JP2021104787A - 車両用表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】運転者が制限速度の切り替わりを把握できる車両用表示装置を提供する。【解決手段】車両用表示装置10は、自車両1の運転者4から見て前景300に重なる表示領域100に制限速度画像を表示する車両用表示装置10であって、少なくとも速度制限に関する情報を取得可能なI/Oインターフェース14と、前記制限速度画像を表示する画像表示部11と、前記制限速度画像を制御する表示制御部13と、を備え、表示制御部13は、表示領域100の上側に将来の制限速度画像102を表示し、表示領域100の下側に現在の制限速度画像103を表示し、将来の制限速度画像102から現在の制限速度画像103に向かって行程画像101を伸長する。【選択図】図2
Description
本発明は、車両用表示装置に関する。
特許文献1には、複数の制限速度表示画像の互いの表示位置をずらして制限速度表示画像が手前から奥へと部分的に重畳した状態に視認されるように表示し、自車両の走行に従って制限速度表示画像がめくれるように表示形態を制御する表示制御装置が開示されている。
特許文献2には、自車両の前景(実景)にあたかも実際に存在するかのような仮想オブジェクトを遠近感のある画像で表現し、拡張現実(AR:Augmented Reality)を生成し、前景に仮想オブジェクト(画像)を溶け込ませることで、仮想オブジェクト(画像)が示す情報と実景とのつながりを向上させ、視認者(自車両の運転者)の視覚的負荷を軽減しつつ、情報を認識させるヘッドアップディスプレイ装置が記載されている。
しかしながら、特許文献1の表示制御装置は、あとどのくらいで制限速度が切り替わるのか、切り替わった後の制限速度が何になるのかが直前まで分からないという問題があった。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、運転者が制限速度の切り替わりを把握できる車両用表示装置を提供する。
係る課題を解決するため車両用表示装置は、
自車両の運転者から見て前景に重なる表示領域に行程画像を表示する車両用表示装置であって、
少なくとも障害物に関する情報を取得可能なI/Oインターフェースと、
前記障害物に基づく前記行程画像を制御する表示制御部と、
前記行程画像を表示する画像表示部と、を備え、
前記行程画像は、少なくとも第一の行程画像と第二の行程画像を含み、
前記第一の行程画像は、前記表示領域において前記障害物の方向から所定の固定位置へ移動して前記固定位置で表示され、
前記第二の前記行程画像は、前記表示領域において前記障害物の方向から前記第一の行程画像に重なるように移動して表示される。
自車両の運転者から見て前景に重なる表示領域に行程画像を表示する車両用表示装置であって、
少なくとも障害物に関する情報を取得可能なI/Oインターフェースと、
前記障害物に基づく前記行程画像を制御する表示制御部と、
前記行程画像を表示する画像表示部と、を備え、
前記行程画像は、少なくとも第一の行程画像と第二の行程画像を含み、
前記第一の行程画像は、前記表示領域において前記障害物の方向から所定の固定位置へ移動して前記固定位置で表示され、
前記第二の前記行程画像は、前記表示領域において前記障害物の方向から前記第一の行程画像に重なるように移動して表示される。
本発明によれば、運転者が制限速度の切り替わりを把握できる車両用表示装置を提供することができる。
図1及び図2を参照する。図1は、本発明の態様に係る車両用表示装置10を示し、図2は、図1の車両用表示装置10のブロック図を示す。
車両用表示装置10は、画像表示部11、表示制御部13を備え、さらに入出力インターフェース(I/O IF)14を備える。
なお、本態様の説明では、自車両1の運転席に着座する運転者4が自車両1の前方を向いた際の左右方向をX軸(左方向がX軸正方向)、上下方向をY軸(上方向がY軸正方向)、前後方向をZ軸(前方向がZ軸正方向)とする。
車両用表示装置10は、画像表示部11、表示制御部13を備え、さらに入出力インターフェース(I/O IF)14を備える。
なお、本態様の説明では、自車両1の運転席に着座する運転者4が自車両1の前方を向いた際の左右方向をX軸(左方向がX軸正方向)、上下方向をY軸(上方向がY軸正方向)、前後方向をZ軸(前方向がZ軸正方向)とする。
車両用表示装置10は、運転者4が視認する画像を表示する装置であり、この態様ではヘッドアップディスプレイ(HUD:Head-Up Display)が適用される。車両用表示装置10は、出射光11aをフロントウインドシールド2に向けて出射し、その反射光を運転者4に提供するように構成され、これにより運転者4に前景300を視認可能にしつつ、運転者4の前方の表示領域100に虚像により各種の画像を表示する。なお、本態様で例示するHUDの表示領域100は、路面に対して垂直であるが、路面に対して傾斜していてもよく(表示領域110)、路面に対して平行であってもよい(表示領域120)。この場合、表示領域100の上側(y軸正方向)は、表示領域110及び表示領域120の奥側(z軸正方向)に対応し、表示領域100の下側(y軸負方向)は、表示領域110及び表示領域120の手前側(z軸負方向)に対応する。
また、車両用表示装置10は、HUDに代えて、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を適用してもよく、後述する撮像装置45で撮像した前景300を表示する液晶ディスプレイ(LCD)や有機ELディスプレイ(OLED)を適用するようにしてもよく、各種の構成を広く適用することができる。
また、車両用表示装置10は、HUDに代えて、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を適用してもよく、後述する撮像装置45で撮像した前景300を表示する液晶ディスプレイ(LCD)や有機ELディスプレイ(OLED)を適用するようにしてもよく、各種の構成を広く適用することができる。
画像表示部11は、LCD等のバックライトからの光を透過する透過型ディスプレイであってもよく、OLEDやマイクロLED等の素子が発光する自発光型ディスプレイであってもよく、プロジェクタ等のスクリーンに画像を投影するプロジェクション型ディスプレイであってもよい。画像表示部11は、その表示光を図示しないリレー光学系を介して拡大、歪み補正し、出射光11aを出射する。
表示制御部13は、画像表示部11の表示を制御するコントローラであり、プロセッサ15、画像処理回路16、メモリ17を備える。画像処理回路16は、プロセッサ15の処理により形成された画像により画像データを形成し、この画像データを画像表示部11に出力する。
プロセッサ15は、少なくとも1つの汎用マイクロプロセッサ(例えば、中央処理装置(CPU))、少なくとも1つの特定用途向け集積回路(ASIC)、少なくとも1つのフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。
画像処理回路16は、少なくとも1つのグラフィックコントローラ(例えば、GPU)、少なくとも1つの特定用途向け集積回路(ASIC)、少なくとも1つのフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。なお、画像処理回路16は、1つ又は複数のプロセッサ15に含まれてもよい。
メモリ17は、ハードディスクのような任意のタイプの磁気媒体、CD及びDVDのような任意のタイプの光学媒体、揮発性メモリのような任意のタイプの半導体メモリ、及び不揮発性メモリを含む。揮発性メモリは、DRAM及びSRAMを含み、不揮発性メモリは、ROM及びフラッシュメモリを含んでもよい。
I/Oインターフェース(I/O IF)14は、例えば、車両に設けられた後述の車両ECU41、又は他の電子機器(後述する符号42から48)と、CAN(Controller Area Network)の規格に応じて通信(CAN通信とも称する)を行う。なお、I/Oインターフェース14が採用する通信規格は、CANに限定されず、例えば、CANFD(CAN with Flexible Data Rate)、LIN(Local Interconnect Network)、Ethernet(登録商標)、MOST(Media Oriented Systems Transport:MOSTは登録商標)、UART、もしくはUSB等の有線通信インターフェース、又は、例えば、Bluetooth(登録商標)ネットワーク等のパーソナルエリアネットワーク(PAN)、802.11x Wi−Fi(登録商標)ネットワーク等のローカルエリアネットワーク(LAN)等の数十メートル内の近距離無線通信インターフェースである車内通信(内部通信)インターフェースを含む。また、I/Oインターフェース14は、車外通信接続機器49と通信するために、無線ワイドエリアネットワーク(WWAN、IEEE802.16−2004(WiMAX:Worldwide Interoperability for Microwave Access))、IEEE802.16eベース(Mobile WiMAX)、4G、4G−LTE、LTE Advanced、5G等のセルラー通信規格により広域通信網(例えば、インターネット通信網)等の車外通信(外部通信)インターフェースを含んでいてもよい。なお、I/Oインターフェース14は、上記の内部通信及び外部通信を統括する車載ゲートウェイを含んでいてもよい。
プロセッサ15及び画像処理回路16は、メモリ17と動作可能に連結される。より具体的には、プロセッサ15及び画像処理回路16は、メモリ17に記憶されているプログラムを実行することで、例えば画像データを生成及び/又は画像表示部11に送信する等、車両用表示装置10の操作を行うことができる。
プロセッサ15は、I/Oインターフェース14と相互動作可能に連結されることで、車両用表示装置10に接続される種々の他の電子機器等と情報を授受可能となる。I/Oインターフェース14には、例えば、車両ECU41、道路情報データベース42、自車位置検出部43、車外センサ44、撮像装置45、視線方向検出部46、目位置検出部47、携帯情報端末48、及び車外通信接続機器49が動作可能に連結される。
車両ECU41は、自車両1に設けられたセンサやスイッチから、自車両1の状態(例えば、走行距離、車速、アクセルペダル開度、ブレーキペダル開度、エンジンスロットル開度、インジェクター燃料噴射量、エンジン回転数、モータ回転数、ステアリング操舵角、シフトポジション、ドライブモード、各種警告状態、姿勢(ロール角、及び/又はピッチング角を含む)、車両の振動(振動の大きさ、頻度、及び/又は周波数を含む))等を取得し、自車両1の前記状態を収集、及び管理(制御も含んでもよい。)するものであり、機能の一部として、自車両1の前記状態の数値(例えば、自車両1の車速)を示す信号を、表示制御部13のプロセッサ15へ出力することができる。また、車両ECU41は、車両用表示装置10が表示する画像を指示する指示信号を表示制御部13へ出力してもよく、この際、画像の座標、サイズ、種類、表示態様、画像の報知必要度、及び/又は報知必要度を判定する元となる必要度関連情報を、前記指示信号に付加して送信してもよい。
道路情報データベース42は、自車両1に設けられた図示しないナビゲーション装置、又は自車両1と車外通信インターフェース(I/Oインターフェース14)を介して接続される外部サーバ、に含まれ、後述する自車位置検出部43から取得される自車両1の位置に基づき、自車両1の周辺の情報(自車両1の周辺の実オブジェクト関連情報)である自車両1が走行する道路情報(車線,白線,停止線,横断歩道,道路の幅員,車線数,交差点,カーブ,分岐路,道路標識等)、事故や工事(通行止め、車線減少、制限速度等)、地物情報(建物、橋、河川等)の、有無、位置(自車両1までの距離を含む)、方向、形状、種類、詳細情報等を読み出し、プロセッサ15に送信してもよい。また、道路情報データベース42は、出発地から目的地までの適切な経路(ナビゲーション情報)を算出し、当該ナビゲーション情報を示す信号をプロセッサ15へ出力してもよい。
自車位置検出部43は、自車両1に設けられたGNSS(全地球航法衛星システム)等であり、現在の自車両1の位置、方位を検出し、検出結果を示す信号を、プロセッサ15を介して、又は直接、道路情報データベース42、後述する携帯情報端末48、及び/もしくは車外通信接続機器49へ出力する。道路情報データベース42、後述する携帯情報端末48、及び/又は車外通信接続機器49は、自車位置検出部43から自車両1の位置情報を連続的、断続的、又は所定のイベント毎に取得することで、自車両1の周辺の情報を選択・生成して、プロセッサ15へ出力してもよい。
車外センサ44は、自車両1の周辺(前方、側方、及び後方)に存在する実オブジェクトを検出する。車外センサ44が検知する実オブジェクトは、例えば、障害物(歩行者、自転車、自動二輪車、他車両等)、後述する走行レーンの路面、区画線、路側物、道路標識、及び/又は地物(建物等)等を含んでいてもよい。車外センサとしては、例えば、ミリ波レーダ、超音波レーダ、レーザレーダ等からなるレーダセンサが用いられる。車外センサ44による物体検知については、従来の周知の手法を適用する。車外センサ44は、三次元空間内での実オブジェクトの有無、実オブジェクトが存在する場合には、その実オブジェクトの位置(自車両1からの相対的な距離、自車両1の進行方向を前後方向とした場合の左右方向の位置、上下方向の位置等)、大きさ(横方向(左右方向)、高さ方向(上下方向)等の大きさ)、移動方向(横方向(左右方向)、奥行き方向(前後方向))、移動速度(横方向(左右方向)、奥行き方向(前後方向))、及び/又は種類等を検出してもよい。
撮像装置45は、自車両1の少なくとも前方を撮像し、前景300に存在する実オブジェクトを検出する。撮像装置45が検知する実オブジェクトは、例えば、障害物(歩行者、自転車、自動二輪車、他車両等)、後述する走行レーンの路面、区画線、路側物、道路標識、及び/又は地物(建物等)を含んでいてもよい。撮像装置45は、可視光カメラ、赤外線カメラ等と画像処理装置から構成され、視差で距離等も取得できるステレオカメラが望ましい。撮像装置45は、三次元空間内での実オブジェクトの有無、実オブジェクトが存在する場合には、その実オブジェクトの位置(自車両1からの相対的な距離、自車両1の進行方向を前後方向とした場合の左右方向の位置、上下方向の位置等)、大きさ(横方向(左右方向)、高さ方向(上下方向)等の大きさ)、移動方向(横方向(左右方向)、奥行き方向(前後方向))、移動速度(横方向(左右方向)、奥行き方向(前後方向))、及び/又は種類等を検出してもよい。
なお、車外センサ44及び/又は撮像装置45は、図示しない先進運転支援システム(ADAS)と協働していてもよい。
なお、車外センサ44及び/又は撮像装置45は、図示しない先進運転支援システム(ADAS)と協働していてもよい。
視線方向検出部46は、例えば、赤外線カメラ、又は可視光カメラで運転者4の顔を撮像し、当該撮像画像を解析することで、運転者4の視線方向を特定し、解析結果(視線方向がしばらく停滞する注視位置)を示す信号をプロセッサ15へ出力することができる。なお、プロセッサ15は、視線方向検出部46から撮像画像(視線方向を推定可能な情報)を取得し、前記撮像画像を解析することで、運転者4の視線方向を特定してもよい。また、自車両1の運転者4の視線方向、又は運転者4の視線方向を推定可能な情報を取得する方法は、これらに限定されるものではなく、EOG(Electro−oculogram)法、角膜反射法、強膜反射法、プルキンエ像検出法、サーチコイル法、赤外線眼底カメラ法等の他の既知の視線方向検出(推定)技術を用いて取得されてもよい。
目位置検出部47は、自車両1の運転席に着座する運転者4の目の位置を検出する赤外線カメラ等のカメラを含み、撮像した画像を、プロセッサ15に出力してもよい。プロセッサ15は、目位置検出部47から撮像画像(目の位置を推定可能な情報の一例)を取得し、この撮像画像を解析することで運転者4の目の位置を特定することができる。なお、自車両1の運転者4の目の位置、又は運転者4の目の位置を推定可能な情報を取得する方法は、これらに限定されるものではなく、既知の目位置検出(推定)技術を用いて取得されてもよい。プロセッサ15は、運転者4の目の位置に基づき、画像の位置を少なくとも調整することで、前景300の所望の位置(実オブジェクトとの特定の位置関係になる位置)に重畳した画像を、目位置を検出した視認者(運転者4)に視認させてもよい。
携帯情報端末48は、スマートフォン、ノートパソコン、スマートウォッチ、又は運転者4(又は自車両1の他の乗員)が携帯可能なその他の情報機器である。携帯情報端末48は、I/Oインターフェース14を介してプロセッサ15と通信でき、携帯情報端末48(又は携帯情報端末を通じたサーバ)に記録されたデータを送信可能である。携帯情報端末48は、例えば、上述の道路情報データベース42及び自車位置検出部43と同様の機能を有し、前記道路情報(実オブジェクト関連情報の一例)を取得し、プロセッサ15に送信してもよい。また、携帯情報端末48は、自車両1の近傍の商業施設に関連するコマーシャル情報(実オブジェクト関連情報の一例)を取得し、プロセッサ15に送信してもよい。なお、携帯情報端末48は、携帯情報端末48の所持者(例えば、運転者4)のスケジュール情報、携帯情報端末48での着信情報、メールの受信情報等をプロセッサ15に送信し、プロセッサ15及び画像処理回路16は、これらに関する画像データを生成及び/又は送信してもよい。
車外通信接続機器49は、自車両1と情報のやりとりをする通信機器であり、例えば、自車両1と車車間通信(V2V:Vehicle To Vehicle)により接続される他車両、歩車間通信(V2P:Vehicle To Pedestrian)により接続される歩行者(歩行者が携帯する携帯情報端末)、路車間通信(V2I:Vehicle To roadside Infrastructure)により接続されるネットワーク通信機器であり、広義には、自車両1との通信(V2X:Vehicle To Everything)により接続される全てのものを含む。車外通信接続機器49は、例えば、歩行者、自転車、自動二輪車、他車両、路面、区画線、路側物、道路標識、事故や工事、及び/又は地物(建物等)の位置を取得し、プロセッサ15へ出力してもよい。なお、車外通信接続機器49から取得される情報は、上述のものに限定されない。
メモリ17に記憶されたソフトウェア構成要素は、実オブジェクト関連情報検出モジュール71、実オブジェクト位置設定モジュール72、距離判定モジュール73、速度判定モジュール74、報知必要度判定モジュール75、道路情報判定モジュール76、画像属性決定モジュール77、画像位置決定モジュール78、グラフィックモジュール79を含む。なお、図2におけるMは、モジュール(Module)の略を示す。
ここで実オブジェクト関連情報検出モジュール71は、車外センサ44、撮像装置45、携帯情報端末48、車外通信接続機器49の検知する実オブジェクトの情報を取得するモジュールである。実オブジェクト位置設定モジュール72は、実オブジェクト関連情報検出モジュール71の検出結果に基いて、実オブジェクトの位置や方向を検出するモジュールである。距離判定モジュール73は、自車両1から制限速度の切り替わり区間までの距離を判定するモジュールである。速度判定モジュール74は、車両ECU41、自車位置検出部43の情報から自車両1の移動速度を検出して判定するモジュールである。報知必要度判定モジュール75は、実オブジェクト関連情報検出モジュール71、実オブジェクト位置設定モジュール72、距離判定モジュール73、速度判定モジュール74、道路情報判定モジュール76の判定結果から報知の重要度を判定するモジュールである。道路情報判定モジュール76は、道路情報DB42、携帯情報端末48、車外通信接続機器49の情報から制限速度変更の有無や、制限速度の切り替わり区間の位置を判定するモジュールである。画像属性決定モジュール77は、行程画像及び制限速度画像の大きさ、色、形状等の画像属性を決定するモジュールである。画像位置決定モジュール78は、行程画像及び制限速度画像の表示位置を決定するモジュールである。グラフィックモジュール79は、画像属性決定モジュール77、画像位置決定モジュール78の処理結果に基づいて、画像表示部11で表示する行程画像及び制限速度画像を生成するモジュールである。
図3Aから図3Dを参照する。図3Aから図3Dは、車両用表示装置10における行程画像の表示例を示す。本態様において、車両の通行ルールは左側通行であり自車両1は走行していると仮定する。また、表示領域100、運転者4が視認可能な表示ではないが、分かりやすくするため図中に示している。
表示制御部13は、I/Oインターフェース14を介して自車位置検出部43、携帯情報端末48の少なくとも一つから情報を取得し、自車両1の走行位置を取得する。また、表示制御部13は、道路情報DB42、車外センサ44、撮像装置45、携帯情報端末48、車外通信接続機器49の少なくとも一つから情報を取得し、現在の自車両1の走行位置における現在の制限速度と、将来の自車両1の走行位置における将来の制限速度を取得する。
表示制御部13は、表示領域100の上部且つ自車両1の車道外側線側に将来の制限速度画像102を表示し、表示領域100の下部且つ自車両1の車道外側線側に現在の制限速度画像103を表示する(図3A)。表示制御部13は、自車両1が走行し制限速度の切り替わり区間に近づくにしたがって、将来の制限速度画像102から現在の制限速度画像103に向かってバー状の行程画像101を伸長する(図3Bから図3C)。また、表示制御部13は、自車両1が制限速度の切り替わり区間に到達したら、現在の制限速度画像103を将来の制限速度画像102で置き換えて、新しい制限速度104として表示する(図3D)。これにより、車両用表示装置10は、表示領域100に表示した行程画像101と現在の制限速度画像103の置き換えにより、運転者4に制限速度の切り替わりを把握させることができる。また、車両用表示装置10は、行程画像101を自車両1の車道外側線側に表示することにより、運転者4の視線方向を道路標識の実オブジェクト301と同じ方向に誘導でき、運転者4に制限速度の切り替わりを把握させることができる。なお、表示制御部13は、将来の制限速度画像102について、現在の制限速度画像103及び/又は新しい制限速度104と色や明るさなどの表示形態を変えて表示してもよい。
図4Aから図4Dを参照する。図4Aから図4Dは、車両用表示装置10における行程画像の別の表示例を示す。
表示制御部13は、I/Oインターフェース14を介して自車位置検出部43、携帯情報端末48の少なくとも一つから情報を取得し、自車両1の走行位置を取得する。また、表示制御部13は、道路情報DB42、車外センサ44、撮像装置45、携帯情報端末48、車外通信接続機器49の少なくとも一つから情報を取得し、現在の自車両1の走行位置における現在の制限速度と、将来の自車両1の走行位置における将来の制限速度を取得する。
表示制御部13は、I/Oインターフェース14を介して道路情報DB42、自車位置検出部43、車外センサ44、撮像装置45、携帯情報端末48、車外通信接続機器49の少なくとも一つから情報を取得し、表示領域100に自車両1の走行車線を模した車線逸脱防止画像105を表示する。
表示制御部13は、表示領域100の上部且つ車線逸脱防止画像105の車道外側線側に将来の制限速度画像102を表示し、表示領域100の下部且つ車線逸脱防止画像105に沿って現在の制限速度画像103を表示する(図4A)。表示制御部13は、自車両1が走行し制限速度の切り替わり区間に近づくにしたがって、将来の制限速度画像102から現在の制限速度画像103に向かってバー状の行程画像101を伸長する(図4Bから図4C)。また、表示制御部13は、自車両1が制限速度の切り替わり区間に到達したら、現在の制限速度画像103を将来の制限速度画像102で置き換えて、新しい制限速度104として表示する(図4D)。これにより、車両用表示装置10は、自車両1が例えば追越車線を走行している場合や、表示領域100が小さい場合においても、車線逸脱防止画像105に沿って表示した行程画像101により、運転者4に制限速度の切り替わりを報知することができる。
表示制御部13は、表示領域100の上部且つ車線逸脱防止画像105の車道外側線側に将来の制限速度画像102を表示し、表示領域100の下部且つ車線逸脱防止画像105に沿って現在の制限速度画像103を表示する(図4A)。表示制御部13は、自車両1が走行し制限速度の切り替わり区間に近づくにしたがって、将来の制限速度画像102から現在の制限速度画像103に向かってバー状の行程画像101を伸長する(図4Bから図4C)。また、表示制御部13は、自車両1が制限速度の切り替わり区間に到達したら、現在の制限速度画像103を将来の制限速度画像102で置き換えて、新しい制限速度104として表示する(図4D)。これにより、車両用表示装置10は、自車両1が例えば追越車線を走行している場合や、表示領域100が小さい場合においても、車線逸脱防止画像105に沿って表示した行程画像101により、運転者4に制限速度の切り替わりを報知することができる。
図5A及び図5Bを参照する。図5A、図5Bは、車両用表示装置10における左折又は右折が伴う制限速度の変更に関する行程画像の表示例を示す。図5Aは、現在の走行車線から左側の側道に入る際に制限速度が変わる場合の例であり、図5Bは、現在の走行車線から右折して別車線に入る際に制限速度が変わり、且つ車線逸脱防止画像105を表示する場合の例である。
表示制御部13は、I/Oインターフェース14を介して自車位置検出部43、携帯情報端末48の少なくとも一つから情報を取得し、自車両1の走行位置を取得する。また、表示制御部13は、道路情報DB42、車外センサ44、撮像装置45、携帯情報端末48、車外通信接続機器49の少なくとも一つから情報を取得し、将来の制限速度の変更が自車両1の走行する車線から左折又は右折した車線にある場合に、将来の制限速度画像102を自車両1が曲がる方向にずらして表示し、将来の制限速度画像102から現在の制限速度画像103へ行程画像101を延伸する。このとき、表示制御部13は、行程画像101を直線的に延伸せず、自車両1の左折又は右折角度を模して行程画像101を延伸してもよい。これにより、車両用表示装置10は、自車両1が曲がる方向にずらした将来の制限速度画像102と行程画像101により、運転者4に制限速度の切り替わりとその方向を把握させることができる。
図6A及び図6Bを参照する。図6A、図6Bは、車両用表示装置10における別形状の行程画像の表示例を示す。図6Aは、バーの先端を矢頭状にした行程画像111の表示例であり、図6Bは、波型の画像が数を増やしながら伸長する行程画像121の表示例である。なお、車両用表示装置10は、行程画像101の形状や進捗表現について、公知の表現方法を適宜適用してもよい。
また、表示制御部13は、I/Oインターフェース14を介して将来の制限速度画像102の原因を取得し、その種別に応じて行程画像101の色を変化させてもよい。車両用表示装置10は、使用する色としてISO3864−4やJIS Z 9103で定められる安全色の定義を用いてもよい。例えば、表示制御部13は、事故で通行止めになる場合に行程画像101の色を赤色とし、工事で制限速度が変更になる場合に行程画像101の色を黄色とし、霧や雪等の天候で制限速度が変更になる場合に行程画像101の色を青色としてもよい。これにより、車両用表示装置10は、行程画像101の色により、運転者4に制限速度の切り替わりとその原因を把握させることができる。
上述の態様は、以下の効果をもたらす。
車両用表示装置10は、
自車両1の運転者4から見て前景300に重なる表示領域100に制限速度画像を表示する車両用表示装置10であって、
少なくとも速度制限に関する情報を取得可能なI/Oインターフェース14と、
前記制限速度画像を表示する画像表示部11と、
前記制限速度画像を制御する表示制御部13と、を備え、
表示制御部13は、表示領域100の上側に将来の制限速度画像102を表示し、表示領域100の下側に現在の制限速度画像103を表示し、将来の制限速度画像102から現在の制限速度画像103に向かって行程画像101を伸長する。
自車両1の運転者4から見て前景300に重なる表示領域100に制限速度画像を表示する車両用表示装置10であって、
少なくとも速度制限に関する情報を取得可能なI/Oインターフェース14と、
前記制限速度画像を表示する画像表示部11と、
前記制限速度画像を制御する表示制御部13と、を備え、
表示制御部13は、表示領域100の上側に将来の制限速度画像102を表示し、表示領域100の下側に現在の制限速度画像103を表示し、将来の制限速度画像102から現在の制限速度画像103に向かって行程画像101を伸長する。
車両用表示装置10は、表示領域100に表示した行程画像101により、運転者4に制限速度の切り替わりを把握させることができる。
車両用表示装置10において、
表示制御部13は、将来の制限速度画像102及び現在の制限速度画像103を表示領域100の自車両1が走行している車線の車道外側線側に表示する。
表示制御部13は、将来の制限速度画像102及び現在の制限速度画像103を表示領域100の自車両1が走行している車線の車道外側線側に表示する。
車両用表示装置10は、行程画像101を自車両1の車道外側線側に表示することにより、運転者4の視線方向を道路標識の実オブジェクト301と同じ方向に誘導でき、運転者4に制限速度の切り替わりを把握させることができる。
車両用表示装置10において、
表示制御部13は、行程画像101が現在の制限速度画像103に到達したときに、現在の制限速度画像103を将来の制限速度画像102で置き換える。
表示制御部13は、行程画像101が現在の制限速度画像103に到達したときに、現在の制限速度画像103を将来の制限速度画像102で置き換える。
車両用表示装置10は、現在の制限速度画像103の置き換えにより、運転者4に制限速度の切り替わりを把握させることができる。
車両用表示装置10において、
表示制御部13は、車線逸脱防止画像105を表示し、車線逸脱防止画像105に沿って将来の制限速度画像102と現在の制限速度画像103を表示する。
表示制御部13は、車線逸脱防止画像105を表示し、車線逸脱防止画像105に沿って将来の制限速度画像102と現在の制限速度画像103を表示する。
車両用表示装置10は、車線逸脱防止画像105に沿って表示した行程画像101により、運転者4に制限速度の切り替わりを報知することができる。
車両用表示装置10において、
表示制御部13は、自車両1の走行車線から左折又は右折した車線に将来の前記速度制限がある場合に、将来の制限速度画像102を前記左折又は右折の方向にずらして表示し、前記左折又は右折の方向を模して行程画像101を伸長させる。
表示制御部13は、自車両1の走行車線から左折又は右折した車線に将来の前記速度制限がある場合に、将来の制限速度画像102を前記左折又は右折の方向にずらして表示し、前記左折又は右折の方向を模して行程画像101を伸長させる。
車両用表示装置10は、自車両1が曲がる方向にずらした将来の制限速度画像102と行程画像101により、運転者4に制限速度の切り替わりとその方向を把握させることができる。
車両用表示装置10において、
表示制御部13は、将来の前記速度制限の原因によって、行程画像101の色を変化させる。
表示制御部13は、将来の前記速度制限の原因によって、行程画像101の色を変化させる。
車両用表示装置10は、行程画像101の色により、運転者4に制限速度の切り替わりとその原因を把握させることができる。
なお、車両用表示装置10は、最高速度制限が解除される場合に、将来の制限速度画像102に最高速度制限解除の標識を表示し、現在の制限速度画像103に向かって行程画像101を延伸してもよい。
なお、車両用表示装置10は、速度制限に限らず、他の警告表示においても本態様の表示を適用してよい。
なお、車両用表示装置10は、表示領域100において、行程画像101に加えて車両情報やナビゲーション情報等のI/Oインターフェース14から取得可能な各種情報を表示してもよい。
以上、本発明の実施に好適な具体的な構成を詳述したが、本発明は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述の態様を種々に変更することができる。
1 自車両
2 フロントウインドシールド
4 運転者
10 車両用表示装置
11 画像表示部
13 表示制御部
14 I/Oインターフェース
15 プロセッサ
16 画像処理装置
17 メモリ
100 表示領域
101 行程画像
102 将来の制限速度
103 現在の制限速度
104 新しい制限速度
105 車線逸脱防止画像
2 フロントウインドシールド
4 運転者
10 車両用表示装置
11 画像表示部
13 表示制御部
14 I/Oインターフェース
15 プロセッサ
16 画像処理装置
17 メモリ
100 表示領域
101 行程画像
102 将来の制限速度
103 現在の制限速度
104 新しい制限速度
105 車線逸脱防止画像
Claims (6)
- 自車両の運転者から見て前景に重なる表示領域に制限速度画像を表示する車両用表示装置であって、
少なくとも速度制限に関する情報を取得可能なI/Oインターフェースと、
前記制限速度画像を表示する画像表示部と、
前記制限速度画像を制御する表示制御部と、を備え、
前記表示制御部は、前記表示領域の上側に将来の制限速度画像を表示し、前記表示領域の下側に現在の制限速度画像を表示し、前記将来の制限速度画像から前記現在の制限速度画像に向かって行程画像を伸長する、
車両用表示装置。 - 前記表示制御部は、前記将来の制限速度画像及び前記現在の制限速度画像を前記表示領域の前記自車両が走行している車線の車道外側線側に表示する、
請求項1に記載の車両用表示装置。 - 前記表示制御部は、前記行程画像が前記現在の制限速度画像に到達したときに、前記現在の制限速度画像を前記将来の制限速度画像で置き換える、
請求項1から2のいずれか1つに記載の車両用表示装置。 - 前記表示制御部は、車線逸脱防止画像を表示し、前記車線逸脱防止画像に沿って前記将来の制限速度画像と前記現在の制限速度画像を表示する、
請求項1から3のいずれか1つに記載の車両用表示装置。 - 前記表示制御部は、前記自車両の走行車線から左折又は右折した車線に将来の前記速度制限がある場合に、前記将来の制限速度画像を前記左折又は右折の方向にずらして表示し、前記左折又は右折の方向を模して前記行程画像を伸長させる、
請求項1から4のいずれか1つに記載の車両用表示装置。 - 前記表示制御部は、将来の前記速度制限の原因によって、前記行程画像の色を変化させる、
請求項1から5のいずれか1つに記載の車両用表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019237914A JP2021104787A (ja) | 2019-12-27 | 2019-12-27 | 車両用表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019237914A JP2021104787A (ja) | 2019-12-27 | 2019-12-27 | 車両用表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021104787A true JP2021104787A (ja) | 2021-07-26 |
Family
ID=76918559
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019237914A Pending JP2021104787A (ja) | 2019-12-27 | 2019-12-27 | 車両用表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021104787A (ja) |
-
2019
- 2019-12-27 JP JP2019237914A patent/JP2021104787A/ja active Pending
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