JP2021099035A - スクロール圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】旋回スクロールの固定スクロールへの押付力をコントロールできる高効率なスクロール圧縮機の提供。【解決手段】固定スクロール11のスラスト面に圧力導入溝55を設けるとともに、旋回スクロール鏡板12aのラップ面に連通溝56aを設け、互いの溝があるクランク角度において重なり別の空間と連通することで溝内の圧力を調整し、旋回スクロール12にかかる背圧の最適化をはかる。これにより、無駄な機械損失を低減させて高効率なスクロール圧縮機とすることができる。【選択図】図4

Description

本発明は、特に空気調和機、給湯器、冷蔵庫等の冷凍機に用いられる、スクロール圧縮機に関する。
特許文献1は、空気調和機等に用いられているスクロール圧縮機を開示する。このスクロール圧縮機は、旋回スクロール鏡板の反ラップ面に背圧領域を設け、旋回スクロールを固定スクロールに押し付けることで漏れ損失を低減させ、理論効率や冷暖房能力を向上させている。すなわち、旋回スクロール鏡板のラップ面と摺動する固定スクロール側に、常に吸入圧力を保持する溝や空間を設け、背圧との差圧を利用し、旋回スクロールを固定スクロールに押し付け、挙動がより安定するようにしている。
特許第4892238号公報
本開示は、前記旋回スクロールを前記固定スクロールに押し付ける力を制御できるようにして効率を更に向上させたスクロール圧縮機を提供する。
本開示のスクロール圧縮機は、旋回渦巻きラップの外壁側に第1圧縮室が形成されるとともに、前記旋回渦巻きラップの内壁側には第2圧縮室が形成され、且つ、前記旋回スクロール鏡板の反ラップ面に背圧領域を形成して、前記旋回スクロールを前記固定スクロールに押しつけるスクロール圧縮機において、前記固定スクロールの摺動面に圧力導入溝を設けるとともに、前記旋回渦巻スクロール鏡板のラップ面に連通溝を設け、互いの溝があるクランク角度において連通する構成としてある。
本開示のスクロール圧縮機は、旋回スクロールの押し返し力の強弱に合わせ、前記旋回スクロールを前記固定スクロールに押し付ける力を調整できるようになり、無駄な機械損失を低減させて高効率なスクロール圧縮機とすることができる。
実施の形態1におけるスクロール圧縮機の縦断面図 同スクロール圧縮機の圧縮機構部を示す要部拡大断面図 同スクロール圧縮機の旋回運動に伴う、圧縮室の容積変化を示す図 同スクロール圧縮機の旋回運動に伴う、圧縮室の容積変化を示す図 同スクロール圧縮機の旋回運動に伴う、圧縮室の容積変化を示す図 同スクロール圧縮機の旋回運動に伴う、圧縮室の容積変化を示す図 同スクロール圧縮機の固定スクロールと旋回スクロールの噛み合う面を示す平面図 同スクロール圧縮機の旋回運動に伴う、圧力導入溝と連通溝の連通のさせ方の一例を示す図 同スクロール圧縮機の旋回運動に伴う、圧力導入溝と連通溝の連通のさせ方の一例を示す図 同スクロール圧縮機の旋回運動に伴う、圧力導入溝と連通溝の連通のさせ方の一例を示す図 同スクロール圧縮機の旋回運動に伴う、圧力導入溝と連通溝の連通のさせ方の一例を示す図
(本開示の基礎となった知見等)
発明者らが本開示に想到するに至った当時、スクロール圧縮機は、背圧との差圧を利用し、旋回スクロールを固定スクロールに押し付けることで、挙動がより安定するようにしている。しかしながら、前記旋回スクロールを固定スクロールから引き離す方向に作用する圧縮室内の圧力はクランクシャフトが1回転する間に変動するため、あるクランク角度によっては必要以上に押し付けすぎになるという課題があることを発明者らは発見し、これを解決するために、本開示の主題を構成するに至った。
そこで本開示は、旋回スクロールを前記固定スクロールから引き離す方向に作用する力の強弱に合わせて鏡板にかける背圧を変動させるようにして、効率を向上させたスクロール圧縮機を提供する。
以下、図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が必要以上に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
(実施の形態1)
以下、図1〜図5Dを用いて、実施の形態1を説明する。
[1−1.構成]
図1〜図5Dにおいて、スクロール圧縮機は、密閉容器1内に、冷媒を圧縮する圧縮機構部10と、圧縮機構部10を駆動する電動機構部20とを配置して構成されている。
前記密閉容器1は、上下方向に沿って延びる円筒状に形成された胴部1aと、胴部1aの下部開口を塞ぐ下蓋1bと、胴部1aの上部開口を塞ぐ上蓋1cとで構成されている。密閉容器1には、圧縮機構部10に冷媒を導入する冷媒吸込管2と、前記圧縮機構部10にて圧縮された冷媒を密閉容器1の外に吐出する冷媒吐出管3とを設けている。
前記圧縮機構部10は、固定スクロール11と、旋回スクロール12と、旋回スクロール12を旋回駆動する回転軸13とを有している。
電動機構部20は、密閉容器1に固定されたステータ21と、ステータ21の内側に配置されたロータ22とを備える。前記ロータ22には前記回転軸13が固定されており、回転軸13の上端には、回転軸13に対して偏心した偏心軸13aが形成されている。前記偏心軸13aには、偏心軸13aの上面に開口する凹部によってオイル溜まりを形成している。
前記固定スクロール11及び前記旋回スクロール12の下方には、前記固定スクロール11及び前記旋回スクロール12を支持する主軸受30が設けられている。
主軸受30には、前記回転軸13を軸支する軸受部31と、ボス収容部32とが形成されている。前記主軸受30は、密閉容器1に溶接や焼き嵌めによって固定される。
前記固定スクロール11は、円板状の固定スクロール鏡板11aと、前記固定スクロール鏡板11aに立設した渦巻状の固定渦巻きラップ11bと、前記固定渦巻きラップ11bの周囲を取り囲むように立設した外周壁部11cとを備え、前記固定スクロール鏡板11aの略中心部に吐出ポート14が形成されている。
前記旋回スクロール12は、円板状の旋回スクロール鏡板12aと、前記旋回スクロール鏡板12aのラップ側端面に立設した旋回渦巻きラップ12bと、前記旋回スクロール鏡板12aの反ラップ側端面に形成した円筒状のボス部12cとを備えている。
前記固定スクロール11の固定渦巻きラップ11bと前記旋回スクロール12の旋回渦巻きラップ12bとは相互に噛み合わされ、固定渦巻きラップ11bと旋回渦巻きラップ12bとの間に複数の圧縮室15が形成される。
ボス部12cは、旋回スクロール鏡板12aの略中央に形成され、前記偏心軸13aに挿入した状態でボス収容部32に収容されている。
前記固定スクロール11は、外周壁部11cで複数本のボルト(図示せず)を用いて主軸受30に固定される。一方、旋回スクロール12は、オルダムリングなどの自転拘束部材17を介して固定スクロール11に対し動きを規制される。前記旋回スクロール12の自転を拘束する自転拘束部材17は、前記固定スクロール11と前記主軸受30との間に設けている。これにより、前記旋回スクロール12は、前記回転軸13の前記偏心軸13aがクランク回転するのに伴い固定スクロール11に対して、自転しないで旋回運動をする。
密閉容器1の底部には、潤滑油を貯留する貯油部4が形成されており、前記回転軸13は、その下端部13bが密閉容器1の下部に配置された副軸受18に軸支されている。
前記回転軸13の下端には容積型のオイルポンプ5を設けている。オイルポンプ5は、その吸い込み口が貯油部4内に存在するように配置されている。オイルポンプ5は、前記回転軸13によって駆動され、前記密閉容器1の底部に設けられた前記貯油部4にある潤滑油を、圧力条件や運転速度に関係なく、確実に吸い上げるので、オイル切れの心配が解消される。
前記回転軸13には、前記回転軸13の下端部13bから前記偏心軸13aに至る回転軸オイル供給孔13cが形成されている。前記オイルポンプ5で吸い上げた潤滑油は、前記回転軸13内に形成している回転軸オイル供給孔13cを通じて、前記副軸受18の軸受、軸受部31、前記ボス部12c内に供給される。
冷媒吸込管2から吸入される冷媒は、吸入ポート15aから圧縮室15に導かれる。圧縮室15は、外周側から中央部に向かって容積を縮めながら移動し、前記圧縮室15で所定の圧力に到達した冷媒は、前記固定スクロール11の中央部に設けた吐出ポート14から吐出室6に吐出される。前記吐出ポート14には吐出リード弁(図示せず)を設けている。前記圧縮室15で所定の圧力に到達した冷媒は、前記吐出リード弁を押し開いて前記吐出室6に吐出される。前記吐出室6に吐出された冷媒は、前記密閉容器1内上部に導出され、冷媒吐出管3から吐出される。
本実施の形態によるスクロール圧縮機は、図2の要部拡大断面図に示すように、ボス収容部32を高圧領域Aとし、自転拘束部材17を配置する前記旋回スクロール12の外周部を中間圧領域Bとして、前記旋回スクロール12を前記固定スクロール11に押しつけている。以下、その構成を説明していく。
偏心軸13aは、旋回軸受13dを介して、ボス部12cに旋回駆動可能に挿入されている。偏心軸13aの外周面にはオイル溝13eが形成されている。
旋回スクロール鏡板12aのスラスト力を受ける前記主軸受30のスラスト面には、リング状のシール部材33を設けている。前記シール部材33は前記ボス収容部32の外周に配置している。
密閉容器1内は、吐出室6に吐出される冷媒と同じ高圧の冷媒で満たされ、回転軸オイル供給孔13cは、偏心軸13aの上端に開口しているため、ボス部12c内は吐出冷媒と同等の高圧領域Aとなる。
前記回転軸オイル供給孔13cを通って前記ボス部12c内に導入された潤滑油は、前記偏心軸13aの外周面に形成された前記オイル溝13eによって前記旋回軸受13d及び前記ボス収容部32に供給される。前記ボス収容部32の外周には前記シール部材33を設けているので、前記ボス収容部32は高圧領域Aとなる。
前記旋回スクロール鏡板12aには、前記ボス部12c内に向かって形成した第1オイル導入孔51と、ラップ側端面の外周に開口した第1オイル導出孔52と、前記第1オイル導入孔51と前記第1オイル導出孔52とを連通する第1鏡板オイル連通路53とを設けている。
また、前記旋回スクロール鏡板12aには、旋回スクロール12外周部の中間圧領域Bに開口する第2オイル導入孔61と、前記圧縮室15に開口する第2オイル導出孔62と、前記第2オイル導入孔61と前記第2オイル導出孔62とを連通する第2鏡板オイル連通路63とを設けている。前記第2オイル導入孔61は、前記旋回スクロール鏡板12aの上面に形成している。
このように、前記旋回スクロール12に、中間圧領域Bと圧縮室15を間欠的に連通する第2オイル導出孔62を形成することで、前記圧縮室15の中間圧を中間圧領域Bに導き、様々な運転条件でも、必要最小限の荷重で前記旋回スクロール12を前記固定スクロール11に押し付けることができる。よって、圧縮機の摩擦損失を低減しつつ、前記旋回スクロール12が前記固定スクロール11から離反することを防止でき、前記圧縮室15の気密性を高めることができる。
図3は、同スクロール圧縮機の旋回運動に伴う、圧縮室の容積変化を示す図で、固定スクロール11に旋回スクロール12を噛み合わせ、前記旋回スクロール12の背面から見た状態である。図3Bは、図3Aから90度回転が進んだ状態、図3Cは、図3Bから更に90度回転が進んだ状態、図3Dは、図3Cから更に90度回転が進んだ状態を示している。
前記固定スクロール11と前記旋回スクロール12とにより形成される圧縮室15として、前記旋回渦巻きラップ12bの外壁側には第1圧縮室15Aが形成され、前記旋回渦巻きラップ12bの内壁側には第2圧縮室15Bが形成される。
そして、前記固定スクロール11と前記旋回スクロール12を噛み合わせた状態で、前記固定渦巻きラップ11bの外周端部11beを前記旋回渦巻きラップ12bの外周端部12beと同等まで延長することで、第1圧縮室15Aの冷媒を閉じ込める位置と第2圧縮室15Bの冷媒を閉じ込める位置とは、略180度ずらしている。そして更に、前記第1圧縮室15Aの吸入容積を前記第2圧縮室15Bの吸入容積よりも大きくなるように構成している。
更に、本実施形態のスクロール圧縮機では、図4の固定スクロール11と旋回スクロール12の噛み合う面の図に示すように、前記固定スクロール11のスラスト面54aに二つの圧力導入溝55を設けるとともに、前記旋回スクロールのスラスト面54bには吸入空間と連通する二つの連通溝56aと、必要に応じて中間圧領域Bの空間と連通する一つの穴56bを設け、あるクランク角で互いの溝と圧縮室15、または吸入ポート15a、または中間圧領域Bの空間に連通するように構成している。
そして、前記固定スクロール11に設けた前記圧力導入溝55は、常に前記旋回スクロール鏡板12aが動く範囲内に設定され、前記連通溝56aを介してでなければその他の空間と連通することができないようになっている。つまり、前記圧力導入溝55は圧縮室15と直接つながらない構成としてある。なお、前記圧力導入溝55および前記連通溝56aが吸入圧になるようなタイミングでは圧縮室15と連通する構成としてある。
[1−2.動作]
以上のように構成されたスクロール圧縮機について、以下その動作、作用について説明する。
上記構成のスクロール圧縮機は、図5A〜図5Dに示すように、前記固定スクロール11のスラスト面54aに設けられた圧力導入溝55と旋回スクロールのスラスト面54bに設けられた吸入空間に連通する連通溝56aとの連通および切り離しを行うことにより圧力導入溝55内部をクランク角度毎に所定圧力になるようにコントロールすることができる。例えば、図5Aでは二つの圧力導入溝55と二つの連通溝56aの双方が連通し、図5Bでは二つの圧力導入溝55と二つの連通溝56aのいずれか一方側が連通する。また、図5Cでは二つの圧力導入溝55と二つの連通溝56aの双方とも非連通となるとともに一方の圧力導入溝55は穴56bと連通し、図5Dでは二つの圧力導入溝55と二つの連通溝56aのいずれか一方が連通する。
したがって、あるクランク角度で前記旋回スクロール12の押し付け力が弱くなる場合は、前記圧力導入溝55を中間圧領域Bより低圧の空間と連通させることで押し付け力の補助的な役割を行い、転覆を抑制することができる。
また、逆にあるクランク角で前記旋回スクロール12が固定スクロール11に押し付ける押し付け力が必要以上に大きすぎる場合は、前記圧力導入溝55と中間圧領域Bの空間を連通させることで押し付け力を弱め、摩擦損失を低減させることができる。
[1−3.効果等]
以上のように、本実施の形態におけるスクロール圧縮機は、冷媒を圧縮する圧縮機構部10と、前記圧縮機構部10を駆動する電動機構部20と、前記圧縮機構部10と前記電動機構部20を収容した密閉容器1とを備え、前記圧縮機構部10は、固定スクロール11と、旋回スクロール12と、前記旋回スクロール12を旋回駆動する回転軸13とを有し、前記固定スクロール11は、円板状の固定スクロール鏡板11aと、前記固定スクロール鏡板11aに立設した固定渦巻きラップ11bとを備え、前記旋回スクロール12は、円板状の旋回スクロール鏡板12aと、前記旋回スクロール鏡板12aのラップ側端面に立設した旋回渦巻きラップ12bを備え、前記固定渦巻きラップ11bと前記旋回渦巻きラップ12bとを相互に噛み合わせて、前記固定渦巻きラップ11bと前記旋回渦巻きラップ12bとの間に複数の圧縮室15を形成し、前記圧縮室15は、前記旋回渦巻きラップ12bの外壁側に第1圧縮室15A、前記旋回渦巻きラップ12bの内壁側に第2圧縮室15Bが形成され、且つ、前記旋回スクロール鏡板12aの反ラップ面側に形成される背圧により前記旋回スクロールを前記固定スクロール11に押しつけるスクロール圧縮機であって、前記固定スクロール11の摺動面に圧力導入溝55を設けるとともに、前記旋回スクロール鏡板12aのラップ面に連通溝56aを設け、前記互いの溝があるクランク角度において重なり別の圧力の空間と連通するような構成としてある。
この形態の構成によれば、圧力導入溝55内の圧力とその圧力にするタイミングを制御することで、前記旋回スクロール12の押し返し力の強弱に合わせ、前記旋回スクロール12を前記固定スクロール11に押し付ける力を調整できるようになり、摩擦抵抗を低減させて高効率なスクロール圧縮機とすることができる。
また、このスクロール圧縮機は、前記旋回スクロール背面において、前記固定スクロール11に設けられた前記圧力導入溝55が圧縮室15と直接つながらない構成としてある。 この形態の構成によれば、圧力導入溝55と連通溝56aが重なっていない時には圧縮工程に影響しないため、冷媒の再膨張ロスなどが抑えられ、高効率なスクロール圧縮機とすることができる。
また、このスクロール圧縮機は、前記各構成下において、前記圧力導入溝55および前記連通溝56aが吸入圧になるようなタイミングで圧縮室15と連通する構成としてある。 この形態の構成によれば、前記圧力導入溝55内の圧力と前記旋回スクロール12背面の圧力の差が大きくなり、前記旋回スクロール12を前記固定スクロール11に押し付ける力を増大させることができるため、前記旋回スクロール12の挙動を安定させることができる。また、第1圧縮室15Aよりも前記圧力導入溝55の圧力が低いため、その間のスラスト面では第1圧縮室15Aから圧力導入溝55に向かって潤滑油の流れができる。したがって中圧空間から圧縮室内に潤滑油が無駄に多く入り込むのを防ぐことができ、その結果、吐油量を低減させ、高効率な冷凍システムとすることができる。また本構成によれば、横型スクロール圧縮機等の構成において、中圧空間内の潤滑油が重力により下側に溜まり、中間圧空間上部側に潤滑油が存在しない場合であっても、圧縮室側からスラスト面に潤滑油を供給することができ、高信頼性のスクロール圧縮機とすることができる。
以上、本発明について上記実施の形態を用いて説明したが、上記実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
なお、上記実施の形態において説明したスクロール圧縮機には、R32、二酸化炭素、又は炭素間に二重結合を有する冷媒を用いることができる。
本開示にかかるスクロール圧縮機は、高効率化でき、温水暖房装置、空気調和機、給湯器、又は冷凍機などの各種冷凍サイクル装置に有用である。
1 密閉容器
2 冷媒吸込管
3 冷媒吐出管
4 貯油部
5 オイルポンプ
6 吐出室
10 圧縮機構部
11 固定スクロール
11a 固定スクロール鏡板
11b 固定渦巻きラップ
12 旋回スクロール
12a 旋回スクロール鏡板
12b 旋回渦巻きラップ
13 回転軸
13a 偏心軸
13b 下端部
13c 回転軸オイル供給孔
13d 旋回軸受
13e オイル溝
14 吐出ポート
15 圧縮室
15a 吸入ポート
15A 第1圧縮室
15B 第2圧縮室
17 自転拘束部材
18 副軸受
20 電動機構部
21 ステータ
22 ロータ
30 主軸受
31 軸受部
32 ボス収容部
51 第1オイル導入孔
52 第1オイル導出孔
53 第1鏡板オイル連通路
54、54a、54b スラスト面
55 圧力導入溝
56a 連通溝
56b 穴
61 第2オイル導入孔
62 第2オイル導出孔
63 第2鏡板オイル連通路
A 高圧領域
B 中間圧領域

Claims (3)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮機構部と、前記圧縮機構部を駆動する電動機構部と、前記圧縮機構部と電動機構部を収容した密閉容器とを備え、
    前記圧縮機構部は、固定スクロールと、旋回スクロールと、前記旋回スクロールを旋回駆動する回転軸とを有し、
    前記固定スクロールは、円板状の固定スクロール鏡板と、前記固定スクロール鏡板に立設した固定渦巻きラップとを備え、
    前記旋回スクロールは、円板状の旋回スクロール鏡板と、前記旋回スクロール鏡板のラップ側端面に立設した旋回渦巻きラップとを備え、
    前記固定渦巻きラップと前記旋回渦巻きラップとを相互に噛み合わせて、前記固定渦巻きラップと前記旋回渦巻きラップとの間に複数の圧縮室を形成し、
    前記圧縮室は、前記旋回渦巻きラップの外壁側に第1圧縮室、前記旋回渦巻きラップの内壁側に第2圧縮室が形成され、且つ、
    前記旋回スクロール鏡板の反ラップ面側に形成される背圧によって前記旋回スクロールを前記固定スクロールに押しつけるスクロール圧縮機であって、
    前記固定スクロールのスラスト面に圧力導入溝を設けるとともに、旋回渦巻スクロール鏡板のラップ面に連通溝を設け、前記互いの溝があるクランク角度において重なり別の圧力の空間と連通するような構成とし、互いの溝が重なり合うタイミングと連通する空間を制御することで溝内の圧力を調整し、前記旋回スクロールにかかる力を最適化するスクロール圧縮機。
  2. 前記固定スクロールに設けた圧力導入溝は、常に旋回スクロール鏡板が動く範囲内に設定され、連通溝を介してでなければその他の空間と連通することができないようにしていることを特徴とする請求項1記載のスクロール圧縮機。
  3. 前記圧力導入溝および連通溝が吸入圧になるようになタイミングで圧縮室と連通する構成としてあることを特徴とする請求項1または2記載のスクロール圧縮機。
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