JP2021104969A - 摩擦低減剤及び眼科用組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】眼瞼部の摩擦を低減する摩擦低減剤、及びこれを含有する眼科用組成物を提供する。【解決手段】下記(A)及び(B)(A)ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、メチルセルロース、ポリ(2−メタクリロイルオキシエチルホスホリンコリン)、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム及びアルギン酸ナトリウム(B)非イオン界面活性剤の群から選ばれる1種以上を含有する摩擦低減剤。【選択図】なし
Description
本発明は、摩擦低減剤及び眼科用組成物に関するものである。
瞬目の摩擦を一因として生じる眼瞼部の炎症は、特にコンタクトレンズ(CL)装用者及び高齢者の多くによくみられる症状である。この炎症は摩擦亢進が原因に挙げられるが、炎症を生じないようにするため、摩擦低減の対処方法はあるものの、摩擦低減の効果は不十分であった。
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、眼瞼部の摩擦を低減する摩擦低減剤、及びこれを含有する眼科用組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、特定の高分子化合物及び非イオン界面活性剤が、眼瞼部の摩擦を低減する優れた効果を有することを知見し、本発明をなすに至ったものである。
従って、本発明は下記摩擦低減剤及び眼科用組成物を提供する。
1.下記(A)及び(B)
(A)ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、メチルセルロース、ポリ(2−メタクリロイルオキシエチルホスホリンコリン)、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム及びアルギン酸ナトリウム
(B)非イオン界面活性剤
の群から選ばれる1種以上を含有する摩擦低減剤。
2.(B)成分が、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル及びポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールから選ばれる1種以上の非イオン界面活性剤である1記載の摩擦低減剤。
3.さらに、(C)油性成分を含有する1又は2記載の摩擦低減剤。
4.(C)成分が、ビタミンA、ビタミンE、ゴマ油、ヒマシ油、流動パラフィン、パラフィン、大豆油、オリーブ油、コーン油、ヤシ油、アーモンド油、ダイズ油、ラッカセイ油、小麦胚芽油、ナタネ油、ヒマワリ油、精製ラノリン、白色ラノリン、ゲル炭化水素、中鎖脂肪酸トリグリセリド、白色ワセリン、ワックスエステル及びステロールエステルから選ばれる1種以上の油性成分である3記載の摩擦低減剤。
5.1〜4のいずれかに記載の摩擦低減剤を含有する、摩擦低減用眼科用組成物。
6.1〜4のいずれかに記載の摩擦低減剤を含有する、リッドワイパーに生じた炎症予防用眼科用組成物。
7.1〜4のいずれかに記載の摩擦低減剤を含有する、リッドワイパーに生じた炎症改善用眼科用組成物。
1.下記(A)及び(B)
(A)ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、メチルセルロース、ポリ(2−メタクリロイルオキシエチルホスホリンコリン)、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム及びアルギン酸ナトリウム
(B)非イオン界面活性剤
の群から選ばれる1種以上を含有する摩擦低減剤。
2.(B)成分が、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル及びポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールから選ばれる1種以上の非イオン界面活性剤である1記載の摩擦低減剤。
3.さらに、(C)油性成分を含有する1又は2記載の摩擦低減剤。
4.(C)成分が、ビタミンA、ビタミンE、ゴマ油、ヒマシ油、流動パラフィン、パラフィン、大豆油、オリーブ油、コーン油、ヤシ油、アーモンド油、ダイズ油、ラッカセイ油、小麦胚芽油、ナタネ油、ヒマワリ油、精製ラノリン、白色ラノリン、ゲル炭化水素、中鎖脂肪酸トリグリセリド、白色ワセリン、ワックスエステル及びステロールエステルから選ばれる1種以上の油性成分である3記載の摩擦低減剤。
5.1〜4のいずれかに記載の摩擦低減剤を含有する、摩擦低減用眼科用組成物。
6.1〜4のいずれかに記載の摩擦低減剤を含有する、リッドワイパーに生じた炎症予防用眼科用組成物。
7.1〜4のいずれかに記載の摩擦低減剤を含有する、リッドワイパーに生じた炎症改善用眼科用組成物。
本発明によれば、眼瞼部の摩擦を低減する優れた効果を有する摩擦低減剤、及びこれ含有する眼科用組成物を提供することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の摩擦低減剤は、(A)ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、メチルセルロース、ポリ(2−メタクリロイルオキシエチルホスホリンコリン)、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム及びアルギン酸ナトリウム、ならびに(B)非イオン界面活性剤から選ばれる成分を有効成分とするものである。なお、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、メチルセルロース、ポリ(2−メタクリロイルオキシエチルホスホリンコリン)、ヒアルロン酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウムは、粘稠剤としても用いることができる。
本発明の摩擦低減剤は、(A)ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、メチルセルロース、ポリ(2−メタクリロイルオキシエチルホスホリンコリン)、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム及びアルギン酸ナトリウム、ならびに(B)非イオン界面活性剤から選ばれる成分を有効成分とするものである。なお、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、メチルセルロース、ポリ(2−メタクリロイルオキシエチルホスホリンコリン)、ヒアルロン酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウムは、粘稠剤としても用いることができる。
[(A)成分]
(A)成分は、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、メチルセルロース、ポリ(2−メタクリロイルオキシエチルホスホリンコリン)、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム及びアルギン酸ナトリウムであり、1種単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。中でも、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、メチルセルロース、ポリ(2−メタクリロイルオキシエチルホスホリンコリン)が好ましい。
(A)成分は、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、メチルセルロース、ポリ(2−メタクリロイルオキシエチルホスホリンコリン)、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム及びアルギン酸ナトリウムであり、1種単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。中でも、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、メチルセルロース、ポリ(2−メタクリロイルオキシエチルホスホリンコリン)が好ましい。
ヒドロキシエチルセルロースは特に限定されないが、ヒドロキシエトキシル基30.0〜70.0%のものを用いることが好ましい。粘度は、1%水溶液であれば3,000mPa・s以下、2%水溶液であれば16,000mPa・s以下が好ましい。ヒドロキシエチルセルロースとしては、市販品を用いることができ、例えば、ヒドロキエチルセルロース:HEC CF−G、住友精化(株)製(2%水溶液粘度(20℃):300〜600mPa・s)、ヒドロキエチルセルロース:HEC CF−V、住友精化(株)製(2%水溶液粘度(20℃):5,000〜10,000mPa・s)、ヒドロキエチルセルロース:HEC CF−Y、住友精化(株)製(1%水溶液粘度(20℃):2,000〜3,000mPa・s)、ヒドロキエチルセルロース:HEC CF−W、住友精化(株)製(2%水溶液粘度(20℃):10,000〜16,000mPa・s)、ヒドロキエチルセルロース:HEC CF−X、住友精化(株)製(1%水溶液粘度(20℃):1,250〜1,750mPa・s等が挙げられる。
なお、粘度の測定方法は、前記の表示粘度が600mPa・s未満の場合には第十七改正日本薬局方一般試験法粘度測定法第1法、表示粘度が600mPa・s以上の場合には第2法で測定する。
なお、粘度の測定方法は、前記の表示粘度が600mPa・s未満の場合には第十七改正日本薬局方一般試験法粘度測定法第1法、表示粘度が600mPa・s以上の場合には第2法で測定する。
ヒドロキシプロピルメチルセルロースに制限はないが、第十七改正日本薬局方に収載されたヒドロキシプロピルメチルセルロース(ヒプロメロース)を用いることが好ましい。置換度タイプは、2910(メトキシ基:28.0〜30.0%、ヒドロキシプロポキシ基:7.0〜12.0%)、2906(メトキシ基:27.0〜30.0%、ヒドロキシプロポキシ基:4.0〜7.5%)、2208(メトキシ基:19.0〜24.0%、ヒドロキシプロポキシ基:4.0〜12.0%)、1828(メトキシ基:16.5〜20.0%、ヒドロキシプロポキシ基:23.0〜32.0%)のいずれでもよく、2910、2906、2208が好ましい。
2910としては、2w/v%水溶液の粘度(20℃)が40.0〜60.0mPa・s(例えば、METLOSE 60SH50(信越化学工業(株)製))、粘度が3,000〜5,600mPa・s(例えば、METLOSE 60SH4000(信越化学工業(株)製))、粘度が7,500〜14,000mPa・s(例えば、METLOSE 60SH10000(信越化学工業(株)製))が挙げられる。
2906としては、2w/v%水溶液の粘度(20℃)が40.0〜60.0mPa・s(例えば、METLOSE 65SH50(信越化学工業(株)製))、粘度が320〜480mPa・s(例えば、METLOSE 65SH400(信越化学工業(株)製))、粘度が3,000〜5,600mPa・s(例えば、METLOSE 65SH4000(信越化学工業(株)製))のものが挙げられる。
2208としては、2w/v%水溶液の粘度(20℃)が80〜120mPa・s(例えば、METLOSE 90SH−SR100(信越化学工業(株)製))、粘度が3,000〜5,600mPa・s(例えば、METLOSE 90SH−SR4000(信越化学工業(株)製))が挙げられる。
なお、粘度測定方法は、600mPa・s未満の場合は、第十七改正日本薬局方第1法(20℃)、600mPa・s以上の場合は第2法で測定する。
なお、粘度測定方法は、600mPa・s未満の場合は、第十七改正日本薬局方第1法(20℃)、600mPa・s以上の場合は第2法で測定する。
ポリビニルアルコールとしては特に限定されないが、ポリビニルアルコールのけん化度は、78〜96moL%が好ましく、4%水溶液の粘度(20℃)は、3〜60mm2/sが好ましい。ポリビニルアルコールとしては市販品を用いることができ、例えば、ポリビニルアルコール:GOHSENOL EG−03P、三菱ケミカル(株)製(けん化度:86.5〜89.0moL%、4%水溶液の粘度(20℃):3.0〜3.8mm2/s)、ポリビニルアルコール:GOHSENOL EG−05P、三菱ケミカル(株)製(けん化度:86.5〜89.0moL%、4%水溶液の粘度(20℃):4.5〜6.1mm2/s)、ポリビニルアルコール:GOHSENOL EG−18P、三菱ケミカル(株)製(けん化度:86.5〜89.0moL%、4%水溶液の粘度(20℃):15.3〜20.7mm2/s)、ポリビニルアルコール:GOHSENOL EG−22P、三菱ケミカル(株)製(けん化度:86.5〜89.0moL%、4%水溶液の粘度(20℃):19.0〜25.6mm2/s)、ポリビニルアルコール:GOHSENOL EG−30P、三菱ケミカル(株)製(けん化度:86.5〜89.0moL%、4%水溶液の粘度(20℃):25.5〜34.5mm2/s)、ポリビニルアルコール:GOHSENOL EG−40P、三菱ケミカル(株)製(けん化度:86.5〜89.0moL%、4%水溶液の粘度(20℃):36.6〜49.4mm2/s)、ポリビニルアルコール:GOHSENOL EG−48P、三菱ケミカル(株)製(けん化度:86.5〜89.0moL%、4%水溶液の粘度(20℃):41.3〜55.7mm2/s)等が挙げられる。
なお、粘度測定方法は、第十七改正日本薬局方第1法(20℃)で測定する。
なお、粘度測定方法は、第十七改正日本薬局方第1法(20℃)で測定する。
メチルセルロースに制限はないが、第十七改正日本薬局方に収載されたメチルセルロース(メトキシ基26.0〜33.0%)を用いることが好ましい。
メチルセルロースとしては、2w/v%水溶液の粘度(20℃)が3.2〜4.8mPa・s(例えば、METLOSE SM4(信越化学工業(株)製))、粘度が12.0〜18.0mPa・s(例えば、METLOSE SM15(信越化学工業(株)製))、粘度が20.0〜30.0mPa・s(例えば、METLOSE SM25(信越化学工業(株)製))、粘度が80〜120mPa・s(例えば、METLOSE SM100(信越化学工業(株)製))、粘度が320〜480mPa・s(例えば、METLOSE SM400(信越化学工業(株)製))、粘度が1,125〜2,100mPa・s (例えば、METLOSE SM1500(信越化学工業(株)製))、粘度が3,000〜5,600mPa・s(例えば、METLOSE SM4000(信越化学工業(株)製))等が挙げられる。なお、粘度測定方法は、600mPa・s未満の場合は、第十七改正日本薬局方第1法(20℃)、600mPa・s以上の場合は第2法で測定する。
メチルセルロースとしては、2w/v%水溶液の粘度(20℃)が3.2〜4.8mPa・s(例えば、METLOSE SM4(信越化学工業(株)製))、粘度が12.0〜18.0mPa・s(例えば、METLOSE SM15(信越化学工業(株)製))、粘度が20.0〜30.0mPa・s(例えば、METLOSE SM25(信越化学工業(株)製))、粘度が80〜120mPa・s(例えば、METLOSE SM100(信越化学工業(株)製))、粘度が320〜480mPa・s(例えば、METLOSE SM400(信越化学工業(株)製))、粘度が1,125〜2,100mPa・s (例えば、METLOSE SM1500(信越化学工業(株)製))、粘度が3,000〜5,600mPa・s(例えば、METLOSE SM4000(信越化学工業(株)製))等が挙げられる。なお、粘度測定方法は、600mPa・s未満の場合は、第十七改正日本薬局方第1法(20℃)、600mPa・s以上の場合は第2法で測定する。
ポリ(2−メタクリロイルオキシエチルホスホリンコリン)としては、ポリ(2−メタクリロイルオキシエチルホスホリンコリン):リピジュア(MPC)、日油(株)製等が挙げられる。
(A)成分の配合量は、摩擦低減剤中0.001〜5w/v%(質量/体積%,g/100mL以下同様であり、以下%で記載する。)が好ましく、0.005〜1%がより好ましく、0.01〜0.5%がさらに好ましい。上記範囲とすることで、より摩擦低減効果を得ることができる。
[(B)成分]
(B)非イオン界面活性剤としては特に限定されず、眼科用組成物に用いられる非イオン界面活性剤を1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。具体的には、(B−1)ポリオキシエチレンヒマシ油、(B−2)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、(B−3)ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(POEソルビタン脂肪酸エステル)、(B−4)ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、(B−5)ポリオキシプロピレンポリオキシエチレングリコール等が挙げられ、1種単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。
(B)非イオン界面活性剤としては特に限定されず、眼科用組成物に用いられる非イオン界面活性剤を1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。具体的には、(B−1)ポリオキシエチレンヒマシ油、(B−2)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、(B−3)ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(POEソルビタン脂肪酸エステル)、(B−4)ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、(B−5)ポリオキシプロピレンポリオキシエチレングリコール等が挙げられ、1種単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。
(B−1)ポリオキシエチレンヒマシ油
ポリオキシエチレンヒマシ油(POEヒマシ油)は、ヒマシ油に酸化エチレン(EO)を付加重合することによって得られる化合物であり、酸化エチレンの平均付加モル数が異なるいくつかの種類が知られている。ポリオキシエチレンヒマシ油における酸化エチレンの平均付加モル数については、特に限定はないが、3〜60モルが好ましい。具体的にはポリオキシエチレンヒマシ油3(EO平均付加モル数3)、ポリオキシエチレンヒマシ油10(EO平均付加モル数10)、ポリオキシエチレンヒマシ油20(EO平均付加モル数20)、ポリオキシエチレンヒマシ油35(EO平均付加モル数35)、ポリオキシエチレンヒマシ油40(EO平均付加モル数40)、ポリオキシエチレンヒマシ油50(EO平均付加モル数50)、ポリオキシエチレンヒマシ油60(EO平均付加モル数60)等が挙げられる。
ポリオキシエチレンヒマシ油(POEヒマシ油)は、ヒマシ油に酸化エチレン(EO)を付加重合することによって得られる化合物であり、酸化エチレンの平均付加モル数が異なるいくつかの種類が知られている。ポリオキシエチレンヒマシ油における酸化エチレンの平均付加モル数については、特に限定はないが、3〜60モルが好ましい。具体的にはポリオキシエチレンヒマシ油3(EO平均付加モル数3)、ポリオキシエチレンヒマシ油10(EO平均付加モル数10)、ポリオキシエチレンヒマシ油20(EO平均付加モル数20)、ポリオキシエチレンヒマシ油35(EO平均付加モル数35)、ポリオキシエチレンヒマシ油40(EO平均付加モル数40)、ポリオキシエチレンヒマシ油50(EO平均付加モル数50)、ポリオキシエチレンヒマシ油60(EO平均付加モル数60)等が挙げられる。
(B−2)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(POE硬化ヒマシ油)は、水添したヒマシ油に酸化エチレンを付加重合することによって得られる化合物であり、酸化エチレンの平均付加モル数が異なるいくつかの種類が知られている。ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油における酸化エチレンの平均付加モル数については、特に限定はないが、5〜100モルが好ましい。具体的にはポリオキシエチレン硬化ヒマシ油5(EO平均付加モル数5)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油10(EO平均付加モル数10)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油20(EO平均付加モル数20)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油30(EO平均付加モル数30)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40(EO平均付加モル数40)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油50(EO平均付加モル数50)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60(EO平均付加モル数60)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油80(EO平均付加モル数80)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油100(EO平均付加モル数100)等が挙げられる。これらのポリオキシエチレン硬化ヒマシ油は、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。中でも、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60を用いることが好ましい。市販品としては、ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油:HCO−60、日本サーファクタント工業(株)製が挙げられる。
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(POE硬化ヒマシ油)は、水添したヒマシ油に酸化エチレンを付加重合することによって得られる化合物であり、酸化エチレンの平均付加モル数が異なるいくつかの種類が知られている。ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油における酸化エチレンの平均付加モル数については、特に限定はないが、5〜100モルが好ましい。具体的にはポリオキシエチレン硬化ヒマシ油5(EO平均付加モル数5)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油10(EO平均付加モル数10)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油20(EO平均付加モル数20)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油30(EO平均付加モル数30)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40(EO平均付加モル数40)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油50(EO平均付加モル数50)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60(EO平均付加モル数60)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油80(EO平均付加モル数80)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油100(EO平均付加モル数100)等が挙げられる。これらのポリオキシエチレン硬化ヒマシ油は、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。中でも、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60を用いることが好ましい。市販品としては、ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油:HCO−60、日本サーファクタント工業(株)製が挙げられる。
(B−3)ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(POEソルビタン脂肪酸エステル)
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(POEソルビタン脂肪酸エステル)としては、具体的にはモノラウリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート20)、モノパルミチン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート40)、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート60)、トリステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート65)、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート80)が挙げられる。これらのポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルは、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。中でも、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート80)を用いることが好ましい。
なお、市販品としては、例えば、レオドールTW−O120V、花王(株)製等が挙げられる。
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(POEソルビタン脂肪酸エステル)としては、具体的にはモノラウリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート20)、モノパルミチン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート40)、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート60)、トリステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート65)、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート80)が挙げられる。これらのポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルは、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。中でも、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート80)を用いることが好ましい。
なお、市販品としては、例えば、レオドールTW−O120V、花王(株)製等が挙げられる。
(B−4)ポリエチレングリコール脂肪酸エステル
ポリエチレングリコール脂肪酸エステルとしては、具体的にはステアリン酸ポリエチレングリコール−25、ステアリン酸ポリエチレングリコール−40が挙げられる。
ポリエチレングリコール脂肪酸エステルとしては、具体的にはステアリン酸ポリエチレングリコール−25、ステアリン酸ポリエチレングリコール−40が挙げられる。
(B−5)ポリオキシプロピレンポリオキシエチレングリコール
ポリオキシプロピレンポリオキシエチレングリコールにおける、エチレンオキシドの平均重合度は4〜220が好ましく、20〜220がより好ましい。また、プロピレンオキシドの平均重合度は5〜100が好ましく、5〜80がより好ましく、ブロック共重合体でもランダム重合体でもよい。具体的にはポリオキシエチレン(200)ポリオキシプロピレン(70)グリコール、ポリオキシエチレン(196)ポリオキシプロピレン(67)グリコール、ポリオキシエチレン(120)ポリオキシプロピレン(40)グリコール、ポリオキシエチレン(160)ポリオキシプロピレン(30)グリコール、ポリオキシエチレン(42)ポリオキシプロピレン(67)グリコール、ポリオキシエチレン(54)ポリオキシプロピレン(39)グリコール、ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(20)グリコールが挙げられる。
なお、市販品としては、ポリオキシエチレン(200)ポリオキシプロピレン(70)グリコール:Lutrol F127(BASF社製)、ユニルーブ70DP−950B(日油(株)製)、ポリオキシエチレン(196)ポリオキシプロピレン(67)グリコール:Lutrol F127、BASFジャパン社製、ポリオキシエチレン(120)ポリオキシプロピレン(40)グリコール:プルロニックF−87(BASF社製)、ポリオキシエチレン(160)ポリオキシプロピレン(30)グリコール:プルロニックF−68(BASF社製)、プロノン#188P(日油(株)製)、ポリオキシエチレン(42)ポリオキシプロピレン(67)グリコール:プルロニックP123(BASF社製)、ポリオキシエチレン(54)ポリオキシプロピレン(39)グリコール:プルロニックP85(BASF社製)、プロノン#235P(日油(株)製)、ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(20)グリコール:プルロニックL−44、テトロニック(BASF社製)等が挙げられる。
ポリオキシプロピレンポリオキシエチレングリコールにおける、エチレンオキシドの平均重合度は4〜220が好ましく、20〜220がより好ましい。また、プロピレンオキシドの平均重合度は5〜100が好ましく、5〜80がより好ましく、ブロック共重合体でもランダム重合体でもよい。具体的にはポリオキシエチレン(200)ポリオキシプロピレン(70)グリコール、ポリオキシエチレン(196)ポリオキシプロピレン(67)グリコール、ポリオキシエチレン(120)ポリオキシプロピレン(40)グリコール、ポリオキシエチレン(160)ポリオキシプロピレン(30)グリコール、ポリオキシエチレン(42)ポリオキシプロピレン(67)グリコール、ポリオキシエチレン(54)ポリオキシプロピレン(39)グリコール、ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(20)グリコールが挙げられる。
なお、市販品としては、ポリオキシエチレン(200)ポリオキシプロピレン(70)グリコール:Lutrol F127(BASF社製)、ユニルーブ70DP−950B(日油(株)製)、ポリオキシエチレン(196)ポリオキシプロピレン(67)グリコール:Lutrol F127、BASFジャパン社製、ポリオキシエチレン(120)ポリオキシプロピレン(40)グリコール:プルロニックF−87(BASF社製)、ポリオキシエチレン(160)ポリオキシプロピレン(30)グリコール:プルロニックF−68(BASF社製)、プロノン#188P(日油(株)製)、ポリオキシエチレン(42)ポリオキシプロピレン(67)グリコール:プルロニックP123(BASF社製)、ポリオキシエチレン(54)ポリオキシプロピレン(39)グリコール:プルロニックP85(BASF社製)、プロノン#235P(日油(株)製)、ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(20)グリコール:プルロニックL−44、テトロニック(BASF社製)等が挙げられる。
(B)成分としては、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60、ポリオキシエチレンヒマシ油35(EO平均付加モル数35)、ステアリン酸ポリエチレングリコール40、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート80)、ポリオキシエチレン(196)ポリオキシプロピレン(67)グリコール、ポリオキシエチレン(200)ポリオキシプロピレン(70)グリコールが好ましい。
(B)成分の配合量は、摩擦低減剤中0.001〜3%が好ましく、0.005〜1.5%がより好ましく、0.01〜1%がさらに好ましい。上記範囲とすることで、より摩擦低減効果を得ることができる。
[(C)成分]
本発明の摩擦低減剤には、その効果をより高める点から、(C)油性成分を配合することが好ましい。(C)成分は1種単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。(C)成分としては、ビタミンA、ビタミンE、ゴマ油、ヒマシ油、流動パラフィン、パラフィン、大豆油、オリーブ油、コーン油、ヤシ油、アーモンド油、ダイズ油、ラッカセイ油、小麦胚芽油、ナタネ油、ヒマワリ油、精製ラノリン、白色ラノリン、ゲル炭化水素、中鎖脂肪酸トリグリセリド、白色ワセリン、ワックスエステル及びステロールエステル等が挙げられる。
本発明の摩擦低減剤には、その効果をより高める点から、(C)油性成分を配合することが好ましい。(C)成分は1種単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。(C)成分としては、ビタミンA、ビタミンE、ゴマ油、ヒマシ油、流動パラフィン、パラフィン、大豆油、オリーブ油、コーン油、ヤシ油、アーモンド油、ダイズ油、ラッカセイ油、小麦胚芽油、ナタネ油、ヒマワリ油、精製ラノリン、白色ラノリン、ゲル炭化水素、中鎖脂肪酸トリグリセリド、白色ワセリン、ワックスエステル及びステロールエステル等が挙げられる。
ビタミンAとしては、例えば、ビタミンAそれ自体の他に、ビタミンA油等のビタミンA含有混合物、ビタミンA脂肪酸エステル等のビタミンA誘導体等が挙げられ、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。具体的には、レチノールパルミチン酸エステル、レチノール酢酸エステル、レチノール、レチノイン酸、レチノイド等が挙げられる。中でも、レチノールパルミチン酸エステルが好ましく、市販品としては、レチノールパルミチン酸エステル[174万I.U./g]、DSM社製が挙げられる。
ビタミンEとしては、例えば、トコフェロール、トコトリエノール、これらの塩、誘導体(エステル)を総称する意味で使用される。具体的には、例えば、d−α−トコフェロール、dl−α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ−トコフェロール、ミックストコフェロール等があり、これらの誘導体としては、例えば、ビタミンE酢酸エステル(酢酸トコフェロール)、ビタミンEニコチン酸エステル、ビタミンEコハク酸エステル、ビタミンEリノレン酸エステル等が挙げられ、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。中でも、酢酸トコフェロール(酢酸d−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール等)が好ましい。市販品としては、酢酸d−α−トコフェロール:理研Eアセテートα、理研ビタミン(株)製が挙げられる。
中でも、ビタミンA、ビタミンE、ゴマ油、ヒマシ油、流動パラフィン、パラフィンが好ましい。
(C)成分を配合する場合の配合量は、摩擦低減剤中0.0001〜0.5%が好ましく、0.005〜0.2%がより好ましく、0.002〜0.1%がさらに好ましい。上記範囲とすることで、より摩擦低減効果を得ることがでる。
なお、本発明の摩擦低減効果とは、眼瞼部の摩擦を低減する効果であるため、瞬きをスムーズにする効果、瞬きを軽くする効果、瞼の眼表面での擦れを緩和する効果、瞬きによる擦れをやわらげる効果等が得られる。
[眼科用組成物]
本発明の摩擦低減剤((A)及び(B)成分)は、眼科用組成物に好適に配合することができ、上述した効果を得ることができる。そのため、「摩擦低減用眼科用組成物」、「リッドワイパーにより生じた炎症予防用眼科用組成物」として好適である。なお、「リッドワイパーに生じた炎症」とは、眼瞼縁部が瞬目により擦れて生じる炎症である。眼科用組成物としては特に限定されず、点眼剤(ただし、点眼剤にはソフトコンタクトレンズ又はハードコンタクトレンズ装用中に点眼可能な点眼剤を含む。)、洗眼剤、コンタクトレンズ用装着液、コンタクトレンズ取り外し液等が挙げられる。コンタクトレンズとしては、ハードコンタクトレンズ、O2ハードコンタクトレンズ、ソフトコンタクトレンズ、シリコーンハイドロゲルソフトコンタクトレンズ等が挙げられ、特に限定されない。なお、ソフトコンタクトレンズとしては特に限定されず、FDAによる4分類(グループI〜IV)の全てのソフトコンタクトレンズに用いることができる。また、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズにも用いることができる。
本発明の摩擦低減剤((A)及び(B)成分)は、眼科用組成物に好適に配合することができ、上述した効果を得ることができる。そのため、「摩擦低減用眼科用組成物」、「リッドワイパーにより生じた炎症予防用眼科用組成物」として好適である。なお、「リッドワイパーに生じた炎症」とは、眼瞼縁部が瞬目により擦れて生じる炎症である。眼科用組成物としては特に限定されず、点眼剤(ただし、点眼剤にはソフトコンタクトレンズ又はハードコンタクトレンズ装用中に点眼可能な点眼剤を含む。)、洗眼剤、コンタクトレンズ用装着液、コンタクトレンズ取り外し液等が挙げられる。コンタクトレンズとしては、ハードコンタクトレンズ、O2ハードコンタクトレンズ、ソフトコンタクトレンズ、シリコーンハイドロゲルソフトコンタクトレンズ等が挙げられ、特に限定されない。なお、ソフトコンタクトレンズとしては特に限定されず、FDAによる4分類(グループI〜IV)の全てのソフトコンタクトレンズに用いることができる。また、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズにも用いることができる。
点眼剤として使用する場合、1回につき10〜100μLを1〜3滴、1日につき1〜6回点眼することが好ましく、1回につき10〜50μLを1〜3滴、1日につき1〜6回がより好ましい。1回につき10〜30μLを1〜3滴、1日につき1〜6回がさらに好ましい。洗眼剤として使用する場合、1回につき3〜6mL、1日につき3〜6回洗眼することが好ましい。
[眼科用製品]
本発明は、眼科用組成物と、この眼科用組成物が充填された容器と、この容器を包装する包囲体とを有する眼科用製品とすることができ、眼科用組成物中の酸素濃度が低減された状態で保存される手段を用いることができる。手段としては、(1)包囲体内への不活性ガス注入、(2)包囲体内への酸素吸収剤の同梱、(3)酸素吸収能を有する容器、又は(4)酸素吸収能を有する包囲体等が挙げられる。なお、包囲体は容器を密封できるものが好ましい。
本発明は、眼科用組成物と、この眼科用組成物が充填された容器と、この容器を包装する包囲体とを有する眼科用製品とすることができ、眼科用組成物中の酸素濃度が低減された状態で保存される手段を用いることができる。手段としては、(1)包囲体内への不活性ガス注入、(2)包囲体内への酸素吸収剤の同梱、(3)酸素吸収能を有する容器、又は(4)酸素吸収能を有する包囲体等が挙げられる。なお、包囲体は容器を密封できるものが好ましい。
(1)包囲体内への不活性ガス注入
不活性ガスとしては、窒素、ヘリウム、ネオン、アルゴン等が挙げられる。中でも窒素ガスが好ましい。不活性ガスの濃度は、包囲体とプラスチック製容器との間に形成された空間容積中、好ましくは50容積%以上、より好ましくは80容積%以上、さらに好ましくは90容積%以上である。上限は特に限定されず、100容積%以下である。このような濃度にするためには、包囲体とプラスチック製容器との間に形成された空間を、不活性ガスで置換すればよい。
不活性ガスとしては、窒素、ヘリウム、ネオン、アルゴン等が挙げられる。中でも窒素ガスが好ましい。不活性ガスの濃度は、包囲体とプラスチック製容器との間に形成された空間容積中、好ましくは50容積%以上、より好ましくは80容積%以上、さらに好ましくは90容積%以上である。上限は特に限定されず、100容積%以下である。このような濃度にするためには、包囲体とプラスチック製容器との間に形成された空間を、不活性ガスで置換すればよい。
(2)包囲体内への酸素吸収剤の同梱
具体的には、三菱ガス化学(株)製のエージレス(登録商標)(FX、SP、SS、SPE、ZP、Z−PT、Z−PT15、Z−PKC、GLS、GL−M、Z−20PKヤ)、ファーマキープ、(株)常盤産業製のバイタロン、(株)博洋製のサンソレス、パウダーテック(株)製のワンダーキープ、アイリス・ファインプロダクツ(株)製のサンソカット等を用いることができる。
具体的には、三菱ガス化学(株)製のエージレス(登録商標)(FX、SP、SS、SPE、ZP、Z−PT、Z−PT15、Z−PKC、GLS、GL−M、Z−20PKヤ)、ファーマキープ、(株)常盤産業製のバイタロン、(株)博洋製のサンソレス、パウダーテック(株)製のワンダーキープ、アイリス・ファインプロダクツ(株)製のサンソカット等を用いることができる。
(3)酸素吸収能を有する容器
具体的には、東洋製罐(株)製のオキシブロック、三菱ガス化学(株)製のオキシヴァニッシュ等を用いることができる。
具体的には、東洋製罐(株)製のオキシブロック、三菱ガス化学(株)製のオキシヴァニッシュ等を用いることができる。
(4)酸素吸収能を有する包囲体
具体的には、共同印刷(株)製のオキシキャッチ(登録商標)ICA、シールドエアー社製のCryovac(登録商標) OSフィルム、スタープラスチック工業(株)製のハイスターO2、三菱ガス化学(株)製のエージレスオーマック、東洋製罐(株)製のオキシデック等を用いることができる。
具体的には、共同印刷(株)製のオキシキャッチ(登録商標)ICA、シールドエアー社製のCryovac(登録商標) OSフィルム、スタープラスチック工業(株)製のハイスターO2、三菱ガス化学(株)製のエージレスオーマック、東洋製罐(株)製のオキシデック等を用いることができる。
上記手段は適宜組み合わせることができ、(2)、(4)が好ましく、(1)+(2)、(1)+(4)がより好ましい。
[その他の成分]
本発明の摩擦低減剤、眼科用組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、例えば、眼科用組成物に配合されるその他の成分を適量配合することができる。その他の成分としては下記のものが例示され、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。なお、以下、摩擦低減剤及び眼科用組成物をまとめて「組成物」と記載する場合がある。
本発明の摩擦低減剤、眼科用組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、例えば、眼科用組成物に配合されるその他の成分を適量配合することができる。その他の成分としては下記のものが例示され、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。なお、以下、摩擦低減剤及び眼科用組成物をまとめて「組成物」と記載する場合がある。
安定化剤としては、脂溶性抗酸化剤、水溶性抗酸化剤、キレート剤、その他、シクロデキストリン等が挙げられる。
脂溶性抗酸化剤としては、ジブチルヒドロキシトルエン、ジブチルヒドロキシアニソールが挙げられる。脂溶性抗酸化剤は、ビタミンAや非イオン界面活性剤等の易酸化物質の眼科用組成物の液剤中での酸化分解による含有量低下を防ぎ、これらの含有量の低下を抑制することができる。脂溶性抗酸化剤を配合する場合の配合量は、組成物中0.001%以下が好ましく、0.0005%以下がより好ましく、0.0001%以下がさらに好ましい。
脂溶性抗酸化剤としては、ジブチルヒドロキシトルエン、ジブチルヒドロキシアニソールが挙げられる。脂溶性抗酸化剤は、ビタミンAや非イオン界面活性剤等の易酸化物質の眼科用組成物の液剤中での酸化分解による含有量低下を防ぎ、これらの含有量の低下を抑制することができる。脂溶性抗酸化剤を配合する場合の配合量は、組成物中0.001%以下が好ましく、0.0005%以下がより好ましく、0.0001%以下がさらに好ましい。
水溶性抗酸化剤としては、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、乾燥亜硫酸ナトリウム(無水亜硫酸ナトリウム)、ピロ亜硫酸ナトリウム、ピロ亜硫酸カリウム、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸水素カリウム等の亜硫酸塩等が挙げられる。水溶性抗酸化剤は、ビタミンAや非イオン界面活性剤等の易酸化物質の眼科用組成物の液剤中での酸化分解による含有量低下を防ぎ、含有量の低下を抑制することができる。また、これら水溶性抗酸化剤はコンタクトレンズに吸着しにくいため、レンズ物性や装着時の安全性に影響が少ない。よって、コンタクトレンズ用組成物に配合する場合に好ましい。さらに、ソフトコンタクトレンズ用組成物に配合する場合に好ましく、FDAグループIVのソフトコンタクトレンズ、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用組成物に配合する場合に好ましい。水溶性抗酸化剤を配合する場合の配合量は、組成物中0.5%以下が好ましく、0.3%以下がより好ましく、0.2%以下がさらに好ましい。
キレート剤としては、エデト酸ナトリウム、エデト酸ナトリウム水和物が挙げられる。キレート剤を配合する場合の配合量は、組成物中0.5%以下が好ましく、0.3%以下がより好ましく、0.2%以下がさらに好ましい。
シクロデキストリンを配合する場合の配合量は、組成物中0.001〜5%が好ましく、0.001〜1%がより好ましく、0.001〜0.1%がさらに好ましい。
糖類としては、例えば、グルコース、キシリトール、ソルビトール、マンニトール等が挙げられる。なお、これらは、d体、l体又はdl体のいずれでもよい。糖類を配合する場合の含有量は、組成物中0.001〜5%が好ましく、0.001〜1%がより好ましく、0.001〜0.1%がさらに好ましい。
緩衝剤は製剤の安定性に寄与する。緩衝剤としては、例えば、ホウ酸又はその塩(ホウ砂等)、トロメタモール、クエン酸又はその塩(クエン酸ナトリウム等)、リン酸又はその塩(リン酸水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム等)、酒石酸又はその塩(酒石酸ナトリウム等)、グルコン酸又はその塩(グルコン酸ナトリウム等)、酢酸又はその塩(酢酸ナトリウム等)、炭酸又はその塩(炭酸水素ナトリウム等)等が挙げられる。等が挙げられる。中でも、ホウ酸、ホウ砂、トロメタモールが好ましい。緩衝剤を配合する場合の含有量は、組成物中0.001〜5%が好ましく、0.001〜3%がより好ましく、0.001〜2%がさらに好ましい。
pH調整剤は、pHを調整するだけではなく、凍結融解における析出抑制効果を有する。pH調整剤としては、例えば、無機酸又は無機アルカリ剤が挙げられる。具体的には、無機酸としては(希)塩酸が挙げられる。無機アルカリ剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等が挙げられる。組成物のpHは3.5〜8.5が好ましく、5.0〜8.0がより好ましい。凍結融解における析出抑制効果の観点から、6.0〜8.0がさらに好ましい。なお、pHの測定は、25℃でpHメータ(HM−25R、東亜ディーケーケー(株))を用いて行う。
等張化剤としては、例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、乾燥炭酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、リン酸水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸二水素カリウム、塩化マグネシウム、等が挙げられる。涙液油層不安定化が引き起こす諸症状をより改善する点から、塩化ナトリウム又は塩化カリウムを配合し、等張化されていることが好ましい。組成物の対生理食塩水浸透圧比は、0.60〜2.00が好ましく、0.60〜1.55がより好ましく、0.83〜1.20が最も好ましい。なお、浸透圧の測定は、25℃で自動浸透圧計(A2O、アドバンスドインストルメンツ社)を用いて行う。
清涼化剤としては、例えば、メントール、カンフル、ボルネオール、ゲラニオール、シネオール、リナロール等が挙げられる。d体、l体又はdl体のいずれでもよい。清涼化剤を配合する場合の含有量は、組成物中0.0001〜0.2%が好ましい。
多価アルコールは、製剤の安定性(特に油性成分との分離抑制)に寄与する。多価アルコールとしては、例えば、グリセリン、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ポリエチレングリコール等が挙げられる。なお、ポリエチレングリコールのエチレンオキシドの平均重合度は200〜20,000が好ましく、400〜10,000がより好ましい。多価アルコールを配合する場合の含有量は、組成物中0〜5%が好ましく、0.001〜3%がより好ましく、0.001〜1.5%がさらに好ましい。なお、ポリエチレングリコールの平均分子量は、例えば、第十七改正日本薬局方に記載の平均分子量試験により測定することができる。
(A)成分以外の粘稠剤としては、例えば、ポリボニルピロリドン、ポリアクリル酸、カルボキシビニルポリマー等が挙げられる。これらの摩擦低減は(A)成分に比べて劣る。(A)成分以外の粘稠剤を配合する場合の含有量は、組成物中0.005〜1%が好ましく、本発明の組成物の粘度は、1〜50mPa・sが好ましく、1〜40mPa・sがより好ましく、1〜30mPa・sがさらに好ましい。なお、粘度の測定方法はコーンプレート型粘度計(DV2T、英弘精機(株))を用いて行う。
防腐剤は、細胞障害性を有するため、角結膜に障害を生じない程度の濃度で使用することが好ましい。特にコンタクトレンズにはレンズと角膜間に滞留しやすく、またレンズによっては吸着するため、低濃度で使用することが好ましい。防腐剤としては、ソルビン酸及びその塩、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ソルビン酸及びその塩、チメロサール、フェニルエチルアルコール、アルキルアミノエチルグリシン、クロルヘキシジングルコン酸、パラオシキ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、塩酸ポリヘキサニド、クロロブタノール等が挙げられる。中でも、ソルビン酸及びその塩、塩酸ポリヘキサニドが好ましく、特に、ソフトコンタクトレンズ用として、ソルビン酸及びその塩が好ましい。
防腐剤を配合する場合の配合量は、ソルビン酸及びその塩以外の場合は、組成物中0.05%以下が好ましく、0.001%以下がより好ましい。ソルビン酸及びその塩の場合は、組成物中0.1%以下が好ましく、0.05%以下がより好ましい。
薬物(薬学的有効成分)としては、例えば、充血除去成分(例えば、エピネフリン、塩酸エピネフリン、エフェドリン塩酸塩、塩酸テトラヒドロゾリン、ナファゾリン硝酸塩、フェニレフリン塩酸塩、dl−メチルエフェドリン塩酸塩等)、消炎・収斂剤(例えば、ネオスチグミンメチル硫酸塩、イプシロン−アミノカプロン酸、アラントイン、ベルベリン塩化物水和物、ベルベリン硫酸塩水和物、アズレンスルホン酸ナトリウム、グリチルリチン酸二カリウム、硫酸亜鉛、乳酸亜鉛、リゾチーム塩酸塩等)、抗ヒスタミン剤(例えば、ジフェンヒドラミン塩酸塩、クロルフェニラミンマレイン酸塩等)、水溶性ビタミン類(フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム、シアノコバラミン、塩酸ピリドキシン、パンテノール、パントテン酸カルシウム、パントテン酸ナトリウム、アスコルビン酸、L−グルタミン酸等)、アミノ酸類(例えば、L−アスパラギン酸カリウム、L−アスパラギン酸マグネシウム、L−アスパラギン酸カリウム・マグネシウム(等量混合物)、アミノエチルスルホン酸、コンドロイチン硫酸エステルナトリウム等)、サルファ剤、プラノプラフェン、クロモグリク酸ナトリウム等が挙げられる。薬物を配合する場合、薬物の配合量は、各薬物の有効な適性量を選択することができるが、組成物中0.001〜5%が好ましく、0.001〜1%がより好ましく、0.001〜0.1%がさらに好ましい。
なお、抗充血薬(塩酸テトラヒドロゾリン、ナファゾリン塩酸塩等)、クロロブタノール、塩化ベンザルコニウム等の第4級アンモニウム塩等は、本発明の眼科用組成物には含まれないことが好ましい。
その他の無機化合物としては、チオ硫酸ナトリウム、酸化チタンが挙げられる。これらを配合する場合の配合量は、組成物中0.001〜5%が好ましく、0.001〜1%がより好ましく、0.001〜0.1%がさらに好ましい。
水としては、精製水、滅菌水等を用いることができ、水の含有量は、組成物の残部とすることができる。具体的には、組成物中90〜99.9w/v%が好ましく、93〜98w/v%がより好ましい。
[製造方法]
本発明の摩擦低減剤、眼科用組成物の製造方法は特に限定されないが、例えば、(B)成分等の界面活性剤成分と、(C)成分等の油性成分(配合する場合)との混合溶液を、(A)成分等の水性成分を含む水溶液と混合して乳化し、pH調整後、総体積を水により調整することにより得ることができる。各液体の混合方法は、一般的な方法でよく、パルセーター、プロペラ羽根、パドル羽根、タービン羽根等を用いて適宜行われるが、回転数は特に限定されず、激しく泡立たない程度に設定することが好ましい。各液体の混合温度は特に限定しないが、油性成分と界面活性剤成分が共に融解温度以上であることが好ましく、具体的には40〜95℃の範囲から適宜選定される。
本発明の摩擦低減剤、眼科用組成物の製造方法は特に限定されないが、例えば、(B)成分等の界面活性剤成分と、(C)成分等の油性成分(配合する場合)との混合溶液を、(A)成分等の水性成分を含む水溶液と混合して乳化し、pH調整後、総体積を水により調整することにより得ることができる。各液体の混合方法は、一般的な方法でよく、パルセーター、プロペラ羽根、パドル羽根、タービン羽根等を用いて適宜行われるが、回転数は特に限定されず、激しく泡立たない程度に設定することが好ましい。各液体の混合温度は特に限定しないが、油性成分と界面活性剤成分が共に融解温度以上であることが好ましく、具体的には40〜95℃の範囲から適宜選定される。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、特に明記のない組成物の「%」は、w/v%(質量/体積%,g/100mL)である。
下記表に示す(A)成分を含む各水性成分を90mLの水に溶解し、90℃、15分間加温混合して水性成分水溶液を得た。別途、(B)成分及び(C)成分(配合する場合)の混合溶液を作製し、90℃、15分間加熱混合した。次に、得られた混合溶液を上記水性成分水溶液に所定量加え、さらに90℃、15分間加熱混合した。その後、室温まで冷却し、100mLになるように水を加え、組成物(摩擦低減剤又は眼科用組成物)を得た。
なお、眼科用組成物については、15mLを、15mLのポリエチレンテレフタレート容器に充填した。これを、酸素吸収剤(エージレス(型番:Z−PT15)、三菱ガス化学株式会社製)を同梱し、包囲体[アルミナを蒸着したポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン多層フィルム、酸素透過度0.2cc/(m2・24hr・atm)、W9.0×L6.5(cm)]でフィルム包装を施して密封して眼科用製品を得た。
得られた組成物について、下記方法で動摩擦係数を評価した。結果を表中に併記する。
装置:Type TL−701:(株)トリニティーラボ製
荷重:0.6N
速度:80mm/s
端子側の素材:バイオスキン
ステージ側の素材:ポリスチレンシャーレ
各サンプルをポリスチレンシャーレ上に10mL塗布後、80mm/sで回転した時の動摩擦係数を測定した。
得られた動摩擦係数の結果から、動摩擦係数の相対値を算出し、下記式に基づき摩擦低減効果を評価した。
動摩擦係数の相対値=サンプルの動摩擦係数/比較例1の動摩擦係数
<摩擦低減効果の評価基準>
○:動摩擦係数が0.5未満
△:動摩擦係数が0.5以上0.8未満
×:動摩擦係数が0.8以上
装置:Type TL−701:(株)トリニティーラボ製
荷重:0.6N
速度:80mm/s
端子側の素材:バイオスキン
ステージ側の素材:ポリスチレンシャーレ
各サンプルをポリスチレンシャーレ上に10mL塗布後、80mm/sで回転した時の動摩擦係数を測定した。
得られた動摩擦係数の結果から、動摩擦係数の相対値を算出し、下記式に基づき摩擦低減効果を評価した。
動摩擦係数の相対値=サンプルの動摩擦係数/比較例1の動摩擦係数
<摩擦低減効果の評価基準>
○:動摩擦係数が0.5未満
△:動摩擦係数が0.5以上0.8未満
×:動摩擦係数が0.8以上
上記例で使用した原料を下記に示す。なお、特に明記がない限り、表中の各成分の量は純分換算量である。
ヒドロキエチルセルロース:HEC CF−G、住友精化(株)製
ヒドロキエチルセルロース:HEC CF−W、住友精化(株)製
ヒドロキエチルセルロース:HEC CF−X、住友精化(株)製
ヒドロキエチルセルロース:HEC CF−Y、住友精化(株)製
ヒドロキシプロピルメチルセルロース:METOLOSE 60SH−4000、信越化学工業(株)製
ヒドロキシプロピルメチルセルロース:METOLOSE 65SH−4000、信越化学工業(株)製
ポリビニルアルコール:GOHSENOL EG−05P、三菱ケミカル(株)製
メチルセルロース:METOLOSE SM−15、信越化学工業(株)製
メチルセルロース:METOLOSE SM−400、信越化学工業(株)製
ポリ(2−メタクリロイルオキシエチルホスホリンコリン):リピジュア(MPC)、日油(株)製
ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油:HCO−60、日本サーファクタント工業(株)製
ポリソルベート80:モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン:レオドールTW−O120V、花王(株)製
ポリオキシエチレン(196)ポリオキシプロピレン(67)グリコール:Lutrol F127、BASFジャパン社製
レチノールパルミチン酸エステル:レチノールパルミチン酸エステル[174万I.U./g]、DSM社製
酢酸d−α−トコフェロール:理研Eアセテートα、理研ビタミン(株)製
希塩酸:希塩酸、小堺製薬(株)製
水酸化ナトリウム:水酸化ナトリウム、小堺製薬(株)製
ヒドロキエチルセルロース:HEC CF−G、住友精化(株)製
ヒドロキエチルセルロース:HEC CF−W、住友精化(株)製
ヒドロキエチルセルロース:HEC CF−X、住友精化(株)製
ヒドロキエチルセルロース:HEC CF−Y、住友精化(株)製
ヒドロキシプロピルメチルセルロース:METOLOSE 60SH−4000、信越化学工業(株)製
ヒドロキシプロピルメチルセルロース:METOLOSE 65SH−4000、信越化学工業(株)製
ポリビニルアルコール:GOHSENOL EG−05P、三菱ケミカル(株)製
メチルセルロース:METOLOSE SM−15、信越化学工業(株)製
メチルセルロース:METOLOSE SM−400、信越化学工業(株)製
ポリ(2−メタクリロイルオキシエチルホスホリンコリン):リピジュア(MPC)、日油(株)製
ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油:HCO−60、日本サーファクタント工業(株)製
ポリソルベート80:モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン:レオドールTW−O120V、花王(株)製
ポリオキシエチレン(196)ポリオキシプロピレン(67)グリコール:Lutrol F127、BASFジャパン社製
レチノールパルミチン酸エステル:レチノールパルミチン酸エステル[174万I.U./g]、DSM社製
酢酸d−α−トコフェロール:理研Eアセテートα、理研ビタミン(株)製
希塩酸:希塩酸、小堺製薬(株)製
水酸化ナトリウム:水酸化ナトリウム、小堺製薬(株)製
Claims (7)
- 下記(A)及び(B)
(A)ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、メチルセルロース、ポリ(2−メタクリロイルオキシエチルホスホリンコリン)、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム及びアルギン酸ナトリウム
(B)非イオン界面活性剤
の群から選ばれる1種以上を含有する摩擦低減剤。 - (B)成分が、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル及びポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールから選ばれる1種以上の非イオン界面活性剤である請求項1記載の摩擦低減剤。
- さらに、(C)油性成分を含有する請求項1又は2記載の摩擦低減剤。
- (C)成分が、ビタミンA、ビタミンE、ゴマ油、ヒマシ油、流動パラフィン、パラフィン、大豆油、オリーブ油、コーン油、ヤシ油、アーモンド油、ダイズ油、ラッカセイ油、小麦胚芽油、ナタネ油、ヒマワリ油、精製ラノリン、白色ラノリン、ゲル炭化水素、中鎖脂肪酸トリグリセリド、白色ワセリン、ワックスエステル及びステロールエステルから選ばれる1種以上の油性成分である請求項3記載の摩擦低減剤。
- 請求項1〜4のいずれか1項記載の摩擦低減剤を含有する、摩擦低減用眼科用組成物。
- 請求項1〜4のいずれか1項記載の摩擦低減剤を含有する、リッドワイパーに生じた炎症予防用眼科用組成物。
- 請求項1〜4のいずれか1項記載の摩擦低減剤を含有する、リッドワイパーに生じた炎症改善用眼科用組成物。
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