JP2021106088A - 電池配線モジュール - Google Patents

Abstract

【課題】バスバー取り付け時におけるモジュール側端子への干渉を抑制できる電池配線モジュールを提供する。【解決手段】電池配線モジュールは、複数の電池セルの各電池端子同士を接続するバスバーＢに対して電気的に接続されるモジュール側端子と、一端側にモジュール側端子が接続される電線と、電線及びモジュール側端子を収容するハウジングと、を有する。ハウジングを構成するハウジング本体２１は、バスバーＢとモジュール側端子１３との間に介在される干渉抑制部３３を有する。【選択図】図４

Description

本開示は、電池配線モジュールに関する。

例えば特許文献１に開示されるように、電気自動車やハイブリッド自動車などの車両において、走行駆動用の電源として搭載される高圧の二次電池には、電池配線モジュールが装着されている。電池配線モジュールでは、モジュール側端子が二次電池を構成する複数の電池セル同士を接続するバスバーと接続されている。

特開２０１５−２１６４号公報

ところで、上記のような電池配線モジュールでは、例えば、バスバーを後付けでモジュール側端子と電気的に接続する際に、先付けのモジュール側端子に対して干渉してモジュール側端子に負荷を与える虞がある。

本開示の目的は、バスバー取り付け時におけるモジュール側端子への干渉を抑制できる電池配線モジュールを提供することにある。

本開示の電池配線モジュールは、複数の電池セルの各電池端子同士を接続するバスバーに対して電気的に接続されるモジュール側端子と、前記モジュール側端子に接続される電線と、前記電線及び前記モジュール側端子を収容するハウジングと、を備える電池配線モジュールであって、前記ハウジングは、前記バスバーと前記モジュール側端子との間に介在される干渉抑制部を有する。

本開示の電池配線モジュールによれば、バスバー取り付け時におけるモジュール側端子への干渉を抑制できる。

図１は、一実施形態における電池配線モジュールの斜視図である。 図２は、同実施形態における電池配線モジュールの一部を拡大して示す平面図である。 図３は、同実施形態における電池配線モジュールの電線並びにモジュール側端子を省略した状態を示す平面図である。 図４は、同実施形態における電池配線モジュールの一部を拡大して示す斜視図である。 図５は、同実施形態における電池配線モジュールの一部を拡大して示す斜視図である。 図６は、同実施形態における電池配線モジュールの一部を拡大して示す平面図である。 図７は、同実施形態における電池配線モジュールの電線並びにモジュール側端子を省略した状態を示す平面図である。 図８は、同実施形態における電池配線モジュールの一部を拡大して示す斜視図である。 図９は、同実施形態における電池配線モジュールの一部を拡大して示す斜視図である。

［本開示の実施形態の説明］
最初に本開示の実施形態を列挙して説明する。
本開示の電池配線モジュールは、
［１］複数の電池セルの各電池端子同士を接続するバスバーに対して電気的に接続されるモジュール側端子と、前記モジュール側端子に接続される電線と、前記電線及び前記モジュール側端子を収容するハウジングと、を備える電池配線モジュールであって、前記ハウジングは、前記バスバーと前記モジュール側端子との間に介在される干渉抑制部を有する。

この構成によれば、干渉抑制部によりバスバーと前記モジュール側端子との接続方向において前記バスバーの移動が規制されることで、モジュール側端子への干渉を抑制できる。

［２］前記干渉抑制部は、１つの前記バスバーに対して複数個設けられていることが好ましい。
この構成によれば、１つのバスバーに対して複数個の干渉抑制部が設けられることで、バスバーによってモジュール側端子に対する干渉をより確実に抑えることができる。

［３］前記干渉抑制部は、１つの前記バスバーに対して複数種類設けられていることが好ましい。
この構成によれば、１つのバスバーに対して複数種類の干渉抑制部が設けられることで、バスバーによってモジュール側端子に対する干渉をより確実に抑えることができる。

［４］前記ハウジングは、前記バスバーを介在可能な位置に、互いに離れて設けられる一対の壁部を有し、前記干渉抑制部は、前記一対の壁部を跨ぐように設けられる第１干渉抑制部と、前記第１干渉抑制部と離れた位置で前記第１干渉抑制部と同一の前記バスバーと前記モジュール側端子との間に介在される第２干渉抑制部と、を有することが好ましい。

この構成によれば、一対の壁部を跨ぐように設けられる第１干渉抑制部によってバスバーの移動を規制し、第１干渉抑制部から離れた位置で同一のバスバーとモジュール側端子との間に介在される第２干渉抑制部によってバスバーの回転を規制することができる。

［５］前記第２干渉抑制部は、前記一対の壁部の一方から前記モジュール側端子側に向かって延出するように設けられていることが好ましい。
この構成によれば、第２干渉抑制部は、一対の壁部の一方からモジュール側端子側に向かって延出するように設けられるため、モジュール側端子の近傍への配置が可能となる。これにより、モジュール側端子への干渉をより確実に抑制できる。

［６］前記ハウジングは、前記バスバーを保持するバスバー保持部を有することが好ましい。
この構成によれば、バスバー保持部によってバスバーを保持することができる。

［７］前記バスバー保持部は、前記モジュール側端子を基準として前記干渉抑制部とは、前記モジュール側端子と前記バスバーとの接続方向において反対側に位置していることが好ましい。

この構成によれば、モジュール側端子の一方にバスバー保持部が位置し、モジュール側端子の他方に干渉抑制部が設けられる。すなわち、バスバー保持部によって保持されるバスバー取り付け時において、バスバーによりモジュール側端子を押された場合であっても干渉抑制部によってバスバーの移動が規制される。これにより、モジュール側端子への干渉をより確実に抑制できる。

［８］前記バスバー保持部は、弾性変形可能な弾性支持片と、前記弾性支持片と対となる固定支持片とを１セットのみ有することが好ましい。
この構成によれば、バスバーを取り付ける際に弾性支持片が弾性変形することでバスバーを容易に取り付けることができ、バスバー取り付け後においては弾性支持片が元の位置に戻ることで、弾性支持片と固定支持片とでバスバーを保持することができる。

［本開示の実施形態の詳細］
本開示の電池配線モジュールの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。各図面では、説明の便宜上、構成の一部を誇張又は簡略化して示す場合がある。また、各部分の寸法比率については各図面で異なる場合がある。本明細書における「平行」や「直交」は、厳密に平行や直交の場合のみでなく、本実施形態における作用効果を奏する範囲内で概ね平行や直交の場合も含まれる。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。

図１に示すように、本実施形態の電池配線モジュール１０は、直方体状の二次電池ＢＴに装着される。二次電池ＢＴは、電気自動車やハイブリッド自動車等に搭載されるものである。二次電池ＢＴは、車両の走行用モータに電力を供給する。また、二次電池ＢＴは、充電状態や車両の運転状態に応じて走行用モータや発電用モータからの電力の供給を受ける。

二次電池ＢＴは、複数の電池セルＣを備え、各電池セルＣの電池端子Ｔ（図２及び図６参照）が電池配線モジュール１０側（上側）に面している。複数の電池セルＣは、一方向に複数並んで配置される。以降の説明では、図１中の互いに直交する３つの方向であるＸ方向、Ｙ方向、及びＺ方向のうち、電池セルＣの並ぶ方向をＸ方向とし、Ｘ方向と直交する方向の内で電池配線モジュール１０と二次電池ＢＴの装着方向（積層方向）である上下方向をＺ方向とし、Ｘ方向及びＺ方向と直交する方向をＹ方向として説明する。また、二次電池ＢＴに対して電池配線モジュール１０が装着される側を上方とする。すなわち、電池配線モジュール１０は、二次電池ＢＴの上方に装着される。

各電池セルＣは、例えば直方体状であって、電池配線モジュール１０側である上面に例えば２つの電池端子Ｔが設けられる。各電池セルＣのそれぞれに設けられる２つの電池端子Ｔは、その一方が正極端子であり、その他方が負極端子である。正極端子と負極端子とは電池セルＣの上面においてＹ方向に互いに離れて配置される。このとき、各電池セルＣは、その並び方向、すなわちＸ方向において、正極端子と負極端子とが交互に並ぶように、電池セルＣの向きが交互に反転されて並べられている。これにより、正極端子と負極端子とがＸ方向に交互に並んだ列が２列形成されることとなる。

各電池端子には、隣り合う端子同士、すなわち正極端子と負極端子とを接続するバスバーＢが設けられる。バスバーＢは、Ｘ方向において隣り合う電池端子同士、すなわちＸ方向において隣り合う正極端子と負極端子とを接続する。これにより、各電池セルＣは、バスバーＢによって直列接続される。本例のバスバーＢは、例えば各電池セルＣの正極端子及び負極端子と溶接によって接続される。本実施形態のバスバーＢは、２種類のバスバー１０１，１０２を含む。２種類のバスバー１０１，１０２は、それぞれ大きさや形状が異なっており、例えばＸ方向両側の端部にバスバー１０２が設けられ、他の位置にバスバー１０１が設けられている。

（電池配線モジュール１０の構成）
図１に示すように、本実施形態の電池配線モジュール１０は、ハウジング１１と、複数の電線１２と、複数のモジュール側端子１３を有する。

（電線１２の構成）
電線１２は、導電部材で構成される芯線と、芯線を覆って絶縁部材で構成される被覆部とを有する。

（モジュール側端子１３の構成）
本実施形態のモジュール側端子１３は、導電性の金属板材で構成される。
図２及び図４に示すように、モジュール側端子１３は、板状の端子本体部１３ａと、端子本体部１３ａから延出するとともに電線１２の端末と接続されるバレル部１３ｂとを有する。

（ハウジング１１の構成）
図１に示すように、ハウジング１１は、ハウジング本体２１と、ハウジング本体２１に装着される図示しないカバーとを含む。

ハウジング本体２１は、例えば、電池セルＣの並ぶ方向であるＸ方向の寸法が幅方向であるＹ方向の寸法よりも長い形状をなしている。ハウジング本体２１は、その上側が開口された形状となっている。ハウジング本体２１は、例えば絶縁性樹脂部材で構成される。

図２、図３、図６及び図７に示すように、ハウジング本体２１は、電線１２並びにモジュール側端子１３を収容する収容部２３を有する。
収容部２３は、底面部２４と底面部２４と直交する方向に延びる周壁部２５とを有する。また、収容部２３は、底面部２４に位置決めピン部２６を有する。位置決めピン部２６は、モジュール側端子１３に形成された貫通孔１３ｃに挿入されることで収容部２３内におけるモジュール側端子１３の位置が規定される。また、モジュール側端子１３は貫通孔１３ｃに位置決めピン部２６が挿入されることで、位置決めピン部２６の延びる方向と交差する方向への位置ずれが規制されることとなる。

収容部２３は、底面部２４と逆側であるＺ方向上方に向けて開口されており、図示しないカバーにより前記開口を塞ぐことが可能となっている。周壁部２５は、Ｘ方向に延びる一対の第１側壁部２５ａと、Ｙ方向に延びる一対の第２側壁部２５ｂとを有する。一対の第１側壁部２５ａは、Ｙ方向に対向する。一対の第２側壁部２５ｂは、Ｘ方向に対向する。各第１側壁部２５ａには、Ｙ方向に開口した開口部２５ｃがＸ方向に複数個形成されている。

モジュール側端子１３は、その一部が開口部２５ｃからＹ方向外側に向くように引き出されている。開口部２５ｃから引き出された部位がバスバー１０１，１０２と電気的に接続される。

本実施形態のハウジング本体２１は、一対の第１側壁部２５ａとＹ方向においてそれぞれ対向する外側壁部２７が第１側壁部２５ａよりもＹ方向外側に設けられている。外側壁部２７は、第１側壁部２５ａとＹ方向において離れた位置に設けられている。外側壁部２７と第１側壁部２５ａとの間にはバスバー１０１，１０２を介在可能なスペースを有する。

ハウジング本体２１は、各バスバー１０１，１０２を保持するバスバー保持部３１，３２と、各バスバー１０１，１０２の移動を規制する干渉抑制部３３，３４とを有する。
（バスバー保持部３１の構成）
図５に示すように、バスバー保持部３１は、バスバー１０１をＺ方向下方から保持（支持）するものであり、バスバー１０１の下方への脱落を抑制するものである。具体的には、バスバー保持部３１は、バスバー１０１の下方に位置する１つの固定支持片４１及び１つの弾性支持片４２を有する。

図３及び図５に示すように、固定支持片４１は、周壁部２５の第１側壁部２５ａからＹ方向外側に延出するように形成される。
弾性支持片４２は、Ｙ方向に弾性変形可能に構成されるものであり、前記第１側壁部２５ａとＹ方向において対向する外側壁部２７からＹ方向内側に延出する爪部４２ａを有する。弾性支持片４２は、例えば、固定支持片６１とＹ方向において対向配置される。弾性支持片４２（爪部４２ａ）と固定支持片４１とは、Ｙ方向における距離がバスバー１０１のＹ方向における長さよりも狭く（短く）なっているため、バスバー１０１を下方から保持することが可能となっている。

上記のように構成されたバスバー保持部３１は、爪部４２ａを有する弾性支持片４２がバスバー１０１を下方から取り付ける際にＹ方向外側に撓む（弾性変形する）ことでバスバー１０１を容易に取り付けることが可能となっている。弾性支持片４２は、バスバー１０１取り付け後、弾性支持片４２が元の位置に戻ることで、弾性支持片４２と固定支持片４１とでバスバー１０１を下方から保持することができる。

（干渉抑制部３３の構成）
図２〜図４に示すように、干渉抑制部３３は、１つのバスバー１０１に対して複数設けられる。より具体的には、干渉抑制部３３は、第１干渉抑制部としての干渉抑制リブ５１と第２干渉抑制部としての干渉抑制リブ５２とを有する。干渉抑制リブ５１は、第１側壁部２５ａと外側壁部２７とに跨がるように設けられ、バスバー１０１をＹ方向において横断するように設けられる。干渉抑制リブ５１は第１側壁部２５ａ及び外側壁部２７と一体成形される。干渉抑制リブ５１は、板状をなすように構成される。

干渉抑制リブ５２は、外側壁部２７からＹ方向内側である第１側壁部２５ａ側に延出するように設けられている。干渉抑制リブ５２は、Ｙ方向においてモジュール側端子１３と対向する位置に設けられる。すなわち、干渉抑制リブ５２は、開口部２５ｃから引き出されたモジュール側端子１３側に向かって延出するように設けられている。ここで、干渉抑制リブ５２は、干渉抑制リブ５１と同様に外側壁部２７と第１側壁部２５ａとに跨がるように設けることが好ましいが、干渉抑制リブ５２の形成位置は、モジュール側端子１３及び開口部２５ｃとＹ方向に対向しており、第１側壁部２５ａが存在しない。そのため、干渉抑制リブ５２は、外側壁部２７からの突出長さが、前記モジュール側端子１３と干渉しない長さに設定されている。すなわち、第２干渉抑制部としての干渉抑制リブ５２は、モジュール側端子１３を組み付ける際のスペースを確保できる位置に設けられている。

（バスバー保持部３２の構成）
図９に示すように、バスバー保持部３２は、Ｘ方向両端部に位置するバスバー１０２をＺ方向下方から保持（支持）するものであり、バスバー１０２の下方への脱落を抑制するものである。具体的には、バスバー保持部３１は、バスバー１０２の下方に位置する２つの固定支持片６１，６２及び１つの弾性支持片６３を有する。

図７及び図９に示すように、固定支持片６１は、２つの対向壁部２９ａ，２９ｂの内でＸ方向外側に位置する対向壁部２９ａからＸ方向内側に延出するように形成される。固定支持片６２は、Ｙ方向外側に位置する外側壁部２７からＹ方向内側に延出するように形成される。

弾性支持片６３は、２つの対向壁部２９ａ，２９ｂの内でＸ方向内側に位置する対向壁部２９ｂに設けられる。弾性支持片６３は、Ｘ方向に弾性変形可能に構成されるものであり、対向壁部２９ｂからＸ方向外側に延出する爪部６３ａを有する。

弾性支持片６３は、例えば固定支持片６１とＸ方向において対向配置される。弾性支持片６３の爪部６３ａと固定支持片６１とは、Ｘ方向における距離がバスバー１０２のＸ方向長さよりも狭く（短く）なっているため、バスバー１０２を下方から保持することが可能となっている。

上記のように構成されたバスバー保持部３２は、爪部６３ａを有する弾性支持片６３がバスバー１０２を下方から取り付ける際にＹ方向外側に撓む（弾性変形する）ことでバスバー１０２を容易に取り付けることが可能となっている。バスバー保持部３２は、バスバー１０２取り付け後、弾性支持片６３が元の位置に戻ることで、弾性支持片６３と、２つの固定支持片６１，６２とでバスバー１０２を下方から保持することができる。

（干渉抑制部３４の構成）
図６、図７及び図８に示すように、干渉抑制部３４は、１つのバスバー１０２に対して複数設けられる。より具体的には、干渉抑制部３４は、第１干渉抑制部としての干渉抑制リブ７１と第２干渉抑制部としての干渉抑制リブ７２とを有する。干渉抑制リブ７１は、一対の対向壁部２９ａ，２９ｂに跨がる様に設けられ、バスバー１０２をＸ方向において横断するように設けられる。干渉抑制リブ７１は、２つの対向壁部２９ａ，２９ｂと一体成形される。干渉抑制リブ７１は、板状をなすように構成される。

干渉抑制リブ７２は、２つの対向壁部２９ａ，２９ｂの内でＸ方向内側の対向壁部２９ｂに２つ設けられる。２つの干渉抑制リブ７２の内の少なくとも一方は、バスバー１０２とモジュール側端子１３との接続方向（Ｚ方向）から見てモジュール側端子１３と対向する位置に設けられる。このとき、干渉抑制リブ７２の対向壁部２９ｂからの突出長さは、前記モジュール側端子１３と干渉しない長さに設定されている。

本実施形態の作用を説明する。
本実施形態の電池配線モジュール１０は、複数の電池セルＣを有する二次電池ＢＴ上に配置される。電池配線モジュール１０のモジュール側端子１３は、Ｘ方向に並ぶ電池セルＣの電池端子Ｔ同士を接続するバスバーＢと接続される。モジュール側端子１３には電線１２の一端が接続され、電線１２の他端は図示しない電池監視ＥＣＵと接続される。電池監視ＥＣＵは、電池セルＣの電圧監視が可能となっている。

本実施形態の電池配線モジュール１０では、モジュール側端子１３並びに電線１２をハウジング本体２１に取り付けた状態で、ハウジング本体２１のＺ方向下方からバスバー１０１，１０２を取り付けることが可能となっている。バスバー１０１，１０２は、ハウジング本体２１に設けられたバスバー保持部３１，３２により保持され、下方への脱落が抑えられている。

ここで、モジュール側端子１３は、貫通孔１３ｃ内にハウジング本体２１の位置決めピン部２６が挿入されている。そのため、モジュール側端子１３をバスバー１０１，１０２によって下方から押し上げるような作業を実施すると位置決めピン部２６との間や周壁部２５との間においてモジュール側端子１３に負荷がかかることとなる。そのため、本実施形態では、バスバー１０１，１０２によるモジュール側端子１３を下方からの押し上げを規制するべく、バスバー１０１，１０２の接続方向（Ｚ方向）への移動を規制する干渉抑制部３３，３４が設けられている。

本実施形態の効果を記載する。
（１）干渉抑制部３３，３４によりバスバー１０１，１０２とモジュール側端子１３との接続方向であるＺ方向においてバスバー１０１，１０２の移動が規制されることで、バスバー１０１，１０２のモジュール側端子１３への強い干渉を抑制できる。

（２）１つのバスバー１０１，１０２に対して複数個の干渉抑制リブ５１，５２，７１，７２が設けられることで、バスバー１０１，１０２によってモジュール側端子１３に対する干渉をより確実に抑えることができる。

（３）１つのバスバー１０１，１０２に対して複数種類の干渉抑制リブ５１，５２，７１，７２が設けられることで、バスバー１０１，１０２によってモジュール側端子１３に対する干渉をより確実に抑えることができる。

（４）第１側壁部２５ａと外側壁部２７を跨ぐように設けられる干渉抑制リブ５１と、一対の対向壁部２９ａ，２９ｂを跨ぐように設けられる干渉抑制リブ７１とによってバスバー１０１，１０２の移動が規制される。干渉抑制リブ５１，７１から離れた位置で同一のバスバー１０１，１０２を規制する干渉抑制リブ５２，７２によってバスバー１０１，１０２の回転を規制することができる。

（５）第２干渉抑制部としての干渉抑制リブ５２は、一対の壁部を構成する第１側壁部２５ａと外側壁部２７の内の外側壁部２７からモジュール側端子１３に向かって延出するように設けられる。同様に、第２干渉抑制部としての干渉抑制リブ７２は、一対の壁部を構成する対向壁部２９ａ，２９ｂの内の対向壁部２９ｂからモジュール側端子１３に向かって延出するように設けられる。このため、干渉抑制リブ５２，７２の近傍への配置が可能となる。これにより、モジュール側端子１３への干渉をより確実に抑制できる。また、干渉抑制リブ５２，７２は、モジュール側端子１３とＺ方向において重ならない位置に設けられるため、モジュール側端子１３を組み付ける際に干渉することが抑制され、モジュール側端子１３を組み付ける際のスペースを確保できる。

（６）バスバー保持部３１，３２によってバスバー１０１，１０２を保持することができる。
（７）モジュール側端子１３の一方にバスバー保持部３１，３２が位置し、モジュール側端子１３の他方に干渉抑制部３３，３４が設けられる。すなわち、バスバー保持部３１，３２によって保持されるバスバー１０１，１０２取り付け時において、バスバー１０１，１０２によりモジュール側端子１３を押された場合であってもモジュール側端子１３の他方に位置する干渉抑制部３３，３４によってバスバー１０１，１０２の移動が規制される。これにより、モジュール側端子１３への干渉をより確実に抑制できる。

（８）バスバー１０１，１０２を取り付ける際に弾性支持片４２，６３が弾性変形することでバスバー１０１，１０２を容易に取り付けることができ、バスバー１０１，１０２取り付け後においては弾性支持片４２，６３が元の位置に戻ることで、弾性支持片４２，６３と固定支持片４１，６１，６２とで各バスバー１０１，１０２を保持することができる。

（他の実施形態）
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。

・上記実施形態では、１つのバスバー１０１，１０２に対して複数個且つ複数種類の干渉抑制リブ５１，５２，７１，７２を設けることとしたが、これに限らない。例えば１つのバスバーに対して同じ形状、すなわち同種の干渉抑制部（干渉抑制リブ）を複数個設けるようにしてもよい。また、１つのバスバーに対して１つの干渉抑制部を設けるようにしてもよい。また、複数のバスバーの内の１つに対して上記実施形態のように複数個且つ複数種類の干渉抑制部を設け、それ以外のバスバーに対して１つの干渉抑制部を設ける構成や同種のバスバーを複数設ける構成を採用してもよい。

・上記実施形態では、干渉抑制リブ５２を外側壁部２７からモジュール側端子１３に向かって延出するように設け、干渉抑制リブ７２を対向壁部２９ｂからモジュール側端子１３に向かって延出するように設けたが、これに限らない。すなわち、必ずしもモジュール側端子１３に向かって延出する必要はない。例えば、干渉抑制リブ５２を対となる干渉抑制リブ５１と同様に第１側壁部２５ａ及び外側壁部２７を跨ぐように設けてもよい。干渉抑制リブ７２を対となる干渉抑制リブ７１と同様に一対の対向壁部２９ａ，２９ｂを跨ぐように設けてもよい。いずれの場合も、干渉抑制リブ５２，７２は、モジュール側端子１３とＺ方向において重ならない位置に設けることが好ましい。これによって、モジュール側端子１３を組み付ける際の組み付けスペースを確保することができる。

・上記実施形態では、干渉抑制リブ５１を第１側壁部２５ａ及び外側壁部２７を跨ぐように設け、干渉抑制リブ７１を一対の対向壁部２９ａ，２９ｂを跨ぐように設けたが、これに限らない。干渉抑制リブ５１，７１を例えばＺ方向から見てバスバー１０１，１０２を横断するような構成であれば各壁部２５ａ，２７，２９ａ，２９ｂを跨がない構成としてもよい。すなわち、第１側壁部２５ａ及び外側壁部２７のいずれか一方から延出形成し、バスバー１０１をＺ方向から見て横断した状態で第１側壁部２５ａ及び外側壁部２７のいずれか他方と接続されないように干渉抑制リブ５１を構成してもよい。一対の対向壁部２９ａ，２９ｂのいずれか一方から延出形成し、バスバー１０２をＺ方向から見て横断した状態で一対の対向壁部２９ａ，２９ｂのいずれか他方と瀬悦属されないように干渉抑制リブ７１を構成してもよい。

・上記実施形態では、バスバー保持部３１を１つの弾性支持片４２と１つの固定支持片４１とで構成したが、これに限らない。例えば対となる２つの弾性支持片で構成してもよい。

また、バスバー保持部３２を弾性支持片６３と２つの固定支持片６１，６２とで構成したが、これに限らない。例えば２つの弾性支持片と１つの固定支持片で構成したり、３つの弾性支持片で構成してもよい。

・上記実施形態では、バスバー保持部３１，３２を有する構成としたが、省略した構成を採用してもよい。
・上記実施形態では、バスバーによって電池セルＣを直列接続する構成としたが、これに限らず、電池セルＣを並列接続する構成を採用してもよい。

・上記実施形態で開示した電池セルＣの個数は、一例であって適宜変更してもよい。また、電池セルの個数によってモジュール側端子や電線の数を適宜変更してもよい。
・上記実施形態では、電池配線モジュールを車両に搭載される二次電池ＢＴに装着されるものとしたが、車両以外の装置に搭載された電池に装着するような構成を採用してもよい。

１０ 電池配線モジュール
１１ ハウジング
１２ 電線
１３ モジュール側端子
１３ａ 端子本体部
１３ｂ バレル部
２１ ハウジング本体
２３ 収容部
２４ 底面部
２５ 周壁部
２５ａ 一対の壁部を構成する第１側壁部
２５ｂ 第２側壁部
２５ｃ 開口部
２６ 位置決めピン部
２７ 一対の壁部を構成する外側壁部
２９ａ，２９ｂ 一対の壁部としての対向壁部
３１，３２ バスバー保持部
３３，３４ 干渉抑制部
４１ 固定支持片
４２ 弾性支持片
４２ａ 爪部
５１ 第１干渉抑制部としての干渉抑制リブ
５２ 第２干渉抑制部としての干渉抑制リブ
６１ 固定支持片
６２ 固定支持片
６３ 弾性支持片
６３ａ 爪部
７１ 第１干渉抑制部としての干渉抑制リブ
７２ 第２干渉抑制部としての干渉抑制リブ
１０１，１０２，Ｂ バスバー
ＢＴ 二次電池
Ｃ 電池セル
Ｔ 電池端子

Claims (8)

1. 複数の電池セルの各電池端子同士を接続するバスバーに対して電気的に接続されるモジュール側端子と、
   前記モジュール側端子に接続される電線と、
   前記電線及び前記モジュール側端子を収容するハウジングと、を備える電池配線モジュールであって、
   前記ハウジングは、前記バスバーと前記モジュール側端子との間に介在される干渉抑制部を有する、電池配線モジュール。
2. 前記干渉抑制部は、１つの前記バスバーに対して複数個設けられている、請求項１に記載の電池配線モジュール。
3. 前記干渉抑制部は、１つの前記バスバーに対して複数種類設けられている、請求項１又は請求項２に記載の電池配線モジュール。
4. 前記ハウジングは、前記バスバーを介在可能な位置に、互いに離れて設けられる一対の壁部を有し、
   前記干渉抑制部は、前記一対の壁部を跨ぐように設けられる第１干渉抑制部と、前記第１干渉抑制部と離れた位置で前記第１干渉抑制部と同一の前記バスバーと前記モジュール側端子との間に介在される第２干渉抑制部と、を有する、請求項１から請求項３のいずれか１項に記載の電池配線モジュール。
5. 前記第２干渉抑制部は、前記一対の壁部の一方から前記モジュール側端子側に向かって延出するように設けられている、請求項４に記載の電池配線モジュール。
6. 前記ハウジングは、前記バスバーを保持するバスバー保持部を有する、請求項１から請求項５のいずれか１項に記載の電池配線モジュール。
7. 前記バスバー保持部は、前記モジュール側端子を基準として前記干渉抑制部とは、前記モジュール側端子と前記バスバーとの接続方向において反対側に位置している、請求項６に記載の電池配線モジュール。
8. 前記バスバー保持部は、弾性変形可能な弾性支持片と、前記弾性支持片と対となる固定支持片とを１セットのみ有する、請求項６又は請求項７に記載の電池配線モジュール。

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