JP2021085701A - プローブシート及びプローブシートの製造方法 - Google Patents

プローブシート及びプローブシートの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ファインピッチの端子においても、優れた異方性及び耐久性を得ることができるプロープシート及びプローブシートの製造方法を提供する。【解決手段】複数の貫通電極12を有するフレキシブルシート10と、フレキシブルシート10の一方の面に配置され、貫通電極12から表面まで導電性粒子22が厚み方向に連鎖されてなる第1の異方導電性エラストマー層20と、フレキシブルシート10の他方の面に配置され、貫通電極12から表面まで導電性粒子32が厚み方向に連鎖されてなる第2の異方導電性エラストマー層30とを備える。【選択図】図1

Description

本技術は、ウェハ、チップ、パッケージ等の電気特性の検査のためのプローブシート及びプローブシートの製造方法に関する。
現在、ベアチップやパッケージ(PKG)の半導体装置の電気特性評価は、ラバーコネクターを用いたハンドラーテストが行われている。プローブシートとなるラバーコネクターとしては、例えば、磁場配向させた導電性粒子を、エラストマーシートの厚み方向に貫通するよう配置した異方導電性シートが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、例えば、BGA(ball grid array)パッケージを検査する場合、半田電極の高さばらつきに対応するため、プローブシートのストロークが約80μm程度必要となり、エラストマー層が1層の異方導電性シートでは、このストロークを出すために、検査シートの厚みを400μm以上とする必要があり、導電性粒子の配置のピッチは300μmが限界であった。また、導電性粒子を磁場により配向させる場合には、磁束密度が重なり合う関係で、導電性粒子をある程度の間隔を保持して配向させる必要があるため、近年の半導体チップのファインピッチ化への対応が困難であった。
一方、磁場配向によらず、厚み方向に伸びる複数の導電部が絶縁部によって相互に絶縁されてなるシートを積層したプローブシートも提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
しかしながら、特許文献2に記載のプローブシートは、中間層もエラストマーで構成されていることから、熱履歴によって膨張や収縮が発生し、PKGや半導体チップ等との接点が歪んでしまい、正確な検査が行えない場合がある。特に、車載向けのPKGは、150〜200℃もの高温環境下での検査を実施する場合があり、熱膨張によるアライメントずれにより、検査が実施できない場合がある。
これに対して、接続すべき電極のパターンに対応するようパターン形成された複数の接点膜の両面に、磁性を示す導電性粒子を厚み方向に連鎖させた異方導電性エラストマーシートが積層されたプローブシートが提案されている(例えば、特許文献3参照。)。
しかしながら、特許文献3に記載のプローブシートは、中間層となる接点膜の周辺部が空洞であるため、耐久性に問題があった。
また、近年、PKGや半導体チップは、ますますファインピッチ化が進んでおり、従来のプローブシートでは限界を迎えている。さらに、一部の半導体チップでは検査を行わず、組立て後のPKGにて検査を実施し、選別を行っているのが実情であり、結果として極端に歩留まりが悪化して価格が下がらない状況となっている。このため現在は、さらなるファインピッチに対応できるプローブシートが強く求められている。
特開2005−056860号公報 特開2010−009911号公報 特開2007−275705号公報
本技術は、このような実情に鑑みて提案されたものであり、ファインピッチの端子においても、優れた異方性及び耐久性を得ることができるプローブシート及びプローブシートの製造方法を提供する。
前述した課題を解決するために、本技術に係るプローブシートは、複数の貫通電極を有するフレキシブルシートと、前記フレキシブルシートの一方の面に配置され、前記貫通電極から表面まで導電性粒子が厚み方向に連鎖されてなる第1の異方導電性エラストマー層と、前記フレキシブルシートの他方の面に配置され、前記貫通電極から表面まで導電性粒子が厚み方向に連鎖されてなる第2の異方導電性エラストマー層とを備える。
また、本技術に係る検査プローブシートの製造方法は、複数の貫通電極を有するフレキシブルシートの一方の面に、導電性粒子を含有するエラストマー未硬化組成物からなる第1の未硬化樹脂層を配置するとともに、前記フレキシブルシートの他方の面に、導電性粒子を含有するエラストマー未硬化組成物からなる第2の未硬化樹脂層を配置する配置工程と、前記第1の未硬化樹脂層及び前記第2の未硬化樹脂層の外側から磁界又は電界を付与し、前記貫通電極から前記第1の未硬化樹脂層及び前記第2の未硬化樹脂層の表面まで、厚み方向に導電性粒子を配向させる配向工程と、前記導電性粒子を配向させた状態で前記第1の未硬化樹脂層及び前記第2の未硬化樹脂層を硬化させ、前記フレキシブルシートの両面にエラストマー層を形成する硬化工程とを有する。
本技術によれば、ファインピッチの端子においても、優れた異方性及び耐久性を得ることができる。
図1は、プローブシートの構成例を示す断面図である。 図2は、プローブシートの構成例を示す平面図である。 図3は、磁場を用いて導電性粒子を連鎖させる金型の構成例を示す断面図である。 図4は、配向工程を模式的に示す断面図である。
以下、本技術の実施の形態について、図面を参照しながら下記順序にて詳細に説明する。
1.プローブシート
2.プローブシートの製造方法
3.実施例
<1.プローブシート>
本実施の形態に係るプローブシートは、複数の貫通電極を有するフレキシブルシートと、フレキシブルシートの一方の面に配置され、貫通電極から表面まで導電性粒子が厚み方向に連鎖されてなる第1の異方導電性エラストマー層と、フレキシブルシートの他方の面に配置され、貫通電極から表面まで導電性粒子が厚み方向に連鎖されてなる第2の異方導電性エラストマー層とを備える。フレキシブルシートが複数の貫通電極を有することにより、貫通電極から表面まで導電性粒子が厚み方向に連鎖させて異方性を得ることができ、半導体チップのファインピッチ化にも対応することができる。また、フレキシブルシートによってエラストマー層を2層に分けることにより、エラストマー層が1層のプローブシートに比べ、優れた耐久性を得ることができる。
図1は、プローブシートの構成例を示す断面図であり、図2は、プローブシートの構成例を示す平面図である。図1及び図2に示すように、このプローブシートは、フレキシブルシート10と、第1の異方導電性エラストマー層20と、第2の異方導電性エラストマー層30とを備える。
フレキシブルシート10は、平面視において絶縁性樹脂シート11の所定位置に貫通電極12を有する。貫通電極12の位置は、検査されるPKGや半導体チップの端子位置に合わせて配置してもよく、検査する端子よりも小さい所定の間隔で規則正しいファインピッチで形成し、アライメントフリーで検査できるようにしてもよい。
絶縁性樹脂シート11としては、ポリイミド、ポリアミド、ポリエチレンナフタレート、二軸配向型ポリエチレンテレフタレートの群から選択される1種を用いることが好ましい。これらの樹脂は、熱膨張係数が低く、耐熱性に優れるため、熱履歴によって膨張や収縮が発生するのを抑制し、ピッチ寸法安定性向上による検査の安定性を実現することができる。
フレキシブルシート10の厚みの下限は、好ましくは5μm、より好ましくは10μm、さらに好ましくは20μmである。また、フレキシブルシート10の厚みの上限は、好ましくは100μm、より好ましくは80μm、さらに好ましくは60μmである。フレキシブルシート10の厚みは、薄すぎると耐久性が低下し、厚すぎると貫通電極12の形成が困難となる。
貫通電極12は、絶縁性樹脂シート11の厚み方向に形成され、第1の異方導電性エラストマー層20の導電性粒子22及び第2の異方導電性エラストマー層30の導電性粒子32と接している。そして、貫通電極12は、第1の異方導電性エラストマー層20の表面の導電性粒子22から第2の異方導電性エラストマー層30の表面の導電性粒子32まで電気的に接続させる。
貫通電極12の大きさは、検査されるPKGや半導体チップの端子に応じて設定され、例えば貫通電極12の直径の下限は、好ましくは5μm、より好ましくは10μm、さらに好ましくは15μmであり、貫通電極12の直径の上限は、好ましくは50μm、より好ましくは35μm、さらに好ましくは25μmである。
また、貫通電極12を格子状に形成する場合、ピッチは、好ましくは導電性粒子の平均粒子径の2倍以上、より好ましくは導電性粒子の平均粒子径の5倍以上、さらに好ましくは導電性粒子の平均粒子径の8倍以上である。これにより、隣接する連鎖部との距離が適度となり、優れた異方性を得ることができる。
貫通電極12の厚みの下限は、絶縁性樹脂シート11の厚みに対して好ましくは90%、より好ましくは95%、さらに好ましくは98%である。貫通電極12の厚みの上限は、絶縁性樹脂シート11の厚みに対して好ましくは110%、より好ましくは105%、さらに好ましくは102%である。これにより、第1の異方導電性エラストマー層20の導電性粒子22及び第2の異方導電性エラストマー層30の導電性粒子32と接触させることができる。
貫通電極12は、導電性を有する金属又は合金で構成され、中でも、磁性を有するFe、Ni、Coなどの金属又は合金で構成されることが好ましい。貫通電極12は、貫通孔を形成後、無電解メッキなどにより形成しても、導電性粒子などの導電性材料を充填させてもよい。
また、フレキシブルシート10は、外周部の片面又は両面に金属層を有していてもよい。外周部に金属層を有することにより、基材を補強することができ、熱膨張を低減させることができる。また、金属層の一部に第1の異方導電性エラストマー層又は第2の異方導電性エラストマー層が接することで強度をさらに増すことができる。
第1の異方導電性エラストマー層20は、フレキシブルシート10の一方の面に配置され、平面視において絶縁性樹脂シート11の位置に弾性樹脂21を配置し、貫通電極12の位置に貫通電極12から表面まで導電性粒子22が厚み方向に連鎖されてなる連鎖部を配置する。
弾性樹脂21は、ゴム弾性を有すればよく、耐熱性を有することが好ましい。弾性樹脂としては、シリコーン樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂などが挙げられる。これらの中でも、検査後にPKGや半導体チップに残渣が付き難いシリコーン樹脂を用いることが好ましい。
第1の異方導電性エラストマー層20の厚みの下限は、好ましくは5μm、より好ましくは20μm、さらに好ましくは35μmである。また、第1の異方導電性エラストマー層20の厚みの上限は、好ましくは150μm、より好ましくは100μm、さらに好ましくは75μmである。第1の異方導電性エラストマー層20の厚みは、薄すぎると膜としての耐久性が低下し、厚すぎると導電性粒子22の連鎖粒子数が増加し、粒子同士の接触抵抗が増加してしまう。
連鎖部は、導電性粒子22がフレキシブルシート10の貫通電極12に接した状態で連鎖され、連鎖の最端部の導電性粒子22が第1の異方導電性エラストマー層20の表面から露出した状態であることが好ましい。導電性粒子22の連鎖数は、第1の異方導電性エラストマー層20の厚みや導電性粒子22の粒子径によって異なり、第1の異方導電性エラストマー層20の厚み方向への連鎖数が少ないほど導電性粒子22同士の接触抵抗が減るため、20個以下にすることが好ましい。また、導電性粒子が単層(1個)の連鎖でもよいが、抵抗値を減少させるため、1つの貫通電極12に対し、複数の連鎖を形成することが好ましい。
導電性粒子22は、導電性を有するものであればよく、Ni、Cuなどの金属粒子、或いはそれら金属粒子や樹脂コア、無機コア粒子にAu、Pd、Co、Agなどの金属メッキを施した粒子を用いることができる。また、磁場により導電性粒子を連鎖させる場合、磁性を有するFe、Co、Niなどの金属又は合金を用いることが好ましい。これらの中でも、低抵抗の観点から、Ni粒子又はNi合金粒子の表面にAuメッキ層を施した導電性粒子を用いることが好ましい。
導電性粒子22の平均粒子径の上限は、貫通電極12の大きさよりも小さいことが好ましく、好ましくは50μm以下、より好ましくは20μm以下、さらに好ましくは10μm以下である。また、導電性粒子は、球形、多角形、スパイク状であることが好ましく、接触抵抗を下げる目的で、表面に突起物があるものがより好ましい。
第2の異方導電性エラストマー層30は、フレキシブルシート10の他方の面に配置され、平面視においてフレキシブルシート10の絶縁性樹脂シート11の位置に弾性樹脂31を配置し、貫通電極12位置に貫通電極12から表面まで導電性粒子32が厚み方向に連鎖されてなる連鎖部を配置する。弾性樹脂31、導電性粒子32及び連鎖部は、それぞれ第1の異方導電性エラストマー層20の弾性樹脂21、導電性粒子22及び連鎖部と同様であるため、ここでは説明を省略する。
このような構成を有するプローブシートによれば、厚み方向に高信頼性の導電性を実現することができ、隣接端子聞の面方向に絶縁性を実現することができる。また、フレキシブルシート10によってエラストマー層を2層に分けることにより、エラストマー層が1層のプローブシートに比べ、連鎖部をファインピッチに形成することができるとともに、優れた耐久性を得ることができる。
<2.プローブシートの製造方法>
本実施の形態に係るプローブシートの製造方法は、複数の貫通電極を有するフレキシブルシートの一方の面に、導電性粒子を含有するエラストマー未硬化組成物からなる第1の未硬化樹脂層を配置するとともに、フレキシブルシートの他方の面に、導電性粒子を含有するエラストマー未硬化組成物からなる第2の未硬化樹脂層を配置する配置工程と、第1の未硬化樹脂層及び第2の未硬化樹脂層の外側から磁界又は電界を付与し、貫通電極から第1の未硬化樹脂層及び第2の未硬化樹脂層の表面まで、厚み方向に導電性粒子を配向させる配向工程と、導電性粒子を配向させた状態で第1の未硬化樹脂層及び第2の未硬化樹脂層を硬化させ、フレキシブルシートの両面にエラストマー層を形成する硬化工程とを有する。これにより、ファインピッチの端子においても、優れた異方性及び耐久性を有するプローブシートを得ることができる。
以下、前述の配置工程、配向工程、及び硬化工程について説明する。
[配置工程]
配置工程では、複数の貫通電極を有するフレキシブルシートの一方の面に、導電性粒子を含有するエラストマー未硬化組成物からなる第1の未硬化樹脂層を配置するとともに、フレキシブルシートの他方の面に、導電性粒子を含有するエラストマー未硬化組成物からなる第2の未硬化樹脂層を配置する。
また、配置工程では、複数の貫通電極を有するフレキシブルシートの両面に、導電性粒子を含有するエラストマー未硬化組成物を介して金型を配置して、第1の未硬化樹脂層及び第2の未硬化樹脂層を配置してもよい。
図3は、磁場を用いて導電性粒子を連鎖させる金型の構成例を示す断面図である。この金型40は、磁性体からなる基板41上に、フレキシブルシート10の貫通電極12に対峙する位置に磁性体42を配置し、フレキシブルシート10の絶縁性シート11に対峙する位置に非磁性体43を配置する。また、金型40は、基板41上の外周部にスペーサー44を配置し、第1の異方導電性エラストマー層20及び第2の異方導電性エラストマー層30の厚みを制御する。
磁性体としては、Fe、Co、Niなどの金属又は合金を用いることができる。また、非磁性体としては、特に限定されるものではないが、例えばフォトリソグラフィ工程で使用されるレジストを用いることができる。
この金型を上下の2つ用い、上下の金型の間にフレキシブルシート10を挟み込み、金型の磁性体と貫通電極とを位置合わせした後、エラストマー未硬化組成物流し込み、エラストマー未硬化組成物をプレスすることにより、第1の未硬化樹脂層及び第2の未硬化樹脂層を配置することができる。また、フレキシブルシート10の両面にエラストマー未硬化組成物を塗布した後、上下の金型を金型の磁性体と貫通電極とを位置合わせして挟み込み、エラストマー未硬化組成物をプレスすることにより、第1の未硬化樹脂層及び第2の未硬化樹脂層を配置することができる。また、ギャップスペーサー44を配置することにより、第1の未硬化樹脂層及び第2の未硬化樹脂層の厚みを制御してもよい。
エラストマー未硬化組成物は、未硬化樹脂中に導電性粒子を分散して構成されている。未硬化樹脂としては、例えば、シリコーン樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂などの未硬化物を用いることができる。これらの中でも、耐熱性の観点から、2液型液状シリコーンを用いることが好ましい。なお、導電性粒子は、プローブシートで説明した導電性粒子と同様であるため、ここでは説明を省略する。
[配向工程]
配向工程では、第1の未硬化樹脂層及び第2の未硬化樹脂層の外側から磁界又は電界を付与し、貫通電極から第1の未硬化樹脂層及び第2の未硬化樹脂層の表面まで、厚み方向に導電性粒子を配向させる。
図4は、配向工程を模式的に示す断面図である。図4に示すように、フレキシブルシート10の両面に、導電性粒子を含有するエラストマー未硬化組成物51、52を介して配置された金型の外側から第1の電磁石61及び第2の電磁石62により磁場を印加する。これにより、貫通電極から第1の未硬化樹脂層及び第2の未硬化樹脂層の表面まで、厚み方向に導電性粒子を配向させることができる。
[硬化工程]
硬化工程では、導電性粒子を配向させた状態で第1の未硬化樹脂層及び第2の未硬化樹脂層を硬化させ、フレキシブルシート10の両面にエラストマー層を形成する。エラストマー未硬化組成物51、52に2液型液状シリコーンを用いた場合の硬化条件としては、例えば、温度が50〜150℃、時間が0.5〜2hourであることが好ましい。
このようなプローブシートの製造方法によれば、中間層の一部である貫通電極から表面まで導電性粒子が厚み方向に連鎖されるため、異方性を得ることができる。また、フレキシブルシート10によってエラストマー層を2層に分けることにより、エラストマー層が1層のプローブシートに比べ、半導体チップのファインピッチ化に対応するとともに、優れた耐久性を有するプローブシートを得ることができる。
なお、上述したプローブシートの製造方法では、配向工程において、磁場を用いたが、電場を用いてもよい。電場で配向させる場合は、電磁石の変わりに電極を配置し、交流電圧を印加すればよい。
<3.実施例>
以下、本技術の実施例について説明する。本実施例では、実施例としてのプローブシートA、及び従来例としてのプローブシートBを作製し、プローブシートA、Bを用いて評価基材の電気特性を測定し、絶縁性評価、及び信頼性評価を行った。なお、本技術は、これらの実施例に限定されるものではない。
[フレキシブルシートの作製]
ポリイミドフィルム25μm厚、銅箔厚18μmの両面銅張積層板(ニカフレックスF−30VC2、ニッカン工業社製)に、レーザー加工にて直径20μmの貫通孔を60μmPの格子状の間隔で形成し、貫通孔に無電解ニッケルメッキを施して、貫通電極を形成した。続いて、外周部以外の銅箔をエッチングすることで、ポリイミドからなる絶縁性樹脂シートに貫通電極を格子状に有するフレキシブルシートを作製した。
[金型の作製]
図3に示すように、導電性粒子を磁場配向させるための金型を作成した。金型には、フレキシブルシートの貫通電極パターンに対峙する位置にニッケル端子を形成し、フレキシブルシートの絶縁性シートに対峙する位置にレジストを形成した。
[エラストマー未硬化組成物の調製]
平均粒子径5μmのニッケル粒子(Type123、Vale社製)の表面に、置換メッキによって金メッキ層を施した導電性粒子を作製した。エラストマーとして2液型液状シリコーン(KE-1204A/B、信越シリコーン社製)のA剤とB剤とを1:1で配合したものに導電性粒子を混合し、エラストマー未硬化組成物を調製した。
<プローブシートAの作製>
図4に示すように、上下の金型の間に貫通電極を有するフレキシブルシートを挟み込み、金型のニッケル端子と貫通電極とを位置合わせした後、隙間に真空脱泡したエラストマー未硬化組成物を流し込んだ。続いて、金型同士でプレスし、電磁石により磁場を作用させた状態で、オーブンにて、温度100℃、時間1hourの条件でシリコーンを硬化処理し、プローブシートAを作成した。異方導電性エラストマー層の厚みは、上下層で各々50μmであり、フロープシートAの厚みの合計は130μmであった。
<プローブシートBの作製>
貫通電極を有するフレキシブルシートの代わりにニッケル枠板を使用した以外は、プローブシートAと同様に、プローブシートBを作製した。すなわち、上下の金型の間にニッケル枠板を挟み込み、隙間に真空脱泡した導電性エラストマー組成物を流し込んだ。続いて、金型同士でプレスした状態で電磁石により磁場を作用させた状態で、オーブン中で、温度100℃、時間60minの条件でシリコーンを硬化処理し、プローブシートBを作成した。プローブシートBの厚みは、130μmであった。
<絶縁性(異方性)評価>
ピッチが200μmP、半田ボールサイズが110μmφ、ピン数が484である5mm角の評価基材(以下、評価PKG(package)1と呼ぶ。)を準備した。また、ピッチが500μmP、半田ボールサイズが300μmφ、ピン数が64である6mm角の評価基材(以下、評価PKG(package)2と呼ぶ。)を準備した。
評価PKG1の半田ボールに対峙する電極パッドを有するソケットを準備し、当該ソケットに、プローブシートA又はプローブシートBをセッ卜して、その上に評価PKG1を配置した。そして、加圧冶具によって上部から評価PKG1を30μm押込んだ状態で、隣接電極パッドに電圧30Vを印加したときの絶縁抵抗値を測定した。また、評価PKG2についても、評価PKG1と同様に、絶縁抵抗値を測定した。
隣接電極間の絶縁抵抗値が1×10E−6Ω以上である場合をショート(NG)とし、ショート数をカウントした。表1に、絶縁性の評価結果を示す。
<耐久性評価>
上記評価PKG2を用いて、温度100℃環境下における電圧測定を行った。加圧冶具によって評価PKG2を30μm、5秒間押し込んだ状態を1回として加圧を繰り返し行い、直流電流10mAを常時印加したときの電圧Vをモニタリングした。
下記(1)式で抵抗値を求め、抵抗値Rが1Ω以上になった場合をNGと判定し、NG判定時の加圧回数を測定した。表1に、耐久性の評価結果を示す。
R=V/I (1)
Figure 2021085701
表1に示すように、プローブシートBでは、絶縁性評価の200Pの評価PKG1において隣接電極間でショートが発生し、耐久性評価では加圧回数が2万回で抵抗値が上昇した。一方、プローブシートAでは、絶縁性評価の200Pの評価PKG1でも隣接電極間でショートが発生せず、耐久性評価でも抵抗値が上昇する加圧回数が10万回以上であり、優れた異方性及び耐久性を得ることができた。
10 フレキシブルシート、11 絶縁性樹脂シート、12 貫通電極、20 第1の異方導電性エラストマー層、21 弾性樹脂、22 導電性粒子、30 第2の異方導電性エラストマー層、31 弾性樹脂、32 導電性粒子、40 金型、41 基板、42 磁性体、43 非磁性体、44 ギャップスペーサー、51,52 エラストマー未硬化組成物、61,62 電磁石

Claims (6)

  1. 複数の貫通電極を有するフレキシブルシートと、
    前記フレキシブルシートの一方の面に配置され、前記貫通電極から表面まで導電性粒子が厚み方向に連鎖されてなる第1の異方導電性エラストマー層と、
    前記フレキシブルシートの他方の面に配置され、前記貫通電極から表面まで導電性粒子が厚み方向に連鎖されてなる第2の異方導電性エラストマー層と
    を備えるプローブシート。
  2. 前記フレキシブルシートが、ポリイミド、ポリアミド、ポリエチレンナフタレート、二軸配向型ポリエチレンテレフタレートの群から選択される1種である請求項1記載のプローブシート。
  3. 前記フレキシブルシートが、前記貫通電極を格子状に有する請求項2記載のプローブシート。
  4. 前記貫通電極が、Ni又はNi合金であり、
    前記導電性粒子が、Ni粒子又はNi合金粒子である請求項1乃至3のいずれか1項に記載のプローブシート。
  5. 前記第1のエラストマー層及び前記第2のエラストマー層の各厚みが、5μm以上150μm以下である請求項1乃至4のいずれか1項に記載のプローブシート。
  6. 複数の貫通電極を有するフレキシブルシートの一方の面に、導電性粒子を含有するエラストマー未硬化組成物からなる第1の未硬化樹脂層を配置するとともに、前記フレキシブルシートの他方の面に、導電性粒子を含有するエラストマー未硬化組成物からなる第2の未硬化樹脂層を配置する配置工程と、
    前記第1の未硬化樹脂層及び前記第2の未硬化樹脂層の外側から磁界又は電界を付与し、前記貫通電極から前記第1の未硬化樹脂層及び前記第2の未硬化樹脂層の表面まで、厚み方向に導電性粒子を配向させる配向工程と、
    前記導電性粒子を配向させた状態で前記第1の未硬化樹脂層及び前記第2の未硬化樹脂層を硬化させ、前記フレキシブルシートの両面にエラストマー層を形成する硬化工程と
    を有するプローブシートの製造方法。
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