JP2021108366A - 薄膜デバイス - Google Patents

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祐也 桑原
Yuya Kuwabara
祐也 桑原
和重 竹知
Kazue Takechi
和重 竹知
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Abstract

【課題】異なる特性の酸化物半導体TFTを含む回路のサイズを縮小する。【解決手段】第1酸化物半導体薄膜トランジスタは、トップゲート電極と、第1金属酸化物膜と、トップゲート電極と第1金属酸化物膜との間のトップゲート絶縁膜と、を含む。第2酸化物半導体薄膜トランジスタは、ボトムゲート電極と、第2金属酸化物膜と、第2金属酸化物膜とボトムゲート電極との間のボトムゲート絶縁膜を含む。保持容量は、ボトムゲート電極に与える信号電圧を保持する。保持容量の第1電極は、ボトムゲート電極の一部を含む。第1酸化物半導体薄膜トランジスタのソース/ドレイン領域とボトムゲート電極とが、ボトムゲート絶縁層内のコンタクトホールを介して接触している。ボトムゲート絶縁層の単位面積当たりの容量は、トップゲート絶縁膜の単位面積当たりの容量よりも小さい。【選択図】図6A

Description

本開示は、薄膜デバイスに関する。
表示装置の分野において、OLED(Organic Light−Emitting Diode)素子の利用が広がっている。OLED素子は、電流駆動型の発光素子であるため、バックライトが不要となる上に、低消費電力、広視野角、高コントラスト比が得られるなどのメリットがある。
アクティブマトリクスタイプのOLED表示装置は、画素(副画素)を選択するスイッチ薄膜トランジスタ(TFT)と、その画素の表示をつかさどるOLED素子に電流を供給する駆動TFTを含む画素回路を含む。画素回路において、アモルファスシリコンTFT、ポリシリコンTFT又は酸化物半導体TFT等が利用され得る。
酸化物半導体TFTは、低いリーク電流と比較的高い電子移動度の特性等から、表示装置の画素回路において利用されることが多くなっている。酸化物半導体TFTは、表示装置と異なる様々な分野においても利用されている。
米国特許出願公開第2018/0175077号
回路内の酸化物半導体TFTは、その機能に応じて、異なる特性が要求される。例えば、電流駆動型の発光素子を制御する回路において、発光素子を選択するスイッチTFTは、ドレイン電流のゲート電圧に対する鋭い立ち上がり特性(低いS値)を有することが要求される。反対に、駆動TFTは、緩やかな上がり特性(高いS値)を有することが要求される。一方で、異なる特性の酸化物半導体TFTを実装すると共に、回路面積を小さくすることが要求される。
本開示の一態様の薄膜デバイスは、トップゲート電極と、第1金属酸化物膜と、前記トップゲート電極と前記第1金属酸化物膜との間のトップゲート絶縁膜と、を含む、第1酸化物半導体薄膜トランジスタと、ボトムゲート電極と、第2金属酸化物膜と、前記第2金属酸化物膜と前記ボトムゲート電極との間のボトムゲート絶縁膜を含む、第2酸化物半導体薄膜トランジスタと、前記ボトムゲート絶縁膜を含むボトムゲート絶縁層と、前記ボトムゲート電極に与える信号電圧を保持する保持容量と、を含む。前記第1金属酸化物膜は、第1ソース/ドレイン領域と、第2ソース/ドレイン領域と、前記第1ソース/ドレイン領域と前記第2ソース/ドレイン領域との間の第1チャネル領域と、を含む。前記第2金属酸化物膜は、第3ソース/ドレイン領域と、第4ソース/ドレイン領域と、前記第3ソース/ドレイン領域と前記第4ソース/ドレイン領域との間の第2チャネル領域と、を含む。前記保持容量の第1電極は、前記ボトムゲート電極の一部を含む。前記第2ソース/ドレイン領域と前記ボトムゲート電極とが、前記ボトムゲート絶縁層内のコンタクトホールを介して接触している。前記ボトムゲート絶縁膜の単位面積当たりの容量は、前記トップゲート絶縁膜の単位面積当たりの容量よりも小さい。
本開示の他の一態様の薄膜デバイスは、トップゲート電極と、第1金属酸化物膜と、前記トップゲート電極と前記第1金属酸化物膜との間のトップゲート絶縁膜と、を含む、第1酸化物半導体薄膜トランジスタと、ボトムゲート電極と、第2金属酸化物膜と、前記第2金属酸化物膜と前記ボトムゲート電極との間のボトムゲート絶縁膜を含む、第2酸化物半導体薄膜トランジスタと、前記ボトムゲート絶縁膜を含むボトムゲート絶縁層と、前記ボトムゲート電極に与える信号電圧を保持する保持容量と、を含む。前記第1金属酸化物膜は、第1ソース/ドレイン領域と、第2ソース/ドレイン領域と、前記第1ソース/ドレイン領域と前記第2ソース/ドレイン領域との間の第1チャネル領域と、を含む。前記第2金属酸化物膜は、第3ソース/ドレイン領域と、第4ソース/ドレイン領域と、前記第3ソース/ドレイン領域と前記第4ソース/ドレイン領域との間の第2チャネル領域と、を含む。前記保持容量の第1電極は、前記ボトムゲート電極の一部を含む。前記第2ソース/ドレイン領域と前記ボトムゲート電極とが、前記ボトムゲート絶縁層内のコンタクトホールを介して接触している。前記第1チャネル領域及び前記第2チャネル領域は、それぞれ、移動度が小さい下層と移動度が大きい上層とで構成されている。
本開示の他の一態様の薄膜デバイスは、トップゲート電極と、第1金属酸化物膜と、前記トップゲート電極と前記第1金属酸化物膜との間のトップゲート絶縁膜と、を含む、第1酸化物半導体薄膜トランジスタと、ボトムゲート電極と、第2金属酸化物膜と、前記第2金属酸化物膜と前記ボトムゲート電極との間のボトムゲート絶縁膜を含む、第2酸化物半導体薄膜トランジスタと、前記ボトムゲート絶縁膜を含むボトムゲート絶縁層と、前記ボトムゲート電極に与える信号電圧を保持する保持容量と、を含む。前記第1金属酸化物膜は、第1ソース/ドレイン領域と、第2ソース/ドレイン領域と、前記第1ソース/ドレイン領域と前記第2ソース/ドレイン領域との間の第1チャネル領域と、を含む。前記第2金属酸化物膜は、第3ソース/ドレイン領域と、第4ソース/ドレイン領域と、前記第3ソース/ドレイン領域と前記第4ソース/ドレイン領域との間の第2チャネル領域と、を含む。前記保持容量の第1電極は、前記ボトムゲート電極の一部を含む。前記第2ソース/ドレイン領域と前記ボトムゲート電極とが、前記ボトムゲート絶縁層内のコンタクトホールを介して接触している。前記第1チャネル領域及び前記第2チャネル領域は、それぞれ、構成元素又は構成元素組成比が互いに異なる下層と上層とで構成されている。
本開示の一態様によれば、異なる特性の酸化物半導体TFTを含む回路のサイズを縮小できる。
OLED表示装置の構成例を模式的に示す。 画素回路の構成例を示す。 画素回路の他の構成例を示す。 画素回路の他の構成例を示す。 スイッチTFTの電流電圧特性を模式的に示す。 駆動TFTの電流電圧特性を模式的に示す。横軸はゲート電圧(ゲートソース間電圧)を示し縦軸はドレイン電流を示す。 ゲート絶縁膜の厚みが200nmの酸化物半導体TFTの電流電圧特性を示す。 ゲート絶縁膜の厚みが350nmの酸化物半導体TFTの電流電圧特性を示す 移動度が(相対的に)高いIGZTO−TFT(移動度μ〜30[cm2/Vs])の電流電圧特性を示す。 移動度が(相対的に)低いIGZO−TFT(移動度μ〜10[cm2/Vs])の電流電圧特性を示す スイッチ酸化物半導体TFT及び駆動酸化物半導体TFTの断面構造の例を模式的に示す。 スイッチ酸化物半導体TFT及び駆動酸化物半導体TFTの断面構造の例を模式的に示す。 スイッチ酸化物半導体TFT及び駆動酸化物半導体TFTの断面構造の例を模式的に示す。 スイッチ酸化物半導体TFT及び駆動酸化物半導体TFTの断面構造の他の例を模式的に示す。 スイッチ酸化物半導体TFT及び駆動酸化物半導体TFTの断面構造の他の例を模式的に示す。 スイッチ酸化物半導体TFT及び駆動酸化物半導体TFTの断面構造の他の例を模式的に示す。 スイッチ酸化物半導体TFT及び駆動酸化物半導体TFTの断面構造の他の例を模式的に示す。 TFT基板の製造方法の一例の一工程を示す。 TFT基板の製造方法の一例の一工程を示す。 TFT基板の製造方法の一例の一工程を示す。 TFT基板の製造方法の一例の一工程を示す。 TFT基板の製造方法の一例の一工程を示す。 TFT基板の製造方法の一例の一工程を示す。 TFT基板の製造方法の一例の一工程を示す。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。本実施形態は本発明を実現するための一例に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではないことに注意すべきである。各図において共通の構成については同一の参照符号が付されている。説明をわかりやすくするため、図示した物の寸法、形状については、誇張して記載している場合もある。
[概略]
以下において、薄膜デバイスの例として、OLED(Organic Light−Emitting Diode)表示装置を説明する。本開示のOLED表示装置は、例えば画素回路内に、特性が異なる酸化物半導体薄膜トランジスタ(TFT)を含む。第1の酸化物半導体TFTはトップゲート電極を含み、他の第2の酸化物半導体TFTはボトムゲート電極を含む。例えば、第1の酸化物半導体TFTは、スイッチTFTであり、第2の酸化物半導体TFTは駆動TFTである。
第1の酸化物半導体TFTと第2の酸化物半導体TFTの間のゲート構造の違いにより、それぞれに適切な特性を持たせることができる。また、第2の酸化物半導体TFTのソース/ドレイン領域が、ボトムゲート絶縁層内のコンタクトホールを介して、第1の酸化物半導体TFTのボトムゲートとコンタクトすることで、コンタクトホールの数を低減し、回路面積を小さくすることができる。
なお、以下に開示する酸化物半導体TFTを含む画素回路の特徴構成は、表示装置内の他の回路及び表示装置と異なる装置の薄膜デバイスの回路に適用することができる。
[表示装置構成]
図1は、OLED表示装置1の構成例を模式的に示す。OLED表示装置1は、OLED素子が形成されるTFT(Thin Film Transistor)基板10と、有機発光素子を封止する封止基板20と、TFT基板10と封止基板20とを接合する接合部(ガラスフリットシール部)30を含んで構成されている。TFT基板10と封止基板20との間には、例えば、乾燥窒素が封入されており、接合部30により封止されている。封止基板20及び接合部30は封止構造部の一つであり、他の例として、封止構造部は、例えば薄膜封止構造(TFE:Thin Film Encapsulation)を有してもよい。
TFT基板10の表示領域25の外側のカソード電極形成領域14の周囲に、走査ドライバ31、エミッションドライバ32、ドライバIC34、デマルチプレクサ36が配置されている。ドライバIC34は、FPC(Flexible Printed Circuit)35を介して外部の機器と接続される。走査ドライバ31、エミッションドライバ32は、TFT基板10に形成された周辺回路である。
走査ドライバ31はTFT基板10の走査線を駆動する。エミッションドライバ32は、エミッション制御線を駆動して、各画素の発光期間を制御する。ドライバIC34は、例えば、異方性導電フィルム(ACF:Anisotropic Conductive Film)を用いて実装される。
ドライバIC34は、走査ドライバ31及びエミッションドライバ32に電源及びタイミング信号(制御信号)を与える。さらに、ドライバIC34は、デマルチプレクサ36に、電源及びデータ信号を与える。
デマルチプレクサ36は、ドライバIC34の一つのピンの出力を、d本(dは2以上の整数)のデータ線に順次出力する。デマルチプレクサ36は、ドライバIC34からのデータ信号の出力先データ線を、走査期間内にd回切り替えることで、ドライバIC34の出力ピン数のd倍のデータ線を駆動する。
[画素回路構成]
TFT基板10上には、複数の副画素(単に画素とも呼ぶ)のアノード電極にそれぞれ供給する電流を制御する複数の画素回路が形成されている。図2Aは、画素回路の構成例を示す。各画素回路は、駆動トランジスタT1と、選択トランジスタT2と、エミッショントランジスタT3と、駆動トランジスタT1のゲートへの信号電圧を保持する保持容量C1とを含む。画素回路は、OLED素子E1の発光を制御する。
選択トランジスタT2は副画素を選択するスイッチ(スイッチトランジスタ)である。選択トランジスタT2はnチャネル型酸化物半導体TFTであり、ゲートは、走査線16に接続されている。一方のソース/ドレインは、データ線15に接続されている。他方のソース/ドレインは、駆動トランジスタT1のゲートに接続されている。
駆動トランジスタT1はOLED素子E1の駆動用のトランジスタ(駆動TFT)である。駆動トランジスタT1はnチャネル型酸化物半導体TFTであり、そのゲートは選択トランジスタT2のソース/ドレインに接続されている。駆動トランジスタT1の一方のソース/ドレインはエミッショントランジスタT3のソース/ドレインに接続されている。他方のソース/ドレインは、OLED素子E1及び保持容量C1に接続されている。駆動トランジスタT1のゲートとソース/ドレイン(ソース)との間に保持容量C1が形成されている。
エミッショントランジスタT3は、OLED素子E1への駆動電流の供給と停止を制御するスイッチである。エミッショントランジスタT3はnチャネル型酸化物半導体TFTであり、ゲートはエミッション制御線17に接続されている。エミッショントランジスタT3の一方のソース/ドレインは駆動トランジスタT1のソース/ドレインに接続されている。他方のソース/ドレインは、電源線18に接続されている。なお、エミッショントランジスタT3は、OLED素子E1と駆動トランジスタT1との間に配置されてもよい。
次に、画素回路の動作を説明する。走査ドライバ31が走査線16に選択パルスを出力し、選択トランジスタT2をオン状態にする。データ線15を介してドライバIC34から供給されたデータ電圧は、保持容量C1に格納される。保持容量C1は、格納された電圧を、1フレーム期間を通じて保持する。保持電圧によって、駆動トランジスタT1のコンダクタンスがアナログ的に変化し、駆動トランジスタT1は、発光階調に対応した順バイアス電流をOLED素子E1に供給する。
エミッショントランジスタT3は、駆動電流の供給経路上に位置する。エミッションドライバ32は、エミッション制御線17に制御信号を出力して、エミッショントランジスタT3のオンオフを制御する。エミッショントランジスタT3がオン状態のとき、駆動電流がOLED素子E1に供給される。エミッショントランジスタT3がオフ状態のとき、この供給が停止される。エミッショントランジスタT3のオンオフを制御することにより、1フレーム周期内の点灯期間(デューティ比)を制御することができる。
図2Bは、画素回路の他の構成例を示す。当該画素回路は、図2AのエミッショントランジスタT3に代えて、リセットトランジスタT4を有する。リセットトランジスタT4は、nチャネル型酸化物半導体TFTである。リセットトランジスタT4は、基準電圧供給線11とOLED素子E1のアノードとの電気的接続を制御する。リセットトランジスタT4のゲートにリセット制御線19からリセット制御信号が供給されることによりこの制御が行われる。なお、リセットトランジスタT4は、様々な目的で使用することができる。
図2Cは、画素回路の他の構成例を示す。当該画素回路は、nチャネル型TFTである、トランジスタT1からT6を含む。トランジスタT2のゲートにVscan2信号が入力され、トランジスタT4及びT6のゲートにVscan1信号が入力される。トランジスタT2、T1及びT6を介して、保持容量C1にデータ信号(電圧)が与えられ、トランジスタT1の閾値電圧が補正される。トランジスタT4は、OLED素子E1のアノードにVrefを与える。トランジスタT3及びT5は、駆動トランジスタT1と直列に接続され、それらのゲートには、それぞれ、信号Vem1及びVem2が入力され、OLED素子E1の発光の有無を制御する。
図2Cの回路構成において、駆動トランジスタT1のゲートと、スイッチトランジスタT6のソース/ドレインとが、接続されている。保持容量C1は、駆動トランジスタT1のゲートと、スイッチトランジスタT3のソース/ドレインとOLED素子E1との間のノードと、に接続されている。保持容量C1は、駆動トランジスタT1が供給する駆動電流量を決めるゲート電圧(ゲートソース間電圧)を保持する。
以上説明した画素回路は、駆動TFT(T1)、駆動TFTのソース/ドレインとゲートとの間の信号電圧を保持する保持容量(C1)、及び、駆動TFTのゲートにそのソース/ドレインが接続されているスイッチTFT(T2又はT6)を含む。図2Cに示す回路は、さらに、駆動トランジスタT1と直列に接続されたトランジスタT3を含む。本明細書で説明する画素回路構造により、駆動TFT及びスイッチTFTに特定の特性を持たせると共に、画素回路面積を低減し、高精細化に寄与することができる。なお、図2A、2B及び2Cの画素回路は例であって、画素回路は他の回路構成を有してよい。
[スイッチTFT及び駆動TFTの特性]
図3Aは、スイッチTFTの電流電圧特性を模式的に示す。横軸はゲート電圧(ゲートソース間電圧)を示し縦軸はドレイン電流を示す。図3Bは、駆動TFTの電流電圧特性を模式的に示す。横軸はゲート電圧(ゲートソース間電圧)を示し縦軸はドレイン電流を示す。
スイッチTFTは、ゲート信号に応じてON/OFFするため、ドレイン電流のゲート電圧に対する鋭い立ち上がり特性(低いS値[V/dec])を有することが要求される。S値は、図3Aに示すグラフにおける傾きの逆数で表わされる。低いS値により、スイッチTFTの動作電圧振幅(ゲート電圧振幅)を低くでき、その結果、TFTのゲートに印加する電圧を小さくでき(TFTに印加されるゲート電圧ストレスが小さくなり)閾値電圧の変動を低減できる。
一方、OLED素子への電流量を制御する駆動TFTは、緩やかな上がり特性(高いS値)を有することが要求される。高いS値は、データ信号(Vdata)の使用可能な幅が広くなり、また、低階調(低いゲート電圧)における閾値電圧の変動の影響を低減できる。
TFTのS値を決める二つの要因が存在する。一つの要因は、ゲート絶縁膜の容量である。ゲート絶縁膜容量を大きくすることで、S値を大きくすることができる。他の一つの要因は、半導体膜(チャネル領域)のゲート絶縁膜との界面における界面欠陥準位密度である。界面欠陥準位密度を大きくすることで、S値を大きくすることができる。
図4A及び4Bは、異なるゲート絶縁膜厚を有する酸化物半導体TFTの電流電圧特性の測定例を示す。図4Aは、ゲート絶縁膜の厚みが200nmの酸化物半導体TFTの電流電圧特性を示す。図4Bは、ゲート絶縁膜の厚みが350nmの酸化物半導体TFTの電流電圧特性を示す。
図4Aに示す、(相対的に)薄いゲート絶縁膜の酸化物半導体TFTのS値は0.2V/decである。一方、図4Bに示す、(相対的に)厚いゲート絶縁膜の酸化物半導体TFTのS値は0.3V/decである。ゲート絶縁膜を厚くすることは、ゲート絶縁膜容量を大きくする。この測定結果が示すように、ゲート絶縁膜容量を大きくすることで、酸化物半導体TFTのS値を大きくすることができる。
図5A及び図5Bは、異なる移動度を有する酸化物半導体を使用した酸化物半導体TFTの電流電圧特性の測定例を示す。図5Aは、移動度が(相対的に)高いIGZTO−TFT(移動度μ〜30[cm2/Vs])の電流電圧特性を示す。図5Bは、移動度が(相対的に)低いIGZO−TFT(移動度μ〜10[cm2/Vs])の電流電圧特性を示す。
図5Bに示す、移動度が(相対的に)低い酸化物半導体TFTのS値は、図5Aに示す移動度が(相対的に)高い酸化物半導体TFTのS値よりも大きい。移動度がより小さいことは、酸化物半導体膜の界面欠陥準位密度がより大きいことを意味する。したがって、この測定結果が示すように、酸化物半導体の移動度を小さくする、つまり、界面欠陥準位密度を大きくすることで、酸化物半導体TFTのS値を大きくすることができる。
[デバイス構造]
以下において、上記知見に基づき、異なる特性を有するスイッチ酸化物半導体TFT(以下単にスイッチTFTとも呼ぶ)と駆動酸化物半導体TFT(以下単に駆動TFTとも呼ぶ)を含む画素回路の構造例を説明する。
図6Aは、スイッチ酸化物半導体TFT(第1酸化物半導体TFT)及び駆動酸化物半導体TFT(第2酸化物半導体TFT)の断面構造の例を模式的に示す。不図示の樹脂又はガラスで形成された可撓性又は不撓性の絶縁基板上にスイッチTFT210、駆動TFT220及び保持容量230が形成されている。
スイッチTFT210、駆動TFT220及び保持容量230は、それぞれ、図2A又は2Bに示す、選択トランジスタT2、駆動トランジスタT1及び保持容量C1に対応する。
駆動TFT220は、ボトムゲート電極153と、ボトムゲート電極153と金属酸化物膜(第2金属酸化物膜)との間のボトムゲート絶縁層(G絶縁層)155を含む。金属酸化物膜は、ソース/ドレイン領域(S/D領域)111、113と、面内方向においてソース/ドレイン領域111、113間のチャネル領域109を含む。ボトムゲート絶縁層155は、例えば、シリコン酸化物層、又は、シリコン酸化物(上側)/シリコン窒化物(下側)の積層である。
金属酸化物膜はゲート絶縁層155上に直接(接触して)形成されている。金属酸化物は、例えば、IGZO(Indium Gallium Zinc Oxygen)である。ソース/ドレイン領域111、113は、低抵抗化された金属酸化物で形成されている。チャネル領域109は、低抵抗化されていない金属酸化物(半導体)で形成されている。
ボトムゲート電極153(の一部)は、ボトムゲート絶縁層155を挟んでチャネル領域109と対向している。ボトムゲート電極153、ボトムゲート絶縁層155及びチャネル領域109は、この順で下から(基板側から)並ぶように積層されている。ゲート絶縁層155は、チャネル領域109及びボトムゲート電極153と接触している。ボトムゲート絶縁層155において、ボトムゲート電極153及びチャネル領域109に接触している部分が、駆動TFT220のボトムゲート絶縁膜である。
ボトムゲート電極153には、データ信号(信号電圧)が与えられ、OLED素子への駆動電流を制御する。ボトムゲート電極153の一部は、さらに、ボトムゲート絶縁層155を挟んで、ソース/ドレイン領域113の少なくとも一部と対向している。ソース/ドレイン領域113とボトムゲート電極153との間に保持容量230が形成される。ボトムゲート電極153の一部が、保持容量の下部電極(第1電極)を構成している。下部電極に対向するソース/ドレイン領域113の部分が上部電極(第2電極)を構成している。保持容量230は、ボトムゲート電極153に与える信号電圧を保持する。
駆動TFT220は、さらに、トップゲート電極125と、積層方向においてトップゲート電極125とチャネル領域109との間に存在するゲート絶縁膜117を含む。ゲート絶縁膜117は、例えば、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、又はこれらの積層膜である。チャネル領域109、ゲート絶縁膜117及びトップゲート電極125は、この順で下から(基板側から)並ぶように積層されており、ゲート絶縁膜117は、チャネル領域109及びトップゲート電極125と接触している。
トップゲート電極125は、例えば電気的に浮いている。トップゲート電極125は、ソース/ドレイン領域111、113の形成のためのマスクとして使用され得る(セルフアライン)。また、トップゲート電極125は、チャネル領域109への外光を遮蔽できる。
スイッチTFT210は、ゲート絶縁層155上の金属酸化物膜(第1金属酸化物膜)を含む。図6Aの例において、金属酸化物膜はゲート絶縁層155上に直接形成されている。金属酸化物膜は、ソース/ドレイン領域105、107、面内方向においてソース/ドレイン領域105及び107間のチャネル領域103を含む。金属酸化物は、例えば、IGZOである。
ソース/ドレイン領域105、107は、低抵抗化された金属酸化物で形成されている。チャネル領域103は、低抵抗化されていない金属酸化物(高抵抗金属酸化物)で形成されている。スイッチTFT210の金属酸化物膜は、駆動TFT220の金属酸化物膜と同一の金属酸化物層に含まれ、同時に成膜される。
スイッチTFT210は、さらに、トップゲート電極123と、積層方向においてトップゲート電極123とチャネル領域103との間に存在するゲート絶縁膜115を含む。ゲート絶縁膜115は、例えば、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、又はこれらの積層膜である。チャネル領域103、ゲート絶縁膜115及びトップゲート電極123は、この順で下から(基板側から)並ぶように積層されており、ゲート絶縁膜115は、チャネル領域103及びトップゲート電極123と接触している。
スイッチTFT210のゲート絶縁膜115は、駆動TFT220のゲート絶縁膜117と同一の絶縁層に含まれ、同時に成膜される。また、トップゲート電極123は、駆動TFT220のトップゲート電極125と同一の金属層に含まれ、同時に成膜される。スイッチTFT210は、駆動TFT220のようなボトムゲート電極を有していないが、ボトムゲート電極を有してもよいし、また、ボトムゲート電極とトップゲート電極が同電位になるように電気的に接続されていてもよい。
ソース/ドレイン領域105は、ゲート絶縁層155に形成されたコンタクトホール内のコンタクト部151を含み、コンタクト部151においてボトムゲート電極153と接触(直接接続)している。
層間絶縁層121は、スイッチTFT210及び駆動TFT220を覆うように形成されている。ソース/ドレイン電極127、128及び129は、それぞれ、層間絶縁層121に形成されたコンタクトホール内で、ソース/ドレイン領域111、113及び107に接触している。ソース/ドレイン電極127、128及び129は、同一の金属層に含まれ、同時に成膜される。
図6Aに示す構成例において、スイッチTFT210の(トップ)ゲート絶縁膜115の厚みd1と、駆動TFT220のボトムゲート絶縁層155の厚みd2を調整することで、スイッチTFT210と駆動TFT220の特性を制御できる。図6Aに示すように、(トップ)ゲート絶縁膜115の厚みd1は、ボトムゲート絶縁層155の厚みd2よりも薄い。
この結果、スイッチTFT210のトップゲート絶縁膜の単位面積当たりの容量が、駆動TFT220のボトムゲート絶縁膜(ボトムゲート絶縁層に含まれている)の単位面積当たりの容量よりも大きくなる。これにより、スイッチTFT210のS値を駆動TFT220のS値より小さくできる。
さらに、スイッチTFT210のソース/ドレイン領域105とボトムゲート電極153とが、ゲート絶縁層155内のコンタクトホールを介して接触していることで、スイッチTFT210と駆動TFT220との間の接続のためのコンタクトホールの数を少なくすることができる。
図6Bは、スイッチ酸化物半導体TFT及び駆動酸化物半導体TFTの断面構造の例を模式的に示す。図6Bに示す駆動TFT223において、図6Aに示す駆動TFT220のトップゲート電極125が省略されている。このように、駆動TFTのトップゲート電極を省略することができる。図6Bの構成例の他の構成要素は、図6Aに示す構成例と同様である。
図6Cは、スイッチ酸化物半導体TFT及び駆動酸化物半導体TFTの断面構造の例を模式的に示す。図6Cに示す駆動TFT226のトップゲート電極125とソース/ドレイン領域113を接続する、ソース/ドレイン電極131を含む。ソース/ドレイン電極131により、トップゲート電極125とソース/ドレイン領域113とは、同電位に維持される。このように、トップゲート電極125とソース/ドレイン領域113とを同電位に維持することで、トップチャネル側電位が安定化し、駆動TFTにとってより好ましい飽和特性を得ることができる。図6Cの構成例の他の構成要素は、図6Aに示す構成例と同様である。
図6Aから6Cに示す構成例において、ボトムゲート電極153の一部が、保持容量の下部電極を構成し、下部電極に対向するソース/ドレイン領域113の部分が上部電極を構成している。図2Cを参照して説明した画素回路において、保持容量は、駆動トランジスタT1のゲートと、スイッチトランジスタT3(第3酸化物半導体薄膜トランジスタ)のソース/ドレインとの間に形成されている。この構成において、保持容量の上部電極は、スイッチトランジスタT3のソース/ドレイン領域の少なくとも一部を含み得る。例えば、スイッチトランジスタT3のソース/ドレイン領域における、下部電極に対向する部分が上部電極を構成し得る。この点は、図8及び10に示す構成例において同様である。
図7は、スイッチ酸化物半導体TFT及び駆動酸化物半導体TFTの断面構造の他の例を模式的に示す。以下においては、図6Aとの相違点を主に説明する。図7に示す構成例は、図6Aに示す構成例の保持容量230と異なる構造の保持容量250を含む。なお、図7は、コンタクト部151の形状を、図6Aに示すコンタクト部151の形状と異なるように描いているが、これは模式図における描き方の違いに過ぎず、その構造は同一である。
図7に示す構成例の保持容量250は、駆動TFT240のボトムゲート電極168(の一部)とトップゲート電極167(の一部)との間に形成されている。図7において、ボトムゲート電極168の部分及びトップゲート電極167の部分を結ぶ両端黒円の曲線は、両端の部分が面内で物理的に繋がっている、つまり、連続する膜の一部であることを意味する。
図7に示す構成例において、保持容量250は、ゲート絶縁層155に形成されたホールの積層膜で構成されている。具体的には、ボトムゲート電極168(の一部)、酸化物半導体膜163、絶縁膜165、及びトップゲート電極167(の一部)は、この順で下から(基板側から)並ぶように積層されている。酸化物半導体膜163は、ボトムゲート電極168と絶縁膜165とに接触している。絶縁膜165はトップゲート電極167に接触している。
この保持容量250の構成により、電極間の厚みを小さくすることができ、必要な容量を確保するための面積を小さくすることができる。この結果、画素回路の面積を小さくすることができる。
酸化物半導体膜163は、スイッチTFT210の金属半導体膜及び駆動TFT240の金属半導体膜と同一の層に含まれ、同時に成膜される。絶縁膜165は、スイッチTFT210の(トップ)ゲート絶縁膜115及び駆動TFT240の(トップ)ゲート絶縁膜117と同一の層に含まれ、同時に成膜される。
図7に示す構成例において、保持容量250は、ボトムゲート電極168の一部を覆うように形成されている酸化物半導体膜163を含む。後述するように、酸化物半導体膜163は、OLED表示装置の製造において、保持容量250の一部を構成するボトムゲート電極168の部分が、酸化物半導体膜のエッチャントによりエッチングされる又は損傷を受けることを防ぐことができる。
図7に示す構成例は、さらに、駆動TFT240のトップゲート電極167とソース/ドレイン領域113を接続する、ソース/ドレイン電極161を含む。ソース/ドレイン電極161により、トップゲート電極167とソース/ドレイン領域113とは、同電位に維持される。このように、トップゲート電極167とソース/ドレイン領域113とを同電位に維持することで、トップチャネル側電位が安定化し、駆動TFTにとってより好ましい飽和特性を得ることができる。なお、ソース/ドレイン電極161は省略されてもよい。この点は、図9及び10に示す構成例において同様である。
図8は、スイッチ酸化物半導体TFT及び駆動酸化物半導体TFTの断面構造の他の例を模式的に示す。以下においては、図6Aとの相違点を主に説明する。図8に示す構成例において、スイッチTFT及び駆動TFTは、積層された特性が異なる金属酸化物膜を含む。これにより、スイッチTFT及び駆動TFTそれぞれの機能に適した特性を実現することができる。
図8に示す構成例において、駆動TFT270は、積層された2層の金属半導体膜を含む。下層の金属半導体膜は、ソース/ドレイン領域(S/D領域)311、313と、面内方向においてソース/ドレイン領域311、313間のチャネル領域309を含む。
積層された2層の金属酸化物半導体膜は、お互いにその組成比が異なっている。例えば、上層はIn:Ga:Znの組成比が2:1:1のInGaZnOであり、下層はIn:Ga:Znの組成比が1:1:1のInGaZnOであり、お互いに組成比が異なっている。この場合、In組成比が高い組成比2:1:1のInGaZnOの方が、In組成比が低い組成比1:1:1のInGaZnOよりも電子移動度が高い。このような構成を用いることで、図3A、3Bに示すような2つの異なった特性を実現できる。
あるいは、これらの積層された2層の金属酸化物半導体膜は、お互いに構成元素が異なっていてもよい。例えば、上層はInGaZnOであり、下層はZnOでもよい。この場合、InGaZnOの方がZnOよりも電子移動度が高い。上層としては、IGZTO、IGO、IZOなども用いることができる。このような構成を用いることで、図3A、3Bに示すような2つの異なった特性を実現できる。
これらの構成において、下層の金属酸化物半導体膜はボトムゲート電極153と接続されている。下層の金属酸化物膜は、(相対的な)低移動度材料(高欠陥密度材料)で形成されておりであり、例えば、IGZOである。
上層の金属半導体膜は、ソース/ドレイン領域(S/D領域)411、413と、面内方向においてソース/ドレイン領域411、413間のチャネル領域409を含む。上層の金属酸化物膜は、(相対的な)高移動度材料(低欠陥密度材料)で形成されておりであり、例えば、IGZTO(Indium Gallium Zinc Tin Oxide)である。インジウム元素の密度がより高い金属酸化物は、より高い電子移動度、つまり低い欠陥密度を示す。その他の高移動度材料としてはIGO(Indium Gallium Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)があり、低移動度材料としてはZnO(Zinc Oxide)がある。
図8の構成例において、駆動TFT270の下層のチャネル領域309と上層のチャネル領域409は同一の平面形状を有している。ソース/ドレイン領域も同様である。ソース/ドレイン電極127及び128は、それぞれ、層間絶縁層121に形成されたコンタクトホール内で、上層金属酸化物膜のソース/ドレイン領域411及び413に接触している。
スイッチTFT260は、積層された2層の金属半導体膜を含む。下層の金属半導体膜は、ソース/ドレイン領域(S/D領域)305、307と、面内方向においてソース/ドレイン領域305、307間のチャネル領域303を含む。下層の金属酸化物膜は、(相対的な)低移動度材料(高欠陥準位密度材料)で形成されておりであり、例えば、IGZOである。ソース/ドレイン領域305は、ゲート絶縁層355に形成されたコンタクトホール内のコンタクト部351を含み、コンタクト部351においてボトムゲート電極153と接触(直接接続)している。
上層の金属半導体膜は、ソース/ドレイン領域(S/D領域)405、407と、面内方向においてソース/ドレイン領域405、407間のチャネル領域403を含む。上層の金属酸化物膜は、(相対的な)高移動度材料(低欠陥準位密度材料)で形成されておりであり、例えば、IGZTOである。
図8の構成例において、スイッチTFT260の下層のチャネル領域303と上層のチャネル領域403は同一の平面形状を有している。ソース/ドレイン領域も同様である。ソース/ドレイン電極129は、層間絶縁層121に形成されたコンタクトホール内で、上層金属酸化物膜のソース/ドレイン領域407に接触している。
図8の構成例において、スイッチTFT260及び駆動TFT270の下層の金属酸化物膜は同一の金属酸化物層に含まれ、同時に成膜される。スイッチTFT260及び駆動TFT270の上層の金属酸化物膜は同一の金属酸化物層に含まれ、同時に成膜される。スイッチTFT260及び駆動TFT270の上層及び下層の金属酸化物膜は同時にエッチングを行い、ソース/ドレイン領域を同時に形成することができる。
スイッチTFT260において、上層のチャネル領域403が、(トップ)ゲート絶縁膜115と界面を形成する。スイッチTFT260の上層のチャネル領域403は、高移動度材料で形成されており、低いS値を示す。これにより、スイッチTFT260により適した特性を得ることができる。
一方、駆動TFT270において、下層のチャネル領域309が、ボトムゲート絶縁層355と界面を形成する。駆動TFT270の下層のチャネル領域309は、低移動度材料で形成されており、高いS値を示す。これにより、駆動TFT270にとってより好ましい特性を得ることができる。
駆動TFT270の高いS値をチャネル領域の特性で実現することで、ボトムゲート絶縁層355の厚みを薄くすることができる。これにより、ボトムゲート電極153とソース/ドレイン領域313との間に形成される保持容量280の面積を小さくすることができる。なお、スイッチ酸化物半導体TFT及び駆動酸化物半導体TFTのチャネルを異なる金属酸化物で形成してもよい。
図9は、スイッチ酸化物半導体TFT及び駆動酸化物半導体TFTの断面構造の他の例を模式的に示す。以下においては、図7との相違点を主に説明する。図9に示す構成例の保持容量290において、図7に示す保持容量250の酸化物半導体膜163が取り除かれている。これにより、保持容量290の容量絶縁膜を薄くなり、保持容量290の面積を小さくすることができる。また、保持容量290が酸化物半導体膜を含まないため、より安定化される。
上述のように、酸化物半導体膜163は、ボトムゲート電極168のエッチングを防ぐ働きを有している。図9に示す構成例を実現するため、OLED表示装置の製造は、金属酸化物層のエッチングにおいて、例えば、エッチング液によるボトムゲート電極168のエッチング量を調整する、又は、選択性のあるエッチング液を使用する。
図10は、スイッチ酸化物半導体TFT及び駆動酸化物半導体TFTの断面構造の他の例を模式的に示す。以下においては、図7との相違点を主に説明する。図10に示す構成例は、スイッチTFT510、駆動TFT520及び保持容量530を含む。
図10に示す構成例は、積層された複数の絶縁層からなるボトムゲート絶縁層540を含む。図10の構成例において、ゲート絶縁層540は、下側絶縁層541及び上側絶縁層543の2層の絶縁膜で構成されている。駆動TFT520のボトムゲート電極168とチャネル領域109との間に、下側絶縁層541及び上側絶縁層543が存在する。なお、下側絶縁層541及び上側絶縁層543の間の他の絶縁膜が存在してもよい。
上側絶縁層543は、例えば、シリコン酸化物で形成される。スイッチTFT510及び駆動TFT520の金属酸化物膜は、上側絶縁層543上に接触して形成される。シリコン酸化物で形成された上側絶縁層543は、金属酸化物膜(酸化物半導体)のより良好な特性を得ることができる一つである。下側絶縁層541は、上側絶縁層543よりも高い比誘電率を有する材料で形成される。下側絶縁層541は、例えば、シリコン窒化物又はアルミナで形成することができる。
保持容量530は、ボトムゲート電極168の一部と、駆動TFT520のソース/ドレイン領域551の一部との間に形成される。上側絶縁層543にホールが形成されており、ソース/ドレイン領域551の一部553が、当該ホール内で下側絶縁層541上に接触して形成されている。保持容量530は、ソース/ドレイン領域551の一部553(第2電極又は上部電極)、下側絶縁層541の一部、ボトムゲート電極168の一部(第1電極又は下部電極)とで構成される。保持容量530の容量絶縁膜は、高い比誘電率材料で形成された下側絶縁層541の一層であり、保持容量530の面積を小さくすることができる。
図6A、6B、6C、8及び10を参照して説明した構成例は、駆動TFTのソース/ドレイン領域とボトムゲート電極との間に保持容量が形成されている。図2Cの回路構成例に示すように、保持容量は、駆動TFTのゲートと、駆動TFTと直接に接続されているスイッチTFTのソース/ドレイン領域との間で形成され得る。例えば、図6A、6B、6C、8又は10に示す構成例において、ボトムゲート電極の一部は、スイッチTFTのソース/ドレイン領域の少なくとも一部と、絶縁層155、355、541を挟んで対向する。
図6A〜10を参照して説明した構成例において、いくつかの構成要素は、他の図面の構成例に適用することができる。例えば、図8の構成例に、図7又は9に示す保持容量構造を適用することができる。図8の構成例に、図7や9等に示すトップゲート電極とソース/ドレイン領域を同電位とするようにする要素を適用することができる。
[製造方法]
次に図7に示す構成例の製造方法を説明する。図11A〜11Gは、製造方法の一例を示す。図11A〜図11Gにおいて、作成されるスイッチTFT210、コンタクト部151、保持容量250、及び駆動TFT240の範囲が、理解の容易のための矢印で予め示されている。
図11Aに示すように、製造方法は、不図示の絶縁基板上に、スパッタ法等により金属層を成膜し、フォトリソグラフィ及びエッチングにより、ボトムゲート電極168を形成する。金属材料は任意であり、例えば、Mo、W、Nb、Al等が使用される。
次に図11Bに示すように、製造方法は、CVD法等により絶縁層(例えばシリコン酸化物層)を成膜し、フォトリソグラフィ及びエッチングにより、(ボトム)ゲート絶縁層155を形成する。ゲート絶縁層155には、コンタクト部151を形成するためのホール561及び保持容量250を形成するためのホール562が形成される。
次に、図11Cに示すように、製造方法は、スパッタ法等により酸化物半導体層(金属酸化物層)を成膜し、フォトリソグラフィ及びエッチングにより、酸化物半導体のパターン565を形成する。酸化物半導体層の一部(酸化物半導体膜)は、ボトムゲート絶縁層155のホール561及び562内にも形成される。上述のように、ホール562内の酸化物半導体膜163は、エッチング液にさらされないようにボトムゲート電極168をカバーする。
次に、図11Dに示すように、製造方法は、CVD法等により絶縁層(例えばシリコン酸化物層)を成膜し、フォトリソグラフィ及びエッチングにより、トップゲート絶縁膜115、117及び保持容量の絶縁膜165を形成する。さらに、スパッタ法等により金属層を成膜し、フォトリソグラフィ及びエッチングにより、トップゲート電極123、167を形成する。金属材料は任意であり、例えば、Mo、W、Nb、Al等が使用される。
次に、図11Eに示すように、製造方法は、トップゲート電極123、167をマスクとして使用して、酸化物半導体層のソース/ドレイン領域を低抵抗化する。低抵抗化は、例えば、酸化物半導体層のソース/ドレイン領域をHeプラズマにさらす。低抵抗化は、B、Ar、H等のイオン注入により行ってもよい。
次に、図11Fに示すように、製造方法は、CVD法等により絶縁層(例えばシリコン酸化物層)を成膜し、フォトリソグラフィ及びエッチングにより、層間絶縁層121を形成する。
次に、図11Gに示すように、製造方法は、スパッタ法等によって、金属層を成膜し、フォトリソグラフィ及びエッチングにより、ソース/ドレイン電極161を含む金属層を形成する。この金属層は、画素回路のTFTのソース/ドレイン電極及びデータ線を含む。この金属層の材料及び積層構造は任意であり、例えば、Ti/Al/Ti等の導電膜を堆積し、パターニングを行うことで形成する。
製造方法は、さらに、CVD法等により絶縁層(例えばシリコン酸化物層)を成膜し、フォトリソグラフィ及びエッチングにより、パッシベーション層571を形成し、さらにその上に有機物で形成されたオーバーコート層573を形成する。オーバーコート層573上にアノード電極577が形成され、パッシベーション層571及びオーバーコート層573に形成されたコンタクトホールを介して、ソース/ドレイン電極161に接触している。
アノード電極577は、例えば、透明導電膜、金属反射膜、及び透明導電膜の3層を含む。透明導電材料は、例えば、ITO、IZO等である。反射金属材料は、例えば、Ag、Mg、Al等である。アノード電極577は、スパッタ及びエッチングにより形成され得る。
製造方法は、さらに、スピンコート法等によって感光性の有機樹脂膜を堆積し、パターニングを行って画素定義層579を形成する。画素定義層579にはホールが形成され、アノード電極577が形成されたホールの底で露出する。画素定義層579により、各副画素の発光領域が分離される。なお、TFT基板10の製造は、さらに、RGBの色毎に有機発光材料を成膜して、アノード電極577上に不図示の有機発光膜を形成し、さらに、基板全面に不図示のカソード電極を形成する。
以上、本開示の実施形態を説明したが、本開示が上記の実施形態に限定されるものではない。当業者であれば、上記の実施形態の各要素を、本開示の範囲において容易に変更、追加、変換することが可能である。ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。
1 OLED表示装置、10 TFT基板、11 基準電圧供給線、14 カソード電極形成領域、15 データ線、16 走査線、17 エミッション制御線、18 電源線、19 リセット制御線、20 封止基板、25 表示領域、30 接合部、31 走査ドライバ、32 エミッションドライバ、36 デマルチプレクサ、103、109、303、309、403、409 チャネル領域、105、111、113、305、311、313、405、407、411、551 ソース/ドレイン領域、115、117 トップゲート絶縁膜、121 層間絶縁層、123、125、167 トップゲート電極、127、129、131、161 ソース/ドレイン電極、151、351 コンタクト部、153、168 ボトムゲート電極、155、355、540 ボトムゲート絶縁層、163 酸化物半導体膜、165 絶縁膜、210、260、510 スイッチTFT、220、223、226、240、270、520 駆動TFT、230、250、280、290、530 保持容量、541 下側絶縁層、543 上側絶縁層、561、562 ホール、571 パッシベーション層、573 オーバーコート層、577 アノード電極、579 画素定義層、C1 保持容量、E1 OLED素子、34 ドライバIC、T1 駆動トランジスタ、T2 選択(スイッチ)トランジスタ、T3 エミッショントランジスタ、T4 リセットトランジスタ

Claims (12)

  1. トップゲート電極と、第1金属酸化物膜と、前記トップゲート電極と前記第1金属酸化物膜との間のトップゲート絶縁膜と、を含む、第1酸化物半導体薄膜トランジスタと、
    ボトムゲート電極と、第2金属酸化物膜と、前記第2金属酸化物膜と前記ボトムゲート電極との間のボトムゲート絶縁膜を含む、第2酸化物半導体薄膜トランジスタと、
    前記ボトムゲート絶縁膜を含むボトムゲート絶縁層と、
    前記ボトムゲート電極に与える信号電圧を保持する保持容量と、
    を含み、
    前記第1金属酸化物膜は、第1ソース/ドレイン領域と、第2ソース/ドレイン領域と、前記第1ソース/ドレイン領域と前記第2ソース/ドレイン領域との間の第1チャネル領域と、を含み、
    前記第2金属酸化物膜は、第3ソース/ドレイン領域と、第4ソース/ドレイン領域と、前記第3ソース/ドレイン領域と前記第4ソース/ドレイン領域との間の第2チャネル領域と、を含み、
    前記保持容量の第1電極は、前記ボトムゲート電極の一部を含み、
    前記第2ソース/ドレイン領域と前記ボトムゲート電極とが、前記ボトムゲート絶縁層内のコンタクトホールを介して接触しており、
    前記ボトムゲート絶縁膜の単位面積当たりの容量は、前記トップゲート絶縁膜の単位面積当たりの容量よりも小さい、
    薄膜デバイス。
  2. 請求項1に記載の薄膜デバイスであって、
    前記ボトムゲート絶縁膜は、前記トップゲート絶縁膜よりも厚い、
    薄膜デバイス。
  3. 請求項1に記載の薄膜デバイスであって、
    前記第2酸化物半導体薄膜トランジスタは、トップゲート電極をさらに含み、
    前記第2酸化物半導体薄膜トランジスタのトップゲート電極は、前記第2酸化物半導体薄膜トランジスタの前記第3及び第4ソース/ドレイン領域の一方に、同電位となるように接続されている、
    薄膜デバイス。
  4. 請求項3に記載の薄膜デバイスであって、
    前記保持容量は、
    前記第1金属酸化物膜及び前記第2金属酸化物膜と同一層に含まれ、前記ボトムゲート電極の前記一部上に接触して積層された金属酸化物膜と、
    前記トップゲート絶縁膜と同一層に含まれ、前記金属酸化物膜上に接触して積層された、絶縁膜と
    前記絶縁膜上に接触して積層された、前記第2酸化物半導体薄膜トランジスタのトップゲート電極の一部と、を含む構造部を含む、
    薄膜デバイス。
  5. 請求項3に記載の薄膜デバイスであって、
    前記保持容量は、
    前記第1酸化物半導体薄膜トランジスタのトップゲート絶縁膜と同一層に含まれ、前記ボトムゲート電極の前記一部上に接触して積層された、絶縁膜と
    前記絶縁膜上に接触して積層された、前記第2酸化物半導体薄膜トランジスタのトップゲート電極の一部と、を含む構造部を含む、
    薄膜デバイス。
  6. 請求項1に記載の薄膜デバイスであって、
    前記ボトムゲート絶縁層は、下側絶縁層と上側絶縁層と含み、
    前記ボトムゲート絶縁膜は、前記上側絶縁層の一部と前記下側絶縁層の一部とを含み、
    前記下側絶縁層の比誘電率は、前記上側絶縁層の比誘電率よりも高く、
    前記保持容量は、前記ボトムゲート電極の一部上に接触して積層されている前記下側絶縁層の一部と、前記下側絶縁層の前記一部上に接触して形成されている第2電極とを含む構造部を含む、
    薄膜デバイス。
  7. 請求項1に記載の薄膜デバイスであって、
    前記保持容量は、前記ボトムゲート絶縁層に含まれる絶縁膜を含む、
    薄膜デバイス。
  8. 請求項7に記載の薄膜デバイスであって、
    前記保持容量の第2電極は、前記第3ソース/ドレイン領域の少なくとも一部を含む、
    薄膜デバイス。
  9. 請求項7に記載の薄膜デバイスであって、
    前記保持容量の第2電極は、前記第1酸化物半導体薄膜トランジスタに直列に接続された第3酸化物半導体薄膜トランジスタのソース/ドレイン領域の少なくとも一部を含む、
    薄膜デバイス。
  10. トップゲート電極と、第1金属酸化物膜と、前記トップゲート電極と前記第1金属酸化物膜との間のトップゲート絶縁膜と、を含む、第1酸化物半導体薄膜トランジスタと、
    ボトムゲート電極と、第2金属酸化物膜と、前記第2金属酸化物膜と前記ボトムゲート電極との間のボトムゲート絶縁膜を含む、第2酸化物半導体薄膜トランジスタと、
    前記ボトムゲート絶縁膜を含むボトムゲート絶縁層と、
    前記ボトムゲート電極に与える信号電圧を保持する保持容量と、
    を含み、
    前記第1金属酸化物膜は、第1ソース/ドレイン領域と、第2ソース/ドレイン領域と、前記第1ソース/ドレイン領域と前記第2ソース/ドレイン領域との間の第1チャネル領域と、を含み、
    前記第2金属酸化物膜は、第3ソース/ドレイン領域と、第4ソース/ドレイン領域と、前記第3ソース/ドレイン領域と前記第4ソース/ドレイン領域との間の第2チャネル領域と、を含み、
    前記保持容量の第1電極は、前記ボトムゲート電極の一部を含み、
    前記第2ソース/ドレイン領域と前記ボトムゲート電極とが、前記ボトムゲート絶縁層内のコンタクトホールを介して接触しており、
    前記第1チャネル領域及び前記第2チャネル領域は、それぞれ、移動度が小さい下層と移動度が大きい上層とで構成されている、
    薄膜デバイス。
  11. 請求項10に記載の薄膜デバイスであって、
    前記下層の酸化物半導体に含まれるインジウム元素の密度は、前記上層の酸化物半導体に含まれるインジウム元素の密度よりも低い、
    薄膜デバイス。
  12. トップゲート電極と、第1金属酸化物膜と、前記トップゲート電極と前記第1金属酸化物膜との間のトップゲート絶縁膜と、を含む、第1酸化物半導体薄膜トランジスタと、
    ボトムゲート電極と、第2金属酸化物膜と、前記第2金属酸化物膜と前記ボトムゲート電極との間のボトムゲート絶縁膜を含む、第2酸化物半導体薄膜トランジスタと、
    前記ボトムゲート絶縁膜を含むボトムゲート絶縁層と、
    前記ボトムゲート電極に与える信号電圧を保持する保持容量と、
    を含み、
    前記第1金属酸化物膜は、第1ソース/ドレイン領域と、第2ソース/ドレイン領域と、前記第1ソース/ドレイン領域と前記第2ソース/ドレイン領域との間の第1チャネル領域と、を含み、
    前記第2金属酸化物膜は、第3ソース/ドレイン領域と、第4ソース/ドレイン領域と、前記第3ソース/ドレイン領域と前記第4ソース/ドレイン領域との間の第2チャネル領域と、を含み、
    前記保持容量の第1電極は、前記ボトムゲート電極の一部を含み、
    前記第2ソース/ドレイン領域と前記ボトムゲート電極とが、前記ボトムゲート絶縁層内のコンタクトホールを介して接触しており、
    前記第1チャネル領域及び前記第2チャネル領域は、それぞれ、構成元素又は構成元素組成比が互いに異なる下層と上層とで構成されている、
    薄膜デバイス。
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