JP2021087812A - 超音波撮像装置並びに超音波トランスデューサおよびその製造方法 - Google Patents

超音波撮像装置並びに超音波トランスデューサおよびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2021087812A
JP2021087812A JP2021027007A JP2021027007A JP2021087812A JP 2021087812 A JP2021087812 A JP 2021087812A JP 2021027007 A JP2021027007 A JP 2021027007A JP 2021027007 A JP2021027007 A JP 2021027007A JP 2021087812 A JP2021087812 A JP 2021087812A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ultrasonic transducer
semiconductor chip
ultrasonic
semiconductor chips
semiconductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2021027007A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7085036B2 (ja
Inventor
俊太郎 町田
Shuntaro Machida
俊太郎 町田
暁史 佐光
Akifumi Sako
暁史 佐光
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2021027007A priority Critical patent/JP7085036B2/ja
Publication of JP2021087812A publication Critical patent/JP2021087812A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7085036B2 publication Critical patent/JP7085036B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)

Abstract

【課題】CMUTの性能を維持しながら、フレキシブル性や曲面追従性を備えるCMUTを提供する。【解決手段】超音波トランスデューサは、超音波の受信を行なうセルが形成された複数の半導体チップCHP1と、複数の半導体チップCHP1と密着するフレキシブル基板FSを備える。ここで、複数の半導体チップCHP1のうち、互いに隣り合う半導体チップCHP1aと半導体チップCHP1bとに着目した場合において、半導体チップCHP1aは、側面S1を含み、半導体チップCHP1bは、側面S1と対向する側面S2を含む。そして、側面S1の第1部分は、劈開面であり、側面S2の第2部分であって第1部分と対向する第2部分も、劈開面である。【選択図】図11

Description

本発明は、超音波撮像装置並びに超音波トランスデューサおよびその製造技術に関し、例えば、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術により製造される超音波トランスデューサおよびその製造技術に適用して有効な技術に関する。
特開2005−295553号公報(特許文献1)には、互いに隣り合う超音波トランスデューサ間にトレンチを形成することにより、互いに隣り合う超音波トランスデューサ間での音響クロストークを抑制する技術が記載されている。
特開2005−295553号公報
超音波トランスデューサは、超音波を送受信することにより、人体内の腫瘍の診断や建造物に発生した亀裂の検査などの様々な用途に用いられている。
これまでは、圧電体の振動を利用した超音波トランスデューサが用いられてきたが、近年のMEMS技術の進歩により、振動部をシリコン基板上に作製した静電容量検出型超音波トランスデューサ(CMUT:Capacitive Micromachined Ultrasonic Transducer)が実用化を目指して盛んに開発されている。
CMUTは、圧電体を用いた超音波トランスデューサと比較して、使用できる超音波の周波数帯域が広い、あるいは、高感度であるなどの利点を有している。また、LSI加工技術を用いて作製することができるので、微細加工が可能である利点も有している。
超音波検査を行なう被験体の表面が曲面や凹凸形状を持つ場合、これまでの超音波探触子ではフレキシブル性を持たないために、被験体の表面の曲面や凹凸に追従させることができず、良好な検査画像を得ることが困難であった。CMUTを超音波探触子として用いる場合でも、被験体の表面が曲面や凹凸形状を持つ場合は、CMUTの性能を維持しながら、CMUTにフレキシブル性や曲面追従性を持たせる工夫が必要とされる。
本発明の目的は、CMUTの性能を維持しながら、フレキシブル性や曲面追従性を備えるCMUTを提供することにある。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態における超音波トランスデューサは、超音波の受信を行なうセルが形成された複数の半導体チップと、複数の半導体チップと密着する可撓性部材とを備える。ここで、複数の半導体チップのうち、互いに隣り合う第1半導体チップと第2半導体チップとに着目した場合において、第1半導体チップは、第1側面を含み、第2半導体チップは、第1側面と対向する第2側面を含む。そして、第1側面の第1部分は、劈開面であり、第2側面の第2部分であって第1部分と対向する第2部分も、劈開面である。
一実施の形態によれば、CMUTの性能を維持しながら、フレキシブル性や曲面追従性を備えるCMUTを提供することができる。
実施の形態における超音波撮像装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態における超音波探触子の構成を示すブロック図である。 基本的な1つのセルの断面構造を示す断面図である。 フレキシブルな超音波探触子を使用する例を示す模式図である。 曲面追従性を有するCMUTの応用例を説明する模式図である。 フレキシブル基板上に複数の微細な半導体チップを貼り付ける関連技術を説明する図である。 フレキシブル基板上に複数の微細な半導体チップを等間隔で貼り付ける理想的な状態を示す図である。 フレキシブル基板上に複数の微細な半導体チップをばらついた間隔で貼り付ける現実的な状態を示す図である。 (a)および(b)は、CMUTを構成する複数の半導体チップのそれぞれから出力される超音波を重ね合わせた場合の強度分布を示すグラフである。 実施の形態におけるCMUTの外観構成を示す斜視図である。 実施の形態におけるCMUTの一部を模式的に示す断面図である。 実施の形態におけるCMUTを曲面部材に貼り付けた構成を示す模式図である。 曲面部材にCMUTを貼り付けた状態を模式的に示す断面図である。 曲面部材にCMUTを貼り付けた状態を模式的に示す断面図である。 実施の形態におけるCMUTの製造工程を示す図である。 図15に続くCMUTの製造工程を示す図であって、チップアレイの平面図である。 図15に続くCMUTの製造工程を示す図であって、チップアレイの断面図である。 図17に続くCMUTの製造工程を示す図である。 図18に続くCMUTの製造工程を示す図である。 図19に続くCMUTの製造工程を示す図である。 図20に続くCMUTの製造工程を示す平面図である。 図21のA−A線で切断した断面図である。 図21に続くCMUTの製造工程を示す平面図である。 図23のA−A線で切断した断面図である。 図17に続くCMUTの製造工程の変形例を示す平面図である。 図25のA−A線で切断した断面図である。 変形例におけるCMUTの製造工程を示す図である。 図27に続くCMUTの製造工程を示す図である。 図28に続くCMUTの製造工程を示す図である。
実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。なお、図面をわかりやすくするために平面図であってもハッチングを付す場合がある。
<超音波撮像装置の構成>
まず、本実施の形態における超音波撮像装置の一構成例とその役割について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施の形態における超音波撮像装置1000の模式的な構成を示すブロック図である。図1において、本実施の形態における超音波撮像装置1000は、本体と超音波探触子1001とにより構成され、本体は、送受信分離部1002、送信部1003、バイアス部1004、受信部1005、整相加算部1006、画像処理部1007、表示部1008、制御部1009、操作部1010から構成される。
超音波探触子1001は、被検体に接触させて被検体との間で超音波を送受波する装置であり、本実施の形態におけるCMUTを使用して製造される。超音波探触子1001から超音波が被検体に送波され、被検体からの反射エコー信号が超音波探触子1001により受波される。この超音波探触子1001は、後述する送受信分離部1002と電気的に接続される。
送信部1003およびバイアス部1004は、超音波探触子1001から超音波を送信させるために、超音波探触子1001に駆動信号を供給する機能を有する。
受信部1005は、超音波探触子1001から出力される反射エコー信号を受信する機能を有する。受信部1005は、さらに、受信した反射エコー信号に対して、アナログデジタル変換(AD変換)等の信号処理を行う。
送受信分離部1002は、超音波の送信時には、超音波探触子1001と送信部1003とを電気的に接続する一方、超音波の受信時には、超音波探触子1001と受信部1005とを電気的に接続するように接続経路を切り換える機能を有する。すなわち、送受信分離部1002は、送信時には送信部1003から超音波探触子1001へ駆動信号を渡し、受信時には超音波探触子1001から受信部1005へ受信信号を渡すよう送信と受信とを切り換えて分離する機能を有する。
整相加算部1006は、フォーカス点から出力される反射エコー信号をそれぞれのCMUTセルで受信する時間差を考慮して加算する機能を有する。すなわち、整相加算部1006は、反射エコー信号の位相差を考慮して加算(整相加算)する機能を有する。
画像処理部1007は、整相加算された反射エコー信号に基づいて検査画像を形成する機能を有し、表示部1008は、画像処理された検査画像を表示する表示装置である。
制御部1009は、本体を構成する各構成部を制御する機能を有し、制御部1009は、超音波探触子1001の超音波の送受信を制御する。
操作部1010は、制御部1009に指示を与える装置であり、操作部1010は、例えば、トラックボールやキーボードやマウス等の入力機器から構成される。以上のようにして、本実施の形態における超音波撮像装置が構成されていることになる。
<超音波探触子の構成>
次に、超音波探触子1001の構成について説明する。図2は、本実施の形態における超音波探触子1001の構成を示すブロック図である。図2に示すように、本実施の形態における超音波探触子1001は、CMUT100を含んでおり、このCMUT100は、複数の半導体チップCHP1から構成されている。そして、複数の半導体チップCHP1のそれぞれには、複数のセルCLが形成されている。このようにして、本実施の形態における超音波探触子1001が構成されていることになる。
<CMUTのセルの構成および動作>
続いて、CMUTを構成するセルのデバイス構造について説明する。
図3は、基本的な1つのセルの断面構造を示す断面図である。基板SUBの上層に絶縁膜IF1を介して下部電極BEが形成され、この下部電極BEの上層に絶縁膜IF2に囲まれた空洞部CAVが形成されている。空洞部CAVの上層の絶縁膜IF2と上部電極UEにより、メンブレンMBが配置される。
上部電極UEと下部電極BEの間に直流電圧と交流電圧とを重畳すると、静電気力が上部電極UEと下部電極BEの間に働き、メンブレンMBが印加した交流電圧の周波数で振動することで、超音波を送信する。この際に、メンブレンMBの共振周波数に近い周波数の交流電圧を印加することにより、効率良く超音波を送信することができる。
超音波を受信する場合は、メンブレンMBの表面に到達した超音波の圧力により、メンブレンMBが振動する。すると、上部電極UEと下部電極BEとの間の距離が変化するため、静電容量の変化として超音波を検出することができる。この際も、メンブレンMBの共振周波数に近い周波数の超音波を効率よく受信できる。以上のようにして、本実施の形態におけるセルが構成されていることになる。
<CMUTの今後の用途>
CMUTの今後の展開の一つとして、CMUTを含む超音波探触子のフレキシブル化が想定されており、例えば、フレキシブルな超音波探触子を使用した超音波撮像装置の開発が望まれている。図4は、フレキシブルな超音波探触子を使用する例を示す模式図である。図4に示すように、例えば、フレキシブルな超音波探触子1001を人体の腕ARMの肘にあてがうことにより、屈曲する肘の超音波画像を取得することができ、この超音波画像に基づいて、医者による診断が実現可能となる。
また、図5は、曲面追従性を有するCMUT100の応用例を説明する模式図である。図5において、血管BV内にカテーテルCTが挿入されており、このカテーテルCTの表面の曲面形状に追従して、曲面追従性を有するCMUT100が設けられている、この構成では、カテーテルCTから光を血管BVの内壁に向かって照射する。このとき、血管BVの内壁にプラークPQが付着していると、プラークPQに光が照射されることになる。そして、プラークPQに光が照射されると、照射された光のエネルギーによって、プラークPQが温められる。この結果、プラークPQが膨張して、プラークPQから超音波が出力される。したがって、このプラークPQから発生する超音波をカテーテルCTの表面に設けられているCMUTで受信することにより、血管BVの内壁おけるプラークPQの状態を確認することができる。このようにして、CMUTにフレキシブル性や曲面追従性を持たせることにより、CMUTの応用範囲が拡大することになる。
ここで、重要な点は、CMUTのデバイス性能を維持しながら、CMUTにフレキシブル性や曲面追従性を持たせるには工夫が必要とされる点である。
以下に、この点について説明する。例えば、CMUTにフレキシブル性や曲面追従性を持たせる方法としては、まず、フレキシブル基板上にデバイス構造を直接製造する方法がある。ところが、この方法では、一般的に有機材料からなるフレキシブル基板を用いる結果、デバイス構造の製造工程における温度制約が加わることになり、デバイス特性の良好なCMUTを製造することが困難である事情が存在する。すなわち、フレキシブル基板上にデバイス構造を直接製造する方法は、CMUTのデバイス性能を維持しながら、CMUTにフレキシブル性や曲面追従性を持たせる構造を実現する観点から、妥当な方法とは言えないのである。
次に、例えば、フレキシブル基板上に複数の微細な半導体チップを貼り付ける方法が考えられる。この方法では、半導体チップと半導体チップと間の隙間がフレキシブル性を有することから、CMUTにフレキシブル性や曲面追従性を持たせることができる。ただし、この方法においては、改善の余地が存在するので、以下では、この方法に存在する改善の余地について、図面を参照しながら説明する。
<改善の検討>
図6は、フレキシブル基板上に複数の微細な半導体チップを貼り付ける関連技術を説明する図である。図6に示すように、関連技術におけるCMUT100は、フレキシブル基板FS上に、セルCLが形成された半導体チップCHP1a〜CHP1gが搭載されている。このとき、図6に示すように、個々の半導体チップCHP1a〜CHP1gは、機械的なハンドリング機構によって、フレキシブル基板FS上に配置される結果、半導体チップ間の隙間の間隔がばらつくことになる。そして、この半導体チップ間の隙間の間隔がばらつくことに起因して、CMUTのデバイス性能が低下するのである。
具体的に、図7は、フレキシブル基板上に複数の微細な半導体チップを規定された等間隔で貼り付ける理想的な状態を示す図である。図7において、フレキシブル基板FS上には、それぞれセルCLが形成された半導体チップCHP1a〜CHP1gが等間隔で配置されている。ここで、CMUT100では、半導体チップCHP1a〜CHP1gのそれぞれから出力される超音波をフォーカス点に集中させることにより、CMUT100の分解能を向上させることができる。特に、フォーカス点においては、半導体チップCHP1a〜CHP1gのそれぞれから出力された超音波が重ね合わされる。このとき、フォーカス点における超音波の強度を高めるためには、フォーカス点において、半導体チップCHP1a〜CHP1gのそれぞれから出力された超音波を強め合うように重ね合わせる必要がある。言い換えれば、半導体チップCHP1a〜CHP1gのそれぞれから出力された超音波の位相が、フォーカス点において揃っている必要がある。ここで、図7に示すように、フレキシブル基板FS上に配置された半導体チップCHP1a〜CHP1gのそれぞれからフォーカス点までの距離は、異なる。したがって、例えば、図7において、半導体チップCHP1a〜CHP1gから同時刻に超音波を出力すると、半導体チップCHP1a〜CHP1gのそれぞれからフォーカス点までの距離が相違することに起因して、半導体チップCHP1a〜CHP1gのそれぞれから出力された超音波の位相が、フォーカス点において揃わなくなる。このことは、フォーカス点において、超音波の強め合う重ね合わせが実現できなくなることを意味する。そして、これは、フォーカス点からの反射エコー信号が弱くなることを意味し、これによって、CMUT100の感度向上を図ることができなくなることを意味する。
このことから、CMUT100においては、半導体チップCHP1a〜CHP1gのそれぞれから同時刻に超音波を出力するのではなく、半導体チップCHP1a〜CHP1gのそれぞれからフォーカス点までの距離に応じて、フォーカス点において強め合うように(位相が揃うように)、超音波を出力する時刻を調整することが行なわれる。
この点に関し、例えば、図7に示すように、フレキシブル基板FS上に複数の微細な半導体チップCHP1a〜CHP1gが規定された等間隔で貼り付けられている場合には、一つの半導体チップからフォーカス点までの距離を基準にして、その半導体チップに隣接する半導体チップからフォーカス点までの距離を予め計算することができる。つまり、互いに隣り合う半導体チップのそれぞれからフォーカス点までの距離の差を算出することができる。したがって、この場合は、算出した距離の差に対応して、互いに隣り合う半導体チップのうちの距離の長い位置に配置されている半導体チップにおける超音波の出力時刻を早めることで対応することができる。具体的には、例えば、図7に示すように、半導体チップCHP1a〜CHP1gが規定された等間隔(チップ間隔d)で貼り付けられており、フォーカス点からCMUT100表面への法線上にある半導体チップCHP1dからの超音波の出力時刻を「T」とする。このとき、半導体チップCHP1cおよび半導体チップCHP1eのそれぞれからフォーカス点までの距離は、半導体チップCHP1dからフォーカス点までの距離と、チップ間隔dとを用いて計算することができ、半導体チップCHP1cおよび半導体チップCHP1eのそれぞれからの超音波の出力時刻を「T−Δt1」とすることができる。同様に、半導体チップCHP1bおよび半導体チップCHP1fのそれぞれからフォーカス点までの距離も、半導体チップCHP1dからフォーカス点までの距離と、半導体チップCHP1dから半導体チップCHP1b、CHP1fまでのチップ間隔「2×d」を用いて計算することができ、半導体チップCHP1bおよび半導体チップCHP1fのそれぞれからの超音波の出力時刻を「T−Δt2」とすることができる。さらに、半導体チップCHP1aおよび半導体チップCHP1gのそれぞれからフォーカス点までの距離は、半導体チップCHP1dからフォーカス点までの距離と、半導体チップCHP1dから半導体チップCHP1a、CHP1gまでのチップ間隔「3×d」を用いて計算することができることから、半導体チップCHP1aおよび半導体チップCHP1gのそれぞれからの超音波の出力時刻を「T−Δt3」とすることができる。すなわち、図7に示すように、フレキシブル基板FS上に複数の微細な半導体チップCHP1a〜CHP1gが等間隔で貼り付けられている場合には、半導体チップCHP1a〜CHP1gのそれぞれから超音波を出力する時刻を容易に調整することができる。すなわち、フレキシブル基板FS上に複数の微細な半導体チップCHP1a〜CHP1gが規定された等間隔で貼り付けられている場合においては、規定された間隔を用いて、予めそれぞれの半導体チップから超音波を出力する時刻を調整することができるため、時刻の調整が容易となる。
これに対し、図8は、フレキシブル基板上に複数の微細な半導体チップを予め規定できていないばらついた間隔で貼り付ける現実的な状態を示す図である。図8において、フレキシブル基板FS上には、それぞれセルCLが形成された半導体チップCHP1a〜CHP1gがばらついた間隔d1〜d6で配置されている。この場合、互いに隣り合う半導体チップのそれぞれからフォーカス点までの距離は、間隔d1〜d6が予め規定されていないために計算することができない。したがって、フレキシブル基板FS上に複数の微細な半導体チップをばらついた間隔で貼り付ける現実的な構成では、規定された間隔で配置されている構成のように、超音波を出力する時刻を調整することはできず、半導体チップにおける超音波の出力時刻を調整することが非常に困難となる。なぜなら、あるCMUTにおける半導体チップ間の間隔のばらつきと、別のCMUTにおける半導体チップ間のばらつきとは規則性がなく、ランダム性を有するからである。すなわち、機械的なハンドリング機構による誤差はランダムに発生することから、半導体チップCHP1a〜CHP1gのばらつきもCMUT毎に異なり、半導体チップ間の間隔のばらつき(間隔d1〜d6)を正確に反映して、超音波を出力する時刻を調整することは不可能に近いからである。
したがって、フレキシブル基板FS上に複数の微細な半導体チップCHP1a〜CHP1gをばらついた間隔で貼り付ける現実的な構成では、フォーカス点において超音波の強め合う重ね合わせを実現することは困難となり、このことは、フォーカス点がぼけてしまうことを意味する。この結果、フレキシブル基板FS上に複数の微細な半導体チップCHP1a〜CHP1gをばらついた間隔で貼り付ける現実的な構成では、CMUT100の感度の低下を招くことになる。つまり、フレキシブル基板FS上に複数の微細な半導体チップCHP1a〜CHP1gを貼り付ける関連技術においては、CMUT100の性能を維持しながら、CMUT100にフレキシブル性や曲面追従性を持たせることが困難であることがわかる。
さらに、この関連技術においては、上述したように、半導体チップ間の間隔のばらつきに起因するCMUTの性能低下を招くとともに、機械的なハンドリング機構を使用することに起因して、隣り合う半導体チップ間の間隔を狭くできないということからも、CMUTの性能低下を招くことになる。以下に、この点について説明することにする。
図9(a)および図9(b)は、CMUTを構成する複数の半導体チップのそれぞれから出力される超音波を重ね合わせた場合の強度分布を示すグラフである。図9(a)および図9(b)において、横軸は、角度を示しており、縦軸は、強度に対応する指向性係数を示している。図9(a)および図9(b)において、0度の角度に現れるピークは、メインローブ(0次回折光)を示しており、メインローブの両側に現れるピークは、グレーティングローブ(1次回折光)である。ここで、メインローブは、実像に対応している一方、グレーティングローブは、干渉に起因する虚像に対応している。そして、グレーティングローブがメインローブの近くに現れるほど、超音波画像の品質が悪いことを示している。なぜなら、グレーティングローブがメインローブの近くに現れるほど、実像に虚像の悪影響が及びやすくなるからである。
ここで、図9(a)は、周波数が15MHz(波長が102μm)の超音波を使用し、かつ、半導体チップ間のピッチを112μmとした場合の結果である。一方、図9(b)は、周波数が15MHz(波長が102μm)の超音波を使用し、かつ、半導体チップ間のピッチを132μmとした場合の結果である。このとき、半導体チップのサイズが同一であることを前提として、半導体チップ間のピッチが大きいということは、半導体チップの間の間隔が大きいことを意味する。このことから、図9(a)および図9(b)を参照すると、半導体チップ間の間隔が大きいほど、グレーティングローブがメインローブに近づいていることがわかる。このことは、半導体チップ間の間隔が大きいほど、実像が虚像の悪影響を受けやすくなることを意味する。したがって、機械的なハンドリング機構を使用することに起因して、隣り合う半導体チップ間の間隔を狭くできないという関連技術においては、超音波画像の品質向上を図る観点から改善の余地が存在することがわかる。
また、関連技術においては、複数の半導体チップCHP1a〜CHP1gは、機械的なハンドリング機構によって、フレキシブル基板FS上に配置される。そして、CMUTに対して、より小さな曲率での曲面追従性を持たせる場合、関連技術では、より微細な半導体チップを使用することが要求される。この場合、微細な半導体チップをハンドリングする必要性が生じることから、ハンドリング特性が低下することになる。つまり、ハンドリング特性を向上する観点からも、関連技術には、改善の余地が存在するのである。
以上のことから、関連技術においては、半導体チップ間の間隔がばらつく点と、半導体チップ間の間隔を狭くできない点との相乗要因によって、CMUTの性能低下を招くことになるとともに、より小さな曲率での曲面追従性を確保しようと半導体チップのサイズを小さくすると、ハンドリング特性が低下するという改善の余地が存在する。
そこで、CMUTのデバイス性能を維持しながら、CMUTにフレキシブル性や曲面追従性を持たせるには工夫が必要とされる。このため、本実施の形態では、CMUTのデバイス性能を維持しながら、CMUTにフレキシブル性や曲面追従性を持たせるための工夫を施している。以下に、この工夫を施した本実施の形態における技術的思想について、図面を参照しながら説明することにする。
<CMUTの構成>
図10は、本実施の形態におけるCMUT100Aの外観構成を示す斜視図である。図10に示すように、本実施の形態におけるCMUT100Aは、フレキシブル基板FSと、このフレキシブル基板FS上に搭載された複数の半導体チップCHP1とを有している。例えば、図10に示すように、フレキシブル基板FSの平面サイズは、複数の半導体チップCHP1を合わせた平面サイズよりも大きくなっており、平面視において、複数の半導体チップCHP1は、フレキシブル基板FSに内包されている。
ここで、本実施の形態では、可撓性を有するフレキシブル基板FSを例に挙げているが、これに限らず、可撓性膜であってもよい。すなわち、本実施の形態において、複数の半導体チップCHP1を搭載する部材は、可撓性を有する可撓性部材であればよい。
そして、図10に示すように、複数の半導体チップCHP1のそれぞれには、複数のセルCLが形成されている。このセルCLは、超音波の送受信を行なう機能を有しており、例えば、図3に示すデバイス構造をしている。
このとき、複数の半導体チップCHP1は、互いに隣り合う半導体チップCHP1の側面に形成されている溝DITと劈開面CVSによって分離されている。
図11は、本実施の形態におけるCMUT100Aの一部を模式的に示す断面図である。図11では、フレキシブル基板FS上に搭載されている3つの半導体チップCHP1a〜CHP1cが図示されている。図11において、例えば、互いに隣り合う半導体チップCHP1aと半導体チップCHP1bとに着目した場合、半導体チップCHP1aは、側面S1を含む一方、半導体チップCHP1bは、半導体チップCHP1aの側面S1と対向する側面S2を含んでいる。そして、半導体チップCHP1aの側面S1は、溝DITの一部を構成する部位と、劈開面CVSを構成する部位とを含んでいる。同様に、半導体チップCHP1bの側面S2は、溝DITの一部を構成する部位と、劈開面CVSを構成する部位とを含んでいる。このとき、側面S1のうちの劈開面CVSが形成されている部位(第1部分)と、側面S2のうちの劈開面CVSが形成されている部位(第2部分)とは、互いに対向している。すなわち、半導体チップCHP1aの側面S1の第1部分と、半導体チップCHP1bの側面S2の第2部分とは、対向して密着させた場合に合致する形状を有するということができる。
さらに別の言い方をすると、図11に示すように、半導体チップCHP1aの側面S1は、半導体チップCHP1b側に突き出た第1突出側面を有し、かつ、半導体チップCHP1bの側面S2は、半導体チップCHP1a側に突き出た第2突出側面を有する。そして、半導体チップCHP1aの側面S1の第1部分(劈開面)は、第1突出側面であり、半導体チップCHP1bの側面S2の第2部分(劈開面)は、第2突出側面である。
また、図11に示すように、半導体チップCHP1aは、3つのセルを有し、かつ、半導体チップCHP1bも、3つのセルを有し、かつ、半導体チップCHP1cも、3つのセルを有している。このとき、半導体チップCHP1aに形成されている3つのセルと、半導体チップCHP1bに形成されている3つのセルと、半導体チップCHP1cに形成されている3つのセルとを合わせた9つのセルは、等間隔で配置されている。そして、図11に示すように、半導体チップCHP1aは、半導体チップCHP1bに最も近い位置に形成された外縁セルECL1と、外縁セルECL1と隣り合う隣接セルACL1とを含んでいる。同様に、半導体チップCHP1bは、半導体チップCHP1aに最も近い位置に形成された外縁セルECL2と、外縁セルECL2と隣り合う隣接セルACL2とを含んでいる。このとき、本実施の形態では、外縁セルECL1と外縁セルECL2との間の距離は、外縁セルECL1と隣接セルACL1との間の距離と等しく、かつ、外縁セルECL2と隣接セルACL2との間の距離と等しくなっている。
なお、本実施の形態におけるCMUT100Aにおいて、半導体チップCHP1aの側面S1と、半導体チップCHP1bの側面S2との間の最大距離(溝DITの幅とも言える)は、使用する超音波の波長よりも小さくなっている。
以上のようにして、本実施の形態におけるCMUT100Aが構成されている。
<曲面部材へのCMUTの実装構成>
次に、本実施の形態におけるCMUT100Aを曲面部材CSMに実装する構成例について説明する。図12は、本実施の形態におけるCMUT100Aを曲面部材CSMに貼り付けた構成を示す模式図である。図12に示すように、可撓性を有するフレキシブル基板FSが、曲面部材CSMの曲面にぴったり貼り付けられており、曲面部材CSMの曲面に貼り付けられたフレキシブル基板FS上に複数の半導体チップCHP1が搭載されている。すなわち、複数の半導体チップCHP1のそれぞれは、表面と、表面の反対側に位置する裏面とを有し、フレキシブル基板FS(可撓性部材)は、半導体チップCHP1の裏面と密着し、かつ、曲面部材CSMの曲面に追従するように配置されている。
図13は、曲面部材CSMの曲面に、CMUT100Aを貼り付けた状態を模式的に示す断面図である。図13に示すように、曲面部材CSMの表面には、可撓性を有するフレキシブル基板FSが曲面に追従するように貼り付けられており、このフレキシブル基板FS上に、複数の半導体チップCHP1がそれぞれ異なる角度で配置されている。つまり、複数の半導体チップCHP1が、劈開面CVSを境にして、異なる傾斜角度で配置されており、これによって、曲面部材CSMの曲面に追従するように、フレキシブル基板FS上に配置された複数の半導体チップCHP1を含むCMUT100Aが、曲面部材CSMに貼り付けられている。これにより、例えば、曲面部材CSMと、この曲面部材CSMに貼り付けられたCMUT100Aとからなる超音波探触子が構成されることになる。
なお、図13では、曲面部材CSMの表面と、複数の半導体チップCHP1の裏面との間に挟まれるようにフレキシブル基板FSが配置されている構成例について図示されているが、本実施の形態における技術的思想は、これに限らず、例えば、図14に示すように、複数の半導体チップCHP1の表面と密着するように、フレキシブル基板FSを配置する構成も可能である。
<CMUTの製造方法>
本実施の形態におけるCMUT100Aは、上記のように構成されており、以下では、その製造方法について、図面を参照しながら説明することにする。
まず、図15に示すように、超音波を送受信するためのセルが形成された複数のチップ領域CRを有するシリコンウェハ(半導体基板)WFを用意する。このシリコンウェハWFは、略円盤形状をしており、表面に複数のチップ領域CRを有している。そして、所定数のチップ領域CRからは、チップアレイ領域CARが形成されている。このとき、例えば、シリコンウェハWFの表面は、シリコンの(100)面となっており、この(1000)面にセルが形成されている。
続いて、シリコンウェハWFをダイシングすることにより、図16に示すように、所定数のチップ領域CRからなるチップアレイCAを取得する。具体的に、図16では、例えば、3つのチップ領域CRからなるチップアレイCAが図示されている。図17は、3つのチップ領域からなるチップアレイCAの断面図である。図17に示すように、チップアレイCAは、基板(シリコン基板)SUBの上方に形成された複数のセルCLを有している。具体的に、図17では、1つのチップ領域に3つのセルが形成されているとして、チップアレイCAは、3つのチップ領域を含んでいることから、チップアレイCAは、9つのセルを有し、これらの9つのセルは、等間隔で配置されている。
次に、図18に示すように、チップアレイCAの裏面に、可撓性を有するフレキシブル基板FSを貼り付ける。言い換えれば、可撓性を有するフレキシブル基板FSの表面上にチップアレイCAを接着する。このとき、例えば、図18に示すように、フレキシブル基板FSのサイズは、チップアレイCAのサイズよりも大きくなっている。
続いて、フレキシブル基板FS上に配置されているチップアレイCAを所定数(例えば、3つ)の半導体チップに分離する。具体的に、本実施の形態では、まず、図19に示すように、フレキシブル基板FS上に配置されているチップアレイCAにおいて、チップアレイCAに含まれるチップ領域の境界に沿って、溝DITを形成する。すなわち、図19に示すように、半導体基板SUBの厚さ方向において、半導体基板SUBの途中で停止する複数の切り込みに相当する溝DIPTをチップアレイCAに形成する。この溝DITは、例えば、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を使用することにより形成することもできるし、ダイサー(切断刃)を使用したハーフダイシングによっても形成することができる。その後、図20に示すように、複数の切り込みに相当する複数の溝DITを起点とした劈開により、フレキシブル基板FSに接着された所定数(例えば、3つ)の半導体チップCHP1を取得する。このとき、セルがシリコンの(100)面に形成されている場合、溝DITからの劈開は、チップ領域の境界線に沿って行なわれ易くなる。
続いて、分割した各半導体チップCHP1へ電源供給するための配線を接続する。図21は、それぞれの半導体チップCHP1とフレキシブル基板FSとをワイヤで接続したCMUT100Aの上面図であり、図22は、図21のA−A線での断面図である。
この場合のフレキシブル基板FSは、配線パターンが形成されたフレキシブルプリント基板などを用いることができる。超音波を送受信するためのセルが形成された半導体チップCHP1には、ワイヤボンディング用のパッドCBPが形成されている一方、フレキシブル基板FSには、ワイヤボンディング用のパッドFBPが形成されている。そして、半導体チップCHP1に形成されたパッドCBPと、フレキシブル基板FSに形成されたパッドFBPとは、ボンディングワイヤBWで接続される。
ここで、半導体チップCHP1に形成されているワイヤボンディング用のパッドCBPは、セルCLの電極と接続されている(図示せず)。一方、フレキシブル基板FSに形成されているワイヤボンディング用のパッドFBPは、フレキシブル基板FSに形成された配線FICにより、フレキシブル基板FSと外部からの電気端子とを接続するためのコネクタCNCへ電気的に接続されている。このため、コネクタCNCを介して、CMUT100Aの外部から各半導体チップCHP1へ電源供給を行なうことができる。
引き続き、図23と図24に示すように、パッドCBPとパッドFBPとボンディングワイヤBWとを、絶縁性を持つ樹脂RSNで覆う。これにより、パッドCBPとパッドFBPとボンディングワイヤBWとは、樹脂RSNによって保護される。
この際に、例えば、図23に示す3つの樹脂RSNが、CMUT100A上で繋っていてもよいが、CMUT100Aのフレキシブル性を低下させない観点からは、図23に示すように、3つの樹脂RSNは、溝DITと劈開面CVSを起点にしてフレキシブル基板FSが曲がる領域に重ならないように分離されていることが望ましい。
本実施の形態においては、ワイヤボンディング工程を、チップアレイCAを半導体チップCHP1に劈開した後に実施する例について説明したが、ワイヤボンディング工程は、チップアレイCAの裏面に、可撓性を有するフレキシブル基板FSを貼り付けた後、チップアレイCAを半導体チップCHP1に劈開する前に実施してもよい。
なお、図21と図22では、半導体チップCHP1への必要な電源供給が1つの場合を示したが、2つ以上の電源供給が必要な場合でも、半導体チップCHP1にパッドCBPを必要数形成するとともに、フレキシブル基板FSにパッドFBPを必要数形成することによって、それぞれ対応するパッドCBPとパッドFBPとをボンディングワイヤBWで接続することにより対応することができる。
また、分割した各半導体チップCHP1への電源供給を、ワイヤボンディングではなく、半導体チップCHP1の基板SUBを貫通する貫通穴TSVを用いて行なうこともできる。この場合、図18で示す工程において、フレキシブル基板FSとチップアレイCAとを電気的に接続する。この場合のCMUT100Aの上面図を図25に示す。図26は、図25でのA−A線での断面図である。この場合のフレキシブル基板FSも、配線パターンが形成されたフレキシブルプリント基板などを用いることができる。
図26に示すように、半導体チップCHP1の基板SUBに形成した貫通穴TSVの底面とフレキシブル基板FS上に形成されたバンプ電極BMPとを接続した後、フレキシブル基板FSと基板SUBとの間にアンダーフィル材UFを埋め込む。半導体チップCHP1に形成された貫通穴TSVは、セルCLの電極と接続されている(図示せず)。一方、バンプ電極BMPは、フレキシブル基板FSに形成された配線FICにより、フレキシブル基板FSと外部からの電気端子とを接続するためのコネクタCNCに電気的に接続されている。このため、コネクタCNCを介して、CMUT100Aの外部から各半導体チップCHP1へ電源供給を行なうことができる。以降の工程は、図19と図20で示す工程と同様の工程を経ることにより、CMUT100Aを製造することができる。
図25と図26では、半導体チップCHP1への必要な電源供給が1つの場合を示したが、2つ以上の電源供給が必要な場合でも、必要数の貫通穴TSVを半導体チップCHP1に形成するとともに、必要数のバンプ電極BMPをフレキシブル基板FSに形成し、それぞれ対応する貫通穴TSVとバンプ電極BMPとを接続することにより対応できる。
以上のようにして、フレキシブル基板FS上に搭載された複数の半導体チップCHP1からなる本実施の形態におけるCMUT100Aを製造することができる。
<実施の形態における特徴>
次に、本実施の形態における特徴点について説明する。本実施の形態における特徴点は、例えば、図15〜図20に示すように、フレキシブル基板(可撓性部材)FSに貼り付けたチップアレイCAに、半導体基板SUBの途中で停止する複数の切り込みを形成した後、これらの複数の切り込みを起点とした劈開によって、チップアレイCAを複数の半導体チップCHP1に分割する点にある。これにより、本実施の形態によれば、以下に示す第1利点を得ることができる。すなわち、本実施の形態における特徴点によれば、フレキシブル基板FS上に搭載されたチップアレイCAを劈開によって、複数の半導体チップCHP1に分離しているため、互いに分離された半導体チップCHP1間の間隔のばらつきを抑制することができる。なぜなら、本実施の形態によれば、例えば、関連技術のように、予め個片化された半導体チップCHP1を機械的なハンドリング機構によって、1個ずつフレキシブル基板FS上に配置するのではなく、予めチップアレイCAをフレキシブル基板FS上に搭載した状態で、チップアレイCAを劈開によって、一括して複数の半導体チップCHP1に分離する構成が採用されているからである。これにより、本実施の形態によれば、フレキシブル基板FS上に複数の微細な半導体チップCHP1が規定された等間隔で貼り付けられていることになり、互いに隣り合う半導体チップのそれぞれからフォーカス点までの距離を予め計算することができる。この結果、本実施の形態によれば、各半導体チップにおける超音波の出力時刻を調整することができる。すなわち、本実施の形態における特徴点によれば、フレキシブル基板FS上に複数の微細な半導体チップCHP1が規定された等間隔で貼り付けられることになることから、超音波を出力する時刻を予め調整することができるため、時刻の調整が容易となる。つまり、本実施の形態によれば、CMUTのデバイス性能を維持しながら、CMUTにフレキシブル性や曲面追従性を持たせることができる。
続いて、本実施の形態における特徴点によって得られる第2利点について説明する。本実施の形態では、上述したように、予め個片化された半導体チップCHP1を機械的なハンドリング機構によって、1個ずつフレキシブル基板FS上に配置するのではなく、予めチップアレイCAをフレキシブル基板FS上に搭載した状態で、チップアレイCAを劈開によって、一括して複数の半導体チップCHP1に分離している。この結果、本実施の形態によれば、互いに隣り合う半導体チップ間の間隔を狭くすることができることになる。このことは、本実施の形態によれば、グレーティングローブがメインローブに近づくことを抑制できることを意味する。つまり、本実施の形態によれば、半導体チップCHP1間の間隔を狭くできる結果、実像(メインローブに対応)が虚像(グレーティングローブに対応)の悪影響を受けにくくなることを意味する。したがって、関連技術では、機械的なハンドリング機構を使用することに起因して、隣り合う半導体チップ間の間隔を狭くできない結果、超音波画像の品質向上を図ることができないのに対し、本実施の形態では、半導体チップCHP1間の分離に劈開を使用することに起因して、隣り合う半導体チップ間の間隔を狭くできる結果、超音波画像の品質向上を図ることができる。
さらに、本実施の形態では、互いに隣り合う半導体チップCHP1間の間隔を狭くできる結果、複数の半導体チップCHP1をフレキシブル基板FS上に配列した構成からなるCMUTの小型化を図ることができる。つまり、本実施の形態における特徴点によれば、互いに隣り合う半導体チップCHP1間の間隔を狭くできる結果、超音波画像の品質を向上して、CMUTのデバイス性能の向上を図ることができるとともに、CMUTの小型化を図ることができる。すなわち、本実施の形態における特徴点は、CMUTのデバイス性能の向上とCMUTの小型化との両方を実現しながら、CMUTにフレキシブル性や曲面追従性を持たせることができる点で有用である。
次に、本実施の形態における特徴点によって得られる第3利点について説明する。例えば、関連技術では、予め個片化された半導体チップCHP1を機械的なハンドリング機構によって、1個ずつフレキシブル基板FS上に配置する。このことから、関連技術では、微細な半導体チップCHP1をハンドリングする必要があり、ハンドリング性が低下することになる。これに対し、本実施の形態における特徴点では、フレキシブル基板FS上に所定数のチップ領域を含む大きなサイズのチップアレイCAをハンドリングすればよいので、ハンドリング性を向上することができる。すなわち、本実施の形態における特徴点は、CMUTのデバイス性能の向上とCMUTの小型化との両方を実現しながら、CMUTにフレキシブル性や曲面追従性を持たせることができる点で有用であるだけでなく、さらには、製造工程中のハンドリング性を確保できることから、CMUTの製造歩留りの向上も図ることができる点で優れた技術的思想であることがわかる。
さらに、本実施の形態における特徴点によって得られる第4利点について説明する。本実施の形態では、例えば、図19〜図20に示すように、半導体基板SUBの途中で停止する複数の切り込み(溝DIT)を形成した後、これらの複数の切り込み(溝DIT)を起点とした劈開によって、チップアレイCAを複数の半導体チップCHP1に分離している。これにより、切り込み(溝DIT)を形成しない場合よりも、容易にチップアレイCAを劈開によって、複数の半導体チップCHP1に分離することができる。なぜなら、劈開を実現するためには、起点となるポイントがあるほうが望ましいからである。すなわち、起点となるポイントがない状態で、劈開を実施すると、劈開する方向が定まらず、意図しない方向に劈開が進行するおそれが高くなる。これに対し、起点となるポイント(切り込み)が予め形成されていると、劈開する方向を意図する方向に導くことができる。
これにより、本実施の形態における特徴点によれば、複数の切り込み(溝DIT)を形成することによって、劈開する方向を制御することができ、これによって、意図しない方向に劈開が進行することを効果的に抑制することができる。そして、特に、本実施の形態では、シリコンウェハWFの表面をシリコンの(100)面とすることにより、意図する方向に劈開を進行しやすくしている。
<変形例>
次に、実施の形態の変形例について説明する。本変形例では、実施の形態におけるCMUTの製造方法とは一部異なるCMUTの製造方法について説明する。まず、図27に示すように、超音波を送受信するためのセルが形成された複数のチップ領域CRを有するシリコンウェハ(半導体基板)WFを用意する。このシリコンウェハWFは、略円盤形状をしており、表面に複数のチップ領域CRを有している。そして、所定数のチップ領域CRからは、チップアレイ領域CARが形成されている。そして、図27に示すように、シリコンウェハWFと同サイズである略円盤状のフレキシブル基板FSを用意する。その後、シリコンウェハWFの裏面にフレキシブル基板FSを貼り付ける。続いて、図28に示すように、フレキシブル基板FSを貼り付けたシリコンウェハWFをダイシングすることにより、所定数のチップ領域を含むチップアレイCAを取得する。このとき、チップアレイCAの裏面には、可撓性を有するフレキシブル基板FSが接着している。その後は、実施の形態におけるCMUTの製造工程とほぼ同様の工程を経ることにより、図29に示すようなフレキシブル基板FS上に搭載された複数の半導体チップCHP1を含み、かつ、互いに隣り合う半導体チップCHP1の側面に溝DITと劈開面CVSが形成されたCMUT100Bを製造することができる。
この場合の外部からの電源供給のための電気接続は、略円盤状のフレキシブル基板FS
に予め配線パターンを形成しておけば、例えば、図26で示す貫通穴TSV(半導体チップCHP1の基板SUBに形成した貫通穴TSV)を用いて、フレキシブル基板FSに接続することができる。そして、略円盤状のフレキシブル基板FSの配線を、フレキシブル基板FSに形成した別の貫通穴を介して、略円盤状のフレキシブル基板FSのシリコンウェハWFを貼り付ける面(表面)から、それと対向する面(裏面)に引き回しておくことにより、図29に示すCMUT100Bの底面から電源を供給することができる。
ここで、本変形例では、例えば、図29に示すように、フレキシブル基板FSの平面サイズが、複数の半導体チップCHP1の組み合わせた平面サイズとほぼ同等であることから、実施の形態におけるCMUT100Aよりも、CMUT100Bの方が小型化を図ることができる利点を得ることができる。
以上、本発明者によってなされた発明をその実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
前記実施の形態は、以下の形態を含む。
(付記1)
超音波の受信を行なうセルが形成された複数の半導体チップと、
前記複数の半導体チップと密着する可撓性部材と、
を備え、
前記複数の半導体チップのうち、互いに隣り合う第1半導体チップと第2半導体チップとに着目した場合において、
前記第1半導体チップは、第1側面を含み、
前記第2半導体チップは、前記第1側面と対向する第2側面を含み、
前記第1側面の第1部分と前記第2側面の第2部分とは、対向して密着させた場合に合致する形状を有する、超音波トランスデューサ。
(付記2)
超音波の受信を行なうセルが形成された複数の半導体チップと、
前記複数の半導体チップと密着する可撓性部材と、
を備え、
前記複数の半導体チップのそれぞれには、複数の前記セルが形成され、
前記複数の半導体チップのうち、互いに隣り合う第1半導体チップと第2半導体チップとに着目した場合において、
前記第1半導体チップは、
前記第2半導体チップに最も近い位置に形成された第1外縁セルと、
前記第1外縁セルと隣り合う第1隣接セルと、
を含み、
前記第2半導体チップは、
前記第1半導体チップに最も近い位置に形成された第2外縁セルと、
前記第2外縁セルと隣り合う第2隣接セルと、
を含み、
前記第1外縁セルと前記第2外縁セルとの間の距離は、前記第1外縁セルと前記第1隣接セルとの間の距離と等しく、かつ、前記第2外縁セルと前記第2隣接セルとの間の距離と等しい、超音波トランスデューサ。
(付記3)
(a)セルが形成された複数のチップ領域を有し、かつ、可撓性部材と接着した半導体基板を用意する工程、
(b)所定数のチップ領域を含むチップアレイを取得する工程、
(c)前記チップアレイを前記所定数の半導体チップに分離する工程、
を備える、超音波トランスデューサの製造方法であって、
前記(c)工程は、
(c1)前記半導体基板の厚さ方向において前記半導体基板の途中で停止する複数の切り込みを前記チップアレイに形成する工程、
(c2)前記(c1)工程の後、前記複数の切り込みを起点とした劈開により、前記可撓性部材に接着された前記所定数の前記半導体チップを取得する工程、
を有する、超音波トランスデューサの製造方法。
100A 超音波トランスデューサ(CMUT)
100B 超音波トランスデューサ(CMUT)
1000 超音波撮像装置
1001 超音波探触子
1002 送受信分離部
1003 送信部
1004 バイアス部
1005 受信部
1006 整相加算部
1007 画像処理部
1008 表示部
1009 制御部
1010 操作部
ACL1 隣接セル
ACL2 隣接セル
BMP バンプ電極
BW ボンディングワイヤ
CBP パッド
CHP1 半導体チップ
CHP1a 半導体チップ
CHP1b 半導体チップ
CHP1c 半導体チップ
CHP1d 半導体チップ
CHP1e 半導体チップ
CHP1f 半導体チップ
CHP1g 半導体チップ
CL セル
CNC コネクタ
CVS 劈開面
DIT 溝
ECL1 外縁セル
ECL2 外縁セル
FBP パッド
FIC 配線
FS フレキシブル基板
RSN 樹脂
S1 側面
S2 側面
TSV 貫通穴
UF アンダーフィル材

Claims (15)

  1. 被検体に接触させて、前記被検体との間で超音波を送受信する超音波探触子と、
    超音波を送信させるための駆動信号を前記超音波探触子に供給する送信部と、
    前記超音波探触子から出力される反射エコー信号を受信する受信部と、
    前記反射エコー信号に基づいて画像を生成する画像処理部と、
    超音波の送信時には、前記超音波探触子と前記送信部とを電気的に接続する一方、超音波の受信時には、前記超音波探触子と前記受信部とを電気的に接続するように接続経路を切り換える送受信分離部と、
    を備える、超音波撮像装置であって、
    前記超音波探触子は、超音波トランスデューサを含み、
    前記超音波トランスデューサは、
    超音波の送受信を行なうセルが形成された複数の半導体チップと、
    前記複数の半導体チップと密着する可撓性部材と、
    を有し、
    前記複数の半導体チップのうち、互いに隣り合う第1半導体チップと第2半導体チップとに着目した場合において、
    前記第1半導体チップは、第1側面を含み、
    前記第2半導体チップは、前記第1側面と対向する第2側面を含み、
    前記第1側面の第1部分は、劈開面であり、
    前記第2側面の第2部分であって、前記第1部分と対向する前記第2部分も、劈開面であり、
    前記可撓性部材が曲率を持たない場合、前記第1側面の前記第1部分と前記第2側面の前記第2部分とは、密着する、超音波撮像装置。
  2. 超音波の受信を行なうセルが形成された複数の半導体チップと、
    前記複数の半導体チップと密着する可撓性部材と、
    を備え、
    前記複数の半導体チップのうち、互いに隣り合う第1半導体チップと第2半導体チップとに着目した場合において、
    前記第1半導体チップは、第1側面を含み、
    前記第2半導体チップは、前記第1側面と対向する第2側面を含み、
    前記第1側面の第1部分は、劈開面であり、
    前記第2側面の第2部分であって、前記第1部分と対向する前記第2部分も、劈開面であり、
    前記可撓性部材が曲率を持たない場合、前記第1側面の前記第1部分と前記第2側面の前記第2部分とは、密着する、超音波トランスデューサ。
  3. 請求項2に記載の超音波トランスデューサにおいて、
    前記第1側面は、前記第2半導体チップ側に突き出た第1突出側面を有し、
    前記第2側面は、前記第1半導体チップ側に突き出た第2突出側面を有し、
    前記第1部分は、前記第1突出側面であり、
    前記第2部分は、前記第2突出側面である、超音波トランスデューサ。
  4. 請求項2に記載の超音波トランスデューサにおいて、
    前記第1部分と前記第2部分とは、対向して密着させた場合に合致する形状を有する、超音波トランスデューサ。
  5. 請求項2に記載の超音波トランスデューサにおいて、
    前記複数の半導体チップのそれぞれには、複数の前記セルが形成され、
    前記第1半導体チップは、
    前記第2半導体チップに最も近い位置に形成された第1外縁セルと、
    前記第1外縁セルと隣り合う第1隣接セルと、
    を含み、
    前記第2半導体チップは、
    前記第1半導体チップに最も近い位置に形成された第2外縁セルと、
    前記第2外縁セルと隣り合う第2隣接セルと、
    を含み、
    前記第1外縁セルと前記第2外縁セルとの間の距離は、前記第1外縁セルと前記第1隣接セルとの間の距離と等しく、かつ、前記第2外縁セルと前記第2隣接セルとの間の距離と等しい、超音波トランスデューサ。
  6. 請求項2に記載の超音波トランスデューサにおいて、
    前記第1側面と前記第2側面との間の最大距離は、使用する超音波の波長よりも小さい、超音波トランスデューサ。
  7. 請求項2に記載の超音波トランスデューサにおいて、
    前記複数の半導体チップのそれぞれは、
    表面と、
    前記表面の反対側に位置する裏面と、
    を有し、
    前記可撓性部材は、前記裏面と密着する、超音波トランスデューサ。
  8. 請求項2に記載の超音波トランスデューサにおいて、
    前記複数の半導体チップのそれぞれは、
    表面と、
    前記表面の反対側に位置する裏面と、
    を有し、
    前記可撓性部材は、前記表面と密着する、超音波トランスデューサ。
  9. 請求項2に記載の超音波トランスデューサにおいて、
    前記可撓性部材は、フレキシブル基板である、超音波トランスデューサ。
  10. 請求項2に記載の超音波トランスデューサにおいて、
    前記可撓性部材は、可撓性膜である、超音波トランスデューサ。
  11. 請求項2に記載の超音波トランスデューサにおいて、
    前記セルは、静電容量型セルである、超音波トランスデューサ。
  12. (a)セルが形成された複数のチップ領域を有する半導体基板を用意する工程、
    (b)所定数のチップ領域を含むチップアレイを取得する工程、
    (c)前記チップアレイを可撓性部材に接着する工程、
    (d)前記チップアレイを前記所定数の半導体チップに分離する工程、
    を備える、超音波トランスデューサの製造方法であって、
    前記(d)工程は、
    (d1)前記半導体基板の厚さ方向において前記半導体基板の途中で停止する複数の切り込みを前記チップアレイに形成する工程、
    (d2)前記(d1)工程の後、前記複数の切り込みを起点とした劈開により、前記可撓性部材に接着された前記所定数の前記半導体チップを取得する工程、
    を有し、
    前記(d2)工程で取得された前記所定数の前記半導体チップのうち、互いに隣り合う第1半導体チップと第2半導体チップとに着目した場合において、
    前記第1半導体チップは、第1側面を含み、
    前記第2半導体チップは、前記第1側面と対向する第2側面を含み、
    前記第1側面の第1部分は、劈開面であり、
    前記第2側面の第2部分であって、前記第1部分と対向する前記第2部分も、劈開面であり、
    前記可撓性部材が曲率を持たない場合、前記第1側面の前記第1部分と前記第2側面の前記第2部分とは、密着する、超音波トランスデューサの製造方法。
  13. 請求項12に記載の超音波トランスデューサの製造方法において、
    前記(d1)工程では、エッチングを使用する、超音波トランスデューサの製造方法。
  14. 請求項12に記載の超音波トランスデューサの製造方法において、
    前記(d1)工程では、ダイシングを使用する、超音波トランスデューサの製造方法。
  15. 請求項12に記載の超音波トランスデューサの製造方法において、
    前記半導体基板は、シリコンウェハであり、
    前記セルは、前記シリコンウェハの(100)面に形成されている、超音波トランスデューサの製造方法。
JP2021027007A 2021-02-24 2021-02-24 超音波撮像装置並びに超音波トランスデューサおよびその製造方法 Active JP7085036B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021027007A JP7085036B2 (ja) 2021-02-24 2021-02-24 超音波撮像装置並びに超音波トランスデューサおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021027007A JP7085036B2 (ja) 2021-02-24 2021-02-24 超音波撮像装置並びに超音波トランスデューサおよびその製造方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017087298A Division JP2018183426A (ja) 2017-04-26 2017-04-26 超音波撮像装置並びに超音波トランスデューサおよびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021087812A true JP2021087812A (ja) 2021-06-10
JP7085036B2 JP7085036B2 (ja) 2022-06-15

Family

ID=76218803

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021027007A Active JP7085036B2 (ja) 2021-02-24 2021-02-24 超音波撮像装置並びに超音波トランスデューサおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7085036B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20070013264A1 (en) * 2005-07-13 2007-01-18 Siemens Medical Solutions Usa, Inc. Curved capacitive membrane ultrasound transducer array
JP2008110060A (ja) * 2006-10-30 2008-05-15 Olympus Medical Systems Corp 超音波トランスデューサ、超音波トランスデューサの製造方法、及び超音波内視鏡
JP2016101288A (ja) * 2014-11-28 2016-06-02 キヤノン株式会社 音響波プローブ、及び被検体情報取得装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20070013264A1 (en) * 2005-07-13 2007-01-18 Siemens Medical Solutions Usa, Inc. Curved capacitive membrane ultrasound transducer array
JP2008110060A (ja) * 2006-10-30 2008-05-15 Olympus Medical Systems Corp 超音波トランスデューサ、超音波トランスデューサの製造方法、及び超音波内視鏡
US20080200811A1 (en) * 2006-10-30 2008-08-21 Olympus Medical Systems Corp. Ultrasonic transducer, method for manufacturing ultrasonic transducer, and ultrasonic endoscope
JP2016101288A (ja) * 2014-11-28 2016-06-02 キヤノン株式会社 音響波プローブ、及び被検体情報取得装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP7085036B2 (ja) 2022-06-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6776762B2 (en) Piezocomposite ultrasound array and integrated circuit assembly with improved thermal expansion and acoustical crosstalk characteristics
RU2533336C2 (ru) Ультразвуковой датчик с большим полем обзора и способ изготовления данного ультразвукового датчика
US8408063B2 (en) Ultrasonic probe, and ultrasonic diagnostic apparatus using the same
JP5591549B2 (ja) 超音波トランスデューサ、超音波プローブ、超音波トランスデューサの製造方法
JP2009044718A (ja) 貫通ビア相互接続構造を有する超音波システム
JP7376008B2 (ja) 高周波超音波トランスデューサ
JP2010233224A (ja) アレイ型超音波振動子
KR20140005289A (ko) 마이크로-돔 어레이들을 이용한 압전 변환기들
WO2014148426A1 (ja) 超音波プローブ
CN113441379B (zh) 适合高密度集成的PMUT-on-CMOS单元、阵列芯片及制造方法
JP5065593B2 (ja) 超音波探触子および超音波画像装置
JP2018183426A (ja) 超音波撮像装置並びに超音波トランスデューサおよびその製造方法
KR20150066748A (ko) 초음파 프로브 및 그 제조방법
JP5377141B2 (ja) 超音波プローブ
JP2005198261A (ja) 超音波プローブ及び超音波診断装置
JP7085036B2 (ja) 超音波撮像装置並びに超音波トランスデューサおよびその製造方法
TW202319023A (zh) 多傳感器晶片超音波裝置
JP7049323B2 (ja) 超音波アレイ用の冗長な接続点を有するフレキシブル回路
JP2002247696A (ja) 超音波探触子
JP4769127B2 (ja) 超音波プローブ及び超音波プローブ製造方法
JP2010219774A (ja) 超音波トランスデューサ、超音波プローブおよび超音波診断装置
JP2008043529A (ja) 超音波探触子の電極構造、超音波探触子、および超音波探触子の基板
JP6543584B2 (ja) 超音波探触子の製造方法および超音波診断装置
JP2024504163A (ja) マルチトランスデューサチップ超音波デバイス
JP5349141B2 (ja) 超音波プローブ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210224

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20210305

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20210316

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20211109

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220208

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220401

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220531

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220603

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7085036

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350