以下、図面を参照しつつ、本発明の様々な実施形態について説明する。ただし、本発明の技術的範囲はそれらの実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。
(本発明の概要)
図1は、本発明の概要について説明するための模式図である。本発明に係る情報処理システムは、サーバ装置及び通信端末を有する。
サーバ装置は、通信端末のユーザに対して所定のサービスを提供する。所定のサービスは、ログインによってサーバ装置に認証されたユーザが利用可能なサービスである。所定のサービスは、例えば、ユーザが写真シール作成装置で写真シール作成ゲームをすることによって生成された画像をユーザのために保存し、ユーザに取得させる画像提供サービスである。所定のサービスは、ゲームや音楽、画像等のコンテンツを提供するサービスや、複数のユーザの間で情報の共有が可能なコミュニティサイト等のサービスでもよい。
サーバ装置は、ユーザの送信先情報、認証情報及び判定時刻を相互に関連付けて記憶する。送信先情報は、ユーザにメッセージを送信するための情報であり、例えば、メールアドレスである。送信先情報は、メッセージの送信が可能なソーシャルネットワーキングサービス(SNS)におけるユーザのアカウントを一意に特定する情報でもよい。また、送信先情報は、ショートメッセージサービス(SMS)又はマルチメディアメッセージングサービス(MMS)の送信が可能な電話番号でもよい。認証情報は、ユーザ又はサーバ装置によって設定された任意の文字列であり、例えば、パスワードである。判定時刻は、送信先情報が、ユーザが利用している最新の送信先情報であるとサーバ装置によって判定された時刻を示す情報である。例えば、サーバ装置は、ユーザによって送信先情報が登録又は変更された場合、その登録又は変更がされた送信先情報をその時点における最新の送信先情報であると判定する。サーバ装置は、最新であると判定した送信先情報が登録又は変更された時刻を判定時刻として記憶する。
サーバ装置は、判定時刻から所定期間(例えば、3か月)が経過した場合に、確認メッセージを送信先情報に対して送信する。確認メッセージは、所定のサービスに対するアクセス要求をユーザに送信させるためのメッセージである。確認メッセージは、例えば、ユーザに送信先情報が最新であることを確認させるための文字情報と、所定のサービスにアクセスするためのURL(Uniform Resource Locator)を含むメッセージである。
通信端末は、ユーザによる操作に応じて、ユーザからのアクセス要求をサーバ装置に送信する。ユーザによる操作は、例えば、通信端末に表示された確認メッセージに含まれるURLをユーザが選択する操作である。通信端末が送信するアクセス要求には、所定のサービスにログインするための、ユーザの認証用送信先情報及び認証情報が含まれる。認証用送信先情報及び認証情報は、例えば、Cookie等によりあらかじめ通信端末に記憶されたものでもよく、ユーザによる操作に応じて通信端末に表示されたログイン画面において、ユーザによって入力されたものでもよい。
サーバ装置は、ユーザからのアクセス要求を取得した場合に、アクセス要求に含まれる認証用送信先情報及び認証情報を用いてユーザを認証する。サーバ装置は、アクセス要求に含まれる認証用送信先情報と認証情報との組合せが、サーバ装置に記憶された送信先情報と認証情報との組合せと一致した場合に、ユーザを認証する。
サーバ装置は、認証が成功したことに応じて、確認メッセージが送信された送信先情報が最新であると判定し、判定時刻を更新する。判定時刻は、例えば、アクセス要求を受信した時刻となるように更新される。また、サーバ装置は、認証されたユーザに対して所定のサービスを提供するための画面の表示データを生成して送信する。
以上説明したように、サーバ装置は、判定時刻から所定期間が経過した場合に送信先情報に対して、ユーザにアクセス要求を送信させるための確認メッセージを送信し、アクセス要求を取得した場合に判定時刻を更新する。このようにすることで、サーバ装置は、登録されたユーザの送信先情報を、ユーザが利用している最新の送信先情報に適切に更新することを可能とする。
すなわち、ユーザは、送信先情報に対して送信された確認メッセージを閲覧し、且つ、その送信先情報を最新の送信先情報としてサーバ装置に記憶させる意思を有している場合のみ、確認メッセージに含まれるURLを選択すると考えられる。したがって、サーバ装置は、アクセス要求を取得した場合に送信先情報が最新であると判定し、判定時刻を更新することで、ユーザに対して送信先情報の変更の手間をかけさせることなく簡易に送信先情報を最新に保つことができる。
なお、上述した図1の説明は、本発明の内容への理解を深めるための説明にすぎない。本発明は、具体的には、次に説明する各実施形態において実施され、且つ、本発明の原則を実質的に超えずに、さまざまな変形例によって実施されてもよい。このような変形例はすべて、本発明および本明細書の開示範囲に含まれる。
(画像提供システム1の構成)
図2は、画像提供システム1の概略構成の一例を示す図である。画像提供システム1は、写真シール作成装置2、サーバ装置3及び通信端末4を有する。写真シール作成装置2、サーバ装置3及び通信端末4は、ネットワーク5を介して相互に通信可能に接続される。
写真シール作成装置2は、ゲームセンター等に設置され、ユーザに対して写真シール作成ゲームを提供するゲーム装置である。ユーザは、写真シール作成ゲームにおいて、自身を被写体として撮影をする。ユーザは、撮影により生成された撮影画像に対して落書や装飾等の編集を施すことができる。写真シール作成装置2は、撮影及び編集により生成されたユーザの撮影画像をシール紙に印刷してユーザに提供するとともに、サーバ装置3に送信する。
サーバ装置3は、写真シール作成ゲームの提供者等によって管理される、ワークステーション又はPC等の情報処理装置である。サーバ装置3は、写真シール作成装置2から送信された画像をユーザのために保存し、ユーザに取得させる画像提供サービスを提供する。
通信端末4は、ユーザが所有する携帯電話、多機能携帯電話(所謂「スマートフォン」)、タブレット端末、PC等の端末である。ユーザは、通信端末4を用いてサーバ装置3によって提供される画像提供サービスにアクセスし、写真シール作成装置2によって生成された画像をサーバ装置3に保存させ、又は、取得することができる。
(写真シール作成装置2の構成)
図3は、写真シール作成装置2の概略構成の一例を示す図であり、図4及び図5は、写真シール作成装置2の斜視図である。写真シール作成装置2は、概略、撮影ユニット21、二つの編集ユニット(ただし、図3乃至図5では一つの編集ユニット22のみを図示)、事後接客ユニット23、記憶部24、通信部25、印刷部26及び処理部27を有する。
図6は、撮影ユニット21の斜視図である。撮影ユニット21は、硬貨検出部211、第1表示部212、第1音声出力部213、第1操作部214、背景駆動部215、撮像部216及び発光部217を備える。
硬貨検出部211は、硬貨投入口及び検出処理部を有する。検出処理部は、硬貨投入口に硬貨が投入された場合に、その効果の種別及び枚数を検出する。検出処理部は、所定の種別の硬貨が所定の枚数だけ検出された場合に、硬貨の検出を示す信号を処理部27に供給する。
第1表示部212は、画像等を表示するためのデバイスであり、例えば、液晶ディスプレイ等である。第1表示部212は、処理部27から供給された画像信号に基づく画像等を表示する。
第1音声出力部213は、音声を出力するためのデバイスであり、例えば、スピーカである。第1音声出力部213は、処理部27から供給された音声信号に基づく音声を出力する。
第1操作部214は、ユーザによる入力操作を受付けるためのデバイスであり、例えば、第1表示部212と一体化されたタッチパネルである。第1操作部214は、ユーザによる入力操作に応じた信号を処理部27に供給する。
背景駆動部215は、背景カーテンユニット215aに収納された複数の背景カーテンのそれぞれを下方に送り出し、及び、上方に巻き取るための構成であり、例えば、複数のモータを有する。背景駆動部215は、処理部27から供給された制御信号に基づいて選択された背景カーテンを下方に送り出し、他の背景カーテンを上方に巻き取る。複数の背景カーテンには、それぞれ異なる背景が印刷されている。これにより、ユーザは、複数の背景カーテンのうちから選択された背景カーテンに印刷された背景で撮影をすることができる。
撮像部216は、ユーザを撮影するための構成であり、例えば、カメラである。撮像部216は、結像光学系、撮像素子、画像処理部等を備える。結像光学系は、例えば光学レンズであり、被写体からの光束を撮像素子の撮像面上に結像させる。撮像素子は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等であり、撮像面上に結像した被写体像の画像信号を出力する。画像処理部は、撮像素子によって生成された画像信号から所定の形式の画像データを生成して処理部27に供給する。
発光部217は、撮像部216による撮影時に光量を供給するための構成であり、例えば、ストロボである。発光部217は、処理部27から供給される発光信号に応じて発光する。
図3乃至図5に戻り、編集ユニット22は、第2表示部221、第2音声出力部222及び第2操作部223を備える。
第2表示部221は、画像等を表示するためのデバイスであり、例えば、液晶ディスプレイ等である。第2表示部221は、処理部27から供給された画像信号に基づく画像等を表示する。
第2音声出力部222は、音声を出力するためのデバイスであり、例えば、スピーカである。第2音声出力部222は、処理部27から供給された音声信号に基づく音声を出力する。
第2操作部223は、ユーザによる入力操作を受付けるためのデバイスであり、例えば、第2表示部221と一体化されたタッチパネルである。第2操作部223は、例えば、タッチペン223aを用いた入力操作を受付ける。第2操作部223は、ユーザによる入力操作に応じた信号を処理部27に供給する。
事後接客ユニット23は、第3表示部231、第3音声出力部232及び第3操作部233を備える。
第3表示部231は、画像等を表示するためのデバイスであり、例えば、液晶ディスプレイ等である。第3表示部231は、処理部27から供給された画像信号に基づく画像等を表示する。
第3音声出力部232は、音声を出力するためのデバイスであり、例えば、スピーカである。第3音声出力部232は、処理部27から供給された音声信号に基づく音声を出力する。
第3操作部233は、ユーザによる入力操作を受付けるためのデバイスであり、例えば、第3表示部231と一体化されたタッチパネルである。第3操作部233は、ユーザによる入力操作に応じた入力信号を処理部27に供給する。
記憶部24は、プログラム又はデータを記憶するためのデバイスであり、例えば、半導体メモリ装置を備える。記憶部24は、処理部27による処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。プログラムは、例えば、CD(Compact Disc)−ROM(Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)−ROM等のコンピュータ読み取り可能且つ非一時的な可搬型記憶媒体から、公知のセットアッププログラム等を用いて記憶部24にインストールされる。
通信部25は、写真シール作成装置2を他の装置と通信可能にする通信インタフェース回路を備える。通信部25が備える通信インタフェース回路は、有線LAN(Local Area Network)又は無線LAN等の通信インタフェース回路である。通信部25は、他の装置から送信されたデータを受信して処理部27に供給するとともに、処理部27から供給されたデータを他の装置に送信する。
印刷部26は、画像をシール紙に印刷するための構成であり、例えば、プリンタである。印刷部26は、処理部27から供給された画像信号に応じた画像を、あらかじめ格納されたシール紙に印刷する。印刷部26は、画像が印刷されたシール紙をシール排出口26aから排出する。
処理部27は、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路を備える。処理部27は、例えばCPU(Central Processing Unit)であり、写真シール作成装置2の動作を統括的に制御する。処理部27は、DSP(Digital Signal Processor)、LSI(Large-Scaled Integrated Circuit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等でもよい。処理部27は、記憶部24に記憶されているプログラムに基づいて写真シール作成装置2の各種処理が適切な手順で実行されるように、通信部25の動作を制御するとともに、各種の処理を実行する。また、処理部27は、複数のプログラムを並列に実行することができる。
(写真シール作成ゲームの流れ)
図7は、写真シール作成ゲームの流れの一例を示すフロー図である。
まず、処理部27は、硬貨が投入されたか否かを判定する(S101)。処理部27は、硬貨検出部211から硬貨の検出を示す信号が供給されたか否かにより、硬貨が投入されたか否かを判定する。硬貨が投入されていないと判定された場合(S101−No)、S101に戻る。
硬貨が投入されたと判定された場合(S101−Yes)、処理部27は、ユーザによる撮影モードの選択を受付ける(S102)。処理部27は、第1表示部212に撮影モード選択画面を表示するとともに、第1音声出力部213から撮影モードの選択を促す音声を出力する。処理部27は、ユーザによる、撮影モードを選択する入力操作に応じた入力信号を第1操作部214から取得する。
続いて、処理部27は、選択された撮影モードに基づいてユーザを撮影する(S103)。処理部27は、選択された撮影モードに応じた制御信号を背景駆動部215に供給することにより、撮影モードに応じた背景カーテンを下方に送り出させる。また、処理部27は、撮像部216を、撮影モードに応じた画角となるように制御する。処理部27は、撮影モードに応じた位置及び姿勢でユーザが撮影されるように、ユーザを誘導するための画像及び音声をそれぞれ第1表示部212に表示し、及び、第1音声出力部213から出力する。
処理部27は、ユーザを誘導している間、撮像部216から出力されるユーザの画像を継続的に第1表示部212に表示する。これにより、ユーザは、自身がどのように写っているかを把握することができる。処理部27は、ユーザによる第1操作部214に対する操作に応じて、又は、所定の時間の経過により、撮像部216及び発光部217を制御して、撮影モードに応じた回数だけユーザの撮影を行い、撮影画像を生成する。続いて、処理部27は、ユーザを編集ユニット22に誘導するための画像及び音声をそれぞれ第1表示部212に表示し、及び、第1音声出力部213から出力する。
なお、処理部27は、撮影画像に所定の画像処理を施してもよい。所定の画像処理は、例えば、撮影画像の背景部分に所定の画像を合成するクロマキー処理や、ユーザの顔や体形を補正する処理等である。
続いて、処理部27は、送信先情報の入力を受付ける(S104)。処理部27は、編集ユニット22の第2表示部221に送信先情報入力画面を表示するとともに、第2音声出力部222から送信先情報の入力を促す音声を出力する。処理部27は、ユーザによる、送信先情報を入力する入力操作に応じた入力信号を第2操作部223から取得する。
図8(a)は、第2表示部221に表示される送信先情報入力画面500の一例を示す図である。送信先情報入力画面500は、送信先情報としてユーザのメールアドレスを入力するための画面である。送信先情報入力画面は、文字入力部501、ドメイン選択部502、アドレス表示部503及び決定オブジェクト504を含む。
文字入力部501は、所謂ソフトウェアキーボードが表示される、ユーザが文字を入力するための領域である。ドメイン選択部502は、ユーザがメールアドレスのドメインを選択するための領域である。ユーザは、タッチペン223aを用いて文字入力部501及びドメイン選択部502の領域を選択することで、ユーザのメールアドレスを入力する。
アドレス表示部503は、ユーザによって入力されたメールアドレスを表示する領域である。決定オブジェクト504は、アドレス表示部503に表示されているメールアドレスをユーザの送信先情報として決定するためのオブジェクトである。ユーザが決定オブジェクト504を選択したことに応じて、処理部27は、アドレス表示部503に表示されているメールアドレスをユーザの送信先情報として取得する。
図7に戻り、処理部27は、ユーザによる撮影画像の編集操作を受付ける(S105)。処理部27は、第2表示部221に編集画面を表示するとともに、第2音声出力部222から撮影画像の編集を促す音声を出力する。処理部27は、ユーザによる、撮影画像を編集する入力操作に応じた入力信号を第2操作部223から取得する。
図8(b)は、第2表示部221に表示される編集画面510の一例を示す図である。編集画面510は、概略、撮影画像選択部511、撮影画像表示部512及び編集ツール選択部513を含む。
撮影画像選択部511は、ユーザが編集対象とする撮影画像を選択するための領域である。ユーザは、撮影画像選択部511に表示される撮影画像のうちから自身が編集を希望する撮影画像を選択する。撮影画像表示部512は、ユーザによって編集対象として選択された画像が表示される領域である。
編集ツール選択部513は、撮影画像を編集するためのツールを選択するための領域である。ユーザは、編集ツール選択部513に表示される、ペン又はスタンプ等の編集ツールのうちから自身が利用を希望する編集ツールを選択する。ユーザは、編集ツールを選択した後に撮影画像表示部512に対して入力操作をすることで、選択された編集ツールによる編集を行うことができる。例えば、ユーザが編集ツールとしてペンを選択した場合、ユーザの入力操作の軌跡に応じた文字又は図形等が撮影画像上に描画される。ユーザは、編集ツールを切り替えながら撮影画像を編集することができる。また、ユーザは、編集対象とする撮影画像を切り替えながら、複数の撮影画像を並行して編集することができる。
図7に戻り、編集開始から所定の時間が経過すると、処理部27は、ユーザを事後接客ユニット23に誘導するための画像及び音声をそれぞれ第2表示部221に表示し、及び、第2音声出力部222から出力する。
続いて、処理部27は、ユーザに対してミニゲームを提供する(S106)。処理部27は、編集された撮影画像の画像信号を印刷部26に供給して、撮影画像をシール紙に印刷させる。処理部27は、印刷部26による印刷の間、第3表示部231、第3音声出力部232及び第3操作部233を制御してユーザにミニゲームを提供する。
印刷が完了した場合、処理部27は、撮影画像が印刷されたシール紙をシール排出口26aから排出させる(S107)。
図9は、排出されるシール紙600の一例を示す図である。シール紙600には、撮影画像601及びシールID602が印刷される。
撮影画像601は、ユーザによって編集された撮影画像である。撮影画像601は、ユーザによって選択された撮影モードに応じたレイアウトで配列される。シールID602は、撮影画像が撮影された写真シール作成ゲームを特定するための情報である。ユーザは、後述する画像提供サービスにアクセスしてシールIDを入力することにより、そのシールIDにより特定される写真シール作成ゲームで撮影された撮影画像を保存又は取得することができる。
続いて、処理部27は、通信部25を介して、撮影画像とユーザの送信先情報とをサーバ装置3に送信し(S108)、ゲームを終了する。送信される撮影画像は、ユーザによって編集された撮影画像及び編集前の撮影画像である。
なお、処理部27は、S106において、ミニゲームを提供することに代えて、第3表示部231に図8(a)の送信先情報入力画面500を表示して送信先情報の入力を受付けてもよい。この場合、処理部27は、S104を実行しなくてもよい。
(サーバ装置3の構成)
図10は、サーバ装置3の概略構成の一例を示す図である。サーバ装置3は、サーバ記憶部31、サーバ通信部32及びサーバ処理部33を備える。
サーバ記憶部31は、プログラム又はデータを記憶するためのデバイスであり、例えば、半導体メモリ装置を備える。サーバ記憶部31は、サーバ処理部33による処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。プログラムは、例えば、CD−ROM、DVD−ROM等のコンピュータ読み取り可能且つ非一時的な可搬型記憶媒体から、公知のセットアッププログラム等を用いてサーバ記憶部31にインストールされる。
サーバ通信部32は、サーバ装置3を他の装置と通信可能にする通信インタフェース回路を備える。サーバ通信部32が備える通信インタフェース回路は、有線LAN又は無線LAN等の通信インタフェース回路である。サーバ通信部32は、他の装置から送信されたデータを受信してサーバ処理部33に供給するとともに、サーバ処理部33から供給されたデータを他の装置に送信する。
サーバ処理部33は、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路を備える。サーバ処理部33は、例えばCPUであり、サーバ装置3の動作を統括的に制御する。サーバ処理部33は、DSP、LSI、ASIC、FPGA等でもよい。サーバ処理部33は、サーバ記憶部31に記憶されているプログラムに基づいてサーバ装置3の各種処理が適切な手順で実行されるように、サーバ通信部32の動作を制御するとともに、各種の処理を実行する。また、サーバ処理部33は、複数のプログラムを並列に実行することができる。
サーバ処理部33は、画像取得部331、メッセージ送信部332、認証部333、更新部334及び表示データ生成部335をその機能ブロックとして備える。これらの各部は、サーバ処理部33によって実行されるプログラムによって実現される機能モジュールである。これらの各部は、ファームウェアとしてサーバ装置3に実装されてもよい。なお、メッセージ送信部332は、送信部の一例である。
(通信端末4の構成)
図11は、通信端末4の概略構成の一例を示す図である。通信端末4は、端末記憶部41、端末通信部42、端末操作部43、端末表示部44及び端末処理部45を備える。
端末記憶部41は、プログラム又はデータを記憶するためのデバイスであり、例えば、半導体メモリ装置を備える。端末記憶部41は、端末処理部45による処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。プログラムは、例えば、CD−ROM、DVD−ROM等のコンピュータ読み取り可能且つ非一時的な可搬型記憶媒体から、公知のセットアッププログラム等を用いて端末記憶部41にインストールされる。
端末通信部42は、通信端末4を他の装置と通信可能にする通信インタフェース回路を備える。端末通信部42が備える通信インタフェース回路は、有線LAN又は無線LAN等の通信インタフェース回路である。端末通信部42は、他の装置から送信されたデータを受信して端末処理部45に供給するとともに、端末処理部45から供給されたデータを他の装置に送信する。
端末操作部43は、ユーザによる入力操作を受付けるためのデバイスであり、例えば、キーボード、キーパッド又はマウス等である。端末操作部43は、端末表示部44と一体化されたタッチパネルでもよい。端末操作部43は、ユーザによる入力操作に応じた信号を端末処理部45に供給する。
端末表示部44は、画像等を表示するためのデバイスであり、例えば、液晶ディスプレイ等である。端末表示部44は、端末処理部45から供給された画像信号に基づく画像等を表示する。
端末処理部45は、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路を備える。端末処理部45は、例えばCPUであり、通信端末4の動作を統括的に制御する。端末処理部45は、端末記憶部41に記憶されているプログラムに基づいて通信端末4の各種処理が適切な手順で実行されるように、端末通信部42の動作を制御するとともに、各種の処理を実行する。また、端末処理部45は、複数のプログラムを並列に実行することができる。
端末処理部45は、表示制御部451及び要求送信部452をその機能ブロックとして備える。これらの各部は、端末処理部45によって実行されるプログラムにより実現される機能モジュールである。これらの各部は、ファームウェアとして通信端末4に実装されてもよい。
(各種データのデータ構造)
図12は、サーバ記憶部31に記憶される撮影画像テーブルT1のデータ構造の一例を示す図である。撮影画像テーブルT1は、写真シール作成装置2から送信された撮影画像及び送信先情報等のデータを管理するテーブルである。撮影画像テーブルT1は、ユーザ識別情報、シールID、画像送信先情報、登録日時、撮影画像及び保存状況等を相互に関連付けて記憶する。
ユーザ識別情報は、ユーザを一意に識別するための識別情報である。シールIDは、写真シール作成ゲームを特定するための情報である。画像送信先情報は、写真シール作成ゲームにおいてユーザによって入力された送信先情報である。登録日時は、写真シール作成装置2から送信された撮影画像がサーバ装置3によって受信され、撮影画像テーブルT1に記憶された日時を示す情報である。撮影画像は、写真シール作成装置2から送信された撮影画像を示す情報であり、例えば、撮影画像の画像ファイルのファイル名及びパス等である。保存状況は、撮影画像がユーザによって保存されたか否かを示す情報であり、例えば、「保存済」又は「未保存」等の値をとる。
ユーザ識別情報のデータは、後述するようにユーザによって撮影画像が保存されたときに、そのユーザの識別情報が設定される。シールID、画像送信先情報及び撮影画像のデータは、写真シール作成装置2から受信することによって撮影画像テーブルT1に設定される。登録日時のデータは、撮影画像のデータが撮影画像テーブルT1に設定された時に設定される。保存状況のデータは、撮影画像のデータが設定された時には「未保存」に設定され、後述するようにユーザによって撮影画像が保存された場合に「保存済」に設定される。
図13は、サーバ記憶部31に記憶されるユーザテーブルT2のデータ構造の一例を示す図である。ユーザテーブルT2は、ユーザ識別情報、ユーザ送信先情報、認証情報、ログイン状況、有効期限、判定結果、判定時刻、送信時刻等を相互に関連付けて記憶する。
ユーザ送信先情報は、ユーザにメッセージを送信するための情報である。認証情報は、ユーザ又はサーバ装置3によって設定された文字列情報であり、例えば、パスワードである。ユーザは、ユーザ送信先情報及び認証情報を用いて画像提供サービスにログインすることができる。
ログイン状況は、ユーザが画像提供サービスにログインしているか否かを示す情報であり、「ログイン」又は「非ログイン」等の値をとる。有効期限は、ユーザが画像提供サービスにログインしている状態を維持できる期限を示す情報である。判定結果は、送信先情報が最新であるか否かを判定した結果を示す情報であり、例えば、「最新」又は「最新でない」等の値をとる。判定時刻は、判定結果が「最新」であると判定された時刻を示す情報である。送信時刻は、サーバ装置3がユーザの送信先情報に対して後述する確認メッセージを送信した日時を示す情報である。
ユーザ識別情報のデータは、ユーザ画像提供サービスに登録した際にユーザ又はサーバ装置3によって設定される。ユーザ送信先情報及び認証情報のデータは、ユーザが画像提供サービスに登録した際にユーザによって設定される。ログイン状況のデータは、ユーザが画像提供サービスに登録した際に「ログイン」に設定される。また、ログイン状況のデータは、有効期限を経過したこと、又は、ユーザによる画像提供サービスからログアウトする操作があったことに応じて「非ログイン」に設定される。また、ログイン状況のデータは、ユーザがユーザ送信先情報及び認証情報を用いて画像提供サービスにログインした時に「ログイン」に設定される。有効期限のデータは、ログイン状況が「ログイン」に設定された時に、その日時から所定のログイン期間(例えば、6か月)後の日時に設定される。判定結果は、ユーザが画像提供サービスに登録した際に「最新」に設定される。判定時刻は、ユーザが画像提供サービスに登録した時刻が設定される。送信時刻は、ユーザが画像提供サービスに登録した際には設定されず、サーバ装置3が後述する確認メッセージを送信した時に設定される。
(処理の流れ)
図14は、画像提供システム1によって実行される画像提供メッセージ送信処理の流れの一例を示すシーケンス図である。画像提供メッセージ送信処理は、写真シール作成装置2と、サーバ装置3と、写真シール作成装置2で写真シール作成ゲームをしたユーザの通信端末4との間で実行される。
まず、写真シール作成装置2の処理部27は、撮影画像と送信先情報とをサーバ装置3に送信する(S201)。処理部27は、通信部25を介して、写真シール作成ゲームによって生成された撮影画像と、写真シール作成ゲームにおいてユーザによって入力されたユーザの送信先情報とをサーバ装置3に送信する。なお、この処理は写真シール作成ゲームのS108に相当する処理である。
続いて、サーバ装置3の画像取得部331は、サーバ通信部32を介して、送信された撮影画像と送信先情報とを取得する(S202)。画像取得部331は、取得された撮影画像を撮影画像テーブルT1に記憶する。また、画像取得部331は、取得された送信先情報を画像送信先情報として撮影画像テーブルT1に記憶する。
続いて、メッセージ送信部332は、サーバ通信部32を介して、画像送信先情報に対して画像提供メッセージを送信する(S203)。画像提供メッセージは、画像提供サービスに対するアクセス要求をユーザに送信させるためのメッセージである。画像提供メッセージには、ユーザが画像提供サービスにアクセスして撮影画像を保存又は取得できるようになったことを示す文字情報と、画像提供サービスに対するアクセス要求を送信するためのアクセス情報とが含まれる。画像提供メッセージに含まれるアクセス情報は、例えば、画像提供サービスにおいて撮影画像を保存又は取得するためのURLである。撮影画像を保存又は取得するためのURLには、画像提供メッセージの宛先である送信先情報を識別するための情報と、URLが画像提供メッセージに含まれていたURLであることを示す情報とを含むURLクエリパラメータが付加される。
このように、サーバ装置3は、撮影画像を記憶した後に、ユーザの送信先情報に対して画像提供メッセージを送信する。これにより、ユーザは、画像提供サービスにおいて、撮影画像の保存又は取得ができるようになったことを確認したうえで画像提供サービスにアクセスすることができ、円滑に画像提供サービスを利用することができる。
なお、撮影画像の保存とは、ユーザの指示に応じて、サーバ記憶部31に設定される記憶領域に撮影画像を記憶することをいう。また、撮影画像の取得とは、ユーザの指示に応じて、保存された撮影画像を通信端末4等に対して送信させることをいう。すなわち、ユーザは、撮影画像を保存しなければ、取得することができない。また、ユーザは、写真シール作成ゲームで生成された複数の撮影画像のうちから所定枚数の撮影画像のみを選択して保存することができる。
続いて、通信端末4の表示制御部451は、ユーザからのアクセス要求の送信指示を取得する(S204)。例えば、表示制御部451は、所定のアプリケーションプログラムを実行することにより、サーバ装置3によって送信された画像提供メッセージを端末表示部44に表示させる。所定のアプリケーションプログラムは、例えば、メールアプリケーション又はSNSアプリケーション等のプログラムである。表示制御部451は、ユーザによる、表示された画像提供メッセージに含まれるURLを選択する操作に応じて、アクセス要求の送信指示を取得する。
続いて、要求送信部452は、端末通信部42を介して、画像提供サービスへのアクセス要求をサーバ装置3に送信する(S205)。アクセス要求は、例えば、ユーザの認証用送信先情報及び認証情報を含む、アクセス情報であるURLに対するHTTP(Hypertext Transfer Protocol)リクエストである。認証用送信先情報は、例えば、Cookie等によりあらかじめ端末記憶部41に記憶され又はユーザによる端末操作部43に対する操作によって入力された、ユーザの送信先情報である。
続いて、サーバ装置3は、アクセス要求に基づいてユーザを認証する認証処理を実行する(S206)。認証処理は、アクセス要求に含まれる認証用送信先情報及び認証情報に基づいて、ユーザの認証が成功又は失敗したことを示す認証結果を生成する処理である。認証処理の詳細は後述する。
続いて、サーバ装置3は、表示データ出力処理を実行する(S207)。表示データ出力処理は、認証結果及びアクセス要求の内容に応じた表示データを生成し、通信端末4に送信する処理である。表示データ生成処理の詳細は後述する。
図15は、画像提供システム1によって実行される確認メッセージ送信処理の流れの一例を示すシーケンス図である。確認メッセージ送信処理は、サーバ装置3と、ユーザテーブルT2に記憶されているユーザの通信端末4のそれぞれとの間で実行される。
まず、サーバ装置3のメッセージ送信部332は、ユーザテーブルT2を参照し、ユーザ送信先情報の判定時刻から所定期間が経過したか否かを判定する(S301)。メッセージ送信部332は、ユーザテーブルT2に記憶されている判定時刻と現在時刻とを比較することにより、判定時刻から所定期間が経過したか否かを判定する。所定期間が経過していないと判定された場合(S301−No)、S301に戻る。
所定期間が経過したと判定された場合(S301−Yes)、メッセージ送信部332は、ユーザ送信先情報に対して確認メッセージを送信する(S302)。確認メッセージは、画像提供サービスに対するアクセス要求をユーザに送信させるためのメッセージである。確認メッセージには、ユーザに対して、送信先情報が最新であるか否かの確認を促す文字情報と、画像提供サービスに対するアクセス要求を送信するためのアクセス情報とが含まれる。確認メッセージに含まれるアクセス情報は、例えば、画像提供サービスにおいてユーザ送信先情報が最新であることをユーザに確認させるためのURLである。ユーザ送信先情報が最新であることを確認させるためのURLには、確認メッセージの宛先である送信先情報を識別するための情報と、URLが確認メッセージに含まれていたURLであることを示す情報とを含むURLクエリパラメータが付加される。
続いて、通信端末4の表示制御部451は、ユーザからのアクセス要求の送信指示を取得する(S303)。例えば、表示制御部451は、所定のアプリケーションプログラムを実行することにより、サーバ装置3によって送信された確認メッセージを端末表示部44に表示させる。表示制御部451は、ユーザによる、表示された確認メッセージに含まれるURLを選択する操作に応じて、アクセス要求の送信指示を取得する。
続いて、要求送信部452は、端末通信部42を介して、画像提供サービスへのアクセス要求をサーバ装置3に送信する(S304)。アクセス要求は、例えば、ユーザの認証用送信先情報及び認証情報を含む、アクセス情報であるURLに対するHTTPリクエストである。
続いて、サーバ装置3は、アクセス要求に基づいてユーザを認証する認証処理を実行する(S305)。認証処理の詳細は後述する。
続いて、サーバ装置3は、表示データ出力処理を実行する(S306)。表示データ生成処理の詳細は後述する。
図16は、サーバ装置3によって実行される認証処理の流れの一例を示すフロー図である。認証処理は、例えば、画像提供メッセージ送信処理のS206及び確認メッセージ送信処理のS305において実行される。
まず、サーバ装置3の認証部333は、ユーザを認証し、ユーザの認証が成功したか否かを判定する(S401)。認証部333は、サーバ通信部32を介して受信されたアクセス要求に含まれる認証用送信先情報及び認証情報を取得する。認証部333は、取得された認証用送信先情報と認証情報との組合せが、ユーザテーブルT2に記憶されたユーザ送信先情報と認証情報との組合せの何れかに一致する場合に、認証が成功したと判定する。認証部333は、取得された認証用送信先情報と認証情報との組合せが、ユーザテーブルT2に記憶されたユーザ送信先情報と認証情報との組合せの何れとも異なる場合に、認証が失敗したと判定する。
認証が失敗したと判定された場合(S401−No)、認証部333は、認証が失敗したことを示す認証結果を生成し(S402)、一連の処理を終了する。
認証が成功したと判定された場合(S401−Yes)、認証部333は、認証が成功したことを示す認証結果を生成する(S403)。
続いて、更新部334は、アクセス要求が確認メッセージに基づくものであるか否かを判定する(S404)。例えば、更新部334は、アクセス要求の宛先であるURLに、確認メッセージに含まれていたURLであることを示すURLクエリパラメータが付加されている場合に、アクセス要求が確認メッセージに基づくものであると判定する。
アクセス要求が確認メッセージに基づくものであると判定された場合(S404−Yes)、更新部334は、確認メッセージが送信されたユーザ送信先情報が最新であると判定し、判定時刻を更新し(S405)、一連の処理を終了する。更新部334は、ユーザテーブルT2の判定結果を「最新」に設定するとともに、判定時刻を現在時刻に更新する。
アクセス要求が確認メッセージに基づくものでないと判定された場合(S404−No)、更新部334は、アクセス要求が画像提供メッセージに基づくものであるか否かを判定する(S406)。例えば、更新部334は、アクセス要求の宛先であるURLに、URLが画像提供メッセージに含まれていたURLであることを示すURLクエリパラメータが付加されている場合に、アクセス要求が画像提供メッセージに基づくものであると判定する。
アクセス要求が画像提供メッセージに基づくものでないと判定された場合(S406−No)、一連の処理を終了する。
アクセス要求が画像提供メッセージに基づくものであると判定された場合(S406−Yes)、更新部334は、画像提供メッセージが送信された画像送信先情報と、アクセス要求に含まれる認証用送信先情報とが一致するか否かを判定する(S407)。更新部334は、アクセス要求の宛先であるURLに付加されているURLクエリパラメータに基づいて、画像提供メッセージが送信された画像送信先情報を特定する。更新部334は、特定された画像送信先情報と、アクセス要求に含まれる認証用送信先情報とが一致するか否かを判定する。
画像送信先情報と認証用送信先情報とが一致すると判定された場合(S407−Yes)、更新部334は、アクセス要求に含まれる認証用送信先情報が最新であると判定し、判定時刻を更新し(S408)、一連の処理を終了する。更新部334は、ユーザテーブルT2の判定結果を「最新」に設定するとともに、判定時刻を現在時刻に更新する。
画像送信先情報と認証用送信先情報とが異なると判定された場合(S407−No)、メッセージ送信部332は、画像送信先情報及び認証用送信先情報の少なくとも一方に対して確認メッセージを送信し(S409)、一連の処理を終了する。
図17は、サーバ装置3によって実行される表示データ生成処理の流れの一例を示すフロー図である。表示データ生成処理は、例えば、画像提供メッセージ送信処理のS207及び確認メッセージ送信処理のS306において実行される。なお、図16においては、生成された表示データを通信端末4に送信する処理の図示を省略している。
まず、サーバ装置3の表示データ生成部335は、ユーザの認証が成功したか否かを判定する(S501)。表示データ生成部335は、認証処理において認証部333が生成した認証結果に基づいて、ユーザの認証が成功したか否かを判定する。
認証が失敗したと判定された場合(S501−No)、表示データ生成部335は、認証失敗画面の表示データを生成し(S502)、通信端末4に送信して、一連の処理を終了する。認証失敗画面は、ユーザのログインが失敗したことを示す文字情報を含む画面である。認証失敗画面は、ユーザに認証用送信先情報及び認証情報の入力を促す画面でもよい。
認証が成功したと判定された場合(S501−Yes)、表示データ生成部335は、認証に対応するアクセス要求が画像提供メッセージに基づくものであるか否かを判定する(S503)。表示データ生成部335は、アクセス要求の宛先であるURLに付加されているURLクエリパラメータに基づいて、アクセス要求が画像提供メッセージに基づくものであるか否かを判定する。
認証に対応するアクセス要求が画像提供メッセージに基づくものであると判定された場合(S503−Yes)、表示データ生成部335は、撮影画像保存画面の表示データを生成し(S504)、通信端末4に送信する。撮影画像保存画面は、写真シール作成ゲームで生成された撮影画像のうち、ユーザによって保存されていない撮影画像を保存させるための画面である。
図18(a)は、撮影画像保存画面700の一例を示す図である。撮影画像保存画面700は、撮影画像表示部701及び保存指示ボタン702を含む。
撮影画像表示部701は、写真シール作成ゲームで生成された撮影画像のうち、ユーザによって保存されていない撮影画像が表示される領域である。なお、撮影画像表示部701に表示される画像は、写真シール作成装置2から送信された撮影画像を低解像度化したサンプル画像である。保存指示ボタン702は、撮影画像表示部701に表示されたサンプル画像に対応する撮影画像を保存させる、ユーザによる保存指示をするためのオブジェクトである。
表示データ生成部335は、アクセス要求の宛先であるURLに付加されているURLクエリパラメータに基づいて、アクセス要求の宛先であるURLが含まれていた画像提供メッセージの画像送信先情報を特定する。表示データ生成部335は、撮影画像テーブルT1を参照し、特定された画像送信先情報に関連付けられた撮影画像と保存状況とを取得する。
表示データ生成部335は、取得された保存状況に基づいて、ユーザが保存可能な撮影画像があるか否かを判定する。表示データ生成部335は、取得された撮影画像のうち、保存状況が「保存済」である撮影画像の枚数が、ユーザが保存可能な所定枚数未満であれば、ユーザが保存可能な撮影画像があると判定する。
保存可能な撮影画像があると判定された場合、表示データ生成部335は、取得された撮影画像のうち、保存状況が「未保存」である撮影画像を撮影画像表示部701に表示させる撮影画像保存画面700の表示データを生成する。なお、保存可能な撮影画像がないと判定された場合、表示データ生成部335は、撮影画像表示部701及び保存指示ボタン702に代えて、保存可能な撮影画像がないことを示す文字情報を含む画面の表示データを生成してもよい。
図17に戻り、表示データ生成部335は、通信端末4からユーザによる保存指示を受信したか否かを判定する(S505)。保存指示を受信していないと判定された場合(S505−No)、S505に戻る。
保存指示を受信したと判定された場合(S505−Yes)、表示データ生成部335は、撮影画像保存画面に表示されたサンプル画像に対応する撮影画像を保存するとともに、保存完了画面の表示データを生成し(S506)、通信端末4に送信する。表示データ生成部335は、サンプル画像に対応する撮影画像をサーバ記憶部31の所定領域に記憶する。また、表示データ生成部335は、撮影画像テーブルT1において、サンプル画像に対応する撮影画像の保存状況を「保存済」に変更する。なお、保存完了画面は、ユーザによる保存指示に応じて、撮影画像が保存されたことを示す画面である。
図18(b)は、保存完了画面710の一例を示す図である。保存完了画面710は、文字情報表示部711と、撮影画像表示部712とを含む。文字情報表示部711は、撮影画像の保存が完了したことを示す文字情報が表示される領域である。撮影画像表示部712は、保存された撮影画像が表示される領域である。撮影画像表示部712に表示される画像は、写真シール作成装置2から送信された撮影画像と等しい解像度を有する画像である。ユーザは、例えば、撮影画像表示部712を選択する操作により、撮影画像表示部712に表示される画像を取得することができる。すなわち、ユーザは、撮影画像を保存することにより、写真シール作成ゲームで生成された撮影画像を取得することができるようになる。
図17に戻り、S506に続いて、又は、アクセス要求が画像提供メッセージに基づくものでないと判定された場合(S503−No)、表示データ生成部335は、ユーザ送信先情報が最新であるか否かを判定する(S507)。表示データ生成部335は、ユーザテーブルT2を参照し、アクセス要求に含まれる認証用送信先情報と一致したユーザ送信先情報の判定結果を取得し、取得された判定結果に基づいて送信先情報が最新であるか否かを判定する。
ユーザ送信先情報が最新であると判定された場合(S507−Yes)、表示データ生成部335は、マイページ画面の表示データを生成し(S508)、通信端末4に送信して一連の処理を終了する。ユーザ送信先情報が最新でないと判定された場合(S507−No)、表示データ生成部335は、ユーザ送信先情報の更新を促すマイページ画面の表示データを生成し(S509)、通信端末4に送信して一連の処理を終了する。
図18(c)は、マイページ画面720の一例を示す図である。マイページ画面720は、保存済画像表示部721及び表示切替部722を含む。保存済画像表示部721は、過去にユーザによって保存された撮影画像が表示される領域である。表示切替部722は、保存済画像表示部721に表示される撮影画像の種類や配列を変更するための領域である。
図18(d)は、ユーザ送信先情報の更新を促すマイページ画面730の一例を示す図である。マイページ画面730は、保存済画像表示部721及び表示切替部722に加え、確認指示部731、確認オブジェクト732及び変更画面表示オブジェクト733を含む。確認指示部731は、ユーザ送信先情報が表示されるとともに、ユーザ送信先情報が最新であることの確認をユーザに促す文字情報が表示される領域である。確認オブジェクト732は、ユーザ送信先情報が最新であることを確認するためのオブジェクトである。変更画面表示オブジェクト733は、ユーザ送信先情報を変更するための変更画面(不図示)を表示するためのオブジェクトである。
ユーザは、確認指示部731に表示されたユーザ送信先情報が最新である場合、確認オブジェクト732を選択する。確認オブジェクト732が選択されたことに応じて、ユーザテーブルT2のユーザ送信先情報が最新であると判定され、判定時刻が更新される。ユーザは、確認指示部731に表示されたユーザ送信先情報が最新でない場合、変更画面表示オブジェクト733を選択し、表示された変更画面において最新の送信先情報を登録する。変更画面において送信先情報が登録されたことに応じて、ユーザテーブルT2のユーザ送信先情報が登録された送信先情報に変更されるとともに、ユーザ送信先情報が最新であると判定され、判定時刻が更新される。
なお、確認指示部731、確認オブジェクト732及び変更画面表示オブジェクト733は、ポップアップとしてマイページ画面720に重畳して表示されてもよい。このようにすることで、サーバ装置3は、ユーザが確認オブジェクト732又は変更画面表示オブジェクト733を選択することをより強く促すことができる。
以上説明したように、サーバ装置3は、判定時刻から所定期間が経過した場合にユーザ送信先情報に対して確認メッセージを送信し、確認メッセージに基づくアクセス要求を取得した場合、ユーザの認証が成功したことに応じて、ユーザ送信先情報が最新であると判定する。このようにすることで、サーバ装置3は、登録されたユーザ送信先情報を、ユーザが利用している最新の送信先情報に適切に更新することを可能とする。
また、サーバ装置3は、画像提供メッセージが送信された画像送信先情報と、画像提供メッセージに基づくアクセス要求に含まれる認証用送信先情報とが一致する場合、ユーザの認証が成功したことに応じて、ユーザ送信先情報が最新であると判定する。このようにすることで、サーバ装置3は、最新である可能性が高いユーザ送信先情報に確認メッセージを送信することがなくなり、ユーザが円滑にサービスを利用することを可能とする。
また、サーバ装置3は、画像提供メッセージが送信された画像送信先情報と、画像提供メッセージに基づくアクセス要求に含まれる認証用送信先情報とが異なる場合、ユーザの認証が成功したことに応じて、確認メッセージを送信する。ユーザは現在自分がメッセージを受信するために利用している送信先情報を写真シール作成装置2に入力すると考えられるから、画像提供メッセージが送信された画像送信先情報と、アクセス要求に含まれる認証用送信先情報とが異なる場合、ユーザテーブルT2に登録されたユーザ送信先情報とは異なる送信先情報をユーザが利用している可能性が高い。したがって、このようにすることで、サーバ装置3は、ユーザテーブルT2に記憶されたユーザ送信先情報とは異なる送信先情報を利用しているユーザに対して送信先情報を最新にするように適切に促すことを可能とする。
また、サーバ装置3は、アクセス要求に含まれる認証用送信先情報と一致したユーザ送信先情報に、最新でないことを示す判定結果が関連付けられている場合に、アクセス要求に応じて、ユーザ送信先情報の更新を促すマイページ画面の表示データを生成する。このようにすることで、ユーザテーブルT2に記憶されたユーザ送信先情報を利用していない可能性が高いユーザに対して、より積極的に送信先情報を最新にするように促すことができる。
なお、サーバ装置3は、ユーザテーブルT2において、判定時刻の履歴をさらに記憶してもよい。また、この場合、S301において、判定時刻の履歴に基づいて所定期間を異ならせてもよい。例えば、最新であると判定された頻度の低いユーザについては、所定期間を長く設定し、頻度の高いユーザについては、所定期間を短く設定してもよい。また、過去の判定時刻の間隔の平均値を所定期間として設定してもよい。このようにすることで、サーバ装置3は、ユーザの確認メッセージ又は画像提供メッセージに基づくアクセス要求の頻度や間隔等に応じて、適切なタイミングで確認メッセージを送信することを可能とする。
また、サーバ装置3は、判定時刻から所定期間が経過するたびに確認メッセージを送信してもよい。このようにすることで、サーバ装置3は、ユーザが最新の送信先情報を登録するようにより強く促すことができる。また、この場合において、サーバ装置3は、所定回数だけ確認メッセージを送信したユーザ送信先情報に対しては、以降、確認メッセージを送信しないようにしてもよい。
また、サーバ装置3は、判定時刻にかかわらず、所定時期に確認メッセージを送信してもよい。所定時期は、例えば、年度や学期の始まる時期や、新しい写真シール作成装置2がリリースされた時期又はその直前期等である。これにより、サーバ装置3は、ユーザが写真シール作成装置2を頻繁に利用する時期にユーザ送信先情報を最新のものにし、更新情報や広告情報を適切にユーザに届けることを可能とする。
また、サーバ装置3は、確認メッセージの送信から第2の所定期間が経過してもユーザによる判定時刻が更新されない場合、そのユーザの送信先情報を最新でないと判定してもよい。
図19は、ユーザの送信先情報を最新でないと判定する判定処理の流れの一例を示すフロー図である。
まず、更新部334は、確認メッセージが送信されたユーザ送信先情報の送信時刻から第2の所定期間が経過したか否かを判定する(S601)。更新部334は、ユーザテーブルT2に記憶された送信時刻と現在時刻とを比較することにより、送信時刻から第2の所定期間が経過したか否かを判定する。
第2の所定期間が経過していないと判定された場合(S601−No)、S601に戻る。第2の所定期間が経過したと判定された場合(S601−Yes)、更新部334は、送信先情報の判定時刻が送信時刻より前であるか否かを判定する(S602)。
送信時刻より前であると判定された場合(S602−Yes)、更新部334は、送信先情報が最新でないことを示す判定結果を送信先情報に関連付けて記憶し(S603)、一連の処理を終了する。更新部334は、ユーザテーブルT2において、送信先情報の判定結果を「最新でない」に設定する。
送信時刻以降であると判定された場合(S602−No)、一連の処理を終了する。
このようにすることで、サーバ装置3は、確認メッセージに対して応答がない場合に、そのユーザに対してマイページ画面において送信先情報の更新を促し、登録された送信先情報をユーザが利用している最新の送信先情報に更新させることを可能とする。
なお、サーバ装置3は、確認メッセージの送信に失敗した場合に、送信先情報が最新でないことを示す判定結果を送信先情報に関連付けて記憶してもよい。この場合、更新部334は、メッセージ送信部332が確認メッセージを送信した後に、確認メッセージの送信に成功したか否かを判定する。例えば、更新部334は、確認メッセージの送信から所定時間内にバウンスメールを受信したか否かに基づいて、確認メッセージの送信に成功したか否かを判定する。確認メッセージの送信に失敗したと判定された場合、更新部334は、ユーザテーブルT2において、送信先情報の判定結果を「最新でない」に設定する。
このようにすることで、サーバ装置3は、登録された送信先情報が利用されていないことが明らかなユーザに対して、速やかにマイページ画面において送信先情報の更新を促し、送信先情報を最新の送信先情報に更新させることを可能とする。
当業者は、本発明の精神および範囲から外れることなく、様々な変更、置換及び修正をこれに加えることが可能であることを理解されたい。例えば、上述した各部の処理は、本発明の範囲において、適宜に異なる順序で実行されてもよい。また、上述した実施形態及び変形例は、本発明の範囲において、適宜に組み合わせて実施されてもよい。