JP2021107354A - 医薬製品 - Google Patents
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Abstract
Description
項1-1. ブリモニジン及び/又はその塩、並びに金属塩化物を含む水性液剤が、無色透明のポリエチレン製容器に収容されてなる、医薬製品。
項1-2. 前記ブリモニジン及び/又はその塩が、ブリモニジン酒石酸塩である、項1-1に記載の医薬製品。
項1-3. 前記ブリモニジン及び/又はその塩の濃度が、0.05〜0.5w/v%である、項1-1又は1-2に記載の医薬製品。
項1-4. 前記金属塩化物が、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、及び塩化カルシウムよりなる群から選択される少なくとも1種である、項1-1〜1-3のいずれかに記載の医薬製品。
項1-5. 前記金属塩化物として、少なくとも、塩化ナトリウムを含む、項1-1〜1-4のいずれかに記載の医薬製品。
項1-6. 前記金属塩化物が、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、及び塩化カルシウムである、項1-1〜1-5のいずれかに記載の医薬製品。
項1-7. 前記金属塩化物の総量の濃度が、0.01〜2w/v%である、項1-1〜1-6のいずれかに記載の医薬製品。
項1-8. 前記塩化ナトリウムの濃度が0.01〜2w/v%、前記塩化カリウムの濃度0.01〜2w/v%、前記塩化マグネシウムの濃度0.001〜0.2w/v%、且つ前記塩化カルシウムの濃度0.001〜0.2w/v%である、項1-6に記載の医薬製品。
項1-9. 前記水性液剤が、ホウ酸及び/又はその塩を含む、項1-1〜1-8のいずれかに記載の医薬製品。
項1-10. 前記ホウ酸及び/又はその塩が、ホウ酸及び/又はホウ砂である、項1-9に記載の医薬製品。
項1-11. 前記ホウ酸及び/又はその塩の濃度が、ホウ素濃度換算で10〜1000mMである、項1-9又は1-10に記載の医薬製品。
項1-12. 前記水性液剤が、トロメタモール及び/又はその塩を含む、項1-1〜1-11のいずれかに記載の医薬製品。
項1-13. 前記トロメタモール及び/又はその塩が、トロメタモールである、項1-12に記載の医薬製品。
項1-14. 前記トロメタモール及び/又はその塩の濃度が、0.01〜3w/v%である、項1-12又は1-13に記載の医薬製品。
項1-15. 前記水性液剤が、点眼剤である、項1-1〜1-14のいずれかに記載の医薬製品。
項1-16. 前記ポリエチレン製容器の明度が70以上、又は彩度が20以下、且つ波長400〜800nmの領域における光の最大透過率が10%以上である、項1-1〜1-15のいずれかに記載の医薬製品。
項1-17. 前記ポリエチレン製容器の波長400nmの光の透過率が10%以上である、項1-1〜1-16のいずれかに記載の医薬製品。
項1-18. 前記ポリエチレン製容器が、マルチドーズ型容器である、項1-1〜1-17のいずれかに記載の医薬製品。
項1-19. 緑内障の治療のために使用される、項1-1〜1-18のいずれかに記載の医薬製品。
項1-20. ブリモニジン酒石酸塩、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、並びにホウ酸及び/又はホウ砂を含む水性液剤が、無色透明のポリエチレン製容器に収容されてなる、医薬製品であって、
前記ブリモニジン及び/又はその塩の濃度が、0.05〜0.2w/v%であり、
前記塩化ナトリウムの濃度が0.5〜0.6w/v%、前記塩化カリウムの濃度が0.1〜0.2w/v%、前記塩化マグネシウムの濃度が0.01〜0.02w/v%、且つ前記塩化カルシウムの濃度が0.01〜0.02w/v%であり、
前記ホウ酸及び/又はホウ砂の濃度が、ホウ素濃度換算で30〜60mMであり、
前記水性液剤が、点眼剤であり、
医薬製品に対して25℃の温度条件下で、白色蛍光灯で0.3万lxの光を200時間照射した後に、明細書に記載の測定条件で検出される水性液剤中の主分解生成物(RRT=1.5)量が1.0%以下であり、
前記ポリエチレン製容器が、マルチドーズ型容器であり、
前記ポリエチレン製容器の明度が70以上、且つ彩度が20以下、且つ波長400〜800nmの領域における光の最大透過率が40%以上である、
医薬製品。
項1-21. 前記水性液剤が、トロメタモールを含み、トロメタモールの濃度が0.01〜3w/v%である、項1-20に記載の医薬製品。
項1-22. ブリモニジン及び/又はその塩、並びに金属塩化物を含む水性液剤が、無色透明のポリエチレン製容器に収容されてなる、医薬製品の製造方法であって、
ブリモニジン及び/又はその塩、並びに金属塩化物を含む水性液剤を調製する工程と、
前記水性液剤を無色透明のポリエチレン製容器に収容して医薬製品を調製する工程と、
前記医薬製品の出荷前に、前記容器に収容された前記水性液剤の性状(色調)を確認する工程と、
を含む製造方法。
項2-1. ブリモニジン及び/又はその塩を含む水性液剤における光暴露により生じるブリモニジン及び/又はその塩の分解生成物の抑制方法であって、
ブリモニジン及び/又はその塩、並びに金属塩化物を含む水性液剤を、無色透明のポリエチレン製容器に収容する工程を含む、前記方法。
項2-2. 前記ブリモニジン及び/又はその塩が、ブリモニジン酒石酸塩である、項2-1に記載の方法。
項2-3. 前記ブリモニジン及び/又はその塩の濃度が、0.05〜0.5w/v%である、項2-1又は2-2に記載の方法。
項2-4. 前記金属塩化物が、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、及び塩化カルシウムよりなる群から選択される少なくとも1種である、項2-1〜2-3のいずれかに記載の方法。
項2-5. 前記金属塩化物として、少なくとも、塩化ナトリウムを含む、項2-1〜2-4のいずれかに記載の方法。
項2-6. 前記金属塩化物が、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、及び塩化カルシウムである、項2-1〜2-5のいずれかに記載の方法。
項2-7. 前記金属塩化物の総量の濃度が、0.01〜2w/v%である、項2-1〜2-6のいずれかに記載の方法。
項2-8. 前記塩化ナトリウムの濃度が0.01〜2w/v%、前記塩化カリウムの濃度0.01〜2w/v%、前記塩化マグネシウムの濃度0.001〜0.2w/v%、且つ前記塩化カルシウムの濃度0.001〜0.2w/v%である、項2-6に記載の方法。
項2-9. 前記水性液剤が、ホウ酸及び/又はその塩を含む、項2-1〜2-8のいずれかに記載の方法。
項2-10. 前記ホウ酸及び/又はその塩が、ホウ酸及び/又はホウ砂である、項2-9に記載の方法。
項2-11. 前記ホウ酸及び/又はその塩の濃度が、ホウ素濃度換算で10〜1000mMである、項2-9又は2-10に記載の方法。
項2-12. 前記水性液剤が、トロメタモール及び/又はその塩を含む、項2-1〜2-11のいずれかに記載の方法。
項2-13. 前記トロメタモール及び/又はその塩が、トロメタモールである、項2-12に記載の方法。
項2-14. 前記トロメタモール及び/又はその塩の濃度が、0.01〜3w/v%である、項2-12又は2-13に記載の方法。
項2-15. 前記水性液剤が、点眼剤である、項2-1〜2-14のいずれかに記載の方法。
項2-16. 前記ポリエチレン製容器の明度が70以上、又は彩度が20以下、且つ波長400〜800nmの領域における光の最大透過率が10%以上である、項2-1〜2-15のいずれかに記載の方法。
項2-17. 前記ポリエチレン製容器の波長400nmの光の透過率が10%以上である、項2-1〜2-16のいずれかに記載の方法。
項2-18. 前記ポリエチレン製容器が、マルチドーズ型容器である、項2-1〜2-17のいずれかに記載の方法。
項2-19. 前記水性液剤が緑内障の治療のために使用される、項2-1〜2-18のいずれかに記載の方法。
項3-1. ブリモニジン及び/又はその塩、並びにホウ素濃度換算で70mM以上のホウ酸及び/又はその塩を含む水性液剤が、無色透明のポリエチレン製容器に収容されてなる医薬製品。
項3-2. 前記ブリモニジン及び/又はその塩が、ブリモニジン酒石酸塩である、項3-1に記載の医薬製品。
項3-3. 前記ブリモニジン及び/又はその塩の濃度が、0.05〜0.5w/v%である、項3-1又は3-2に記載の医薬製品。
項3-4. 前記ホウ酸及び/又はその塩が、ホウ酸及び/又はホウ砂である、項3-1〜3-3のいずれかに記載の医薬製品。
項3-5. 前記水性液剤が、金属塩化物を含む、項3-1〜3-4のいずれかに記載の医薬製品。
項3-6. 前記金属塩化物が、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、及び塩化カルシウムよりなる群から選択される少なくとも1種である、項3-5に記載の医薬製品。
項3-7. 前記金属塩化物として、少なくとも、塩化ナトリウムを含む、項3-5又は3-6に記載の医薬製品。
項3-8. 前記金属塩化物が、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、及び塩化カルシウムである、項3-5〜3-7のいずれかに記載の医薬製品。
項3-9. 前記金属塩化物の総量の濃度が、0.01〜2w/v%である、項項3-5〜3-8のいずれかに記載の医薬製品。
項3-10. 前記塩化ナトリウムの濃度が0.01〜2w/v%、前記塩化カリウムの濃度0.01〜2w/v%、前記塩化マグネシウムの濃度0.001〜0.2w/v%、且つ前記塩化カルシウムの濃度0.001〜0.2w/v%である、項3-8に記載の医薬製品。
項3-11. 前記水性液剤が、トロメタモール及び/又はその塩を含む、項3-1〜3-10のいずれかに記載の医薬製品。
項3-12. 前記トロメタモール及び/又はその塩が、トロメタモールである、項3-11に記載の医薬製品。
項3-13. 前記トロメタモール及び/又はその塩の濃度が、0.01〜3w/v%である、項3-11又は3-12に記載の医薬製品。
項3-14. 前記水性液剤が、点眼剤である、項3-1〜3-13のいずれかに記載の医薬製品。
項3-15. 前記ポリエチレン製容器の明度が70以上、又は彩度が20以下、且つ波長400〜800nmの領域における光の最大透過率が10%以上である、項3-1〜3-14のいずれかに記載の医薬製品。
項3-16. 前記ポリエチレン製容器の波長400nmの光の透過率が10%以上である、項3-1〜3-15のいずれかに記載の医薬製品。
項3-17. 前記ポリエチレン製容器が、マルチドーズ型容器である、項3-1〜3-16のいずれかに記載の医薬製品。
項3-18. 前記水性液剤が緑内障の治療のために使用される、項3-1〜3-17のいずれかに記載の医薬製品。
項3-19. ブリモニジン酒石酸塩、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、並びにホウ酸及び/又はホウ砂を含む水性液剤が、無色透明のポリエチレン製容器に収容されてなる、医薬製品であって、
前記ブリモニジン及び/又はその塩の濃度が、0.05〜0.2w/v%であり、
前記塩化ナトリウムの濃度が0.01〜2w/v%、前記塩化カリウムの濃度が0.01〜2w/v%、前記塩化マグネシウムの濃度が0.001〜0.2w/v%、且つ前記塩化カルシウムの濃度が0.001〜0.2w/v%であり、
前記ホウ酸及び/又はホウ砂の濃度が、ホウ素濃度換算で70mM以上であり、
前記水性液剤が、点眼剤であり、
医薬製品に対して25℃の温度条件下で、白色蛍光灯で0.3万lxの光を200時間照射した後に、明細書に記載の測定条件で検出される水性液剤中の主分解生成物(RRT=1.5)量が1.0%以下であり、
前記ポリエチレン製容器が、マルチドーズ型容器である、医薬製品。
項3-20. 前記水性液剤が、トロメタモールを含み、トロメタモールの濃度が0.01〜3w/v%である、項3-19に記載の医薬製品。
項3-21. ブリモニジン及び/又はその塩、並びにホウ素濃度換算で70mM以上のホウ酸及び/又はその塩を含む水性液剤が、無色透明のポリエチレン製容器に収容されてなる、医薬製品の製造方法であって、
ブリモニジン及び/又はその塩、並びにホウ素濃度換算で70mM以上のホウ酸及び/又はその塩を含む水性液剤を調製する工程と、
前記水性液剤を無色透明のポリエチレン製容器に収容して医薬製品を調製する工程と、
前記医薬製品の出荷前に、前記容器に収容された前記水性液剤の性状(色調)を確認する工程と、
を含む製造方法。
項4-1. ブリモニジン及び/又はその塩を含む水性液剤における光暴露により生じるブリモニジン及び/又はその塩の分解生成物の抑制方法であって、
ブリモニジン及び/又はその塩、並びにホウ素濃度換算で70mM以上のホウ酸及び/又はその塩を含む水性液剤を、無色透明のポリエチレン製容器に収容する工程を含む、前記方法。
項4-2. 前記ブリモニジン及び/又はその塩が、ブリモニジン酒石酸塩である、項4-1に記載の方法。
項4-3. 前記ブリモニジン及び/又はその塩の濃度が、0.05〜0.5w/v%である、項4-1又は4-2に記載の方法。
項4-4. 前記ホウ酸及び/又はその塩が、ホウ酸及び/又はホウ砂である、項4-1〜4-3のいずれかに記載の方法。
項4-5. 前記水性液剤が、金属塩化物を含む、項4-1〜4-4のいずれかに記載の方法。
項4-6. 前記金属塩化物が、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、及び塩化カルシウムよりなる群から選択される少なくとも1種である、項4-5に記載の方法。
項4-7. 前記金属塩化物として、少なくとも、塩化ナトリウムを含む、項4-5又は4-6に記載の方法。
項4-8. 前記金属塩化物が、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、及び塩化カルシウムである、項4-5〜4-7のいずれかに記載の方法。
項4-9. 前記金属塩化物の総量の濃度が、0.01〜2w/v%である、項項4-5〜4-8のいずれかに記載の方法。
項4-10. 前記塩化ナトリウムの濃度が0.01〜2w/v%、前記塩化カリウムの濃度0.01〜2w/v%、前記塩化マグネシウムの濃度0.001〜0.2w/v%、且つ前記塩化カルシウムの濃度0.001〜0.2w/v%である、項4-8に記載の方法。
項4-11. 前記水性液剤が、トロメタモール及び/又はその塩を含む、項4-1〜4-10のいずれかに記載の方法。
項4-12. 前記トロメタモール及び/又はその塩が、トロメタモールである、項4-11に記載の方法。
項4-13. 前記トロメタモール及び/又はその塩の濃度が、0.01〜3w/v%である、項4-11又は4-12に記載の方法。
項4-14. 前記水性液剤が、点眼剤である、項4-1〜4-13のいずれかに記載の方法。
項4-15. 前記ポリエチレン製容器の明度が70以上、彩度が20以下、且つ波長400〜800nmの領域における光の最大透過率が10%以上である、項4-1〜4-14のいずれかに記載の方法。
項4-16. 前記ポリエチレン製容器の波長400nmの光の透過率が10%以上である、項4-1〜4-15のいずれかに記載の方法。
項4-17. 前記ポリエチレン製容器が、マルチドーズ型容器である、項4-1〜4-16のいずれかに記載の方法。
項4-18. 前記水性液剤が緑内障の治療のために使用される、項4-1〜4-17のいずれかに記載の方法。
項5-1. ブリモニジン及び/又はその塩、ホウ酸及び/又はその塩、並びにトロメタモール及び/又はその塩を含む水性液剤が、無色透明のポリエチレン製容器に収容されてなる医薬製品。
項5-2. 前記ブリモニジン及び/又はその塩が、ブリモニジン酒石酸塩である、項5-1に記載の医薬製品。
項5-3. 前記ブリモニジン及び/又はその塩の濃度が、0.05〜0.5w/v%である、項5-1又は5-2に記載の医薬製品。
項5-4. 前記ホウ酸及び/又はその塩が、ホウ酸及び/又はホウ砂である、項5-1〜5-3のいずれかに記載の医薬製品。
項5-5. 前記ホウ酸及び/又はその塩の濃度が、ホウ素濃度換算で10〜1000mMである、項5-1〜5-4のいずれかに記載の医薬製品。
項5-6. 前記トロメタモール及び/又はその塩が、トロメタモールである、項5-1〜5-5のいずれかに記載の医薬製品。
項5-7. 前記トロメタモール及び/又はその塩の濃度が、0.01〜3w/v%である、項5-1〜5-6のいずれかに記載の医薬製品。
項5-8. 前記水性液剤が、金属塩化物を含む、項5-1〜5-7のいずれかに記載の医薬製品。
項5-9. 前記金属塩化物が、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、及び塩化カルシウムよりなる群から選択される少なくとも1種である、項5-8に記載の医薬製品。
項5-10. 前記金属塩化物として、少なくとも、塩化ナトリウムを含む、項5-8又は5-9に記載の医薬製品。
項5-11. 前記金属塩化物が、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、及び塩化カルシウムである、項5-8〜5-10のいずれかに記載の医薬製品。
項5-12. 前記金属塩化物の総量の濃度が、0.01〜2w/v%である、項5-8〜5-11のいずれかに記載の医薬製品。
項5-13. 前記塩化ナトリウムの濃度が0.01〜2w/v%、前記塩化カリウムの濃度0.01〜2w/v%、前記塩化マグネシウムの濃度0.001〜0.2w/v%、且つ前記塩化カルシウムの濃度0.001〜0.2w/v%である、項5-11に記載の医薬製品。
項5-14. 前記水性液剤が、点眼剤である、項5-1〜5-13のいずれかに記載の医薬製品。
項5-15. 前記ポリエチレン製容器の明度が70以上、彩度が20以下、且つ波長400〜800nmの領域における光の最大透過率が10%以上である、項5-1〜5-14のいずれかに記載の医薬製品。
項5-16. 前記ポリエチレン製容器の波長400nmの光の透過率が10%以上である、項5-1〜5-15のいずれかに記載の医薬製品。
項5-17. 前記ポリエチレン製容器が、マルチドーズ型容器である、項5-1〜5-16のいずれかに記載の医薬製品。
項5-18. 前記水性液剤が緑内障の治療のために使用される、項5-1〜5-17のいずれかに記載の医薬製品。
項5-19. ブリモニジン酒石酸塩、ホウ酸及び/又はホウ砂、並びにトロメタモールを含む水性液剤が、無色透明のポリエチレン製容器に収容されてなる、医薬製品であって、
前記ブリモニジン酒石酸塩の濃度が、0.05〜0.2w/v%であり、
前記ホウ酸及び/又はホウ砂の濃度が、ホウ素濃度換算で10〜1000mMであり、
前記トロメタモールの濃度が0.01〜3w/v%であり、
前記水性液剤が、点眼剤であり、
医薬製品に対して25℃の温度条件下で、白色蛍光灯で0.3万lxの光を200時間照射した後に、明細書に記載の測定条件で検出される水性液剤中の主分解生成物(RRT=1.5)量が1.0%以下であり、
前記ポリエチレン製容器が、マルチドーズ型容器であり、
前記ポリエチレン製容器の明度が70以上、且つ彩度が20以下、且つ波長400〜800nmの領域における光の最大透過率が40%以上である、
医薬製品。
項5-20. 前記水性液剤が、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、及び塩化カルシウムを含み、
前記塩化ナトリウムの濃度が0.01〜2w/v%、前記塩化カリウムの濃度が0.01〜2w/v%、前記塩化マグネシウムの濃度が0.001〜0.2w/v%、且つ前記塩化カルシウムの濃度が0.001〜0.2w/v%である、項5-19に記載の医薬製品。
項5-21. ブリモニジン及び/又はその塩、ホウ酸及び/又はその塩、並びにトロメタモール及び/又はその塩を含む水性液剤が、無色透明のポリエチレン製容器に収容されてなる、医薬製品の製造方法であって、
ブリモニジン及び/又はその塩、ホウ酸及び/又はその塩、並びにトロメタモール及び/又はその塩を含む水性液剤を調製する工程と、
前記水性液剤を無色透明のポリエチレン製容器に収容して医薬製品を調製する工程と、
前記医薬製品の出荷前に、前記容器に収容された前記水性液剤の性状(色調)を確認する工程と、
を含む製造方法。
項6-1. ブリモニジン及び/又はその塩を含む水性液剤における光暴露により生じるブリモニジン及び/又はその塩の分解生成物の抑制方法であって、
ブリモニジン及び/又はその塩、ホウ酸及び/又はその塩、並びにトロメタモール及び/又はその塩を含む水性液剤を、無色透明のポリエチレン製容器に収容する工程を含む、前記方法。
項6-2. 前記ブリモニジン及び/又はその塩が、ブリモニジン酒石酸塩である、項6-1に記載の方法。
項6-3. 前記ブリモニジン及び/又はその塩の濃度が、0.05〜0.5w/v%である、項6-1又は6-2に記載の方法。
項6-4. 前記ホウ酸及び/又はその塩が、ホウ酸及び/又はホウ砂である、項6-1〜6-3のいずれかに記載の方法。
項6-5. 前記ホウ酸及び/又はその塩の濃度が、ホウ素濃度換算で10〜1000mMである、項6-1〜6-4のいずれかに記載の方法。
項6-6. 前記トロメタモール及び/又はその塩が、トロメタモールである、項6-1〜6-5のいずれかに記載の方法。
項6-7. 前記トロメタモール及び/又はその塩の濃度が、0.01〜3w/v%である、項6-1〜6-6のいずれかに記載の方法。
項6-8. 前記水性液剤が、金属塩化物を含む、項6-1〜6-7のいずれかに記載の方法。
項6-9. 前記金属塩化物が、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、及び塩化カルシウムよりなる群から選択される少なくとも1種である、項6-8に記載の方法。
項6-10. 前記金属塩化物として、少なくとも、塩化ナトリウムを含む、項6-8又は6-9に記載の方法。
項6-11. 前記金属塩化物が、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、及び塩化カルシウムである、項6-8〜6-10のいずれかに記載の方法。
項6-12. 前記金属塩化物の総量の濃度が、0.01〜2w/v%である、項6-8〜6-11のいずれかに記載の方法。
項6-13. 前記塩化ナトリウムの濃度が0.01〜2w/v%、前記塩化カリウムの濃度0.01〜2w/v%、前記塩化マグネシウムの濃度0.001〜0.2w/v%、且つ前記塩化カルシウムの濃度0.001〜0.2w/v%である、項6-11に記載の方法。
項6-14. 前記水性液剤が、点眼剤である、項6-1〜6-13のいずれかに記載の方法。
項6-15. 前記ポリエチレン製容器の明度が70以上、彩度が20以下、且つ波長400〜800nmの領域における光の最大透過率が10%以上である、項6-1〜6-14のいずれかに記載の方法。
項6-16. 前記ポリエチレン製容器の波長400nmの光の透過率が10%以上である、項6-1〜6-15のいずれかに記載の方法。
項6-17. 前記ポリエチレン製容器が、マルチドーズ型容器である、項6-1〜6-16のいずれかに記載の方法。
項6-18. 前記水性液剤が緑内障の治療のために使用される、項6-1〜6-17のいずれかに記載の方法。
本明細書において使用される用語は、特に言及しない限り、当該分野で通常用いられる意味で用いられることが理解されるべきである。従って、他に定義されない限り、本明細書中で使用されるすべての専門用語及び科学技術用語は、本発明の属する分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。矛盾する場合、本明細書(定義を含めて)が優先する。
<HPLCの条件>
・試料溶液の作製
水性液剤を2.5mL正確に量り、精製水を加えて正確に50mLとし、試料溶液とする。
・標準溶液の作製
ブリモニジン酒石酸塩標準品を50mg精密に量り、精製水を加えて正確に50mLとする。その液を5mL正確に量り、精製水を加えて正確に100mLとし、標準溶液とする。
・液体クロマトグラフィーによる測定
試料溶液及び標準溶液25μLにつき、次の条件で液体クロマトグラフィー(島津製作所製 高速液体クロマトグラフ:Prominence)により測定を行い、それぞれの試料溶液における分解生成物のピーク面積、及び標準溶液のブリモニジン酒石酸塩のピーク面積を自動積分法により求める。
<測定条件>
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:264nm)
カラム:Symmetry C18, 4.6 mm I.D.×75mm, 3.5μm, Waters社製
カラム温度:25℃
移動相:リン酸二水素カリウム2.3g及び1−ヘプタンスルホン酸ナトリウム47.5mgを水830mLに溶かし、リン酸を用いてpH3.0とする。この液にアセトニトリル84mL及びメタノール84mLを混ぜ、水を加えて1Lとし、移動相とした。
洗浄液:アセトニトリル/水(容積比:1/1)の混液
流量:1.0mL/min
面積測定範囲:20分
<算出式>
以下の式に従って、主分解生成物(RRT=1.5)量(対表示率%)を算出する。
以下に好ましい実施形態の説明を記載するが、この実施形態は本発明の例示であり、本発明の範囲はそのような好ましい実施形態に限定されないことが理解されるべきである。当業者はまた、以下のような好ましい実施例を参考にして、本発明の範囲内にある改変、変更などを容易に行うことができることが理解されるべきである。これらの実施形態について、当業者は適宜、任意の実施形態を組み合わせ得る。
一般に、光に不安定な成分を含む製剤の安定性を確保するために、金属製容器や不透明容器等の光をほぼ遮断できる遮光性容器等の収容体に収容する手法がとられている。しかしながら、日本においては、点眼剤の収容には、点眼剤の不溶性異物検査法の試験に支障をきたさない透明性のある気密容器を使用する必要がある(第十六改正日本薬局方解説書 A−108参照、東京廣川書店)。このため、ブリモニジン及び/又はその塩を含む点眼剤を収容する容器として、不溶性異物検査に影響を及ぼすような遮光性容器を使用することには制限がある。また、褐色等の有色透明容器を用いた場合、ある程度の光を遮断することが可能となるが、内部視認性が低下するうえに、不溶性異物の異物自体の色によって、不溶性異物の検出や発見が困難となる場合がある。また、ブリモニジン及び/又はその塩を含む水性液剤は黄色を帯びた水溶液であるため、何らかの品質に異常(例えば、含量低下)が生じた場合には、色の変化で検出が可能であるが、有色容器ではこの確認が困難となり得る。更に、懸濁性の水溶液やエマルションの場合よりも水溶液の場合の方が、内容物中の異物が目立つため、品質管理上において容器内部の視認性がより一層重要となる。マルチドーズ型容器に収容される点眼剤では、使用者が残存する液量を容易に視認できるように、無色透明容器を使用することが最も好ましいが、ブリモニジン及び/又はその塩を含む点眼剤を無色透明のマルチドーズ型容器に収容すると、光暴露によるブリモニジン及び/又はその塩の分解が生じる。
・ブリモニジン及び/又はその塩
第1実施形態で使用される水性液剤は、ブリモニジン及び/又はその塩を含有する。第1実施形態で使用されるブリモニジンの塩としては、薬学的に許容されることを限度として特に制限されないが、有機酸塩又は無機酸塩が挙げられる。有機酸塩として、例えば酒石酸塩又は酢酸塩等が挙げられる。無機酸塩として、例えば塩酸塩等が挙げられる。また、ブリモニジン又はその塩は、水和物等の溶媒和物の形態であってもよい。ブリモニジン又はその塩の中でも、ブリモニジン酒石酸塩は、医薬品として上市されており安全性が確立されているため、好適に使用される。
第1実施形態で使用される水性液剤は、金属塩化物を含有する。金属塩化物は、無色透明のポリエチレン製容器に収容した状態で、光暴露によるブリモニジン及び/又はその塩の分解生成物の生成抑制に寄与する。
第1実施形態で使用される水性液剤の一態様では、ホウ酸及び/又はその塩を含有する。金属塩化物に加えて、更にホウ酸及び/又はその塩を含有することにより、光暴露により生じるブリモニジン及び/又はその塩の分解生成物の抑制効果を更に向上させることができる。
第1実施形態で使用される水性液剤の一態様では、トロメタモール及び/又はその塩を含有する。第1実施形態で使用される水性液剤において、ホウ酸及び/又はその塩と共にトロメタモール及び/又はその塩を含有する場合には、光暴露により生じるブリモニジン及び/又はその塩の分解生成物の抑制効果より一層向上させることができる。
1つの態様において、第1実施形態で使用される水性液剤は、必要に応じて、等張化剤(金属塩化物以外)、多価アルコール、界面活性剤、粘稠剤、キレート剤、緩衝剤(ホウ酸、トロメタモール、及びそれらの塩以外)、防腐剤又は保存剤、清涼化剤、安定化剤、pH調整剤等の添加剤を含有してもよい。
1つの態様において、第1実施形態で使用される水性液剤は、必要に応じて、ブリモニジン及び/又はその塩以外の薬理成分が含まれていてもよい。このような薬理成分としては、例えば、タフルプロスト、ラタノプロスト、イソプロピルウノプロストン等のプロスタグランジン類;ピロカルピン塩酸塩等の副交感神経刺激薬;ジスチグミン臭化物等の抗コリンエステラーゼ薬;ジピベフリン塩酸塩等の交感神経刺激薬;ベタキソロール塩酸塩等のβ1遮断薬;チモロールマレイン酸塩等のβ遮断薬;ニプラジロール、レボブノロール塩酸塩等のα1・β遮断薬;ブナゾシン塩酸塩等のα1遮断薬等が挙げられる。これらの薬理成分は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。これらの薬理成分の濃度は、使用する薬理成分の種類や付与すべき薬効等に応じて適宜設定すればよい。
第1実施形態で使用される水性液剤のpHについては、薬学的に許容されることを限度として特に制限されないが、例えばpH5.0〜9.0が挙げられる。第1実施形態で使用される水性液剤が、点眼剤、洗眼液等の眼科用組成物の場合であれば、眼粘膜に適用可能である眼への刺激をより緩和するという観点から、pHとして、好ましくは5.0〜9.0、より好ましくは6.0〜8.0、更に好ましくは6.5〜7.5が挙げられる。
第1実施形態で使用される水性液剤の浸透圧については、目的とする用途に適用可能であることを限度として特に制限されない。本発明に使用される水性液剤が、点眼剤、洗眼液等の眼科用組成物である場合であれば、浸透圧として250〜350mOsm/kgが挙げられる。
第1実施形態で使用される水性液剤の製剤形態については、特に制限されず、水溶液状、懸濁液状、乳液状等のいずれであってもよいが、好ましくは水溶液状が挙げられる。
第1実施形態で使用される水性液剤に含まれるブリモニジン及び/又はその塩は、眼房水の産生を抑制して、眼圧を低下させる効果を奏し得るので、第1実施形態で使用される水性液剤の一態様では、点眼剤として提供され、緑内障の治療用途に好適に使用できる。
第1実施形態で使用される水性液剤は、その用途に応じて、公知の調製法に従って製造すればよく、例えば、第十七改正日本薬局方 製剤総則に記載された方法を用いて製造することができる。
第1実施形態の医薬製品は、前記水性液剤を無色透明のポリエチレン製容器に収容されている。無色透明の容器は、内部視認性に優れ、不溶性異物検査法や残存する液量の確認を容易にする反面、光暴露によりブリモニジン及び/又はその塩の分解生成物の生成を生じさせ易くなるが、第1実施形態では、前述する組成の水性液剤を無色透明のポリエチレン製容器を収容することによって、優れた内部視認性と、光暴露により生じるブリモニジン及び/又はその塩の分解生成物の抑制効果とを両立させることが可能になっている。
第1実施形態の医薬製品では、光暴露によるブリモニジン及び/又はその塩の分解生成物の生成を抑制することができる。第1実施形態の医薬製品の一態様では、医薬製品に対して25℃の温度条件下で白色蛍光灯で0.3万lxの光を200時間照射した後に、医薬製品に収容されている水性液剤における主分解生成物(RRT=1.5)量が1.0%以下、好ましくは0.9%以下、より好ましくは0.8%以下、更に好ましくは0.7%以下、特に0.6%以下であることが挙げられる。
第1実施形態の医薬製品は、前記水性液剤を調製する工程と、前記水性液剤を無色透明のポリエチレン製容器に収容して医薬製品を調製する工程を経て製造される。また、得られた医薬製品は、出荷前に、前記容器に収容された前記水性液剤の性状(色調)を確認する工程(検査工程)を行うことが望ましい。
本発明の一実施形態として、ブリモニジン及び/又はその塩を含む水性液剤における光暴露により生じるブリモニジン及び/又はその塩の分解生成物の抑制方法であって、ブリモニジン及び/又はその塩、並びに金属塩化物を含む水性液剤を、無色透明のポリエチレン製容器に収容する工程を含む、方法を提供する。以下、当該実施形態の方法を第1実施形態と表記する。第1実施形態の方法について以下詳述する。
本発明者は、更に、ブリモニジン及び/又はその塩、並びにホウ素濃度換算で70mM以上のホウ酸及び/又はその塩を含む水性液剤を、無色透明のポリエチレン製容器に収容することにより、光暴露により生じるブリモニジン及び/又はその塩の分解生成物を抑制できることを見出した。即ち、1つの実施形態として、本発明は、ブリモニジン及び/又はその塩、並びにホウ素濃度換算で70mM以上のホウ酸及び/又はその塩を含む水性液剤が、無色透明のポリエチレン製容器に収容されてなる医薬製品を提供する。以下、当該実施形態を第2実施形態と表記する。第2実施形態の医薬製品について以下詳述する。
・ブリモニジン及び/又はその塩
第2実施形態で使用される水性液剤は、ブリモニジン及び/又はその塩を含有する。第2実施形態で使用されるブリモニジン及び/又はその塩の種類や濃度については、第1実施形態の場合と同様である。
第2実施形態で使用される水性液剤は、ホウ素濃度換算で70mM以上のホウ酸及び/又はその塩を含有する。第2実施形態では、ホウ酸及び/又はその塩をホウ素濃度換算で70mM以上含むことにより、無色透明のポリエチレン製容器に収容した際の光暴露により生じるブリモニジン及び/又はその塩の分解生成物の抑制が可能になる。
第2実施形態で使用される水性液剤の一態様では、金属塩化物を含有する。金属塩化物を含有することにより、光暴露により生じるブリモニジン及び/又はその塩の分解生成物の抑制効果をより一層向上させることができる。第2実施形態で使用される金属塩化物の種類や濃度については、第1実施形態の場合と同様である。
第2実施形態で使用される水性液剤の一態様では、トロメタモール及び/又はその塩を含有する。トロメタモール及び/又はその塩を含有する場合には、光暴露により生じるブリモニジン及び/又はその塩の分解生成物の抑制効果をより一層向上させることができる。第2実施形態で使用されるトロメタモール及び/又はその塩の種類や濃度については、第1実施形態の場合と同様である。
1つの態様において、第2実施形態で使用される水性液剤は、必要に応じて、等張化剤(金属塩化物以外)、多価アルコール、界面活性剤、粘稠剤、キレート剤、緩衝剤(ホウ酸、トロメタモール、及びそれらの塩以外)、防腐剤又は保存剤、清涼化剤、安定化剤、pH調整剤等の添加剤を含有してもよい。これらの添加剤の具体例については、第1実施形態の場合と同様である。また、これらの添加剤の濃度は、使用する添加剤の種類や水性液剤に付与すべき特性等に応じて適宜設定すればよい。
1つの態様において、第2実施形態で使用される水性液剤は、必要に応じて、ブリモニジン及び/又はその塩以外の薬理成分が含まれていてもよいこのような薬理成分の具体例については、第1実施形態の場合と同様である。
また、他の態様において、第2実施形態で使用される水性液剤は、緑内障に対する直接的な有効成分としてブリモニジン及び/又はその塩を含み、実質的に他の有効成分を含まない態様が挙げられる。
第2実施形態で使用される水性液剤のpH、浸透圧、浸透圧比、製剤形態、用途、用量、及び用法等については、第1実施形態で使用される水性液剤の場合と同様である。
第2実施形態で使用される水性液剤は、その用途に応じて、公知の調製法に従って製造すればよく、例えば、第十七改正日本薬局方 製剤総則に記載された方法を用いて製造することができる。
第2実施形態の医薬製品は、前記水性液剤を無色透明のポリエチレン製容器に収容されている。第2実施形態では、前述する組成の水性液剤を無色透明のポリエチレン製容器を収容することによって、優れた内部視認性と、ブリモニジン及び/又はその塩の光安定性の向上とを両立させることが可能になっている。
第2実施形態の医薬製品が備え得る、光暴露によるブリモニジン及び/又はその塩の分解生成物の生成の抑制の度合いについては、第1実施形態で使用される水性液剤の場合と同様である。
第2実施形態の医薬製品は、前記水性液剤を調製する工程と、前記水性液剤を無色透明のポリエチレン製容器に収容して医薬製品を調製する工程を経て製造される。また、得られた医薬製品は、出荷前に、前記容器に収容された前記水性液剤の性状(色調)を確認する工程(検査工程)を行うことが望ましい。
本発明の一実施形態として、ブリモニジン及び/又はその塩を含む水性液剤における光暴露により生じるブリモニジン及び/又はその塩の分解生成物の抑制方法であって、ブリモニジン及び/又はその塩、並びにホウ素濃度換算で70mM以上のホウ酸及び/又はその塩を含む水性液剤を、無色透明のポリエチレン製容器に収容する工程を含む、方法を提供する。以下、当該実施形態の方法を第2実施形態と表記する。第2実施形態の方法について以下詳述する。
本発明者は、更に、ブリモニジン及び/又はその塩、ホウ酸及び/又はその塩、並びにトロメタモール及び/又はその塩を含む水性液剤を、無色透明のポリエチレン製容器に収容することにより、光暴露により生じるブリモニジン及び/又はその塩の分解生成物を抑制できることを見出した。即ち、1つの実施形態として、本発明は、ブリモニジン及び/又はその塩、ホウ酸及び/又はその塩、並びにトロメタモール及び/又はその塩を含む水性液剤が、無色透明のポリエチレン製容器に収容されてなる医薬製品を提供する。以下、当該実施形態を第3実施形態と表記する。第3実施形態の医薬製品について以下詳述する。
・ブリモニジン及び/又はその塩
第3実施形態で使用される水性液剤は、ブリモニジン及び/又はその塩を含有する。第3実施形態で使用されるブリモニジン及び/又はその塩の種類や濃度については、第1実施形態の場合と同様である。
第3実施形態で使用される水性液剤は、ホウ酸及び/又はその塩を含有する。第2実施形態で使用されるホウ酸及び/又はその塩の種類や濃度については、第1実施形態の場合と同様である。
第3実施形態で使用される水性液剤は、トロメタモール及び/又はその塩を含有する。第2実施形態では、ホウ酸及び/又はその塩とトロメタモール及び/又はその塩とを含むことにより、無色透明のポリエチレン製容器に収容した際の光暴露により生じるブリモニジン及び/又はその塩の分解生成物の抑制が可能になる。第3実施形態で使用されるトロメタモール及び/又はその塩の種類や濃度については、第1実施形態の場合と同様である。
第3実施形態で使用される水性液剤の一態様では、金属塩化物を含有する。金属塩化物を含有することにより、光暴露により生じるブリモニジン及び/又はその塩の分解生成物の抑制効果をより一層向上させることができる。第3実施形態で使用される金属塩化物の種類や濃度については、第1実施形態の場合と同様である。
1つの態様において、第3実施形態で使用される水性液剤は、必要に応じて、等張化剤(金属塩化物以外)、多価アルコール、界面活性剤、粘稠剤、キレート剤、緩衝剤(ホウ酸、トロメタモール、及びそれらの塩以外)、防腐剤又は保存剤、清涼化剤、安定化剤、pH調整剤等の添加剤を含有してもよい。これらの添加剤の具体例については、第1実施形態の場合と同様である。また、これらの添加剤の濃度は、使用する添加剤の種類や水性液剤に付与すべき特性等に応じて適宜設定すればよい。
1つの態様において、第3実施形態で使用される水性液剤は、必要に応じて、ブリモニジン及び/又はその塩以外の薬理成分が含まれていてもよいこのような薬理成分の具体例については、第1実施形態の場合と同様である。
第3実施形態で使用される水性液剤のpH、浸透圧、浸透圧比、製剤形態、用途、用量、及び用法等については、第1実施形態で使用される水性液剤の場合と同様である。
第3実施形態で使用される水性液剤は、その用途に応じて、公知の調製法に従って製造すればよく、例えば、第十七改正日本薬局方 製剤総則に記載された方法を用いて製造することができる。
第3実施形態の医薬製品は、前記水性液剤を無色透明のポリエチレン製容器に収容されている。第2実施形態では、前述する組成の水性液剤を無色透明のポリエチレン製容器を収容することによって、優れた内部視認性と、ブリモニジン及び/又はその塩の光安定性の向上とを両立させることが可能になっている。
第3実施形態の医薬製品が備え得る、光暴露によるブリモニジン及び/又はその塩の分解生成物の生成の抑制の度合いについては、第1実施形態で使用される水性液剤の場合と同様である。
第3実施形態の医薬製品は、前記水性液剤を調製する工程と、前記水性液剤を無色透明のポリエチレン製容器に収容して医薬製品を調製する工程を経て製造される。また、得られた医薬製品は、出荷前に、前記容器に収容された前記水性液剤の性状(色調)を確認する工程(検査工程)を行うことが望ましい。
本発明の一実施形態として、ブリモニジン及び/又はその塩を含む水性液剤における光暴露により生じるブリモニジン及び/又はその塩の分解生成物の抑制方法であって、ブリモニジン及び/又はその塩、ホウ酸及び/又はその塩、並びにトロメタモール及び/又はその塩を含む水性液剤を、無色透明のポリエチレン製容器に収容する工程を含む、方法を提供する。以下、当該実施形態の方法を第3実施形態と表記する。第3実施形態の方法について以下詳述する。
1.眼科用医薬製品の製造
1−1.点眼剤の調製
点眼剤を以下の手順で調製した。表1に示す組成に従って、精製水にブリモニジン酒石酸塩、ホウ酸、ホウ砂、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム水和物、及び塩化マグネシウムを所定量加えて溶かし、水酸化ナトリウム又は塩酸でpHを7.2に調整し、点眼剤を得た。
前記で得られた各点眼剤5mlを、無色透明ポリエチレン製(無色透明PE)容器(LDPE製)、無色透明ポリプロピレン製(無色透明PP)容器、及び褐色透明ポリエチレン製(褐色透明PE)容器(いずれも5ml容)に収容し、各検体(眼科用医薬製品)を調製した。
2−1.ブリモニジン酒石酸塩の残存率の測定方法
前記で得られた各検体に対して、光安定性試験装置(「LT−120A−WCD型」、ナガノサイエンス株式会社製)を用いて、25℃の温度条件下で、白色蛍光灯で0.3万lxの光を400時間照射し、検体に120万lx・hの光を暴露した。
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:264nm)
カラム:内径4.6mm、長さ7.5cmのステンレス管に3.5μmの高速液体クロマトグラフ用ODSシリカゲル(Symmetry C18カラム、Waters社製)を充填した。
カラム温度:25℃付近の一定温度
移動相:リン酸二水素カリウム2.3g及び1−ヘプタンスルホン酸ナトリウム47.5mgを水830mLに溶かし、リン酸を用いてpH3.0に調整した。この液にアセトニトリル84mL及びメタノール84mLを混ぜ、水を加えて1Lとした。
流速:約1mL/min
光暴露前後の各検体の点眼剤を下記条件でHPLCに供し、下記算出式に従って主分解生成物(RRT=1.5)量を分析した。
<HPLCの条件>
・試料溶液の作製
各点眼剤を2.5mL正確に量り、精製水を加えて正確に50mLとし、試料溶液とした。
ブリモニジン酒石酸塩標準品を50mg精密に量り、精製水を加えて正確に50mLする。その液を5mL正確に量り、精製水を加えて正確に100mLとし、標準溶液とした。
試料溶液及び標準溶液30μLにつき、次の条件で液体クロマトグラフィー(島津製作所製 高速液体クロマトグラフ:Prominence)により測定を行い、それぞれの試料溶液における主分解生成物のピーク面積、及び標準溶液のブリモニジン酒石酸塩のピーク面積を自動積分法により求めた。
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:264nm)
カラム:Symmetry C18, 4.6 mm I.D.×75mm, 3.5μm, Waters社製
カラム温度:25℃
移動相:リン酸二水素カリウム2.3g及び1−ヘプタンスルホン酸ナトリウム47.5mgを水830mLに溶かし、リン酸を用いてpH3.0とした。この液にアセトニトリル84mL及びメタノール84mLを混ぜ、水を加えて1Lとし、移動相とした。
洗浄液:アセトニトリル/水(容積比:1/1)の混液
流量:1.0mL/min
面積測定範囲:20分
光照射後の各点眼剤のブリモニジン酒石酸塩の残存率を求めた結果を表2に示す。無色透明PP容器及び褐色透明PE容器に充填した場合、処方1及び2の点眼剤におけるブリモニジン酒石酸塩の残存率は同程度であった。これに対して、無色透明PE容器に充填した場合には、処方2の点眼剤は、処方1の点眼剤に比してブリモニジン酒石酸塩の残存率が向上していた。即ち、ブリモニジン酒石酸塩を含む点眼剤を無色透明PE容器に充填した際には、金属塩化物を添加することでブリモニジン酒石酸塩の安定性を向上することが明らかになった。また、処方2の点眼剤を無色透明PE容器に収容した検体は、異物は生じておらず、色調も変化がなかった。
1.眼科用医薬製品の製造
前記試験例1と同様の方法で、表4に示す組成の点眼剤を調製した。この点眼剤5mlを無色透明PE容器(LDPE製)及び無色透明PP容器(いずれも5ml容)に収容し、各種検体(眼科用医薬製品)を調製した。
前記で得られた各検体に対して、光安定性試験装置(「LT−120A−WCD型」、ナガノサイエンス株式会社製)を用いて、25℃の温度条件下で、白色蛍光灯で0.3万lxの光を200時間照射し、検体に60万lx・hの光を暴露した。
得られた結果を表5に示す。光照射前では、いずれの点眼剤でも主分解生成物(RRT=1.5)が検出されなかった。無色透明PE容器に充填した点眼剤では、ホウ酸及びホウ砂濃度に依存して、光照射後の検体中の主分解生成物(RRT=1.5)量が低下する傾向が認められ、ホウ素濃度換算で70mM以上のホウ酸及びホウ砂が含まれている場合には、金属塩化物が含まれていなくても、主分解生成物(RRT=1.5)量を1.0%未満に低減できていた。その一方で、無色透明PP容器に充填した点眼剤では、主分解生成物(RRT=1.5)量はホウ酸及びホウ砂濃度に依存しておらず、光照射後の点眼剤中の主分解生成物(RRT=1.5)量は1.0%以下にならなかった。この結果から、無色透明PE容器とホウ酸及びホウ砂との何らかの相互作用が、ブリモニジンの光安定性に影響を与えていることがわかった。
1.眼科用医薬製品の製造
前記試験例1と同様の方法で、表6に示す組成の点眼剤を調製した。この点眼剤5mlを5ml容の無色透明PE容器(LDPE製)に収容し、各種検体(眼科用医薬製品)を調製した。
前記で得られた各検体に対して、光安定性試験装置(「LT−120A−WCD型」、ナガノサイエンス株式会社製)を用いて、25℃の温度条件下で、白色蛍光灯で0.3万lxの光を200時間照射し、検体に60万lx・hの光を暴露した。
得られた結果を表7に示す。光照射前では、いずれの点眼剤でも主分解生成物(RRT=1.5)が検出されなかった。無色透明PE容器に充填した点眼剤では、金属塩化物が含まれていると、光照射後の主分解生成物(RRT=1.5)量が低下していた。
1.眼科用医薬製品の製造
前記試験例1と同様の方法で、表8に示す組成の点眼剤を調製した。この点眼剤5mlを5ml容の無色透明PE容器(LDPE製)に収容し、各種検体(眼科用医薬製品)を調製した。
前記で得られた各検体に対して、光安定性試験装置(「LT−120A−WCD型」、ナガノサイエンス株式会社製)を用いて、25℃の温度条件下で、白色蛍光灯で0.3万lxの光を200時間照射し、検体に60万lx・hの光を暴露した。
得られた結果を表9に示す。光照射前では、いずれの点眼剤でも主分解生成物(RRT=1.5)が検出されなかった。無色透明PE容器に充填した点眼剤において、金属塩化物及びホウ砂を含む場合には、金属塩化物を含まない場合に比べて、光照射後の主分解生成物(RRT=1.5)量が低下していた。また、無色透明PE容器に充填した点眼剤において、金属塩化物とホウ酸に加えホウ砂も含む場合には、更に光照射後の主分解生成物(RRT=1.5)量が低下していた。
1.眼科用医薬製品の製造
前記試験例1と同様の方法で、表10に示す組成の点眼剤を調製した。この点眼剤5mlを5ml容の無色透明PE容器(LDPE製)に収容し、各種検体(眼科用医薬製品)を調製した。
前記で得られた各検体に対して、光安定性試験装置(「LT−120A−WCD型」、ナガノサイエンス株式会社製)を用いて、25℃の温度条件下で、白色蛍光灯で0.3万lxの光を200時間照射し、検体に60万lx・hの光を暴露した。
得られた結果を表11に示す。光照射前では、いずれの点眼剤でも主分解生成物(RRT=1.5)が検出されなかった。無色透明PE容器に充填した点眼剤において、ホウ酸及びトロメタモールを含む場合には、トロメタモールを含まない場合に比べて、光照射後の主分解生成物(RRT=1.5)量が低下していた。また、無色透明PE容器に充填した点眼剤において、金属塩化物、ホウ酸及びトロメタモールを含む場合には、光照射後の主分解生成物(RRT=1.5)量が顕著に低下していた。
前記試験例1〜4で使用した各容器の色調及び透明度を確認した。具体的には、各容器の胴部を1.0cm×2.0〜3.0cmに切り取り、分光測色計(CM−5、コニカミノルタ株式会社製)を用いて、明度(L*値)及び色度(a*値、b*値)を測定した。また、式:((a*値)2+(b*値)2)1/2に従って、彩度(c*値)を算出した。また、各容器の胴部を1.0cm×2.0〜3.0cmに切り取り、紫外可視分光光度計(「UV−2450型」、株式会社島津製作所製)を用いて、200〜800nmの領域の光の透過率(%)を測定した。
1.眼科用医薬製品の製造
前記試験例1と同様の方法で、表10に示す組成の点眼剤を調製した。この点眼剤5mlを5ml容の無色透明PE容器(LDPE製)に収容し、各種検体(眼科用医薬製品)を調製した。
前記試験例1〜5で使用した各容器の色調及び透明度を確認した。具体的には、各容器の胴部を1.0cm×2.0〜3.0cmに切り取り、分光測色計(CM−5、コニカミノルタ株式会社製)を用いて、明度(L*値)及び色度(a*値、b*値)を測定した。また、式:((a*値)2+(b*値)2)1/2に従って、彩度(c*値)を算出した。また、各容器の胴部を1.0cm×2.0〜3.0cmに切り取り、紫外可視分光光度計(「UV−2450型」、株式会社島津製作所製)を用いて、200〜800nmの領域の光の透過率(%)を測定した。
Claims (17)
- ブリモニジン及び/又はその塩、並びに金属塩化物を含む水性液剤が、無色透明のポリエチレン製容器に収容されてなる、医薬製品。
- 前記水性液剤が、ホウ酸及び/又はその塩を含む、請求項1に記載の医薬製品。
- 前記水性液剤が、トロメタモール及び/又はその塩を含む、請求項1又は2に記載の医薬製品。
- 前記金属塩化物が、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、及び塩化カルシウムよりなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1〜3のいずれかに記載の医薬製品。
- 前記水性液剤が、点眼剤である、請求項1〜4のいずれかに記載の医薬製品。
- 緑内障の治療のために使用される、請求項1〜5のいずれかに記載の医薬製品。
- ブリモニジン及び/又はその塩を含む水性液剤における光暴露により生じるブリモニジン及び/又はその塩の分解生成物の抑制方法であって、
ブリモニジン及び/又はその塩、並びに金属塩化物を含む水性液剤を、無色透明のポリエチレン製容器に収容する工程を含む、前記方法。 - ブリモニジン及び/又はその塩、並びにホウ素濃度換算で70mM以上のホウ酸及び/又はその塩を含む水性液剤が、無色透明のポリエチレン製容器に収容されてなる医薬製品。
- 前記水性液剤が、金属塩化物を含む、請求項8に記載の医薬製品。
- 前記金属塩化物が、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、及び塩化カルシウムよりなる群から選択される少なくとも1種である、請求項9に記載の医薬製品。
- 前記水性液剤が、トロメタモール及び/又はその塩を含む、請求項8〜10のいずれかに記載の医薬製品。
- 前記金属塩化物が、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、及び塩化カルシウムよりなる群から選択される少なくとも1種である、請求項11に記載の医薬製品。
- 前記水性液剤が、点眼剤である、請求項8〜12のいずれかに記載の医薬製品。
- 緑内障の治療のために使用される、請求項8〜13のいずれかに記載の医薬製品。
- ブリモニジン及び/又はその塩を含む水性液剤における光暴露により生じるブリモニジン及び/又はその塩の分解生成物の抑制方法であって、
ブリモニジン及び/又はその塩、並びにホウ素濃度換算で70mM以上のホウ酸及び/又はその塩を含む水性液剤を、無色透明のポリエチレン製容器に収容する工程を含む、前記方法。 - ブリモニジン及び/又はその塩、ホウ酸及び/又はその塩、並びにトロメタモール及び/又はその塩を含む水性液剤が、無色透明のポリエチレン製容器に収容されてなる医薬製品。
- ブリモニジン及び/又はその塩を含む水性液剤における光暴露により生じるブリモニジン及び/又はその塩の分解生成物の抑制方法であって、
ブリモニジン及び/又はその塩、ホウ酸及び/又はその塩、並びにトロメタモール及び/又はその塩を含む水性液剤を、無色透明のポリエチレン製容器に収容する工程を含む、前記方法。
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