JP2021095362A - 口腔内崩壊錠およびその製造方法 - Google Patents

口腔内崩壊錠およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】錠剤製造時の打錠障害を防ぎ、且つ、高湿条件下保管時の崩壊遅延を抑制することができる、炭酸ランタンを含む口腔内崩壊錠を実現する。【解決手段】炭酸ランタンまたは薬学的に許容されるその塩、および滑沢剤を含む口腔内崩壊錠であり、前記滑沢剤がステアリン酸カルシウムを含み、ステアリン酸マグネシウムを実質的に含まない口腔内崩壊錠により課題を解決する。【選択図】なし

Description

本発明は、口腔内崩壊錠およびその製造方法に関する。
炭酸ランタンは、慢性腎臓病患者の高リン血症の治療において高い有効性が示されており、これを含む医薬が国内外で販売されている。
炭酸ランタンの製剤としては、顆粒製剤、チュアブル製剤、口腔内崩壊製剤(「Orally Disintegrating Preparation:OD錠」または「口腔内崩壊錠」ともいう。)等が開発されている。中でも、口腔内崩壊錠は、水なしで容易に服用できるため、特に、咀嚼や嚥下が困難な患者において有用である。
炭酸ランタンを含む口腔内崩壊錠として、例えば、特許文献1には、炭酸ランタンまたはその薬学的に許容される塩を70〜90質量%含有する口腔内崩壊用の医薬組成物が記載されている。また、特許文献2には、炭酸ランタン水和物、一定量のタルクおよび一定量の脂肪酸および/または脂肪酸誘導体を含有する口腔内崩壊錠が記載されている。
特許第6093829号公報(発行日:2017年3月8日) 特開2017−119655号公報(公開日:2017年7月6日)
しかしながら、上述のような従来技術は、錠剤製造時の打錠障害を防ぎ、且つ、高湿条件下保管時の崩壊遅延を抑制するという点では改善の余地があった。
本発明の一態様は、錠剤製造時の打錠障害を防ぎ、且つ、高湿条件下保管時の崩壊遅延を抑制することができる、炭酸ランタンを含む口腔内崩壊錠を実現することを目的とする。
本発明の一実施形態は以下の構成を包含する。
<1>炭酸ランタンまたは薬学的に許容されるその塩、および滑沢剤を含む口腔内崩壊錠であり、前記滑沢剤がステアリン酸カルシウムを含み、ステアリン酸マグネシウムを実質的に含まないことを特徴とする口腔内崩壊錠。
<2>クロスポビドンを実質的に含まないことを特徴とする<1>に記載の口腔内崩壊錠。
<3>前記ステアリン酸カルシウムを、口腔内崩壊錠の質量を基準として、0.6〜1.2質量%の範囲で含むことを特徴とする<1>または<2>に記載の口腔内崩壊錠。
<4>さらに流動化剤を、口腔内崩壊錠の質量を基準として、0.1〜1.2質量%の範囲で含むことを特徴とする、<1>〜<3>のいずれかに記載の口腔内崩壊錠。
<5>前記流動化剤は、軽質無水ケイ酸を含むことを特徴とする、<4>に記載の口腔内崩壊錠。
<6><1>〜<5>のいずれかに記載の口腔内崩壊錠を製造する方法であって、炭酸ランタンまたは薬学的に許容されるその塩に滑沢剤として、ステアリン酸カルシウムを添加し、ステアリン酸マグネシウムを実質的に添加しない滑沢剤添加工程と、滑沢剤添加工程により得られた打錠用混合物を打錠する工程とを含む方法。
<7>炭酸ランタンまたは薬学的に許容されるその塩、および滑沢剤を含む口腔内崩壊錠において、前記滑沢剤としてステアリン酸カルシウムを使用し、ステアリン酸マグネシウムを実質的に使用しないことを特徴とする、口腔内崩壊錠の崩壊遅延の抑制方法。
本発明の一態様によれば、錠剤製造時の打錠障害を防ぎ、且つ、高湿条件下保管時の崩壊遅延を抑制することができる、炭酸ランタンを含む口腔内崩壊錠を提供することができる。
本発明の一実施形態に関して以下に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、以下に説明する各構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態に関しても本発明の技術的範囲に含まれる。なお、本明細書において特記しない限り、数値範囲を表す「A〜B」は、「A以上、B以下」を意味する。
〔1.口腔内崩壊錠〕
本発明の一実施形態に係る口腔内崩壊錠は、炭酸ランタンまたは薬学的に許容されるその塩、および滑沢剤を含む口腔内崩壊錠であり、前記滑沢剤がステアリン酸カルシウムを含み、ステアリン酸マグネシウムを実質的に含まない、口腔内崩壊錠である。
本発明の一実施形態において、炭酸ランタンは、医薬用途において効果を示し得る物質であり、より好ましくはリン吸着成分であり得る。前記リン吸着成分は、高リン血症の治療等において有用である。
本明細書において「口腔内崩壊錠」とは、唾液または少量の水により口腔内で崩壊するように調製された製剤を意味する。
口腔内崩壊錠には、錠剤を製造するときに、打錠機杵臼と錠剤間の摩擦を緩和し、スティッキング等の打錠障害を防ぐために滑沢剤が用いられている。炭酸ランタンを含む口腔内崩壊錠の従来技術にて、具体的に用いられている滑沢剤は、殆どの場合ステアリン酸マグネシウムである。ステアリン酸マグネシウムを滑沢剤として使用することにより打錠障害を防ぐことができる。しかし、本発明者らは、ステアリン酸マグネシウムの添加量が増加すると、口腔内崩壊錠を高湿条件下にて保管した場合に、崩壊遅延が起こりやすいことを見出した。そして、錠剤製造時の打錠障害を防ぎ、且つ、高湿条件下保管時の崩壊遅延を抑制することができる、炭酸ランタンを含む口腔内崩壊錠を実現するという課題を解決するために検討を重ねた。その結果、本発明者らは、滑沢剤として通常使用されているステアリン酸マグネシウムを実質的に含まず、代わりにステアリン酸カルシウムを含む口腔内崩壊錠は、高湿条件下保管時の崩壊遅延が顕著に改善されることを見出した。さらに、滑沢剤としてステアリン酸カルシウムを含む口腔内崩壊錠は、従来品と比較して、同程度もしくは優れた硬度を示す。
本発明の一実施形態に係る口腔内崩壊錠は、滑沢剤としてステアリン酸カルシウムを含んでいる。本発明の一実施形態において、口腔内崩壊錠に含まれるステアリン酸カルシウムの量は、口腔内崩壊錠の質量を基準として0.6〜1.2質量%であることが好ましい。ステアリン酸カルシウムの前記量が0.6質量%以上であれば、好適に打錠障害を防ぐことができるため好ましい。また、ステアリン酸カルシウムの前記量が1.2質量%以下であれば、高湿条件下保管時の崩壊遅延をより好適に改善することができるため好ましい。ステアリン酸カルシウムの前記量は、0.7質量%以上であることがより好ましく、0.8質量%以上であることがさらに好ましい。また、ステアリン酸カルシウムの前記量は、1.1質量%以下であることがより好ましく、1.0質量%以下であることがさらに好ましい。
本発明の一実施形態において、口腔内崩壊錠に含まれるステアリン酸カルシウムの量は、クロマトグラフィー法、HPLC法、ICP法、蛍光X線法、ラマン分光法等により決定することができる。
本発明の一実施形態に係る口腔内崩壊錠は、ステアリン酸マグネシウムを実質的に含んでいない。ここで、本明細書において「ステアリン酸マグネシウムを実質的に含んでいない」とは、口腔内崩壊錠に含まれるステアリン酸マグネシウムの量が、口腔内崩壊錠の質量を基準として、0.4質量%以下であることをいう。ステアリン酸マグネシウムの前記量を0.4質量%以下として、ステアリン酸カルシウムを含有させることにより、高湿条件下保管時の崩壊遅延をより好適に改善することができるため好ましい。ステアリン酸マグネシウムの前記量は、0.2質量%以下であることがより好ましく、0.1質量%以下であることがさらに好ましく、0であることが最も好ましい。
本発明の一実施形態に係る口腔内崩壊錠は、滑沢剤としてステアリン酸カルシウムを含み、且つ、ステアリン酸マグネシウムを実質的に含んでいなければよいが、本発明の効果に好ましくない影響を与えない範囲で、その他の滑沢剤を含んでいてもよい。かかる滑沢剤としては、例えば、カルナウバロウ、含水無晶形酸化ケイ素、乾燥水酸化アルミニウムゲル、ケイ酸マグネシウム、合成ケイ酸アルミニウム、酸化マグネシウム、重質無水ケイ酸、ショ糖脂肪酸エステル、水酸化アルミニウムゲル、ステアリルアルコール、ステアリン酸、セタノール、炭酸マグネシウム、沈降炭酸カルシウム、フマル酸ステアリルナトリウム、無水ケイ酸水加物、等を挙げることができる。これらは単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明の一実施形態において、口腔内崩壊錠に含まれる前記その他の滑沢剤の合計量は、本発明の効果に好ましくない影響を与えない範囲であれば特に限定されるものではないが、例えば、口腔内崩壊錠の質量を基準として、例えば1.5質量%以下、より好ましくは1.2質量%以下である。
本発明の一実施形態に係る口腔内崩壊錠は、炭酸ランタンまたは薬学的に許容されるその塩、および滑沢剤に加えて、流動化剤を含み得る。前記流動化剤としては、例えば、タルク、軽質無水ケイ酸、含水二酸化ケイ素、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム等を挙げることができる。これらは単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。中でも、本発明の一実施形態に係る口腔内崩壊錠は、前記流動化剤として、軽質無水ケイ酸を含むことがさらに好ましい。
本発明の一実施形態において、口腔内崩壊錠に含まれる前記流動化剤の量は、口腔内崩壊錠の質量を基準として、0.1〜1.2質量%であることが好ましい。前記流動化剤の量が、0.1〜1.2質量%であれば、高湿条件下保管時の崩壊遅延をさらに改善することができるため好ましい。前記流動化剤の前記量は、0.3質量%以上であることがより好ましく、1.0質量%以上であることがさらに好ましい。また、軽質無水ケイ酸の前記量は、1.1質量%以下であることがより好ましく、1.0質量%以下であることがさらに好ましい。
本発明の一実施形態において、炭酸ランタンは、以下の式(1)で表される炭酸ランタン水和物である。
La(CO・xHO ・・・(1)
(式(1)中、xは、3〜9である。)
前記式(1)で表される炭酸ランタン水和物は、リン吸着成分であり、高リン血症の治療等において有用であるため、本発明の一実施形態に係る口腔内崩壊錠に好適に用いることができる。式(1)中、xは3〜9であればよいが、より好ましくは4〜5である。
本発明の一実施形態に係る口腔内崩壊錠において、炭酸ランタンまたは薬学的に許容されるその塩の含有率は、特に限定されないが、口腔内崩壊錠の質量を基準として、好ましくは50質量%以上であり、より好ましくは70質量%以上であり、さらに好ましくは72質量%以上であり、特に好ましくは75質量%以上である。上限は85質量%であり、より好ましくは79質量%である。炭酸ランタンまたは薬学的に許容されるその塩の含有率が70質量%以上であると、一度に多量の炭酸ランタンを服用することが可能となり、患者の負担が軽減されるという利点を有する。
本発明の一実施形態に係る口腔内崩壊錠は、炭酸ランタンまたは薬学的に許容されるその塩、および滑沢剤に加えて、崩壊剤を含み得る。前記崩壊剤としては、例えば、クロスポビドン、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、デンプングリコール酸ナトリウム、クロスカルメロースナトリウム、カルメロース、カルメロースカルシウム、バレイショデンプン等を挙げることができる。これらは単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。本発明の一実施形態において、口腔内崩壊錠に含まれる前記崩壊剤の合計量は、口腔内崩壊錠の質量を基準として、3〜30質量%であることが好ましい。前記崩壊剤の合計量が、3質量%以上であれば、崩壊剤としての効果が好適に発揮される。また、前記崩壊剤の合計率が30質量%以下であれば、有効成分を高含量含む製剤を得ることができる。前記崩壊剤の合計量は、4質量%以上であることがより好ましく、5質量%以上であることがさらに好ましい。前記崩壊剤の合計量は、25質量%以下であることがより好ましく、23質量%以下であることがさらに好ましい。
中でも、前記崩壊剤は、低置換度ヒドロキシプロピルセルロースを含むことがより好ましい。本発明の一実施形態において、口腔内崩壊錠に含まれる低置換度ヒドロキシプロピルセルロースの量は、口腔内崩壊錠の質量を基準として、15〜25質量%であることが好ましい。低置換度ヒドロキシプロピルセルロースの前記量は、16質量%以上であることがより好ましく、17質量%以上であることがさらに好ましい。低置換度ヒドロキシプロピルセルロースの前記量は、23質量%以下であることがより好ましく、22質量%以下であることがさらに好ましい。
本発明の一実施形態に係る口腔内崩壊錠は、前記崩壊剤であるクロスポビドンを実質的に含まないことがより好ましい。クロスポビドンは、スーパー崩壊剤として知られている崩壊剤であるが、本発明の一実施形態に係る口腔内崩壊錠においては、クロスポビドンを実質的に含まないことにより、驚くべきことに崩壊遅延がさらに改善されることが見出された。ここで、本明細書において「クロスポビドンを実質的に含んでいない」とは、口腔内崩壊錠に含まれるクロスポビドンの量が、口腔内崩壊錠の質量を基準として、5.0質量%以下であることをいう。クロスポビドンの前記量は、3.3質量%以下であることがより好ましく、1.0質量%以下であることがさらに好ましく、0であることが最も好ましい。
本発明の一実施形態において、口腔内崩壊錠に含まれるクロスポビドンの量は、RI法、荷電化粒子検出法、ラマン分光法等により決定することができる。
本発明の一実施形態に係る口腔内崩壊錠の硬度は、これに限定されるものではないが、後述する実施例に記載の方法に基づき評価した場合に、好ましくは80N以上であり、より好ましくは100N以上である。口腔内崩壊錠の硬度が80N以上であれば、輸送時等における物理的破損を回避できるという利点を有する。
本発明の一実施形態に係る口腔内崩壊錠の崩壊時間は、これに限定されるものではないが、後述する実施例に記載の方法に基づき評価した場合に、25℃/相対湿度75%/開放系で7日間保管後の口腔内崩壊錠の崩壊時間が、好ましくは60秒以下であり、より好ましくは40秒以下であり、さらに好ましくは30秒以下であり、特に好ましくは24秒以下である。口腔内崩壊錠の崩壊時間が60秒以下であれば、口腔内崩壊錠として優れた崩壊性(崩壊速度)を有するという利点を有する。
本発明の口腔内崩壊錠は、前記滑沢剤に加えて、さらに他の添加剤を含み得る。かかる添加剤としては、これに限定されるものではないが、例えば、結合剤(例えば、アルファー化デンプン、ポリビニルピロリドン、ゼラチン、カンテン等)、賦形剤(例えば、D−マンニトール、乳糖、白糖、コーンスターチ(トウモロコシデンプン)、リン酸カルシウム、ソルビット、結晶セルロース等)、コーティング剤(例えば、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロース、エチルセルロース等)、甘味剤(アスパルテーム、果糖、サッカリン、スクラロース、白糖、D−ソルビトール、ブドウ糖、アセスルファムカリウム等)等が挙げられる。
前記添加剤の含有率は、特に限定されることなく、従来公知の技術に基づいて、適宜設定され得る。
本発明の一実施形態に係る口腔内崩壊錠の形状は、特に限定されることなく、どのような形状も採用することができる。本発明の一実施形態に係る口腔内崩壊錠は、例えば、円形、楕円形、球形、棒状型、ドーナツ型の形状等であり得る。また、本発明の口腔内崩壊錠は、積層錠、有核錠等であってもよく、錠剤の表面がコーティング剤により被膜されていてもよい。
本発明の一実施形態に係る口腔内崩壊錠は、高リン血症治療剤として、とりわけ、慢性腎臓病患者における高リン血症治療剤として、使用することができる。
本発明の口腔内崩壊錠の投与量は、患者の状態や体重等によっても異なるが、口腔内崩壊錠に含まれるランタンの量を基準として、成人1日当たり、好ましくは100mg〜10g、より好ましくは500mg〜5g、さらに好ましくは750mg〜2.25gであり得る。また、本発明の一実施形態に係る口腔内崩壊錠の投与回数は、好ましくは1日1〜数回、より好ましくは1日3回であり得る。
前述したように、本発明の一実施形態に係る口腔内崩壊錠は、滑沢剤として通常使用されているステアリン酸マグネシウムを実質的に含まず、代わりにステアリン酸カルシウムを含むことにより、高湿条件下保管時の崩壊遅延が顕著に改善される。
したがって、本発明の一実施形態には、炭酸ランタンまたは薬学的に許容されるその塩、および滑沢剤を含む口腔内崩壊錠において、前記滑沢剤としてステアリン酸カルシウムを使用し、ステアリン酸マグネシウムを実質的に使用しない、口腔内崩壊錠の崩壊遅延の抑制方法も含まれる。
〔2.口腔内崩壊錠の製造方法〕
本発明の一実施形態に係る口腔内崩壊錠は、炭酸ランタンまたは薬学的に許容されるその塩に滑沢剤として、ステアリン酸カルシウムを添加し、ステアリン酸マグネシウムを実質的に添加しない滑沢剤添加工程と、滑沢剤添加工程により得られた打錠用混合物を打錠する工程とを含む方法により製造される。
ここで、炭酸ランタンまたは薬学的に許容されるその塩にステアリン酸カルシウムを添加する方法は特に限定されるものではない。例えば、炭酸ランタンまたは薬学的に許容されるその塩に、ステアリン酸カルシウムと、必要に応じて前記その他の滑沢剤と、必要に応じて、前記流動化剤、前記崩壊剤、および前記添加剤から選択される少なくとも1つの化合物(以下、本明細書において、前記流動化剤、前記崩壊剤、および前記添加剤から選択される少なくとも1つの化合物を「前記流動化剤等」と称することがある)とを添加して混合し、打錠用混合物を調製する方法を挙げることができる。ここで、ステアリン酸カルシウムと、必要に応じて前記その他の滑沢剤と、必要に応じて前記流動化剤等とを添加する順序も特に限定されるものではなくどのような順序であってもよい。例えば、炭酸ランタンまたは薬学的に許容されるその塩に、前記流動化剤等を添加した後に、ステアリン酸カルシウムおよび前記その他の滑沢剤を添加してもよいし、その逆であってもよい。中でも、炭酸ランタンまたは薬学的に許容されるその塩に前記流動化剤等を添加した後に、ステアリン酸カルシウムおよび前記その他の滑沢剤を添加して混合し、打錠用混合物を調製する方法がより好ましい。
また、得られた前記打錠用混合物を打錠する方法としても、特に限定されるものではない。例えば、打錠用臼、打錠用上杵および下杵を用いて、単発打錠機、ロータリー式打錠機等により打錠する方法が挙げられる。ロータリー式打錠機としては、例えば、AQUARIUS G/LIBRA 2/VIRGO(菊水製作所)、COMPRIMA(IMA)、LIBRA,AQUARIUS−GJ、AQUARIUS−GJ DV、AQUARIUS−A、HT−αX−MS−U、2091i、MZ−400−45等が使用され得る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明の一実施例について以下に説明する。
〔測定および評価方法〕
実施例および比較例における各評価を、以下の方法で行った。
(1.錠剤硬度)
錠剤硬度計TBH425WTD(ERWEKA社製)を用いて、錠剤硬度を測定した。錠剤硬度の測定は、製造直後に行った。硬度の測定は、N=3で行い、その平均値を錠剤硬度とした。
(2.崩壊試験)
第17改正日本薬局方に記載されている崩壊試験法に従って試験を行った。試験液として水を用いた場合の崩壊時間(秒)を測定することにより、錠剤の崩壊性を評価した。崩壊時間の測定は、製造直後、25℃/相対湿度75%/開放系で7日間保管後、および25℃/相対湿度75%/開放系で14日間保管後について行った。崩壊試験は、N=3で行い、その平均値を崩壊時間とした。
〔実施例1〕
炭酸ランタン4水和物、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(信越化学工業製、L−HPC(登録商標) NBD−022)、アスパルテーム、および軽質無水ケイ酸(フロイント産業製、アドソリダー(登録商標)−101)を、表1に記載の量で袋内に投入し、混合した。続いて、前記袋内にステアリン酸カルシウムを、表1に記載の量で投入し、混合した。その後、直径13mmの杵に前記混合物(打錠用混合物)を投入し、ロータリー式打錠機(VIRGO、菊水製作所社製)を用いて、26kNの打錠圧で打錠を行い、錠剤を得た。
得られた錠剤について、前記の評価方法に基づき、崩壊性を評価した。結果を表1に示す。
〔実施例2〕
低置換度ヒドロキシプロピルセルロースの量およびステアリン酸カルシウムの量を、それぞれ表1に記載の量に変更した以外は、実施例1と同様の方法により、錠剤を得た。得られた錠剤の錠剤径は13mmであった。
得られた錠剤について、前記の評価方法に基づき、崩壊性を評価した。結果を表1に示す。
〔実施例3〕
低置換度ヒドロキシプロピルセルロースの量、アスパルテームの量、軽質無水ケイ酸の量、およびステアリン酸カルシウムの量を、それぞれ表1に記載の量に変更した以外は、実施例1と同様の方法により、錠剤を得た。
得られた錠剤について、前記の評価方法に基づき、崩壊性を評価した。結果を表1に示す。
〔実施例4〕
低置換度ヒドロキシプロピルセルロースの量および軽質無水ケイ酸の量を、それぞれ表1に記載の量に変更した以外は、実施例1と同様の方法により、錠剤を得た。
得られた錠剤について、前記の評価方法に基づき、崩壊性を評価した。結果を表1に示す。
〔比較例1〕
炭酸ランタン4水和物、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(信越化学工業製、L−HPC(登録商標) NBD−022)、アスパルテーム、および軽質無水ケイ酸(フロイント産業製、アドソリダー(登録商標)−101)を、表1に記載の量で袋内に投入し、混合した。続いて、前記袋内にステアリン酸マグネシウムを、表1に記載の量で投入し、混合した。その後、直径13mmの杵に前記混合物(打錠用混合物)を投入し、ロータリー式打錠機(VIRGO、菊水製作所社製)を用いて、26kNの打錠圧で打錠を行い、錠剤を得た。
得られた錠剤について、前記の評価方法に基づき、崩壊性を評価した。結果を表1に示す。
〔比較例2〕
低置換度ヒドロキシプロピルセルロースの量およびステアリン酸マグネシウムの量を、それぞれ表1に記載の量に変更した以外は、比較例1と同様の方法により、錠剤を得た。
得られた錠剤について、前記の評価方法に基づき、崩壊性を評価した。結果を表1に示す。
Figure 2021095362
〔結果〕
滑沢剤として、ステアリン酸カルシウムを、錠剤の質量を基準として0.8質量%使用し、ステアリン酸マグネシウムを使用していない実施例1は、ステアリン酸マグネシウム0.8質量%の代わりにステアリン酸カルシウム0.8質量%を使用している点でのみ比較例1と相違する。また、滑沢剤として、ステアリン酸カルシウムを、錠剤の質量を基準として1.2質量%使用し、ステアリン酸マグネシウムを使用していない実施例2は、ステアリン酸マグネシウム1.2質量%の代わりにステアリン酸カルシウム1.2質量%を使用している点でのみ比較例2と相違する。
実施例1および2と比較例1および2の結果より、ステアリン酸カルシウムを使用し、ステアリン酸マグネシウムを使用していない実施例1および2で得られた錠剤は、それぞれ、同量のステアリン酸マグネシウムのみを使用している比較例1および2で得られた錠剤と比較して、製造直後の崩壊時間が速くなっている。また、製造直後に比べ、高湿条件下にて1週間保管後、2週間保管後と時間が経過するほど、同量のステアリン酸マグネシウムのみを使用している比較例1および2で得られた錠剤と比較して、崩壊遅延が顕著に抑制されていることがわかる。
また、軽質無水ケイ酸の含有量が錠剤の質量を基準として0.3質量%である実施例1よりも、軽質無水ケイ酸の量を増量して1.0質量%とした実施例3および実施例4で得られた錠剤は、1週間保管後、2週間保管後と時間が経過するほど、崩壊遅延が顕著に改善されていることがわかる。
〔実施例5〕
低置換度ヒドロキシプロピルセルロースおよびアスパルテームの量を表2に記載の量に変更し、これとともにクロスポビドンを表2に記載の量で添加して袋内に投入して混合した以外は、実施例2と同様の方法により、錠剤を得た。得られた錠剤の錠剤径は13mmであった。
得られた錠剤について、前記の評価方法に基づき、錠剤硬度および崩壊性を評価した。結果を表2に示す。また、実施例2にて得られた錠剤について評価した錠剤硬度および崩壊性等も表2に併せて示す。
〔比較例3〕
炭酸ランタン4水和物、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(信越化学工業製、L−HPC(登録商標) NBD−022)、およびアスパルテームを、表2に記載の量で袋内に投入し、混合した。続いて、前記袋内にステアリン酸マグネシウムを、表2に記載の量で投入し、混合した。その後、直径13mmの杵に前記混合物(打錠用混合物)を投入し、ロータリー式打錠機(VIRGO、菊水製作所社製)を用いて、26kNの打錠圧で打錠を行い、錠剤を得た。得られた錠剤の錠剤径は13mmであった。
得られた錠剤について、前記の評価方法に基づき、錠剤硬度および崩壊性を評価した。結果を表2に示す。
〔比較例4〕
低置換度ヒドロキシプロピルセルロースの量を表2に記載の量に変更し、これとともにクロスポビドンを表2に記載の量で添加して袋内に投入して混合した以外は、比較例3と同様の方法により、錠剤を得た。得られた錠剤の錠剤径は13mmであった。
得られた錠剤について、前記の評価方法に基づき、錠剤硬度および崩壊性を評価した。結果を表2に示す。
Figure 2021095362
〔結果〕
崩壊剤であるクロスポビドンを使用し、滑沢剤として、ステアリン酸カルシウムを、錠剤の質量を基準として1.2質量%使用し、ステアリン酸マグネシウムを使用していない実施例5の錠剤は、同様にクロスポビドンを使用し、滑沢剤として、ステアリン酸マグネシウムを、錠剤の質量を基準として1.2質量%使用した比較例4の錠剤と比較して、製造直後の崩壊時間が速く、また、高湿条件下にて保管した場合の崩壊遅延が抑制されていることがわかる。
また、クロスポビドンはスーパー崩壊剤として知られている崩壊剤であるが、実施例2と実施例5との比較より、クロスポビドンを実質的に含まないことにより、驚くべきことに崩壊遅延がさらに改善されることがわかる。
本発明の一実施形態に係る口腔内崩壊錠は、錠剤製造時の打錠障害を防ぎ、且つ、高湿条件下保管時の崩壊遅延を抑制することができるため、炭酸ランタン等の新規製剤として好適に利用することができる。

Claims (7)

  1. 炭酸ランタンまたは薬学的に許容されるその塩、および滑沢剤を含む口腔内崩壊錠であり、前記滑沢剤がステアリン酸カルシウムを含み、ステアリン酸マグネシウムを実質的に含まないことを特徴とする口腔内崩壊錠。
  2. クロスポビドンを実質的に含まないことを特徴とする請求項1に記載の口腔内崩壊錠。
  3. 前記ステアリン酸カルシウムを、口腔内崩壊錠の質量を基準として、0.6〜1.2質量%の範囲で含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の口腔内崩壊錠。
  4. さらに流動化剤を、口腔内崩壊錠の質量を基準として、0.1〜1.2質量%の範囲で含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の口腔内崩壊錠。
  5. 前記流動化剤は、軽質無水ケイ酸を含むことを特徴とする、請求項4に記載の口腔内崩壊錠。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の口腔内崩壊錠を製造する方法であって、
    炭酸ランタンまたは薬学的に許容されるその塩に滑沢剤として、ステアリン酸カルシウムを添加し、ステアリン酸マグネシウムを実質的に添加しない滑沢剤添加工程と、滑沢剤添加工程により得られた打錠用混合物を打錠する工程とを含む方法。
  7. 炭酸ランタンまたは薬学的に許容されるその塩、および滑沢剤を含む口腔内崩壊錠において、前記滑沢剤としてステアリン酸カルシウムを使用し、ステアリン酸マグネシウムを実質的に使用しないことを特徴とする、口腔内崩壊錠の崩壊遅延の抑制方法。
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