JP2021098007A - 振動する吹き付けブラシを形成する改良されたヘアスタイリング装置 - Google Patents

振動する吹き付けブラシを形成する改良されたヘアスタイリング装置 Download PDF

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ピエール ジャック フイン マシュー
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Abstract

【課題】髪のスタイリング及びまとめることの効果を容易に得る新規な携帯用のヘアスタイリング装置を提案することである。【解決手段】本発明は、ヘアスタイリング装置(1)であって、ハンドル(2)に連結される付属品(6)は、髪の係合要素(12)と、係合させる要素の両側に位置決めされた、第1および第2の空気出口(15、16)とを含み、装置は、ハンドルに対して固定した空気分配ダクト(21)を含み、ダクトは、異なる方向に沿って2つの空気分配出口を含み、付属品は、予め定めた角度範囲においてハンドルに対して付属品の可変の角度配向を可能にする構成を取るために、ハンドルに対して回転式に取り付けられ、付属品は、空気分配出口の一方が、第1の空気出口と空気力学的に連通する第1の位置と、空気分配出口の他方が、第2の空気出口と空気力学的に連通する第2の位置との間で移動できるものである。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば家庭用のヘアスタイリング装置の一般的な技術分野に関し、より詳細には、髪を乾燥させ、かつ/または髪をまとめることを容易にするために、空気流を吹き付けるように設計された携帯用のヘアスタイリング装置の分野に関する。
ヘアスタイリング装置の分野において、吹き付けるヘアブラシタイプの装置がすでに知られている。それらは、把持ハンドルに連結され、その表面の全体または一部にブラシの毛を備えたブラシヘッドを一般に含む。吹き付けオリフィスは、温風や冷風を、空気流がブラシヘッドによって髪の方向に吹き付けられるように、ブラシの毛のところに設けられる。かかる吹き付けヘアブラシは、1つまたは複数のヘアスタイリング効果、または髪をまとめることを行いながら、ある程度の髪の乾燥を可能にすることを目的とする。
かかる既知の吹き付けヘアブラシは、全体として満足感を与えるとしても、それでもやはり改善の余地が残ったままである。実際に、使用者がそれらを用いて得られると考えられるヘアスタイリング効果は、特にヘアスタイリングの分野で特別な知識のない使用者にとって実際に達成することは必ずしも容易ではない。かかる既知の吹き付けヘアブラシは更に、特に複雑な設計であり得るが、このことは、特にそれらの信頼性およびそれらの使用しやすさに影響を与える傾向がある。その上、幾つかの既知の吹き付けヘアブラシがコンパクトさに欠けると、人間工学的な性質が低下し、取り扱いにあまり適合しないものになる。
更に、吹き付けヘアブラシタイプのかかる既知のヘアスタイリング装置は、ブラッシング機能を髪の乾燥の機能と組み合わせて、複数の異なる装置の代わりになることを目的としても、特に実際には髪の満足できる乾燥の達成には特に適していない。乾燥は、この場合に髪のスタイリングまたはブラッシングと必然的に関連するからである。吹き付けヘアブラシタイプの既知のヘアスタイリング装置では、それだけで髪の乾燥、スタイリング、およびまとめることの複数の異なる作業を有効に達成することができず、その結果、望まれるヘアスタイリング作業の全体を満足できるように達成するには補足のヘアスタイリング装置に頼ることが一般に必要となることが明らかである。
したがって、本発明に与えられた目的は、ヘアスタイリングの分野で特別な専門的なスキルのない使用者にも、特に満足できる、髪のスタイリングおよびまとめることの効果を容易に得ることを可能にする新規な携帯用のヘアスタイリング装置を提案することを目指す。
本発明の他の目的は、ヘアスタイリングの分野で特別な専門的なスキルのない使用者にとって、使用するのが特に実用的でも直感的でも容易でもある新規な携帯用のヘアスタイリング装置を提案することを目指す。
本発明の他の目的は、特に容易かつ信頼できる設計の新規な携帯用のヘアスタイリング装置を提案することを目指す。
本発明の他の目的は、特にコンパクトな構造の新規な携帯用のヘアスタイリング装置を提案することを目指す。
本発明の他の目的は、補足の外部ヘアスタイリング装置に頼ることを必要とせずに、使用者に複数の異なる作業の容易かつ有効な実現を可能にする、新規な携帯用のヘアスタイリング装置を提案することを目指す。
本発明の別の目的は、快適な使用条件において、髪の特に有効な乾燥およびまとめることを得ることを可能にする、新規な携帯用のヘアスタイリング装置を提案することを目指す。
本発明に与えられた目的は、空気流を発生させるための送風機モジュールと、手で把持するハンドルと、ハンドルに連結される付属品とを含む携帯用のヘアスタイリング装置であって、前記付属品は、髪の主要な機械的係合要素と、互いに異なっており髪の主要な機械的係合要素の両側に位置決めされた、少なくとも第1および第2の空気出口とを含み、前記装置は、ハンドルに対して固定して取り付けられ、ハンドルの一端から延びる空気分配ダクトを含み、前記分配ダクトは、異なる平均方向に沿って送風機モジュールによって発生した空気流を分配するための、互いに異なっており離れている2つの空気分配出口を含み、前記付属品は、予め定めた角度範囲においてハンドルに対して付属品の可変の角度配向を可能にする少なくとも1つの第1の角度構成を取るように、回転軸に沿ってハンドルに対して回転自在に取り付けられ、その第1の角度構成において、前記付属品は、
− 空気分配ダクトの前記空気分配出口の第1の空気分配出口が付属品の第1の空気出口と空気力学的に連通する第1の角度位置と、
− 空気分配ダクトの前記空気分配出口の第2の空気分配出口が付属品の第2の空気出口と空気力学的に連通する第2の角度位置との間で移動できる、装置を用いて達成される。
本発明の他の特性および利点は、非限定的な例として専ら与えられる添付図面を参照して、更に詳細に記載及び説明される。
本発明に従ったヘアスタイリング装置の実施形態を側面図により例示する図であり、装置の付属品は、ハンドルに対して第1の角度構成を取り、付属品は、好適には装置が含むロック手段によってロックされる。 図1のヘアスタイリング装置を正面図により例示する図である。 図1および図2のヘアスタイリング装置を側面図により例示する図であり、装置の付属品は、この場合に、ハンドルに対して第2の角度構成を取り、付属品は、好適には装置が含むロック手段によってロックされる。 図3のヘアスタイリング装置を正面図により例示する図である。 図1および図2のヘアスタイリング装置の設計の詳細を、付属品における横断面図により例示する図であり、装置の付属品は、第1の角度構成の第2の角度位置を取る。 図1および図2のヘアスタイリング装置の設計の詳細を、付属品における横断面図により例示する図であり、装置の付属品は、第1の角度構成の第3の角度位置を取る。 図3および図4(第2の角度構成)のヘアスタイリング装置の設計の詳細を、付属品における横断面図により例示する図である。 図1、図2および図5(第1の角度構成)のヘアスタイリング装置の設計の詳細を正面図により例示する図であり、付属品の幾つかの要素は、幾つかの好適な設計の態様を明らかにするために省略または透明にされている。 図1から図8のヘアスタイリング装置の付属品のハウジングの第1のハウジング要素を内部正面図により例示する図である。 ヘアスタイリング装置のハンドルおよび付属品の空気分配ダクトの一部と関連して、図9に例示した第1のハウジング要素を、切断された図により例示する図であり、装置の空気案内チャネルおよび空気分配ダクトは透明にされている。 図1から図8のヘアスタイリング装置の付属品のハウジングの第2のハウジング要素を内部正面図により例示する図である。 図1、図2、図5および図8(第1の角度構成)のヘアスタイリング装置の設計の詳細を、付属品において、ハンドルと付属品の間の界面の近傍での横断面図により例示する図である。 図3、図4および図7(第2の角度構成)のヘアスタイリング装置の設計の詳細を、付属品において、ハンドルと付属品の間の界面の近傍での横断面図により例示する図である。
本発明に従ったヘアスタイリング装置1は、手で把持され、かつ取り扱われるように設計された携帯用のヘアスタイリング装置である。ヘアスタイリングの分野で、すなわち乾燥の点でも、ヘアスタイリング、髪をまとめる点でも、特別な専門的なスキルのない使用者による家庭の枠内での使用を好ましくは目的とするヘアスタイリング装置のことである。好ましくは、ヘアスタイリング装置1は、使用者が装置1を自身に対して、すなわち自分自身の髪に対して使用するように設計される。しかしながら、装置1が、本発明の枠から逸脱せずに、第三者の髪に対する使用者による使用のために設計されることは、完全に予想できる。
非限定的な実施形態が図に例示されるヘアスタイリング装置1は、ヘアスタイリング装置1を取り扱うために使用者によって手で把持されることを目的とする手で把持するハンドル2(または柄)を含む。ハンドル2は、典型的には第1の端部3と、反対側の第2の端部4との間に、好ましくは(第1の)軸A−A’に沿って長手方向に延びる。ヘアスタイリング装置1は、好適には内蔵され、(強制の)空気流Fを発生させるように設計された送風機モジュール5と、ハンドル2に連結される付属品6であって、送風機モジュール5によって発生した空気流Fが付属品6を介して使用者の髪の方向に放出され得るように、ヘアスタイリング装置1の外に向けられることを好適に目的とする付属品6とを同様に含む。ヘアスタイリング装置1は、周囲の空気が使用者の髪に向け吹き付けられるために送風機モジュール5によって吸入され得る空気入口7を備える。好適には、知られているように電動機によって動かされるベンチレータを含む送風機モジュール5は、ハンドル2の内部または付属品6の内部に好適には配置され得る。しかしながら更に好ましくは、ヘアスタイリング装置1の送風機モジュール5は、ハンドル2に、その第2の端部4において組み立てられ、その結果、送風機モジュール5は、好適にはハンドル2を、その第2の端部4を越えて延長させる。好適には、装置1の付属品6に関しては、ハンドル2に、その第1の端部3において連結される。したがって、送風機モジュール5は、好ましくは付属品6およびハンドル2から離される。このようにして経済的に、かつ付属品6およびハンドル2の全体的な外形寸法に影響を与えずに、大流量の空気流Fを発生させるように送風機モジュール5の寸法を決めることが可能である。その上、送風機モジュール5のかかる配置は、好適にはハンドル2の両側への質量の割り当てによって、ヘアスタイリング装置1の重量をより良好な平衡状態に置くことにより、人間工学および使用の快適さに寄与する。以上に検討され、かつ図に例示されたように、送風機モジュール5が、このようにしてハンドル2の内部に配置されるか、またはハンドル2にその第2の端部4において組み立てられる場合、ヘアスタイリング装置1は、送風機モジュール5によって発生した空気流Fを、付属品6の方向にハンドル2の外に案内するために、ハンドル2の内側に設けられた案内チャネル8(図8)を好適には含んでも良い。
好ましくは、ヘアスタイリング装置1は、送風機モジュール5によって発生した空気流Fの温度を上昇させるために設けられる加熱素子を同様に含む。加熱素子は、ヘアスタイリング装置1の内側に内蔵され、送風機モジュール5によって発生した空気流F内に割り込まれるように配置される。図に例示された実施形態において、加熱素子は、以上に言及したように、好適にはハンドル2(図8)内に設けられた空気流Fの案内チャネル8の内側に位置決めされる。加熱素子は、それ自体として知られており、概してジュール効果の原理に基づき機能し、かつ絶縁コア9の周りに巻き付けられた導電線(図示せず)から形成された少なくとも1つの加熱電気抵抗を含む電気加熱素子である。あるいは、加熱素子は、付属品6の内側に、特にそのコンパクトさを犠牲にするが、収容され得る。
好適には、ヘアスタイリング装置1は、ヘアスタイリング装置1ならびに特にはその送風機モジュール5および/または加熱素子の働きの使用者による手動制御および/または調節手段10を含む。それは、ヘアスタイリング装置1を電気的に起動/停止させ、かつ送風機モジュール5のベンチレータの回転速度、それ故に付属品6によって吹き付けられる空気流Fの速度/流量、ならびに/または加熱素子の加熱温度を変更するために、使用者が直接働きかけられる、図1から図4に例示される施例中のように、例えばロッカスイッチ、押しボタンスイッチタイプおよび/またはスライドもしくはローレットのバリエータタイプの調節手段10である。それ自体として知られている、かかる手動制御/調節手段10は、例えばハンドル2において、または送風機モジュール5において、図1から図4に例示される実施例中のように、それがハンドルの第2の端部4に組み立てられるときに位置決めされ得る。ヘアスタイリング装置1は、好適には携帯用の電気装置を構成し、好ましくは電源コード11を介してコンセントで給電されるように設計される。あるいは、ヘアスタイリング装置1は、その場合にハンドル2内に収容され得る例えば蓄電池のような内蔵のエネルギー源によって給電されても良い。
本発明に従ったヘアスタイリング装置1の付属品6は、特に使用者の髪をブラッシングし、スタイリングし、かつ/またはとかすように、使用者の髪と機械的に相互作用できる、髪の主要な機械的係合要素12を含む。付属品6は、装置1の外側に配向される支持面14を備え、かつ髪の主要な機械的係合要素12が場合により取り外し可能に一体化される支持体13を概して含む。例えば、図に例示された実施形態でのように、主要な機械的係合要素12は、支持体13に固定され、かつ支持面14から、好ましくはそれにほぼ垂直な方向に沿って突き出すブラシの毛(またはピン)の複数の列または棒状部材12A、12B、12Cを含んでも良い。あるいは、主要な機械的係合要素12は、支持体13と一体成形されるブラシの毛(またはピン)を例えば含んでも良い。支持面14は、ほぼ平坦であっても良いか、または図に例示した実施形態のように、付属品6の外側に向けて凸形になっていても良い。
付属品6は、空気流Fが使用者の髪の方向に付属品6によって吹き付けられ得る、少なくとも第1および第2の(主要な)空気出口15、16を同様に含む。第1および第2の空気出口15、16は、一致及び隣接せず、互いに異なっており、髪の主要な機械的係合要素12の両側に位置決めされる。図に例示されるように、第1および第2の空気出口15、16は、このようにして好適には髪の主要な機械的係合要素12の縁部に、髪の主要な機械的係合要素12の対向する側縁部に沿って位置決めされる。
特に図5から図7に見られるように、第1および第2の空気出口15、16の存在は、永続的な、すなわち代替的でない存在である。換言すると、第1および第2の出口15、16は、髪の主要な機械的係合要素12の両側に常に存在し、第1および第2の出口15、16は、一時的でない。
図に例示されない変形例によれば、付属品6は、場合により1つまたは複数の髪の二次的な機械的係合要素を含んでも良い。例えば、付属品6は、第1の髪の二次的な機械的係合要素であって、第1の空気出口15が、第1の二次的な要素および髪の主要な機械的係合要素12の間に位置決めされるように配置される第1の髪の二次的な機械的係合要素と、第2の髪の二次的な機械的係合要素であって、第2の空気出口16が、第2の二次的な要素および髪の主要な機械的係合要素12の間に位置決めされるように配置される第2の髪の二次的な機械的係合要素とを含んでも良い。
好ましくは、付属品6は、外面が、好適には付属品6の全体的な外部形状および輪郭を画定するハウジング17を含む。ハウジング17は、好適には、ハウジング17(それ故に付属品6)が、ハンドル2をその第1の端部3を越えて直接延長させるように、その第1の端部3においてハンドル2に連結される。ハウジング17の外面は、このようにして好適には、ヘアスタイリング装置1のハンドル2を延長させるヘアスタイリング装置1の末端部の全体的な外部形状および輪郭を画定する。図に実施例で例示されるように、ハウジング17は、好ましくは一部が好適には髪の主要な機械的係合要素12の支持体13を形成する少なくとも1つの第1の面18Aを含む。したがって髪の主要な機械的係合要素12は、支持体13に固定され、好適にはハウジング17と一体であり、かつそれに対して固定化される。好適には、ハウジング17の第1の面18Aは、第1および第2の空気出口15、16が、ハウジング17および髪の主要な機械的係合要素12と一体であり、第1および第2の空気出口15、16が、それらに対して固定されているように、付属品6の第1および第2の空気出口15、16を担持する。ハウジング17、髪の主要な機械的係合要素12ならびに付属品の第1および第2の空気出口15、16は、このようにして好適にはヘアスタイリング装置1の統一的な運動学的なサブアセンブリを形成する。
特に好適には、図に例示された実施形態のように、ハウジング17の第1の面18Aは、一体型ハウジングの第1の要素17Aの外面の全部または一部によって画定され得る。髪の主要な機械的係合要素12の支持体13ならびに付属品6の第1および第2の空気出口15、16は、このようにして好適には、ハウジングの第1の要素17Aと一体成形される。付属品6の設計および製造は、それにより特に簡略化され、ハウジングの第1の要素17Aは、例えばプラスチック材料から射出成形によって容易に製造され得る。
好適には、図に例示されるように、ハウジング17(および更に一般的には付属品6)は、ハウジング17が好適にはハンドル2をその第2の端部4を越えて延長させる下端19と、反対側の上端20との間で、(第2の)中間軸B−B’に沿って長手方向に延びる。第1および第2の空気出口15、16は、ハウジング17の伸長軸B−B’に沿って全体として配向される平均方向に沿って、好適にはそれぞれ髪の主要な機械的係合要素12の側縁部の両側に沿って長手方向に延びるスリットのような細長い連続した開口部によって好適には各々が画定される。しかしながら第1および第2の空気出口15、16の他の形態および配向が、そのために本発明の枠から逸脱することなく選択的に検討できる。
ヘアスタイリング装置1は、ハンドル2の一端3から、図に例示された実施形態において、ハンドル2の第1の端部3から延びる、空気分配ダクト21を同様に含む。空気分配ダクト21は、互いに異なっており離れ、かつ別の平均方向に沿って空気分配ダクト21の外に送風機モジュール5によって発生した空気流Fを分配するように設計される、2つの空気分配出口22、23を含む。図5から図7に見られるように、空気分配出口22、23は、好適には直径方向に対向する。好ましくは、空気分配ダクト21は、専ら2つの空気分配出口22、23を含み、それらは、好適にはほぼ同一な空気通路のそれぞれの有効断面を有する。送風機モジュール5が、図に例示された実施形態のように、ハンドル2の内部、またはハンドル2の第2の端部3の高さに配置される場合、空気分配ダクト21は、好適には、送風機モジュール5によって発生した空気流を収集するために、ハンドル2の内側に設けられた案内チャネル8に接続された空気入口24を含んでも良い。空気分配ダクト21は、このようにして好適には、空気案内チャネル8をその第1の端部3を越えて延長させる。好適には、空気分配ダクト21およびハンドル2の内部の空気案内チャネル8は、ヘアスタイリング装置1の設計および製造を更に簡略化するように単一の、一体型部材を形成できる。例えば、空気分配ダクト21は、後段に記載されるように、円筒形または円錐台形の、端部の一方が開口された中空管25を含んでも良く、空気分配出口15、16は、管25の壁を通過して設けられ、その壁はほぼ空気を通さない。
本発明によれば、付属品6は、少なくとも1つの第1の角度構成、すなわち予め定められた角度範囲におけるハンドル2に対する付属品6の可変の角度配向を可能にする、ハンドル2に対して回転する付属品6の予め定義された第1の空間的配置を取るために、(第3の)回転軸C−C’に沿ってハンドル2に対して回転、枢転自在に取り付けられる。換言すると、第1の角度構成は、付属品6が、予め定められ、かつ好適には有界の角度範囲において回転軸C−C’の周りで回転によってハンドル2に対して取り得る、複数の異なる角度配向(または位置)に相当する。このようにして、付属品6が「可変の角度配向」と呼ばれる、かかる第1の角度構成を取るとき、付属品6は、回転軸C−C’の周りである種の回転の許容範囲を有し、それ故に、付属品6の第1および第2の空気出口15、16の一方および/または他方によりヘアスタイリング装置1の外に空気流を吹き付けながら、予め定められた、有界の角度範囲において、ハンドル2に対して枢転、振動し得ることが可能である。
更に具体的には、本発明に従った装置1は、付属品6が第1の角度構成を取るとき、付属品6が、
− 空気分配ダクト21の空気分配出口22、23の第1の空気分配出口22が、付属品6の第1の空気出口15と空気力学的に連通する第1の角度位置(図示せず)と、
− 空気分配ダクト21の空気分配出口22、23の第2の空気分配出口23が、付属品6の第2の空気出口16と空気力学的に連通する(図5に例示された、第1の角度位置とは異なる)第2の角度位置と
の間で回転自在に移動できるように設計および構成される。
このようにして、使用者がヘアスタイリング装置1を使用し、かつその付属品6が、「可変の角度配向」と呼ばれる、第1の角度構成を取るとき、使用者の髪と、付属品6の髪の機械的係合要素12との間の相互作用は、髪の主要な機械的係合要素12に対して使用者の髪によって与えられる引っ張り応力の影響を受けて、回転軸C−C’に沿ってハンドル2に対する付属品6の枢転を引き起こし得る。このことは、髪のブラッシングまたはスタイリングの方向に応じて、それ故に第1および第2の角度位置の一方または他方に向けた回転軸C−C’の周りの付属品6の枢転方向に応じて、第1および第2の空気出口15、16の一方および/または他方によって選択的に空気流Fを吹き付ける効果を有する。その結果、空気流Fは、好適には常に使用者の髪のできるだけ近くに、かつ装置1の移動方向に応じて常に最適な方向に、装置1を用いて髪をブラッシングする行為を除いて、それからの特別な行為を必要とせずに吹き付けられる。この場合、空気流は、このようにして毛根から毛先に至る方向において、常に吹き付けられ、この方向は、髪をまとめる幾つかの作業に関して、または髪のもつれを解きほぐす作業に関して特に興味深い。本発明に従ったヘアスタイリング装置1は、ヘアスタイリングの分野で特別な知識を有さない使用者も含め、特に満足できる、ヘアスタイリングおよび髪をまとめる効果を容易に得ることをこのようにして可能にする。
好ましくは、付属品6によって、ハンドル2に対するその回転により採用される可能性のある第1および第2の角度位置は、第1の角度構成の互いに対向する端位置(positions extremes opposees)であり、予め定められた角度範囲は、20°から60°であり、好ましくは50°である。かかる値の範囲は、回転の振幅、すなわち第1および第2の角度位置の一方への、第1および第2の角度位置の他方からの到達に必要な、髪の主要な機械的係合要素12に対して髪によって与えられる引っ張り応力から生じる移動行程を最適化して、使用に際して特に人間工学的な性格を装置1に与えることに寄与する。
好適には、付属品6の第1および第2の空気出口15、16は、髪の主要な機械的係合要素12の方向に、髪の主要な機械的係合要素12の支持面14にほぼ接線方向に空気流Fを装置1の外に吹き付けるように設計される。換言すると、特に図5から図7に例示されるように、第1および第2の空気出口15、16は両者とも、第1および第2の空気出口15、16の間に位置決めされる髪の主要な機械的係合要素12の方向に、かつ髪の主要な機械的係合要素12の支持体13の面14にほぼ接線方向に空気流Fを方向付け、配向するために、髪の主要な機械的係合要素12の支持体13に対して適応され、構成される。
したがって、付属品6の第1および第2の空気出口15、16の一方および/または他方によって吹き付けられ得る空気流Fの平均軌道は、好適には髪の主要な機械的係合要素12のブラシの毛またはピンがその支持体13の面14から突き出す方向を分割する(かつ平行でない)。その結果、空気流Fは、好適には髪の主要な機械的係合要素12と噛み合う使用者の髪のできるだけ近くに吹き付けられることができ、このことは装置1を用いて得られるヘアスタイリング、ブラッシングまたは髪の艶出し効果を更に改善することを可能にする。
好適には、装置1は、付属品6が第1の角度位置を取るとき、付属品6の第2の空気出口16の、空気分配ダクト21の第2の空気分配出口23との空気力学的連通を防ぐように設計および構成される。逆に、装置1は、好適には付属品6が第2の角度位置を取るとき(図5)、付属品6の第1の空気出口15の、空気分配ダクト21の第1の空気分配出口22との空気力学的連通を防ぐように設計および構成される。このようにして、送風機モジュール5によって発生した空気流Fの全体は、ハンドル2に対して付属品6によって取られる第1または第2の角度位置にそれぞれ応じて、空気分配ダクト21の第1および第2の空気分配出口22、23の一方または他方のみによって交互に吹き付けられ得る。かかる特徴は、好適には特に、付属品6の設計を簡略化し、かつ圧力損失を制限しながら、付属品6の第1または第2の空気出口15、16に向けた空気の分配を信頼できるものにする。
好適には装置1は、付属品6が第1の角度構成を取るとき、図6に例示された第3の角度位置を付属品6が取れるように設計および構成され、第3の角度位置は、第1および第2の角度位置に対して角度的に中間であり、第3の角度位置では、空気分配ダクト21の第1および第2の空気分配出口22、23が、付属品6の第1および第2の空気出口15、16と同時に空気力学的に連通する。このようにして、付属品6が第3の角度位置を取るとき、送風機モジュール5によって発生した空気流は、付属品6の第1および第2の空気出口15、16によって同時に吹き付けられ得る。このことは、空気流Fを髪の主要な機械的係合要素12の両側に出させることを可能にし、そのことは、使用者がヘアスタイリング装置1を髪のメッシュと接触させて最初に配置するときに、ヘアスタイリング作業の開始の際に特に好適である。実際に、全領域の髪のメッシュは、その場合に使用者が装置1を動かす前に、かつ髪が髪の主要な機械的係合要素12に対して引っ張りを与える前に、したがって空気流Fが第1または第2の空気分配出口22、23のみによって吹き付けられる前に、処理される。好適には、第3の角度位置は、予め定められた角度範囲内で第1および第2の角度位置に対する角度的に中央の位置である。第1および第3の角度位置の間の付属品6の回転振幅は、その場合に、第2および第3の角度位置の間の付属品6の回転振幅と同一である(例えば、第3の角度位置の両側に25°の振幅)。
なおも更に好適には、第3の角度位置は、静止位置であり、付属品6は、付属品6が第1および第2の角度位置の一方または他方を取るときに、付属品6を第3の角度位置に自動的に戻すように設計された、好ましくは弾性の戻し手段を含む。このようにして、使用者の髪と、髪の主要な機械的係合要素12との間の相互作用により付属品6に対して与えられる応力のない場合に、付属品6は、静止位置と呼ばれる第3の中間角度位置に、好適にはそれ自体で自動的に戻る。第1および第2の角度位置の一方または他方に到達するために後で必要である、使用者の髪と、付属品6の髪の主要な機械的係合要素12との間の相互作用による付属品6を回転させる応力および振幅は、このようにして好適には減少し、このことは、装置1の使用の容易さおよび快適性を更に改善する。
戻し手段は、互いに反対に作用するように配置された、好ましくは一対の引っ張りばね26、27を含む。好適には、付属品6の回転軸C−C’に垂直な平面に配置され、ばね26、27の各々は、その端部の一方によってハンドル2、または追って詳述されるように、ハンドル2に対して少なくとも一時的に固定化され得る中間部材28に連結される。ばね26、27の各々は、その端部の他方によって付属品6、および例えばそのハウジング17のそれぞれの支承面に連結される。かかる対のばね26、27の利用が、かかる第3の静止の中間角度位置において、付属品6のかかる自動戻し機能を確実にするために特に有効かつ堅固なことが明らかになるとしても、他の適切な戻し手段が、弾性(ばねブレード、捻りばね等)であれ、非弾性(対の磁石等)であれ、このために代替的に利用され得る。好適には、図に例示された実施形態のように、戻し手段は、一方で戻し手段が、空気流Fの乱れを引き起こし得ないように、かつ他方で空気流が、特に装置1の加熱素子によって加熱されたときに、戻し手段の良好な働きを混乱させないように装置1の内部を循環する空気流の外に配置される。
好ましくは、本発明による装置1は、送風機モジュール5によって発生し、かつ空気分配ダクト21によって分配される空気流Fのほぼ全体が、付属品6が第1の角度位置を取るときには付属品6の第1の空気出口15を介して、付属品6が第2の角度位置を取るときには付属品6の第2の空気出口16を介して、かつ必要な場合、それが第3の角度位置を取るときには付属品6の第1および第2の空気出口15、16を同時に介してそれぞれ吹き付けられるように設計および構成される。しかしながら任意に、装置1の付属品6は、付属品6の第1および第2の空気出口15、16と異なり、かつ付属品6が第1の角度位置、第2の角度位置、または場合により第3の角度位置を取るかに応じて、空気分配ダクト21の第1の空気分配出口22と、および/または空気分配ダクト21の第2の空気分配出口23と空気力学的に連通するように設計された補助の空気出口(図示せず)を含んでも良い。このようにして、付属品6が第1の角度構成において第1の角度位置を取るとき、送風機モジュール5によって発生した空気流は、好適には付属品6の第1の空気出口15を介して主に優先的に吹き付けられ得るが、しかしながら補助の出口を介して少なくとも部分的に吹き付けられる可能性がある。逆に、付属品6が第1の角度構成において第2の角度位置を取るとき、送風機モジュール5によって発生した空気流は、好適には付属品6の第2の空気出口16を介して主に優先的に吹き付けられ得るが、しかしながら補助の出口を介して少なくとも部分的に吹き付けられる可能性がある。このようにして、特に付属品6の第1および第2の空気出口15、16の一方または他方が、例えば使用者の髪の存在によって、たまたま運悪く塞がれることになるという仮定において、空気流Fは、付属品6の補助の出口を介してやはり装置1の外に排出できる。このようにして、かかる排出による解決策は、装置1が過熱することを回避させるが、使用者の髪または頭皮の熱傷のあらゆる危険性も制限する。かかる補助の空気出口の存在は、第1および第2の空気出口15、16の一方および/または他方の有効断面が、送風機モジュール5が非常に大きい空気流量で機能するとき、送風機モジュール5によって発生する可能性のある空気流Fのとても高い流量と比較して不十分に寸法が決められたことが明らかになる場合に同様に興味深くなり得る。すなわち、付属品6内で発生した内部の背圧の影響での送風機モジュール5の損傷の危険性、ならびに使用者の髪による第1または第2の空気出口15、16の有効断面の縮小、または有効断面の「寸法が小さいこと」に起因する異常な熱および空気流Fの加速の影響での(空気流が加熱素子によって加熱されるときの)使用者の髪の熱傷の危険性をこのようにして特に制限する。ここで用語「補助の」は、空気流が付属品6の主要な空気出口15、16の一方または他方によって適切に吹き付けられ得ない場合に、補助の出口が、大部分の空気流が装置1の通常の使用で、優先的に吹き付けられることを目的とする空気出口を構成しないが、「迂回の」または「安全の」と呼ばれる優先的でない出口を反対に構成することを意味する。換言すると、装置1は、したがって好適には装置1の内部で循環する空気流が、空気分配ダクト21から(ハンドル2に対して付属品6が取る角度位置に応じて)付属品6の空気出口15、16の一方または他方の方向に主としてかつ優先的に案内されるように設計および構成され、補助の空気出口に関しては、付属品6の空気出口15、16の一方または他方から予測されたように出るに至らない空気流の少なくとも一部の排出を可能にするように構成される。その理由で、補助の出口は、第1および第2の空気出口のそれぞれの空気通路の有効断面のあらゆる不測の特別な縮小のない場合に、付属品6が第1の角度構成にあるとき、それが取る角度位置がいかなるものであれ、空気流Fの流量の少なくとも60%が、付属品6の第1および/または第2の空気出口15、16を介して吹き付けられ得るように好適には寸法が決められる。
かかる補助の空気出口は、好ましくは髪の主要な機械的係合要素12において付属品6の第1および第2の空気出口15、16の間に位置決めされる。補助の空気出口は、空気流の少なくとも一部が補助の空気出口から排出されるとき、空気がそれにもかかわらず使用者の髪の方向に(および例えば顔に、または使用者が装置6のハンドル2を掴む手に向けずに)制御されて吹き付けられるように髪の主要な機械的係合要素12の支持体13を通過して、そのブラシの毛の列または棒状部材12A、12B、12Cの間に設けられた1つまたは複数の補助のオリフィスから概して形成され得る。場合により、かかる補助の出口は、閾値圧力に到達したときにのみ空気流Fの少なくとも一部が、補助の出口によって吹き付けられ得るように構成された弁機構を備えても良く、閾値圧力は、例えば、付属品6の第1および第2の空気出口15、16の一方または他方の予め定義された閉塞のレベルを表すよう選択される。変形例において、補助の空気出口が、以下に記載される第3の空気出口33によって構成されることも同様に想定できる。
好適には、空気分配ダクト21は、ハンドル2に対する付属品6の回転軸C−C’と一致する(第4の)延長軸D−D’に沿ってハンドル2の第1の端部3から長手方向に延びる。このようにして、付属品6は、好適には空気分配ダクト21の周りにハンドル2に対して回転自在に取り付けられても良く、そのことは、特に、装置1の設計および働きの簡易さに寄与する。図に例示された実施形態のように、空気分配ダクト21は、このようにして好適には付属品6のハウジング17の内側に延びることができ、ハウジング17および空気分配ダクト21のそれぞれの延長軸B−B’、D−D’は、好適には互いに平行であるか、または一致する。その場合、空気分配ダクト21の周りでハウジング17を回転させることを容易にするために、空気分配ダクト21と、付属品6のハウジング17との間で1つまたは複数のボールベアリングの利用を想定することが好適である。場合により、特に設計の分野で好適でないのであるが、空気分配ダクト21の延長軸D−D’が、付属品6の回転軸C−C’と平行であり、かつそれから多少ずらされることを場合により検討できる。好適には、付属品6がハンドル2に対して回転自在に取り付けられる回転軸C−C’は、図に例示された実施形態のように、ハンドル2の延長軸A−A’と一致する。しかしながら、回転軸C−C’は、あるいはハンドル2の延長軸A−A’と平行であり、それに対して多少ずらされても良い。付属品6の運動は、このようにして簡易かつ信頼でき、使用者によるヘアスタイリング装置1の直感による操作を可能にする。あるいは、付属品6の回転軸C−C’が、例えば5から15°の角度によりハンドル2の延長軸A−A’を分割することを検討できる。特に好適には、図に例示される実施例のように、ハンドル2の延長軸A−A’は、付属品6の回転軸C−C’および空気分配ダクト21の延長軸D−D’と一致する。しかしながら、例えば付属品6の回転軸C−C’および空気分配ダクト21の延長軸D−D’が、例えば5から15°の、または例えば90°にほぼ等しい角度に応じて、ハンドル2の延長軸A−A’を分割しながら、互いに一致することも検討できる。
すでに先に言及したように、ヘアスタイリング装置1の空気分配ダクト21の第1および第2の空気分配出口22、23は、本発明に一致し、かつ好適には対向した異なる平均方向に沿って、それ故にほぼ平行な方向には沿わずに送風機モジュール5によって発生した空気流Fを分配するように設計される。空気流Fは、このようにして最小限の圧力損失により付属品6の第1および第2の空気出口15、16の方向に容易に分配でき、このことは、空気流Fの良好な速度および良好な流量、それ故にヘアスタイリング装置1の更に良好な有効性を維持できるようにする。好適には、特に付属品6の回転軸C−C’が空気分配ダクト21の長手方向の延長軸D−D’と一致する場合において、第1および第2の分配出口22、23は、更に具体的には、形態および配置の分野で、空気分配ダクト21の延長軸D−D’と165°から195°の角度を形成する異なる平均方向に沿って空気流Fを分配するように設計される。
換言すると、第1および第2の分配出口22、23は、
− 付属品6が、第1の角度位置を取るとき、第1の分配出口22が、それ自体として第1の平均方向に沿って空気流を吹き付けることができ、かつ、
− 付属品6が、第2の角度位置を取るとき、第2の分配出口23が、それ自体として第2の平均方向に沿って空気流を吹き付けることができる
ように設計され、第1および第2の平均方向は、それぞれ延長軸D−D’と165°から195°の角度を形成するように、空気分配ダクト21の延長軸D−D’に沿って分割平面に印される。
その理由で、第1および第2の分配出口22、23は、このようにして好適には、空気分配ダクト21の延長軸D−D’に対して全体として直径方向に対向するように位置決めされる。かかる構成は、好適には付属品6の限定された外形寸法を維持しながら、特に装置1の設計を簡略化し、かつその空気力学的な働きを最適化することを可能にする。
図に実施例で例示された実施形態において、かつ図8および図10で特に見られるように、空気分配ダクト21は、旋回軸が、好適には分配ダクト21の延長軸D−D’によって形成される、(以上で検討されたように)ほぼ円錐台形の中空管25を含む。分配ダクト21の延長軸D−D’は、ここでは、ハンドル2の延長軸A−A’と一致する。分配ダクト21およびハンドル2のそれぞれの延長軸A−A’、D−D’は、それら自体が、上において優先的に検討されたように、付属品6の回転軸C−C’と一致する。分配ダクト21は、好適には付属品6がハンドル2に連結されるとき、付属品6のハウジング17の内側に収容され、ハウジング17は、空気分配ダクト21の管25の周りに回転自在に取り付けられる(図10)。空気分配ダクト21は、好適には空気分配ダクト21の空気入口24が配置される、円錐台形の管25の大きな底面を介してハンドル2の内側に設けられた空気案内チャネル8を延長させる。管25の内側の空気流Fの通路の有効断面は、ハンドル2から遠ざかると、分配ダクト21の延長軸D−D’に沿ってこのようにして減少する。空気分配ダクト21は、好適には中空管25の側壁29を通過して設けられるそれぞれの同一の有効断面を持つ、2つの独自の空気分配出口22、23を含み、その壁29は、空気を通さない。空気分配出口22、23の各々は、この実施例において、分配ダクト21の延長軸D−D’を持つ平面において長手方向に延びる細長い孔の形を取る。この実施例において、第1および第2の空気分配出口22、23は、分配ダクト21の延長軸D−D’に対してほぼ直径方向に対向するように配置される。空気分配ダクト21の管25のほぼ円錐台形の形状は、分配ダクト21の延長軸D−D’に沿って管25の内側で循環し、かつ空気分配出口22、23を介してそこから排出される、空気流Fの分布を均一にするように好適に設計される。空気分配ダクト21は、その上、好適には半径方向、すなわち好適には分配ダクト21の延長軸D−D’に直交する方向に沿って空気分配出口22、23を介した空気の分配を容易にし、かつこのようにして分配される空気流Dの分布を均一にするために、空気分配出口22、23の高さに位置決めされた偏向フラップ30を含む。逆に、付属品6は、好適には、図に実施例で例示された実施形態において、ハンドル2に対して第1の角度構成を取るとき、付属品6の第1および第2の空気出口15、16と、それぞれ空気分配ダクト21の第1および第2の空気分配出口22、23を空気力学的に連通させることを確実にするように設計された配管系の第1および第2の部分31、32を含む。特に図5から図7の実施例に例示されるように、配管系の第1および第2の部分31、32は、好適には、付属品6のハウジング17の第1のハウジング要素17を通過して設けられても良い。好適には、特に図5から図7から分かるように、付属品6のハウジング17の対応する内面との空気分配ダクト21の回転に対する密接な協働は、図に例示された実施形態において、付属品によって取られる第1または第2の角度位置(図5)に応じて、付属品6の第2の空気出口16を空気分配ダクト21の第2の空気分配出口23と、および逆に付属品6の第1の空気出口15を空気分配ダクト21の第1の空気分配出口22と空気力学的に連通させることを交互に禁じることを可能にする。
図に例示された実施形態に取り上げられた、好適な変形例によれば、付属品6は、その上、第1および第2の空気出口15、16と異なる(主要な)第3の空気出口33(および必要な場合、好ましくは補助の空気出口)を含み、かつ付属品6は、付属品6が第3の空気出口33を介してのみ空気流を吹き付けられる、第2の角度構成を、前に記載された第1の角度構成に代わって取るために、付属品6の回転軸C−C’に沿ってハンドル2に対して回転自在に取り付けられる。したがって付属品6は、空気流が、付属品6の第1および第2の空気出口15、16の一方および/または他方を介して付属品6によって吹き付けられる、前に記載された少なくとも第1の角度構成(図1、図2、図5、図6、図10および図12)と、空気流が、第3の空気出口33のみを介して付属品6によって吹き付けられる、第2の角度構成(図3、図4、図7および図13)との間で移動するために、好適には回転軸C−C’の周りにハンドル2に対して回転、枢転自在に取り付けられる。換言すると、付属品6は、ハンドル2に対して回転できるように枢転結合によりハンドル2に対して取り付けられ、かつヘアスタイリング装置1は、好適には使用者が、ハンドル2に対する付属品6の枢転によって、第1および/または第2の空気出口15、16か、空気流が付属品6によって吹き付けられる付属品6の第3の空気出口33を交互に選択することを可能にするように設計および構成される。
その理由で、ヘアスタイリング装置1は、好適には、
− 付属品6が、第1の角度構成を採用するとき、装置1の空気分配ダクト21の第1および第2の空気分配出口22、23のいずれも、付属品6の第3の空気出口33と空気力学的に連通せず、他方で、
− 付属品6が、第2の角度構成を採用するとき、装置1の空気分配ダクト21の第1および第2の空気分配出口22、23の少なくとも一方が、第3の空気出口33と空気力学的に連通し、かつ第1および第2の空気分配出口22、23のいずれも、付属品6の第1および第2の空気出口15、16一方および/もしくは他方(ならびに/または必要な場合、補助の空気出口)と空気力学的に連通しない
ように設計および構成される。
例えば、図に例示された実施形態において、かかる特徴は、付属品6のハウジング17の対応する内面との空気分配ダクト21の回転に対する密接な協働によって確実にされる(図5から図7)。
このようにして、ハンドル2に対して付属品6を回転させることによって、使用者は、付属品6が、第1の角度構成を取り、かつ第1および第2の空気出口15、16の一方および/または他方によって空気を吹き付けるために第1および第2の角度位置の間を移動できる「吹き付けブラシ」の実施形態から、付属品6により第2の角度構成を取ることに対応し、かつ空気流がその場合に付属品6の第3の空気出口33を介して主として吹き付けられるもう1つの実施形態に好適には移ることができる。
好適には、図に実施例で例示されるように、付属品6のハウジング17は、第3の空気出口33を持つ第2の面18Bを含む。好適には、ハウジング17の第1および第2の面18A、18Bは、その場合に付属品6のハウジング17の長手方向の延長軸C−C’、およびハンドル2に対する付属品6の回転軸C−C’の両側に位置決めされる。付属品6は、その上、第2の角度構成にあるとき、空気分配ダクト21の第1および第2の空気分配出口22、23の少なくとも一方と、付属品6の第3の空気出口33との間に空気力学的な連通を確実にするように設計された配管系の第3の部分34を好ましくは含む。好適には、付属品6の第3の空気出口34の有効断面は、図5から図7に例示されたように、配管系の第3の部分34の出口の端部35の輪郭によって画定され得る。好適には、付属品6のハウジング17は、先に言及したハウジングの第1の要素17Aに(例えばねじ留め、またはラチェット機構によって)一体化され、かつそれに対して固定した、一体型の、または一体型でないハウジングの第2の要素17Bを含む。ハウジングの第2の要素17Bは、その場合図に例示された実施形態のように、配管系の第3の部分34を含んでも良いか、またはあらゆる適切な手段によってハウジングの第2の要素17Bに固定して一体化されても良い。
特に図4に例示されたように、第3の空気出口33は、細長く、伸びた全体的形状の開口部を好適には有しても良い(空気流は、空気の薄板の形状で流出する)。あるいは、第3の空気出口33は、例えば円形の全体的形状の開口部を有しても良い(空気流は、ほぼ円筒形または円錐台形の形状で流出する)。このようにして、付属品6が、ハンドル2に対して第2の角度構成を取るとき、ヘアスタイリング装置1は、好適には使用者の髪を乾燥させるために使用され得る(「ヘアドライヤ」モード)。好適には、第2の角度構成は、その場合ハンドル2に対する付属品6の予め定められた単一の(かつそれ故に予め定められた角度範囲内で可変でない)角度(または位置)配向に対応する。このようにして、付属品6が、回転軸C−C’に対して予め定められたこの単一の角度配向または位置により配向されないとき、空気流は、好適には第3の空気出口33を介して付属品6によって吹き付けられ得ない。付属品6は、このようにして好適には予め定義された単一の平均方向に沿って第3の空気出口33を介して空気流を吹き付け得る。極めて当然に、付属品の第3の空気出口33は、以上に説明されたものと異なる全体的な形状の1つ以上の開口部を有しても良く、かつ付属品6は、更に一般的には、ハンドル2に対してかかる第2の角度構成を取るときに髪の乾燥以外にも使用され得るように設計されても良い。その上、装置1は、第2の角度構成が、予め定められた角度範囲においてハンドル2に対する付属品6の可変の(かつ単一でもない)角度配向を可能にするように代わりに構成され得る。
ヘアスタイリング装置1は、このようにして好適には、「吹き付けブラシ」の作動/使用モードと、特に選択された第3の空気出口33の形態に応じて、図に例示された実施形態とのつながりで説明したように、好ましくは「ヘアドライヤ」モードである少なくとも1つの他の代替的な作動/使用モード(「ツーインワン」と呼ばれるヘアスタイリング装置)とを組み合わせる、多機能の装置を構成する。
その設計および製造の簡易さを維持するために、装置1は、好適には第1および第2の角度構成の一方から他方への付属品6の移行が、使用者によって手動により実行され得るように設計および構成される。特に、付属品6のハウジング17は、第1および第2の角度構成の一方から他方への付属品6の移行を確実にするために、使用者が、一方の手でヘアスタイリング装置1のハンドル2を持ち、かつ他方の手でハウジング17を掴んで、ハウジング17に(すなわち付属品6に)ハンドル2に対する付属品6の回転軸C−C’の周りの枢転運動を、手で直接、伝え得るために使用者によって容易に手で把持できるように好適には適応される。
好適には、図に例示された実施形態のように、ヘアスタイリング装置1は、90°に等しい角度の回転軸C−C’の周りの付属品6の回転によって第1および第2の角度構成の一方から他方への付属品6の移行を可能にするように設計および構成される。しかしながら、この角度値は実際には制限されず、かつ付属品6の第1の角度構成から第2の角度構成への移行は、例えば180°に等しい角度の回転軸C−C’の周りの付属品6の回転に代わりに対応しても良い。
付属品6が、前に記載された第1および第2の角度構成を交互に取り得るように、ヘアスタイリング装置1が好適には設計される好ましい場合において、ヘアスタイリング装置1は、付属品6が第1の角度構成を取るとき、付属品6が回転軸C−C’の周りの回転によって第1の角度構成(「吹き付けブラシ」モード)から離れることを禁じるように設計された、ハンドル2に対する付属品6のロック手段を好ましくは含む。もっとも、ロック手段は、極めて当然なことに、予め定められた角度範囲に沿った回転軸C−C’の周りの付属品6の回転を禁じない。更に好ましくは、図に例示された実施形態のように、ロック手段は、付属品6がそれぞれ第2の角度構成を取るとき、付属品6が回転軸C−C’の周りの回転によって第2の角度構成(例えば「ヘアドライヤ」モード)から離れることを逆に禁じるように更に設計される。ヘアスタイリング装置1は、その場合、同様に好適には、ヘアスタイリング装置1の使用者がロック手段によって付属品6のロックおよび/またはロック解除を制御することを可能にするための制御部材36を含む。
ロック手段は、このようにして
− 付属品6を、それがロックされている第1の角度構成(および好ましくは逆に第2の角度構成)から離すために、ロック手段が、回転軸C−C’に沿ってハンドル2に対して付属品6を回転させるあらゆる可能性を機械的に抑制するロックされた構成と、
− ロック手段が、反対に、回転軸C−C’に沿ったハンドル2に対する付属品6の回転を可能にし、その結果、好適にはそれが交互に取る可能性のある第2の角度構成(および好ましくは逆に第1の角度構成)に導くために、付属品6を、今ある第1の角度構成(および好ましくは逆に第2の角度構成)から離すことが機械的に可能になるロック解除された構成と
の間を可逆的に移動するように好適には設計される。
ロックされた構成からロック解除された構成への、かつ逆にロック解除された構成からロックされた構成への移行は、付属品6のロック/ロック解除の制御部材36に対する、それに反する使用者の側からの積極的な行動を必要とする。実際に、ハンドル2に対して一方および/または他方の第1および第2の角度構成に一旦ロックされると、付属品6は、したがってロック手段のロック解除を命じる制御部材36に対する使用者の側からの予めの積極的な行動がなければ、今ある角度構成から離れられない。特に、ハンドル2に対する付属品6のいかなる手動の回転も、付属品6が第1および第2の角度構成の一方および/または他方にあり、かつロック手段がロックされた構成にあるときに、不可能にされる。好適には、制御部材は、ハンドル2および付属品6から機能的に独立している。換言すると、制御部材36は、以下で詳述されるように、ハンドル2およびまたは付属品6によって担持され、組み込まれ得るが、ハンドル2および付属品6は、それ自体として制御部材36を構成しない。特に、付属品6のロック解除は、ハンドル2および/または付属品6に全体的に応力を及ぼしながら、使用者によって命じられ得ない。
付属品6の角度構成を「吹き付けブラシ」モード(第1の角度構成)にロックする装置1によって好ましくは与えられる可能性は、使用者が装置1を用いて髪をブラッシングするとき、使用者の髪と、付属品6の髪の機械的係合要素12との間の相互作用が、回転軸C−C’の周りで付属品6を枢転させ、その第1の角度構成「吹き付けブラシ」を離れさせるために十分な応力を引き起こすことを回避することを特に可能にする。逆に、付属品の角度構成を、例えば「ヘアドライヤ」モード(第2の角度構成)にロックする装置1によって好ましくは与えられる追加の可能性は、使用者が、装置1のハンドル2を持つ手の手首の交互の回転運動を行って、装置1を用いて髪を乾燥させるとき、付属品6が、慣性によって回転を開始し、その第1の角度構成「ヘアドライヤ」を予期せずに離れることを好適には回避することを特に可能にする。したがって、ハンドル2に対して付属品6によって取られる角度構成のかかるロック手段の利用は、このようにして好適には、使用者に使用に際しての幾つかの実際の不快感を回避させることを可能し、かつヘアスタイリング装置1の使用の高い信頼性に寄与する。その上、ロック手段は、角度構成を突然変更させる、付属品6の望まない回転のために、予想外の方向で、かつ例えば使用者の目に向けた熱い空気流の予期しない発射を回避することを特に可能にする限りにおいて、ヘアスタイリング装置1の特に安全な働きを確実にすることに寄与する。付属品6の望まない回転のために場合により突然生じることがあり、付属品6を第1および第2の角度構成の外の角度位置に導き、かつ送風機モジュール5によって発生した空気流のヘアスタイリング装置1の外への発射を過度に強く制限し、更には完全に禁じる効果をもたらす装置1の過熱および損傷の危険性を、ロック手段により同様に限定する。このようにして、ヘアスタイリング装置1は、一つの実施形態から他の実施形態に移行するために、ハンドルに対する付属品6の構成/配向を修正すれば、使用者にとって十分なので、特に簡易で実用的なだけでなく、ヘアスタイリング装置1が、使用者が望まずに作動中にそれが取る角度構成から離れられない限りにおいて、特に信頼でき、かつ安全に複数の異なる実施形態によって好適には使用できる(多機能装置)。
場合により、ヘアスタイリング装置1が付属品6のかかるロック手段を含まない場合に、装置1は、しかしながら好適には、付属品6が取る角度構成から離れる付属品6の能力を完全に禁じることなく制限するために、ハンドル2に対する付属品6の回転の制限手段を含んでも良い。制限手段は、例えば対の磁石、出っ張り、またはその他から形成されても良い。好適には、制限手段はその上、付属品6が関係する角度構成内に確かにあることを使用者が知ることを可能にする、インデキシング手段の役割を果たせる。しかしながら、付属品6およびハンドル2に反する十分なトルクを及ぼして、付属品6を角度構成から離すことが依然として可能なままとなる。例えば、ヘアスタイリング装置1は、付属品6が、第1の角度構成を取るときに付属品6が第1の角度構成(「吹き付けブラシ」モード)を離れることを禁じるために、以上で検討したようなロック手段と、付属品6が第2の角度構成を取るとき、付属品6が、第2の角度構成(例えば「ヘアドライヤ」モード)から離れる能力を完全に禁じることなく制限するために、前出のことに従った制限手段とを含んでも良い。
好適には、ロック手段のロック解除された構成は、不安定な構成であり、その結果ロック手段は、ロック解除された構成であるとき、そのロックされた構成に向かってそれ自体で自然に戻る傾向がある。ヘアスタイリング装置1の安全性は、ロック手段の制御部材21に対する使用者の積極的な行動がないので(付属品6がその場合にロックされる可能性がある第1および第2の角度構成の一方を取る限り)ロック手段が、そのロックされた構成を自然に再び取り、それ故に付属品6を遮断する傾向があるので、それにより増加する。したがってロック手段のロックされた構成は、このようにして好適にはロック手段が、使用者による制御部材36の外力がない場合に自然に取る可能性のある静止の構成である。
付属品6に先に記載された第1および第2の角度位置の間で予め定められた角度範囲で回転して移動することを可能にしながら、ロック手段が付属品6を第1の角度構成(「吹き付けブラシ」モード)にロックすることを可能にするために、ロック手段は、好適には舌部37と、角溝38と、すなわちストッパを形成する角溝38の対向する両端39、40の間で舌部37を内部で受けるように適応された、図12および図13に見られるような円弧形の開口部(または孔)を含んでも良い。角溝38の長さは、好適には予め定められた角度範囲を画定し、限定するように選択される。一旦舌部37が、ロック手段のロックされた構成の角溝38に収容されると、舌部37および角溝38の相対移動(それ故にハンドル2に対する付属品6の枢転)は、角溝38の対向する端部39、40によってこのようにして制限される。ロック手段のロック解除された構成で、舌部37は、もはや角溝38と協働できず、その結果付属品6の回転に対する障害がもはやなく、かつ付属品6は、その場合に第1の角度構成から離れられる。好適には、角溝38は、付属品6と一体であり、他方で舌部37は、ハンドル2と一体であり、このことは付属品6の設計を簡略化することを特に可能にする。図に例示されたように、舌部37は、長手方向軸に沿って延びる円形断面の剛性ロッド(または「留めピン」)の形状を好適には取っても良く、長手方向軸に沿って、ロッドの少なくとも一部が角溝38の内側に位置決めされる少なくとも1つの位置(ロックされた構成)と、ロッドが反対に角溝38の完全に外に位置決めされる位置(ロック解除された構成)との間を平行移動、滑動して移動するようにロッドが設計される。
図に例示された実施形態において、付属品6は、先に紹介されたように、好適には角溝38の内側に滑動自在に取り付けられた中間部材28を含む。中間部材28は、先に与えられた説明に従って、第3の中間角度位置において付属品6の自動戻し手段が、好適には含む2つの引っ張りばね26、27を介して付属品6に機械的に連結される。図12および図13に例示されるように、ばね26、27のそれぞれの一端は、付属品6のハウジング17の第1の内部支承面に支承され、かつそれぞれの他端は、中間部材28に連結され、一体化される。ばね26、27は、このようにして中間部材28の一端が、角溝38の端部39、40の一方と当接する第1の端位置と、中間部材28の対向する端部が、角溝38の端部39、40の他方と当接する第2の端位置との間で、中間部材28が角溝38の内側で振動し得るように互いに反対に作用する。中間部材28はその上、回転軸C−C’に沿ってある種の回転の許容範囲を付属品6に残しながら、付属品6を第1の角度構成(図12)にロックするために、その端部から等距離に、内部で舌部37を密接に受けるように適応された第1の穿孔41を好適には備える。
角溝38内部の中間部材28の第1および第2の端位置は、好適には付属品6がハンドル2に対して第1の角度構成を取るときにその間を移動できる第1および第2の角度位置にそれぞれ対応する。このようにして、付属品6が、舌部37および角溝38の協働によって第1の角度構成にロックされるとき、第1および第2の角度位置は、付属品6が第1の角度構成を取るとき、軸C−C’の周りで付属品6の自由回転の振幅、振動を画定するストッパの端位置を好適には構成する。
場合により角溝38は、好適には例えば角溝38の端部39、40から等距離に位置決めされ、かつ付属品6が第1の角度構成にロックされるとき、舌部37の遠位端の一部が、密接に受けられ得る第2のオリフィス(図示せず)を備えても良い。その結果、付属品6は、好適には角溝38内に設けられた第2のオリフィス(および中間部材28が利用されるときに中間部材28の第1の穿孔41)との舌部37の協働によってすでに先に言及した第3の角度位置にロックされ得る。このようにして好適には、付属品6が第1の角度構成にロックされるとき、付属品6が予め定められた角度範囲内で枢転することを、使用者が願うならば、防ぐことが可能である。
付属品6が、第1の構成(「吹き付けブラシ」モード)にあるとき、かかる第3の中間静止位置を取るように設計されない場合に、中間部材28は、場合により省くことができ、かつ舌部37は、角溝38の端部39、40に直接的に(間接的でなく)当接するように設計され得ることに注目すべきである。
図に実施例で例示された実施形態において、第2の角度構成(例えば「ヘアドライヤ」モード)は、好適にはハンドル2に対する付属品6の予め定められた唯一の角度配向に対応する。このようにして、付属品6が、第2の角度構成を取るとき、ロック手段が、更に付属品6に第2の角度構成から離れることを好適には逆に防ぐために、以上で検討したように、その上、ロック手段は、好適には付属品6のハウジング17に設けられ、かつ付属品6を第2の角度構成(図13)にロックするために、舌部37をその内部に密接に受けるように適応された第3の穿孔42を含んでも良い。ロック手段のロックされた構成で、舌部37は、ハンドル2に対して付属品6の回転方向に有意な遊びなしに第3の穿孔42の内側に捕捉される。
付属品6の第1および第2の角度構成の各々(専ら第1の角度構成だけではない)が、(角度構成の各々に関して必ずしも同一でない広さの)予め定められた角度範囲において可変であり、かつ付属品6をロックできることが望まれる、ハンドル2に対する付属品6の角度配向を可能にするように装置1が設計される仮定において、ロック手段は、好適には少なくとも1つの舌部と、対応する2つの異なる角溝とを含んでも良い。これらの角溝の各々は、前出のことにしたがって、付属品6が、ロックされねばならない第1または第2の角度構成に付属品6があるかに応じて舌部37をその内部で、交互に受けるように適応される。
好ましくは、図に例示された実施形態のように、ロック手段の制御部材36は、使用者が制御部材36に対する直接の手動の行動によってロック手段による付属品6のロックおよび/またはロック解除を確実にできるために、舌部37に(直接または直接でなく)連結された手動の機械的制御部材36である。手動の機械的制御部材36は、このようにして好適には、制御部材36の影響を受けて、ロック手段が、ロックされた構成を取るロック位置と、ロック手段がロック解除された構成を取るロック解除位置との間で少なくとも可動に取り付けられる。かかる変形例は、比較的簡易で、費用のかからずかつ信頼できる実施の利益を有する。あるいは、使用者がロック手段によって付属品6のロックおよび/またはロック解除を制御するために間接的に働きかける自動制御部材であっても良い。かかる自動制御部材は、その場合例えば一方でロック手段に、かつ他方でヘアスタイリング装置1の働きの使用者による手動の検査および/また調節手段10に連結された電気機械式リレーを含んでも良い。このようにして、使用者が、制御および/また調節手段10に働きかけてヘアスタイリング装置1を始動させるとき、自動制御部材は、例えば付属品6が取る角度構成でロック手段のロックを自動的に制御できる。付属品6の角度構成の変更は、付属品6の自動のロック解除を制御するように、使用者が制御および/また調節手段10に改めて働きかけて、ヘアスタイリング装置1の働きを停止させることを必要とし得る。
好ましくは、ロック手段の手動の機械的制御部材36は、付属品6ではなくハンドル2に可動に取り付けられる。その結果、使用者は、好適には装置1のハンドル2を持つ手の指を用いて手動の機械的制御部材36を取り扱うことができ、このことは、特に人間工学的な性質をヘアスタイリング装置1に与えることに寄与する。更に好ましくは、手動の機械的制御部材36は、付属品6がハンドルを延長させるハンドル2の端部において、この場合、図に例示された実施例においてハンドル2の第2の端部4において取り付けられる。したがって、回転式付属品6と、ハンドル2との間の界面のできるだけ近くでの手動の機械的制御部材36のかかる位置決めは、複雑な結合手段に頼る必要性を特に制限して、手動の機械的制御部材36と、ロック手段との間の機械的結合の更に簡易で、更に信頼でき、かつ場所を取らない設計を特に可能にする。手動の機械的制御部材36の様々な運動が、検討できる。図に例示された実施形態に取り上げられた、特に簡易な変形例において、手動の機械的制御部材36は、好ましくはハンドル2の長手方向延長軸A−A’に沿って、好適には直線的な平行移動自在に取り付けられる。手動の機械的制御部材36は、好適には、ハンドル2内に設けられたスライド43に滑動自在に取り付けられたスライダー36から形成される。あるいは、手動の機械的制御部材36は、好ましくはハンドル2の長手方向延長軸A−A’の回りに回転自在に取り付けられ得る。更にあるいは、手動の機械的制御部材36は、好ましくはハンドル2の長手方向延長軸A−A’に沿ってかつその回りに、したがって、螺旋結合により平行移動および回転自在に取り付けられ得る。これら2つの選択肢において、手動の機械的制御部材36は、ハンドル2内に設けられた対応する環状溝または切り込みの内部に回転自在に、または平行移動−回転自在に取り付けられた環状リングから形成され得る。好適でない更にもう1つの選択肢において、手動の機械的制御部材36は、ハンドル2の長手方向延長軸A−A’を分割する(かつ例えば直交する)方向に沿って平行移動自在に取り付けられ得る。この場合に、手動の機械的制御部材36は、押しボタンから形成され得る。
好適には、ヘアスタイリング装置1は、手動の機械的制御部材36が、ロック手段のロック解除位置を取るとき(かつ使用者が手動の機械的制御部材36に対してあらゆる直接的な行動を中止するとき)、手動の機械的制御部材36をロック手段のロック位置に自動的に戻すように設計された、戻し手段を含む。このようにして、ロック手段のロック解除構成の先に検討された好適には不安定な性質を確実にする。好ましくは、戻し手段は、手動の機械的制御部材36がロック解除位置を取るときに、ロック位置に弾性によって戻すために、引っ張ってまたは圧縮して作用するように配置された少なくとも1つのばねを含む弾性戻し手段である。図に例示された実施形態において、戻し手段は、かかる弾性戻し手段であり、この場合に、図8で手動の機械的制御部材36を透明にすることから分かるように、好適にはハンドル2の面と、手動の機械的制御部材36のそれぞれの面との間に配置された、一対の引っ張りばね44、45を含む。極めて当然に、ロック手段のロック位置における手動の機械的制御部材36のかかる自動戻し機能を確実にするために、他の戻し手段が、弾性(ばねブレード、圧縮ばね等)であれ、非弾性(対の磁石等)であれ、代替的に利用され得る。
本発明のヘアスタイリング装置1の他の変形例(図示せず)によれば、付属品6は、予め定められた角度範囲において、ハンドル2に対する付属品6の可変の角度配向を可能にする第1の角度構成のみを取り、それ故に付属品6の第1および/または第2の空気出口15、16によって空気流を吹き付けるために(「吹き付けブラシ」モードのみ)、第1および第2の角度位置の間を回転自在に振動できるために、付属品6の回転軸C−C’に沿ってハンドル2に対して回転自在に取り付けられる。特にその付属品6は、この変形例によれば、以上に記載したように付属品6が第2の角度構成を取るときに、付属品6が、空気流を吹き付けられる第3の空気出口33をしたがって含まない。この場合において、第1および第2の角度位置がストッパの端位置を構成するように設計することが好適である。その理由で、ヘアスタイリング装置1は、予め定められた角度範囲を機械的に画定し、ハンドル2に対する付属品6の回転、振動の許容範囲を機械的に限定するように設計および構成される補足のストッパ手段を含んでも良い。
変形例(図示せず)によれば、付属品6は、例えば付属品6を洗う、または取り替えるために、ハンドル2に取り外し可能に連結、組み立てられ得るように設計され、その結果使用者が付属品6をハンドル2から分離できる。図に例示された実施形態において取り上げられた、もう1つの変形例によれば、付属品6は、ヘアスタイリング装置1のハンドル2に永続的に連結され、一体化され続けるように設計され、かつそれ故に使用者によってヘアスタイリング装置1のハンドル2から切り離されるように(通常の使用で)設計されない。このことは、設計も、ヘアスタイリング装置1の使用も簡略化する。その理由で、図に例示された実施例において、空気分配ダクト21は、好適にはハンドル2の第1の端部3の近傍に、ハンドル2の延長軸A−A’に直交する平面に延びる環状の外周リップ46を備える。付属品6は、好適には環状の外周リップ46の補足の、かつそれを内部で滑動自在に受けるように設計された環状の切り込みを含む。かかる補足の環状の切り込みは、環状の外周リップ46を捕捉し、かつこのようにして第1および第2のハウジング要素17A、17Bが互いに固定されるとき、付属品6の回転自在な組み立てを確実にするように、付属品6のハウジング17の第1および第2のハウジング要素17A、17Bによってそれぞれ担持される、切り込みの部分47A、47Bを典型的には含んでも良い(図9および図11)。

Claims (16)

  1. 空気流(F)を発生させるための送風機モジュール(5)と、手で把持するハンドル(2)と、前記ハンドル(2)に連結される付属品(6)とを含む携帯用のヘアスタイリング装置(1)であって、前記付属品(6)は、髪の主要な機械的係合要素(12)と、互いに異なっており髪の主要な機械的係合要素(12)の両側に位置決めされた、少なくとも第1の空気出口および第2の空気出口(15、16)とを含む装置(1)において、前記ハンドル(2)に対して固定して取り付けられ、前記ハンドル(2)の端(3)から延びる空気分配ダクト(21)を含み、前記分配ダクト(21)は、異なる平均方向に沿って前記送風機モジュール(5)によって発生した空気流(F)を分配するために、互いに異なっており離れている2つの空気分配出口(22、23)を含み、前記付属品(6)は、予め定めた角度範囲において前記ハンドル(2)に対して前記付属品(6)の可変の角度配向を可能にする少なくとも1つの第1の角度構成を取るように、回転軸(C−C’)に沿って前記ハンドル(2)に対して回転自在に取り付けられ、前記第1の角度構成において、前記付属品(6)は、
    − 前記空気分配ダクト(21)の前記空気分配出口(22、23)の第1の空気分配出口が前記付属品(6)の前記第1の空気出口(15)と空気力学的に連通する第1の角度位置と、
    − 前記空気分配ダクト(21)の前記空気分配出口(22、23)の第2の空気分配出口が前記付属品(6)の前記第2の空気出口(16)と空気力学的に連通する第2の角度位置と
    の間で移動できる、装置(1)。
  2. 前記第1および第2の角度位置は、前記第1の角度構成の互いに対向する端位置であり、前記予め定められた角度範囲は、20°から60°であり、好ましくは50°である請求項1に記載の装置(1)。
  3. 前記付属品(6)が前記第1の角度位置を取るとき、前記付属品(6)の前記第2の空気出口(16)の、前記空気分配ダクト(21)の前記第2の空気分配出口(23)との空気力学的連通を防ぎ、前記付属品(6)が前記第2の角度位置をそれぞれ取るとき、前記付属品(6)の前記第1の空気出口(15)の、前記内部ダクト(21)の前記第1の空気分配出口(22)との空気力学的連通を防ぐ請求項1または請求項2に記載の装置(1)。
  4. 前記付属品(6)の前記第1の空気出口および前記第2の空気出口(15、16)は、前記髪の主要な機械的係合要素(12)の方向に、前記髪の主要な機械的係合要素(13)の支持面(14)にほぼ接線方向に空気流を前記装置(1)の外に吹き付けるように設計される請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の装置(1)。
  5. 前記付属品(6)が前記第1の角度構成を取るとき、前記付属品(6)は第3の角度位置を取ることができ、前記第3の角度位置は、前記第1および第2の角度位置に対して角度的に中間であり、前記第3の角度位置では、前記空気分配ダクト(21)の前記第1および第2の空気分配出口(22、23)が、前記付属品(6)の前記第1の空気出口および前記第2の空気出口(15、16)と同時に空気力学的に連通する請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の装置(1)。
  6. 前記第3の角度位置は、静止位置であり、前記付属品(6)は、前記第1および第2の角度位置の一方または他方を取るときに、前記付属品(6)を前記第3の角度位置に自動的に戻すための戻し手段(26、27)を含む請求項5に記載の装置(1)。
  7. 前記戻し手段(26、27)は、互いに反対に作用するように配置された一対の引っ張りばね(26、27)を含む請求項6に記載の装置(1)。
  8. 前記空気分配ダクト(21)は、前記ハンドル(2)に対する前記付属品(6)の回転軸(C−C’)と平行であるか、または一致する延長軸(D−D’)に沿って長手方向に延びる請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の装置(1)。
  9. 前記第1および第2の空気分配出口(22、23)が前記空気流(F)を分配するように設計される前記長手方向(D1、D2)は、前記空気分配ダクト(21)の前記延長軸(D−D’)と165°から195°の角度を形成する請求項8に記載の装置(1)。
  10. 前記ハンドル(2)に対する前記付属品(6)の前記回転軸(C−C’)は、前記ハンドル(2)の長手方向の延長軸(A−A’)と一致する請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載の装置(1)。
  11. 前記付属品(6)は、前記付属品(6)の前記第1の空気出口および前記第2の空気出口(15、16)と異なる補助の空気出口を含み、前記補助の空気出口は、前記付属品(6)が前記第1の角度位置を取るか、または前記第2の角度位置を取るかに応じて、前記空気分配ダクト(21)の前記第1の空気分配出口(22)および/または前記第2の空気分配出口(23)と空気力学的に連通するように設計される請求項1乃至請求項10のいずれか一項に記載の装置(1)。
  12. 前記補助の空気出口は、前記髪の主要な機械的係合要素(12)において前記付属品(6)の前記第1の空気出口および前記第2の空気出口(15、16)の間に位置決めされる請求項11に記載の装置(1)。
  13. 前記付属品(6)は、前記付属品(6)の前記第1の空気出口および前記第2の空気出口(15、16)と異なる第3の空気出口(33)を含み、
    前記付属品(6)は、前記付属品(6)が前記第3の空気出口(33)のみを介して空気流を吹き付けることができる第2の角度構成を取るように前記回転軸C−C’に沿って前記ハンドル(2)に対して回転自在に取り付けられる請求項1乃至請求項12のいずれか一項に記載の装置(1)。
  14. 前記第2の角度構成は、前記ハンドル(2)に対する前記付属品(6)の予め定められた唯一の角度配向に対応する請求項13に記載の装置(1)。
  15. 前記付属品(6)が前記第1の角度構成を取るときに、前記付属品(6)に前記第1の角度構成から離れることを防ぐように設計された前記ハンドル(2)に対する前記付属品(6)のロック手段と、前記装置(1)の使用者が前記ロック手段によって前記付属品(6)のロックおよび/またはロック解除を制御することを可能にする制御部材(36)とを更に含む請求項8または請求項9に記載の装置(1)。
  16. 前記ロック手段は、前記付属品(6)が前記第2の角度構成を取るときに、前記付属品(6)に前記第2の角度構成から離れることを防ぐように更に設計される請求項15に記載の装置(1)。
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