JP3205850U - ロール体の引出し具 - Google Patents
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Abstract
【課題】ロール体から帯状材又は線状材をスムーズに引き出すことができるロール体の引出し具を提供する。【解決手段】左右側板部2L,2Rの間に設けた底板部3と、左右側板部2L,2Rの間に横設され、帯状材101を巻き付けたロール体102が回動自在に設けられる左右方向の支持軸4と、底板部3に設けられロール体102の外周側から引き出された帯状材101を挿通する挿通部5と、を備える。底板部3は、ロール体102の外周に対向する対向面たる上面3Jと、上面3Jと交差方向の前面3Mとを備え、上面3Jと前面3Mとを連通して挿通部5が設け、また、底板部3は、ロール体102の外周に対向する上面3Jと、上面3Jと交差方向の後面3Bとを備え、上面3Jと後面3Bとを連通して挿通部が設けられているから、底板部3の前面3M及び後面3Bから帯状材101を引き出すことができる。【選択図】図1
Description
本考案は、帯状材又は線状材を巻き付けたロール体から帯状材又は線状材を引き出す引出し具に関する。
従来、この種のものとして、外周面に線状材が巻き付けられた芯管と、この芯管の両端部を摩合状態に支承するフリクション軸受部と、を具備し、前記線状材が引き出し解舒されるとき芯管の両端部を支承するフリクション軸受部の摩擦力が当該芯管の回転を安定に制動するように構成し、導紐長孔を開設した防鳥糸等の繰出器(例えば特許文献1)や、引出し用小孔を少なくとも1個有する六面体のダンボール製外箱内に軸部材を横架し、線条体を該軸部材の廻りにコイル状に巻いて上記外箱に内装し、線条体引出し用小孔を貫設した線条体巻設構造(例えば特許文献2)があり、これらはロール状にした線状材を孔から引き出して使用することができる。
また、荷造りテープやロープ等の紐類を収納する容器体と、容器体を施葢する蓋体とをプラスチック等で形成する。蓋体の中央部に、抜取孔を有する回転口部を回転自在に設け、前記抜取孔の開口形状を、収納する紐類の断面形状に合わせた荷造り紐用ケース(例えば特許文献3)があり、この紐用ケースでは、紐類を抜き取る際に、紐類のねじれを防止し、巻き込んだ紐類の内側で絡まることなく、最後までスムーズに取り出すことができる。
さらに、ロール巻きされた荷造り用ひもを収納することができる上部開口の収納容器本体と、この収納容器本体の開口部を着脱可能な嵌合状態で覆うことができる開閉蓋と、この開閉蓋に形成された前記収納容器本体内に収納された荷造り用ひもを外部へ取り出すことができるように構成し、荷造り用ひも取り出し孔を設けた収納容器(例えば特許文献4)がある。
上記荷造り紐用ケースに係る特許文献3では、紐類である帯状材を、該帯状材の形状に合わせた抜取孔から引き出すことにより、帯状材のねじれを防止することができ、一方、特許文献4の収納容器では、帯状材を円形の取り出し孔から引き出すことにより、帯状材を集束することができると記載されている。
しかし、上記特許文献3の荷造り紐用ケースでは、帯状材を巻き付けたロール体は、容器本体の底面に載置され、特許文献1及び2のように回転可能に設けられものでなく、そのロール体の内周から該ロール体の中心方向に帯状材を引き出し、その帯状材を中央の抜取孔に挿通するものであるため、ロール体から引き出す際、帯状材が捩じられ、皺が発生する虞があり、また、図1の状態から帯状材を引き出し、ロール体の内径が大きくなると、ロール体と抜取孔における捩じれも大きくなり、帯状を保ったままで引く出すことが難しくなる。
また、特許文献4の収納容器では、帯状材を円形の取り出し孔から引き出すことにより、帯状材を集束できるが、中心を縦方向としたロール体の外周から上面の取り出し孔を通して引き出すものであるから、帯状材が不必要に捩じられる虞があると共に、引出し難くなる面がある。
解決しようとする問題点は、ロール体から帯状材又は線状材をスムーズに引き出すことができるロール体の引出し具を提供することを目的とする。
請求項1のロール体の引出し具は、左右に間隔を置いて立設された左右側板部と、前記左右側板部の間に設けた中間部と、前記左右側板部の間に横設され、帯状材又は線状材を巻き付けたロール体が回動自在に設けられる左右方向の支持軸と、前記中間部に設けられ前記ロール体の外周側から引き出された帯状材又は線状材を挿通する挿通部と、を備えたロール体の引出し具において、前記中間部は、前記ロール体の外周に対向する対向面と、前記対向面と交差方向の外側面とを備え、前記対向面と前記外側面とを連通して前記挿通部が設けられていることを特徴とする。
請求項1の構成によれば、ロール体を回動可能に設け、このロール体に対向する対向面と、この対向面と交差方向の外側面とを連通して挿通部を設けることにより、挿通部を通して、帯状材又は紐状体を引き出すことができる。
請求項2のロール体の引出し具は、前記中間部が底板部であり、前記底板部の左右に前記左右側板部が立設され、前記底板部の上面と前記支持軸に設けた前記ロール体の外周とに間に間隔があり、前記対向面が前記底板部の上面であることを特徴とする。
請求項2の構成によれば、底板部の対向面から帯状材又は線状材を引き出すことができる。
請求項3のロール体の引出し具は、前記ロール体は前記帯状材を巻き付けたものであり、前記帯状材を帯状の状態で引き出す帯状用の前記挿通部と、前記帯状用の前記挿通部と形状が異なり、前記帯状材を集束して引き出す集束用の前記挿通部とを備えることを特徴とする。
請求項3の構成によれば、帯状用の挿通部と集束用の挿通部を選択して使用することにより、帯状材を帯状のまま引き出したり、集束した状態で引き出したりすることができる。
請求項4のロール体の引出し具は、前記ロール体は前記帯状材を巻き付けたものであり、前記帯状材を帯状の状態で引き出す帯状用の前記挿通部と、前記帯状用の前記挿通部と形状が異なり、前記帯状材を集束して引き出す集束用の前記挿通部とを備え、前記外側面が前記底板部の前面及び後面であり、前記帯状用の前記挿通部は、前記上面と前記前面とを連通して形成され、前記集束用の前記挿通部は、前記上面と前記後面とを連通して形成されていることを特徴とする。
請求項4の構成によれば、帯状用の挿通部と集束用の挿通部を選択して使用することにより、前面から帯状材を帯状のまま引き出したり、後面から集束した状態で引き出したりすることができる。
請求項5のロール体の引出し具は、前記帯状用の前記挿通部は、前記支持軸の長さ方向に長いスリット状に形成されると共に、前記帯状材の幅以上の左右幅に形成され、前記帯状用の前記挿通部は、前記上面及び前記前面において前記支持軸と平行に形成され、前記支持軸が前記左右側板部に着脱自在に設けられていることを特徴とする。
請求項5の構成によれば、1つの底板部に帯状用の挿通部と集束用の挿通部を効率よく配置し、帯状材を帯状のままスムーズに引き出したり、集束した状態でスムーズに引き出したりすることができる。
請求項6のロール体の引出し具は、前記集束用の前記挿通部は円形に形成され、前記集束用の前記挿通部は、前記支持軸の中心位置より後側に設けられ、前記帯状用の前記挿通部は、前記集束用の前記挿通部の位置より前側に設けられ、前記帯状用の前記挿通部は前記上面から前記前面に向かって低くなるように斜め形成され、前記集束用の前記挿通部は前記上面から前記後面に向かって低くなるように斜め形成され、前記底板部の下面と前記帯状用の前記挿通部との間の角度が45度未満であることを特徴とする。
請求項6の構成によれば、帯状用の挿通部において帯状材に無理な力が加わり難く、一層、帯状材を帯状のままスムーズに引き出したり、集束した状態でスムーズに引き出したりすることができる。
請求項7のロール体の引出し具は、前記左右側板部の上部に両側を連結した持ち手と、
前記左右側板部の間に上部が回動可能に連結され、自重により下面が前記ロール体の外周上部に当接する煽り板と、前記煽り板を前側及び後側に選択的に取付ける煽り板取付手段とを備えることを特徴とする。
前記左右側板部の間に上部が回動可能に連結され、自重により下面が前記ロール体の外周上部に当接する煽り板と、前記煽り板を前側及び後側に選択的に取付ける煽り板取付手段とを備えることを特徴とする。
請求項7の構成によれば、持ち手を持って引出し具を運搬することができ、また、自重により煽り板がロール体の外周に当接するため、ロール体が過度に回転することがなく、ロール体の回転が安定し、さらに、煽り板の前後位置を変えることにより帯状用の挿通部又は集束用の挿通部のいずれかを使用する場合でも、帯状材の引出し操作が安定する。
上記構成によれば、挿通部を通してロール体から帯状材又は線状材をスムーズに引き出すことができる。
本考案における好適な実施の形態について、添付図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、実用新案登録の範囲に記載された本考案の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本考案の必須要件であるとは限らない。
図1〜図5は実施例1を示し、ロール体の引出し具1は、左右に間隔を置いて立設された左右側板部2L,2Rと、これら左右側板部2L,2Rの下部を連結する中間部たる底板部3と、前記左右側板部2L,2Rの間に横設され、長尺物たる帯状材101を巻き付けたロール体102が回動自在に設けられる左右方向の支持軸4と、前記底板部3に設けられ前記ロール体102の外周側から引き出された帯状材101を挿通する挿通部5,6とを備える。尚、引出し具1の材質は、合成樹脂製,金属製,木製など適宜選定できる。
前記ロール体102は、前記支持軸4を遊挿する芯材103の外周に、該芯材103と略同一幅の帯状材101を平巻し、外周から帯状材101を繰り出すものであり、例えばポリエチレン平巻きテープなどが例示される。
前記底板部3は、前記左右側板部2L,2Rの下部と、これら左右側板部2L,2Rの間に設けた底板中央部11からなり、底板部3の下面3Kには滑り止め部材12が設けられている。前記左右側板部2L,2Rは前後幅寸法に比べて上下高さ寸法が大きく、安定し、左右側板部2L,2Rの上部には面取り部たる半円部13,13が形成されている。
前記底板部3の上面3Jが前記ロール体102の外周に対向する対向面であり、前記支持軸4に装着したロール体102と前記上面3Jとの間には間隔Kが設けられている。また、前記底板部3の前面3M及び後面3Bが、前記上面3Jと交差方向の外側面である。尚、この例では、引出し具1は前後左右対称であるが、説明のため、前面3M,後面3Bと称して説明する。また、この例では、前面3M及び後面3Bが外側面であるが、底板部3の左右側面により外側面を構成することもできる。
前記左右側板部2L,2Rには、前記支持軸4を着脱自在に装着する装着孔14,14が穿設されている。また、支持軸4の一端には平板状の摘み部4Tを設け、この摘み部4Tを引っ張ることにより、前記装着孔14,14から支持軸4を引き抜き易くなる。
また、前記帯状材101を帯状の状態で引き出す帯状用の前記挿通部5と、前記帯状材101を集束して引き出す集束用の前記挿通部6とを備え、これら挿通部5,6は断面形状が異なり、挿通部5はスリット状の孔であり、挿通部6は略円形の孔である。尚、この場合の集束とは、1本の帯状材101が、該帯状材101の幅より小さい挿通部6に挿通されることにより、図5に示すように断面形状が丸められることを言う。また、実施例では、円形の挿通部6の場合、その直径は帯状材の幅の10分の1以下である。
具体的には、前記底板部3には、対向面たる前記上面3Jと外側面たる前記前面3Mとを連通する前記帯状用の挿通部5と、対向面たる前記上面3Jと外側面たる前記後面3Bとを連通する前記集束用の挿通部6とが設けられている。
前記帯状用挿通部5は、前記支持軸4の長さ方向に長いスリット状に形成されると共に、前記帯状材101の左右幅以上の幅に形成されている。また、前記集束用の前記挿通部6は略円形に形成されている。尚、挿通部5,6は上面3Jにおいて、上部側に拡大するテーパー状に形成されている。
前記帯状用の前記挿通部5は、前記上面3Jの中央前側と前記前面3Mとを連通して形成され、前面3Mにおいて、底板部3の下面3Kと平行に形成されている。前記集束用の前記挿通部6は、前記底板部3の中央後側で幅方向中央と前記後面3Bの幅方向中央とを連通して形成されている。
前記帯状用の前記挿通部5は、前記上面3Jにおいて前記支持軸4の中心の平面位置より僅かに前側に設けられ、前記集束用の前記挿通部6は、前記上面3Jにおいて前記支持軸4の中心の平面位置より後側に設けられている。また、前記帯状用の前記挿通部5は前記上面3Jから前記前面3Mに向かって低くなるように斜めに形成され、前記集束用の前記挿通部6は前記上面3Jから前記後面3Bに向かって低くなるように斜め形成され、前記底板部3の下面3Kと前記両挿通部5,6との間の角度が45度未満であり、実施例では前記下面3Kと前記挿通部5との間の角度は約25度、前記下面3Kと前記挿通部6との間の角度は約35度である。
前記左右側板部2L,2Rの上部に持ち手15の両側が連結され、この例では、左右側板部2L,2Rの上部で前後方向中央に持ち手挿通孔16,16を穿設し、これら左右の持ち手挿通孔16,16に紐体17を挿通し、この紐体17の両端を連結することにより持ち手15を構成している。
また、前記左右側板部2L,2Rの上部で前後には、対をなす前後挿通孔18M,18M,18B,18Bが穿設され、前後挿通孔18M,18M,18B,18Bに選択的に且つ着脱可能に軸部19が装着される。そして、前後挿通孔18M,18M,18B,18B及び軸部19により、煽り板20を前側及び後側に選択的に取付ける煽り板取付手段21を構成している。尚、軸部19は煽り板20の挿通孔20Sに挿通されており、この挿通孔20Sを設けた部分を他の部分より硬質なものとしてもよい。
図1などに示すように、帯状用の挿通部5を前面3Mに設けており、後挿通孔18B,18Bに軸部19を挿通し、この軸部19により左右側板部2L,2Rの間に煽り板20の上部を回動自在に設け、この煽り板20の下面20Kが前記ロール体102の外周に当接する。尚、煽り板20は略方形をなし、上部に前記軸部19を挿通する前記挿通孔20Sを穿設している。
そして、前面3Mに開口する挿通部5を使用する場合は、後挿通孔18B,18Bを用いて煽り板20を取付け、煽り板20の下面20Kを、ロール体102の外周の後斜め上部に当接して使用し、一方、後面3Bに開口する挿通部6を使用する場合は、前挿通孔18M,18Mを用いて煽り板20を取付け、煽り板20の下面20Kを、ロール体102の外周の前斜め上部に当接して使用する。
次に、前記引出し具1の使用方法について説明する。この引出し具1は帯状材101を巻き付けたロール体102から、帯状材101を帯状のままに引き出したり、集束して引き出したりすることができる。そして、箱の梱包などの紐として使用する場合であって、例えば、ぶどうなどの梱包材に力を加えたくないものでは、帯状の帯状材101で梱包することが好ましいから、スリット状の挿通部5を使用し、帯状のまま引き出す。
具体的には、図4に示すように、帯状材101の先端を、ロール体102の外周後側から下方に向かって、挿通部5へと上面3Jから前面3Mに挿通する。また、煽り板20の挿通孔20Sと後挿通孔18B,18Bとに軸部19を装着し、この軸部19により煽り板20を取付け、この煽り板20の下面20Kをロール体102の外周後上部に当接する。
そして、使用者は前面3Mから帯状材101を引き出すことにより、帯状に保った状態でスムーズに帯状材101を引き出すことができ、そのまま梱包などに用いることができる。また、煽り板20がロール体102の外周に当接するため、ロール体102が遊転することを防止し、帯状材101を安定して引き出すことができる。
一方、強く縛りたい場合などには、帯状材101の先端を、ロール体102の外周前側から下方に向かって、挿通部6へと上面3Jから後面3Bに挿通する。この場合、帯状材101の先端をピン(図示せず)などに挟み、そのピンと共に先端を挿通部6に挿通する。このように幅広な帯状材101を略円形の挿通部6に挿通することにより、帯状材101は断面が丸められた状態に集束される。また、ロール体102を前後逆にして左右側板部2L,2R間に取付け、煽り板20を前挿通孔18M,18Mに軸部19を装着し、この軸部19により煽り板20を取付け、この煽り板20の下面20Kをロール体102の外周前上部に当接する。
そして、引出し具1の前後の向きを変えて後面3B側を手前に位置させ、後面3Bから帯状材101を引き出すことにより、集束された状態でスムーズに帯状材101を引き出すことができ、そのまま梱包などに用いることができる。また、煽り板20がロール体102の外周前側に当接するため、ロール体102が遊転することを防止し、帯状材101を安定して引き出すことができる。
このように本実施例では、請求項1に対応して、左右に間隔を置いて立設された左右側板部2L,2Rと、左右側板部2L,2Rの間に設けた中間部たる底板部3と、左右側板部2L,2Rの間に横設され、帯状材101又は線状材を巻き付けたロール体102が回動自在に設けられる左右方向の支持軸4と、底板部3に設けられロール体102の外周側から引き出された帯状材101を挿通する挿通部5と、を備えたロール体102の引出し具1において、前記底板部3は、ロール体102の外周に対向する対向面たる上面3Jと、上面3Jと交差方向の外側面たる前面3Mとを備え、上面3Jと前面3Mとを連通して挿通部5が設けられ、また、前記底板部3は、ロール体102の外周に対向する対向面たる上面3Jと、上面3Jと交差方向の外側面たる後面3Bとを備え、上面3Jと後面3Bとを連通して挿通部6が設けられているから、底板部3の前面3M及び後面3Bから帯状材101を引き出すことができる。
このように本実施例では、請求項2に対応して、中間部が底板部3であり、底板部3の左右に左右側板部2L,2Rが立設され、底板部3の上面3Jと支持軸4に設けたロール体102の外周とに間に間隔Kがあり、対向面が底板部3の上面3Jであるから、底板部3の対向面から帯状材101又は線状材を安定して引き出すことができる。
このように本実施例では、請求項3に対応して、ロール体102は帯状材101を巻き付けたものであり、帯状材101を帯状の状態で引き出す帯状用の挿通部5と、帯状用の挿通部5と形状が異なり、帯状材101を集束して引き出す集束用の挿通部6とを備えるから、帯状用の挿通部5と集束用の挿通部6を選択して使用することにより、帯状材101を帯状のまま引き出したり、集束した状態で引き出したりすることができる。
このように本実施例では、請求項4に対応して、ロール体102は帯状材101を巻き付けたものであり、帯状材101を帯状の状態で引き出す帯状用の挿通部5と、帯状用の挿通部5と形状が異なり、帯状材101を集束して引き出す集束用の挿通部6とを備え、外側面が底板部3の前面3M及び後面3Bであり、帯状用の挿通部5は、上面3Jと前面3Mとを連通して形成され、集束用の挿通部6は、上面3Jと後面3Bとを連通して形成されているから、帯状用の挿通部5と集束用の挿通部6を選択して使用することにより、前面3Mから帯状材101を帯状のまま安定して引き出したり、後面3Bから集束した状態で安定して引き出したりすることができる。
このように本実施例では、請求項5に対応して、帯状用の挿通部5は、支持軸4の長さ方向に長いスリット状に形成されると共に、帯状材101の幅以上の左右幅に形成され、帯状用の挿通部5は、上面3J及び前面3Mにおいて支持軸4と平行に形成され、支持軸4が左右側板部2L,2Rに着脱自在に設けられているから、1つの底板部3に帯状用の挿通部5と集束用の挿通部6を効率よく配置し、帯状材101を帯状のままスムーズに引き出したり、集束した状態でスムーズに引き出したりすることができる。
このように本実施例では、請求項6に対応して、集束用の挿通部6は円形に形成され、集束用の挿通部6は、支持軸4の中心位置より後側に設けられ、帯状用の挿通部5は、集束用の挿通部6の位置より前側に設けられ、帯状用の挿通部5は上面3Jから前面3Mに向かって低くなるように斜め形成され、集束用の挿通部6は上面3Jから後面3Bに向かって低くなるように斜め形成され、底板部3の下面3Kと帯状用の挿通部5との間の角度が45度未満であるから、挿通部5,6において帯状材101に無理な力が加わり難く、一層、帯状材101を帯状のままスムーズに引き出したり、集束した状態でスムーズに引き出したりすることができる。
このように本実施例では、請求項7に対応して、左右側板部2L,2Rの上部に両側を連結した持ち手15と、左右側板部2L,2Rの間に上部が回動可能に連結され、自重により下面20Kがロール体102の外周上部に当接する煽り板20と、煽り板20を前側及び後側に選択的に取付ける煽り板取付手段21とを備えるから、持ち手15を持って引出し具1を運搬することができ、また、自重により煽り板20がロール体102の外周に当接するため、ロール体102が過度に回転することがなく、ロール体102の回転が安定し、さらに、煽り板20の前後位置を変えることにより帯状用の挿通部5又は集束用の挿通部6のいずれかを使用する場合でも、帯状材101の引出し操作が安定する。
図6は本考案の実施例2を示し、上記実施例1と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述する。この例の引出し具1Aは、線状材111を巻き付けたロール体102を用いるものである。
同図に示すように、線状材111には特許文献1などに開示された防鳥糸を用いることができ、ロール体102は実施例1に比べて幅広に形成され、左右側板部2L,2Rの間隔も広く設けられ、底板部3は左右幅寸法が前後幅寸法より大きく形成されている。
また、挿通部6Aは、前記線状材111を挿通するものであり、断面略円形で、上面3Jと前面3Mとの間に直線状に設けられている。また、下面3Kに対する挿通部6Aの角度は45度未満であり、上面3Jにおいて挿通部6Aは左右方向中央側で、支持軸4の位置より僅かに前方に位置する。さらに、前面3Mにおいて挿通部6Aは左右方向中央側に位置する。
さらに、前挿通孔は設けられておらず、後挿通孔18B,18Bに装着した軸部19により、煽り板20が設けられている。また、左右側板部2L,2Rの上部の前後には、面取り部13A,13Aが設けられている。
このように本実施例では、左右に間隔を置いて立設された左右側板部2L,2Rと、左右側板部2L,2Rの間に設けた中間部たる底板部3と、左右側板部2L,2Rの間に横設され、線状材111を巻き付けたロール体102が回動自在に設けられる左右方向の支持軸4と、底板部3に設けられロール体102の外周側から引き出された線状材111を挿通する挿通部6Aと、を備えたロール体102の引出し具1において、底板部3は、ロール体102の外周に対向する対向面たる上面3Jと、上面3Jと交差方向の外側面たる前面3Mとを備え、上面3Jと前面3Mとを連通して挿通部6Aが設けられているから、底板部3の前面3Mから線状材111を引き出すことができる。また、従来、細い線状材111では、ロール体102を支持する軸に、線状材111が巻き付き易かったがこの問題を解決できる。
尚、本考案は、本実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、請求項1においては、左右側板部の上部を連結する上板部を中間部としてもよく、この場合は、上面部の下面が対向面であり、上面部の前面及び後面,左右側面部の上部の外面が外側面となる。また、請求項3においては、帯状の挿通部と集束用の挿通部の両者を上面と前面とを連通して設けてもよく、例えば、上面において集束用の挿通部を帯状の挿通部より後側に形成し、前面において集束用の挿通部を帯状の挿通部より下側に形成すればよく、この逆でもよい。さらに、底板部において、上面と左右側面とを連通するように挿通部を形成してもよく、この場合、集束用の挿通部を上面と左右側面とを連通するように形成し、帯状用の挿通部は、上面と前面又は後面とを連通するように形成することが好ましい。また、実施例では、前面及び後面を略垂直に図示したが、これに限定されずに斜めであってもよし、また、前面及び後面を略平坦面に図示したが、これに限定されずに湾曲面などにしてもよい。さらに、持ち手は各種の形状及び材質のものを用いることができる。また、挿通部の角度も適宜選定可能である。
1 引出し具
2L 左側板部
2R 左側板部
3 底板部(中間部)
3K 下面
3J 上面(対向面)
3M 前面(外側面)
3B 後面(外側面)
4 支持軸
5 帯状用の挿通部
6 集束用の挿通部
6A 挿通部
15 持ち手
20 煽り板
20K 下面
21 煽り板取付手段
111 線状部
101 帯状材
102 ロール体
103 芯材
K 間隔
2L 左側板部
2R 左側板部
3 底板部(中間部)
3K 下面
3J 上面(対向面)
3M 前面(外側面)
3B 後面(外側面)
4 支持軸
5 帯状用の挿通部
6 集束用の挿通部
6A 挿通部
15 持ち手
20 煽り板
20K 下面
21 煽り板取付手段
111 線状部
101 帯状材
102 ロール体
103 芯材
K 間隔
Claims (7)
- 左右に間隔を置いて立設された左右側板部と、
前記左右側板部の間に設けた中間部と、
前記左右側板部の間に横設され、帯状材又は線状材を巻き付けたロール体が回動自在に設けられる左右方向の支持軸と、
前記中間部に設けられ前記ロール体の外周側から引き出された帯状材又は線状材を挿通する挿通部と、を備えたロール体の引出し具において、
前記中間部は、前記ロール体の外周に対向する対向面と、前記対向面と交差方向の外側面とを備え、
前記対向面と前記外側面とを連通して前記挿通部が設けられていることを特徴とするロール体の引出し具。 - 前記中間部が底板部であり、
前記底板部の左右に前記左右側板部が立設され、
前記底板部の上面と前記支持軸に設けた前記ロール体の外周とに間に間隔があり、
前記対向面が前記底板部の上面であることを特徴とする請求項1記載のロール体の引出し具。 - 前記ロール体は前記帯状材を巻き付けたものであり、
前記帯状材を帯状の状態で引き出す帯状用の前記挿通部と、
前記帯状用の前記挿通部と形状が異なり、前記帯状材を集束して引き出す集束用の前記挿通部とを備えることを特徴とする請求項1記載のロール体の引出し具。 - 前記ロール体は前記帯状材を巻き付けたものであり、
前記帯状材を帯状の状態で引き出す帯状用の前記挿通部と、
前記帯状用の前記挿通部と形状が異なり、前記帯状材を集束して引き出す集束用の前記挿通部とを備え、
前記外側面が前記底板部の前面及び後面であり、
前記帯状用の前記挿通部は、前記上面と前記前面とを連通して形成され、
前記集束用の前記挿通部は、前記上面と前記後面とを連通して形成されていることを特徴とする請求項2記載のロール体の引出し具。 - 前記帯状用の前記挿通部は、前記支持軸の長さ方向に長いスリット状に形成されると共に、前記帯状材の幅以上の左右幅に形成され、
前記帯状用の前記挿通部は、前記上面及び前記前面において前記支持軸と平行に形成され、
前記支持軸が前記左右側板部に着脱自在に設けられていることを特徴とする請求項4記載のロール体の引出し具。 - 前記集束用の前記挿通部は円形に形成され、
前記集束用の前記挿通部は、前記支持軸の中心位置より後側に設けられ、
前記帯状用の前記挿通部は、前記集束用の前記挿通部の位置より前側に設けられ、
前記帯状用の前記挿通部は前記上面から前記前面に向かって低くなるように斜め形成され、
前記集束用の前記挿通部は前記上面から前記後面に向かって低くなるように斜め形成され、
前記底板部の下面と前記帯状用の前記挿通部との間の角度が45度未満であることを特徴とする請求項5記載のロール体の引出し具。 - 前記左右側板部の上部に両側を連結した持ち手と、
前記左右側板部の間に上部が回動可能に連結され、自重により下面が前記ロール体の外周上部に当接する煽り板と、
前記煽り板を前側及び後側に選択的に取付ける煽り板取付手段とを備えることを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載のロール体の引出し具。
Priority Applications (1)
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JP2016002582U JP3205850U (ja) | 2016-06-06 | 2016-06-06 | ロール体の引出し具 |
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JP3205850U true JP3205850U (ja) | 2016-08-18 |
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Family Applications (1)
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