JP2021086412A - 乗員監視装置、乗員監視システム - Google Patents

乗員監視装置、乗員監視システム Download PDF

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Abstract

【課題】居眠りなどの不注意状態の検出時に出力される警報の信頼性を高める。【解決手段】乗員監視装置10では、撮像部1で撮像された画像と所定の判定基準とに基づいて、運転者Dが運転に支障をきたす眠気状態にあると眠気判定部7が判定すると、警報部21により警報が出力されるとともに、警報出力の根拠となった根拠画像が画像記憶部3に記憶される。その後、運転者Dが行った再生要求入力を入力受付部9が受け付けると、画像記憶部3に記憶された画像が、画像再生部11により再生され表示部23に表示される。さらに、この再生画像を見た運転者Dが、警報出力が不適切であると判断した場合に、運転者Dが行った不適切意思入力を入力受付部9が受け付けると、基準調整部12が、警報の出力を抑制するように判定基準を調整する。【選択図】図1

Description

本発明は、車両の乗員を撮像した画像に基づいて、当該乗員が車両前方を視認していない不注意状態にあることを判定し、警報を行う乗員監視装置および乗員監視システムに関する。
自動四輪車などの車両の乗員が、車両の安全走行のために運転操作を適切に行うには、車両前方を常に視認している必要がある。そこで、たとえば特許文献1および特許文献2のような、乗員が車両前方を視認していない不注意状態にあることを判定して警報を行う、乗員監視装置および乗員監視システムが提案されている。
特許文献1の乗員監視装置は、運転者の不注意状態として、運転に支障をきたす眠気状態(居眠り状態や居眠り寸前状態)を判定する。詳しくは、運転者をカメラにより撮像した画像に基づいて、運転者の眠気レベルとその信頼度を判定する。また、車両の挙動に基づいて、運転者の眠気レベルとその信頼度を判定する。そして、両方の眠気レベルと信頼度に基づいて、総合眠気レベルと総合信頼度を決定し、これらに基づいて段階的に警報を出力する。
特許文献2の乗員監視装置は、運転者の不注意状態として、脇見状態を判定する。詳しくは、運転者の顔の領域をカメラにより撮像した画像に基づいて、運転者の顔の向きまたは視線方向を検出する。また、車速センサにより車両の車速を検出し、車両前方の道路のカーブ情報を取得する。そして、運転者の顔の向きまたは視線方向と、車速と、カーブ情報とに基づいて、運転者の正面視野範囲を設定し、運転者の顔の向きまたは視線方向が正面視野範囲内になければ、運転者が脇見状態にあると判定して警報を出力する。
一方、特許文献3には、ユーザ(運転者等)の眠気を推定する技術が開示されている。詳しくは、撮像部により撮像したユーザの画像と、室内環境情報センサにより検知した室内の温度、湿度、またはCO濃度と、所定の推定モデルとに基づいて、ユーザの眠気レベルを推定する。そして、その眠気レベルに応じて、ユーザの眠気が低下するように、空調装置の動作を制御する。また、推定モデルはユーザ毎に設定されていて、各ユーザがリモコンにより入力した推定情報と、撮像部により撮像された画像とに基づいて、各ユーザの推定モデルが更新される。
特開2019−16178号公報 特開2010−257293号公報 特開2019−82282号公報
乗員の個体差や感覚差などにより、乗員監視装置による居眠りや脇見などの判定結果が、乗員の認識と一致しないことがある。このため、たとえば乗員が車両前方を視認していると思っているにもかかわらず、乗員監視装置が前方不注意状態と判定して、警報を出力するおそれがあり、この場合、乗員には煩わしい過剰警報となって、不信感を抱かせてしまう。一方、警報の出力を抑制するように、前方不注意状態の判定基準を設定すると、乗員が車両前方を視認していないにもかかわらず、乗員監視装置が前方不注意状態でないと判定して、警報を出力しないおそれがあり、やはり乗員に不信感を抱かせてしまう。さらに、乗員は居眠りや脇見などの不注意状態に陥ったときに、無意識であることが多いため、警報が出力されなければ、乗員が不注意状態から脱却することができず、危険である。
本発明は、居眠りや脇見などの不注意状態の検出時に出力される警報の信頼性を高めることができる乗員監視装置および乗員監視システムを提供することを課題とする。
本発明による乗員監視装置は、車両の乗員を撮像する撮像部と、この撮像部により撮像された画像と所定の判定基準とに基づいて、乗員が車両の進行方向前方を視認していない不注意状態にあるか否かを判定する状態判定部とを備え、状態判定部により乗員が不注意状態にあると判定されると、警報部に警報を出力させる。乗員監視装置はさらに、撮像部により撮像された画像を記憶する画像記憶部と、この画像記憶部に記憶された画像の再生を要求するための第1入力、および警報の有無または強度が不適切であるという意思を示すための第2入力を受け付ける入力受付部と、この入力受付部が第1入力を受け付けると、画像記憶部に記憶された画像を再生して表示部に表示させる画像再生部と、入力受付部が第2入力を受け付けると、判定基準を調整する基準調整部とを備える。
また、本発明による乗員監視システムは、上記乗員監視装置と、警報を出力する警報部と、上記乗員監視装置に備わる画像再生部により再生された画像を表示する表示部とを備えている。
上記の乗員監視装置および乗員監視システムによると、乗員が居眠りや脇見などの不注意状態にあると判定されると、警報が出力され、乗員が不注意状態にないと判定されると、警報が出力されない。そして、乗員がその警報の有無または強度に違和感を持って、第1入力を行うと、撮像部により撮像されて画像記憶部に記憶された画像が再生されて表示部に表示される。このため、乗員は表示部に表示された画像を見て、警報部による警報の有無または強度の適否を客観的に検証することができる。そして、乗員が警報の有無または強度が不適切であると判断して、当該意思を示す第2入力を行うと、基準調整部により判定基準が調整される。このため、状態判定部による乗員の不注意状態の判定と、警報部による警報とを、乗員の感覚に合わせ込むことができる。その結果、警報部による警報の信頼性を高めることが可能となる。
本発明では、上記乗員監視装置において、乗員を特定する乗員情報を検出する乗員情報検出部をさらに備え、基準調整部は、調整後の判断基準を乗員情報検出部により検出された乗員情報と関連付けてメモリに記録し、状態判定部は、乗員情報検出部により検出された乗員情報と対応する判定基準をメモリから読み出して、当該判定基準と撮像部により撮像された画像とに基づいて、乗員が不注意状態にあるか否かを判定してもよい。
また、本発明では、上記乗員監視装置において、警報の出力後に、当該警報出力の根拠となった根拠画像が画像記憶部に記憶され、入力受付部が第1入力を受け付けると、画像再生部が根拠画像を再生して表示部に表示させ、その後、警報の出力が不適切であるという意思を示す第2入力を入力受付部が受け付けると、基準調整部が警報の出力を抑制するように、判定基準を調整してもよい。
また、本発明では、撮像部は、乗員の顔の領域を動画で撮像し、状態判定部は、撮像部により撮像された動画の画像と判定基準とに基づいて、乗員が不注意状態にあるか否かを判定し、画像記憶部は、撮像部により撮像された動画を記憶し、画像再生部は、画像記憶部に記憶された動画を再生して表示部に表示させてもよい。
また、本発明では、状態判定部は、乗員の不注意状態として、乗員が車両の運転に支障をきたす眠気状態にあるか否かを判定してもよい。または、状態判定部は、乗員の不注意状態として、乗員が車両の運転に支障をきたす脇見状態にあるか否かを判定してもよい。
また、本発明では、第2入力は、警報の有無または強度の不適切さの内容を示す複数の項目の中からいずれかを選択する操作を含み、基準調整部は、第2入力において選択された項目に該当する不適切さの内容に基づいて、警報を抑制または促進するように、判定基準を段階的に調整してもよい。
さらに、本発明では、上記乗員監視システムは、第1入力と第2入力とをそれぞれ行うための入力部を備えていてもよい。
本発明によれば、居眠りや脇見などの不注意状態の検出時に出力される警報の信頼性を高めることができる乗員監視装置および乗員監視システムを提供することが可能となる。
第1実施形態の乗員監視システムの構成図である。 第1実施形態の乗員監視システムの動作フローチャートである。 第2実施形態の乗員監視システムの動作フローチャートである。 第3実施形態の乗員監視システムの動作フローチャートである。 第4実施形態の乗員監視システムの構成図である。
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照しながら説明する。各図において、同一の部分または対応する部分には、同一符号を付してある。
図1は、第1実施形態の乗員監視システム100の構成図である。
乗員監視システム100は、自動四輪車から成る車両50に搭載されている。乗員監視システム100には、乗員監視装置10、警報部21、入力部22、表示部23、車両エントリ部24、およびFOB25が含まれている。このうち、FOB25以外の構成は、車両50に搭載されている。FOB25は、電子キー等の携帯端末からなり、車両50の運転者Dなどの乗員に携帯されて、車両50に持ち込まれる。
乗員監視装置10には、撮像部1、画像処理部2、および制御部6が備わっている。
撮像部1は、たとえば赤外線カメラから構成されている。撮像部1は、車両50の車内における運転席に着座した運転者(乗員)Dの顔の領域を動画で撮像する。
画像処理部2は、撮像部1から出力される動画の画像信号を処理する。画像処理部2には、画像記憶部3、顔情報検出部4、および顔認証部5が備わっている。
画像記憶部3は、メモリまたはハードディスクなどから構成されている。画像記憶部3は、撮像部1により撮像されて画像処理部2により処理された画像のデータを記憶する。
顔情報検出部4は、撮像部1により撮像された顔の画像に基づいて、運転者Dの視線状態、瞼の開閉状態、顔の向き、または顔の表情などといった顔情報を検出する。顔認証部5は、撮像部1により撮像された画像から、運転者Dの顔の特徴点を抽出し、該特徴点と予め登録された顔の特徴点とを比較して、運転者Dの顔の認証を行う。
制御部6は、マイクロコンピュータなどから構成されている。制御部6には、眠気判定部7、警報指令部8、入力受付部9、画像再生部11、基準調整部12、乗員情報検出部13、および内部メモリ14が備わっている。そのうち、内部メモリ14以外のブロック7〜13の各機能(詳細は後述)は、ソフトウェアにより実現される。
前述した顔情報検出部4と眠気判定部7とにより、撮像部1で撮像された画像と、内部メモリ14に記録された所定の判定基準とに基づいて、運転者Dが車両50の運転に支障をきたす眠気状態(以下、「重度の眠気状態」という。)にあるか否かが判定される。詳しくは、眠気判定部7が、顔情報検出部4により検出された顔情報と判定基準とに基づいて、運転者Dの眠気レベルを推定し、さらに当該眠気レベルに基づいて、運転者Dが重度の眠気状態にあるか否かを判定する。
運転者Dの重度の眠気状態とは、具体的には運転者Dの居眠り状態または居眠り寸前状態のことであって、運転者Dが車両50の進行方向前方(以下、「車両前方」という。)を視認していない不注意状態の一例である。顔情報検出部4と眠気判定部7とは、本発明の「状態判定部」の一例である。
制御部6には、警報部21、入力部22、表示部23、および車両エントリ部24が電気的に接続されている。
警報部21は、ブザー、スピーカ、ホーン、照明類、またはバイブレータなどから成り、運転者Dに対して聴覚的もしくは視覚的な警報、または振動による警報を出力する。制御部6の警報指令部8は、眠気判定部7により運転者Dが重度の眠気状態にあると判定されると、警報部21に警報指令を送信する。警報部21は、警報指令部8からの警報指令を受信すると、所定の警報を出力する。
なお、眠気判定部7により運転者Dが重度の眠気状態にあると判定されなければ、警報指令部8が警報部21に警報指令を送信することはなく、警報部21により警報が出力されることもない。
入力部22は、ボタン、スイッチ、センサ、またはタッチパッドなどから成り、運転者Dが操作可能な位置に設けられている。運転者Dは入力部22により、画像記憶部3に記憶された画像の再生を要求するための再生要求入力と、警報部21による警報の出力または不出力が不適切であるという意思を示すための不適切意思入力とをそれぞれ行う。
表示部23は、液晶ディスプレイやタッチパッドなどから成り、車両50の車室内における運転者Dが目視可能な箇所に設置されている。表示部23と入力部22とを同一のタッチパッドで構成してもよい。
制御部6の入力受付部9は、運転者Dが入力部22において行った入力を受け付ける。画像再生部11は、入力部22での再生要求入力を入力受付部9が受け付けた場合に、画像記憶部3に記憶された画像(動画)を再生して、表示部23に表示させる。基準調整部12は、入力部22での不適切意思入力を入力受付部9が受け付けた場合に、内部メモリ14に記録された眠気状態の判定基準を調整する。
乗員情報検出部13は、運転者Dを特定する乗員情報を検出する。具体的には、たとえば顔認証部5が運転者Dの顔の認証に成功すると、予め記憶された当該運転者Dを特定する所定の乗員情報が顔認証部5から制御部6へ送られ、当該乗員情報を乗員情報検出部13が検出する。
車両エントリ部24は、FOB25と無線で通信して、FOB25の固有のIDを取得する。そして、取得したFOB25のIDと、予め登録されたIDとが一致すると、車両エントリ部24は、車両50の正当な使用者によるエントリが有ったと判断し、FOB25のIDを制御部6へ送信する。このように制御部6が車両エントリ部24から受信したFOB25のIDも、運転者Dを特定する乗員情報の1つとして、乗員情報検出部13が検出してもよい。
基準調整部12は、調整後の判断基準を、乗員情報検出部13により検出された乗員情報と関連付けて内部メモリ14に記録する。眠気判定部7は、乗員情報検出部13により検出された乗員情報と対応する判定基準を内部メモリ14から読み出して、前述したように運転者Dの眠気状態の判定を行う。
図2は、第1実施形態の乗員監視システム100の動作を示したフローチャートである。なお、本動作は、車両50が起動(イグニションがオン)するか、またはFOB25が車両エントリ部24と通信可能なエリア内に移動することで開始され、車両50が停止(イグニションがオフ)するか、またはFOB25が当該エリア外へ移動することで終了される。(後述する図3や図4の動作も同様である。)
まず、乗員監視装置10の制御部6は、撮像部1により運転者Dの顔の領域を撮像する(ステップS1)。この際、撮像部1により撮像されて画像処理部2により処理された画像に基づいて、顔情報検出部4が運転者Dの顔情報を検出し、顔認証部5が運転者Dの顔の認証を行う。
そして、乗員情報検出部13が、顔認証部5や車両エントリ部24から送信された運転者Dの乗員情報を検出する(ステップS2)。また、眠気判定部7が、乗員情報検出部13により検出された乗員情報と対応する判定基準を内部メモリ14から読み出して、当該判定基準と顔情報検出部4により検出された運転者Dの顔情報とに基づいて、運転者Dの眠気状態の判定を実行する(ステップS3)。
このとき、眠気判定部7により、運転者Dが車両50の運転に支障をきたす眠気状態、すなわち重度の眠気状態にないと判定されると(ステップS4:NO)、警報部21により警報が出力されず、ステップS1に戻って、以降の処理が繰り返し実行される。
対して、眠気判定部7により、運転者Dが重度の眠気状態にあると判定されると(ステップS4:YES)、警報指令部8が警報部21に警報指令を出力するため、警報部21により警報が出力される(ステップS5)。また、制御部6が、警報出力の根拠となった動画の画像を、画像処理部2の画像記憶部3に記憶させて保存する(ステップS6)。
その後、運転者Dが警報部21による警報の出力に違和感を持たなければ、警報出力の根拠となった画像(動画)の再生要求入力が入力部22で行われることはない。この場合、入力受付部9が再生要求入力を受け付けないため(ステップS7:NO)、ステップS1に戻って、以降の処理が繰り返し実行される。
対して、運転者Dが、重度の眠気を感じていないため、警報部21による警報の出力に違和感を持ったときは、運転者Dは入力部22により再生要求入力を行う。この場合、入力受付部9が再生要求入力を受け付けるため(ステップS7:YES)、画像再生部11が、画像記憶部3に保存された警報出力の根拠となった画像(動画)を再生して、表示部23に表示させる(ステップS8)。
そして、運転者Dが、表示部23に表示された画像を見て、重度の眠気状態にあったことを確認し、警報の出力が適切であったと判断した場合は、入力部22で不適切意思入力が行われず、入力受付部9が不適切意思入力を受け付けることもないので(ステップS9:NO)、ステップS1に戻って、以降の処理が繰り返し実行される。
対して、運転者Dが、表示部23に表示された画像を見て、重度の眠気状態になかったことを確認し、警報の出力が不適切であったと判断した場合は、この意思を示す不適切意思の入力(たとえばボタンの操作)を入力部22により行う。この場合、入力受付部9が不適切意思入力を受け付けるため(ステップS9:YES)、基準調整部12が、警報の出力を抑制するように、内部メモリ14に記録された眠気状態の判定基準を調整する(ステップS10)。そして、基準調整部12は、調整後の判定基準を乗員情報検出部13により検出された運転者Dの乗員情報と関連付けて、内部メモリ14に記録する(ステップS11)。これにより、判定基準が更新される。
この後、ステップS1に戻って、以降の処理が繰り返し実行される。なお、画像再生部11により再生された画像は、判定基準の調整後に消去してもよい。
上述した第1実施形態によると、撮像部1により撮像された運転者Dの画像と所定の判定基準とに基づいて、眠気判定部7により運転者Dが重度の眠気状態(不注意状態)にあると判定されると、警報部21により警報が出力される。そして、運転者Dがその警報の出力に違和感を持って、入力部22により再生要求入力を行うと、画像記憶部3に記憶された画像(動画)が再生されて表示部23に表示される。このため、運転者Dは表示された画像を見て、警報部21による警報の出力の適否を客観的に検証することができる。そしてさらに、運転者Dが警報の出力が不適切であると判断して、当該意思を示す不適切意思の入力を入力部22により行うと、基準調整部12により眠気状態の判定基準が調整される。このため、眠気判定部7による運転者Dの眠気状態の判定と、警報部21による警報とを、運転者Dの感覚に合わせ込むことができる。その結果、警報部21による警報の信頼性を高めることが可能となる。
また、上述した第1実施形態では、警報部21による警報の出力後に、当該警報出力の根拠となった根拠画像だけが画像記憶部3に記憶(保存)されるので、膨大な記憶容量を有する高価なメモリやハードディスクなどを画像記憶部3として用いる必要はなく、画像記憶部3のコストを低く抑えることができる。
また、上述した第1実施形態では、再生要求入力を入力受付部9が受け付けると、画像再生部11が画像記憶部3に記憶された警報出力の根拠画像を再生して表示部23に表示させる。このため、運転者Dは表示部23に表示された根拠画像を見て、警報部21による警報出力の適否を容易かつ適正に判断することができる。
また、上述した第1実施形態では、不適切意思入力を入力受付部9が受け付けると、基準調整部12が警報の出力を抑制するように、眠気状態の判定基準を調整する。このため、運転者Dが重度の眠気状態になかったと感じたときの、警報部21による過剰な警報の出力を抑制することができる。
また、上述した第1実施形態では、基準調整部12が、調整後の判断基準を乗員情報検出部13により検出された運転者Dの乗員情報と関連付けて内部メモリ14に記録する。そして、眠気判定部7が、乗員情報検出部13により検出された運転者Dの乗員情報と対応する判定基準を、内部メモリ14から読み出して、当該判定基準と撮像部1により撮像された画像とに基づいて、運転者Dの眠気判定を行う。このため、車両50の運転者Dが代わっても、運転者毎に、眠気状態の判定と、該判定結果に基づく警報を的確に行うことができ、警報の信頼性を一層高めることが可能となる。
また、上述した第1実施形態では、撮像部1により運転者Dの顔の領域を動画で撮像するので、当該動画中の運転者Dの顔や目などの挙動を検出して、運転者Dの顔情報を顔情報検出部4により詳細に検出することができる。そして、その運転者Dの顔情報と内部メモリ14に記録された判定基準とに基づいて、眠気判定部7により運転者Dの眠気状態の判定を精度良く行うことができる。また、警報出力の根拠画像が画像記憶部3に記憶され、入力受付部9が再生要求入力を受け付けると、当該根拠画像が画像再生部11により再生されて表示部23に表示される。このため、運転者Dは表示部23に表示された根拠画像を見て、警報部21による警報の出力の適否をより適正に判断することができる。
また、上述した第1実施形態では、運転者Dが車両前方を視認していない不注意状態として、車両50の運転に支障をきたす眠気状態(重度の眠気状態)を眠気判定部7により判定している。このため、運転者Dが重度の眠気状態にあるときに、警報部21により警報を出力して、運転者Dを眠気状態から脱却させることができる。
さらに、上述した第1実施形態では、運転者Dは、入力部22により再生要求を入力して、警報出力の根拠画像を表示部23に表示させることができる。また、運転者Dは、入力部22により不適切意思を入力して、眠気状態の判定基準を調整し、眠気状態の判定と警報を自身の感覚に合わせ込むことができる。
上述した第1実施形態では、乗員監視装置10が、警報出力が不適切であるという意思の入力だけを受け付けて、眠気状態の判定基準を調整した。然るに、乗員監視装置10が、警報出力がどのように不適切であるかという内容も受け付けて、当内容に基づいて判定基準を段階的に調整してもよい。この場合の実施形態を図3に示している。
図3は、第2実施形態の乗員監視システム100の動作を示したフローチャートである。図3では、図2と同一処理を行うステップに、同一符号を付している。第2実施形態の構成は、図1に示した構成と同様である。
図3のステップS1〜ステップS8の後、運転者Dは、表示部23に表示された警報の根拠となった画像を見て、警報が不適切であったと判断すると、その意思と不適切さの内容とを示す不適切意思の入力を入力部22により行う。このとき、たとえば、「警報出力は不要」、「警報出力は無いほうがよい」、「警報出力がやや弱い」、「警報出力が弱い」といった、警報の不適切さの内容を示す複数の項目の中から、いずれかの項目を選択する操作が入力部22において行われ、選択された項目が不適切意思として入力される。
入力受付部9は、いずれかの項目が選択された不適切意思の入力を受け付けると(ステップS9:YES)、当該不適切意思入力に基づいて、警報出力の不適切さの内容を判別する(ステップS12)。そして、判別された警報出力の不適切さの内容(すなわち選択された項目に該当する不適切さの内容)に基づいて、基準調整部12が、警報の出力を抑制または促進するように、眠気状態の判定基準を段階的に調整する(ステップS13)。
具体的には、ステップS12で、警報出力の不適切さの内容として、たとえば「警報出力は無いほうがよい」ことが入力受付部9により判別された場合は、ステップS13で、警報出力を所定の第1段階抑制する(警報の頻度や強度を下げる)ように、基準調整部12が眠気状態の判定基準を調整する。また、ステップS12で、警報出力の不適切さの内容として、「警報出力が不要」であることが入力受付部9により判別された場合は、ステップS13で、警報出力を第1段階より大きい第2段階抑制する(警報の頻度や強度をさらに下げる)ように、基準調整部12が眠気状態の判定基準を調整する。
また、ステップS12で、警報出力の不適切さの内容として、「警報出力がやや弱い」ことが入力受付部9により判別された場合は、ステップS13で、警報出力を所定の第1段階促進する(警報の頻度や強度を上げる)ように、基準調整部12が眠気状態の判定基準を調整する。また、ステップS12で、警報出力の不適切さの内容として、「警報出力が弱い」ことが判別された場合は、ステップS13で、警報の出力を第1段階より大きい第2段階促進する(警報の頻度や強度をさらに上げる)ように、基準調整部12が眠気状態の判定基準を調整する。
そして、基準調整部12は、調整後の判定基準を乗員情報検出部13により検出された運転者Dの乗員情報と関連付けて、内部メモリ14に記録する(ステップS11)。
上述した第2実施形態によると、運転者Dが、警報部21による警報の出力が不適切であると判断した場合に、不適切さのいずれかの内容を入力部22により入力することで、警報部21からの警報の出力や強度が抑制または促進されるように、眠気状態の判定基準が基準調整部12により段階的に調整される。このため、運転者Dの眠気状態の判定と警報を、運転者Dの感覚に一層合わせ込むことができ、警報の信頼性を一層高めることが可能となる。
上述した第1および第2の実施形態では、乗員監視装置10が、警報を出力した後に再生要求入力を受け付けて、画像を再生した。然るに、乗員監視装置10が、任意のタイミングで再生要求入力を受け付けて、画像を再生してもよい。この場合の実施形態を図4に示している。
図4は、第3実施形態の乗員監視システム100の動作を示したフローチャートである。図4では、図2および図3と同一処理を行うステップに、同一符号を付している。第3実施形態の構成は、図1に示した構成と同様である。
図4のステップS1〜ステップS3の後、眠気判定部7により、運転者Dが車両50の運転に支障をきたす眠気状態(重度の眠気状態)にないと判定されると(ステップS4:NO)、警報部21により警報は出力されないが、制御部6が眠気状態の判定の根拠となった画像を画像記憶部3に保存する(ステップS14)。
この後、運転者Dが入力部22により再生要求入力を行わなければ、入力受付部9が再生要求入力を受け付けないため(ステップS15:NO)、ステップS1に戻って、以降の処理が繰り返し実行される。
対して、運転者Dが入力部22により再生要求入力を行うと、入力受付部9が再生要求入力を受け付ける(ステップS15:YES)。すると、画像再生部11が、画像記憶部3に保存された全ての画像(動画)を順次再生して、表示部23に表示させるとともに、各画像に基づく警報の出力・不出力の状態も表示部23に表示させる(ステップS16)。
ステップS16では、直前のステップS14で画像記憶部3に保存された、眠気状態の判定(ステップS4の否定判定)の根拠となった画像だけでなく、前述したステップS6で画像記憶部3に保存された、警報出力の根拠となった画像も順次表示される。
そして、運転者Dは、表示部23に表示された画像と警報の出力・不出力の状態を見て、警報の出力または不出力が不適切であったと判断すると、その意思と不適切さの内容とを示す不適切意思の入力を入力部22により行う。
このとき、運転者Dが警報の“出力”が不適切であったと判断した場合は、「警報出力は不要」、「警報出力は無いほうがよい」、「警報出力がやや弱い」、「警報出力が弱い」といった、警報の不適切さの内容を示す複数の項目のうち、選択されたいずれかの項目が不適切意思として入力部22により入力される。また、運転者Dが警報の“不出力”が不適切であったと判断した場合は、「警報出力が必要」、「警報出力が有ったほうがよい」といった、不適切さの内容を示す複数の項目のうち、選択されたいずれかの項目が不適切意思として入力部22により入力される。
入力受付部9は、上記のような不適切意思入力を受け付けると(ステップS17:YES)、当該不適切意思入力に基づいて、警報の出力または不出力の不適切さの内容を判別する(ステップS18)。そして、入力受付部9により判別された不適切さの内容に基づいて、基準調整部12が、警報出力を抑制または促進するように、眠気状態の判定基準を段階的に調整する(ステップS19)。
具体的には、警報の“出力”が不適切であるという不適切意思の入力を入力受付部9が受け付けた場合は(ステップS17:YES)、第2実施形態で説明したステップS13と同様に、ステップS19で基準調整部12が、当該不適切さの内容に基づいて、警報出力を抑制または促進するように、眠気状態の判定基準を段階的に調整する。
また、警報の“不出力”が不適切であるという不適切意思の入力を入力受付部9が受け付けた場合は(ステップS17:YES)、ステップS19で基準調整部12が、当該不適切さの内容に基づいて、警報出力を促進するように、眠気状態の判定基準を段階的に調整する。
具体的には、ステップS18で入力受付部9により、警報不出力の不適切さの内容として、「警報出力が有ったほうがよい」ことが判別されると、ステップS19で基準調整部12が、警報出力を所定の第1段階促進するように、眠気状態の判定基準を調整する。また、ステップS18で入力受付部9により、警報不出力の不適切さの内容として、「警報出力が必要」であることが判別されると、ステップS19で基準調整部12が、警報出力を第1段階より大きい第2段階促進するように、眠気状態の判定基準を調整する。
そして、基準調整部12は、調整後の判定基準を乗員情報検出部13により検出された運転者Dの乗員情報と関連付けて、内部メモリ14に記録する(ステップS20)。この後、画像記憶部3に保存された全ての画像が、既に画像再生部11により再生され表示部23に表示済でなければ(ステップS21:NO)、入力受付部9により再生停止入力を受け付けない限り(ステップS22:NO)、画像記憶部3に保存された残りの画像の再生および表示、ならびに警報の出力・不出力の状態の表示が行われる(ステップS16)。
対して、画像記憶部3に保存された全ての画像が、既に画像再生部11により再生され表示部23に表示済である場合(ステップS21:YES)、または、運転者Dが入力部22により行った再生停止入力を入力受付部9が受け付けた場合(ステップS22:YES)は、画像の再生・表示や、警報の出力・不出力状態の表示が停止され、ステップS1に戻って、以降の処理が繰り返される。
また、入力受付部9により不適切意思入力を受け付けなかった場合は(ステップS17:NO)、上述したようにステップS21またはステップS22の判定結果に基づいて、ステップS16またはステップS1に戻って、以降の処理が繰り返される。
上述した第3実施形態によると、眠気判定部7により運転者Dが重度の眠気状態にあると判定されて、警報部21により警報が出力された場合だけでなく、重度の眠気状態にないと判定されて、警報部21により警報が出力されなかった場合にも、その警報出力または眠気状態判定の根拠となった画像(動画)が画像記憶部3に保存される。そして、運転者Dが入力部22により再生要求入力を行うことで、根拠画像が表示部23に表示されるので、運転者Dは当該画像を見て、警報の有無(出力または不出力)と出力強度の適否を客観的に検証することができる。さらに、運転者Dが警報の“出力”が不適切であると判断した場合だけでなく、警報の“不出力”が不適切であると判断した場合にも、不適切意思の入力を入力部22により行うことで、警報が抑制または促進されるように、眠気状態の判定基準が基準調整部12により段階的に調整される。このため、運転者Dの眠気状態の判定と警報を運転者Dの感覚に一層合わせ込むことができ、警報の信頼性を一層高めることが可能となる。
また、上述した第3実施形態では、運転者Dが任意のタイミングで再生要求入力を入力部22により行うことで(ステップS15:YES)、眠気状態判定または警報出力の根拠となった画像を表示部23に表示させ(ステップS16)、続けて不適切意思の入力を入力部22により行うことで、眠気状態の判定基準を段階的に調整することができる。つまり、車両50の運転中だけでなく、運転を停止してからも、眠気状態判定または警報出力の根拠画像を見ることができる。そして、警報の有無または強度の適否を適正に判断し、眠気状態の判定基準を、運転者Dの感覚に合わせ込むように調整することができる。
上述した第1〜第3の実施形態では、運転者Dが車両前方を視認していない不注意状態として、車両50の運転に支障をきたす眠気状態を判定した。これに代えて、たとえば車両50の運転に支障をきたす脇見状態を、運転者Dの不注意状態として判定してもよい。この場合の実施形態を図5に示している。
図5は、第4実施形態の乗員監視システム100の構成図である。第4実施形態では、図1に示した眠気判定部7に代えて、脇見判定部15を設けている。これ以外の構成は、第1実施形態と同様である。
脇見判定部15は、顔情報検出部4により検出された運転者Dの視線や顔の向きなどの顔情報と、内部メモリ14に記録された所定の判定基準とに基づいて、運転者Dの脇見レベルを推定し、さらに当該脇見レベルの程度に基づいて、運転者Dが車両50の運転に支障をきたす脇見状態(以下、「重度の脇見状態」という。)にあるか否かを判定する。
運転者Dの重度の脇見状態とは、具体的には、運転者Dが車両前方以外の領域を所定時間以上継続して見ている状態のことであって、運転者Dが車両前方を視認していない不注意状態の一例である。顔情報検出部4と脇見判定部15は、本発明の「状態判定部」の一例である。
第4実施形態では、図2〜図4のステップS3とステップS4における「眠気状態」が「脇見状態」に置き換わる。また、図4のステップS14における「眠気判定」が「脇見判定」に置き換わる。そして、脇見判定部15により、運転者Dが重度の脇見状態にあると判定されると、図2〜図4のステップS5と同様に、警報指令部8が警報部21に警報指令を送信し、警報部21が当該警報指令に基づいて警報を出力する。その他の処理は、図2〜図4と同様である。
上述した第4実施形態によると、撮像部1により撮像された運転者Dの画像と所定の判定基準とに基づいて、運転者Dが重度の脇見状態(不注意状態)にあると脇見判定部15により判定されると、警報部21により警報が出力されるので、運転者Dに対して車両前方を見るように促すことができる。また、脇見判定部15の判定結果に基づいて、警報部21により警報が出力されたり、出力されなかったりする。そして、運転者Dが警報の有無または強度に違和感を持って、入力部22により再生要求入力を行うことで、警報出力または脇見状態判定の根拠となった画像が再生されて、表示部23に表示される。このため、運転者Dは表示部23に表示された根拠画像を見て、警報の有無または強度の適否を客観的に検証することができる。そして、運転者Dが警報の有無または強度が不適切であると判断して、不適切意思の入力を入力部22により行うことで、基準調整部12により脇見状態の判定基準が調整される。このため、運転者Dの脇見状態の判定と警報を、運転者Dの感覚に合わせ込むことができ、警報の信頼性を高めることが可能となる。
本発明は、前記の実施形態以外にも、以下のような種々の実施形態を採用することができる。
たとえば、前記の実施形態では、運転者Dが入力部22により再生要求入力や不適切意思入力を行う例を示したが、本発明はこれのみに限定するものではない。これ以外に、たとえば、運転者Dが、撮像部1により撮像される身体部位で所定の動作を行うことにより、再生要求や不適切意思を入力し、その入力を撮像部1により撮像した画像に基づいて受け付けてもよい。または、運転者Dがジャスチャーや音声により再生要求や不適切意思を入力し、その入力を撮像部1、他のカメラ、センサ、またはマイクなどの出力に基づいて受け付けてもよい。または、運転者Dがスマートフォンなどの携帯機器を操作して、再生要求や不適切意思を入力し、その入力を携帯機器と無線通信することにより受け付けてもよい。さらに、再生要求や不適切意思の入力は、運転者D以外の他の乗員が行ってもよい。
図3や図4に示した実施形態では、内容の異なる複数の不適切意思入力に基づいて、判定基準を段階的に調整した例を示したが、本発明はこれのみに限定するものではない。たとえば、表示部23に表示された入力画面中に、警報の出力または不出力の不適切さを数値化した複数のキーを示して、当該キーの選択操作により複数の不適切意思の入力が行えるようにしてもよい。また、選択操作されたキーに応じて、判定基準を段階的に調整してもよい。また、眠気レベルや脇見レベルの推定結果や不適切意思の入力内容などに基づいて、警報の出力強度を段階的に変えてもよい。
図5に示した実施形態では、撮像部1により撮像された画像に基づいて、運転者Dの脇見状態の判定を行う例を示したが、本発明はこれのみに限定するものではない。たとえば、撮像部1とは別のカメラにより車両50の前方を撮像した画像に基づいて、車両50の前方にある特徴物とその方向を検出し、当該検出結果と、撮像部1により撮像された画像とに基づいて、運転者Dの脇見状態を判定してもよい。
前記の実施形態では、乗員情報検出部13が、運転者Dの顔の認証結果またはFOB25のIDに基づいて、運転者Dを特定する乗員情報を検出した例を挙げたが、本発明はこれらのみに限定するものではない。たとえば、運転者Dの指紋や虹彩などの生体情報に基づいて、運転者Dを特定する乗員情報を検出してもよい。
前記の実施形態では、撮像部1により運転者Dの顔の領域を撮像した画像に基づいて、運転者Dの眠気状態や脇見状態を判定した例を挙げたが、本発明はこれに限定されない。たとえば、運転者Dの顔を含む上半身を撮像した画像に基づいて、運転者Dの眠気状態や脇見状態などの不注意状態を判定してもよい。また、撮像部1が撮像する画像は、動画に限らず、一定の時間間隔で撮像される静止画であってもよい。
前記の実施形態では、運転者Dを眠気状態や脇見状態の判定対象者にした例を挙げたが、運転者D以外の乗員を判定対象者にしてもよい。また、複数の乗員を判定対象者にしてもよい。
前記の実施形態では、自動四輪車から成る車両50に搭載される乗員監視装置10および乗員監視システム100に本発明を適用した例を挙げたが、その他の車両に搭載される乗員監視装置および乗員監視システム対しても、本発明は適用することが可能である。
1 撮像部
3 画像記憶部
4 顔情報検出部(状態判定部)
7 眠気判定部(状態判定部)
9 入力受付部
10 乗員監視装置
11 画像再生部
12 基準調整部
13 乗員情報検出部
14 内部メモリ(メモリ)
15 脇見判定部(状態判定部)
21 警報部
22 入力部
23 表示部
50 車両
100 乗員監視システム
D 運転者(乗員)

Claims (9)

  1. 車両の乗員を撮像する撮像部と、
    前記撮像部により撮像された画像と所定の判定基準とに基づいて、前記乗員が前記車両の進行方向前方を視認していない不注意状態にあるか否かを判定する状態判定部と、を備え、
    前記状態判定部により前記乗員が前記不注意状態にあると判定されると、警報部に警報を出力させる乗員監視装置において、
    前記撮像部により撮像された画像を記憶する画像記憶部と、
    前記画像記憶部に記憶された前記画像の再生を要求するための第1入力、および前記警報の有無または強度が不適切であるという意思を示すための第2入力を受け付ける入力受付部と、
    前記入力受付部が前記第1入力を受け付けると、前記画像記憶部に記憶された前記画像を再生して表示部に表示させる画像再生部と、
    前記入力受付部が前記第2入力を受け付けると、前記判定基準を調整する基準調整部と、をさらに備えたことを特徴とする乗員監視装置。
  2. 請求項1に記載の乗員監視装置において、
    前記乗員を特定する乗員情報を検出する乗員情報検出部をさらに備え、
    前記基準調整部は、調整後の前記判断基準を前記乗員情報検出部により検出された前記乗員情報と関連付けてメモリに記録し、
    前記状態判定部は、前記乗員情報検出部により検出された前記乗員情報と対応する前記判定基準を前記メモリから読み出して、当該判定基準と前記画像とに基づいて、前記乗員が前記不注意状態にあるか否かを判定する、ことを特徴とする乗員監視装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の乗員監視装置において、
    前記警報の出力後に、当該警報出力の根拠となった根拠画像が前記画像記憶部に記憶され、前記入力受付部が前記第1入力を受け付けると、前記画像再生部が前記根拠画像を再生して前記表示部に表示させ、
    その後、前記警報の出力が不適切であるという意思を示す前記第2入力を前記入力受付部が受け付けると、前記基準調整部が前記警報の出力を抑制するように、前記判定基準を調整する、ことを特徴とする乗員監視装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の乗員監視装置において、
    前記撮像部は、前記乗員の顔の領域を動画で撮像し、
    前記状態判定部は、前記撮像部により撮像された前記動画の画像と前記判定基準とに基づいて、前記乗員が前記不注意状態にあるか否かを判定し、
    前記画像記憶部は、前記撮像部により撮像された前記動画を記憶し、
    前記画像再生部は、前記画像記憶部に記憶された前記動画を再生して前記表示部に表示させる、ことを特徴とする乗員監視装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の乗員監視装置において、
    前記状態判定部は、前記不注意状態として、前記乗員が前記車両の運転に支障をきたす眠気状態にあるか否かを判定する、ことを特徴とする乗員監視装置。
  6. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の乗員監視装置において、
    前記状態判定部は、前記不注意状態として、前記乗員が前記車両の運転に支障をきたす脇見状態にあるか否かを判定する、ことを特徴とする乗員監視装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の乗員監視装置において、
    前記第2入力は、前記警報の有無または強度の不適切さの内容を示す複数の項目の中から、いずれかを選択する操作を含み、
    前記基準調整部は、前記第2入力において選択された項目に該当する不適切さの内容に基づいて、前記警報を抑制または促進するように、前記判定基準を段階的に調整する、ことを特徴とする乗員監視装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の乗員監視装置と、
    前記警報を出力する警報部と、
    前記乗員監視装置に備わる前記画像再生部により再生された画像を表示する表示部と、を備えたことを特徴とする乗員監視システム。
  9. 請求項8に記載の乗員監視システムにおいて、
    前記第1入力と前記第2入力とをそれぞれ行うための入力部をさらに備えた、ことを特徴とする乗員監視システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023228758A1 (ja) * 2022-05-24 2023-11-30 住友重機械工業株式会社 建設機械、建設機械の支援システム

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