JP2022109344A - 衛生用薄葉紙収納容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】衛生用薄葉紙を好適に引き出すことを可能にする衛生用薄葉紙収納容器を実現する。【解決手段】容器本体1と蓋体2を備えた衛生用薄葉紙収納容器100において、容器本体1の側面には、その容器本体1の内側へ窪んだ溝部1cが設けられており、当該衛生用薄葉紙収納容器100を設置する箇所の構造物Kの一部が溝部1cに挿し入れられた状態で、当該衛生用薄葉紙収納容器100がその設置箇所にて支持されるように構成されているので、例えば、構造物Kとしてのテーブルの天板の縁を衛生用薄葉紙収納容器100(容器本体1)の溝部1cに挿し入れるようにすれば、衛生用薄葉紙収納容器100がテーブルの天板の縁に支持された状態で、衛生用薄葉紙収納容器100をそのテーブル上に設置することができる。衛生用薄葉紙収納容器100がテーブルの天板の縁に支持された状態であれば、ユーザーが片手で衛生用薄葉紙Pを好適に引き出すことができる。【選択図】図5

Description

本発明は、ウェットシートやウェットティッシュ等の衛生用薄葉紙を収納する衛生用薄葉紙収納容器に関する。
従来、家屋の床やトイレ、あるいは人体などを拭くための衛生用薄葉紙を収納する衛生用薄葉紙収納容器が知られている。
例えば、開口部を有する容器本体の内部にロール状の衛生用薄葉紙を収容し、その容器本体の開口部を覆うように取り付けられる蓋体には衛生用薄葉紙を引き出すための取出孔を有する取出部が配設されており、取出孔から引き出される衛生用薄葉紙に抵抗を掛け、衛生用薄葉紙に設けられているミシン目にて切り離す構成の衛生用薄葉紙収納容器が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2019-112130号公報
しかしながら、上記特許文献1の衛生用薄葉紙収納容器から衛生用薄葉紙を取り出して使用する場合、一方の手で収納容器を保持し、他方の手で衛生用薄葉紙を引き出すようにしなければならないので、片手が塞がった状態では衛生用薄葉紙を引き出し難く、衛生用薄葉紙を収納容器から好適に取り出すことができないことがあるという問題があった。
本発明の目的は、衛生用薄葉紙を好適に引き出すことを可能にする衛生用薄葉紙収納容器を提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
下面に底部を有し、その内部に衛生用薄葉紙を収納する容器本体と、
前記容器本体の上面側に配設され、前記容器本体内部に収納された衛生用薄葉紙を取り出すための取出部を有する蓋体と、
を備えた衛生用薄葉紙収納容器であって、
前記容器本体の側面には、その容器本体の内側へ窪んだ溝部が設けられており、
当該衛生用薄葉紙収納容器を設置する箇所の構造物の一部が前記溝部に挿し入れられた状態で、当該衛生用薄葉紙収納容器がその設置箇所にて支持されるように構成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の衛生用薄葉紙収納容器において、
前記溝部は、前記容器本体の側面における前記底部寄りの位置に設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の衛生用薄葉紙収納容器において、
前記溝部は、その奥が前記底部側に向かって幅が広がる態様に形成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1~3のいずれか一項に記載の衛生用薄葉紙収納容器において、
前記溝部は、前記容器本体の両側が括れてなるように一組設けられていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1~4のいずれか一項に記載の衛生用薄葉紙収納容器において、
前記溝部は、その幅が調整可能に構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、衛生用薄葉紙を好適に引き出すことを可能にする衛生用薄葉紙収納容器が得られる。
本実施形態の衛生用薄葉紙収納容器を示す斜視図である。 図1のII-II線における断面図である。 衛生用薄葉紙収納容器の取出部に衛生用薄葉紙を挿通させた状態を示す断面図である。 衛生用薄葉紙収納容器の取出部を示す斜視図である。 衛生用薄葉紙収納容器を使用する態様を示す説明図(a)(b)である。 衛生用薄葉紙収納容器を使用する態様を示す説明図(a)(b)である。 衛生用薄葉紙収納容器の変形例を示す断面図である。 衛生用薄葉紙収納容器の変形例を示す斜視図である。 図8の衛生用薄葉紙収納容器を使用する態様を示す断面図である。 衛生用薄葉紙収納容器の変形例を示す斜視図である。 図10の衛生用薄葉紙収納容器を使用する態様を示す断面図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る衛生用薄葉紙収納容器の実施形態について詳細に説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
なお、以下においては、図1に示すように、前後方向、左右方向及び上下方向並びにX軸、Y軸及びZ軸を定めて説明する。すなわち、衛生用薄葉紙収納容器100において、蓋体2が取り付けられている側を上、その反対側を下、衛生用薄葉紙収納容器100の平面視における手前側を前、その反対側を後、容器の前面を正面視した状態における右手側を右、容器の前面を正面視した状態における左手側を左とし、前後方向に沿った軸をX軸、左右方向に沿った軸をY軸、上下方向に沿った軸をZ軸とする。
<実施形態の構成>
(全体構成)
衛生用薄葉紙収納容器100は、例えば、図1~図3に示すように、ロール状の衛生用薄葉紙Pを内部に収納する容器本体1と、容器本体1に着脱自在に取り付けられる蓋体2と、蓋体2に着脱自在に取り付けられる取出部3等を備えて構成されている。
蓋体2が、容器本体1に対して着脱自在に構成されているため、容器本体1から蓋体2を取り外した状態で、容器本体1の内部に衛生用薄葉紙を収納したり、内部から衛生用薄葉紙を取り出したりすることができる。
(衛生用薄葉紙)
衛生用薄葉紙Pは、例えば、ロール状に巻かれたウェットシートやウェットティッシュ等のロールペーパーである。
この衛生用薄葉紙Pは、例えば、図3に示すように、上下方向に沿った軸心にロール状に巻かれた状態で容器本体1に収納されている。換言すれば、容器本体1は、衛生用薄葉紙Pの軸心を容器本体1の底面を成す底部1bと略直交させる向きで、その衛星用薄葉紙Pを収納するようになっている。
この容器本体1に収納された衛生用薄葉紙Pは、ロールの中心側から引き出されて取出部3を通じて取り出されるようになっている。
また、衛生用薄葉紙Pには、長さ方向に一定間隔をおいてミシン目P1が施されており、そのミシン目P1に沿って切り離した衛生用薄葉紙Pを、ユーザーが使用するようになっている。
(容器本体)
容器本体1は、有底円筒形状に形成された容器であり、下面には底部1b、上面には開口部1aが設けられている。この開口部1aから容器本体1の内部に衛生用薄葉紙Pを収納するようになっている。
また、容器本体1の開口部1a近傍の外周面には、図2に示すように、周方向に沿って雄ネジ部11が設けられている。
また、容器本体1の側面には、その容器本体1の内側へ窪んだ溝部1cが設けられている。
容器本体1は、例えば、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、ABS樹脂等から形成されている。
容器本体1は、平面視において直径50mm~200mmの円形となり、Z軸方向(高さ)45mm~200mm、各面の厚み0.5mm~10mmの円筒形状に形成されている。
(溝部)
溝部1cは、容器本体1の側面における底部1b寄りの位置に設けられている。
また、溝部1cは、容器本体1の前面側から後面側に向かって底部1b(底面)と略平行を成すように設けられている。
ここでの溝部1cは、容器本体1の前面側から後面側に向かって底部1bと略平行を成すように設けられており、平面視において容器本体1の少なくとも半分の領域にかかるように設けられている。
換言すれば、ここでの溝部1cは、容器本体1の前面側から後面側に向かって底部1bと略平行を成し、平面視において少なくとも容器本体1の半径分が窪むように設けられている。
なお、溝部1cは、上下方向に10mm~30mmの幅を有するように形成されている。
この溝部1cは、衛生用薄葉紙収納容器100を設置する箇所にある構造物Kの一部を挿し入れるために設けられている。
そして、衛生用薄葉紙収納容器100を設置する箇所にある構造物Kの一部が溝部1cに挿し入れられた状態で、衛生用薄葉紙収納容器100がその設置箇所にて支持されるようになっている。
(蓋体)
蓋体2は、図1~図3に示すように、蓋体本体21と、小蓋22と、から構成されている。
(蓋体本体)
蓋体本体21は、例えば、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、ABS樹脂等から形成されており、下面が開放された円筒形状をなし、天面部21aと、側面部21bと、天面部21aの平面視内周側に下方に向けて凹状に形成される凹部21cと、孔部21dと、凹部21c内において孔部21dを囲むように円筒形状に立設された本体側壁部21eと、を備えている。
蓋体本体21は、平面視において直径50mm~200mmの円形となり、Z軸方向(高さ)15mm~50mm、各面の厚み0.5mm~10mmの円筒形状に形成されている。
また、側面部21bの下端部の内周面には、容器本体1の雄ネジ部11と螺合する雌ネジ部211が設けられている。これによって、図2に示すように容器本体1と蓋体2は、雄ネジ部11と雌ネジ部211を介した着脱自在な連結構造をとり、容器本体1から蓋体2を取り外すことが可能となっている。
(蓋体の凹部)
凹部21cは、閉塞時の小蓋22と平面視における形状が略一致し、小蓋22を嵌めることができるように形成されている。また、凹部21cは、前端部が平面視において小蓋22よりも大きく、小蓋22が嵌め込まれた状態でも若干の隙間が残るように形成されている。これによって、当該隙間を利用して小蓋22に指を掛けることが可能となる。
(孔部)
孔部21dは、蓋体本体21の平面視略中央に平面視円形に形成された、衛生用薄葉紙収納容器100内部に通じる孔であり、平面視において、取出部3より僅かに小さく形成され、後述のように孔部21dには取出部3が固定される。
(本体側壁部)
本体側壁部21eは、孔部21dの周囲を囲むように、凹部21c内において円筒形状に上方に向けて延出して形成されている。本体側壁部21eは、その外径が小蓋22の小蓋側壁部22aの内径と同一か、ごく僅かに小さくなるように形成されている。
(小蓋)
小蓋22は、例えば、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、ABS樹脂等から形成され、基端部が蓋体本体21と連結されており、閉塞時における下面から突出した小蓋側壁部22aを備えている。
この小蓋22が蓋体本体21と連結されている基端部が小蓋22の回動軸22bとして機能するようになっている。
また、小蓋22は、閉塞時の平面視における形状が凹部21cと略一致し、閉塞時に凹部21cに嵌めることができるように形成されている。
(小蓋側壁部)
小蓋側壁部22aは、小蓋22の閉塞時において下方に向けて延出する円筒形状に形成されている。また、小蓋側壁部22aは、内径が本体側壁部21eの外径と同一か、ごく僅かに大きくなるように形成されている。また、この蓋側壁部22aは小蓋22の閉塞時において、凹部21cの上面と接触するようになっている。これによって、小蓋22の閉塞時に、小蓋側壁部22aと本体側壁部21eとが嵌合し、小蓋側壁部22aと本体側壁部21eとで囲まれた空間、ひいては当該空間と孔部21dを介して繋がる衛生用薄葉紙収納容器100内部の気密性を保つことができる。
なお、本実施形態では、本体側壁部21eと小蓋側壁部22aとを嵌合させることによって、衛生用薄葉紙収納容器100内部の気密性を保つよう構成しているが、衛生用薄葉紙収納容器100内部の気密性を保つことができれば、上記と異なる構成とすることも可能である。
また、収納する衛生用薄葉紙が薬液等を染み込ませたものでなく、乾燥を防ぐ必要がない場合には、特に気密手段を備えない構成としてもよい。
(取出部)
取出部3は、例えば、図4に示すように、平面視において円形となる略円柱状に形成された弾性変形可能な部材であり、例えば、射出成型により形成することができる。
この取出部3は、容器本体1内部に収納された衛生用薄葉紙Pを取り出すための部材である。
具体的には、取出部3は、平面視中央部に形成された内部底面を有する凹部31と、側面に形成された括れ部32と、凹部31の略中央に形成された取出孔33と、を備えている。
この取出部3は、平面視において、蓋体本体21の直径の10分の1以上、3分の1以下の孔部21dより僅かに大きい円形を有している。
(取出部の凹部)
凹部31は、取出部3の上面において、周縁部を残して、上面視円形状に下方に向けて凹状となるように形成されている。この凹部31の深さ(Z軸方向の深さ)は、2mm~10mmとなるように形成されている。
また、凹部31は、その内部底面が平面となるように形成されている。
(括れ部)
括れ部32は、取出部3の側面の上下方向略中央部を周方向に沿って周回するようにして、平面視において取出部3の直径の20分の1以上、10分の1以下の深さとなるように径方向に凹んだ溝状に形成される。また、この括れ部32のZ軸方向の寸法は、0.5mm~3.0mmとなるように形成されている。
上記のように取出部3は、平面視において孔部21dより僅かに大きく形成されているため、この括れ部32に孔部21dの縁を嵌め込むことによって、取出部3を蓋体本体21に固定することが可能となる。
(取出孔)
取出孔33は、容器本体1の内部に収納された衛生用薄葉紙Pを取り出すための孔である。
取出孔33は、下面側から挿通された衛生用薄葉紙Pを、その先端側の端部が取出部3の上面(凹部31の内部底面)から突出した状態として保持する。
衛生用薄葉紙Pの先端が取出部3の上面から突出した状態であるとき、その突出量としては、10mm~30mm、好ましくは13mm~20mmである。この突出量であれば、一般的なユーザーの手指で摘みやすく、取出し作業を容易に行うことができる。
取出孔33は、典型的には平面視にて略円形の小孔33aと、小孔33aを中心に放射状に形成された複数のスリット33bとを有している。なお、ここでいう「略円形」とは、真円を含むのは勿論のこと、楕円や歪んだ円形なども含むものとする。
本実施形態では、例えば、図4に示すように、小孔33aの周囲に4本のスリット33bが設けられている。各スリット33bは小孔33aの周囲に90°間隔で設けられている。
小孔33aの直径は、1.0mm~5.0mm、好ましくは2.0mm~4.0mmに形成されている。小孔33aの直径が大きすぎると次のシートが保持されず落ち込んでしまい、小さすぎると取出しの際に力を多く必要とする。
この取出孔33によって、引き出された衛生用薄葉紙Pに抵抗を掛けることで、使用する衛生用薄葉紙Pをミシン目P1に沿って切り離すとともに、後続の衛生用薄葉紙Pの端部が取出孔33から適量突出した状態で保持しておくことが可能となる。
このように、小孔33aと複数のスリット33bとからなる取出孔33であれば、取出孔33における衛生用薄葉紙Pの保持の確実性と、その取出孔33に保持されている衛生用薄葉紙Pを引き出す容易性を両立させることができる。
なお、図4では、4本のスリット33bを形成した場合を図示して説明したが、取出孔33の形状としてはこれに限られず、上記の機能を果たすことが可能であれば任意の数のスリット33bを形成してもよい。つまり、真円や楕円の小孔33aと、任意の数のスリット33bを組み合わせた取出孔33であってよい。
<実施形態の作用>
上述した衛生用薄葉紙収納容器100は、衛生用薄葉紙収納容器100(容器本体1)の溝部1cに、その衛生用薄葉紙収納容器100を設置する箇所にある構造物Kの一部が挿し入れられた状態において、その設置箇所にて支持されるようになっている。
例えば、図5(a)に示すように、構造物Kとしてのテーブルの天板の縁を衛生用薄葉紙収納容器100の溝部1cに挿し入れるようにすれば、衛生用薄葉紙収納容器100がテーブルの天板の縁に支持された状態で、衛生用薄葉紙収納容器100をそのテーブル上に設置することができる。
このように、衛生用薄葉紙収納容器100がテーブルの天板の縁に支持された状態であれば、ユーザーの片手が塞がっていても、もう一方の手で小蓋22を開けて衛生用薄葉紙Pを引き出すことができる。
つまり、この衛生用薄葉紙収納容器100であれば、テーブルの天板など構造物Kの一部を溝部1cに挿し入れた状態で衛生用薄葉紙収納容器100をその箇所に設置することによって、衛生用薄葉紙Pを好適に引き出すことが可能になる。
また、この衛生用薄葉紙収納容器100であれば、例えば、図5(b)に示すように、上下逆にした姿勢の衛生用薄葉紙収納容器100の溝部1cに、構造物Kとしてのテーブルの天板の縁を挿し入れ、衛生用薄葉紙収納容器100がテーブルの天板の縁に支持された状態にして、衛生用薄葉紙収納容器100をそのテーブルの下面側に設置することができる。
例えば、衛生用薄葉紙収納容器100をテーブルの目立たない位置に設置したい場合などには、上下を反転させた衛生用薄葉紙収納容器100を、テーブルの下面側に設置することができる。
このような設置態様であっても、ユーザーは片手で衛生用薄葉紙収納容器100の小蓋22を開けて衛生用薄葉紙Pを好適に引き出すことができる。
勿論、この衛生用薄葉紙収納容器100であれば、構造物Kとしてのテーブルの天板の縁を衛生用薄葉紙収納容器100の溝部1cに挿し入れることなく、その衛生用薄葉紙収納容器100をテーブルの上面に載置して使用することができる。
また、この衛生用薄葉紙収納容器100であれば、構造物Kとしての仕切板(パーテーション、衝立など)の上縁を溝部1cに挿し入れた状態にして、衛生用薄葉紙収納容器100をその箇所に設置することもできる。
なお、図5(a)(b)においては、構造物Kとしてのテーブルの天板の縁と、衛生用薄葉紙収納容器100の小蓋22の回動軸22bが平行となるように、衛生用薄葉紙収納容器100が設置される場合を例示したが、構造物Kとしてのテーブルの天板の縁と、衛生用薄葉紙収納容器100の小蓋22の回動軸22bの向きは任意であり、例えば、図6(a)(b)に示すように、構造物Kとしてのテーブルの天板の縁と、衛生用薄葉紙収納容器100の小蓋22の回動軸22bが直交する向きとなるように、容器本体1に溝部1cを形成してもよい。
また、図1や図5においては、容器本体1の前面側から後面側に向かって窪んだ溝部1cを設けるようにしたが、容器本体1の後面側から前面側に向かって窪んだ溝部1cを設けるようにしてもよい。
<実施形態の効果>
本実施形態の衛生用薄葉紙収納容器は、下面に底部1bを有し、上面に開口部1aを有しており、その開口部1aから衛生用薄葉紙Pを内部に収納する容器本体1と、容器本体1の開口部1aを覆うように着脱自在に取り付けられ、容器本体1内部に収納された衛生用薄葉紙Pを取り出すための取出部3を有する蓋体2と、を備えた衛生用薄葉紙収納容器100であって、容器本体1の側面には、その容器本体1の内側へ窪んだ溝部1cが設けられており、当該衛生用薄葉紙収納容器100を設置する箇所の構造物Kの一部が溝部1cに挿し入れられた状態で、当該衛生用薄葉紙収納容器100がその設置箇所にて支持されるように構成されている。
本実施形態の衛生用薄葉紙収納容器100はこのような構成を有しており、例えば、テーブルの天板など、衛生用薄葉紙収納容器100の設置箇所とする構造物Kの一部を衛生用薄葉紙収納容器100(容器本体1)の溝部1cに挿し入れるようにすれば、衛生用薄葉紙収納容器100がその構造物Kに支持された状態となって、その位置に衛生用薄葉紙収納容器100を設置することができる。
そして、その設置箇所にて構造物Kに衛生用薄葉紙収納容器100が支持された状態であれば、ユーザーが片手で小蓋22を開けて衛生用薄葉紙Pを好適に引き出すことができる。
<変形例>
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではない。
例えば、図7に示すように、衛生用薄葉紙収納容器100の溝部1cは、溝部1cの幅の寸法が調整可能に構成されていてもよい。
具体的には、ここでの衛生用薄葉紙収納容器100の容器本体1にはその底部1b側に雄ネジ突起1dが設けられており、その雄ネジ突起1dには、雌ネジ穴4dを有する底板4が螺着されている。
つまり、容器本体1には、その側面を窪ませてなる雄ネジ突起1dが設けられており、雄ネジ突起1dに螺着された底板4との間に溝部1cが形成されている。
そして、雄ネジ突起1dに螺着する底板4の配置を調整することで、溝部1cの幅を調整することが可能になっている。
このような衛生用薄葉紙収納容器100であれば、例えば、構造物Kとしてのテーブルの天板の厚みに応じて溝部1cの幅を調整することができ、その構造物Kに衛生用薄葉紙収納容器100が好適に支持された状態で設置することができる。
この衛生用薄葉紙収納容器100が、その設置箇所にて構造物Kに支持された状態であれば、ユーザーが片手で小蓋22を開けて衛生用薄葉紙Pを好適に引き出すことができる。
ここでは、底板4の配置調整を螺着によって行ったが、他の係着構造によって底板4の配置を調整するようにしてもよい。
また、図8に示すように、衛生用薄葉紙収納容器100の容器本体1の側面に設けられている溝部1cは、その奥が容器本体1の底部1b側に向かって幅が広がる態様に形成されていてもよい。なお、換言すれば、この溝部1cは、その奥が容器本体1の底部1b側に向かって曲がった態様に形成されている。
ここでの溝部1cは、容器本体1の前面側から後面側に向かって窪み、その奥が容器本体1の底部1b側に向かって略直角に曲がった態様に形成されている。
このように奥側が容器本体1の底部1bに向かって曲がった態様の溝部1cが設けられている衛生用薄葉紙収納容器100であれば、例えば、図9に示すように、上下逆にした姿勢の衛生用薄葉紙収納容器100の溝部1cに、構造物Kとしてのスチールラックの天板裏の折返し部分を挿し入れ、そのフック状の折返し部分に衛生用薄葉紙収納容器100が支持された状態にして、その位置に衛生用薄葉紙収納容器100を吊下げて設置することができる。
また、衛生用薄葉紙収納容器100を設置しようとする所望する箇所に構造物Kとしてのフック部材を固定しておき、上下逆にした姿勢の衛生用薄葉紙収納容器100の溝部1cにフック部材を挿し入れ、そのフック部材に衛生用薄葉紙収納容器100を吊下げて設置するようにしてもよい。
このような衛生用薄葉紙収納容器100であっても、その設置箇所にて構造物Kに支持された状態であれば、ユーザーが片手で小蓋22を開けて衛生用薄葉紙Pを好適に引き出すことができる。
勿論、この衛生用薄葉紙収納容器100であれば、構造物Kとしてのスチールラックの天板裏の折返し部分を衛生用薄葉紙収納容器100の溝部1cに挿し入れることなく、その衛生用薄葉紙収納容器100をスチールラックの天板上に載置して使用することができる。
また、上下を反転させずに衛生用薄葉紙収納容器100の溝部1cに構造物Kとしての文鎮などの錘を挿し入れ、その錘によって衛生用薄葉紙収納容器100が卓上に支持された状態にして、その位置に衛生用薄葉紙収納容器100を設置するようにしてもよい。
なお、図8の衛生用薄葉紙収納容器100では、容器本体1の前面側に溝部1cを設けるようにしたが、容器本体1の後面側に溝部1cを設けるようにしてもよい。また、容器本体1の左側面や右側面に溝部1cを設けるようにしてもよい。
また、図10に示すように、衛生用薄葉紙収納容器100の容器本体1の側面に設けられている溝部1cは、その容器本体1の両側が括れてなるように一組設けられていてもよい。
ここでの溝部1cは、容器本体1の前面側と後面側が対向するように括れ、左右方向に連通する空間を有している。
このように容器本体1の両側に一対の溝部1cが略平行に設けられている衛生用薄葉紙収納容器100であれば、例えば、図11に示すように、上下逆にした姿勢の衛生用薄葉紙収納容器100の溝部1cにそれぞれ構造物Kとしての棒状部材を挿し入れ、その棒状部材に衛生用薄葉紙収納容器100が支持された状態にして、その位置に衛生用薄葉紙収納容器100を吊下げて設置することができる。
この構造物Kとしての棒状部材は、例えば、スチールラックの棚板を構成するポールや、任意の箇所に取り付けられた突っ張り棒などであり、互いに平行に配されている2本の棒状部材に衛生用薄葉紙収納容器100を吊下げて設置することができる。
このような衛生用薄葉紙収納容器100であっても、その設置箇所にて構造物Kに支持された状態であれば、ユーザーが片手で小蓋22を開けて衛生用薄葉紙Pを好適に引き出すことができる。
勿論、この衛生用薄葉紙収納容器100であれば、構造物Kとしての棒状部材を衛生用薄葉紙収納容器100の溝部1cに挿し入れることなく、その衛生用薄葉紙収納容器100をテーブルの上面やスチールラックの天板上に載置して使用することができる。
また、上下を反転させずに衛生用薄葉紙収納容器100の溝部1cにそれぞれ構造物Kとしての棒状部材を挿し入れ、その棒状部材に衛生用薄葉紙収納容器100が支持された状態にして、その位置に衛生用薄葉紙収納容器100を設置するようにしてもよい。
以上のように、本実施形態の衛生用薄葉紙収納容器100であれば、内部に収納している衛生用薄葉紙Pを好適に引き出して使用することができる。
なお、本発明の適用は上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
1 容器本体
1a 開口部
1b 底部
1c 溝部
1d 雄ネジ突起
11 雄ネジ部
2 蓋体
21 蓋体本体
21a 天面部
21b 側面部
21c 凹部
21d 孔部
21e 本体側壁部
211 雌ネジ部
22 小蓋
22a 小蓋側壁部
22b 回動軸
3 取出部
31 凹部
32 括れ部
33 取出孔
33a 小孔
33b スリット
4 底板
4d 雌ネジ穴
100 衛生用薄葉紙収納容器
P 衛生用薄葉紙
P1 ミシン目
K 構造物

Claims (5)

  1. 下面に底部を有し、その内部に衛生用薄葉紙を収納する容器本体と、
    前記容器本体の上面側に配設され、前記容器本体内部に収納された衛生用薄葉紙を取り出すための取出部を有する蓋体と、
    を備えた衛生用薄葉紙収納容器であって、
    前記容器本体の側面には、その容器本体の内側へ窪んだ溝部が設けられており、
    当該衛生用薄葉紙収納容器を設置する箇所の構造物の一部が前記溝部に挿し入れられた状態で、当該衛生用薄葉紙収納容器がその設置箇所にて支持されるように構成されていることを特徴とする衛生用薄葉紙収納容器。
  2. 前記溝部は、前記容器本体の側面における前記底部寄りの位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の衛生用薄葉紙収納容器。
  3. 前記溝部は、その奥が前記底部側に向かって幅が広がる態様に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の衛生用薄葉紙収納容器。
  4. 前記溝部は、前記容器本体の両側が括れてなるように一組設けられていることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の衛生用薄葉紙収納容器。
  5. 前記溝部の幅は調整可能に構成されていることを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の衛生用薄葉紙収納容器。
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