JP2021091504A - 長尺物引出し装置 - Google Patents

長尺物引出し装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2021091504A
JP2021091504A JP2019221758A JP2019221758A JP2021091504A JP 2021091504 A JP2021091504 A JP 2021091504A JP 2019221758 A JP2019221758 A JP 2019221758A JP 2019221758 A JP2019221758 A JP 2019221758A JP 2021091504 A JP2021091504 A JP 2021091504A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
long object
long
bundle
winding
drawer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019221758A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6691261B1 (ja
Inventor
寿和 宮園
Toshikazu Miyazono
寿和 宮園
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Miyazono Toshikazu
Original Assignee
Miyazono Toshikazu
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Miyazono Toshikazu filed Critical Miyazono Toshikazu
Priority to JP2019221758A priority Critical patent/JP6691261B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6691261B1 publication Critical patent/JP6691261B1/ja
Publication of JP2021091504A publication Critical patent/JP2021091504A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Tables And Desks Characterized By Structural Shape (AREA)
  • Unwinding Of Filamentary Materials (AREA)
  • Electric Cable Installation (AREA)

Abstract

【課題】可撓性を有するケーブルや電線、電線管、配管等の長尺物を巻回してドーナツ状とした長尺束の内側から長尺物を如何なる方向にも順次容易に引出せる長尺物引出し装置を提供する。【解決手段】本発明に係る長尺物引出し装置は、長尺束Tの中央開口部の内側から長尺物Kを順次引出すための装置であって、中心軸6を立設した基台部3と、基台部3の上方に配設され中心軸6を挿通自在とする軸挿通孔13を形成した収容部10と、基台部3と収容部10との間に配設され収容部10を中心軸6周りに水平回動自在とする回動機構部20と、からなり、収容部10には、長尺束Tを載置自在とする載置部11と、長尺束Tの中央開口部を挿通自在で軸挿通孔13が鉛直方向に貫通した巻回柱12と、を備え、巻回柱12は、上方縮小の略円錐台状に形成した巻回案内部14と、その縮小した上部から上方外側に傾斜して拡開した抜け止め部15と、からなることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、可撓性を有するケーブルや電線、電線管、配管等の長尺物を巻回してドーナツ状とした長尺束の内側から長尺物を如何なる方向にも順次容易に引出せる長尺物引出し装置に関する。
従来、電気工事等で使用される長尺物であるケーブルや電線等の長尺束は、ドーナツ状に複数巻回されフィルム等で被覆された状態、いわゆるシュリンク包装された状態や、シュリンク包装された長尺束を矩形箱状の段ボール箱内に収納して流通させ、施工時には段ボール箱から取り出し、更にはフィルムを剥がした状態でそのまま、もしくは何らかの装置に装着して長尺物を引き出していた。
しかしながら、フィルムを剥がした長尺束を一回の作業で全て使い切るのであればいいが、長尺物の引き出し作業に伴ってドーナツ状の外形は大きく崩れるため、残った長尺物を回収して再び使用するには運搬や収納に支障がない程度に作業者が巻回し直す等の作業が必要となっていた。
そのため、例えば、特許文献1に記載のリール台を用いることでシュリンク包装のフィルムを剥がすことなく長尺束の中央開口部の内側から長尺物を引き出すことができる技術が開示されている。
具体的には、長尺物を引き出す際に長尺束を載置するリール載置板上に固定された4つのスタッドの何れかに当接させて長尺物を引き出すことで長尺物とスタッドとの摩擦力により長尺束が載置された脚部上のリール載置板を回転させスムーズな引出しとなることを予定している。
しかしながら、特許文献1に記載のスタッドは鋼棒を屈曲して形成しているため長尺物とスタッドとは点接触となり、その摩擦力だけではリール載置板の十分な回転には至らないため、長尺物を引き出す力が長尺束に直接印加されリール載置板上で長尺束全体が不規則に移動しつつ同時に内側の長尺物も大きく崩れてしまい長尺物同士の絡まりも生じやすくなり、結果としてスムーズな引出しが望めないばかりかシュリンク包装内での長尺物の崩れにより、使用後に定形のシュリンク包装の状態のままリール台から取り外すことができず、結局は運搬や収納に支障がない程度に作業者が巻回し直す等の作業が必要となってしまう。
このように長尺物を引き出す力が長尺束に直接印加されないようにした技術が、例えば、特許文献2に開示されており、当該技術に係る電線収納供給器は、長尺束の中央開口部の内側から長尺物を引き出す際に電線載置台の中央に形成された先細の六角錐状の芯体に長尺物を巻き付けることで長尺物と芯体との接触面積を拡大させて摩擦力を増加させ、基体の中心に立設した支軸周りに長尺束が載置された電線載置台を回転させることでスムーズな引出しを可能としている。
また、特許文献2に記載の電線収納供給器では、芯体の上端に円板状のフランジを形成して長尺物の芯体からの離脱を防止すると共に、長尺物を引き出すための孔を基体に穿設している。
特開平8−81125号公報 実開昭55−163731号公報
特許文献1に係るリール台は、上述の通り長尺物を引き出す力が長尺束に直接印加されるためスムーズな引出しが望めず、更に、シュリンク包装内での長尺物の崩れも生じ、しかも、長尺物のスタッドからの離脱を防止する機構が無いためスタッドの高さよりも上方に長尺物を引き出すことができず使い勝手が悪いという問題を有している。
これに対して特許文献2に係る電線収納供給器は、これらの諸問題がある程度改善され長尺束から長尺物を引き出す装置として一定の効果を奏する点で優れているが、長尺物の外径や引出す速度によっては芯体の上端とフランジとの鋭角な間隙に長尺物が挟まりやすくスムーズな引出しを阻害する要因の一つとなっている。
また、基体に穿設された長尺物を引き出すための孔が基体に固定されているため、当該孔と異なる方向に長尺物を引き出そうとすると電線収納供給器の向きをその都度移動させる必要があり、使い勝手が悪いという問題を有している。
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、可撓性を有するケーブルや電線、電線管、配管等の長尺物を巻回してドーナツ状とした長尺束の内側から長尺物を如何なる方向にも順次容易に引出せる長尺物引出し装置を提供することにある。
以上のような目的を達成するために、本発明は以下のようなものを提供する。
請求項1に係る発明では、可撓性を有する長尺物を巻回して中央開口部をなすドーナツ状とした長尺束に対し、前記長尺束の前記中央開口部の内側から前記長尺物を順次引出すための長尺物引出し装置であって、中心軸を立設した基台部と、前記基台部の上方に配設され前記中心軸を挿通自在とする軸挿通孔を形成した収容部と、前記基台部と前記収容部との間に配設され、前記収容部を前記中心軸周りに水平回動自在とする回動機構部と、からなり、前記収容部には、前記長尺束を載置自在とする載置部と、前記長尺束の前記中央開口部を挿通自在で前記軸挿通孔が鉛直方向に貫通した巻回柱と、を備え、前記巻回柱は、上方縮小の略円錐台状に形成した巻回案内部と、その縮小した上部から上方外側に傾斜して拡開した抜け止め部と、からなることを特徴とする長尺物引出し装置を提供せんとする。
請求項2に係る発明では、前記抜け止め部は、前記巻回案内部の縮小した上部から上方外側に傾斜して拡開した括れ防止部と、前記括れ防止部の上部から更に外側で略水平に拡開した平坦部と、からなることを特徴とする請求項1に記載の長尺物引出し装置を提供せんとする。
請求項3に係る発明では、前記括れ防止部は、凹状の湾曲面としたことを特徴とする請求項2に記載の長尺物引出し装置を提供せんとする。
請求項4に係る発明では、前記抜け止め部の略水平方向外側には、前記中心軸周りに水平回動自在に形成した引出しガイド部が備える長尺物挿通孔が位置するよう構成したことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の長尺物引出し装置を提供せんとする。
請求項5に係る発明では、前記中心軸に対して鉛直方向に間隙を空けて複数の長尺物引出し装置を水平回動自在に配設したことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の長尺物引出し装置を提供せんとする。
請求項6に係る発明では、前記載置部は、前記巻回柱側へ折り畳み自在に形成したことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の長尺物引出し装置を提供せんとする。
請求項7に係る発明では、天板と一以上の脚部とからなるテーブル部を備え、前記テーブル部は、前記脚部の一部を前記中心軸の上端に係合する係合脚部としたことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の長尺物引出し装置を提供せんとする。
請求項8に係る発明では、前記天板の上面には、前記載置部に載置された前記長尺束の種類等を容易に把握できるよう表示内容を変更自在に形成した表示部を備えたことを特徴とする請求項7に記載の長尺物引出し装置を提供せんとする。
請求項1記載の発明によれば、長尺束の中央開口部の内側から長尺物を順次引出すための長尺物引出し装置であって、中心軸を立設した基台部と、基台部の上方に配設され中心軸を挿通自在とする軸挿通孔を形成した収容部と、基台部と収容部との間に配設され、収容部を中心軸周りに水平回動自在とする回動機構部と、からなり、収容部には、長尺束を載置自在とする載置部と、長尺束の中央開口部を挿通自在で軸挿通孔が鉛直方向に貫通した巻回柱と、を備え、巻回柱は、上方縮小の略円錐台状に形成した巻回案内部と、その縮小した上部から上方外側に傾斜して拡開した抜け止め部と、からなることより、長尺束の内側から長尺物を引き出す際、長尺束に負荷を掛けることなく長尺物が巻回柱の上方に向かって順次巻回案内部に巻き付きながら引き出されるため絡まることなく容易に引き出すことができる。
また、長尺物の引き出し操作を止めた際でも、巻回案内部の上方に巻回する外観視で小径の円環状を維持した長尺物がそれよりも大径の下方の巻回案内部に向かって若干下降することで長尺物と巻回柱との間で摩擦力が生じ収容部の回転にブレーキを掛けることになるため、巻回する長尺物の緩みを可及的に防止することができる。
また、使用後でもドーナツ状の長尺束が定形を維持するためシュリンク包装のまま長尺物引出し装置から取り外すことができるので、運搬や収納のための巻き直し作業が不要となり、更に、次回使用時にそのまま使用することができる。
また、シュリンク包装の外箱である矩形箱状の段ボール箱の上下中央部近傍に孔を穿設すれば、段ボール箱のまま長尺物引出し装置に装着することもできる。
しかも、巻回案内部の上部から上方外側に傾斜して拡開した抜け止め部により、長尺物が当該部位に挟まることがないので長尺物の外径や引出す速度によらず常に安定して容易に長尺物を引き出すことができるばかりか、如何なる方向に対しても長尺物を引き出すことができる。
請求項2記載の発明によれば、抜け止め部は、巻回案内部の縮小した上部から上方外側に傾斜して拡開した括れ防止部と、括れ防止部の上部から更に外側で略水平に拡開した平坦部と、からなることより、当該部位への長尺物の挟まりを防止できるだけでなく離脱することなく巻回柱よりも上方に長尺物を安定して引き出すことができる。
請求項3記載の発明によれば、括れ防止部は、凹状の湾曲面としたことより、当該部位での長尺物と巻回案内部との接触面積が増加し巻回柱との馴染みも良くなるため、長尺物を引き出す際の摩擦力を巻回柱に伝播し易くなり収容部のよりスムーズな回転に寄与することができる。
また、湾曲面とすることで長尺物を引き出す際に局所的で過大な負荷を与えないため長尺物の損傷を防止することができる。
請求項4記載の発明によれば、抜け止め部の略水平方向外側には、中心軸周りに水平回動自在に形成した引出しガイド部が備える長尺物挿通孔が位置するよう構成したことより、途中で長尺物の引出しを中断しても巻回柱の上部で長尺物を待機させることができるので、長尺物と巻回柱との間の巻回力が緩んで長尺物が下降することがないため長尺物の引出しを再開しても長尺物と巻回柱との間の巻回力を維持したままスムーズな引出しを行うことができる。
また、離脱することなく巻回柱よりも上方に長尺物を確実に安定して引き出すことができ、更に、如何なる方向に対しても長尺物を確実に安定して引き出すことができる。
請求項5記載の発明によれば、中心軸に対して鉛直方向に間隙を空けて複数の長尺物引出し装置を水平回動自在に配設したことより、作業で必要な複数種類の長尺物を各々装着することで各長尺物をそれぞれ如何なる方向にも順次容易に引出することができるため作業性を大幅に向上させることができる。
請求項6記載の発明によれば、載置部は、巻回柱側へ折り畳み自在に形成したことより、未使用の際の収容時の嵩張りを防止でき、更に、中心軸に沿って鉛直方向に複数の長尺物引出し装置を配設して使用する場合、載置部を折り畳んだ長尺物引出し装置の平面外径が長尺束の中央開口部の内径よりも小さく形成していれば、鉛直方向に複数の長尺物引出し装置を配設した後、長尺束を上方から挿通させて下方の長尺物引出し装置から順次上方にかけて長尺束を装着することができるので準備時間の大幅な削減を行うことができる。
請求項7記載の発明によれば、天板と一以上の脚部とからなるテーブル部を備え、テーブル部は、脚部の一部を中心軸の上端に係合する係合脚部としたことより、配線図等の作業時に必要な資料等を天板に載置することができるので新たな作業スペースを別途に準備することなく容易に作業スペースを確保することができる。
請求項8記載の発明によれば、天板の上面には、載置部に載置された長尺束の種類等を容易に把握できるよう表示内容を変更自在に形成した表示部を備えたことより、作業中の長尺束の種類等を失念しても容易に確認することができ、更に、作業途中で長尺束を変更しても容易に表示内容を変更でき、しかも、これらの作業を一人で行うことができるので作業性を向上させることができる。
本実施形態に係る長尺物引出し装置を複数配設した斜視説明図である。 本実施形態に係る長尺物引出し装置の簡易分解斜視説明図である。 本実施形態に係る長尺物引出し装置の断面図である。 本実施形態に係る長尺物引出し装置の簡易分解斜視説明図である。 本実施形態に係る長尺物引出し装置の断面図である。 本実施形態に係る長尺物引出し装置の側面図である。 (a)は長尺物が手前に引き出される様子を示す簡易平面図で、(b)は長尺物が右側に引き出される様子を示す簡易平面図である。 本実施形態に係る長尺物引出し装置を二段とした際の簡易分解斜視説明図である。 本実施形態に係る長尺物引出し装置を複数配設した斜視説明図である。 本実施形態に係る長尺物引出し装置を複数配設して長尺束を装着した様子を示す斜視説明図である。 本実施形態に係る長尺物引出し装置を複数配設して長尺束を装着した様子を示す断面図である。 複数配設した本実施形態に係る長尺物引出し装置の簡易分解の様子とテーブル部を示す側面図である。 本実施形態に係る長尺物引出し装置を複数配設して上部にテーブル部を配設した様子を示す斜視説明図である。 本実施形態に係る長尺物引出し装置を複数配設して上部にテーブル部を配設した様子を示す斜視説明図である。
本発明に係る長尺物引出し装置の要旨は、長尺束の中央開口部の内側から長尺物を順次引出すための長尺物引出し装置であって、中心軸を立設した基台部と、基台部の上方に配設され中心軸を挿通自在とする軸挿通孔を形成した収容部と、基台部と収容部との間に配設され、収容部を中心軸周りに水平回動自在とする回動機構部と、からなり、収容部には、長尺束を載置自在とする載置部と、長尺束の中央開口部を挿通自在で軸挿通孔が鉛直方向に貫通した巻回柱と、を備え、巻回柱は、上方縮小の略円錐台状に形成した巻回案内部と、その縮小した上部から上方外側に傾斜して拡開した抜け止め部と、からなることを特徴とする。すなわち、可撓性を有するケーブルや電線、電線管、配管等の長尺物を巻回してドーナツ状とした長尺束の内側から長尺物を如何なる方向にも順次容易に引出せる長尺物引出し装置の提供を図ろうとするものである。
以下、本発明に係る長尺物引出し装置1の一実施形態について図面を参照しながら説明する。また、本説明中において左右同一又は左右対称の構造や部品については、原則として同一の符号を付し、左右何れか一方のみを説明して、他方については説明を適宜省略する。
なお、本発明における長尺物Kとは、ケーブルや電線、電線管、配管等の可撓性を有するもので適宜必要な長さに切断して使用される長尺物の全てを含むものであり、また、長尺束Tは、シュリンク包装Sされた状態で装置に装着したものとして説明している。
また、本説明中において特に説明しない限り長尺物引出し装置1と第二・第三長尺物引出し装置101,102とは同一構成で同義のものとし、また、特に説明しない限り長尺物引出し装置の収容部10を回動自在とする中心軸6と、中心軸6を伸延させるための第一・第二連結中心軸60,61とは同義として説明している。
また、長尺物引出し装置1は、使用状況に応じて回転方向を任意に設定できることは言うまでもなく、また、長尺物Kの損傷を防止するために長尺物Kと接触する部位を可能な限り金属以外の材料で形成することが望ましい。
本発明の実施形態に係る長尺物引出し装置1は、図1〜図3に示すように、可撓性を有する長尺物Kを巻回して中央開口部をなすドーナツ状とした長尺束Tに対し、長尺束Tの中央開口部の内側から長尺物Kを順次引出すための長尺物引出し装置1であって、中心軸6を立設した基台部3と、基台部3の上方に配設され中心軸6を挿通自在とする軸挿通孔13を形成した収容部10と、基台部3と収容部10との間に配設され、収容部10を中心軸6周りに水平回動自在とする回動機構部20と、からなり、収容部10には、長尺束Tを載置自在とする載置部11と、長尺束Tの中央開口部を挿通自在で軸挿通孔13が鉛直方向に貫通した巻回柱12と、を備え、巻回柱12は、上方縮小の略円錐台状に形成した巻回案内部14と、その縮小した上部から上方外側に傾斜して拡開した抜け止め部15と、からなる。
基台部3は、図2、図3に示すように、長方形状の角柱材を平面視正方形状に接合して形成した枠体4の内側において各辺の中央部と連接する同じく角柱材で形成して十字状とした補強体5とで構成し、補強体5の上面中央部に円管状で下端に接続フランジ7を有する中心軸6を配設して補強体5に接続フランジ7を螺着することで立設している。
また、枠体4の各角部には中心軸6と直行する方向を軸線方向として回動自在に枢止されたローラー21を有する回動機構部20を配設している。
収容部10は、平面視で基台部3よりも大きな外径で形成した円盤状で板状の載置部11と、長尺束Tの中央開口部を挿通自在で軸挿通孔13が鉛直方向に貫通した巻回柱12からなり、巻回柱12は、上方縮小の略円錐台状に形成した巻回案内部14と、その縮小した上部から上方外側に傾斜して拡開した抜け止め部15を形成しており、抜け止め部15や巻回案内部14は長尺物Kとの間で摩擦力が向上する素材や加工を施すことが望ましい。
なお、載置部11の上面には、載置部11上に装着される長尺束Tの位置を明示すると共に長尺束Tが載置部11から離脱しないよう、巻回柱12を介して水平方向に十字状に対向する位置に側面視L字状に形成した4つの載置基準片80を配設しているが、本発明に係る長尺物引出し装置1では長尺物Kの引出し操作において長尺束Tに不要な負荷は掛からず載置部11上での長尺束Tの移動の心配がないため特に必須の構成要素ではなく、また、載置基準片80の形状は本実施形態に限定されず、例えば、弾性紐状物とした載置基準片を載置部11の周縁に3点固定し、載置部11上で巻回柱12を囲繞するように平面視三角形状に張設して載置基準片と載置部11との間に長尺束Tを装着する等してもよい。
また、基台部3の中心軸6の上方から収容部10の軸挿通孔13に中心軸6を挿入させながら下降させると載置部11の裏面が回動機構部20のローラー21と当接し、収容部10は中心軸6周りに回動自在となる。
そして、本実施形態に係る長尺物引出し装置1は、長尺束Tを載置部11に装着して内側から長尺物Kを引き出せば、長尺物Kが巻回柱12の上方に向かって順次巻回案内部14に巻き付きながら絡まることなく容易に引き出すことができるものとなっている。
なお、抜け止め部15は、図5に示すように、巻回案内部14の縮小した上部から上方外側に傾斜して拡開した括れ防止部16と、括れ防止部16の上部から更に外側で略水平に拡開した平坦部17とで構成してもよく、また、括れ防止部16は、凹状の湾曲面19に形成しても良いため、以降の説明(図4〜図14)では本構成の抜け止め部15を備えるものとして具体的に詳述する。
巻回柱12の上端面18は偏平に形成し、図4、図5に示すように上端面18の上方には収容部10と同軸の中心軸6周りに水平回動自在とした引出しガイド部25を配設し、更にその上方には引出しガイド部25の上方への移動を規制する基台リング30が中心軸6に固定されている。
なお、基台リング30は、使用時にガイド部25が中心軸6から離脱したり、ガイド部25が不安定に暴れて長尺物Kの引出しに支障をきたさない限り必須の構成要素ではない。
具体的には、引出しガイド部25は丸棒を屈曲して形成し、中心軸6に遊嵌する平面視円環状の挿通部26と、挿通部26の接線と直行して外側に伸延した連結部27と、連結部27の先端を頂点として外側に傾斜した側面視略二等辺三角形状の長尺物挿通孔28とで構成している。
また、連結部27は巻回柱12の上端面18の端部近傍まで伸延し、長尺物挿通孔28は抜け止め部15の略水平方向外側に開口が位置するように形成している。
なお、長尺物挿通孔28は、例えば、カラビナのように挿通された長尺物Kを中途部で挿抜自在に開閉するゲートを形成する等して作業性を向上させることもできる。
基台リング30は、平面視円環状で内側に凹状の断面略コ字状とし、中心軸6の外径よりも若干だけ大きな内径で形成すると共に、基台リング30の接線と直行方向に軸心を有する雌ネジ孔31を穿設することで雄ネジ32を中心軸6に付勢させて基台リング30を中心軸6に固定させることができる。
このように構成することで、長尺束Tの内側から引き出した長尺物Kを長尺物挿通孔28に挿通させ引き出し作業を開始すると、図6に示すように長尺物Kは巻回柱12の上方に向かって順次巻回案内部14に巻き付きながら収容部10の回転と共に上昇し、上部の抜け止め部15の位置で安定するため長尺物Kと巻回柱12との間の巻回力が緩んで長尺物Kが下降することがない。
また、引出しガイド部25を中心軸6周りに水平回動自在に形成していることで、図7(a)、(b)に示すように、如何なる方向に対しても長尺物Kを確実に安定して引き出すことができ、また、当然に長尺物Kの引出し回転方向が時計回りや反時計回りであることに影響されるものではない。
また、図6に示すように、長尺物Kは長尺束Tのドーナツ状の中央開口部の上方から引き出されるため、引き出しの際に長尺物Kがシュリンク包装Sと接触することがなく、シュリンク包装Sの破損や長尺物Kの損傷を防止することができる。
なお、本発明に係る長尺物引出し装置1は、シュリンク包装Sされた長尺束Tが矩形箱状の段ボール箱(図示せず)内に収納された状態でも、段ボール箱の中央部を穿設すれば段ボール箱のまま載置部11に装着できるように構成しているので、大幅な作業性の向上が図れ、更に、長尺物Kを引き出す際に長尺物Kがシュリンク包装Sだけでなく段ボール箱と接触することも防止できる。
次に、図1に示すように中心軸6に対して鉛直方向に間隙を空けて複数の長尺物引出し装置1,101,102を水平回動自在に配設した構成について説明する。
なお、本説明では最下段の長尺物引出し装置1は上述した構成と同様のため説明を適宜省略すると共に合計3台の長尺物引出し装置1,101,102を連設したものとして説明するが、最下段の長尺物引出し装置1の構成を他の構成と同様にしたり、全ての長尺物引出し装置1,101,102を最下段の長尺物引出し装置1の構成と同様にしたり、連設する台数を変更する等、本発明の要旨の範囲内において種々の変形・変更が可能であることは言うまでもない。
まず、図8に示すように、最下段の長尺物引出し装置1の上方に引出しガイド部25と基台リング30を配設し、その上方から中心軸6と連結する第二連結中心軸61を挿通した第二長尺物引出し装置101を配設し、更にその上方に同様に引出しガイド部25と基台リング30を配設して上方から中心軸6と連結する第二連結中心軸61を挿通した第三長尺物引出し装置102を配設することで図9に示す外観をなす。
また、第二・第三長尺物引出し装置101,102の載置部111は巻回柱12側へ折り畳み自在に形成したものであり、使用時には図10に示すように載置部111を外側に開くことで各載置部11,111に長尺束Tを装着することができる。
従って、各々の長尺束Tの内側から長尺物Kを引き出して引出しガイド部25の長尺物挿通孔28に長尺物Kを挿通すれば、作業で必要な複数種類の長尺物Kをそれぞれ如何なる方向に対しても順次容易に引出することができることになる。
以下、本構成について具体的に詳述する。
図11に示すように、最下段の基台部3に立設する中心軸6を巻回柱12の中途部までの長さに形成すると共に、中心軸6の外径に近似した内径で巻回柱12の上端面18に至る長さに形成した円管状の第一連結中心軸60を中心軸6に外嵌する。
また、各長尺物引出し装置1,101,102を鉛直方向に連結する第二連結中心軸61は、中央部を周面に渡り帯状に突出させた凸部62と、その上下両端に形成した嵌合部63とで構成しており、凸部62の外径は第一連結中心軸60の外径と略同径とし、嵌合部63の外径は中心軸6の外径と略同径に形成している。
この第二連結中心軸61の一方の嵌合部63を下方の第一連結中心軸60に嵌合させ、凸部62に引出しガイド部25と基台リング30を配設し、他方の嵌合部63に第二長尺物引出し装置101を配設する。
第二長尺物引出し装置101の基台部130は、基台リング30の上面に載置自在で中央に中心軸6を挿通自在とした平面視ドーナツ状の基台下部131と、基台下部131の上面に連接し基台下部131の外径よりも大きく、中央に中心軸6を挿通自在とした平面視ドーナツ状の基台上部132とで構成し、基台上部132の内周壁は、上半部の内径に対して下半部の内径を大きく形成して係合凹部133を形成している。
また、回動機構部120は、基台上部132の上面を転動自在とする複数の鋼球124と、平面視ドーナツ状で鋼球124を収容自在とした下方に凹状の受け部材123と、受け部材123と連接し基台上部132と摺動自在に係合する回動基部121とで構成している。
回動基部121は、板状部材からなり、平面視ドーナツ状で基台上部132と略同径に形成し、周端縁を下方に屈曲してその内側に受け部材123を配設すると共に、内周壁の下端を外側に屈曲して係合凸部122を形成している。
また、係合凸部122は、基台上部132に形成された係合凹部133に摺動自在に係合するため、基台部130から回動機構部120が脱落することなく基台上部132の上面で転動する複数の鋼球124により基台部130の上方で回動機構部120が水平回動自在となる。
また、回動機構部120の上面には上述した巻回柱12が連設しており、巻回柱12の下側縁には巻回柱12を介して平面視で水平方向に十字状に対向する位置に折り畳み自在に形成した4つの載置部111を配設して収容部110を構成している。
具体的には、載置部111は、板材を屈曲して平面視コ字状に形成した可動基部112と、可動基部112の対向する2片の先端部近傍下側に介設した丸棒からなる下ストッパ113と、同じく可動基部112の対向する2片の後端部近傍上側に介設した丸棒からなる上ストッパ114と、可動基部112の対向する2片の略中央部に穿設した軸孔115で枢止される載置片116とで構成し、可動基部112が平面視コ字状に視認されるよう対向する2片と連接する他方の1片の外側を巻回柱12の下側縁に接続している。
なお、載置部111は、可動基部112を巻回柱12に埋設する等して外部への凹凸の出現を抑制することで接触による長尺物Kの損傷を防止したり、載置片116を折り畳んだ際に載置片116が巻回柱12に略嵌合するよう巻回柱12に凹部を形成する等してもよい。
載置片116は、図9に示すように、巻回柱12側へ折り畳んだ際に上端が括れ防止部16の近傍に位置する長さとなるよう丸棒を屈曲して平面視略コ字状に形成し、2つの解放端部を各々外側に屈曲して軸孔115に枢止連結する枢軸を形成すると共に、外側に平行に伸延する先端側を上方に緩やかに屈曲させている。
このように形成することで、上ストッパ114が載置片116の巻回柱12側への折り畳み位置を規制し、下ストッパ113が載置片116の開放位置を規制することで載置部111を巻回柱12側へ折り畳み自在となる。
なお、本実施形態では載置部111を巻回柱12側へ折り畳んだ際の平面視の外径が上端面18を含む巻回柱12の外径と同等以下に形成することで長尺束Tが載置部111に邪魔されることなく巻回柱12を通過させることができるように形成している。
上述の第二長尺物引出し装置101の構成は、その上に配設される第三長尺物引出し装置102と同様であるため、第二・第三長尺物引出し装置101,102の載置部111を構成する載置片116を折り畳んで図9に示すように構成した長尺物引出し装置1,101,102に、上方から長尺束Tを挿通させて最下段の長尺物引出し装置1から順次上方にかけて長尺束Tを装着すれば図10、図11に示すように長尺物Kの引出し作業を開始することができる。
また、図11に示すように、例えば、作業途中で最下段に装着した長尺束Tを交換する場合は、上方の第二・第三長尺物引出し装置101,102に装着した長尺束Tを取り外して載置部111を折り畳めば交換可能であり、または、最下段の長尺物引出し装置1と第二長尺物引出し装置101とを連結する第二連結中心軸61から分離すれば最下段の長尺束Tであっても容易に交換することができる。
また、例えば、作業途中で中央の第二長尺物引出し装置101に装着した長尺束Tを交換する場合は、第三長尺物引出し装置102に装着した長尺束Tを取り外して載置部111を折り畳めば交換可能であり、または、第二長尺物引出し装置101と第三長尺物引出し装置102とを連結する第二連結中心軸61から第三長尺物引出し装置102を分離すれば第二長尺物引出し装置101の長尺束Tであっても容易に交換することができる。
また、本実施形態に係る長尺物引出し装置1は、図12、図13に示すように、天板36と一以上の脚部37とからなるテーブル部35を備え、テーブル部35は、脚部37の一部を中心軸6の上端に係合する係合脚部38とすることもできる。
具体的には、天板36は矩形板状に形成し、脚部37は長尺物引出し装置1の中心軸6に外嵌する下方開口で円管状の係合脚部38を天板36の裏面に垂設することで長尺物引出し装置1(101,102)の上方で略固定され作業テーブルとして使用することができる。
従って、図13に示すように、長尺物引出し装置1(101,102)の上方にテーブル部35を設置してもテーブル部35に関係なく長尺物Kを如何なる方向に対しても順次容易に引出することができる。また、天板36を透明な材料で形成すれば下方の長尺物引出し装置の状態を上方からでも容易に視認することができる。
なお、テーブル部35は、例えば、図14に示すように天板36を大きな長方形状に形成し不安定な端部の裏面に床面まで到達する別途の脚部37を垂設してテーブル部35の安定性の向上を図ってもよく、天板36にヒンジ等で別途の天板36を連結して作業面積を増加させる等、本発明の要旨の範囲内において種々の変形・変更が可能である。
また、天板36の上面には、図13、図14に示すように、載置部11,111に載置された長尺束Tの種類等を容易に把握できるよう表示内容を変更自在に形成した表示部40を備えることができる。
本実施形態に係る表示部40は、3桁の数字を表示するために0〜9までの数字が記載された捲り式のカードを横方向に3冊並べ、これを縦方向に3行となるように天板36上に載置することで最上段の第三長尺物引出し装置102に装着された長尺束Tの型番を一番上の行に表示し、真ん中の第二長尺物引出し装置101に装着された長尺束Tの型番を真ん中の行に表示し、最下段の長尺物引出し装置1に装着された長尺束Tの型番を一番下の行に表示している。
なお、表示部40は、捲り式のカードに限定されるものではなく、ダイヤル式や液晶表示式であったり、天板36に固定されたものであったり、表示する内容や桁数等が如何なるものであってもよい。
以上、説明したように本実施形態に係る長尺物引出し装置1,101,102は構成している。
このように長尺物引出し装置1(101,102)は、長尺束Tの中央開口部の内側から長尺物Kを順次引出すための装置であって、中心軸6を立設した基台部3と、基台部3の上方に配設され中心軸6を挿通自在とする軸挿通孔13を形成した収容部10と、基台部3と収容部10との間に配設され、収容部10を中心軸6周りに水平回動自在とする回動機構部20と、からなり、収容部10には、長尺束Tを載置自在とする載置部11と、長尺束Tの中央開口部を挿通自在で軸挿通孔13が鉛直方向に貫通した巻回柱12と、を備え、巻回柱12は、上方縮小の略円錐台状に形成した巻回案内部14と、その縮小した上部から上方外側に傾斜して拡開した抜け止め部15と、からなることより、長尺束Tの内側から長尺物Kを引き出す際、長尺束Tに負荷を掛けることなく長尺物Kが巻回柱12の上方に向かって順次巻回案内部14に巻き付きながら引き出されるため絡まることなく容易に引き出すことができる。
また、長尺物Kの引き出し操作を止めた際でも、巻回案内部14の上方に巻回する外観視で小径の円環状を維持した長尺物Kがそれよりも大径の下方の巻回案内部14に向かって若干下降することで長尺物Kと巻回柱12との間で摩擦力が生じ収容部10の回転にブレーキを掛けることになるため、巻回する長尺物Kの緩みを可及的に防止することができる。
また、使用後でもドーナツ状の長尺束Tが定形を維持するためシュリンク包装Sのまま長尺物引出し装置1から取り外すことができるので、運搬や収納のための巻き直し作業が不要となり、更に、次回使用時にそのまま使用することができる。
また、シュリンク包装Sの外箱である矩形箱状の段ボール箱の上下中央部近傍に孔を穿設すれば、段ボール箱のまま長尺物引出し装置1に装着することもできる。
しかも、巻回案内部14の上部から上方外側に傾斜して拡開した抜け止め部15により、長尺物Kが当該部位に挟まることがないので長尺物Kの外径や引出す速度によらず常に安定して容易に長尺物Kを引き出すことができるばかりか、如何なる方向に対しても長尺物Kを引き出すことができる。
また、抜け止め部15は、巻回案内部14の縮小した上部から上方外側に傾斜して拡開した括れ防止部16と、括れ防止部16の上部から更に外側で略水平に拡開した平坦部17と、からなることより、当該部位への長尺物Kの挟まりを防止できるだけでなく離脱することなく巻回柱12よりも上方に長尺物Kを安定して引き出すことができる。
また、括れ防止部16は、凹状の湾曲面19としたことより、当該部位での長尺物Kと巻回案内部14との接触面積が増加し巻回柱12との馴染みも良くなるため、長尺物Kを引き出す際の摩擦力を巻回柱12に伝播し易くなり収容部10のよりスムーズな回転に寄与することができる。
また、湾曲面19とすることで長尺物Kを引き出す際に局所的で過大な負荷を与えないため長尺物Kの損傷を防止することができる。
また、抜け止め部15の略水平方向外側には、中心軸6周りに水平回動自在に形成した引出しガイド部25が備える長尺物挿通孔28が位置するよう構成したことより、途中で長尺物Kの引出しを中断しても巻回柱12の上部で長尺物Kを待機させることができるので、長尺物Kと巻回柱12との間の巻回力が緩んで長尺物Kが下降することがないため長尺物Kの引出しを再開しても長尺物Kと巻回柱12との間の巻回力を維持したままスムーズな引出しを行うことができる。
また、離脱することなく巻回柱12よりも上方に長尺物Kを確実に安定して引き出すことができ、更に、如何なる方向に対しても長尺物Kを確実に安定して引き出すことができる。
また、中心軸6に対して鉛直方向に間隙を空けて複数の長尺物引出し装置1(101,102)を水平回動自在に配設したことより、作業で必要な複数種類の長尺物Kを各々装着することで各長尺物Kをそれぞれ如何なる方向にも順次容易に引出することができるため作業性を大幅に向上させることができる。
また、載置部111は、巻回柱12側へ折り畳み自在に形成したことより、未使用の際の収容時の嵩張りを防止でき、更に、中心軸6に沿って鉛直方向に複数の長尺物引出し装置1(101,102)を配設して使用する場合、載置部111を折り畳んだ長尺物引出し装置101,102の平面外径が長尺束Tの中央開口部の内径よりも小さく形成していれば、鉛直方向に複数の長尺物引出し装置1(101,102)を配設した後、長尺束Tを上方から挿通させて下方の長尺物引出し装置1から順次上方にかけて長尺束Tを装着することができるので準備時間の大幅な削減を行うことができる。
更に、天板36と一以上の脚部37とからなるテーブル部35を備え、テーブル部35は、脚部37の一部を中心軸6の上端に係合する係合脚部38としたことより、配線図等の作業時に必要な資料等を天板36に載置することができるので新たな作業スペースを別途に準備することなく容易に作業スペースを確保することができる。
しかも、天板36の上面には、載置部11,111に載置された長尺束Tの種類等を容易に把握できるよう表示内容を変更自在に形成した表示部40を備えたことより、作業中の長尺束Tの種類等を失念しても容易に確認することができ、更に、作業途中で長尺束Tを変更しても容易に表示内容を変更でき、しかも、これらの作業を一人で行うことができるので作業性を向上させることができる。
なお、本実施形態に係る長尺物引出し装置1は、図2に示す収容部10の代わりにボビンを有するケーブルドラムを配設し、その上部に長尺物引出し装置101、(102)を配設したり、運搬用台車を反転させることで上方に現出したキャスター等を回動機構部20として用いたりすることもできる。
以上、本発明の本実施形態に係る長尺物引出し装置1,101,102の好ましい実施形態について説明したが、本発明は特定の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形・変更が可能である。
K 長尺物
T 長尺束
1 長尺物引出し装置
3 基台部
6 中心軸
10 収容部
11 載置部
12 巻回柱
13 軸挿通孔
14 巻回案内部
15 抜け止め部
16 括れ防止部
17 平坦部
19 湾曲面
20 回動機構部
25 引出しガイド部
28 長尺物挿通孔
35 テーブル部
36 天板
37 脚部
38 係合脚部
40 表示部
101 第二長尺物引出し装置
102 第三長尺物引出し装置
111 載置部
請求項1に係る発明では、可撓性を有する長尺物を巻回して中央開口部をなすドーナツ状とした長尺束に対し、前記長尺束の前記中央開口部の内側から前記長尺物を順次引出すための長尺物引出し装置であって、中心軸を立設した基台部と、前記基台部の上方に配設され前記中心軸を挿通自在とする軸挿通孔を形成した収容部と、前記基台部と前記収容部との間に配設され、前記収容部を前記中心軸周りに水平回動自在とする回動機構部と、からなり、前記収容部には、前記長尺束を載置自在とする載置部と、前記長尺束の前記中央開口部を挿通自在で前記軸挿通孔が鉛直方向に貫通した巻回柱と、を備え、前記載置部は、前記巻回柱側へ折り畳み自在に形成し、前記巻回柱は、上方縮小の略円錐台状に形成した巻回案内部と、その縮小した上部から上方外側に傾斜して拡開した抜け止め部と、からなることを特徴とする長尺物引出し装置を提供せんとする。
請求項に係る発明では、天板と一以上の脚部とからなるテーブル部を備え、前記テーブル部は、前記脚部の一部を前記中心軸の上端に係合する係合脚部としたことを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の長尺物引出し装置を提供せんとする。
請求項1記載の発明によれば、長尺束の中央開口部の内側から長尺物を順次引出すための長尺物引出し装置であって、中心軸を立設した基台部と、基台部の上方に配設され中心軸を挿通自在とする軸挿通孔を形成した収容部と、基台部と収容部との間に配設され、収容部を中心軸周りに水平回動自在とする回動機構部と、からなり、収容部には、長尺束を載置自在とする載置部と、長尺束の中央開口部を挿通自在で軸挿通孔が鉛直方向に貫通した巻回柱と、を備え、載置部は、巻回柱側へ折り畳み自在に形成し、巻回柱は、上方縮小の略円錐台状に形成した巻回案内部と、その縮小した上部から上方外側に傾斜して拡開した抜け止め部と、からなることより、長尺束の内側から長尺物を引き出す際、長尺束に負荷を掛けることなく長尺物が巻回柱の上方に向かって順次巻回案内部に巻き付きながら引き出されるため絡まることなく容易に引き出すことができる。
また、シュリンク包装の外箱である矩形箱状の段ボール箱の上下中央部近傍に孔を穿設すれば、段ボール箱のまま長尺物引出し装置に装着することもでき、更に、未使用の際の収容時の嵩張りを防止でき、また、中心軸に沿って鉛直方向に複数の長尺物引出し装置を配設して使用する場合、載置部を折り畳んだ長尺物引出し装置の平面外径が長尺束の中央開口部の内径よりも小さく形成していれば、鉛直方向に複数の長尺物引出し装置を配設した後、長尺束を上方から挿通させて下方の長尺物引出し装置から順次上方にかけて長尺束を装着することができるので準備時間の大幅な削減を行うことができる。
請求項記載の発明によれば、天板と一以上の脚部とからなるテーブル部を備え、テーブル部は、脚部の一部を中心軸の上端に係合する係合脚部としたことより、配線図等の作業時に必要な資料等を天板に載置することができるので新たな作業スペースを別途に準備することなく容易に作業スペースを確保することができる。

Claims (8)

  1. 可撓性を有する長尺物を巻回して中央開口部をなすドーナツ状とした長尺束に対し、前記長尺束の前記中央開口部の内側から前記長尺物を順次引出すための長尺物引出し装置であって、
    中心軸を立設した基台部と、前記基台部の上方に配設され前記中心軸を挿通自在とする軸挿通孔を形成した収容部と、
    前記基台部と前記収容部との間に配設され、前記収容部を前記中心軸周りに水平回動自在とする回動機構部と、からなり、
    前記収容部には、前記長尺束を載置自在とする載置部と、前記長尺束の前記中央開口部を挿通自在で前記軸挿通孔が鉛直方向に貫通した巻回柱と、を備え、
    前記巻回柱は、上方縮小の略円錐台状に形成した巻回案内部と、その縮小した上部から上方外側に傾斜して拡開した抜け止め部と、からなることを特徴とする長尺物引出し装置。
  2. 前記抜け止め部は、前記巻回案内部の縮小した上部から上方外側に傾斜して拡開した括れ防止部と、前記括れ防止部の上部から更に外側で略水平に拡開した平坦部と、からなることを特徴とする請求項1に記載の長尺物引出し装置。
  3. 前記括れ防止部は、凹状の湾曲面としたことを特徴とする請求項2に記載の長尺物引出し装置。
  4. 前記抜け止め部の略水平方向外側には、前記中心軸周りに水平回動自在に形成した引出しガイド部が備える長尺物挿通孔が位置するよう構成したことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の長尺物引出し装置。
  5. 前記中心軸に対して鉛直方向に間隙を空けて複数の長尺物引出し装置を水平回動自在に配設したことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の長尺物引出し装置。
  6. 前記載置部は、前記巻回柱側へ折り畳み自在に形成したことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の長尺物引出し装置。
  7. 天板と一以上の脚部とからなるテーブル部を備え、前記テーブル部は、前記脚部の一部を前記中心軸の上端に係合する係合脚部としたことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の長尺物引出し装置。
  8. 前記天板の上面には、前記載置部に載置された前記長尺束の種類等を容易に把握できるよう表示内容を変更自在に形成した表示部を備えたことを特徴とする請求項7に記載の長尺物引出し装置。
JP2019221758A 2019-12-07 2019-12-07 長尺物引出し装置 Active JP6691261B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019221758A JP6691261B1 (ja) 2019-12-07 2019-12-07 長尺物引出し装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019221758A JP6691261B1 (ja) 2019-12-07 2019-12-07 長尺物引出し装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6691261B1 JP6691261B1 (ja) 2020-04-28
JP2021091504A true JP2021091504A (ja) 2021-06-17

Family

ID=70413818

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019221758A Active JP6691261B1 (ja) 2019-12-07 2019-12-07 長尺物引出し装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6691261B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102435540B1 (ko) * 2022-02-16 2022-08-24 주식회사 휘경시스템 넘버링튜브 피더

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112340527A (zh) * 2020-10-28 2021-02-09 国网山东省电力公司单县供电公司 一种用于电力施工的出线管理装置
CN112938614B (zh) * 2021-03-16 2022-07-15 国家电网有限公司 一种大径电缆放卷车

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102435540B1 (ko) * 2022-02-16 2022-08-24 주식회사 휘경시스템 넘버링튜브 피더

Also Published As

Publication number Publication date
JP6691261B1 (ja) 2020-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2021091504A (ja) 長尺物引出し装置
US5551647A (en) Cable storage and feeding device
US3902679A (en) Wire dispenser
US20070125897A1 (en) Yarn ball retaining and dispensing device
US3837597A (en) Coiled cable dispenser
US4826100A (en) Device for use in unwinding or rewinding coiled electrical wire
US10065668B2 (en) Cable dispensing system and apparatus
US20070018031A1 (en) Wire cable dispenser
KR200476269Y1 (ko) 전선 풀림 장치
KR101602064B1 (ko) 접이식 코일 풀림기
KR102396575B1 (ko) 케이블 핸드카트
US5655622A (en) Wire caddy attachable to a ladder
US7946524B1 (en) Device for holding the free end of a spool-wound item at a point-of-sale display
US6805334B2 (en) Apparatus for pulling communication cable
KR20220012134A (ko) 케이블 권취장치
KR102555700B1 (ko) 케이블 권취장치
JP2014140310A (ja) スピニングリールスタンド
JP3205850U (ja) ロール体の引出し具
KR102516737B1 (ko) 코일풀림기용 이동 대차
JP2012218740A (ja) 線材梱包装置
JP2013154976A (ja) テープホルダー
JP3210544U (ja) ホースリール
JP2007210685A (ja) 巻取り具を備えた配線コード収納ボックス
US20050127235A1 (en) Electrical wire dispensing device
JPH0881125A (ja) リール台

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191207

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20191207

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20191225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200208

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200408

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200409

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6691261

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250