JP2021093032A - 危険区画標示システム - Google Patents

危険区画標示システム Download PDF

Info

Publication number
JP2021093032A
JP2021093032A JP2019223982A JP2019223982A JP2021093032A JP 2021093032 A JP2021093032 A JP 2021093032A JP 2019223982 A JP2019223982 A JP 2019223982A JP 2019223982 A JP2019223982 A JP 2019223982A JP 2021093032 A JP2021093032 A JP 2021093032A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transport device
net
route
pillar
danger zone
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019223982A
Other languages
English (en)
Inventor
進哉 原田
Shinya Harada
進哉 原田
雄一 西村
Yuichi Nishimura
雄一 西村
知 田村
Tomo Tamura
知 田村
幸治 田原
Koji Tawara
幸治 田原
武紀 重弘
Takenori Shigehiro
武紀 重弘
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugoku Electric Power Co Inc
Original Assignee
Chugoku Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chugoku Electric Power Co Inc filed Critical Chugoku Electric Power Co Inc
Priority to JP2019223982A priority Critical patent/JP2021093032A/ja
Publication of JP2021093032A publication Critical patent/JP2021093032A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Instructional Devices (AREA)
  • Refuge Islands, Traffic Blockers, Or Guard Fence (AREA)
  • Fencing (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Abstract

【課題】危険区画を標示するためのネットおよび支持柱の配置に必要とされる労力および時間を低減して危険区画の標示に係る作業負荷を低減させることを可能とする。【解決手段】制御装置20が、ベース図を表示部21に表示させる地図表示タスク25aと、ベース図上に予定走行ルートRを設定するルート設定タスク25bと、予定走行ルートRに沿って運搬装置10を走行させるための経路情報を生成する経路情報生成タスク25cと、を備え、支持柱4の柱部42が収縮した状態の伸縮ネット2が運搬装置10の荷台15に積載されるとともに伸縮ネット2のうちの端の支持柱4Sが地面に配置された上で、運搬装置10が経路情報に従って走行することにより、ネット部材3および支持柱4が荷台15から順次引き出されて地面に配置された後に、柱部42の内部に空気が充填されて柱部42が伸長してネット部材3が展開する。【選択図】 図1

Description

この発明は、作業現場などにおいてネットと支持柱とを用いて危険区画を標示するシステムに関する。
従来、運搬容易で仮設的に設置されて自立可能なネットに関する技術として、草刈現場の道路沿いに設置される、草刈時の飛び石飛散を防護するための組み立て式自立防護ネットであって、複数の軽量長尺ネット部材と、道路沿いに配置される複数の自立支柱部材と、ネット部材の上端に挿通して一対の自立支柱部材間に収縮による引っ張り力によりネットを水平長手方向に張設可能である弾性部材とからなる草刈用飛散防止専用ネットが知られている(特許文献1参照)。
実用新案登録第3220879号公報
ところで、変電所などでの作業において作業対象機器を明確にしたり作業対象区域以外の場所への立ち入りを制限したりするために、紅白ネットおよび支持柱により危険区画の標示を行う場合がある。
しかしながら、例えば作業対象区域が広範囲に及ぶ場合には特に、特許文献1に記載のネットでは、危険区画の標示を行うための紅白ネットおよび支持柱の設置に多大な労力および時間が必要とされる、という問題がある。
そこでこの発明は、危険区画を標示するためのネットおよび支持柱の配置に必要とされる労力および時間を低減して危険区画の標示に係る作業負荷を低減させることを可能とする、危険区画標示システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、制御装置と、前記制御装置と通信可能な運搬装置と、前記運搬装置の荷台に積載されて運搬される伸縮ネットと、を有し、前記制御装置が、表示部と、入力部と、危険区画を標示する対象の領域をベース図として前記表示部に表示させる地図表示部と、前記入力部を介して入力される指定内容に基づいて前記ベース図上に予定走行ルートを設定するルート設定部と、前記予定走行ルートに沿って前記運搬装置を走行させるための経路情報を生成する経路情報生成部と、を備え、前記運搬装置が、走行機構と、前記制御装置から送信される前記経路情報に沿って走行するように前記走行機構を制御する走行制御部と、を備え、前記伸縮ネットが、内部が中空で伸縮自在の柱部を有する複数の支持柱と、隣り合う支持柱同士を連接するとともにこれら隣り合う支持柱同士の間で展開されるネット部材と、を備え、前記支持柱の前記柱部が収縮した状態の前記伸縮ネットが前記運搬装置の前記荷台に積載されるとともに前記伸縮ネットのうちの端の支持柱が地面に配置された上で、前記運搬装置が前記経路情報に従って走行することにより、交互に連接する前記ネット部材および前記支持柱が前記荷台から順次引き出されて地面に配置された後に、前記柱部の前記内部に空気が充填されることにより、前記柱部が伸長して前記ネット部材が展開されて前記伸縮ネットが設置される、ことを特徴とする危険区画標示システムである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の危険区画標示システムにおいて、制御装置と、前記制御装置と通信可能な運搬装置と、前記運搬装置の荷台に積載されて運搬される伸縮ネットと、を有し、前記制御装置が、表示部と、入力部と、危険区画を標示する対象の領域をベース図として前記表示部に表示させる地図表示部と、前記入力部を介して入力される指定内容に基づいて前記ベース図上に予定走行ルートを設定するルート設定部と、前記運搬装置を遠隔操作して走行させるための操作信号を生成する運搬装置操作部と、を備え、前記運搬装置が、走行機構と、カメラと、前記制御装置から送信される前記操作信号に従って走行するように前記走行機構を制御する走行制御部と、を備え、前記伸縮ネットが、内部が中空で伸縮自在の柱部を有する複数の支持柱と、隣り合う支持柱同士を連接するとともにこれら隣り合う支持柱同士の間で展開されるネット部材と、を備え、前記支持柱の前記柱部が収縮した状態の前記伸縮ネットが前記運搬装置の前記荷台に積載されるとともに前記伸縮ネットのうちの端の支持柱が地面に配置された上で、前記予定走行ルートおよび前記カメラで撮影されている映像が確認されながら遠隔操作されて前記運搬装置が前記予定走行ルートに沿って走行することにより、交互に連接する前記ネット部材および前記支持柱が前記荷台から順次引き出されて地面に配置された後に、前記柱部の前記内部に空気が充填されることにより、前記柱部が伸長して前記ネット部材が展開されて前記伸縮ネットが設置される、ことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1また2に記載の危険区画標示システムにおいて、前記支持柱同士を連接するホースによって前記柱部に前記空気が充填される、ことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1から3に記載の危険区画標示システムにおいて、前記危険区画を標示する対象の領域が変電所構内である、ことを特徴とする。
請求項1や請求項2の発明によれば、危険区画を標示するためのネット部材および支持柱の配置を自動化して危険区画の標示の準備作業に必要とされる労力および時間を低減することができ、危険区画の標示に係る作業負荷を低減させることが可能となる。
請求項3の発明によれば、支持柱の柱部に効率的に空気を充填することができ、危険区画の標示に係る作業負荷を一層低減させることが可能となる。
請求項4の発明によれば、変電所構内における作業に伴う危険区画の標示において上記の効果を奏することが可能となる。
この発明の実施の形態に係る危険区画標示システムの概略構成図である。 実施の形態1に係る危険区画標示システムの運搬装置および制御装置の概略構成ブロック図である。 実施の形態1に係る危険区画標示システムの予定走行ルートの設定の一例を説明する図である。 この発明の実施の形態に係る危険区画標示システムのネット部材および支持柱の概略構造図である。 この発明の実施の形態に係る危険区画標示システムの運搬装置ならびに支持柱およびネット部材の配置を説明する平面図である。 実施の形態1に係る危険区画標示システムの動作を示すタイミングチャートである。 実施の形態2に係る危険区画標示システムの運搬装置および制御装置の概略構成ブロック図である。 実施の形態2に係る危険区画標示システムの動作を示すタイミングチャートである。
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。なお、各図はあくまでもこの発明の概略構成を説明するための図であり、各部の詳細構造や相互の寸法関係を厳密に表すものではない。
図1は、この発明の実施の形態に係る危険区画標示システム1の概略構成図である。この危険区画標示システム1は、作業現場などにおいて危険区画を標示するためのシステムである。この危険区画標示システム1によって危険区画の標示が行われる作業現場などの作業対象区域(言い換えると、危険区画を標示する対象の領域)は、特定の区域/領域に限定されるものではないものの、具体的には例えば変電所構内などが挙げられる。
この発明の実施の形態に係る危険区画標示システム1は、伸縮ネット2を構成する複数のネット部材3および支持柱4を配置するために走行する運搬装置10と、この運搬装置10に対して走行に纏わる指令を与えるとともに危険区画の標示に纏わる処理を管理する制御装置20と、を有する。運搬装置10と制御装置20とはどちらも通信機能を備え、相互に通信自在に構成されている。
(実施の形態1)
この実施の形態に係る危険区画標示システム1は、制御装置20と、制御装置20と通信可能な運搬装置10と、運搬装置10の荷台15に積載されて運搬される伸縮ネット2と、を有し、制御装置20が、表示部21と、入力部22と、危険区画を標示する対象の領域をベース図として表示部21に表示させる地図表示部としての地図表示タスク25aと、入力部22を介して入力される指定内容に基づいてベース図上に予定走行ルートRを設定するルート設定部としてのルート設定タスク25bと、予定走行ルートRに沿って運搬装置10を走行させるための経路情報を生成する経路情報生成部としての経路情報生成タスク25cと、を備え、運搬装置10が、走行機構11と、制御装置20から送信される経路情報に沿って走行するように走行機構11を制御する走行制御部12と、を備え、伸縮ネット2が、内部が中空で伸縮自在の柱部42を有する複数の支持柱4と、隣り合う支持柱4同士を連接するとともにこれら隣り合う支持柱4同士の間で展開されるネット部材3と、を備え、支持柱4の柱部42が収縮した状態の伸縮ネット2が運搬装置10の荷台15に積載されるとともに伸縮ネット2のうちの端の支持柱4Sが地面に配置された上で、運搬装置10が経路情報に従って走行することにより、交互に連接するネット部材3および支持柱4が荷台15から順次引き出されて地面に配置された後に、柱部42の内部に空気が充填されることにより、柱部42が伸長してネット部材3が展開されて伸縮ネット2が設置される、ようにしている。
運搬装置10は、伸縮ネット2を構成する複数のネット部材3および支持柱4を積載可能な荷台15を備えるとともに、制御装置20から与えられる走行に纏わる指令に含められる経路情報に基づいて走行可能であるように構成され、危険区画の境界に沿って走行しながら支持柱4を荷台15から滑り落として地面に配置することによって支持柱4と連接するネット部材3を含む伸縮ネット2を配置する。運搬装置10は、図2に示すように、主として、走行機構11と、走行制御部12と、位置検出部13と、通信部14と、を備える。
走行機構11は、運搬装置10が地面を走行するための仕組みであり、タイヤ方式の車輪やクローラ方式の車輪などの走行機構およびこの走行機構を駆動させるためのモータやエンジンなどの駆動機構を含み、運搬装置10が地面を移動するために必要な機序として構成される。走行機構11は、また、走行制御部12によって制御されて、運搬装置10を所望の方向や位置に走行させることができるように構成されている。
走行制御部12は、走行機構11を制御などするための機序であり、例えば、CPUなどを用いたプロセッサによって構成されたり、プログラムに従って各機能を実現するものとして構成されたりする。
位置検出部13は、運搬装置10の位置を検出するための機序である。位置検出部13は、例えば、全地球測位システム(GPS:Global Positioning System の略)を利用して運搬装置10の位置の測位を行う機序として構成され、衛星からの信号を受信する受信機を含み、受信機が受信した信号に基づいて自身の位置を検出して位置情報を生成する。全地球測位システム(GPS)を利用する場合、位置検出部13は、自身の緯度、経度、および高度を検出することが可能であり、これに基づいて、運搬装置10の少なくとも緯度および経度を位置情報として生成し、必要に応じて高度を含む位置情報を生成する。
通信部14は、制御装置20の通信部24から送信される経路情報(実際には、経路情報を表すデータ信号)などを無線通信によって受信したり、運搬装置10の位置情報(実際には、位置情報を表すデータ信号)などを制御装置20の通信部24に対して無線通信によって送信したりする。
制御装置20は、運搬装置10に対して経路情報を含む走行に纏わる指令を与えるとともに、運搬装置10から提供される位置情報なども用いて危険区画の標示に纏わる処理を管理する機器であり、図2に示すように、主として、表示部21と、入力部22と、記憶部23と、通信部24と、メインタスク25と、中央処理部26と、を備える。
中央処理部26は、制御装置20を構成する各部を統制して制御などするための機序であり、例えば、CPUなどを用いたプロセッサによって構成されたり、記憶部23に格納されたプログラムに従って各機能を実現するものとして構成されたりする。
表示部21は、例えば液晶画面であり、例えば、作業現場などの見取り図をベース図として表示するとともに、作業対象機器や危険区画の範囲、運搬装置10の予定走行ルート、および運搬装置10の現在位置などを表示する。
入力部22は、例えばキーボード(図中の符号22a)やマウス(図中の符号22b)であり、システム利用者の操作を受け付けて、前記操作に対応する指令の内容を表す信号を中央処理部26に転送する。
記憶部23は、例えばハードディスクやメモリであり、各種の情報、プログラム、およびデータなどを記憶する記憶領域/記憶装置として機能する。なお、記憶部23として、危険区画の標示に纏わる処理を実行する際の作業領域として機能する揮発性メモリが含まれるようにしてもよい。
記憶部23には、特に、地図情報データベース23aが格納される。地図情報データベース23aは、作業現場などの作業対象区域(言い換えると、危険区画を標示する対象の領域)に関する地図情報が記録されているデータベースである。地図情報データベース23aには、具体的には、全地球測位システム(GPS)で使用される座標情報(具体的には、少なくとも緯度および経度であり、必要に応じて高度が含まれる)が関係付けられている作業現場などの見取り図の地図情報が記録されている。なお、座標情報(少なくとも緯度および経度、必要に応じて高度もしくは標高を含む)が関係付けられている地図情報として、地理情報システム(GIS:Geographic Information System の略)が利用されるようにしてもよい。
通信部24は、経路情報(実際には、経路情報を表すデータ信号)などを運搬装置10の通信部14に対して無線通信によって送信したり、運搬装置10の通信部14から送信される運搬装置10の位置情報(実際には、位置情報を表すデータ信号)などを無線通信によって受信したりする。
メインタスク25は、経路情報を生成するとともに運搬装置10に対して経路情報を含む走行に纏わる指令を与える処理を実行したり危険区画の標示に纏わる処理の管理を実行したりするためのタスク・プログラム群である。このメインタスク25は、主として、地図表示タスク25aと、ルート設定タスク25bと、経路情報生成タスク25cと、を備える。
地図表示タスク25aは、運搬装置10の予定走行ルートを設定する際のベース図を表示部21に表示させるためのタスク・プログラムである。地図表示タスク25aは、記憶部23の地図情報データベース23aに記録されている地図情報の中から、システム利用者による入力部22の操作に従って、作業現場などの作業対象区域(言い換えると、危険区画を標示する対象の領域)に関する地図情報を読み込み、ベース図として表示部21に表示させる。
ルート設定タスク25bは、運搬装置10の予定走行ルートを設定するためのタスク・プログラムである。ルート設定タスク25bは、表示部21にベース図が表示されている状態で、システム利用者による入力部22の操作に従って、運搬装置10の予定走行ルートを設定する。予定走行ルートは、例えば、下記の仕法のうちのいずれかによって設定される。
ア)表示部21に表示されているベース図上に、システム利用者によって入力部22(例えば、マウス22b)が用いられて危険区画が指定され、前記危険区画の境界に沿うルートをルート設定タスク25bが生成することによって設定される。
イ)表示部21に表示されているベース図上に、システム利用者によって入力部22(例えば、マウス22b)が用いられて通過点Pが複数指定され(図に示す例では、P1,P2,・・・,P9)、これら複数の通過点Pを結ぶルートRをルート設定タスク25bが生成することによって設定される(図3参照)。
ウ)表示部21に表示されているベース図上に、システム利用者によって入力部22(例えば、マウス22b)が用いられてルートが書き込まれて指定され、このルートをルート設定タスク25bが認識することによって設定される。
経路情報生成タスク25cは、ルート設定タスク25bによって設定される予定走行ルートRに従って運搬装置10を走行させるための経路情報を生成するためのタスク・プログラムである。経路情報は、座標情報が関係付けられている地図情報であるベース図に対して設定された(言い換えると、ベース図上に設定された)予定走行ルートRの形状がベース図との位置関係に基づいて座標情報に変換されることによって生成される。経路情報は、運搬装置10の走行制御部12が走行機構11を制御するのに適当なデータの内容および形式に合わせて生成され、例えば、全地球測位システム(GPS)において使用される座標情報(少なくとも緯度および経度、必要に応じて高度/標高を含む)の連なりを含むデータとして生成される。
経路情報生成タスク25cは、生成した経路情報(実際には、経路情報を表すデータ信号)を、通信部24を介して運搬装置10に対して送信する。
運搬装置10は、危険区画を標示するために、複数のネット部材3と支持柱4とが交互に連接して構成される伸縮ネット2(図4参照)を運搬して配置する。
伸縮ネット2は、使用状態において相互に隣り合う支持柱4の間のそれぞれにネット部材3が張られている自立可能な仮設構造体として構成される。
ネット部材3は、例えば、紐部材が用いられて格子状に編まれて全体としては長方形に形成され、可撓性および風透過性を備える網状部材として構成される。ネット部材3は、視認性が高いことが好ましく、また、軽量であることが好ましい。ネット部材3としては、具体的には例えば、ポリエチレン製の紅白ネットが用いられる。
ネット部材3の格子状に編まれた本体部31の、使用時において展開した状態における上縁部に紐状の上縁支持部材32が、また、下縁部に紐状の下縁支持部材33が、例えば格子のます目をぐし縫いのように挿通したり格子を形成する紐部材が結び付けられたりして本体部31と係り合わされて配設される。ネット部材3は、上縁支持部材32と下縁支持部材33とが相互に離間してこれらの間で本体部31が広げられることによって展開される。
支持柱4は、使用時において自立可能な柱状部材として構成され、基部41と、柱部42と、を有する。
基部41は、支持柱4の基台となる部分であり、支持柱4が使用時において自立している状態から例えば通常想定される程度の強さの風によってネット部材3にかかる外力では転倒しないように重石として機能し得る程度の重量を有するものとして構成される。基部41は、特定の形状には限定されないものの、この実施の形態では短尺の円柱体状に形成される。
基部41は、側周面の水平方向において対向する位置に、横向きに開口する一対の空気流通口411を有するとともに、上面の中央位置に、上向きに開口する柱部連通口412を有し、これら一対の空気流通口411と柱部連通口412とは基部41の内部において相互に連通している。
柱部42は、可撓性を備えるとともに気密性を備える布部材により、内部が中空の柱体状や錐体状に形成される。柱部42は、下端が、基部41の上面に対して、前記下端と前記上面との間の気密性が確保されるように接合されて取り付けられる。柱部42は、上端は閉口し、下端は開口しつつ基部41の上面に対して気密性が確保されるように接合される。これにより、柱部42の内部(即ち、中空部)は、基部41の柱部連通口412と連通し、延いては基部41の一対の空気流通口411と連通する。
柱部42は、内部に空気が充填されていないときには収縮し、内部に空気が充填されると膨らんで柱体状や錐体状に伸長する。
柱部42の上端に、使用時において展開した状態におけるネット部材3の本体部31の上縁部に配設される上縁支持部材32を連結して固定させるための上部連結部421が設けられる。また、基部41の上面に、使用時において展開した状態におけるネット部材3の本体部31の下縁部に配設される下縁支持部材33を連結して固定させるための下部連結部413が設けられる。下部連結部413は、水平方向において対向する位置に設けられる一対の空気流通口411のそれぞれの上方位置に、一対のものとして設けられる。
伸縮ネット2を構成する、交互に連接する複数のネット部材3および支持柱4は、運搬装置10の荷台15に積載され(図5参照)、運搬装置10によって運搬されて危険区画の境界に沿って配置される。具体的には、連接している状態における端の支持柱4(「始点の支持柱4S」と呼ぶ)が地面に配置され、その上で運搬装置10が走行することにより、地面に配置された始点の支持柱4Sがアンカーとして機能してこの始点の支持柱4Sと接続しているネット部材3(特に、下縁支持部材33)が引き止められて(言い換えると、引っ張られて)、前記ネット部材3と接続している他の支持柱4(具体的には、始点の支持柱4Sと隣り合う支持柱4)が運搬装置10の荷台15から引き出されてスロープ17を滑り落ちて地面に配置される。
運搬装置10の荷台15には、順次引き出され易いように、荷台15の後端側からひと筆書きでつづら折り状に連なるように複数の支持柱4および支持柱4同士の間のネット部材3が積載される。
運搬装置10の荷台15の後部には、荷台15の左右方向における中央部から支持柱4が引き出されるように、荷台15の左右端側から中央部へと向けて傾斜して支持柱4を案内する左右一対のガイド16が設けられる。また、運搬装置10の荷台15の後端には、荷台15から地面へと支持柱4が滑り落ちるように、スロープ17が連結される。
使用状態において相互に隣り合う支持柱4の基部41の間のそれぞれにホース5が配設され、隣り合う2つの支持柱4それぞれの基部41の空気流通口411同士がホース5によって相互に連結される。つまり、基部41の空気流通口411にホース5の一端が接続され、前記ホース5の他端が他の基部41の空気流通口411に接続される。ホース5としては、可撓性を備える材質によって形成されたものが用いられ、さらに伸縮性を備える材質によって形成されたものが用いられるようにしてもよい。
空気供給装置6は、ホース5へと空気を送り出してホース5および支持柱4の基部41を介して支持柱4の柱部42へと空気を送り込むための機序であり、例えば、空気を送り出すコンプレッサ、或いは、圧縮空気が充填されたタンクやボンベなどによって構成される。
上記の構成により、空気供給装置6から送り出されてホース5を通過した空気が、支持柱4の基部41の一対の空気流通口411のうちの一方の空気流通口411へと送り込まれ、さらに、空気流通口411と連通する柱部連通口412を介して柱部42の内部へと送り込まれる。また、前記一対の空気流通口411のうちの他方の空気流通口411から空気が排出され、この空気が、前記他方の空気流通口411に接続しているホース5を通過して隣の支持柱4の基部41の一対の空気流通口411のうちの一方の空気流通口411へと送り込まれ、さらに、空気流通口411と連通する柱部連通口412を介して柱部42の内部へと送り込まれる。以降同様にして、ホース5によって連接している基部41に取り付けられている柱部42の内部へと空気が送り込まれる。
なお、使用状態において連なって並ぶ複数の支持柱4のうち、一方の端の支持柱4(図に示す例では、始点の支持柱4S)の、一対の空気流通口411のうちの一方に接続しているホース5に空気供給装置6が接続されるとともに他方に接続しているホース5は隣り合う支持柱4の空気流通口411に接続され、また、空気の流出を防ぐため、他方の端の支持柱4の、一対の空気流通口411のうちの一方にホース5が接続されるとともに他方は閉鎖される。
次に、このような構成の危険区画標示システム1の作用、動作などについて、図6も用いて説明する。
まず、複数のネット部材3と支持柱4とが交互に連接して構成される伸縮ネット2が運搬装置10の荷台15に積み込まれるとともに、連接している状態における端の支持柱4(即ち、始点の支持柱4S)が地面に配置される(ステップS1)。このとき、支持柱4の柱部42は、内部(即ち、中空部)に空気が充填されておらず、収縮している。また、ネット部材3も、本体部31の上縁部の上縁支持部材32と下縁部の下縁支持部材33との間で縮んでいる。最初に地面に配置される始点の支持柱4Sは、これと連接するネット部材3や他の支持柱4を順次配置する際のアンカーとして働くものであるため、容易には移動しないように特に堅固に固定されることが好ましい。
次に、運搬装置10が起動させられ(ステップS2)、また、制御装置20が起動させられ(ステップS3)、続いて、制御装置20の通信部24と運搬装置10の通信部14との間の通信状態の確認が行われる(ステップS4)。通信可能であることが確認された後に、運搬装置10の位置検出部13によって運搬装置10の位置が検出され、初期位置の位置情報(具体的には、少なくとも緯度および経度であり、必要に応じて高度が含まれる)が通信部14を介して位置情報を表すデータ信号として制御装置20へと送信される(ステップS5)。ステップS5の処理の後も引き続いて位置検出部13によって運搬装置10の位置が継続的に検出され、運搬装置10の現在位置の位置情報が通信部14を介して位置情報を表すデータ信号として制御装置20へと随時送信される。
次に、制御装置20の地図表示タスク25aが起動し、地図情報データベース23aに記録されている地図情報の中から危険区画の標示を行なおうとしている作業現場などの作業対象区域に相当する地図情報がシステム利用者による入力部22の操作に従って選択され、表示部21に前記地図情報(具体的には、作業現場などの見取り図)がベース図として表示される(ステップS6)。また、表示部21にベース図が表示されている状態で、ステップS5の処理において通信部24を介して受信した運搬装置10の初期位置の位置情報(実際には、位置情報を表すデータ信号)に基づいて運搬装置10の現在位置が表示される。続いて、ルート設定タスク25bが起動し、システム利用者によって入力部22が操作されて運搬装置10の予定走行ルートRが設定される(ステップS7)。さらに、経路情報生成タスク25cが起動し、設定された予定走行ルートRに基づいて経路情報が生成され(ステップS8)、生成された経路情報が通信部24を介して経路情報を表すデータ信号として運搬装置10へと送信される(ステップS9)。
続いて、運搬装置10が通信部14を介して経路情報(実際には、経路情報を表すデータ信号)を受信し、受信した経路情報が走行制御部12へと入力される。そして、走行制御部12が経路情報と位置検出部13によって継続的に検出される運搬装置10の現在位置とを照らし合わせながら経路情報に沿って走行するように走行機構11を制御することにより、運搬装置10が予定走行ルートRに沿って走行する(ステップS10)。
このとき、ステップS1の処理において地面に配置された始点の支持柱4Sがアンカーとして固定されているためにこの始点の支持柱4Sと接続しているネット部材3(特に、下縁支持部材33)が引き止められる(言い換えると、引っ張られる)一方で、運搬装置10は走行するので、前記ネット部材3と接続している他の支持柱4(具体的には、始点の支持柱4Sと隣り合う支持柱4)が運搬装置10の荷台15から引き出されてスロープ17を滑り落ちて地面に配置される。なお、他の支持柱4の引き止め(言い換えると、引っ張り)にホース5が寄与するようにしてもよい(なお、ホース5が伸縮性を備える場合には伸長した状態で寄与するように調整される)。運搬装置10が予定走行ルートRに沿って走行を続けることにより、支持柱4が地面に配置されるとともにネット部材3(特に、下縁支持部材33)を介して次の支持柱4が荷台15から順次引き出されてスロープ17を滑り落ちて地面に配置されて、ネット部材3と支持柱4とが交互に連接している伸縮ネット2が予定走行ルートRに沿って配置される(ステップS11)。予定走行ルートRに沿って、延いては危険区画の境界に沿って伸縮ネット2の配置が完了すると、制御装置20の表示部21にその旨が表示される。なお、運搬装置10が走行している間、位置検出部13によって継続的に検出されて随時送信される運搬装置10の現在位置の位置情報に基づいて、移動を続ける運搬装置10の現在位置が制御装置20の表示部21に逐次表示されるようにしてもよい。
次に、空気供給装置6が起動させられる(ステップS12)。そして、空気供給装置6から空気が送り出され、ホース5および支持柱4の基部41を介して柱部42へと空気が送り込まれる(ステップS13)。柱部42の内部に空気が充填されると膨らんで伸長し、これに伴ってネット部材3の上縁支持部材32が持ち上げられる一方で下縁支持部材33は基部41に対して連結されているために上縁支持部材32と下縁支持部材33とが相互に離間し、上縁支持部材32と下縁支持部材33との間で本体部31が広げられてネット部材3が展開する(ステップS14)。空気供給装置6から空気が送り出され続けて複数の柱部42のすべてが伸長することにより、伸長して自立する支持柱4とこの支持柱4に支持されて展開しているネット部材3とが交互に連接して構成される伸縮ネット2の設置が完了する(ステップS15)。
この実施の形態に係る危険区画標示システム1によれば、危険区画を標示するためのネット部材3および支持柱4の配置を自動化して危険区画の標示の準備作業に必要とされる労力および時間を低減することができ、危険区画の標示に係る作業負荷を低減させることが可能となる。
この実施の形態に係る危険区画標示システム1によれば、また、支持柱4の柱部42に効率的に空気を充填することができ、危険区画の標示に係る作業負荷を一層低減させることが可能となる。
(実施の形態2)
図7は、この実施の形態に係る危険区画標示システム1の運搬装置10および制御装置20の概略構成ブロック図である。この実施の形態では、運搬装置10が、予め生成される経路情報に従って走行するのではなく、リアルタイムで遠隔操作されて走行する点で実施の形態1と構成が異なり、実施の形態1と同等の構成については同一符号を付することでその説明を省略する。
この実施の形態に係る危険区画標示システム1は、制御装置20と、制御装置20と通信可能な運搬装置10と、運搬装置10の荷台15に積載されて運搬される伸縮ネット2と、を有し、制御装置20が、表示部21と、入力部22と、危険区画を標示する対象の領域をベース図として表示部21に表示させる地図表示部としての地図表示タスク25aと、入力部22を介して入力される指定内容に基づいてベース図上に予定走行ルートRを設定するルート設定部としてのルート設定タスク25bと、運搬装置10を遠隔操作して走行させるための操作信号を生成する運搬装置操作部としての運搬装置操作タスク25eと、を備え、運搬装置10が、走行機構11と、カメラ18と、制御装置20から送信される操作信号に従って走行するように走行機構11を制御する走行制御部12と、を備え、伸縮ネット2が、内部が中空で伸縮自在の柱部42を有する複数の支持柱4と、隣り合う支持柱4同士を連接するとともにこれら隣り合う支持柱4同士の間で展開されるネット部材3と、を備え、支持柱4の柱部42が収縮した状態の伸縮ネット2が運搬装置10の荷台15に積載されるとともに伸縮ネット2のうちの端の支持柱4Sが地面に配置された上で、予定走行ルートRおよびカメラ18で撮影されている映像が確認されながら遠隔操作されて運搬装置10が予定走行ルートRに沿って走行することにより、交互に連接するネット部材3および支持柱4が荷台15から順次引き出されて地面に配置された後に、柱部42の内部に空気が充填されることにより、柱部42が伸長してネット部材3が展開されて伸縮ネット2が設置される、ようにしている。
この実施の形態では、運搬装置10がカメラ18を備える。そして、カメラ18によって撮影されている映像が、通信部14を介して前記映像が変換されたデータ信号として制御装置20へと送信され、制御装置20の表示部21に映し出される。カメラ18は、基本的には、運搬装置10が走行する方向の状況を確認するために前方を撮影する。また、カメラ18が、荷台15から引き出されて配置される支持柱4の状況を確認するために、旋回可能であるように備えられたり複数台備えられたりして、後方も撮影するようにしてもよい。
この実施の形態では、また、制御装置20のメインタスク25は、運搬装置10に対して該運搬装置10を遠隔操作するための走行に纏わる指令を与える処理を実行したり危険区画の標示に纏わる処理の管理を実行したりするためのタスク・プログラム群として構成される。この実施の形態では、メインタスク25は、主として、地図表示タスク25aと、ルート設定タスク25bと、映像映し出しタスク25d、運搬装置操作タスク25eと、を備える。
地図表示タスク25aおよびルート設定タスク25bは、実施の形態1と同様である。
映像映し出しタスク25dは、運搬装置10から送信されて通信部24を介して受信した、カメラ18によって撮影されている映像(実際には、映像が変換されたデータ信号)に基づいて前記映像を表示部21に表示させる。
運搬装置操作タスク25eは、運搬装置10を遠隔操作して所望の方向や位置に移動させるための操作信号を発信する処理を実行するタスク・プログラムである。運搬装置操作タスク25eは、システム利用者による入力部22の操作に従って運搬装置10を走行させるための操作信号を生成し、生成した操作信号を、通信部24を介して運搬装置10に対して送信する。
運搬装置操作タスク25eを介して操作信号を生成するとともに発信して運搬装置10を操作するために、制御装置20の入力部22としてコントローラが設けられるようにしてもよい。コントローラは、例えば、運搬装置10を前進、後進、左旋回、および右旋回させるための、レバー、スティック、ハンドル、ボタン、およびダイアルなどの中から適当なものが必要に応じて組み合わされて構成される。
また、運搬装置操作タスク25eに相当する機能を備えて運搬装置10を遠隔操作するためのリモコンが、制御装置20とは別に設けられるようにしてもよい。この場合、制御装置20は、運搬装置操作タスク25eに相当する構成を備える必要はない。
次に、このような構成の危険区画標示システム1の作用、動作などについて、図8も用いて説明する。
まず、実施の形態1におけるステップS1からステップS7までの処理が、実施の形態1と同様に行われる。
その上で、運搬装置10のカメラ18によって撮影されている映像が通信部14を介して前記映像が変換されたデータ信号として制御装置20へと送信される(ステップS8)。そして、制御装置20が通信部24を介して前記映像が変換されたデータ信号を受信し、続いて、映像映し出しタスク25dが起動し、前記映像が変換されたデータ信号に基づく映像が表示部21に映し出される(ステップS9)。表示部21における、ステップS6およびステップS7の処理によるベース図および予定走行ルートRの表示と、ステップS8およびステップS9の処理による映像の映し出しとは、システム利用者によって適宜に切り替えられるようにしてもよく、あるいは、表示部21の領域が区分されて同時に行われるようにしてもよい。
次に、運搬装置操作タスク25eが起動し、システム利用者による制御装置20の入力部22の操作に従って運搬装置10を走行させるための操作信号が生成され(ステップS10)、生成された操作信号が通信部24を介して運搬装置10へと送信される(ステップS11)。
続いて、運搬装置10が通信部14を介して操作信号を受信し、受信した操作信号が走行制御部12へと入力される。そして、走行制御部12が操作信号に基づいて走行機構11を制御することにより、運搬装置10がシステム利用者の操縦に従って走行する(ステップS12)。この際、運搬装置10の位置検出部13によって運搬装置10の位置が継続的に検出され、運搬装置10の現在位置の位置情報が通信部14を介して位置情報を表すデータ信号として制御装置20へと随時送信される(ステップS13)。そして、制御装置20の通信部24を介して随時受信した運搬装置10の位置情報(実際には、位置情報を表すデータ信号)に基づいて、移動を続ける運搬装置10の現在位置が表示部21に逐次表示される。
運搬装置10のカメラ18によって撮影されている映像が制御装置20の表示部21に映し出されながら(ステップS8、ステップS9)、ステップS10からステップS13までの処理が繰り返される。これにより、システム利用者は、運搬装置10の周辺の状況などを確認しながら、制御装置20の表示部21に表示されているベース図に重ねて表示されている予定走行ルートRと運搬装置10の現在位置とを照らし合わせつつ、予定走行ルートRに沿って運搬装置10を走行させるように操縦することができる。
運搬装置10が予定走行ルートRに沿って走行することにより、実施の形態1のステップS11の処理と同様に伸縮ネット2の配置が行われ(ステップS14)、次に、実施の形態1のステップS12の処理と同様に空気供給装置6が起動させられ(ステップS15)、実施の形態1のステップS13と同様に柱部42へと空気が送り込まれる(ステップS16)。これにより、実施の形態1のステップS14と同様に支持柱4が伸長するとともにネット部材3が展開し(ステップS17)、伸縮ネット2の設置が完了する(ステップS18)。
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、上記の実施の形態ではホース5が支持柱4の基部41に接続して基部41の内部の連通空間を利用して柱部42の内部へと空気が送り込まれるようにしているが、ホース5が支持柱4の柱部42に接続して柱部42の内部へと空気が直接送り込まれるようにしてもよい。
また、上記の実施の形態1では、ネット部材3の本体部31が、紐部材が用いられて格子状に編まれて形成されるようにしているが、ネット部材3が格子状に編まれた構成を備えることは必須の構成ではない。例えば、上縁支持部材32から複数本の紅白のリボンが垂れ下がるようにしてもよく、或いは、上縁支持部材32の代わりにプラスチックチェーンが用いられるようにしてもよい(この場合、本体部31は備えられない)。
また、上記の実施の形態1では運搬装置10がカメラを備えるようにはしていないが、実施の形態1においても運搬装置10がカメラを備えるようにしてもよい。この場合には、運搬装置10が予定走行ルートRに沿って走行する(ステップS10)際に、カメラによって撮影されている映像が制御装置20の表示部21に映し出されることにより、システム利用者が状況を確認しながら伸縮ネット2の配置を行うことができる。
1 危険区画標示システム
2 伸縮ネット
3 ネット部材
31 本体部
32 上縁支持部材
33 下縁支持部材
4 支持柱
4S 始点の支持柱
41 基部
411 空気流通口
412 柱部連通口
413 下部連結部
42 柱部
421 上部連結部
5 ホース
6 空気供給装置
10 運搬装置
11 走行機構
12 走行制御部
13 位置検出部
14 通信部
15 荷台
16 ガイド
17 スロープ
18 カメラ
20 制御装置
21 表示部
22 入力部
22a キーボード
22b マウス
23 記憶部
23a 地図情報データベース
24 通信部
25 メインタスク
25a 地図表示タスク
25b ルート設定タスク
25c 経路情報生成タスク
25d 映像映し出しタスク
25e 運搬装置操作タスク
26 中央処理部
P 通過点(図に示す例では、P1,P2,・・・,P9)
R 複数の通過点を結ぶルート(予定走行ルート)

Claims (4)

  1. 制御装置と、
    前記制御装置と通信可能な運搬装置と、
    前記運搬装置の荷台に積載されて運搬される伸縮ネットと、を有し、
    前記制御装置が、
    表示部と、
    入力部と、
    危険区画を標示する対象の領域をベース図として前記表示部に表示させる地図表示部と、
    前記入力部を介して入力される指定内容に基づいて前記ベース図上に予定走行ルートを設定するルート設定部と、
    前記予定走行ルートに沿って前記運搬装置を走行させるための経路情報を生成する経路情報生成部と、を備え、
    前記運搬装置が、
    走行機構と、
    前記制御装置から送信される前記経路情報に沿って走行するように前記走行機構を制御する走行制御部と、を備え、
    前記伸縮ネットが、
    内部が中空で伸縮自在の柱部を有する複数の支持柱と、
    隣り合う支持柱同士を連接するとともにこれら隣り合う支持柱同士の間で展開されるネット部材と、を備え、
    前記支持柱の前記柱部が収縮した状態の前記伸縮ネットが前記運搬装置の前記荷台に積載されるとともに前記伸縮ネットのうちの端の支持柱が地面に配置された上で、前記運搬装置が前記経路情報に従って走行することにより、交互に連接する前記ネット部材および前記支持柱が前記荷台から順次引き出されて地面に配置された後に、
    前記柱部の前記内部に空気が充填されることにより、前記柱部が伸長して前記ネット部材が展開されて前記伸縮ネットが設置される、
    ことを特徴とする危険区画標示システム。
  2. 制御装置と、
    前記制御装置と通信可能な運搬装置と、
    前記運搬装置の荷台に積載されて運搬される伸縮ネットと、を有し、
    前記制御装置が、
    表示部と、
    入力部と、
    危険区画を標示する対象の領域をベース図として前記表示部に表示させる地図表示部と、
    前記入力部を介して入力される指定内容に基づいて前記ベース図上に予定走行ルートを設定するルート設定部と、
    前記運搬装置を遠隔操作して走行させるための操作信号を生成する運搬装置操作部と、を備え、
    前記運搬装置が、
    走行機構と、
    カメラと、
    前記制御装置から送信される前記操作信号に従って走行するように前記走行機構を制御する走行制御部と、を備え、
    前記伸縮ネットが、
    内部が中空で伸縮自在の柱部を有する複数の支持柱と、
    隣り合う支持柱同士を連接するとともにこれら隣り合う支持柱同士の間で展開されるネット部材と、を備え、
    前記支持柱の前記柱部が収縮した状態の前記伸縮ネットが前記運搬装置の前記荷台に積載されるとともに前記伸縮ネットのうちの端の支持柱が地面に配置された上で、前記予定走行ルートおよび前記カメラで撮影されている映像が確認されながら遠隔操作されて前記運搬装置が前記予定走行ルートに沿って走行することにより、交互に連接する前記ネット部材および前記支持柱が前記荷台から順次引き出されて地面に配置された後に、
    前記柱部の前記内部に空気が充填されることにより、前記柱部が伸長して前記ネット部材が展開されて前記伸縮ネットが設置される、
    ことを特徴とする危険区画標示システム。
  3. 前記支持柱同士を連接するホースによって前記柱部に前記空気が充填される、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の危険区画標示システム。
  4. 前記危険区画を標示する対象の領域が変電所構内である、
    ことを特徴とする請求項1から3のうちのいずれか1項に記載の危険区画標示システム。
JP2019223982A 2019-12-11 2019-12-11 危険区画標示システム Pending JP2021093032A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019223982A JP2021093032A (ja) 2019-12-11 2019-12-11 危険区画標示システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019223982A JP2021093032A (ja) 2019-12-11 2019-12-11 危険区画標示システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021093032A true JP2021093032A (ja) 2021-06-17

Family

ID=76312520

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019223982A Pending JP2021093032A (ja) 2019-12-11 2019-12-11 危険区画標示システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021093032A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023063682A1 (en) * 2021-10-12 2023-04-20 Samsung Electronics Co., Ltd. System and method for rf based robot localization
US11937539B2 (en) 2019-08-28 2024-03-26 Samsung Electronics Co., Ltd. Sensor fusion for localization and path planning

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11937539B2 (en) 2019-08-28 2024-03-26 Samsung Electronics Co., Ltd. Sensor fusion for localization and path planning
WO2023063682A1 (en) * 2021-10-12 2023-04-20 Samsung Electronics Co., Ltd. System and method for rf based robot localization

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2021093032A (ja) 危険区画標示システム
CN110352392B (zh) 作业画面显示系统
US9856662B2 (en) Mobile large manipulator
JP4246055B2 (ja) 車載用ナビゲーション装置及び周辺施設検索表示方法
KR101459636B1 (ko) 네비게이션 장치의 지도 표시방법 및 네비게이션 장치
JP2003109032A (ja) 画像作成装置及びコンピュータプログラム
CN105912288A (zh) 一种监控无人机飞行状态的综合处理显示方法及系统
CN101228414B (zh) 飞机的机场观察系统
JP6228516B2 (ja) 経路案内装置、経路案内方法、および経路案内プログラム
CN107208836A (zh) 用于支持具有不同效果的摄影术的系统和方法
US9192062B2 (en) Air supported frame for an LED display
JP2019075014A (ja) 自律走行型作業機のための作業領域決定システム、自律走行型作業機、および、作業領域決定プログラム
US20050049782A1 (en) Navigation apparatus
EP1434174B1 (en) Image creation apparatus and method, and computer program
Kaimaris ANCIENT THEATERS IN GREECE AND THE CONTRIBUTION OF GEOINFORMATICS TO THEIR MACROSCOPIC CONSTRUCTIONAL FEATURES.
JP6956228B2 (ja) 作業画面表示システム
JP7148648B2 (ja) 撮影システム、撮影箇所設定装置、撮影装置及び撮影方法
EP1437689A1 (en) Image creation apparatus and method, electronic device, and computer program
KR20110097409A (ko) 전자지도용 파노라마 사진 촬영 기구
ES2586714T3 (es) Sistema de videovigilancia
JP2002039776A (ja) 車載用ナビゲーション装置
JP2007318242A (ja) 撮影装置、撮影方法及び撮影プログラム
JP2020064076A5 (ja)
JP7148695B2 (ja) 作業画面表示システム
JPH11161161A (ja) 地図表示装置