JP2021090738A - ボールヒール中底形状インナーソール - Google Patents

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▲隆▼ 村井
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Abstract

【課題】フラット状中底を用いる女性靴であっても、かつヒールが高くなっても、横ずれ、前ずれ、かつ靴と足とをフィットさせて歩かせることができるボールヒール中底形状インナーソールを得る。【解決手段】パッド土踏まず対応領域100eの中央付近を、両側に渡って最大の厚みにし、この中央付近から先端及び後端に向かうに従って次第に厚みを薄くして踵骨凸部77aに対応する領域に至り、この領域を、円状の窪みにして、厚みを最少にし、後端をこの窪みの厚み程度の低い高さにし、かつ両脇(外側コーナ部100b及び内側コーナ部100a)を、足を包み込むように立ち上げる。【選択図】図1

Description

本発明は、例えばフラット状中底を用いた靴に用いられるボールヒール中底形状インナーソールに関する。
女性靴は、製造の容易性及びコスト等の点よりフラット状中底を用いることが多い。
このフラット状中底は、図25(a)に示すように、足の踏込部の後ろに対応する領域から略直線状に次第に立ち立ち上がって踵部後端に至り、踵部に対応する領域(以下、中底踵部対応領域と称する)が略平坦(フラットともいう)な中底である。
しかし、フラット状中底は、表面全体が平坦でかつ爪先側に略直線状に傾斜しているので、ヒールが高くなるほど足が前にずれ、結果として図25(b)に示すように、足の踵部と、アッパーとの間に隙間が生じる傾向にある。すなわち、足と靴とがフィットしていなことになるので、歩き難い。
この前ずれを防止するための中底(以下、ボール状型中底と称する)が特許文献1に開示されている。
このボール状型中底は、中底踵部対応領域がフラット状中底に比べて深く凹んだ略お椀状の窪みに形成されている。
すなわち、ボール状型中底は、踵部対応領域が、「お椀状の窪み」を形成している。
また、ボール状型中底は、図26(a)に示すように、土踏まず対応領域が盛り上がっている。
このため、足の土踏まず部と、ボール状型中底の土踏まず対応領域とが密着すると共に、図26(b)に示すように、足の踵部と、アッパーとの密着度が増す。従って、足の踵部の横ずれ、足の前ずれを抑制できている。
特開2007−130268号公報
しかしながら、ボール状型中底は、中底踵部対応領域を深い略椀状の凹部に形成するので、製造が容易ではない。
図27にボール状型中底に対してヒールを取り付ける場合の踵側後方から見た場合の図を示す。
図27に示すように、ヒールの上は、ヒール上皿があり、このヒール上皿面とボール状型中底の中底踵部対応領域の裏面との湾曲率は各々相違している。
図27に示すように、ボール状型中底の中底踵部対応領域の裏面の方がヒール上皿に対して湾曲率が大きい。
すなわち、ヒール上皿の湾曲が浅く、ボール状型中底の底面の湾曲と合わなくなる。
このため、図27に示すように、ボール状型中底とヒールとを接続した場合は、ヒール上皿面とボール状型中底の中底踵部対応領域の裏面(接地面側)の両側に隙間が生じる。
一方、ヒール上皿面の湾曲率をボール状型中底裏面の湾曲率に合わせてヒールを特別に加工することも考えられるが、ヒールは金型で形成するのが一般的であるため(ヒールを金型でおこすともいう)、その作業は、非常に厄介であり、時間とコストがかかるので現実的ではない。
そこで、ボール状型中底とヒール上皿面とに隙間ができなくようにするためには、ボール状中底の中底踵部対応領域の裏面の湾曲率に合わせてヒール、アッパー等を加工して靴を作る必要がある。
従って、ボール状中底を用いた女性靴を製造するにはコスト高になる。
そこで、本発明は、フラット状中底を用いる女性靴であっても、かつヒールが高くなっても、横ずれ、前ずれ、かつ女性靴と足の踵部とをフィットさせて歩かせることができるボールヒール中底形状インナーソールを得ることを目的とする。
本発明に係るボールヒール中底形状インナーソールは、フラット型中底に用いられる長手方向の断面が湾曲形状のクッション素材のインナーソールであって、
足裏が載置される土踏まず対応領域の中央付近が幅方向に渡って最大の厚みにされ、
さらに、
土踏まず対応領域の両側が足の内側を包み込む内側コーナ部、足の外側を包み込む外側コーナ部となり、
これらの包込側コーナ部は、前記中央付近が最も高くされ、踵骨凸部対応領域が窪み状にされていることを特徴とする。
また、本発明に係るボールヒール中底形状インナーソールは、。
フラット型中底に用いられる長手方向の断面が湾曲形状のクッション素材の多層構造で形成したインナーソールであって、
クッション素材の下層部材及び該下層部材以下の厚みの上層部材を圧着した多層構造であり、
前記下層部材は、
前記踵骨凸部に対応する部分が円状に開口されており、さらに、
足裏が載置される土踏まず対応領域の中央付近が幅方向に渡って最大の厚みにされ、
前記土踏まず対応領域の両側が足の内側を包み込む内側コーナ部、足の外側を包み込む外側コーナ部となり、
これらの包込側コーナ部は、前記中央付近が高くされており、
前記上層部材の圧着により、前記開口を囲む後側コーナと前記開口とで窪み状にしていることを特徴とする。
さらに、ヒール高さ別用のボールヒール中底形状インナーソールは、足裏が載置される表面側に足のアーチを保つための凸部が成形され、この凸部の頂点の位置及び高さが女性靴のヒールの高さに応じて相違させられて、フラット型中底に用いられる長手方向の断面が湾曲形状のクッション素材の多層構造で形成したインナーソールであって、
下層部材に上層部材を圧着して、この上層部材に表革を張り付けており、
前記下層部材は、
足の踵骨における踵骨凸部に対応する部分が円状に開口されており、さらに、
足裏が載置される土踏まず対応領域の中央付近が幅方向に渡って最大の厚みにされていることを特徴とする。
以上のように本発明のボールヒール中底形状インナーソールによれば、足の土踏まず部の中央付近が幅方向全体に渡って持ち上げられると共に、踵骨凸部に対応する領域が薄いので、後足部がより水平に近くなる。
また、外側コーナ部及び内側コーナ部は、中央付近に向かうに従って次第に厚さが増加させられているので、足を両側から包み込むように押えることになる。
このため、前にずれ、横ずれを抑制できると共に、アッパーに足の踵部がフィットする。従って、ヒールが高くなっても、足に負担なく歩けることになると共に、女性靴を美しく履きこなせる。
また、足のアーチを保つための凸部を形成した場合は、ヒールが高くなっても、前ずれを抑制できると共に、かつ足の3アーチを適切に保つことができる。
本実施の形態1のボールヒール中底形状パッド100の斜視図である。 ボールヒール中底形状パッド100を足裏側から見た場合の平面図である。 本実施の形態1のフラット状中底にヒールを取り付ける場合の踵側後方から見た場合の説明図である。 図1を足内側から見た場合の側面図である。 図4のJM部の拡大図である。 ボールヒール中底形状パッド100の詳細図である。 ボールヒール中底形状パッド100の切断辺の断面図である。 多層型用パッド400の詳細図である。 多層型用パッド400の切断辺の断面図である。 幅狭多層型用パッド700を女性靴200に用いた場合の斜視図である。 幅狭多層型用パッド700の説明図である。 幅狭多層型用パッド700の切断辺の断面図である。 幅狭多層型用のパッド700を横幅が狭い女性靴に用いた場合の斜視図である。 横アーチ用凸部付ボールヒール中底形状パッド100A(幅広)の斜視図である。 図14の横アーチ用凸部付ボールヒール中底形状パッド100A(幅広)の説明図である。 横アーチ用凸部付ボールヒール中底用パッド400A(多層)の説明図である。 横アーチ用凸部付幅狭多層型パッド700Aを女性靴200に用いた場合の斜視図である。 ヒール高さ別インナーソール800の斜視図である。 ヒール高さ別インナーソール800の分解図である。 ヒール高さ別インナーソール800の詳細説明図である。 ヒール高さ別インナーソール800の内側方向、外側方向から見た場合の説明図である。 6cmヒール用高さ別インナーソール800Aを裏側から見た場合の平面図である。 6cmヒール高さ別インナーソール800Aの詳細説明図である。 本実施の形態のヒール高さ別を用いた場合の効果を説明する側面図である。 フラット状中底を用いた場合の問題点(1)の説明図である。 ボール状型中底を用いた場合の問題点(2)の説明図である。 ボール状型中底とヒール上皿の関係の説明図である。
本実施の形態のインナーソールは、足の後足部の踵部に対応する領域が平坦にされたフラット底型中底を用いた女性靴に用いられるクッション素材のパッドである。具体的には、先端と後端との範囲は、足の中足部と後足部とに渡る大きさのハーフサイズのパッドである。無論、ハーフサイズ以外に足の爪先まで延長したインソールであつても構わない。本実施の形態では、このパッドとインソールとを総称してインナーソールと称して説明する。
以下の実施の形態ではパッドとして説明する。なお、各図においては、同一符号については説明を省略する。
さらに、本実施の形態では、パッドの縁、凸部の頂点は高さと記載し、面状の部分は厚みと記載する。
<実施の形態1>
図1は本実施の形態1のボールヒール中底形状パッド100を説明する斜視図である。なお、図1のボールヒール中底形状パッド100は、フラット状中底220を有する女性靴200(例えば、パンプス)に用いた場合の斜視図である。また、図1においてはヒール240を示す。
図2は本実施の形態1のボールヒール中底形状パッド100を足裏側から見た場合の平面図である。
図3は本実施の形態1のフラット底型中底にヒールを取り付ける場合の踵側後方を見た場合の説明図である。
なお、本実施の形態1においては、ボールヒール中底形状パッド100の上に張り付けられる表層部材については図示しない。
前述のフラット状中底220は、材質はセルローズファイバーである。また、ボールヒール中底形状パッド100の材質は、例えば、ウレタンフォーム、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等の熱可塑性合成樹脂の発泡体、又はスチレンブタジエンラバー等のラバー素材の発泡体が好ましい。
フラット状中底220は、後述する足の前足部に対応する部分を中底前足部211と記載し、足の中足部に対応する部分を中底中足部213と記載し、足の後足部に対応する部分を中底後足部215と記載する。
また、ボールヒール中底形状パッド100の両側は足の足内側、足外側を包込むように立ち上げられている。
本実施の形態では、足内側を包込むための立上り部分を内側コーナ部100a(内側包込部ともいう)と記載し、足外側を包み込むための立上り部分を外側コーナ部100b(外側包込部ともいう)と記載する。
この内側コーナ部100aの足内側となるの最も高い縁点を内側コーナ部縁頂点100aaと記載し、外側コーナ部100bの足外側縁となる縁点を外側コーナ部縁頂点100bbと記載する。
この内側コーナ部縁頂点100aa及び外側コーナ部縁頂点100bbは同程度の高さである。例えば、14mm程度(13mm〜15mm:好ましくは14mm)の高さにしている。
また、後述する足の踵骨凸部(図示せず)に対応する領域は、円状の窪み(以下、パッド踵骨凸部窪部100cと記載する)になっている。なお、パッド踵骨凸部窪部100cは一点鎖線で示す。
このパッド踵骨凸部窪部100cは、非常に低い後側低コーナ部100d(必須ではない)によって囲まれている。
後側低コーナ部100dは、内側コーナ部100a及び外側コーナ部100bに連なっているので、内側コーナ部100a及び外側コーナ部100bの立ち上がりが維持できる。
この後側低コーナ部100dと、内側コーナ部100aと、外側コーナ部100bとを総称して本実施の形態では単にコーナと記載する。
また、ボールヒール中底形状パッド100の中心線Ljを点線で示す。図1に示すように、ボールヒール中底形状パッド100は、中央付近が盛り上がり、踵に向かうに従って厚みが薄くなっている。
また、ボールヒール中底形状パッド100の略中央を横切る線を中央横断線Liと記載する。この中央横断線Liは、内側コーナ部縁頂点100aaと外側コーナ部縁頂点100bbを通る一点鎖線で示している。
この中央横断線Liと後端までの範囲が足の後足部の裏が載置される領域である(後足部載置領域ともいう)。
一方、パッド踵骨凸部窪部100c(窪みの領域ともいう)の中心の厚みは、図1においては図示しないが、0.8mm程度(0.7mm〜1.2mm:好ましくは0.8mm)にされている。
前述の後側低コーナ部100dにおける後端の高さについて説明する。
なお、ボールヒール中底形状パッド100の中心線Ljと後側低コーナ部100dとが交わる後端をパッド後端Ljaと記載する。
また、このパッド後端Ljaから中心線Ljに沿って前側に引いた直線をLkaと記載し、この直線Lkaと、中心線Ljとが交わる点をLjrと記載する。
すなわち、Ljrは、ボールヒール中底形状パッド100における中央横断線Liと、パッド踵骨凸部窪部100cとの間に位置している。
つまり、後側低コーナ部100dのパッド後端Ljaの高さは、Ljrと同じ高さである(パッド踵骨凸部窪部100cの厚み程度:非常に低い)。
このため、女性靴200に足を入れてこのボールヒール中底形状パッド100に足を載置した場合は、足の土踏まず部が持ち上げられるので、後ろのアッパー内壁と足の踵とがフィットすると共に、前ずれを防止できる。
次に、足の骨格とボールヒール中底形状パッド100の関係を、図2を用いて説明する。図2は、左足を裏側から見た場合であり、ボールヒール中底形状パッド100を実線(斜線付き)で示す。また、図1の中央横断線Liを示して説明する。
本実施の形態では、図2に示すように、足300の前足部20は、第1末節骨27と、第2末節骨28と、第3末節骨29と、第4末節骨30と、第5末節骨31と、中節骨35、36、37、38と、第1基節骨41と、第2基節骨42と、第3基節骨43と、第4基節骨44と、第5基節骨45とを含む範囲をいう。
中足部22は、第1中足骨51と、第2中足骨52と、第3中足骨53と、第4中足骨54と、第5中足骨55と、第1楔状骨61と、第2楔状骨62と、第3楔状骨63と、立方骨71と、舟状骨73を含む範囲をいう。
なお、前述の前足部20と中足部22との接続分を踏付部26と記載する。
踏付部26は、第1基節骨41、第2基節骨42、第3基節骨43、第4基節骨44、第5基節骨45の各々の骨底付近と、第1中足骨51、第2中足骨52、第3中足骨53、第4中足骨54、第5中足骨55の各々の骨頭付近の範囲である。
また、第1基節骨41、第2基節骨42、第3基節骨43、第4基節骨44、第5基節骨45の各々の骨底と、第1中足骨51、第2中足骨52、第3中足骨53、第4中足骨54、第5中足骨55の各々の骨頭との接続部分付近を通るラインをMPラインと記載する。
すなわち、図2に示すように、前足部20は、足の先端からMPラインに渡る範囲である。また、中足部22は、MPラインから後足部23の先端に渡る範囲である。なお、図2には、母趾球Aと、小趾球Bを示す。
後足部23は、図2に示すように、距骨75と踵骨77とを含む範囲である。
一方、図2に示すように、ボールヒール中底形状パッド100のパッド前部120は、踏付部26の後ろからパッド後部110に接続する範囲をいう。この範囲をパッド土踏まず対応領域100eともいう。
また、パッド後部110は、後足部23に対応する領域である。さらに、踵骨凸部77aを示している。また、踵骨77の足外側の凹みを踵骨外側凹部77jと記載し、内側を踵骨内側凹部77gと記載する。
また、図2には、裏面からの内側コーナ部100a及び外側コーナ部100bの表側への立ち上がり始める部分を一点鎖線(SLa、SLb)で示す。
すなわち、図2に示すように、ボールヒール中底形状パッド100は、横幅が足300の横幅よりも広くなっている。
次に、図3を説明する。図3に示すように、フラット状中底220の裏面の湾曲の度合は略フラットであり、ヒール240のヒール上皿240aの表面の湾曲率と略同一である。なお、フラット状中底220の踵部対応領域とヒール240のヒール上皿240aの表面とは密着している。
次に、図4を説明する。図4は、図1のボールヒール中底形状パッド100を女性靴200に挿入して足の内側方向から見た場合の側面図である。
但し、図4は図1に示すボールヒール中底形状パッド100の中心線Lj(図示せず)における断面を黒点群で示し、足の内側方向から見た場合の側面を斜線で示している。
また、図4においては、中央横断線Liを縦線(一点鎖線)にして示す。さらに、図4においては、足の内側方向から見た場合の足300の骨格を示して説明する。
すなわち、フラット状中底220の上のボールヒール中底形状パッド100は、足の土踏まず領域に対応するパッド土踏まず対応領域(図示せず)が中央横断線Liの付近(内側、外側に渡って)で最も厚くなる形状に形成され、かつパッド踵骨凸部窪部100cの厚みが薄くなり、かつ内側コーナ部100a及び外側コーナ部100bによって足300が包み込まれている。
このため、フラット状中底220の上に設けられたボールヒール中底形状パッド100は、ヒールが高くなっても足裏は中央横断線Li付近で持ち上げられ、かつ内側コーナ部100a(外側コーナ部100b:図示せず)によって足が包み込まれるようになる。
従って、足の後足部が例えば地面に対して略平行にパッド踵骨凸部窪部100cに載り、かつ内側コーナ部100a(外側コーナ部100b:図示せず)によって足が包み込まれているので、前ずれ及び横ずれを抑制できる。
次に、図5に図4のJM部を拡大して説明する。
但し、図5においては、表層部材及びコーナ(但し、パッド後端Ljaは図示する)については図示しない。
図5に示すように、フラット状中底220の上のボールヒール中底形状パッド100はパッド踵骨凸部窪部100cの厚みが薄いと共に、後側低コーナ部100dのパッド後端Ljaの高さは、非常に低いので、ボール状型中底を用いた場合と同様に、足300の踵が女性靴200の後端のアッパーにほぼ隙間なく接している。
このため、足がつま先側にずれないと共に、靴と足とをフィットさせて美しい履き姿で歩かせることができる。
(ボールヒール中底形状パッド100の詳細)
以下にボールヒール中底形状パッド100の詳細について図6を用いて説明する。図6のボールヒール中底形状パッド100は、Mサイズ用(23.00cm〜23.5cm)のパンプス靴用の例である。
図6(a)は左足用のボールヒール中底形状パッド100を上から見た場合の平面図である。なお、図6(a)には、パッド踵骨凸部窪部100cを一点鎖線で示している。
図6(b)は図6(a)のa―a断面図である。
また、図6(a)においては、裏面からの内側コーナ部100a及び外側コーナ部100bの立ち上がり始める部分の線を一点鎖線(SLa、SLb)で示し、先端縁の中央(以下、パッド先端Ljbと記載する)と後端縁の中央(パッド後端Lja)とを結ぶ中心線Ljを示している。
図6(b)においては、この中心線Ljにおける断面を点ハッチで示している。
また、図6(a)においては、パッド踵骨凸部窪部100c(窪みの領域)の後端縁に、中心線Ljが交わる点をパッド踵骨凸部窪後縁点Ljkと記載し、パッド踵骨凸部窪部100c(窪みの領域)の先端縁に、中心線Ljが交わる点をパッド踵骨凸部窪前縁点Ljhと記載する。
さらに、図6(a)及び図6(b)には、パッド土踏まず対応領域100eを示す。
ボールヒール中底形状パッド100は、図6(a)に示すように、長手方向の長さが137mm程度(135mm〜140mm:好ましくは137mm)である。また、踏付部領域101を記載する。
一方、パッド土踏まず対応領域100eは、図6(b)に示すように、中央横断線Li付近が最も厚みがある。
また、図6(a)に示すように、パッド踵骨凸部窪後縁点Ljkと、パッド後端Ljaとの間は6mm程度(5mm〜8mm:好ましくは6mm)であり、パッド後端Ljaの高さは図6(b)に示すように、3mm程度(2.5mm〜5mm:好ましくは3mm)である。
また、図6(b)に示すように、パッド後端Ljaは、パッド踵骨凸部窪後縁点Ljkから5度〜20度の角度θiで湾曲状に立ち上げられている。
さらに、パッド後端Ljaから前側に引いた直線Lkaが交わる点Ljrの高さは、パッド後端Ljaの高さと同じく、3.0mm程度(2.0mm〜4.0mm:好ましくは3.0mm)である。また、Ljrは、パッド後端Ljaから45mm程度(40mm〜50mm:好ましくは45mm)である。
また、図6(b)に示すように、ボールヒール中底形状パッド100の中心線Ljと、中央横断線Liとが交わる点Ljcの厚みは、8.0mm程度(6.0mm〜9.0mm:好ましくは8.0mm)である。
図7はボールヒール中底形状パッド100の切断辺の断面図である。図7においては各々の切断辺の断面は斜線で示している。
図7(a)は図6(a)のボールヒール中底形状パッド100のVA−VA断面を示し、図7(b)は図6(a)のボールヒール中底形状パッド100のVB−VB断面を示し、図7(c)は図6(a)のボールヒール中底形状パッド100のVC−VC断面を示し、図7(d)は図6(a)のB方向から見た場合(踵側)の図(B方向矢視図ともいう)を示す。なお、各々の断面の図は前側を見た場合の断面である。
図7(a)〜図7(d)に示すように、図7(b)に示すVB−VB断面が最も厚く、図7(a)に示す踵骨凸部窪部100cのVA−VA断面が最も薄い。
なお、図7(a)のVA―VA断面は前側を見た場合であり、長手方向が湾曲しているので、パッド土踏まず対応領域100eの点Ljcが見えている。
また、点Ljr(パッド踵骨凸部窪部100cより前側)も見えている(図6(a)参照)。
これに対して、図7(b)に示すVB−VB断面は、最も厚みがある部分であるので、点Ljcのみが見える。
一方、図7(c)に示す前側のVC−VC断面は、足の踏付部の部分であるので、図7(a)に示す踵骨凸部窪部100cのVA−VA断面よりは少し厚みがある。
また、図7(d)は、踵側から見た場合(B方向)の図面であり、後側低コーナ部100dの高さが低く、最も厚みがある中央付近の点Ljcが見えている。また、後側低コーナ部100dにおけるパッド後端Ljaが見えている。
なお、パッドの先端側の横幅は狭くしても構わない(図示せず)。
すなわち、先端に向かうに従って幅方向が狭くなる幅狭形状にしてもよい。この幅狭形状のパッドについては、後述する実施の形態3で説明する。
<実施の形態2>
上記実施の形態1は単層のボールヒール中底形状パッド100として説明したが多層構造(以下、多層型パッド400と記載する)であってもかまわない。
以下に実施の形態2の多層型パッド400について図8(図8(a)〜図8(d))を用いて説明する。
さらに、図8の図8(a)〜図8(d)においては中央横断線Liを示して説明する。
図8(a)は多層型パッド400を上から見た場合の左足用表側の平面図である。多層型パッド400の長手方向は、137mm程度(135mm〜140mm:好ましくは137mm)である。
なお、図8(a)には、踵部に形成されている多層型パッド踵骨凸部窪部400c(円状)を一点線で示している。また、図8(a)においては、後述する下層部材を斜めの点線で示し、符号は括弧書きで410と記載している。また、上層部材は420と記載する。さらに、中心線Ljと、中央横断線Liとが交わる点を点Ljfと記載する。
図8(b)は図8(a)のe−e断面図である。但し、下層部材410は斜線で示す。
図8(c)は図8(a)のC方向から見た場合の側面図である。図8(d)は多層型パッド400を裏面から見た場合の平面図である。
図8(c)、図8(d)では、裏側の下層部材410は、斜線で示している。
図8(a)においては、SLeと多層型パッド400の足内側縁との領域を多層型内側コーナ部400aと記載し、SLfと多層型パッド400の足外側縁との領域を多層型外側コーナ部400bと記載している。
また、図8(a)に示すように、多層型パッド400の後端を多層型パッド後端Leaと記載し、多層型パッド400の先端を多層型パッド先端Lebと記載する。
また、図8(a)には、中央横断線Liが交わる多層型内側コーナ部400aの足内側縁の交点400aaと、多層型外側コーナ部400bの縁との交点400bbとを示している。
さらに、パッド土踏まず対応領域を多層型パッド土踏まず対応領域400eと記載する。
次に、図8に示す下層部材410について説明する。
図8(b)と図8(d)とには、下層部材410における中心線Ljが交わる後端縁の交点を下層部材後端縁点Ljmとして記載する。
また、図8(a)〜図8(d)には、中心線Ljが交わる下層部材410の先端線の交点をLbbと記載する。このLbbとLebとの範囲が足300の踏付部26付近(図2参照)となるのが好ましい。
図8(b)、図8(c)に示すように、多層型パッド400は下層部材410と、上層部材420とを圧着して形成している。硬度は、下層部材410の方が硬くなるように成形されている。
下層部材410は、図8(b)及び図8(c)に示すように、中央横断線Li付近から多層型パッド踵骨凸部窪部400cに向かうに従って、次第に厚みが薄くされている。
下層部材410の中央横断線Li付近の厚みは、具体的には、図8(b)に示すように7mm程度である。
また、下層部材410は、図8(a)、図8(d)に示すように、踵骨凸部77a(図2参照)に対応する多層型パッド踵骨凸部窪部400cは、円状(楕円、卵型含む)に開口させられている。
また、下層部材410の多層型パッド踵骨凸部窪部400c(開口)は、図8(d)に示すように、円状(楕円状でも構わない)に空けられている。
なお、本説明では図8(a)、図8(d)に示すように、この多層型パッド踵骨凸部窪部400c(開口)の前側の先端縁と中心線Ljとが交わる交点を下層部材開口先端縁点Ljmbと記載し、開口の後端縁と中心線Ljとが交わる交点を下層部材開口後端縁点Ljmaと記載する。
また、図8(b)に示すように、下層部材410は開口の下層部材開口後端縁点Ljmaから後端までは5mm程度であり、この後端の高さは3.0mm程度(2.0mm〜3.5mm:好ましくは3.0mm)である。
また、下層部材開口後端縁点Ljmaからの立ち上がりの角度θiは、5度〜20度である。
そして、図8(b)及び図8(c)に示すように、上層部材420が下層部材410の開口を含んで表面全体に圧着されて、多層型パッド踵骨凸部窪部400cを形成している(図8(a)、図8(b)参照)。
また、図8(b)に示すように、上層部材420の後端から前側に向かって多層型パッド踵骨凸部窪部400cに対して略平行に引いた直線Lkaが交わる点Ljrは、45mm程度の位置である。
次に、多層型パッド400を横方向で切断した断面図を用いてさらに詳細に説明する。
図9は多層型パッド400の切断辺の断面図である。図9(a)は図8(a)の多層型パッド400のVE−VE断面を示し、図9(b)は図8(a)の多層型パッド400のVF−VF断面を示し、図9(c)は図8(a)の多層型パッド400のVG−VG断面を示し、図9(d)は図8(a)のH方向から見た場合の図(H方向矢視図ともいう)を示す。なお、これらの断面の図は前側を見た場合の断面である。
図9(a)〜図9(d)に示すように、図9(b)に示すVF−VF断面が最も厚く、図9(a)に示す多層型パッド踵骨凸部窪部400cのVE−VE断面が最も薄い。
図9(a)のVF―VF断面は前側を見た場合であり、長手方向が湾曲しているので、中央横断線Li上の点Ljfが見えている。
また、後側低コーナ部400dの多層型後端Lea(図示せず)の高と同じ高さである点Ljfも見えている。
これに対して、図9(b)に示すVF−VF断面は、最も厚みがある部分であり、中央横断線Li付近の断面であるので、中央横断線Li上の点Ljfのみが見える。
一方、図9(c)に示す前側のVG−VG断面は、足の踏付踏の部分であるので、下層部材410と上層部材420とが重なっているので図9(a)に示すVE−VE断面より厚みがある。
また、図9(d)は、踵側から見た場合(H方向)の図面であり、後側低コーナ部400dが薄く、かつ中央横断線Li(図示せず)付近が最も厚みがあるので、中央横断線Li(図示せず)上の点Ljfが見えている。また、後側低コーナ部400dのLeaが見えている。
<実施の形態3>
実施の形態3は、ボールヒール中底形状パッド100に対して横幅を狭くしたパッドであり、多層構造にしている(以下、幅狭多層型パッド700と記載する)である。
図10は実施の形態3の幅狭多層型パッド700を女性靴200に用いた場合の斜視図である。
前述の幅狭多層型パッド700は、図10に示すように、幅狭パッド後部750と幅狭パッド前部760とで構成される。この幅狭パッド後部750と幅狭パッド前部760との境界付近が中央横断線Liであり最も厚い。
また、幅狭多層型パッド700の足の内側となる側部を包込むように立上がった側面を幅狭内側コーナ部700aと記載し、外側となる側面を幅狭外側コーナ部700bと記載する。
この幅狭内側コーナ部700a及び幅狭外側コーナ部700bは、先端の両側付近からわずかに次第に立ち上げられて後述する幅狭パッド踵骨凸部窪部700cの前縁端側となる付近で最大高さにされて、後端に向かうに従って次第に高さが低下させられている。
幅狭パッド踵骨凸部窪部700cは、幅狭パッド後部750の踵骨凸部(図示せず)に対応する領域であり、円状の窪み(以下、幅狭パッド踵骨凸部窪部700cと記載する)になっており、この幅狭パッド後側低コーナ部700dの高さは非常に低い。
また、幅狭パッド踵骨凸部窪部700cの先端縁の点を幅狭窪部先端縁点Lrbbと記載し、この幅狭窪部先端縁点Lrbbを両側に横断する線を窪部先端縁横断線Lrと記載する。
そして、この窪部先端縁横断線Lrが幅狭内側コーナ部700aの内側縁と交わる点を内側縁点Lraと記載し、幅狭外側コーナ部700bの外側縁と交わる点を外側縁点Lrbと記載する。
この内側縁点Lra及び外側縁点Lrbが最も高い。なお、内側縁点Lra及び外側縁点Lrbの位置は、図2に示す踵骨77の踵骨外側凹部77j及び踵骨内側凹部77gの付近であるのが好ましい。
幅狭多層型パッド700の幅狭内側コーナ部700a及び幅狭外側コーナ部700bの頂点(Lra、Lrb)の高さについては後述する。
なお、幅狭内側コーナ部700aの内側縁点Lra及び幅狭外側コーナ部700bの外側縁点Lrbは、中央横断線Liと窪部先端縁横断線Lrとの間に位置させても構わない。
また、幅狭パッド踵骨凸部窪部700cの厚みは薄い。この厚みについては後述する。
また、図10には、幅狭多層型パッド700の先端中央(以下、幅狭パッド先端Leebと記載する)と、幅狭パッド後側低コーナ部700dの後端中央(以下、幅狭パッド後端Leeaと記載する)とを結ぶ中心線Ljを記載している。
また、幅狭パッド後端Leeaから中心線Ljに沿って、かつ幅狭パッド踵骨凸部窪部700cに平行となるように前側に引いた直線Lkaが中心線Ljに交わる点をLjrc(LiとLrとの間)と記載する。このLjrcについては後述する図11(b)で説明する。
幅狭多層型パッド700の詳細を以下に説明する。図11は幅狭多層型パッド700の説明図である。但し、上記と同一符号のものは説明を省略する。
また、図11(a)においては、後述する下層部材を斜めの点線で示し、符号は括弧書きで710と記載している。また、上層部材は720と記載している。
図11(a)は幅狭多層型パッド700を上から見た場合の左足用表側(単に表側ともいう)の平面図である。なお、図11(a)には、幅狭パッド踵骨凸部窪部700cを一点鎖線で示している。また、図11(a)においては、後述する下層部材を斜めの点線で示し、符号は括弧書きで710と記載している。また、上層部材は720と記載している。
図11(b)は図11(a)の幅狭多層型パッド700のj−j断面図である。
j−j断面は、幅狭多層型パッド700の先端中央と、後端中央とを結ぶ中心線Ljの断面であり、斜線で示す。さらに、図11(a)には、点Ljrmを記載する。
図11(c)は図11(a)のG方向から見た場合の側面図である。図11(d)は幅狭多層型パッド700を裏面(裏側ともいう)から見た場合の平面図である。
なお、図11(b)及び図11(c)は、幅狭多層型パッド700を平面的な床に置いた場合を示している。
図11(a)においては、裏面から立ち上がる線(SLg、SLh)を点線で示している。また、図11(a)には、幅狭多層型パッド土踏まず表面領域700eaを示す。
また、図11(a)、図11(b)には、中心線Ljが交わる幅狭用下層部材710の先端線の交点をLjrbと記載する。このLjrbとLeebとの範囲が図2に示す踏付部26付近となるのが好ましい。
また、図11(a)及び図11(d)には、幅狭パッド後側低コーナ部700dを記載する。
さらに、図11(a)及び図11(d)には、内側縁の最大の高さとなる点Lra、外側縁の点Lrbを記載している。
次に、幅狭多層型パッド700についてさらに詳細に説明する。図11(a)に示すように、幅狭多層型パッド700は、幅狭パッド先端Leebから幅狭パッド後端Leeaまでの寸法が137mm程度(135mm〜140mm:好ましくは137mm)であり、先端横幅は34mm(32mm〜36mm:好ましくは34mm)であり、踵部の最も広い横幅(LraとLrbとの間)は54mm程度(52mm〜56mm:好ましくは54mm)である。
また、中央横断線Liと先端までは、70mm程度(67mm〜72mm:好ましくは70mm)であり、中央横断線Liと後端までは、67mm程度(67mm〜72mm:好ましくは67mm)である。
なお、図11(b)、図11(c)に示すように、幅狭多層型パッド700は幅狭用下層部材710と、幅狭用上層部材720とを圧着して形成している。硬度は、幅狭用下層部材710の方が硬い。
また、幅狭用パッド踵骨凸部窪部700cは、図11(a)、図11(b)に示すように、幅狭用上層部材720を幅狭用下層部材710に圧着することによって形成されている。
この幅狭用パッド踵骨凸部窪部700cの厚みは1.0mm程度(0.8mm〜1.3mm:好ましくは1.0mm:図示せず)である。また、図11(b)に示す幅狭用パッド後端Leeaの高さは、3mm程度(2.5mm〜3.5mm:好ましくは3mm:図示せず)である。
また、図11(b)に示すように、点Ljrcは、幅狭パッド後端Leeaから50mm程度(45mm〜55mm:好ましくは50mm:図示せず)である。
また、図11(b)に示すように、中央横断線Li付近の厚みは、6.0mm程度(5.5mm〜6.5mm:好ましくは6.0mm)である。
一方、幅狭用下層部材710は、図11(a)、図11(d)に示すように、図2に示す踵骨凸部77a(図示せず)に対応する領域は、楕円状(円であってもよい)に開口させられている。
図11(b)に示すように、幅狭用下層部材710の開口の先端縁と中心線Ljとが交わる点を幅狭用下層部材開口先端縁点Lrebと記載し、開口の後端縁と中心線Ljとが交わる点を幅狭用下層部材開口後端縁点Ljeaと記載する。
また、図11(a)には、表側における幅狭用パッド踵骨凸部窪部700cの幅狭用窪部後端縁点Lraaから幅狭用パッド後端Leeaまでは10mm程度(9mm〜11mm:好ましくは10mm)である。
次に図11(c)を説明する。図11(c)に示すように、幅狭用外側コーナ部700bの縁は、Lrb付近で最も高くなっている(図2の踵骨77の踵骨外側凹部7jあたり)。
なお、Lrbは高さが例えば10mm程度であり、後端から40mm程度(38mm〜42mm:好ましくは40mm)の位置である。このため、足の後足部が包み込まれ、かつ踵が略平行にこのインナーソールに載ることになる。
次に幅狭用多層型パッド700の切断辺の断面図を図12によって説明する。これらの断面の図は前側を見た場合の断面である。
図12(a)は、図11(a)のVG−VG断面を示し、図12(b)は図11(a)のVj−Vj断面を示し、図12(c)は図11(a)のVk−Vk断面を示し、図12(d)は図11(a)のM方向(踵方向)から見た場合の図(M方向矢視図ともいう)を示す。
但し、図12(a)〜図12(d)には、幅狭用用下層部材710のフラット型中板側(図示せず)に接する裏面を700ebと記載し、足裏に接する幅狭用上層部材720の表面を700eaと記載する。
幅狭用多層型パッド700の幅狭用下層部材710は、図12(b)に示すVj−Vj断面(中央横断線Li付近)が最も厚い。
これに対して、図12(a)に示すように、VG−VG断面では、幅狭用パッド踵骨凸部窪部700cに幅狭用下層部材710が存在しないので、最も薄い。
このような実施の形態3の幅狭用多層型パッド700を横幅が狭い女性靴600に用いるのが好ましい(図13参照)。
<その他の実施の形態1>
但し、その他の実施の形態1では、Ljr、Ljrc、Lka等については記載しない。
上記のインナーソールに横アーチ用凸部を形成してもよい。以下にその一例を説明する。但し、本実施の形態のインナーソールは、上記の実施の形態1と区別するために、記号「A」を付し、同一箇所は同一の番号を記載する。
例えば、図14に示すように、図1のボールヒール中底形状パッド100(幅広ともいう)に横アーチ用凸部(以下、幅広用横アーチ用凸部105Aと記載する)を設ける。
この幅広用横アーチ用凸部105Aを設けたボールヒール中底形状パッド100(幅広)を横アーチ用凸部付ボールヒール中底形状パッド100A(幅広)と記載している。
図15は図14の横アーチ用凸部付ボールヒール中底形状パッド100A(幅広)の説明図である。
図15(a)は図14の横アーチ用凸部付ボールヒール中底形状パッド100A(幅広)を上から見た場合の平面図である。図15(b)は図15(a)のa1−a1断面図である。
前述の横アーチ用凸部付ボールヒール中底形状パッド100A(幅広)は多層構造でも構わない。この多層構造の横アーチ用凸部付ボールヒール中底形状パッドを横アーチ用凸部付ボールヒール中底用パッド400A(多層)と記載する。図16においては、番号は「400」を用いる。
図16は横アーチ用凸部付ボールヒール中底用パッド400A(多層)の説明図である。
図16(a)は横アーチ用凸部付ボールヒール中底用パッド400A(多層)を上から見た場合の平面図である。但し、横アーチ用凸部付ボールヒール中底用パッド400A(多層)は、長手方向が155mm程度である。
図16(b)は図16(a)のe1−e1断面図(Lj)である。図16(c)は図16(a)のC1方向から見た場合の側面図(C1方向矢視図ともいう)である。図16(d)は横アーチ用凸部付ボールヒール中底用パッド400A(多層)を裏面から見た場合の平面図である。図16(a)、図16(b)、(c)に示すように、横アーチ用凸部405Aが成形されている。
また、横アーチ用凸部付ボールヒール中底用パッド400A(多層)は実施の形態3のように、横幅を狭くして形成してもよい(以下、横アーチ用凸部付幅狭用多層型パッド700Aと記載する)。
図17は、横アーチ用凸部付幅狭用多層型パッド700Aを女性靴200に用いた場合の斜視図である。図17においては、番号は「700」を用いる。
横アーチ用凸部付幅狭用多層型パッド700Aの横アーチ用凸部を幅狭用横アーチ用凸部705Aと記載している。
<その他の実施の形態2>
ハイヒールは足が美しく見えること、背が高くなるという利点がある。しかし、ヒールが高くなるに従って、足が前にずれる傾向にあり、ヒールの高さによって足裏の横アーチ用凸部の頂点の高さ及び位置も変わる。
すなわち、ヒールの高さに応じて(例えば、6cm、9cm又は3cm)、インナーソールを以下の構成にするのが好ましい。
以下、本実施の形態では、これらのインナーソールを総称してヒール高さ別インナーソール800(ヒール高別インナーソールともいう)と表記する。
なお、このヒール高別インナーソールは多層構造として説明する。
本実施の形態の各々のインナーソールは、下層部材と、上層部材と、表革層部材(レザー)とを圧着して成形し、土踏まず対応領域の中央付近が両側に渡って盛り上がり、長手方向の断面が湾曲状になる形状にしている。なお、下層部材、上層部材の材質は実施の形態1と同様にするのが好ましい。
そして、この中央付近から先端及び後端に向かうに従って次第に厚みが薄くされて踵骨凸部に対応する領域に至り、さらに、
この足の踵骨凸部に対応する領域は、円状の窪みにし、さらに、この円状の窪みの周囲を、高さが低い踵コーナで形成している。
前述の窪みは、表革を含んで、厚みを1.5mm(1.2mm〜2.3mm:好ましくは1.5mm)程度にしている。
以下に、図18を用いて具体的に説明する。但し、ヒール高別インナーソールは、6cmヒール用、3cmヒール用、9cmヒール用を一つの図面に記載する。
なお、各々の凸部(横アーチ用凸部、内側縦アーチ用凸部、外側縦アーチ凸部)等は、6cmヒール用、3cmヒール用、9cmヒール用に応じて形状、位置、高さ等は相違するが、図18においては、6cmヒール用、3cmヒール用、9cmヒール用の凸部の頂点(●、〇、◎)を一つのヒール高別インナーソールに示して説明する。
図18はヒール高さ別インナーソール800の斜視図である。図18においては、足300と、女性靴200との間に、ヒール高さ別インナーソール800を示している。但し、各々の頂点の間隔は6mm程度であるが、図面の説明上、間隔を少し大きめにして記載している。
このヒール高さ別インナーソール800は、図18に示すように、中央付近が所定の厚みを有し、長手方向が湾曲状になるように成形され、かつ踵骨77に対応する踵骨対応領域(ヒール高さ別窪部803という)が非常に薄く形成されている。
また、足300の横アーチを保つためのヒール高さ別用横アーチ用凸部810が形成されている。
このヒール高さ別用横アーチ用凸部810の各々の頂点をヒール高さ別用横アーチ用凸部頂点部P2(P2A、P2B又はP2C)と記載している。また、図18には、ヒール高さ別インナーソール800上における中心線Ljと、内側縦アーチラインEと、外側縦アーチラインJを記載している。
さらに、内側コーナ部を800aと記載し、外側コーナ部を800bと記載している。
また、ヒール高さ別用内側縦アーチ用凸部820と、ヒール高さ別用外側縦アーチ用凸部830とを記載している。ヒール高さ別用横アーチ用凸部810と、ヒール高さ別用内側縦アーチ用凸部820と、ヒール高さ別用外側縦アーチ用凸部830とはヒール高さに応じて形状、位置は多少の相違があるが、図18においては、一つにして記載している。
前述のヒール高さ別用内側縦アーチ用凸部820の各々の頂点を総称してヒール高さ別用内側頂点部P4(3cmヒール用内側頂点P4C(〇)、6cmヒール用内側頂点P4A(●)、9cmヒール用内側頂点P4B(◎)と記載している。
さらに、ヒール高さ別用外側縦アーチ用凸部830の各々の頂点を総称してヒール高さ別用外側頂点部P6(3cmヒール用外側頂点P6C(〇)、6cmヒール用外側頂点P6A(●)、9cmヒール用外側頂点P6B(◎))と記載している。
そして、足内側及び足外側の縁は、踵骨77の前縁付近踵(骨外側凹部77j、踵骨内側凹部77g付近、図2参照)で最大の高さにされ、ここからヒール高さ別インナーソール後端Hkaに向かうに従って緩やかに低くされて、ヒール高さ別窪部803を囲む後側低コーナ855を形成している。
また、ヒール高さ別インナーソール800は図18に示すように、ヒール高さ別用下層部材850と、この上のヒール高さ別用上層部材860と、ヒール高さ別用表革870とを圧着して形成している。前述の各部材については後述する。
また、図18においては、足300の3アーチFA(横アーチFA1、内側縦アーチFA2、外側縦アーチFA3)を太い点線で示している。
また、ヒール高さ別用下層部材850に空けられている窪部(以下、ヒール高さ別窪部803と記載する)は、点線で示している。前述の後部のヒール高さ別窪部803を囲むヒール高さ別用後側低コーナ855のヒール高さ別インナーソール後端Hkaの高さは上記の実施の形態と同様に非常に低くなっている。
このため、女性靴200のアッパー後ろの内壁と足300の踵とがフィットすると共に、前ずれが生じない。
図19はヒール高さ別インナーソール800の分解図である。図19(a)はヒール高さ別用表革870、図19(b)はヒール高さ別用上層部材860、図19(c)はヒール高さ別用下層部材850の斜視図である。ヒール高さ別インナーソール800は、ヒール高さ別用表革870、ヒール高さ別用上層部材860、ヒール高さ別用下層部材850を圧着して形成している。このヒール高さ別用下層部材850は第5中足骨55(図18参照)が載らないような欠け部を有したミトン形状である。
次に、3cmヒール用のインナーソール(以下、3cmヒール用インナーソール800Cという)と、6cmヒール用のインナーソール(以下、6cmヒール用インナーソール800Aという)と、9cmヒール用のインナーソール(以下、9cmヒール用インナーソール800Bという)とを、図20、図21を用いて詳細に説明する。但し、上記図と同一符号のものについては説明を省略する。
なお、3cmヒール用インナーソール800Cと、6cmヒール用インナーソール800Aと、9cmヒール用インナーソール800Bとを総称してヒール高さ別インナーソール800と称している。
図20(a)はヒール高さ別インナーソール800(800A、800B、800C)を上から見た場合の平面図であり、図20(b)は図20(a)のヒール高さ別インナーソールのQ−Q断面図を記載している。
なお、図20及び図21は、3cmヒール用、6cmヒール用、9cmヒール用のヒール高さ別インナーソールの形状を一つの図面に示している。また、同図においても、各々の頂点の間隔は6mm程度であるが、図面の説明上、間隔を少し大きめにして記載している。
この図20(b)は、3cmヒール用インナーソール800A、6cmヒール用インナーソール、9cmヒール用インナーソールの各々の踏付部対応領域を床に平行において、後側を立ち上げた場合の図20(a)のQ−Q断面である。
(図20(a)の説明)
図20(a)においては、3cmヒール用上層部材860Cと、6cmヒール用上層部材860Aと、9cmヒール用上層部材860Bとを記載している(総称してヒール高さ別上層部材860と称している)。
また、3cmヒール用下層部材850Cと、6cmヒール用下層部材850Aと、9cmヒール用下層部材850Bとを記載している(総称してヒール高さ別下層部材850と称している)。
なお、ヒール高さ別用表革870は、3cm用、6cm用、9cm用とも同様であるので、記号A、B、Cは付さない。
また、3cmヒー用横アーチ用凸部810Cと、6cmヒー用横アーチ用凸部810Aと、9cmヒー用横アーチ用凸部810Bとを記載している(総称してヒール高さ別横アーチ用凸部810と称している)。
また、3cmヒール用内側縦アーチ用凸部820Cと、6cmヒール用内側縦アーチ用凸部820Aと、9cmヒール用内側縦アーチ用凸部820Bとを記載している(総称してヒール高さ別用内側縦アーチ用凸部820と称している)。
また、3cmヒール用外側縦アーチ用凸部830Cと、6cmヒール用外側縦アーチ用凸部830Aと、9cmヒール用内側縦アーチ用凸部830Bとを記載している(総称してヒール高さ別用外側縦アーチ用凸部830と称している)。
また、3cmヒール用内側頂点P4C(〇)に対向する内側縁の点をP4C´、6cmヒール用内側頂点P4A(●)に対向する内側縁の点をP4A´、9cmヒール用内側頂点P4B(◎)に対向する内側縁の点をP4B´と記載している。
さらに、3cmヒール用外側頂点P6C(〇)に対向する外側縁の点をP6C´、6cmヒール用外側頂点P6A(●)に対向する外側縁の点をP6A´、9cmヒール用外側頂点P6B(◎)に対向する外側縁の点をP6B´と記載している。
(図20(b)の説明)
図20(b)においては、6cmヒール用を代表にして説明する。
6cmヒールの840部分(図20(a)の840部分)の厚みは5mm程度(4mm〜6mm:好ましくは5mm)であり、ヒール高さ別窪部803の厚みは2.0mm程度である。また、P2Aの高さは8mm程度(7mm〜9mm:好ましくは8mm)である。
なお、3cmヒール用インナーソール800C、9cmヒール用インナーソール800Bについても同様である。
(内側方向及び外側方向から見た場合の説明)
図21はヒール高さ別インナーソール800の内側方向、外側方向から見た場合の説明図である。但し、上記図と同一符号については説明を省略する。
図21においては、図21(b)にヒール高さ別インナーソール800を上から見た場合の平面図を示し、図21(a)には図21(b)のヒール高さ別インナーソール800を内側方向(R1方向)から見た場合の側面図を示し、図21(c)には図21(b)のヒール高さ別インナーソール800を外側方向(R2方向)から見た場合の側面図を示す。
図21(a)に示すように、足内側方向から見た場合は、6cmヒール用は、6cmヒール用内側頂点P4A(●)に対して、内側縁のP4A´が高くなっている。例えば、6cmヒール用内側頂点P4A(●)の高さが7mm程度の場合は、3mm程度高い10mm程度となっている。3cmヒール用、9cmヒール用においても同程度であるので説明を省略する。
一方、図21(c)に示すように、足外側方向から見た場合は、6cmヒール用は、6cmヒール用外側頂点P6A(●)より外側縁のP6A´が高くなっている。例えば、6cmヒール用外側頂点P6A(●)の高さが6mm程度の場合は、P6A´は4mm程度高い10mm程度となっている。3cmヒール用、9cmヒール用においても同程度である。
すなわち、内側縁、外側内が高くなっているので、後足部を包み込むと共に、足の踵が略平行に載ることになる。
<ヒール高さ別インナーソール800と足骨格との関係>
足骨格とヒール高さ別インナーソール800との関係について図22を用いて説明する。但し、6cmヒール用を代表にして説明する。
図22は6cmヒール用高さ別インナーソール800Aを裏側から見た場合の平面図である。
図22に示すように、6cmヒール高さ別用下層部材850Aは、踵骨凸部77a付近となる領域は丸穴880(楕円でも構わない)状に開口させられている(なお、表面側は6cmヒール高さ別用窪部803Aである)。この丸穴880は、直径が20mm程度(19mm〜22mm:好ましくは20mm)である。
また、6cmヒール高さ別用下層部材850Aは、先端形状が母趾球Aの直ぐ後ろ付近(第1中足骨51の骨頭の後ろ)を通り、第2中足骨52の骨頭、第3中足骨53の骨頭の直ぐ後ろを通り、第4中足骨54の中央よりやや前側付近を通り、第5中足骨55の後ろ骨底を越える付近を通り、第5中足骨55の中央よりやや後方を通り、外側縁に至る形状にされている(足の第5中足骨55の後ろの骨底付近が痛くならない)。つまり、ミトン手袋状形状にされている。
そして、6cmヒール高さ別用上層部材860A(6cmヒール高さ別用下層部材850より硬度が低い)の先端形状は、MPライン又はIPラインに沿う、やや爪先側を通る形状にされている。
(ヒール高さ別インナーソール800の各切断面の説明図)
ヒール高さ別インナーソール800の各切断面については、6cmヒール用を代表にして説明する。
図23は6cmヒール高さ別インナーソール800Aの詳細説明図であり、上記と同一符号のものは説明を省略する。図23(a)に表側を見た場合の平面図を示す。
図23(b)は図23(a)の6cmヒール高さ別インナーソール800Aを
後方M側から見た場合の図面である。図23(c)〜(h)は、6cmヒール高さ別インナーソール800Aの各切断面の説明図である。切断面は斜線で示す。なお、図23(c)はa1−a1断面から前側を見た場合の断面図であり、図23(d)はa2−a2断面から前側を見た場合の断面図であり、図23(e)はa3−a3断面から前側みた場合で断面図である。
また、図23(f)はa4−a4断面から前側を見た場合の断面図であり、図24(g)はa5−a5断面から前側を見た場合の断面図であり、図24(h)はa6−a6断面から前側を見た場合の断面図である。
図23(b)に示すように、6cmヒール高さ別窪部803Aを囲む6cmヒール高さ別用後側低コーナ855Aは薄い。
一方、図23(c)〜(h)に示すように、図23(c)のa1−a1断面では6cmヒー用横アーチ用凸部810Aの高さが低く、図23(d)のa2−a2断面では6cmヒー用横アーチ用凸部810Aの高さが最も高い。
そして、図23(e)のa3−a3断面では6cmヒール高さ別用下層部材850Aに第5中足骨用の保護領域860AA(ミトン)が存在している(断面で示している)。
また、図23(f)のa4−a4断面は最大の厚みを有する断面となっている。また、第5中足骨用の保護領域860AAの裏面が見える。
さらに、図23(g)のa5−a5断面は、6cmヒール高さ別用下層部材850Aの断面が薄くなっている。
一方、図23(h)のa6−a6断面は、6cmヒール高さ別用窪部803Aの断面であるので、6cmヒール高さ別用下層部材850Aが存在しないので、最も厚みが薄い。
以下に本実施の形態のヒール高さ別インソールの効果を説明する。
図24は本実施の形態のヒール高さ別を用いた場合の効果を説明する側面図である。但し、靴の本底は図示しない。また、高さ別インナーソール800(800A、800B、800C)の各凸部(810、830、820)の各頂点等については図示しない。
図24(a)には、9cmヒール用を用いた場合を示し、図24(b)には、6cmヒール用を用いた場合を示し、図24(c)には3ヒール用を用いた場合を示す。但し、図24(a)〜図24(c)は、下層部材850と、上層部材860と、ヒール高さ別用表革870とを図示しないで、一つにして記載し、長手方向(Lj)の断面を記載して説明する。
図24(a)〜図24(c)に示すように、ヒール高さ別用中央付近領域部840(840A、840B、840C)が盛り上がり、長手方向の断面が湾曲状になる形状にしている。このため、ヒールが9cm(高ヒール用)、6cmヒール(基準ヒール用)、3cmヒール(低ヒール用)になっても、足の踵骨は、略平行にヒール用フラット状中底801(801A、801B、801C)に載ることになるので、前ずれが生じない。
また、足300の踵端がアッパー802(802A、802B、802C)に密着する。さらに、横アーチ用凸部、内側縦アーチ用凸部、外側縦アーチ凸部を有しているので、足300のアーチを保つことができている。
さらに、内側コーナ部800a(外側コーナ部800b:図示せず)によって踵骨が略包み込まれるようになるので、ボールヒール型中底としての機能も得ている。従って、ボールヒール型中板を用いなくても前ずれ、横ずれがない。
なお、本発明は、前述の実施形態の説明に限られるものではなく、適宜の変更を行うことにより、その他種々の態様で実施可能である。また、本発明に包含される権利範囲は、前述の実施形態に限定されないものでない。
77a 踵骨凸部
77g 踵骨内側凹部
100 ボールヒール中底用パッド
110 パッド後部
100a 内側コーナ部
100b 外側コーナ部
100c パッド踵骨凸部窪部
100e パッド土踏まず対応範囲
100aa 内側コーナ部縁頂点
100bb 外側コーナ部縁頂点
120 パッド前部
220 フラット状中底
210 本底
400 多層型パッド

Claims (3)

  1. フラット型中底に用いられる長手方向の断面が湾曲形状のクッション素材のインナーソールであって、
    足裏が載置される土踏まず対応領域の中央付近が幅方向に渡って最大の厚みにされ、
    さらに、
    土踏まず対応領域の両側が足の内側を包み込む内側コーナ部、足の外側を包み込む外側コーナ部となり、
    これらの包込側コーナ部は、前記中央付近が最も高くされ、
    踵骨凸部対応領域が窪み状にされている
    ことを特徴とするボールヒール中底形状インナーソール。
  2. フラット型中底に用いられる長手方向の断面が湾曲形状のクッション素材の多層構造で形成したインナーソールであって、
    クッション素材の下層部材及び該下層部材以下の厚みの上層部材を圧着した多層構造であり、
    前記下層部材は、
    前記踵骨凸部に対応する部分が円状に開口されており、さらに、
    足裏が載置される土踏まず対応領域の中央付近が幅方向に渡って最大の厚みにされ、
    前記土踏まず対応領域の両側が足の内側を包み込む内側コーナ部、足の外側を包み込む外側コーナ部となり、
    これらの包込側コーナ部は、前記中央付近が高くされており、
    前記上層部材の圧着により、前記開口を囲む後側コーナと前記開口とで窪み状にしている
    ことを特徴とするボールヒール中底形状インナーソール。
  3. 足裏が載置される表面側に足のアーチを保つための凸部が成形され、この凸部の頂点の位置及び高さが女性靴のヒールの高さに応じて相違させられて、フラット型中底に用いられる長手方向の断面が湾曲形状のクッション素材の多層構造で形成したインナーソールであって、
    下層部材に上層部材を圧着して、この上層部材に表革を張り付けており、
    前記下層部材は、
    足の踵骨における踵骨凸部に対応する部分が円状に開口されており、さらに、
    足裏が載置される土踏まず対応領域の中央付近が幅方向に渡って最大の厚みにされていることを特徴とするヒール高さ別用のボールヒール中底形状インナーソール。

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