JP2021088407A - 飲料テイクアウトシステム - Google Patents
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Abstract
Description
上記態様では、顧客が視認可能な状態でキャッピングを実行することから、顧客にキャッピングの様子を見守らせることができ、顧客にボトル缶に充填される中味(飲料)を確認させることで、安全面で安心感を与えることができる。
上記態様では、ボトル缶の外面に消費期限を明示するので、消費期限を容易に視認可能な充填容器を顧客にテイクアウトさせることができる。また、消費期限とともに、飲料の名称等が表示されている場合には、充填された飲料を容易に認識可能な充填容器を顧客にテイクアウトさせることができる。
なお、消費期限明示ステップによるボトル缶の外面への消費期限の明示は、例えば、消費期限が記載されたラベルを貼付してもよいし、ボトル缶に直接スタンプしてもよいし、店員の手書きであってもよい。また、消費期限明示ステップは、テイクアウトステップ前であればタイミングは自由に設定でき、例えば、キャッピング後に実行してもよいし、飲料充填ステップ前に実行してもよい。
上記態様では、充填容器をラッピングした後、顧客にテイクアウトさせるので、顧客の満足度を高めることができる。なお、上記ラッピングは、例えば、複数の充填容器を手提げ袋に詰めたり、箱に詰めたりする一般的なラッピングを含む。
り、前記飲料充填ステップでは、前記ボトル缶から前記炭酸飲料に含まれる泡を溢れさせるとよい。
上記態様では、ボトル缶に炭酸飲料を充填する際に、ボトル缶から炭酸飲料に含まれる泡を溢れさせることにより、ボトル缶内に空気が残ることがないので、ボトル缶内に充填された炭酸飲料が酸化することを抑制できる。このため、炭酸飲料の酸化が抑制された充填容器を顧客にテイクアウトさせることができる。
上記態様では、飲料充填ステップ前にボトル缶内の空気を炭酸ガス又は不活性ガスに置換することにより、ボトル缶に充填される飲料がボトル缶内の空気に接触することを防止でき、飲料の酸化がより抑制された充填容器を顧客にテイクアウトさせることができる。なお、上記不活性ガスとしては、窒素ガスやアルゴンガス等を例示できる。
上記態様では、飲料が充填されたボトル缶にキャッピング装置によりキャップ材が装着されることによりボトル缶が封止されるので、顧客が自宅などで開封する際にキャップ材(キャップ)を回転させるという簡単な方法で容易に開封できる。また、キャップ材の円筒部には、破断ブリッジが形成されているとともに、破断ブリッジの下側に位置する円筒部の先端(スカート部)が塑性変形してボトル缶に固定されることから、キャップの開封時に破断ブリッジが切断され、これによりピルファープルーフ機能が達成される。つまり、充填容器の不正な開封を抑制できる。さらに、開封後に飲料が残っている場合に、キャップを被せて回転させるだけで、再度、充填容器を封止できるので、利便性が高い。
上記態様では、飲料充填ステップにより溢れた飲料が付着したボトル缶(充填容器)の外面を洗浄した後、水分を除去するので、外面が清潔な状態の充填容器を顧客にテイクアウトさせることができる。また、キャップ材にスリットが形成されているので、ボトル缶の洗浄時にスリットから水を浸入させて洗浄できるとともに、開封時にボトル缶内の内圧を開放できる。また、飲料充填ステップにおいて炭酸飲料の泡を溢れさせても、キャッピングステップ後のボトル缶のねじ部を洗浄できるので、ねじ部に付着した残液により生じる腐敗やカビの発生を抑制できる。また、ねじ部に飲料(泡)が固着することを抑制できるので、開栓に係るトルクが増大することを抑制できる。なお、飲料が充填された密封部分には、スリットから流入した水分が流入することはない。
上記態様では、タブを上方向に引っ張るだけでボトル缶からキャップ材を外すことができるので、開封時の操作をより簡単にできる。また、スカート部の下端部が塑性変形してボトル缶に固定されることから、キャップの開封時にスカート部のスコアが破断することから、これによりピルファープルーフ機能が達成される。つまり、充填容器の不正な開封を抑制できる。
なお、本実施形態では、クラフトビールを提供する店舗100において実施される飲料テイクアウトシステムについて説明するが、飲料や提供場所は、これに限らない。例えば、飲料は、クラフトビールに限らず、発泡酒やスパークリングワイン、スパークリング日本酒等の炭酸飲料(アルコール飲料)の他、タピオカミルクティーや果汁100%ジュース等のノンアルコール飲料等を含み、提供場所は、このような飲料を販売する店舗や醸造所を含む。
店舗100には、図2に示すように、複数の飲料をジョッキ(図示省略)やボトル缶10に充填可能な飲料充填サーバ20が設けられている。この飲料充填サーバ20は、図1に示す例では3つ設けられ、複数のクラフトビールのそれぞれが貯留されるビール樽(図示省略)と、ビール樽に接続されるボンベ(図示省略)と、各クラフトビールが流通するチューブの先端近傍に設けられるコック21A〜21Cと、チューブの先端に固定された注ぎ口22A〜22Cと、を備えている。図2に示す例では、コック21A〜21Cを開放すると、注ぎ口22A〜22CからAクラフトビール、Bクラフトビール、Cクラフトビールの3種類のクラフトビールがジョッキやボトル缶10に供給される。このような飲料充填サーバ20のコック21A〜21C及び注ぎ口22A〜22Cは、店舗100のカウンター101の正面に位置する壁部に固定されている。
なお、図2に示す例では、キャッピング装置40は棚102に配置することとしたが、これに限らず、顧客により近いカウンター101に配置することとしてもよい。
まり、顧客は、クラフトビールがジョッキやボトル缶10に充填される様子及びボトル缶10がキャッピングされる様子を視認できるようになっている。
このような店舗100では、クラフトビール等の飲料を提供する他、店内で提供する飲料(クラフトビール)をボトル缶10に充填してテイクアウト可能なサービスを提供している。
この飲料テイクアウトシステムで用いられるボトル缶10は、例えば、アルミニウム又はアルミニウム合金等の薄板金属からなり、図4に示すように、底部11を有する円筒状胴部12に、円筒状胴部12の上端から缶軸方向上側に向かうに従って漸次縮径する縮径部13と、縮径部13の上端に接続状態に形成された口部14とを備える一般的なボトル缶である。また、ボトル缶10の口部14には、キャップ材19を固定するための膨出部141とねじ部142とが形成されている。このボトル缶10の缶高さは、128mm〜233mm、円筒状胴部12の外径が50mm〜80mm、口部14の外径(膨出部141の外径)が26mm〜45mm、内容量は、例えば150ml〜1000mlに設定されている。
また、円筒部192の基端部(天板部191に近い位置)には、開封時に内圧を開放するためのベントホール194(スリット)が周方向に複数形成されている。また、円筒部192の先端部には、周方向に断続的に形成されたスリット及びスリット間に位置するブリッジからなる破断ブリッジ193が形成されており、この破断ブリッジ193の下側(円筒部192の先端側)の部位であるスカート部195がボトル缶10の口部14の膨出部141に固定される。このキャップ材19のボトル缶10へのキャッピング後に開封すると、スカート部195がリング状に分離される。
また、飲料提示ステップでは、メニュー表50を提示する他、口頭で消費期限やボトル缶10の内容量等について説明する。なお、消費期限及びボトル缶10の内容量については、口頭に限らず、メニュー表50に表示してもよい。
置40のカバー41は、上述したように、少なくとも前面(顧客側の面)が透明であるため、キャッピング装置40によるキャップ材19のキャッピングの様子は、顧客から容易に視認可能な状態とされる。このキャッピングステップを実行すると、図5に示すように、キャップ材19がボトル缶10の口部14を覆うように固定され、充填容器10Aとなる。具体的には、キャップ材19の円筒部192の先端部(スカート部195)が塑性変形してボトル缶10の口部14の膨出部141に巻き込まれることにより固定され、ボトル缶10を密封して充填容器10Aとなる。
なお、キャップ材19の円筒部192には、ベントホール194が形成されているので、この洗浄ステップにより充填容器10Aに流水をかけると、ベントホール194から水がキャップ材19の内側に浸入する。これにより、ボトル缶10のねじ部142が洗浄される。
さらに、充填容器10Aをラッピングした後、顧客にテイクアウトさせるので、顧客の満足度を高めることができる。
例えば、上記実施形態では、ボトル缶10に充填される飲料がクラフトビール(炭酸飲料)であることから、泡を溢れさせることにより飲料の酸化を抑制していたが、飲料が非炭酸飲料である場合、泡を溢れさせることができないので、飲料が酸化する可能性がある。このため、飲料が非炭酸飲料である場合には、飲料充填ステップS12前にボトル缶1
0内の空気を炭酸ガスや不活性ガス(例えば、窒素ガスやアルゴンガス)に置換するガス置換ステップを実行することが好ましい。例えば、炭酸ガスに置換する場合には、店舗100に予め設けられている炭酸ガスを供給可能なホース及びノズルを利用すればよく、不活性ガスを充填する場合には、不活性ガスが充填された小型のボンベ等を予め準備しておくとともに、このボンベから不活性ガスを供給すればよい。これにより、ボトル缶10に充填される果汁100%ジュース等の非炭酸飲料がボトル缶10内の空気に接触することを防止でき、非炭酸飲料の酸化が抑制された充填容器10Aを顧客にテイクアウトさせることができる。
上記実施形態では、ボトル缶10の一例を示したが、それぞれ容量の異なる複数のボトル缶にも飲料を充填することは可能である。この場合、飲料提示ステップと同時又はその前後において、それぞれ容量の異なる複数のボトル缶を提示するボトル缶提示ステップを実行してもよい。
このキャップ材19Aは、ベントホール194の一部に代えて、内圧開放スリット196を有している。この内圧開放スリット196は、図10に示すように、円筒部192の周方向に延在して線状に形成されるスリットであり、ベントホール194と同じ高さ、あるいはベントホール194よりも下方に配置されている。そして、内圧開放スリット196は、充填された飲料が発酵する等してボトル缶10の内圧が過剰に上昇した際に、所定の内圧開放値(例えば、700kPa)で開口して内部のガスを放出する、いわゆる防爆機能の役目を果たす。このようなキャップ材19Aを用いることにより、顧客がキャップ材19Aにより封止された充填容器をテイクアウトして放置しても、充填容器の破裂などを抑制できる。
本変形例のボトル缶10Bは、アルミニウム又はアルミニウム合金等の薄板金属からなり、図11に示すように、底部11Bと、底部11Bから高さ方向の中間位置までがストレート状に形成され、その上方部分が開口部15Bに向かうに従って縮径された円筒状胴部12Bとを備える有底円筒状に形成されている。円筒状胴部12Bの首部13Bは、缶軸方向の上方に向けて漸次縮径された形状とされるテーパ筒状に形成されている。首部13Bの上端部13aは、缶軸に対する角度を小さくし、ほぼ缶軸方向に沿って形成されている(図12参照)。そして、首部13Bの上端部13aの上端に、口部14が接続されている。
10A 充填容器(キャッピング後のボトル缶)
11,11B 底部
12,12B 円筒状胴部
13 縮径部
13B 首部
14,14B 口部
141 膨出部
142 ねじ部
15,15B 開口部
16 カール部
161 口部始端部
162 内周下側湾曲部
163 内周側筒部
19,19A,19B キャップ材
191 天板部
192 円筒部
193 破断ブリッジ
194 ベントホール(スリット)
195 スカート部
196 内圧開放スリット(スリット)
201 天面部
202 スカート部
203 タブ
205 シール材
206 スコア
20 飲料充填サーバ
21A,21B,21C コック
22A,22B,22C 注ぎ口
23 泡
40 キャッピング装置
41 カバー
50 メニュー表
51 メニュー表示板
60 布
70 ラベル
71 飲料の名称
72 消費期限
80 手提げ袋
100 店舗
101 カウンター
102 棚
Claims (9)
- 複数の飲料を充填可能な飲料充填サーバが備えられた店舗において、ボトル缶と、該ボトル缶に装着され、前記ボトル缶を封止するキャップ材とを用いて実行される飲料テイクアウトシステムであって、
前記複数の飲料又はこれら飲料の名称が記載されたメニューを顧客に提示する飲料提示ステップと、提示された前記複数の飲料から前記顧客に選択された飲料を前記ボトル缶に充填する飲料充填ステップと、前記飲料が充填された前記ボトル缶に前記キャップ材を被せてキャッピング装置によりキャッピングするキャッピングステップと、キャッピングされた前記ボトル缶を前記顧客にテイクアウトさせるテイクアウトステップと、を備えることを特徴とする飲料テイクアウトシステム。 - 前記キャッピングステップでは、前記顧客が視認可能な状態で前記キャッピング装置によるキャッピングを実行することを特徴とする請求項1に記載の飲料テイクアウトシステム。
- 前記テイクアウトステップ前に前記ボトル缶の外面に消費期限を明示する消費期限明示ステップを備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の飲料テイクアウトシステム。
- 前記テイクアウトステップ前に、前記飲料が充填されキャッピングされた前記ボトル缶をラッピングするラッピングステップを備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の飲料テイクアウトシステム。
- 前記飲料は、炭酸ガスを含む炭酸飲料からなり、前記飲料充填ステップでは、前記ボトル缶から前記飲料の泡を溢れさせることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の飲料テイクアウトシステム。
- 前記飲料は炭酸ガスを含まない非炭酸飲料からなり、前記飲料充填ステップ前に前記ボトル缶内の空気を炭酸ガス又は不活性ガスに置換するガス置換ステップを備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の飲料テイクアウトシステム。
- 前記ボトル缶には、膨出部及びねじ部を有する口部が形成されているとともに、前記キャップ材の円筒部の周面における前記膨出部に対向する位置には、破断ブリッジが形成されており、前記キャッピングステップでは、前記円筒部の先端部を前記膨出部に固定し、かつ、前記キャップ材の周面における前記ねじ部に対向する部位に該ねじ部に対応するねじを成形することによりすることにより前記ボトル缶に前記キャップ材をキャッピングすることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の飲料テイクアウトシステム。
- 前記円筒部の基端部には、その周方向に沿う前記ボトル缶内の内圧を開放するためのスリットが形成されており、
前記キャッピングステップ後に前記ボトル缶を洗浄する洗浄ステップと、洗浄後の前記ボトル缶を清拭する又は前記ボトル缶に気体をあてることにより前記ボトル缶の外面の水分を除去する水分除去ステップと、を備えることを特徴とする請求項7に記載の飲料テイクアウトシステム。 - 前記ボトル缶には、カール部を有する口部が形成されているとともに、前記キャップ材は、天面部と、前記天面部の外周縁から垂直下方に延びるスカート部と、前記スカート部の下縁の一部を面方向に延長するように突出するタブとを有するとともに、前記スカート部に前記タブの両側縁から前記スカート部に向けて延びる一対のスコアが形成され、前記キャッピングステップでは、前記キャップ材の前記スカート部の下端部を前記カール部の下端部に固定することにより前記ボトル缶に前記キャップ材をキャッピングすることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の飲料テイクアウトシステム。
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