JP2021090337A - 車両用制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インバータの消費電力を低減できる車両用制御装置を提供する。【解決手段】制御装置としての制御部50は、車両10のシフトポジションが、車両10の移動を指示する移動レンジであるか否かを判定するシフトポジション判定部と、ドライバのブレーキ操作がなされているか否かを判定するブレーキ判定部と、車両10が停車状態又は極低車速状態であるか否かを判定する速度判定部とを備えている。制御部50は、シフトポジションが移動レンジであると判定して、かつ、ブレーキ操作がなされていると判定して、かつ、車両10が停車状態又は極低車速状態であると判定していることを条件として、インバータ30のスイッチング制御を停止する。【選択図】 図1

Description

本発明は、蓄電装置と、前記蓄電装置に電気的に接続されるインバータと、前記インバータに電気的に接続されるステータ巻線、及び駆動輪と動力伝達可能なロータを有する回転電機と、を備える車両に適用される車両用制御装置に関する。
この種の制御装置としては、特許文献1に見られるように、シフトポジションがニュートラルであると判定して、かつ、永久磁石型回転電機のロータの回転速度が所定の弱め界磁回転速度よりも低いと判定した場合、インバータのスイッチング制御を停止するものが知られている。これにより、回転電機が発電機として機能することで発生する逆起電力を抑制している。
特許第3077434号公報
ところで、制御装置として、インバータのスイッチング制御を停止させることにより、インバータの消費電力の低減を図るものが考えられる。この際、スイッチング制御の停止条件として、特許文献1に記載されているように、シフトポジションがニュートラルであるとの条件を設定することも考えられる。
ここで、シフトポジションがドライブレンジにされつつ、ドライバのアクセル操作及びブレーキ操作により、車両の発進及び停止が繰り返されることがある。この場合、スイッチング制御の停止条件としてシフトポジションがニュートラルであるとの条件が設定されていると、スイッチング制御を停止できる状況であるにもかかわらず、スイッチング制御を停止させることができなくなり得る。このため、スイッチング制御を停止させてインバータの消費電力を低減させる技術については、未だ改善の余地を残すものとなっている。
本発明は、インバータの消費電力を低減できる車両用制御装置を提供することを主たる目的とする。
第1の発明は、蓄電装置と、
前記蓄電装置に電気的に接続されるインバータと、
前記インバータに電気的に接続されるステータ巻線、及び駆動輪と動力伝達可能なロータを有する回転電機と、を備える車両に適用される車両用制御装置において、
前記車両の走行速度に関する情報を取得する速度取得部と、
前記速度取得部により取得された情報に基づいて、前記車両のドライバに、前記回転電機の駆動制御により前記車両の駆動力を発生させる意思があるか否かを判定する駆動力判定部と、
前記駆動力判定部により前記意思がないと判定されていることを条件として、前記インバータのスイッチング制御を停止する停止部と、を備える。
第1の発明では、速度取得部により取得された情報に基づいて、車両のドライバに、回転電機の駆動制御により車両の駆動力を発生させる意思があるか否かが判定される。そして、ドライバに上記意思があると判定されていることを条件として、インバータのスイッチング制御を停止させる。これにより、ドライバビリティの低下を抑制しつつ、インバータの消費電力を低減させることができる。
ここで、第1の発明は、例えば第2の発明のように具体化できる。第2の発明は、前記車両のシフトポジションが、前記車両の移動を指示する移動レンジであるか否かを判定するシフトポジション判定部と、
ドライバのブレーキ操作がなされているか否かを判定するブレーキ判定部と、
前記速度取得部により取得された情報に基づいて、前記車両が停車状態又は極低車速状態であるか否かを判定する速度判定部と、を備え、
前記駆動力判定部は、前記シフトポジションが前記移動レンジであると判定されて、かつ、前記ブレーキ操作がなされていると判定されて、かつ、前記車両が停車状態又は極低車速状態であると判定されている場合、前記意思がないと判定する。
シフトポジションが移動レンジとされている場合において、ドライバに停車意思があるときにインバータのスイッチング制御を停止させることにより、ドライバビリティの低下を抑制しつつ、インバータの消費電力を低減させることができる。ここで、本願発明者は、ドライバの停車意思を的確に把握するための条件として、ドライバのブレーキ操作がなされているとの条件、及び車両が停車状態又は極低車速状態であるとの条件が適切であることを見出した。
そこで、第2の発明の駆動力判定部は、シフトポジションが移動レンジであると判定されて、かつ、ドライバのブレーキ操作がなされていると判定されて、かつ、車両が停車状態又は極低車速状態であると判定されている場合、上記意思がないと判定する。これにより、ドライバの停車意思を反映してスイッチング制御を停止させることができ、ドライバビリティの低下を抑制しつつ、インバータの消費電力を低減させることができる。
ここで、第1の発明は、例えば第3の発明のように具体化できる。第3の発明は、前記回転電機の出力トルクに関する情報を取得するトルク取得部を備え、
前記駆動力判定部は、前記速度取得部により取得された情報及び前記トルク取得部により取得された情報に基づいて前記車両が惰行中であると判定している場合、前記意思がないと判定する。
第3の発明によっても、ドライバの上記意思がないことを判定できる。これにより、ドライバビリティの低下を抑制しつつ、インバータの消費電力を低減させることができる。
第1実施形態に係る車載システムの全体構成図。 制御部が実行する処理の手順を示すフローチャート。 インバータのスイッチング制御態様の一例を示すタイムチャート。 第2実施形態に係る車載システムの全体構成図。 制御部が実行する処理の手順を示すフローチャート。 インバータのスイッチング制御態様の一例を示すタイムチャート。
<第1実施形態>
以下、本発明に係る制御装置を具体化した第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。本実施形態の制御装置は、回転電機を走行動力源とするハイブリッド自動車や電気自動車等の車両に搭載される。
図1に示すように、車両10は、回転電機20、インバータ30、コンタクタ31、及び蓄電装置としての蓄電池32を備えている。本実施形態において、回転電機20は、3相のステータ巻線21と、ロータ22とを有し、例えば永久磁石型の同期機である。
車両10は、変速装置23、ドライブシャフト24及び駆動輪25を備えている。回転電機20のロータ22は、変速装置23及びドライブシャフト24を介して駆動輪25と動力伝達可能とされている。つまり、回転電機20は、車両10の走行動力源となる。
回転電機20のステータ巻線21は、インバータ30及びコンタクタ31を介して蓄電池32に電気的に接続されている。インバータ30は、上,下アームのスイッチを有している。蓄電池32は、複数のセルの直列接続体からなる組電池であり、例えばリチウムイオン蓄電池又はニッケル水素蓄電池等の2次電池である。
車両10は、ブレーキセンサ40、シフトポジションセンサ41、回転角センサ42及びエコモードスイッチ43を備えている。ブレーキセンサ40は、ドライバのブレーキ操作部材としてのブレーキペダルの踏込量であるブレーキストロークSbを検出する。
シフトポジションセンサ41は、変速装置23のシフトポジションを検出する。このシフトポジションは、ドライバにより操作される。本実施形態のシフトポジションには、車両10の駐車時に用いられる駐車レンジ(Pレンジ)、車両10の後進を指示するリバースレンジ(Rレンジ)、ロータ22とドライブシャフト24との間の動力伝達が遮断されるニュートラルレンジ(Nレンジ)、車両10の前進を指示するドライブレンジ(Dレンジ)、及び車両10の前進を指示するブレーキレンジ(Bレンジ)が含まれる。Bレンジは、ドライバによりアクセル操作部材としてのアクセルペダルが踏み込まれていない場合において回生駆動制御による車輪への制動力がDレンジよりも大きく設定されるレンジである。
回転角センサ42は、ロータ22の回転角(電気角)を検出し、例えばレゾルバである。エコモードスイッチ43は、走行モードを省電力モードに切り替えることを指示するスイッチであり、ドライバによりオン又はオフされる。エコモードスイッチ43がオンされている場合、インバータ30を含む車載機器の省電力化を図る制御が許可される。各センサ40〜42の検出値及びエコモードスイッチ43の操作状態は、車両10が備える制御部50に送信される。
制御部50は、回転電機20の発生トルクを指令トルクTrq*に制御するために、コンタクタ31をオンした状態で、回転角センサ42等の検出値に基づいて、インバータ30を構成する上,下アームスイッチのスイッチング制御を行う。詳しくは、制御部50は、蓄電池32から出力される直流電力を交流電力に変換してステータ巻線21に供給するスイッチング制御である力行駆動制御を行う。この制御が行われる場合、回転電機20は、電動機として機能し、力行トルクを発生する。また、制御部50は、回転電機20で発電される交流電力を直流電力に変換して蓄電池32に供給するスイッチング制御である回生駆動制御を行う。この制御が行われる場合、回転電機20は、発電機として機能し、回生トルクを発生する。回生トルクにより、車輪へ制動力が付与される。
図2に、制御部50により実行されるインバータ30のスイッチング制御処理の手順を示す。この処理は、例えば所定の制御周期で繰り返し実行される。
ステップS10では、シフトポジションセンサ41により検出されたシフトポジションがDレンジ、Bレンジ、Rレンジ又はNレンジのいずれかであるか否かを判定する。なお、本実施形態において、ステップS10の処理が「シフトポジション判定部」に相当する。
ステップS10において肯定判定した場合には、ステップS11に進み、ブレーキセンサ40により検出されたブレーキストロークSbがブレーキ閾値Sth(>0)よりも大きいか否かを判定する。ステップS11の処理は、ドライバによりブレーキ操作がなされているか否か(つまり、ドライバによりブレーキペダルが踏み込まれているか否か)を判定するための処理である。なお、本実施形態において、ステップS11の処理が「ブレーキ判定部」に相当する。
ステップS11において肯定判定した場合には、ブレーキ操作がなされていると判定し、ステップS12に進む。ステップS12では、車両10が停車状態又は極低車速状態であるか否かを判定する。本実施形態では、回転角センサ42の検出値を取得し、取得した検出値に基づいてロータ22の回転速度(以下、モータ回転速度Nm)を算出する。そして、算出したモータ回転速度Nmに基づいて、停車状態又は極低車速状態であるか否かを判定する。
詳しくは、モータ回転速度Nmが0近傍の第1速度閾値Nth1(>0)未満であると判定した場合、車両10の走行速度が0と同等であると判定し、車両10が停車状態であると判定する。
一方、モータ回転速度Nmに基づいて、車両10の走行速度が、3km/h以上であってかつ4km/h以下の値に設定される所定速度未満であると判定した場合、車両10が極低車速状態であると判定する。具体的には、モータ回転速度Nmが第1速度閾値Nth1よりも大きい第2速度閾値Nth2未満であると判定した場合、車両10が極低車速状態であると判定する。第2速度閾値Nth2は、車両10の走行速度が所定速度未満であるか否かを判定できる値に設定されている。なお、本実施形態において、ステップS12の処理が「速度取得部」,「速度判定部」に相当する。
ステップS12においてが停車状態又は極低車速状態であると判定した場合には、ステップS13に進み、回転電機20の指令トルクTrq*(具体的には、指令トルクTrq*の絶対値)がトルク閾値Tth未満であるか否かを判定する。ステップS13の処理は、指令トルクTrq*が0と同等であるか否かを判定するための処理である。
ステップS13において肯定判定した場合には、指令トルクTrq*が0と同等であると判定し、ステップS14に進む。ステップS14では、エコモードスイッチ43がオンされているか否かを判定する。
インバータ30を構成する上,下アームスイッチのスイッチング制御を実施している状況下においてステップS10〜S14のいずれかで否定判定した場合には、ステップS16に進み、スイッチング制御を継続する。なお、本実施形態において、ステップS10〜S13の処理が「駆動力判定部」に相当する。
一方、スイッチング制御を実施している状況下においてステップS14において肯定判定した場合には、ステップS15に進み、スイッチング制御を停止する。これにより、各相の上,下アームスイッチがオフに維持される。なお、本実施形態において、ステップS15の処理が「停止部」に相当する。
ステップS15でスイッチング制御を停止した後、ステップS10〜S14のいずれかで否定判定した場合には、ステップS16に進み、スイッチング制御を再開する。なお、本実施形態において、ステップS16の処理が「再開部」に相当する。
ちなみに、ステップS15でスイッチング制御を停止してから所定期間経過するまでは、ステップS10〜S14のいずれかで肯定判定した場合であっても、ステップS16に移行せず、スイッチング制御の停止を継続してもよい。ここで、所定期間は、例えば、制御部50の制御周期よりも長い期間に設定されていればよい。
続いて、図3を用いて、インバータ30のスイッチング制御について説明する。図3(a)はモータ回転速度Nmの推移を示し、図3(b)はブレーキストロークSbの推移を示し、図3(c)はインバータ30のスイッチング状態の推移を示す。なお、図3に示す例では、エコモードスイッチ43がオンされている。
時刻t1よりも前の期間において、スイッチング制御が実施されている。時刻t1において、ブレーキストロークSbがブレーキ閾値Sthよりも大きくなったと判定される。その後、車両10の走行速度が徐々に低下し、時刻t2において、車両10が停車状態になったと判定される。また、ステップS13,S14でも肯定判定されるため、インバータ30のスイッチング制御が停止される。
その後、時刻t3において、ステップS11で否定判定され、ステップS16の処理によりスイッチング制御が再開される。ただし、図3に示す例では、ブレーキストロークSbが、ブレーキ閾値Sthよりも大きい解除閾値Sα以下になったと制御部50により判定された場合、ステップS15で否定判定される構成となっている。解除閾値Sαがブレーキ閾値Sthよりも大きく設定されることにより、ブレーキ操作が解除されたことを迅速に判定できる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
制御部50は、シフトポジションがDレンジ、Bレンジ又はRレンジであると判定して、かつ、ブレーキストロークSbがブレーキ閾値Sthよりも大きいと判定して、かつ、車両10が停車状態又は極低車速状態であると判定していることを条件として、インバータ30のスイッチング制御を停止する。これにより、ドライバビリティの低下を抑制しつつ、インバータ30の消費電力を低減させることができる。
制御部50は、スイッチング制御を停止している場合において、ステップS11において否定判定した場合、回転電機20にトルクを発生させて車両10を発進又は後退させ始めるためにスイッチング制御を再開する。これにより、ドライバの発進意思を的確に把握した上で、速やかにスイッチング制御を再開させて車両10を発進又は後退させ始めることができる。このため、ドライバビリティの低下をいっそう抑制できる。
<第2実施形態>
以下、第2実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、車両10のドライバに、回転電機20の駆動制御により車両10の駆動力を発生させる意思があるか否かの判定手法を変更する。
図4に、本実施形態に係るシステムの全体構成を示す。なお、図4において、先の図1に示した構成と同一の構成については、便宜上、同一の符号を付している。
車両10は、アクセルセンサ44と、勾配情報検出部45とを備えている。アクセルセンサ44は、ドライバのアクセル操作部材としてのアクセルペダルの踏込量であるアクセルストロークSaを検出する。
勾配情報検出部45は、車両10の走行路の勾配情報を検出する。勾配情報検出部45は、例えば、走行路の勾配を検出するセンサ、又は地図情報から走行路の勾配を取得する処理により構成されていればよい。アクセルセンサ44及び勾配情報検出部45の検出値は、制御部50に入力される。
本実施形態において、制御部50は、車両10の運転支援制御として、車速維持制御(クルーズコントロール)、及び車間維持制御を実施可能とされている。車速維持制御は、自車両を一定速度で走行させる制御である。車間維持制御は、先行車両と自車両との間の車間を一定に保つ制御である。
図5に、制御部50により実行されるインバータ30のスイッチング制御処理の手順を示す。この処理は、例えば所定の制御周期で繰り返し実行される。
ステップS20では、アクセルセンサ44により検出されたアクセルストロークSaに基づいて、アクセル操作がなされているか否か(つまり、アクセルペダルが踏み込まれているか否か)を判定する。
ステップS20においてアクセル操作がなされていないと判定した場合には、ステップS21に進み、回転電機20の指令トルクTrq*(具体的には、指令トルクTrq*の絶対値)を取得し、取得した指令トルクTrq*がトルク閾値Tth未満であるか否かを判定する。ステップS21の処理は、図2のステップS13と同様に、指令トルクTrq*が0と同等であるか否かを判定するための処理である。なお、ステップS21の処理が「トルク取得部」に相当する。
ステップS21において肯定判定した場合には、指令トルクTrq*が0と同等であると判定し、ステップS22に進む。ステップS22では、車速維持制御が行われている状況下においてその制御が解除されたとの第1条件、及び車間維持制御が行われている状況下においてその制御が解除されたとの第2条件のうち、いずれかが成立したか否かを判定する。第1,第2条件のいずれかが成立すると判定した場合、車両10のドライバに車両10の駆動力を発生させる意思があると判定し、ステップS25に進む。
ステップS22において否定判定した場合には、ステップS23に進み、モータ回転速度Nmと、勾配情報検出部45により検出された勾配情報とに基づいて、車両10が惰性で走行している状態であるとの確定判定を行うことができるか否かを判定する。本実施形態において、ステップS23の処理が「速度取得部」に相当する。
例えば、勾配情報に基づいて車両10が平坦路を走行していると判定している状況下において、モータ回転速度Nmが低下していると判定した場合、車両10が減速中であるとし、惰行中であるとの確定判定を行ってもよい。具体的には、例えば、車両10が平坦路を走行していると判定している状況下において、モータ回転速度Nmの低下速度が所定速度以上であると判定した場合、惰行中であるとの確定判定を行えばよい。なお、勾配情報に基づいて車両10が上り勾配の路面を走行していると判定している状況下においては、平坦路を走行していると判定している場合よりも上記所定速度を高く設定してもよい。
また、例えば、勾配情報に基づいて車両10が下り勾配の路面を走行していると判定している状況下において、モータ回転速度Nmが略一定であると判定した場合、車両10が惰行中であるとの確定判定を行ってもよい。
インバータ30を構成する上,下アームスイッチのスイッチング制御を実施している状況下において、ステップS20若しくはS22で肯定判定、又はステップS21若しくはS23で否定判定した場合には、ステップS25に進み、スイッチング制御を継続する。
一方、スイッチング制御を実施している状況下において、ステップS23において肯定判定した場合には、ステップS24に進み、スイッチング制御を停止する。
ステップS24でスイッチング制御を停止した後、ステップS20若しくはS22で肯定判定、又はステップS21若しくはS23で否定判定した場合には、ステップS25に進み、スイッチング制御を再開する。なお、本実施形態において、ステップS25の処理が「再開部」に相当する。また、ステップS20〜S23の処理が「駆動力判定部」に相当する。
ちなみに、第1実施形態と同様に、ステップS25でスイッチング制御を停止してから上記所定期間経過するまでは、ステップS20若しくはS22で肯定判定、又はステップS21若しくはS23で否定判定した場合であっても、ステップS25に移行せず、スイッチング制御の停止を継続してもよい。
続いて、図6を用いて、インバータ30のスイッチング制御について説明する。図6(a)は指令トルクTrq*の推移を示し、図6(b)はモータ回転速度Nmの推移を示し、図6(c)はブレーキストロークSbの推移を示し、図6(d)は車両10の走行状態の推移を示し、図6(e)はインバータ30のスイッチング状態の推移を示す。なお、図6には、車両10が平坦路を走行している場合の各推移を示す。
時刻t1よりも前の期間において、力行駆動制御が実施されることにより、車両10が加速状態となっている。時刻t1において、アクセル操作がなされていなくて、かつ、指令トルクTrq*がトルク閾値Tth未満であると判定される。また、時刻t1において、モータ回転速度Nmが低下していると判定される。これにより、車両10が惰行中であると判定され、スイッチング制御が停止される。
その後時刻t2において、スイッチング制御が再開され、車両10が加速状態とされる。その後時刻t3において、時刻t1の場合と同様に、スイッチング制御が再度停止される。
その後、惰行中の時刻t4において、回生駆動制御が開始され、その後時刻t5において、車両10が停車状態又は極低車速状態とされる。
以上説明した本実施形態によっても、ドライバビリティの低下を抑制しつつ、インバータ30の消費電力を低減させることができる。
<その他の実施形態>
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・図2のステップS10において肯定判定される場合のシフトポジションとしては、Dレンジ、Bレンジ及びRレンジのうち、いずれか1つ又は2つのレンジであってもよい。
・図2のステップS12の処理を、車両10が停車状態であるか否かを判定する処理、又は車両10が極低車速状態であるか否かを判定する処理に置き換えてもよい。
・図2のステップS13,S14の双方を削除してもよい。この場合、制御部50は、ステップS12で肯定判定した場合にステップS15に移行する。また、ステップS13,S14のいずれか1つを削除してもよい。
・車両10が停車状態又は極低車速状態であることを判定するために用いられる検出値としては、回転角センサ42の検出値に限らない。例えば、変速装置23の入出力軸の回転速度や、ドライブシャフト24の回転速度、駆動輪25(車輪)の回転速度等、ロータ22から駆動輪25までの動力伝達系の回転速度を検出するセンサの検出値であってもよい。
・図5のステップS22及びS23の少なくとも一方を削除してもよい。
・図2のステップS13又は図5のステップS21でトルク閾値Tthと比較される値としては、指令トルクTrq*に限らず、回転電機20の出力トルクを検出するトルク検出部の検出値、又は出力トルクを算出するトルク算出部の算出値であってもよい。
・蓄電装置としては、蓄電池に限らず、例えば大容量のキャパシタであってもよい。
・インバータ30と蓄電池32とが、DCDCコンバータを介して電気的に接続されていてもよい。このDCDCコンバータは、蓄電池32の出力電圧を昇圧してインバータ30に供給したり、インバータ30からの電圧を降圧して蓄電池32に供給したりする。
・本開示に記載の制御部及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の制御部及びその手法は、一つ以上の専用ハードウエア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の制御部及びその手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリと一つ以上のハードウエア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
10…車両、20…回転電機、25…駆動輪、30…インバータ、32…蓄電池、50…制御部。

Claims (5)

  1. 蓄電装置(32)と、
    前記蓄電装置に電気的に接続されるインバータ(30)と、
    前記インバータに電気的に接続されるステータ巻線(21)、及び駆動輪(25)と動力伝達可能なロータ(22)を有する回転電機(20)と、を備える車両(10)に適用される車両用制御装置(50)において、
    前記車両の走行速度に関する情報を取得する速度取得部と、
    前記速度取得部により取得された情報に基づいて、前記車両のドライバに、前記回転電機の駆動制御により前記車両の駆動力を発生させる意思があるか否かを判定する駆動力判定部と、
    前記駆動力判定部により前記意思がないと判定されていることを条件として、前記インバータのスイッチング制御を停止する停止部と、を備える車両用制御装置。
  2. 前記車両のシフトポジションが、前記車両の移動を指示する移動レンジであるか否かを判定するシフトポジション判定部と、
    ドライバのブレーキ操作がなされているか否かを判定するブレーキ判定部と、
    前記速度取得部により取得された情報に基づいて、前記車両が停車状態又は極低車速状態であるか否かを判定する速度判定部と、を備え、
    前記駆動力判定部は、前記シフトポジションが前記移動レンジであると判定されて、かつ、前記ブレーキ操作がなされていると判定されて、かつ、前記車両が停車状態又は極低車速状態であると判定されている場合、前記意思がないと判定する請求項1に記載の車両用制御装置。
  3. 前記移動レンジは、前記車両の前進を指示するレンジである請求項2に記載の車両用制御装置。
  4. 前記回転電機の出力トルクに関する情報を取得するトルク取得部を備え、
    前記駆動力判定部は、前記速度取得部により取得された情報及び前記トルク取得部により取得された情報に基づいて前記車両が惰行中であると判定している場合、前記意思がないと判定する請求項1に記載の車両用制御装置。
  5. 前記停止部により前記スイッチング制御が停止されている場合において、前記駆動力判定部により前記意思があると判定された場合、前記回転電機にトルクを発生させて前記車両を移動させ始めるために前記スイッチング制御を再開する再開部を備える請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用制御装置。
JP2020076182A 2019-11-22 2020-04-22 車両用制御装置、プログラム Active JP7367601B2 (ja)

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