JP2021105131A - 洗浄剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、除菌剤及びl−カルボンを含みながらも、経時的に生じる変色を抑制できる洗浄剤組成物を提供することである。【解決手段】洗浄剤組成物において、除菌剤としてベンジルジメチルセチルアンモニウム塩を使用し、これをl−カルボンと共に配合することによって、経時的に生じる変色を抑制できる。【選択図】なし

Description

本発明は、除菌剤及びl−カルボンを含みながらも、経時的に生じる変色を抑制できる洗浄剤組成物に関する。
従来、トイレの便器等の硬質表面に付着する汚れを除去し、衛生的な環境を作り出すために、様々な洗浄剤組成物が使用されている。例えば、水洗トイレ用の洗浄剤組成物としては、水洗トイレの手洗い部、便器表面、貯水タンク内等に設置することにより、フラッシュ水に洗浄剤を溶出できるように設計された洗浄剤組成物が使用されている。
従来の洗浄剤組成物では、黒ずみ等の微生物由来の汚れを防ぐ目的で、除菌剤として塩化ジデシルジメチルアンモニウム等のテトラアルキルアンモニウム塩や、塩化ベンジルジメチルドデシルアンモニウム、塩化ベンジルジメチルテトラデシルアンモニウム等のベンジルジメチルアルキルアンモニウム塩が広く使用されている。従来、除菌剤を含む洗浄剤組成物の性能向上を試みて、様々な組成検討がなされている。例えば、特許文献1には、硬質表面用洗浄組成物において、ジデシルジメチルアンモニウムクロライドと特定のポリオキシエチレンアルキルエーテルを併用することにより、洗浄力を向上できることが開示されている。
また、従来、生活の快適性への要求が高まっており、洗浄剤組成物を使用する空間に芳香を付与して快適にするために、洗浄剤組成物に香料が配合されていることが多い。また、香料の中でも、ミント系香料(ミントの香りを呈する香料)は、消費者志向にも合致しており、洗浄剤組成物で使用されることが多い香料である。
特開2018−95718号公報
ミント系香料には、ミントの香りを呈させるためにl−カルボンが主成分として調合されている。本発明者は、除菌剤を含み、ミントの香りを呈する洗浄剤組成物について鋭意検討を進めたところ、塩化ジデシルジメチルアンモニウム、塩化ベンジルジメチルドデシルアンモニウム、塩化ベンジルジメチルテトラデシルアンモニウム等の除菌剤と、ミント系香料とを含む従来の洗浄剤組成物では、経時的に変色(黄変)が生じるという課題を知得した。更に、本発明者は、検討を進めたところ、当該黄変は、前記除菌剤とl−カルボンが反応することにより生じていることを知得した。前記除菌剤とl−カルボンの反応により生じる黄変は、前記除菌剤又はl−カルボンの含有量を低下させることによって、ある程度は抑制できるが、前記除菌剤の含有量の低下は除菌作用の減弱を招き、またl−カルボンの含有量の低下はミントの香りの質の大幅な悪化を招くことになる。
そこで、本発明は、除菌剤及びl−カルボンを含みながらも、経時的に生じる変色を抑制できる洗浄剤組成物を提供することである。
本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討を行ったところ、洗浄剤組成物において、除菌剤としてベンジルジメチルセチルアンモニウム塩を使用し、これをl−カルボンと共に配合することによって、経時的に生じる変色を抑制できることを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて、更に検討を重ねることにより完成したものである。
即ち、本発明は、下記に掲げる態様の発明を提供する。
項1. ベンジルジメチルセチルアンモニウム塩、及びl−カルボンを含む洗浄剤組成物。
項2. 洗浄剤組成物に含まれる香料の総量100重量部当たり、l−カルボンを5重量部以上含む、項1に記載の洗浄剤組成物。
項3. 水洗トイレの便器の洗浄に使用される、項1又は2に記載の洗浄剤組成物。
項4. l−カルボンを含む洗浄剤組成物の変色を抑制する方法であって、
洗浄剤組成物中で、ベンジルジメチルセチルアンモニウム塩とl−カルボンとを含有させる、変色抑制方法。
本発明の洗浄剤組成物は、ベンジルジメチルセチルアンモニウム塩とl−カルボンとを組み合わせて含むことによって、本発明の洗浄剤組成物は、経時的に生じる変色を抑制できるので、優れた安定性を備え、良好な外観を維持することができる。
1.洗浄剤組成物
本発明の洗浄剤組成物は、ベンジルジメチルセチルアンモニウム塩、及びl−カルボンを含むことを特徴とする。以下、本発明の洗浄剤組成物について詳述する。
[ベンジルセチルジメチルアンモニウム塩]
本発明の洗浄剤組成物は、ベンジルジメチルセチルアンモニウム塩を含む。ベンジルジメチルセチルアンモニウム塩とは、ベンジルアンモニウムのアミノ基にヘキサデシル基と2つのメチル基が結合している化合物である。
ベンジルジメチルセチルアンモニウム塩における塩の形態としては、具体的には、塩化物、臭化物、ヨウ化物等のハロゲン化物塩が挙げられる。これらの中でも、好ましくは塩化物が挙げられる。
本発明の洗浄剤組成物におけるベンジルジメチルセチルアンモニウム塩の含有量については、付与すべき除菌作用、使用時の希釈倍率等に応じて適宜設定すればよいが、例えば、0.1〜40重量%、好ましくは0.5〜20重量%、更に好ましくは1〜10重量%が挙げられる。
[l−カルボン]
本発明の洗浄剤組成物は、香料成分としてl−カルボンを含む。本発明の洗浄剤組成物では、除菌剤としてベンジルセチルジメチルアンモニウム塩を選択し、これをl−カルボンと併用することによって、l−カルボンの反応によって生じる変色を抑制することが可能になっている。
本発明の洗浄剤組成物において、l−カルボンは、精製されたものであってもよいが、l−カルボンを含む精油の状態で使用してもよい。l−カルボンを含む精油は、公知のものから適宜選択して使用することができるが、例えば、メントールを含む精油としては、スペアミント油等が挙げられる。なお、本明細書におけるl−カルボンを含む精油の含有量や比率に関する記載は、l−カルボンを含む精油を使用する場合は、当該精油に含まれるl−カルボン量に換算した値である。
本発明の洗浄剤組成物におけるl−カルボンの含有量については、付与すべき除菌作用、使用時の希釈倍率等に応じて適宜設定すればよいが、例えば、0超〜5重量%、好ましくは0.2〜3重量%、更に好ましくは0.5〜2重量%が挙げられる。
また、本発明の洗浄剤組成物において、ベンジルセチルジメチルアンモニウム塩に対するl−カルボンの比率は、前述する各成分の含有量に応じて定まるが、経時的に生じる変色をより一層効果的に抑制させるという観点から、例えば、ベンジルセチルジメチルアンモニウム塩100重量部当たり、l−カルボンが1〜150重量部、好ましくは50〜150重量部、更に好ましくは70〜120重量部が挙げられる。
[ベンジルジメチルアルキル(炭素数12〜15)アンモニウム塩]
本発明の洗浄剤組成物は、本発明の効果を喪失させないことを限度として、ベンジルジメチルアルキル(炭素数12〜15)アンモニウム塩が含まれていてもよい。ベンジルセチルジメチルアンモニウム塩非存在下で、ベンジルジメチルアルキル(炭素数12〜15)アンモニウム塩とl−カルボンを共存させると、経時的に変色が生じるが、ベンジルセチルジメチルアンモニウム塩の存在下で、ベンジルジメチルアルキル(炭素数12〜15)アンモニウム塩とl−カルボンを共存させることにより、経時的に生じる変色を抑制することができる。
ベンジルジメチルアルキル(炭素数12〜15)アンモニウム塩とは、ベンジルアンモニウムのアミノ基に炭素数12〜15のアルキル基と2つのメチル基が結合している化合物の塩である。
ベンジルアルキル(炭素数12〜15)ジメチルアンモニウム塩としては、具体的には、ベンジルジメチルドデシルアンモニウム、ベンジルジメチルトリデシルアンモニウム、ベンジルジメチルテトラデシルアンモニウム、及びベンジルジメチルペンタデシルアンモニウムが挙げられる。
ベンジルアルキル(炭素数12〜15)ジメチルアンモニウム塩における塩の形態としては、具体的には、塩化物、臭化物、ヨウ化物等のハロゲン化物塩が挙げられる。これらの中でも、好ましくは塩化物が挙げられる。
本発明の洗浄剤組成物において、ベンジルアルキル(炭素数12〜15)ジメチルアンモニウム塩は、1種の構造のものを単独で使用してもよく、2種以上の構造のものを組み合わせて使用してもよい。
本発明の洗浄剤組成物にベンジルアルキル(炭素数12〜15)ジメチルアンモニウム塩を含有させる場合、ベンジルセチルジメチルアンモニウム塩とベンジルアルキル(炭素数12〜15)ジメチルアンモニウム塩との比率については、特に制限されないが、例えば、ベンジルセチルジメチルアンモニウム塩とベンジルアルキル(炭素数12〜15)ジメチルアンモニウム塩の合計量100重量部当たり、ベンジルセチルジメチルアンモニウム塩が1重量部以上、好ましくは1〜99重量部、より好ましくは5〜70重量部、更に好ましくは5〜30重量部、特に好ましくは5〜20重量部、7〜12重量部が挙げられる。
本発明の洗浄剤組成物にベンジルアルキル(炭素数12〜15)ジメチルアンモニウム塩を含有させる場合、その含有量としては、例えば、1〜30重量%、好ましくは2〜25重量%、より好ましくは3〜20重量%が挙げられる。
[l−カルボン以外の香料]
本発明の洗浄剤組成物には、必要に応じて、l−カルボン以外の香料(油性香料)が含まれていてもよい。香料(l−カルボン以外)としては、例えば、天然香料の他、炭化水素系香料、エーテル系香料、エステル系香料、アルコール系香料、アルデヒド系香料、ケトン系香料等の合成香料が挙げられる。
これらの香料は、単品香料として1種単独で使用してもよく、また調合香料として2種以上を組み合わせて使用してもよい。
l−カルボンはミント系香料の構成原料として適しているので、本発明の洗浄剤組成物で使用される香料の好適な例として、l−カルボンと他の香料を組み合わせて調香されたミント系香料が挙げられる。
本発明の洗浄剤組成物において、l−カルボンと他の香料を組み合わせて使用する場合、それらの比率については特に制限されないが、例えば、香料の総量(l−カルボンと他の香料の合計量)100重量部当たり、l−カルボンが5重量部以上、好ましくは10〜60重量部、更に好ましくは15〜40重量部が挙げられる。
また、本発明の洗浄剤組成物において、l−カルボン以外の香料を含有させる場合、l−カルボン以外の香料の含有量については、特に制限されないが、例えば、0超〜30重量%、好ましくは1.8〜18.8重量%、更に好ましくは3.8〜14.5重量%が挙げられる。
[ポリオキシアルキレンアルキルエーテル]
本発明の洗浄剤組成物は、必要に応じて、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルが含まれていてもよい。本発明の洗浄剤組成物において、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルが含まれている場合には、ベンジルセチルジメチルアンモニウム塩の経口毒性や皮膚刺激性を低下させ、高い安全性を備えさせることが可能になる。更に、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルは、ノニオン性界面活性剤であるので、洗浄作用を付与することもできる。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテルとは、ポリオキシアルキレン鎖とアルキル基がエーテル結合している化合物である。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテルにおけるポリオキシアルキレン鎖としては、例えば、ポリオキシエチレン鎖、ポリオキシプロピレン鎖、又はポリオキシエチレンポリオキシプロピレン鎖のいずれであってもよい。ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン鎖は、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドがランダム付加されたものであってもよく、これらがブロック付加されたものであってもよい。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテルにおけるポリオキシアルキレン鎖として、より一層高い安全性を備えさせるという観点から、好ましくはポリオキシエチレンポリオキシプロピレン鎖が挙げられる。ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン鎖におけるポリエチレンオキサイドとポリプロピレンオキサイドとの付加モル数の比率については、特に制限されないが、例えば、ポリプロピレンオキサイドの付加モル数:ポリエチレンオキサイドの付加モル数として、1:0.3〜15、好ましくは1:0.5〜8、更に好ましくは1:1〜5が挙げられる。
ポリオキシアルキレン鎖のアルキレンキサイドの付加モル数としては、例えば、3〜50、好ましくは8〜40、更に好ましくは10〜30、特に好ましくは15〜25が挙げられる。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテルにおけるアルキル基は、直鎖状又は分岐状のいずれであってもよい。また、当該アルキル基の炭素数としては、例えば、6〜24、好ましくは8〜18、更に好ましくは8〜16が挙げられる。
本発明で使用されるポリオキシアルキレンアルキルエーテルの好適な例として、下記一般式(1)に示す化合物が挙げられる。
Figure 2021105131
一般式(1)において、R7は、炭素数6〜24、好ましくは8〜18、更に好ましくは8〜16の直鎖状又は分岐状のアルキル基を示す。
一般式(1)において、nは0〜50、好ましくは0〜40、より好ましくは0〜30、更に好ましくは0〜25の整数;mは0〜50、好ましくは0〜40、より好ましくは0〜30、更に好ましくは0〜25の整数;且つn+mは3〜50、好ましくは8〜40、より好ましくは10〜30、更に好ましくは15〜25を示す。一般式(1)におけるn及びmとして、より一層高い安全性を備えさせるという観点から、特に好ましくは、nが8〜20、mが1〜8、且つn+mが12〜24、最も好ましくはnが13〜19、mが2〜7、且つn+mが18〜22が挙げられる。
本発明の洗浄剤組成物において、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルは、1種の構造のものを単独で使用してもよく、2種以上の構造のものを組み合わせて使用してもよい。
本発明の洗浄剤組成物におけるポリオキシアルキレンアルキルエーテルの含有量については、ベンジルセチルジメチルアンモニウム塩の含有量、使用時の希釈倍率等に応じて適宜設定すればよいが、例えば、10〜60重量%、好ましくは20〜55重量%、更に好ましくは30〜50重量%が挙げられる。
また、本発明の洗浄剤組成物において、ベンジルセチルジメチルアンモニウム塩に対するポリオキシアルキレンアルキルエーテルの比率は、前述する各成分の含有量に応じて定まるが、より一層高い安全性を備えさせるという観点から、例えば、ベンジルセチルジメチルアンモニウム塩100重量部当たり、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルが100〜4000重量部、好ましくは1000〜3500重量部、更に好ましくは1500〜3000重量部が挙げられる。
[水]
本発明の洗浄剤組成物は、液状又はゲル状の場合であれば、水を含んでいてもよい。
本発明の洗浄剤組成物に水を含有させる場合、その含有量については、特に制限されないが、例えば、1〜40重量%、好ましくは3〜30重量%、更に好ましくは5〜20重量%が挙げられる。
[その他の成分]
本発明の洗浄剤組成物には、本発明の効果を妨げない範囲で、更に必要に応じて、1価の低級アルコール、多価アルコール、界面活性剤(ポリオキシアルキレンアルキルエーテル以外)、着色料(有色顔料、染料)、酵素、殺菌剤、キレート剤、消臭剤、油性成分の乳化可溶化剤、増量剤、溶解性調整剤、漂白剤、撥水剤、親水剤、充填剤、pH調整剤、増粘剤、ゲル化剤、成形性向上剤、緩衝剤、白濁化剤、消泡剤、滑沢剤、コーティング剤等の添加剤を含んでいてもよい。
[形態]
本発明の洗浄剤組成物の形態については、特に制限されず、その用途に応じて適性設定すればよいが、例えば、液体状、固体状(粉末状、錠剤状等)、半固形状(ペースト状、ゲル状等)、エアゾール状等が挙げられる。これらの形態の中でも、好ましくは液体状、半固体状、更に好ましくは液体状が挙げられる。
[被洗浄物]
本発明の洗浄剤組成物の洗浄対象については、除菌や汚れ除去が求められるものであることを限度として特に制限されないが、例えば、トイレ(便器、トイレの床)、浴室、台所、厨房、排水管、貯水設備(プール、人工池等)等の、水との接触が可能な硬質表面が挙げられる。これらの中でも、水洗トイレの便器は、黒ずみ等の微生物由来の汚れが付き易く、除菌が求められている洗浄対象であるため、本発明の洗浄剤組成物は、水洗トイレの便器用の洗浄剤として好適である。
本発明の洗浄剤組成物を水洗トイレの便器の洗浄に使用する場合、本発明の洗浄剤組成物を便器にそのまま塗布して洗浄に使用してもよいが、フラッシュ水で希釈して、水洗トイレのフラッシュ時にフラッシュ水を用いた便器の洗浄に使用することが好ましい。本発明の洗浄剤組成物を水洗トイレの便器の洗浄用として、フラッシュ水に希釈して使用する場合、その希釈倍率については、特に制限されないが、例えば1万〜100万倍程度、好ましくは2万〜50万倍程度が挙げられる。
本発明の洗浄剤組成物を水洗トイレの便器の洗浄用としてフラッシュ水に希釈して使用する場合、本発明の洗浄剤組成物は、水洗トイレのオンタンク用の洗浄剤、水洗トイレのインタンク用の洗浄剤、水洗トイレのリム部用の洗浄剤、便器表面に付着させて使用される洗浄剤等のいずれであってもよい。
水洗トイレのオンタンク用の洗浄剤とは、水洗トイレの手洗い部の上に設置して使用されるものであって、洗浄剤組成物が収容された容器に、手洗い部に供給された洗浄用のフラッシュ水と接触することにより、当該洗浄剤組成物が容器から流出され、洗浄剤組成物が溶け込んだフラッシュ水が便器内に放出されることによって便器を洗浄する洗浄剤である。本発明の洗浄剤組成物を水洗トイレのオンタンク用の洗浄剤として使用する場合、本発明の洗浄剤組成物は液体状又は固体状であることが好ましい。
水洗トイレのインタンク用の洗浄剤とは、水洗トイレの貯水タンク内に投入して使用されるものであって、貯水タンク内で洗浄用のフラッシュ水と接触することにより、当該洗浄剤組成物が溶出し、フラッシュ時に洗浄剤組成物が溶け込んだフラッシュ水が便器内に放出されることによって便器を洗浄する洗浄剤である。本発明の洗浄剤組成物を水洗トイレのインタンク用の洗浄剤として使用する場合、本発明の洗浄剤組成物は固体状であることが好ましい。
水洗トイレのリム部用の洗浄剤とは、水洗トイレのリム部に取り付けて使用されるものであって、洗浄剤組成物が収容された容器に、便器に放出されるフラッシュ水が接触することにより、当該洗浄剤組成物が容器から流出され、洗浄剤組成物が溶け込んだフラッシュ水が便器内に放出されることによって便器を洗浄する洗浄剤である。本発明の洗浄剤組成物を水洗トイレのリム部用の洗浄剤として使用する場合、本発明の洗浄剤組成物は液体状又は固体状であることが好ましい。
便器表面に付着させて使用される洗浄剤とは、便器表面に付着させた状態で設置し、フラッシュ時に便器に放出されたフラッシュ水が接触し、洗浄剤組成物がフラッシュ水に溶出することにより便器を洗浄する洗浄剤である。本発明の洗浄剤組成物を、便器表面に付着させて使用される洗浄剤として使用する場合、便器表面への付着性を具備させるために、本発明の洗浄剤組成物はゲル状であることが好ましい。
また、本発明の洗浄剤組成物は、経時的な変色(黄変)を抑制できるので、内部を視認可能な透明な収容部(洗浄剤組成物を収容する収容部)を有する容器に収容しても、外観を損なうことなく安定に維持できるという利点がある。従って、本発明の洗浄剤組成物を収容する容器の好適な例として、透明な収容部を有する容器が挙げられる。ここで、透明とは、無色透明と有色透明の双方が含まれる。
また、青色透明の収容部を有する容器は、収容部に収容されている洗浄剤組成物が黄変すると、色調変化を見分け易く、経時的に黄変が生じ易い洗浄剤組成物を収容するには不向きな容器と考えられているが、本発明の洗浄剤組成物では、経時的な変色(黄変)を抑制できるので、青色透明の収容部を有する容器に収容しても、外観を安定に維持できる。従って、本発明の洗浄剤組成物を収容する容器の好適な例として、青色透明の収容部を有する容器が挙げられる。
2.変色抑制方法
本発明は、更に、l−カルボンを含む洗浄剤組成物の変色を抑制する方法を提供する。当該方法は、具体的には、洗浄剤組成物にベンジルセチルジメチルアンモニウム塩とl−カルボンを含有させることによって行われる。
当該方法において使用されるベンジルセチルジメチルアンモニウム塩の種類や含有量、l−カルボンの含有量、洗浄剤組成物に配合可能な他の成分の種類や含有量、洗浄剤組成物の形態の洗浄対象等については、前記「1.洗浄剤組成物」の欄に記載の通りである。
以下、実施例を挙げて、本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
試験例1:洗浄剤組成物の安定性試験
表1に示す各洗浄剤組成物を調製した。調製直後の洗浄剤組成物は、いずれも無色透明であった。調製直後の各洗浄剤組成物60mlを75ml容のガラス製容器に収容して60℃で遮光条件下で2週間保存した。2週間保存後に洗浄剤組成物の外観を観察し、以下の判定基準に従って変色抑制効果を評価した。
<変色抑制効果の判定基準>
○:殆ど黄変していない。
△:僅かに黄変している。
×:明らかな黄変が認められる。
結果を表1に示す。この結果、ジデシルジメチルアンモニウム塩とl−カルボンを含む洗浄剤組成物(比較例2)では、60℃で2週間保存すると、明らかな黄変が認められた。また、塩化ベンジルセチルジメチルアンモニウム以外のベンジルジメチルアルキルアンモニウム塩とl−カルボンを含む洗浄剤組成物(比較例2)でも、明らかな黄変が認められた。これに対して、塩化ベンジルセチルジメチルアンモニウムとl−カルボンを含む洗浄剤組成物(実施例1)では、60℃で2週間保存しても、殆ど黄変しておらず、優れた保存安定性を有していた。即ち、本結果から、塩化ベンジルセチルジメチルアンモニウムとl−カルボンを組み合わせて使用することにより、変色を抑制できることが明らかとなった。
なお、l−カルボンの代わりにl−カルボンを含まない調合香料を使用したこと以外は、比較例1及び2と同組成の洗浄剤組成物を調製し、前記と同条件で試験したところ、60℃で2週間保存しても、黄変は認められなかった。
Figure 2021105131
参考試験例1
被検菌株として黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus、NBRC12732)を用いて、以下の方法で塩化ベンジルセチルジメチルアンモニウムの除菌活性を測定した。
前培養した被検菌株をSCD培地(Soybean−Casein Digest Broth "DAIGO"、日本製薬株式会社製)に1.0×108〜5.0×108cfu/mlとなるように懸濁し、菌液を調製した。50ml容の滅菌遠沈管(日本ベクトン・ディッキンソン株式会社製)に、表2に示す組成の塩化ベンジルセチルジメチルアンモニウム希釈液を10ml分注した。その後、各遠沈管に菌液0.1mlをそれぞれ接種し、25℃で5時間静置培養した。培養後に0.1ml採取し、適宜リン酸緩衝生理食塩水(和光純薬工業株式会社)を用いて希釈系列を調製した後、原液及び各希釈液0.1mlをそれぞれSCDLP寒天培地(Soybean−Casein Digest Agar with Lecithin&Polysorbate 80、日本製薬株式会社)に塗抹し、35℃で18〜24時間培養して生菌数をそれぞれ測定した。また、ブランクとして、塩化ベンジルセチルジメチルアンモニウム希釈液の代わりに滅菌生理食塩水(大塚製薬株式会社)を使用して、前記と同条件で試験を行った。以下の算出式に従って、抗菌活性値を算出した。
Figure 2021105131
結果を表2に示す。この結果、塩化ベンジルセチルジメチルアンモニウムには、優れた除菌活性があることが確認された。
Figure 2021105131

Claims (4)

  1. ベンジルジメチルセチルアンモニウム塩、及びl−カルボンを含む洗浄剤組成物。
  2. 洗浄剤組成物に含まれる香料の総量100重量部当たり、l−カルボンを5重量部以上含む、請求項1に記載の洗浄剤組成物。
  3. 水洗トイレの便器の洗浄に使用される、請求項1又は2に記載の洗浄剤組成物。
  4. l−カルボンを含む洗浄剤組成物の変色を抑制する方法であって、
    洗浄剤組成物中で、ベンジルジメチルセチルアンモニウム塩とl−カルボンとを含有させる、変色抑制方法。
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