以下、図面を用いて、本発明の実施するための形態(以下、実施形態と称する)を説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係わる冷蔵庫の全体を示す斜視図である。
図1に示す冷蔵庫1は、冷蔵庫本体2を有している。この冷蔵庫1の冷蔵庫本体2は、断熱性を有するキャビネットにより構成されていて、冷蔵庫本体2の内部には複数の貯蔵室が形成されている。貯蔵室としては、上から順に冷蔵室5、野菜室7が設けられ、この野菜室7の下には製氷室8と小冷凍室9が左右の並べて設けられ、最下部に主冷凍室10が設けられている。
上部の冷蔵室5と野菜室7は、冷蔵温度帯の貯蔵室であり、例えば約3℃から5℃の温度に調整される。また、製氷室8と小冷凍室9と主冷凍室10は、冷凍温度帯の貯蔵室であり、例えば約−20℃前後の温度に調整される。冷蔵庫本体2には、図示しないが、冷蔵温度帯の貯蔵室を冷却するための冷蔵用冷却器と、冷凍温度帯の貯蔵室を冷却するための冷凍用冷却器とを含む冷凍サイクルが設けられている。
図1に示す冷蔵室5の前面には、冷蔵室5の前面開口部を開閉する左右の扉3,4が設けられている。左右の扉3,4は、観音開き式扉であり、左側の扉3の左端部が図示しないヒンジにより回動可能に取り付けられている。同様にして、右側の扉4の右端部が図示しないヒンジにより回動可能に取り付けられている。
野菜室7、製氷室8、小冷凍室9、主冷凍室10の各前面には、各前面開口部を開閉する引出し式の扉7a,8a,9a,10aが設けられている。使用者が手指を入れて各扉を開くための取っ手3b,4b,7b,8b,9b,10bが、左右の扉3,4と引出し式の扉7a,8a,9a,10aに、それぞれ設けられている。
図1に示すように、冷蔵庫本体2の上には、扉開放手段としての扉開放操作部11,12が設けられている。扉開放操作部11,12は、例えば電磁ソレノイドのような電動アクチュエータを採用できる。扉開放操作部11,12が動作することで、扉開放操作部11,12は、左右の扉3,4をそれぞれ自動的に押して開く。
図1に示すように、冷蔵庫本体2は、庫外環境検知手段の好ましい一例である照度センサ20と、庫外照明の一例である中間庫外照明21と下部庫外照明22を有している。
この庫外環境とは、冷蔵庫本体2の置かれている周囲の環境であり、冷蔵庫1が配置されている例えば好ましくは部屋の照度である。照度センサ20は、冷蔵庫本体2の庫外の環境の一例である照度の大小を検知する。照度センサ20としては、例えば視感度に近い分光感度特性を持ったフォトダイオードを用いることができるが、特に限定されない。
この照度センサ20は、例えば冷蔵庫本体2の上面部に配置されている。これにより、照度センサ20が冷蔵庫本体2の中間部や下部に配置されている場合に比べて、照度センサ20は、冷蔵庫本体2が置かれている部屋の環境の変化、例えば照度の変化を確実に検知できる。
図1に示すように、庫外照明としての中間庫外照明21と下部庫外照明22は、庫外環境検知手段としての照度センサ20により検知された庫外環境である例えば部屋の照度に応じて、冷蔵庫本体2の庫外を照らすようになっている。これにより、冷蔵庫本体2の置かれている部屋の明るさの程度に応じて中間庫外照明21と下部庫外照明22が点灯して、冷蔵庫本体2の庫外を照らすことができる。中間庫外照明21と下部庫外照明22は、それぞれ、好ましくは1つまたは複数のLED(発光ダイオード)を用いて構成することができる。
中間庫外照明21と下部庫外照明22の好ましい配置例を、図1と図2と図3を参照して、説明する。図2は、左右の扉3,4と、引出し式の扉7aとの間の中間領域部分23を側方から示し、図3は、冷蔵庫本体2の最も下部の飾り板24付近を側方から示している。
なお、図1から図3において、冷蔵庫本体2の左右方向(幅方向)は、X方向で示し、冷蔵庫本体2の奥行方向は、Y方向で示し、冷蔵庫本体2の上下方向は、Z方向で示している。
図1と図2に示すように、中間庫外照明21は、扉3,4と、引出し式の扉7aとの間の中間領域部分23に配置されている。この中間庫外照明21は、図1に例示するように、例えば冷蔵庫本体2の左右方向(X方向)に関して、中間領域部分23の中央位置に配置されている。中間領域部分23は、冷蔵庫本体2の前面側であって、しかも冷蔵庫本体2の上下方向(Z方向)について、ほぼ中間位置に位置されている。
これにより、中間庫外照明21が点灯した場合に、冷蔵庫本体2の前面側の領域を上下方向(Z方向)についてほぼ均等に、しかも左右方向(X方向)についてもほぼ均等に照らすことができる。
図3に示すように、下部庫外照明22は、最も下部の飾り板24に配置されている。飾り板24は、引出し式の扉10aの下側に配置されている。下部庫外照明22は、図1に例示するように、例えば冷蔵庫本体2の左右方向(X方向)に関して、飾り板24の中央位置に配置されている。これにより、中間庫外照明21が点灯した場合に、冷蔵庫本体2の下部領域、言い換えれば冷蔵庫本体2に近づいた使用者の足元の領域(部屋の床面の領域)を、ほぼ左右均等に照らすことができる。
図1に示すように、冷蔵庫本体2は、冷蔵庫1に対して操作を行うための操作部31,32を有している。操作部31,32は、例えば、左右の扉3,4をそれぞれタッチすることで開扉操作させるための開扉スイッチである。操作部31は、左の扉3の下側に配置され、操作部32は、右の扉4の下側に配置されている。操作部31,32は、使用者が使い易いようにするために、互いに冷蔵庫本体2の中央に寄せて配置されている。
操作部31,32としては、例えば好ましくは使用者が触れることで静電容量が変化するのを検知してオン信号を発生する静電容量式タッチセンサを用いている。使用者が、操作部31を指や肘等で触れることで、扉開放操作部11が動作して左の扉3を自動で開くことができる。同様にして、使用者が、操作部32を指や肘等で触れることで、扉開放操作部12が動作して右の扉4を自動で開くことができる。
図1に示す操作部31,32は、操作部31,32をそれぞれ背面側から照明するためのバックライトとしての操作部照明33,34を有している。この操作部照明33,34は、操作部31,32を背面から照らす。これにより、操作部31,32を明るく照らして、操作部31,32の位置を、使用者に対して明示することができるので、使用者は、操作部31,32の位置を確認して操作し易い。
図1に示すように、上述した庫外照明の一例である中間庫外照明21と下部庫外照明22の位置は、操作部照明33,34の位置とは異なる位置に配置されている。これにより、操作部照明33,34は、操作部31,32を背面から照らすことで、操作部31,32を明るくして操作部31,32の位置を、使用者に対して明示する役割を有する。
これに対して、中間庫外照明21は、冷蔵庫本体2の前面側の領域を照らすことで、冷蔵庫本体2が置かれている部屋が暗い場合でも部屋を明るく照らすことができる。また、下部庫外照明22は、冷蔵庫本体2の前面側の下部領域(足元領域)を明るく照らす役割を有し、中間庫外照明21とともに、冷蔵庫本体2が置かれている部屋が暗い場合でも部屋を明るく照らすことができる。
このように、冷蔵庫1が配置されている部屋の明るさに応じて、すなわち部屋が暗い場合には、中間庫外照明21は、冷蔵庫本体2の前面側の領域を照らし、しかも下部庫外照明22は、冷蔵庫本体2の前面側の下部領域(足元領域)を照らすことで部屋を明るくして、使用者は冷蔵庫1の場所を確認できる。
また、操作部31,32の操作部照明33,34と中間庫外照明21と下部庫外照明22が、同時に点灯することで、冷蔵庫1の高級感を演出することができる。
次に、図1に示す前方人体検知手段41と、下部人体検知手段42を説明する。
図1に示す前方人体検知手段41と下部人体検知手段42は、冷蔵庫本体2に対して使用者(人体)が近づくと人体を検知することができる、例えば静電容量式の近接センサや赤外線センサ等を用いることができる。
前方人体検知手段41は、冷蔵庫本体2の前方にいる所定の距離範囲内の使用者(人体)を検知する。前方人体検知手段41が冷蔵庫本体2の前方にいる使用者を検知したときに、少なくとも中間庫外照明21が点灯し、好ましくは中間庫外照明21と下部庫外照明22の両方が連動して点灯して庫外を照明する。これにより、使用者が部屋に入って冷蔵庫本体2に近づこうとする際に、部屋が暗い場合には、中間庫外照明21は、冷蔵庫本体2の前面側の領域を照らし、下部庫外照明22は、冷蔵庫本体2の前面側の下部領域(足元領域)を照らすので、使用者は冷蔵庫1に容易に近づくことができる。
図1に示すように、揺れ・振動検知手段44が、冷蔵庫本体1に配置されている。この揺れ・振動検知手段44は、例えば冷蔵庫本体2の上面部において照度センサ20の近くに配置されている。揺れ・振動検知手段44は、冷蔵庫本体2に加わる揺れや振動を検知する、例えば圧電型の加速度センサを用いることができる。
この揺れ・振動検知手段44が、冷蔵庫本体2の揺れや振動を検知した場合には、例えば地震が発生して冷蔵庫本体2が揺れたと判断して、少なくとも中間庫外照明21が点灯し、好ましくは中間庫外照明21と下部庫外照明22の両方が連動して点灯して庫外を照らすようになっている。
これにより、地震が発生した緊急時に、冷蔵庫本体2が置かれた部屋が暗い状態であっても、中間庫外照明21と下部庫外照明22は、冷蔵庫本体2の周囲を明るく照らすことで、誘導灯の役割を果たして、冷蔵庫1の周囲の安全性を向上することができる。
図4は、図1に示す冷蔵庫1の電気接続例を示すブロック図である。
図4に示すように、冷蔵庫本体2は、緊急時の電源供給用の蓄電池50を有する。この蓄電池50としては、例えばリチウムイオン電池等の充電可能なバッテリを用いることができる。
制御部100は、扉開放操作部11,12と、照度センサ20と、中間庫外照明21と下部庫外照明22と、操作部31,32と、前方人体検知手段41と下部人体検知手段42と、揺れ・振動検知手段44、そして蓄電池50と商用電源51に対して、電気的に接続されている。
図4に示す制御部100は、照度センサ20により検知された庫外周囲の照度に応じて、庫外照明の一例である中間庫外照明21と下部庫外照明22の点灯制御を行う。例えば、制御部100は、照度センサ20により検知された部屋の照度により、この照度があらかじめ定めた照度以下であるとして部屋が暗いと判断すると、制御部100は、少なくとも中間庫外照明21を淡く光らせて点灯し、好ましくは中間庫外照明21と下部庫外照明22の両方を連動して淡く光らして点灯して庫外を照明する。
これにより、部屋が暗い場合のみに中間庫外照明21と下部庫外照明22を点灯することで、中間庫外照明21と下部庫外照明22の消費エネルギを減らして、冷蔵庫1の省エネルギ化を図っている。
また、例えば、制御部100は、照度センサ20により検知された部屋の照度により、この照度があらかじめ定めた照度を超えているとして部屋が明るいと判断すると、すでに部屋の照明は不要なので、制御部100は、中間庫外照明21と下部庫外照明22を連動して消灯する。これにより、部屋が暗い場合のみに中間庫外照明21と下部庫外照明22を点灯することで、中間庫外照明21と下部庫外照明22の消費エネルギを減らして、冷蔵庫1の省エネルギ化を図っている。
制御部100は、冷蔵庫1の通常の使用時に、操作部31、32の操作部照明33,34と中間庫外照明21と下部庫外照明22を連動して点灯するようにすれば、使用者は、冷蔵庫本体1の周囲の環境を明るく照らして安全性を確保した状態で、操作部31,32の位置が確認できる。しかも、操作部31、32の操作部照明33,34と中間庫外照明21と下部庫外照明22を連動して点灯するようにすれば、冷蔵庫1の使用者に対して光による高級感を演出できる。また、操作部31、32の操作部照明33,34と中間庫外照明21と下部庫外照明22の各発光色を任意に設定して変えることができるようにすれば、さらに光による高級感を演出できる。
制御部100は、下部人体検知手段42を有しているが、下部人体検知手段42は冷蔵庫本体2の下部に配置されている。前方人体検知手段41が、冷蔵庫本体2の前方にいる使用者(人体)を検知したときには、制御部100により、下部人体検知手段42の人体を検知する機能が有効になる。
これにより、前方人体検知手段41が、冷蔵庫本体2の前方にいる使用者(人体)を検知すると、下部人体検知手段42の人体を検知する機能を発揮できるので、下部人体検知手段42のオンオフ操作を無駄なく切り替えることができる。
図1と図4の前方人体検知手段41と下部人体検知手段42の両方が、使用者(人体)を検知したときに、図4の制御部100は、使用者による操作部31,32のタッチ操作を受け付ける。すなわち、使用者が冷蔵庫本体2にあらかじめ定めた距離範囲内に近づいたときに、制御部100は、使用者による操作部31,32のタッチ操作を受け付ける。これにより、制御部100が、扉開放操作部11あるいは扉開放操作部12を駆動することで、使用者は、左の扉3あるいは右の扉4を自動的に開けることができる。
中間庫外照明21と下部庫外照明22が冷蔵庫本体2の周囲を明るくした状態で、使用者が冷蔵庫本体2に近づいたときにのみ、使用者が開けようとする左右の扉3,4を開けることができるので、冷蔵庫1の省エネルギ化につなげることができる。
図1に示すように、中間庫外照明21は、前方人体検知手段41の近傍に配置され、下部庫外照明22は、下部人体検知手段42の近傍に配置されている。これにより、中間庫外照明21は、冷蔵庫本体2が置かれている部屋の全体を照らすことができ、下部庫外照明22は、使用者の足元付近を照らすことができる。このため、使用者は部屋全体を明るくした状態で冷蔵庫1を使用でき、使用者の足元も明るくすることができるので、冷蔵庫1の使用が容易になる。
図4に示す制御部100は、中間庫外照明21と下部庫外照明22が発生する光量を、例えば弱、中、強等の複数段階に調整できる。部屋が暗く使用者が冷蔵庫本体2に近づいていない場合に、中間庫外照明21と下部庫外照明22が発生する淡い光は、「弱」の光である。また、部屋の照度に応じて中間庫外照明21と下部庫外照明22が発生する通常の光は、「中」の光または「強」の光である。なお、中間庫外照明21と下部庫外照明22が発生する光量は、無段階に調整できるようにしてもよい。
制御部100は、中間庫外照明21と下部庫外照明22を点灯したり、消灯したり、明るさを切り替えるときには、中間庫外照明21と下部庫外照明22の発生する光量をゆっくりと変化させて調光させる、フェードイン/フェードアウトするように調光させる。すなわち、制御部100は、中間庫外照明21と下部庫外照明22の点灯や消灯は、ゆっくりと行うように調光させる。このように冷蔵庫1では中間庫外照明21と下部庫外照明22の光量をゆっくりと変化させることで、冷蔵庫1の高級感を出すことができる。
次に、図5と図6を参照して、中間庫外照明21の好ましい構造例を説明する。
図5は、部屋Rの壁Wに沿って配置された冷蔵庫本体2を上から見た図である。図6は、中間庫外照明21の構造例を示す斜視図である。
図5では、冷蔵庫本体2の右側の側面2Rが、部屋Rの壁Wに寄せて配置されている例を示しており、壁Wは、冷蔵庫本体2の奥行方向(Z方向)と平行である。中間庫外照明21は、回路基板55と、回路基板55に搭載された複数の発光ダイオード等の発光素子56,57,58,59を有する。発光素子56,57,58,59は、それぞれ発光の向きを変えて、回路基板55に搭載されている。
例えば、図6に示すように、発光素子56の光L1は、水平方向に向き、しかも冷蔵庫本体2の左右方向(X方向)に沿ってX1方向に沿って壁Wから離れる向きに設定されている。発光素子57の光L2は、水平方向に向いている。発光素子58の光L3は、やや下向きで、しかも冷蔵庫本体2の左右方向(X方向)に沿ってX1方向に沿って壁Wから離れる向きに設定されている。発光素子59の光L4は、下向きに向いている。これにより、例えば4つの発光素子56,57,58,59は、冷蔵庫本体2の右側に壁Wがあることを考慮して、部屋R全体をまんべんなく照らすことができる。このため、冷蔵庫の庫外が暗い環境であっても、部屋を明るくして冷蔵庫の確認できるようにして、容易に使用することができる。
図7は、中間庫外照明21の別の構造例を示している。
図7では、中間庫外照明21は、例えば1つの発光素子60を有している。この発光素子60は、回路基板61に対して軸62を中心にして、Q方向に回転可能に支持されている。発光素子60は突起部63を有する。発光素子60は、ソフトテープやスポンジ等の弾性変形可能な支持物99を介して、回路基板61の孔67に取り付けられている。電動アクチュエータ64の連結部65が突起部63に取り付けられている。制御部100が電動アクチュエータ64を駆動して、連結部65が冷蔵庫本体2の左右方向(X方向)に沿って伸縮することで、発光素子60は、支持物99が弾性変形することにより、Q方向に回転して位置決めできる。これにより、発光素子60の発する光L5は、壁Wから離れる方向に向けることができる。
上述したように、中間庫外照明21が照らす光の向きは、自由に変えることができることから、冷蔵庫本体2が部屋に置かれる際に壁Wの位置に応じて、壁Wが無い側に光の向きを向けるようにして、各家庭の部屋の形状に応じて、中間庫外照明21の光の向きを最も適した向きにすることができる。このため、冷蔵庫の庫外が暗い環境であっても、部屋を明るくして冷蔵庫の確認できるようにして、容易に使用することができる。
ところで、図5から図7に示す中間庫外照明21が光の照射方向を変更できる機能を図1に示す操作部31,32に設定して、中間庫外照明21が光の照射方向の変更は、例えば冷蔵庫1を部屋Rに設定する設定者または使用者が、図1に示す操作部31,32において、部屋Rの壁Wの位置を考慮して、壁Wの位置とは反対側の方向に中間庫外照明21の光を照射できるようにしてもよい。
このように、中間庫外照明21の光の照射方向を設定する際に、部屋Rの壁Wの位置を考慮して、壁Wの位置とは反対側の方向に向けるのは、冷蔵庫1の使用者は、部屋Rの壁Wの位置とは反対側の方向から冷蔵庫本体2に対して近づくためである。このため、冷蔵庫本体2に近づく使用者に対して、この中間庫外照明21の光を効率よく向けることができる。
なお、下部庫外照明22の構造や光の照射方向の設定は、中間庫外照明21の構造と光の照射方向の設定と、同様にすることができる。
図8は、本発明の別の実施形態の冷蔵庫1を示す図である。
図8に示す冷蔵庫本体2では、飾り板24が、2組G1、G2の下部庫外照明22と下部人体検知手段42を有している。2組G1、G2の下部庫外照明22と下部人体検知手段42が配置されていることで、使用者の足元をさらに明るく照らすことができる。また、組G1の下部人体検知手段42が使用者の足元を検知すると、例えば引出し式の扉7aを図示しない開扉操作部を用いて引出し式の扉7aを自動的に開くことができる。同様にして、組G2の下部人体検知手段42が使用者の足元を検知すると、例えば引出し式の扉10aを図示しない開扉操作部を用いて引出し式の扉10aを自動的に開くことができる。このように、冷蔵庫本体2の下部には、複数の下部人体検知手段42を配置することで、制御部は別々の動作を行わせることができる。
図9と図10は、図1と図4に示す揺れ・振動検知手段44が、例えば地震の発生で、冷蔵庫本体2の揺れ・振動を検知した場合の動作例を、それぞれ示している。
まず、図9に示す動作例では、図1と図4に示す揺れ・振動検知手段44が、ステップS1に示すように、例えば地震の発生で、冷蔵庫本体2の揺れ・振動を検知した場合には、ステップS2において、制御部100は、少なくとも中間庫外照明21が点灯し、好ましくは中間庫外照明21とフットライトである下部庫外照明22の両方を連動して点灯して庫外を照明することができる。
これにより、冷蔵庫1が置かれた部屋が暗い状態であっても、地震の発生時に、中間庫外照明21と下部庫外照明22が冷蔵庫1の周囲を自動的に明るく照らすことで、中間庫外照明21と下部庫外照明22は、誘導灯(非常灯)としての役割を果たすことができる。このため、地震等の緊急時に、冷蔵庫の庫外が暗い環境であっても、冷蔵庫1を利用して部屋を明るくできる。
また、図10に示す別の動作例では、図1と図4に示す揺れ・振動検知手段44が、ステップS11に示すように、例えば地震の発生で、冷蔵庫本体2の揺れ・振動を検知した場合には、ステップS12に示すように、通常接続されている商用電源51からの電源供給が停止したときには、ステップS13に移る。
ステップS13では、制御部100は、冷蔵庫本体2に対する電源供給を、商用電源51から蓄電池50に切り替える。そして、ステップS14に示すように、制御部100は、蓄電池50からの電源供給により、少なくとも中間庫外照明21が点灯し、好ましくは中間庫外照明21とフットライトである下部庫外照明22の両方を連動して点灯して庫外を照明することができる。
これにより、地震の発生時に商用電源51からの電源供給が停止したとしても、中間庫外照明21と下部庫外照明22が冷蔵庫1の周囲を明るく照らすことで、中間庫外照明21と下部庫外照明22は、誘導灯としての役割を果たすことができる。このため、冷蔵庫1の周囲の安全性を向上することができる。このため、冷蔵庫の庫外が暗い環境であっても、部屋を明るくして冷蔵庫の確認できるようにして、容易に使用することができる。
次に、図11は、図1と図4に示す冷蔵庫1の動作例を示している。
図11に示すステップS21では、図1と図4に示す照度センサ20が、制御部100に通知をして、制御部100が冷蔵庫本体2の庫外の環境である部屋Rが明るいと判断すると、ステップS22に移る。このステップS22では、部屋Rが明るいので、制御部100は、下部庫外照明22が使用者の足元を照らす必要がないことから、下部庫外照明22の点灯動作は不要であると判断して、下部庫外照明22を消灯する。
一方、ステップS21において、図4の照度センサ20が、制御部100に通知をして、制御部100が部屋Rの環境は暗いと判断すると、ステップS23に移る。ステップS23では、部屋Rが暗いので、冷蔵庫本体2の位置が分かるように部屋R内を少し明るくするために、制御部100は、予備灯として下部庫外照明22を、例えば淡い光で点灯させるとともに、操作部31,32の操作部照明33,34を点灯させる。
これにより、使用者が冷蔵庫本体2に近づきやすいようにするために、図1と図4の下部庫外照明22を淡い光(弱)で点灯させることで、部屋Rが暗い状態であっても、使用者は冷蔵庫本体2の位置と下部が見やすくなって冷蔵庫本体2に近づき易くなる。また、操作部照明33,34が操作部31,32を照明することから、使用者に対して操作部31,32の位置を明示できる。図4の制御部100は、部屋Rが暗い状態で、操作部照明33,34が操作部31,32を照明して浮き上がらせ、しかも下部庫外照明22を淡い光(弱)で点灯するので、冷蔵庫1の見た目の高級感を上げることができる。このように、冷蔵庫の庫外が暗い環境であっても、部屋を少し明るくして冷蔵庫本体2の位置の確認ができる。
次に、ステップS24において、使用者(人体)が冷蔵庫本体2に近づいてきて冷蔵庫本体2からあらかじめ定めた距離範囲に入って、図1と図4の前方人体検知手段41が使用者を検知した場合には、ステップS25に移る。もし、前方人体検知手段41が、使用者を検知していない場合には、ステップS21に戻る。
ステップS25では、図1と図4の中間庫外照明41が、明るい光(中または強)で点灯するとともに、下部庫外照明42が淡い光(弱)から明るい光(中または強)で点灯して、しかも操作部照明33,34を点灯して、部屋Rを明るく照らす。
これにより、図4の制御部100は、部屋Rが明るい状態で、操作部照明33,34が操作部31,32を照明して浮き上がらせ、しかも中間庫外照明41と下部庫外照明22を明るい光(中または強)で点灯するので、冷蔵庫本体2を目視で明確に確認できる。また、冷蔵庫1の見た目の高級感を上げることができる。しかも、前方人体検知手段41が使用者を検知した場合には、制御部100は、下部人体検知手段42の検知機能を、休止状態から稼働状態に変更する。
そして、ステップS26では、冷蔵庫本体2が置かれた部屋Rは、中間庫外照明21により明るく照明されているとともに、下部庫外照明22により使用者の足元も明るく照明されている。この状態になると、図4の制御部100は、使用者の手指や肘等による操作部31のタッチ操作あるいは操作部32のタッチ操作を受け付けて、制御部100が扉開放操作部11あるいは扉開放操作部12を駆動できる。
このため、使用者が開けようとする左の扉3あるいは右の扉4を、自動的に開けることができる。このように、中間庫外照明21と下部庫外照明22が冷蔵庫本体2の周囲を明るくした状態で、使用者が冷蔵庫本体2に近づいたときにのみ、使用者が開けようとする左右の扉3,4を開けることができるので、冷蔵庫1の省エネルギ化につなげることができる。
次に、ステップS27では、制御部100は、下部人体検知手段42が、図3に示すように、使用者の足Fを検知しているかどうかを判断して、下部人体検知手段42が使用者の足Fを検知していれば、ステップS25に戻ってステップS25の状態を維持する。しかし、下部人体検知手段42が使用者の足Fを検知しなくなると、制御部100は、使用者が冷蔵庫本体2から離れたと判断して、ステップS21に戻る。
なお、左の扉3あるいは右の扉4が開く際には、制御部100は、操作部31,32の操作部照明33,34と中間庫外照明21と下部庫外照明22の内の少なくとも1つを、例えば2,3秒間、数回点滅させるようにしてもよい。これにより、使用者に対して、左の扉3あるいは右の扉4が開くことを、照明の点滅で注意喚起することができ、使用安全性を向上できる。
図1に示す冷蔵庫1の構造は、一例であり、任意の構造を採用することができる。
例えば、好ましくは、透光性を有するガラス板である前面板が、左右の扉3,4,と引出し式の扉7a,8a,9a,10aの各前面に配置されるようにしてもよい。冷蔵室5の扉3,4は、観音開き式扉であるが、1枚の扉であってもよい。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を、図12と図13を参照して、説明する。
図12は、本発明の第2の実施形態の冷蔵庫を示す正面図である。図12に示す冷蔵庫1は、冷蔵庫本体2を有している。この冷蔵庫1の冷蔵庫本体2は、断熱性を有するキャビネットにより構成されていて、冷蔵庫本体2の内部には複数の貯蔵室が形成されている。貯蔵室としては、第1の貯蔵室としての野菜室207と、野菜室207の上部ある第2の貯蔵室としての冷蔵室201とが設けられている。この野菜室207の下には、第3の貯蔵室として、製氷室208と小冷凍室209が左右の並べて設けられ、最下部に大冷凍室210が設けられている。
上部の冷蔵室201と野菜室207は、冷蔵温度帯の貯蔵室であり、例えば約3℃から5℃の温度に調整される。また、製氷室208と小冷凍室209と大冷凍室210は、冷凍温度帯の貯蔵室であり、例えば約−20℃前後の温度に調整される。
図12に示す冷蔵室201の前面には、冷蔵室201の前面開口部を開閉する左右の第2の貯蔵室扉としての冷蔵室扉203,204が設けられている。左右の冷蔵室扉203,204は、観音開き式扉であり、左側の扉203の左端部が図示しないヒンジにより回動可能に取り付けられている。同様にして、右側の扉204の右端部が図示しないヒンジにより回動可能に取り付けられている。
野菜室207の前面には、野菜室207を開閉する引き出し式の第1の貯蔵室扉としての野菜室扉206が設けられ、製氷室208の前面には、製氷室208を開閉する引き出し式の第3の貯蔵室扉としての製氷室扉208Aが設けられている。小冷凍室209の前面には、小冷凍室209を開閉する引き出し式の第3の貯蔵室扉としての小冷凍室扉209Aが設けられ、大冷凍室210の前面には、大冷凍室210を開閉する引出し式の第3の貯蔵室扉としての大冷凍室扉210Aが設けられている。
図12に示すように、冷蔵室201の内部には、冷蔵室照明211が配置されている。この冷蔵室照明211は、左側の冷蔵室扉203または右側の冷蔵室扉204を開けることで、冷蔵室201内を照明する。冷蔵室照明211は、例えばLED(発光ダイオード)を使用する。
図12に示すように、左側の冷蔵室扉203は、左近接センサ124と、左冷蔵室開閉センサ126と、左野菜室照明122を有している。同様にして、右側の冷蔵室扉204は、右近接センサ125と、右冷蔵室開閉センサ127と、右野菜室照明123を有している。左冷蔵室開閉センサ126および右冷蔵室開閉センサ127は、第2の貯蔵室開閉センサとして機能する。また、左野菜室照明122および右野菜室照明123は、貯蔵室照明として機能する。
左近接センサ124は、人が左側の冷蔵室扉203に接近すると人の接近を検知する。右近接センサ125は、人が右側の冷蔵室扉204に接近すると人の接近を検知する。左冷蔵室開閉センサ126は、左側の冷蔵室扉203が開閉されることを検知する。右冷蔵室開閉センサ127は、右側の冷蔵室扉204が開閉されることを検知する。
左野菜室照明122と右野菜室照明123は、野菜室扉206を引き出した状態で野菜室207内を照明するための好ましくはLED(発光ダイオード)である。左冷蔵室開閉センサ126と左野菜室照明122は、左側の冷蔵室扉203の下部(下辺部)に設けられている。右冷蔵室開閉センサ127と右野菜室照明123は、右側の冷蔵室扉204の下部(下辺部)に設けられている。左野菜室照明122と右野菜室照明123が、左右の冷蔵室扉203,204の下部に配置されていることで、野菜室扉206を引き出した状態で野菜室207内を確実に照明できる。
図12に示すように、野菜室207は、第1の貯蔵室開閉センサとしての野菜室開閉センサ111を有している。この野菜室開閉センサ111は、野菜室扉206が開閉されることを検知する。
製氷室208は、第3の貯蔵室開閉センサとしての製氷室開閉センサ131を有している。この製氷室開閉センサ131は、製氷室扉208Aが開閉されることを検知する。小冷凍室209は、小冷凍室開閉センサ141を有している。この小冷凍室開閉センサ141は、小冷凍室扉209Aが開閉されることを検知する。大冷凍室210は、大冷凍室開閉センサ151を有している。この大冷凍室開閉センサ151は、大冷凍室扉210Aの開閉されることを検知する。
図13は、図12に示す冷蔵庫の各要素の電気的な接続例を示す図である。
図13に示すように、冷蔵庫本体2には、本体側の制御部(主制御部ともいう)100が配置されている。一方、左側の冷蔵室扉203には、左近接マイコン(マイクロコンピュータ)301が配置され、右側の冷蔵室扉204には、右近接マイコン(マイクロコンピュータ)302が配置されている。左近接マイコン301は、制御マイコン(マイクロコンピュータ)300と左野菜室照明122と左近接センサ124に電気的に接続されている。右近接マイコン302は、制御マイコン300と右野菜室照明123と右近接センサ125に電気的に接続されている。
制御マイコン300は、左冷蔵室開閉センサ126と右冷蔵室開閉センサ127と、野菜室開閉センサ111と、製氷室開閉センサ131と小冷凍室開閉センサ141と大冷凍室開閉センサ151に電気的に接続されている。制御マイコン300は、本体側の制御部100に電気的に接続されている。
好ましくは、制御マイコン300と左近接マイコン301は、左側の冷蔵室扉203に配置でき、右近接マイコン302は、右側の冷蔵室扉204に配置する。これにより、制御マイコン300は、左側の冷蔵室扉203において、左冷蔵室開閉センサ126と右冷蔵室開閉センサ127と、野菜室開閉センサ111と、製氷室開閉センサ131と小冷凍室開閉センサ141と大冷凍室開閉センサ151からのそれぞれの開閉の検知信号を受けて処理することができる。
また、左近接マイコン301は、左側の冷蔵室扉203において、左野菜室照明122の点灯制御と左近接センサ124が人の接近を検知したときの検知信号を受けて処理できる。右近接マイコン302は、右側の冷蔵室扉204において、右野菜室照明123の点灯制御と右近接センサ125が人の接近を検知したときの検知信号を受けて処理できる。制御マイコン300と近接マイコン301,302は、左右の冷蔵室扉203,204側に配置された扉側の制御部400を構成している。これに対して、冷蔵庫本体2には、本体側の制御部100が配置されており、この制御部100は冷蔵庫1の全体を制御する主制御部である。
従って、各扉の開閉の検知の処理や人の接近の検知の処理は、左右の冷蔵室扉203,204側で行え、各扉の開閉の検知の処理や人の接近の検知の処理のための信号は、本体側の制御部100に送らなくても良い。このため、制御マイコン300と本体側の制御部100との間の信号線等の束線の本数を減らすことができることから、左右の冷蔵室扉203,204が冷蔵庫本体2側に取り付けられる構造を簡単化することができる。
(冷蔵庫1の動作例)
次に、図12から図20を参照して、冷蔵庫1の具体的な動作例を説明する。
(動作例1)
図12に示すように、上述したように、冷蔵庫本体2は、引き出すことで野菜室207を開く野菜室扉206と、野菜室扉206の開閉を検知する庫外環境検知手段としての野菜室開閉センサ111と、野菜室207の上部にある冷蔵室201を回転方向に開閉する左右の冷蔵室扉203,204と、庫外照明としての左野菜室照明122と右野菜室照明123を有する。この左野菜室照明122と右野菜室照明123は、それぞれ左右の冷蔵室扉203,204の下部に配置されており、野菜室207内を照明するための庫外照明である。
このため、図12の野菜室扉206が、例えば図14(A)に例示するように引き出されて、野菜室開閉センサ111が野菜室扉206の開いたことを検知したときには、図13に示す野菜室開閉センサ111の検知信号は、制御マイコン300に通知され、制御マイコン300が直接、あるいは近接マイコン301,302を介して、左野菜室照明122と右野菜室照明123を、即時または一定時間後に、瞬時またはゆっくりと点灯させる。
また、野菜室扉206が、例えば図14(B)に例示するように閉じて野菜室開閉センサ111により野菜室扉206が閉じたことを検知したときには、図13に示す野菜室開閉センサ111の検知信号は、制御マイコン300に通知され、制御マイコン300が直接、あるいは近接マイコン301,302を介して、左野菜室照明122と右野菜室照明123を、即時または一定時間後に、瞬時またはゆっくりと消灯させる。
なお、上述した「一定時間」とは、あらかじめ定めた時間、例えば1秒間である。この一定時間は、以下の説明においても同じである。左野菜室照明122と右野菜室照明123がゆっくりと消灯するとは、徐々に光量を減らしながら消灯することである。
このように、使用者が野菜室扉206を開けると、左右の冷蔵室扉203,204の下部にある左野菜室照明122と右野菜室照明123は、即時または一定時間後に、瞬時またはゆっくりと点灯させ、使用者が野菜室扉206を閉じると、左野菜室照明122と右野菜室照明123は、即時または一定時間後に、瞬時またはゆっくりと消灯させる。
これにより、引き出し式の野菜室扉206の開け閉めのタイミングに合わせて、野菜室207内を照明する左野菜室照明122と右野菜室照明123の点灯と消灯を行える。このため、左野菜室照明122と右野菜室照明123は、野菜室扉206を開けると、野菜室207内を明るく照明できる。野菜室扉20を閉じると、左野菜室照明122と右野菜室照明123を瞬時に消灯するか徐々に光量を減らしながら消灯することで、冷蔵庫1の省電力化を図れる。
(動作例2)
図12に示す左冷蔵室開閉センサ126と右冷蔵室開閉センサ127は、それぞれ左右の冷蔵室扉203,204の開閉動作を検知する。左冷蔵室開閉センサ126あるいは右冷蔵室開閉センサ127が、例えば図15に例示するように左右の冷蔵室扉203,204の一方あるいは両方が開いたことを検知すると、この検知信号は、扉側の制御部400としての制御マイコン300に通知される。このように左右の冷蔵室扉203,204の一方あるいは両方が開いたときに、制御マイコン300が直接、あるいは近接マイコン301,302を介して、左右の冷蔵室扉203,204の左野菜室照明122と右野菜室照明123が点灯しているときには、左野菜室照明122と右野菜室照明123を即時または一定時間後に、瞬時またはゆっくりと消灯させる。
このように、野菜室扉206が開いていると、左野菜室照明122と右野菜室照明123が点灯して野菜室207内を照明している。しかし、使用者が左右の冷蔵室扉203,204の一方または両方を開けると、点灯していた左野菜室照明122と右野菜室照明123を両方とも消灯する。これは、使用者が左右の冷蔵室扉203,204の一方または両方を開けると、冷蔵室照明211が野菜室207内を照明できる。このため、点灯していた左野菜室照明122と右野菜室照明123による照明は不要になることから、点灯していた左野菜室照明122と右野菜室照明123を両方とも消灯する。従って、冷蔵庫1の省電力化が図れる。
(動作例3)
また、図12に示す左冷蔵室開閉センサ126と右冷蔵室開閉センサ127は、例えば図16に例示するように左右の冷蔵室扉203,204のどちらかが開いていることを検知すると、この検知信号は、扉側の制御部400としての制御マイコン300に通知される。制御マイコン300が直接、あるいは近接マイコン301,302を介して、開いている側の左右の冷蔵室扉203,204の左野菜室照明122あるいは右野菜室照明123が点灯しているときには、開いている側の左野菜室照明122あるいは右野菜室照明123を即時または一定時間後に、瞬時またはゆっくりと消灯させる。
これにより、使用者が冷蔵室扉203,204のいずれかを開けると、開けた側の冷蔵室扉203(204)の左野菜室照明122あるいは右野菜室照明123のみを消灯させる。使用者が左右の冷蔵室扉203,204のいずれかを開けると、冷蔵室照明211が野菜室207内を照明できるので、点灯していた左野菜室照明122あるいは右野菜室照明123による照明は不要になる。このことから、点灯していた左野菜室照明122あるいは右野菜室照明123のみを消灯する。従って、冷蔵庫1の省電力化が図れる。
(動作例4)
図12の庫外環境検知手段としての左近接センサ124と右近接センサ125が、左右の冷蔵室扉203,204の両方に配置されている。例えば図17に例示するように左近接センサ124と右近接センサ125が、人MMの接近を検知すると、この検知信号は、扉側の制御部400としての制御マイコン300に通知される。制御マイコン300が直接、あるいは近接マイコン301,302を介して、左右の冷蔵室扉203,204の両方の左野菜室照明122と右野菜室照明123を即時または一定時間後に、瞬時またはゆっくりと点灯させる。
これにより、使用者が冷蔵庫1に近づいたときに、左野菜室照明122と右野菜室照明123の両方が点灯する。このため、左野菜室照明122と右野菜室照明123は、冷蔵庫1の周囲や足元を照明できる。このように、左野菜室照明122と右野菜室照明123と左近接センサ124と右近接センサ125を組み合わせて、人が冷蔵庫1に近づいたときに点灯させることにより、冷蔵庫1が置かれている室内が暗いときに、野菜室扉206、製氷室扉208A、小冷凍室扉209A、大冷凍室扉210Aの位置を、明るくすることで確認し易くすることができる。
(動作例5)
また、図12の左近接センサ124と右近接センサ125の片方が、例えば図18(A)と図18(B)に例示するように、人MMの接近を検知すると、この検知信号は、扉側の制御部400としての制御マイコン300に通知される。制御マイコン300が直接、あるいは近接マイコン301,302を介して、検知した左近接センサ124側の左野菜室照明122だけ、あるいは検知した右近接センサ125側の右野菜室照明123だけを、即時または一定時間後に、瞬時またはゆっくりと点灯させる。
これにより、使用者が、例えば図18(A)に例示するように左冷蔵室扉203に近づけば、左野菜室照明122が点灯する。あるいは、使用者が、例えば図18(B)に例示するように右冷蔵室扉204に近づけば、右野菜室照明123が点灯する。すなわち、人を検知した左側の冷蔵室扉203の左野菜室照明122、あるいは人を検知した右側の冷蔵室扉204の右野菜室照明123だけが点灯する。このため、左近接センサ124あるいは右近接センサ125が検知した人の接近位置に対応して、左野菜室照明122あるいは右野菜室照明123が冷蔵庫1の周囲や足元を照明できる。
(動作例6)
図12に示す製氷室開閉センサ131が、例えば図19に例示するように、製氷室扉208Aの開いたことを検知したときや、大冷凍室扉210Aの開閉を検知する大冷凍室開閉センサ151が大冷凍室扉210Aの開いたことを検知したときには、この検知信号は、扉側の制御部400としての制御マイコン300に通知される。制御マイコン300が直接、あるいは近接マイコン301,302を介して、左野菜室照明122と右野菜室照明123を即時または一定時間後に、瞬時またはゆっくりと点灯させる。
これにより、左野菜室照明122と右野菜室照明123は、野菜室207よりも下にある製氷室扉208Aや大冷凍室扉210Aが開いたときにも、点灯する。左野菜室照明122と右野菜室照明123は、野菜室207よりも下にある製氷室208や大冷凍室210、そして好ましくは小冷凍室209内をも照明できる。そして好ましくは小冷凍室扉209Aが開いたときにも、左野菜室照明122と右野菜室照明123が点灯して、小冷凍室209内を照明できるようにしても良い。
(動作例7)
また、図12の製氷室開閉センサ131が、例えば図20に例示するように、製氷室扉208Aの開いたことを検知したときであるか、あるいは大冷凍室開閉センサ151が大冷凍室扉210Aの開いたことを検知したときには、この検知信号は、扉側の制御部400としての制御マイコン300に通知される。この際に、左右の冷蔵室扉203,204の一方または両方が開いている場合には、制御マイコン300が直接、あるいは近接マイコン301,302を介して、左野菜室照明122と右野菜室照明123を即時または一定時間後に、瞬時またはゆっくりと消灯させる。
これにより、左右の冷蔵室扉203,204の一方または両方が開いている場合には、冷蔵室照明211が点灯しているので、左野菜室照明122と右野菜室照明123の点灯は不要になることから、左野菜室照明122と右野菜室照明123は、野菜室207よりも下にある製氷室扉208Aや大冷凍室扉210Aが開いたときには消灯させる。これにより、冷蔵庫1の省電力化を図ることができる。そして好ましくは小冷凍室扉209Aが開いたときにも、左野菜室照明122と右野菜室照明123を消灯させるようにしても良い。
ところで、図12に示す左野菜室照明122と右野菜室照明123は、好ましくは複数の色のLED(発光ダイオード)で構成されている。左野菜室照明122と右野菜室照明123は、点灯条件によって、点灯する色が異なる。左野菜室照明122と右野菜室照明123の点灯時の色は、野菜室207内の野菜が鮮やかに見える色が好ましい。
ここで、図12と図13に示す冷蔵庫1における左野菜室照明122と右野菜室照明123の点灯と消灯の動作パターン例を説明する。
(1)図12に示す冷蔵庫1では、下の引き出し式の扉が開いたときには、上部にある照明は、点灯して下の引き出し扉内を明るくする。具体的には、野菜室扉206が開いたときには、上にある左野菜室照明122と右野菜室照明123が点灯する。なお、野菜室扉206が開く際に、野菜室扉206の前端部側の枠部分が、前に引き出されて左野菜室照明122と右野菜室照明123から前方へ離れたときに、点灯するのが望ましい。このことは、製氷室扉208A、小冷凍室扉209A、大冷凍室扉210Aが開いたときにも同様に、上にある左野菜室照明122と右野菜室照明123が点灯する。
(2)そして、下の引き出し式の扉が閉じたときには、上部にある照明は、消灯することで、冷蔵庫1の省電力化を図る。
(3)例えば、野菜室扉206が閉じたときには、上にある左野菜室照明122と右野菜室照明123が、「一定時間」後に、徐々に消灯するのが望ましい。
(4)図12の左右の冷蔵室扉203,204の少なくとも一方が開いた場合には、冷蔵室照明211が点灯する。この際に、例えば左の冷蔵室扉203が開くと左の冷蔵室照明211が点灯することから、左の冷蔵室扉203側の左野菜室照明122の点灯が無くても、左の冷蔵室照明211が野菜室扉206や製氷室扉208A、小冷凍室扉209A、大冷凍室扉210Aが開いても内部を照明できる。このため、左野菜室照明122は消灯することで、冷蔵庫1の省電力化を図る。
(5)上述した(1)から(4)の内容では、上側が引き出し式扉で下側も引き出し扉の場合と、上側が観音開き式の扉すなわち左右の観音開き式の冷蔵室扉203,204であって、下側が引き出し式の扉である場合、のどちらであっても良い。
(6)図12に示すように、例えば左野菜室照明122と右野菜室照明123が、照明する対象の引き出し式扉は、野菜室扉206や製氷室扉208A、小冷凍室扉209A、大冷凍室扉210Aのように、上下の位置や左右の位置に複数あっても良い。また、左野菜室照明122と右野菜室照明123が、位置の離れた製氷室扉208A、小冷凍室扉209A、大冷凍室扉210A内を照明することもできる。
(7)上述した(3)(4)の内容では、左右の冷蔵室扉203,204の少なくとも一方が開いた場合や、両方が開いた場合のいずれにも適用して、左野菜室照明122と右野菜室照明123の一方あるいは両方を消灯することで、冷蔵庫1の省電力化を図る。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態を、図21〜25を参照して説明する。
図21は、本発明の第3の実施形態の冷蔵庫を示す正面図である。図21に示す冷蔵庫1は冷蔵庫本体2を有し、この冷蔵庫本体2の内部には、複数の貯蔵室が形成されている。貯蔵室としては、上から順に冷蔵室201、野菜室207が設けられている。この野菜室207の下には、製氷室208と小冷凍室209が左右の並べて設けられ、最下部に大冷凍室210が設けられている。
図21に示す冷蔵庫1には、第2実施形態で説明した冷蔵庫1と同様に、冷蔵室201の前面に、冷蔵室201の前面開口部を開閉する左右の冷蔵室扉203,204が設けられている。また、野菜室207の前面には、野菜室207を開閉する引き出し式の野菜室扉206が設けられ、製氷室208の前面には、製氷室208を開閉する引き出し式の製氷室扉208Aが設けられている。また、小冷凍室209の前面には、小冷凍室209を開閉する引き出し式の小冷凍室扉209Aが設けられ、大冷凍室210の前面には、大冷凍室210を開閉する引出し式の大冷凍室扉210Aが設けられている。
図21に示すように、冷蔵室201の左側の冷蔵室扉203は、左冷蔵室間接照明128と、左冷蔵室照度センサ129と、操作部130とを有している。また、冷蔵室201の右側の冷蔵室扉204は、右冷蔵室間接照明161と、右冷蔵室照度センサ162とを有している。また、野菜室扉206は、野菜室間接照明112と、野菜室照度センサ113とを有している。また、製氷室扉208Aは、製氷室間接照明132と、製氷室照度センサ133とを有している。また、小冷凍室扉209Aは、小冷凍室間接照明142と、小冷凍室照度センサ143とを有している。
左冷蔵室間接照明128は、左冷蔵室扉203の下部に配置されて、下方向を照明する庫外照明である。右冷蔵室間接照明161は、右冷蔵室扉204の下部に配置されて、下方向を照明する庫外照明である。野菜室間接照明112は、野菜室扉206の下部に配置されて、下方向を照明する庫外照明である。製氷室間接照明132は、製氷室扉208Aの下部に配置されて、下方向を照明する庫外照明である。小冷凍室間接照明142は、小冷凍室扉209Aの下部に配置されて、下方向を照明する庫外照明である。
左冷蔵室照度センサ129は、左冷蔵室間接照明128の付近に設置され、設置位置周辺の庫外周囲の照度を検知する。右冷蔵室照度センサ162は、右冷蔵室間接照明161の付近に設置され、設置位置周辺の庫外周囲の照度を検知する。野菜室照度センサ113は、野菜室間接照明112の付近に設置され、設置位置周辺の庫外周囲の照度を検知する。製氷室照度センサ133は、製氷室間接照明132の付近に設置され、設置位置周辺の庫外周囲の照度を検知する。小冷凍室照度センサ143は、小冷凍室間接照明142の付近に設置され、設置位置周辺の庫外周囲の照度を検知する。これらの各照度センサ129、162、113、133、および143は、対応する各間接照明128、161、112、132、および142の上部に設置されることにより、その照度検知結果が、下方向を照明する各間接照明128、161、112、132、および142の点灯による影響を受けないようになっている。
操作部130は、冷蔵庫1の運転に関する設定変更を行うための複数のボタンを有している。例えば、図22に示すように、操作開始/終了ボタン130Aと、冷蔵ボタン130Bと、冷凍ボタン130Cと、冷却モードボタン130Dと、製氷ボタン130Eと、節電ボタン130Fと、強弱レベル表示部130Gとを有する。
操作開始/終了ボタン130Aは、操作部130内の各種ボタンの操作をユーザが開始する際、および操作による指定内容を設定して終了する際に操作される。冷蔵ボタン130Bは、ユーザが冷蔵庫1内の冷蔵温度を調整する際に操作される。冷凍ボタン130Cは、ユーザが冷蔵庫1内の冷凍温度を調整する際に操作される。冷却モードボタン130Dは、ユーザが、予め設定された、冷却運転に関する複数モードの中のいずれかを指定する際に操作される。製氷ボタン130Eは、ユーザが、製氷のための運転に関する複数モードの中のいずれかを指定する際に操作される。節電ボタン130Fは、ユーザが、節電のための運転に関する複数モードの中のいずれか1つを指定する際に操作される。
強弱レベル表示部130Gは、冷蔵ボタン130Bにより指定された冷蔵温度のレベルや、冷凍ボタン130Cにより指定された冷凍温度のレベルを示す情報を表示する。例えば、図23に示すように弱レベル、適正レベル、または強レベルに応じて円の表示領域を変化させることで、ユーザが視覚的に認識しやすいように操作中の温度レベルを示す。
図24は、図21に示す冷蔵庫1の各要素の電気的な接続例を示すブロック図である。図24に示すように、冷蔵庫本体2には制御部100が配置されている。制御部100は、操作部130の操作開始/終了ボタン130A、冷蔵ボタン130B、冷凍ボタン130C、冷却モードボタン130D、製氷ボタン130E、および節電ボタン130Fと、左冷蔵室扉203の左冷蔵室間接照明128および左冷蔵室照度センサ129と、右冷蔵室扉204の右冷蔵室間接照明161および右冷蔵室照度センサ162と、野菜室扉206の野菜室間接照明112および野菜室照度センサ113と、製氷室扉208Aの製氷室間接照明132および製氷室照度センサ133と、小冷凍室扉209Aの小冷凍室間接照明142および小冷凍室照度センサ143とに、電気的に接続されている。
図24に示す制御部100は、ユーザにより操作開始/終了ボタン130Aを常時点灯させ、当該操作開始/終了ボタン130Aが短押し操作されると、操作部130内の各種ボタン130B〜130Fを点灯させるとともに、これらのボタン操作が有効な状態に切り替える。
また制御部100は、各種ボタン操作が有効な状態で、ユーザにより冷蔵ボタン130Bが操作されると、その操作された回数や押下時間に応じた冷蔵温度を指定する。また制御部100は、ユーザにより冷凍ボタン130Cが操作されると、その操作回数や押下時間に応じた冷凍温度を指定する。また制御部100は、ユーザにより冷却モードボタン130Dが操作されると、その操作された回数や押下時間に応じて、予め設定された、冷却運転に関する複数モードの中のいずれか1つを指定する。また制御部100は、ユーザにより製氷ボタン130Eが操作されると、その操作された回数や押下時間に応じて、予め設定された、製氷のための運転に関する複数モードの中のいずれか1つを指定する。また制御部100は、ユーザにより節電ボタン130Fが操作されると、その操作された回数や押下時間に応じて、予め設定された、節電のための運転に関する複数モードの中のいずれか1つを指定する。
また、操作部130内のボタン操作が有効な状態でユーザにより操作開始/終了ボタン130Aが長押し操作されると、制御部100は、各種ボタン130B〜130Fの操作により指定された内容で冷蔵庫1を運転させるように切り替える。
また制御部100は、左冷蔵室照度センサ129により検知された左冷蔵室間接照明128周辺の照度に応じて、左冷蔵室間接照明128の点灯制御を行う。例えば、制御部100は、左冷蔵室照度センサ129により検知された左冷蔵室間接照明128周辺の照度が予め設定された値を超えており、当該箇所が明るいと判断すると、左冷蔵室間接照明128が消灯するかまたは光量を低減させる。また、左冷蔵室間接照明128周辺の照度が予め設定された値以下であり、当該箇所が暗いと判断すると、左冷蔵室間接照明128の光量を上昇させる。
同様に、制御部100は、右冷蔵室照度センサ162により検知された照度により右冷蔵室間接照明161周辺が明るいと判断すると右冷蔵室間接照明161の光量を低減させ、暗いと判断すると右冷蔵室間接照明161の光量を上昇させる。また、制御部100は、野菜室照度センサ113により検知された照度により野菜室間接照明112周辺が明るいと判断すると野菜室間接照明112の光量を低減させ、暗いと判断すると野菜室間接照明112の光量を上昇させる。また、制御部100は、製氷室照度センサ133により検知された照度により製氷室間接照明132周辺が明るいと判断すると製氷室間接照明132の光量を低減させ、暗いと判断すると製氷室間接照明132の光量を上昇させる。また、制御部100は、小冷凍室照度センサ143により検知された照度により小冷凍室間接照明142周辺が明るいと判断すると小冷凍室間接照明142の光量を低減させ、暗いと判断すると小冷凍室間接照明142の光量を上昇させる。
このように制御することにより、冷蔵庫に設置された複数の間接照明それぞれに関し、周辺が暗い箇所の間接照明は光量を上昇させて利用者が冷蔵庫の各扉の取っ手の位置等を認識しやすくするとともに、周辺が明るい箇所の間接照明は光量を低減させて省エネ効果を向上させることができる。
また、これらの左冷蔵室間接照明128、右冷蔵室間接照明161、野菜室間接照明112、製氷室間接照明132、および小冷凍室間接照明142の光量は、ユーザによる操作で調整することも可能である。ユーザの操作による各間接照明128、161、112、132、および142の光量調整について、以下に説明する。
本実施形態において、制御部100には、各間接照明128、161、112、132、および142と、操作部130内の各ボタン130B、130C、130D、130E、および130Fとの対応関係を示す情報が保持されている。この情報では、例えば、設置された高さ位置が高い間接照明に、操作部130内の表示位置が高いボタンが対応づけられて予め設定されている。具体的には、図25に示すように、冷蔵ボタン130Bが左冷蔵室間接照明128に対応付けられ、冷凍ボタン130Cが右冷蔵室間接照明161に対応付けられ、冷却モードボタン130Dが野菜室間接照明112に対応付けられ、製氷ボタン130Eが製氷室間接照明132に対応付けられ、節電ボタン130Fが小冷凍室間接照明142に対応付けられている。
そして、操作部130内の2つ以上の隣接しないボタンを用いた入力操作に基づいて、対応する間接照明の光量が調整される。例えば、操作開始/終了ボタン130Aが押下されている状態で冷蔵ボタン130Bが操作されるかまたは、操作開始/終了ボタン130Aが操作されてから所定時間(例えば1秒間)以内に冷蔵ボタン130Bが操作されることにより、対応付けられた左冷蔵室間接照明128の光量が調整される。
同様に、操作開始/終了ボタン130Aが押下されている状態で冷凍ボタン130Cが操作されるかまたは、操作開始/終了ボタン130Aが操作されてから所定時間(例えば1秒間)以内に冷凍ボタン130Cが操作されることにより、対応付けられた右冷蔵室間接照明161の光量が調整される。
同様に、操作開始/終了ボタン130Aが押下されている状態で冷却モードボタン130Dが操作されるかまたは、操作開始/終了ボタン130Aが操作されてから所定時間(例えば1秒間)以内に冷却モードボタン130Dが操作されることにより、対応付けられた野菜室間接照明112の光量が調整される。
同様に、操作開始/終了ボタン130Aが押下されている状態で製氷ボタン130Eが操作されるかまたは、操作開始/終了ボタン130Aが操作されてから所定時間(例えば1秒間)以内に製氷ボタン130Eが操作されることにより、対応付けられた製氷室間接照明132の光量が調整される。
同様に、冷蔵ボタン130Bまたは冷凍ボタン130Cが押下されている状態で節電ボタン130Fが操作されるかまたは、冷蔵ボタン130Bまたは冷凍ボタン130Cが操作されてから所定時間(例えば1秒間)以内に節電ボタン130Fが操作されることにより、対応付けられた小冷凍室間接照明142の光量が調整される。
このように、2つ以上の隣接しないボタンを用いて入力操作可能にすることにより、誤操作をしやすいタッチパネルにおいても、確実に所望の間接照明を指定して光量の調整操作を行うことができる。
各間接照明128、161、112、132、または142の光量は、対応するボタン130B、130C、130D、130E、または130Fの操作回数や押下時間に応じて段階的に弱レベル、適正レベル、強レベルの中で切り替えられるとともに、該当するレベルを示す情報が、図23に示すように操作部130内の強弱レベル表示部130Gに表示される。このように操作中の光量レベルが表示されることにより、ユーザが操作内容を認識しやすくなる。
上述したように、複数の貯蔵室を有する冷蔵庫において、各貯蔵室の扉に配置された間接照明を、該当する箇所の明るさによって光量を自動調整することにより、各家庭における庫外環境の違いに応じて、庫外照明の明るさを変えてユーザの利便性を向上させるとともに省エネ効果を向上させることができる。例えば、近くの家具により冷蔵庫1の一部に部屋の照明が当たらない場合に、当該箇所の間接照明の光量を上げたり、西日があたる箇所がある場合に、該当する時間帯に該当する箇所の照明の光量を下げたりすることで、ユーザの利便性と省エネ効果の両立を図ることができる。
また、ユーザの操作によっても、複数の間接照明の光量を個別に調整できるようにしたことにより、ユーザの意思で、使用頻度が高い箇所を他よりも明るくするなど、さらに利便性を向上させることができる。
また、図21の冷蔵庫1の各扉に開閉センサをさらに設け、所定期間内に各開閉センサで検知された扉ごとの開閉回数を計数しておき、各扉の周辺の照度および対応する扉の開閉回数に応じて、各扉の間接照明の光量を変更するようにしてもよい。例えば、周辺の照度が低く、且つ開閉回数が多い扉の間接照明の光量を高くし、周辺の照度が高く、且つ開閉回数が少ない扉の間接照明の光量を低くするようにすることで、ユーザの利便性を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。新規な実施形態は、その他の様々な態様で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。