JP2021105251A - 仕口の接合方法 - Google Patents
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Abstract
Description
こうした仕口は、主に接合しようとする部材そのものを切ったり削ったり穴を明けたりすることで凹凸をつけ、そのくぼみに突起を合わせて隙間なく接合させ、ずれを防いだり部材にかかる荷重を分散させるなど、強度的な利点を得るためのものや、部材を組み合わせることによる見た目の美しさを求めたものなど、目的に合わせて非常に多くの種類があり、建築や木工などの分野で活用されてきた。
そういった背景で、接合する部材そのものを加工して凹凸をつけ、部材を組み合わせるような新しい仕口技術の発展は停滞気味であるが、金物や補助材に頼らない接合にも多くの利点があり、さらなる発展が望まれる。
二部材の仕口は二軸が直交する状態で接合するものがほとんどであるが、直角以外の角度で接合されるものもある。
三つの軸材が一か所で接合するものでは、二部材の接合技術を合成したものが多く、三軸の内の二軸又は三軸全てが直交する形状となるものがほとんどで、平面的に三軸が直交に限らない角度で交差するような例外もあるが、三軸が立体的に互いに直交に限らない自由な角度で接合するような例はあまり見られない。
三本の軸材として、比較的小径の丸太材の端部近くを、各軸材がずれないように適度に開く程度の結束力でもって束ね、結束部分を上部にして、反対側の端部を三方に開いて三角錐状に設置するもので、重機などの機械力がない古い時代に、人力による重量物の吊り下げ、運搬技術として使われてきた。
三つ脚、三つ又のように、軸材同士の取り合い角が直交に限らない、比較的小さい角度で、一頂点からのびる三角錐の辺方向のような位置関係で接合する場合、この三角錐の頂点から底面方向への荷重に対する耐力は非常に強いものとなり、底面への軸端部の三点接地は、接地面の不陸にも影響されにくく、姿勢が安定しやすい。
部材一本ずつは細くて軽く、十分な強度を持たないものでも、部材三本を組み合わせることで必要な強度を発揮することが可能で、部材の入手のしやすさ、運搬の容易さといった面での利点もある。
ただし、三つ脚、三つ又の接合は、三軸の接合部そのものが軸方向を固定するような強度を持つものではない。結束部は半ば自由端であるから、形態の安定のためには接地する脚端部が滑動しないようにする必要がある。
また接合部は仕口加工をするものではなく、三本の軸状部材の接合部を綱や鋼線などで結束するといったようなものの他、近年では専用の金物で接合することもある。
他に三軸の交点となる一点を紐などで縛り、束ねた上で、軸部材端部に開き止めになる物を取り付ける形態の腰掛など、三ツ脚・三ツ又の応用であるものが見られるが、三ツ脚・三ツ又同様、接合部が軸方向を固定するような強度を持つものではなく、軸材そのものに仕口加工を伴うものでもない。
栓2の差し込み部の欠き込み6は、図9及び図10に示すように、この内部に出来た材の埋まらない空間7を、鉛直上向き方向に投影したときに、その投影部分が主軸1に抵触する部分を、凹部として欠き込み加工を施す。
図11に栓2の部材形状を示す。接合部に差し込まれる側の栓2の先端は、この材の埋まらない空間7の形状につながり、三角錐状になる。
一本の主軸1と栓2が接合形態で取り合った状態を図12に示す。
[1、主軸の部材形状について]
[2、主軸の軸傾斜角度について]
[3、主軸同士の水平面上の取り合い角度について]
[4、主軸1の部材芯を中心とした主軸の回転角度について]
[5、接合芯と、主軸の部材芯との偏芯率について]
[実施例1]
・ 主軸1の接合部の部材形状は正四角柱とする
・ 主軸1の軸傾斜角度9は30度とする
・ 主軸1同士の水平面上の取り合い角度10はそれぞれ等分の120度とする
・ 主軸1の部材芯4を中心とした主軸1の回転角度11は、部材断面の正方形の一辺が水平である状態を基準として45度とする
・ 接合芯3と、主軸1の部材芯4との偏芯率は50%とする。
この実施例は鉛直方向の耐力、姿勢の安定性、部材の小型化、といった面でバランスが良く、本発明の、最も基本的な形態である
[実施例2]
・ 主軸1の接合部の部材形状は正四角柱とする
・ 主軸1の軸傾斜角度9は45度とする
・ 主軸1同士の水平面上の取り合い角度10はそれぞれ等分の120度とする
・ 主軸1の部材芯4を中心とした主軸1の回転角度11は、部材断面の正方形の一辺が水平である状態を基準として60度とする
・ 接合芯3と、主軸1の部材芯4との偏芯率は60%とする。
実施例1と比較して接合形態を決定する要素の内、主軸1の軸傾斜角9の設定によって、仕口の形態や性質が変わる。
[実施例3]
・ 主軸1の接合部の部材形状は正四角柱とする
・ 主軸1の軸傾斜角度9は60度とする
・ 主軸1同士の水平面上の取り合い角度10はそれぞれ等分の120度とする
・ 主軸1の部材芯4を中心とした主軸1の回転角度11は、部材断面の正方形の一辺が水平である状態を基準として80度とする
・ 接合芯3と、主軸1の部材芯4との偏芯率は70%とする。
前例と比較して、更に主軸1の軸傾斜角9を大きくとった例で、横方向の広がりが特徴的である。
[実施例4]
・ 主軸1の接合部の部材形状は正四角柱とする
・ 主軸1の軸傾斜角度9は75度とする
・ 主軸1同士の水平面上の取り合い角度10はそれぞれ等分の120度とする
・ 主軸1の部材芯4を中心とした主軸1の回転角度11は、部材断面の正方形の一辺が水平である状態を基準として85度とする
・ 接合芯3と、主軸1の部材芯4との偏芯率は60%とする。
前例より更に主軸1の軸傾斜角9を大きくとった、平面的な盤の構成部材となり得るような例である。
[実施例5]
・ 主軸1の接合部の部材形状は部材厚に対して部材幅が倍で材長が比較的大きい四角柱とする
・ 主軸1の軸傾斜角度9は30度とする
・ 主軸1同士の水平面上の取り合い角度10はそれぞれ等分の120度とする
・ 主軸1の部材芯4を中心とした主軸1の回転角度11は、部材断面の長方形の長辺が水平である状態を基準として50度とする
・ 接合芯3と、主軸1の部材芯4との偏芯率は70%とする。
主軸1の断面が長方形の例である。
[実施例6]
・ 主軸1の接合部の部材形状は部材厚に対して部材幅が倍で材長が比較的大きい四角柱とする
・ 主軸1の軸傾斜角度9は30度とする
・ 主軸1同士の水平面上の取り合い角度10はそれぞれ等分の120度とする
・ 主軸1の部材芯4を中心とした主軸1の回転角度11は、部材断面の長方形の短辺が水平である状態を基準として50度とする
・ 接合芯3と、主軸1の部材芯4との偏芯率は50%とする。
実施例5の長方形断面の方向を替えて接合させた例である。
[実施例7]
[実施例8]
[実施例9]
また、素材は木材にとらわれる必要もなく、木材を主体とした製品以外にも取り入れ可能な仕口の接合方法となり得る。
2 栓
3 接合芯
4 主軸の部材芯
5 主軸の受け部の欠き込み
6 栓の差し込み部の欠き込み
7 材の埋まらない空間
8 栓の軸部の断面形状
9 主軸の軸傾斜角度
10 主軸同士の水平面上の取り合い角度
11 主軸の部材芯を中心とした主軸の回転角度
12 主軸の部材芯と、主軸の接合芯側の最偏部との距離
13 主軸の部材芯と接合芯との最短距離
Claims (2)
- 接合の主体となる三本の軸材の側面から形成された凹部により、凹凸面が形成された前記三本の軸材と栓材を用いた仕口の接合方法であって、所定軸に対して任意に傾斜させた前記三本の軸材を、その凹凸面を組み合わせることにより、前記三本の軸材を接合させる組み立て工程と、前記三本の軸材を組み立てた後の取り合い部分に形成された空間に、前記凹凸面によるかみ合わせ部分に、内側から押し付けの力が作用するように栓材を嵌め込む嵌合工程とを備えている仕口の接合方法。
- 接合の主体となる三本の軸材が、木製、樹脂製、又は金属製である請求項1に記載の仕口の接合方法。
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JP2019235607A JP7241268B2 (ja) | 2019-12-26 | 2019-12-26 | 仕口の接合方法 |
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Family Applications (1)
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Citations (3)
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---|---|---|---|---|
JPS4935754A (ja) * | 1972-08-10 | 1974-04-02 | ||
JPS5214007U (ja) * | 1975-07-17 | 1977-02-01 | ||
JP2005520108A (ja) * | 2002-08-23 | 2005-07-07 | アントン フルツ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト | 結合装置 |
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- 2019-12-26 JP JP2019235607A patent/JP7241268B2/ja active Active
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JP2005520108A (ja) * | 2002-08-23 | 2005-07-07 | アントン フルツ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト | 結合装置 |
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