JP2021085539A - 燃焼装置および給湯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業者の調整によらず、点火装置の適切な作動時間を設定できる。【解決手段】燃焼装置は、点火運転において、着火検知が判定されるまで点火部の作動を複数回繰り返し実施し、さらに、点火運転を開始する際に、着火判定の為の設定時間を(i)前回の要求に応じた点火運転において着火判定されて燃焼運転に移行すれば、当該着火判定されたときの設定時間よりも短縮し、(ii)前回の要求に応じた点火運転において着火判定されず燃焼運転に移行しなかった場合は、作動を複数回数実施したときの設定時間より長くなるように延長する。【選択図】図5

Description

この発明は、燃焼装置および給湯装置に関し、特に、バーナーの再点火を実施する燃焼装置および給湯装置に関する。
バーナーへ燃料を供給しながら点火装置によってバーナーに点火し、バーナーが着火することで熱量を発生させる燃焼装置は、着火が検知されないとき、点火装置を再作動させる。したがって、点火装置の作動時間が適切に設定されていないと、点火装置を再作動させても着火しないケースが生じる。その場合、未燃焼燃料がバーナー付近に滞留するため、次の点火装置の作動によって着火した場合に、火炎が滞留燃料にも伝播し、大きな音を伴って爆発的に着火する現象、所謂爆着が引き起こされる可能性があった。
点火装置の作動時間の設定に関し、たとえば、特許文献1(特開2002−22162号公報)は、送風量に応じて点火装置の作動時間を調整する方法を提案する。
特開2002−22162号公報
従来、給湯装置等の燃焼装置では、爆着を回避するために、作業者が燃焼装置の設置場所で、機種または燃料の種類に応じて点火装置の作動時間を調整し設定していた。
それゆえに、この開示の目的は、作業者の調整によらず、点火装置の適切な作動時間を設定できる構成を提供することである。
この開示に係る燃焼装置は、燃料を燃焼するためのバーナーと、バーナーに対して送風するためのファンと、バーナーに点火するよう作動する点火部と、バーナーの着火を検知するための検知部と、燃焼装置を制御する制御部と、を備える。制御部は、燃焼運転の要求に応じて点火部を作動させて点火運転を開始するよう構成され、点火運転において、点火部の作動毎に、当該作動から設定時間内に着火が検知されるか判定し、着火検知が判定されると当該点火運転から燃焼運転に移行し、着火検知が判定されないと、設定時間を延長するとともに未燃焼燃料を掃気するよう前記ファンを駆動し、その後に、再度、点火部の作動を実施するよう構成され、および、点火運転において、着火検知が判定されるまで作動を複数回繰り返し実施するよう構成され、制御部は、さらに、要求に応じて点火運転を開始する際に、当該開始の際の設定時間を、(i)前回の要求に応じた点火運転において着火検知が判定されて燃焼運転に移行した場合は、当該着火が検知されたときの設定時間よりも所定短縮時間だけ短縮し、(ii)前回の前記要求に応じた点火運転において燃焼運転に移行しなかった場合は、作動を複数回数実施したときの設定時間より長くなるように所定延長時間だけ延長するよう構成される。
上述の開示によれば、前回の点火運転で燃焼運転に移行できた場合は、今回の点火運転でも燃焼運転に移行できる可能性があるので、設定時間を前回の点火運転の燃焼運転移行時の設定時間よりも短縮することで、未燃焼燃料の過剰な滞留を回避して、着火に至る際の爆着の可能性を可及的に低減できる。また、前回の点火運転で燃焼運転に移行できなかった場合は、今回の点火運転でも燃焼運転に移行できない可能性があるので、設定時間を前回の点火運転の複数回目の再作動時の設定時間より長くなるように延長することで、設定時間内で着火検知と判定できる可能性を高めることができる。
この開示によれば、作業者の調整によらず、点火装置の適切な作動時間を設定できる。
本発実施の形態に従う燃焼装置を含む給湯装置100の概略構成図である。 本実施の形態に係るコントローラ60の構成を概略的に示す図である。 本実施の形態に係る燃焼装置の制御に関連した処理を実現する機能の構成を模式的に示す図である。 本実施の形態に係る点火運転時における設定時間の調整の一例を模式的に示す図である。 本実施の形態に係る点火運転部71の処理を概略的に示すフローチャートである。 本実施の形態に係る設定時間81の調整を模式的に示す図である。 本実施の形態に係る設定時間81の他の調整を模式的に示す図である。
以下に、本開示の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は原則的に繰返さないものとする。
図1は、本実施の形態に係る燃焼装置を含む給湯装置100の概略構成図である。図1を参照して、本開示に係る燃焼装置を備える給湯装置100は、燃料ガスの供給路に設けられたガスバルブ30、供給される燃料ガスを燃焼させるバーナー31、点火装置32、点火プラグ33、混合室34、炎検知装置35、ファン36、ファン36の回転数を検出する回転数センサ37、ベンチュリミキサー38、熱交換器39、排気ダクト40、入水路から熱交換器39への入水流量を計測する流量センサ50およびコントローラ60を備える。図1に例示した給湯装置100においては、バーナー31、ファン36、点火装置32、点火プラグ33、炎検知装置35およびコントローラ60によって、本開示に係る燃焼装置が構成される。点火装置32および点火プラグ33は、バーナー31に点火するように作動する「点火部」の一実施例である。炎検知装置35は、バーナー31の着火を検知するための「検知部」の一実施例である。ファン36は、バーナー31に対して送風することにより空気を供給し、その送風量は、ファン回転数に応じて決まる。
図2は、本実施の形態に係るコントローラ60の構成を概略的に示す図である。図2のコントローラ60は、「制御部」の一実施例であって、CPU(Central Processing Unit)61、プログラムおよびデータを記憶するための揮発性および不揮発性の記憶デバイスからなるメモリ62、給湯装置100内の他の各部と信号を入出力するためのインターフェイス63、給湯装置100に対するユーザ操作を受付けるための操作部64、音声出力のスピーカまたはディスプレイ等を含む出力部65、およびタイマ66を備える。
本実施の形態に係る燃焼装置の運転モードは、点火装置32を作動させてバーナー31に点火する点火運転と、点火運転によってバーナー31において着火した燃料ガスを燃焼させるための燃焼運転と、掃気運転とを含む。CPU61は、点火運転において、炎検知装置35によってバーナー31の着火が設定時間内に検知されたとき、運転モードを、点火運転から燃焼運転に移行させ、検知されない時は設定時間を延長して延長後の設定時間を用いて再点火を実施する。熱交換器39は、燃焼運転において、バーナー31によって発生された燃焼ガスから熱回収を行なって、熱交換器39内部を通流する湯水を操作部64を介して受付けた目標温度となるように加熱する。これにより、給湯装置100は、入水路から導入された水を加熱し、栓51(図1)を介して目標温度で出湯する。
図3は、本実施の形態に係る燃焼装置の制御に関連した処理を実現する機能の構成を模式的に示す図である。図3には、CPU61により実現される機能と、当該機能に関連してメモリ62に格納されるデータが示される。図3を参照して、CPU61は、機能として、点火作動部72を有した点火運転部71、設定時間の調整機能を備える設定時間管理部73、掃気運転部74および燃焼運転部75を備える。これら各部は、プログラムとして、またはASIC(Application Specific Integrated circuit)またはFPGA(Field-Programmable Gate Array)等の回路として、またはプログラムと回路の組み合わせとして実現され得る。プログラムで実現される場合、CPU61が、メモリ62に格納された当該プログラムを読出し実行することにより各部の機能が提供される。
図3を参照して、メモリ62に格納されるデータは、設定時間の初期値を示す初期値80、点火運転において点火装置32が作動する毎に用いられる設定時間を示す設定時間81、設定時間を算出するために用いる記憶時間82、第1設定時間83、第2設定時間84、設定時間の上限および下限をそれぞれ示す上限時間85および下限時間86、フラグ87および連続成功回数88を含む。第1設定時間83は、点火運転において着火が検知されて燃焼運転に移行した時に用いた設定時間を示し、第2設定時間84は、点火運転において着火が検知できなかったときの設定時間を示す。連続成功回数88は、点火運転の回数であって、点火装置32の1回の作動により着火検知が判定されて燃焼運転に移行した点火運転が連続して実施された回数を示す。なお、第1設定時間83および第2設定時間84は、主に、後述する履歴情報を提供するために用いることができる。
本実施の形態では、点火運転において、点火運転部71は着火が検知されるまで、点火作動部72を介して点火装置32を複数回、例えばN回(ただし、N≧2)繰り返し作動させる。点火運転部71は、着火が検知されて燃焼運転に移行したときフラグ87に「燃焼運転移行」を設定するが、N回繰り返し作動させても着火が検知されず燃焼運転に移行できないときは、点火運転部71はフラグ87に「燃焼運転移行せず」を設定するとともに点火運転を終了する。これにより、燃焼運転に移行できずに点火運転を終了した場合、第2設定時間84は、点火装置32のN回目の作動時に用いた設定時間を示し得る。
点火運転から燃焼運転に移行しなかった場合、CPU61は、出力部65を介して着火非検知の旨を出力する。なお、点火運転における点火装置32の再作動の回数の上限はN回としているが、後述するサイクル数に基づいてもよい。
(点火運転と掃気運転)
点火運転部71は、燃焼運転の要求に応じて点火運転を開始する。当該要求は、例えばCPU61が流量センサ50の出力から最低作動流量(MOQ)を検出したことに基づいている。
点火運転が開始されると、点火作動部72は点火装置32を作動させる。点火作動部72によって作動されると、点火装置32は点火プラグ33に高周波の放電電圧を印加する。高周波電圧が印加されると、点火プラグ33の電極間のギャップにスパーク(電気火花)が発生し、この火花が、バーナー31からの混合ガスに着火し、バーナー31は点火する。炎検知装置35は、燃焼炎を検知するための熱電対等を備えて構成されて、点火運転部71は、インターフェイス63を介して受付けた熱電対からの出力電圧と閥値を比較し、比較結果に基づき、出力電圧は閾値を上回ったと判定するとバーナー31が着火したことを検知(これを、「着火検知」とも称する)し、当該出力電圧が当該閥値以下であると判定するとバーナー31が着火しないことを検知(これを、「着火非検知」とも称する)する。着火検知後は、燃焼運転部75が起動されて燃焼運転が実施される。
本実施の形態では、設定時間管理部73は設定時間81を調整する。設定時間管理部73は、点火装置32を作動させる毎に、作動からの経過時間をタイマ66によって計測する。点火運転部71は、計測された経過時間に基づき点火装置32を作動させてから設定時間81内に着火検知されるか否かを判定し、設定時間81内に着火検知を判定したときは点火装置32を停止させて、点火運転から燃焼運転に移行する。一方、設定時間81内に着火検知を判定しないときは、点火運転部71は点火装置32を停止させるとともに設定時間管理部73は設定時間81を延長し、また掃気運転部74が起動される。掃気運転が実施されると、その後に、点火作動部72は点火装置32を再作動させる。再作動された点火装置32による着火検知は、延長後の設定時間81を用いて判定される。上記の掃気運転では、掃気運転部74は、未燃焼燃料が排気ダクト40を介して掃気されるようにファン36を駆動する。掃気運転時のファン36の回転速度は、点火装置32の作動時の点火のためのファン36の回転速度よりも大きく、効果的に掃気を実施することができる。これにより、その後に、点火装置32を再作動させるとしても、未燃焼燃料による爆着を回避できる。
図4は、本実施の形態に係る点火運転時における設定時間の調整の一例を模式的に示す図である。図4を参照して、点火装置32の再作動における設定時間81の調整を図4で説明する。図4では、設定時間81は2.5秒(例えば初期値80に相違)から点火運転が開始されて、設定時間81内に着火検知が判定されないと、設定時間管理部73によって0.3秒ずつ設定時間81が延長されるとともに掃気運転が実施されて、その後、点火装置32が再作動される。図4に示すように、設定時間管理部73は、上限時間85(図4では、例えば3.4秒)を超えないように、点火装置32の再作動毎に設定時間81を延長する。
上記に述べたように、点火装置32が再作動される前に、掃気運転部74はファン36を駆動し掃気運転を実施する。したがって、それまで点火装置32を作動させてもバーナー31に着火しないためにバーナー31付近に滞留する未燃焼燃料は、ファン36からの送風によって排気ダクト40の排気路を介して排気(掃気)されるので、その後に点火装置32が再作動されるとしても、爆着の発生を回避することができる。
また、図4では、例えば、点火装置32の3回の作動を1サイクルとして、掃気運転部74による掃気運転時間は1サイクル毎に変更される。具体的には、掃気運転時間は、同一サイクル内では同一時間(図4では、例えば3秒)であるが、1サイクルが終了する毎に、掃気運転時間を延長する(図4では、例えば15秒)ことで、直前のサイクル内で滞留した未燃焼燃料を効果的に掃気できる。
また、点火運転で、着火非検知の要因は種々想定され得るが、点火装置32が再作動される毎に、設定時間管理部73は着火検知のための設定時間81を延長するので、その後の再作動時には、延長された設定時間81内で着火が検知される可能性を高めることができる。
(処理フローチャート)
図5は、本実施の形態に係る点火運転の処理を概略的に示すフローチャートである。この処理では、前回の点火運転の実績、すなわち点火運転から燃焼運転へ移行できたか否かを示す情報に基づき、設定時間81が調整される。
本実施の形態では、記憶時間82は、点火装置32を作動する毎に設定時間81を算出するためのベース時間を示す。具体的には、設定時間管理部73は、点火装置32が再作動される場合は、前回の作動時に用いた設定時間81をベース時間として記憶時間82に設定し、また、電源投入時は、初期値80をベース時間として記憶時間82に設定する。このように設定時間81を算出するためのベースとなる記憶時間82は、点火装置32が作動する毎に更新されるので、着火検知と判定されて燃焼運転に移行できた場合の設定時間81は、着火非検知と判定された燃焼運転に移行できなかった場合の設定時間よりも長くなり得る。
図5を参照して、まず、燃焼運転の要求に応じて点火運転が開始されると、点火運転部71は、フラグ87に基づき、前回の点火運転が失敗または成功かを判定する(ステップS3)。フラグ87が「燃焼運転移行」を示す場合、点火運転部71は、前回の点火運転は成功と判定し(ステップS3でNO)、設定時間管理部73は設定時間81を(記憶時間82+0.1秒)に更新し(ステップS5)、フラグ87が「燃焼運転移行せず」を示す場合、前回の点火運転は失敗と判定し(ステップS3でYES)、設定時間管理部73は設定時間81を(記憶時間82+0.6秒)に更新する(ステップS7)。
ステップS3〜S7では、燃焼運転の要求に応じて点火運転を開始する際に、設定時間管理部73は、当該開始の際の設定時間81を、(i)前回の要求に応じた点火運転において着火検知が判定されて燃焼運転に移行した場合は、当該着火が検知されたときの設定時間81よりも所定短縮時間(図5では、(0.3-0.1秒)=0.2秒)だけ短縮し、(ii)前回の前記要求に応じた点火運転において燃焼運転に移行しなかった場合は、作動を複数回数(すなわちN回)実施したときの設定時間81より長くなるように所定延長時間(図5では、(0.6-0.3秒)=0.3秒)だけ延長するように調整する。
このような調整が実施されることで、前回の点火運転で燃焼運転に移行できた場合は、今回の点火運転でも燃焼運転に移行できる可能性があるので、設定時間81を前回の点火運転の燃焼運転移行時の設定時間81よりも短縮することで、今回の点火運転において速やかに燃焼運転に移行させることができる。また、点火運転を開始する際の設定時間81を短縮しておくことで、点火装置32の再作動が実施されるとしても、上記に述べた滞留する未燃焼燃料を少なくできる。また、前回の点火運転で燃焼運転に移行できなかった場合は、今回の点火運転でも燃焼運転に移行できない可能性があるので、設定時間81を前回の点火運転のN回目の再作動時の設定時間81より長くなるように延長することで、設定時間81内で着火検知と判定できる可能性を高めることができる。この利点は、所定短縮時間(0.2秒)は、所定延長時間(0.3秒)よりも短く設定されていることによっても奏される。
設定時間管理部73は、設定時間81と上限時間85とを比較し、比較の結果に基づき(設定時間>上限時間)の条件が満たされるかを判定する(ステップS9)。当該条件が満たされると判定されないと(ステップS9でNO)、後述するステップS13に移行するが、当該条件が満たされると判定されると(ステップS9でYES)、設定時間管理部73は、設定時間81を上限時間85に更新する(ステップS11)。
点火作動部72は、点火装置32を作動させる(ステップS13)。点火運転部71は、点火装置32の作動から設定時間81内に着火が検知されるかを判定する(ステップS15、ステップS17)。点火運転部71は、設定時間81内に着火検知を判定すると(ステップS15でYES)、1回目の作動で着火検知したとき連続成功回数88をインクリメントし(ステップS16)、インクリメント後の連続成功回数88について、(連続成功回数≧M回)の条件が満たされるかを判定する(ステップS19)。
点火運転部71は、(連続成功回数≧M回)の当該条件が満たされないと判定すると、燃焼運転部75が起動されて、点火運転から燃焼運転に移行する(ステップS23)。点火運転部71は、フラグ87に「燃焼運転移行」を設定する(ステップS30)。
一方、点火運転部71は、(連続成功回数≧M回)の条件が満たされると判定すると、設定時間管理部73は記憶時間82を(記憶時間82−0.1秒)に更新し(ステップS21)、その後、燃焼運転への移行(ステップS23)とフラグ87への「燃焼運転移行」の設定(ステップS30)とを実施する。
このように、点火装置32の1回目の作動により着火検知が判定されて燃焼運転に移行した点火運転が連続する回数は連続成功回数88として設定されるとともに、連続成功回数88が所定回数(例えばM回)以上である場合は、次回の点火運転でも燃焼運転に速やかに移行できる可能性は高いと推定できるとして、記憶時間82を、所定時間(例えば0.1秒)だけ短縮された時間に更新する(ステップS21)。したがって、次回の点火運転では、点火装置32の作動から短い設定時間81内で着火検知の判定を実施できて、速やかに燃焼運転に移行することができる。
一方、点火運転部71は、設定時間81内に着火を検知しない、すなわち着火非検知と判定すると(ステップS15でNO、ステップS17でYES)、点火運転は停止し、設定時間管理部73によって記憶時間82は設定時間81に更新される(ステップS25)とともに、掃気運転部74による掃気運転が実施される(ステップS27)。
点火運転部71は、今回の点火運転において、着火非検知と判定された回数をカウントしており、(着火非検知回数≧N回)の条件が満たされるか否かを判定する(ステップS29)。当該条件が満たされると判定されると(ステップS29でYES)、点火運転部71は、フラグ87に「燃焼運転移行せず」を設定(ステップS30)する。一方、点火運転部71は、(着火非検知回数≧N回)の条件が満たされないと判定すると(ステップS29でNO)、設定時間管理部73は記憶時間82をベースとして設定時間81を所定時間延長(図4)する(ステップS31)。その後、ステップS9に戻り、点火装置32が再作動(ステップS13)されて、以降の処理が繰り返し実施される。
なお、ステップS3、ステップS5およびステップS21の調整に用いた時間(0.1秒または0.6秒)は一例であって、これに限定されない。また、ステップS3の条件は、すなわち燃焼運転の要求に応じて点火運転を開始する際に設定時間81の短縮処理(ステップS5)の実施を許可する条件は、より特定的には、前々回の点火運転で「着火非検知」且つ前回の点火運転で「着火検知」されるとの条件であってもよい。したがって、前々回および前回の点火運転で「着火検知」が連続する場合は、ステップS3の条件は満たされず短縮処理(ステップS5)は実施されないが、「着火検知」の連続回数が所定回数以上となれば(ステップS19でYES)、ステップS21で短縮処理が実施される。
(設定時間81の調整)
図6は、本実施の形態に係る設定時間81の調整を模式的に示す図である。図6では、点火運転が4回実施される場合に、点火装置32が点火作動(1)〜(8)で示す8回作動される。図6を参照して、ステップS5の設定時間管理部73による調整を説明する。
まず、図6(A)の1回目の点火運転では点火作動(1)〜(3)に示すように、点火装置32が3回繰り返し作動されて、繰り返し作動の過程において、設定時間81は初期値80(例えば、2.5秒)から所定時間(例えば、0.3秒)ずつ延長されて(図4)、点火作動(3)において着火検知が判定されて燃焼運転に移行している。したがって、1回目の点火運転で燃焼運転に移行したとき、記憶時間82は2.8秒が設定される。
図6(A)の2回目の点火運転では点火作動(4)と(5)に示すように、点火装置32が2回繰り返し作動されて、繰り返し作動の過程において、点火作動(4)の設定時間81には、点火動作(3)の設定時間81(3.1秒)よりも短縮された2.9秒(記憶時間82(2.8秒)+0.1秒)が設定され、その後は所定時間ずつ延長され(図4)、点火作動(5)において着火検知が判定されて燃焼運転に移行している。したがって、2回目の点火運転で燃焼運転に移行したとき、記憶時間82には2.9秒が設定される。
図6(B)の3回目の点火運転の点火作動(6)と(7)のうち最初の点火作動(6)の設定時間81には、点火動作(5)の設定時間81(3.2秒)よりも短縮された3.0秒(記憶時間82(2.9秒)+0.1秒)が設定されて、点火作動(7)において着火検知が判定されて燃焼運転に移行している。したがって、7回目の点火運転で燃焼運転に移行したとき、記憶時間82には3.0秒が設定される。図6(B)の4回目の点火運転では、点火作動(8)に示すように、点火装置32が1回作動されて燃焼運転に移行している。点火作動(8)の設定時間81には、前回の記憶時間82(3.0秒)をベースとした3.1秒が設定される。
図6によれば、着火検知が判定されて燃焼運転に移行させることが可能な適正な設定時間81を、3.0秒〜3.1秒の間で調整(決定)できる。
(設定時間81の他の調整)
図7は、本実施の形態に係る設定時間81の他の調整を模式的に示す図である。例えば、外部から排気ダクト40を介してバーナー31側に一時的な送風があった場合、逆風となってバーナー31から十分な混合ガスが噴出されなくなり、点火装置32が繰り返し作動しても着火が検知されず、その結果、設定時間81が過度に延長される。図7を参照して、このように過剰に長く設定された設定時間81を、設定時間管理部73によって調整し適正化する処理を説明する。
図7(A)、(B)および(C)では、点火運転が8回実施される場合に、点火装置32が点火作動(1)〜(9)で示す9回作動される。ここでは、連続成功回数88の閾値Mは、例えば3回である。
まず、図7(A)の1回目〜3回目の点火運転では、いずれも、点火装置32の1回目の作動で着火検知が判定されて燃焼運転に移行しているので、3回目の点火運転から燃焼運転に移行する際には(連続成功回数≧M)の条件が満たされて(図5のステップS19でYES)、記憶時間82は所定時間(例えば、0.1秒)短縮されて、2.9秒に更新される(ステップS21)。
このように、(連続成功回数≧M)の条件が満たされると、設定時間81は過剰に長い時間である可能性が推定されるので、設定時間管理部73は、(連続成功回数≧M)の条件が満たされる毎に、記憶時間82を0.1秒ずつ短縮して、その結果、過剰に長めに設定された設定時間81を適正化することが可能になる。
その後の、図7(B)の4回目の点火運転では、設定時間81は、記憶時間82+0.1秒(ステップS5)で算出された3.0秒が設定される。図7(B)の4回目〜6回目の点火運転でも、図7(A)の1回目〜3回目の点火運転と同様に1回の点火装置32の作動で着火検知されて燃焼運転に移行するので、6回目の点火運転から燃焼運転に移行する際には(連続成功回数≧M)の条件が満たされて、記憶時間82は所定時間(例えば、0.1秒)短縮されて、2.9秒に更新される(ステップS21)。
その後の図7(C)の7回目の点火運転では、設定時間81は、記憶時間82+0.1秒(ステップS5)で算出された2.9秒が設定される。7回目の点火運転では、1回目の点火装置32の作動では着火検知されず、2回目の作動(8)において設定時間81が3.1秒のもとで着火検知され燃焼運転に移行する。この時点で連続成功回数88は初期化されるとともに、(連続成功回数≧M)の条件が満たされなくなり、記憶時間82の0.1秒短縮は実施されない。その後、8回目の点火運転が実施される。
このように、過剰に長めに設定されたと推定される設定時間81は、(連続成功回数≧M)の条件が満たされる間は、点火運転毎に、所定時間(例えば、0.1秒)ずつ短縮されるように調整されて、適正な設定時間81(図7の場合は点火作動(8)の3.1秒)に補正される。
(下限時間86の設定)
設定時間管理部73は、下限時間86を変更(設定)できる。設定時間管理部73は、例えば、連続成功回数88が所定回数(M回)以上である場合に実施される点火運転毎に取得される短縮された設定時間81の代表値を算出し、代表値を下限時間86に設定してもよい。設定時間管理部73は、例えば、このような点火運転毎に取得される複数個の設定時間81の代表値(平均値、最小値、最大値、中央値等)を下限時間86に設定する。なお、下限時間86はこのような代表値に限定されない。
設定時間管理部73は、ステップS21で記憶時間82を短縮する場合に、短縮後の記憶時間82をベースとして算出される設定時間81が、下限時間86以上となるように、すなわち(設定時間81≧下限時間86)の条件が満たされるように記憶時間82の短縮を実施することで、過度に記憶時間82が短縮される事態を回避できる。このように記憶時間82が適正化されることで、記憶時間82をベースとした設定時間81も適正化できて、その結果、点火運転において点火装置32の作動を繰り返す回数も適正化できる。したがって、点火装置32の作動が繰返されるとしても、未燃焼燃料が過剰に滞留するのを防止できて、爆着の可能性を低減できる。
(履歴の格納)
CPU61は、点火運転の履歴を示す情報として、図3のメモリ62の点火運転毎のデータを、読出し可能な不揮発性の記憶領域に保存する。これにより、点火運転の履歴情報を解析できて、例えば、着火非検知等の原因特定に利用できる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
31 バーナー、32 点火装置、35 炎検知装置、36 ファン、60 コントローラ、71 点火運転部、73 設定時間管理部、74 掃気運転部、75 燃焼運転部、81 設定時間、82 記憶時間。

Claims (7)

  1. 燃焼装置であって、
    燃料を燃焼するためのバーナーと、
    前記バーナーに対して送風するためのファンと、
    前記バーナーに点火するよう作動する点火部と、
    前記バーナーの着火を検知するための検知部と、
    前記燃焼装置を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    燃焼運転の要求に応じて前記点火部を作動させて点火運転を開始するよう構成され、
    前記点火運転において、
    前記点火部の作動毎に、当該作動から設定時間内に着火が検知されるか判定し、
    着火検知が判定されると当該点火運転から燃焼運転に移行し、着火検知が判定されないと、前記設定時間を延長するとともに未燃焼燃料を掃気するよう前記ファンを駆動し、その後に、再度、前記点火部の前記作動を実施するよう構成され、および、
    前記点火運転において、前記着火検知が判定されるまで前記作動を複数回繰り返し実施するよう構成され、
    前記制御部は、さらに、
    前記要求に応じて点火運転を開始する際に、当該開始の際の前記設定時間を、
    (i)前回の前記要求に応じた点火運転において着火検知が判定されて燃焼運転に移行した場合は、当該着火が検知されたときの設定時間よりも所定短縮時間だけ短縮し、
    (ii)前回の前記要求に応じた点火運転において前記燃焼運転に移行しなかった場合は、前記作動を複数回数実施したときの設定時間より長くなるように所定延長時間だけ延長するよう構成される、燃焼装置。
  2. 前記所定短縮時間は前記所定延長時間よりも短い、請求項1に記載の燃焼装置。
  3. 前記制御部は、さらに、
    前記点火運転の回数であって、前記点火部の1回の作動により着火検知が判定されて燃焼運転に移行した点火運転が連続する回数を検出し、
    検出される連続回数が所定回数以上である場合は、前記点火運転を実施する毎に、所定時間だけ前記設定時間を短縮するよう構成される、請求項1または2に記載の燃焼装置。
  4. 前記制御部は、さらに、
    前記設定時間が下限時間以上となるように、当該設定時間を前記所定時間だけ短縮するよう構成される、請求項3に記載の燃焼装置。
  5. 前記制御部は、さらに、
    前記下限時間を設定するよう構成され、
    前記下限時間は、
    前記連続回数が前記所定回数以上である場合に実施される前記点火運転毎に取得される短縮された前記設定時間の代表値を含む、請求項4に記載の燃焼装置。
  6. 前記制御部は、さらに、
    前記設定時間が上限時間を超えないように前記延長を実施する、請求項1から5のいずれか1項に記載の燃焼装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の燃焼装置を備える給湯装置。
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