JP2021094972A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Kentaro Saeki
賢太郎 佐伯
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Abstract

【課題】氷雪上性能を維持しながらヒールアンドトウ偏摩耗を抑えトラクション性の向上とともに、転がり抵抗を小さく抑える空気入りタイヤを供する。【解決手段】タイヤのトレッドが周方向主溝(11i,11o)と幅方向溝(13)により複数のブロック(14)に区画される空気入りタイヤにおいて、周方向主溝(11i,11o)を間に挟んで対向するブロック(14;14)は、互いにタイヤ周方向にずれて一部がタイヤ周方向で交互に重なり、前記ブロック(14)の少なくともタイヤ周方向の端部の前記周方向主溝(11i,11o)に臨む壁面(14f)から対向する壁面(14f)に向けて突出部(17)が突出することを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、空気入りタイヤに関し、特に、氷雪上性能を備えた空気入りタイヤに関する。
氷雪上性能を考慮したスタッドレス仕様のタイヤでは、タイヤトレッドに周方向主溝により区画された周方向に連なる陸部を幅方向溝により複数のブロックに分割されたパターンがよく知られている。
特に、雪上で走行する場合は、ブロック間の幅方向溝に雪を食い込ませて圧縮して雪柱せん断力を発生させて、トラクション効果を得ることが期待されるので、各ブロックはある程度の大きさを有して剛性が高いことが求められる。
しかし、トラックやバス等のような重荷重車両に使用される重荷重用空気入りタイヤであると、荷重が大きく、周方向に連なるブロックの圧縮変形や倒れ込みが大きく、トレッド部全体のリブ状陸部の剛性の維持が難しく、弾性変形によるトレッド部の発熱量が大きく、転がり抵抗を十分抑制することができない。
そこで、ブロックの周方向主溝に臨む壁面から対向する壁面に向けて突出部を突出させた例(例えば、特許文献1参照)がある。
国際公開WO2016/072133号公報
特許文献1において、接地圧を受けてブロックが圧縮変形すると、ブロックの壁面から突出した突出部が周方向主溝を挟んで隣合うブロックの壁面に近づき当接することで、突出部を介して隣合うブロックどうしが支え合う。
よって、ブロックの圧縮変形が抑制され、倒れ込みが防止されることで、陸部の剛性が維持できる。
雪上性能を考慮したトレッドパターンでは、ブロックの偏摩耗(ブロックの蹴り出し側が大きく摩耗するヒールアンドトウ偏摩耗)が課題となる。
特許文献1に開示された空気入りタイヤのトレッドパターンは、平行な周方向主溝と平行な幅方向溝によりマス目のように区画されてブロックが形成されている。
ブロックは、タイヤ幅方向に一列に配列されたブロックがタイヤ周方向に複数列配設されており、ブロックのタイヤ周方向の端部は、タイヤ幅方向に一列に配列されている。
したがって、接地圧を受けて、大きく変形するブロックの蹴り出し側端部はタイヤ幅方向に一列に並び、一斉に蹴り出しを行うことになり、隣どうしのブロックが突出部により支え合っても、ブロックの蹴り出し側端部の変形を抑制することはできない。
そのため、ヒールアンドトウ偏摩耗を抑えることはできず、蹴り出し時の大きなトラクションパワーを得ることもできない。
転がり抵抗も小さく抑えることもできない。
本発明は、かかる点に鑑みなされたもので、その目的とする処は、氷雪上性能を維持しながらヒールアンドトウ偏摩耗を抑えトラクション性の向上とともに、転がり抵抗を小さく抑えることができる空気入りタイヤを供する点にある。
上記目的を達成するために、本発明は、
タイヤのトレッドにタイヤ周方向に延びる複数本の周方向主溝により区画されて複数の周方向に連なる陸部が形成され、
前記陸部は、タイヤ幅方向に延びる複数本の幅方向溝により複数のブロックに等間隔に区画される空気入りタイヤにおいて、
前記周方向主溝を間に挟んで対向するブロックは、互いにタイヤ周方向にずれて一部がタイヤ周方向で交互に重なり、
前記ブロックの少なくともタイヤ周方向の端部の前記周方向主溝に臨む壁面から対向する壁面に向けて突出部が突出することを特徴とする空気入りタイヤを提供する。
この構成によれば、周方向主溝を間に挟んで対向するブロックは、互いにタイヤ周方向にずれて一部がタイヤ周方向で交互に重なるので、隣合うブロックのうち一方のブロックのタイヤ周方向の蹴り出し側となる端部は他方のブロックのタイヤ周方向の踏み込み側となる端部または中央部付近と隣合わせとなる。
ブロックの少なくともタイヤ周方向の端部の周方向主溝に臨む壁面から対向する壁面に向けて突出部が突出するので、接地圧を受けると、一方のブロックの蹴り出し側となる端部の周方向主溝に臨む壁面と他方のブロックのタイヤ周方向の踏み込み側となる端部または中央部付近の対向する壁面との間に突出部が挟まれて、突出部に支えられて一方のブロックの蹴り出し側となり大きく変形し易い端部の変形を抑制することができ、ヒールアンドトウ偏摩耗を抑えトラクション性の向上とともに、転がり抵抗を小さく抑えることができる。
また、周方向に連なる陸部はタイヤ幅方向に延びる複数の幅方向溝により複数のブロックに分割されているので、幅方向溝は、雪を掴んで踏み固められた雪柱を蹴り出すことで駆動力を得る雪柱せん断力とブロック角のエッジ効果および排雪により高い氷雪上性能を維持することができる。
本発明の好適な実施形態では、
前記突出部は、前記壁面のタイヤ径方向の中央部を含む部位から突出する。
特に接地時に重荷重が加わると、ブロックは、タイヤ径方向の中央部が膨らむように変形する。
この構成によれば、突出部は壁面のタイヤ径方向の中央部を含む部位から突出するので、ブロックの膨らむ中央部を含む部位から突出する突出部は対向する壁面に向けてさらに突出して有効に挟まれて一方のブロックの蹴り出し側の端部の変形を効果的に抑制することができ、ヒールアンドトウ偏摩耗を抑えトラクション性の向上を図ることができる。
本発明の好適な実施形態では、
前記周方向主溝を間に挟んで対向する前記ブロックのうち一方の前記ブロックの前記壁面から突出する前記突出部と他方の前記ブロックの前記壁面から突出する前記突出部は、互いの方向に向けて突出する。
この構成によれば、周方向主溝を間に挟んで対向するブロックのうち一方のブロックの壁面から突出する突出部と他方のブロックの壁面から突出する突出部は、互いの方向に向けて突出するので、互いの方向に向けて突出する突出部はそれぞれ短くてすみ、強度が増し、破損することを回避することができる。
本発明の好適な実施形態では、
前記ブロックは、タイヤ幅方向中央にタイヤ周方向に延びる周方向細溝により2つの小ブロックに分割され、
周方向細溝を間に挟んで対向する小ブロックは、互いにタイヤ周方向にずれて一部がタイヤ周方向で交互に重なる。
この構成によれば、周方向細溝を間に挟んで対向する小ブロックは、互いにタイヤ周方向にずれて一部がタイヤ周方向で交互に重なるので、隣合う小ブロックのうち一方のブロックのタイヤ周方向の蹴り出し側となる端部は他方のブロックのタイヤ周方向の踏み込み側となる端部または中央部付近と隣合わせとなる。
接地圧を受けると、周方向細溝はさらに狭くなって閉じるので、接地時に一方の小ブロックの蹴り出し側となる端部の周方向細溝に臨む壁面と他方の小ブロックのタイヤ周方向の踏み込み側となる端部または中央部付近の対向する壁面とが互いに接して、互いに支え合って、一方の小ブロックの蹴り出し側となる端部の変形を抑制することができ、ヒールアンドトウ偏摩耗を抑えトラクション性の向上を図ることができる。
本発明の好適な実施形態では、
前記ブロックには、タイヤ幅方向に延びる幅方向サイプが形成される。
この構成によれば、ブロックには、タイヤ幅方向に延びる幅方向サイプが形成されるので、幅方向サイプによるエッジ効果があるとともに、幅方向サイプにより分断された分断ブロックのうち蹴り出し側となる分断ブロックも隣合うブロックとの当接により変形が抑制され、もげるようなことは回避される。
本発明は、周方向主溝を間に挟んで対向するブロックが、互いにタイヤ周方向にずれて一部がタイヤ周方向で交互に重なるので、隣合うブロックのうち一方のブロックのタイヤ周方向の蹴り出し側となる端部は他方のブロックのタイヤ周方向の踏み込み側となる端部または中央部付近と隣合わせとなる。
ブロックの少なくともタイヤ周方向の端部の周方向主溝に臨む壁面から対向する壁面に向けて突出部が突出するので、接地圧を受けると、一方のブロックの蹴り出し側となる端部の周方向主溝に臨む壁面と他方のブロックのタイヤ周方向の踏み込み側となる端部または中央部付近の対向する壁面との間に突出部が挟まれて、一方のブロックの蹴り出し側となる端部の変形を抑制することができ、ヒールアンドトウ偏摩耗を抑えトラクション性の向上を図るとともに、転がり抵抗を小さく抑えることができる。
また、周方向に連なる陸部はタイヤ幅方向に延びる複数の幅方向溝により複数のブロックに分割されているので、幅方向溝は、雪を掴んで踏み固められた雪柱を蹴り出すことで駆動力を得る雪柱せん断力とブロック角のエッジ効果および排雪により高い氷雪上性能を維持することができる。
本発明の一実施の形態に係る空気入りタイヤのタイヤ幅方向断面図である。 同空気入りタイヤのトレッドの部分平面図である。 同トレッドの部分拡大平面図である。 図3のIV−IV矢視による同内側陸部の部分断面図である。 突出部の変形例を示す内側陸部の部分断面図である。
以下、本発明に係る一実施の形態について図1ないし図4に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係るトラック・バス用の重荷重用ラジアルタイヤである空気入りタイヤ1のタイヤ幅方向断面図(タイヤ回転中心軸を含む平面で切断したときの断面図)である。
空気入りタイヤ1は、金属線がリング状に巻回されて形成された左右一対のビードリング2,2に、両側縁をそれぞれ巻き付けて両側縁間をタイヤ径方向外側に膨出してトロイダル状にカーカスプライ3が形成されている。
カーカスプライ3の内表面には耐空気透過性のインナライナ部4が形成されている。
カーカスプライ3のクラウン部の外周には、ベルト6が複数重ねられるように巻き付けられてベルト層5を形成しており、そのタイヤ径方向外側にトレッド7が覆いかぶさるように形成されている。
ベルト層5はベルト6が複数層に重ねられたもので、各ベルト6はベルトコードをベルト用ゴムにより被覆して帯状にしたものである。
カーカスプライ3の両サイド部の外表面には、サイドウォール部8が形成されている。
カーカスプライ3のビードリング2に巻き付けられて折り返された環状端部を覆うビード部9は、内側がインナライナ部4に連続し、外側がサイドウォール部8に連続する。
図2は、トレッド7の部分平面図であり、図3は、同トレッド7の部分拡大平面図である。
図1および図2を参照して、トレッド7には、タイヤ幅方向の中央のタイヤ赤道線Leの両側に、それぞれ2本ずつタイヤ周方向に延びる周方向主溝11i,11oが、タイヤ幅方向に略等間隔に形成されている。
4本の周方向主溝11o,11i,11i,11oは、タイヤ赤道線Leに近いタイヤ幅方向内側の内側周方向主溝11i,11iと、内側周方向主溝11iのさらにタイヤ幅方向の最も外側の最外側周方向主溝11oとからなる。
周方向主溝11i,11oは、いずれもタイヤ周方向に直線状に延びている。
この4本の周方向主溝11o,11i,11i,11oにより区画されて5本のタイヤ周方向に延びる陸部12C,12B,12A,12B,12Cが形成されている。
タイヤ幅方向の両側の最外側周方向主溝11o,11oの間のタイヤ赤道線Leのあるタイヤ幅方向の内側に、3本の内側陸部12B,12A,12Bが区画されている。
最外側周方向主溝11oよりタイヤ幅方向外側のタイヤショルダ領域にショルダ陸部12Cが区画されている。
内側陸部12A,12Bは、それぞれタイヤ周方向に等間隔に設けられたタイヤ幅方向に延びる複数本の幅方向溝13により複数の内側ブロック14に区画されている。
幅方向溝13は、溝幅が大きく、タイヤ径方向の深さが周方向主溝11i,11oの深さの約60%の深さである。
また、内側ブロック14には、タイヤ周方向に延びて内側ブロック14をタイヤ幅方向に等分に二分する周方向細溝である周方向サイプ16が形成されている。
周方向サイプ16は、タイヤ幅方向に振れながらタイヤ周方向にジグザグ形状に折曲して形成されている。
内側ブロック14の周方向サイプ16により二分された小ブロック14sどうしは、タイヤ周方向にずれて一部がタイヤ周方向で交互に重なっている。
小ブロック14sは、タイヤ幅方向に直線的に延びる4本の平行な幅方向サイプ15により5つの分断ブロック14bに分断されている。
4本の平行な幅方向サイプ15は、幅が狭い2本の幅方向サイプ15の組みが幅広の間隔で配設されている。
したがって、3つの幅広の分断ブロック14bの間に幅狭の分断ブロック14bが設けられた構成となっている。
幅方向サイプ15および周方向サイプ16は、溝幅が1.0mm未満の切り込みである。
そのため、幅方向サイプ15と周方向サイプ16により分断された分断ブロック14bは、接地時に、サイプを挟んで隣接する分断ブロック14bが押圧変形して互いに接することで、一体化して1つの内側ブロック14となって剛性を高めることができる。
図2を参照して、最外側周方向主溝11oよりタイヤ幅方向外側のショルダ陸部12Cは、タイヤ周方向に直線的に延びる周方向細溝21によりタイヤ幅方向内側の内側ショルダ陸部12Ciとタイヤ幅方向外側の外側ショルダ陸部12Coとに区画される。
内側ショルダ陸部12Ciは、タイヤ周方向に等間隔に設けられたタイヤ幅方向に延びる内側幅方向ラグ溝22により複数の内側ショルダブロック23に区画される。
内側幅方向ラグ溝22のタイヤ径方向の深さは、最外側周方向主溝11oのタイヤ径方向の深さの60%である。
内側ショルダブロック23には、タイヤ幅方向に直線的に延びる幅方向サイプ24が4本互いに平行に形成されている。
幅方向サイプ24は、一端が最外側周方向主溝11oに開口し、他端が周方向細溝21に開口する両側開口サイプであり、タイヤ径方向の深さは、内側幅方向ラグ溝22と同じである。
4本の平行な幅方向サイプ24は、幅が狭い2本の幅方向サイプ15の組みが幅広の間隔で配設されている。
したがって、内側ショルダブロック23は4本の幅方向サイプ24により分断されて、3つの幅広の分断ブロック14bの間に幅狭の分断ブロック14bが設けられた構成となっている。
周方向主溝11iを間に挟んで対向するブロック14,14は、互いにタイヤ周方向にずれて一部がタイヤ周方向で交互に重なっている。
ブロック14の少なくともタイヤ周方向の端部の周方向主溝11i,11oに臨む壁面14fから対向する壁面14fに向けて突出部17が突出している。
突出部17は、壁面14fのタイヤ径方向の中央部を含む部位から突出している(図4参照)。
図4に示されるように、突出部17は、周方向主溝11iの踏面開口より深く、周方向主溝11iの溝底には達しない深さに位置している。
図3を参照して、周方向主溝11iを間に挟んで対向するブロック14,14のうち一方のブロック14の壁面14fから突出する突出部17と他方のブロック14の壁面14fから突出する突出部17は、互いの方向に向けて突出して、互いの突出部17の先端面どうしが対向している。
小ブロック14sの幅方向サイプ15により分断された分断ブロック14bのうち幅広の分断ブロック14bに1つずつ突出部17が設けられている。
したがって、ブロック14のタイヤ周方向の端部の幅広の分断ブロック14bには突出部17が設けられている。
図3を参照して、内側ブロック14のタイヤ周方向の一方の端部に相当する一端分断ブロックを14bxとし、他方の端部に相当する他端分断ブロックを14byとすると、周方向主溝11を間に挟んで対向するブロック14,14は、互いにタイヤ周方向にずれて一部がタイヤ周方向で交互に重なっているので、内側ブロック14の一端分断ブロック14bxは、周方向主溝11iを挟んで対向する内側ブロック14の他端分断ブロック14byと対向するか、または周方向主溝11iを挟んで対向する内側ブロック14のタイヤ周方向の中央付近の分断ブロック14bと対向する。
タイヤの回転方向から内側ブロック14の一端分断ブロック14bxが蹴り出し側となるときは、他端分断ブロック14byは踏み込み側となる。
隣合うブロック14,14のうち一方のブロック14のタイヤ周方向の蹴り出し側となる一端分断ブロック14bxは他方のブロック14のタイヤ周方向の踏み込み側となる他端分断ブロック14byまたは中央部付近の分断ブロック14bと隣合わせとなる。
接地圧を受けると、一方のブロック14の蹴り出し側となる一端分断ブロック14bxの周方向主溝11iに臨む壁面14fと他方のブロック14の踏み込み側となる他端分断ブロック14byの壁面14fまたは中央部付近の対向する壁面14fとの間で突出部17,17どうしが当接して挟まれるので、突出部17,17に支えられて一方のブロック14の蹴り出し側となり大きく変形し易い一端分断ブロック14bxの変形が抑制されることになるため、ヒールアンドトウ偏摩耗を抑えトラクション性の向上とともに、転がり抵抗を小さく抑えることができる。
また、一端分断ブロック14bxがもげるようなことは回避される。
一端分断ブロック14bxが踏み込み側となるときは、他端分断ブロック14byが蹴り出し側となり、他端分断ブロック14byが蹴り出し側となったときも他端分断ブロック14byは上記したような一端分断ブロック14bxが受けた作用と同じ作用を受けて蹴り出し側となった他端分断ブロック14byの変形が抑制されることになり、ヒールアンドトウ偏摩耗を抑えトラクション性の向上とともに、転がり抵抗を小さく抑えることができる。
また、周方向に連なる内側陸部12A,12Bはタイヤ幅方向に延びる複数の幅方向溝13により複数のブロック14に分割されているので、幅方向溝13は、雪を掴んで踏み固められた雪柱を蹴り出すことで駆動力を得る雪柱せん断力とブロック角のエッジ効果および排雪により高い氷雪上性能を維持することができる。
本空気入りタイヤは、重荷重用ラジアルタイヤであり、接地圧をうけると、ブロック14は、タイヤ径方向の中央部が膨らむように変形するので、突出部17は壁面14fのタイヤ径方向の中央部を含む部位から突出しているので、対向する壁面14fに向けて大きく突出することになり、壁面14f,14f間に突出部17,17は強く圧縮されて有効に挟まれてブロックの蹴り出し側となる端部の変形を効果的に抑制することができ、ヒールアンドトウ偏摩耗を抑えトラクション性の向上を図ることができる。
また、転がり抵抗は、ブロックの変形量とブロックの体積の乗算に比例し、重荷重用タイヤであると、ブロックの変形の寄与が大きいため、突出部を設けることによる体積の増加の影響は小さく、突出部を設けても転がり抵抗を十分小さく抑えることができる。
本空気入りタイヤ1においては、内側ブロック14の周方向サイプ16により二分された小ブロック14sどうしは、タイヤ周方向にずれて一部がタイヤ周方向で交互に重なっている。
図3を参照して、周方向サイプ16を間に挟んで対向する小ブロック14s,14sは、互いにタイヤ周方向にずれて一部がタイヤ周方向で交互に重なるので、隣合う小ブロック14s,14sのうち一方の小ブロック14sのタイヤ周方向の蹴り出し側となる端部を一端分断ブロックを14bxとすると、一端分断ブロックを14bxは他方の小ブロック14sのタイヤ周方向の踏み込み側となる端部である他端分断ブロック14by(または中央部付近)と隣合わせとなる。
接地圧を受けると、周方向サイプ16はさらに狭くなって閉じるので、接地時に一方の小ブロックの蹴り出し側となる端部である一端分断ブロックを14bxの周方向サイプ16に臨む壁面と他方の小ブロック14sのタイヤ周方向の踏み込み側となる端部である他端分断ブロック14byの対向する壁面とが互いに接して、互いに支え合って、一方の小ブロックの蹴り出し側となる一端分断ブロックを14bxの変形を抑制することができ、ヒールアンドトウ偏摩耗を抑えトラクション性の向上とともに、転がり抵抗を小さく抑えることができる。
一端分断ブロック14bxが踏み込み側となるときは、他端分断ブロック14byが蹴り出し側となり、同様の作用により他端分断ブロック14byの変形が抑制されることになり、ヒールアンドトウ偏摩耗を抑えトラクション性の向上とともに、転がり抵抗を小さく抑えることができる。
次に、最外側周方向主溝11oにおける構造について考察してみる。
最外側周方向主溝11oを挟んで両側の内側ブロック14と内側ショルダブロック23は、互いの対向する壁面から突出部17,17が互いの方向に向け突出している。
内側ブロック14の分断ブロック14bのうち幅広の分断ブロック14bに1つずつ突出部17が設けられ、内側ショルダブロック23の分断ブロック23bのうち幅広の分断ブロック23bに1つずつ突出部17が設けられている。
最外側周方向主溝11oを挟んで対向する内側ブロック14と内側ショルダブロック23は、互いにタイヤ周方向にずれて一部がタイヤ周方向で交互に重なっている。
したがって、隣合う内側ブロック14と内側ショルダブロック23のうち一方の内側ブロック14(内側ショルダブロック23)のタイヤ周方向の蹴り出し側となる端部は他方の内側ショルダブロック23(内側ブロック14)のタイヤ周方向の踏み込み側となる端部または中央部付近と隣合わせとなる。
接地圧を受けると、一方の内側ブロック14(内側ショルダブロック23)の蹴り出し側となる分断ブロック14bの最外側周方向主溝11oに臨む壁面と他方の内側ショルダブロック23(内側ブロック14)の踏み込み側となる分断ブロック23bの壁面または中央部付近の対向する壁面との間で突出部17,17どうしが当接して挟まれるので、突出部17,17に支えられて一方の内側ブロック14(内側ショルダブロック23)の蹴り出し側となり大きく変形し易い分断ブロック14b(23b)の変形が抑制されることになり、ヒールアンドトウ偏摩耗を抑えトラクション性の向上とともに、転がり抵抗を小さく抑えることができる。
なお、図4に示す突出部17の変形例を図5に示す。
この変形例である突出部17´は、周方向主溝11iの踏面開口面から溝深さ方向に溝底の手前まで延びて形成されている。
接地時に蹴り出し側となる分断ブロックの変形は踏面側の変形が大きいので、突出部17´が踏面まであることで、この変形を突出部17により効果的に抑制することができる。
以上、本発明に係る一実施の形態に係る空気入りタイヤについて説明したが、本発明の態様は、上記実施の形態に限定されず、本発明の要旨の範囲で、多様な態様で実施されるものを含むものである。
本実施の形態では、トレッドに周方向に延びて形成される周方向主溝は、直線状に延びていたが、タイヤ幅方向に振れながらジグザグ形状にタイヤ周方向に延びる形状であってもよい。
また、周方向主溝を挟むブロックの対向する壁面の双方から突出部が突出していたが、一方の壁面から突出した突出部が対向する壁面に対面し、接地時に同突出部が対向する壁面に当接するようにしてもよい。
1…空気入りタイヤ、2…ビードリング、3…カーカスプライ、4…インナライナ部、5…ベルト層、6…ベルト、7…トレッド、8…サイドウォール部、9…ビード部、
11i…内側周方向主溝、11o…最外側周方向主溝、
12A,12B…内側陸部、12C…ショルダ陸部、12Ci…内側ショルダ陸部、12Co…外側ショルダ陸部、13…幅方向溝、
14…内側ブロック、14s…小ブロック、14b…分断ブロック、15…幅方向サイプ、16…周方向サイプ、17…突出部、
21…周方向細溝、
22…内側幅方向ラグ溝、23…内側ショルダブロック、23b…分断ブロック、24…幅方向サイプ、33…外側ショルダブロック。

Claims (5)

  1. タイヤのトレッドにタイヤ周方向に延びる複数本の周方向主溝(11i,11o)により区画されて複数の周方向に連なる陸部(12A,12B,12C)が形成され、
    前記陸部(12A,12B,12C)は、タイヤ幅方向に延びる複数本の幅方向溝(13)により複数のブロック(14)に等間隔に区画される空気入りタイヤにおいて、
    前記周方向主溝(11i,11o)を間に挟んで対向するブロック(14;14)は、互いにタイヤ周方向にずれて一部がタイヤ周方向で交互に重なり、
    前記ブロック(14)の少なくともタイヤ周方向の端部の前記周方向主溝(11i,11o)に臨む壁面(14f)から対向する壁面(14f)に向けて突出部(17)が突出することを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記突出部(17)は、前記壁面(14f)のタイヤ径方向の中央部を含む部位から突出することを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記周方向主溝(11i,11o)を間に挟んで対向する前記ブロック(14;14)のうち一方の前記ブロック(14)の前記壁面(14f)から突出する前記突出部(17)と他方の前記ブロック(14)の前記壁面(14f)から突出する前記突出部(17)は、互いの方向に向けて突出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記ブロック(14)は、タイヤ幅方向中央にタイヤ周方向に延びる周方向細溝(16)により2つの小ブロック(14s)に分割され、
    周方向細溝(16)を間に挟んで対向する小ブロック(14s;14s)は、互いにタイヤ周方向にずれて一部がタイヤ周方向で交互に重なることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記ブロック(14)には、タイヤ幅方向に延びる幅方向サイプ(15)が形成されることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
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