JP2021094275A - 水素付加装置及び水素付加装置の殺菌方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構成で、タンク内を正常に殺菌できる水素付加装置を提供する。【解決手段】水素付加装置1は、水素分子透過性の容器101に密封された生体適用液100に水素を付加し含有する。水素付加装置1は、容器101を収容するためのタンク2と、タンク2に溶存水素水200を供給するための水素供給部3と、タンク2内に蓄えられた液体300を加熱するための発熱部5と、タンク2内の温度を測定する温度センサー6と、単位時間あたりの前記温度の変化に基づいてタンク2内の液体300の量を推定する制御部7とを含んでいる。【選択図】図1

Description

生体適用液を水素分子透過性の容器で密封した容器の前記生体適用液に、水素を付加し含有させるための水素付加装置及びその殺菌方法に関する。
従来から、水素分子透過性を有する容器に密封された生体適用液に水素を付加する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第4486157号公報
上記特許文献1に開示されている装置は、水素貯蔵器(タンク)を定期的に殺菌しながら運用することが望ましい。このような殺菌方法としては、前記タンク内に蓄えられた液体を、前記タンク内の発熱部で加熱することが知られている。しかしながら、殺菌時に、前記タンク内に蓄えられた前記液体の液面が前記発熱部よりも低い位置にあると、前記液体を前記発熱部で直接的に加熱することができないので、前記液体の温度が十分に上昇せず、正常な殺菌が行えないおそれがある。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、簡素な構成で、タンク内を正常に殺菌できる水素付加装置を提供することを主たる目的としている。
本発明の第1発明は、生体適用液を水素分子透過性の容器で密封した前記容器の前記生体適用液に、水素を付加し含有させるための水素付加装置であって、前記容器を収容するためのタンクと、前記生体適用液に水素を付加するために、前記タンクに溶存水素水を供給するための水素供給部と、前記タンク内に蓄えられた液体を加熱するために発熱する発熱部と、前記発熱部に対して一定距離の位置に固定され、前記タンク内の温度を検出する温度センサーと、単位時間あたりの前記温度の変化に基づいて前記タンク内の前記液体の量を推定する制御部とを含む。
本発明に係る前記水素付加装置において、前記温度センサーの位置は、前記発熱部の位置と同じ高さ、又は、前記発熱部の位置よりも高い、ことが望ましい。
本発明に係る前記水素付加装置において、前記制御部は、予め定められた出力で前記発熱部を動作させ、前記単位時間あたりの前記温度の前記変化が、予め定められた閾値以上の場合、前記液体の高さが不足していると判断する、ことが望ましい。
本発明に係る前記水素付加装置において、前記制御部は、前記単位時間あたりの前記温度の前記変化に基づいて前記発熱部の出力を弱める又は停止する、ことが望ましい。
本発明の第2発明は、生体適用液を水素分子透過性の容器で密封した前記容器の前記生体適用液に、水素を付加し含有させるためのタンクを含む水素付加装置の殺菌方法であって、前記タンク内を予め定められた単位時間あたりの熱量で加熱する第1工程と、前記タンク内の単位時間あたりの温度を検出する第2工程と、前記単位時間あたりの前記温度の変化を計算する第3工程と、前記単位時間あたりの前記温度の前記変化に基づいて、前記タンク内の液体の量を推定する第4工程とを含む。
本発明に係る前記水素付加装置の殺菌方法において、前記単位時間あたりの前記温度の前記変化が、予め定められた閾値以上のとき、前記第4工程のあと、前記タンク内に前記液体を補充する工程を含む、ことが望ましい。
本第1発明の前記水素付加装置は、前記発熱部が、前記タンク内に蓄えられた前記液体を加熱することにより、前記タンク内を殺菌する。前記温度センサーは、前記タンク内の単位時間あたりの温度を測定する。前記制御部は、前記温度の変化に基づいて前記タンク内の前記液体の量を推定する。例えば、前記温度の前記変化が大きいときには、前記温度センサーが前記発熱部の輻射熱を検出しているので、前記液体の量が小さい(前記発熱部が前記液体の液面よりも高い位置に存在している)と推定できる。この場合、前記液体と前記発熱部とが接触せず、前記液体の温度が十分に上昇しないので、前記タンク内を正常に殺菌できないおそれがある。このため、例えば、前記タンク内に前記液体を補充追加することで、前記タンク内を正常に殺菌することができる。
本第2発明の前記殺菌方法は、前記タンクを単位時間あたりの熱量で加熱する第1工程と、前記タンク内の単位時間あたりの温度を検出する前記第2工程と、前記単位時間あたり前記温度の変化を計算する第3工程と、前記単位時間あたりの前記温度の前記変化に基づいて、前記タンク内の前記液体の量を推定する前記第4工程とを含む。これにより、例えば、前記第4工程において、前記単位時間あたりの前記温度の前記変化が大きいと判定したとき、前記発熱部の輻射熱を検出しているので、前記液体の量が小さい(前記発熱部が前記液体の液面よりも高い位置に存在している)と推定できる。この場合、例えば、前記液体と前記発熱部とが接触せず、前記液体の温度が十分に上昇しないので、前記タンク内を正常に殺菌できないおそれがある。このため、例えば、前記タンク内に前記液体を補充することで、前記タンク内を正常に殺菌することができる。
本発明の水素付加装置の概略構成を示す図である。 図1の水素付加装置の電気的構成を示すブロック図である。 温度変化と閾値との関係を示すグラフである。 図1のタンクと電解槽との概略構成を示す図である。 本発明の電解水生成装置の殺菌方法の処理手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本実施形態の水素付加装置1の構成を示している。図2は、水素付加装置1の電気的構成を示している。本実施形態の水素付加装置1は、生体適用液100に水素を付加して含有させるための装置である。
「生体適用液」とは、注射、点滴、輸液などの用途に浸透圧調製された生理食塩水、栄養素や電解質補給のために調整された注射用液、薬剤(プロスタグランジン等血管拡張剤や抗がん剤を含む)を溶解させられた注射用液や生理食塩液、液状薬剤、輸血に用いられる輸血製剤(輸血用血液)や自己血液、経腸液を含み、さらに臓器の保存のために調合された臓器保存液、がん免疫療法やワクチン療法等で用いられるリンパ球やワクチンを含んだ生体適用液、腹膜透析液、透析液、心筋保護薬などを含む、生体機能の維持向上や疾病・疾患の予防または治療を意図して非経口的に生体に適用される液体全般を示す概念である。また、本明細書においては、「生体適用液」という語で生体の生体液又は生体水そのものを指す場合もある。
本実施形態の水素付加装置1は、生体適用液100のうち、特に、腹膜透析液に水素を付加するために好適に用いられる。水素が付加された腹膜透析液を用いた腹膜透析は、患者の酸化ストレスの低減に寄与するとして、近年注目されている。
生体適用液100は、本実施形態では、水素分子透過性を有する容器101に密封されている。容器101の材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン等の高分子材料が望ましいが、水素分子を透過しうる素材であればこれに限るものではない。容器101の材料が、例えば、酸素ガスバリア性や水蒸気バリア性を特徴とする素材であっても、多くの場合、分子サイズの小さい水素分子は問題なく透過できる。
生体適用液100は、例えば、容器101内で、第1液及び第2液に分離され、透析時に混合される形態であってもよい。
容器101は、バッグ状の形態が望ましいが、水素分子の透過性が維持されれば、これに限られるものではなく、例えば、ボトル状の形態であってもよい。水素分子が容器101の外壁を透過することにより、生体適用液100は、水素分子を含有する。
水素付加装置1は、本実施形態では、タンク2と水素供給部3と発熱部5と温度センサー6と制御部7とを備えている。水素付加装置1は、本実施形態では、タンク2を殺菌するための構成(すなわち、加熱によりタンク2を殺菌する発熱部5)を搭載している。
タンク2は、容器101、例えば、未開封の容器101が収容される。本実施形態のタンク2は、容器101を挿脱するための蓋部材21が上面に設けられている。
水素供給部3は、タンク2内に水素分子が溶け込んだ溶存水素水200を供給し得る。溶存水素水200に溶け込んだ水素分子が容器101を透過することにより、生体適用液100に水素が付加される。水素供給部3は、例えば、水に水素分子を溶解させることで溶存水素水200を生成する。
本実施形態の水素供給部3は、電解槽4を含んでいる。電解槽4は、例えば、水を電気分解することにより溶存水素水200を生成する。
水素供給部3とタンク2とは、本実施形態では、水路11によって接続されている。水素供給部3によって生成された溶存水素水200は、水路11を介してタンク2に供給される。
発熱部5は、タンク2内に蓄えられた液体300を加熱するために発熱する。発熱部5には、例えば、電力を動力源とするヒーター51を含んでいる。ヒーター51は、ジュール熱によって発熱し、タンク2内に蓄えられた液体300を加熱する。このようなヒーター51としては、例えば、タンク2の壁面に固定するタイプやタンク2の底面に載置するタイプのものなど、周知構造の液体用加熱ヒーターが用いられる。
タンク2の殺菌時において、発熱部5は、タンク2内の液体300を、例えば、80℃以上の温度に加熱する。これにより、タンク2内が正常に殺菌される。発熱部5が加熱する液体300は、溶存水素水200の他、水道水等であってもよく、タンク2内の加熱殺菌に適した液体であれば特に限定されない。発熱部5の動作は、制御部7によって制御される。
温度センサー6は、タンク2内の温度を測定する。このような温度センサー6としては、例えば、熱電対、サーミスタ又は測温抵抗体等の周知構造のものが望ましい。温度センサー6は、本実施形態では、白金測温抵抗体が用いられる。温度センサー6は、例えば、タンク2内の単位時間あたりの温度を検出して、その温度に対応する電気信号を制御部7に出力する。
温度センサー6によって検出された温度は、発熱部5から温度センサー6までの距離に依存する。検出温度の信頼性を高めるために、温度センサー6は、発熱部5に対して一定の距離に固定され、発熱部5による温度を常に同じ位置で測定している。温度センサー6は、本実施形態では、タンク2の壁面に固定されている。
温度センサー6は、発熱部5の位置よりも高い位置、又は、発熱部5の位置と同じ高さであるのが望ましい。これにより、例えば、液体300の液面300aが発熱部5よりも低い位置にあるとき、温度センサー6は、発熱部5の輻射熱を直接的に検出する。また、例えば、液面300aが発熱部5よりも高い位置にあるとき、発熱部5の熱が液体300に吸収され、発熱部5の輻射熱を直接的に検出することが抑制される。温度センサー6は、本実施形態では、発熱部5の位置よりも高い位置に配されている。
制御部7は、予め定めた出力で発熱部5を動作させる。また、制御部7は、温度センサー6によって検出されたタンク2内の単位時間あたりの温度の変化(以下、このような温度の変化を「温度変化R」という場合がある。)、例えば、単位時間あたりの温度の差を計算する。制御部7は、さらに、温度変化Rに基づいてタンク2内の液体300の量を推定する。制御部7は、例えば、液体300の量の前記推定に基づいて、発熱部5の出力を制御する。このような制御部7は、例えば、各種の演算処理、情報処理等を実行するCPU(Central Processing Unit)及びCPUの動作を司るプログラム及び各種の情報を記憶するメモリ等を有している。制御部7は、例えば、発熱部5及び水素供給部3の他、装置各部の制御を司る。
本実施形態では、制御部7は、温度センサー6から出力されるタンク2内の温度に対応する電気信号に基づいて、温度変化Rを計算して液体300の量を推定し、その推定結果から発熱部5の動作を制御する。これにより、例えば、制御部7は、液体300を十分に加熱して、タンク2を正常に殺菌する。
より具体的には、制御部7は、計算した温度変化Rと予め定めた閾値Kとを比較する。そして、温度変化Rが閾値Kよりも小さいと判定したとき、タンク2内の液体300の量が大きい、換言すると、液面300aの高さ位置が発熱部5よりも高い位置にあると推定する。このとき、制御部7は、発熱部5を引き続き動作させて、タンク2を殺菌する。このときの水素付加装置1のモードが「殺菌モード」とされる。「殺菌モード」では、例えば、制御部7が発熱部5の出力を高めるように制御することができる。これにより、短時間でタンク2内を殺菌することが可能となる。
一方、制御部7が、前記比較によって、温度変化Rが閾値K以上と判定したとき、タンク2内の液体300の量が小さい、換言すると、液面300aの高さ位置が発熱部5よりも低い位置にある(液体の高さが不足していると判断)と推定する。このとき、制御部7は、例えば、タンク2内に液体300を追加するように制御することができる。これにより、液面300aが発熱部5よりも高い位置になる(殺菌モードに移行)と、液体300を十分に加熱することができ、正常な殺菌を行うことができる。また、このとき、制御部7は、発熱部5の動作を制限することができる。すなわち、制御部7は、例えば、発熱部5の出力を弱める又は停止させる。これにより、例えば、タンク2内の過熱を抑制することができる。
図3は、閾値K以上となる温度変化R1と、閾値Kよりも小さい温度変化R2との関係を示すグラフである。図3に示されるように、温度変化Rは、例えば、単位時間あたりの温度の変化(差)の傾きを示す。温度変化R1は、例えば、液体300の量が小さく、液面300aが発熱部5よりも低い位置にあるときに検出される。温度変化R2は、例えば、液体300の量が大きく、液面300aが発熱部5よりも高い位置、又は、発熱部5の位置と同じ高さにあるときに検出される。
閾値Kは、本実施形態では、タンク2を発熱部5で加熱したときの実験によって決定される。閾値Kは、例えば、液面300aを発熱部5及び温度センサー6よりも低い位置としたときの実験値が採用される。閾値Kは、例えば、制御部7の前記メモリに入力されている。
なお、「殺菌モード」では、後述する電磁弁(図1に示す)16を開放することにより、タンク2内の液体300を減じて加熱することも可能である。この場合、短時間で液体300を気化することができる。気化した液体300(例えば、水蒸気)は、タンク2内の隅々に行き渡り、タンク2内を殺菌する。本実施形態では、このような液体300を減じた場合にあっても、温度センサー6及び制御部7によって、温度変化Rを計算し、液体300の量(液面300aの位置)を推定していれば、正常な殺菌が維持される。
なお、温度センサー6が、発熱部5よりも低い位置にある場合、液体300の液面300aが発熱部5と温度センサー6との間の位置にあるときには、温度センサー6は発熱部5の輻射熱を直接的に検出することができない。このため、制御部7は、温度センサー6からの前記出力信号に基づいて計算した温度変化Rを、閾値Kよりも小さいと判定し、引き続き発熱部5を動作させる。しかしながら、発熱部5は、液体300と接触していないので、液体300の温度が十分に上昇しない。このため、温度センサー6は、発熱部5の位置よりも高い位置、又は、発熱部5よりも高い位置に設けることが望ましい。
図4は、タンク2と、水素供給部3の主要部の一例である電解槽4とを示している。タンク2には、電気分解の資源となる原水を供給するための水路10が接続されている。原水には、一般的には水道水が利用されるが、その他、例えば、井戸水、地下水等を用いることができる。原水は、フィルター(図示せず)等によって浄化された後、水路10を介してタンク2に供給される。そして、タンク2に蓄えられた原水は、後述する水路12の一部及び水路13を介して電解槽4に供給される。
タンク2には、タンク2内から液体300(上記原水、溶存水素水200を含む)を取り出すための水路12が接続されている。本実施形態では、タンク2の下方に排液タンク8が設けられ、水路12はタンク2から排液タンク8に亘って延びている。タンク2内の液体300は、水路12を介して排出され、排液タンク8に蓄えられる。
水路12には、水路13が接続されている。水路13は、分岐点12aにおいて水路12から分岐し、電解槽4へと延びている。電解槽4は、水路12の一部及び水路13を介してタンク2から供給された水を電気分解することにより、水素分子を発生させる。この水素分子が水に溶け込むことにより、タンク2に供給する溶存水素水200が生成される。
電解槽4は、電解室40を備え、電解室40内に第1給電体41と、第2給電体42と、を有する。第1給電体41及び第2給電体42は、電解室40に設けられている。
第1給電体41と第2給電体42との間には、隔膜43が設けられている。電解室40は、隔膜43によって第1給電体41が配された第1極室40aと第2給電体42が配された第2極室40bと区分される。
水路13は、二方に分岐して、それぞれの先端が第1極室40a又は第2極室40bに接続されている。第1極室40a及び第2極室40bには、水路13を介して電気分解のための水が供給される。
水路12には、分岐点12aの上流側のポンプ15と分岐点12aの下流側の電磁弁16とが設けられている。電磁弁16を開放することにより、タンク2内の液体300が排液タンク8に移動する。電磁弁16を閉鎖し、ポンプ15を駆動することにより、タンク2内の液体300が、水路12、13、電解槽4、水路11を経て、タンク2に戻り、上記経路内を循環する。なお、ポンプ15は、水路13又は11に配されていてもよい。
本実施形態の電解槽4は、制御部7によって制御される。制御部7は、例えば、電流検出器44(図2参照)から出力された電気信号に基づいて、第1給電体41及び第2給電体42に印加する直流電圧を制御する。より具体的には、制御部7は、電流検出器44によって検出される電解電流が予め設定された所望の値となるように、第1給電体41及び第2給電体42に印加する直流電圧をフィードバック制御する。例えば、電解電流が過大である場合、制御部7は、上記電圧を減少させ、電解電流が過小である場合、制御部7は、上記電圧を増加させる。これにより、第1給電体41及び第2給電体42に供給する電解電流が適切に制御される。
電解室40内で水が電気分解されることにより、水素ガス及び酸素ガスが発生する。例えば、陰極側の第2極室40bでは、水素ガスが発生し、当該水素分子が溶け込んだ溶存水素水200が生成される。なお、このような電気分解を伴って生成された溶存水素水200は、「電解水素水」とも称される。一方、陽極側の第1極室40aでは、酸素ガスが発生する。
水路11は、第2極室40bとタンク2とを繋いでいる。第2極室40bで生成された溶存水素水200は、水路11を介してタンク2に供給される。
既に述べたように、本実施形態の水素付加装置1では、電解槽4及びタンク2間で液体300が循環するように、構成されている。「殺菌継続モード」では、タンク2内の液体300を加熱することにより、タンク2、電解槽4及びこれらを接続する水路11、12、13が殺菌される。
図5は、水素付加装置1の殺菌方法を示している。本殺菌方法は、第1工程S1、第2工程S2、第3工程S3、及び、第4工程S4を含んでいる。
本殺菌方法では、第1工程S1に先立って、液体300がタンク2内に供給されている。液体300は、例えば、ユーザーによって供給されても良く、また、殺菌前に、前記生体適用液100に水素を付加するために使用した液体300の残存分が使用されても良い。
第1工程S1では、タンク2が加熱される。本実施形態では、タンク2は、発熱部5によって、予め定められた単位時間あたりの熱量で加熱される。
第2工程S2では、タンク2内の単位時間あたりの温度が検出される。本実施形態では、温度センサー6が、単位時間ごとに温度を測定する。温度センサー6は、単位時間あたりの温度に対応した電気信号を制御部7に出力する。
第3工程S3では、タンク2内の単位時間あたりの温度の変化(温度変化R)、例えば、温度の差が計算される。本実施形態では、制御部7が、温度センサー6からの電気信号に基づいて、温度変化Rを計算する。
第4工程S4では、計算された温度変化Rに基づいて、タンク2内の液体300の量が推定される。本実施形態の第4工程S4では、制御部7が、温度変化Rが閾値K以上か否かを判定して液体300の量を推定する。第4工程S4は、例えば、制御部7が、メモリに記憶された閾値Kと温度変化Rとの大小を比較して推定する。
温度変化Rが閾値Kよりも小さい(S4においてN)とき、制御部7は、液面300aが発熱部5と同じ高さ又は発熱部5よりも高い位置にあると推定する。この場合、液体300を十分に加熱することができるので、制御部7が引き続き発熱部5の出力を維持する又は高める第5工程S5に移行する。第5工程S5では、発熱部5の動作によって、液体300が加熱されて、タンク2内が正常に殺菌される。
温度変化Rが閾値K以上のとき(S4においてY)、制御部7は、液面300aが発熱部5よりも低い位置にあると推定する。この場合、液体300の温度を十分に上昇することができないので、例えば、タンク2内に液体300を補充する第6工程S6を行う。第6工程S6では、液面300aが発熱部5よりも高い位置となるように、液体300が供給されるのが望ましい。このような第6工程S6は、例えば、制御部7がランプ表示やブザー音等の合図を送り、ユーザーが補充を行っても良いし、制御部7が図示しない電磁弁を動作させて補充を行っても良い。なお、温度変化Rが閾値K以上のとき、第6工程S6による液体300の補充とともに、又は、第6工程S6の前に、制御部7は、発熱部5の出力を弱める、又は停止しても良い(図示省略)。第6工程S6で液体300が補充されたら、第1工程S1に移行し、順次、第4工程S4まで繰り返される。このように、本殺菌方法では、液体300の液面300aを発熱部5よりも高い位置に配するように制御する。これにより、液体300と発熱部5とが接触して、液体300の温度を十分に上昇させて、タンク2内を正常に殺菌することができる。
以上、本発明の水素付加装置1等が詳細に説明されたが、本発明は上記の具体的な実施形態に限定されることなく種々の態様に変更して実施される。すなわち、水素付加装置1は、少なくとも、容器101を収容するためのタンク2と、生体適用液100に水素を付加するために、タンク2に溶存水素水200を供給するための水素供給部3と、タンク2内に蓄えられた液体300を加熱するための発熱部5と、発熱部5に対して一定距離の位置に固定され、タンク2内の温度を検出する温度センサー6と、温度変化Rに基づいて発熱部5の出力を制御する制御部7とを含んでいればよい。換言すると、本発明の水素付加装置1では、タンク2内に、温度センサー6を除く他のセンサー類を設けることなく、簡素な構成で、液体300を十分に加熱してタンク2内を正常に殺菌することができる。
また、例えば、水素供給部3は、タンク2に水素ガスを供給するように構成されていてもよい。すなわち、電解槽4は、陰極側の第2極室40bで発生された水素ガスをタンク2に供給するように構成されていてもよい。
さらにまた、水素供給部3の構成は、電解槽4に限られない。水素供給部3は、例えば、水とマグネシウムとの化学反応等により発生した水素分子を水に溶解させて溶存水素水200を生成する装置、又は、水素ガスボンベから供給された水素ガス(水素分子)を水に溶解させて溶存水素水200を生成する装置であってもよい。この場合にあっても、水素供給部3は、タンク2に水素ガスを供給するように構成されていてもよい。
また、水素付加装置1の殺菌方法は、少なくとも、タンク2内に液体300を供給する第1工程S1と、タンク2を予め定められた単位時間あたりの熱量で加熱する第2工程S2と、タンク2の単位時間あたりの温度の変化を検出する第3工程S3と、温度変化Rに基づいて、加熱を制御する第4工程S4とを含んでいればよい。
例えば、水素付加装置1の殺菌方法は、第5工程S5のあと、引き続き、第2工程S2から第4工程S4まで行っても良い。このような殺菌方法は、殺菌モード中に、液体300の気化量が増加して、液面300aが発熱部5よりも低い位置となることで、例えば、タンク2内が過熱することを抑制する。
1 水素付加装置
2 タンク
3 水素供給部
5 発熱部
6 温度センサー
7 制御部
100 生体適用液
101 容器
200 溶存水素水
300 液体

Claims (6)

  1. 生体適用液を水素分子透過性の容器で密封した前記容器の前記生体適用液に、水素を付加し含有させるための水素付加装置であって、
    前記容器を収容するためのタンクと、
    前記生体適用液に水素を付加するために、前記タンクに溶存水素水を供給するための水素供給部と、
    前記タンク内に蓄えられた液体を加熱するために発熱する発熱部と、
    前記発熱部に対して一定距離の位置に固定され、前記タンク内の温度を検出する温度センサーと、
    単位時間あたりの前記温度の変化に基づいて前記タンク内の前記液体の量を推定する制御部とを含む、
    水素付加装置。
  2. 前記温度センサーの位置は、前記発熱部の位置と同じ高さ、又は、前記発熱部の位置よりも高い、請求項1に記載の水素付加装置。
  3. 前記制御部は、予め定められた出力で前記発熱部を動作させ、前記単位時間あたりの前記温度の前記変化が、予め定められた閾値以上の場合、前記液体の高さが不足していると判断する、請求項1又は2に記載の水素付加装置。
  4. 前記制御部は、前記単位時間あたりの前記温度の前記変化に基づいて前記発熱部の出力を弱める又は停止する、請求項1ないし3のいずれかに記載の水素付加装置。
  5. 生体適用液を水素分子透過性の容器で密封した前記容器の前記生体適用液に、水素を付加し含有させるためのタンクを含む水素付加装置の殺菌方法であって、
    前記タンク内を予め定められた単位時間あたりの熱量で加熱する第1工程と、
    前記タンク内の単位時間あたりの温度を検出する第2工程と、
    前記単位時間あたりの前記温度の変化を計算する第3工程と、
    前記単位時間あたりの前記温度の前記変化に基づいて、前記タンク内の液体の量を推定する第4工程とを含む、
    水素付加装置の殺菌方法。
  6. 前記単位時間あたりの前記温度の前記変化が、予め定められた閾値以上のとき、前記第4工程のあと、前記タンク内に前記液体を補充する工程を含む、請求項5に記載の水素付加装置の殺菌方法。
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