JP2021105090A5 - - Google Patents

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そのため、酸化チタン等の白色顔料を用いることなしに、文字などの隠蔽性を、当該白色顔料を含む場合と同等程度まで高めることができる。
とくにインクジェットインクの硬化物の隠蔽率は、45%以上とするのが好ましい。
隠蔽率がこの範囲より小さい場合には、文字などの隠蔽性が不足して、下地の表面の色味や模様などが反映されやすくなり、たとえば、ベタ印刷をした際に色むらが目立ったり、バーコードを印刷した際に掠れや欠けに見えたりしてしまう場合がある。
これに対し、インクジェットインクの硬化物の隠蔽率を上記の範囲とすることにより、文字などの隠蔽性を高めて、たとえば、ベタ印刷をした際に色むらが目立ったり、バーコードを印刷した際に掠れや欠けに見えたりするのを抑制することができる。
なお本発明では、インクジェットインクの硬化物の隠蔽率を、常温(5~35℃)環境下、日本産業規格JIS K5600-4-1:1999「塗料一般試験方法-第4部:塗膜の視覚特性-第1節:隠ぺい力(淡彩色塗料用)」所載の「方法B(隠ぺい率試験紙)」に準拠して測定した値でもって表すこととする。
すなわち、高Tg多官能モノマーの割合Rmhがこの範囲未満では、当該高Tg多官能モノマーを選択して用いることによる、文字などの隠蔽性を高める効果が得られない場合がある。
これに対し、高Tg多官能モノマーの割合Rmhを上記の範囲とすることにより、硬化物の隠蔽率を高めて、隠蔽性に優れた文字などを印刷することが可能となる。
高Tg多官能モノマーの具体例としては、これに限定されないが、たとえば、下記の各種化合物等の1種または2種以上を用いることができる。
(2官能アクリレート)
ARKEMA社製のSARTOMER(サートマー、登録商標)シリーズのうち、SR213〔1,4-ブタンジオールジアクリレート、ガラス転移温度Tg:45℃〕、SR238F〔1,6-ヘキサンジオールジアクリレート、ガラス転移温度Tg:43℃〕、SR238NS〔1,6-ヘキサンジオールジアクリレート、ガラス転移温度Tg:43℃〕、SR272〔トリエチレングリコールジアクリレート、ガラス転移温度Tg:48℃〕、SR9209〔アルコキシ化脂肪酸ジアクリレート、ガラス転移温度Tg:48℃〕、SR212〔1,3-ブチレングリコールジアクリレート、ガラス転移温度Tg:101℃〕、SR230〔ジエチレングリコールジアクリレート、ガラス転移温度Tg:100℃〕、SR247〔ネオペンチルグリコールジアクリレート、ガラス転移温度Tg:107℃〕、SR306H〔トリプロピレングリコールジアクリレート、ガラス転移温度Tg:62℃〕、SR306NS〔トリプロピレングリコールジアクリレート、ガラス転移温度Tg:62℃〕、SR349〔エトキシ化(3)ビスフェノールAジアクリレート、ガラス転移温度Tg:67℃〕、SR349NS〔エトキシ化(3)ビスフェノールAジアクリレート、ガラス転移温度Tg:67℃〕、SR508〔ジプロピレングリコールジアクリレート、ガラス転移温度Tg:104℃〕、SR508NS〔ジプロピレングリコールジアクリレート、ガラス転移温度Tg:104℃〕、CD595〔ドデカンジアクリレート、ガラス転移温度Tg:91℃〕、SR601〔エトキシ化(4)ビスフェノールAジアクリレート、ガラス転移温度Tg:60℃〕、SR601NS〔エトキシ化(4)ビスフェノールAジアクリレート、ガラス転移温度Tg:60℃〕、SR833〔トリシクロデカンジメタノールジアクリレート、ガラス転移温度Tg:186℃〕、SR833NS〔トリシクロデカンジメタノールジアクリレート、ガラス転移温度Tg:186℃〕
日本化薬(株)製のKAYARAD(カヤラッド、登録商標)シリーズのうち、NPGDA〔ネオペンチルグリコールジアクリレート、ガラス転移温度Tg:107℃〕。
この理由は、先に説明したとおりである。
すなわち、高Tg多官能モノマーの割合Rmhを上記の範囲とすることにより、硬化物を多孔質化してその隠蔽率を高めて、隠蔽性の高い文字などを印刷することが可能となる。
なお、かかる効果をより一層向上することを考慮すると、多官能モノマーの総量中の高Tg多官能モノマーの割合Rmhは、上記の範囲でも、50質量%以上であるのが好ましい。
また、高Tg多官能モノマーの割合Rmhの上限はとくに限定されず、多官能モノマーの全量が高Tg多官能モノマーであってもよい。
つまり、多官能モノマーの総量中の高Tg多官能モノマーの割合Rmhは、100質量%であってもよい。
高Tg多官能モノマーの割合Rmhを、多官能モノマーの総量中の100質量%とすれば、硬化物をさらに多孔質化してその隠蔽率をさらに向上して、より一層隠蔽性の高い文字などを印刷することが可能となる。
また、インクジェットインクの総量中の揮発性溶剤の割合は、14質量%以上であるのが好ましく、55質量%以下であるのが好ましい。
揮発性溶剤の割合がこの範囲未満では、前述した、硬化物を多孔質化して文字などの隠蔽性を高める効果が得られない場合がある。
これに対し、揮発性溶剤の割合を上記の範囲とすれば、インクジェットインクの全体の粘度を吐出に適した範囲に抑制して吐出不良の発生を抑えつつ、十分な厚みを有し耐擦過性に優れる上、隠蔽性の高い文字などを印刷することができる。
なお、かかる効果をより一層向上することを考慮すると、インクジェットインクの総量中の揮発性溶剤の割合は、25質量%以上であるのが好ましく、53質量%以下であるのが好ましい。
Figure 2021105090000001
〈隠蔽性評価〉
インクジェットインクの硬化物の隠蔽率を、前述した方法によって求めた。
そして、各色のインクジェットインクについて、それぞれ下記の基準で、隠蔽性を評価した。
(シアン)
○○○:75%以上
○○:60%以上、75%未満
○:50%以上、60%未満
△:45%以上、50%未満
×:45%未満
(マゼンタ)
○○○:65%以上
○○:55%以上、65%未満
○:50%以上、55%未満
△:45%以上、50%未満
×:45%未満
(イエロー)
○○○:60%以上
○○:55%以上、60%未満
○:50%以上、55%未満
△:45%以上、50%未満
×:45%未満
〈分散安定性評価〉
実施例、比較例で調製したインクジェットインクを密閉容器に入れ、常温(5~35℃)環境下、暗所で1週間静置したのち状態を確認して、下記の基準で分散安定性を評価した。
Figure 2021105090000002
表9~表17の実施例1~34、比較例1、2、9の結果より、前述した本発明の効果を得るために、インクジェットインクは、
・ 着色剤、ラジカル重合性成分、揮発性溶剤、および光ラジカル重合開始剤を含んでいる必要があること、
・ このうちラジカル重合性成分としては、2官能以上の多官能モノマーと単官能モノマーとを含み、なおかつ多官能モノマーは、ガラス転移温度Tgが40℃以上である高Tg多官能モノマーを含んでいる必要があること、
・ これらの構成により、酸化チタンなどの、隠蔽力の高い白色顔料を含んでいなくても、シアン、マゼンタ、イエローなどの色味を有し、しかも十分な隠蔽性を有する印刷が可能であること、
が判った。
また、とくに実施例1、25~27、比較例6の結果より、多官能モノマーの総量中の、高Tg多官能モノマーの割合Rmhは30質量%以上である必要があり、とくに50質量%以上であるのが好ましいことが判った。
実施例1、28~32、比較例7、8の結果より、ラジカル重合性成分の総量中の、単官能モノマーの割合Rsは5質量%以上、70質量%以下である必要があり、とくに10質量%以上であるのが好ましく、65質量%以下であるのが好ましいことが判った。
実施例1、8~12の結果より、揮発性溶剤としては、
・ 炭素数1~3のアルコールを単独で用いてもよいし、炭素数1~3のアルコールと、他の揮発性溶剤としての、炭素数4以上のアルコール、ケトン、エステル、またはエーテルとを併用してもよいこと、
・ 併用の場合、他の揮発性溶剤の割合は、揮発性溶剤の総量中の15質量%以下であるのが好ましいことが判った。
また実施例1~7、12の結果より、揮発性溶剤としては、高Tg多官能モノマーの屈折率に対する屈折率の差ΔRが±0.03以上である揮発性溶剤を、選択して用いるのが好ましいことが判った。
実施例1、13~15の結果より、インクジェットインクは、単官能モノマーとしてビニルカプロラクタムを含んでいるか、もしくはバインダ樹脂を含んでいるのが好ましいことが判った。

Claims (1)

  1. 硬化物の隠蔽率が45%以上である請求項1ないし5のいずれか1項に記載のインクジェットインク。
JP2019236039A 2019-10-31 2019-12-26 インクジェットインク Active JP7390888B2 (ja)

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