JP2021110360A - 油圧回路、油圧回路用の方向切換弁および建設機械 - Google Patents

油圧回路、油圧回路用の方向切換弁および建設機械 Download PDF

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Abstract

【課題】アクチュエータの負荷に応じた油供給量の調節を可能にする。【解決手段】油圧回路20は、ポンプPから油を供給されるオープンセンタ通路CLと、オープンセンタ通路CL上に設けられてポンプPから供給された油のアクチュエータA1への供給を制御し、アクチュエータA1へ供給する油の圧力をポンプPから供給される油の圧力から引いた差圧が設定値よりも大きい場合にオープンセンタ通路CLを開放する方向切換弁40と、オープンセンタ通路CLの方向切換弁40よりも下流側に設けられた絞り21と、絞り21と方向切換弁40との間におけるオープンセンタ通路CL内の圧力に応じてポンプPからの油の供給量を制御するレギュレータ22と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、油圧回路、油圧回路用の方向切換弁および建設機械に関する。
特許文献1には、アクチュエータに油を供給する油圧回路が開示されている。この油圧回路は、建設機械であるショベルカーに適用されている。特許文献1の油圧回路は、オープンセンタ方式が採用されている。この油圧回路では、アクチュエータに油が供給されていない中立位置において、ポンプから吐出された油はオープンセンタ通路を流れてタンクに流入する。特許文献1に開示された油圧回路では、オープンセンタ通路のタンク直前に絞りが形成されており、絞り直前のオープンセンタ通路内の圧力、いわゆるネガコン圧力からアクチュエータへの油供給の有無を把握することができる。特許文献1では、ネガコン圧力が上昇するとポンプからの油供給量を低減し、ネガコン圧力が低下するとポンプからの油供給量を増大させる。
特開2011−52799号公報
ところで、アクチュエータに許容量を超える供給量の油が供給されると、当該アクチュエータが破損に至ることがある。したがって、油圧回路に油を供給するポンプの能力や、油圧回路から油を供給されるアクチュエータの能力は、油圧回路の用途等を考慮して必要な大きさに設定されることが好ましい。その一方で、実際の設計や使用では種々の制約から、用途等に応じて都度適切な能力のポンプやアクチュエータを用意できないこともある。
特許文献1に開示された油圧回路では、いずれかのアクチュエータへの油供給の有無に応じてポンプからの油供給量が調節され得る。ただし、油を実際に供給されているアクチュエータの負荷に応じて油供給量を調節することは不可能である。
本発明は、以上の点を考慮してなされたものであり、アクチュエータの負荷に応じた油供給量の調節を可能にすることを目的とする。
本発明による油圧回路は、
ポンプに接続されたオープンセンタ通路上に設けられて前記ポンプから供給された油をアクチュエータへ供給する通路を有し、前記アクチュエータへ供給する油の圧力を前記ポンプから供給された油の圧力から引いた差圧が設定値よりも大きい場合に前記オープンセンタ通路を開放する方向切換弁と、
前記オープンセンタ通路の前記方向切換弁よりも下流側に設けられた絞りと、
前記絞りと前記方向切換弁との間における前記オープンセンタ通路内の油の圧力に応じて前記ポンプを制御するレギュレータと、を備える。
本発明による油圧回路は、
前記オープンセンタ通路上に設けられ前記ポンプから供給された油を別のアクチュエータに供給する別の方向切換弁と、
前記ポンプから吐出された油を前記方向切換弁及び前記別の方向切換弁に並行して供給するパラレル通路と、
前記パラレル通路上に設けられ前記方向切換弁に供給される油の供給量を調節する流量制御弁と、を備えるようにしてもよい。
本発明による油圧回路において、前記流量制御弁は、前記流量制御弁の上流側における圧力を前記流量制御弁の下流側における圧力から引いた差圧が大きくなると油供給量を低減するようにしてもよい。
本発明による油圧回路において、
前記方向切換弁は、
前記オープンセンタ通路の上流側に接続した上流側ポート及び前記オープンセンタ通路の下流側に接続した下流側ポートを設けられた弁本体と、
前記弁本体に対して移動することで前記上流側ポート及び前記下流側ポートの間の遮断及び開放を切り換えるスプールと、
前記上流側ポート及び前記下流側ポートの間のバイパス通路を前記差圧に応じて開閉するセレクタ弁と、を有するようにしてもよい。
本発明による油圧回路において、前記セレクタ弁は前記スプールの内部に支持されていてもよい。
本発明による方向切換弁は、
ポンプから油を供給されるオープンセンタ通路の上流側に接続する上流側ポートと、前記オープンセンタ通路の下流側に接続する下流側ポートと、アクチュエータへ通じるアクチュエータポートと、ポンプから油を供給されるポンプポートと、前記上流側ポート、前記下流側ポート、前記アクチュエータポート及び前記ポンプポートに通じたスプール孔と、を設けられた弁本体と、
前記スプール孔に移動可能に収容され、前記スプール孔を介して前記上流側ポート及び前記下流側ポートの間を開放するとともに前記アクチュエータポート及び前記ポンプポートの間を遮断する位置と、前記スプール孔を介した前記上流側ポート及び前記下流側ポートの間を遮断するとともに前記アクチュエータポート及び前記ポンプポートの間を開放する位置と、の間を移動可能なスプールと、
前記アクチュエータポート内の圧力と前記上流側ポート内の圧力との差圧に応じて前記上流側ポート及び前記下流側ポートの間を接続するバイパス通路を開閉するセレクタ弁と、を備える。
本発明による方向切換弁において、前記セレクタ弁は前記スプールの内部に支持されていてもよい。
本発明による別の油圧回路は、上述した本発明によるいずれかの方向切換弁を備える。
本発明による更に別の油圧回路は、
ポンプから油を供給されるオープンセンタ通路の上流側に接続する上流側ポート、前記オープンセンタ通路の下流側に接続する下流側ポート、アクチュエータへ通じるアクチュエータポート、ポンプから油を供給されるポンプポート、前記上流側ポート、前記下流側ポート、及び、前記アクチュエータポート及び前記ポンプポートに通じたスプール孔を設けられた弁本体、前記スプール孔に移動可能に収容され前記スプール孔を介して前記上流側ポート及び前記下流側ポートの間を開放するとともに前記アクチュエータポート及び前記ポンプポートの間を遮断する位置と前記スプール孔を介した前記上流側ポート及び前記下流側ポートの間を遮断するとともに前記アクチュエータポート及び前記ポンプポートの間を開放する位置との間を移動可能なスプール、並びに、前記アクチュエータポート内の圧力と前記上流側ポート内の圧力との差圧に応じて前記上流側ポート及び前記下流側ポートの間を接続するバイパス通路を開閉するセレクタ弁を有する方向切換弁と、
前記オープンセンタ通路の前記方向切換弁よりも下流側に設けられた絞りと、
前記絞りと前記方向切換弁との間における前記オープンセンタ通路内の油の圧力に応じて前記ポンプを制御するレギュレータと、を備える。
本発明による建設機械は、上述した本発明によるいずれかの油圧回路を備える。
本発明によれば、アクチュエータの負荷に応じて油供給量を調節することができる。
図1は、本発明の一実施の形態を説明するための図であって、建設機械、油圧システム及び油圧回路を示す図である。 図2は、図1の油圧回路を図1とは異なる状態にて示す図である。 図3は、図1の油圧回路を図1及び図2とは異なる状態にて示す図である。 図4は、図1の油圧回路に含まれ得る第1方向切換弁を示す断面図である。 図5は、図4の第1方向切換弁を図4とは異なる状態にて示す断面図である。 図6は、図4の第1方向切換弁を図4及び図5とは異なる状態にて示す断面図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面に示された具体例を参照しながら説明する。
以下に説明する油圧回路20は、ポンプPから供給される油の流れを制御する回路であって、一例として、建設作業を行うための機械、すなわち建設機械10に適用される。本実施の形態の油圧回路20が適用され得る建設機械10として、ショベルカー、クレーン車、フォークリフト等が例示される。建設機械10に適用される油圧回路20は、ショベル、ブレード、クレーン、ハンマー、駆動装置等の機械装備に接続されたアクチュエータA1,A2と、油圧システム15を構成する。油圧回路20は、アクチュエータとしての油圧シリンダや油圧モータへ油を供給し、アクチュエータの動作を制御する。アクチュエータが動作することで、機械装備を駆動する。すなわち、油圧システム15は、油圧回路20と、油圧回路20に圧油を供給するポンプPと、油圧回路20から圧油を供給されるアクチュエータA1,A2と、を含んでいる。建設機械10は、油圧システム15および機械装備を含んでいる。
本実施の形態に係る油圧回路20は、ポンプPから油を供給されるオープンセンタ通路CLと、オープンセンタ通路CL上に設けられた方向切換弁40と、オープンセンタ通路CLの方向切換弁よりも下流側に設けられた絞り21と、絞り21と方向切換弁40との間におけるオープンセンタ通路CL内の圧力に応じてポンプPからの油の供給量を制御するレギュレータ22と、を有している。すなわち、油圧回路20は、ネガコン圧力に応じてポンプPの吐出量を制御するネガティブコントロール(ネガコン)を行う回路として構成されている。さらに本実施の形態においては、方向切換弁40から油を供給されるアクチュエータA1の負荷に応じてネガコン圧力を調節することにより、アクチュエータA1の負荷に応じたポンプPからの吐出量の調節を可能している。すなわち、アクチュエータA1が高負荷により破損することを効果的に防止することを、ネガティブコントロール(ネガコン)を実現するための回路との組み合わせによって、可能としている。
図1〜図3は、本実施の形態が適用された建設機械10、油圧システム15及び油圧回路20の一具体例を示している。図4〜図6は、図1〜図3の油圧回路20に含まれた方向切換弁40を示す断面図である。以下、図示された具体例を説明することで本実施の形態を説明する。
図1〜図3に示すように、図示された油圧システム15は、ポンプPと、ポンプPから油(作動油)を供給される油圧回路20と、油圧回路20によって油の供給を制御される第1アクチュエータA1及び第2アクチュエータA2と、油圧回路20から排出される油を回収するタンクTと、を有している。油圧回路20は、油の通路として、オープンセンタ通路CL、パラレル通路PL、アクチュエータ通路AL及びタンク通路TLを有している。油圧回路20は、第1アクチュエータA1への油の給排を制御する第1方向切換弁40と、第2アクチュエータA2への油の給排を制御する第2方向切換弁60と、を有している。
オープンセンタ通路CL及びパラレル通路PLはポンプPに接続している。オープンセンタ通路CL及びパラレル通路PLは、ポンプPから油を吐出され、油の供給を受ける。オープンセンタ通路CL上に、第1方向切換弁40及び第2方向切換弁60が設けられている。オープンセンタ通路CLは、第1方向切換弁40及び第2方向切換弁60によって開閉される。各方向切換弁40,60は、対応するアクチュエータA1,A2に油を供給していない中立位置にある場合、オープンセンタ通路CLを開放する。一方、各方向切換弁40,60は、対応するアクチュエータA1,A2に油を供給している動作位置にある場合、オープンセンタ通路CLを遮断することができる。図示された例において、第1方向切換弁40が、第2方向切換弁60よりも、オープンセンタ通路CL内における油の流路に沿った上流側に位置している。
オープンセンタ通路CLは、最下流側において、タンクTに通じている。方向切換弁40,60を介してアクチュエータA1,A2に供給されなかった油は、オープンセンタ通路CL内を通過してタンクTに回収される。オープンセンタ通路CLには絞り21が形成されている。絞り21は、オープンセンタ通路CLの最下流近傍に位置している。すなわち、絞り21は、オープンセンタ通路CL上におけるタンクTの直前に位置している。また、絞り21に並行して圧力制御弁23が設けられている。圧力制御弁23は、絞り直前におけるオープンセンタ通路CLの圧力が予め設定した開弁圧より大きくなると、絞り21と並行する迂回通路を形成する。
パラレル通路PLは、並行した通路として第1方向切換弁40及び第2方向切換弁60に接続している。第1方向切換弁40及び第2方向切換弁60は、互いの動作状態に依らず、パラレル通路PLを介してポンプPからの油を供給され得る。パラレル通路PL上には、逆止弁24が設けられている。
アクチュエータ通路ALは、各方向切換弁40,60と対応するアクチュエータA1,A2との間を延びている。アクチュエータ通路ALを介して、方向切換弁40,60から対応するアクチュエータA1,A2へ油が供給される。図示された例において、各方向切換弁40,60と対応するアクチュエータA1,A2との間に、二つのアクチュエータ通路ALが設けられている。一方のアクチュエータ通路ALは、方向切換弁40,60からアクチュエータA1,A2への油の供給に利用され、並行して他方のアクチュエータ通路ALが、アクチュエータA1,A2から方向切換弁40,60への油の排出に利用される。
タンク通路TLは、各方向切換弁40,60とタンクTとの間を延びている。方向切換弁40,60から排出された油は、タンク通路TLを通過してタンクTに回収される。
方向切換弁40,60は、ポンプPから油を供給される。第1方向切換弁40は、第1アクチュエータA1に通じるアクチュエータ通路ALとパラレル通路PL及びタンク通路TLとの間における開放および遮断を切り換える。第1方向切換弁40は、流路の切り換えにより、第1アクチュエータA1への油の給排を制御する。同様に、第2方向切換弁60は、第2アクチュエータA2に通じるアクチュエータ通路ALとパラレル通路PL及びタンク通路TLとの間における開放および遮断を切り換える。第2方向切換弁60は、流路の切り換えにより、第2アクチュエータA2への油の給排を制御する。第1方向切換弁40及び第2方向切換弁60は、特に限定されないが、一例としてスプール弁として構成される。
図4〜図6は、スプール弁として構成された第1方向切換弁40を示している。第1方向切換弁40は、主たる構成要素として、弁本体45及びスプール50を有している。弁本体45は、スプール50を収容するスプール孔45aを有している。スプール50は、スプール孔45a内に配置されている。スプール50は、スプール孔45a内の長手方向に沿って、スプール孔45a内を移動することができる。すなわち、細長い棒状のスプール50は、その長手方向に弁本体45に対して相対移動する。
図示された例において、弁本体45は、上流側ポートUP、下流側ポートLP、第1供給ポート1PP、第2供給ポート2PP、第1アクチュエータポート1AP、第2アクチュエータポート2AP、第1タンクポート1TP及び第2タンクポート2TPを有している。これらのポートは、全て、スプール孔45aに通じている。
図4に模式的に示すように、上流側ポートUPは、オープンセンタ通路CLの上流側に接続している。言い換えると、上流側ポートUPは、オープンセンタ通路CLのポンプPに接続している側に接続している。下流側ポートLPは、オープンセンタ通路CLの下流側に接続している。言い換えると、下流側ポートLPは、オープンセンタ通路CLのタンクTに接続している側に接続している。
第1アクチュエータポート1APは、第1方向切換弁40に接続した二つのアクチュエータ通路ALのうちの一方に通じている。第2アクチュエータポート2APは、第1方向切換弁40に接続した二つのアクチュエータ通路ALのうちの他方に通じている。図4に示すように、スプール50の移動方向に沿った第1アクチュエータポート1APの両側に、第1供給ポート1PP及び第1タンクポート1TPが設けられている。同様に、第2アクチュエータポート2APの両側に、第2供給ポート2PP及び第2タンクポート2TPが設けられている。第1供給ポート1PP及び第2供給ポート2PPは、互いに通じている。第1供給ポート1PP及び第2供給ポート2PPは、共にパラレル通路PLに通じている。第1タンクポート1TP及び第2タンクポート2TPは、互いに通じている。第1タンクポート1TP及び第2タンクポート2TPは、共にタンク通路TLに通じている。
前記スプール50は、複数の切欠部50a及び複数のランド部50bを有している。切欠部50aは、ランド部50bと比較して縮幅(縮径)した部分であり、ランド部50bは、切欠部50aと比較して拡幅(拡径)した部分である。
図4に示された第1方向切換弁40の中立位置40aにおいて、スプール50の一つの切欠部50aが上流側ポートUP及び下流側ポートLPに跨がるように位置している。したがって、弁本体45のスプール孔45a(スプール50の切欠部50a)を介して、上流側ポートUP及び下流側ポートLPが通じている。すなわち、中立位置40aにある第1方向切換弁40は、オープンセンタ通路CLを開放する。
第1方向切換弁40の中立位置40aにおいて、第1アクチュエータポート1APと第1供給ポート1PPとの間に位置するスプール孔45aは、スプール50のランド部50bで塞がれている。また、第1方向切換弁40の中立位置40aにおいて、第1アクチュエータポート1APと第1タンクポート1TPとの間に位置するスプール孔45aは、スプール50のランド部50bで塞がれている。すなわち、第1方向切換弁40の中立位置40aにおいて、第1アクチュエータポート1APは、第1供給ポート1PP及び第1タンクポート1TPの両方から遮断される。同様に、第1方向切換弁40の中立位置40aにおいて、第2アクチュエータポート2APは、第2供給ポート2PP及び第2タンクポート2TPの両方から遮断されている。したがって、中立位置40aにある第1方向切換弁40は、アクチュエータ通路ALをパラレル通路PL及びタンク通路TLのいずれからも遮断している。つまり、第1アクチュエータA1には油が供給されず、第1アクチュエータA1から油が排出されない。
次に、図5は、第1動作位置40bにある第1方向切換弁40を示している。第1動作位置40bにある第1方向切換弁40において、スプール50は弁本体45に対して図5における左側に移動している。また、図2及び図3は、第1方向切換弁40が第1動作位置40bにある場合における油圧回路20を示している。
図5に示された第1方向切換弁40の第1動作位置40bにおいて、上流側ポートUPと下流側ポートLPとの間に位置するスプール孔45aは、スプール50のランド部50bで塞がれている。したがって、弁本体45のスプール孔45a(スプール50の切欠部50a)を介した上流側ポートUP及び下流側ポートLPとの接続が遮断される。すなわち、第1動作位置40bにある第1方向切換弁40は、オープンセンタ通路CLを閉鎖(遮断)することができる。
第1方向切換弁40の第1動作位置40bにおいて、スプール50の一つの切欠部50aが第1アクチュエータポート1APと第1供給ポート1PPに跨がるように位置する。したがって、弁本体45のスプール孔45a(スプール50の切欠部50a)を介して、第1アクチュエータポート1AP及び第1供給ポート1PPが通じる。すなわち、第1動作位置40bにある第1方向切換弁40は、パラレル通路PLと一方のアクチュエータ通路ALとを接続する。これにより、パラレル通路PLから供給される油が、一方のアクチュエータ通路ALを介して、第1アクチュエータA1に供給される。なお、第1方向切換弁40の第1動作位置40bにおいて、第1アクチュエータポート1APと第1タンクポート1TPとの接続は遮断される。
同様に、第1方向切換弁40の第1動作位置40bにおいて、スプール50の一つの切欠部50aが第2アクチュエータポート2APと第2タンクポート2TPに跨がるように位置する。したがって、弁本体45のスプール孔45a(スプール50の切欠部50a)を介して、第2アクチュエータポート2AP及び第2タンクポート2TPが通じる。すなわち、第1動作位置40bにある第1方向切換弁40は、タンク通路TLと他方のアクチュエータ通路ALとを接続する。これにより、第1アクチュエータA1から排出される油が、他方のアクチュエータ通路ALを介してタンク通路TLに流れ込み、最終的にタンクTに回収される。なお、第1方向切換弁40の第1動作位置40bにおいて、第2アクチュエータポート2APと第2供給ポート2PPとの接続は遮断される。
次に、図6は、第2動作位置40cにある第1方向切換弁40を示している。第2動作位置40cにある第1方向切換弁40において、スプール50は弁本体45に対して図6における右側に移動している。
図6に示された第1方向切換弁40の第2動作位置40cにおいて、上流側ポートUPと下流側ポートLPとの間に位置するスプール孔45aは、スプール50のランド部50bで塞がれている。したがって、弁本体45のスプール孔45a(スプール50の切欠部50a)を介した上流側ポートUP及び下流側ポートLPとの接続が遮断される。すなわち、第2動作位置40cにある第1方向切換弁40は、オープンセンタ通路CLを閉鎖(遮断)することができる。
第1方向切換弁40の第2動作位置40cにおいて、スプール50の一つの切欠部50aが第1アクチュエータポート1APと第1タンクポート1TPに跨がるように位置する。したがって、弁本体45のスプール孔45a(スプール50の切欠部50a)を介して、第1アクチュエータポート1AP及び第1タンクポート1TPが通じる。すなわち、第2動作位置40cにある第1方向切換弁40は、第1タンクポート1TPと一方のアクチュエータ通路ALとを接続する。これにより、第1アクチュエータA1から排出される油が、一方のアクチュエータ通路ALを介してタンク通路TLに流れ込み、最終的にタンクTに回収される。なお、第1方向切換弁40の第2動作位置40cにおいて、第1アクチュエータポート1APと第1供給ポート1PPとの接続は遮断される。
同様に、第1方向切換弁40の第2動作位置40cにおいて、スプール50の一つの切欠部50aが第2アクチュエータポート2APと第2供給ポート2PPに跨がるように位置する。したがって、弁本体45のスプール孔45a(スプール50の切欠部50a)を介して、第2アクチュエータポート2AP及び第2供給ポート2PPが通じる。すなわち、第2動作位置40cにある第1方向切換弁40は、パラレル通路PLと他方のアクチュエータ通路ALとを接続する。これにより、パラレル通路PLから供給される油が、他方のアクチュエータ通路ALを介して、第1アクチュエータA1に供給される。なお、第1方向切換弁40の第2動作位置40cにおいて、第2アクチュエータポート2APと第2タンクポート2TPとの接続は遮断される。
第2方向切換弁60も、第1方向切換弁40と同様に、中立位置60a、第1動作位置60bおよび第2動作位置60cを取ることができる。第2方向切換弁60は、中立位置60aにおいて、オープンセンタ通路CLを開放し、第2アクチュエータA2への油の給排を停止する。第2方向切換弁60は、第1動作位置60bにおいて、オープンセンタ通路CLを閉鎖(遮断)する。第1動作位置60bにある第2方向切換弁60は、一方のアクチュエータ通路ALを介して第2アクチュエータA2に油を供給し、他方のアクチュエータ通路ALを介して第2アクチュエータA2から油を排出する。第2方向切換弁60は、第2動作位置60cにおいて、オープンセンタ通路CLを閉鎖(遮断)する。第2動作位置60cにある第2方向切換弁60は、一方のアクチュエータ通路ALを介して第2アクチュエータA2から油を排出し、他方のアクチュエータ通路ALを介して第2アクチュエータA2へ油を供給する。
また、図示された油圧回路20は、オープンセンタ通路CL内の圧力に応じてポンプPを制御するレギュレータ22を有している。レギュレータ22は、ネガティブコントロール通路NLを介して、オープンセンタ通路CLに通じている。ネガティブコントロール通路NLは、絞り21のすぐ上流側においてオープンセンタ通路CLから分岐している。レギュレータ22は、オープンセンタ通路CLとは反対側となるネガティブコントロール通路NLの端部に接続することで、絞り21のすぐ上流側となる位置におけるオープンセンタ通路CL内の油の圧力、すなわちネガコン圧力を検出することができる。
レギュレータ22は、油圧回路20に油を供給するポンプPと接続し、ネガコン圧力に基づいてポンプPの動作を制御している。上述したように、方向切換弁40,60が中立位置40aにある場合、すなわちアクチュエータA1,A2への油供給が停止している場合、オープンセンタ通路CL内の単位時間あたりの流量が増大してネガコン圧が上昇する。反対に、いずれかの方向切換弁40,60が動作位置にある場合、すなわちいずれかのアクチュエータA1,A2に油が供給されている場合、オープンセンタ通路CL内の単位時間あたりの流量が少なくなりネガコン圧が低下する。レギュレータ22は、このようなネガコン圧力の変動に基づき、ネガコン圧力が低下するとポンプPからの単位時間あたりの油供給量を増大させ、ネガコン圧力が上昇するとポンプPからの単位時間あたりの油供給量を低減させる。
油圧回路20に油を供給するポンプPとして、単位時間あたりにおける油の供給量を変化させ得る種々のポンプを採用することがでる。一例として、斜板の傾斜角度を調節可能とした容量可変式のポンプを、油圧回路20に油を供給するポンプPとして採用することができる。
また、油圧回路20から油を供給され得る第1アクチュエータA1及び第2アクチュエータA2は、特に制限されない。図示された例において、第1アクチュエータA1は、油供給を受けて回転運動を出力する油圧モータとして構成されている。第1方向切換弁40を第1動作位置40bとすることで油圧モータは一方の向きの回転運動を出力し、第1方向切換弁40を第2動作位置40cとすることで油圧モータは他方の向きの回転運動を出力することができる。建設機械10への適用においては、一具体例として、ショベルカーの下部に対して上部を旋回させる油圧モータを第1アクチュエータA1とすることができる。また、図示された例において、第2アクチュエータA2は、油供給を受けて直線運動を出力する油圧シリンダとして構成されている。第2方向切換弁60を第1動作位置60bとすることで油圧シリンダはロッドを前進させ、第2方向切換弁60を第2動作位置60cとすることで油圧シリンダはロッドを後退させることができる。建設機械10への適用においては、一具体例として、ショベルカーのアームを上げ下げする油圧シリンダを第2アクチュエータA2とすることができる。
ところで、従来技術の欄でも説明したように、アクチュエータに許容量を超える供給量の油が供給されると、当該アクチュエータが破損に至ることがある。より具体的には、アクチュエータに供給される油の圧力に相当するアクチュエータの負荷圧力に対して、当該アクチュエータへの油供給を制御する方向切換弁に供給される油の圧力に相当するポンプ圧力が大き過ぎる場合、当該アクチュエータが破損に至ることがある。
アクチュエータの破損を回避するため、油圧回路に油を供給するポンプの能力や、油圧回路から油を供給されるアクチュエータの能力は、油圧回路の用途等を考慮して必要な大きさに設定されることが好ましい。ただし、実際の設計や使用では種々の制約から、用途等に応じて都度適切な能力のポンプやアクチュエータを用意できないこともある。例えば、複数のポンプを含む油圧システムからポンプ数の低減を試みた場合、出力の大きいポンプの系統に許容量の小さいアクチュエータを含ませる必要が生じることも考えられる。また、一つのポンプから油を供給される系統に多数のアクチュエータが含まれている場合、同時に動作するアクチュエータの数や組み合わせによって、許容量を超える油がアクチュエータに供給されることも想定される。
この点について、本実施の形態では、アクチュエータの負荷に応じた油供給量の調節を可能としている。図示された例においては、第1方向切換弁40の負荷に応じて、ポンプPからの油の供給量を調節することができる。
一般的な油圧式ショベルカーにおいて、旋回用の油圧モータの負荷圧力は低くなっており、多量の油を必要としない。一方、アームを駆動する油圧シリンダの負荷圧力は高く設定されており、アーム駆動用の油圧シリンダへの油供給量も大きく設定される。したがって、アーム駆動用の油圧シリンダ及び旋回用の油圧モータに同一のポンプからの油を供給する油圧回路20では、旋回用の油圧モータの負荷圧力を考慮してポンプからの油供給量を調節することが、油圧モータの破損を防止する上で非常に好ましい。そこで図示された油圧回路20は、旋回用の油圧モータをなす第1方向切換弁40の負荷状態を考慮して、第1方向切換弁40への油の給排を制御するようになっている。
既に説明したように、オープンセンタ通路CL上に設けられた第1方向切換弁40は、図1及び図4に示された中立位置40aにある場合、つまりポンプPから供給された油の第1アクチュエータA1への供給を停止している場合、オープンセンタ通路CLを開放する。図4に示すように、中立位置40aにおいて、スプール50の切欠部50aが弁本体45の上流側ポートUP及び下流側ポートLPに跨がるように位置している。すなわち、上流側ポートUP及び下流側ポートLPに対面してスプール孔45aが広がり、上流側ポートUP及び下流側ポートLPはスプール孔45aを介して互いに通じるようになる。
このとき、第2方向切換弁60も非動作位置にあると、オープンセンタ通路CL内の油はタンクTに回収され、ネガティブコントロール通路NL内の油の圧力に相当するネガコン圧力は上昇する。ネガコン圧力の上昇に伴い、レギュレータ22は、油吐出量を減少させるようポンプPを制御する。
次に、第1方向切換弁40が図2及び図3に示された第1動作位置40bにある場合、図5に示すように、上流側ポートUP及び下流側ポートLPに対面してスプール50のランド部50bが位置し、中間位置で成立していた上流側ポートUP及び下流側ポートLPのスプール孔45aを介した接続は遮断される。オープンセンタ通路CLが閉鎖されると、ネガコン圧力が低下し、レギュレータ22は、油吐出量を増大させるようポンプPを制御する。これにより、第1動作位置40bにある第1方向切換弁40から第1アクチュエータA1へ十分な量の油を供給することができる。
このようにして第1アクチュエータA1に油が供給されるが、第1アクチュエータA1の負荷圧力に対して、ポンプ圧力が大きくなり過ぎていると、第1アクチュエータA1を破損に至らしめる可能性がある。つまり、第1アクチュエータA1へ供給される油の圧力(負荷圧力)をポンプPから第1方向切換弁40へ供給される油の圧力(ポンプ圧力)から引いた差圧が大きくなり過ぎると、第1アクチュエータA1の破損の虞が生じる。
そこで、ポンプ圧力から負荷圧力を差し引いた差圧が設定値(切換値)よりも小さい(又は当該設定値未満である)場合、図2に示すように、第1方向切換弁40はオープンセンタ通路CLを閉鎖したままとする。一方、ポンプ圧力から負荷圧力を差し引いた差圧が設定値(切換値)よりも大きい(又は当該設定値以上である)場合、第1方向切換弁40はオープンセンタ通路CLを開放する。とりわけ図示された例では、図3に示すように、ポンプ圧力から負荷圧力を差し引いた差圧が設定値(切換値)よりも大きい(又は当該設定値以上である)場合、第1方向切換弁40はオープンセンタ通路CLを絞った状態で開放する。オープンセンタ通路CLが閉鎖されると、ネガコン圧力が低下し、ポンプPからの単位時間あたりの油供給量が増大する。一方、オープンセンタ通路CLが開放されると、オープンセンタ通路CLを油が流れるようになる。また、オープンセンタ通路CLが絞った状態で開放されると、オープンセンタ通路CLを、全開するよりも小量の油が流れるようになる。
なお、以下においては、ポンプ圧力から負荷圧力を差し引いた差圧に基づいて、オープンセンタ通路CLの閉鎖と絞った状態での開放とを切り換えるようにした例について説明するが、この例に限られず、ポンプ圧力から負荷圧力を差し引いた差圧に基づいて、オープンセンタ通路CLの閉鎖と開放とを切り換えるようにしてもよい。オープンセンタ通路CLの閉鎖と開放とを切り換えることで、オープンセンタ通路CLの閉鎖と絞った状態での開放とを切り換えることと同種の作用効果を得ることができる。
オープンセンタ通路CLを絞った状態でのネガコン圧力は、オープンセンタ通路CLを閉鎖した状態でのネガコン圧力よりも高く、オープンセンタ通路CLを開放(全開)した状態でのネガコン圧力よりも低い。オープンセンタ通路CLを絞った状態においてポンプPから第1方向切換弁40に流れ込む油の供給量は、オープンセンタ通路CLを閉鎖した状態での油の供給量よりも少なく、オープンセンタ通路CLを開放(全開)した状態での油の供給量よりも多くなる。したがって、ポンプ圧力に対して第1アクチュエータA1の負荷圧力が低過ぎる場合には、ポンプPからオープンセンタ通路CL及びパラレル通路PLへの油供給量が低減される。これにより、過量の油が第1方向切換弁40を介して第1アクチュエータA1に流れ込むことを効果的に防止し、第1アクチュエータA1の破損を回避することが可能となる。
図示された例において、第1方向切換弁40は、第1セレクタ弁56を有している。第1セレクタ弁56は、上流側ポートUP及び下流側ポートLPの間をつなぐバイパス通路BLを開閉する。第1セレクタ弁56は、閉鎖位置と絞り位置(開放位置)との間を移動可能となっている。第1セレクタ弁56は、図2に示された閉鎖位置において、上流側ポートUP及び下流側ポートLPの間を遮断する。第1セレクタ弁56は、図3に示された絞り位置(開放位置)において、上流側ポートUP及び下流側ポートLPの間を絞った状態で接続する。
図示された例において、第1セレクタ弁56は、負荷圧力に相当する第1方向切換弁40から第1アクチュエータA1への油供給路内の圧力をパイロット圧力として受け、遮断位置に向けて押される。また、第1セレクタ弁56は、ポンプ圧力に相当するポンプPから第1方向切換弁40への油供給路内の圧力をパイロット圧力として受け、絞り位置に向けて押される。さらに、第1方向切換弁40は、第1セレクタ弁56を遮断位置に向けて押す第1押し付け部材58を有している。第1押し付け部材58により押し付け力の強さが、オープンセンタ通路CLの遮断と絞り(開放)とを切り換える差圧の設定値(切換値)を決定する。
なお、第1セレクタ弁56は、第1方向切換弁40が第1動作位置40bにある場合に、オープンセンタ通路CLの遮断と絞りとを切り換える。一方、図1〜図3に示すように、第1方向切換弁40は、第2セレクタ弁57を有している。第2セレクタ弁57は、第1方向切換弁40が第2動作位置40cにある場合に、オープンセンタ通路CLの遮断と絞りとを切り換える。すなわち、オープンセンタ通路CL上に設けられた第1方向切換弁40は、第2動作位置40cにある場合においても、第1動作位置40bにある場合と同様に、油を第1アクチュエータA1へ供給する際、第1アクチュエータA1の負荷圧力を第1方向切換弁40に供給される油のポンプ圧力から引いた差圧が設定値よりも小さい場合(又は設定値以下の場合)にオープンセンタ通路CLを遮断し、差圧が設定値よりも大きい場合(又は設定値以上の場合)にオープンセンタ通路CLを絞った状態で開放する。
ここで、図4〜図6に示された具体例を参照して、第1セレクタ弁56及び第2セレクタ弁57に関連した構成について更に詳述する。
なお、図5は、第1動作位置40bにある第1方向切換弁40の断面を示している。図5における第1方向切換弁40の中心線より上方に、絞り位置にある第1セレクタ弁56が示されている。図5における第1方向切換弁40の中心線より下方に、閉鎖位置にある第1セレクタ弁56が示されている。図5に示された例において、右側に寄った第1セレクタ弁56の位置が絞り位置であり、左側に寄った第1セレクタ弁56の位置が閉鎖位置である。
図5に示すように、スプール50は、その軸線方向に沿って延びる第1穴51を設けられている。第1セレクタ弁56は、スプール50の軸線方向に沿って移動可能となるようにして、第1穴51内に配置されている。第1穴51内には、第1押し付け部材58も設けられている。第1押し付け部材58は、第1セレクタ弁56を絞り位置から閉鎖位置に向けて押している。さらに、スプール50は、ランド部50bを形成する表面と第1穴51を形成する内面との間を延びる第1接続ポート51a、第2接続ポート51b及び第3接続ポート51cを有している。第1接続ポート51a、第2接続ポート51b及び第3接続ポート51cは、それぞれ、スプール50の軸線方向と非平行な方向、典型的にはスプール50の軸線方向と直交する方向に延びている。
図5に示すように、スプール50が第1動作位置40bにある場合、第1接続ポート51aは第1アクチュエータポート1APに開口している。第1アクチュエータポート1AP内の油は第1接続ポート51aを介して第1穴51内に流入し、第1セレクタ弁56の一方の端面56aに作用する。第1セレクタ弁56の一方の端面56aに作用する圧力は、第1押し付け部材58とともに、第1セレクタ弁56を絞り位置から閉鎖位置に向けて(図5における左側に向けて)押す。第1押し付け部材58は、例えば、ばね部材等の弾性材によって構成され得る。第1アクチュエータポート1APは第1アクチュエータA1に供給される油の油路を形成している。したがって、第1セレクタ弁56を閉鎖位置に向けて押す第1アクチュエータポート1AP内の圧力は、第1アクチュエータA1の負荷圧力に相当する。
スプール50が第1動作位置40bにある場合、第2接続ポート51bは上流側ポートUPに開口している。また、第2接続ポート51bは、第1セレクタ弁56の位置に依らず、第1セレクタ弁56の第1弁通路56xに対面するようになる。第1セレクタ弁56の第1弁通路56xは、第1セレクタ弁56の側面と、第1セレクタ弁56の他方の端面56bと、の間を延びている。より具体的には、第1弁通路56xは、第1セレクタ弁56の位置に依らず第2接続ポート51bに対面するように第1セレクタ弁56の移動方向に延びる表面凹部56xaと、第1セレクタ弁56の他方の端面56bに開口して第1セレクタ弁56の移動方向に延びる内部孔56xbと、凹部56xa及び内部孔56xbを接続する連絡孔56xcと、を有している。第1セレクタ弁56の第1弁通路56xは、第1セレクタ弁56の位置に応じて開閉されるバイパス通路BLを形成する。
上流側ポートUP内の油は第2接続ポート51b及び第1弁通路56xを介して第1穴51内に流入し、第1セレクタ弁56の他方の端面56bに作用する。第1セレクタ弁56の他方の端面56bに作用する圧力は、第1セレクタ弁56を閉鎖位置から絞り位置に向けて(図5における右側に向けて)押す。上流側ポートUPはポンプPから第1方向切換弁40に供給される油の油路を形成している。したがって、第1セレクタ弁56を絞り位置に向けて押す上流側ポートUP内の圧力は、ポンプ圧力に相当する。
スプール50が第1動作位置40bにある場合、第3接続ポート51cは下流側ポートLPに開口している。第3接続ポート51cは、第1セレクタ弁56が閉鎖位置にある場合、第1セレクタ弁56の側面によって閉鎖される。一方、第3接続ポート51cは、第1セレクタ弁56が絞り位置にある場合、第1穴51のうちの第1セレクタ弁56の他方の端面56bによって区画された領域に対面する。この領域は、第1弁通路56x及び第2接続ポート51bを介し上流側ポートUPに通じており、上流側ポートUP内の油が流入している。
なお、図4に示すように、スプール50が中立状態40aにある場合、第1セレクタ弁56及び第2セレクタ弁57は共に閉鎖位置に位置している。
以上の構成により、第1方向切換弁40が第1動作位置40bにある場合、第1セレクタ弁56の一方の端面56aに第1アクチュエータポート1AP内の油が作用し、第1セレクタ弁56の他方の端面56bに上流側ポートUP内の油が作用する。したがって、第1セレクタ弁56は、アクチュエータの負荷圧力に相当する力と第1押し付け部材58の押す力とによって、絞り位置の側から閉鎖位置に向けて押される。また、第1セレクタ弁56は、ポンプ圧力に相当する力によって、閉鎖位置の側から絞り位置に向けて押される。ポンプ圧力からアクチュエータの負荷圧力を差し引いた差圧が、予め設定された第1押し付け部材58の押す力より小さいと、第1セレクタ弁56は閉鎖位置に維持される。このとき、第3接続ポート51cが第1セレクタ弁56によって塞がれているため、第1セレクタ弁56の第1弁通路56xは下流側ポートLPに通じていないので、バイパス通路BLは遮断(閉鎖)される。逆に、ポンプ圧力からアクチュエータの負荷圧力を差し引いた差圧が、予め設定された第1押し付け部材58の押す力より大きいと、第1セレクタ弁56は絞り位置に維持される。このとき、第2接続ポート51b、第1弁通路56x、第1穴51及び第3接続ポート51cによって、上流側ポートUP及び下流側ポートLPを絞った状態で接続するバイパス通路BLが形成される。
次に、主として図6を参照して、第2セレクタ弁57に関連した構成について詳述する。図6は、第2動作位置40cにある第1方向切換弁40の断面を示している。図6における第1方向切換弁40の中心線より上方に、絞り位置にある第2セレクタ弁57が示されている。図6における第1方向切換弁40の中心線より下方に、閉鎖位置にある第2セレクタ弁57が示されている。図6に示された例おいて、右側に寄った第2セレクタ弁57の位置が閉鎖位置であり、左側に寄った第2セレクタ弁57の位置が絞り位置である。
図6に示すように、スプール50は、その軸線方向に沿って延びる第2穴52を設けられている。第2セレクタ弁57は、スプール50の軸線方向に沿って移動可能となるようにして、第2穴52内に配置されている。第2穴52内には、第2押し付け部材59も設けられている。第2押し付け部材59は、第2セレクタ弁57を絞り位置から閉鎖位置に向けて押している。第2押し付け部材59は、例えば、ばね部材等の弾性材によって構成され得る。さらに、スプール50は、ランド部50bを形成する表面と第2穴52を形成する内面との間を延びる第4接続ポート52a、第5接続ポート52b及び第6接続ポート52cを有している。第4接続ポート52a、第5接続ポート52b及び第6接続ポート52cは、それぞれ、スプール50の軸線方向と非平行な方向、典型的にはスプール50の軸線方向と直交する方向に延びている。
図6に示すように、スプール50が第2動作位置40cにある場合、第4接続ポート52aは第2アクチュエータポート2APに開口している。また、スプール50内には、第4接続ポート52aを第2穴52に通じさせる図示しない内部通路が形成されている。したがって、第2アクチュエータポート2AP内の油は第4接続ポート52aを介して第2穴52内に流入し、第2セレクタ弁57の一方の端面57aに作用する。第2セレクタ弁57の一方の端面57aに作用する圧力は、第2押し付け部材59とともに、第2セレクタ弁57を絞り位置から閉鎖位置に向けて(図6における右側に向けて)押す。第2アクチュエータポート2APは第1アクチュエータA1に供給される油の油路を形成している。したがって、第2セレクタ弁57を閉鎖位置に向けて押す第2アクチュエータポート2AP内の圧力は、第1アクチュエータA1の負荷圧力に相当する。
スプール50が第2動作位置40cにある場合、第6接続ポート52cは上流側ポートUPに開口している。上流側ポートUP内の油は第6接続ポート52cを介して第2穴52内に流入し、第2セレクタ弁57の他方の端面57bに作用する。第2セレクタ弁57の他方の端面57bに作用する圧力は、第2セレクタ弁57を閉鎖位置から絞り位置に向けて(図6における左側に向けて)押す。上流側ポートUPはポンプPから第1方向切換弁40に供給される油の油路を形成している。したがって、第1セレクタ弁56を絞り位置に向けて押す上流側ポートUP内の圧力は、ポンプ圧力に相当する。
スプール50が第2動作位置40cにある場合、第5接続ポート52bは下流側ポートLPに開口している。この第5接続ポート52bは、第2セレクタ弁57が閉鎖位置にある場合、第2セレクタ弁57の側面によって閉鎖される。一方、第5接続ポート52bは、第2セレクタ弁57が絞り位置にある場合、第2セレクタ弁57の第2弁通路57xに対面するようになる。図示された例において、第2弁通路57xは、第2セレクタ弁57の側表面に設けられ第2セレクタ弁57の移動方向に沿って延びる凹部によって形成されている。この凹部は、第2セレクタ弁57の他方の端面57bまで延びており、第2セレクタ弁57の他方の端面57bによって区画された第2穴52内の領域に通じている。凹部からなる第2弁通路57xは、第2セレクタ弁57の外面と第2穴52の内面との間に第2セレクタ弁57の移動方向に沿って延びる油流路を形成する。第2セレクタ弁57の第2弁通路57xが、第2セレクタ弁57の位置に応じて開閉されるバイパス通路BLを形成する。
以上の構成により、第1方向切換弁40が第2動作位置40cにある場合、第2セレクタ弁57の一方の端面57aに第2アクチュエータポート2AP内の油が作用し、第2セレクタ弁57の他方の端面57bに上流側ポートUP内の油が作用する。したがって、第2セレクタ弁57は、アクチュエータの負荷圧力に相当する力と第2押し付け部材59の押す力とによって、絞り位置の側から閉鎖位置に向けて押される。また、第2セレクタ弁57は、ポンプ圧力に相当する力によって、閉鎖位置の側から絞り位置に向けて押される。ポンプ圧力からアクチュエータの負荷圧力を差し引いた差圧が、予め設定された第2押し付け部材59の押す力より小さいと、第2セレクタ弁57は閉鎖位置に維持される。このとき、第5接続ポート52bは第2弁通路57xに通じていないので、バイパス通路BLは遮断(閉鎖)される。逆に、ポンプ圧力からアクチュエータの負荷圧力を差し引いた差圧が、予め設定された第2押し付け部材59の押す力より大きいと、第1セレクタ弁56は絞り位置に維持される。このとき、第5接続ポート52b、第2弁通路57x、第2穴52及び第6接続ポート52cによって、上流側ポートUP及び下流側ポートLPを絞った状態で接続するバイパス通路BLが形成される。
ところで、図1〜図3に示された例において、油圧回路20は、パラレル通路PL上に設けられ第1方向切換弁40に供給される油の供給量を調節する流量制御弁25を有している。この流量制御弁25は、流量制御弁25の上流側における圧力を流量制御弁25の下流側における圧力から引いた差圧が大きくなると油の単位時間あたりの流量を低減する。そして、図示された油圧回路20では、この流量制御弁25を用いることで、第1方向切換弁40を介して第1アクチュエータA1に供給される油供給量を調節することも可能となる。流量制御弁25の一例として、JP2017−215004Aに開示された弁を用いることができる。図示された例においては、第2方向切換弁60が動作位置にあって第2アクチュエータA2に油が供給されると、オープンセンタ通路CLが閉鎖される。結果として、ネガコン圧力が低下し、ポンプPからの油供給量が増大される。ただし、流量制御弁25を設けておくことで、第1アクチュエータA1及び第2アクチュエータA2が並行して動作する状況においても、第1アクチュエータA1の負荷圧力に対してポンプ圧力が高くなり過ぎることを回避することができる。これにより、アクチュエータの破損を効果的に防止することができる。
以上に説明してきた一実施の形態において、油圧回路20は、ポンプPから油を供給されるオープンセンタ通路CLと、オープンセンタ通路CL上に設けられ、ポンプPから供給された油をアクチュエータ(第1アクチュエータ)A1へ供給し且つアクチュエータA1へ供給される油の圧力をポンプPから供給される油の圧力から引いた差圧が設定値よりも大きい場合にオープンセンタ通路CLを絞る方向切換弁(第1方向切換弁)40と、オープンセンタ通路CLの方向切換弁40よりも下流側に設けられた絞り21と、絞り21と方向切換弁40との間におけるオープンセンタ通路CL内の圧力に応じてポンプPからの油の供給量を制御するレギュレータ22と、を有している。
この一実施の形態において、方向切換弁40は、ポンプPから供給された油のアクチュエータA1への供給を停止している場合にオープンセンタ通路CLを開放し、油をアクチュエータA1へ供給し且つ方向切換弁40からアクチュエータA1へ供給される油の圧力(負荷圧力)をポンプPから方向切換弁へ供給される油の圧力(ポンプ圧力)から引いた差圧が設定値よりも小さい場合にオープンセンタ通路CLを遮断し、油をアクチュエータへ供給し且つアクチュエータの負荷圧力をポンプから供給されるポンプ圧力から引いた差圧が設定値よりも大きい場合にオープンセンタ通路を絞る。
この一実施の形態によれば、方向切換弁(第1方向切換弁)40に供給される油の圧力に相当するポンプ圧力が、方向切換弁40からアクチュエータ(第1アクチュエータ)A1に供給されるアクチュエータの負荷圧力に対して、大きくなり過ぎている場合に、方向切換弁40は、オープンセンタ通路CLを絞った状態で開放する。したがって、ポンプ圧力に対してアクチュエータの負荷圧力が低過ぎる場合、オープンセンタ通路CLが開放されて制限された量の油がオープンセンタ通路CLを流れる。オープンセンタ通路CLを油が流れることで、ネガコン圧が上昇し、レギュレータ22がポンプPからの単位時間当たりの油供給量を低減する。すなわち、アクチュエータ(第1アクチュエータ)A1の負荷に応じてポンプPからの単位時間あたりの油供給量を調節することができ、これにより、ポンプ圧力が低下し、アクチュエータA1の破損を効果的に防止することができる。
上述した一実施の形態の一具体例において、方向切換弁(第1方向切換弁)40は、オープンセンタ通路CLの上流側に接続した上流側ポートUP及びオープンセンタ通路CLの下流側に接続した下流側ポートLPを設けられた弁本体45と、弁本体45に対して移動することで上流側ポートUP及び下流側ポートLPの間の遮断及び接続を切り換えるスプール50と、上流側ポートUP及び下流側ポートLPを接続するバイパス通路BLを差圧に応じて開閉するセレクタ弁(第1セレクタ弁、第2セレクタ弁)56,57と、を有している。この具体例によれば、監視対象となるポンプ圧力及び負荷圧力を、セレクタ弁56,57を動作させるパイロット圧として用いることができる。したがって、簡易な構成により精度良く、アクチュエータA1の負荷に応じてポンプからの単位時間あたりの油供給量を調節することができる。
上述した一実施の形態の一具体例において、セレクタ弁(第1セレクタ弁、第2セレクタ弁)56,57はスプール50の内部に支持されている。この具体例によれば、方向弁切換弁(第1アクチュエータ)A1が大型化することを効果的に抑制しながら、アクチュエータ(第1アクチュエータ)A1の負荷に応じてポンプPからの単位時間あたりの油供給量を調節することができる。
以上に説明してきた一実施の形態において、油圧回路用の方向切換弁40は、弁本体45と、スプール50と、セレクタ弁56,57と、を有している。弁本体45は、ポンプPから油を供給されるオープンセンタ通路CLの上流側に接続する上流側ポートUPと、オープンセンタ通路CLの下流側に接続する下流側ポートLPと、アクチュエータ(第1アクチュエータ)A1へ通じるアクチュエータポート1AP,2APと、ポンプPから油を供給されるポンプポート1PP,2PPと、上流側ポートUP、下流側ポートLP、アクチュエータポート1AP,2AP及びポンプポート1PP,2PPに通じたスプール孔45aと、を設けられている。スプール50は、スプール孔45aに移動可能に収容されている。スプール50は、スプール孔45aを介して上流側ポートUP及び下流側ポートLPを接続するとともにアクチュエータポート1AP,2AP及びポンプポート1PP,2PPを遮断する位置と、スプール孔45aを介した上流側ポートUP及び下流側ポートLPの接続を遮断するとともにアクチュエータポート1AP,2AP及びポンプポート1PP,2PPを接続する位置と、の間を移動可能である。セレクタ弁56,57は、アクチュエータポート1AP,2AP内の圧力と上流側ポートUP内の圧力との差圧に応じて上流側ポートUP及び下流側ポートLPを接続するバイパス通路BLを開閉する。
この一実施の形態によれば、オープンセンタ通路CLに通じる方向切換弁(第1方向切換弁)40の上流側ポートUP内の油の圧力に相当するポンプ圧力が、アクチュエータ(第1アクチュエータ)A1に通じる方向切換弁40のアクチュエータポート1AP,2AP内の油の圧力に相当する負荷圧力に対して、大きくなり過ぎている場合に、セレクタ弁56,57によって、オープンセンタ通路CLを絞った状態で開放する。したがって、ポンプ圧力に対してアクチュエータの負荷圧力が低過ぎる場合、オープンセンタ通路CLが開放されて制限された量の油がオープンセンタ通路CLを流れる。このような方向切換弁40によれば、ネガコン圧力を用いた油供給量の制御(ネガティブコントロール)との組み合わせにおいて、アクチュエータA1の負荷に応じてポンプPからの単位時間あたりの油供給量を調節することができ、これにより、アクチュエータA1の破損を効果的に防止することができる。
上述した一実施の形態の一具体例において、セレクタ弁56,57はスプール50の内部に支持されている。この具体例によれば、方向切換弁(第1方向切換弁)40が大型化することを効果的に抑制しながら、アクチュエータ(第1アクチュエータ)A1の負荷に応じてポンプからの単位時間あたりの油供給量を調節することができる。
図示された具体例を参照して一実施の形態を説明してきたが、これらの例が一実施の形態を限定することを意図していない。上述した一実施の形態は、その他の様々な具体例で実施されることが可能であり、その要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、追加等を行うことができる。
例えば、アクチュエータの負荷圧力とポンプ圧力との差圧に応じてバイパス通路BLを開閉する構成を説明したが、上述した構成は例示に過ぎない。例えば、第1弁通路56x、第2弁通路57x、第1接続ポート51a、第2接続ポート51b、第3接続ポート51c、第4接続ポート52a、第5接続ポート52b、第6接続ポート52cの構成や配置を、スプール50や弁本体45の構成に応じて、種々変更することができる。
また、既に説明したように、アクチュエータの負荷圧力とポンプ圧力との差圧に応じて、オープンセンタ通路を絞った状態で開放する例を示したが、この例に限られない。アクチュエータの負荷圧力とポンプ圧力との差圧に応じてオープンセンタ通路を開放する際、オープンセンタ通路を絞ることなく開放するようにしてもよい。このような例によっても、上述した本実施の形態の作用効果を奏することができる。
10 建設機械
15 油圧システム
20 油圧回路
22 レギュレータ
21 絞り
23 圧力制御弁
24 逆止弁
25 流量制御弁
40 第1方向切換弁
40a 中立位置
40b 第1動作位置
40c 第2動作位置
45 弁本体
45a スプール孔
50 スプール
50a 切欠部
50b ランド部
51 第1穴
51a 第1接続ポート
51b 第2接続ポート
51c 第3接続ポート
52 第2穴
52a 第4接続ポート
52b 第5接続ポート
52c 第6接続ポート
56 第1セレクタ弁
56a 端面
56b 端面
56x 第1弁通路
56xa 凹部
56xb 内部孔
56xc 連絡孔
57 第2セレクタ弁
57a 端面
57b 端面
57x 第2弁通路
58 第1押し付け部材
59 第2押し付け部材
60 第2方向切換弁
P ポンプ
A1 第1アクチュエータ
A2 第2アクチュエータ
T タンク
BL バイパス通路
NL ネガティブコントロール通路
CL オープンセンタ通路
PL パラレル通路
AL アクチュエータ通路
TL タンク通路
UP 上流側ポート
LP 下流側ポート
1PP 第1供給ポート
2PP 第2供給ポート
1AP 第1アクチュエータポート
2AP 第2アクチュエータポート
1TP 第1タンクポート
2TP 第2タンクポート

Claims (8)

  1. ポンプに接続されたオープンセンタ通路上に設けられて前記ポンプから供給された油をアクチュエータへ供給する通路を有し、前記アクチュエータへ供給する油の圧力を前記ポンプから供給された油の圧力から引いた差圧が設定値よりも大きい場合に前記オープンセンタ通路を開放する方向切換弁と、
    前記オープンセンタ通路の前記方向切換弁よりも下流側に設けられた絞りと、
    前記絞りと前記方向切換弁との間における前記オープンセンタ通路内の油の圧力に応じて前記ポンプを制御するレギュレータと、を備える、油圧回路。
  2. 前記方向切換弁は、
    前記オープンセンタ通路の上流側に接続した上流側ポート及び前記オープンセンタ通路の下流側に接続した下流側ポートを設けられた弁本体と、
    前記弁本体に対して移動することで前記上流側ポート及び前記下流側ポートの間の遮断及び開放を切り換えるスプールと、
    前記上流側ポート及び前記下流側ポートの間のバイパス通路を前記差圧に応じて開閉するセレクタ弁と、を有する、請求項1に記載の油圧回路。
  3. 前記セレクタ弁は前記スプールの内部に支持されている、請求項2に記載の油圧回路。
  4. ポンプから油を供給されるオープンセンタ通路の上流側に接続する上流側ポートと、前記オープンセンタ通路の下流側に接続する下流側ポートと、アクチュエータへ通じるアクチュエータポートと、ポンプから油を供給されるポンプポートと、前記上流側ポート、前記下流側ポート、前記アクチュエータポート及び前記ポンプポートに通じたスプール孔と、を設けられた弁本体と、
    前記スプール孔に移動可能に収容され、前記スプール孔を介して前記上流側ポート及び前記下流側ポートの間を開放するとともに前記アクチュエータポート及び前記ポンプポートの間を遮断する位置と、前記スプール孔を介した前記上流側ポート及び前記下流側ポートの間を遮断するとともに前記アクチュエータポート及び前記ポンプポートの間を開放する位置と、の間を移動可能なスプールと、
    前記アクチュエータポート内の圧力と前記上流側ポート内の圧力との差圧に応じて前記上流側ポート及び前記下流側ポートの間を接続するバイパス通路を開閉するセレクタ弁と、を備える、油圧回路用の方向切換弁。
  5. 前記セレクタ弁は前記スプールの内部に支持されている、請求項4に記載の油圧回路の方向切換弁。
  6. 請求項4又は5に記載の方向切換弁を備える、油圧回路。
  7. ポンプから油を供給されるオープンセンタ通路の上流側に接続する上流側ポート、前記オープンセンタ通路の下流側に接続する下流側ポート、アクチュエータへ通じるアクチュエータポート、ポンプから油を供給されるポンプポート、前記上流側ポート、前記下流側ポート、及び、前記アクチュエータポート及び前記ポンプポートに通じたスプール孔を設けられた弁本体、前記スプール孔に移動可能に収容され前記スプール孔を介して前記上流側ポート及び前記下流側ポートの間を開放するとともに前記アクチュエータポート及び前記ポンプポートの間を遮断する位置と前記スプール孔を介した前記上流側ポート及び前記下流側ポートの間を遮断するとともに前記アクチュエータポート及び前記ポンプポートの間を開放する位置との間を移動可能なスプール、並びに、前記アクチュエータポート内の圧力と前記上流側ポート内の圧力との差圧に応じて前記上流側ポート及び前記下流側ポートの間を接続するバイパス通路を開閉するセレクタ弁を有する方向切換弁と、
    前記オープンセンタ通路の前記方向切換弁よりも下流側に設けられた絞りと、
    前記絞りと前記方向切換弁との間における前記オープンセンタ通路内の油の圧力に応じて前記ポンプを制御するレギュレータと、を備える、油圧回路。
  8. 請求項1、2、3、6及び7のいずれか一項に記載の油圧回路を備える、建設機械。
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