JP2021096298A - 反射型スクリーン、映像表示装置 - Google Patents

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礼 弘光
直 山口
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直 山口
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Abstract

【課題】映像のちらつきを抑制でき良好な映像を表示できる反射型スクリーン、及び、これを備える映像表示装置を提供する。【解決手段】スクリーン10は、映像源LSから投射された映像光Lを反射させて観察可能に表示する反射型スクリーンであり、レンズ面172と非レンズ面173とを有し背面側に凸となる単位レンズ171が配列されたフレネルレンズ形状を背面側に有するレンズ層17と、少なくともレンズ面172の一部に形成され、光を反射する反射層18と、レンズ層17よりも映像源側に設けられ、光を拡散する拡散材を含有し、所定の濃度に着色された拡散着色層14と、最も映像源側に設けられ、その映像源側の面に光学形状を有する表面層11と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、反射型スクリーン、及び、これを備える映像表示装置に関するものである。
従来、反射型スクリーンと映像投射装置とを備える映像表示装置において、反射型スクリーンに対して至近距離から比較的大きな投射角度で映像光を投写して大画面表示を実現する短焦点型のプロジェクタ(映像投射装置)の利用が広がっており、これに対応した反射型スクリーンの開発も様々に行われている。
短焦点型のプロジェクタは、反射型スクリーンに対して、映像光を、従来の映像源よりも大きな入射角度で入射するように投射するので、プロジェクタと反射型スクリーンとの奥行き方向の距離を短くすることができ、反射型スクリーンを用いた映像表示装置の省スペース化等に寄与できる。
このような短焦点型のプロジェクタによって投射された映像光を良好に表示するために、フレネルレンズ形状を有するレンズ層の表面に反射層を形成した反射型スクリーン等が様々に開発されている(例えば、特許文献1,2参照)。
特許第3655972号公報 特開2008−76522号公報
近年、上述のような単焦点型のプロジェクタにおいて、その光源としてレーザー光源を用いたものが広まりつつある。レーザー光源を用いたプロジェクタは、輝度が高く、明るく明瞭な映像が表示できる。その一方で、レーザー光源を用いたプロジェクタを用いた場合、従来の蛍光管等の光源を用いたプロジェクタを用いた場合に比べて、映像のちらつき(シンチレーション)がより顕著に生じるという問題があった。映像のちらつきは、従来のプロジェクタを用いた場合にも生じていた。しかし、レーザー光源を用いたプロジェクタの方が、映像光の輝度が高いために映像のちらつきが視認されすいということや、映像光のコヒーレントが高いために微細な斑点模様となるスペックルノイズが生じやすく、これが映像のちらつきの要因となること等により、映像のちらつきは、より顕著に生じる傾向にある。この問題の解消に対しては、プロジェクタ側での開発もなされているが、スクリーン側においても開発が望まれている。
前述の特許文献1,2では、シンチレーションへの対策は、なんら開示されていない。
本発明の課題は、映像のちらつきを抑制でき良好な映像を表示できる反射型スクリーン、及び、これを備える映像表示装置を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
第1の発明は、映像源(LS)から投射された映像光(L)を反射させて観察可能に表示する反射型スクリーンであって、該反射型スクリーンの厚み方向において映像光が投射される面側を映像源側とし、その反対側を背面側とし、レンズ面(172)と非レンズ面(173)とを有し背面側に凸となる単位レンズ(171)が配列されたフレネルレンズ形状を背面側に有するレンズ層(17)と、少なくとも前記レンズ面の一部に形成され、光を反射する反射層(18)と、前記レンズ層よりも映像源側に設けられ、光を拡散する拡散材を含有する拡散層(14,24,34)と、最も映像源側に設けられ、その映像源側の面に光学形状を有する表面層(11)と、を備え、前記拡散層は、所定の濃度に着色されていること、を特徴とする反射型スクリーン(10,20,30)である。
第2の発明は、第1の発明の反射型スクリーンにおいて、前記表面層(11)は、映像源側の面にレンチキュラーレンズ形状が形成されており、前記レンチキュラーレンズ形状は、単位表面レンズ(111)が該反射型スクリーンの使用状態において画面上下方向を稜線方向とし、画面左右方向に配列されていること、を特徴とする反射型スクリーン(10,20,30)である。
第3の発明は、第1の発明の反射型スクリーンにおいて、前記フレネルレンズ形状は、サーキュラーフレネルレンズ形状であり、その光学的中心(C)が該反射型スクリーンの表示領域外に位置すること、を特徴とする反射型スクリーン(10,20,30)である。
第4の発明は、第1の発明の反射型スクリーンにおいて、前記表面層(11)の背面側に設けられ、光透過性を有する第1透明樹脂層(12)と、前記レンズ層(17)の映像源側に設けられ、光透過性を有する第2透明樹脂層(16)と、を備え、前記拡散層(14)は、前記第1透明樹脂層と前記第2透明樹脂層との間に設けられていること、を特徴とする反射型スクリーン(10)である。
第5の発明は、第1の発明の反射型スクリーンにおいて、前記レンズ層(17)の映像源側に、光透過性を有する透明樹脂層(26)を備え、前記拡散層(24)は、前記表面層(11)の背面側に設けられていること、を特徴とする反射型スクリーン(20)である。
第6の発明は、第1の発明の反射型スクリーンにおいて、前記表面層(11)の背面側に、光透過性を有する透明樹脂層(32)を備え、前記拡散層(34)は、前記レンズ層(11)の映像源側に設けられていること、を特徴とする反射型スクリーン(30)である。
第7の発明は、第1の発明の反射型スクリーンにおいて、前記表面層(11)は、その映像源側の面が粗面であること、を特徴とする反射型スクリーン(10,20,30)である。
第8の発明は、第1の発明の反射型スクリーン(10,20,30)と、前記反射型スクリーンに映像光を投射する映像源(LS)と、を備える映像表示装置(1)である。
第9の発明は、第8の発明の映像表示装置において、前記映像源(LS)は、レーザー光源を用いること、を特徴とする映像表示装置(1)である。
第10の発明は、映像源(LS)から投射された映像光(L)を反射させて観察可能に表示する反射型スクリーンであって、該反射型スクリーンの厚み方向において映像光が投射される面側を映像源側とし、その反対側を背面側とし、レンズ面(172)と非レンズ面(173)とを有し背面側に凸となる単位レンズ(171)が配列されたフレネルレンズ形状を背面側に有するレンズ層(17)と、少なくとも前記レンズ面の一部に形成され、光を反射する反射層(18)と、前記レンズ層よりも映像源側に設けられ、光を拡散する拡散材を含有する拡散層と、最も映像源側に設けられ、その映像源側の面に光学形状を有する表面層(11)と、を備え、前記拡散層は、所定の濃度に着色された着色層が一体に積層されていること、を特徴とする反射型スクリーンである。
本発明によれば、映像のちらつきを抑制でき良好な映像を表示できる反射型スクリーン、及び、これを備える映像表示装置を提供することができる。
第1実施形態の映像表示装置1を示す図である。 第1実施形態のスクリーン10の層構成を示す図である。 表面層11を説明する図である。 レンズ層17を説明する図である。 第1実施形態のスクリーン10に入射する映像光及び外光の進み方を示す図である。 第2実施形態のスクリーン20の層構成を示す図である。 第3実施形態のスクリーン30の層構成を示す図である。
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、図1を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張している。
本明細書中において、記載する各部材の寸法等の数値及び材料名等は、実施形態としての一例であり、これに限定されるものではなく、適宜選択して使用してよい。
本明細書中において、形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば、平行や直交等の用語については、特に断りがない場合、その厳密に意味するところに加え、同様の光学的機能を奏し、平行や直交と見なせる程度の誤差を有する状態も含むものとする。
本明細書中において、板、シート等の言葉を使用しているが、これらは、一般的な使い方として、厚さの厚い順に、板、シート、フィルムの順で使用されており、本明細書中でもそれに倣って使用している。しかし、このような使い分けには、技術的な意味は無いので、これらの文言は、適宜置き換えることができるものとする。
本明細書中において、スクリーン面とは、スクリーン全体として見たときにおける、スクリーンの平面方向となる面を示すものであり、スクリーンの画面(表示面)に平行であるとする。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の映像表示装置1を示す図である。図1(a)では、映像表示装置1の斜視図であり、図1(b)は、映像表示装置1を側面(後述する+X側)から見た図である。
映像表示装置1は、スクリーン10、映像源LS等を有している。本実施形態のスクリーン10は、映像源LSから投影された映像光Lを反射して、その画面上に映像を表示する反射型スクリーンである。このスクリーン10の詳細に関しては、後述する。
ここで、理解を容易にするために、図1を含め以下に示す各図において、適宜、XYZ直交座標系を設けて示している。この座標系では、スクリーン10の画面の水平方向(左右方向)をX方向、鉛直方向(上下方向)をY方向とし、スクリーン10の厚み方向をZ方向とする。スクリーン10の画面は、XY面に平行であり、スクリーン10の厚み方向(Z方向)は、スクリーン10の画面に直交する。
また、スクリーン10の正面方向に位置する観察者Oから見て水平方向の右側に向かう方向を+X方向、鉛直方向の上側に向かう方向を+Y方向、厚み方向において背面側(裏面側)から映像源側(観察者側)に向かう方向を+Z方向とする。
さらに、以下の説明中において、画面上下方向、画面左右方向、厚み方向とは、特に断りが無い場合、このスクリーン10の使用状態における画面上下方向(鉛直方向)、画面左右方向(水平方向)、厚み方向(奥行き方向)であり、それぞれ、Y方向、X方向、Z方向に平行であるとする。
映像源LSは、映像光Lをスクリーン10へ投影する映像投射装置であり、例えば、短焦点型のプロジェクタである。本実施形態の映像源LSは、光源としてレーザー光源を用いている。
この映像源LSは、映像表示装置1の使用状態において、スクリーン10の画面(表示領域)を正面方向(スクリーン面の法線方向)から見た場合に、スクリーン10の画面左右方向(X方向)の中央であって、スクリーン10の画面よりも鉛直方向下方側(−Y側)に位置している。
映像源LSは、奥行き方向(Z方向)において、スクリーン10の表面からの距離が、従来の汎用プロジェクタに比べて大幅に近い位置から斜めに映像光Lを投影できる。したがって、従来の汎用プロジェクタに比べて、映像源LSは、スクリーン10までの投射距離が短く、投射された映像光がスクリーン10に入射する入射角度が大きい。
スクリーン10は、映像源LSが投射した映像光Lを観察者O側へ向けて反射し、映像を表示する反射型スクリーンである。
スクリーン10の画面(表示領域)は、使用状態において、観察者O側から見て長辺方向が画面左右方向(X方向)となる略矩形状である。
スクリーン10は、その画面サイズが対角60〜100インチ程度の大きな画面を有しており、画面の横縦比が16:9である。なお、これに限らず、例えば、40インチ程度やそれ以下の大きさとしてもよく、使用目的や使用環境等に応じて、その大きさや形状は適宜選択できるものとする。
このスクリーン10は、巻き取り可能な可撓性を有しており、不使用時には、巻き取って不図示の所定の箱等に収納可能である。スクリーン10は、使用時には、不図示の支持部材等により、少なくとも対向する2辺が支持され、その平面性を維持する形態としてもよい。
スクリーン10は、その総厚を、100〜700μmとすることが好ましい。スクリーン10の総厚がこの範囲より小さいと、所望の光学性能を得られない可能性がある。また、スクリーン10の総厚がこの範囲より大きいと、可撓性が低下して巻き取りが困難となったり、巻き取ることによってスクリーン10の破損等が生じたりする可能性がある。
図2は、第1実施形態のスクリーン10の層構成を示す図である。図2では、スクリーン10の画面中央(画面の幾何学的中心)となる点A(図1(a)、(b)参照)を通り、画面上下方向(Y方向)に平行であって、スクリーン面に直交(Z方向に平行)する断面の一部を拡大して示している。
スクリーン10は、図2に示すように、映像源側(+Z側)から順に、表面層11、第1透明樹脂層12、接合層13、拡散着色層14、接合層15、第2透明樹脂層16、レンズ層17、反射層18、裏面保護層19を備え、これらが一体に積層されている。
図3は、表面層11を説明する図である。図3では、スクリーン10の画面左右方向(X方向)及び厚み方向(Z方向)に平行な断面における表面層11の断面の一部を拡大して示している。
表面層11は、スクリーン10の厚み方向において最も映像源側(+Z側)に設けられる層であり、光透過性を有している。本実施形態の表面層11は、その映像源側の面に、映像源側に凸となる単位表面レンズ111が配列されており、光学形状としてレンチキュラーレンズ形状を有している。
単位表面レンズ111は、円柱形状の一部形状であり、画面上下方向(Y方向)を稜線方向(長手方向)とし、画面左右方向(X方向)に配列されている。また、単位表面レンズ111は、図3に示す断面形状が、円の一部形状となっている。なお、単位表面レンズ111の形状は、上記に限らず、例えば、楕円柱形状の一部形状としてもよいし、複数の曲面からなる柱状のレンズ形状としてもよい。
このような単位表面レンズ111が形成された表面層11を備えることにより、映像光Lが単位表面レンズ111によって画面左右方向に拡散され、スクリーン10は、画面左右方向(X方向)における視野角を十分に確保することができる。
単位表面レンズ111の配列ピッチP1は、30〜120μmの範囲内であり、単位表面レンズ111の高さ(スクリーンの厚み方向における単位表面レンズ111の頂点から単位表面レンズ111の間の谷底となる点までの寸法)h1は、10〜25μmの範囲内であることが、画面左右方向に映像光を拡散して画面左右方向における視野角を十分に確保する観点から好ましい。
これにより、表面層11の厚みは、15〜35μmとなるように形成されている。
また、本実施形態の単位表面レンズ111は、その映像源側(+Z側)表面が微細な凹凸形状を有する粗面である。表面層11の映像源側表面を粗面とした場合には、照明光や太陽光等の外光の映り込み低減効果や、画面上下方向(Y方向)での視野角拡大効果等が得られる。
なお、これに限らず、単位表面レンズ111の表面は、上述のような微細な凹凸形状を有しない滑らかな面であってもよい。
本実施形態の表面層11は、ウレタンアクリレートやエポキシアクリレート等の紫外線硬化型樹脂を用いて形成されている。なお、表面層11を形成する材料は、これに限らず、電子線硬化型樹脂等の電離放射線硬化型樹脂を用いてもよいし、熱可塑性樹脂を用いてもよい。
表面層11は、例えば、第1透明樹脂層12の一方の面(+Z側となる面)を、紫外線硬化型樹脂が充填されたレンチキュラーレンズ形状を賦形する成形型に押圧し、紫外線を照射して硬化させた後に成形型から離型する紫外線成形法等により形成することができる。なお、表面層11の形成方法は、採用する樹脂材料等に応じて適宜選択してよく、この限りではない。表面層11は、熱可塑性樹脂を用いて形成される場合には、熱プレス成形法等により形成してもよい。
表面層11は、上記の例に限らず、他のレンズ形状を有していてもよいし、レンズ形状を有しない形態としてもよい。また、表面層11は、ハードコート機能、防眩機能、反射防止機能、紫外線吸収機能、防汚機能や帯電防止機能等、適宜必要な機能を1つ又は複数有する層としてもよく、所望する機能を有する層が複数積層されて形成されていてもよい。また、表面層11としてタッチパネル層等を設けてもよい。
第1透明樹脂層12は、光透過性を有する層であり、図2に示すように、表面層11の背面側(−Z側)に位置している。本実施形態の第1透明樹脂層12は、表面層11を形成する基材(ベース)となる層である。
第1透明樹脂層12は、例えば、高い光透過性を有するPET(ポリエチレンテレフタレート)等のポリエステル樹脂、アクリル樹脂、スチレン樹脂、アクリル・スチレン樹脂、PC(ポリカーボネート)樹脂、脂環式ポリオレフィン樹脂、TAC(トリアセチルセルロース)樹脂等により形成される。
第1透明樹脂層12は、その厚みが50〜250μmであることが、スクリーン10を巻き取り可能とする十分な可撓性を有し、かつ、表面層11の基材として好適である。
本実施形態では、第1透明樹脂層12は、ポリエチレンテレフタレートにより形成され、その厚さが188μmである。
接合層13は、光透過性を有する接着剤や粘着剤により形成された層であり、この層を介して隣り合う2つの層(本実施形態では、第1透明樹脂層12と拡散着色層14)を接合する機能を有する。
接合層13は、アクリル系、エポキシ系、ウレタン系樹脂等を用いて形成される。
この接合層13は、その厚みが10〜30μmであることが好ましい。接合層13の厚みが、この範囲より小さいと、十分な接合性が得られない場合がある。また、接合層13の厚みが、この範囲より大きいと、ハンドリング性が低下したり、接着に時間がかかり生産性が低下したりする恐れがある。
本実施形態の接合層13は、アクリル樹脂製の接着剤を用いて形成されており、その厚さが25μmである。
拡散着色層14は、所定の透過率とするための灰色や黒色等の暗色系の染料や顔料等により着色が施された層であり、さらに、光を拡散する拡散材を含有する層である。本実施形態の拡散着色層14は、接合層13の背面側(−Z側)に位置し、接合層13を介して第1透明樹脂層12と接合され、接合層15を介して第2透明樹脂層16と接合されている。
拡散着色層14は、スクリーン10に入射する照明光等の不要な外光や迷光を吸収して、映像のコントラストを向上させる機能を有し、さらに、拡散材により映像光を拡散してレーザー光源に起因する映像のちらつきを低減する機能を有する。
拡散着色層14は、光透過性を有する樹脂を母材とし、黒色等の暗色系の染料や顔料等の着色材と、光を拡散する拡散材とを含有する層である。
拡散着色層14の母材となる樹脂は、PET樹脂や、PC樹脂、アクリル樹脂、アクリル・スチレン樹脂、TAC樹脂、PEN(ポリエチレンテレナフタレート)樹脂等が好適である。
拡散着色層14に用いられる拡散材としては、アクリル系、スチレン系、アクリル・スチレンの共重合体等の樹脂製の粒子や、シリコン系等の無機粒子等を使用でき、その平均粒径は、約0.4〜20μmのものが好適である。
また、拡散着色層14は、その光の透過率(全光線透過率)が、50〜80%であることが、良好な映像を表示する観点から好ましい。拡散着色層14の透過率がこの範囲よりも小さいと映像光が吸収されすぎ、映像のコントラストが低下するため好ましくない。また、拡散着色層14の透過率がこの範囲よりも大きいと、十分な外光や迷光の吸収効果が得られないため好ましくない。
拡散着色層14は、その厚みが25〜50μmであることが好ましい。拡散着色層14の厚みが、この範囲より小さいと、十分な外光や迷光の吸収効果が得られなかったり、十分な拡散作用を得られず映像のちらつきを抑制する効果が得られなかったりする場合がある。また、拡散着色層14の厚みが、この範囲より大きいと、スクリーン10を巻き取り可能とする可撓性が得られなかったり、拡散作用が大きすぎて映像の解像度が低下したり場合がある。
本実施形態の拡散着色層14は、着色材等により黒色透明に着色され、シリコン製の無機粒子状の拡散材(平均粒径約4μm)を含有する厚さ38μmのポリエチレンテレフタレート樹脂製のシート状の部材であり、その光の透過率は、70%である。
接合層15は、光透過性を有する接着剤や粘着剤等により形成された層であり、この層を介して隣り合う2つの層(本実施形態では、拡散着色層14と第2透明樹脂層16)を接合する機能を有する。
接合層15は、アクリル系、エポキシ系、ウレタン系樹脂等を用いて形成される。
接合層15は、その厚みが10〜30μmであることが好ましい。接合層15の厚みが、この範囲より小さいと、十分な接合性が得られない場合がある。また、接合層15の厚みが、この範囲より大きいと、ハンドリング性が低下したり、接着に時間がかかり生産性が低下したりする恐れがある。
本実施形態の接合層13は、アクリル樹脂製の接着剤を用いて形成されており、その厚さが25μmである。
第2透明樹脂層16は、光透過性を有する層であり、接合層15の背面側(−Z側)に位置する層である。
本実施形態の第2透明樹脂層16は、レンズ層17の基材(ベース)となる層である。
第2透明樹脂層16は、前述の第1透明樹脂層12と同様の材料を用いて形成することができ、第1透明樹脂層12と同様の部材を用いてもよい。
本実施形態では、第2透明樹脂層16は、前述の第1透明樹脂層12と同様に、ポリエチレンテレフタレートにより形成されており、その厚み等も第1透明樹脂層12と同様である。
図4は、レンズ層17を説明する図である。図4(a)は、レンズ層17のみを背面側(−Z側)正面方向から観察した様子を示している。図4(b)は、図2に示すスクリーン10の断面の一部をさらに拡大して示しており、理解を容易にするために、レンズ層17、反射層18、裏面保護層19のみを示している。
レンズ層17は、第2透明樹脂層16の背面側(−Z側)に設けられた光透過性を有する層であり、図4(a)に示すように、背面側の面には、単位レンズ171が同心円上に配列されたサーキュラーフレネルレンズ形状を有している。
このサーキュラーフレネルレンズ形状は、その光学的中心(フレネルセンター)である点Cが、スクリーン10の使用状態において、スクリーン10の画面(表示領域)の領域外であって、スクリーン10の下方(−Y側)に位置しており、所謂オフセット構造のサーキュラーフレネルレンズ形状である。したがって、図4(a)に示すように、レンズ層17を背面側(−Z側)の正面方向から見た場合に、真円の一部形状(円弧状)の単位レンズ171が配列されているように観察される。
単位レンズ171は、図2や図4(b)に示すように、スクリーン面に直交する方向(スクリーン10の厚み方向)に平行であって、単位レンズ171の配列方向に平行な断面における断面形状が、背面側に凸となる三角形形状である。
単位レンズ171は、図4(b)に示す断面において、レンズ面172と、レンズ面172と頂点t1を挟んでこれに対向する非レンズ面173とを備えている。スクリーン10の使用状態において、単位レンズ171は、レンズ面172が頂点t1を挟んで非レンズ面173よりも鉛直方向上側(+Y側)に位置している。
単位レンズ171において、図4(b)に示すように、レンズ面172がスクリーン面に平行な面となす角度は、αであり、非レンズ面173がスクリーン面に平行な面となす角度は、βである。この角度βは、角度αよりも大きい(β>α)。
また、単位レンズ171の配列ピッチは、P2であり、単位レンズ171のレンズ高さ(スクリーンの厚み方向における頂点t1から単位レンズ171間の谷底となる点t2までの寸法)は、h2である。
理解を容易にするために、図2等では、単位レンズ171の配列ピッチP2、角度α,βは、単位レンズ171の配列方向において一定であるように示している。しかし、本実施形態の単位レンズ171は、実際には、配列ピッチP2が一定であるが、角度αが単位レンズ171の配列方向においてフレネルセンターとなる点Cから離れるにつれて次第に大きくなっている。
本実施形態では、単位レンズ171は、配列ピッチP2=100μm、スクリーン10の画面左右方向の中央下端で角度αが約15°、画面左右方向の中央上端で角度αが約20°であり、角度β=90°となっている。
なお、これに限らず、スクリーン10は、配列ピッチP2が、単位レンズ171の配列方向に沿って次第に変化する形態としてもよい。
また、配列ピッチP2や角度α,β等は、映像光を投影する映像源LSの画素(ピクセル)の大きさや、映像源LSの投射角度(スクリーン10のスクリーン面への映像光の入射角度)、スクリーン10の画面サイズ、各層の屈折率等に応じて、適宜変更可能である。
レンズ層17は、ウレタンアクリレートやエポキシアクリレート等の紫外線硬化型樹脂により形成されている。なお、レンズ層17は、電子線硬化型樹脂等の他の電離放射線硬化型樹脂により形成してもよい。
レンズ層17は、例えば、第2透明樹脂層16の一方の面(−Z側となる面)を、紫外線硬化型樹脂が充填されたサーキュラーフレネルレンズ形状を賦形する成形型に押圧し、紫外線を照射して硬化させた後に成形型から離型する紫外線成形法等により形成することができる。なお、レンズ層17の形成方法は、適宜選択してよく、この限りではない。
反射層18は、入射した光を反射する作用を有する層である。この反射層18は、少なくともレンズ面172の一部に形成される。
本実施形態の反射層18は、図2や図4(b)に示すように、レンズ面172に形成されているが、非レンズ面173には形成されていない。
反射層18は、光反射性の高い金属、例えば、アルミニウム、銀、ニッケル等により形成され、その厚さは、約800Å程度である。
本実施形態の反射層18は、アルミニウムを蒸着することにより形成されている。
反射層18は、これに限らず、例えば、光反射性の高い金属をスパッタリングしたり、金属箔を転写したり、金属薄膜を含有した塗料を塗布したりする等により形成されてもよいし、例えば、誘電体多層膜を蒸着する等により形成されてもよい。
また、反射層18は、白色又は銀色系の塗料や、白色又は銀色系の顔料やビーズ等を含有する紫外線硬化型樹脂又は熱硬化性樹脂等を、スプレーコートや、ダイコート、スクリーン印刷、ワイピングによる溝充填等の各種塗布方法により塗布して硬化させることにより形成してもよい。
裏面保護層19は、レンズ層17及び反射層18の背面側(−Z側)に設けられ、反射層18を保護し、かつ、スクリーン10の裏面側(背面側)を保護する層である。
本実施形態の裏面保護層19は、図2及び図4(b)に示すように、単位レンズ171による凹凸を充填してスクリーン10の裏面側を平坦化している。そして、裏面保護層19は、反射層18及び非レンズ面173を被覆しており、非レンズ面173は、裏面保護層19に接している。
また、本実施形態の裏面保護層19は、光を吸収する作用を有することが、太陽光や照明光等の不要な外光を吸収して、映像のコントラストを向上させる観点から好ましい。
本実施形態の裏面保護層19は、黒色等の暗色系の塗料や、黒色等の暗色系の顔料や染料及び光吸収作用を有するビーズ等を含有する樹脂を、反射層18をレンズ面172に形成したレンズ層17の背面側(フレネルレンズ形状側)に塗布して硬化させること等により、形成される。このような樹脂としては、エポキシ樹脂やウレタン樹脂等の熱硬化性樹脂や、アクリル樹脂等の熱可塑性樹脂、ウレタンアクリレートやエポキシアクリレート等の紫外線硬化型樹脂等が好ましい。
この裏面保護層19の屈折率は、レンズ層17の屈折率以上であることが、太陽光等の不要な外光を吸収する観点から好ましい。
また、裏面保護層19は、反射層18及びレンズ層17を保護する観点から、紫外線吸収機能やハードコート機能等を備えていてもよい。
図5は、第1実施形態のスクリーン10に入射する映像光及び外光の進み方を示す図である。図5に示すスクリーン10の断面は、前述の図2に示すスクリーン10の断面と同様である。
図5では、理解を容易にするために、表面層11、第1透明樹脂層12、接合層13、拡散着色層14の母材となる樹脂、接合層15、第2透明樹脂層16、レンズ層17の屈折率は等しいものとし、また、映像光L1及び外光G1,G2に対する拡散着色層14の光拡散作用等は省略して示している。
図5に示すように、映像源LSから投影された映像光L1は、スクリーン10の下方から入射し、表面層11に入射してスクリーン10内を透過してレンズ層17の単位レンズ171へ入射する。
そして、映像光L1は、レンズ面172へ入射して反射層18によって反射され、映像源側(+Z側)に向かい、スクリーン10から出射する。したがって、映像光L1は、効率よく反射されて観察者Oに届くので、明るい映像を表示できる。
また、映像光L1は、表面層11の単位表面レンズ111によって画面左右方向(X方向)に拡散されるので、画面左右方向の十分な視野角を確保できる。また、表面層11の映像源側(+Z側)の表面が粗面であることから、画面上下方向(Y方向)にも映像光L1が拡散され、画面上下方向における視野角も確保される。
さらに、映像光L1は、スクリーン10内を透過する過程で、拡散着色層14で一度拡散され、反射層18で反射された後、再び拡散着色層14で拡散される。これにより、映像源LSの光源として、レーザー光源を用いている場合にも、スペックルノイズ等が低減され、映像のちらつき(シンチレーション)を低減できる。
なお、映像光L1がスクリーン10の下方から投射され、かつ、角度β(図4(b)参照)がスクリーン10の画面上下方向(Y方向)の各点における映像光L1の入射角度よりも大きいので、映像光L1が非レンズ面173に直接入射することはなく、非レンズ面173は、映像光L1の反射には影響しない。
一方、太陽光や照明光等の不要な外光G1、G2は、図5に示すように、主としてスクリーン10の上方から入射し、表面層11等を透過してレンズ層17の単位レンズ171へ入射する。
そして、外光G1は、レンズ面172で反射して、主としてスクリーン10内を下方側(−Y側)へ向かい、スクリーン10の映像源側の面からスクリーン10の下方側へ出射したり、スクリーン10内で減衰したりする。したがって、外光G1は、観察者Oには直接届かず、また、届いた場合にもその光量は、映像光L1に比べて大幅に少ない。
外光G2は、非レンズ面173へ入射して、裏面保護層19に吸収される。また、図示しないが、スクリーン10に入射した一部の外光は、拡散着色層14に吸収される。
したがって、スクリーン10では、外光による映像のコントラスト低下を抑制することができ、明室環境下であっても良好な映像を表示できる。
上述のように、本実施形態のスクリーン10に入射した映像光L1は、スクリーン10内を透過する過程で、拡散着色層14で一度拡散され、反射層18で反射された後、再び拡散着色層14で拡散される。映像光L1がこのように2回拡散されることにより、レーザー光源に起因するスペックルノイズ等が低減され、シンチレーションが抑制される。
このとき、拡散着色層14と反射層18との間の最短の距離D(すなわち、スクリーン10の厚み方向(Z方向)における拡散着色層14の背面側(−Z側)の面と反射層18の最も映像源側(+Z側)の端部との距離)が大きい方が、映像光L1の光路長が大きくなり、映像のちらつき(シンチレーション)の低減する効果がより高くなる。
したがって、本実施形態では、第2透明樹脂層16よりも映像源側に拡散着色層14を設けることにより、距離Dを十分に確保し、かつ、映像のちらつきの抑制効果を高めている。
また、本実施形態では、着色層が拡散材を含有し、拡散着色層14となっているので、新たに拡散層を積層することなく、スクリーン10の薄型化を実現でき、巻き取り可能な可撓性を確保できる。
以上のことから、本実施形態によれば、レーザー光源を用いた映像源LSであっても、映像のちらつき(シンチレーション)が抑制された良好な映像を表示できるスクリーン10、映像表示装置1とすることができる。
(第2実施形態)
図6は、第2実施形態のスクリーン20の層構成を示す図である。図6は、前述の図2に示す第1実施形態のスクリーン10の断面に相当する第2実施形態のスクリーン20の断面の一部を拡大して示している。
第2実施形態に示すスクリーン20は、接合層15及び第1透明樹脂層12を有しておらず、透明樹脂層26を1層のみ備えており、拡散着色層24が表面層11の背面側に設けられている点が第1実施形態のスクリーン10と異なる以外は、前述の第1実施形態のスクリーン10と同様の形態である。したがって、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
第2実施形態のスクリーン20は、前述の第1実施形態の映像表示装置1において、スクリーン10に換えて用いることが可能である。
スクリーン20は、映像源側(+Z側)から順に、表面層11、拡散着色層24、接合層13、透明樹脂層26、レンズ層17、反射層18、裏面保護層19を備えている。
拡散着色層24は、前述の第1実施形態に示した拡散着色層14と同様な層であり、さらに、表面層11を形成する基材(ベース)となる層である。
透明樹脂層26は、第1実施形態の第2透明樹脂層16と同様な層であり、レンズ層17の基材(ベース)となる層である。
本実施形態では、接合層13は、拡散着色層24と透明樹脂層26とを接合している。
本実施形態においても、レーザー光源を用いた映像源LSであっても、映像のちらつき(シンチレーション)が抑制された良好な映像を表示できるスクリーン20、映像表示装置1とすることができる。
また、本実施形態によれば、スクリーン20を構成する層が第1実施形態に示したスクリーン10よりも少なくなる。これにより、スクリーン20の総厚も薄くなり、スクリーンとしての巻き取り性が向上するという効果や、生産コストが抑制されるという効果が得られる。
(第3実施形態)
図7は、第3実施形態のスクリーン30の層構成を示す図である。図7は、前述の図2に示す第1実施形態のスクリーン10の断面に相当する第3実施形態のスクリーン30の断面の一部を拡大して示している。
第3実施形態に示すスクリーン30は、接合層15及び第2透明樹脂層16を有しておらず、透明樹脂層32を1層のみ備えており、拡散着色層34がレンズ層17の映像源側に設けられている点が第1実施形態のスクリーン10と異なる以外は、前述の第1実施形態のスクリーン10と同様の形態である。したがって、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
第3実施形態のスクリーン30は、前述の第1実施形態の映像表示装置1において、スクリーン10に換えて用いることが可能である。
スクリーン30は、映像源側(+Z側)から順に、表面層11、透明樹脂層32、接合層13、拡散着色層34、レンズ層17、反射層18、裏面保護層19を備えている。
透明樹脂層32は、第1実施形態の第1透明樹脂層12と同様な層であり、表面層11の基材(ベース)となる層である。
拡散着色層34は、前述の第1実施形態に示した拡散着色層14と同様な層であり、さらに、レンズ層17を形成する基材(ベース)となる層である。
本実施形態では、接合層13は、透明樹脂層32と拡散着色層34とを接合している。
本実施形態においては、拡散着色層34と反射層18との最短の距離Dは、第1実施形態等に比して小さいため、第1実施形態等よりも映像のちらつき(シンチレーション)を低減する効果は小さいが、許容範囲内である。
よって、本実施形態においても、レーザー光源を用いた映像源LSであっても、映像のちらつき(シンチレーション)が抑制された良好な映像を表示できるスクリーン30、映像表示装置1とすることができる。
また、本実施形態によれば、スクリーン30を構成する層が第1実施形態に示したスクリーン10よりも少なくなる。これにより、スクリーン30の総厚も薄くなり、スクリーンとしての巻き取り性が向上するという効果や、生産コストが抑制されるという効果が得られる。
(変形形態)
以上説明した各実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の範囲内である。
(1)各実施形態において、拡散着色層14,24,34は、着色材と拡散材とを含有する樹脂により形成される例を示したが、これに限らず、例えば、着色材を含有する層と拡散材を含有する層とが一体に積層された形態としてもよい。
このような形態とした場合にも、前述の各実施形態と同様のシンチレーション低減効果が得られる。
(2)各実施形態において、レンズ層17は、サーキュラーフレネルレンズ形状を有する例を示したが、これに限らず、リニアフレネルレンズ形状を有していてもよい。
(3)各実施形態において、反射層18は、レンズ面172に形成される例を示したが、これに限らず、例えば、レンズ面172の一部(映像光が入射する領域)にのみ形成してもよいし、レンズ面172と非レンズ面173とに形成される形態としてもよい。
(4)各実施形態において、スクリーン10,20,30は、光吸収性を有する裏面保護層19を備える例を示したが、これに限らず、裏面保護層19は、光吸収性を有しない形態とし、その背面側に、可撓性を有し、光を透過しにくい布製又は樹脂製の遮光幕や耐傷性を向上させる層等で被覆する形態としてもよい。また、スクリーンの使用環境において、背面側からの外光によるコントラスト低下等が生じにくい場合には、裏面保護層19は、光吸収性を有しない形態とし、スクリーン10,20,30が、上記のような遮光幕等を備えない形態としてもよい。
また、裏面保護層19は、可撓性を有する紙、不織布、樹脂シート等とし、不図示の粘着剤や接着剤等による層を介して、レンズ層17及び反射層18の背面側に積層する形態としてもよい。
(5)各実施形態において、レンズ面172及び非レンズ面173は、平面である例を示したが、これに限らず、レンズ面172及び非レンズ面173は、一部が曲面となっていてもよいし、曲面と平面とが組み合わされていてもよい。
また、レンズ面172及び非レンズ面173は、例えば、少なくとも一方の面が、複数の平面から構成される形態(所謂、折れ面状)としてもよい。
(6)各実施形態において、単位レンズ171は、3つ以上の複数の面によって形成される多角形形状としてもよい。
(7)各実施形態において、映像源LSは、鉛直方向において、スクリーン10,20,30より下方(−Y側)に配置される例を示したが、これに限らず、例えば、映像源LSが、鉛直方向においてスクリーン10,20,30より上方(+Y側)に位置する形態としてもよい。この場合、鉛直方向における映像源LSの位置とフレネルセンターとなる点Cとの位置を対応させ、スクリーン10,20,30は、その上下方向を反転させて使用する。
(8)各実施形態において、スクリーン10,20,30は、不使用時には巻き取って保管できる巻き取り可能な形態とする例を示したが、これに限らず、例えば、背面側に剛性の高い不図示の支持板等を一体に積層する等して設けて、使用時及び不使用時において略平板状である形態としてもよい。このような形態とすることにより、スクリーン10,20,30の平面性を向上させることができる。
なお、本実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した各実施形態によって限定されることはない。
1 映像表示装置
10,20,30 スクリーン
11 表面層
12 第1透明樹脂層
13 接合層
14,24,34 拡散着色層
15 接合層
16 第2透明樹脂層
17 レンズ層
171 単位レンズ
172 レンズ面
173 非レンズ面
18 反射層
19 裏面保護層
26,32 透明樹脂層
LS 映像源

Claims (10)

  1. 映像源から投射された映像光を反射させて観察可能に表示する反射型スクリーンであって、
    該反射型スクリーンの厚み方向において映像光が投射される面側を映像源側とし、その反対側を背面側とし、
    レンズ面と非レンズ面とを有し背面側に凸となる単位レンズが配列されたフレネルレンズ形状を背面側に有するレンズ層と、
    少なくとも前記レンズ面の一部に形成され、光を反射する反射層と、
    前記レンズ層よりも映像源側に設けられ、光を拡散する拡散材を含有する拡散層と、
    最も映像源側に設けられ、その映像源側の面に光学形状を有する表面層と、
    を備え、
    前記拡散層は、所定の濃度に着色されていること、
    を特徴とする反射型スクリーン。
  2. 請求項1に記載の反射型スクリーンにおいて、
    前記表面層は、映像源側の面にレンチキュラーレンズ形状が形成されており、
    前記レンチキュラーレンズ形状は、単位表面レンズが該反射型スクリーンの使用状態において画面上下方向を稜線方向とし、画面左右方向に配列されていること、
    を特徴とする反射型スクリーン。
  3. 請求項1に記載の反射型スクリーンにおいて、
    前記フレネルレンズ形状は、サーキュラーフレネルレンズ形状であり、その光学的中心が該反射型スクリーンの表示領域外に位置すること、
    を特徴とする反射型スクリーン。
  4. 請求項1に記載の反射型スクリーンにおいて、
    前記表面層の背面側に設けられ、光透過性を有する第1透明樹脂層と、
    前記レンズ層の映像源側に設けられ、光透過性を有する第2透明樹脂層と、
    を備え、
    前記拡散層は、前記第1透明樹脂層と前記第2透明樹脂層との間に設けられていること、
    を特徴とする反射型スクリーン。
  5. 請求項1に記載の反射型スクリーンにおいて、
    前記レンズ層の映像源側に、光透過性を有する透明樹脂層を備え、
    前記拡散層は、前記表面層の背面側に設けられていること、
    を特徴とする反射型スクリーン。
  6. 請求項1に記載の反射型スクリーンにおいて、
    前記表面層の背面側に、光透過性を有する透明樹脂層を備え、
    前記拡散層は、前記レンズ層の映像源側に設けられていること、
    を特徴とする反射型スクリーン。
  7. 請求項1に記載の反射型スクリーンにおいて、
    前記表面層は、その映像源側の面が粗面であること、
    を特徴とする反射型スクリーン。
  8. 請求項1に記載の反射型スクリーンと、
    前記反射型スクリーンに映像光を投射する映像源と、
    を備える映像表示装置。
  9. 請求項8に記載の映像表示装置において、
    前記映像源は、レーザー光源を用いること、
    を特徴とする映像表示装置。
  10. 映像源から投射された映像光を反射させて観察可能に表示する反射型スクリーンであって、
    該反射型スクリーンの厚み方向において映像光が投射される面側を映像源側とし、その反対側を背面側とし、
    レンズ面と非レンズ面とを有し背面側に凸となる単位レンズが配列されたフレネルレンズ形状を背面側に有するレンズ層と、
    少なくとも前記レンズ面の一部に形成され、光を反射する反射層と、
    前記レンズ層よりも映像源側に設けられ、光を拡散する拡散材を含有する拡散層と、
    最も映像源側に設けられ、その映像源側の面に光学形状を有する表面層と、
    を備え、
    前記拡散層は、所定の濃度に着色された着色層が一体に積層されていること、
    を特徴とする反射型スクリーン。
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