JP2021089130A - 乾燥装置 - Google Patents
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Abstract
Description
また、保温室内の上部空間を移送機構が突き抜けて配置され、保温室を移動空間として使用するため、保温室の室内空間を有効利用できず、熱効率が低下しやすい。
特に、ワークを乾燥する場合に溶剤等が気化しており、乾燥室内の温度が低下すると液化して移送機構に付着しワークの汚損が発生するおそれがある。
また、乾燥前のワークを連続して乾燥室に搬入し乾燥後のワークを乾燥室から取り出す動作を効率良く行って、作業効率を高めたいというニーズもある。
薄板状のワークがキャリヤに保持されたまま非接触で乾燥室内を移送される間に所定の温度プロファイルで順次ワーク両面の乾燥が行われる乾燥装置であって、前記ワークを載置したキャリヤを乾燥室内で昇降させる複数の昇降機構と、前記乾燥室の天板部には、前記昇降機構間でワークを保持して移送するワーク保持部が吊り下げロッドにより吊り下げ支持されたワーク移送機構と、を備え、前記天板部には吊り下げロッドが往復動する範囲にガイド孔が設けられ、かつ無端状の耐熱遮蔽ベルトが前記天板部の長手方向内面及び外面に沿って移動可能に配置されており、前記耐熱遮蔽ベルトの対向辺部には前記吊り下げロッドが挿入されかつ長さが異なるベルト孔が各々形成され、前記耐熱遮蔽ベルトの内周面には、前記吊り下げロッドと共に移動可能な可動遮蔽板がスライド可能に重ねて設けられており、前記ワーク移送機構を作動させて前記吊り下げロッドがガイド孔の一端側から他端側へ移動すると、前記可動遮蔽板が前記耐熱遮蔽ベルトの内周面上を所定長スライドして前記ガイド孔の一部を塞ぎ、前記吊り下げロッドが前記ベルト孔の端部に突き当たると前記耐熱遮蔽ベルトを所定長従動回転させて前記可動遮蔽板に連続して前記ガイド孔の残余を覆うことを特徴とする。
また、乾燥室の天板部には吊り下げロッドが往復動する範囲にガイド孔が設けられ、かつ無端状の耐熱遮蔽ベルトが天板部の内面及び外面に沿って移動可能に配置されているので、天板部近傍までワークを収容することができ、乾燥室の室内空間を広く有効に利用することができる。
この場合、耐熱遮蔽ベルトの第一ベルト孔は吊り下げロッドの移動に干渉することがなく、第二ベルト孔は移動ロッドの移動に合わせて可動遮蔽板に連続する位置まで耐熱遮蔽ベルトを引き出すことができる。よって簡易な構成でガイド孔を塞ぐことができる。
これにより、ガイド孔の長さに応じて可動遮蔽板と耐熱遮蔽ベルトの長さを組み合わせて遮蔽することができる。
これにより、天板部に設けられたガイド孔長L1を平板状の耐熱遮蔽ベルト長L2と可動遮蔽板長さL3で確実に覆うことができる。
これにより、乾燥室内にワークを載置したキャリヤを第一昇降機構に積層収容して最上側のワークがワーク移送機構により第二昇降機構に移送して下降させながら積層することでワークを乾燥室内で効率よく循環させて乾燥させることができる。
これにより、キャリヤ昇降機構により乾燥前のワークを第一昇降機構に受け渡し乾燥後のワークを第二昇降機構から受け取る動作を繰り返し行って、作業効率を高めることができる。
これにより、第一キャリヤ昇降機構により乾燥前のワークをキャリヤに載置したまま第一昇降機構に保持させ、第二キャリヤ昇降機構により乾燥後のワークを載置したまま取り出し、キャリヤ戻し機構により空のキャリヤを第二位置から第一位置へ戻して再利用する動作を繰り返すことで、タクトタイムの短縮化を図り、作業効率を向上させることができる。
乾燥装置1は、薄板状のワークWがキャリヤKに保持されたまま乾燥室(加熱炉)2内を非接触で移送される間に所定の温度プロファイルにしたがって順次ワーク両面の乾燥が行われる。図1Bにおいて、両面コーティングされてワーク供給位置PにセットされたワークWは、プッシャー3によって乾燥室2内の昇降機構に供給される。
乾燥室2にはワークWを載置したキャリヤKを乾燥室2の底部から天板部4に向かって上昇させながら積層する第一昇降機構5と、ワーク移送機構6により最上側のワークWが第一昇降機構5から順次移載されて下降させながら積層する第二昇降機構7を少なくとも一対備えている。ワーク供給位置PにセットされたワークWは、プッシャー3によって第一昇降機構5の下方に待機するキャリヤ昇降機構11のキャリヤK上に供給される。
ワーク移送機構6は、ワーク保持部6aを昇降シリンダ6fにより昇降させ、駆動機構6cによりスライダー6dをスライド移動させてワーク保持部6aを乾燥室2の上空間で移動させ、後述するようにワークWを載置したキャリヤKを第一昇降機構5側から第二昇降機構7側へ移送する。
各スペーサK2の上部にはピンK3が突設され、下部にはピンK3と嵌合するピン孔K4が設けられている。図3Cに示すようにキャリヤKどうしは四隅のスペーサK2どうしをピンK3とピン孔K4が嵌合するように連結することで、ワークWどうしが非接触で積層支持されるようになっている。
天板部4の長手方向両端部には、一対の搬送ローラ4bが回転自在に設けられている。一対の搬送ローラ4bには、無端状の耐熱遮蔽ベルト8が天板部4の長手方向内面及び外面に沿って移動可能に架設されている。耐熱遮蔽ベルト8は天板部4に設けられたガイド孔4aと内面及び外面で重なる位置に設けられている。耐熱遮蔽ベルト8は、金属ベルト、樹脂ベルト等様々な材料が用いられるが、本実施例では、耐熱性や加工し易さからモノマーキャストナイロン樹脂(登録商標:MCナイロン)が用いられる。搬送ローラ4bは平ベルト用のローラであっても、歯付プーリであっても或いはスプロケットホイール等であってもよい。
また、天板下辺部4d対向する耐熱遮蔽ベルト8の内周面上には、長尺状の平板である可動遮蔽板10が第二ベルト孔8bに重ねて設けられている。この可動遮蔽板10は中央部に一対の吊り下げロッド6bが貫通しており、吊り下げロッド6bが移動すると可動遮蔽板10が耐熱遮蔽ベルト8に重なったままスライドするようになっている。可動遮蔽板10は、耐熱遮蔽ベルト8の内周面に長手方向に設けられた凹溝に沿ってスライド可能に設けられているのが好ましい。
また、乾燥室2の天板部4には吊り下げロッド6bが往復動する範囲にガイド孔4aが設けられ、かつ無端状の耐熱遮蔽ベルト8が天板部4の内面及び外面に沿って移動可能に配置されているので、天板部近傍までワークWを収容することができ、乾燥室2の室内空間を広く有効に利用することができる。
即ち、ワークWを載置したキャリヤKを第一昇降機構5の下方の第一位置で昇降させて当該第一昇降機構5の最下層に受け渡す第一キャリヤ昇降機構12と、第二昇降機構7の下方の第二位置で乾燥後のワークWを載置したキャリヤKを昇降させる第二キャリヤ昇降機構13と、キャリヤKを第二位置から第一位置へ戻して再利用するキャリヤ戻し機構14を備えている。第一キャリヤ昇降機構12は、電動アクチュエータ12aによりキャリヤKを支持するリフター12bを昇降させるようになっている。また、第二キャリヤ昇降機構13は、電動アクチュエータ13aによりキャリヤKを支持するリフター13bを昇降させるようになっている。キャリヤ戻し機構14は、例えば単軸電動スライダーにより第一位置と第二位置とを往復動させる。キャリヤ戻し機構14は、リフター13bから第二位置で受け取った空のキャリヤKをリフター12b上の第一位置へ単軸電動スライダーによって周回して搬送するようになっている。
Claims (7)
- 薄板状のワークがキャリヤに保持されたまま非接触で乾燥室内を移送される間に所定の温度プロファイルで順次ワーク両面の乾燥が行われる乾燥装置であって、
前記ワークを載置したキャリヤを乾燥室内で昇降させる複数の昇降機構と、
前記乾燥室の天板部には、前記昇降機構間でワークを保持して移送するワーク保持部が吊り下げロッドにより吊り下げ支持されたワーク移送機構と、を備え、
前記天板部には吊り下げロッドが往復動する範囲にガイド孔が設けられ、かつ無端状の耐熱遮蔽ベルトが前記天板部の長手方向内面及び外面に沿って移動可能に配置されており、前記耐熱遮蔽ベルトの対向辺部には前記吊り下げロッドが挿入されかつ長さが異なるベルト孔が各々形成され、前記耐熱遮蔽ベルトの内周面には、前記吊り下げロッドと共に移動可能な可動遮蔽板がスライド可能に重ねて設けられており、
前記ワーク移送機構を作動させて前記吊り下げロッドがガイド孔の一端側から他端側へ移動すると、前記可動遮蔽板が前記耐熱遮蔽ベルトの内周面上を所定長スライドして前記ガイド孔の一部を塞ぎ、前記吊り下げロッドが前記ベルト孔の端部に突き当たると前記耐熱遮蔽ベルトを所定長従動回転させて前記可動遮蔽板に連続して前記ガイド孔の残余を覆うことを特徴とする乾燥装置。 - 前記耐熱遮蔽ベルトの対向する天板上辺部には前記ガイド孔以上の長さの第一ベルト孔が形成され、天板下辺部には前記ガイド孔より長さが短い第二ベルト孔が各々形成されており、前記可動遮蔽板は前記耐熱遮蔽ベルトの内周面に前記第二ベルト孔に重ねて配置されている請求項1又は請求項2記載の乾燥装置。
- 前記ワーク移送機構の吊り下げロッドが、前記第二ベルト孔の端部に係止すると前記第一ベルト孔と前記第二ベルト孔間の平板状の遮蔽ベルトが前記可動遮蔽板に連続する位置まで引き出されて前記ガイド孔の残余を覆う請求項2記載の乾燥装置。
- 前記ガイド孔の長さをL1、前記耐熱遮蔽ベルトの対向辺に設けられたベルト孔端部間の平板状のベルト長をL2、前記可動遮蔽板の前記吊り下げロッドの貫通孔から遮蔽板端部までの長さをL3とするとL1≦L2+L3となるように形成されている請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の乾燥装置。
- 前記昇降機構は、前記ワークを載置したキャリヤを前記乾燥室の底部から天板部に向かって上昇させながら積層する第一昇降機構と、前記ワーク移送機構により最上側のワークが前記第一昇降機構から順次移載されて下降させながら積層する第二昇降機構を少なくとも一対備えている請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の乾燥装置。
- ワークを載置したキャリヤを第一昇降機構の下方の第一位置で昇降させて当該第一昇降機構の最下層に受け渡し、第二昇降機構の下方の第二位置で当該第二昇降機構の最下層より乾燥後のワークを載置したキャリヤを受け取って下降して取り出す動作を繰り返すキャリヤ昇降機構を前記第一位置と前記第二位置とで移動可能に設けた請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の乾燥装置。
- ワークを載置したキャリヤを第一昇降機構の下方の第一位置で昇降させて当該第一昇降機構の最下層に受け渡す第一キャリヤ昇降機構と、第二昇降機構の下方の第二位置で乾燥後のワークを載置したキャリヤを昇降させる第二キャリヤ昇降機構と、キャリヤを第二位置から第一位置へ戻して再利用するキャリヤ戻し機構を備えた請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の乾燥装置。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN113847799A (zh) * | 2021-09-28 | 2021-12-28 | 俐玛精密测量技术(苏州)有限公司 | 循环升降式烘烤箱 |
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