JP2021088282A - 車両用通知システム及び車載装置 - Google Patents

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伊藤 弘明
Hiroaki Ito
弘明 伊藤
坂本 浩二
Koji Sakamoto
浩二 坂本
竜介 石川
Ryusuke Ishikawa
竜介 石川
崇史 才木
Takashi Saiki
崇史 才木
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Abstract

【課題】車両のユーザの役割別に応じた音声による通知を個々のユーザに絞って行わせることを可能にする。【解決手段】スピーカを備えるヒアラブル端末と、ヒアラブル端末との情報のやり取りを、近距離通信モジュール31を介して行うHCU30とを含み、HCU30は、ヒアラブル端末との情報のやり取りを利用して、そのヒアラブル端末のユーザの役割を特定する役割特定部304と、役割特定部304で特定した役割に応じた音声による通知を行わせるための役割別通知情報を、近距離通信モジュール31を介して、その役割が特定されたユーザのヒアラブル端末に送信させる送信要求部305とを備え、ヒアラブル端末は、送信されてくる役割別通知情報に従った音声による通知をスピーカから行わせる音声出力処理部を備える。【選択図】図4

Description

本開示は、車両用通知システム及び車載装置に関するものである。
車両のユーザに対して通知を行う技術が知られている。例えば特許文献1には、車両の周辺環境を認識して搭乗者に表示又は音声によって注意喚起を行う技術が開示されている。特許文献1には、車両に備えられるスピーカによって音声で注意喚起を行う技術が開示されている。
特開2019−96125号公報
車両に備えられるスピーカによって音声で注意喚起を行う場合、ドライバ以外の乗員にも注意喚起の通知が行われることになる。しかしながら、ドライバ以外の乗員にとっては注意喚起の通知が不要である場合もある。
この開示のひとつの目的は、車両のユーザの役割別に応じた音声による通知を個々のユーザに絞って行わせることを可能にする車両用通知システム及び車載装置を提供することにある。
上記目的は独立請求項に記載の特徴の組み合わせにより達成され、また、下位請求項は、開示の更なる有利な具体例を規定する。特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するために、本開示の車両用通知システムは、ユーザの耳に装着され、スピーカ(22)を備えるヒアラブル端末(2)と、車両で用いられ、ヒアラブル端末との情報のやり取りを、車両で用いられる無線通信のための通信モジュール(31)を介して行う車載装置(30,30a)とを含み、車載装置は、ヒアラブル端末との情報のやり取りを利用して、そのヒアラブル端末のユーザの役割を特定する役割特定部(304,304a)と、役割特定部で特定した役割に応じた音声による通知を行わせるための役割別通知情報を、通信モジュールを介して、その役割が特定されたユーザのヒアラブル端末に送信させる送信要求部(305)とを備え、ヒアラブル端末は、送信されてくる役割別通知情報に従った音声による通知をスピーカから行わせる通知処理部(204)を備える。
上記目的を達成するために、本開示の車載装置は、車両で用いられ、ユーザの耳に装着されてスピーカ(22)を備えるヒアラブル端末との情報のやり取りを、車両で用いられる無線通信のための通信モジュール(31)を介して行う車載装置であって、ヒアラブル端末との情報のやり取りを利用して、そのヒアラブル端末のユーザの役割を特定する役割特定部(304,304a)と、役割特定部で特定した役割に応じた音声による通知を行わせるための役割別通知情報を、通信モジュールを介して、その役割が特定されたユーザのヒアラブル端末に送信させる送信要求部(305)とを備える。
これによれば、役割特定部で特定したヒアラブル端末のユーザの役割に応じた通知を行わせるための役割別通知情報を、その役割が特定されたユーザのヒアラブル端末に送信させるので、そのヒアラブル端末のユーザの役割に応じた音声による通知がそのヒアラブル端末で行われることになる。よって、車両に複数のユーザが乗車する場合であっても、ユーザごとに、ユーザの役割に応じた音声による通知を各ユーザのヒアラブル端末から行わせえることが可能になる。ヒアラブル端末は、ユーザの耳に装着され、スピーカを備えるので、ヒアラブル端末から音声によって行われる通知は、そのヒアラブル端末のユーザ以外には認識されにくくなる。その結果、車両のユーザの役割別に応じた音声による通知を個々のユーザに絞って行わせることが可能になる。
車両用システム1の概略的な構成の一例を示す図である。 ヒアラブル端末2の概略的な構成の一例を示す図である。 車両側ユニット3の概略的な構成の一例を示す図である。 HCU30の概略的な構成の一例を示す図である。 HCU30での役割特定関連処理の流れの一例を示すフローチャートである。 HCU30aの概略的な構成の一例を示す図である。
図面を参照しながら、開示のための複数の実施形態を説明する。なお、説明の便宜上、複数の実施形態の間において、それまでの説明に用いた図に示した部分と同一の機能を有する部分については、同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。同一の符号を付した部分については、他の実施形態における説明を参照することができる。
(実施形態1)
<車両用システム1の概略構成>
以下、本開示の実施形態1について図面を用いて説明する。図1に示す車両用システム1は、ヒアラブル端末2及び車両側ユニット3を含む。図1のHVは車両を示す。図1のAが車両HVの運転席を示す。図1のBが車両HVの助手席を示す。図1のCが車両HVの後部座席を示す。
ヒアラブル端末2は、ユーザの耳に装着して用いられるイヤホン型のウェアラブル端末である。ヒアラブル端末2は、少なくともイヤホンとしての機能,通信機能を有するものとする。ヒアラブル端末2には、通信機能を有するヘッドセット等も含むものとする。本実施形態では、ヒアラブル端末2は、マイクとしての機能も有するものとして以降の説明を続ける。ヒアラブル端末2の詳細については後述する。
車両側ユニット3は、車両HVで用いられる。車両側ユニット3は、ヒアラブル端末2との間で通信を行うことが可能となっており、この通信を介した照合によって車両HVの利用に関する認証を行う。車両側ユニット3の詳細については後述する。
車両側ユニット3を用いる車両HVは、シェアカー等の、同世帯以外の複数のユーザが利用する車両(以下、サービス車両)であってもよい。サービス車両は、自動運転によって配車されたり、自動運転で旅客輸送を行ったりする車両であってもよい。なお、シェアカーには、面識のないユーザ同士が同乗するライドシェアに用いられるシェアカー,個人所有の車両をこの車両の管理者が使用していない時間帯に他者に貸し出すカーシェアに用いられるシェアカー等も含む。以下では、個人所有の車両を所有する世帯のユーザを所有者と呼び、シェアカーをサービスとして利用する側のユーザを一時利用者と呼ぶ。また、車両HVは電車等の車両であってもよい。
<ヒアラブル端末2の概略構成>
続いて、図2を用いて、ヒアラブル端末2の概略的な構成について説明を行う。図2に示すように、ヒアラブル端末2は、制御部20、通信モジュール21、スピーカ22、マイク23、及び記憶部24を備えている。
通信モジュール21は、近距離無線通信を行うための通信モジュールである。通信モジュール21は、近距離無線通信によって携帯端末と通信接続する構成とすればよい。近距離無線通信としては、Bluetooth Low Energy(Bluetoothは登録商標)等の近距離無線通信規格に準拠した近距離無線通信,UWB(Ultra Wide Band)通信等が挙げられる。近距離無線通信規格に準拠した近距離無線通信としては、Wi−Fi(登録商標)、ZigBee(登録商標)等を用いてもよい。
通信モジュール21は、制御部20の指示に従って、通信接続先に情報を送信する。例えば、通信モジュール21は、情報を車両側ユニット3に近距離無線通信によって送信する。また、通信モジュール21は、車両側ユニット3から近距離無線通信によって送信されてくる情報を受信する。
スピーカ22は、音声を出力する音声出力装置である。スピーカ22は、制御部20の指示に従って音声を出力する。スピーカ22は、ヒアラブル端末2のうちの、装着時に耳穴に挿入される部分に設けられていることが好ましい。これは、スピーカ22から出力される音声を、ヒアラブル端末2を耳に装着したユーザ以外に認識されにくくするためである。マイク23は、集音を行う音声入力装置である。マイク23は、集音した音声を電気的な音声信号に変換して制御部20へ出力する。
記憶部24は、自端末としてのヒアラブル端末2のユーザの生体認証を行うための生体情報を記憶する。この記憶部24が端末側記憶部に相当する。生体情報の記憶は、ヒアラブル端末2の初回の利用時,ユーザの変更時等に予め行われているものとして以降の説明を続ける。また、記憶部24は、自端末のユーザの嗜好を推定することが可能な属性情報を記憶する。属性情報の一例としては、ユーザの性別,年齢等が挙げられる。ヒアラブル端末2への属性情報の記憶は、例えば通信モジュール21を介して通信接続されたスマートフォン等の端末に入力された情報をもとに行われる構成とすればよい。記憶部24としては、不揮発性メモリを用いる構成とすればよい。
制御部20は、例えばプロセッサ、メモリ、I/O、これらを接続するバスを備え、メモリに記憶された制御プログラムを実行することでヒアラブル端末2の有する機能に関する各種処理を実行する。ここで言うところのメモリは、コンピュータによって読み取り可能なプログラム及びデータを非一時的に格納する非遷移的実体的記憶媒体(non-transitory tangible storage medium)である。また、非遷移的実体的記憶媒体は、半導体メモリ等によって実現される。制御部20の詳細については、以下で述べる。
<制御部20の概略構成>
続いて、図2を用いて、制御部20の概略的な構成について説明を行う。図2に示すように、制御部20は、生体認証部201、送信処理部202、受信情報取得部203、及び音声出力処理部204を機能ブロックとして備えている。なお、制御部20が実行する機能の一部又は全部を、1つ或いは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。また、制御部20が備える機能ブロックの一部又は全部は、プロセッサによるソフトウェアの実行とハードウェア部材の組み合わせによって実現されてもよい。
生体認証部201は、生体認証によって、自端末を用いるユーザの認証を行う。生体認証部205は、耳音響認証によって自端末の正規のユーザの認証を行うことが好ましい。耳音響認証では、ユーザの耳穴の形状によって定まる音響特性を利用して生体認証を行う。
一例として、生体認証部201は、音声出力処理部204によってスピーカ22から耳音響認証用の音を出力させ、マイク23で集音した耳穴内での反響音の音響特性を検出する。そして、検出した音響特性から耳音響認証を行う。なお、マイク23としては、ユーザの発話を集音するためのマイクと、耳穴内での反響音を集音するためのマイクとを別個に設ける構成としてもよい。耳音響認証では、検出した音響特性と、記憶部24に予め記憶しておいた正規のユーザの音響特性とを照合することで認証を行えばよい。この場合、音響特性が生体情報に相当する。
また、生体認証部201は、声紋認証によって、自端末を用いるユーザの認証を行う構成としてもよい。声紋認証では、ユーザの音声の特徴である声紋を利用して生体認証を行う。生体認証部201は、声紋認証を行う場合には、例えばマイク23で集音するユーザの音声から声紋を検出し、記憶部24に予め記憶しておいた正規のユーザの声紋と照合することで認証を行えばよい。この場合、声紋が生体情報に相当する。なお、生体認証部201で行う認証は、ユーザの発話がなくても認証を行うことができる分だけ、声紋認証よりも耳音響認証に方が好ましい。生体認証部201が生体情報検出部に相当する。
送信処理部202は、通信モジュール21と車両側ユニット3との通信接続が確立した状態において、生体認証部201で検出する生体情報を、通信モジュール21から車両側ユニット3へ送信させる。例えば、送信処理部202は、通信モジュール21を介して、車両側ユニット3から認証用の情報の送信の要求を受信した場合に、生体認証部201で検出する生体情報を送信させる構成とすればよい。
送信処理部202は、生体情報に加え、自端末を識別するための識別情報(以下、端末ID)も送信する構成とすればよい。また、記憶部24に属性情報が記憶されている場合には、生体情報に加え、属性情報も送信する構成とすればよい。
受信情報取得部203は、通信モジュール21で受信した情報を取得する。詳しくは、車両側ユニット3から送信されてくる役割別通知情報を取得する。役割別通知情報は、ユーザの役割に応じた音声による通知を行わせるための情報である。
ここで言うところのユーザの役割とは、車両HVの利用に関する役割である。ユーザの役割としては、運転手,同乗者等の役割に区分される。また、運転手,同乗者であっても、所有者,一時利用者といった役割に区分される。運転手は、車両HVを運転する乗員にあたるユーザである。同乗者は、運転手以外の乗員にあたるユーザである。所有者,一時利用者については、前述した通りである。
ユーザの役割に応じた音声による通知の例としては、以下の通りである。運転手に音声によって通知する情報の内容は、運転に関わる内容である。例えば、運転操作に関する注意喚起,渋滞情報,緊急車両の通行等である。同乗者に音声によって通知する情報の内容は、主にエンターテインメント系の内容である。例えば、目的地のエンターテインメント情報,目的地到着までの残り時間,輸送中のもてなしに関する情報等である。
上述したように、ヒアラブル端末2では、ユーザの役割が運転手か同乗者かで音声によって通知する情報の内容が異なる。なお、運転手に通知する情報の内容に、エンターテインメント系の内容も含んでもよいが、同乗者に通知する場合よりも量若しくは割合を少なくすることが好ましい。これは、運転中の運転手にとって、エンターテインメント系の内容の通知が煩わしい可能性があるためである。また、同乗者に通知する情報の内容に、運転に関わる内容も含んでもよいが、運転手に通知する場合よりも量若しくは割合を少なくすることが好ましい。これは、同乗者にとって、運転に関わる内容の通知が煩わしい可能性があるためである。
所有者に音声によって通知する情報の内容は、車両HVの管理に関わる内容である。例えば、車両HVのメンテナンス時期,車両HVの防犯に関する警告等である。車両HVの防犯に関する警告としては、車両HVの鍵の閉め忘れの警告,車両HVの車上荒らしの警告等が挙げられる。一時利用者に音声によって通知する情報の内容には、上述した車両HVの管理に関わる内容を含まない。
上述したように、ヒアラブル端末2では、ユーザの役割が所有者か一時利用者かで音声によって通知する情報の内容が異なる。よって、ユーザの役割が運転手,同乗者の場合であっても、役割が所有者か一時利用者かで音声によって通知する情報の内容が異なる。車両HVの管理に関わる内容は、一時利用者のヒアラブル端末2では、通知させない。これは、一時利用者にとって、車両HVの管理に関わる内容の通知が煩わしい可能性があるためである。
音声出力処理部204は、受信情報取得部203で取得する役割別通知情報に従って、スピーカ22から音声を出力させる。つまり、音声出力処理部204は、役割別通知情報に従った音声による通知を行わせる。この音声出力処理部204が通知処理部に相当する。また、音声出力処理部204は、ヒアラブル端末2で耳音響認証を行う場合には、スピーカ22から耳音響認証用の音を出力させてもよい。
<車両側ユニット3の概略構成>
続いて、図3を用いて、車両側ユニット3の概略的な構成について説明を行う。図3に示すように、車両側ユニット3は、HCU(Human Machine Interface Control Unit)30、近距離通信モジュール31、表示装置32、音声出力装置33、車両状態センサ34、施開錠スイッチ(以下、施開錠SW)35、始動スイッチ(以下、始動SW)36、ボデーECU37、パワーユニットECU38、及び照合ECU39を含んでいる。
近距離通信モジュール31は、近距離無線通信を行うための車載の通信モジュールである。近距離通信モジュール31は、ヒアラブル端末2の通信モジュール21との間で通信接続が確立した場合に、通信モジュール21との間で近距離無線通信を行う。近距離無線通信とは、例えば通信範囲が最大でも数十メートル程度におさまる無線通信とする。本実施形態では、近距離通信モジュール31と通信モジュール21との間での近距離無線通信として、Bluetooth Low Energy(以下、BLE)に準拠した無線通信を用いる場合を例に挙げて説明を行う。
表示装置32は、HCU30からの指示に基づいて情報を表示することで、運転手に向けた情報の提示を行う。表示装置32としては、メータMID(Multi Information Display),CID(Center Information Display),HUD(Head-Up Display)等がある。HUDは、HCU30から取得した画像データに基づく表示像の光を、車両HVの運転席前方の投影領域に投影することで、この表示像の虚像を前景の一部と重ねて運転手が視認可能に表示する。メータMID及びCIDは、例えば液晶ディスプレイ等によって情報を表示する。メータMIDは、運転席前方のインストルメントパネルに配置される。CIDは、センタクラスタに配置される。
音声出力装置33は、HCU30からの指示に基づいて音声を出力することで、運転手に向けた情報の提示を行う。音声出力装置33は、車両HVに搭載されたスピーカとすればよい。
車両状態センサ34は、車両HVの走行状態,操作状態等の車両HVの挙動に関する情報を検出するためのセンサ群である。車両状態センサ34としては、例えば、車速を検出する車速センサ,シフトポジションを検出するシフトポジションセンサ等がある。
施開錠SW35は、運転席のドア,助手席のドア,トランクルームドアといった車両HVのドアの施開錠を要求するためのスイッチである。施開錠SW35は、車両HVのアウタードアハンドルに設けられたり、リアバンパに設けられたりする構成とすればよい。施開錠SW35としては、例えばタッチスイッチを用いたり、メカニカルなボタンスイッチを用いたりすることができる。施開錠SW35の信号は、例えばボデーECU37に出力される構成とすればよい。
始動SW36は、車両HVの走行駆動源の始動を要求するためのスイッチである。始動SW36は、例えば運転席前方に設けられる。始動SW36としては、例えばメカニカルなボタンスイッチを用いることができる。
ボデーECU37は、例えばプロセッサ,メモリ等からなる電子制御装置である。ボデーECU37は、車両HVの各ドアの施開錠を制御するための駆動信号を各ドアに設けられたドアロックモータに出力することで、各ドアの施開錠を行う。また、ボデーECU37には、施開錠SW35が接続されており、施開錠SW35のオンオフに応じた信号を取得する。
パワーユニットECU38は、車両HVの内燃機関又はモータジェネレータといった走行駆動源を制御する電子制御装置である。パワーユニットECU38は、照合ECU39から走行駆動源の始動許可信号を取得すると、車両HVの走行駆動源を始動させる。
照合ECU39は、例えばプロセッサ,メモリ等からなる電子制御装置である。照合ECU39は、車両HVの利用を許可する認証に関する処理を実行する。本実施形態では、車両HVの利用を許可する認証には、前述の生体情報が用いられるものとする。照合ECU39には、予め車両HVの利用が許可されるユーザ(以下、利用許可ユーザ)の生体情報が登録されているものとする。なお、生体情報の登録は、照合ECU39の不揮発性メモリに生体情報を記憶することで行われる構成とすればよい。
予め利用許可ユーザの生体情報を照合ECU39に登録する方法としては、以下の例が挙げられる。例えば、車両HVの所有者の生体情報であれば、車両HVのディーラーの専用の端末を介して生体情報を登録する構成とすればよい。また、車両HVの一時利用者であれば、車両HVの一時利用のサービスを受けるためのサーバを介して生体情報を登録する構成とすればよい。この場合、サーバと照合ECU39との情報のやり取りについては、DCM等の公衆通信網を介して広域通信を行う広域通信モジュールを車両側ユニット3に含ませることで、この広域通信モジュールを介して行う構成とすればよい。サーバとヒアラブル端末2との情報のやり取りについては、ユーザのスマートフォン等の端末を介して行う構成とすればよい。一時利用者の生体情報の登録については、その一時利用者の車両HVの利用後に登録を解除する構成とすればよい。
例えば、照合ECU39は、車両が駐車中、且つ、車両の全ドアが施錠中の状態において、施開錠SW35がオンになった場合に、近距離通信モジュール31と通信接続が確立している車両HVの車室外のヒアラブル端末2に認証用の情報の要求を行う。照合ECU39は、認証用の情報の要求を、近距離通信モジュール31を介して行う。続いて、照合ECU39は、ヒアラブル端末2から認証用の情報として送信される生体情報を、近距離通信モジュール31を介して取得する。照合ECU39は、ヒアラブル端末2から取得する生体情報と、予め登録されている利用許可ユーザの生体情報とを照合することで認証を行う。そして、認証が成立した場合に、ボデーECU37に指示を行って車両ドアの開錠を行わせる。
なお、照合ECU39は、車両が駐車中であることについては、車両状態センサ34でのセンシング結果をもとに判断すればよい。照合ECU39は、車両の全ドアが施錠中の状態であることについては、ボデーECU37の制御情報から判断すればよい。照合ECU39は、施開錠SW35がオンになったことについては、ボデーECU37を介して施開錠SW35の信号を取得することで判断すればよい。また、車室外のヒアラブル端末2であることについては、車両HVに対するヒアラブル端末2の位置を特定することで判断すればよい。
一例としては、ヒアラブル端末2と近距離通信モジュール31との間での近距離無線通信の電波を、車両HVのそれぞれ異なる箇所に設けた3つ以上のアンテナでスニッフィング(つまり、傍受)した電波の受信信号強度をもとに、車両HVに対するヒアラブル端末2の位置を特定すればよい。詳しくは、受信信号強度の減衰特性から各アンテナとヒアラブル端末2との距離を算出し、三角測量の原理によって車両HVの基準点に対するヒアラブル端末2の位置を特定する。また、UWBを用いる場合には、車両HVのそれぞれ異なる箇所に設けた2つ以上のアンテナで受信した電波の入射角度と到達時間差とから、車両HVの基準点に対するヒアラブル端末2の位置を特定してもよい。
また、照合ECU39は、始動SW36がオンになった場合に、近距離通信モジュール31と通信接続が確立している車両HVの車室内のヒアラブル端末2に認証用の情報の要求を行う。続いて、照合ECU39は、ヒアラブル端末2から取得する生体情報と、予め登録されている利用許可ユーザの生体情報とを照合することで認証を行う。そして、認証が成立した場合に、パワーユニットECU38に指示を行って走行駆動源を始動させる。
なお、照合ECU39は、始動SW36がオンになったことについては、始動SW36の信号を取得することで判断すればよい。照合ECU39は、認証用の情報の要求を、近距離通信モジュール31を介して行う。また、車室内のヒアラブル端末2であることについては、車両HVに対するヒアラブル端末2の位置を特定することで判断すればよい。
HCU30は、例えばプロセッサ、メモリ、I/O、これらを接続するバスを備え、メモリに記憶された制御プログラムを実行することで情報の提示に関する各種の処理を実行する。ここで言うところのメモリは、コンピュータによって読み取り可能なプログラム及びデータを非一時的に格納する非遷移的実体的記憶媒体(non-transitory tangible storage medium)である。また、非遷移的実体的記憶媒体は、半導体メモリ又は磁気ディスク等によって実現される。このHCU30が車載装置に相当する。また、このHCU30とヒアラブル端末2とを含む構成が車両用通信システムに相当する。HCU30の詳細については、以下で述べる。
<HCU30の概略構成>
次に、図4を用いて、HCU30の概略的な構成の一例について説明を行う。図4に示すように、HCU30は、端末情報取得部301、端末位置取得部302、記憶部303、役割特定部304、及び送信要求部305を機能ブロックとして備えている。このHCU30が車載装置に相当する。HCU30には、他の構成を備えてもよいが、便宜上、以降では説明を省略する。なお、HCU30が実行する機能の一部又は全部を、1つ或いは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。また、HCU30が備える機能ブロックの一部又は全部は、プロセッサによるソフトウェアの実行とハードウェア部材の組み合わせによって実現されてもよい。
端末情報取得部301は、近距離通信モジュール31を介して、ヒアラブル端末2から送信されてくる情報を取得する。ヒアラブル端末2から送信されてくる情報としては、例えば生体情報,端末ID,属性情報等である。ヒアラブル端末2から取得する生体情報は、照合ECU39での認証に用いられる。
端末位置取得部302は、照合ECU39で特定された車両HVに対するヒアラブル端末2の位置を取得する。つまり、端末位置取得部302は、ユーザのヒアラブル端末2との情報をやり取りする際の無線通信に用いられる電波を利用してそのヒアラブル端末2の車両HVに対する位置を特定するシステムでの位置特定結果を取得する。
記憶部303は、ヒアラブル端末2と近距離通信モジュール31との間の過去の接続履歴を記憶している。一例としては、近距離通信モジュール31との間で通信接続が行われたヒアラブル端末2の端末IDを記憶部303が記憶する構成とすればよい。記憶部303としては、不揮発性メモリが用いられる。
役割特定部304は、ヒアラブル端末2との情報のやり取りを利用して、そのヒアラブル端末2のユーザの役割を特定する。例えば、役割特定部304は、端末位置取得部302で取得した車両HVに対するヒアラブル端末2の位置をもとに、運転手と同乗者とを区別して特定する。つまり、ユーザのヒアラブル端末2との情報をやり取りする際の無線通信に用いられる電波を利用して特定した車両HVに対するヒアラブル端末2の位置をもとに、運転手と同乗者とを区別して特定する。図1を例にすると、役割特定部304は、ヒアラブル端末2の位置が運転席Aに相当する場合に、ユーザの役割を運転手と特定する。また、役割特定部304は、ヒアラブル端末2の位置が助手席B若しくは後部座席Cに相当する場合には、ユーザの役割を同乗者と特定する。
また、役割特定部304は、車両HVが自動運転で旅客輸送を行う車両であって、運転手の運転操作を必要としない自動運転の継続中は、ヒアラブル端末2の位置が運転席Aに相当する場合であっても、ユーザの役割を同乗者と特定すればよい。
例えば、役割特定部304は、ユーザのヒアラブル端末2と近距離通信モジュール31との間の過去の接続履歴の有無をもとに、所有者と一時利用者とを区別して特定する。一例として、役割特定部304は、通信接続時に端末情報取得部301で取得する端末IDが記憶部303に記憶されていないヒアラブル端末2のユーザについては、役割を一時利用者と特定する。一方、役割特定部304は、通信接続時に端末情報取得部301で取得する端末IDが記憶部303に既に記憶されているヒアラブル端末2のユーザについては、役割を所有者と特定する。
送信要求部305は、役割特定部304で特定した役割に応じた音声による通知を行わせるための役割別通知情報を、近距離通信モジュール31を介して、その役割が特定されたユーザのヒアラブル端末2に送信させる。なお、役割特定部304は、特定した役割と、役割を特定したユーザのヒアラブル端末2の端末IDとを紐付けて管理すればよい。これによれば、近距離通信モジュール31と通信接続可能なヒアラブル端末2が複数存在した場合であっても、各ヒアラブル端末のユーザの役割に応じた役割別通知情報を、その役割が特定されたユーザのヒアラブル端末2にそれぞれ送信させることが可能になる。
送信要求部305は、役割特定部304で運転手と特定されるユーザのヒアラブル端末2と、役割特定部304で同乗者と特定されるユーザのヒアラブル端末2とで、通知内容が異なるように役割別通知情報を送信させる。
前述したように、運転手に音声によって通知する情報の内容は、運転に関わる内容である。例えば、運転操作に関する注意喚起,渋滞情報,緊急車両の通行等である。同乗者に音声によって通知する情報の内容は、主にエンターテインメント系の内容である。例えば、目的地のエンターテインメント情報,目的地到着までの残り時間,輸送中のもてなしに関する情報等である。
一例として、送信要求部305は、役割特定部304で同乗者と特定されるユーザのヒアラブル端末2に対しては、エンターテインメント系の内容の役割別通知情報を送信させる一方、役割特定部304で運転手と特定されるユーザのヒアラブル端末2に対しては、役割特定部304で同乗者と特定されるユーザのヒアラブル端末2に対するよりもエンターテインメント系の内容が少ない役割別通知情報を送信させればよい。なお、役割特定部304で同乗者と特定されるユーザのヒアラブル端末2に対するよりもエンターテインメント系の内容が少ないとは、エンターテインメント系の内容を含まないことも含まれる。
送信要求部305は、エンターテインメント系の内容の役割別通知情報を送信させる場合に、端末情報取得部301でヒアラブル端末2から取得する、そのヒアラブル端末2のユーザの属性情報に応じたエンターテインメント系の内容の役割別通知情報を、近距離通信モジュール31を介して、その役割が特定されたユーザのヒアラブル端末2に送信させることが好ましい。属性情報に応じたエンターテインメント系の内容とは、属性情報から推定されるユーザの嗜好に応じたエンターテインメント系の内容とすればよい。
送信要求部305は、役割特定部304で所有者と特定されるユーザのヒアラブル端末2と、役割特定部304で一時利用者と特定されるユーザのヒアラブル端末2とで、通知内容が異なるように役割別通知情報を送信させる。
前述したように、所有者に音声によって通知する情報の内容は、車両HVの管理に関わる内容である。例えば、車両HVのメンテナンス時期,車両HVの防犯に関する警告等である。車両HVの防犯に関する警告としては、車両HVの鍵の閉め忘れの警告,車両HVの車上荒らしの警告等が挙げられる。一時利用者に音声によって通知する情報の内容には、上述した車両HVの管理に関わる内容を含まない。
なお、車両HVの防犯に関する警告にあたる役割別通知情報については、車両HVの駐車後の乗員降車後において、近距離通信モジュール31を介してヒアラブル端末2に送信する構成とすればよい。乗員降車後の判断については、例えば車両HVのイグニッション電源のオフ及び車両HVの全ドアの施錠をもとに照合ECU39で判断した結果を利用する等すればよい。車両HVの防犯に関する警告にあたる役割別通知情報については、車両HVの駐車後の乗員降車後において、広域通信モジュールを介してヒアラブル端末2に送信する構成としてもよい。これによれば、車両HVが近距離無線通信の通信距離外に駐車されている場合であっても、車両HVの所有者が車両HVの防犯に関する警告にあたる通知を受けることが可能になる。
また、HCU30は、車両HVのイグニッション電源がオンになってからオフになるまでの起動中において、近距離通信モジュール31とヒアラブル端末2との通信接続時には、音声出力装置33からの音声の出力は行わせない構成としてもよい。これによれば、車両HVに車載のスピーカが設けられている場合であっても、車両HVのユーザの役割別に応じた音声による通知をより個々のユーザに絞って行わせることが可能になる。
<HCU30での役割特定関連処理>
続いて、図5のフローチャートを用いて、HCU30でのヒアラブル端末2のユーザの役割特定に関する処理(以下、役割特定関連処理)の流れの一例について説明を行う。図5のフローチャートは、例えば車両HVのイグニッション電源がオフになってから、近距離通信モジュール31に新たにヒアラブル端末2が通信接続されるごとに開始する構成とすればよい。なお、イグニッション電源がオンになる前の過去に接続履歴のあるヒアラブル端末2であっても、イグニッション電源がオフになってからは未接続の場合には、イグニッション電源がオフになってからの最初の通信接続が新たな通信接続に該当する。
まず、ステップS1では、ユーザのヒアラブル端末2と近距離通信モジュール31との間の過去の接続履歴が有る場合(S1でYES)には、ステップS2に移る。一方、過去の接続履歴が無い場合(S1でNO)には、ステップS3に移る。
ステップS2では、役割特定部304が、ユーザの役割を所有者と特定し、ステップS4に移る。ステップS3では、役割特定部304が、ユーザの役割を一時利用者と特定し、ステップS4に移る。
ステップS4では、端末位置取得部302で取得した、車両HVに対するヒアラブル端末2の位置(以下、端末位置)が車両HVの運転席にあたる場合(S4でYES)には、ステップS5に移る。一方、端末位置が助手席若しくは後部座席にあたる場合(S4でNO)には、ステップS6に移る。
ステップS5では、役割特定部304が、ユーザの役割を運転手と特定し、役割特定関連処理を終了する。ステップS6では、役割特定部304が、ユーザの役割を同乗者と特定し役割特定関連処理を終了する。なお、S1〜S3の処理と、S4〜S6の処理とは、処理の順序を入れ替えてもよいし、処理を並行して行う構成としてもよい。
<実施形態1のまとめ>
実施形態1の構成によれば、役割特定部304で特定したヒアラブル端末2のユーザの役割に応じた通知を行わせるための役割別通知情報を、その役割が特定されたユーザのヒアラブル端末2に送信させるので、そのヒアラブル端末2のユーザの役割に応じた音声による通知がそのヒアラブル端末2で行われることになる。よって、車両HVに複数のユーザが乗車する場合であっても、ユーザごとに、ユーザの役割に応じた音声による通知を各ユーザのヒアラブル端末2から行わせえることが可能になる。ヒアラブル端末2は、ユーザの耳に装着され、スピーカ22を備えるので、ヒアラブル端末2から音声によって行われる通知は、そのヒアラブル端末2のユーザ以外には認識されにくくなる。その結果、車両HVのユーザの役割別に応じた音声による通知を個々のユーザに絞って行わせることが可能になる。
(実施形態2)
実施形態1では、役割特定部304が、ヒアラブル端末2と近距離通信モジュール31との間の過去の接続履歴の有無をもとに、所有者と一時利用者とを区別して特定する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。
例えば、記憶部303に予め所有者の生体情報を記憶しておくことで、端末情報取得部301で取得した生体情報が、所有者の生体情報として記憶部303に記憶されている否かによって、役割特定部304が所有者と一時利用者とを区別して特定する構成としてもよい。
具体的には、端末情報取得部301で取得した生体情報が、所有者の生体情報として記憶部303に記憶されている場合に、役割特定部304が、ユーザの役割を所有者と特定すればよい。一方、端末情報取得部301で取得した生体情報が、所有者の生体情報として記憶部303に記憶されていない場合に、役割特定部304が、ユーザの役割を一時利用者と特定すればよい。
この場合、予め所有者の生体情報を記憶部303に記憶する方法としては、実施形態1で述べた、利用許可ユーザの生体情報を照合ECU39に登録する方法と同様にして行う構成とすればよい。また、端末情報取得部301で取得した生体情報は、車両HVの利用を許可するための照合ECU39での生体認証にも用いられる構成とすればよい。これによれば、車両HVの利用を許可するための認証に用いる生体情報を利用してユーザの役割を特定することが可能になる。
なお、生体情報の代わりに、所有者のヒアラブル端末2の端末IDを予め記憶部303に記憶しておく構成としてもよい。この場合、端末情報取得部301で取得した端末IDが、所有者のヒアラブル端末2の端末IDとして記憶部303に記憶されている否かによって、役割特定部304が所有者と一時利用者とを区別して特定する構成とすればよい。
(実施形態3)
前述の実施形態では、車両HVに対するヒアラブル端末2の位置(つまり、端末位置)を照合ECU39で特定する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、端末位置を近距離通信モジュール31で特定する構成としてもよいし、HCU30で特定する構成としてもよい。
(実施形態4)
また、以下の実施形態4のような構成としてもよい。役割と生体情報とを予め紐付けでもよい。ここで、実施形態4の一例について図を用いて説明する。実施形態3の車両用システム1は、車両側ユニット3のHCU30の代わりにHCU30aを含むことを除けば、実施形態1の車両用システム1と同様である。
ここで、図6を用いて、HCU30aの概略的な構成の一例について説明を行う。図6に示すように、HCU30aは、端末情報取得部301、記憶部303a、役割特定部304a、及び送信要求部305を機能ブロックとして備えている。HCU30aは、端末位置取得部302を備えない点と、記憶部303及び役割特定部304の代わりに記憶部303a及び役割特定部304aを備える点とを除けば、実施形態1のHCU30と同様である。このHCU30aも車載装置に相当する。また、HCU30aとヒアラブル端末2とを含む構成も車両用通知システムに相当する。
記憶部303aは、ユーザの生体情報と役割とが予め対応付けられた対応関係を記憶している。予めユーザの生体情報と役割とを対応付けて記憶部303aに記憶する方法としては、以下の例が挙げられる。例えば、車両HVの所有者の生体情報であれば、車両HVのディーラーの専用の端末を介して、ユーザの生体情報と所有者という役割とを対応付けて記憶部303aに記憶する構成とすればよい。また、車両HVの一時利用者であれば、車両HVの一時利用のサービスを受けるためのサーバを介してユーザの生体情報と一時利用者,運転手,同乗者という役割とを対応付けて記憶部303aに記憶する構成とすればよい。運転手,同乗者といった、都度変更される可能性の高い役割については、役割を設定するためのサーバを介して、ユーザの生体情報と運転手,同乗者という役割とを変更の都度対応付けて記憶部303aに記憶する構成とすればよい。
役割特定部304aは、端末情報取得部301で近距離通信モジュール31を介してヒアラブル端末2から取得する生体情報と、記憶部303aに予め記憶されている前述の対応関係とをもとに、そのヒアラブル端末2のユーザの役割を特定する。具体的には、記憶部303aに記憶されている対応関係において、端末情報取得部301で取得する生体情報に対応付けられている役割を、ユーザの役割として特定すればよい。また、端末情報取得部301で取得した生体情報は、車両HVの利用を許可するための照合ECU39での生体認証にも用いられる構成とすればよい。これによれば、車両HVの利用を許可するための認証に用いる生体情報を利用してユーザの役割を特定することが可能になる。
なお、生体情報の代わりに、所有者のヒアラブル端末2の端末IDと役割とを対応付けた対応関係を予め記憶部303aに記憶しておく構成としてもよい。この場合、記憶部303aに記憶されている対応関係において、端末情報取得部301で取得した端末IDに対応付けられている役割を、ユーザの役割として特定すればよい。
(実施形態5)
前述の実施形態では、車両HVの利用を許可するための照合ECU39での認証として、生体情報を用いた生体認証を行う構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、生体情報を用いた生体認証を行う代わりに、端末IDを用いた認証を行う構成としてもよい。この場合、照合ECU39には、予め利用許可ユーザのヒアラブル端末2の端末IDを登録しておく構成とすればよい。そして、照合ECU39は、ヒアラブル端末2から認証用の情報として送信される端末IDを、近距離通信モジュール31を介して取得し、予め登録されている利用許可ユーザのヒアラブル端末2の端末IDとを照合することで認証を行う構成とすればい。
(実施形態6)
前述の実施形態では、ユーザの役割として、運転手、同乗者、所有者、及び一時利用者を役割特定部304,304aで特定する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、役割特定部304,304aで運転手と同乗者とを区別して特定するが、所有者と一時利用者とを区別して特定しない構成としてもよい。また、役割特定部304,304aで所有者と一時利用者とを区別して特定するが、運転手と同乗者とを区別して特定しない構成としてもよい。また、役割特定部304,304aは、車両HVの利用に関する役割であれば、運転手、同乗者、所有者、及び一時利用者以外の役割を区別して特定する構成としてもよい。
(実施形態7)
前述の実施形態では、送信要求部305が、エンターテインメント系の内容の役割別通知情報を送信させる場合に、端末情報取得部301で取得する属性情報に応じたエンターテインメント系の内容の役割別通知情報を送信させる構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、端末情報取得部301で属性情報を取得せず、送信要求部305が、送信させる役割別通知情報の内容を属性情報によって変更させない構成としてもよい。この場合、ヒアラブル端末2の記憶部24に属性情報を記憶する構成を省略すればよい。
(実施形態8)
前述の実施形態では、ボデーECU37と照合ECU39とが別体となっている構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、ボデーECU37の機能と照合ECU39の機能との両方を担う電子制御装置を用いる構成としてもよい。また、HCU30と照合ECU39とが別体となっている構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、HCU30の機能と照合ECU39の機能との両方を担う電子制御装置を用いる構成としてもよい。
なお、本開示は、上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本開示の技術的範囲に含まれる。また、本開示に記載の制御部及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された1つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサを構成する専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の装置及びその手法は、専用ハードウェア論理回路により、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の装置及びその手法は、コンピュータプログラムを実行するプロセッサと1つ以上のハードウェア論理回路との組み合わせにより構成された1つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
1 車両用システム、2 ヒアラブル端末、3 車両側ユニット、20 制御部、22 スピーカ、24 記憶部(端末側記憶部)、201 生体認証部(生体情報検出部)、204 音声出力処理部(通知処理部)、30,30a HCU(車載装置)、31 近距離通信モジュール(通信モジュール)、304,304a 役割特定部、305 送信要求部

Claims (10)

  1. ユーザの耳に装着され、スピーカ(22)を備えるヒアラブル端末(2)と、
    車両で用いられ、前記ヒアラブル端末との情報のやり取りを、前記車両で用いられる無線通信のための通信モジュール(31)を介して行う車載装置(30,30a)とを含み、
    前記車載装置は、
    前記ヒアラブル端末との情報のやり取りを利用して、そのヒアラブル端末のユーザの役割を特定する役割特定部(304,304a)と、
    前記役割特定部で特定した役割に応じた音声による通知を行わせるための役割別通知情報を、前記通信モジュールを介して、その役割が特定されたユーザの前記ヒアラブル端末に送信させる送信要求部(305)とを備え、
    前記ヒアラブル端末は、
    送信されてくる前記役割別通知情報に従った音声による通知を前記スピーカから行わせる通知処理部(204)を備える車両用通知システム。
  2. 前記ヒアラブル端末は、
    生体認証に用いる生体情報をユーザから検出する生体情報検出部(201)を備え、
    前記生体情報は、前記車両の利用を許可するための前記生体認証に用いられる請求項1に記載の車両用通知システム。
  3. 前記役割特定部は、少なくとも前記車両の運転手と前記車両の運転手以外の同乗者とを区別して特定し、
    前記送信要求部は、前記役割特定部で前記運転手と特定されるユーザの前記ヒアラブル端末と、前記役割特定部で前記同乗者と特定されるユーザの前記ヒアラブル端末とで、通知内容が異なるように前記役割別通知情報を送信させる請求項1又は2に記載の車両用通知システム。
  4. 前記送信要求部は、前記役割特定部で前記同乗者と特定されるユーザの前記ヒアラブル端末に対しては、エンターテインメント系の内容の前記役割別通知情報を送信させる一方、前記役割特定部で前記運転手と特定されるユーザの前記ヒアラブル端末に対しては、前記役割特定部で前記同乗者と特定されるユーザの前記ヒアラブル端末に対するよりも前記エンターテインメント系の内容が少ない前記役割別通知情報を送信させる請求項3に記載の車両用通知システム。
  5. 前記ヒアラブル端末は、
    ユーザの嗜好を推定することが可能な属性情報を記憶している端末側記憶部(24)を備えており、
    前記送信要求部は、前記エンターテインメント系の内容の前記役割別通知情報を送信させる場合に、前記ヒアラブル端末から取得する、そのヒアラブル端末のユーザの前記属性情報に応じた前記エンターテインメント系の内容の前記役割別通知情報を、前記通信モジュールを介して、その役割が特定されたユーザの前記ヒアラブル端末に送信させる請求項4に記載の車両用通知システム。
  6. 前記役割特定部は、前記運転手と特定されるユーザについて、前記車両の所有者と前記車両の所有者でない一時利用者とを区別して特定し、
    前記送信要求部は、前記役割特定部で前記所有者と特定されるユーザの前記ヒアラブル端末と、前記役割特定部で前記一時利用者と特定されるユーザの前記ヒアラブル端末とで、通知内容が異なるように前記役割別通知情報を送信させる請求項3〜5のいずれか1項に記載の車両用通知システム。
  7. 前記役割特定部は、ユーザの前記ヒアラブル端末と前記通信モジュールとの間の過去の接続履歴の有無をもとに、前記所有者と前記一時利用者とを区別して特定する請求項6に記載の車両用通知システム。
  8. 前記役割特定部は、ユーザの前記ヒアラブル端末との情報をやり取りする際の無線通信に用いられる電波を利用してそのヒアラブル端末の前記車両に対する位置を特定するシステムでの位置特定結果をもとに、前記運転手と前記同乗者とを区別して特定する請求項3〜7のいずれか1項に記載の車両用通知システム。
  9. 前記役割特定部は、前記ヒアラブル端末から取得する、そのヒアラブル端末のユーザを個別に識別するための識別情報と、前記識別情報とユーザの役割とが予め対応付けられた対応関係とをもとに、そのヒアラブル端末のユーザの役割を特定する請求項1〜6のいずれか1項に記載の車両用通知システム。
  10. 車両で用いられ、
    ユーザの耳に装着されてスピーカ(22)を備えるヒアラブル端末との情報のやり取りを、前記車両で用いられる無線通信のための通信モジュール(31)を介して行う車載装置であって、
    前記ヒアラブル端末との情報のやり取りを利用して、そのヒアラブル端末のユーザの役割を特定する役割特定部(304,304a)と、
    前記役割特定部で特定した役割に応じた音声による通知を行わせるための役割別通知情報を、前記通信モジュールを介して、その役割が特定されたユーザの前記ヒアラブル端末に送信させる送信要求部(305)とを備える車載装置。
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