JP2021100309A - 車両制御装置および車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】非接触充電への移行処理を円滑に行うことのできる車両制御装置を提供する。【解決手段】車両制御装置は、基準位置を有する車両に搭載され、車両の外部に設けられた送電コイルから非接触状態で受電可能である受電コイルと、基準位置に対する受電コイルの位置ずれ量データを保持する記憶部と、受電コイルが送電コイルに対応する位置で車両が停止するように、位置ずれ量データと受電コイルにおける受電効率の変化とに基づいて車両の走行を制御する制御部とを備える。【選択図】図1

Description

本開示は、外部の送電コイルから非接触で受電可能な受電コイルを備えた車両制御装置、およびそれを備えた車両に関する。
これまでに、車両に受電コイルを設ける一方、地上設備に送電コイル(給電コイル)を設け、両者を対向させた状態で給電コイルから受電コイルへ非接触に電力を伝送し、車両の高電圧バッテリを充電する非接触充電システムが検討されている(例えば特許文献1〜2参照)。非接触充電システムでは、電力を伝送する前、送電コイルを弱励磁して、送電コイルと受電コイルとの結合強度を計測しながら、結合強度が高くなるように受電コイルの位置を合わせる処理が行われることが想定される。非接触充電の際には、ドライバーの運転操作または自動運転等により車両が移動することで、送電コイルに対する受電コイルの位置合わせが行われる。
国際公開第2011/132271号 国際公開第2013/069089号
ところで、このような受電コイルを備えた車両においては、地上に設けられた送電コイルに対する位置合わせの際、その車両の搭乗者にとって快適に車両の移動が行われることが望ましい。したがって、非接触充電への移行処理を円滑に行うことのできる車両制御装置が望まれる。
本開示の一実施態様としての車両制御装置は、受電コイルと、記憶部と、制御部とを備える。受電コイルは、基準位置を有する車両に搭載され、車両の外部に設けられた送電コイルから非接触状態で受電可能である。記憶部は、基準位置に対する受電コイルの位置ずれ量データを保持するようになっている。制御部は、受電コイルが送電コイルに対応する位置で車両が停止するように、位置ずれ量データと受電コイルにおける受電効率の変化とに基づいて車両の走行を制御するようになっている。
本開示の一実施態様としての車両は、上記車両制御装置を備えたものである。
本開示の一実施態様としての車両制御装置および車両では、受電コイルにおける受電効率の変化に加え、予め把握された位置ずれ量データをも考慮して車両の走行が制御されるので、より円滑に車両の速度が制御される。
本開示の一実施形態としての車両制御装置および車両によれば、送電コイルに対する位置合わせの際、受電コイルにより受電を開始する前に車両の速度が制御可能であるので、その車両の搭乗者にとって快適に車両の移動を行うことができる。
本開示の一実施の形態に係る車両および地上設備の概略構成例を表す模式図である。 図1に示した車両制御部の機能ブロック図である。 図1に示した受電コイルの受電効率分布を模式的に表す特性図である。 図1に示した車両制御部により実行される非接触充電移行処理の手順を表す流れ図である。 自動操舵運転中の車両と地上設備との位置関係を表す模式図である。 ステアリングの操舵が終了した時点の車両と地上設備との位置関係を表す模式図である。 受電コイルにおける受電効率の変化に基づく車両の走行制御が行われる際の車両と地上設備との位置関係を表す模式図である。 図1に示した車両の走行位置に対する車両の速度変化を模式的に表す第1の概略図である。 図1に示した車両の走行位置に対する車両の速度変化を模式的に表す第2の概略図である。
本開示の技術は、地上に設けられた送電コイルに対し、受電コイルを備えた車両を位置合わせするにあたり、位置合わせに要する時間を短縮しつつ、すなわち車両の移動速度を向上させつつ、その車両の搭乗者にとって快適に、すなわち車両の減速度を抑えながら車両の移動を行うことを実現するものである。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.実施の形態(非接触送受電システムの例)
2.変形例
<1.実施の形態>
[非接触送受電システムの概略構成]
図1は、本開示の一実施の形態に係る非接触送受電システムの一構成例を表すブロック図である。この非接触送受電システムは、車両1と、地上設備2とを備える。
(車両1)
車両1は、非接触充電が可能なEV(Electric Vehicle)である。車両1は、図1に示したように、車輪を駆動するモータ10と、そのモータ10を駆動するインバータ11と、走行用の電力を蓄積および供給可能な高電圧バッテリ14とを備える。車両1は、さらに、非接触充電ユニット15と、運転者の運転操作等が入力される操作部30と、車両1の走行の制御を行う車両制御部20とを備える。また、車両1には、駐車時等に車両1の周囲の状況を確認するためのレーダ21、カメラ22および駐車支援システム23が設けられている。駐車支援システム23は、レーダ21の出力およびカメラ22の映像に基づいて所定の駐車位置へ車両1を移動させる自動運転機能を有している。カメラ22は、地上設備2のうちの送電コイル103(後出)に対する車両1の位置を検出し、車両位置情報を車両制御部20に送信するデバイスであり、「車両位置情報検出部」に対応する位置具体例である。さらに車両1には、自らの走行速度を検出する車速センサSSが設けられているとよい。車速センサSSは、車両1の状態を表すパラメータの1つである走行速度、すなわち車速を検出する、本発明の「車両状態検出部」に対応する一具体例である。車速センサSSは、検出した車速のデータを車両制御部20に送信するようになっている。
また、車両制御部20は、本発明の「制御部」に対応する一具体例である。さらに、車両制御部20に非接触充電ユニット15を加えたものが本発明の「車両制御装置」に対応する一具体例である。
非接触充電ユニット15は、非接触で電力を受けることのできる受電コイル16と、その受電コイル16に流れる交流電流を整流して高電圧バッテリ14に充電電流を供給する整流器17とを有する。非接触充電ユニット15は、さらに、電力の供給元である地上設備2と無線通信(例えばwi-fi通信)するための車両側通信部19と、非接触の電力伝送の制御を行う整流器内制御部18とを有する。受電コイル16は、例えば、車両1の下部であって車両1の進行方向(前後方向)における前輪と後輪との間に配置される。
非接触充電ユニット15には、記憶部40がさらに設けられている。記憶部40は、車両1の走行および高電圧バッテリ14への充電を行う際に用いられる様々な情報を記憶する、書き変え可能な不揮発性のメモリである。記憶部40は、例えば受電コイル16の位置ずれ量データを保持している。位置ずれ量データとは、車両1の基準位置と、受電コイル16が実際に取り付けられている位置との、車両1の前後方向におけるずれ量を表すデータである。車両1の基準位置とは、車両1のうちの、本来、受電コイル16を取り付けるべき基準となる位置である。車両1の製造時や、点検・修理等において交換する新たな非接触充電ユニット15を車両1に取り付ける作業は、非接触充電ユニット15のうちの受電コイル16が基準位置と一致することを目標として行われる。なお、位置ずれ量データは、運転者等のユーザによる更新はできず、記憶部40に接続可能な診断部により更新可能となっていることが望ましい。診断部とは、例えば車両制御部20の異常の有無や操作部30における故障の有無などを検証する故障診断ツールである。また、記憶部40は、受電コイル16と一体に設けられていることが望ましい。
操作部30は、例えばステアリング31と、ペダル32と、SBW(Shift By Wire)33と、操作量センサ34,35と、非接触充電移行スイッチ36とを有する。ステアリング31は、ユーザが操舵を行う操作部、すなわちハンドルであり、操作量センサ35はステアリング31の操作量を検出するデバイスである。ペダル32は、例えばブレーキペダルやアクセルペダルなどの操作部であり、操作量センサ34はペダル32の操作量を検出するデバイスである。また、SBW33は、運転者のギヤのシフト操作を電子的に入力するシステムであり、SBW33から車両制御部20へシフト位置を示す信号が送られる。さらに、非接触充電移行スイッチ36は、運転者が操作可能なスイッチであり、非接触充電移行処理の開始、すなわち非接触充電前に車両1の位置合わせを開始することを運転者が車両1へ指示するためのスイッチである。
車両制御部20は、SBW33および操作量センサ34,35の各々の出力に応じて、車両1の操舵制御とモータ10の駆動制御とを行う。モータ10の駆動制御は、車両制御部20がインバータ11の出力を制御することにより実現される。車両制御部20による上記の制御により、運転者の運転操作に応じて車両1が走行することとなる。
図2は、主に車両制御部20の内部構成を表す機能ブロック図である。図2に示したように、車両制御部20は、第1誘導制御部210と、第2誘導制御部220とを備える。
第1誘導制御部210は、例えばカメラ22により撮影される画像に基づいて車両1のステアリング31の操作を制御し、車両1の正面に地上設備2の送電コイル103が位置するように車両1を誘導するようになっている。第2誘導制御部220は、受電コイル16による受電状況などに基づいて車両1の走行速度を制御し、車両1の受電コイル16と送電コイル103との位置合わせを行うようになっている。
第1誘導制御部210は、例えば駐車支援ECU(Electronic Control Unit)201と、ステアリングECU202とを有している。第2誘導制御部220は、車両ECU203と、モータ制御ECU204と、充電ECU205とを有している。
駐車支援ECU201は、例えば操作部30の非接触充電移行スイッチ36がオンされると、カメラ22から送信される画像情報、すなわち、車両位置情報に基づいて、車両1の受電コイル16が送電コイル103に対し最適位置に近づくように車両1を誘導する制御を開始する。ここでいう最適位置とは、受電コイル16における送電コイル103からの受電効率が所定値以上となる位置である。ここでいう受電効率とは、送電コイル103における投入電力に対する受電コイル16での受電電力の割合[%]である。具体的には、駐車支援ECU201は、カメラ22からの画像情報に基づいて受電コイル16と送電コイル103との位置関係、すなわち送電コイル103に対する受電コイル16の想定される向きおよび送電コイル103から受電コイル16までの想定される距離を把握する。但し、駐車支援ECU201は、受電コイル16に関する位置ずれ量データを考慮していない場合、駐車支援ECU201が把握する送電コイル103に対する受電コイル16の想定される向きおよび送電コイル103から受電コイル16までの想定される距離は、送電コイル103に対する受電コイル16の実際の向きおよび送電コイル103から受電コイル16までの実際の距離とは通常、異なることとなる。そこで、駐車支援ECU201は、受電コイル16に関する位置ずれ量データ(主に車両1の左右方向における受電コイル16の位置ずれ量データ)に基づき、主に車両1の左右方向における受電コイル16と送電コイル103との位置の補正を行うとよい。さらに、駐車支援ECU201は、把握された受電コイル16と送電コイル103との位置関係に基づき、車両1を所定の速度で前進させるよう車両ECU203へ走行の指令を行うと共に、車両1が送電コイル103に対し適切な向きとなるよう、ステアリングECU202へ操舵の指令を行うようになっている。さらに、駐車支援ECU201は、ステアリングECU202の制御に基づくステアリング31の操舵が終了すると、その旨を車両ECU203へ通知するようになっている。ステアリングECU202の制御に基づくステアリング31の操舵が終了した際、車両1は、例えばステアリング31をそれ以上操作することなくそのまま前進すれば、受電コイル16が送電コイル103に対する最適位置に到達すると想定される姿勢になっている。
ステアリングECU202は、駐車支援ECU201からの操舵指令に基づき、ステアリング31による操舵の制御を行うようになっている。
車両ECU203は、通常の走行、すなわち非接触充電移行処理を行う場合以外の走行においては、ペダル32の操作状況や、車両1の走行状況などに応じて、モータ制御ECU204に制御指令を出力するようになっている。
非接触充電移行処理の際には、車両ECU203は、駐車支援ECU201から車両1の走行指令を受けると、所定の速度で車両1が前進走行する旨の駆動信号を生成し、モータ制御部ECU204に出力するようになっている。
車両ECU203は、ステアリングECU202の制御に基づくステアリング31の操舵が終了した旨の通知を駐車支援ECU201から受けると、非接触充電ユニット15における受電効率に基づいて車両1の走行を制御し、車両1の減速および停止を行う。具体的には、車両ECU203は、受電コイル16が送電コイル103に対応する位置(最適位置)で車両1が停止するように、記憶部40に格納された位置ずれ量データと受電コイル16における受電効率の変化とに基づいて車両1の走行を制御するようになっている。
すなわち、ステアリング31の操舵が終了した位置から、受電コイル16が送電コイル103に対する最適位置に至るまでの車両1の走行は、例えば非接触充電ユニット15における受電効率の変化と、受電コイル16に関する位置ずれ量データとに基づいて車両ECU203により制御される。例えば車両1は、最適位置に向けて走行し、非接触充電ユニット15における受電コイル16の受電効率が最大値を示す位置P0(すなわち最適位置)を中心とした所定範囲(図3参照)に達したときに停止される。位置P0を中心とした所定範囲とは、例えば車両1の前後方向における約75mmの範囲である。その所定範囲内であれば、効率的な非接触充電が可能である。なお、図3は、受電コイル16の受電効率分布を模式的に表す特性図である。図3の横軸は車両1の走行方向の位置を表し、図3の縦軸は、受電コイル16における、送電コイル103からの受電効率を表している。ここで、例えば受電コイル16の位置が車両1の基準位置に対し車両1の前方にずれているとき、車両ECU203は、車両1の減速開始タイミングを早めるように、車両1の走行を制御するようになっている。あるいは、車両ECU203は、車両1が停止するまでの減速度の最大勾配を抑えつつ車両1の減速度の平均勾配を大きくするように、車両1の走行を制御するようになっている。
また、受電コイル16の位置が車両1の基準位置に対し車両1の後方にずれているとき、車両ECU203は、例えば車両1の減速開始タイミングを遅らせるように車両1の走行を制御するようになっている。
車両ECU203は、例えば受電コイル16に関する位置ずれ量データに基づく制御を実行したのち、非接触充電ユニット15における受電効率の変化に基づく制御に切り替えるようになっている。あるいは、後述するように、車両ECU203は、受電コイル16に関する位置ずれ量データに基づく制御を実行したのち、受電コイル16に関する位置ずれ量データに基づく制御と非接触充電ユニット15における受電効率の変化に基づく制御とを併せて実行するようになっていてもよい。さらには、後述するように、車両ECU203は、当初から、受電コイル16に関する位置ずれ量データに基づく制御と非接触充電ユニット15における受電効率の変化に基づく制御とを併せて実行するようになっていてもよい。いずれにせよ、非接触充電ユニット15における受電効率の変化に基づく車両1の走行の制御を車両ECU203が行う際には、車両1の状態を表すパラメータとしての車速が特定範囲に収まった状態であることが望ましい。ここでいう特定範囲とは、車両ECU203による、非接触充電ユニット15における受電効率の変化に基づく車両1の走行の制御の結果、送電コイル103の位置に対して受電コイルの位置を適切な領域内に収めることが可能となる車速の範囲をいう。
車両ECU203は、受電コイル16に関する位置ずれ量データに基づき、位置ずれ量が解消される方向へ車両1の位置を補正しつつ車速が上述の特定範囲に収まるように車両1の走行を制御するようになっている。
モータ制御ECU204は、車両ECU203からの指令に基づいて、モータ10の制御を行うようになっている。具体的には、モータ制御ECU204は、モータ10を駆動するための信号を生成してインバータ11へ出力するようになっている。
充電ECU205は、地上設備2からの受電効率の検出値を非接触充電ユニット15から受け、その検出値を車両ECU203へ出力するようになっている。また、充電ECU205は、車両ECU203から充電開始指令を受けると、非接触充電ユニット15に対し、高電圧バッテリ14への充電を開始させるようになっている。
(地上設備2)
地上設備2は、非接触に電力を送る送電コイル103と、電力系統から電力を入力して送電コイル103に電流を流すPFC(Power Factor Correction)101およびインバータ102とを備えている。地上設備2には、非接触充電の際に車両1と無線通信を行う地上側通信部106と、車両1と連携しながらインバータ102を駆動して送電コイル103を励磁する地上設備制御部105とがさらに設けられている。送電コイル103は、車両1が進入可能なスペースの地面に配置されている。地上設備制御部105は、地上側通信部106を介して車両1からの要求を受け、この要求に基づいてインバータ102の駆動制御を行う。車両1からの要求には、例えば送電用の励磁の要求と、送電用の励磁の停止要求と、位置合せ用の励磁の要求と、位置合せ用の励磁の停止の要求とが含まれる。送電用の励磁の要求に基づき、地上設備制御部105はインバータ102を駆動して送電コイル103を送電用に励磁する。位置合せ用の励磁の要求に基づき、地上設備制御部105はインバータ102を駆動して送電時よりも弱く送電コイル103を励磁する。
[非接触充電移行処理]
図4は、車両制御部20により実行される非接触充電移行処理の手順を示すフローチャートである。なお、ここでは、車両ECU203は、例えば受電コイル16に関する位置ずれ量データに基づく制御を実行したのち、非接触充電ユニット15における受電効率の変化に基づく制御に切り替える例について説明する。
非接触充電移行処理は、運転者が非接触充電移行スイッチ36をオン操作することで車両制御部20により開始される。運転者は、通常、高電圧バッテリ14を充電するために地上設備2の近くで非接触充電移行スイッチ36をオン操作する。
最初に、車両制御部20は、運転者により非接触充電移行処理が指示されたかどうかを判断する(ステップS101)。具体的には、運転者が非接触充電移行スイッチ36をオン操作したかどうかを駐車支援ECU201が判断する。非接触充電移行スイッチ36がオン操作されていない場合(ステップS101N)、ステップS101を繰り返し行う。
非接触充電移行スイッチ36がオン操作されたと判断した場合(ステップS101Y)、車両制御部20は、整流器内制御部18に通信開始を指令し、その指令に基づき、車両側通信部19が通信を開始する(ステップS102)。車両側通信部19は、地上設備2の地上側通信部106との通信を確立して通信を開始する。そののち、車両制御部20は、所定時間内に車両側通信部19が通信を確立したか否かを判断する(ステップS103)。所定時間内に車両側通信部19と地上側通信部106との通信が確立していると判断された場合(ステップS103Y)、続くステップS104へ移行する。一方、所定時間内に車両側通信部19と地上側通信部106との通信が確立しなかった場合(ステップS103N)、非接触充電移行処理を終了する(エンド)。通常、車両1が地上設備2の近傍にあれば所定時間内に通信が確立されるが、地上設備2から離れていれば通信が確立されずにタイムアウトとなる。
続いて、車両制御部20は、カメラ22から送信される車両位置情報を駐車支援ECU201が受信しているかどうかを判断する(ステップS104)。車両位置情報を駐車支援ECU201が受信していない場合(ステップS104N)、車両位置情報が確認できるまでステップS104を繰り返し行う。
車両位置情報を駐車支援ECU201が受信している場合(ステップS104Y)、車両制御部20は、車両1の自動操舵運転を開始する(ステップS105)。この段階では、例えば図5Aに示したように、路面Sの下方に埋設された送電コイル103は、車両1の前方に位置しており、車両1の上部に取り付けられたカメラ22に視野ESに収まっている。そこで、駐車支援ECU201は、カメラ22から送信される車両位置情報に基づき、車両1の受電コイル16が送電コイル103に対し最適位置に近づくように車両1を誘導する制御を開始する。具体的には、駐車支援ECU201は、カメラ22から送信される車両位置情報により認識される受電コイル16と送電コイル103との位置関係に基づき、車両1を所定の速度で前進させるよう車両ECU203へ走行の指令を行うと共に、車両1が送電コイル103に対し適切な向きとなるよう、ステアリングECU202へ操舵の指令を行う。その際、駐車支援ECU201は、記憶部40に格納された受電コイル16の位置ずれ量データ(主に左右方向の位置ずれ量データ)に基づき、受電コイル16と送電コイル103との位置関係の補正を行い、ステアリングECU202へ操舵の指令を行うとよい。そうすることで、車両1に対する受電コイル16の取付位置が左右方向にずれていたとしても、車両1自体の左右方向の位置が受電コイル16の位置ずれに応じて補正されているので、ステアリング31の操舵が適切になされれば、受電コイル16が送電コイル103に対する最適位置に到達することとなる。駐車支援ECU201による操舵の指令に基づき、車両ECU203がモータ10を駆動させることで車両1を所定の速度で前進させ、ステアリングECU202がステアリング31による操舵の制御を行う。なお、図5Aは、路面S上を自動操舵運転により走行中の車両1と、地上設備2との位置関係を表す模式図である。
次に、車両制御部20は、ステアリングECU202の制御に基づくステアリング31の操舵が終了したかどうかを判断する(ステップS106)。ステアリング31の操舵が終了していない場合(ステップS106N)、その終了が確認できるまでステップS106を繰り返し行う。なお、ステアリング31の操舵は、例えばステアリング31をそれ以上操作することなく車両1がそのまま前進すれば、受電コイル16が送電コイル103に対する最適位置に到達すると想定される姿勢になることで終了する。また、ステアリング31の操舵は、遅くともカメラ22の視野ESから送電コイル103が外れるまでに終了する。
ステアリング31の操舵が終了している場合(ステップS106Y)、その旨の通知を受けた車両ECU203は、車両側通信部19および地上側通信部106を介して地上設備制御部105に対し、位置合わせ用の励磁を要求する。位置合わせ用の励磁は、位置合わせ後の充電時の励磁に比べて弱い励磁である。この要求に応じて、地上設備制御部105はインバータ102を駆動して送電コイル103が位置合わせ用に励磁される。これにより、受電コイル16は、送電コイル103の生成する磁界を受けることができる状態となる。車両ECU203は、先にカメラ22から送信された車両位置情報に加えて、記憶部40に格納された位置ずれ量データ(主に車両1の前後方向における受電コイル16の位置ずれ量データ)と受電コイル16における受電効率の変化とに基づいて車両1の走行を制御する(ステップS107)。その際、車両ECU203は、例えば、記憶部40に格納された位置ずれ量データに基づき、車両1の位置を補正しつつ、車速が特定範囲に収まるように車両1の走行を制御する。
ここで、車両ECU203は、送電コイル103に対する受電コイル16の補正後の位置が相対的に遠い場合には車速を高く保ち、受電コイル16の位置と送電コイル103の位置とが相対的に近づくにつれて車速が低下するように車両1の減速を行う。その際、制動距離が受電コイル16と送電コイル103との距離を超えない範囲でできるだけ高く車速を維持するようにするとよい。そののち、受電コイル16と送電コイル103との距離が十分に小さくなり、非接触充電ユニット15における十分な受電が可能となった段階で、非接触充電ユニット15における受電効率の変化に基づく車両1の走行の制御を行う。このように、送電コイル103に対する受電コイル16の補正後の位置が比較的遠い場合には車速を高く維持することで、送電コイル103に対する受電コイル16の位置合わせに要する時間を短縮できる。さらに、受電コイル16が送電コイル103に接近した場合には車速をあらかじめ低下させることにより、送電コイル103に対する受電コイル16の最適位置で車両1を停止させる際、車両1の減速度を緩和でき、搭乗者の快適性を向上させることができる。
また、駐車支援ECU201が認識した受電コイル16と送電コイル103との距離は、記憶部40に格納された受電コイル16の位置ずれ量データに基づいて補正するようにしている。このため、位置ずれ量(主に前後方向のずれ量)を考慮した上で車両1の車速が特定範囲に収まるように位置合わせ制御できる。その結果、受電コイル16の取り付け位置が車両1の前方(すなわち送電コイル103との距離が短く、最適位置となるまでの時間が短くなる方向)にずれている場合は、早めに車速を低下させることで最適位置に停止させる際の減速度を抑制できる。受電コイル16の取り付け位置が車両1の後方(すなわち送電コイル103との距離が遠く、最適位置となるまでの時間が長くなる方向)にずれている場合は、遅めに車速を低下させることで位置合わせにかかる時間を短縮できる。
車両ECU203は、車速が特定範囲に収まった状態で非接触充電ユニット15における受電効率の変化に基づく車両1の走行の制御を行う。なお、図5Bは、ステアリング31の操舵が終了した時点の車両1と地上設備2との位置関係を表す模式図である。
車両1の走行の制御にあたっては、車両ECU203は、最終的には、非接触充電ユニット15における受電コイル16の受電効率が最大値を示す位置P0(すなわち最適位置)を中心とした所定範囲(図3参照)に達したときに停止するようにモータ10を制御する。その際、車両ECU203は、記憶部40に格納された位置ずれ量データを考慮して、走行速度の制御に補正を加える。この補正は、カメラ22により取得される車両位置情報に基づく送電コイル103に対する受電コイル16の相対位置と、受電コイル16の受電効率により認識される送電コイル103に対する受電コイル16の相対位置とのずれを解消するための補正である。このずれは、車両1に固定された受電コイル16の取り付け位置の誤差、すなわち車両1における基準位置からの受電コイル16のずれ量に起因するものである。
ここで、例えば受電コイル16の位置が車両1の基準位置に対し車両1の前方にずれている場合の補正を加えた車両1の走行制御について説明する。この場合、車両ECU203は、図6Aに示したように、車両1の減速開始タイミングを、基準位置からのずれ量が零(0)である場合よりも早めるように、車両1の走行を制御するようになっている。図6Aは、車両1の走行位置に対する車両1の走行速度の変化を模式的に表す概略図である。図6Aでは、受電コイル16の位置が車両1の基準位置に対し車両1の前方にずれているときに、受電コイル16の位置ずれ量データを反映して実行される制御における速度変化を実線で示している。また、図6Aにおける破線は、参考例として、受電コイル16の位置ずれ量データを考慮せず、受電コイル16における受電効率の変化に基づいて実行される制御における速度変化を示している。また、図6Aの横軸における矢印は、車両1の進行方向を表している。
図6Aに示したように、本実施の形態では、受電コイル16の位置ずれ量データを考慮した場合、実線で示したように、車両1の進行方向において位置P1まで定速走行をしたのち、位置P1において減速を開始して位置P2において停止するようにしている。一方、受電コイル16の位置ずれ量データを考慮しない場合、破線で示したように、車両1の進行方向において位置P3まで定速走行をしたのち、位置P3において減速を開始する。さらに、位置P4においてさらなる減速を行い、位置P2において停止するようにしている。例えば位置P4に至るまでは、先にカメラ22により取得された車両位置情報に基づく車両1の走行制御がなされるのに対し、位置P4から位置P2に至るまでは、受電コイル16における受電効率の変化に基づく車両1の走行制御がなされる。図5Cに、位置P4における車両1と地上設備2との位置関係を表す。図5Cに示したように、位置P4では、受電コイル16が送電コイル103の一部に差し掛かっているので、受電コイル16における受電効率の変化を検出することができる。
このとき、車両1から見て、位置P1は位置P3よりも手前である。なお、位置P1と位置P3との距離L13は、車両1の基準位置からの受電コイル16の位置ずれ量に相当する。受電コイル16の位置ずれ量データを考慮した場合(実線)においては、受電コイル16の位置ずれ量データを考慮しなかった場合(破線)と比較すると、位置P1から位置P2に至るまで、全体として緩やかな速度変化となる。これに対し、受電コイル16の位置ずれ量データを考慮しなかった場合(破線)、位置P4から位置P2までの勾配は、受電コイル16の位置ずれ量データを考慮した場合(実線)の位置P1から位置P2に至る勾配よりも高くなっている。すなわち、受電コイル16の位置ずれ量データを考慮しなかった場合(破線)、受電コイル16の位置ずれ量データを考慮した場合(実線)に比べて急減速が行われることとなる。これは、受電コイル16の位置ずれ量に起因して、車両1から見て、カメラ22により取得された車両位置情報に基づく受電コイル16の最適位置よりも、受電コイル16における受電効率に基づく受電コイル16の最適位置が手前に位置するからである。
あるいは、例えば受電コイル16の位置が車両1の基準位置に対し車両1の後方にずれている場合には、逆の補正が加えられる。この場合、車両ECU203は、図6Bに示したように、車両1の減速開始タイミングを、基準位置からのずれ量が零(0)である場合よりも遅くするように、車両1の走行を制御するようになっている。図6Bは、車両1の走行位置に対する車両1の走行速度の変化を模式的に表す概略図である。図6Bでは、受電コイル16の位置が車両1の基準位置に対し車両1の後方にずれているときに、受電コイル16の位置ずれ量データを反映して実行される制御における速度変化を実線で示している。また、図6Bにおける破線は、参考例として、受電コイル16の位置ずれ量データを考慮せず、受電コイル16における受電効率の変化に基づいて実行される制御における速度変化を示している。また、図6Bの横軸における矢印は、車両1の進行方向を表している。
図6Bに示したように、本実施の形態では、受電コイル16の位置ずれ量データを考慮した場合、実線で示したように、車両1の進行方向において位置P5まで定速走行をしたのち、位置P5において減速を開始して位置P6において停止するようにしている。一方、受電コイル16の位置ずれ量データを考慮しない場合、破線で示したように、車両1の進行方向において位置P7まで定速走行をしたのち、位置P7において減速を開始する。さらに、位置P8において減速の勾配を緩め、位置P6において停止するようにしている。例えば位置P7から位置P8に至るまでは、先にカメラ22により取得された車両位置情報に基づく車両1の走行制御がなされるのに対し、位置P8から位置P6に至るまでは、受電コイル16における受電効率の変化に基づく車両1の走行制御がなされる。このとき、位置P7は位置P5よりも手前である。なお、位置P5と位置P7との距離L75は、車両1の基準位置からの受電コイル16の位置ずれ量に相当する。受電コイル16の位置ずれ量データを考慮した場合(実線)においては、受電コイル16の位置ずれ量データを考慮しなかった場合(破線)と比較すると、位置P5から位置P6に至るまで、全体として減速の勾配の変化がほとんどない。これに対し、受電コイル16の位置ずれ量データを考慮しなかった場合(破線)、位置P7から位置P8までの勾配と、位置P8から位置P6に至る勾配とが大きく異なっている。すなわち、受電コイル16の位置ずれ量データを考慮しなかった場合(破線)、受電コイル16の位置ずれ量データを考慮した場合(実線)に比べて減速度の変化が大きく、乗り心地に影響を与えていると思われる。さらに、受電コイル16の位置ずれ量データを考慮しなかった場合(破線)、位置P7から位置P6に至るまで、位置P5から位置P6までの距離よりも長い距離に亘って低速で車両1が走行することとなり、停止するまでの所要時間が長くなってしまう。これは、受電コイル16の位置ずれ量に起因して、車両1から見て、カメラ22により取得された車両位置情報に基づく受電コイル16の最適位置P9よりも、受電コイル16における受電効率に基づく受電コイル16の最適位置P6が距離L96だけ遠くに位置するからである。
車両ECU203による車両1の走行制御が開始されたのち、送電コイル103に対する受電コイル16の位置合わせが終了したかどうか、すなわち受電コイル16が最適位置を中心とした所定範囲にあるかどうかを判断する(ステップS108)。
位置合わせが終了していない場合(ステップS108N)には、例えばステアリング31の操舵が終了(ステップS106)してから所定時間が経過しているかどうかを判断する(ステップS110)。所定時間が経過していた場合(ステップS110Y)、非接触充電移行処理を終了する(エンド)。ステップS109において所定時間が経過していなかった場合(ステップS110N)、再度、ステップS107に戻る。
位置合わせが終了している場合(ステップS108Y)には、車両1を停止する(ステップS109)。併せて、車両ECU203は地上設備制御部105に対し位置合わせ用の励磁の停止を要求する。これにより、非接触充電移行処理が完了し(エンド)、非接触充電ユニット15による地上設備2からの充電処理が可能な状態となる。
[非接触送受電システムの作用効果]
本実施の形態の一実施態様としての車両1では、非接触充電移行処理の際、受電コイル16における受電効率の変化に加え、予め把握された位置ずれ量データをも考慮して車両の走行が制御されるので、より円滑に車両1の走行速度が制御される。すなわち、送電コイル103に対して受電コイル16を最適位置に移動させるにあたり、受電コイル16により受電を開始する前に車両1の速度が制御可能である。そのため、非接触充電移行処理の際、急な加減速を伴うことなく、車両1の搭乗者にとって快適に車両1の移動を行うことができる。
本実施の形態では、車両1の状態を表すパラメータとしての走行速度(車速)を検出する車速センサSSを設け、その車速が特定範囲に収まった状態で車両ECU203が非接触充電ユニット15における受電効率の変化に基づく車両1の走行の制御を行うようにすれば、よりいっそう円滑に車両走行が制御される。よって、車両1の搭乗者にとってより快適な走行が実現できる。
本実施の形態では、車両ECU203が、受電コイル16に関する位置ずれ量データに基づき、位置ずれ量が解消される方向へ車両1の位置を補正しつつ車速が上述の特定範囲に収まるように車両1の走行を制御するようにしてもよい。その場合、制御部が、車両1の位置の補正と車速の調整とを、位置ずれ量データを用いて行うことで、より高い精度で送電コイル103と受電コイル16との位置合わせができるうえ、よりいっそう円滑に車両走行の制御ができる。
本実施の形態では、例えば受電コイル16の位置が基準位置に対し車両1の前方にずれているとき、車両制御部20は、車両1の減速開始タイミングを早めるように車両1の走行を制御するようにしている。このため、非接触充電移行処理の際、急な減速を回避でき、比較的緩やかな減速により停止できる。
本実施の形態では、例えば受電コイル16の位置が基準位置に対し車両1の後方にずれているとき、車両制御部20は、車両1の減速開始タイミングを遅らせるように車両1の走行を制御するようにしている。このため、非接触充電移行処理の際、減速度の変化を抑えつつ、車両1が停止するまでの時間を短縮できる。
また、位置ずれ量データは、記憶部40に接続可能な診断部により更新されるようにすれば、例えば搭乗者等の誤操作による意図しない位置ずれ量データの更新が行われることがないので、高い動作信頼性を確保できる。
また、本実施の形態では、記憶部40が受電コイル16と一体に設けられるようにすれば、受電コイル16を含む非接触充電ユニット15の交換により、自ずと記憶部40も交換される。したがって、受電コイル16の更新に併せて位置ずれ量データの更新を確実に実施でき、高い動作信頼性を確保できる。
<2.変形例>
以上、実施の形態を挙げて本技術を説明したが、本技術はこれらの実施の形態等に限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態では、車両ECU203が、受電コイル16に関する位置ずれ量データに基づく制御を実行したのち、非接触充電ユニット15における受電効率の変化に基づく制御に切り替える例について説明するようにしたが、本技術はこれに限定されるものではない。本技術では、例えば、車両ECU203が、受電コイル16に関する位置ずれ量データに基づく制御を実行したのち、受電コイル16に関する位置ずれ量データに基づく制御と非接触充電ユニット15における受電効率の変化に基づく制御とを併せて実行するようになっていてもよい。図3に示したように、受電効率は車両の前進(または後進)に伴って上昇していき、ある地点で最大値(ピーク)となり、その後は車両の前進(または後進)に伴い低下していく。そのため、受電コイル16が送電コイル103に対する最適位置(すなわち、受電効率が最大値)となるように車両1を停止させるためには、受電効率が最大値となる直前で車両1を制動させる必要がある。受電効率が最大値となる直前であることの判定は、受電効率が所定値以上となったことや、受電効率の上昇度合いが所定値以下になったことに基づいて行うことができる。しかしながら、車両1における受電コイル16の取り付け位置が車両1の左右方向にずれていると、受電効率が所定値以上にならず、受電効率が最大値となる直前であることの判定ができない場合があり得る。あるいは、受電コイル16の取り付け位置が車両1の左右方向にずれていると、受電効率が所定値以上となったあとすぐに最大値(ピーク)に達してしまい、最大値となる位置を車両1が通り過ぎてしまう場合なども想定される。そこで、本技術では、車両ECU203が、記憶部40に格納された位置ずれ量データ(主に車両左右方向の位置ずれ量データ)に基づいて車両1の制動を開始すると判定する所定値を補正するようにする。これにより、受電効率が最大値となる直前であることの判定精度を向上でき、適切な位置で車両1の制動を開始し、適切な位置に車両1を停止させることができる。なお、基本的には、上記実施の形態で説明したように、左右方向の位置ずれは補正した状態で操舵を完了して前後方向の位置合わせを開始することが望ましい。しかしながら、左右方向の位置ずれを十分に補正できない場合(例えば、左右方向の位置ずれを十分に補正してしまうとドアの開度を十分に確保できない場合)も想定される。そうした場合には、補正しきれなかった分の位置ずれ量を考慮して、上述した制御(受電効率による位置合わせ)を行うことが望ましい。
上記実施の形態で説明したように、車両ECU203が、受電コイル16に関する位置ずれ量データに基づく制御を実行したのち、非接触充電ユニット15における受電効率の変化に基づく制御に切り替えるようにすれば、送電コイル103から受電コイル16までの距離が十分に離れており受電効率が0となる状態では受電効率の変化に基づく制御が停止されているため、受電効率を誤検知したとしても誤って車速を低下させてしまうなどの不具合を防止しやすい。但し、本技術では、車両ECU203が、当初から、受電コイル16に関する位置ずれ量データに基づく制御と非接触充電ユニット15における受電効率の変化に基づく制御とを併せて実行するようにしてもよい。具体的には、送電コイル103から受電コイル16までの距離が十分に離れており受電効率が0となる状態であっても、受電効率に基づく制御を実行する。受電効率に基づく制御は、受電効率が最大値となる直前であることの判定を行い制動する制御であるため、受電効率が最大値となる直前であると判定されなければ制御を実行したままにしておいても特に問題とはならない。これにより、送電コイル103から受電コイル16までの距離が近づいた場合に受電効率に基づく制御を実行するように切り替えるように構築するのに比べ、制御を簡素化できるので、制御品質の向上や、制御構築コストの低減を図ることができる。
例えば上記実施の形態では、車両位置情報検出部としてカメラ22を用いて車両位置情報を取得し、車両制御部20に送信するようにしたが、本技術はこれに限定されるものではなく、例えばレーダ21を用いて車両位置情報を取得するなどしてもよい。
また、上記実施の形態では、車両の状態を表すパラメータとして車速を例示したが、本技術はこれに限定されるものではない。車両の状態を表すパラメータとして、例えば車両の加速度や加加速度(jerk)、あるいはモータの駆動力を用いるようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、記憶部40や車両制御部20を車両1に搭載するようにしたが、本技術はこれに限定されるものではない。例えば記憶部や制御部を車両の外部に設け、記憶部および制御部と車両との間において無線通信を行う構成であってもよい。
また、上記実施の形態では、地上設備2を路面下に埋設するようにしたが、本技術はこれに限定されるものではない。送電コイルを含む地上設備を、例えば路面に立設する壁面に設けてもよいし、建屋の天井部分に設けるようにしてもよい。そのような構成の場合であっても受電コイル等の位置を車両の適切な位置に設けることで、高い受電効率を確保するようにすればよい。
また、上記実施の形態では、車両1が1つのモータを搭載したEVである場合を例示して説明するようにしたが、本技術はこれに限定されるものではない。例えば前輪駆動用の第1モータと後輪駆動用の第2モータとを備えたEVであってもよいし、あるいは、モータとエンジンとを1つずつ備えたHEV(Plug-in Hybrid Electric Vehicle)であってもよい。
また、上記実施の形態では、非接触充電移行処理の際に車両の自動操舵運転を行うようにしたが、その自動操舵運転は、運転者によるアクセルペダルの踏み込みを契機として実行されるようにしてもよい。また、その自動操舵運転の終了後の車両1の走行の制御についても、完全に自動で行われる場合に限定されず、例えば運転者によるアクセルペダルの踏み込みを契機として実行されるようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、車両の前後方向における受電コイルの位置ずれ量データを保持し、走行制御に用いるようにしたが、本技術では、車両の左右方向における受電コイルの位置ずれ量データを保持し、走行制御に用いるようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、制御部が、受電コイルにおける受電効率の変化に基づいて車両の走行を制御する場合について説明しているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば受電コイルにおける受電量[kW]の変化に基づいて車両の走行を制御するようにしてもよい。
なお、本明細書中に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、また、他の効果があってもよい。
1…車両、10…モータ、11…インバータ、14…高電圧バッテリ、15…非接触充電ユニット、16…受電コイル、17…整流器、18…整流器内制御部、19…車両側通信部、20…車両制御部、210…第1誘導制御部、220…第2誘導制御部、201…駐車支援ECU、202…ステアリングECU、203…車両ECU、204…モータ制御ECU、205…充電ECU、21…レーダ、22…カメラ、23…駐車支援システム、30…操作部、31…ステアリング、32…ペダル、33…SBW、34,35…操作量センサ、36…非接触充電移行スイッチ、40…記憶部、2…地上設備、101…PFC、102…インバータ、103…送電コイル、105…地上設備制御部、106…地上側通信部、SS…車速センサ。

Claims (13)

  1. 基準位置を有する車両に搭載され、前記車両の外部に設けられた送電コイルから非接触状態で受電可能である受電コイルと、
    前記基準位置に対する前記受電コイルの位置ずれ量データを保持する記憶部と、
    前記受電コイルが前記送電コイルに対応する位置で前記車両が停止するように、前記位置ずれ量データと前記受電コイルにおける受電効率の変化とに基づいて前記車両の走行を制御する制御部と
    を備えた車両制御装置。
  2. 前記車両の状態を表すパラメータを検出する車両状態検出部をさらに備え、
    前記制御部は、前記パラメータが特定範囲に収まった状態で前記受電コイルにおける受電効率の変化に基づく前記車両の走行を制御する
    請求項1記載の車両制御装置。
  3. 前記制御部は、前記位置ずれ量データに基づき、前記車両の位置を補正しつつ、前記パラメータが前記特定範囲に収まるように前記車両の走行を制御する
    請求項2記載の車両制御装置。
  4. 前記受電コイルの位置が前記基準位置に対し前記車両の前方にずれているとき、
    前記制御部は、前記車両の減速開始タイミングを早めるように前記車両の走行を制御する
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両制御装置。
  5. 前記受電コイルの位置が前記基準位置に対し前記車両の後方にずれているとき、
    前記制御部は、前記車両の減速開始タイミングを遅らせるように、前記車両の走行を制御する
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両制御装置。
  6. 前記位置ずれ量データは、前記記憶部に接続可能な診断部により更新される
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の車両制御装置。
  7. 前記記憶部は、前記受電コイルと一体に設けられている
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の車両制御装置。
  8. 前記送電コイルに対応する位置は、前記受電コイルにおける受電効率が所定値以上となる位置である
    請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の車両制御装置。
  9. 前記送電コイルに対する前記車両の位置を検出し、車両位置情報を前記制御部に送信する車両位置情報検出部をさらに備え、
    前記制御部は、前記位置ずれ量データ、前記受電効率の変化、および前記車両位置情報に基づき、前記車両の走行を制御する
    請求項8に記載の車両制御装置。
  10. 前記制御部は、前記車両位置情報に基づいて前記車両の操舵を制御する
    請求項9に記載の車両制御装置。
  11. 車両制御装置を備えた車両であって、
    前記車両制御装置は、
    基準位置を有する前記車両に搭載され、前記車両の外部に設けられた送電コイルから非接触状態で受電可能である受電コイルと、
    前記基準位置に対する前記車両の前後方向における前記受電コイルの位置ずれ量データを保持する記憶部と、
    前記受電コイルが前記送電コイルに対応する位置で前記車両が停止するように、前記位置ずれ量データと前記受電コイルにおける受電効率の変化とに基づいて前記車両の走行を制御する制御部と
    を備えた車両。
  12. 前記車両の状態を表すパラメータを検出する車両状態検出部をさらに備え、
    前記制御部は、前記パラメータが特定範囲に収まった状態で前記受電コイルにおける受電効率の変化に基づく前記車両の走行を制御する
    請求項11記載の車両。
  13. 前記制御部は、前記位置ずれ量データに基づき、前記車両の位置を補正しつつ、前記パラメータが前記特定範囲に収まるように前記車両の走行を制御する
    請求項12記載の車両。
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