JP2021102481A - 衛生用薄葉紙収納容器及び衛生用薄葉紙に対する薬液の含浸方法 - Google Patents

衛生用薄葉紙収納容器及び衛生用薄葉紙に対する薬液の含浸方法 Download PDF

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Abstract

【課題】衛生用薄葉紙の製造工程において、薬液含浸量の偏りが生じにくくすることができる衛生用薄葉紙収納容器、衛生用薄葉紙に対する薬液の含浸方法を提供する。【解決手段】ロール状の衛生用薄葉紙Pを内部に収納する容器本体1と、容器本体1に着脱自在に取り付けられ、上面に孔部が形成された蓋体2と、蓋体2に設けられ、容器本体1の内部に収納された衛生用薄葉紙Pのシートを取り出す際に抵抗を掛ける取出孔33を備えた取出部3と、を備える衛生用薄葉紙収納容器100において、容器本体1の底部に衛生用薄葉紙Pを底面と直交する回転軸周りに回転させる回転機構12を設けることで、衛生用薄葉紙Pに薬液を塗布する際に水流の力によって載置板121と、載置板121上に載置された衛生用薄葉紙Pとが回転し、シートによる薬液含浸量の偏りが生じにくくなる。【選択図】図9

Description

本発明は、衛生用薄葉紙収納容器及び衛生用薄葉紙に対する薬液の含浸方法に関する。
従来、家屋の床やトイレ、あるいは人体などを拭くための、薬液が含浸された衛生用薄葉紙を収納する衛生用薄葉紙収納容器として、開口部を有する容器本体の内部にロール状の衛生用薄葉紙を収納し、容器本体の開口部を覆うように取り付けられる蓋体に設けられた孔部に、取出孔を備えた取出部を備え、当該取出孔によりミシン目が設けられた衛生用薄葉紙に抵抗を掛けて切り離す構成のものが知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。
特開2012−192962号公報 特許第5850521号公報
このような衛生用薄葉紙収納容器に収納される衛生用薄葉紙は、従来工程においては、乾燥させたロール状の不織布を衛生用薄葉紙収納容器に入れ、ノズルから放出された薬液を塗布するが、このような工程においては、薬液が直接塗布された部分と塗布されなかった部分とで、衛生用薄葉紙の薬液含浸量に偏りが生じてしまうことがある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたことで、衛生用薄葉紙の製造工程において、薬液含浸量の偏りが生じにくくすることができる衛生用薄葉紙収納容器、衛生用薄葉紙に対する薬液の含浸方法を提供することを目的とする。
以上の課題を解決するため、請求項1記載の発明は、
衛生用薄葉紙収納容器において、
上面が開口し、薬液が含浸されたロール状の衛生用薄葉紙を内部に収納する容器本体と、
前記容器本体に着脱自在に取り付けられ、前記容器本体の上面を閉塞する蓋体と、
前記蓋体に備えられ、前記容器本体の内部に収納された前記衛生用薄葉紙のシートを取り出す際に抵抗を掛ける取出孔を備えた取出部と、
前記容器本体の底面の内面側に備えられ、前記衛生用薄葉紙を前記底面と直交する回転軸周りに回転させる回転機構と、を備えることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の衛生用薄葉紙収納容器において、
前記回転機構は、
前記衛生用薄葉紙が載置される載置板と、
前記載置板の下面側に設けられ、前記載置板を一方向のみに回転する回転部と、を備えることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の衛生用薄葉紙収納容器において、
前記回転部は、キャスタを備えることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の衛生用薄葉紙収納容器において、
前記容器本体の底面部には溝部が設けられ、
前記回転部は前記溝部上を回転することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項2記載の衛生用薄葉紙収納容器において、
前記回転部は、ベアリングを備えることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、衛生用薄葉紙に対する薬液の含浸方法において、
請求項1から5のいずれか一項に記載の衛生用薄葉紙収納容器にロール状の衛生用薄葉紙を収納する収納工程と、
前記衛生用薄葉紙に薬液を塗布する際、前記回転機構を回転させる薬液塗布工程と、を有することを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項6記載の衛生用薄葉紙に対する薬液の含浸方法において、
前記薬液塗布工程は、塗布される薬液の水流の力によって前記回転機構を回転させることを特徴とする。
本発明によれば、衛生用薄葉紙の製造工程において、薬液含浸量の偏りが生じにくくすることができる衛生用薄葉紙収納容器、衛生用薄葉紙に対する薬液の含浸方法を提供することができる。
実施形態に係る衛生用薄葉紙収納容器の上面部の斜視図である。 図1のII―II部における断面図である。 実施形態に係る衛生用薄葉紙収納容器の底面部の斜視図である。 実施形態に係る衛生用薄葉紙収納容器の取出部の斜視図である。 取出部の底面図である。 図5のVI−VI部における断面図である。 面取り部の形状を説明するための図であり、図6のVII−VII部における断面図である。 面取り部の形状を説明するための図である。 実施形態に係る衛生用薄葉紙収納容器内の不織布に薬液を塗布している工程を示す斜視図である。なお、図中の矢印は、衛生用薄葉紙と回転機構の回転する方向を示す。 実施形態の変形例に係る衛生用薄葉紙収納容器の底面の斜視図である。
以下、本発明の実施形態である衛生用薄葉紙収納容器の具体的な態様について、図1から図10に基づいて詳細に説明する。ただし、本発明の技術的範囲は、図示例に限定されるものではない。
なお、以下においては、図1から図10に示すように、X軸、Y軸及びZ軸並びに前後方向、左右方向及び上下方向を定めて説明する。すなわち、衛生用薄葉紙収納容器100において、衛生用薄葉紙Pのシートが取り出される側を上、その反対側を下、衛生用薄葉紙収納容器100の平面視における手前側を前、その反対側を後、容器の前面を正面視した状態における右手側を右、容器の前面を正面視した状態における左手側を左とし、前後方向に沿った軸をX軸、左右方向に沿った軸をY軸、上下方向に沿った軸をZ軸とする。
[全体構成]
衛生用薄葉紙収納容器100は、図1に示すように、衛生用薄葉紙Pを内部に収納する容器本体1と、開口部を覆うように容器本体1に着脱自在に取り付けられる蓋体2と、蓋体2に取り付けられる取出部3と、を備えて構成されている。
蓋体2が、容器本体1に対して着脱自在に構成されているため、容器本体1から蓋体2を取り外した状態で、容器本体1の内部に衛生用薄葉紙Pを収納したり、取り出したりすることができる。
[衛生用薄葉紙]
衛生用薄葉紙Pは、例えば、ロール状に巻かれたウェットシートやウェットティッシュ等のロールペーパーであり、Z軸方向(高さ方向)に沿った軸心にロール状に巻かれた状態で容器本体1に収納されている。また、衛生用薄葉紙Pには、長さ方向に一定間隔をおいてミシン目が施されており、そのミシン目に沿って切り離されたシートを、ユーザが使用するようになっている。
なお、以下においては、シートがロールの中心側から引き出される場合について説明するが、これに限られず、外側から引き出されるものであってもよい。
[容器本体]
容器本体1は、図1から図3に示すように、衛生用薄葉紙Pを収納するための容器であり、有底円筒形に形成され、上面には開口部が設けられている。また、側面の上端部の外面側には、図2に示すように、周方向に沿って雄ネジ部11が設けられている。また、底面の内面側には、図3に示すように、回転機構12が設けられている。
容器本体1は、例えば、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、ABS樹脂等を用いて、射出成形、二色成形、ブロー成形等により一体的に形成されている。
容器本体1は、平面視において、好ましくは直径60mm〜200mm、より好ましくは65mm〜110mmの円形となり、Z軸方向(高さ方向)に、好ましくは175mm〜200mm、より好ましくは175mm〜185mm、各面の厚みが、好ましくは0.05mm〜10.00mm、より好ましくは0.10mm〜5.00mmの円筒形状に形成されている。
(回転機構)
回転機構12は、図3に示すように、容器本体1の底面部に備えられ、いわゆるターンテーブルのように、Z軸方向を回転軸として容器本体1の底面上を回転可能に構成される。
回転機構12は、具体的に、ロール状の衛生用薄葉紙Pが載置される載置板121と、載置板121の下面側に設けられ、Z軸方向と垂直な方向を回転軸として回転する回転部122と、を備え、動力を備えず、衛生用薄葉紙Pが載置された状態で外部からの力によって回転可能に形成される。
(載置板)
載置板121は、XY面と略平行な平板であり、例えば、容器本体1の底面と中心を同一とする略円板状であり、容器本体1と同一の樹脂からなる。
載置板121の大きさは、容器本体1に収納されたロール状の衛生用薄葉紙Pの一端部を安定して支持することができればよく、容器本体1や衛生用薄葉紙Pの大きさに応じて任意である。
(回転部)
回転部122は、例えば、車輪を備えるキャスタを備え、載置板121の下面側に固定され、衛生用薄葉紙Pが取出孔33から取り出されるのに従って、Z軸方向と垂直な方向を回転軸として容器本体1の底面上を回転し、Z軸方向を回転軸として載置板121を回転させるように構成される。
なお、回転部122としては、キャスタに限られず、例えばベアリングを用いることもできる。このように構成することで、例えば衛生用薄葉紙収納容器100を転倒させてしまった場合でも、回転機構12に衛生用薄葉紙Pを載置し直すのが容易になる。
回転部122は、Z軸を回転軸として載置板121を回転可能であればよく、このように適宜既知の構成を用いることができる。
なお、回転部122にキャスタを用いる場合はいわゆるワンウェイキャスタを用い、ベアリングを用いる場合はいわゆるワンウェイクラッチを用いるなど、回転部122は回転方向が一方向のみになるように構成するのが好ましい。回転機構12が一方向のみに回転するように回転部122を構成することで、衛生用薄葉紙Pに効率よく薬液を塗布することができるようになる。
(潤滑剤)
なお、回転部122を回転し易くするために、潤滑剤が塗布されているようにしてもよい。潤滑剤としては、例えば、流動パラフィン、シリコン、グリス、オイル等を用いることができる。
[蓋体]
蓋体2は、図1及び図2に示すように、蓋体本体21と、小蓋22と、から構成されている。
(蓋体本体)
蓋体本体21は、例えば、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、ABS樹脂等を用いて、射出成形、二色成形、ブロー成形等により一体的に形成されており、下面が開放された円筒形状をなし、天面部21aと、側面部21bと、天面部21aの平面視内周側に下方に向けて凹状に形成される凹部21cと、孔部21dと、凹部21c内において孔部21dを囲むように円筒形状に立設された本体側壁部21eと、を備えている。
蓋体本体21は、平面視において、好ましくは直径60mm〜200mm、より好ましくは、65mm〜110mmの円形となり、Z軸方向(高さ方向)に、好ましくは15mm〜50mm、より好ましくは33mm〜45mm、各面の厚みが、好ましくは0.05mm〜10.00mm、より好ましくは、0.10mm〜5.00mmの円筒形状に形成されている。
(天面部)
天面部21aは、図1及び図2に示すように、円筒形状に形成された蓋体本体21の上面のうち、凹部21c以外の外周側の部分である。
(側面部)
側面部21bは、図1及び図2に示すように、円筒形状に形成された蓋体本体21の側面を形成する部分である。
側面部21bの下端部の内面側には、容器本体1の雄ネジ部11と螺合する雌ネジ部211が設けられている。これによって、図2に示すように容器本体1と蓋体2は、雄ネジ部11と雌ネジ部211を介した着脱自在な連結構造をとり、容器本体1から蓋体2を取り外すことが可能となっている。
(凹部)
凹部21cは、閉塞時の小蓋22と平面視における形状が略一致し、小蓋22を嵌めることができるように形成されている。また、凹部21cは、前端部が平面視において小蓋22よりも大きく、小蓋22が嵌め込まれた状態でも若干の隙間が残るように形成されている。これによって、当該隙間を利用して小蓋22に指を掛けることが可能となる。
(孔部)
孔部21dは、蓋体本体21の平面視略中央に平面視円形に形成された、容器本体1の内部に通じる孔であり、平面視において、取出部3より僅かに小さく形成され、後述のように孔部21dには取出部3が固定される。
(本体側壁部)
本体側壁部21eは、孔部21dの周囲を囲むように、凹部21c内において、円筒形状に上方に向けて延出するように形成されている。本体側壁部21eは、外径が小蓋22に形成される小蓋側壁部22aの内径と同一か、ごく僅かに小さくなるように形成されている。
(小蓋)
小蓋22は、例えば、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、ABS樹脂等を用いて、射出成形、二色成形、ブロー成形等により一体的に形成され、閉塞時における下面から突出した小蓋側壁部22aを備える。小蓋22は、閉塞時の平面視における形状が凹部21cと略一致し、閉塞時に凹部21cに嵌めることができるように形成されている。
(小蓋側壁部)
小蓋側壁部22aは、小蓋22の閉塞時において下方に向けて延出する円筒形状に形成されている。また、小蓋側壁部22aは、内径が本体側壁部21eの外径と同一か、ごく僅かに大きくなるように形成されている。また、この小蓋側壁部22aは小蓋22の閉塞時において、凹部21cの上面と接触するようになっている。これによって、小蓋22の閉塞時に、小蓋側壁部22aと本体側壁部21eとが嵌合し、小蓋側壁部22aと本体側壁部21eとで囲まれた空間、ひいては当該空間と孔部21dを介して繋がる容器本体1の内部の気密性を保つことができる。
なお、本実施形態では、本体側壁部21eと小蓋側壁部22aとを嵌合させることによって、容器本体1の内部の気密性を保つように構成されているが、容器本体1の内部の気密性を保つことができれば、上記と異なる構成とすることも可能である。
[取出部]
取出部3は、図4及び図5に示すように、平面視において円形となる略円柱状に形成された弾性変形可能な部材である。なお、図5は取出部3の底面図であり、図4の取出部3を下方から見た態様を示している。
具体的に、取出部3は、平面視中央部に形成された内部底面3aを有する凹部31と、側面に形成された括れ部32と、凹部31(内部底面3a)の平面視略中央に形成された取出孔33と、下面3bにおいて取出孔33の周縁部を面取りして形成された面取り部34と、を備えている。
また、取出部3における括れ部32よりも下のZ軸方向の厚み(内部底面3aと下面3bの間の寸法)R1(図6参照)は、1.0mm〜5.0mm、好ましくは1.5mm〜3.0mmとなるように形成されている。
(凹部)
凹部31は、取出部3の上面において、周縁部を残して、平面視円形状に下方に向けて凹状となるように形成されている。また、凹部31は、その内部底面3aが平面となるように形成されている。
また、凹部31は、その内部底面3aが平面となるように形成されている。
(括れ部)
括れ部32は、取出部3の側面の上下方向略中央部を周方向に沿って周回するようにして、平面視において取出部3の直径の20分の1以上、10分の1以下の深さとなるように径方向に凹んだ溝状に形成される。上記のように取出部3は、平面視において孔部21dより僅かに大きく形成されているため、この括れ部32に孔部21dの縁を嵌め込むことによって、取出部3を蓋体本体21に固定することが可能となる。
(取出孔)
取出孔33は、容器本体1の内部に収納された衛生用薄葉紙Pを取り出すための孔である。
取出孔33は、下面3b側から挿通されたシートを、その先端が取出部3の上面(凹部31の内部底面3a)から突出した状態として保持する。
シートの先端が取出部3の上面から突出した状態であるとき、その突出量としては、5mm〜39mm、好ましくは13mm〜20mmである。突出量が5mm以上であることで、一般的なユーザの手指で摘みやすく、取り出し作業を容易に行うことができる。また、突出量が39mm以下であることで、蓋体2の閉塞時に蓋体2からシートの端部が飛び出さない。
また、取出孔33は、取出部3の平面視略中央に2本の直線が十字状に交差した切り込み部330により形成される。
切り込み部330は、例えば、図5に示すように、4本の直線部331と、その直線部331の一端が交差する部分に設けられた第1円形部332と、直線部331の他端に設けられ、第1円形部332よりも直径が小さい第2円形部333と、を有する。
切り込み部330の全長としては、5mm〜30mm、好ましくは10mm〜15mmに形成され、例えば、一般的なユーザの人差し指の幅以上となる15mm程度に設定されている。このように、切り込み部330を十字状の切り込みにより形成することで、切り込み部330におけるシートの保持の確実性をより高めることができる。
第1円形部332の直径としては、2.5mm〜4.0mmに形成され、このように第1円形部を設けることで、シートを取り出した後に取出部3が把持する目出しを長くすることができる。また、第2円形部を設けることで、より小さい力でシートを取り出すことができる。
なお、図5では、十字状に取出孔33を形成した場合について図示して説明したが、取出孔33の形状としてはこれに限られず、上記の機能を果たすことが可能であれば任意の形状を選択可能である。すなわち、3本以上の直線状の切り込みにより、放射状の切り込みが形成されていてもよい。また、取出孔33としては、一の直線状の切り込みによって形成されてもよいし、円形状、楕円形状、略星型等の形状であっても良い。
(面取り部)
面取り部34は、図5及び図6に示すように、取出部3の下面3bと、取出孔33の孔壁33aとにより形成される角を面取りした領域である。
具体的には、面取り部34は、取出部3の下面3bにおいて取出孔33の孔壁33aの縁部を傾斜する平面で面取りした平面面取り部であって、これにより、取出孔33は、その下端側の開口面積が、上端側の開口面積より大きくなる形状となっている。
面取り部34のサイズとしては、図7に示すように、取出孔33の孔壁33aから取出孔33のXY平面方向の長さL1が0.5mm〜1.0mmの範囲内、取出孔33の下端からZ軸方向の長さL2が0.5mm〜1.0mmの範囲内となるように設定されることが好ましい。
なお、ここでは、平面で面取りすることで面取り部34を形成した場合について図示して説明したが、面取り部34としては、図8に示すように、取出部3の下面3bと、取出孔33の孔壁33aとにより形成される角を、凸曲面となるよう面取りした曲面面取り部であっても良い。
上記した取出部3は、孔部21d内に挿入できると共に、衛生用薄葉紙収納容器100の使用時において、蓋体本体21から外れないものである必要があり、かつ、取出孔33に指でシートを押し込むことができる必要があることから、一定の弾力性を有する材料を用いて形成されている必要がある。具体的には、硬度が50から70であることが望ましく、具体的には、例えば、スチレン−ブタジエン系、ポリエステル系、ポリエチレン系、ウレタン系等のエラストマーを用いることができ、射出成型により形成される。なお、上記硬度は、JIS K 6253(タイプAデュロメーター)によって測定されたものである。
また、取出部3に色を付ける場合は、例えば、PE(ポリエチレン)などの樹脂に任意の顔料を混ぜたものをエラストマーと混合する(顔料添加工程)。このとき、エラストマーと樹脂であるPEの混合割合を変更することにより、取出部3によるシートの取り出し性能を調整することができる。
ここで、エラストマーに混合する樹脂は、エラストマーよりも硬度が高いものであればよい。
また、取出部3において、シートを引き出すときに必要な力として、digital force gauge(IMADA製:型番DS2−200N)を用いて5回測定しその平均値を抵抗値として規定した場合、かかる抵抗値の値は、5N〜12Nの範囲内であることが好ましく、6N〜10Nであることがより好ましい。
また、一本のロール状に巻かれた衛生用薄葉紙P(例えば、80枚のシートが連なったもので、79本のミシン目を有するもの)を引き出した際に、ミシン目が切れずに後続のシートが続けて出てしまう回数(連なり回数)の許容範囲としては、10回以内であり、7回以内であることが好ましい。
(薬液の含浸方法)
本実施形態に係る衛生用薄葉紙収納容器100に収納されたロール状の衛生用薄葉紙Pへの薬液塗布工程においては、例えば、図9に示すように、ノズル式噴射装置を用いたノズル式噴射方式が用いられる。薬液が衛生用薄葉紙Pに対して好適に噴射されるように、ノズル径、ノズル数、ノズル配列パターン、ノズル配置数、あるいは噴射距離、噴射圧力、噴射角度、および噴射液の濃度、粘度などを適宜選択して使用することができる。
上記したようなノズル式噴射方式による薬液塗布工程において、容器本体1は内面側の底面部に、外部からの力によってZ軸方向を回転軸として回転可能な回転機構12を備え、衛生用薄葉紙Pが載置板121上に載置されるため、ノズルNからの薬液の噴射に伴う水流の力により、載置板121と、載置板121上に載置された衛生用薄葉紙Pが共にZ軸方向を回転軸として回転することとなる。
そのため、薬液塗布工程の最中は、ロール状の衛生用薄葉紙PがZ軸方向を回転軸として回転しながら薬液を塗布されることとなるため、衛生用薄葉紙Pの全体に薬液が塗布されるようになり、シートやその部位による薬液の含浸量の差を小さくすることができるようになる。
なお、載置板121及び衛生用薄葉紙Pを回転させる外部からの力としては、水流の力に限られず、別の力により回転させてもよい。
(薬液)
また、本発明において衛生用薄葉紙Pに塗布する薬液としては、特に水系のものが望ましく、例えば、香料、湿潤剤、柔軟剤、平滑剤、消臭剤などを例示することができる。
香料としては、例えば、メントール、ミント、ラベンダー、ローズマリーなどのハーブ系の香り成分、バラの香り成分、柑橘系の香り成分、ヒノキの香り成分など天然系の香料、あるいは合成系の香料などから、一種又は数種を適宜選択して使用することができる。
湿潤剤としては、例えば、グリセリン、ジグリセリン、ソルビット、ペンタエリスリット等の多価アルコールなどから、一種又は数種を適宜選択して使用することができる。
柔軟剤としては、例えば、第4級アンモニウム塩、アミン塩、アミン、界面活性剤などから、一種又は数種を適宜選択して使用することができる。
平滑剤としては、ジメチルポリシロキサン、アミノ変性シリコン、ポリエーテルシリコンオイルなどから、一種又は数種を適宜選択して使用することができる。
消臭剤としては、ヒバ、ヒノキ、杉等の木材抽出物、カミツレ、ササ、ヨモギ、茶、シソ等の植物抽出物などの各種精油などから、一種又は数種を適宜選択して使用することができる。
[変形例]
以上、本発明を実施形態に基づいて具体的に説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、図10に示すように、容器本体1の底面部に溝部13を設け、溝部13の上に回転部122を載嵌しても良い。
このようにすることで、回転機構12がより安定した軌道で回転するようになり、衛生用薄葉紙Pがよりスムーズに回転することとなる。
また、回転部122がキャスタである場合、回転部122の数としては、図3に示すように4つに限られないが、載置板121による衛生用薄葉紙Pの支持の安定性を考慮すると、少なくとも3つ以上が略等間隔となるように設けられているのが好ましい。
また、衛生用薄葉紙収納容器100の形状としては、必ずしも円筒形状でなくともよく、例えば、平面視において五角形、六角形等となる角柱状に形成されていてもよい。
また、回転機構12及び衛生用薄葉紙Pの回転方向としては、図9に示すようにZ軸方向を回転軸とする反時計回り方向のみに限られず、時計回り方向のみに回転するように回転部122を設けても良い。
また、取出部3は蓋体2に着脱自在であっても、固定されていてもよい。
100 衛生用薄葉紙収納容器
1 容器本体
12 回転機構
121 載置板
122 回転部
13 溝部
2 蓋体
3 取出部
33 取出孔
P 衛生用薄葉紙

Claims (7)

  1. 上面が開口し、薬液が含浸されたロール状の衛生用薄葉紙を内部に収納する容器本体と、
    前記容器本体に着脱自在に取り付けられ、前記容器本体の上面を閉塞する蓋体と、
    前記蓋体に備えられ、前記容器本体の内部に収納された前記衛生用薄葉紙のシートを取り出す際に抵抗を掛ける取出孔を備えた取出部と、
    前記容器本体の底面の内面側に備えられ、前記衛生用薄葉紙を前記底面と直交する回転軸周りに回転させる回転機構と、を備えることを特徴とする衛生用薄葉紙収納容器。
  2. 前記回転機構は、
    前記衛生用薄葉紙が載置される載置板と、
    前記載置板の下面側に設けられ、前記載置板を一方向のみに回転する回転部と、を備えることを特徴とする請求項1記載の衛生用薄葉紙収納容器。
  3. 前記回転部は、キャスタを備えることを特徴とする請求項2記載の衛生用薄葉紙収納容器。
  4. 前記容器本体の底面部には溝部が設けられ、
    前記回転部は前記溝部上を回転することを特徴とする請求項3記載の衛生用薄葉紙収納容器。
  5. 前記回転部は、ベアリングを備えることを特徴とする請求項2記載の衛生用薄葉紙収納容器。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の衛生用薄葉紙収納容器にロール状の衛生用薄葉紙を収納する収納工程と、
    前記衛生用薄葉紙に薬液を塗布する際、前記回転機構を回転させる薬液塗布工程と、を有することを特徴とする衛生用薄葉紙に対する薬液の含浸方法。
  7. 前記薬液塗布工程は、塗布される薬液の水流の力によって前記回転機構を回転させることを特徴とする請求項6記載の衛生用薄葉紙に対する薬液の含浸方法。
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