JP2021096112A - 透明体の検査装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】検査時間を従来よりも短縮できる透明体の検査装置を提供する。【解決手段】透明体(レンズ100)の第1面SF1の側に配置され、第1面SF1の第1撮影範囲S1を撮影する第1撮影部11と、透明体を挟んで第1面SF1に対向する第2面SF2の側に配置され、第1撮影範囲S1に対向する第2撮影範囲S2を撮影する第2撮影部12と、第1撮影範囲S1を、第1撮影部11の側から第1波長の光で照明する第1照明部13と、第2撮影範囲SF2を、第2撮影部の側から第1波長と異なる第2波長の光で照明する第2照明部14と、第1照明部13および第2照明部14で照明されているときに第1撮影部11が撮影した画像から第1波長の画像を生成し、第1照明部13および第2照明部14で照明されているときに第2撮影部12が撮影した画像から第2波長の画像を生成する画像処理部(PC50)を有する、検査装置10。【選択図】図1
Description
本発明は、透明体の検査装置に関する。
透明体の検査装置は、たとえば、レンズやガラス板などの厚みのある透明体をカメラで撮影して、得られた画像を用いて検査する。透明体の検査では、画像から、透明体の表面の傷やゴミ、また内部の不純物など様々な不良を検出する必要がある。
ところで、透明体は、厚みを有する。一方、カメラは、取り付けられているカメラレンズごとに異なる被写界深度を有する。このため、透明体の厚みが、カメラレンズの被写界深度の範囲より厚い場合は、1つのカメラで透明体の深さ方向を一度に検査できない。
従来の技術では、透明体であるガラスの表面に、まず、ピントを合わせ、続いて、ガラスの裏面にピントを合わせて、ガラスの表面および裏面の検査を行っている(特許文献1)。
しかしながら、従来の技術では、レンズの付いたカメラと、ガラスとの距離を、ガラスの厚み方向に変えて、ピント合わせを何度か行い、複数枚の画像を取得する必要がある。このため、従来の技術では、検査時間が長くなってしまう。
そこで、本発明の目的は、検査時間を従来よりも短縮できる透明体の検査装置を提供することである。
本発明の上記の目的は、下記の手段によって達成される。
(1)透明体の検査装置であって、
前記透明体の第1面の側に配置され、前記透明体の前記第1面の第1撮影範囲を撮影する第1撮影部と、
前記透明体を挟んで前記第1面に対向する第2面の側に配置され、前記第2面の前記第1撮影範囲に対向する範囲である第2撮影範囲を撮影する第2撮影部と、
前記第1撮影範囲を、前記第1撮影部が配置されている側から第1波長の光で照明する第1照明部と、
前記第2撮影範囲を、前記第2撮影部が配置されている側から前記第1波長と異なる第2波長の光で照明する第2照明部と、
前記第1照明部および前記第2照明部で照明されているときに前記第1撮影部が撮影した画像から前記第1波長の画像を生成し、前記第1照明部および前記第2照明部で照明されているときに前記第2撮影部が撮影した画像から前記第2波長の画像を生成する画像処理部と、
を有する、検査装置。
前記透明体の第1面の側に配置され、前記透明体の前記第1面の第1撮影範囲を撮影する第1撮影部と、
前記透明体を挟んで前記第1面に対向する第2面の側に配置され、前記第2面の前記第1撮影範囲に対向する範囲である第2撮影範囲を撮影する第2撮影部と、
前記第1撮影範囲を、前記第1撮影部が配置されている側から第1波長の光で照明する第1照明部と、
前記第2撮影範囲を、前記第2撮影部が配置されている側から前記第1波長と異なる第2波長の光で照明する第2照明部と、
前記第1照明部および前記第2照明部で照明されているときに前記第1撮影部が撮影した画像から前記第1波長の画像を生成し、前記第1照明部および前記第2照明部で照明されているときに前記第2撮影部が撮影した画像から前記第2波長の画像を生成する画像処理部と、
を有する、検査装置。
(2)前記画像処理部は、さらに、前記第1照明部および前記第2照明部で照明されているときに前記第1撮影部が撮影した画像から前記第2波長の画像を生成し、前記第1照明部および前記第2照明部で照明されているときに前記第2撮影部が撮影した画像から前記第1波長の画像を生成する、上記(1)に記載の検査装置。
(3)前記第1波長と前記第2波長は、色相環において120度離れている、上記(1)または(2)に記載の検査装置。
(4)透明体の検査装置であって、
前記透明体の第1面の側に配置され、前記透明体の前記第1面の第1撮影範囲を撮影する第1撮影部と、
前記透明体を挟んで前記第1面に対向する第2面の側に配置され、前記第2面の前記第1撮影範囲に対向する範囲である第2撮影範囲を撮影する第2撮影部と、
前記第1撮影範囲を、前記第1撮影部が配置されている側から第1偏向方向の光で照明する第1偏向照明部と、
前記第2撮影範囲を、前記第2撮影部が配置されている側から前記第1偏向方向と異なる第2偏向方向の光で照明する第2偏向照明部と、
前記第1偏向照明部および前記第2偏向照明部で照明されているときに前記第1撮影部が撮影した画像から前記第1偏向方向の画像を生成し、前記第1偏向照明部および前記第2偏向照明部で照明されているときに前記第2撮影部が撮影した画像から前記第2偏向方向の画像を生成する画像処理部と、
を有する、検査装置。
前記透明体の第1面の側に配置され、前記透明体の前記第1面の第1撮影範囲を撮影する第1撮影部と、
前記透明体を挟んで前記第1面に対向する第2面の側に配置され、前記第2面の前記第1撮影範囲に対向する範囲である第2撮影範囲を撮影する第2撮影部と、
前記第1撮影範囲を、前記第1撮影部が配置されている側から第1偏向方向の光で照明する第1偏向照明部と、
前記第2撮影範囲を、前記第2撮影部が配置されている側から前記第1偏向方向と異なる第2偏向方向の光で照明する第2偏向照明部と、
前記第1偏向照明部および前記第2偏向照明部で照明されているときに前記第1撮影部が撮影した画像から前記第1偏向方向の画像を生成し、前記第1偏向照明部および前記第2偏向照明部で照明されているときに前記第2撮影部が撮影した画像から前記第2偏向方向の画像を生成する画像処理部と、
を有する、検査装置。
(5)前記画像処理部は、さらに、前記第1偏向照明部および前記第2偏向照明部で照明されているときに前記第1撮影部が撮影した画像から前記第2偏向方向の画像を生成し、前記第1偏向照明部および前記第2偏向照明部で照明されているときに前記第2撮影部が撮影した画像から前記第1偏向方向の画像を生成する、上記(4)に記載の検査装置。
(6)前記第1偏向方向の光と前記第2偏向方向の光とは、偏光方向が90度異なる、上記(5)に記載の検査装置。
(7)透明体の検査装置であって、
前記透明体の第1面の側に配置され、前記透明体の前記第1面の第1撮影範囲を撮影する第1撮影部と、
前記透明体を挟んで前記第1面に対向する第2面の側に配置され、前記第2面の前記第1撮影範囲に対向する範囲である第2撮影範囲を撮影する第2撮影部と、
前記第1撮影範囲を、前記第1撮影部が配置されている側から照明する第1照明部と、
前記第2撮影範囲を、前記第2撮影部が配置されている側から照明する第2照明部と、
前記第1照明部が点灯し、前記第2照明部が消灯しているときに前記第1撮影部が撮影した画像を取得し、前記第1照明部が消灯し、前記第2照明部が点灯しているときに前記第2撮影部が撮影した画像を取得する画像処理部と、
を有する、検査装置。
前記透明体の第1面の側に配置され、前記透明体の前記第1面の第1撮影範囲を撮影する第1撮影部と、
前記透明体を挟んで前記第1面に対向する第2面の側に配置され、前記第2面の前記第1撮影範囲に対向する範囲である第2撮影範囲を撮影する第2撮影部と、
前記第1撮影範囲を、前記第1撮影部が配置されている側から照明する第1照明部と、
前記第2撮影範囲を、前記第2撮影部が配置されている側から照明する第2照明部と、
前記第1照明部が点灯し、前記第2照明部が消灯しているときに前記第1撮影部が撮影した画像を取得し、前記第1照明部が消灯し、前記第2照明部が点灯しているときに前記第2撮影部が撮影した画像を取得する画像処理部と、
を有する、検査装置。
(8)前記画像処理部は、さらに、前記第1照明部が消灯し、前記第2照明部が点灯しているときに前記第1撮影部が撮影した画像を取得し、前記第1照明部が点灯し、前記第2照明部が消灯しているときに前記第2撮影部が撮影した画像を取得する、上記(7)に記載の検査装置。
(9)前記透明体は、レンズであり、前記レンズ全体を撮影するために、前記第1撮影部および前記第2撮影部と前記レンズとを相対的に移動させる移動部を有する、上記(1)〜(8)のいずれか一つに記載の検査装置。
本発明は、波長、偏光方向、および点灯タイミングのうちのいずれかが異なる2つの照明によって透明体に光を照射しつつ2台のカメラで透明体を両側から撮影することとした。これにより、本発明は、撮影位置を変えるたびに、ピント合わせをやりなおしたり、カメラと透明体との距離を変えたりするなどの動作が不要となり、検査時間を短縮できる。また、2台のカメラに対応する照明の、波長、偏光方向、または点灯タイミングを異ならせることで、レンズを挟んで対向している位置から透明体に光を照射して撮影しても、互いの照明に影響されない。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、図面の説明において、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法の比率は、説明の都合上誇張され、実際の比率とは異なる場合がある。
(実施形態1)
図1は、本発明を適用した実施形態1に係る透明体の検査装置の構成を示す概略図である。
図1は、本発明を適用した実施形態1に係る透明体の検査装置の構成を示す概略図である。
本実施形態1においては、被検体である透明体はレンズ100である。すなわち、実施形態1の透明体の検査装置(以下、検査装置10という)は、レンズ100の検査装置10である。以下の説明において、単に「レンズ100」という場合は、被検体の透明体のことを示す。他の実施形態においても、同様である。
実施形態1の検査装置10は、図1に示すように、2台のカメラ11および12と、2台の照明部13および14と、2台のカメラ11および12から出力された画像を取得するPC(personal computer)50とを有する。
2台のカメラ11および12は、第1カメラ11(第1撮影部)と第2カメラ12(第2撮影部)である。第1カメラ11と第2カメラ12は、被検体であるレンズ100を挟んで互いに対向する位置に配置されている。第1カメラ11と第2カメラ12は、同じ仕様のカラースチールカメラまたはカラームービーカメラであることが好ましい。第1カメラ11と第2カメラ12が異なる仕様の場合は、互いに画角および解像度を同じにすることで、画像による検査がしやすくなる。
第1カメラ11および第2カメラ12は、図1に示したように、レンズ100の第1面SF1と、レンズ100を挟んで第1面SF1に対向する第2面SF2を撮影する。第1カメラ11は、第1面SF1の第1撮影範囲S1を撮影する。第2カメラ12は、第2撮影範囲S2を撮影する。以下、第1面SF1および第2面SF2を区別しない場合は、符号を付さずに単にレンズの表面という。
撮影範囲S1およびS2は、カメラの画角にもよるが、レンズ100の面積より小さい場合がある。このような場合は、レンズ100の表面をすべて撮影するために、第1カメラ11および第2カメラ12とレンズ100とを相対的に移動させる。
本実施形態1では、レンズ100を移動させる移動部18を設けた。移動部18は、たとえば、第1カメラ11および第2カメラ12による撮影を妨げないように、レンズ100の側部やエッジ部分などを保持して移動させる。移動部18は、レンズ100を保持した状態で、レンズ面をX−Y平面としたときに、レンズ100をX−Y方向に自在に移動させる。
なお、第1カメラ11および第2カメラ12を移動させる場合は、レンズ100を固定して、第1カメラ11および第2カメラ12を一緒に移動させることが好ましい。第1カメラ11および第2カメラ12を一緒に移動させることで、検査時間が短縮される。
また、被検体であるレンズ100の大きさ、および使用するカメラレンズによっては、レンズ面全体を撮影できる場合もある。そのような場合は、カメラおよび照明部と、被検体であるレンズ100とを相対的に移動させる移動部18はなくてもよい。
第1カメラ11および第2カメラ12には、同じ被写界深度のカメラレンズ15が取り付けられている。カメラレンズ15は、いずれも、被写界深度がレンズ100表面から深さ方向(厚み方向)における中央部Cまでピントが合うように調整されていることが好ましい。
ただし、被写界深度はあまり深くすべきではない。具体的な被写界深度としては、最も深くした場合でも、第1カメラ11の被写界深度は、第1カメラ11側を向いているレンズ面ではピントが合い、第2カメラ12側を向いているレンズ面では被写界深度オーバーでピントが合わない程度とする。第2カメラ12側も同様に、第2カメラ12の被写界深度は、第2カメラ12側を向いているレンズ面ではピントが合い、第1カメラ11側を向いているレンズ面では被写界深度オーバーでピントが合わない程度とする。このような被写界深度を持つカメラレンズ15を使用することで、どのカメラ側にあるレンズ面に、またはレンズ100内部に不良があるか検出できる。
なお、被写界深度とは、公知のとおり、被写体にピントを合わせた位置の前後で実用上ピントが合っているとみなせる範囲のことをいう。本実施形態において被写体は透明体のレンズ100である。
また、2台の照明部13および14は、第1照明部13と第2照明部14である。本実施形態1では、第1照明部13と第2照明部14は、異なる波長(色)の光を発する。たとえば、第1照明部13は第1波長として赤色の光、第2照明部14は第2波長として緑色の光である。光の波長は、特に限定されず可視光であり、互いに異なる色として認識可能な波長であればよい。また、第1波長と第2波長は、厳密に定義された単色光である必要はなく、人が見て異なる色と認識可能であればよい。たとえば、第1照明部13の波長と第2照明部14の波長とは、中心波長が色相環において120度程度離れていることが好ましい。具体的な照明器具としては、たとえば、第1照明部13としては赤色LED照明器具、第2照明部14としては緑色LED照明器具などが使用可能である。
第1照明部13および第2照明部14は、それぞれの側から、レンズ100の表面全体を照明する。この場合、第1照明部13および第2照明部14は、移動させる必要はない。これに代えて、第1照明部13および第2照明部14は、それぞれ第1カメラ11および第2カメラ12の撮影範囲を含むスポット光を照射してもよい。スポット光の場合は、第1カメラ11および第2カメラ12の撮影範囲がスポット光により照明されるように、第1照明部13および第2照明部14をレンズ100と相対的に移動させる。
PC50は、公知のコンピューターであり、CPU(Central Processing Unit)および記憶部(DRAM(Dynamic Random Access Memory)などの揮発性メモリー、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)などの不揮発性メモリーなど)、ネットワークインターフェースなどを有する。また、PC50は、表示のためのディスプレイ51と接続されている。
PC50(画像処理部)は、第1カメラ11および第2カメラ12が撮影した画像を取得する。PC50は取得した画像から、第1波長により構成される画像と第1波長により構成される画像を生成する。
第1カメラ11および第2カメラ12は、レンズ100の対向する同じ範囲を撮影する。撮影は、第1照明部13および第2照明部14の両方を点灯した状態で行われる。撮影された画像は、第1カメラ11から少なくとも1枚(1フレーム)の画像がPC50へ出力され、第2カメラ12から少なくとも1枚(1フレーム)の画像がPC50へ出力される。それぞれのカメラからPC50が取得した画像は、カラー画像である。したがって、第1カメラ11および第2カメラ12から取得したそれぞれのカラー画像からは、第1波長の色の画像と、第2波長の色の画像に分離して、それぞれの波長の画像を生成できる。
なお、第1カメラ11および第2カメラ12による撮影は、第1照明部13および第2照明部14の両方が点灯している間に、レンズ100の対向した同じ範囲が撮影されれば、撮影タイミングが異なっていてもよい。
PC50は、取得した画像および生成された画像をPC50内の記憶部に記憶する。また、PC50は生成された画像をディスプレイ51に出力する。ユーザーはディスプレイ51に出力された画像からレンズ100の欠陥を検出する。また、PC50は、ネットワークによって接続された他のPC50やサーバー(クラウドサーバーを含む)に取得したままの画像、および/または波長ごとに生成された画像を出力してもよい。
ディスプレイ51は、PC50などに内蔵された表示装置でもよいし、ネットワークによって接続されている別のPC50などに接続されたディスプレイ51であってもよい。
検査は、第1照明部13および第2照明部14の両方を点灯して、第1カメラ11および第2カメラ12によりレンズ100の両側から第1撮影範囲S1と第2撮影範囲S2を撮影して行われる。なお、撮影は、既に説明したように、必要に応じて、第1カメラ11および第2カメラ12に対してレンズ100を移動させて行われる。
検査結果は、表1のとおりとなる。
第1画像は、第1カメラ11で撮影された画像のうち第1波長(赤)の画像である。第1カメラ11に入る赤色の光は、第1照明部13からの光がレンズ100表面で反射した反射光である。レンズ100表面に傷やゴミがない場合、第1照明部13からの光はレンズ100を透過してしまうため、反射光がない。したがって、第1カメラ11から出力された画像から赤色だけが分離された第1画像は、全体が暗い(または黒)の画像となる。しかし、レンズ100表面に傷やゴミがある場合、第1画像は、傷やゴミからの反射光による赤色の輝点のある画像となる。このときの背景は暗い(または黒)画像である。このため、検査では、第1画像の中に赤色の輝点があると不良と判断できる。そして、レンズ100には、第1カメラ11側の表面SF1に傷やゴミなどがあるとわかる。
第2画像は、第1カメラ11で撮影された画像のうち第2波長(緑)の画像である。第1カメラ11に入る緑色の光は、第2照明部14からレンズ100を透過してきた透過光である。レンズ100内部に不良がない場合は、第2照明部14からの光は遮られるものがない。したがって、第1カメラ11から出力された画像から緑色だけが分離された第2画像は、全体が緑色の画像となる。しかし、レンズ100内部に不良がある場合、第2画像は、透過光の一部が不良によって遮られて、影のある画像となる。したがって、検査では、第2画像の中に、部分的な影があると不良と判断できる。そして、レンズ100には、第1カメラ11側の表面SF1から中央部Cまでの間に、不良があるとわかる。
なお、レンズ100内部の不良とは、たとえば、レンズ100内の不純物、フローマークなどである(他の実施形態においても同様)。
第3画像は、第2カメラ12で撮影された画像のうち第2波長(緑)の画像である。第2カメラ12に入る緑色の光は、第2照明部14からの光がレンズ100表面で反射した反射光である。レンズ100表面に傷やゴミがない場合、第2照明部14からの光はレンズ100を透過してしまうため、反射光がない。したがって、第2カメラ12から出力された画像から緑色だけが分離された第3画像は、全体が暗い(または黒)の画像となる。しかし、レンズ100表面に傷やゴミがある場合、第3画像は、傷やゴミからの反射光による緑色の輝点のある画像となる。このときの背景は暗い(または黒)画像である。このため、検査では、第3画像の中に緑色の輝点があると不良と判断できる。そして、レンズ100には、第2カメラ12側の表面SF2に傷やゴミなどがあるとわかる。
第4画像は、第2カメラ12で撮影された画像のうち第1波長(赤)の画像である。第2カメラ12に入る赤色の光は、第1照明部13からレンズ100を透過してきた透過光である。レンズ100内部に不良がない場合は、第1照明部13からの光は遮られるものがない。したがって、第2カメラ12から出力された画像から赤色だけが分離された第4画像は、全体が赤色の画像となる。しかし、レンズ100内部に不良がある場合、第4画像は、透過光の一部が不良によって遮られて、影のある画像となる。したがって、検査では、第4画像の中に、部分的な影があると不良と判断できる。そして、レンズ100には、第2カメラ12側の表面SF2から中央部Cまでの間に、不良があるとわかる。
実施形態1では、レンズ100の両側から、異なる波長(色)の光で照明し、第1カメラ11および第2カメラ12によりレンズ100の両側から撮影し、得られた画像から、それぞれの波長の画像を分離、生成して、出力することとした。したがって、本実施形態1では、第1カメラ11および第2カメラ12の撮影平面は変える必要がない。このため、本実施形態1では、撮影位置を変えるたびに、ピント合わせをやりなおしたり、カメラとレンズ100との距離を変えたりするなどの動作が不要となり、検査時間を短縮できる。また、照明には、異なる波長を使用したことで、レンズ100を挟んで対向している位置から照明して撮影しても、互いの照明に影響されない。このため、それぞれのカメラで、傷や不良が見えやすい最適条件を容易に設定できる。
また、レンズ100表面からの反射光と、レンズ100の透過光は、波長(色)が異なるため、波長ごとに画像として分離、生成することが可能である。このため、本実施形態1では、レンズ100表面の傷やゴミと、レンズ100内部の不良とが容易に識別できるようになる。
なお、本実施形態1では、第1カメラ11および第2カメラ12が撮影した画像のうち、第1波長および第2波長の両方の画像を使用した。しかし、実施形態1としては、これに限定されない。たとえば、実施形態1の変形例としては、反射光による画像だけを使用してもよい。反射光による画像だけを使用する場合は、第1カメラ11から出力された画像から第1波長の画像だけ使用し、第2カメラ12から出力された画像から第2波長の画像だけを使用する。これにより、実施形態1の変形例では、レンズ100表面の傷やゴミを検出できる。
(実施形態2)
図2は、本発明を適用した実施形態2に係る透明体の検査装置20の構成を示す概略図である。
図2は、本発明を適用した実施形態2に係る透明体の検査装置20の構成を示す概略図である。
実施形態2の検査装置20は、図2に示すように、2台の偏向カメラ21および22と、2台の偏向照明部23および24と、2台の偏向カメラ21および22から出力された画像を取得するPC50とを有する。また、実施形態2の検査装置10は、実施形態1同様にレンズ100を移動させる移動部18を有する。
2台の偏向カメラ21および22は、第1偏向カメラ21(第1撮影部)と第2偏向カメラ22(第2撮影部)である。第1偏向カメラ21と第2偏向カメラ22は、被検体であるレンズ100を挟んで互いに対向する位置に配置されている。第1偏向カメラ21と第2偏向カメラ22の撮影範囲は、実施形態1同様に、第1撮影範囲S1および第2撮影範囲S2である。第1偏向カメラ21と第2偏向カメラ22は、同じ仕様であることが好ましいが、異なる仕様であってもよい。偏向カメラは、1回の撮影で、複数の偏向方向の画像が得られるカメラである。本実施形態2では、90度異なる2つの偏向方向の画像が得られる偏向カメラを用いた。
第1偏向カメラ21および第2偏向カメラ22には、同じ被写界深度のカメラレンズ15が取り付けられている。カメラレンズ15は、いずれも実施形態1と同様であるので説明は省略する。
また、2台の偏向照明部23および24は、偏向方向が90度異なる偏向板を備えている。2台の偏向照明部23および24は、第1偏向照明部23と第2偏向照明部24である。第1偏向照明部23は、偏向方向として第1偏向方向に偏向した光を照射する。第2偏向照明部24は、第1偏向方向に対して90度回転した第2偏向方向に偏向した光を照射する。第1偏向照明部23および第2偏向照明部24は、実施形態1同様に、レンズ面全体を照明するものであってもよいし、スポット光であってもよい。
PC50(画像処理部)は、第1偏向カメラ21および第2偏向カメラ22が撮影した画像を取得する。PC50は、取得した画像を、実施形態1同様に、カメラごとに第1偏向方向の画像と第2偏向方向の画像を生成し、それぞれ記憶部に記憶させ、また、ディスプレイ51や他のコンピューターなどへ出力する。
検査は、実施形態1同様に、第1偏向照明部23および第2偏向照明部24の両方を点灯して、第1偏向カメラ21および第2偏向カメラ22によりレンズ100の両側から撮影する。本実施形態2でも、第1偏向照明部23および第2偏向照明部24の両方が点灯されている状態であれば、撮影タイミングは、同じでもよいし異なっていてもよい。
検査結果は、表2のとおりとなる。
第5画像は、第1偏向カメラ21で撮影された画像のうち第1偏向方向の画像である。第1偏向カメラ21に入る光は、第1偏向照明部23からの光がレンズ100表面で反射した反射光である。レンズ100表面に傷やゴミがない場合、第1偏向照明部23からの光はレンズ100を透過してしまうため、反射光がない。したがって、第1偏向カメラ21から出力された画像から第1偏向方向の画像だけが分離された第5画像は、全体が暗い(または黒)の画像となる。しかし、レンズ100表面に傷やゴミがある場合、第5画像は、傷やゴミからの反射光による輝点のある画像となる。このときの背景は暗い(または黒)画像である。このため、検査では、第5画像の中に輝点があると不良と判断できる。そして、レンズ100には、第1偏向カメラ21側の表面SF1に傷やゴミなどがあるとわかる。
第6画像は、第1偏向カメラ21で撮影された画像のうち第2偏向方向の画像である。第1偏向カメラ21に入る光は、第2偏向照明部24からレンズ100を透過してきた透過光である。レンズ100内部に不良がない場合は、第2偏向照明部24からの光は遮られるものがない。したがって、第1偏向カメラ21から出力された画像から第1偏向方向の画像が分離された第6画像は、全体が明るい画像となる。しかし、レンズ100内部に不良がある場合、第6画像は、透過光の一部が不良によって遮られて、影のある画像となる。したがって、検査では、第6画像の中に、部分的な影があると不良と判断できる。そして、レンズ100には、第1偏向カメラ21側の表面SF1から中央部Cまでの間に、不良があるとわかる。
第7画像は、第2偏向カメラ22で撮影された画像のうち第2偏向方向の画像である。第2偏向カメラ22に入る光は、第2偏向照明部24からの光がレンズ100表面で反射した反射光である。レンズ100表面に傷やゴミがない場合、第2偏向照明部24からの光はレンズ100を透過してしまうため、反射光がない。したがって、第2偏向カメラ22から出力された画像から第2偏向方向の画像だけが分離された第7画像は、全体が暗い(または黒)の画像となる。しかし、レンズ100表面に傷やゴミがある場合、第7画像は、傷やゴミからの反射光による輝点のある画像となる。このときの背景は暗い(または黒)画像である。このため、検査では、第7画像の中に輝点があると不良と判断できる。そして、レンズ100には、第2偏向カメラ22側の表面SF2に傷やゴミなどがあるとわかる。
第8画像は、第2偏向カメラ22で撮影された画像のうち第1偏向方向の画像である。第2偏向カメラ22に入る光は、第1偏向照明部23からレンズ100を透過してきた透過光である。レンズ100内部に不良がない場合は、第1偏向照明部23からの光は遮られるものがない。したがって、第2偏向カメラ22から出力された画像から第1偏向方向の画像だけが分離された第8画像は、全体が明るい画像となる。しかし、レンズ100内部に不良がある場合、第8画像は、透過光の一部が不良によって遮られて、影のある画像となる。したがって、検査では、第8画像の中に、部分的な影があると不良と判断できる。そして、レンズ100には、第2偏向カメラ22側の表面SF2から中央部Cまでの間に、不良があるとわかる。
実施形態2では、レンズ100の両側から、偏光方向が異なる光で照明して、第1偏向カメラ21および第2偏向カメラ22によりレンズ100の両側から撮影し、得られた画像から、それぞれの偏光方向の画像を分離して、出力することとした。したがって、本実施形態2では、第1偏向カメラ21および第2偏向カメラ22の撮影平面は変える必要がない。このため、本実施形態2では、撮影位置を変えるたびに、ピント合わせをやりなおしたり、偏向カメラとレンズ100との距離を変えたりするなどの動作が不要となり、検査時間を短縮できる。また、偏光方向の異なる光を使用したことで、レンズ100を挟んで対向している位置からから照明して撮影しても、互いの照明に影響されない。このため、それぞれの偏向カメラで、傷や不良が見えやすい最適条件を容易に設定できる。
また、レンズ100表面からの反射光と、レンズ100の透過光とは、偏光方向が異なるため、偏光方向ごとに画像として分離、生成することが可能である。このため、本実施形態2では、レンズ100表面の傷やゴミと、レンズ100内部の不良とを容易に識別できるようになる。
なお、本実施形態2では、第1偏向カメラ21および第2偏向カメラ22が撮影した画像のうち、第1偏向方向および第2偏向方向の両方の画像を使用した。しかし、実施形態2としては、これに限定されない。たとえば、実施形態2の変形例としては、反射光による画像だけを使用してもよい。反射光による画像だけを使用する場合は、第1偏向カメラ21から出力された画像から第1偏向方向の画像だけを使用し、第2偏向カメラ22から出力された画像から第2偏向方向の画像だけを使用する。これにより、実施形態2の変形例では、レンズ100表面の傷やゴミを検出できる。
(実施形態3)
図3は、本発明を適用した実施形態3に係る透明体の検査装置30の構成を示す概略図である。
図3は、本発明を適用した実施形態3に係る透明体の検査装置30の構成を示す概略図である。
実施形態3の検査装置30は、図3に示すように、2台のカメラ11および12と、2台の照明部33および34と、2台のカメラ11および12から出力された画像を取得するPC50とを有する。2台のカメラ11および12は、実施形態1同様に、第1カメラ11(第1撮影部)と第2カメラ12(第2撮影部)である。第1カメラ11と第2カメラ12の撮影範囲は、実施形態1同様に、第1撮影範囲S1および第2撮影範囲S2である。使用するカメラレンズ15も実施形態1と同様である。また、実施形態3の検査装置30は、実施形態1同様にレンズ100を移動させる移動部18を有する。
2台の照明部33および34は、第1照明部33と第2照明部34である。本実施形態3では、第1照明部33と第2照明部34が照射する光は、同じ波長の光でもよいし、異なる波長の光でもよい。また、第1照明部33および第2照明部34は、実施形態1同様に、レンズ100全体を照明してもよいし、スポット光でもよい。
PC50(画像処理部)は、第1カメラ11および第2カメラ12が撮影した画像を取得する。PC50は、取得した画像をディスプレイや他のコンピューターなどへ出力する。
また、本実施形態3において、PC50は、2台の照明部33および34の点灯タイミングを調整し、どちらの照明部を発光させたときに取得した画像かを、画像ごとにタグ付けして記憶させる。
検査は、第1照明部33および第2照明部34を互いに点灯タイミングを変えて点灯させ、第1カメラ11および第2カメラ12による撮影を実行する。このため、撮影は、第1照明部33が点灯、第2照明部34が消灯のときに、第1カメラ11および第2カメラ12でレンズ100の両側から撮影し、その後、第1照明部33が消灯、第2照明部34が点灯のときに、第1カメラ11および第2カメラ12でレンズ100の両側から範囲を撮影する。
撮影された画像は、PC50に取得される。PC50は、取得した画像ごとに、どちらの照明部を点灯(発光)させたときの画像かタグ付けして記憶させる。
検査結果は、表3のとおりとなる。
第9画像は、第1照明部33が点灯で第2照明部34が消灯のときに第1カメラ11で撮影された画像である。第1カメラ11に入る光は、第1照明部33からの光がレンズ100表面で反射した反射光である。レンズ100表面に傷やゴミがない場合、第1照明部33からの光はレンズ100を透過してしまうため、反射光がない。したがって、第1照明部33が点灯で第2照明部34が消灯のときの第9画像は、全体が暗い(または黒)の画像となる。しかし、レンズ100表面に傷やゴミがある場合、第9画像は、傷やゴミからの反射光による輝点のある画像となる。このときの背景は暗い(または黒)画像である。このため、検査では、第9画像の中に輝点があると不良と判断できる。そして、レンズ100には、第1カメラ11側の表面SF1に傷やゴミなどがあるとわかる。
第10画像は、第1照明部33が消灯で第2照明部34が点灯のときに第1カメラ11で撮影された画像である。第1カメラ11に入る光は、第2照明部34からレンズ100を透過してきた透過光である。レンズ100内部に不良がない場合は、第2照明部34からの光は遮られるものがない。したがって、第1照明部33が消灯で第2照明部34が点灯のとき第10画像は、全体が明るい画像となる。しかし、レンズ100内部に不良がある場合、第10画像は、透過光の一部が不良によって遮られて、影のある画像となる。したがって、検査では、第10画像の中に、部分的な影があると不良と判断できる。そして、レンズ100には、第1カメラ11側の表面SF1から中央部Cまでの間に、不良があるとわかる。
第11画像は、第1照明部33が消灯で第2照明部34が点灯のときに第2カメラ12で撮影された画像である。第2カメラ12に入る光は、第2照明部34からの光がレンズ100表面で反射した反射光である。レンズ100表面に傷やゴミがない場合、第2照明部34からの光はレンズ100を透過してしまうため、反射光がない。したがって、第1照明部33が消灯で第2照明部34が点灯のときの第11画像は、全体が暗い(または黒)の画像となる。しかし、レンズ100表面に傷やゴミがある場合、第11画像は、傷やゴミからの反射光による輝点のある画像となる。このときの背景は暗い(または黒)画像である。このため、検査では、第11画像の中に輝点があると不良と判断できる。そして、レンズ100には、第2カメラ12側の表面SF2に傷やゴミなどがあるとわかる。
第12画像は、第1照明部33が点灯で第2照明部34が消灯のときに第2カメラ12で撮影された画像である。第2カメラ12に入る光は、第1照明部33からレンズ100を透過してきた透過光である。レンズ100内部に不良がない場合は、第1照明部33からの光は遮られるものがない。したがって、第1照明部33が点灯で第2照明部34が消灯のときの第12画像は、全体が明るい画像となる。しかし、レンズ100内部に不良がある場合、第12画像は、透過光の一部が不良によって遮られて、影のある画像となる。したがって、検査では、第12画像の中に、部分的な影があると不良と判断できる。そして、レンズ100には、第2カメラ12側の表面SF2から中央部Cまでの間に、不良があるとわかる。
実施形態3では、レンズ100を挟んで配置された2台の照明部33および34を異なるタイミングで点灯させ、第1カメラ11および第2カメラ12でレンズ100を両側から撮影し、得られた画像を点灯タイミングに関連付けしている。したがって、本実施形態3では、第1カメラ11および第2カメラ12の撮影平面は変える必要がない。このため、本実施形態3では、撮影位置を変えるたびに、ピント合わせをやりなおしたり、カメラとレンズ100との距離を変えたりするなどの動作が不要となり、検査時間を短縮できる。また、照明は、点灯するタイミングを変えたことで、レンズ100を挟んで対向している位置から照明して撮影しても、互いの照明に影響されない。このため、それぞれのカメラで、傷や不良が見えやすい最適条件を容易に設定できる。
また、レンズ100表面からの反射光と、レンズ100の透過光とは、2台の照明部33および34の点灯タイミングを異ならせて撮影した異なる画像である。このため、本実施形態3では、レンズ100表面の傷やゴミと、レンズ100内部の不良とが容易に識別できるようになる。
なお、本実施形態3では、第1カメラ11および第2カメラ12が撮影した画像のうち、照明部の点灯タイミングを異ならせたすべての画像を使用した。しかし、実施形態3としては、これに限定されない。たとえば、実施形態3の変形例としては、反射光による画像だけを使用してもよい。反射光による画像だけを使用する場合は、第1カメラ11では、第1照明部33を点灯したときの画像だけ使用し、第2カメラ12では、第2照明部34を点灯したときの画像だけを使用する。これにより、実施形態3の変形例では、レンズ100表面の傷やゴミを検出できる。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は実施形態に限定されない。また、実施形態の説明の中で使用した条件や数値などはあくまでも説明のためのものであり、本発明がこれら条件や数値に限定されるものではない。また、本発明は、特許請求の範囲に記載された構成に基づき様々な改変が可能であり、それらについても本発明の範疇である。
10、20、30…検査装置、
11…第1カメラ、
12…第2カメラ、
13、33…第1照明部、
14、34…第2照明部、
15…カメラレンズ、
18…移動部、
21…第1偏向カメラ、
22…第2偏向カメラ、
23…第1偏向照明部、
24…第2偏向照明部、
50…PC、
51…ディスプレイ、
100…レンズ。
11…第1カメラ、
12…第2カメラ、
13、33…第1照明部、
14、34…第2照明部、
15…カメラレンズ、
18…移動部、
21…第1偏向カメラ、
22…第2偏向カメラ、
23…第1偏向照明部、
24…第2偏向照明部、
50…PC、
51…ディスプレイ、
100…レンズ。
Claims (9)
- 透明体の検査装置であって、
前記透明体の第1面の側に配置され、前記透明体の前記第1面の第1撮影範囲を撮影する第1撮影部と、
前記透明体を挟んで前記第1面に対向する第2面の側に配置され、前記第2面の前記第1撮影範囲に対向する範囲である第2撮影範囲を撮影する第2撮影部と、
前記第1撮影範囲を、前記第1撮影部が配置されている側から第1波長の光で照明する第1照明部と、
前記第2撮影範囲を、前記第2撮影部が配置されている側から前記第1波長と異なる第2波長の光で照明する第2照明部と、
前記第1照明部および前記第2照明部で照明されているときに前記第1撮影部が撮影した画像から前記第1波長の画像を生成し、前記第1照明部および前記第2照明部で照明されているときに前記第2撮影部が撮影した画像から前記第2波長の画像を生成する画像処理部と、
を有する、検査装置。 - 前記画像処理部は、さらに、前記第1照明部および前記第2照明部で照明されているときに前記第1撮影部が撮影した画像から前記第2波長の画像を生成し、前記第1照明部および前記第2照明部で照明されているときに前記第2撮影部が撮影した画像から前記第1波長の画像を生成する、請求項1に記載の検査装置。
- 前記第1波長と前記第2波長は、色相環において120度離れている、請求項1または2に記載の検査装置。
- 透明体の検査装置であって、
前記透明体の第1面の側に配置され、前記透明体の前記第1面の第1撮影範囲を撮影する第1撮影部と、
前記透明体を挟んで前記第1面に対向する第2面の側に配置され、前記第2面の前記第1撮影範囲に対向する範囲である第2撮影範囲を撮影する第2撮影部と、
前記第1撮影範囲を、前記第1撮影部が配置されている側から第1偏向方向の光で照明する第1偏向照明部と、
前記第2撮影範囲を、前記第2撮影部が配置されている側から前記第1偏向方向と異なる第2偏向方向の光で照明する第2偏向照明部と、
前記第1偏向照明部および前記第2偏向照明部で照明されているときに前記第1撮影部が撮影した画像から前記第1偏向方向の画像を生成し、前記第1偏向照明部および前記第2偏向照明部で照明されているときに前記第2撮影部が撮影した画像から前記第2偏向方向の画像を生成する画像処理部と、
を有する、検査装置。 - 前記画像処理部は、さらに、前記第1偏向照明部および前記第2偏向照明部で照明されているときに前記第1撮影部が撮影した画像から前記第2偏向方向の画像を生成し、前記第1偏向照明部および前記第2偏向照明部で照明されているときに前記第2撮影部が撮影した画像から前記第1偏向方向の画像を生成する、請求項4に記載の検査装置。
- 前記第1偏向方向の光と前記第2偏向方向の光とは、偏光方向が90度異なる、請求項5に記載の検査装置。
- 透明体の検査装置であって、
前記透明体の第1面の側に配置され、前記透明体の前記第1面の第1撮影範囲を撮影する第1撮影部と、
前記透明体を挟んで前記第1面に対向する第2面の側に配置され、前記第2面の前記第1撮影範囲に対向する範囲である第2撮影範囲を撮影する第2撮影部と、
前記第1撮影範囲を、前記第1撮影部が配置されている側から照明する第1照明部と、
前記第2撮影範囲を、前記第2撮影部が配置されている側から照明する第2照明部と、
前記第1照明部が点灯し、前記第2照明部が消灯しているときに前記第1撮影部が撮影した画像を取得し、前記第1照明部が消灯し、前記第2照明部が点灯しているときに前記第2撮影部が撮影した画像を取得する画像処理部と、
を有する、検査装置。 - 前記画像処理部は、さらに、前記第1照明部が消灯し、前記第2照明部が点灯しているときに前記第1撮影部が撮影した画像を取得し、前記第1照明部が点灯し、前記第2照明部が消灯しているときに前記第2撮影部が撮影した画像を取得する、請求項7に記載の検査装置。
- 前記透明体は、レンズであり、前記レンズ全体を撮影するために、前記第1撮影部および前記第2撮影部と前記レンズとを相対的に移動させる移動部を有する、請求項1〜8のいずれか一つに記載の検査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019226463A JP2021096112A (ja) | 2019-12-16 | 2019-12-16 | 透明体の検査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019226463A JP2021096112A (ja) | 2019-12-16 | 2019-12-16 | 透明体の検査装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021096112A true JP2021096112A (ja) | 2021-06-24 |
Family
ID=76431336
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2019226463A Pending JP2021096112A (ja) | 2019-12-16 | 2019-12-16 | 透明体の検査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2021096112A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114354629A (zh) * | 2022-01-07 | 2022-04-15 | 苏州维嘉科技股份有限公司 | 一种检测设备 |
WO2023276555A1 (ja) * | 2021-06-30 | 2023-01-05 | 株式会社Screenホールディングス | 光学レンズ検査装置、および光学レンズ検査方法 |
-
2019
- 2019-12-16 JP JP2019226463A patent/JP2021096112A/ja active Pending
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WO2023276555A1 (ja) * | 2021-06-30 | 2023-01-05 | 株式会社Screenホールディングス | 光学レンズ検査装置、および光学レンズ検査方法 |
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