JP2021097429A - 回転電機のステータおよびそれを備えた回転電機 - Google Patents
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Abstract
【課題】ステータコアと樹脂層との密着によらず、スロット内からロータ側への冷媒の漏れを防止することが可能な回転電機のステータを実現する。【解決手段】複数のティース33は磁性材料で形成されている。樹脂製容器31は、一体成型され、円環形状であり、周方向に形成された複数の窪み(収容部)41を有し、複数の窪み41のそれぞれの内部側に複数のティース33のそれぞれが配置される。複数のティース33が配置された複数の窪み(収容部)41のそれぞれの外部側にコイル34が巻回される。ステータコアバック32は、磁性材料で形成され、複数の窪み(収容部)41の互いの間を遮蔽して冷媒流路となるスロット(空間)42を形成する。回転電機のステータは、複数のティース33と、樹脂製容器31と、コイル34と、ステータコアバック32とを備える。【選択図】図3
Description
本発明は回転電機のステータおよび回転電機に関する。
近年、回転電機はインバータなどの電機部品、ギアなどの機械部品との一体化が進められている。一体化したシステムは、搭載スペースの制約から、高出力密度の回転電機が求められており、その実現には、冷却の高性能化が必要である。
従来の空冷式、水冷式より冷却性能の高い方式に、液冷式がある。液冷式としては、例えば、特許文献1に記載されたものがある。特許文献1に記載の技術においては、ステータコアに樹脂製筒部が密着することで、スロット開口部をシールしている。
特許文献1に記載の技術によれば、スロット内部が軸方向を向いた冷媒通路となるため、スロット内に冷媒を流すことで、発熱するコイルを直接冷却することができる。
しかしながら、上述した特許文献1に記載の回転電機は、ステータコアと樹脂製筒部の密着により冷媒をスロット内にシールするため、樹脂の劣化、機械的衝撃、熱膨張などでステータコア・樹脂製筒部間の密着性が失われると冷媒が漏れる可能性がある。
ティースのロータ側端部と樹脂筒部との接触部分は、突状部を形成することにより、冷媒のロータ側への漏れを防止する構成となっているが、樹脂の劣化、機械的衝撃、熱膨張などで密着性が損なわれると、ロータ側へ冷媒である油が漏れる可能性がある。
本発明は、上述の課題を鑑みなされたものであり、その目的はステータコアと樹脂層との密着によらず、スロット内からロータ側への冷媒の漏れを防止することが可能な回転電機のステータ及びこのステータを備えた回転電機を実現することである。
本発明による回転電機のステータは、磁性材料で形成された複数のティースと、円環形状であり、周方向に形成された複数の収容部を有し、前記複数の収容部のそれぞれの内部側に前記複数のティースのそれぞれが配置され、一体成型された樹脂製容器と、前記複数のティースが配置された前記複数の収容部のそれぞれの外部側に巻回されるコイルと、磁性材料で形成され、前記複数の収容部の互いの間を遮蔽して冷媒流路となる空間を形成するステータコアバックと、を備える。
また、本発明による回転電機のステータは、磁性材料で形成された複数のティース先端部と、円環形状であり、外周面に形成され、前記複数のティース先端部を収容する複数の収容部を有し、一体成型された樹脂製容器と、円環形状であり、磁性材料から形成され、外周面に複数のティース本体部を有し、前記樹脂製容器の内側に配置され、前記複数のティース本体部の互いの間が前記樹脂製容器の内面により遮蔽され、冷媒流路となる空間が形成されるステータコアバックと、前記複数のティース本体部に巻回されるコイルと、を備える。
また、本発明の回転電機は、上記ステータと、複数の磁石を有し、前記ステータと対向して配置されるロータと、を備える。
本発明によれば、ステータコアと樹脂層との密着によらず、スロット内からロータ側への冷媒の漏れを防止することが可能な回転電機のステータ及びこのステータを備えた回転電機を実現することができる。冷媒は樹脂製容器のみでシールされており、ステータコアと樹脂製容器の密着でシールされていないため、ステータコアと樹脂製容器間の密着性の喪失による冷媒の漏れは発生しない。
以下、回転電機のステータの実施形態について添付図面を参照して説明する。
(実施例1)
図1は、本発明の実施例1によるステータを備えたアウターロータ型の回転電機1の概略斜視図である。なお、回転電機1には、シャフトが存在するが、図示の都合上、省略する。
図1は、本発明の実施例1によるステータを備えたアウターロータ型の回転電機1の概略斜視図である。なお、回転電機1には、シャフトが存在するが、図示の都合上、省略する。
図1において、回転電機1は、ロータ2と、このロータ2と径方向に所定のギャップ長のギャップを介して配置されたステータ3とを備えるラジアルギャップ型回転電機である。
図1に示した例はアウターロータ型であるが、本発明はアウターロータ型及びインナーロータ型のどちらでも適用可能である。
ロータ2は、ロータコア21と複数配置された磁石22とを備える。ステータ3は、樹脂製容器31−1と、ステータコアバック32と、複数配置された磁性材からなるティース33と、コイル34とを備える。
図2A、図2B、図2C、図2Dは、実施例1によるステータ3の組立手順の説明図である。
図2Aは樹脂製容器31−1の斜視図である。
図2Aにおいて、一体成型された樹脂製容器31−1は略円環形状であり、樹脂製容器31−1の外周側の周方向に配置されるロータ2の対向面(樹脂製容器31−1の外表面)に複数の窪み41(複数の収容部)が形成されている。
図2Bは、樹脂製容器31−1の複数の窪み(複数の収容部)41のそれぞれの内部側に、ティース33を配置した状態を示す斜視図である。
図2Bにおいて、樹脂製容器31−1の窪み41にティース33を挿し込み固定する。窪み41は、樹脂製容器31−1の外表面から樹脂製容器31−1の中心方向に突出し、ティース33を包囲し、後工程で樹脂製容器31−1の内周側に配置されるステータコアバック32からティース33を遮蔽する構成となっている。
図2Cは、複数の窪み41の裏面(窪み41の外部側)にコイル34を配置した状態(巻回された状態)を示す斜視図である。
図2Cに示すように、窪み41の、ロータ2と対向する面(樹脂製容器31−1の外表面)の裏面側からコイル34を配置する。
図2Dは、樹脂製容器31−1の内面側にステータコアバック32を配置した状態を示す斜視図である。
図2Dにおいて、磁性材で形成されるステータコアバック32は、樹脂製容器34の窪み41と凹凸が組み合う形状とし、樹脂製容器31−1に組み合うように軸方向にステータコアバック32をスライドさせることでステータ3が組みあがる。ステータコアバック32は円環形状であり、外表面には円環の中心軸方向に沿った溝が複数形成され、これらの溝に窪み41が挿入され、上述したように、凹凸が組み合う形状となっている。そして、ステータコアバック32は、複数の窪み41(収容部)の互いの間を遮蔽して冷媒流路となる空間であるスロット42を形成する。
図3は、実施例1によるステ−タを備えた回転電機1の概略断面図である。
図3において、樹脂製容器31−1とステータコアバック32で囲まれたスロット42が冷媒流路となる。冷媒流路であるスロット42は、樹脂製容器31−1で全てのスロット42の半径方向側が封止されている。このため、樹脂製容器31−1とステータコアバック32の密着部でシールする部分は必要が無く、存在しない。
また、窪み41に配置された複数のティース33のそれぞれの一部は、樹脂製容器31−1の外部に露出している。
これにより、ティース33の先端の形状の自由度を高くすることができる。また、ロータ2に衝撃が加わった場合、ロータ2は、樹脂製容器31−1の外部に露出したティース33と衝突し、樹脂製容器31−1との衝突を回避することができる。また、冷媒流量を増やし、樹脂製容器31−1の内圧が高くなり、樹脂製容器31−1が膨らんだとしても、ティース33が樹脂製容器31−1の外部に露出しているため、樹脂製容器31−1は、ロータ2との衝突を回避することができるため、冷媒流量を増加して冷却能力を高くすることができる。
以上のように、本発明の実施例1によれば、一体成型された樹脂製容器31−1により、ステータコアと樹脂層との密着によらず、複数のティース33及びロータ2を冷媒流路であるスロット42から遮蔽することができるので、スロット42内からロータ2側への冷媒の漏れを防止することが可能な回転電機のステータ及びこのステータを備えた回転電機を実現することができる。
また、樹脂製容器31−1は一体成型されているので、樹脂層のように剥離が無く、冷媒のシール性が向上し、直接冷却方式により、回転電機の出力密度を高くすることが可能である。
また、容器31−1は、樹脂製であるので、渦電流を発生することが無く、無駄な電力消費を抑制することができる。
なお、スロット42に流れる冷媒は、円環状の樹脂製容器31−1の中心軸方向の流れを封止する適切な封止部材により、冷媒の外部への流出を防止することができる。
また、冷媒のスロット42への流入流出口は、上記封止部材等に形成することが可能である。
(実施例2)
次に、本発明の実施例2について説明する。
次に、本発明の実施例2について説明する。
図4は、本発明の実施例2によるステータを備えた回転電機1の概略断面図である。
本実施例2によるステータを備えた回転電機1は、実施例1による回転電機1と略同様な構成であるが、以下の点が実施例1と異なる。
実施例1においては、樹脂製容器31−1の厚みは、樹脂製容器31−1のロータ2対向面形成部位(隣り合う窪み41)と窪み41を形成する部位とは略同一である。
これに対して、実施例2における樹脂製容器31−2のロータ2対向面形成部位(互いに隣り合う窪み41(収容部)間を繋ぐ連結部)の厚みは、窪み41を形成する部位の厚みより数倍程度大なるように構成している。
例えば、窪み41を形成する部位の厚みを1.0mmとすると、 樹脂製容器31−2のロータ2対向面形成部位の厚みは、約2.0mm〜3.0mmとする。
本発明の実施例2によれば、実施例1と同様な効果を得ることができる他、樹脂製容器31−2の耐圧強度が向上し、より多くの冷媒を流すことが可能になり、冷却性能が向上する。
(実施例3)
次に、本発明の実施例3について説明する。
次に、本発明の実施例3について説明する。
図5は、本発明の実施例3によるステータを備えた回転電機1の概略断面図である。
本実施例3のステータを備えた回転電機1は、実施例1による回転電機1と略同様な構成であるが、以下の点が実施例1と異なる。
実施例1においては、樹脂製容器31−1の厚みは、樹脂製容器31−1のロータ2の磁石2との対向面形成部位と窪み41を形成する部位とは略同一である。
これに対して、実施例3における樹脂製容器31−3の窪み41を形成する部位の底面(ステータコアバック32の中心に近い面であり、ステータコアバック32の径方向と略直交する面、つまり、ティース33がロータ2に配置された磁石2と対向する面と反対側の面と対向する面)の厚みは、樹脂製容器31−3を形成する他の部位の厚みより数分の1倍程度薄くしている。
例えば、窪み41を形成する他の部位の厚みを1.0mmとすると、窪み41を形成する部位の底面の厚みは、0.3mm以下であり、強度が維持できる程度まで薄い。
本発明の実施例3によれば、実施例1と同様な効果が得られる他、樹脂製容器31−3の窪み41を形成する部位の底面の厚みを、樹脂製容器31−3を形成する他の部位の厚みの数分の1倍程度としたので、ステータコアバック32、ティース33間の磁気抵抗が減少し、回転電機1の出力が向上する。
(実施例4)
次に、本発明の実施例4について説明する。
次に、本発明の実施例4について説明する。
図6は、本発明の実施例4によるステータを備えた回転電機1の概略断面図であり、図7は、実施例4における樹脂製容器31−4の分解斜視図である。
本実施例4のステータを備えた回転電機1は、実施例1による回転電機1と略同様な構成であるが、以下の点が実施例1と異なる。
図6及び図7において、隣り合うティース33間にウェッジ(介装部材)43を設置する。樹脂製容器31−4のロータ対向面31−4S(外表面)における窪み41間には容器の凸部31−4Pが形成されている。
また、ウェッジ43の両側面には樹脂製容器31−4の軸方向に沿って介装部材の溝43Gが形成され、底面には軸方向に沿って介装部材の凹部43Cが形成されている。
また、ティース33の樹脂製容器31−4の外表面から露出する上部両側面には、ティースの凸部33Pが形成されている。
ティース33を窪み41に挿入すると、ロータ対向面31−4Sの上部にティース33の凸部33Pが露出する。この状態で、ウェッジ43の凹部43Cに凸部31−4Pを挿入すると共に、ウェッジ43の溝43Gにティース33の凸部33Pを挿入する。
そして、ウェッジ43を樹脂製容器31−4の軸方向に移動することにより、凹部43Cと凸部31−4P、溝43Gと凸部33Pが組み合い一体となって、ティース33を樹脂製容器31−4に固定することができる。
本発明の実施例4によれば、実施例1と同様な効果が得られる他、ティース33をより強固に樹脂製容器31−4に固定することができる。
(実施例5)
次に、本発明の実施例5について説明する。
次に、本発明の実施例5について説明する。
図8は、本発明の実施例5によるステータを備えた回転電機1の概略斜視図である。
本実施例5によるステータを備えた回転電機1は、実施例1による回転電機1と略同様な構成であるが、以下の点が実施例1と異なる。
すなわち、図8において、樹脂製容器31−5の軸方向の端面に内周側に向かって形成されるフランジ45を形成し、フランジ45に対向し、樹脂製容器31−5の軸方向面を覆うカバー44Aと、フランジ45とカバー44Aとの間に配置されるOリング46A(シール部材)を装着する。カバー44A、フランジ45、Oリング46Aにより、樹脂製容器31−5の軸方向側一方端面をシールできる(密封することができる)。
フランジ45と同様なフランジがフランジ45の裏面側(他方側)にも形成されており、Oリング46Aと同様なOリングもフランジ45の裏面側(他方側)に配置されている。そして、カバー44B、裏面側のフランジ、及び裏面側のOリングにより、樹脂製容器31−5の軸方向側他方端面をシールすることができる。
樹脂製容器31−5の中央部には、シャフト50が配置され、カバー44A及び44Bに形成された中央孔にシャフト50が挿入される。カバー44Aは、シャフト50に配置されたOリング46B(シール部材)によってもシールされる。カバー44Bもカバー44Aと同様に、シャフト50の裏面側に配置されたOリングによりシールされる。
カバー44Aには、配管44Hが形成され、冷媒が配管44Hを介して、スロット42を流入又は流出する構成となっている。配管44Hに他に、適切な流出口又は流入口を形成することが可能である。
図9は、冷媒の流路の一例を示す図である。
なお、図9は、冷媒の流れの一例の説明図であり、説明図の都合上、配管44Hの位置等は、図8に示した例と必ずしも一致するものではない。
図9において、冷媒は、シャフト50に形成された冷媒通路51からスロット42(図9では図示省略)には流れて、配管44Hから流出する。
図9に示したような構成の冷媒通路51や配管44Hは上述した実施例1〜4に形成することも可能である。
実施例5においては実施例1と同様な効果を得ることができる他、カバー44A、44B、Oリング46A、46B及びフランジ45により樹脂製容器31−5の軸方向側端面を確実にシールすることができる。
これによって、本発明の実施例5は、パワーホイール内に収納可能となる。
(実施例6)
次に、本発明の実施例6について説明する。
次に、本発明の実施例6について説明する。
図10は本発明の実施例6によるステータを備えた回転電機1の概略断面図であり、図11は実施例6によるステータを備えた回転電機1のコイル34を含む樹脂製容器31−6の概略斜視図である。
本実施例6のステータを備えた回転電機1は、実施例1による回転電機1と略同様な構成であるが、以下の点が実施例1と異なる。
すなわち、図10及び図11において、コイル34とステータコアバック3232との間に環状の絶縁体で形成されたセパレータ47を配置する。セパレータ47により、コイル34とステータコアバック32とを確実に電気的に絶縁することができる。
実施例6においては実施例1と同様な効果を得ることができる他、上述したように、コイル34とステータコアバック32とを確実に電気的に絶縁することができる。
(実施例7)
次に、本発明の実施例7について説明する。
次に、本発明の実施例7について説明する。
図12は、本発明の実施例7によるステータを備えた回転電機1の概略斜視図であり、図13は、本発明の実施例7による樹脂製容器31−7の概略斜視図である。
本実施例7のステータを備えた回転電機1は、実施例1による回転電機1と略同様な構成であるが、以下の点が実施例1と異なる。
すなわち、図13に示すように、窪み41には、円環状の樹脂製容器31−7の軸方向側両内側面に互いに対向し、中心方向に沿った接着剤注入溝48が形成されている。窪み41にティース33を挿入後、溝48に接着剤を注入する。
これにより、樹脂製容器31−7とティース33とを確実に固定することができる。
また、窪み41内に、円環状の樹脂製容器31−7の軸方向側両内側面に互いに対向し、中心方向に沿った接着剤注入溝48を形成することで、樹脂製容器31−7の周方向側両内側面に互いに対向する接着剤注入溝を窪み41内に形成する必要が無く、必要とする場合の窪み41の厚みより、薄くすることができる。これにより、コイル34の占積率を高くすることができる。
実施例7においては実施例1と同様な効果を得ることができる他、上述したように、窪み41にティース33を挿入後、溝48に接着剤を注入することにより、樹脂製容器31−7とティース33とを確実に固定することができる。
(実施例8)
次に、本発明の実施例8について、説明する。
次に、本発明の実施例8について、説明する。
図14は本発明の実施例8によるステータを備えた回転電機1の概略断面図、図15A〜図15D及び図16は本発明の実施例8によるステータ3の組立手順の説明図である。
本実施例8のステータを備えた回転電機1は、実施例1による回転電機1と略同様な構成であるが、以下の点が実施例1と異なる。
すなわち、樹脂製容器31−8は、二重円環形状となっており、外周側の円環は、内周側の円環の軸方向長より短い形状となっている。樹脂製容器31−8の外周側の円環には、凹部である窪み(収容部)41Aが周方向に沿って複数形成され(図15A、図16)、窪み41Aの軸方向に沿った両側面部には、軸方向に沿った凹部41Cが形成されている。
また、磁性材料からなるティース先端部49には軸方向に沿って凸部49Pが形成されており、複数のティース先端49のそれぞれの凸部49Pを樹脂製容器31−8の複数の窪み41Aのそれぞれの凹部41Cに挿入する。そして、ティース先端部49を、軸方向に沿って窪み41Aに差し込む(図15B、図16)。
磁性材料からなる円環状のステータコアバック32Aの外周面には、複数のティース本体部33Aが形成されており、ティース本体部33Aにコイル34を配置する(図15C、図16)。
コイル34がティース本体部33Aに配置されたステータコアバック32Aを、ティース先端部49が配置された樹脂製容器31−8に軸方向にスライドしてはめ込みステータ3が組み上がる(図15D)。
樹脂製容器31−8の窪み41Aの凹部41Cとティース先端部49の凸部49Pが組みあい一体となって、ティース先端部49を固定することができる。
そして、ステータコアバック32Aにおける複数のティース本体部33Aの互いの間が樹脂製容器31−8の内面により遮蔽され、冷媒流路となる空間が形成される。
複数のティース先端部49のそれぞれと、複数のティース本体部33Aのそれぞれとの位置合わせは、適切な位置合わせ部材を用いて行うことが可能である。
また、上述した例は、ティース先端部49に凸部49Pを形成し、窪み(収容部)41Aに凹部41Cを形成したが、凸部49P及び凹部41Cに限らず、他の手段(凸部49Pを第1ガイド部とし、凹部41Cを第2ガイド部とする)によっても、ティース先端部49を窪み41Cに挿入し、収容することが可能である。
以上のように、本発明の実施例8によれば、一体成型された樹脂製容器31−8により、ステータコアと樹脂層との密着によらず、ロータ2を冷媒流路であるスロット42から遮蔽することができるので、スロット42内からロータ2側への冷媒の漏れを防止することが可能な回転電機のステータ及びこのステータを備えた回転電機を実現することができる。
また、実施例1と同様に、渦電流を発生することが無く、無駄な電力消費を抑制することができる。
また、本発明のステータを適用した回転電機は、車両用のみならず、エレベータ等の他の装置にも適用可能である。
なお、上述した実施例1〜8のそれぞれは、矛盾しない範囲内で互いに組み合わせることが可能である。
1・・・回転電機、2・・・ロータ、3・・・ステータ、21・・・ロータコア、22・・・磁石、31−1、31−2、31−3、31−4、31−5、31−6、31−7、31−8・・・樹脂製容器、31−4P、33P、49P・・・凸部、32、32A・・・ステータコアバック、31−4S・・・ロータ対向面、33・・・ティース、33A・・・ティース本体部、34・・・コイル、41、41A・・・窪み、41C、43C・・・凹部、42・・・スロット、43・・・ウェッジ、43G・・・溝、44A、44B・・・カバー、44H・・・配管、45・・・フランジ、46A、46B・・・Oリング、47・・・セパレータ、48・・・接着剤注入溝、49…ティース先端部、50・・・シャフト、51・・・冷媒通路
Claims (13)
- 磁性材料で形成された複数のティースと、
円環形状であり、周方向に形成された複数の収容部を有し、前記複数の収容部のそれぞれの内部側に前記複数のティースのそれぞれが配置され、一体成型された樹脂製容器と、
前記複数のティースが配置された前記複数の収容部のそれぞれの外部側に巻回されるコイルと、
磁性材料で形成され、前記複数の収容部の互いの間を遮蔽して冷媒流路となる空間を形成するステータコアバックと、
を備えることを特徴とする回転電機のステータ。 - 請求項1に記載の回転電機のステータにおいて、
前記複数の収容部のそれぞれに配置された前記ティースのそれぞれの一部は、前記円環状の樹脂容器の外部に露出していることを特徴とする回転電機のステータ。 - 請求項1に記載の回転電機のステータにおいて、
前記樹脂製容器は、互いに隣り合う前記収容部を繋ぐ連結部を有し、前記連結部の厚みは、前記収容部を形成する部位の厚みより厚いことを特徴とする回転電機のステータ。 - 請求項1に記載の回転電機のステータにおいて、
前記樹脂製容器の外周面には、複数の前記収容部を形成する底面の厚みは、前記収容部を形成する他の部位の厚みより薄いことを特徴とする回転電機のステータ。 - 請求項1に記載の回転電機のステータにおいて、
底面に溝が形成され、両側面に凹部が形成された複数の介装部材を備え、前記樹脂製容器の外表面の上記複数の収容部の間に凸部が形成され、前記複数のティースのそれぞれの前記樹脂製容器の外表面から露出する上部両側面には凸部が形成され、前記介装部材の凹部に前記樹脂製容器の凸部が挿入され、前記介装部材の溝に前記ティースの凸部が挿入され、前記複数のティースのそれぞれが、前記樹脂製容器に固定されることを特徴とする回転電機のステータ。 - 請求項1に記載の回転電機のステータにおいて、
前記樹脂製容器は、樹脂製容器の軸方向の端面に形成されるフランジと、前記樹脂製容器の軸方向面を覆うカバーと、前記フランジと前記カバーとの間の配置されるシール部材とを備えることを特徴とする回転電機のステータ。 - 請求項6に記載の回転電機のステータにおいて、
前記カバーに前記冷媒流路に冷媒を流入又は流出するための配管が形成されていることを特徴とする回転電機のステータ。 - 請求項1に記載の回転電機のステータにおいて、
前記コイルと前記ステータコアバックとの間には絶縁体で形成されたセパレータが配置されることを特徴とする回転電機のステータ。 - 請求項1に記載の回転電機のステータにおいて、
前記複数の収容部には、前記円環形状の樹脂製容器の軸方向側両内側面に互いに対向し、中心方向に沿った接着剤注入溝が形成されていることを特徴とする回転電機のステータ。 - 磁性材料で形成された複数のティース先端部と、
円環形状であり、外周面に形成され、前記複数のティース先端部を収容する複数の収容部を有し、一体成型された樹脂製容器と、
円環形状であり、磁性材料から形成され、外周面に複数のティース本体部を有し、前記樹脂製容器の内側に配置され、前記複数のティース本体部の互いの間が前記樹脂製容器の内面により遮蔽され、冷媒流路となる空間が形成されるステータコアバックと、
前記複数のティース本体部に巻回されるコイルと、
を備えることを特徴とする回転電機のステータ。 - 請求項10に記載の回転電機のステータにおいて、
前記複数のティース先端部のそれぞれは、前記円環形状の樹脂製容器の軸方向に沿って形成された第1ガイド部を有し、前記複数の収容部は前記樹脂製容器の軸方向に沿って形成された前記第2ガイド部を有し、前記第1ガイド部は、前記第2ガイド部に挿入され、前記複数のティース先端部のそれぞれが、前記複数の収容部のそれぞれに収容されることを特徴とする回転電機のステータ。 - 請求項11に記載の回転電機のステータにおいて、
前記第1ガイド部は、前記円環形状の樹脂製容器の軸方向に沿って形成された凸部であり、前記第2ガイド部は、前記樹脂製容器の軸方向に沿って形成された凹部であることを特徴とする回転電機のステータ。 - 請求項1または10に記載のステータと、
複数の磁石を有し、前記ステータと対向して配置されるロータと、
を備えることを特徴とする回転電機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019225101A JP2021097429A (ja) | 2019-12-13 | 2019-12-13 | 回転電機のステータおよびそれを備えた回転電機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019225101A JP2021097429A (ja) | 2019-12-13 | 2019-12-13 | 回転電機のステータおよびそれを備えた回転電機 |
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2019
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