JP2021093013A - 自動運転車両用の制御装置、自動運転車両、及び自動運転車両用の制御システム - Google Patents

自動運転車両用の制御装置、自動運転車両、及び自動運転車両用の制御システム Download PDF

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Abstract

【課題】自動運転車両の円滑な走行を可能にすることができる自動運転車両用の制御装置、自動運転車両、及び自動運転車両用の制御システムを提供する。【解決手段】自動運車両用の車両制御装置1は、自車両100の周囲を走行する他車両と通信して他車両の走行計画を取得する走行計画取得手段122と、自車両100の走行計画と、他車両の走行計画とに基づいて、複数の車線のそれぞれの車線で走行する自車両100及び自車両100の周囲の他車両を含む各車両における進路の優先順位を決定する優先順位決定手段142と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、自動運転車両用の制御装置、自動運転車両、及び自動運転車両用の制御システムに関する。
従来、複数の車線を同一方向に走行する自動運転車両を制御する自動運転車両用の制御システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の自動運転車両用の制御システムは、複数の車両が車列を形成しながら同一車線を走行する車両のうちの1の車両である第1車両と、第1車両とは異なる車線を走行する第2車両と、第2車両の車線変更予定および車線変更予定時間を含む走行計画を取得する走行計画取得部と、取得した走行計画に基づいて第1車両、及び第1車両の前方の車両の間の車間の変更を決定する車間変更決定部と、車間変更決定部によって車間の変更が決定された場合に通常走行時の車間データが示す車間よりも広い暫定車間を決定する車間決定部と、を備えている。
この発明によれば、第2車両が車線変更をする場合に、車線変更先の車列中における車両の車間を予め広げることにより、第2車両が第1車両の車列に合流した後に後続車両に向かって発生する減速の増幅を抑制することができるとされている。
特開2019−139299号公報
しかし、特許文献1に記載の自動運転車両用の制御システムにおいて、例えば、第2車両の車線変更と同時に第1車両も車線変更を行う場合には、車線変更のタイミングによっては両車両が衝突するおそれもあり、自動運転車両の円滑な走行が困難な場合がある。
そこで、本発明では、自動運転車両の円滑な走行を可能にすることができる自動運転車両用の制御装置、自動運転車両、及び自動運転車両用の制御システムを提供することを目的とする。
本発明は、上記の目的を達成するため、複数の車線を同一方向に走行する複数の自動運転車両を制御する自動運転車両用の制御装置であって、自車両の周囲を走行する他車両と通信して前記他車両の走行計画を取得する走行計画取得手段と、前記自車両の走行計画と、前記走行計画取得手段によって取得した前記他車両の走行計画とに基づいて、前記複数の車線のそれぞれの車線で走行する前記自車両及び前記自車両の周囲の他車両を含む各車両における進路の優先順位を決定する優先順位決定手段と、を備える、自動運転車両用の制御装置を提供する。
また、本発明は、上記の目的を達成するため、上記に記載の自動運転車両用の制御装置を備えた自動運転車両を提供する。
またさらに、本発明は、上記の目的を達成するため、複数の車線を同一方向に走行する複数の自動運転車両を制御する自動運転車両用の制御システムであって、前記複数の車線を走行する複数の車両のそれぞれの走行計画に基づいて、前記複数の車両における進路の優先順位を決定する優先順位決定手段と、前記優先順位決定手段によって決定された優先順位が高い車両を優先的に走行させる走行制御手段と、を備えている、自動運転車両用の制御システムを提供する。
本発明に係る自動運転車両用の制御装置、自動運転車両、及び自動運転車両用の制御システムによれば、自動運転車両の円滑な走行を可能にすることができる。
図1は、本実施の形態に係る車両制御装置を備えた自動運転車両の構成を示すブロック図である。 図2は、図1に示す演算装置の機能を示すブロック図である。 図3は、優先順位決定手段が優先順位を決定する方法を説明するために示した説明図である。 図4(a)〜(c)は、図3に示す走行計画を備えた車両がそれぞれ車線変更する際の走行状態を示す説明図である。 図5(a)〜(c)は、複数の車線を同一方向に走行する複数の自動運転車両の走行状態を示す説明図である。 図6(a)及び(b)は、複数の車線を同一方向に走行する複数の自動運転車両の走行状態を示す説明図である。 図7は、車両制御装置の動作の一例を示すフローチャートである。
[実施の形態]
本発明の実施の形態に係る自動走行用制御システムについて、図1乃至図7を参照して説明する。以下に説明する実施の形態は、本発明を実施する上での好適な具体例として示すものであり、技術的に好ましい種々の技術的事項を具体的に例示している部分もあるが、本発明の技術的範囲は、この具体的態様に限定されるものではない。
図1は、本実施の形態に係る車両制御装置を備えた自動運転車両100(以下、自車両100ともいう)の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、自車両100は、当該自車両100の運転制御を統括する車両制御装置1と、車両制御装置1の入力機能を担う入力装置群2と、車両制御装置1の出力機能を担う出力装置群3と、を備えている。
入力装置群2には、自車両100の周囲の状態を検出する外界センサ20と、自車両100の外部にある各種通信機器と情報の送受信を行う通信装置21と、出発地から目的地までの走行計画を生成すると共に自車両100の走行位置を計測するナビゲーション装置22と、外部記憶装置に記憶された地図情報DB23と、が含まれる。
外界センサ20には、自車両100の外界を撮像するカメラ201と、自車両100と他物体(例えば、他車両)との間の距離及び相対速度を計測するレーダ202と、が含まれる。通信装置21は、自車両100の周囲を走行する他車両との間で車々間通信を行う。また、通信装置21は、後述する協調領域S内を走行する他車両の走行計画を受信する。
出力装置群3には、駆動力出力装置30と、ブレーキ装置31と、ステアリング装置32と、報知装置33と、が含まれる。
駆動力出力装置30には、例えば、ECU(Electronic Control Unit)と、エンジンや駆動モータ等の駆動源とが含まれる。駆動力出力装置30は、ドライバが行うアクセルペダルの操作、又は、車両制御装置1から出力される駆動の制御指示に応じて駆動力を発生させる。
ブレーキ装置31には、ブレーキECUとブレーキアクチュエータとが含まれる。ブレーキ装置31は、ドライバが行うブレーキペダルの操作、又は、車両制御装置1から出力される制動の制御指示に応じて制動力を発生させる。
操舵装置32には、例えば、EPS(電動パワーステアリングシステム)と、EPSアクチュエータとが含まれる。操舵装置32は、ドライバが行うステアリングホイールの操作、又は、車両制御装置1から出力される操舵の制御指示に応じて操舵力を発生させる。
報知装置33には、報知ECUと、情報伝達装置(例えば、表示装置、音響装置、触覚装置)とが含まれる。報知装置33は、車両制御装置1又は他のECUから出力される報知指示に応じてドライバに対する報知を行う。
車両制御装置1は、複数の電子制御ユニットで構成されており、CPUからなる演算装置10と、RAMやROM等からなる記憶装置11と、を有している。車両制御装置1は、記憶装置11に記憶されているプログラムを実行することにより演算装置10の各種機能を実現する。
図2は、図1に示す演算装置10の機能を示すブロック図である。図2に示すように、演算装置10は、外界認識部12と、車両位置認識部13と、制御情報生成部14と、車両制御部15と、を有している。
外界認識部12は、外界センサ20及び通信装置21から出力される情報に基づいて、自車両100の周囲における状況及び物体を認識する。この外界認識部12には、周辺情報認識手段120と、他車両認識手段121と、走行計画取得手段122と、が含まれる。
周辺情報認識手段120は、カメラ201の撮影画像又はレーダ202の障害物情報に基づいて、自車両100の周囲に存在する障害物の位置を含む自車両100の周囲状況を認識する。
他車両認識手段121は、カメラ201、又はレーダ202から出力される情報に基づいて自車両100の周囲を走行又は停止する他車両の存否、位置、大きさ、種別を認識すると共に、自車両100と他車両との間の距離を算出することができる。
走行計画取得手段122は、通信装置21で受信した他車両の走行計画を取得する。
車両位置認識部13は、ナビゲーション装置22及び地図情報DB23の出力情報に基づいて自車両100の位置を認識する。
制御情報生成部14は、外界認識部12及び車両位置認識部13によって検出された情報に基づいて車両制御部15が自車両100を制御するのに必要な情報を生成する。
制御情報生成部14は、領域設定手段140と、走行計画生成手段141と、優先順位決定手段142と、を有している。領域設定手段140は、自車両100の周囲における所定の領域を協調領域S(後述する図4乃至図6に示す)として設定する。協調領域Sの範囲は、適宜設定可能であり、自車両100が走行する車線の幅や、車両の大きさに応じて拡大または縮小が可能である。
走行計画生成手段141は、自車両100の自動運転における走行計画を生成する。走行計画には、ナビゲーション装置22によって生成された目標ルートや、目標ルート上の走行予定の車線の情報などが含まれる。また、走行計画生成手段141は、ナビゲーション装置22によって演算された目標ルートと、周辺情報認識手段120によって認識された周辺情報と、車両位置認識部13によって認識された自車両100の現在位置とに基づいて、自車両100の自動運転における走行計画を生成する。例えば、周辺情報認識手段120によって目標ルート上の障害物が検出された場合には、障害物を回避するように走行予定の車線を選択する。
優先順位決定手段142は、走行計画生成手段141によって生成された自車両100の走行計画と、走行計画取得手段122によって取得した他車両の走行計画とに基づいて、複数の車線のそれぞれの車線で走行する自車両100及び自車両100の周囲の他車両を含む各車両における進路の優先順位を決定する。
より具体的には、優先順位決定手段142は、自車両100の走行計画と、他車両の走行計画とを比較して、それぞれの走行計画における直近の車線変更予定の地点までの距離が短い方の車両の進路の優先順位を高く設定する。優先順位の決定方法の具体的な内容については後述する。
車両制御部15は、走行計画生成手段141が生成した走行計画に基づいて、出力装置群3(図1に示す)に対して、所定の動作を指示する。車両制御部15は、領域設定手段140によって設定された協調領域S内を走行する他車両に対して協調制御信号を送信する協調制御手段150と、自車両100の走行制御を行う走行制御部151と、を有している。
協調制御手段150は、優先順位決定手段142によって決定された自車両100の優先順位が最上位の場合に、周辺情報認識手段120及び他車両認識手段121によって検出された外部状況を示す情報に基づいて、協調領域S内を走行する他車両が協働して所定の動作を実現させる協調制御信号を各車両に送信する。所定の動作とは、例えば、加速、減速、車線変更あるいは連続走行である。
走行制御手段151は、車線変更を実現するための制御信号を生成し、この制御信号を出力装置群3の駆動出力装置30、ブレーキ装置31、ステアリング装置32、報知装置33に出力する。
図3は、優先順位決定手段142が優先順位を決定する方法を模式的に説明するために示した説明図である。図3では、説明の便宜上、2つの車両が並走している場合を例に挙げて説明する。また、図3においては、車両Aが自車両100を示し、車両Bが他車両を示し、走行計画Aが車両Aの走行計画(破線で示す)を示し、走行計画Bが車両Bの走行計画(実線で示す)を示している。
図3に示すように、車両Aの走行計画Aは右車線に変更するルートを含み、車両Bの走行計画Bは左車線に変更するルートを含んでいる。また、車両Aの走行計画Aと車両Bの走行計画Bを比べると、走行計画Bにおける直近の車線変更のタイミングよりも走行計画Aにおける直近の車線変更のタイミングの方が先である。換言すれば、走行計画Aにおける右車線に変更する地点aまでの距離は、走行計画Bにおける左車線に変更する地点bまでの距離よりも小さい。この場合において、優先順位決定手段142は、車両Bよりも車両Aの進路の優先順位を高く設定する。これにより、車両Aは、車両Bに対して協調制御信号を送信する指令車両として動作することになる。
図4(a)〜(c)は、図3に示す走行計画A,Bを備えた車両A,Bが第1及び第2車線901,902からなる道路900を並走している場合において、各車両がそれぞれ車線変更する際の走行状態を示す説明図である。以下では、車両Aが自車両100であるものとして説明する。
図4(a)に示すように、車両Aの車両制御装置1における領域設定手段140は、車両Aの周囲の所定の範囲を協調領域Sとして設定する。車両制御装置1の他車両認識手段121は、協調領域S内に車両Bが存在していることを検出する。
優先順位決定手段142は、自車両である車両Aの走行計画Aと、走行計画取得手段122によって取得した車両Bの走行計画Bとを比較して優先順位を決定する。ここでは、車両Aの優先順位の方が車両Bの優先順位よりも高く設定されるので、車両Aにおける車両制御装置1の協調制御手段150は、周辺情報認識手段120及び他車両認識手段121によって検出された情報に基づいて、車両Bに対して協調制御信号を送信する。この際、他車両認識手段121によって車両Aの車線変更ルート上に車両Bの存在が検出されるため、協調制御手段150は、加速動作を実現させる協調制御信号を車両Bに送信する。これにより、車両Bは加速して前方に移動するため、車両Aが車線変更するためのスペースが第2車線902上に確保される。
図4(b)に示すように、車両Aの車両制御装置1における走行制御手段151が、車線変更を実現するための制御信号を出力装置群3に送信すると、車両Aが第2車線902に車線変更を開始して車両Bの後方を走行する。その後、車両Bが走行計画Bに基づいて第2車線902から第1走行車線901に車線変更を行う。
次に、自車両100の周囲を走行する他車両が複数ある場合における車両制御装置1の制御によって動作する各車両の走行状態について図5及び図6を参照して説明する。
図5(a)〜(c)は、道路800上を同一方向に走行する複数の自動運転車両(後述する第1乃至第6車両51〜56)の走行状態を示す説明図である。
図5(a)に示すように、道路800は、例えば高速道路であり、第1乃至第3車線801〜803と、第1乃至第3車線801〜803から分流して高速道路の出口へ続く分流車線804と、からなる。第1乃至第3車線801〜803には、自動運転車両である第1乃至6車両51〜56がそれぞれ走行している。第1車線801は、分流車線804に隣接した車線であり、第3車線803は分流車線804から最も遠い追い越し車線であり、第2車線802は、第1車線801及び第3車線803に挟まれた車線である。
第1車線801には、第2車両52及び第4車両54が走行し、第2車両52が第4車両54よりも先行している。第2車線802には、第1車両51及び第5車両55が走行し、第1車両51が第5車両55を先行している。第3車線803には、第3車両53及び第6車両56が走行し、第3車両53が第6車両56を先行している。
図5(a)では、第1乃至第6車両51〜56のうち第1乃至第3車両51〜53が車線変更予定を含んだ走行計画を有している。第1車両51の走行計画には、第2車線802から第1車線801へ車線変更するルートが含まれている。また、第2車両52の走行計画には、第1車線801から第2車線802へ車線変更するルートが含まれている。第3車両53の走行計画には、第3車線802から第2車線802へ車線変更するルートが含まれている。以下の説明では、第1乃至第3車両51〜53のそれぞれの走行計画において、第1車両51の車線変更地点までの距離が最も短いものとする。
図5(a)に示すように、第1車両51における車両制御装置1の領域設定手段140は、協調領域Sを設定する。ここでは、協調領域Sは、車両の車幅方向において第1乃至第3車線801〜803及び分流車線804を包含し、車両前後方向においては、例えば第1車両51の前後100mの範囲を包含する。
第1車両Aの車両制御装置1における走行計画取得手段122は、第2乃至第6車両B〜Fの走行計画を取得し、優先順位決定手段142が取得した走行計画に基づいて優先順位を決定する。ここでは、第1車両51の優先順位が最上位となり、第2車両52及び第3車両53の優先順位は同列であるものとする。
第1車両51における車両制御装置1の協調制御手段150は、他車両認識手段121によって協調領域S内に第2乃至第6車両52〜56の存在を検出し、第2乃至第6車両52〜56のそれぞれの車両に対して連続走行を実現させる協調制御信号を送信する。これにより、第1車両51以外の他車両は走行車線を維持するため、第1車両51が安全に車線変更を行うことができる。
次に、走行制御手段151が第1車両51の出力装置群3に対して車線変更を実現させる制御信号を送信し、第1車両51が第1車線801への車線変更を実行する。そして、第1車両51における協調制御手段150が、第3車両53に対して連続走行を実現させる協調信号を送信する。
これにより、第2車両52が第3車両53に対して優先的に車線変更を実行することとなり、第2車両52と第3車両53とが同時に第2車線802へ車線変更した場合の衝突を未然に回避することができる。つまり、優先順位が同列である第2車両51及び第3車両53が同時に車線変更を実行することを防ぎ、道路状況の安全性を高めている。
以上のように、本実施の形態では、優先順位が最も高い車両が指令車両となって、協調範囲S内における全体の走行状態を把握した上で、各車両がそれぞれ最適なタイミングで車線変更を実行させることができる。これにより、複数の自動運転車両が円滑に走行でき、道路交通状況の最適化を図ることが可能である。
図6(a)及び(b)は、道路800上を同一方向に走行する複数の自動運転車両の走行状態を示す説明図である。なお、図6(a)では、第7車両Gが第2車両Bの前方を走行している点が図5(a)に示す状態と異なることを除いて、その他の状況は図5(a)に示す状態と共通している。なお、第7車両Gは、他の車両に比べて相対的に車速が遅いものとする。
図6(a)に示す状態において、第1車両51における車両制御装置1の他車両認識手段121は、協調領域S内に第2乃至第7車両52〜57が存在することを検出すると共に、第7車両57の車速を検出する。協調制御手段150は、他車両認識手段121によって検出された第7車両57に関する情報に基づいて、第7車両57に加速動作を実現させるための協調信号を送信する。
これにより、第3車両53は、第1車両51に優先して第2車線802に車線変更を実行する。例えば、仮に優先順位決定手段142に決定された優先順位に従って、第1車両51を優先的に第1車線801へ車線変更させた場合には、第1車両51が車速の遅い第7車両57の後方を走行することになり、第1車両51の後続車両となる第2車両52または第4車両54に対して無駄な減速を強いる可能性が高い。これに対して、本実施の形態では、第1車両51よりも優先的に第3車両53を車線変更させることにより、無駄な減速を回避することで、渋滞の抑制が図られている。つまり、本実施の形態では自車両周辺の道路状況の全体を把握したうえで、各車両の動作を指示している。
図7は、本実施の形態に係る自車両100における車両制御装置1の処理内容の一例を示すフローチャートである。図7に示すように、車両制御装置1は、先ず、制御情報生成部14における領域設定手段140によって、自車両100の周囲の所定の範囲を協調領域Sとして設定する(ステップS10)。次に、車両制御装置1は、自車両100の協調領域S内を走行する他車両と通信をして他車両の走行計画を取得する(ステップS11)。
次に、車両制御装置1は、自車両100の走行計画と他車両の走行計画とを比較して、各車両の進路の優先順位を決定する(ステップS12)。そして、協調領域S内を走行する他車両のうち車線変更の予定ルートが含まれる走行計画を有した車両があるか否かを判定する(ステップS13)。他車両のうち車線変更の予定が含まれる走行計画を有した車両があると判定された場合には(ステップS13:Yes)、ステップS14の処理に進む。一方、他車両のうち車線変更の予定が含まれる走行計画を有した車両が無いと判定された場合には(ステップS13:No)、ステップS18の処理に進む。
ステップS14においては、優先順位決定手段142によって決定された自車両100の優先順位が最上位か否かを判定する。優先順位が最上位の場合であると判定された場合には(ステップS14:Yes)、車両制御装置1は、周辺情報認識手段120及び他車両認識手段121により、協調領域S内を走行する全車両情報及び周辺情報を取得し(ステップS16)、協調制御手段150により他車両の全車両情報及び周辺情報に基づいて所定の動作を実現させるための協調制御信号を各車両に送信する(ステップS17)。
一方、自車両100の優先順位が最上位でないと判定された場合には(ステップS14:No)、車両制御装置1は、走行制御手段151により走行車線を維持するように車両を制御し(ステップS15)、そのまま処理を終了する。
以上説明した本実施の形態によれば、自車両100の走行計画と、他車両の走行計画とに基づいて各車両の進路の優先順位を決定するので、自車両100の走行が他車両の走行によって妨げられることが未然に防止される。例えば、異なる車線を並走する自車両100と他車両とが同時に互いの走行車線に車線変更を行う場合でも、車線変更がスムーズに行われ、両車両が衝突することを防ぐことができる。これにより、自車両100の円滑な走行を実現することができる。
また、本実施の形態に係る車両制御装置1は、優先順位が最上位の車両が周囲の他車両に協調制御信号を送信するので、複数車線を走行する複数の自動運転車両の走行計画全体を考慮したルーティングを実行することが可能である。例えば、複数の車両が同一車線に同時に車線変更するような場合においては、一方の車両だけを車線変更させて他方の車両は走行車線を維持するように協調させることができる。これにより、車線変更時における衝突事故を未然に防ぐことができ、あるいは、無理な割込みによる後続車両の減速を最小限にすることができ、減速に伴う渋滞の発生を抑制することができる。すなわち、本実施の形態によれば、複数の自動運転車両からなる車両群における交通道路状況の最適化を図ることができる。
(付記)
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明したが、これらの実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
上記実施の形態では、優先順位決定手段142が車線変更地点までの距離が最も短い車両の優先順位を最上位に設定する場合についてのみ説明したが、優先順位決定手段142の優先順位の決定方法はこれに限定されない。例えば、優先順位決定手段142は、自車両100が走行する車線が合流地点又は分流地点と隣接する車線の場合には、合流地点又は分流地点と隣接しない他の車線を走行する車両よりも優先順位を高く設定するようにしてもよい。これにより、合流地点又は分流地点に隣接車線を走行する車両の進路が優先されるので、例えば高速道路の出口における分流地点又は入口における合流地点の交通流が円滑化される。
また、優先順位決定手段142は、自車両100が走行する車線と同じ車線を走行する車両の台数が、自車両100が走行する車線と異なる車線を走行する車両の台数よりも多い場合には、自車両100と同一車線を走行する他車両の優先順位を高く設定するようにしてもよい。これにより、自車両100と同一車線を走行する他車両の車線変更が優先的に実行されるので、自車両100と同一車線を走行する車両の台数が減ぜられる。これにより、同一車線を走行する車両の台数が分散されて渋滞の発生を抑制することができる。
上記実施の形態では、本発明が車両用の制御装置あるいは当該制御装置が搭載された自動運転車両に適用される場合について説明したが、本発明は、走行計画取得手段122と、優先順位決定手段142と、協調制御手段150とを備える自動運転車両用の制御システムとして構成されていてもよい。この場合には、車両だけでなく外部のサーバ装置に搭載されてもよい。
1…車両制御装置
2…入力装置群
3…出力装置群
10…演算装置
15…車両制御部
100…自車両
120…周辺情報認識手段
121…他車両認識手段
122…走行計画取得手段
140…領域設定手段
141…走行計画生成手段
142…優先順位決定手段
150…協調制御手段
151…走行制御手段

Claims (9)

  1. 複数の車線を同一方向に走行する複数の自動運転車両を制御する自動運転車両用の制御装置であって、
    自車両の周囲を走行する他車両と通信して前記他車両の走行計画を取得する走行計画取得手段と、
    前記自車両の走行計画と、前記走行計画取得手段によって取得した前記他車両の走行計画とに基づいて、前記複数の車線のそれぞれの車線で走行する前記自車両及び前記自車両の周囲の他車両を含む各車両における進路の優先順位を決定する優先順位決定手段と、を備える、
    自動運転車両用の制御装置。
  2. 前記優先順位決定手段によって決定された前記自車両の優先順位が最上位の場合に、前記自車両の周辺情報に基づいて、前記自車両の周囲の所定の範囲内を走行する各車両が協働して所定の動作を実現させる協調制御信号を各車両に送信する協調制御手段を更に備える、
    請求項1に記載の自動運転車両用の制御装置。
  3. 前記所定の動作とは、加速、減速、車線変更あるいは連続走行である、
    請求項2に記載の自動運転車両用の制御装置。
  4. 前記自車両の周囲における所定の領域を協調領域として設定する領域設定手段を更に備え、
    前記協調領域内を走行する車両に対して前記協調制御信号を送信する、
    請求項2又は3に記載の自動運転車両用の制御装置。
  5. 前記優先順位決定手段は、前記自車両の走行計画と、前記他車両の走行計画とを比較して、それぞれの前記走行計画における車線変更予定の地点までの距離が短い方の車両の前記優先順位を高く設定する、
    請求項1乃至4の何れか1項に記載の自動運転車両用の制御装置。
  6. 前記優先順位決定手段は、前記自車両が走行する車線が合流地点又は分流地点と隣接する車線の場合には、前記合流地点又は前記分流地点と隣接しない他の車線を走行する車両よりも前記優先順位を高く設定する、
    請求項5に記載の自動運転車両用の制御装置。
  7. 請求項1乃至6の何れか1項に記載の自動運転車両用の制御装置を備えた自動運転車両。
  8. 複数の車線を同一方向に走行する複数の自動運転車両を制御する自動運転車両用の制御システムであって、
    前記複数の車線を走行する複数の車両のそれぞれの走行計画に基づいて、前記複数の車両における進路の優先順位を決定する優先順位決定手段と、
    前記優先順位決定手段によって決定された優先順位が高い車両を優先的に走行させる走行制御手段と、を備えている、
    自動運転車両用の制御システム。
  9. 前記優先順位決定によって決定された優先順位が最上位の車両が、前記優先順位が最上位の車両の周辺情報に基づいて前記優先順位が最上位の車両の周囲を走行する各車両が協働して所定の動作を実現させる協調制御信号を各車両に送信する協調制御手段を更に備える、
    請求項8に記載の自動運転車両用の制御システム。

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