JP2021095881A - 制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の浸水路の走行時において、排気系に設置されるフィルタの破損を抑制することが可能な技術を提供する。【解決手段】本開示の一実施形態に係るECU70は、エンジン10の排気ガスに含まれる粒子状物質を捕集するGPF33Bが設けられ、GPF33Bを加熱することで、堆積している粒子状物質を燃焼させてGPF33Bの再生処理を行う車両1のECU70であって、GPF33Bの外周部(排気浄化部33の外周面)の浸水の有無に関する情報を取得する情報取得部703と、情報取得部703により取得される情報に基づきGPF33Bの外周部が浸水している、或いは、浸水する可能性があると判定する場合に、GPF33Bの再生処理の実行を抑制させる浸水路走行時制御部704と、を備える。【選択図】図3

Description

本開示は、制御装置に関する。
例えば、車両の浸水路の走行等によって、排気系への浸水の可能性が検出されると、車両の減速や停車等に伴うエンジンの自動停止を禁止したり、エンジンの回転数を増加させたりして、排気系への浸水を抑制する技術が知られている(特許文献1参照)。
特開2005−069136号公報
しかしながら、排気系には、エンジンから排出される燃焼ガスに含まれるスス等の粒子状物質を捕集するフィルタが設置される場合がある。フィルタでは、捕集され堆積する粒子状物質を定期的に燃焼させる再生処理が行われる。
この場合、排気系に浸水がなくても、フィルタを覆うケース部分の外周面は、例えば、浸水路に溜まった水との接触によって通常時よりも冷やされる可能性がある。そのため、このような状況で、フィルタの再生処理が行われると、フィルタの温度が上昇する一方で、フィルタのケース部分の外周面の温度が通常時よりも低下する。よって、フィルタのケース部分の外周面と内周面との間に相対的に大きな温度差が生じ、この温度差に起因する熱応力でフィルタのケース部分が破損してしまう可能性がある。
そこで、上記課題に鑑み、車両の浸水路の走行時において、排気系に設置されるフィルタの破損を抑制することが可能な技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示の一実施形態では、
エンジンの排気ガスに含まれる粒子状物質を捕集するフィルタが設けられ、前記フィルタを加熱することで、堆積している前記粒子状物質を燃焼させて前記フィルタの再生処理を行う車両の制御装置であって、
前記フィルタの外周部の浸水の有無に関する情報を取得する取得部と、
前記情報に基づき、前記フィルタが浸水している又は浸水する可能性があると判定する場合に、前記再生処理の実行を抑制させる再生抑制制御部と、を備える、
制御装置が提供される。
本実施形態によれば、制御装置は、フィルタを収容するケースの外周面等のフィルタの外周部が浸水する可能性がある状況下で、再生処理が行われるような事態を抑制することができる。そのため、制御装置は、車両の浸水路の走行時に、再生処理に伴いフィルタの内周部の温度が上昇する一方でフィルタの外周部が浸水により温度が通常時より低下し、フィルタの外周部と内部との間の温度差が相対的に大きくなるような事態を抑制することができる。よって、制御装置は、車両の浸水路の走行時に、フィルタの外周部が浸水する可能性がある状況下であっても、フィルタの外周部と内部との間の温度差の拡大を抑制し、フィルタの破損を抑制することができる。
上述の実施形態によれば、車両の浸水路の走行時において、排気系に設置されるフィルタの破損を抑制することが可能な技術を提供することができる。
車両の構成の一例を示す図である。 ECUの制御処理の一例を概略的に示すフローチャートである。 浸水路の走行時における車両の動作状況を示すタイムチャートである。
以下、図面を参照して実施形態について説明する。
[車両の構成]
まず、図1を参照して、本実施形態に係る車両1の構成について説明する。
車両1は、エンジン10と、吸気系20と、排気系30と、センサ40,50,60と、ECU(Electronic Control Unit)70とを含む。
エンジン10は、車両1の駆動力源である。エンジン10は、燃料としてガソリンを用いるガソリンエンジンである。エンジン10は、車両1に搭載される燃料タンクから燃料ポンプを介して供給されるガソリンを複数(図1では、3つ)のシリンダ(気筒)内で適宜燃焼させることにより、回転動力(トルク)を出力することができる。エンジン10には、シリンダ内に燃料(ガソリン)を噴射する燃料噴射装置(インジェクタ)や始動時にクランクシャフトを強制的に回転させるスタータモータ等が搭載される。
吸気系20は、外部の空気を吸入し、エンジン10のシリンダ内に供給する。吸気系20は、吸気管21と、エアクリーナ22と、吸気管23と、インテークマニホールド24と、スロットルボディ25とを含む。
吸気管21は、外部の大気から空気を吸入する吸気口とエアクリーナ22との間に設けられ、吸気口から吸入される空気をエアクリーナ22に導入する。
エアクリーナ22は、吸気口から吸入される空気に含まれる異物を除去(濾過)する。
吸気管23は、エアクリーナ22とインテークマニホールド24との間に設けられ、エアクリーナ22で濾過された空気をインテークマニホールド24に導入する。
インテークマニホールド24は、吸気管23から導入される空気をエンジン10の複数のシリンダ内に分配して導入する多岐管である。
スロットルボディ25は、吸気管23に設けられる。スロットルボディ25は、ECU70からの制御信号で動作する電磁式のスロットルバルブを含む。スロットルボディ25は、ECU70の制御下で、スロットルバルブの開度が調整されることにより、吸気管23を通じて、エンジン10に吸入される空気量(以下、「吸入空気量」)を変化させることができる。そのため、ECU70は、例えば、アクセルペダルの操作状態に応じて、スロットルボディ25を制御し、アクセルペダルの操作状態に応じたエンジン10の吸入空気量を実現することができる。
尚、スロットルボディ25は、インテークマニホールド24の入口部(即ち、吸気管23の下流側の端部)に設けられ、インテークマニホールド24と一体的に構成されてもよい。
排気系30は、エンジン10から排出される排気ガスを浄化し、車両1の外部の大気に放出する。排気系30は、エキゾーストマニホールド31と、排気浄化部32,33と、テールパイプ34とを含む。
エキゾーストマニホールド31は、エンジン10の全部又は一部のシリンダのそれぞれから排出される排気ガスを一つの排気流路に集合させる多岐管である。本例では、エキゾーストマニホールド31は、エンジン10の全て(3つ)のシリンダからの排気ガスを一つの排気管路に集合させる。
排気浄化部32,33は、エキゾーストマニホールド31の下流側に接続される排気管に設けられ、エキゾーストマニホールド31から流入する排気ガスを浄化する。
排気浄化部32は、エキゾーストマニホールド31に対して相対的に近い位置(上流側)に設けられる。排気浄化部32は、例えば、エンジン10が搭載されるエンジンルーム内のエキゾーストマニホールド31の直下に配置されてよい。排気浄化部32は、触媒32Aを含む。
触媒32Aは、流入する排気ガスの有害成分を酸化・還元によって浄化する。触媒32Aは、例えば、三元触媒である。
排気浄化部33は、エキゾーストマニホールド31に対して相対的に遠い(離れた)位置(下流側)に設けられる。排気浄化部33は、例えば、前後方向で車両1の前席の下に相当するフロアパネルの下に配置される。排気浄化部33は、触媒33Aと、GPF(Gasoline Particulate Filter)33Bとを含む。
触媒33Aは、触媒32Aと同様、流入する排気ガスの有害成分を酸化・還元によって浄化する。
GPF33Bは、流入する排気ガスに含まれる粒子状物質(PM:Particulate Matter)を捕集する。
尚、触媒33Aは、GPF33Bに塗布(コーティング)される触媒に置換されてもよい。
テールパイプ34は、排気系30の最下流部に設けられ、排気浄化部32,33等で浄化された排気ガスを大気に放出する。
排気浄化部33とテールパイプ34との間の排気流路には、更に、消音装置(サイレンサやマフラとも称する)が設けられる。
センサ40,50,60は、それぞれ、ECU70が制御対象(エンジン10、吸気系20、及び排気系30)を制御するために用いられる検出情報を取得し出力する。センサ40,50,60のそれぞれの出力(検出情報)は、ECU70に取り込まれる。
センサ40は、スロットルボディ25(スロットルバルブ)の開度(以下、「スロットル開度」)を検出し、スロットル開度を表す検出情報を出力する。センサ40は、例えば、スロットルセンサである。これにより、ECU70は、センサ40の出力(検出情報)に基づき、エンジン10の吸入空気量を把握することができる。
センサ50は、エキゾーストマニホールド31に設けられ、エンジン10の空燃比を検出し、空燃比を表す検出情報を出力する。センサ50は、例えば、A/F(Air-Fuel Ratio)センサである。これにより、ECU70は、センサ50の出力(検出情報)に基づき、エンジン10の空燃比を把握することができる。
センサ60は、GPF33Bの外周部(即ち、排気浄化部33のケース部分の外周面)の浸水の有無に関する検出情報を取得する。センサ60は、例えば、車両1が浸水路を走行しているか否かに関する検出情報を取得する。車両1が浸水路を走行すると、GPF33Bの外周部が浸水するからである。
具体的には、センサ60は、例えば、車両1の車体の外面に設けられ、車体の浸水(冠水)の有無を検出する浸水センサを含んでよい。これにより、ECU70は、車体の浸水の有無に基づき、車両1が浸水路を走行しているか否かを判定することができる。即ち、ECU70は、GPF33Bの外周部の浸水の有無を判定することができる。また、センサ60は、例えば、車両1の位置情報を検出するGNSS(Global Navigation Satellite System)センサを含んでもよい。これにより、ECU70は、車両1の外部装置(例えば、交通情報センタ等)から配信される浸水場所や冠水場所に関する情報(例えば、マップ情報)と車両1の現在位置とを照合することで、車両1が浸水路を走行している可能性があるか否かを判定することができる。即ち、ECU70は、GPF33Bの外周部が浸水している可能性がある否かを判定することができる。また、センサ60は、例えば、エンジン10の出力トルクを検出するトルクセンサ、及び車両1の車輪の速度を検出する車輪速センサ等を含んでもよい。これにより、ECU70は、車両1の駆動力と車両1の車速との関係に基づき、走行抵抗の大小を把握し、走行抵抗が相対的に大きい場合に、車両1が浸水路を走行している可能性があると判定することができる。即ち、ECU70は、GPF33Bの外周部が浸水している可能性がある否かを判定することができる。また、この場合、センサ60は、更に、車両1(車体)の前後方向及び左右方向の傾斜状態を検出する加速度センサ等を含んでもよい。これにより。ECU70は、車両1の前後方向及び左右方向の傾斜状態を考慮することで、より精度良く、車両1が浸水路を走行している可能性があるか否かを判定することができる。また、センサ60は、例えば、車両1の周囲を撮像する撮像装置(画像センサ)を含んでもよい。これにより、ECU70は、撮像装置の出力(画像情報)に基づき、車両1が浸水路を走行しているか否かを判定することができる。
ECU70(制御装置の一例)は、エンジン10に関する制御を行う。ECU70の機能は、任意のハードウェア、或いは、任意のハードウェア及びソフトウェアの組み合わせ等により実現される。例えば、ECU70は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等のメモリ装置、ROM(Read Only Memory)等の補助記憶装置、及び各種入出力用のインタフェース装置等を含むコンピュータを中心に構成される。ECU70は、例えば、補助記憶装置にインストールされるプログラムをCPU上で実行することにより実現される機能部として、エンジン制御部701と、GPF再生制御部702と、情報取得部703と、浸水路走行時制御部704とを含む。
エンジン制御部701は、エンジン10、吸気系20、及び排気系30等に搭載されるアクチュエータ(例えば、燃料噴射装置、スタータモータ、スロットルボディ等)に制御信号を出力し、エンジン10の駆動制御を行う。
GPF再生制御部702は、GPF33Bの再生処理に関する制御を行う。例えば、GPF再生制御部702は、GPF33Bに堆積している粒子状物質の量が所定閾値以上になったと判断すると、自動でGPF33Bの再生処理に関する制御を行う。また、例えば、GPF再生制御部702は、車両1の搭乗者(例えば、運転者)からの所定の入力(例えば、操作入力)が受け付けられる場合に、搭乗者の手動での入力をトリガにして、GPF33Bの再生処理に関する制御を行ってもよい。
GPF33Bの再生処理では、GPF33Bを加熱することにより、GPF33Bに堆積している粒子状物質を燃焼させる。例えば、GPF再生制御部702は、エンジン10の燃焼行程後に、燃料噴射装置から燃料を噴射させ、排気ガス中に含まれる燃料を触媒32A,33Aの少なくとも一方で酸化させる。これにより、GPF33Bに流入する排気ガスの温度を上昇させ、GPF33Bを加熱することができる。
情報取得部703(取得部の一例)は、GPF33Bの外周部(排気浄化部33のケース部分の外周面)の浸水の有無に関する情報を取得する。情報取得部703は、例えば、センサ60から取り込まれる検出情報を受信バッファ等から取得する。また、情報取得部703は、例えば、車両1に搭載される通信装置を通じて、外部装置(例えば、交通情報センサ等)からGPF33Bの外周部(排気浄化部33のケース部分の外周面)の浸水の有無に関する情報(例えば、浸水場所や冠水場所に関するマップ情報)を取得してもよい。
浸水路走行時制御部704(再生抑制制御部の一例)は、車両1が浸水路を走行している、或いは、その可能性がある場合に、例外的にエンジン制御部701やGPF再生制御部702の制御処理に介入し、GPF33Bの再生処理等に関する制御を行う。
具体的には、情報取得部703により取得される情報に基づき、車両1が浸水路を走行している、或いは、その可能性があると判断可能な条件(以下、「浸水路走行条件」)が成立の有無を判定する。そして、情報取得部703は、浸水路走行条件が成立している場合に、GPFの再生処理等に関する制御を行う。詳細は、後述する(図2参照)。
尚、ECU70の機能は、複数のECUによって分担されてもよい。即ち、ECU70の機能の一部は、他のECUにより実現されてもよい。例えば、エンジン制御部701及びGPF再生制御部702の機能を実現するECUと、情報取得部703及び浸水路走行時制御部704の機能を実現するECUとは、別であってもよい。
[車両の浸水路の走行時における制御処理]
次に、図2を参照して、ECU70による車両1の浸水路の走行時における制御処理について説明する。
図2は、ECU70の制御処理の一例を概略的に示すフローチャートである。本フローチャートの処理は、例えば、車両1の起動(即ち、イグニッションスイッチのON)から車両1の停止(即ち、イグニッションスイッチのOFF)までの間で、所定の制御周期ごとに繰り返し行われる。
図2に示すように、ステップS102にて、浸水路走行時制御部704は、浸水路走行条件が成立しているか否かを判定する。浸水路走行時制御部704は、浸水路走行条件が成立している場合、ステップS104に進み、成立していない場合、今回のフローチャートの処理を終了する。
ステップS104にて、浸水路走行時制御部704は、GPF33Bの再生処理を禁止する。具体的には、浸水路走行時制御部704は、GPF33Bの再生処理を禁止するフラグ(以下、「再生禁止フラグ」)を出力する(立てる)。そして、GPF再生制御部702は、再生禁止フラグが出力されている場合、GPF33Bの再生処理を実行する条件(以下、「再生処理実行条件」)(例えば、上述の如く、"粒子状物質の堆積量が所定閾値以上であること")が成立しても、再生処理を行わない。これにより、浸水路走行時制御部704は、GPF33Bの再生処理を行わせないようにすることができる。
ECU70は、ステップS104の処理が完了すると、ステップS106に進む。
ステップS106にて、浸水路走行時制御部704は、エンジン10の空燃比をストイキオメトリ(理論空燃比:14.7)に設定する。これにより、エンジン制御部701は、センサ50の検出情報に基づき、空燃比の設定値(理論空燃比)になるように、エンジン10の駆動制御を行う。
尚、本ステップでは、エンジン10の空燃比を、理論空燃比を超える値に設定してもよい。
ECU70は、ステップS106の処理が終了すると、ステップS108に進む。
尚、ステップS106の処理は、省略されてもよく、その場合、ステップS108の処理も省略される。即ち、エンジン10の空燃比は、エンジン制御部701によって通常の設定条件に基づき設定されてもよい。
ステップS108にて、浸水路走行時制御部704は、設定された空燃比に基づき、エンジン10の吸入吸気量の目標値(以下、「目標吸入空気量」)GAtを設定する。例えば、浸水路走行時制御部704は、浸水路走行条件が成立する前と成立した後との間でエンジン10の出力変化が抑制されるように、エンジン10の目標吸入空気量GAtを設定する。具体的には、浸水路走行時制御部704は、浸水路走行条件が成立する直前の制御周期の吸入空気量GA0及び空燃比AFR0、並びに浸水路走行条件の成立後の空燃比AFRt(理論空燃比)に基づき、以下の式(1)を用いて、目標吸入空気量GAtを設定してよい。
GAt=GA0・AFRt/AFR0 ・・・(1)
ECU70は、ステップS108の処理が完了すると、今回のフローチャートの処理を終了する。
尚、ステップS108の処理は、省略されてもよい。即ち、目標吸入空気量GAtは、エンジン制御部701によって通常の設定条件に基づき設定されてもよい。
一方、ステップS110にて、浸水路走行時制御部704は、GPF33Bの再生処理が禁止中であるか、即ち、再生禁止フラグが出力されている(立てられている)状態か否かを判定する。浸水路走行時制御部704は、GPF33Bの再生処理が禁止中である場合、ステップS112に進み、禁止中でない(許可されている)場合、今回のフローチャートの処理を終了する。
ステップS112にて、浸水路走行時制御部704は、GPF33Bの再生処理を許可する。具体的には、浸水路走行時制御部704は、再生禁止フラグを削除する(下ろす)。GPF再生制御部702は、再生禁止フラグが立っていない場合、GPF33Bの再生処理を実行する条件(例えば、上述の如く、"粒子状物質の堆積量が所定閾値以上であること")の成立に応じて、再生処理を行う。これにより、浸水路走行時制御部704は、GPF33Bの再生処理の実行を許可することができる。
ECU70は、ステップS112の処理が完了すると、今回のフローチャートの処理を終了する。
[浸水路の走行時における車両の動作状況]
次に、図3を参照して、車両1の浸水路の走行時における車両1(エンジン10、吸気系20、及び排気系30)の動作状況について説明する。
図3は、浸水路の走行時における車両1の動作状況を示すタイムチャートである。
図3には、タイムチャート310,320,330が含まれる。
タイムチャート310は、時間経過に対する再生禁止フラグの出力状況を表す。
タイムチャート320は、時間経過に対するエンジン10の空燃比の状況を表す。
タイムチャート330は、時間経過に対するエンジン10の吸入空気量の状況を表す。
また、図3には、タイムチャート310,320,330に対応する形で、時間経過に対する車両1の走行状況を表す模式図300が含まれる。模式図300では、異なるタイミングの車両1(即ち、異なる場所を走行中の車両1)を、便宜的に、車両1A〜1Eとして区別している。
図3に示すように、本例では、車両1は、浸水していない通常の道路を走行している状態(車両1Aの状態)から浸水路FWに侵入し(車両1Bの状態)、浸水路FWを走行する(車両1Cの状態)。その後、車両1は、浸水路FWから脱出し(車両1Dの状態)、浸水していない通常の道路を走行する状態に復帰している(車両1Eの状態)。
車両1が浸水路FWに実際に侵入する直前のタイミング(時刻t1)で、浸水路走行条件が成立し(図2のステップS102のYES)、再生禁止フラグが立ち上がり、GPF33Bの再生処理が禁止される(図2のステップS104)。例えば、センサ60に含まれる撮像装置等を用いることで、車両1が実際に浸水路FWに侵入する直前に、浸水路走行条件を成立させることができる。そして、車両1(車両1C)が浸水路FWを走行する間、再生禁止フラグは維持される(図2のステップS104)。これにより、車両1が浸水路FWを走行し、GPF33Bの外周部(排気浄化部33のケース部分の外周面)が浸水している状況で、GPF33Bの再生処理が行われることがなくなる。そのため、再生処理によりGPF33Bの内部の温度が上昇する一方、GPF33Bの外周部の浸水に伴う対流熱伝達の促進により、その温度が低下し、排気浄化部33の内部と外周部との間に相対的に大きな温度差が生じるような事態を抑制することができる。よって、その温度差に伴う熱応力によって、排気浄化部33のケース部分や触媒33Aが破損してしまうような事態を抑制することができる。
また、再生禁止フラグの場合と同様、時刻t1にて、浸水路走行条件の成立により、エンジン10の空燃比が理論空燃比(=14.7)に上昇する(図2のステップS106)。そして、エンジン10の空燃比は、車両1(車両1C)が浸水路FWを走行する間、その状態が維持される(図2のステップS106)。これにより、エンジン10の排気ガス中に含まれる粒子状物質の量を減少させることができる。そのため、GPF33Bの再生処理が禁止されている最中に、粒子状物質の堆積が促進されるような事態を抑制することができる。
また、エンジン10の空燃比の場合と同様、時刻t1にて、浸水路走行条件の成立により、エンジン10の吸入空気量が吸入空気量GA0から目標吸入空気量GAtに相当する吸入空気量GA1に上昇する(図2のステップS108)。そして、エンジン10の吸入空気量は、車両1(車両1C)が浸水路FWを走行する間、その状態が維持される(図2のステップS108)。これにより、空燃比の上昇に合わせて、吸入空気量を増加させ、浸水路走行条件の成立前と成立後とのエンジン10の出力変化を抑制することができる。
尚、浸水路走行条件が成立するタイミングは、時刻t1よりも前であってもよい(例えば、図中の時刻t1a)。また、浸水路走行条件が成立するタイミングは、当然の如く、時刻t1より後(例えば、車両1が実際に浸水路FWに侵入する時刻t1b)。
浸水路FWから後輪が脱出する直前のタイミング(時刻t2)で、浸水路走行条件が不成立になり(図2のステップS102のNO)、再生禁止フラグが下ろされる(削除される)(図2のステップS110,S112)。排気浄化部33は、通常、後輪よりもある程度前に配置されており、後輪が浸水している状態でも、浸水していない可能性が高いからである。これにより、通常の条件に基づくGPF33Bの再生処理を再開させることができる。
また、再生禁止フラグの場合と同様、時刻t2にて、浸水路走行条件の不成立により、エンジン10の空燃比が理論空燃比(=14.7)から通常の制御条件に応じた値に低下する。同様に、時刻t2にて、浸水路走行条件の不成立により、エンジン10の吸入空気量が目標吸入空気量GAtに相当する吸入空気量GA1から低下する。浸水路走行条件が成立しない場合、浸水路走行時制御部704の介入による空燃比や吸入空気量等の設定がなくなり、エンジン制御部701による通常の制御条件(空燃比や吸入空気量の設定条件)が有効になるからである。これにより、エンジン10を通常の制御状態に復帰させることができる。
尚、浸水路走行条件が不成立になるタイミングは、時刻t2より前であってもよい(例えば、車両1の前輪が浸水路の端部に到達した時刻t2a)。また、浸水路走行条件が不成立になるタイミングは、当然の如く、時刻t2より後であってもよい(例えば、車両1の後輪が浸水路FWから脱出した直後の時刻t2b)。
[作用]
次に、本実施形態に係る車両1(ECU70)の作用について説明する。
本実施形態では、情報取得部703は、GPF33Bの外周部の浸水の有無に関する情報を取得する。そして、浸水路走行時制御部704は、情報取得部703により取得される情報に基づき、GPF33Bが浸水している、或いは、浸水する可能性があると判定する場合に、再生処理の実行を禁止する。
これにより、ECU70は、GPF33Bを収容するケース部分の外周面等のGPF33Bの外周部が浸水する可能性がある状況下で、再生処理が行われるような事態を抑制することができる。そのため、ECU70は、車両1の浸水路の走行時に、再生処理に伴いGPF33Bの内部の温度が上昇する一方でGPF33Bの外周部が浸水により温度が通常時より低下し、GPF33Bの外周部と内部との間の温度差が相対的に大きくなるような事態を抑制することができる。よって、ECU70は、車両1の浸水路の走行時に、GPF33Bの外周部が浸水する可能性がある状況下であっても、GPF33Bの外周部と内部との間の温度差の拡大を抑制し、排気浄化部33(GPF33Bのケース部分や隣接する触媒33A等)の破損を抑制することができる。
尚、浸水路走行時制御部704は、再生処理を禁止する代わりに、GPF再生制御部702がGPF33Bの再生処理を実行する条件(再生処理実行条件)を変更してもよい。具体的には、浸水路走行時制御部704は、情報取得部703により取得される情報に基づき、GPF33Bが浸水している、或いは、浸水する可能性があると判定する場合に、条件が成立しにくくなるように、再生処理実行条件を変更する。例えば、浸水路走行時制御部704は、再生処理実行条件としての"粒子状物質の堆積量が所定閾値以上であること"の所定閾値を相対的に大きくなるように変化させてよい。これにより、ECU70は、上述の場合と同様に、GPF33Bを収容するケース部分の外周面等のGPF33Bの外周部が浸水する可能性がある状況下で、再生処理が行われるような事態を抑制することができる。よって、同様の作用・効果を奏する。
また、本実施形態では、浸水路走行時制御部704は、情報取得部703により取得される情報に基づき、GPF33Bが浸水している、或いは、浸水する可能性があると判定する場合に、空燃比を増加させてよい。具体的には、浸水路走行時制御部704は、エンジン10の空燃比を理論空燃比以上になるように制御してよい。
これにより、ECU70は、スス等の粒子状物質の発生を抑制することができる。そのため、ECU70は、GPF33Bの再生処理の実行が抑制されている状態で、粒子状物質のGPF33Bへの堆積が促進されてしまうような事態を抑制することができる。
また、本実施形態では、ECU70は、吸入空気量を増加させることにより、空燃比を増加させる(具体的には、理論空燃比以上を実現する)。
これにより、ECU70は、エンジン10の空燃比の調整に伴うエンジン10の出力変動を抑制することができる。
[変形・変更]
以上、実施形態について詳述したが、本開示はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された要旨の範囲内において、種々の変形・改良が可能である。
例えば、上述した実施形態では、エンジン10は、燃料としてガソリンを使用するガソリンエンジンであるが、軽油を使用するディーゼルエンジンであってもよい。この場合、GPF33Bは、DPF(Diesel Particulate Filter)に置換されてよい。
1 車両
10 エンジン
20 吸気系
21 吸気管
22 エアクリーナ
23 吸気管
24 インテークマニホールド
25 スロットルボディ
30 排気系
31 エキゾーストマニホールド
32 排気浄化部
32A 触媒
33 排気浄化部
33A 触媒
33B GPF
40,50,60 センサ
70 ECU(制御装置)
701 エンジン制御部
702 GPF再生制御部
703 情報取得部(取得部)
704 浸水路走行時制御部(再生抑制制御部)

Claims (1)

  1. エンジンの排気ガスに含まれる粒子状物質を捕集するフィルタが設けられ、前記フィルタを加熱することで、堆積している前記粒子状物質を燃焼させて前記フィルタの再生処理を行う車両の制御装置であって、
    前記フィルタの外周部の浸水の有無に関する情報を取得する取得部と、
    前記情報に基づき、前記フィルタが浸水している又は浸水する可能性があると判定する場合に、前記再生処理の実行を抑制させる再生抑制制御部と、を備える、
    制御装置。
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