JP2021092080A - コンクリート施工方法及びひび割れ抑制部材 - Google Patents

コンクリート施工方法及びひび割れ抑制部材 Download PDF

Info

Publication number
JP2021092080A
JP2021092080A JP2019223537A JP2019223537A JP2021092080A JP 2021092080 A JP2021092080 A JP 2021092080A JP 2019223537 A JP2019223537 A JP 2019223537A JP 2019223537 A JP2019223537 A JP 2019223537A JP 2021092080 A JP2021092080 A JP 2021092080A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concrete
wall surface
main body
ready
suppressing member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019223537A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6775235B1 (ja
Inventor
吉清 山崎
Yoshikiyo Yamazaki
吉清 山崎
伊藤 始
Hajime Ito
始 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamazaki Ltd Co
Toyama Prefectural University
Original Assignee
Yamazaki Ltd Co
Toyama Prefectural University
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamazaki Ltd Co, Toyama Prefectural University filed Critical Yamazaki Ltd Co
Priority to JP2019223537A priority Critical patent/JP6775235B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6775235B1 publication Critical patent/JP6775235B1/ja
Publication of JP2021092080A publication Critical patent/JP2021092080A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • On-Site Construction Work That Accompanies The Preparation And Application Of Concrete (AREA)
  • Building Environments (AREA)

Abstract

【課題】新設コンクリートの、側壁の角部分に近い領域に、ひび割れが発生するのを容易に抑制できるコンクリート施工方法及びひび割れ抑制部材を提供する。【解決手段】内向きに突出した角部分10aを有する側壁に囲まれた下地12にコンクリートを打設する現場において、円弧状に膨出した外壁面22aと、外壁面22aに対向するように内向きに凹んだ内壁面22bとを有する本体22部を備えたひび割れ抑制部材20を用意する。次に、生コンクリート16nを下地12の上に流し込む前又は後に、ひび割れ抑制部材20を、角部分10aの頂部近傍を本体部22の内壁面22bで囲むように配して生コンクリート16の中に埋設する。【選択図】図1

Description

本発明は、内向き又は外向きに突出した角部分を有する側壁(型枠や柱等の側面により形成される壁)に囲まれた下地の上にコンクリートを打設する時に使用されるコンクリート施工方法及びひび割れ抑制部材に関する。
例えば図11(a)に示すように、断面角形の既設コンクリート柱体10が立設された下地12を型枠14で囲み、生コンクリート16nを流し込んで硬化させると、図11(b)に示すように、新設コンクリート16の、既設コンクリート柱体10の角部分10aに近い領域に、ひび割れ18が発生しやすいことが知られている。
生コンクリート16nは、型枠14内に流し込まれて水和反応による硬化が進行し、はじめはセメントの水和熱が蓄積されて内部温度が徐々に上昇する。さらに水和反応が進むと、生コンクリート16nの硬化と、水和反応による体積収縮が進み、生コンクリート16nが徐々に冷やされて内部温度が低下する。同時に、生コンクリート16nの硬化とともに水分が抜けて、乾燥することによっても体積が収縮する。これらの収縮時、打設された生コンクリート16nは、既設コンクリート柱体10及び下地12に拘束され自由に収縮できないので、生コンクリート16n内部に引張応力が作用し、完全に硬化した時点でひび割れが発生する場合がある。これが図11(b)に示すひび割れ18であり、ひび割れ18は、特に引張応力が集中する領域、すなわち角部分10aに近い領域に発生しやすく、角部分10aの頂部付近を起点として頂部から離れる方向に長く延びる傾向がある。
また、図12(a)に示すように、下地12を型枠14で囲む2つの型枠14が交差し、その内側に外向きの角部分14aが形成される場合、上述の角部分10aの場合より発生頻度は少ないが、図12(b)に示すように、生コンクリート16nを流し込んで硬化させると、新設コンクリート16の、型枠14の角部分14aに近い領域に、上記と同様のメカニズムでひび割れ18が発生することがある。
上記のような角部分10a,14aがあると、その近傍にひび割れ18が発生しやすいので、これを容易且つ効果的に抑制できる技術が求められている。従来、ひび割れが発生するのを抑制する技術として、例えば特許文献1に開示されているように、既設コンクリートと新設コンクリートとの打ち継ぎ部分に、既設コンクリートと新設コンクリートとの間の応力伝達を阻止する絶縁材(天然ゴムやクロロピレンゴム等)を介在させたコンクリート打ち継ぎ部の構造があった。
このコンクリート打ち継ぎ部を施工する時は、まず、既設コンクリートの上面を型枠で囲んで、液状の絶縁材を流し込み、これを硬化させることによって既設コンクリートの上面を被覆する。あるいは、既設コンクリートの上面にシート状の絶縁材を敷き詰めることによって既設コンクリートの上面を覆う。そして、絶縁材の上面に生コンクリートを流し込む作業を行う。この構造は、打ち継ぎ部分に絶縁材を介在させ、生コンクリートが硬化する時、既設コンクリートに強く拘束されないようにすることによって、ひび割れを発生しにくくしている。
実開平4−130606号公報
特許文献1のコンクリート打ち継ぎ部の構造は、図11(a)、図12(a)に示すような現場には適用しにくい構造である。この現場では、既設コンクリート柱体10の側面と土間等の下地12に新設コンクリート16が接合される形になるので、生コンクリート16nを流し込む前に、液状の絶縁材を既設コンクリート柱体10等の側面及び下地12に塗布しなければならない。しかし、立体的な構造物の側面に液状物を所定厚さでムラなく塗布するのは簡単ではなく、しかも既設コンクリート柱体10及び下地12に塗布した後、液状の絶縁材が乾燥するまで生コンクリート16nを流し込むことができないので、非常に作業性が悪い。また、シート状に形成された絶縁材を使用する場合は、既設コンクリート柱体10の側面に柔軟性のあるシートを綺麗に貼り付けたり巻き付けたりする作業は、非常に面倒である。
本発明は、上記背景技術に鑑みて成されたものであり、新設コンクリートの、側壁の角部分に近い領域に、ひび割れが発生するのを容易に抑制できるコンクリート施工方法及びひび割れ抑制部材を提供することを目的とする。
本発明は、内向きに突出した角部分を有する側壁に囲まれた下地の上にコンクリートを打設する時に使用されるコンクリート施工方法であって、円弧状に膨出した外壁面と、当該外壁面に対向するように内向きに凹んだ内壁面とを有する本体部を備えたひび割れ抑制部材を用意し、生コンクリートを前記下地の上に流し込む前又は後に、前記ひび割れ抑制部材を、前記角部分の頂部近傍を前記本体部の内壁面で囲むように配して前記生コンクリートの中に埋設するコンクリート施工方法である。前記ひび割れ抑制部材を埋設する時、前記角部分の頂部が、前記本体部の幅方向の先端同士を結ぶ仮想直線を超えて前記本体板の内側に入るように配置することが好ましい。
また本発明は、外向きに突出した角部分を有する側壁に囲まれた下地の上にコンクリートを打設する時に使用されるコンクリート施工方法であって、円弧状に凹んだ外壁面と、当該外壁面に対向するように外向きに膨出した内壁面とを有する本体部を備えたひび割れ抑制部材を用意し、生コンクリートを前記下地の上に流し込む前又は後に、前記ひび割れ抑制部材を、前記側壁の前記角部分に前記本体部の前記内壁面が対向するように配して前記生コンクリートの中に埋設するコンクリート施工方法である。
前記各コンクリート施工方法において、前記本体板の内側領域に流し込む前記生コンクリートは、当該生コンクリートを膨張させるための膨張材、若しくは当該生コンクリートの収縮を抑えるための収縮低減剤、又は当該コンクリートの硬化を遅延させるための硬化遅延剤が混合されたものを使用しても良い。
また本発明は、内向きに突出した角部分を有する側壁に囲まれた下地の上にコンクリートを打設する時に使用される部材であって、円弧状に膨出した外壁面と、当該外壁面に対向するように内向きに凹んだ内壁面とを有する本体部を備え、前記下地の上に流し込まれた生コンクリートの中に、前記側壁の前記角部分の頂部近傍を前記本体部の前記内壁面で囲むように埋設され、新設コンクリートの、前記角部分に近い領域に、前記生コンクリートが硬化する時のひび割れが発生するのを抑制するひび割れ抑制部材である。
また本発明は、外向きに突出した角部分を有する側壁に囲まれた下地の上にコンクリートを打設する時に使用される部材であって、円弧状に凹んだ外壁面と、当該外壁面に対向するように外向きに膨出した内壁面とを有する本体部を備え、前記下地の上に流し込まれた生コンクリートの中に、前記側壁の前記角部分に前記本体部の前記内壁面が対向するように前記角部分の頂部近傍に埋設され、新設コンクリートの、前記角部分に近い領域に、前記生コンクリートが硬化する時のひび割れが発生するのを抑制するひび割れ抑制部材である。
前記本体部は、例えば、円弧状に湾曲した板材により形成されている。また、前記本体部は、前記生コンクリートが硬化する時の膨張及び収縮の応力に耐える強度を備えた合成樹脂により形成されていることが好ましい。前記本体部には、前記外壁面の外側から前記内壁面の内側まで貫通する鉄筋が取り付けられていることが好ましい。
本発明のコンクリート施工方法及びひび割れ抑制部材は、内向き又は外向きに突出した角部分を有する側壁に囲まれた下地の上に新設コンクリートを打設する時に使用され、新設コンクリートの、側壁の角部分に近い領域(いわゆる出隅や入隅に近い領域)に、ひび割れが発生するのを容易且つ効果的に抑制することができる。
本発明のひび割れ抑制部材はシンプルな構造であり、本体部は、例えば合成樹脂製のパイプ材を利用することによって安価に製作できる。しかも、使用する時は、生コンクリートの中の所定位置に埋設して放置するだけでよいので、作業者の負担も最小限に抑えられる。
本発明のコンクリート施工方法の第一の実施形態を使用して施工された現場を示す斜視図(a)、平面図(b)である。 図1のひび割れ抑制部材の外観を示す斜視図(a)、外壁面の形状を示す平面図(b)である。 生コンクリートが硬化する時に発生する内部歪みのシミュレーション結果を示す図であって、ひび割れ抑制部材がある時の図(a)、ひび割れ抑制部材がない時の図(b)である。 図1(b)に示す現場とは異なる形態の現場での使用例を示す平面図である。 図1(b)に示す現場とは異なる形態の現場での使用例を示す平面図(a)、(b)である。 図1(b)に示す現場とは異なる形態の現場での使用例を示す平面図(a)、(b)である。 図1(b)に示す現場とは異なる形態の現場での使用例を示す平面図(a)、(b)である。 図2(a)のひび割れ抑制部材の2種類の変形例の外観を各々示す斜視図(a)、(b)である。 本発明のコンクリート施工方法の第二の実施形態を使用して施工された現場を示す平面図(a)、ここで使用されているひび割れ抑制部材の外観を示す斜視図(b)である。 図9(b)のひび割れ抑制部材の2つの変形例の外観を各々示す斜視図(a)、(b)である。 施工前の現場を示す斜視図(a)、従来のコンクリート施工方法を使用して施工された現場を示す斜視図(b)である。 施工前の現場を示す斜視図(a)、従来のコンクリート施工方法を使用して施工された現場を示す斜視図(b)である。
以下、本発明のコンクリート施工方法及びひび割れ抑制部材の第一の実施形態について、図1〜図8に基づいて説明する。ここで、この実施形態のコンクリート施工方法が使用される現場は、図11(a)と同様の現場であって、内向きに突出した角部分10aを有する側壁(既設コンクリート柱体10の側面及び型枠14の内側面で成る側壁)に囲まれた下地12の上にコンクリートを打設する形態とする。
まず、この実施形態のコンクリート施工方法で使用されるひび割れ抑制部材20の構成を説明する。ひび割れ抑制用部材20は、図2(a)に示すように、本体部22だけで構成される。本体部22は、円弧状に膨出した外壁面22aと、外壁面22aに対向するように内向きに凹んだ内壁面22bとを有し、長さ方向に対して直角な断面の形状がほぼ一様に形成された部材であり、ここでは、円弧状に湾曲した合成樹脂板により形成されている。この形態は、例えば合成樹脂製のパイプ材(塩ビパイプ等)を加工することによって容易且つ安価に製作することができる。また、合成樹脂製なので、本体部22を軽量化でき、運搬しやすく、現場での取り扱いも容易である。
施工は、図11(a)に示すように、型枠14で囲んだ下地12の上に生コンクリート16nを流し込んだ後、図1(a)、(b)に示すように、ひび割れ抑制部材20を生コンクリート16nの中に埋設する。埋設する時は、ひび割れ抑制部材20を、既設コンクリート柱体10の角部分10aの頂部近傍を本体部22の内壁面22bで囲むように配置する。好ましくは、角部分10aが、本体部22の幅方向の先端22c,22dを結ぶ仮想直線を超えて本体部22の内側に入るように近づけて配置する。生コンクリート16nは一定の粘度を有しているので、特別な位置決め手段は不要である。
なお、ひび割れ抑制部材20は、生コンクリート16nを流し込む前に設置することも可能であり、その場合は、生コンクリート16nが流し込まれた時に押し流されないようにするため、何らかの方法で位置決めしておくとよい(例えば、下地12の上に敷設された鉄筋等に固定しておくとよい)。後はそのまま放置し、生コンクリート16nが硬化するのを待てば、新設コンクリート16が形成される。
図11(a)と同様の現場において実際に施工した結果、ひび割れ抑制部材20を使用しないで形成された新設コンクリート16には、図11(b)に示すようなひび割れ18が発生し、ひび割れ抑制部材20を使用して新設コンクリート16を打設した場合は、ひび割れが発生しなかった。
さらに、ひび割れ抑制部材20の作用効果を考察するため、一定の条件下で引張歪みのシミュレーションを行い、生コンクリート16n内部の領域毎に、冷えて収縮する時の引張歪みの値を算出した。引張歪みの最大値が大きいということは、引張応力が集中しているということを意味している。
ひび割れ抑制部材20を使用しない時は、図3(b)に示すように、角部分10aに近い領域(本体部22の内側領域に相当する領域)で、引張歪みの最大値が210μSTとなり、角部分10aから少し離れた領域(本体部22の外側領域に相当する領域)で、引張歪みの最大値が90μSTとなった。
一方、ひび割れ抑制部材20を埋設して角部分10aの近傍を囲むと、図3(a)に示すように、本体部22の内側領域で、引張歪みの最大値が180μSTとなり、本体部22の外側領域で、引張歪みの最大値が40μSTとなった。
このシミュレーション結果から、ひび割れ抑制部材20を使用しない時は、角部分10aの頂部近傍に引張応力が集中し、これを引き金にして、角部分10aの頂部近傍を起点とする長いひび割れ18が一気に発生したと考えられる。
一方、ひび割れ抑制部材20を使用した時は、本体部22の内側領域では角部分10aの頂部近傍に引張応力が集中するものの、この内側領域は、本体部22で仕切られた非常に狭い領域なので、ひび割れが発生するまでには至らない。仮に内側領域にひび割れが発生したとしても、本体部22で外側領域と仕切られているので、ひび割れが外側領域まで延びることはない。また、本体部22の外壁面22aは、円弧状に膨出して角部がない形状であり、本体部22の外側領域の引張応力が適切に分散され応力集中が生じる箇所がなく、本体部22を設けたことに起因する新たなひび割れ(本体部22の外壁面22aから外向きに延びるひび割れ)が発生する可能性は低い。
以上説明したように、第一の実施形態のコンクリート施工方法及びひび割れ抑制部材20によれば、新設コンクリート16の、既設コンクリート柱体10の角部分10aに近い領域(いわゆる出隅に近い領域)に、ひび割れが発生するのを容易且つ効果的に抑制することができる。
また、ひび割れ抑制部材20は非常にシンプルな構造であり、本体部22は、例えば合成樹脂製のパイプ材を利用することによって安価に製作できる。しかも、使用する時は、生コンクリート16nの中の所定位置に埋設して放置するだけでよいので、作業者の負担も最小限に抑えられる。
次に、第一の実施形態のコンクリート施工方法及びひび割れ抑制部材の変形例を説明する。上記の図1(b)では、「側壁が有する内向きに突出した角部分10a」の数が1つの現場において、1つの角部分10aを1個のひび割れ抑制部材20で囲む実施形態を示したが、例えば図4に示すように、「側壁が有する内向きに突出した角部分10a」の数が2つの現場では、2つの角部分10aを1個のひび割れ抑制部材20で囲む形態にすることができる。
また、図5(a)、(b)に示すように、型枠14で囲んだ内側の、型枠14から離れた位置に既設コンクリート柱体10が立設されている現場では、既設コンクリート柱体10の側周面全体が「下地を囲む側壁」の一部となり、「側壁が有する内向きに突出した角部分10a」の数が4つになる。このような現場では、図5(a)に示すように、4つの角部分10aを4個のひび割れ抑制部材20で個別に囲む形態にすることができる。また、図5(b)に示すように、2つの角部分10aを囲むひび割れ抑制部材20を2個設置する形態にしてもよい。
また、図6(a)、(b)に示すように、既設コンクリート柱体10ではなく、既設H鋼柱体24が立設されている場合があり、このような現場では、既設H鋼柱体24のフランジ部24aが「側壁が有する内向きに突出した角部分」を形成することになる。したがって、図6(a)、(b)に示すように、フランジ部24aを適宜の数のひび割れ抑制部材20で囲むことによって、上記と同様の作用効果を得ることができる。
また、図7(a)に示すように、「側壁が有する内向きに突出した角部分10a」が水平方向である横向きに配置されている場合がある。例えば、横向きに配置された下水管等を覆うコンクリート体の角部や、集水桝の側面の段部等である。図7(a)の現場では、横向きの角部分10aが非常に長いので、図2(a)の本体部20を長さ方向に長くした本体部22xを用意する。そして、施工する時は、まず、図の中のA−Aの高さまで生コンクリート16nを流し込み、角部分10aを本体部22xで囲むように横向きに埋設し、その後、残りの生コンクリート16nを流し込むとよい。このように施工することによって、角部分10aを起点として斜め上向きに延びるひび割れが発生するのを抑制することができる。
その他、上記の本体部22は、円弧状に湾曲した板材により形成され、内壁面22bが外壁面22aに対してほぼ平行な形状になっているが、図8(a)に示す本体部22yのように、内壁面22bを外壁面22aに対して非平行に凹ませた形状にしてもよく、概ね同様の作用効果が得られる。
また、図8(b)に示すように、上記の本体部22に、外壁面22aの外側から内壁面22bの内側まで貫通する鉄筋26を取り付けてもよい。鉄筋26を設けることによって、本体部22で仕切られた内側領域及び外側領域の新設コンクリート16を強固に一体化させることができる。この場合、鉄筋26は、耐食性に優れたステンレス鉄筋、エポキシ樹脂で被覆した鉄筋、亜鉛メッキを施した鉄筋等を使用することが好ましい。
次に、本発明のコンクリート施工方法及びひび割れ抑制部材の第二の実施形態について、図9、図10に基づいて説明する。ここで、この実施形態のコンクリート施工方法が使用される現場は、図12(a)と同様の現場であって、外向きに突出した角部分14aを有する側壁(互いに交差する2つの型枠14の内側面で成る側壁)に囲まれた下地12の上にコンクリートを打設する形態とする。
この実施形態のコンクリート施工方法で使用されるひび割れ抑制部材28は、図9(b)に示すように、本体部30だけで構成される。本体部30は、円弧状に凹んだ外壁面30aと、外壁面30aに対向するように外向きに膨出した内壁面30bとを有し、長さ方向に対して直角な断面の形状がほぼ一様に形成された部材であり、円弧状に湾曲した合成樹脂板により形成されている。
施工する時は、型枠14で囲んだ下地12の上に生コンクリート16nを流し込んだ後、図9(a)に示すように、ひび割れ抑制部材28を生コンクリート16nの中に埋設する。埋設する時は、ひび割れ抑制部材28を、型枠14の角部分14aの近くに、本体部30の内壁面30bが対向するように配置する。生コンクリート16nは一定の粘度を有しているので、特別な位置決め手段は不要である。
なお、ひび割れ抑制部材28は、生コンクリート16nを流し込む前に設置することも可能であり、その場合は、生コンクリート16nが流し込まれた時に押し流されないようにするため、何らかの方法で位置決めしておくとよい。後はそのまま放置し、生コンクリート16nが硬化するのを待てば、新設コンクリート16が形成される。
図12(a)と同様の現場において実際に施工した結果、ひび割れ抑制部材28を使用しないで形成された新設コンクリート16には、図12(b)に示すようなひび割れ18が発生し、ひび割れ抑制部材30を使用して新設コンクリート16を打設した場合は、ひび割れが発生しなかった。
ひび割れ抑制部材28を使用した場合、本体部30の内側領域は、本体部30で仕切られた非常に狭い領域なので、ひび割れが発生しにくい。仮に内側領域にひび割れが発生したとしても、本体部30で外側領域と仕切られているので、ひび割れが外側領域まで延びることはない。また、本体部30の外壁面30aは、円弧状に凹んで角部がない形状であり、本体部30の外側領域の引張応力が適切に分散されるので、本体部30を設けたことに起因する新たなひび割れ(本体部30の外壁面30aから外向きに延びるひび割れ)が発生する可能性は低い。
以上説明したように、第二の実施形態のコンクリート施工方法及びひび割れ抑制部材28によれば、新設コンクリート16の、型枠14の角部分14aに近い領域(いわゆる入隅に近い領域)に、ひび割れが発生するのを容易且つ効果的に抑制することができる。
また、ひび割れ抑制部材28は非常にシンプルな構造であり、本体部30は、例えば合成樹脂製のパイプ材を利用することによって安価に製作できる。しかも、使用する時は、生コンクリート16nの中の所定位置に埋設して放置するだけでよいので、作業者の負担も最小限に抑えられる。
次に、第二の実施形態のひび割れ抑制部材28の変形例を説明する。上記の本体部30は、円弧状に湾曲した板材により形成され、内壁面30bが外壁面30aに対してほぼ平行な形状になっているが、図10(a)に示す本体部30xのように、内壁面30bを、外壁面30aに対して非平行に膨出させた形状にしてもよく、概ね同様の作用効果が得られる。また、図10(b)に示すように、上記の本体部30に、外壁面30aの外側から内壁面30bの内側まで貫通する鉄筋32を取り付けてもよい。鉄筋32を設けることによって、本体部30の内側領域及び外側領域の新設コンクリート16を強固に一体化させることができる。この場合も、鉄筋32は、耐食性に優れたステンレス鉄筋、エポキシ樹脂を塗装した鉄筋、亜鉛メッキを施した鉄筋等を使用することが好ましい。
なお、本発明のコンクリート施工方法及びひび割れ抑制部材は、上記実施形態に限定されるものではない。ひび割れ抑制部材20の外壁面22aの形状は「円弧状に膨出した形状」であればよく、外壁面22aの大きさや形状は、角部分10aの大きさや角度に応じて適宜設定することができる。この「円弧状」とは、必ずしも完全な円弧形(図2(b)に示すような中心角θ及び曲率半径rで規定される形状)である必要はなく、これに類似した楕円弧等の不完全な円弧形の形状も含むものである。同様に、ひび割れ抑制部材28の外壁面30aの形状は「円弧状に凹んだ形状」であればよく、外壁面30aの大きさや形状は、角部分14aの大きさや角度に応じて適宜設定することができる。
また、上記の本体部22,30は合成樹脂製の板材であるが、本体部の材質は、生コンクリートが硬化する時の膨張及び収縮の応力に耐える強度を備えたものであればよく、例えば、金属製の板、木製の板、所定厚さの紙製の板等を使用してもよい。
また、下地を囲む側壁に、内向きに突出した角部分(例えば、角部分10a)と外向きに突出した角部分(例えば、角部分14a)の両方が存在する場合は、各角部分に対し、適切な形状のひび割れ抑制部材(例えば、ひび割れ抑制部材20又は28)を選択して設置することが好ましい。
その他、本体部の内側領域にひび割れが発生するのを防止するため、本体部の内側領域に流し込む生コンクリートに、生コンクリートを膨張させるための膨張材、又は生コンクリートの収縮を抑えるための収縮低減剤を混合しておいてもよい。膨張材や収縮低減剤を混合することにより、生コンクリートの収縮が抑えられて引張応力が小さくなり、ひび割れを防止することができる。膨張材は、酸化カルシウム化合物から成るもので、例えば商品名:デンカパワーCSA/デンカ株式会社製、商品名:太平洋ハイパーエクスパン/太平洋マテリアル株式会社製等を用いることができる。また、収縮低減剤は、例えば低級アルコールのアルキレンオキシド付加物(商品名:クラックセイバー/太平洋マテリアル株式会社製)や、グリコールエーテル系誘導体(商品名:ヒビガード/株式会社フローリック製)等を用いることができる。
また、本体部の内側領域に流し込む生コンクリートに、生コンクリートの硬化を遅延させる硬化遅延剤を混合し、内側領域のコンクリートが、外側領域の生コンクリートが硬化した後に硬化するようにしてもよい。このようにすれば、内側領域の狭い範囲での生コンクリートが、通常よりもゆっくりと硬化して、ひび割れが抑制される。硬化遅延剤は、例えばオキシカルボン酸系化合物(商品名:フローリックT/株式会社フローリック製、商品名:ダラタードHC/GCPケミカルズ株式会社製)等が適している。
ひび割れ抑制部材の詳細な形状や設置する深さ等の設計は、出隅及び入隅の形状やスラブ厚さ等の構造物条件に応じて、温度応力解析プログラムを使ったシステムで設計することが好ましい。これにより、ひび割れが発生するのをより確実に抑制することができる。
10 既設コンクリート柱体(側壁)
10a 角部分
12 下地
14 型枠(側壁)
14a 角部分
16 新設コンクリート
16n 生コンクリート
20,20x,20y,28,28x ひび割れ抑制部材
22,22x,22y,30,30x 本体部
22a,30a 外壁面
22b,30b 内壁面
22c,22d 先端
24 既設H鋼柱体(側壁)
24a フランジ部(内向きに突出した角部分)
26,32 鉄筋
本発明は、内向きに突出した角部分を有する側壁に囲まれた下地の上にコンクリートを打設する時に使用されるひび割れ抑制部材を用いたコンクリート施工方法であって、円弧状に湾曲した板材により形成され、円弧状に膨出した外壁面と、当該外壁面に対向するように円弧状に凹んだ内壁面とを有して両端間が開口した本体部を備えたひび割れ抑制部材を用意し、生コンクリートを前記下地の上に流し込む前又は後に、前記ひび割れ抑制部材を、前記角部分の頂部近傍を前記本体部の内壁面で囲むように配して前記生コンクリートの中に埋設し、前記生コンクリートを、前記本体部の内側にある内側領域と外側にある外側領域とに仕切ることによって、前記内側領域にひび割れが発生した場合に、そのひび割れが前記外側領域まで延びるのを防ぎ、前記外側領域を、円弧状に膨出した前記外壁面に面接触した状態で硬化させることによって、前記外側領域に発生する引張応力を分散させ、新設コンクリートの、前記角部分に近い領域にひび割れが発生するのを抑制するコンクリート施工方法である。前記ひび割れ抑制部材を埋設する時、前記角部分の頂部が、前記本体部の幅方向の先端同士を結ぶ仮想直線を超えて前記本体の内側に入るように配置する。
また本発明は、外向きに突出した角部分を有する側壁に囲まれた下地の上にコンクリートを打設する時に使用されるひび割れ抑制部材を用いたコンクリート施工方法であって、円弧状に湾曲した板材により形成され、円弧状に凹んだ外壁面と、当該外壁面に対向するように円弧状に膨出した内壁面とを有して両端間が開口した本体部を備えたひび割れ抑制部材を用意し、生コンクリートを前記下地の上に流し込む前又は後に、前記ひび割れ抑制部材を、前記側壁の前記角部分に前記本体部の前記内壁面が対向するように配して前記生コンクリートの中に埋設し、前記生コンクリートを、前記本体部の内側にある内側領域と外側にある外側領域とに仕切ることによって、前記内側領域にひび割れが発生した場合に、そのひび割れが前記外側領域まで延びるのを防ぎ、前記外側領域を、円弧状に凹んだ前記外壁面に面接触した状態で硬化させることによって、前記外側領域に発生する引張応力を分散させ、新設コンクリートの、前記角部分に近い領域にひび割れが発生するのを抑制するコンクリート施工方法である。
また本発明は、内向きに突出した角部分を有する側壁に囲まれた下地の上にコンクリートを打設する時に使用される部材であって、円弧状に湾曲した板材により形成され、円弧状に膨出した外壁面と、当該外壁面に対向するように円弧状に凹んだ内壁面とを有して両端間が開口した本体部を備え、前記下地の上に流し込まれた生コンクリートの中に、前記側壁の前記角部分の頂部近傍を前記本体部の前記内壁面で囲むように、且つ前記角部分の頂部が、前記本体部の先端同士を結ぶ仮想直線を超えて前記本体部の内側に入るように埋設され、前記生コンクリートを、前記本体部の内側にある内側領域と外側にある外側領域とに仕切ることによって、前記内側領域にひび割れが発生した場合に、そのひび割れが前記外側領域まで延びるのを防ぎ、前記外側領域を、円弧状に膨出した前記外壁面に面接触した状態で硬化させることによって、前記外側領域に発生する引張応力を分散させ、新設コンクリートの、前記角部分に近い領域にひび割れが発生するのを抑制するひび割れ抑制部材である。
また本発明は、外向きに突出した角部分を有する側壁に囲まれた下地の上にコンクリートを打設する時に使用される部材であって、円弧状に湾曲した板材により形成され、円弧状に凹んだ外壁面と、当該外壁面に対向するように円弧状に膨出した内壁面とを有して両端間が開口した本体部を備え、前記下地の上に流し込まれた生コンクリートの中に、前記側壁の前記角部分に前記本体部の前記内壁面が対向するように前記角部分の頂部近傍に埋設され、前記生コンクリートを、前記本体部の内側にある内側領域と外側にある外側領域とに仕切ることによって、前記内側領域にひび割れが発生した場合に、そのひび割れが前記外側領域まで延びるのを防ぎ、前記外側領域を、円弧状に凹んだ前記外壁面に面接触した状態で硬化させることによって、前記外側領域に発生する引張応力を分散させ、新設コンクリートの、前記角部分に近い領域にひび割れが発生するのを抑制するひび割れ抑制部材である。
前記本体部は、前記生コンクリートが硬化する時の膨張及び収縮の応力に耐える程度の板材のみで形成されていることが好ましい。前記本体部には、前記外壁面の外側から前記内壁面の内側まで貫通する鉄筋が取り付けられていても良い

Claims (9)

  1. 内向きに突出した角部分を有する側壁に囲まれた下地の上にコンクリートを打設する時に使用されるコンクリート施工方法であって、
    円弧状に膨出した外壁面と、当該外壁面に対向するように内向きに凹んだ内壁面とを有する本体部を備えたひび割れ抑制部材を用意し、
    生コンクリートを前記下地の上に流し込む前又は後に、前記ひび割れ抑制部材を、前記角部分の頂部近傍を前記本体部の内壁面で囲むように配して前記生コンクリートの中に埋設することを特徴とするコンクリート施工方法。
  2. 前記ひび割れ抑制部材を埋設する時、前記角部分の頂部が、前記本体部の幅方向の先端同士を結ぶ仮想直線を超えて前記本体板の内側に入るように配置する請求項1記載のコンクリート施工方法。
  3. 外向きに突出した角部分を有する側壁に囲まれた下地の上にコンクリートを打設する時に使用されるコンクリート施工方法であって、
    円弧状に凹んだ外壁面と、当該外壁面に対向するように外向きに膨出した内壁面とを有する本体部を備えたひび割れ抑制部材を用意し、
    生コンクリートを前記下地の上に流し込む前又は後に、前記ひび割れ抑制部材を、前記側壁の前記角部分に前記本体部の前記内壁面が対向するように配して前記生コンクリートの中に埋設することを特徴とするコンクリート施工方法。
  4. 前記本体部の内側領域に流し込む前記生コンクリートは、当該生コンクリートを膨張させるための膨張材、又は当該生コンクリートの収縮を抑えるための収縮低減剤、又は当該コンクリートの硬化を遅延させるための硬化遅延剤が混合されたものを使用する請求項1乃至3のいずれか記載のコンクリート施工方法。
  5. 内向きに突出した角部分を有する側壁に囲まれた下地の上にコンクリートを打設する時に使用される部材であって、
    円弧状に膨出した外壁面と、当該外壁面に対向するように内向きに凹んだ内壁面とを有する本体部を備え、
    前記下地の上に流し込まれた生コンクリートの中に、前記側壁の前記角部分の頂部近傍を前記本体部の前記内壁面で囲むように埋設され、新設コンクリートの、前記角部分に近い領域に、前記生コンクリートが硬化する時のひび割れが発生するのを抑制することを特徴とするひび割れ抑制部材。
  6. 外向きに突出した角部分を有する側壁に囲まれた下地の上にコンクリートを打設する時に使用される部材であって、
    円弧状に凹んだ外壁面と、当該外壁面に対向するように外向きに膨出した内壁面とを有する本体部を備え、
    前記下地の上に流し込まれた生コンクリートの中に、前記側壁の前記角部分に前記本体部の前記内壁面が対向するように前記角部分の頂部近傍に埋設され、新設コンクリートの、前記角部分に近い領域に、前記生コンクリートが硬化する時のひび割れが発生するのを抑制することを特徴とするひび割れ抑制部材。
  7. 前記本体部は、円弧状に湾曲した板材により形成されている請求項5又は6記載のひび割れ抑制部材。
  8. 前記本体部は、前記生コンクリートが硬化する時の膨張及び収縮の応力に耐える強度を備えた合成樹脂板により形成されている請求項7記載のひび割れ抑制部材。
  9. 前記本体部には、前記外壁面の外側から前記内壁面の内側まで貫通する鉄筋が取り付けられている請求項5乃至8のいずれか記載のひび割れ抑制部材。
JP2019223537A 2019-12-11 2019-12-11 コンクリート施工方法及びひび割れ抑制部材 Active JP6775235B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019223537A JP6775235B1 (ja) 2019-12-11 2019-12-11 コンクリート施工方法及びひび割れ抑制部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019223537A JP6775235B1 (ja) 2019-12-11 2019-12-11 コンクリート施工方法及びひび割れ抑制部材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6775235B1 JP6775235B1 (ja) 2020-10-28
JP2021092080A true JP2021092080A (ja) 2021-06-17

Family

ID=72938165

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019223537A Active JP6775235B1 (ja) 2019-12-11 2019-12-11 コンクリート施工方法及びひび割れ抑制部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6775235B1 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP6775235B1 (ja) 2020-10-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI680220B (zh) 梁柱接頭結構及梁柱接合方法
JP2011247072A (ja) 据付け基礎及びその施工方法
JP2019157614A (ja) 家屋の基礎型枠構造及び基礎型枠の構築方法
CN107630531A (zh) 一种大悬挑清水混凝土楼梯及其施工方法
JP6775235B1 (ja) コンクリート施工方法及びひび割れ抑制部材
US11788277B2 (en) Rupture element in concrete structures
KR20150119570A (ko) 트러스 데크를 활용한 프리패브 중공벽 및 그 제작방법
US2961803A (en) Contraction joint and seal for concrete structures
JP3029343U (ja) 露出型弾性固定柱脚工法におけるモルタル材注入用型枠具
JP2021143486A (ja) 接続構造
JP2571177B2 (ja) コンクリート床面と壁面の防食工法、並びにこれに用いるアンカー付きプレキャスト板
CN217000839U (zh) 木模板拼接缝封模结构
CN218138763U (zh) 倒角建筑结构用浇筑模具
JP2018021445A (ja) プレキャストコンクリート基礎の構築方法、およびプレキャストコンクリート造の基礎構造
CN114215196B (zh) 一种装配式钢结构建筑柱脚防水构造及施工方法
KR102187755B1 (ko) 층간조인트 크랙 방지 방법
KR102335307B1 (ko) 벽체 방수와 바닥 방수판의 연결 부위 방수를 보강하는 구조 및 이의 시공방법
JP7303766B2 (ja) パネルユニットおよび構造物の構築方法
CN216406160U (zh) 防漏浆叠合板拼缝配模装置
JPS59213822A (ja) 逆打ち工法による地下外周壁の打継部処理方法
JP3237441U (ja) コンクリート打継用の止水ブロック
JPH0426527Y2 (ja)
Sun Discussion on the application of post-pouring belt construction technology in building construction processes [J]
RU170786U1 (ru) Панельное здание
CN117605341A (zh) 预制预应力圆形水池结构以及制作方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200203

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20200203

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20200330

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200428

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200616

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200915

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200925

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6775235

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250