニットを提供することを目的とする。また、本発明は、電源配線の電流変動を低減させることが可能な小型の撮像素子ユニットを提供することを目的とする。
本発明に係る撮像素子ユニットは、基板と、前記基板に実装された撮像素子と、を備える撮像素子ユニットであって、前記撮像素子は、互いに直交する第1の方向と第2の方向にマトリクス状に配列された複数の画素を有する画素部と、前記第2の方向と平行に設けられ、前記第1の方向に配列された複数の画素ごとに画素の信号を前記第2の方向に読み出す出力線と、を有し、前記基板は、前記撮像素子が実装された面と異なる面に設けられて前記撮像素子に電源を供給する電源配線を有し、前記電源配線は、前記撮像素子第1の方向及び第2の方向と直交する第3の方向から前記撮像素子を前記基板に投影した際に前記画素部と重なる画素部領域において前記第2の方向に沿って配置しないように設けられた第1の電源配線部を有することを特徴とする。
本発明によれば、電源配線を流れる電流によって発生する磁界に起因して画像信号に生じるノイズを低減させることができる。また、本発明によれば、小型の撮像素子ユニットであっても電源配線の電流変動を低減させることができる。
第1実施形態に係る撮像素子ユニットの概略構成を示す断面図である。 撮像素子ユニットが備える撮像素子の概略構成を示す平面図である。 撮像素子の信号処理の説明する図である。 撮像基板に設けられた第1実施形態に係る電源配線パターンを示す図である。 撮像基板に設けられた第2実施形態に係る電源配線パターンを示す図である。 撮像基板に設けられた第3実施形態に係る電源配線パターンを示す図である。 撮像基板に設けられた第4実施形態に係る電源配線を示す図である。 第5実施形態に係る撮像素子ユニットの概略構成を示す断面図である。 第5実施形態での撮像基板における電源配線パターンを示す図である。 第6実施形態での撮像基板における電源配線パターンを示す図である。 第7実施形態に係る撮像素子ユニットの一部の概略構成を示す断面図である。 第7実施形態での撮像素子における電源配線パターンを示す図である。 従来の撮像基板における電源配線パターンの一例を示す図である。 従来の撮像基板における電源配線パターンの別の例を示す図である。 従来の撮像素子における電源配線パターンの一例を示す図である。 第8実施形態に係る撮像素子ユニット及び信号処理ユニットの概略構成を示す断面図である。 図16の撮像素子ユニットの概略構成を示す図である。 第9実施形態に係る撮像素子ユニットの概略構成を示す図である。 第10実施形態に係る撮像素子ユニットの概略構成を示す図である。 第11実施形態に係る撮像素子ユニットの概略構成を示す図である。 従来の撮像素子ユニットの構成の一例を説明する図である。
以下に、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る撮像素子ユニットの概略構成を示す断面図である。撮像素子ユニットは、撮像素子101、撮像基板102、コネクタ103、フレキシブル配線基板104、電子部品105、ワイヤボンディングパッド106、枠部107及びカバーガラス108を有する。
図1には、撮像素子101における光学像の結像面と直交する断面が示されている。撮像素子101は、入射した光に応じて画像信号を出力するCMOSイメージセンサ等である。撮像素子101は、より具体的には、図2及び図3を参照して後述するように、XYアドレス方式のCMOSイメージセンサであり、不図示の制御回路からの制御信号にしたがって撮像動作を実施して画像信号を出力する。なお、撮像素子101を構成する複数の画素260(図2参照)のそれぞれから出力される信号(画素信号)は画像を形成する信号であるため、本説明では画素260から出力される信号を「画像信号」と称呼する。
撮像基板102は、銅等の金属で形成された電源配線を有するプリント基板であり、撮像素子101等を搭載している。撮像基板102には、撮像素子101を搭載するためにリジッド基板が好適に用いられ、例えば、ガラスエポキシ等で形成されている。但し、これに限らず、撮像基板102は、プラスチック材料を用いたフレキシブル基板であってもよいし、セラミックスと銅配線を用いたLTCC(低温同時焼成セラミックス)基板であってもよい。つまり、特定の材料に、銅等の金属配線パターンが形成され、部品の搭載(実装)が可能な基板であればよい。
コネクタ103は、複数の接点を有するフレキコネクタや基板対基板コネクタ等の接続端子であり、撮像基板102に実装されている。フレキシブル配線基板104は、その一端がコネクタ103に接続され、その他端の一部は不図示の電源と接続されている。よって、コネクタ103には、フレキシブル配線基板104を通じて、外部から電源が供給される。なお、フレキシブル配線基板104は、電源を供給する配線以外の、例えば、制御信号や撮像素子101から出力される画像信号を伝送する配線を含んでいても構わない。また、フレキシブル配線基板104に代えて、細線同軸ケーブル等を用いても構わない。
電子部品105は、撮像素子101に電源を供給するレギュレータや撮像素子101のメインクロックを供給する発振器等の能動部品、電源のノイズ成分をフィルタリングして撮像素子101を安定動作させるバイパスコンデンサ等の受動部品である。
ワイヤボンディングパッド106は、撮像素子101と撮像基板102とをワイヤボンディング等で接続するために、具体的には、撮像基板102の表面の層に金メッキ等の処理で形成された電極である。ワイヤボンディングパッド106は、撮像基板102上において撮像素子101と同じ面に配置される。
枠部107は、撮像基板102の外周部に形成されており、撮像基板102に接着されると共にカバーガラス108を保持する。カバーガラス108は、撮像素子101を封止するための部材であり、枠部107に接着固定されている。なお、カバーガラス108には、反射防止膜等が形成されている。
図2は、撮像素子101の概略構成を示す平面図である。撮像素子101は、複数の画素260で構成される画素部270と、制御部230、信号処理部240、出力部250を備えるCMOSセンサである。画素部270は、互いに直交する水平方向(H方向(第1の方向))及び垂直方向(V方向(第2の方向))にマトリクス状に配列された複数の画素260で構成されている。また、画素部270には、奇数行が赤(R)フィルタと緑(G)フィルタの繰り返しで、偶数行が緑(G)フィルタと青(B)の繰り返しとなっている2×2配列の色フィルタが、それぞれの画素260に対応するように配置されている。
制御部230は、画素部270の画素配列を1行ずつ選択し、選択した画素行のリセット動作や読み出し動作を駆動制御する回路である。信号処理部240は、垂直出力線310(図3参照)を介して送られてくる行単位の画像信号に対してA/D変換等の信号処理を実施する回路である。出力部250は、デジタル化された行単位の画像信号を撮像素子101の外部に出力する回路である。
図3は、撮像素子101の信号処理を説明する図である。垂直出力線310は、画素列ごとに共通に接続されている。画素制御線320により選択された行の画像信号はそれぞれ、対応する垂直出力線310に読み出される。また、画素制御線320は、水平1行の画素260を同時に制御し、リセットや信号読み出しを可能とする。負荷電流源330は、選択された行の画素260を垂直出力線310を介して駆動する。
コンパレータ340の一方の入力端子には、画素260のアナログ信号が入力される。コンパレータ340の他方の入力端子には、参照信号線350が接続されており、参照信号線350を通じて不図示の参照信号発生器から出力される参照信号が入力される。また、コンパレータ340の出力端子は、ラッチ回路360に接続されている。ラッチ回路360は、コンパレータ340の出力が変化したタイミングで信号線370から入力される不図示のカウンタのカウント値を保持する。保持されたカウント値は、メモリ380に格納されてデジタル値として保持される。メモリに格納されたデジタル信号のオフセット処理やゲイン処理等の各種の処理が、水平転送線390を経由して伝送された信号処理部240の後段において行われる。信号処理部240を経由したデジタル信号は、出力部250からI/F(インタフェース)を通じて外部に出力される。このI/Fは、例えば、SubLVDSやSLVS、SLVS−EC等である。
図4は、撮像基板102に設けられた第1実施形態に係る電源配線パターンを、コネクタ103が実装されている面で表した図である。撮像素子101とワイヤボンディングパッド106は、コネクタ103が実装される面の反対側の面に実装されている。
撮像素子101は、電源入力のための複数の入力端子を有しており、そのため、電源入力用のワイヤボンディングパッド106も複数設けられている。
以下では、説明の便宜上、撮像基板102の図4における右側端面を端面A、上側端面を端面B、左側端面を端面C、下側端面を端面Dと定める。また、撮像素子101の撮像面と直交する方向から撮像素子101を撮像基板102に投影した際に画素部270と重なる領域を「画素部領域」と称呼し、撮像基板102における画素部領域の外側の領域を「画素部外領域」と称呼する。
引出配線部420a(第1の電源配線部)はコネクタ103(コネクタ103の電源端子と接続される電気接続部)から端面Aに向けて引き出すように設けられている。引出配線部420aを端面Aに向けて引き出すのは、引出配線部420aを流れる電流の変動によって撮像素子101の画像信号にノイズが発生して画像信号の品質が低下してしまうのを抑制することを目的としている。
つまり、撮像素子101の画像信号は垂直出力線310を経由して読み出されるため、垂直出力線310に沿った垂直方向(V方向)の磁界の影響を大きく受ける。そこで、引出配線部420aを引き出す方向として、端面B又は端面Dに向けた垂直方向でなく端面Aに向けたH方向と略平行な方向を選択している。なお、引出配線部420aを端面C方向へ引き出した場合には、端面A方向へ引き出した場合よりもH方向での配線長が長くなってしまう。そこで、引出配線部420aは、可能な限り画素部領域内での配線長が短くなるように、コネクタ103の電源端子と接続される電気接続部から端面A方向へ引き出されている。
なお、第1実施形態では、引出配線部420aはコネクタ103が実装される撮像基板102の表層に配線されている。これに限らず、例えば撮像基板102が多層基板である場合には、引出配線部420aを基板内層に設けてもよい。その場合の引出配線部420aは、基板表面に設けられるコネクタ103との電気接続部から基板内層へ向かい、基板内層で端面A方向へ向かい、画素部領域の外周又は画素部外領域で基板内層から多層基板の表層へ取り出されるように配線される。
撮像基板102の端面Aへ向けて引き出された引出配線部420aは、画素部外領域において撮像基板102の外周に沿って設けられた配線部420b(第2の電源配線部)と接続されている。配線部420bは、配線部420bと重畳して破線で示されている部分において、ワイヤボンディングパッド106に接続されている。ここで、配線部420bを流れる電流によって発生する磁界が画素部270に与える影響を小さくするために、配線部420bは、画素部領域の外周から一定の距離(例えば、数ミリメートル程度)離して設けることが望ましい。
以上の説明の通り、第1実施形態では、撮像素子101の画素部領域内において引出配線部420aを垂直出力線310の配線方向と並走しないように設ける。これにより、撮像素子101の駆動時に引出配線部420aを流れる電流の変化に伴う磁界によって画像信号に生じるノイズを低減させることができる。また、撮像素子101の画像信号を読み出す際にCDSを行う場合に各サンプリングタイミングでも、磁界によって画像信号に生じるノイズを低減させることができる。これにより、ノイズが低減された画像信号(S/N比の高い画像信号)による良好な画質を得ることができる。
<第2実施形態>
第2実施形態では、撮像基板102に設けられる電源配線パターンの別の例について説明する。図5は、撮像基板102に設けられた第2実施形態に係る電源配線パターンを示す図であり、図4と同様にコネクタ103が実装される面で表されている。
図5の構成は、図4の構成と比較すると、コネクタ103の近傍にコンデンサ515が実装されている点で異なっている。例えば、電源供給部が撮像基板102に対して距離が離れているためにフレキシブル配線基板104が長くなった場合、電源の配線長が長くなることによる電源変動を避けるために、コネクタ103の近傍にコンデンサ515を配置することが望ましい。
コネクタ103の近傍にコンデンサ515の配置した場合、電源配線を最適なパターンに配線する必要が生じる。具体的には、コネクタ103の電源端子に対する電気接続部からH方向に電源配線を引き出すことが望ましいという点は、第1実施形態と同様である。
加えて、コンデンサ515の電極がH方向に沿うように(コンデンサ515の長辺がH方向と略平行になるように)配置することが理想的である。つまり、撮像素子101の画素部領域内において、垂直出力線310の配線方向に対してコンデンサ515の向きを並走させないようにする。これにより、コンデンサ515から電流が供給される際に発生する磁界によって画像信号に生じるノイズを低減させることが可能になる。
そこで、第2実施形態では図5に示されるように、引出配線部520aは、コネクタ103の電源端子及びコンデンサ515の電極との電気接続部から端面A方向に引き出されて配線されている。これにより、撮像素子101の駆動時に引出配線部520aを流れる電流の変化に伴う磁界によって画像信号に生じるノイズを低減させることができる。なお、第1実施形態(図4)と同様に、引出配線部520aは、画素部外領域において撮像基板102の外周に沿って設けられた配線部520bと接続されている。
以上の説明の通り、第2実施形態でも第1実施形態と同様に、画素部領域内では垂直出力線の配線方向に対して引出配線部520aを並走させず、画素部外領域では撮像基板102の外周に沿って配線部520bを配線する。これにより、撮像素子101の駆動時に引出配線部520a及び配線部520bを流れる電流の変化に伴う磁界が画像信号に生じさせるノイズを低減させて、良好な画質を得ることが可能になる。また、第2実施形態では、電源を供給するコンデンサ515をコネクタ103の近傍に配置する。これにより、電源変動を抑制することができる。
<第3実施形態>
第3実施形態では、撮像基板102に設けられる電源配線パターンの更に別の例について説明する。図6は、撮像基板102に設けられた第3実施形態に係る電源配線パターンを示す図であり、図4と同様にコネクタ103が実装される面で表されている。
ここでは、不図示の電源供給部からコネクタ103を介して供給される電源を撮像基板102内でレベル変換して使用する場合を想定している。そのため、図6の構成は、図4及び図5の構成と比較すると、コネクタ103から引き出された引出配線部630aがレギュレータ610に接続されている点で異なっている。
画素部領域内に2つの引出配線部630a,630bが設けられている。引出配線部630aは、コネクタ103の電源端子との電気接続部から端面C方向へH方向と略平行に引き出されて配線され、レギュレータ610の入力端子に接続されている。引出配線部630bは、レギュレータ610の出力端子との電気接続部から更に端面C方向へH方向と略平行に、画素部領域の外周まで引き出されて配線されている。引出配線部630bは、画素部外領域に設けられた配線部630cに接続されている。配線部630cは、図4の配線部420bと同様に、画素部外領域において撮像基板102の外周に沿って設けられており、所定位置でワイヤボンディングパッド106に接続されている。
このように、撮像基板102内にレギュレータ610を配置して撮像素子101に電源を供給する場合も、画素部領域内では撮像素子101のH方向に沿って引出配線部を設ける。そして、画素部外領域に引き出された電源配線を、撮像基板102の外周に沿うように配線する。これにより、第1実施形態で得られる効果と同じ効果を得ることができる。また、図6に示されるように、レギュレータ610の出力側(引出配線部630b側)の近傍にコンデンサ620が実装されている。これにより、撮像素子101を駆動した際の電流変動を抑制して、安定した電源供給を行うことが可能になる。
以上の説明の通り、第3実施形態でも第1実施形態と同様に、画素部領域内では垂直出力線310の配線方向に対して引出配線部630a,630bを並走させず、画素部外領域では撮像基板102の外周に沿って配線部630cを配線する。これにより、レギュレータ610を経由して電源配線を設ける場合にも、撮像素子101の駆動時に引出配線部630a,620b及び配線部630cを流れる電流の変化に伴う磁界によって画像信号に生じるノイズを低減させて、良好な画質を得ることが可能になる。また、レギュレータ610の出力側近傍にコンデンサ620を実装することにより、安定した電源供給を撮像素子101に対して行うことが可能になる。
<第4実施形態>
第4実施形態では、撮像素子101の水平方向に沿って配線される内部信号線に対して電源配線を並走させない例を示す。図7は、撮像基板102に設けられた第4実施形態に係る電源配線を示す図であり、前述した図と同様にコネクタ103が実装される面で表されている。共通部分には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
ここでは、不図示の電源供給部からコネクタ103を介して供給される電源を撮像基板102内でレベル変換して使用する場合を想定している。そのため、図7の構成は、図6と同様に、コネクタ103から引き出された引出配線部720aがレギュレータ610に接続されている。
撮像素子101の撮像面と直交する方向から撮像素子101を撮像基板102に投影した場合、図3の参照信号線350は図7では参照信号線350a,350bで表される。参照信号線350a,350bはそれぞれ、参照信号発生器710と接続されている。
撮像素子101が画像信号を読み出す際に、参照信号発生器710から所定の変化量で電圧を変化させた参照信号が出力される。図7には1つの参照信号発生器710が表されているが、例えば、画素部の偶数行及び奇数行に対してそれぞれ異なる複数の参照信号発生器を設ける構成にしてもよい。
参照信号線350aは、垂直出力線310を介して端面B側に設けられる比較器340に参照信号を入力するための配線である。参照信号線350bは、垂直出力線310を介して端面D側に設けられる比較器340に参照信号を入力するための配線である。つまり、参照信号線350a,350bは、撮像素子101の水平方向(H方向)に沿って配線されているため、それぞれが引出配線部720a,720bからの磁界ノイズの影響を受けやすい。また、参照信号は撮像素子101の画像信号をAD変換する際の基準信号であるため、基準信号にノイズが重畳されることで画像に水平方向のシェーディングが発生することが想定される。
そこで、引出配線部720a,720bを流れる電流によって発生する磁界が参照信号線350a,350bに与える影響を小さくするために、引出配線部720a〜720cは参照信号線350a,350bに対して一定の距離を離して設けることが望ましい。また、コネクタ103は電源供給部と電源配線とを接続しているため、参照信号線350a,350bから一定の距離を離して設けることが望ましい。
なお、撮像基板102の端面Bへ向けて引き出された引出配線部720bは画素部外領域において撮像基板102の外周に沿って設けられた引出配線部720cと接続されている。引出配線部720cは、重畳して破線で示されている部分において、ワイヤボンディングパッド106に接続されている。撮像基板102が多層基板である場合、引出配線部720a〜720cは基板内層に設けてもよい。
以上の説明の通り、第4実施形態では、画素部内領域では参照信号線350a,350bの配線方向に対して引出配線部720a,720bを並走させず、画素部外領域では撮像基板102の外周に沿って配線部720cを配線する。これにより、撮像素子101の参照信号線350a,350bが水平方向に沿って配線される場合、撮像素子101の駆動時に電源配線(引出配線部720a,720b)を流れる電流の変化に伴う磁界で生じるノイズを低減させ、良好な画質を得ることができる。ここでは、参照信号線を例に説明したが、この実施形態に限定されず、水平方向に沿った基準信号になり得る信号配線であれば本発明が適用可能である。
<第5実施形態>
図8は、第5実施形態に係る撮像素子ユニットの概略構成を示す断面図である。撮像素子ユニットは、撮像素子101、撮像基板102、コネクタ103、フレキシブル配線基板104、電子部品105、ワイヤボンディングパッド106、枠部107及びカバーガラス108を有する。
撮像素子101は、入射した光に応じて画像信号を出力するCMOSイメージセンサ等である。なお、図8には、撮像素子101における光学像の結像面と直交する断面が示されている。撮像基板102は、銅等の金属で形成された電源配線を有するプリント基板であり、撮像素子101等を搭載している。撮像基板102には、撮像素子101を搭載するためにリジッド基板が好適に用いられ、例えば、ガラスエポキシ等で形成されている。但し、これに限らず、撮像基板102は、プラスチック材料を用いたフレキシブル基板であってもよいし、セラミックスと銅配線を用いたLTCC(低温同時焼成セラミックス)基板であってもよい。つまり、特定の材料に、銅等の金属配線パターンが形成され、部品の搭載(実装)が可能な基板であればよい。
コネクタ103は、複数の接点を有する接続端子であり、撮像基板102に実装されている。フレキシブル配線基板104は、その一端がコネクタ103に接続され、その他端の一部は不図示の電源と接続されている。よって、コネクタ103には、フレキシブル配線基板104を通じて、外部から電源が供給される。なお、フレキシブル配線基板104は、電源を供給する配線以外の、例えば、制御信号や撮像素子101の信号を出力するための配線を含んでいても構わない。また、フレキシブル配線基板104に代えて、細線同軸ケーブル等を用いても構わない。
電子部品105は、撮像素子101を動作させるために必要なレギュレータやコンデンサ等であり、フレキシブル配線基板104からコネクタ103を経由して供給される電源を入力として、所望の電圧を撮像素子101に供給する。電子部品105はコネクタ103の近傍に設置されており、そのため、電子部品105とコネクタ103間の電源配線を流れる電流が撮像素子101に与える影響は小さいと考えられる。
ワイヤボンディングパッド106は、撮像素子101と撮像基板102とをワイヤボンディング等で接続するために、具体的には、撮像基板102の表面の層に金メッキ等の処理で形成された電極である。ワイヤボンディングパッド106は、撮像基板102上において撮像素子101と同じ面に配置される。
枠部107は、撮像基板102の外周部に形成されており、撮像基板102に接着されると共にカバーガラス108を保持する。カバーガラス108は、撮像素子101を封止するための部材であり、枠部107に接着固定されている。なお、カバーガラス108には、反射防止膜等が形成されている。
ここで、従来の撮像素子ユニットの撮像基板における電源配線パターンの一例について説明する。図13は、従来の撮像素子ユニットの撮像基板に設けられた電源配線パターンの一例を示す図である。図13に示す従来の撮像素子ユニットは、図8の本実施形態に係る撮像素子ユニットと比較すると、撮像基板に設けられた電源配線パターンのみが異なる。そのため、図13の従来の撮像素子ユニットの構成要素のうち、図8の本実施形態に係る撮像素子ユニットの構成要素と同じものについては、図8の本実施形態に係る撮像素子ユニットの構成要素と同じ名称及び符号を用いて説明を行うこととする。
図13には、撮像基板102においてコネクタ103が搭載されている面が示されている。撮像素子101及びワイヤボンディングパッド106は、コネクタ103が搭載されている面とは異なる面に搭載されている。また、図13には、ワイヤボンディングパッド106について、複数のワイヤボンディングパッドのうち特定の電源に接続されるもののみが表示されている。なお、撮像素子101は大電流を必要とするアナログ系の電源等を有しており、撮像素子101内の配線による電源の劣化を避けるために、撮像素子101には複数の入力が設けられる。そのため、ワイヤボンディングパッド106は、複数箇所に設けられている。
撮像基板102には、不図示の電源からコネクタ103を介して撮像素子101へ電源を供給するための電源配線201が設けられている。図13において、電源配線201は、コネクタ103が実装される領域(コネクタ103との接点となる領域であり、以下、「電源接続部」という)から撮像基板102の左端へ向かう。
電源接続部から撮像基板102の端へ向かって引き出されている部分を、以下では説明の便宜上、「引出配線部」と称呼し、「引出配線部201A」と記す。なお、「電源接続部から基板端へ向かって引き出されている部分を引出配線部と称呼する」との定義は、以下に説明する本発明の実施形態に係る電源配線と、比較のために説明する従来の電源配線について、同様に用いる。
電源配線201は、引出配線部201Aから更に撮像素子101の撮像面と直交する方向から見た場合に撮像素子101の外周近傍に対応する領域へ引き回されている。電源配線201のうち撮像素子101の外周に沿って設けられた部分を、以下では説明の便宜上、「外周配線部」と称呼する。外周配線部は、複数箇所においてワイヤボンディングパッド106と電気的に接続される。
電源配線201に接続されている負荷での電流変動に応じて、電源配線201の電流は変動する。また、電源配線201のうち電源配線201において電流が集中する部分である。そのため、電源配線201のようにコネクタ103(電源配線部)から引き出された配線部分が1箇所しかない場合、引出配線部201Aを流れる電流は電源配線201に接続された撮像素子101の全ての負荷での電流変動に応じて変動する。その結果、引出配線部201Aを流れる電流の変動に起因して磁気ノイズが発生しやすくなる。
この問題に対して本実施形態に係る撮像素子ユニットでは、以下に図9を参照して説明するように、電源配線を複数に分けて設けることにより、電源配線(特に引出配線部)での電流変動を低減させている。
図9(a)〜(c)は、撮像基板102での電源配線パターンの一例を示す図であり、図6と同様に、撮像基板102のコネクタ103が搭載されている面を示している。図9(a)は、撮像素子101に電源を供給する電源配線の第1の例を示す図である。図9(a)の電源配線は、第1の電源配線301と第2の電源配線302を有する。
図9(a)上で、第1の電源配線301は、コネクタ103との接点となる電源接続部から撮像基板102の左端方向に向けて配線された後、撮像素子101の撮像面と直交する方向から見た場合に撮像素子101の外周近傍に対応する領域へ引き回されている。
以下、第1の電源配線301のうちコネクタ103(電源接続部)から撮像基板102の左端へ向かう配線部を「第1の引出配線部301A」と称呼する。また、第1の電源配線301のうち撮像素子101の外周に沿って設けられた配線部を「第1の外周配線部」と称呼する。第1の引出配線部301Aは、第1の電源配線301において電流が集中する部分である。
図9(a)上で、第2の電源配線302は、コネクタ103との接点となる電源接続部から撮像基板102の右端方向に向けて配線された後、撮像素子101の撮像面と直交する方向から見た場合に撮像素子101の外周近傍に対応する領域へ引き回されている。
以下、第2の電源配線302のうちコネクタ103(電源接続部)から撮像基板102の図9(a)での右端へ向かう配線部を「第2の引出配線部302A」と称呼する。また、第2の電源配線302のうち撮像素子101の外周に沿って設けられた配線部を「第2の外周配線部」と称呼する。第2の引出配線部302Aは、第2の電源配線302において電流が集中する部分である。
第1の電源配線301と第2の電源配線302により、全てのワイヤボンディングパッド106へ電源が供給される。なお、撮像基板102が多層構造の場合、第1の電源配線301と第2の電源配線302から生じる磁気ノイズの撮像素子101への影響を最小限とするために、第1の電源配線301と第2の電源配線302は撮像素子101から遠い層に配線することが望ましい。
図13の従来の電源配線では、撮像素子101の全ての負荷が電源配線201に接続されている。これに対して、本実施形態のように電源配線が第1の電源配線301と第2の電源配線302に分けて撮像基板102に設けられている場合、撮像素子101の負荷は第1の電源配線301と第2の電源配線302に振り分けられる。そのため、第1の電源配線301と第2の電源配線302のそれぞれに接続される撮像素子101の負荷は、電源配線201に接続される撮像素子101の負荷よりも小さくなる。したがって、図13の従来の電源配線201の引出配線部201Aに比べて、第1の引出配線部301Aと第2の引出配線部302Aでの電流変動を低減させることができる。
コネクタ103から第2の引出配線部302Aを引き出す方向(以下「引出方向」という)は、第1の引出配線部301Aのコネクタ103からの引出方向とは異なることが望ましい。これは、同一方向の磁界は重なり合うことで強まる性質があるため、同一方向の磁界が発生すると、撮影画像(画像信号)に対する磁気ノイズの影響で画質が低下してしまうからである。また、第2の引出配線部302Aのコネクタ103からの引出方向と第1の引出配線部301Aのコネクタ103からの引出方向とがなす角は90°以上であることが望ましい。これは、直交する磁界は干渉せず、また、逆方向の磁界は打ち消しあう性質があるため、磁気ノイズによる撮影画像の画質低下をより効果的に抑制することが可能になるからである。
これらを踏まえて、第1の引出配線部301Aと第2の引出配線部302Aは、コネクタ103から反対方向に引き出されている。これにより、第1の引出配線部301Aと第2の引出配線部302Aの電流変動から生じる磁界の重畳を最小限に減らして、撮影画像に対する磁気ノイズの影響による画質の低下を最小限に抑えることが可能になる。
第1の電源配線301と第2の電源配線302は、それぞれに流れる負荷電流の変動が均等になるように設けられることが望ましく、その場合の配線例について、図9(b)を参照して説明する。
図9(b)は、撮像素子101に電源を供給する電源配線の第2の例を示す図である。図9(b)の電源配線は、撮像基板102の左端中央部の2つのワイヤボンディングパッド106Bでの負荷電流の変動が他のワイヤボンディングパッド106に比べて大きい場合の配線例であり、第1の電源配線303と第2の電源配線304を有する。
第1の電源配線303は、コネクタ103から負荷変動の大きい2つのワイヤボンディングパッド106Bのみに接続されるように配線されている。第2の電源配線304は、コネクタ103から、2箇所のワイヤボンディングパッド106B以外のワイヤボンディングパッド106に接続されるように配線されている。これにより、第1の電源配線303と第2の電源配線304を流れる負荷電流の変動は同程度になることで、効率的に第1の引出配線部303Aと第2の引出配線部304Aの電流変動を低減させることが可能になる。その結果、コネクタ103から配線される第1の電源配線303と第2の電源配線304から生じる磁気ノイズによる撮影画像の画質低下を小さくすることができる。
さて、第1の電源配線301及び第2の電源配線302と同用途の電源を供給する1本又は複数本の補足配線を、第1の電源配線301及び第2の電源配線302とは別にコネクタ103から引き出して配線してもよい。その一例について、図9(c)を参照して説明する。
図9(c)は、撮像素子101に電源を供給する電源配線の第3の例を示す図である。図9(c)の電源配線は、第1の電源配線305と第2の電源配線306に加えて、補足配線としての第3の電源配線307及び第4の電源配線308を有する。
図9(c)上で、第3の電源配線307は、コネクタ103との接点となる電源接続部から撮像基板102の上端方向に向けて配線された後、撮像素子101の撮像面と直交する方向から見た場合に撮像素子101の外周近傍に対応する領域へ引き回されている。また、図9(c)上で、第4の電源配線308は、コネクタ103との接点となる電源接続部から撮像基板102の下端方向に向けて配線された後、撮像素子101の撮像面と直交する方向から見た場合に撮像素子101の外周近傍に対応する領域へ引き回されている。
以下、第3の電源配線307のうちコネクタ103(電源接続部)から撮像基板102の上端へ向かう配線部を「第3の引出配線部307A」と称呼する。第4の電源配線308のうちコネクタ103(電源接続部)から撮像基板102の下端へ向かう配線部を「第4の引出配線部308A」と称呼する。
図9(c)の電源配線では、撮像素子101の負荷は、第1の電源配線305〜第4の電源配線308の4つの電源配線に振り分けられる。そのため、第1の電源配線305〜第4の電源配線308のそれぞれに接続された撮像素子101の負荷は、図9(a)の第1の電源配線301及び第2の電源配線302のそれぞれに接続された撮像素子101の負荷に比べて小さくなる。
したがって、第1の引出配線部301A及び第2の引出配線部302Aでの電流変動に比べて、第1の引出配線部305A、第2の引出配線部306A、第3の引出配線部307A及び第4の引出配線部308Aでの電流変動を低減させることができる。これによりコネクタ103から配線される電源配線から生じる磁気ノイズによる撮影画像の画質低下を更に小さくすることができる。
なお、図9(c)の電源配線のようにコネクタ103から3本以上の電源配線が引き出されている場合には、任意に選択した2本の引出配線部のコネクタ103からの引出方向のなす角が90°以上となるようにすることが望ましい。また、補足配線を使用した場合には各引出配線部での電流変動を低減させることが可能になるが、磁気ノイズを発生させる配線面積が増えることになる。そのため、補足配線は、撮像基板102での全配線面積を考慮し、撮影画像への磁気ノイズの影響が小さくなる場合に限って設けるようにすることが望ましい。
以上の説明の通り、第5実施形態では、撮像基板102に設ける電源配線をコネクタ103との接点である電源接続部から複数に分けて引き出す。これにより、電源配線での電流変動を低減させて、電源配線から生じる磁気ノイズによる撮影画像の画質低下を小さくすることができる。
<第6実施形態>
第6実施形態に係る電源配線について説明する前に、従来の電源配線パターンの別の例について説明する。図14は、従来の撮像素子ユニットの撮像基板に設けられた電源配線パターンの別の例を示す図である。
なお、図14に示す従来の撮像素子ユニットは、図8の本実施形態に係る撮像素子ユニットと比較すると、撮像基板に設けられた電源配線パターンのみが異なる。そのため、図14の従来の撮像素子ユニットの構成要素のうち、図8の本実施形態に係る撮像素子ユニットの構成要素と同じものについては、図8の本実施形態に係る撮像素子ユニットの構成要素と同じ名称及び符号を用いて説明を行うこととする。
図14には、図8の撮像基板102において電子部品105が搭載されている面と同じ面が示されており、撮像素子101及びワイヤボンディングパッド106は電子部品105が搭載されている面とは異なる面に搭載されている。また、図13と同様に、図14には、複数のワイヤボンディングパッドのうち特定の電源に接続されるワイヤボンディングパッド106のみが表示されている。なお、コネクタ103と電子部品105との間の電源配線は不図示としている。
ここでは、電子部品105は所定の電圧を生成するリニアレギュレータである。撮像基板102には、電子部品105から撮像素子101へ電源を供給するための電源配線401が設けられている。電源配線401の電子部品105との接点である電源接続部から撮像基板102の端へ向けて引き出されている引出配線部401Aは、電源配線401において電流が集中する部分である。
電源配線401での電流変動は、電源配線401に接続されている負荷での電流変動によって決まる。電源配線401のようにコネクタ103(電源配線部)から引き出された配線部分が1箇所しかない場合、引出配線部401Aを流れる電流は、電源配線401に接続された撮像素子101の全ての負荷での電流変動に応じて大きく変動する。
この問題に対して本実施形態に係る撮像素子ユニットでは、以下に図10を参照して説明するように、電子部品105からの電源配線を複数に分けて設けることにより、各電源配線での電流変動を低減させている。
図10(a)〜(c)は、撮像基板102での電源配線パターンの別の例を示す図であり、図9(a)〜(c)と同様に、撮像基板102の電子部品105が搭載されている面を示している。
図10(a)は、撮像素子101に電源を供給する電源配線の第4の例を示す図である。図10(a)の電源配線は、第1の電源配線501と第2の電源配線502を有する。図10(a)上で、第1の電源配線501は、電子部品105との接点となる電源接続部から撮像基板102の左端方向に向けて配線された後、撮像素子101の撮像面と直交する方向から見た場合に撮像素子101の外周近傍に対応する領域へ引き回されている。図10(a)上で、第2の電源配線502は、コネクタ103との接点となる電源接続部から撮像基板102の右端方向に向けて配線された後、撮像素子101の撮像面と直交する方向から見た場合に撮像素子101の外周近傍に対応する領域へ引き回されている。第1の電源配線501の第1の引出配線部501Aは第1の電源配線501の電流が集中する部分であり、第2の電源配線502の第2の引出配線部502Aは第2の電源配線502の電流が集中する部分である。
第1の電源配線501と第2の電源配線502により、全てのワイヤボンディングパッド106へ電源が供給される。なお、撮像基板102が多層構造の場合、第1の電源配線501と第2の電源配線502から生じる磁気ノイズの撮像素子101への影響を最小限とするために、第1の電源配線501と第2の電源配線502は撮像素子101から遠い層に配線することが望ましい。
図14の従来の電源配線では、撮像素子101の負荷は全て電源配線401に接続されている。これに対して、電源配線が第1の電源配線501と第2の電源配線502に分けて撮像基板102に設けられている場合、撮像素子101の負荷は第1の電源配線501と第2の電源配線502に振り分けられる。そのため、第1の電源配線501と第2の電源配線502のそれぞれに接続される撮像素子101の負荷は、電源配線401に接続される撮像素子101の負荷よりも小さくなる。したがって、第1の引出配線部501Aと第2の引出配線部502Aでは、図14の電源配線401の引出配線部401Aに比べて、電流変動を低減させることができる。
第2の引出配線部502Aの電子部品105からの引出方向は、第1の引出配線部501Aの電子部品105からの引出方向とは異なることが望ましい。これは、同一方向の磁界は重なり合うことで強まる性質があるため、同一方向の磁界が発生すると撮影画像に対する磁気ノイズの影響が大きくなってしまうからである。また、第2の引出配線部502Aの電子部品105からの引出方向と第1の引出配線部501Aの電子部品105からの引出方向とがなす角は90°以上であることが望ましい。これにより、撮影画像に対する磁気ノイズの影響をより小さくして、磁気ノイズによる撮影画像の画質低下を抑制することができる。
これらを踏まえて、第1の引出配線部501Aと第2の引出配線部502Aは、電子部品105から反対方向へ引き出されている。これにより、第1の引出配線部501Aと第2の引出配線部502Aの電流変動から生じる磁界の重畳を最小限に減らして、磁気ノイズによる撮影画像の画質低下を最小限に抑えることが可能になる。
第1の電源配線501と第2の電源配線502は、それぞれに流れる負荷電流の変動が均等になるように設けられることが望ましく、その場合の配線例について、図10(b)を参照して説明する。
図10(b)は、撮像素子101に電源を供給する電源配線の第5の例を示す図である。図10(b)の電源配線は、撮像基板102の左端中央部の2つのワイヤボンディングパッド106Bでの負荷電流の変動が他のワイヤボンディングパッド106に比べて大きい場合の配線例であり、第1の電源配線503と第2の電源配線504を有する。
第1の電源配線503は、電子部品105から負荷変動の大きい2つのワイヤボンディングパッド106Bのみに接続されるように配線されている。第2の電源配線304は、電子部品105から、2箇所のワイヤボンディングパッド106B以外のワイヤボンディングパッド106に接続されるように配線されている。これにより、第1の電源配線503と第2の電源配線504を流れる負荷電流の変動は同程度になることで、効率的に第1の引出配線部503Aと第2の引出配線部504Aの電流変動を低減させることが可能になる。その結果、電子部品105から配線される第1の電源配線503と第2の電源配線504から生じる磁気ノイズの撮影画像に対する影響を小さくすることができる。
さて、第1の電源配線501及び第2の電源配線502と同用途の電源を供給する1本又は複数本の補足配線を、第1の電源配線501及び第2の電源配線502とは別に電子部品105から引き出して配線してもよい。その一例について、図10(c)を参照して説明する。
図10(c)は、撮像素子101に電源を供給する電源配線の第6の例を示す図である。図10(c)の電源配線は、第1の電源配線505と第2の電源配線506に加えて、補足配線としての第3の電源配線507及び第4の電源配線508を有する。
図10(c)上で、第3の電源配線507は、電子部品105との接点となる電源接続部から撮像基板102の上端方向に向けて配線された後、撮像素子101の撮像面と直交する方向から見た場合に撮像素子101の外周近傍に対応する領域へ引き回されている。図10(c)上で、第4の電源配線508は、電子部品105との接点となる電源接続部から撮像基板102の下端方向に向けて配線された後、撮像素子101の撮像面と直交する方向から見た場合に撮像素子101の外周近傍に対応する領域へ引き回されている。
図10(c)の電源配線では、撮像素子101の負荷は、第1の電源配線505〜第4の電源配線508の4つの電源配線に振り分けられる。そのため、第1の電源配線505〜第4の電源配線508のそれぞれに接続された撮像素子101の負荷は、図10(a)の第1の電源配線501及び第2の電源配線502のそれぞれに接続された撮像素子101の負荷に比べて小さくなる。
したがって、第1の引出配線部501A及び第2の引出配線部502Aでの電流変動に比べて、第1の引出配線部505A、第2の引出配線部506A、第3の引出配線部507A及び第4の引出配線部508Aでの電流変動を低減させることができる。これにより電子部品105から配線される電源配線から生じる磁気ノイズによる撮影画像の画質低下を更に抑制することができる。
なお、補足配線を使用した場合には各引出配線部での電流変動を低減させることが可能になるが、磁気ノイズを発生させる配線面積が増えることになる。そのため、補足配線は、撮像基板102での全配線面積を考慮し、撮影画像への磁気ノイズの影響が小さくなる場合に限って設けるようにすることが望ましい。
以上の説明の通り、第6実施形態では、撮像基板102に設ける電源配線を電子部品105(電源接続部)から複数に分けて引き出す。これにより、電源配線での電流変動を低減させて、電源配線から生じる磁気ノイズの撮像素子101(撮影画像)への影響を小さくすることができる。
<第7実施形態>
第5実施形態及び第6実施形態では、撮像基板に設けられた電源配線パターンについて説明した。これに対して第7実施形態では、撮像素子の内部に設けられる電源配線パターンの実施形態について説明する。
図11は、第7実施形態に係る撮像素子ユニットの一部の構成を概略的に示す断面図である。撮像素子ユニットは、撮像素子600と撮像基板603を有する。撮像素子600は、受光層601、信号処理層602及びコネクタ605を有する。
受光層601は、入射した光に応じて画像信号を出力する画素部を含む。信号処理層602は、受光層601の信号の処理する不図示の信号処理回路を含む。撮像基板603は、プリント基板であり、撮像素子600を搭載(実装)する。撮像基板603は、撮像素子600を搭載するために、リジッド基板であることが望ましく、例えばガラスエポキシで形成されている。但し、撮像基板603は、これに限定されず、プラスチック材料を用いたフレキシブル基板や、セラミックスと銅配線を用いたLTCC(低温同時焼成セラミックス)基板等であってもよい。つまり、撮像基板603は、特定の材料に銅等の金属配線パターンが形成されて、部品が搭載可能な基板であればよい。
撮像基板603と信号処理層602はマイクロバンプ604等で接続され、信号処理層602内に貫通電極で形成されている配線606を通じて電源及び信号をコネクタ605に供給する。そして、コネクタ605から不図示の電源配線を経由して受光層601及び信号処理層602に電源が供給される。
ここで、信号処理層602に設けられる従来の電源配線パターンの一例について説明する。図15は、信号処理層602に設けられる従来の電源配線パターンの一例を示す図であり、図11で説明した信号処理層602の受光層601に接する面を示している。信号処理層602には、受光層601及び信号処理層602に電源を供給するための電源配線701が形成されている。信号処理層602には、複数の信号処理回路702が設けられており、信号処理回路702はそれぞれDFEやA/D等の所定の機能を備えている。
電源配線701は、コネクタ605から信号処理層602の一端へ向けて引き出された後、複数の信号処理回路702と接続されるように形成されている。電源配線701での電流変動は、電源配線701に接続されている負荷での電流変動によって決まる。電源配線701のようにコネクタ605(電源接続部)から引き出された配線部分が1箇所しかない場合、引出配線部701Aを流れる電流は電源配線701に接続された受光層601及び全ての信号処理回路702の負荷での電流変動に応じて大きく変動する。
この問題に対して本実施形態に係る撮像素子ユニットでは、以下に図12を参照して説明するように、電源配線を複数に分けて設けることにより、電源配線での電流変動を低減させている。
図12(a)〜(c)は、信号処理層602での電源配線パターンの一例を示す図であり、図15と同様に、信号処理層602の受光層601に接する面を示している。図12(a)は、電源配線の第7の例を示す図である。図12(a)の電源配線は、信号処理層602に設けられた、受光層601及び信号処理回路702に電源を供給する第1の電源配線801と第2の電源配線802を有する。
図12(a)上で、第1の電源配線801は、コネクタ605との接点(電源接続部)から信号処理層602の上端方向に向けて引き出されて、2つの信号処理回路702に接続されている。また、第2の電源配線802は、コネクタ605との接点(電源接続部)から信号処理層602の下端方向に向けて引き出されて、2つの信号処理回路702に接続されている。なお、信号処理層602が多層構造の場合、第1の電源配線801と第2の電源配線802から生じる磁気ノイズの受光層601への影響を最小限とするために、第1の電源配線801と第2の電源配線802は受光層601から遠い層に配線することが望ましい。
図15の従来の電源配線では、受光層601及び信号処理回路702の負荷は全て電源配線701に接続されている。これに対して、電源配線が第1の電源配線801と第2の電源配線802に分けて信号処理層602に設けられている場合、受光層601及び信号処理回路702の負荷は第1の電源配線801と第2の電源配線802に振り分けられる。そのため、第1の電源配線801と第2の電源配線802のそれぞれに接続される受光層601及び信号処理回路702の負荷は、電源配線701に接続される受光層601及び信号処理回路702の負荷よりも小さくなる。したがって、第1の引出配線部801Aと第2の引出配線部802Aでは、図15の電源配線701の引出配線部701Aに比べて、電流変動を低減させることができる。
第2の引出配線部802Aのコネクタ605からの引出方向は、第1の引出配線部801Aのコネクタ605からの引出方向とは異なることが望ましい。また、第2の引出配線部802Aのコネクタ605からの引出方向と第1の引出配線部801Aのコネクタ605からの引出方向とがなす角は90°以上であることが望ましい。これらを踏まえて、第1の引出配線部801Aと第2の引出配線部802Aは、コネクタ605から反対方向へ引き出されている。これにより、磁気ノイズによる撮影画像の画質低下をより小さくすることが可能になる。
第1の電源配線801と第2の電源配線802は、それぞれに流れる負荷電流の変動が均等になるように設けられることが望ましく、その場合の配線例について、図12(b)を参照して説明する。
図12(b)は、電源配線の第8の例を示す図であり、図12(a)において右下の信号処理回路702の負荷変動が他の3つの信号処理回路702に比べて大きい場合の配線例である。図12(b)の電源配線は、信号処理層602に設けられた第1の電源配線803と第2の電源配線804を有する。
第1の電源配線803は、コネクタ605から負荷変動が大きい右下の信号処理回路702のみに接続されるように配線されている。第2の電源配線804は、コネクタ605から、第1の電源配線803が配線されていない他の信号処理回路702に接続されるように配線されている。これにより、第1の電源配線803と第2の電源配線804を流れる負荷電流の変動は同程度になることで、効率的に第1の引出配線部803Aと第2の引出配線部804Aの電流変動を低減させることが可能になる。
さて、第1の電源配線801及び第2の電源配線802と同用途の電源を供給する1本又は複数本の補足配線をコネクタ605から引き出して配線してもよく、その一例について図12(c)を参照して説明する。
図12(c)は、電源配線の第9の例を示す図である。図12(c)の電源配線は、信号処理層602に設けられており、第1の電源配線805と第2の電源配線806に加えて、補足配線としての第3の電源配線807及び第4の電源配線808を有する。図12(c)上で、第3の電源配線807はコネクタ605から左方向に引き出されて左下の信号処理回路702に配線され、第4の電源配線808はコネクタ605から右方向に引き出されて右上の信号処理回路702に配線されている。
図12(c)の電源配線では、受光層601及び信号処理回路702の負荷は、第1の電源配線805、第2の電源配線806、第3の電源配線807及び第4の電源配線808に振り分けられる。そのため、第1の電源配線805〜第4の電源配線808のそれぞれに接続された受光層601及び信号処理回路702の負荷は、図12(a)の第1の電源配線801及び第2の電源配線802のそれぞれに接続された負荷より小さくなる。したがって、第1の引出配線部801A及び第2の引出配線部802Aでの電流変動に比べて、第1の引出配線部805A、第2の引出配線部806A、第3の引出配線部807A及び第4の引出配線部808Aでの電流変動を低減させることができる。
以上の説明の通り、第7実施形態では、信号処理層602に設ける電源配線を、コネクタ605(電源接続部)から複数に分けて引き出す。これにより、電源配線での電流変動を低減させて、電源配線から生じる磁気ノイズの受光層601への影響を小さくすることができる。
<第8実施形態>
図16は、第8実施形態に係る撮像素子ユニット及び信号処理ユニットの概略構成を示す断面図である。撮像素子ユニットは、撮像素子101、撮像基板102、コネクタ103、フレキシブル配線基板104、電子部品105、ワイヤボンディングパッド106、枠部107及びカバーガラス108を有する。信号処理ユニットは、信号処理基板210、コネクタ202、電源IC203及び信号処理用CPU204を有する。
撮像素子101は、入射した光に応じて画像信号を出力するCMOSイメージセンサ等である。なお、図16には、撮像素子101における光学像の結像面と直交する断面が示されている。撮像素子101は、一般的に、フォトダイオード等を含む画素ブロックと、A/D変換等を行う処理回路ブロックに分けられる。
CMOSイメージセンサでは、フォトダイオードの電荷を読み出す前に、フォトダイオードを除いた画素内の後段の回路及び画素の読み出し回路がリセットされる。このリセット動作後、フォトダイオードの電荷は、画素内の後段の回路に出力されていない状態で、リセット動作時に生じるノイズ等のノイズ信号Nのみを読み出す。以下、このようなノイズ信号Nの読み出しを「N読み」と称呼する。
続いて、フォトダイオードに蓄積された電荷を画素内の後段の回路に出力し、この画素信号を光信号Sとして読み出す。以下、光信号Sの読み出しを「S読み」と称呼する。N読みとS読みにより読み出された信号を、光信号Sからノイズ信号Nを減算すること(以下、「S−N動作」と言う)により、画素信号からノイズ成分を除去することができる。このように、S−N動作によって、低ノイズ化を図ることができる。
撮像基板102は、銅等の金属で形成された電源配線を有するプリント基板であり、撮像素子101等を搭載している。撮像基板102には、撮像素子101を搭載するためにリジッド基板が好適に用いられ、例えば、ガラスエポキシ等で形成されている。但し、これに限らず、撮像基板102は、プラスチック材料を用いたフレキシブル基板であってもよいし、セラミックスと銅配線を用いたLTCC(低温同時焼成セラミックス)基板であってもよい。つまり、特定の材料に、銅等の金属配線が形成され、部品の搭載(実装)が可能な基板であればよい。
撮像基板102に実装されたコネクタ103は、複数の接点を有する接続端子である。フレキシブル配線基板104は、撮像基板102に実装されたコネクタ103と信号処理基板210に実装されたコネクタ202とを電気的に接続する。不図示であるが、コネクタ202は、外部の電源と接続されている。フレキシブル配線基板104は、信号処理基板210(コネクタ202)を介して撮像基板102(コネクタ103)へ電源を供給するための配線(電源配線)を有する。なお、フレキシブル配線基板104は、電源を供給する配線以外の、例えば制御信号や撮像素子101の信号を出力するための配線を含んでいても構わない。
電子部品105は、撮像素子101を動作させるために必要なコンデンサ、抵抗、コイル等の受動部品や、所定の電圧を生成するリニアレギュレータ、クロックを生成する発振器等である。なお、電子部品105は、撮像素子101を動作させる用途以外の用途、例えば、撮像素子101の温度を監視する温度計や撮像素子101の個体情報を記憶するROM等であってもよい。
撮像基板102の周辺部分は不図示の機械構造部等と接着等により固定されるため、電子部品105やコネクタ103は、撮像基板102の中央付近に配置されることが多い。
ワイヤボンディングパッド106は、撮像素子101と撮像基板102とをワイヤボンディング等で接続するために、具体的には、撮像基板102の表面の層に金メッキ等の処理で形成された電極である。ワイヤボンディングパッド106は、撮像基板102上において撮像素子101と同じ面に配置される。
枠部107は、撮像基板102の外周部に形成されており、撮像基板102に接着されると共にカバーガラス108を保持する。カバーガラス108は、撮像素子101を封止するための部材であり、枠部107に接着固定されている。なお、カバーガラス108には、反射防止膜等が形成されている。
信号処理ユニットにおいて、信号処理基板210は、信号処理基板210に実装されたコネクタ202と撮像基板102に実装されたコネクタ103とを接続するフレキシブル配線基板104を介して、撮像基板102との間で電源供給や信号送受信を行う。電源IC203は、不図示の電源と接続されており、撮像基板102に供給する電源を生成する。電源IC203により生成された電源は、コネクタ202、フレキシブル配線基板104、コネクタ103を介して、撮像基板102へ供給される。信号処理用CPU204は、撮像素子101からの出力信号(画像信号)をフレキシブル配線基板104を介して受信し、所定の信号処理(画像処理)を行う。また、信号処理用CPU204は、撮像素子101の駆動信号(制御信号)を撮像素子101へ出力する。
本実施形態では撮像基板102と信号処理基板210を接続する部材としてフレキシブル配線基板104を用いているが、これに代えて、細線同軸ケーブル等を用いても構わない。
第8実施形態に係る撮像素子ユニットの構成、特に撮像基板102に設けられる電源配線、について説明する前に、従来の電源配線の例について説明する。
図21は、従来の撮像素子ユニットの構成の一例を説明する図である。図21に示す従来の撮像素子ユニットは、詳細について後述する本実施形態に係る撮像素子ユニットとは、撮像基板102に実装されたコネクタでのピン配列が異なっており、その結果、電源配線の引出位置が異なる。そのため、図16の撮像素子ユニットを構成するコネクタ103に対して、図21の従来の撮像素子ユニットを構成するコネクタを「コネクタ903」と称呼し、それ以外の各部については図16と同じ名称及び符号を用いて説明を行う。
図21の左上部分は、図16と同様に、撮像素子101の撮像面と直交する平面での撮像素子ユニットの断面を表している。図21の左下部分は、撮像素子101の撮像面と直交する方向から見た場合の撮像素子ユニットの構成を示す図(投影面)と、コネクタ903でのピン配列を表している。図21の右部分は、撮像素子101の画素領域に対して発生するノイズ(以下「画像ノイズ」という)の分布を、撮像素子101の撮像面と直交する方向から見て模式的に示す図である。
撮像基板102には銅等の金属で電源配線120が形成されている。図21上で、電源配線120はコネクタ903から撮像基板102の右端へ向かって形成されている配線部(以下「引出配線部120A」という)を有する。また、電源配線120は、引出配線部120Aから分岐して、撮像基板102の外周に沿って形成された配線部(以下「外周配線部」という)を有する。
なお、引出配線部120Aは、コネクタ903の略中央部に対応する部分から撮像基板102の右端へ向かって形成されている。これは、コネクタ903のピンV1,V2,V3,V4が電源供給に用いられるためである。電源配線120は、コネクタ903の複数のピンのうち電源供給に用いられるピンV1,V2,V3,V4のそれぞれに対して接続されて互いに絶縁された複数の配線を含む。図21では、コネクタ903の複数のピンのうち、電源供給以外の用途に用いられるピンと接続される配線の図示は省略している。
電源配線120はコネクタ903から撮像基板102の内層又は表層を通ってワイヤボンディングパッド106へ接続されている。電源配線120が接続されるワイヤボンディングパッド106は、1箇所に限らず、複数箇所に接続されていてもよい。撮像素子101と撮像基板102(ワイヤボンディングパッド106)とを接続しているワイヤを介して、電源配線120は撮像素子101と電気的に接続される。
図21に示される領域109は、撮像素子101の撮像面と直交する方向から見た場合に撮像素子101と重なる領域を表しており、以下では「画素投影領域109」と称呼する。また、図21に示された領域110は、撮像基板102における画素投影領域109の外側の領域(以下では「外側領域110」と称呼する)を表している。なお、図21は、撮像素子101全体と撮像素子101の画素領域とが同じ大きさであるものとして表されているが、撮像素子101の画素領域以外の処理回路ブロック等が外側領域110に存在する場合もある。
前述の通り、撮像素子101ではS−N動作によって低ノイズ化を実現することができる。しかし、N読みとS読みとはサンプリングタイミングが異なるため、S−N動作時に電源配線を流れる電流が大きく変動すると、各サンプリングタイミングで発生する磁界の大きさが異なって、発生するノイズ量が大きくなる。
ここで、撮像素子101の画素領域を撮像基板102上に投影した画素投影領域109内に電源配線が設けられている場合、電源配線と撮像素子101の画素との間の距離が近くなる。その結果、電源配線付近の画素の出力信号が電源配線を流れる電流によって生じる磁界の影響を大きく受けることで、電源配線に沿った画像ノイズが発生しやすくなる。
図21の構成の場合、電源配線120の外周配線部は外側領域110に形成されているため、外周配線部を流れる電流が変動しても、実質的に画像ノイズを発生させることはない。一方、引出配線部120Aは撮像素子101に電源を供給するための配線が集中している部分である。そのため、引出配線部120Aが画素投影領域109に形成されている場合には、引出配線部120Aを流れる電流によって発生する磁界の影響で、引出配線部120A付近の画素の出力信号に画像ノイズが発生しやすくなる。
ここで、コネクタ903のピンV1は、撮像素子101へ電源を供給する複数の電源配線のうち、電流変動の最も大きい電源配線と接続されるピンである。その場合、引出配線部120Aのうちコネクタ903のピンV1に接続されている電源配線が設けられている部分で画像ノイズが多くなる。その結果、図21の右の部分に示されるように、引出配線部120Aに沿って画像ノイズが画像901に現れてしまう。図21では、画像901において画像ノイズが現れる領域を画像ノイズ発生領域909として画像901内に模式的に表している。
画像ノイズ発生領域909を減少させるためには、外側領域110に引出配線部120Aを設けることが望ましい(後述の第11実施形態)。しかし、コネクタ903の配置場所は他の部品との関係で制限されることが多く、また、撮像素子ユニットの小型化を図る観点からも、外側領域110にのみ電源配線を設けることは容易ではない。
そこで、第8実施形態では、コネクタ903での端子配列を見直したコネクタ103を用いて電源配線を設けることによって画像ノイズ発生領域909を減少させる。以下、コネクタ103の構成を中心に説明する。
図17は、第8実施形態に係る撮像素子ユニットの概略構成を示す図であり、図21と同様に表されている。撮像基板102に対するコネクタ103の実装位置は、図21のコネクタ903の実装位置と同じである。
コネクタ103が画素投影領域109に配置される場合、コネクタ103の各ピンを図17に示すように配置することで、画像ノイズを低減させることができる。つまり、コネクタ103のピンV1,V2,V3,V4はそれぞれ、撮像素子101に電源を供給するためのピンであり、コネクタ103には、電源供給用の各ピンに対してリターン電流が流れるGND用のピンが配置されている。
コネクタ903のピンV1〜V4に接続される電源配線での電流変動の大きさは、ピンの符号を用いて表すと、V1>V2>V3>V4、の順となっている。ここで、前述の通り、電源配線120に沿って生じる画像ノイズは、電源配線120の電流変動に依存する。そして、電流変動が大きいほど画像に現れるノイズは多くなるため、引出配線部に対応する画素領域で画像ノイズが多くなる傾向がある。
図21の従来の撮像素子ユニットのコネクタ903では、画像ノイズを発生させるような電流変動の大きい電源供給用のピンV1がコネクタ103の中央付近に設けられている。この場合、画素投影領域109内においてピンV1から撮像基板102の端部までの距離が長くなって、画像ノイズ発生領域909が広がってしまう。
これに対して、図17の撮像素子ユニットにおいて撮像基板102に実装されるコネクタ103では、電流変動の大きい配線と接続されているピンV1〜V4が撮像基板102の端から順に配置されている。これにより、引出配線部120Aの長さを、図17の構成では図21の構成よりも短くすることができる。よって、図21に示されるコネクタ903が実装されている場合と比較して、図17の右の部分に示されるように、画像901での画像ノイズ発生領域909を減少させることができる。
なお、コネクタ103のピンSCLK,MOSI,MISO,CSは、撮像素子101と信号処理用CPU204との間でのシリアル通信用のピンである。信号処理用CPU204は、シリアル通信用のピン及び配線を介して撮像素子101と通信を行い、撮像素子101の感度等のレジスタ設定を行う。ピンCNT1,CNT2は撮像基板102上のリニアレギュレータ(電子部品105の1つ)のコントロール信号用のピンであり、信号処理基板210上の信号処理用CPU204から制御が行われる。ピンVD,HDはそれぞれ、撮像素子101の垂直同期信号用と水平同期信号用のピンであり、信号処理基板210上の信号処理用CPU204から制御が行われる。ピンI/F1〜I/F8は、撮像素子101から出力される信号用のピンであり、信号処理基板210上の信号処理用CPU204と接続される。電源供給用のピンV1〜V4以外の信号(SCLK,MOSI,MISO,CS,CNT1,CNT2,VD,HD,I/F1〜I/F8)用のピンの位置は、適宜、配線が容易となるように入れ替えてもよい。
以上の説明の通りに第8実施形態では、コネクタ103を画素投影領域109に実装しなければならない場合に、コネクタ103において電流変動の大きい電源配線と接続されるピンをできるだけ撮像基板102の端に近付ける。これにより、画素投影領域109での電流変動の大きい電源配線の長さを短くすることが可能になることで、画像ノイズ発生領域を減少させることができる。
<第9実施形態>
図18は、第9実施形態に係る撮像素子ユニットの概略構成を示す図であり、図21と同様に示されているが、図17の右の部分(画像901と画像ノイズ発生領域909)に対応する図を省略している。なお、撮像素子ユニットの基本的な構成は、図16及びその説明に準じ、ここでの説明を省略する。
第8実施形態では、コネクタ103全体が画素投影領域109に配置されている。これに対して、第9実施形態は、コネクタ103の一部を外側領域110に配置することが可能な場合の構成例である。即ち、コネクタ103が画素投影領域109と外側領域110とを跨いで撮像基板102に実装されている。コネクタ103自体は第8実施形態(図17)で説明したものと同じであり、電流変動の大きい電源配線と接続されるピンV1が外側領域110に配置されている。これにより、ピンV1と接続される電源配線を画素投影領域109内に設けなくてもよいため、画素投影領域109での画像ノイズの発生を抑制することができる。
<第10実施形態>
第10実施形態では、電流変動の大きい複数の電源配線がある場合に有効な構成について説明する。図19は、第10実施形態に係る撮像素子ユニットの概略構成を示す図であり、図18と同様に示されている。なお、撮像素子ユニットの基本的な構成は、撮像基板102に実装されるコネクタ及び撮像基板102に設けられる電源配線を除いて、図16に示した構成と同じであり、また、第8実施形態と共通する構成についての説明は省略する。
撮像基板102には、第1のコネクタ103aと第2のコネクタ103bが実装されている。第1のコネクタ103aは電源供給用のピンV1を有する。また、第2のコネクタ103bは電源供給用のピンV2を有する。ここで、ピンV1と接続される電源配線130Aは、撮像基板102上に銅等の金属で形成されており、電流変動が大きい。また、ピンV2と接続される電源配線130Bは、撮像基板102上に銅等の金属で形成されており、電流変動が大きい。
このように画像ノイズを発生させる電流変動を引き起こす複数の電源配線がある場合、コネクタを複数(この場合、2つ(第1のコネクタ103a、第2のコネクタ103b)に分けて撮像基板102に実装する。その際、ピンV1,V2をそれぞれ、図19に示すように、撮像基板102の端部近傍、望ましくは、外側領域110に配置し、ピンV1,V2と接続されるように電源配線130A,130Bを設ける。これにより、電流変動の大きい電源配線130A,130Bに起因する画像ノイズの発生を低減させることが可能になる。つまり、第10実施形態でも、第8実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、電源供給用のピンV1〜V4以外の信号(SCLK,MOSI,MISO,CS,CNT1,CNT2,VD,HD,I/F1〜I/F8)用のピンの位置は、適宜、配線が容易となるように入れ替えてもよい。
<第11実施形態>
第11実施形態では、電流変動の大きい電源配線を外側領域110に設けた例について説明する。図20は、第11実施形態に係る撮像素子ユニットの概略構成を示す図であり、図18と同様に示されている。なお、撮像素子ユニットの基本的な構成は、撮像基板102に実装されるコネクタ103の実装位置を除いて図16に示した構成と同じであり、また、第8実施形態と共通する構成についての説明は省略する。
第11実施形態では、コネクタ103の実装位置に制限がなく、そのために撮像基板102における外側領域110にコネクタ103を実装すると共に、電源配線を外側領域110にのみ設けている。これにより、上述した第8乃至第10実施形態での構成よりも、より効果的に画像ノイズの発生を抑制することができる。なお、コネクタ103全体を外側領域110に実装することが可能な場合には、コネクタ103のピン配置は、図17(図20)に示した配置に限られず、また、特段の制限もない。例えば、図21の従来の撮像素子ユニットのコネクタ903を用いることもできる。
なお、上述した第8〜11実施形態においてコネクタ103とこれに接続するコネクタ202として、複数の接続ピンを備えるボードトゥボードコネクタ(BtoBコネクタ)を取り上げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、コネクタ103はフレキシブル配線基板104自体に設けられた接点と電気的接続する複数の接続ピンを備えるフリップタイプのコネクタであってもよい。また、他の例としてソケットを備えるタイプ或いは弾性的に接点を撮像基板102に接触させるタイプのものであってもよい。更に、撮像基板102に設けられた接点パターンに直接的にフレキシブル配線基板104を、導電性接着剤等を用いて接合するコネクタレス構造であってもよい。つまり、撮像基板102に対して複数の配線を接合する場合に、接合形態によらずに当該配線に含まれる前記電源配線を撮像基板102の端に近い部分から引き出して撮像素子に接続することで、本発明の効果を得ることができる。そして、フレキシブル配線基板104は、線状部材を用いたワイヤ配線であってもよい。
上述した各実施形態に係る撮像素子ユニットは、デジタルカメラやデジタルビデオカメラ等の撮像装置を初めとして、撮像機能を有する電子機器(例えば、スマートフォン、携帯ゲーム機、タブレットPC等)の各種の電子機器に用いることができる。
101 撮像素子
102 撮像基板
103 コネクタ
105 電子部品
260 画素
270 画素部
310 垂直出力線
350a,350b 参照信号線
420a 引出配線部
420b 配線部
515 コンデンサ
520a 引出配線部
520b 配線部
610 レギュレータ
620 コンデンサ
630a,630b 引出配線部
720a,720b 引出配線部

Claims (39)

  1. 基板と、
    前記基板に実装された撮像素子と、を備える撮像素子ユニットであって、
    前記撮像素子は、
    互いに直交する第1の方向と第2の方向にマトリクス状に配列された複数の画素を有する画素部と、
    前記第2の方向と平行に設けられ、前記第1の方向に配列された複数の画素ごとに画素の信号を前記第2の方向に読み出す出力線と、を有し、
    前記基板は、前記撮像素子が実装された面と異なる面に設けられて前記撮像素子に電源を供給する電源配線を有し、
    前記電源配線は、前記第1の方向および前記第2の方向と直交する第3の方向から前記撮像素子を前記基板に投影した際に前記画素部と重なる画素部領域において、前記第2の方向に沿って配置しないように設けられた第1の電源配線部を有することを特徴とする撮像素子ユニット。
  2. 前記第1の電源配線部は、それぞれが前記基板の端面の方向に伸びる部分を含む複数の配線から成ることを特徴とする請求項1に記載の撮像素子ユニット。
  3. 前記第1の電源配線部は、前記第1の方向と略平行に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の撮像素子ユニット。
  4. 前記異なる面は、前記撮像素子が実装された面の反対側の面であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像素子ユニット。
  5. 前記基板は多層基板であり、
    前記第1の電源配線部は、前記多層基板において前記撮像素子が実装された面の反対側の面から前記多層基板の内層へ引き回され、前記内層で前記出力線と並走しないように前記画素部領域の外周へ引き回された後、前記内層から前記多層基板の表層へ取り出されるように配線されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像素子ユニット。
  6. 前記電源配線は、前記第1の電源配線部および前記撮像素子と接続される第2の電源配線部を有し、
    前記第2の電源配線部は、前記基板の前記画素部領域の外側の画素部外領域において前記基板の外周に沿って形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像素子ユニット。
  7. 前記第2の電源配線部は、前記画素部外領域において前記画素部領域の外周から一定の距離を保って設けられていることを特徴とする請求項6に記載の撮像素子ユニット。
  8. 外部から電源を供給するコネクタが前記基板において前記撮像素子が実装されている面の反対側の面に実装されており、
    前記第1の電源配線部は、前記コネクタの電源端子と接続される電気接続部から前記画素部領域の外周へ引き出されて配線されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮像素子ユニット。
  9. 前記基板において前記撮像素子が実装されている面の反対側の面にコンデンサが実装されており、
    前記コンデンサは、前記電気接続部の近傍において前記コンデンサの電極が前記出力線と並走しないように実装されていることを特徴とする請求項8に記載の撮像素子ユニット。
  10. 前記基板において前記撮像素子が実装されている面の反対側の面にレギュレータが実装されており、
    前記第1の電源配線部は、
    前記電気接続部から前記レギュレータの入力端子に接続された配線と、
    前記レギュレータの出力端子に接続されて前記画素部領域の外周へ引き出された配線と、を有することを特徴とする請求項8に記載の撮像素子ユニット。
  11. 前記第1の電源配線部において前記レギュレータの出力端子に接続されて前記画素部領域の外周へ引き出された配線にコンデンサが接続され、
    前記コンデンサは前記レギュレータの近傍に実装されていることを特徴とする請求項10に記載の撮像素子ユニット。
  12. 前記基板は、外部の電源と接続されるコネクタとの接点となる電源接続部から前記基板の端へ向けて、且つ、異なる方向へ引き出されて前記撮像素子に接続される複数の電源配線を有することを特徴とする請求項1に記載の撮像素子ユニット。
  13. 前記複数の電源配線は、それぞれの電源配線を流れる負荷電流の変動が均等になるように配線されていることを特徴とする請求項12に記載の撮像素子ユニット。
  14. 前記複数の電源配線は、任意の2つの電源配線を選択した場合に前記2つの電源配線の前記電源接続部からの引出方向のなす角が90°以上となるように配線されていることを特徴とする請求項13に記載の撮像素子ユニット。
  15. 前記基板に実装され、前記撮像素子へ電源を供給する電子部品をさらに有し、
    前記基板は、前記電子部品との接点となる電源接続部から前記基板の端へ向けて引き出されて前記撮像素子に接続される複数の電源配線を有することを特徴とする請求項1に記載の撮像素子ユニット。
  16. 前記複数の電源配線は、それぞれの電源配線を流れる負荷電流の変動が均等になるように配線されていることを特徴とする請求項15に記載の撮像素子ユニット。
  17. 前記複数の電源配線は、任意の2つの電源配線を選択した場合に前記2つの電源配線の前記電源接続部からの引出方向のなす角が90°以上となるように配線されていることを特徴とする請求項16に記載の撮像素子ユニット。
  18. 前記基板に実装され、外部から電源が供給されるコネクタをさらに有し、
    前記電源配線は、前記コネクタの前記基板の端に近い部分から引き出されて前記撮像素子に接続されて、前記コネクタに供給される電源を前記撮像素子へ供給することを特徴とする請求項1に記載の撮像素子ユニット。
  19. 前記コネクタは、前記撮像素子の撮像面と直交する方向から見た場合に前記撮像素子と重なる領域において前記基板に実装され、
    前記電源配線は、前記コネクタの前記基板の端に近い部分から、前記撮像素子の撮像面と直交する方向から見た場合に前記撮像素子と重なる領域の外側の領域へ引き出され、前記外側の領域において引き回されて前記撮像素子に接続されていることを特徴とする請求項18に記載の撮像素子ユニット。
  20. 前記コネクタは、前記撮像素子の撮像面と直交する方向から見た場合に前記撮像素子と重なる領域とその外側の領域とを跨いで前記基板に実装され、
    前記電源配線は、前記コネクタにおいて前記外側の領域から引き出され、前記外側の領域において引き回されて前記撮像素子に接続されていることを特徴とする請求項18に記載の撮像素子ユニット。
  21. 複数の前記コネクタが前記基板に実装され、
    前記複数のコネクタのそれぞれに対して前記電源配線が設けられていることを特徴とする請求項18乃至20のいずれか1項に記載の撮像素子ユニット。
  22. 前記コネクタは、前記撮像素子の撮像面と直交する方向から見た場合に前記撮像素子と重ならない領域において前記基板に実装され、前記領域において引き回されて前記撮像素子に接続されていることを特徴とする請求項18に記載の撮像素子ユニット。
  23. 前記電源配線は、前記基板に実装されて前記電源配線へ電源を供給するコネクタの前記基板の端に近い部分から、前記撮像素子の撮像面と直交する方向から見た場合に前記撮像素子と重ならない領域へ引き出され、前記領域から前記撮像素子へ接続されることを特徴とする請求項1に記載の撮像素子ユニット。
  24. 受光層と信号処理層とを備える撮像素子であって、
    前記信号処理層は、
    複数の信号処理回路と、
    外部から電源の供給を受けるコネクタと、
    前記コネクタとの接点となる電源接続部から前記信号処理層の端へ向けて、且つ、異なる方向へ引き出されて、前記複数の信号処理回路のうち少なくとも1つに接続される複数の電源配線と、を有することを特徴とする撮像素子。
  25. 前記複数の電源配線は、それぞれの電源配線を流れる負荷電流の変動が均等になるように配線されていることを特徴とする請求項24に記載の撮像素子。
  26. 前記複数の電源配線は、任意の2つの電源配線を選択した場合に前記2つの電源配線の前記電源接続部からの引出方向のなす角が90°以上となるように配線されていることを特徴とする請求項24又は25に記載の撮像素子。
  27. 請求項1乃至23のいずれか1項に記載の撮像素子ユニットを備えることを特徴とする撮像装置。
  28. 請求項24乃至26のいずれか1項に記載の撮像素子を備えることを特徴とする撮像装置。
  29. 基板と前記基板に実装された撮像素子を備える撮像素子ユニットであって、
    前記撮像素子は、
    互いに直交する第1の方向と第2の方向にマトリクス状に配列された複数の画素を有する画素部と、
    前記第2の方向と平行に設けられ、前記第1の方向に配列された複数の画素ごとに画素の信号を前記第2の方向に読み出す出力線と、
    前記第2の方向と平行に設けられ、前記第1の方向に配列された複数の画素ごとに画素の信号をAD変換する信号処理部と、
    前記第1の方向と平行に設けられ、前記信号処理部でAD変換する際の基準信号を供給する基準信号線と、を有し、
    前記基板は、
    前記撮像素子が実装された面と異なる面に設けられて前記撮像素子に電源を供給する電源配線を有し、
    前記電源配線は、前記第1の方向および前記第2の方向と直交する第3の方向から前記撮像素子を前記基板に投影した際に前記基準信号線と重ならないように配置された第3の電源配線を有することを特徴とする撮像素子ユニット。
  30. 前記信号処理部は、
    所定の変化量で電圧を変化させた信号を発生する参照信号発生器と、
    前記出力線ごとに読み出された信号と前記参照信号発生器の信号とを比較する、前記第1の方向に設けられた比較器と、を備え、
    前記基準信号は、前記参照信号発生器の出力であることを特徴とする請求項29に記載の撮像素子ユニット。
  31. 前記第3の電源配線は、それぞれが前記基板の端面の方向に伸びる部分を含む複数の配線から成ることを特徴とする請求項29又は30に記載の撮像素子ユニット。
  32. 前記第3の電源配線は、前記第1の方向と略平行に設けられていることを特徴とする請求項29又は30に記載の撮像素子ユニット。
  33. 前記異なる面は、前記撮像素子が実装された面の反対側の面であることを特徴とする請求項29乃至32のいずれか1項に記載の撮像素子ユニット。
  34. 前記基板は多層基板であり、
    前記第3の電源配線は、前記多層基板において前記撮像素子が実装された面の反対側の面から前記多層基板の内層へ引き回され、前記内層で前記基準信号線と並走しないように前記第3の方向から前記撮像素子を前記基板に投影した際に前記画素部と重なる画素部領域の外周へ引き回された後、前記内層から前記多層基板の表層へ取り出されるように配線されることを特徴とする請求項29に記載の撮像素子ユニット。
  35. 前記電源配線は、前記第3の電源配線および前記撮像素子と接続される第4の電源配線を有し、
    前記第4の電源配線は、前記基板の前記第3の方向から前記撮像素子を前記基板に投影した際に前記画素部と重なる画素部領域の外側の画素部外領域において前記基板の外周に沿って形成されていることを特徴とする請求項29に記載の撮像素子ユニット。
  36. 前記第4の電源配線は、前記画素部外領域において前記画素部領域の外周から一定の距離を保って設けられていることを特徴とする請求項35に記載の撮像素子ユニット。
  37. 外部から電源を供給するコネクタが前記基板において前記撮像素子が実装されている面の反対側の面に実装されており、
    前記第3の電源配線は、前記コネクタの電源端子と接続される電気接続部から前記第3の方向から前記撮像素子を前記基板に投影した際に前記画素部と重なる画素部領域の外周へ引き出されて配線されていることを特徴とする請求項29に記載の撮像素子ユニット。
  38. 前記基板において前記撮像素子が実装されている面の反対側の面にコンデンサが実装されており、
    前記コンデンサは、前記電気接続部の近傍において前記コンデンサの電極が前記基準信号線と並走しないように実装されていることを特徴とする請求項37に記載の撮像素子ユニット。
  39. 前記基板において前記撮像素子が実装されている面の反対側の面にレギュレータが実装されており、
    前記第3の電源配線は、前記電気接続部から前記レギュレータの入力端子に接続された配線と、前記レギュレータの出力端子に接続されて前記画素部領域の外周へ引き出された配線と、を有することを特徴とする請求項37に記載の撮像素子ユニット。
JP2020211538A 2020-01-10 2020-12-21 撮像素子、撮像素子ユニット及び撮像装置 Pending JP2021111969A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP21150028.5A EP3907979A1 (en) 2020-01-10 2021-01-04 Image capturing device, image capturing device unit, and image capturing apparatus
US17/143,756 US11749701B2 (en) 2020-01-10 2021-01-07 Reducing noise in an image capturing device, image capturing device unit, and image capturing apparatus
CN202110031255.4A CN113114872A (zh) 2020-01-10 2021-01-11 摄像装置、摄像装置单元和摄像设备

Applications Claiming Priority (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020002890 2020-01-10
JP2020002888 2020-01-10
JP2020002889 2020-01-10
JP2020002890 2020-01-10
JP2020002888 2020-01-10
JP2020002889 2020-01-10

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021111969A true JP2021111969A (ja) 2021-08-02

Family

ID=77060351

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020211538A Pending JP2021111969A (ja) 2020-01-10 2020-12-21 撮像素子、撮像素子ユニット及び撮像装置

Country Status (2)

Country Link
EP (1) EP3907979A1 (ja)
JP (1) JP2021111969A (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103038884B (zh) * 2010-08-27 2016-05-25 株式会社尼康 拍摄装置
JP2015012211A (ja) 2013-07-01 2015-01-19 株式会社ニコン 撮像ユニット及び撮像装置
JP2015106787A (ja) 2013-11-29 2015-06-08 株式会社ニコン 撮像ユニット、撮像装置、撮像ユニットの製造方法および撮像ユニットの製造に用いる治具
JP2017076872A (ja) 2015-10-14 2017-04-20 キヤノン株式会社 撮像素子
JP6672747B2 (ja) * 2015-11-30 2020-03-25 株式会社ニコン 電子ユニット、撮像装置及びフレキシブル基板
KR102467001B1 (ko) * 2017-12-05 2022-11-14 삼성전자주식회사 이미지 센서 모듈용 기판 구조체 및 이를 포함하는 이미지 센서 모듈

Also Published As

Publication number Publication date
EP3907979A1 (en) 2021-11-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7714931B2 (en) System and method for mounting an image capture device on a flexible substrate
TWI279132B (en) Solid state imaging device and equipment using the same
US9635297B2 (en) Image capturing apparatus, solid-state image sensor, and camera that may suppress electrical interference
CN109196858A (zh) 拍摄元件及拍摄装置
JP2005348275A (ja) 撮像素子およびカメラモジュール
CN113114872A (zh) 摄像装置、摄像装置单元和摄像设备
JP2021111969A (ja) 撮像素子、撮像素子ユニット及び撮像装置
JP4698877B2 (ja) 撮像装置
US20230103993A1 (en) Imaging apparatus and electronic equipment
KR102505432B1 (ko) 이미지 센서 모듈 및 듀얼 카메라 모듈
US20210036044A1 (en) Image capturing unit and method for manufacturing the same
JP2022082426A (ja) モジュールおよび機器
US11496705B2 (en) Signal processing circuit, photoelectric conversion apparatus, and equipment
CN112368833B (zh) 图像拍摄单元及其制造方法和图像拍摄装置
US9881962B2 (en) Semiconductor apparatus, solid state imaging device, imaging apparatus and electronic equipment, and manufacturing method thereof
US11758252B2 (en) Image pickup module, image pickup apparatus, and electronic device
US11978755B2 (en) Semiconductor apparatus and equipment
WO2022050134A1 (ja) 固体撮像装置及び電子機器
JP2022172941A (ja) 撮像ユニットおよび撮像装置
JP2003101852A (ja) 撮像装置用電子回路モジュール、及びカメラ装置
JP2022141130A (ja) 撮像ユニットおよび撮像装置
US7428014B2 (en) Device for parallel data processing as well as a camera system comprising such a device
JP2002223045A (ja) フレキシブル基板及びこれを用いたカメラ
KR20050108044A (ko) 모바일용 카메라 렌즈 모듈 및 그 제조 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20231211