JP2021087224A - 電力利用装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】メンテナンス等の作業を行うことが容易な電力利用装置を提供する。【解決手段】電力利用装置20は、電力を蓄積する蓄電装置(10)を収容する収容部(24)と、筐体22内に設けられた電力制御装置(64)と、蓄電装置に設けられた第1端子(12)に電気的に接続される第2端子(114)とを備える。電力制御装置と第2端子は、電力線66によって電気的に接続される。この電力線66は、第2端子の、収容部に臨む端部を超えて収容部に至るように配策される。【選択図】図3

Description

本発明は、蓄電装置を収容可能な収容部を備える電力利用装置に関する。
蓄電装置の顕著な一例として、バッテリが挙げられる。周知の通り、バッテリは電力の供給に伴って放電容量が低下するので、充電が必要となる。充電は、例えば、特許文献1、2に記載されたバッテリ充電装置によってなされる。すなわち、ユーザは、バッテリ充電装置に設けられた収容部から充電済のバッテリを取り出した後、充電を必要とするバッテリを該収容部に挿入する。
特許文献1、2記載の各バッテリ充電装置は、バッテリを収容する収容部を複数個備える。複数の収容部は、縦方向及び横方向に並列される。また、個々の収容部には、バッテリに設けられたバッテリ側コネクタに対して電気的に接続される装置側コネクタが設けられる。バッテリ充電装置内には、さらに、装置側コネクタ及びバッテリ側コネクタを介してバッテリに電力を供給する電力制御装置が収容される。電力制御装置と装置側コネクタは、電力線を介して電気的に接続される。
特開2000−339538号公報 特開2000−90349号公報
バッテリの収容部への挿入、及び収容部からのバッテリ取り出しは、バッテリ充電装置の前面で行われる。バッテリ側コネクタはバッテリの底面に設けられ、且つバッテリの底面がバッテリ充電装置の後面側に向けられることから、装置側コネクタは収容部の後方に配設される。このため、電力線は収容部の後方側に配策される。
ところで、バッテリ充電装置は、例えば、後面が建物の壁に近接するようにアンカーボルト等で位置決め固定される。従って、例えば、バッテリ充電装置に対してメンテナンスを施す際には、作業スペースを確保するべく、アンカーボルトを取り外し、バッテリ充電装置の後面が壁から離間するように向きを変更したり、壁から離間させるために移動させたりする必要がある。バッテリ充電装置は相当な重量物であるので、このような向き変更や移動は容易ではなく、作業者にとって負担である。また、向き変更や移動に時間を要するので、準備作業を開始してからバッテリ充電装置を元の位置及び姿勢に戻すまでの所要時間が長くなってしまう。
複数台のバッテリ充電装置を横方向に並列させ、さらに、隣接するもの同士を連結することも想定される。この場合、連結されることでバッテリ充電装置全体の重量が大となる。また、例えば、連結するバッテリ充電装置の個数を3個以上としたとき、端部に位置する2個以外のバッテリ充電装置の後面で作業可能とするためには、向きを大きく変更させるか、又は、壁面から大きく離間させなければならない。このため、作業前の向き変更や位置変更が一層負担となる。
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、メンテナンス等の作業を行うことが容易な電力利用装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明の一実施形態によれば、電力を蓄積する蓄電装置を収容する収容部を備える電力利用装置であって、
筐体内に設けられた電力制御装置と、
前記収容部に個別に配置されるとともに、前記蓄電装置に設けられた第1端子に電気的に接続される第2端子と、
前記電力制御装置と、前記第2端子とを電気的に接続する電力線と、
を備え、
前記電力線が、前記第2端子の、前記収容部に臨む端部を超えて前記収容部に至るように配策されている電力利用装置が提供される。
本発明によれば、第2端子から延出した電力線を、電力利用装置を構成する筐体の前面側に引き回すような配策を行っている。このため、電力利用装置に対するメンテナンスを筐体の前面側で実施することができる。従って、電力利用装置の筐体の向き変更や移動等が不要となる。
本発明の実施の形態に係る電力利用装置の概略分解斜視図である。 電力利用装置の概略側面断面図である。 筐体内に保持されてモバイルバッテリを収容するスロットモジュール(収容部)の概略斜視図である。 スロットモジュールの、筐体の奥行き方向に沿った概略側面断面図である。 図1から搭載する電気機器を変更して構成された電力利用装置の概略正面図である。 図3からモバイルバッテリがスロットモジュール内に挿入された状態を示す概略斜視図である。 中継線束の概略全体図である。 中継線束を用いた電力利用装置の概略正面図である。 中継線束と、別の中継線束とを用いた電力利用装置の概略正面図である。 図3及び図6とは別の凸部に電力線を巻回したスロットモジュール(収容部)の概略斜視図である。
以下、本発明に係る電力利用装置につき好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。なお、以下における「同等」には、電力線の直線長さが公差の範囲内で相違している場合が含まれる。また、「直線長さ」は、電力線を直線状に延在させたときの一端から他端までの長さとして定義される。
本実施の形態では、電力利用装置として、図3に示すモバイルバッテリ10(蓄電装置)を保持するとともに該モバイルバッテリ10に対して充電を行うものを例示する。先ず、該モバイルバッテリ10につき、図3を参照して概略説明する。この場合、モバイルバッテリ10は略直方体形状をなし、その底部には、雌型のバッテリ側コネクタ12が第1端子として設けられる。また、上部には、平面視で略I字形状をなすバー状のハンドル14が設けられている。
図1〜図3は、それぞれ、電力利用装置20の概略分解斜視図、概略側面断面図、電力利用装置20を構成する筐体22内に保持される収容部としてのスロットモジュール24の概略斜視図である。なお、各図には、方向に関する理解を容易にするべく、電力利用装置20(ないし筐体22)の幅方向、奥行き方向及び高さ方向を示している。また、奥行き方向については、ユーザがモバイルバッテリ10の出入作業を行う側を前方、その裏側を後方ともいう。
電力利用装置20は、筐体22内に複数個(本実施の形態では9個)のスロットモジュール24が保持されることで構成される。後述するように、この電力利用装置20は、スロットモジュール24に収容されたモバイルバッテリ10に充電を行うための充電装置として機能する。
図1に示すように、筐体22は、屈曲した板形状をなす前方パネル部材26と、本体部28とを有する。前方パネル部材26には、複数個(本実施の形態では、スロットモジュール24の個数と同じく9個)の開口30が形成される。各開口30は隅部が円弧状に湾曲した四角形形状であり、奥行き方向に沿って前方パネル部材26を貫通する。
開口30を形成する内壁には、該内壁に沿って周回するようにグロメット32が設けられる。すなわち、グロメット32は、図2に示すように、開口30の若干前方から若干後方にわたって、前方パネル部材26と、本体部28内に収容されたスロットモジュール24との間に介在する。
本体部28の内部には、支持骨格であるモノコックフレーム50が収納される。このモノコックフレーム50は、9個のモノコックケース52が複数個の支持柱53によって支持されることで構成され、本体部28の基本骨格となっている。また、モノコックケース52は、前面側が開放端である中空体である。モノコックケース52の後面側は閉塞端であってもよいし、開放端であってもよい。
モノコックケース52は、パンチングメッシュ材を素材として作製されたものであることが好ましい。この場合、モノコックフレーム50が軽量となるので電力利用装置20の軽量化に寄与するからである。また、モバイルバッテリ10は充電時に発熱するが、モノコックケース52がパンチングメッシュ材から作製されたものであると、モノコックケース52内の熱を帯びた大気が該モノコックケース52の外部に放散され易くなるとともに、モノコックケース52外の冷気が該モノコックケース52内に進入し易くなる。すなわち、モノコックケース52内に熱が滞留し難くなる。このため、モバイルバッテリ10を効率よく冷却することができる。
モノコックケース52の中空内部は、スロットモジュール24の大部分を収納するための収納空間である。勿論、収納空間は、本体部28に形成された挿通孔36を介して、前方パネル部材26に形成された開口30に連なる。
本体部28において、モノコックフレーム50の下方にはユーティリティスペースが形成される。ユーティリティスペースには、例えば、モバイルバッテリ10の充電制御等を行う制御装置62が設置される。一方、モノコックフレーム50の上方のスペースには、電力制御装置としてのインバータ64が配設される。インバータ64の個数は、スロットモジュール24の個数と同じく9個に設定される。各インバータ64は、個々のモバイルバッテリ10に対し、電力線66を介して電気的に接続される。すなわち、1個のインバータ64に2個以上のモバイルバッテリ10が電気的に接続されることはない。なお、インバータ64と電力線66は、インバータ64の前面において、図示しないカプラを介して接続される。
次に、スロットモジュール24につき説明する。スロットモジュール24は、ケージ70、額体72、バッテリホルダ74、バッテリトレイ76、コネクタユニット78、トレイ保持機構80、トレイロック機構82及びバッテリロック機構84を有している。
ケージ70は、筐体22の奥行き方向に沿って延在する2個の下方長尺骨部材88と、2個の上方長尺骨部材90とを有する。また、下方長尺骨部材88から上方長尺骨部材90にわたり、筐体22の高さ方向に沿って延在する短尺骨部材91が左右片側に2個ずつ、合計で4個設けられる。下方長尺骨部材88、上方長尺骨部材90及び短尺骨部材91が互いに所定距離で離間する位置に組み付けられることにより、ケージ70の内部に、モバイルバッテリ10を収容するための収容空間であるスロット92が形成される。さらに、後方の左右2個の短尺骨部材91同士の間には、ストッパブラケット93が橋架される。
下方長尺骨部材88は、水平部がスロットモジュール24の外方を向いた略L字形状をなす。一方、上方長尺骨部材90は、水平部がスロットモジュール24の内方を向いた略L字形状をなす。
額体72は、下方長尺骨部材88と上方長尺骨部材90の前端を囲繞するように取り付けられる。額体72は樹脂からなるとともに略四角環形状をなし、奥行き方向に沿って延在する貫通孔96が形成されている。額体72の下部は、上部に比して前方に突出している。このため、ユーザが、モバイルバッテリ10を持ち上げてスロット92に収容する際、突出した下部でモバイルバッテリ10の後端を支持することができる。これによりモバイルバッテリ10の重量がスロットモジュール24によって負担されるので、モバイルバッテリ10をスロット92に挿入する作業が容易となる。
額体72の前面には、表示装置としてのインジケータ100が設けられる。インジケータ100は、例えば、スロットモジュール24内に挿入されたモバイルバッテリ10が充電中であるときには赤色に点灯し、充電が終了したときには点灯色が緑色に変化する。ユーザは、インジケータ100の点灯色に基づき、スロットモジュール24内のモバイルバッテリ10が充電中であるのか、それとも充電済であるのかを判別することができる。
額体72の後端には、外方に向かって拡開するように、比較的薄肉の鍔部102が突出形成される。スロットモジュール24がモノコックケース52の収納空間に収容されたとき、鍔部102が本体部28によって堰き止められるとともに、図2に示すように、開口30の内壁に設けられたグロメット32が鍔部102の前方に位置する。また、グロメット32が額体72に当接して圧潰されることにより、開口30の内壁とスロットモジュール24の間のシールがなされる。
バッテリホルダ74は、額体72の後方に隣接するとともに、下方長尺骨部材88、上方長尺骨部材90に固定されるようにして設けられている。バッテリホルダ74の前端及び後端は双方とも開放端であり、バッテリホルダ74の内部空間は、額体72の貫通孔96と連通している。バッテリホルダ74の内部空間の内壁面の形状は、額体72の貫通孔96の内壁面の形状と略同様に形成されている。
バッテリトレイ76は、バッテリホルダ74の後方に設けられている。このバッテリトレイ76は、トレイ保持機構80のXリンク104の支援下に、奥行き方向に沿って移動可能である。すなわち、スロット92内へのモバイルバッテリ10の挿入量が大きくなるにつれ、前進端に位置していたバッテリトレイ76が後方側に向かって変位する。このとき、Xリンク104を構成するとともにその中心同士が互いに連結された第1リンク部材106、第2リンク部材108が、互いの下端同士、上端同士が接近するように回動する(図6参照)。
トレイ保持機構80は、互いに所定間隔で離間した2個のストッパ109(凸部)を有する。該ストッパ109の後端下面には段部が形成されるとともに、該段部が前記ストッパブラケット93の上面に位置決め固定されることでストッパ109がストッパブラケット93に支持される。一方、ストッパ109の前端下方は、他の部材等から離間している。すなわち、ストッパ109の前端下方にはクリアランスが形成されている。
トレイロック機構82は、ラッチ110と、バッテリホルダ74の上面から突出するように設けられたストライク112とを有する。モバイルバッテリ10がスロットモジュール24に挿入された状態では、ストライク112がラッチ110から離脱し、バッテリトレイ76の後方への移動を許容する。後方に移動したバッテリトレイ76は、ストッパ109に当接する。その一方で、モバイルバッテリ10がスロットモジュール24に挿入されていない状態では、ストライク112がラッチ110に係合し、バッテリトレイ76の後方への移動を規制する。このように、ストライク112は、ラッチ110に対して係合又は離脱する。
また、トレイロック機構82は、モバイルバッテリ10の逆挿し防止機能を有する。ユーザは、モバイルバッテリ10の所定の側面を上に向けた状態で、該モバイルバッテリ10をスロットモジュール24に挿入する必要がある。この理由は、スロットモジュール24の装置側コネクタ114の位置と、モバイルバッテリ10のバッテリ側コネクタ12の位置とを合わせるためである。
すなわち、仮に、スロットモジュール24がトレイロック機構82を有しない場合、ユーザが、モバイルバッテリ10の上下方向を反対にした状態でスロットモジュール24に挿入し、その後、モバイルバッテリ10を押し込んだときに、モバイルバッテリ10のバッテリ側コネクタ12がスロットモジュール24の装置側コネクタ114に接続されないばかりか、装置側コネクタ114に大きな力が作用する懸念がある。これを回避するべく、トレイロック機構82は、モバイルバッテリ10が上下方向を反対にした状態でスロットモジュール24に挿入された場合、ロック状態を維持し、バッテリトレイ76の奥行き方向の移動を規制する。
バッテリロック機構84は、モバイルバッテリ10がスロットモジュール24に収容された状態で、モバイルバッテリ10の前方への移動を規制する。バッテリロック機構84は、シャフト116を保持するとともに互いに近接して対向する1組のプレート118を含む。
コネクタユニット78は、上記の装置側コネクタ114を第2端子として有する。個々の装置側コネクタ114は、本体部28の内部に設けられた各インバータ64に対し、前記電力線66を介して電気的に接続されている。一層具体的には、装置側コネクタ114は、スロット92に臨む前面側端部(収容部側端部)と、その裏側であり且つ筐体22の後面に臨む後面側端部(裏側端部)とを有する。前面側端部には、雄型プラグが前方に指向して延在するように設けられる。一方、後面側端部には、図示しないカプラを介して電力線66が接続される。換言すれば、装置側コネクタ114の後面側端部からは、前記電力線66が延出する。
装置側コネクタ114を構成する雄型端子は、モバイルバッテリ10の底部に設けられたバッテリ側コネクタ12(図3参照)を構成する雌型端子に係合する。これにより、インバータ64とモバイルバッテリ10が、電力線66、装置側コネクタ114、バッテリ側コネクタ12を介して電気的に接続され、インバータ64からモバイルバッテリ10に電力を供給することが可能な状態となる。
図4に示すように、電力線66の、ストッパ109に巻回された部位よりも下流側(インバータ64に向かって延出する側)は、スロット92の下方に向かって下降した後、上昇するように湾曲されている。電力線66は、さらに、幅方向(右方又は左方)に引き回され、上方長尺骨部材90の水平部に沿って前方に向かう。すなわち、電力線66は、装置側コネクタ114の前面側端部を超え、スロットモジュール24ないしスロット92の前方に至るように配策されている。
電力線66のうちの余剰分は、2個のストッパ109同士に跨がるようにして巻回される。このように、余剰の電力線66をストッパ109に巻回することにより、ストッパ109からインバータ64に至るまでの電力線66の長さを適宜調節することができる。なお、巻回時、電力線66は、ストッパ109の前端下方のクリアランスから差し込まれる。
また、ストッパ109は、バッテリトレイ76を移動不可とするためにバッテリホルダ74に予め設けられたものである。すなわち、この場合、電力線66を巻回するための部材として既存のものが用いられる。換言すれば、電力線66を巻回するための専用の部材を新たに設ける必要は特にない。要するに、電力線66をスロットモジュール24の前方側に引き回すように配策したことに伴って部品点数が増加することを回避し得る。これにより、製造コストが上昇することも回避される。
スロットモジュール24を組み上げる際には、装置側コネクタ114の後面側端部に対し、カプラを介して電力線66が接続される。なお、電力線66の直線長さ(電力線66を直線状に延在させたときの長さ)は、スロットモジュール24が最下列に位置したときであってもインバータ64に到達することが可能となるように設定されている。装置側コネクタ114の後面側端部から延出する電力線66は、上記したように下降した後で上昇するように湾曲され、さらに、幅方向(右方又は左方)に引き回された後、上方長尺骨部材90の水平部に沿って前方に向かう。同様にして、必要個数のスロットモジュール24を作製する。
スロットモジュール24を筐体22内のモノコックケース52に収納する際には、作業者は、スロットモジュール24の収納位置からインバータ64までの距離に基づき、電力線66の必要長さを設定する。直線長さから必要長さを差し引いた値が、余剰分である。作業者は、次に、スロットモジュール24の前方側で、余剰の電力線66をストッパ109に巻回する。すなわち、電力線66の引き出し長さを調節する。この時点で、スロットモジュール24をモノコックケース52に収納し、引き出し長さが調節された電力線66をインバータ64に接続するようにしてもよい。
作業者は、他のスロットモジュール24も同様に、該スロットモジュール24の収納位置からインバータ64までの距離に基づいて電力線66の必要長さを個別に設定するとともに、余剰分を個別に求める。そして、スロットモジュール24の前方側で、余剰の電力線66をストッパ109に巻回する。すなわち、個々の電力線66の引き出し長さを調節する。
インバータ64が筐体22の上方に位置しているので、最下列のモノコックケース52に収納されるスロットモジュール24からインバータ64までの距離は、最上列のモノコックケース52に収納されるスロットモジュール24からインバータ64までの距離に比して大きい。しかしながら、本実施の形態では、電力線66をスロットモジュール24の前方に引き回し、余剰分をストッパ109に巻回するようにしている。このため、電力線66の直線長さが同一であっても、引き出し長さが、モノコックフレーム50で支持される位置に応じて適切に調節される。
従って、複数のスロットモジュール24を、電力線66の直線長さを同一とした仕様で作製することができる。上記したように、スロットモジュール24の配設位置(収納位置)に応じて電力線66の引き出し長さを変更することができるからである。このため、電力線66の直線長さを個別に設定する必要がない。その結果として、スロットモジュール24の設計や作製が煩雑となることが回避される。しかも、全てのスロットモジュール24で電力線66の直線長さが同一であるので、電力線66が短いスロットモジュール24を最下列に配設したり、逆に、電力線66が長いスロットモジュール24を最上列に配設したりする等の誤組み付けが有効に防止される。
また、電力線66を、略L字形状の上方長尺骨部材90の水平部に沿わせている。このため、電力線66が上方長尺骨部材90によって保護される。従って、スロットモジュール24をモノコックケース52に収納する際、電力線66が巻き込まれて断線する懸念が払拭される。
加えて、スロットモジュール24をモノコックフレーム50で支持する構成を採用したことにより、筐体22の前面側からスロットモジュール24を他の電気機器に変更したり、スロットモジュール24に対してメンテナンスを施したりすることが容易となる。
例えば、ユーザが、9個のスロットモジュール24に代替し、図5に示すように、8個の蓋付モジュール120と、1個の操作パネル122とをモノコックフレーム50で支持した電力利用装置124を所望する場合、作業者は、本体部28から前方パネル部材26を取り外した状態とする。さらに、インバータ64の前面からカプラを取り外し、インバータ64と電力線66との接続を解除する。
作業者は、次に、スロットモジュール24をモノコックケース52から引き出す。そして、最上列中央のモノコックケース52に操作パネル122の基板収容部及び配線連結部等を収納する一方、残余の8個のモノコックケース52に蓋付モジュール120のケージ70を個別に収納する。この場合においても、蓋付モジュール120では電力線66の直線長さが同一に設定されており、モノコックケース52への収納位置に応じて余剰分がストッパ109に巻回される。
その後、作業者は、各蓋付モジュール120の電力線66を、カプラを介してインバータ64に接続する。さらに、本体部28に前方パネル部材26を取り付ける。以上により、電力利用装置124が構成される。
なお、蓋付モジュール120には、不透明の蓋部材126と、蓋部材126を閉止状態にロックする蓋ロック機構128とが設けられる。蓋ロック機構128を解除して蓋部材126を開放するには、ユーザは、予め割り当てられたIDを操作パネル122に入力する。
スロットモジュール24や蓋付モジュール120にメンテナンスを施す場合も同様にして、本体部28から前方パネル部材26を取り外した後、スロットモジュール24や蓋付モジュール120をモノコックケース52から引き出せばよい。このように、本実施の形態によれば、筐体22の前面側で作業を遂行することが可能である。従って、筐体22の後面側を本体部28から取り外す必要は特にない。また、作業スペースを確保するべく筐体22を建物の壁等から離間させる必要も特にない。このため、作業者の負担が軽減するとともに、メンテナンス等の各種作業を行うことが容易となる。
電力利用装置20が設置されている場合、モバイルバッテリ10の充電を必要とするユーザは、インジケータ100がモバイルバッテリ10が充電済であることを表示したスロット92内からモバイルバッテリ10を取り出す。その後、充電を必要とするモバイルバッテリ10を、前方パネル部材26の開口30、額体72の貫通孔96を介して同一のスロット92内に挿入する。この際には、額体72の、若干突出した下部でモバイルバッテリ10を支持して、該モバイルバッテリ10の重量をスロットモジュール24、ひいてはモノコックケース52に負担させればよい。これにより、スロット92内へのモバイルバッテリ10の挿入作業が容易となる。
モバイルバッテリ10がスロット92内に挿入され、図6に示すように、さらに後方に向かって一層押し込まれると、トレイロック機構82が解除されてバッテリトレイ76が後方に向かって変位する。また、装置側コネクタ114の雄型端子がバッテリ側コネクタ12の雌型端子に係合し、その結果、インバータ64とモバイルバッテリ10が電気的に接続される。そして、制御装置62が、装置側コネクタ114の雄型端子がバッテリ側コネクタ12の雌型端子に係合したことを認識した後、インバータ64からモバイルバッテリ10への電力供給が開始される。すなわち、モバイルバッテリ10に対して充電がなされる。また、制御装置62は、インジケータ100を赤色に点灯させる。ユーザは、充電済のモバイルバッテリ10を持ち運び、電動二輪車等のバッテリ使用機器に装着すればよい。
一方、電力利用装置124が設置されている場合、どのモバイルバッテリ10が充電中ないし充電済であるかは、操作パネル122に設けられた表示ランプ129の点灯色に基づいて判別可能である。
いずれの場合においても、図4に示すように、ストッパ109に巻回された部位よりも下流側の電力線66は、一端下方に向かい、その後に上方に向かうように湾曲している。従って、仮にバッテリ側コネクタ12に液滴水DWが付着していた場合、液滴水DWは装置側コネクタ114から電力線66を伝って下方に向かい、その後、図4に示す重力の作用下に滴下する。すなわち、電力線66を上記のように湾曲させたことにより、液滴水DWが滴下する位置を、図4に示す電力線66の最下位置に設定することができる。これにより、スロットモジュール24内の意図しない箇所で液滴水DWが滴下することが回避される。
本発明は、上記した実施の形態に特に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、電力線66をインバータ64に直接接続することに代替し、図7及び図8に示す中継線束150を介してインバータ64に間接的に接続するようにしてもよい。なお、中継線束150は、例えば、3本の中継線152が結束シート154で集約されることで形成される。個々の中継線152の一端は、電力利用装置20を正面視したときに鉛直方向に沿って並列する3個のスロットモジュール24の電力線66にそれぞれ接続される。他端が個々のインバータ64に接続されていることは勿論である。
この場合、中継線152の各々がスロットモジュール24の配設位置に応じた長さに予め設定されている。従って、スロットモジュール24の配設位置に応じて電力線66の引き出し長さ(巻回回数)を相違させる必要は特にない。
なお、図7及び図8に示した例では、3本の中継線152を集約して1個の中継線束150としているが、6本の中継線152を集約して1個の中継線束160としてもよい。この場合、図9に示すように、中継線束160中の3本の中継線152の一端を、電力利用装置20を正面視したときに鉛直方向に沿って並列する3個のスロットモジュール24の電力線66にそれぞれ接続する。また、中継線束160中の残りの3本の中継線152の一端を、前記3個のスロットモジュール24の幅方向左方又は右方に隣接する3個のスロットモジュール24にそれぞれ接続する。スロットモジュール24が9個である場合、残りの3個のスロットモジュール24に、図7に示した中継線束150を接続すればよい。
また、電力線66を巻回するための部材は、ストッパ109に特に限定されるものではない。例えば、図10に示すように、スロットモジュール24の上面前方に第1凸部170、上面後方に第2凸部172をそれぞれ設けるようにしてもよい。この構成では、第1凸部170から第2凸部172にわたって、又は第2凸部172から第1凸部170にわたって(すなわち、スロットモジュール24の奥行き方向に沿って)電力線66を架け渡すことができる。
この場合、第1凸部170と第2凸部172が十分に離間しているので、電力線66の巻回回数(第1凸部170と第2凸部172の間の往復回数)が少なくなる。従って、電力線66を巻回することが容易である。しかも、往復回数が少ないので、電力線66を必要以上に重ね巻きすることが回避される。この分、電力線66の巻き付け厚みが大きくなることを抑制することができる。
さらに、電力利用装置は、モバイルバッテリ10を充電するためのモジュールを主な被支持物として構成される充電装置に特に限定されるものではなく、モバイルバッテリ10を電源とする電力供給モジュールと、USBポートユニットや一般電源(交流用コンセント)ユニット等とを被支持物として構成される電力供給装置等とすることもできる。
さらにまた、第2端子である装置側コネクタ114を筐体22内に設けるようにしてもよい。
10…モバイルバッテリ 12…バッテリ側コネクタ
20、124…電力利用装置 22…筐体
24…スロットモジュール 26…前方パネル部材
28…本体部 30…開口
32…グロメット 36…挿通孔
50…モノコックフレーム 52…モノコックケース
62…制御装置 64…インバータ
66…電力線 70…ケージ
72…額体 88…下方長尺骨部材
90…上方長尺骨部材 91…短尺骨部材
92…スロット 93…ストッパブラケット
100…インジケータ 102…鍔部
109…ストッパ 110…ラッチ
112…ストライク 114…装置側コネクタ
120…蓋付モジュール 122…操作パネル
126…蓋部材 128…蓋ロック機構
150、160…中継線束 152…中継線
170…第1凸部 172…第2凸部

Claims (6)

  1. 電力を蓄積する蓄電装置を収容する収容部を備える電力利用装置であって、
    筐体内に設けられた電力制御装置と、
    前記収容部に個別に配置されるとともに、前記蓄電装置に設けられた第1端子に電気的に接続される第2端子と、
    前記電力制御装置と、前記第2端子とを電気的に接続する電力線と、
    を備え、
    前記電力線が、前記第2端子の、前記収容部に臨む端部を超えて前記収容部に至るように配策されている電力利用装置。
  2. 請求項1記載の電力利用装置において、前記収容部に凸部が設けられるとともに、前記電力線が前記凸部に巻回されている電力利用装置。
  3. 請求項1又は2記載の電力利用装置において、前記収容部が複数個設けられるとともに、前記筐体内で、前記電力制御装置が全ての前記収容部よりも上方に位置する電力利用装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の電力利用装置において、前記収容部がフレームを有するとともに、前記電力線が前記フレームを構成する骨部材に沿って配策されている電力利用装置。
  5. 請求項1記載の電力利用装置において、前記収容部が前記筐体の正面視で鉛直方向に沿って並列するように複数個設けられ、且つ前記収容部の各々から延出する前記電力線と前記電力制御装置とが、鉛直方向に沿って並列する前記収容部に沿って延在する中継線を介してそれぞれ電気的に接続されるとともに、前記中継線が集約されている電力利用装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の電力利用装置において、前記第2端子から延出する前記電力線の直線長さが、全ての前記収容部において同等である電力利用装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023100445A1 (ja) * 2021-12-01 2023-06-08 本田技研工業株式会社 収容装置
WO2023120529A1 (ja) * 2021-12-21 2023-06-29 本田技研工業株式会社 電力装置
WO2024058242A1 (ja) * 2022-09-14 2024-03-21 本田技研工業株式会社 電力装置

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