JP2021107632A - 床の施工方法 - Google Patents

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【課題】施工時の安全性を確保することが可能となる、床の施工方法を提供すること。【解決手段】床10の施工方法は、建物1を構成する床10を施工するための施工方法であって、建物1において所定方向に間隔を隔てて並設された複数の梁30のうち、隣接する梁30同士の相互間にわたって床10を構成する床体11をそれぞれ設置する設置工程であって、床体11を隣接する梁30同士の各々の上端部に載置する設置工程と、隣接する梁30同士の各々に対して突起部40を本取り付けする取付工程と、を含み、取付工程において、突起部40と床体11とが当接することによって床体11の移動が制限されることで床体11の脱落を回避可能となる位置に、突起部40を配置する。【選択図】図2

Description

本発明は、床の施工方法に関する。
従来から、建物を構成する床を施工する技術が提案されている。このような技術においては、例えば、所定間隔をあけて配される複数の受梁の上部にそれぞれスタッド付き板材を配置し、板材の上部にこれに股がるようにデッキプレートを敷き詰めて型枠を構成し(なお、デッキプレートは、スタッドと間隔を隔てて配置されている)、デッキプレート上にコンクリートを打設し、コンクリートが硬化した後、受梁を取り除いて所定の床構造を得る方法が開示されている(特許文献1参照)。
特開平07−026650号公報
ここで、上記従来の技術においては、デッキプレートを配置してからコンクリートの打設が行われるまでの間において、デッキプレートは単に板材の上部に載置されているに過ぎないので、例えば、地震等の発生によってデッキプレートが板材から脱落するおそれがあることから、施工時の安全性を確保する観点からは改善の余地があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、施工時の安全性を確保することが可能となる、床の施工方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の床の施工方法は、建物を構成する床を施工するための施工方法であって、前記建物において所定方向に間隔を隔てて並設された複数の梁のうち、隣接する梁同士の相互間にわたって前記床を構成する床体をそれぞれ設置する設置工程であって、前記床体を前記隣接する梁同士の各々の上端部に載置する設置工程と、前記隣接する梁同士の各々に対して突起部を本取り付けする取付工程と、を含み、前記取付工程において、前記突起部と前記床体とが当接することによって前記床体の移動が制限されることで前記床体の脱落を回避可能となる位置に、前記突起部を配置する。
請求項2に記載の床の施工方法は、請求項1に記載の床の施工方法において、前記取付工程において、前記隣接する梁同士の各々に本取り付けされる前記突起部を、当該隣接する梁同士に載置される前記床体と当接するように配置する。
請求項3に記載の床の施工方法は、請求項1又は2に記載の床の施工方法において、前記突起部は、スタッド部材である。
請求項1に記載の床の施工方法によれば、建物において所定方向に間隔を隔てて並設された複数の梁のうち、隣接する梁同士の相互間にわたって床を構成する床体をそれぞれ設置する設置工程であって、床体を隣接する梁同士の各々の上端部に載置する設置工程と、隣接する梁同士の各々に対して突起部を本取り付けする取付工程と、を含み、取付工程において、突起部と床体とが当接することによって床体の移動が制限されることで床体の脱落を回避可能となる位置に、突起部を配置するので、床の施工時(例えば、設置工程及び取付工程の後)において、地震等の外力が床体に作用することで床体が移動しようとした場合に、突起部により当該床体の移動を制限できる。よって、床体が梁から脱落することを回避でき、床の施工時の安全性を確保することが可能となる。
請求項2に記載の床の施工方法によれば、取付工程において、隣接する梁同士の各々に本取り付けされる突起部を、当該隣接する梁同士に載置される床体と当接するように配置するので、設置工程及び取付工程が行われた際に、上記本取り付けされた突起部を上記床体に対して当接でき、当該床体と当該複数の突起部との間にがたつきが生じにくくなることから、当該床体の移動を効果的に制限できる。
請求項3に記載の床の施工方法によれば、突起部がスタッド部材であるので、突起部を比較的簡易且つ安価に構成することができ、突起部の製造性を高めることができる。
本発明の実施の形態に係る建物の最上階層の部分の概要を示す平面図である。 図1のA領域の拡大図である。 図2のB−B矢視断面図である。 実施の形態に係る施工方法の取付工程の概要を示す図であって、図2に対応する領域を示す図である。 図4のC−C矢視断面図である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る床の施工方法の実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕実施の形態の基本的概念を説明した後、〔II〕実施の形態の具体的内容について説明し、最後に、〔III〕実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔I〕実施の形態の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、建物を構成する床を施工するための施工方法に関する。
ここで、「建物」の具体的な構造や種類は任意であり、例えば、戸建て住宅、アパートやマンションの如き集合住宅、オフィスビル、商業施設等の建物等を含む概念であるが、実施の形態では、複数階を有する立体駐車場として説明する。
〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
(構成)
最初に、実施の形態に係る床の施工方法が適用される建物の構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る建物の最上階層の部分の概要を示す平面図である。図2は、図1のA領域の拡大図である。図3は、図2のB−B矢視断面図である。以下の説明では、図1のX方向を建物の左右方向(−X方向を建物の左方向、+X方向を建物の右方向)、図1のY方向を建物の前後方向(+Y方向を建物の前方向、−Y方向を建物の後方向)、図1のZ方向を建物の上下方向(+Z方向を建物の上方向、−Z方向を建物の下方向)と称する。
建物1は、例えば鉄筋コンクリート造の建物であり、所定の敷地内に設けられており、図1から図3に示すように、床10、壁(図示省略)、柱20、梁30、及び突起部40を備えている。
(構成−床)
図1に戻り、床10は、建物1を構成する部材であって、建物1の階層を構成する部材であり、相互に間隔を隔てて上下方向に向けて複数並設されている。
また、この床10の具体的な構成については任意であるが、実施の形態では、合成床版を用いて構成されており、具体的には、図1から図3に示すように、床体11及びコンクリート体12を備えている。
(構成−床−床体)
床体11は、床10の基本構造体の一部である。この床体11は、例えば公知の床パネル材(一例として、スパンクリート)等を用いて構成されており、図1、図2に示すように、左右方向及び前後方向に略沿って複数並設されている。
(構成−床−コンクリート体)
コンクリート体12は、床10の基本構造体の他の一部である。このコンクリート体12は、例えば図示しない鉄筋を含むコンクリート床材(一例として、鉄筋コンクリート製の床材、プレストレストコンクリート製の床材)を用いて構成されており、図1から図3に示すように、床体11の上面全体にわたって設けられている。このコンクリート体12の形成方法については任意であるが、実施の形態では、床体11が設置された後にセメント組成物(混練物)を打設することにより、形成されている。
(構成−壁)
壁は、建物1を構成する部材であって、床10同士の相互間を仕切るための部材である。この壁は、例えば公知の壁材(一例として、コンクリート製の壁材)等を用いて構成されており、床10同士の相互間に複数設けられている。
(構成−柱)
図1に戻り、柱20は、建物1を構成する部材であって、床10を支持する部材である。この柱20は、例えば公知のコンクリート製の長尺な柱材(一例として、鉄筋コンクリート製、プレストレストコンクリート製の柱材)等を用いて構成されており、図1、図2に示すように、床10同士の相互間(すなわち、建物1の各階層の空間)に複数設けられている。
(構成−梁)
図1に戻り、梁30は、建物1を構成する部材であって、床10を支持する部材であり、図1から図3に示すように、各床10と当接するように複数設けられている。
また、この梁30の具体的な構成については任意であるが、実施の形態では、図1、図2に示すように、第1梁31及び第2梁32を備えている。
(構成−梁−第1梁)
第1梁31は、例えば公知の鋼製の梁材(一例として、スチール製又はステンレス製の梁材)を用いて構成され、図1、図2に示すように、複数の床10のうち隣接する床10同士の相互間にわたって設けられている。具体的には、第1梁31の上端部に床10の床体11(具体的には、床体11の外縁部)が載置されるように配置され、柱20に対して固定具又は溶接等によって接続されている。
(構成−梁−第2梁)
第2梁32は、例えば公知の鋼製の梁材を用いて構成され、図1、図2に示すように、第1梁31同士の相互間にわたって設けられている。具体的には、第2梁32の上端部に床10の床体11(具体的には、床体11の外縁部)が載置されるように配置され、第1梁31に対して固定具又は溶接等によって接続されている。
ここで、第1梁31及び第2梁32の具体的な形状及び長さについては任意であるが、実施の形態では以下の通りに設定している。すなわち、第1梁31及び第2梁32の各々の長手方向に直交する断面の断面形状については、図3に示すように、略I字状にそれぞれ設定している。ただし、これに限らず、例えば、コ字状、多角形状(一例として、矩形状等)、円形状、楕円形状、多角形環状(一例として、矩形環状等)、又は楕円環状にそれぞれ設定してもよい。また、第1梁31及び第2梁32の短手方向の幅については、図2に示すように、第1梁31の当該幅を第2梁32の当該幅よりも長く設定している。ただし、これに限らず、例えば、第1梁31の上記幅を第2梁32の上記幅よりも短く設定してもよく、あるいは、同一に設定してもよい。また、第1梁31及び第2梁32の高さ(上下方向の長さ)については、略同一に設定している。
(構成−突起部)
図2に戻り、突起部40は、床体11が梁30(第1梁31、第2梁32)から脱落することを回避するためのものである。この突起部40は、図2、図3に示すように、第1梁31及び第2梁32の各々に設けられており、具体的には、第1梁31及び第2梁32の各々の上端部に複数載置され、第1梁31又は第2梁32に対して溶接(又は固定具)等によって本取り付けされている。ここで、「本取り付け」とは、突起部40を第1梁31(又は第2梁32)に対して着脱可能に取り付ける仮取り付けよりも強固に取り付けることを意味し、例えば、溶接によって着脱不能に取り付けることや、ボルトの如き固定具によって仮取り付け時のトルクよりも大きなトルクで締め付けること等が該当する。
また、突起部40の設置方法については任意であるが、実施の形態では、第1梁31又は第2梁32に本取り付けされる突起部40と床体11(具体的には、当該第1梁31又は当該第2梁32に載置された複数の床体11のうち突起部40と隣接する床体11)とが当接することによって当該床体11の移動が制限されることで当該床体11の脱落を回避可能となる位置に配置している。具体的には、図2、図3に示すように、第1梁31又は第2梁32に載置された複数の床体11の各々の移動が制限されるように複数配置していると共に、これら複数の突起部40の各々を隣接する床体11と当接するように配置している。より具体的には、第1梁31においては、左右方向に沿って直線状に並設された複数の上記突起部40を前後方向に2列配置している。また、第2梁32においては、第2梁32の短手方向の幅が第1梁31の短手方向の幅よりも短い場合でも、上記突起部40と上記隣接する床体11とが当接するように、左右方向に沿って並設された複数の上記突起部40を前後方向に交互にずらして配置している(いわゆる千鳥状に配置している)。このような設置方法により、突起部40と床体11との間にがたつきが生じにくくなることから、床体11の移動を効果的に制限できる。
また、突起部40の具体的な構成については任意であるが、実施の形態では、スタッド部材(例えば、ヘッド部付きのスタッドジベル)を用いて構成されている。これにより、突起部40を比較的簡易且つ安価に構成することができ、突起部40の製造性を高めることができる。特に、スタッド部材がヘッド部付きのスタッドジベルである場合には、当該ヘッドによって床体11の浮き上がりを抑制でき、床体11の脱落を回避しやすくなる。ただし、これに限らず、例えば、ボルト部材、鉄製の棒材等で構成されてもよい。
このような突起部40により、床体11が第1梁31又は第2梁32から脱落することを回避でき、床10の施工時の安全性を確保することが可能となる。また、この突起部40が第1梁31又は第2梁32に対して溶接等によって本取り付けされているので、突起部40を固定具で仮取り付けして後述する形成工程時に取り外す場合に比べて、突起部40を強固に取り付けることができ、且つ固定具を取り外す手間を省略でき、床10の施工性を高めることができる。
(床の施工方法)
次に、実施の形態に係る床10の施工方法について説明する。図4は、実施の形態に係る施工方法の取付工程の概要を示す図であって、図2に対応する領域を示す図である。図5は、図4のC−C矢視断面図である。
実施の形態に係る床10の施工方法は、設置工程、取付工程、及び形成工程を含んでいる。ここで、実施の形態では、建物1を構成する各床10の施工方法はそれぞれ略同一であるので、以下では、図1の最上階層の床10の施工方法のみについて説明することとする。また、この床10の施工方法の前提については、実施の形態では、最上階層の壁、柱20、及び梁30は、既に施工されているものとして説明する。
(床の施工方法−設置工程)
まず、設置工程について説明する。設置工程は、建物1において所定方向に間隔を隔てて並設された複数の梁30(第1梁31、第2梁32)のうち、隣接する梁30同士の相互間にわたって床体11をそれぞれ設置する工程である。
具体的には、図4、図5に示すように、隣接する第1梁31と第2梁32との相互間にわたって設置される床体11については、当該隣接する第1梁31と第2梁32の各々の上端部に載置する。また、隣接する第2梁32同士の相互間にわたって設置される床体11については、当該隣接する第2梁32同士の各々の上端部に載置する。なお、これら床体11における第1梁31又は第2梁32に載置される部分(具体的には、平面方向から見て第1梁31又は第2梁32と重複する部分)の長さLについては任意であるが、例えば、地震等によって隣接する梁30同士の相互間の長さが所定量長くなった場合に床体11を安定して載置可能な長さに設定することが望ましい。
(床の施工方法−取付工程)
次に、取付工程について説明する。取付工程は、上記隣接する梁30同士(具体的には、隣接する第1梁31と第2梁32、及び隣接する第2梁32同士)の各々に対して突起部40を本取り付けする工程である。
具体的には、まず、設置工程の前に工場又は現場等において、突起部40を各第1梁31及び各第2梁32に対して複数配置する。この場合において、実施の形態では、上述した設置方法を用いて、突起部40と床体11とが当接することによって床体11の移動が制限されることで床体11の脱落を回避可能となる位置に、突起部40を配置する。具体的には、上記隣接する梁30同士の各々に本取り付けされる突起部40を、当該隣接する梁30同士に載置される床体11と当接するように配置する。そして、上記配置された突起部40を、上記隣接する梁30同士の各々に対して溶接(又は固定具)によって接続することにより、本取り付けする。これにより、図5に示すように、設置工程及び取付工程が行われた際に、上記本取り付けされた突起部40を上記床体11に対して当接でき、当該床体11と当該複数の突起部40との間にがたつきが生じにくくなることから、当該床体11の移動を効果的に制限できる。
(床の施工方法−形成工程)
続いて、形成工程について説明する。形成工程は、設置工程及び取付工程の後に、床10を形成する工程である。
具体的には、まず、設置工程において設置された床体11の上面にわたって、所定数の鉄筋を配筋する。次に、上記床体11、壁、及び柱20によって囲繞される空間部にセメント組成物を流し込んで打設し、具体的には、セメント組成物によって突起部40が埋め殺しされるように打設する。次いで、図2、図3に示すように、上記打設したセメント組成物を所定期間固化させることによって、コンクリート体12が形成され、且つ当該コンクリート体12と上記床体11とが結合されることにより、合成床版としての床10を形成する。なお、例えば、上記打設されるセメント組成物が床体11同士の隙間等から漏れるおそれがある箇所に型枠材(図示省略)を設けることで、当該セメント組成物の漏れを回避してもよい。これにて床10の施工が終了する。
以上のような床10の施工方法により、床10の施工時(例えば、設置工程及び取付工程の後から形成工程が完了する前、又は設置工程において一部の床体11のみが設置されている時等)において、地震等の外力が床体11に作用することで床体11が移動しようとした場合に、突起部40により当該床体11の移動を制限できる。よって、床体11が梁30(第1梁31、第2梁32)から脱落することを回避でき、床10の施工時の安全性を確保することが可能となる。
(実施の形態の効果)
このように実施の形態によれば、建物1において所定方向に間隔を隔てて並設された複数の梁30のうち、隣接する梁30同士の相互間にわたって床10を構成する床体11をそれぞれ設置する設置工程であって、床体11を隣接する梁30同士の各々の上端部に載置する設置工程と、隣接する梁30同士の各々に対して突起部40を本取り付けする取付工程と、を含み、取付工程において、突起部40と床体11とが当接することによって床体11の移動が制限されることで床体11の脱落を回避可能となる位置に、突起部40を配置するので、床10の施工時(例えば、設置工程及び取付工程の後)において、地震等の外力が床体11に作用することで床体11が移動しようとした場合に、突起部40により当該床体11の移動を制限できる。よって、床体11が梁30から脱落することを回避でき、床10の施工時の安全性を確保することが可能となる。
また、取付工程において、隣接する梁30同士の各々に本取り付けされる突起部40を、当該隣接する梁30同士に載置される床体11と当接するように配置するので、設置工程及び取付工程が行われた際に、上記本取り付けされた突起部40を上記床体11に対して当接でき、当該床体11と当該複数の突起部40との間にがたつきが生じにくくなることから、当該床体11の移動を効果的に制限できる。
また、突起部40がスタッド部材であるので、突起部40を比較的簡易且つ安価に構成することができ、突起部40の製造性を高めることができる。
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
(形状、数値、構造、時系列について)
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
(床について)
上記実施の形態では、床10が、コンクリート体12を備えると説明したが、これに限らない。例えば、コンクリート体12以外の他の被覆材(一例として、鉄筋を含まないコンクリート製の被覆材、樹脂製の被覆材)等を用いて構成されてもよい。この場合には、施工方法の形成工程においては、他の被覆材を床体11の上面に載置して、当該床体11に対して固定具等によって接続することにより、床10を形成してもよい。あるいは、上記実施の形態では、コンクリート体12を省略してもよい。この場合には、形成工程を省略できる。
また、上記実施の形態では、床体11が、スパンクリートを用いて構成されていると説明したが、これに限らない。例えば、スパンクリート以外の床パネル材(一例として、石膏ボード、樹脂製の床パネル材)等を用いて構成されてもよい。
(梁について)
上記実施の形態では、梁30が、鋼材で構成されていると説明したが、これに限らず、例えば、コンクリート材で構成されてもよい。
(施工方法について)
上記実施の形態では、取付工程が、設置工程の前に行われると説明したが、これに限らず、例えば、設置工程の後に現場で行われてもよい。
また、上記実施の形態では、取付工程において、突起部40が床体11と当接するように配置されていると説明したが、これに限らない。例えば、突起部40が床体11と間隔を隔てて当接しないように配置してもよい。なお、上記間隔の長さについては、床体11が梁30から脱落しない程度の長さに設定される。
(付記)
付記1の床の施工方法は、建物を構成する床を施工するための施工方法であって、前記建物において所定方向に間隔を隔てて並設された複数の梁のうち、隣接する梁同士の相互間にわたって前記床を構成する床体をそれぞれ設置する設置工程であって、前記床体を前記隣接する梁同士の各々の上端部に載置する設置工程と、前記隣接する梁同士の各々に対して突起部を本取り付けする取付工程と、を含み、前記取付工程において、前記突起部と前記床体とが当接することによって前記床体の移動が制限されることで前記床体の脱落を回避可能となる位置に、前記突起部を配置する。
付記2の床の施工方法は、付記1に記載の床の施工方法において、前記取付工程において、前記隣接する梁同士の各々に本取り付けされる前記突起部を、当該隣接する梁同士に載置される前記床体と当接するように配置する。
付記3の床の施工方法は、付記1又は2に記載の床の施工方法において、前記突起部は、スタッド部材である。
(付記の効果)
付記1に記載の床の施工方法によれば、建物において所定方向に間隔を隔てて並設された複数の梁のうち、隣接する梁同士の相互間にわたって床を構成する床体をそれぞれ設置する設置工程であって、床体を隣接する梁同士の各々の上端部に載置する設置工程と、隣接する梁同士の各々に対して突起部を本取り付けする取付工程と、を含み、取付工程において、突起部と床体とが当接することによって床体の移動が制限されることで床体の脱落を回避可能となる位置に、突起部を配置するので、床の施工時(例えば、設置工程及び取付工程の後)において、地震等の外力が床体に作用することで床体が移動しようとした場合に、突起部により当該床体の移動を制限できる。よって、床体が梁から脱落することを回避でき、床の施工時の安全性を確保することが可能となる。
付記2に記載の床の施工方法によれば、取付工程において、隣接する梁同士の各々に本取り付けされる突起部を、当該隣接する梁同士に載置される床体と当接するように配置するので、設置工程及び取付工程が行われた際に、上記本取り付けされた突起部を上記床体に対して当接でき、当該床体と当該複数の突起部との間にがたつきが生じにくくなることから、当該床体の移動を効果的に制限できる。
付記3に記載の床の施工方法によれば、突起部がスタッド部材であるので、突起部を比較的簡易且つ安価に構成することができ、突起部の製造性を高めることができる。
1 建物
10 床
11 床体
12 コンクリート体
20 柱
30 梁
31 第1梁
32 第2梁
40 突起部
L 床体における第1梁又は第2梁に載置される部分の長さ

Claims (3)

  1. 建物を構成する床を施工するための施工方法であって、
    前記建物において所定方向に間隔を隔てて並設された複数の梁のうち、隣接する梁同士の相互間にわたって前記床を構成する床体をそれぞれ設置する設置工程であって、前記床体を前記隣接する梁同士の各々の上端部に載置する設置工程と、
    前記隣接する梁同士の各々に対して突起部を本取り付けする取付工程と、を含み、
    前記取付工程において、前記突起部と前記床体とが当接することによって前記床体の移動が制限されることで前記床体の脱落を回避可能となる位置に、前記突起部を配置する、
    床の施工方法。
  2. 前記取付工程において、前記隣接する梁同士の各々に本取り付けされる前記突起部を、当該隣接する梁同士に載置される前記床体と当接するように配置する、
    請求項1に記載の床の施工方法。
  3. 前記突起部は、スタッド部材である、
    請求項1又は2に記載の床の施工方法。
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